JPH11509086A - 標識生化学化合物の組合わせライブラリーとその作成方法 - Google Patents

標識生化学化合物の組合わせライブラリーとその作成方法

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JPH11509086A JP9503898A JP50389897A JPH11509086A JP H11509086 A JPH11509086 A JP H11509086A JP 9503898 A JP9503898 A JP 9503898A JP 50389897 A JP50389897 A JP 50389897A JP H11509086 A JPH11509086 A JP H11509086A
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ブラウン,ジョナサン,エム
オールナット,エフ・シー,トーマス
チェン,ハオ
ラドマー,リチャード
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マーテック・バイオサイエンシズ・コーポレイション
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Abstract

(57)【要約】 標識生化学化合物の組合わせライブラリーとこの組合わせライブラリーの作成方法。この作成方法は、標識された生化学化合物の個々のユニットを生産する工程と、少なくとも2つの標識された個々のユニットを組み合わせて、標識された形の生化学化合物を生産する工程と、この工程を少なくとも1回繰り返して標識生化学化合物の組合わせライブラリーを作成する工程とからなる。また、標識された生化学化合物の組合わせライブラリーを作成する工程と、標識生化学化合物の組合わせライブラリーをターゲット受容体分子に接触させ、選択された標識生化学化合物がターゲット受容体分子に結合する工程と、受容体分子に結合したとき、選択された標識生化学化合物のコンフォメーションを決定する工程とからなる選択された生化学化合物のコンフォメーションの決定方法。

Description

【発明の詳細な説明】 標識生化学化合物の組合わせライブラリーとその作成方法技術分野 この発明は、標識組合わせライブラリーとその作成方法に関する。この標識組 合わせライブラリーは、多くの機能を有するが、ターゲット受容体分子の構造が 分かっていようといまいと、ターゲット受容体分子に結合する候補薬剤の三次元 構造の決定を助ける。発明の背景技術 エーリッヒ(Erhlich)(Ber .Dtsch.Chem.Ges.,Vol.42,p.17(1909))が 、薬剤は「受容体(レセプター)」と呼ばれる特定の体内分子ターゲットに結合 することにより作用することを、最初に提唱してから、薬剤研究において構造− 機能の相関関係を解明するために受容体との結合を用いることに強い関心が持た れている。歴史的に、活性化合物を求めて、菌や植物などの天然起源物質がスク リーニングされており、実際、これらの天然物から抗生物質ペニシリンや抗ガン 剤ビンクリスチンなどの重要な薬剤が得られている。生物学的活性化合物の構造 が決定されているので、有機化学者は、さらなる活性化合物の研究において、天 然由来活性化合物を変更する。天然由来化合物とそれらの化学誘導体との間の相 互作用が現代製薬業界の研究の基礎となっている。 さらに最近では、生物学的に活性な化合物を設計するために2つの新しい技術 が開発された。第一の技術である構造に基づく薬剤設計は、最初にターゲット受 容体分子の三次元(3D)構造を決定し、その後ターゲット受容体に「フィット する」薬剤を設計することにより、薬剤設計するものである。ターゲット受容体 分子の構造は、ターゲット蛋白質を結晶化し、その結晶をX線結晶学(例えば、 1994年12月14〜16日カナダのサンディエゴで開催されたケミカル・ア ンド・バイオモルキュラー・ディバーシィティ会議(以下、CBD会議という) で示されたアグロンのHIV−1プロテアーゼを用いた研究を参照)または核磁 気共鳴(「NMR」)(米国特許第 5,324,658号とそこに引用されている文献を 参照)を用いて検討することにより決定することができる。研究者は、分子全体 の構造から、活性分子薬剤が結合する分子の一部である「結合部位」を同定でき る。その後、コンピューター技術を用いて結合部位の正確な空間や形にフィット するような推定薬剤を設計する。この技術を用いて、チミジレート・シンテアー ゼ阻害剤(Appelt,K et.al,J .Med.Chem.,34: 1925(1991))や幾つかのH IV−1プロテアーゼ阻害剤(CBD会議の発表参照)を含む、多くの期待され る候補薬剤が設計された。 第二の技術である「組合わせライブラリー」アプローチは、事実上反対のアプ ローチを用いる。この技術は、可能なかぎり多くの異なる化合物を合成し、目的 のターゲット受容体分子に対する結合活性についてスクリーニングして候補化合 物を選択する。1つのアプローチは、アミノ酸の混合物をランダムに反応させて 膨大な数のオリゴペプチドを合成することである。例えば、20のアミノ酸がラ ンダムに結合して6個からなるペプチドを形成すると、6400万以上の化合物 ができる。その後、得られた化合物の混合体、即ち化合物の「ライブラリー」を 目的のターゲット受容体分子に添加し、最も大きな親和性でターゲット受容体分 子に結合した化合物を候補化合物として選択する。 このアプローチの多くの変更が試されている。オリゴペプチドライブラリーを 作成するのにアミノ酸の混合体を使用するほか(Lam et al.,Nature,354:82(1 991))、他の例として、オリゴペプチドライブラリーの化学的誘導体を生成した り(Houghten,Current Biology,Vol.4.No.6,p.564(1994))、オリゴヌ クレオチドライブラリー(Wang et al.,Biochemistry,32:11285(1993))と有 機薬効分子ライブラリー(CBD会議のPharmacopeiaによる発表参照)を使用し たりする。 最も進んだ化学的組合わせライブラリー技術は、リード化合物の迅速なスクリ ーニング、精製、同定のための方法と戦略を含む。かかる技術の例として、ポリ スチレンビーズへの化合物の合成(Rapp,Technical Bulletein,Rapp Polymer GmbH,Eugenstrasse 38/1,D72072,Tubingen,Germanyおよびそこに引用されて いる文献)とタグを付ける技術(CBD会議のファーマコピアによる発表参照) が挙げられる。かかる技術により、膨大な化合物ライブラリーから比較的速くリ ード化合物を選択して同定することが可能となる(例えば、数週間以内)。 これら進歩にかかわらず、上述の技術には両方とも欠点があり、特に所定の目 的にあった最適な薬剤を最終的に設計するための時間とコストが問題である。例 えば、構造に基づく薬剤設計アプローチでは、X線結晶学またはNMRのいずれ によるターゲット受容体分子の高分解能三次元構造決定に時間がかかり、しばし ば多くの年数がかかる。この構造から薬剤を設計し試験するのにも時間がかかり 、一般に設計−合成−試験のサイクルを少なくとも数回繰り返す必要がある。 さらに、組合わせライブラリーアプローチでは、このアプローチによって所定 のターゲット受容体分子に結合した化合物群が非常に速やかに選定されても、次 の工程、いわゆる「構造−機能」相関関係を確立するのが困難である。理想的に は、最終薬剤製品の有効性を最大にするためには、i)選択された化合物のターゲ ット受容体分子に結合する部分、ii)選択された化合物のターゲット受容体分子 との結合に構造的に重要な部分(即ち、化合物の結合機能のための距離、障害な どにおける重要な部分)、およびiii)選択された化合物の結合に不要な部分を決 定することが避けられない。残念なことに、組合わせライブラリー技術の最も一 般的で便利な化学的戦略は、オリゴペプチドなどのオリゴマーを製造することで ある。独立した化合物として、これらのオリゴマーは本質的に明瞭な分子構造を 有さずに「流動的(フロッピィ)」である。従って、結合状態でこれらの化合物 のコンフォメーション(立体配座)を推定することは不可能ではないが非常に困 難である。 実際、ターゲット受容体分子の構造、および特に結合部位の構造が既に知られ ているならば、構造機能相関関係はずっと容易に決定される。このような状況な ら、ターゲット受容体分子に結合した選択された化合物の構造は推定できる可能 性がある。しかし、上述したように、ターゲット受容体分子の構造は不明かまた は決定するのに何年もかかる場合がある。従って、ターゲット受容体分子の構造 が知られていないなら、組合わせライブラリーアプローチのスピードの利点の多 くは無意味になる。 受容体に結合した小分子配位子のコンフォメーションを決定するために、NM Rを用いた幾つかの技術が開発された。これらの技術では、配位子または受容体 のいずれか、または両方がNMR活性な安定性同位体13Cおよび/または15Nで 標識されることが必要である。例えば、最近では、シュレバーとその仲間が、N MRを用いて特定の分子の結合コンフォメーションが決定できた技術を説明して いる(Science,Vol.266,p.1241(1994))。結合分子のコンフォメーション は2つの方法で決定された。第一の方法では、これらの分子が、13Cと15Nの培 地で培養した大腸菌の発現によりNMR活性な同位体13Cと15Nに富んだ蛋白タ ーゲットに結合した。この場合、13Cと15N同位体は、標識蛋白から標識蛋白に 結合する非標識分子へと磁性を移すために使用し、これによりその結合コンフォ メーションにおける分子構造を決定した。 第二の方法では、分子そのものが大腸菌の発現により標識された。この場合、13 Cと15N同位体は、配位子のプロトンへ磁性を移すために使用し、これにより その結合コンフォメーションにおける分子構造を決定した。 以前には、フェシックとその仲間が、ターゲット分子であるシクロフィリン[ 引用]に結合したシクロスポリンAのコンフォメーションを決定した(Natrue, Vol.361,p.88(1993))。これらの研究者は、標識シクロフィリンに結合した シクロスポリンを研究しただけでなく、標識されていないシクロフィリンに結合 した13C−標識シクロスポリンも研究した。両方の方法とも、シクロスポリンA の結合構造の決定に成功した。 ターゲット受容体に結合した配位子のコンフォメーションを決定する第三の技 術では、配位子を13Cで、受容体を15Nで、またはその反対で標識する。上記の 3つの方法は全て、受容体そのものの3D構造の解明するために使用する技術よ りも、有用性が配位子/受容体複合体の大きさによって比較的影響されない点で 利点を有する(NMR技術の詳細については、ブージャのメディシナルケミスト リー・アンド・ドラッグデリバリー、1巻、原理と実際、マンフレッド・イ・ウ ォルフ、314〜315頁とそこに引用された文献を参照)。 上記の方法全ては、ターゲット受容体分子に結合した候補薬剤の構造を決定す る方法学において、かなり進歩したものである。しかし、これらの方法は、組合 わせライブラリーアプローチに必要な構造機能相関関係を決定するのに時間がか かるという欠点を有する。例えば、シュリバー等はバクテリアのターゲット分子 を標識した。対照的に、多くの蛋白、特に医学的に興味が持たれる多くの蛋白は バクテリアでは発現できず、この方法では標識されない。哺乳類と昆虫の細胞で13 Cと15N同位体で標識した蛋白を生成する方法が最近説明されたが(米国特許 第 5,324,658号参照)、組換え哺乳類細胞系統の構成と選択には時間がかかり、 しばしば1年以上かかる。 組合わせライブラリーアプローチで同位体標識合物を使用することは、結合分 子のコンフォメーションを決定するのに必要な時間を短縮できる可能性の点で、 望ましい。このような標識化合物を使用すると、ターゲット受容体分子に結合す る候補薬剤の構造を決定するスピードが上がる。さらに、かかる化合物の使用は 、たとえターゲット受容体分子の構造が分からなくても組合わせライブラリーア プローチを使用する候補薬剤のスピィディな決定を可能とする。 組合わせライブラリーアプローチにおいてこのような標識化合物を使用するこ とは、不可能ではなくても、利用可能な標識化合物の組合わせライブラリーを作 成する手段がなかったため、今日まで実際的ではなかった。従って、薬剤設計で の組合わせライブラリーアプローチに使用できる標識合物の組合わせライブラリ ーを作成する方法が必要とされている。発明の開示 本発明によれば、標識された生化学化合物の組合わせライブラリーと、その組 合わせライブラリーを作成する方法では、(1)標識された形の生化学化合物の 個々のユニットを生産し、(2)少なくとも2つの標識された個々のユニットを 組み合わせて、標識された形の生化学化合物を生産し、(3)、(2)の工程を 少なくとも1回繰り返して、標識生化学化合物の組合わせライブラリーを作成す る。 また、本発明によれば、生化学化合物の構造を決定する方法では、(1)標識 生化学化合物の組合わせライブラリーを作成し、(2)この標識生化学化合物の 組合わせライブラリーをターゲット受容体分子に接触させて選択された標識合物 をターゲット受容体分子に結合させ、(3)受容体分子に結合したときに、選択 された標識合物の構造を決定する。好ましい実施形態の説明 本発明によれば、標識生化学化合物の組合わせライブラリーの作成方法と、標 識生化学化合物の組合わせライブラリーが提供される。本発明の方法では、(1 )標識された形の生化学化合物の個々のユニットを生産し、(2)少なくとも2 つの標識された個々のユニットを組み合わせて、標識された形の生化学化合物を 生産し、(3)(2)の工程を少なくとも1回繰り返して、標識生化学化合物の 組合わせライブラリーを作成する。 さらに、本発明によれば、生化学化合物のコンフォメーション決定方法が提供 される。本発明の方法では、(1)標識生化学化合物の組合わせライブラリーを 作成し、(2)この標識生化学化合物の組合わせライブラリーをターゲット受容 体分子に接触させて選択された標識生化学化合物をターゲット受容体分子に結合 させ、(3)ターゲット受容体分子に結合したときに、選択された標識合物のコ ンフォメーションを決定する。 ここで使用される「個々のユニット」の用語は、微生物の成分とその誘導体を 意味する。微生物の成分の例として、限定はされないが、アミノ酸、核酸、脂肪 酸、炭水化物が挙げられる。 ここで使用される「核酸」の用語は、核酸およびその誘導体のみならず、ヌク レオチドやヌクレオシドなどの核酸分解生成物をも意味する。 ここで使用される「組合わせライブラリー」の用語は、生化学化合物の集合を 意味する。組合わせライブラリーは少なくとも2つの生化学化合物からなる。 ここで使用される「選択された標識生化学化合物」の用語は、ターゲット受容 体分子に結合し、そのためターゲット受容体分子に結合するという事実によって 「選択された」標識合物を意味する。 本発明の一つの好ましい実施例によると、標識生化学化合物の組合わせライブ ラリーが作成される。本発明による標識生化学化合物の組合わせライブラリーを 作成するためには、初めに標識された個々のユニットを生成する。既に述べたよ うに、個々のユニットは微生物の成分または成分の誘導体である。安定性同位体 に富んだ(アイソトープリッチな)環境で微生物を培養した結果、個々のユニッ トは「標識」される。上記リッチな環境は、2H、13C、15Nまたはそれらの組 合せ等のNMR活性な安定性同位体を含む。 同位体に富んだ環境で微生物を培養するためのどのような手段も、本発明に使 用できる。微生物のアイソトープリッチについて、例えば以下のような多くの技 術が公表されている。標識炭水化物と塩の存在下でのバクテリアの培養(Kay,L .,et al.,Science,249:411(1990))、藻類溶解物でのバクテリアの培養(米 国特許第 5,324,658号; Chubb,R.T.,et al.,Biochemistry,30:7718(1991) )、藻類溶解物での酵母の培養(Powers,R.,et al,Biochemistry,31:4334(1 992))、標識メタノールでのバクテリアと酵母の培養(Moat,A.G.and Foster ,J.W.,Microbial Physiology,2nd Ed.,John Wiley & Sons,New York,p.2 18(1988))、標識培地での哺乳類と昆虫の細胞の培養(米国特許第 5,324,658号 )、同位体標識した13CO2および/または15N塩の存在下での藻類の光合成培 養(米国特許第 4,952,511号、第 5,104,803号、第 5,151,347号、第 5,162,051 号)。上記の引用した文献の全てを参考としてここに取り込む。 本発明によれば、上記の微生物のいずれの成分も、組合わせライブラリーの生 化学化合物のための個々のユニットとして使用できる。各微生物は、微生物によ って多量に生産される多くの潜在成分を含む。好ましくは、個々のユニットはア ミノ酸、核酸、脂肪酸、炭水化物、それらの誘導体である。最も好ましくは、個 々のユニットはアミノ酸または核酸である。後述の実施例1と実施例2はそれぞ れ標識アミノ酸と標識核酸の生産に関する。上記成分そのものは一般に多価であ る。従って、これら成分は互いに結合して、組合わせライブラリーでは生化学化 合物の混合体を形成する。 これら成分は、微生物が生育する環境(即ち、バイオマス)から適当な手段に より単離することができる。例えば、アミノ酸は、米国特許第 5,324,658号、Mo ore,SおよびStein,W.T.の J .Biol.Chem.,192:663(1951)に記載されている 技術によりバイオマスから単離できる。核酸は、Maniatis,T.,Fritsh,E.F., and Sambrook,J.,Molecular Cloning,Cold Springs Harbor Laboratory(1982 )に記載されている技術により単離できる。脂肪酸は、米国特許第 5,376,540号 に記載されているように生産し単離できる。上記の引用した文献の全てを参考と してここに取り込む。 アミノ酸個々ユニットの調製 本発明の好ましい面によれば、個々ユニットは、好ましくは藻類のバイオマス から単離したアミノ酸を同位体(アイソトープ)で標識したものである。同位体 に富んだ環境において藻類を培養するために多くの技法が存在する。好ましくは 、米国特許第 4,952,511号、第 5,104,803号、第 5,151,347号または第 5,162,0 51号に記載されたような閉鎖型フォトバイオリアクター(これらの開示が参照に よりここに取り入れられる)を使用する。組合わせライブラリーの大きさを最大 とするためには、できる限り多くのアミノ酸をバイオマスから取得するすること が重要である。この理由により、存在するいかなる不安定なアミノ酸も破壊しな いような手順を用いることが好ましい。従って、バイオマスは、好ましくはPC T出願公開第WO 9401329号に記載された手順(アスパラギン酸、グルタミン酸、 グルタミン、アルギニンおよびシステインを共に混合された凍結乾燥粉末として 得る手順)によって処理される。 この手順によれば、凍結乾燥粉末で得られたアミノ酸は次に分離される。数多 くの分離方法が分析規模で記載されており、本発明により使用することができる 。しかしながら、好ましくは、Moore,SおよびStein,W.T.の J .Biol.Chem., 192:663(1951)の分離方法の適合が用いられる。ムーアおよびスタインの方法で は、アミノ酸は、陽イオン交換樹脂を使用して、ベンジルアルコールやチオジグ リコールなどの試薬を低レベルで含有したクエン酸緩衝液で溶出させることによ り分離される。カラムと溶出液の温度を60℃に上げて、違ったように共に溶出 するイソロイシン/メチオニンとフェニルアラニン/チロシンの分離を行う。 MooreおよびSteinの分離方法は、アミノ酸混合物の分析用には価値ある方法で あるが、チオジグリコールなどの取扱いが好ましくない試薬を要件としており、 またカラムの温度を周囲温度以上に上げなければならないので、大規模に行うこ とは容易でない。 本発明の好ましい面によれば、凍結乾燥粉末で得られたアミノ酸は陽イオン交 換樹脂で分離される。原理的には、どのような陽イオン交換樹脂も用いることが できる。しかし、陽イオン交換樹脂はナトリウムまたはカリウムのような単純な 金属イオンの型のものが好ましく、ナトリウムが最も好ましい。樹脂は、適切な 塩の型の金属イオンの溶液で前処理される。原理的には、どのような型の塩も使 用できる。好ましくは、塩は酢酸またはクエン酸のような弱いカルボン酸の塩で あり、これにより溶液のpHを緩衝する。緩衝液の濃度は約0.05Mないし約 0.5Mの範囲にあるのが好ましく、0.1Mの濃度が最も好ましい。緩衝液の pHは約3.0と約3.5の間、特に好ましくはpH3.2に調整する。この工 程を通じて周囲温度に維持される溶出液には、他の試薬を添加する必要はない。 凍結乾燥粉末のアミノ酸は緩衝液中で溶解させる。当業者には、アミノ酸を少 量の緩衝液に溶解させれば、より高度な再溶解の溶出アミノ酸を得られることが 分かるであろう。従って、約5mlないし約50mlの緩衝液当たり、約1gのアミ ノ酸の濃度でアミノ酸を溶解させるのが好ましく、10ml当たり1gの濃度が特 に好ましい。この濃度では、ある比率のチロシンが存在する場合を除いては、凍 結乾燥粉末で得られたアミノ酸のすべてが可溶である。ある比率のチロシンが存 在するのであれば、この比率のチロシンは濾過または遠心分離のような適切な手 段により、純粋な物質として単離することができる。 アミノ酸を含有する緩衝液をカラムにかけ、アミノ酸を含有しない緩衝液をポ ンプでカラムを通して流す。アミノ酸であるスレオニン、セリン、プロリン、ア ラニン、グリシンおよびバリンが、ほぼ純粋なかたちでカラムから溶出する。溶 出する緩衝液のpHを約4と約5の間、特に好ましくはpH4.2に変え、この 緩衝液をポンプでカラムを通して流す。アミノ酸であるイソロイシン、メチオニ ン、ロイシン、フェニルアラニンおよびチロシンが、ほぼ純粋なかたちでカラム から溶出する。 溶出する緩衝液のpHを約8.0と約8.5の間、特に好ましくはpH8.2 に変え、この緩衝液をポンプでカラムを通して流す。ヒスチジンがほぼ純粋なか たちでカラムから溶出する。溶出する緩衝液のpHを約9と約10の間、特に好 ましくはpH9.3に増大させ、この緩衝液をポンプでカラムを通して流す。ヒ スチジンがほぼ純粋なかたちでカラムから溶出する。アミノ酸であるリシンおよ びトリプトファンがほぼ純粋なかたちでカラムから溶出する。 精製された各アミノ酸は、イオン交換クロマトグラフィを使用するなどの適切 な手段により溶出する緩衝液から単離される。好ましくは、PCT出願公開第WO 9401329号に記載された手順を修正した次のような方法が用いられる。特定のア ミノ酸を含有するフラクションを組み合わせ、酸性化剤を用いて、この溶液のp Hを約1と約3の間、特に好ましくはpH2に調整する。酸性化剤は、どのよう な強酸であってもよい。好ましくは、酸性化剤は塩酸である。この得られた溶液 を、溶出緩衝液と同じイオンの型の陽イオン交換樹脂にかける。結合されるアミ ノ酸の損失(ロス)が生じないように、好ましくは多量の陽イオン交換樹脂を用 いる。好ましくは、カラムを通してポンプで流される約30リットルの溶出液当 たり、約2ないし約3kgの樹脂を用いる。 次に、溶出液のpHが約4と約5の間になるまで、カラムを水で洗浄する。水 で洗浄した後に、陽イオン交換樹脂に結合したアミノ酸を塩基性媒体を用いる溶 出により流出させることになる。原理的には、どのような塩基性媒体も使用する ことができる。好ましくは、使用する塩基性媒体は溶出緩衝液と同じ陽イオンを 有する。好ましい塩基性媒体は水酸化ナトリウム溶液である。塩基性媒体のpH は、アミノ酸のカルボキシル官能基が負に帯電する一方でアミノ酸のアミノ官能 基が脱プロトン化されるようなものである。このため、塩基性媒体のpHは好ま しくは約10よりも大きい。しかしながら、強すぎる塩基性条件下でのアミノ酸 のラセミ化を避けるために、塩基性媒体のpHは約13よりも小さく、約11な いし約12の範囲にあることが好ましい。結合したアミノ酸の溶出に伴い、塩基 性媒体は陽イオン交換樹脂を中和する。 特定のアミノ酸の精製はこの時点で終了する。ただし、アミノ酸をさらに濃縮 することが好ましい。好ましくは、この時点で中和した酸性イオン交換カラムか らの流出液を塩基型の陰イオン交換樹脂に添加する。原理的には、どのような型 の塩基の樹脂も使用することができる。好ましくは、水酸化物などの単純な型の 塩基を使用する。アミノ酸を濃縮するためには、使用する陰イオン交換樹脂の量 はアミノ酸を溶出させるのに用いた陽イオン交換樹脂の量よりもかなり少ない。 陰イオン交換樹脂のカラムの大きさは好ましくは約100gないし約750gの 範囲にあり、約200gないし約500gの範囲が特に好ましい。アミノ酸は、 そのアミノ基がこの時点では負の電荷を帯びていない一方でカルボキシル官能基 が負に帯電しているので、塩基イオン交換樹脂上に吸着される。 次に、塩基性媒体は、水を用いた溶出によりOH-型カラムから流出する。樹 脂に結合したアミノ酸と接して残っている塩基性媒体が無いことは重要である。 従って、カラムを洗浄するために約2体積ないし約8体積の水を用いるのが好ま しい。より好ましくは、少なくとも4ベッド体積を用いる。 水を用いた溶出による塩基性媒体の流出に続いて、酸を用いた溶出により、塩 基性陰イオン交換樹脂から、濃縮されたアミノ酸が流出する。原理的には、どの ような酸性溶液も使用することができる。好ましくは、ギ酸または酢酸のような 弱酸や、あるいは希釈した塩酸のような鉱酸を使用する。使用する酸の濃度は、 酸性溶液のpHが約2と約6の間の範囲となるようなもの、好ましくはpH3と pH5の間の範囲となるようなものである。この時点で、精製されたアミノ酸は 、減圧下での蒸発または凍結乾燥などの適切な手段によって単離することができ る。必要であれば、こうして精製されたアミノ酸を、結晶化などの適切な手段に より、さらに精製してもよい。 これらの手順によって、安定性同位体、好ましくはNMR活性な安定性同位体 である2H,13Cおよび/または15Nの任意の組合わせで標識したアミノ酸の調 製が可能となる。 標識した組合わせライブラリーの生成 本発明によれば、標識された個々のユニットが作られると、少なくとも2個、 好ましくは少なくとも3個の標識された個々ユニットが組み合わされて、標識生 化学化合物を形成する。例えば、2個の標識アミノ酸は、組み合わされて2アミ ノ酸長さの標識生化学化合物を形成することができ、あるいは2個の標識核酸は 、組み合わされて2核酸長さの標識生化学化合物を形成することができる。個々 ユニットがアミノ酸である場合には、アミノ酸を組合わせる前に標識アミノ酸の 各々をアルファ−アミノ位で、適切な保護基によって保護する。このような保護 基は容易に入手可能である。このような保護基の例としは、t−boc、f−m oc等があるが、これに限られない。必要ならば、アミノ酸の側鎖を保護するた めに追加の保護基を使用することができる。例えば、システインの側鎖を保護す るためにS−ベンジル基を使用することができる。(アミノ酸の保護基を含め、 保護基の化学の概説については、Greene,T.およびWatts,P.G.M.の Protectiv e Group Chemistry ,2nd Ed.,John Wiley & Sons,New York,(1991)参照。参 照によりここに取り入れられる。) 保護されたアミノ酸の各々は、活性化剤によってアルファ−カルボキシル位で 活性化される。このような活性化剤の例としては、塩化オキサリル、ジイミダゾ ールカルボニル等があるが、これに限られない。保護され活性化された標識アミ ノ酸は、組み合わされて標識生化学化合物を形成することができる。アミノ酸を 組み合わせることは、どのような適切な手段によっても行うことができ、例えば 、Geisenにより(CBD会議で)開示された手段、Houghtenにより(Houghten,Current Biology ,Vol.4,No.6,p.564(1994))開示された手段、またはLam( Lam et.al.,Nature,Vol.354,p.82(1991))により行うことができ、その すべてが参照によりここに取り入れられる。 これとは別に、個々ユニットが核酸である場合は、標識生化学化合物の組合わ せライブラリーを作るために、どのような適切な手段も使用することができる。 好ましい技法には、化学合成や、酵素が触媒する重合を用いた個々ユニットの組 み合わせにより、個々ユニットをつなぎ合わせることが含まれる。化学合成法で は、核酸の各々を遊離したヌクレオシドとして単離する(好ましくは実施例2に 記載した技法による)。次に、各ヌクレオシドを5’位置で保護し、必要ならば 、各ヌクレオシドの環外のアミノ官能基の位置でも保護する。どのような適切な 保護基も使用することができる。適切な5’保護基の例としては、トリチル、ジ メトキシトリチル、ピキシル等があるが、これに限られない。適切な環外保護基 としては、アセチル、イソブチリル、フェノキシアセチル等があるが、これに限 られない。 次に、ヌクレオシドの3’位をリン酸化する。3’位のリン酸化(ホスホリレ ーション)は、誘導した(即ち、保護した)ヌクレオシドを、適切なリン酸化剤 で処理することによって行う。好ましくは、リン酸化剤は、2−シアノエチル− N,N−ジイソプロピルクロロホスホルアミダイトまたはメチル−N,N−ジイ ソプロピルクロロホスホルアミダイト等のホスホルアミダイト試薬である。 次に、保護された核酸の各々を、誘導した亜リン酸基の位置で、活性化する。 適切な活性化剤は当業者にとって入手可能な公知のものであり、テトラゾール、 トリアゾール等を含むが、これに限られない。保護され活性化された核酸は、組 み合わされて標識生化学化合物を形成することができる。核酸を組み合わせるこ とは、どのような適切な手段によっても行うことができ、例えば、Wangら,Bioc hemistry ,32:11285(1993)の方法により行うことができ、参照によりここに含 まれる。 これとは別に、酵素触媒重合法では、核酸個々ユニットは、組み合わされて標 識生化学化合物を形成することができる。この方法では、標識個々ユニットは、 5’モノホスフェートとして単離され、酵素により5’トリホスフェートに変換 され、そして酵素触媒と適切なテンプレート(鋳型)を用いて組み合わされる。 このような組合わせ方法の例としてはDNAテンプレート上でのDNA伸長(P CR)、およびRNAテンプレート上でのRNA伸長(RT)が含まれる。 本発明によれば、少なくとも2個、好ましくは少なくとも3個の標識された個 々ユニットが組み合わされて、標識された生化学化合物を形成し、この標識生化 学化合物は大きさが少なくとも2個、好ましくは少なくとも3個の個々ユニット である。本発明によれば、どのような大きさの化合物も生産することができ、生 化学化合物の大きさは、生化学化合物を生産するために組み合わされた個々ユニ ットの数に依存することに留意すべきである。 本発明の別の面によれば、少なくとも2個の標識された生化学化合物を含有す るライブラリーが存在するように、1個の標識生化学化合物を生産する工程が少 なくとも1回は繰り返される。本発明のこの標識生化学化合物の組合わせライブ ラリーは、どのような数の標識化合物も含有することができ、組合わせライブラ リーが含有する化合物の数は、1個の標識生化学化合物を生産する工程が繰り返 される回数に依存することに留意すべきである。 例えば、上記工程が1000回繰り返されれば、1000個の標識生化学化合 物を含有する組合わせライブラリーが作られることになる。このため、本発明は 、数千、数百万あるいは数十億個の化合物を含有する標識生化学化合物の組合わ せライブラリーの作成方法を提供し、そのライブラリーの大きさは、1個の標識 生化学化合物を生産する工程が繰り返される回数によって決定される。 さらに、標識生化学化合物の生産は、順次に(即ち、1回に1個)起こる必要 はないことを理解すべきである。むしろ、所望の数の標識生化学化合物を生産さ れるために要する時間が短くて済むように、標識生化学化合物が同時に生産する ことが好ましい。標識生化学化合物の同時生産は、例えば、全アミノ酸(20個 )の混合物が単一のアミノ酸と組み合わされる場合に起こり、これにより、2ア ミノ酸長さの20個の異なる化合物が生産される。 このような多数の化合物を含有する標識生化学化合物の組合わせライブラリー の作成は、組合わせライブラリーに接触するターゲット受容体分子の構造が既知 であるか否かにかかわらず、組合わせライブラリーのアプローチを用いて、結合 した候補薬剤のコンフォメーション(立体配座)を迅速に決定することを可能と する。 ターゲット受容体への結合による標識化合物の選択 本明細書に記載した方法は、標識生化学化合物の組合わせライブラリーをつく る。これらの標識生化学化合物の組合わせライブラリーは、全体的に、ある選択 されたターゲット受容体分子に結合する分子をスクリーニングし選択するために 使用する方法に相当する。それ故に、これらの組合わせライブラリーは、従来技 術で既知の組合わせライブラリーのアプローチに従って使用することができる。 しかしながら、従来のアプローチとは対照的に、本発明のライブラリーは、ター ゲット受容体分子のコンフォメーション(立体構造)が既知であるか否かにかか わらず、生化学化合物に取り込まれたNMR活性な安定性同位体を利用してNM Rにより、ターゲット受容体分子に結合する生化学化合物のコンフォメーション を調べることを可能とするものである。 結合した標識化合物のコンフォメーションの決定 本発明の好ましい実施の形態によれば、ある選択した生化学化合物のコンフォ メーションが決定される。ある選択した生化学化合物のコンフォメーションを決 定するためには、標識生化学化合物の組合わせライブラリー(これらの化合物は 少なくとも1種類の安定性同位体で標識されている。)を、まず作成しなければ ならない。標識生化学化合物は、NMR活性な安定性同位体であることが好まし い。さらに、組合わせライブラリーは、本願において詳細に上述した手順に従っ て作成されることが好ましい。 標識生化学化合物の組合わせライブラリーが作成されると、安定性同位体標識 の存在により、ターゲット受容体に結合する選択された標識生化学化合物のコン フォメーションを決定することができる。例えば、選択された生化学化合物がN MR活性な安定性同位体で標識されていれば、選択された生化学化合物のコンフ ォメーションはNMR分析により決定することができる(NMR技法の詳細な概 説については、Burger's Medical Chemistry and Drug Discovery,Vol.1,Pri nciples and Practice,Ed.Manfred E.Wolff,pp.314-315 およびその引用文 献を参照)。明らかに、選択された標識生化学化合物のコンフォメーション決定 方法は用いられる標識の種類に依存することになる。 本発明の一つの重要な面は、ある選択された標識生化学化合物のコンフォメー ションを、その選択された生化学化合物が結合するターゲット受容体分子のコン フォメーションを知ることなく、決定することができることである。従って本発 明は、ある選択された標識生化学化合物のコンフォメーションを、ターゲット受 容体分子のコンフォメーション(立体構造)が既知であるか否かにかかわらずに 決定するために使用することができる。 本発明を特定の好ましい実施形態に対して説明してきたが、当業者は、本発明 の精神から外れることなく様々な修正、変更、省略および置換が可能であること が分かるであろう。実施例1 同位体標識したアミノ酸の調製 50% 2H,13C,15N標識した混合アミノ酸(PCT出願公開第WO 9401329号 の実施例9に記載された手順に従って調製した22g)をクエン酸ナトリウム緩衝 液(0.1M,pH3.3,0.001Mアジ化ナトリウム含有,250ml)に添加し、その懸濁液 を室温で1時間攪拌した。不溶物質(主にチロシン)を遠心分離で除去し、上澄 みを、クエン酸ナトリウム緩衝液 (0.1M,pH3.3,0.001Mアジ化ナトリウム含有 )で前処理したDowex 50WX4,200-400メッシュのカラム(15×200 cm)にかけた 。このカラムをクエン酸ナトリウム緩衝液 (0.1M,pH3.3,0.001Mアジ化ナトリ ウム含有)を用いて室温で流量 25 ml/分で溶出させた。2リットルのフラクシ ョンが集められた。スレオニンがフラクション33〜38で、セリンがフラクション 41〜50で、プロリンがフラクション53〜60で、アラニンがフラクション71〜74で 、グリシンがフラクション75〜87で、およびバリンがフラクション92〜99で溶出 した。 フラクション102 の時点で、溶出液をクエン酸緩衝液 (0.1M,pH4.2,0.001M アジ化ナトリウム含有)に変え、室温で前と同じ流量で溶出を続けた。イソロイ シンがフラクション123〜124 で、メチオニンがフラクション126〜127 で、ロイ シンがフラクション129〜135 で、フェニルアラニンがフラクション170〜177 で 、およびチロシンがフラクション183〜189 で溶出した。 フラクション201 の時点で、溶出液をクエン酸緩衝液 (0.1M,pH6.3,0.001M アジ化ナトリウム含有)に変え、フラクション222 の時点で、溶出液をクエン酸 緩衝液 (0.1M,pH8.2,0.001Mアジ化ナトリウム含有)に変えた。両方の場合と も、室温で前と同じ流量で溶出を続けた。ヒスチジンがフラクション238〜241 で溶出した。フラクション261 の時点で、溶出液をクエン酸緩衝液(0.1M,pH9. 3,0.001M アジ化ナトリウム含有)に変え、室温で前と同じ流量で溶出を続けた 。トリプトファンがフラクション274〜278 で、およびリシンがフラクション279 〜281 で溶出した。 上記各アミノ酸は、以下のような手順で単離した。ロイシン含有フラクション を混合し、そのpHを濃塩酸でpH2に調整した。得られた溶液を、流量200 ml /分で、Dowex 50WX4,200-400メッシュのイオン交換樹脂(ナトリウム型,2.5K g)のカラムにかけた。次に、この樹脂を、溶出液のpHが約5 になるまで水で2 00 ml/分で洗浄した。ポンプを止め、そのカラムを底部でDowex 50X8-100イオ ン交換樹脂(OH-型,500g)のカラムに接続した。OH-型カラムからの溶出液 のpHが約12となるまで、水酸化ナトリウム溶液(pH12)を100 ml/分でポンプ 流しした。さらに 5リットルポンプ流しを続けた。次に、ポンプを止め、直接O H-型カラムに接続し、得られる溶出液のpHが約8 になるまで、水をOH-型カ ラムを通じて100 ml/分でポンプ流しした。 次に、酢酸水溶液を、OH-型カラムを通じて100 ml/分でポンプ流しし、幾 つかのフラクション(100 ml)が集められた。ニンヒドリン陽性フラクションを 貯め、減圧下で蒸発させた。得られた固体をエタノール水溶液から結晶化して、 50% 2H,13C,15Nロイシンを1.1g得た。実施例2 均一に安定性同位体標識したヌクレオシドとヌクレオチド の標識原栄養的培養バイオマスからの生産 バイオマスは、ある原栄養株(例えばChlorella vulgaris)から、非常に単純 な安定性同位体で標識した炭素源と窒素源(例えばChlorella vulgarisについて は13CO215NO3または15NH3)で培養することにより得る。これらの細胞 は、回分遠心分離により、あるいは連続的遠心分離器を使用して収穫する。核酸 を放出するために、細胞は、数多くの技法のいずれか(例えば空洞形成)を使用 して破壊する。(全ての時点でリボヌクレアーゼの無い系を維持することに注意 しながら)全く標準的な手順に従い、全ての核酸を抽出する。一つの方法では、 破壊したバイオマスを等量の24:24:1のTris(pH8.0)で飽和したフェノー ル:クロロホルム:イソアミルアルコールと混合して激しく振ることにより抽出 する。遠心分離により相に分離する。水相を、24:1クロロホルム:イソアミ ルアルコールと混合して激しく振ることにより抽出し、遠心分離により相に分離 する。水相に酢酸アンモニウムを補充し、低温で等量のイソプロパノールを用い て塩析をする。その結果沈殿した核酸を、酢酸アンモニウム含有エタノールで洗 浄して過剰の塩を除去する。最終的なペレット(沈殿物)を乾燥させ、酢酸アン モニウムを除去する。乾燥したペレットを、塩化マグネシウムとEDTAとを添 加したTris(pH8.0)緩衝液の最少量に溶解させる。 この核酸を、分光測定法により定量し、デオキシリボヌクレアーゼIで処理す る。この加水分解は、膵臓リボヌクレアーゼインヒビターの存在下、37℃で6 〜8時間行う。DNAの全体が小さな断片(テトラマー以下)に確実に加水分解 されるように、最初のインキュベーションの後に、第二のデオキシリボヌクレア ゼIの添加を行う。全体で24時間のインキュベーションの後に、反応混合物を 、3,000 MWCO(分子量3,000 カットオフ)膜を用いた限外濾過攪拌セルの中に入 れ、透過液を集める一方で、保持される液量が最少となるようにする。次に保持 物をTris緩衝液で2回洗浄し、残留するモノ−デオキシヌクレオチドおよびオリ ゴ−デオキシヌクレオチドを除去する。透過液のすべてを凍結乾燥する。この時 点で、その物質を酢酸アンモニウム緩衝液に懸濁させ、ヌクレアーゼP1で処理 して小さなオリゴマーをモノマーのデオキシリボヌクレオチド5’モノホスフェ ート(dNMPs)に分解する。このdNMP加水分解混合物を、酵素を除去す るために3,000 MWCOフィルターに通し、保持物を水で1回洗浄する。透過液をH PLCで試験して混合し、次に酢酸アンモニウムを除去するために凍結乾燥する 。最終用途によっては、この時点でこれらの透過液を脱塩する必要があるかもし れない。 デオキシリボヌクレアーゼI加水分解から攪拌セルに保持された物を、次に、 残留物質(ほとんど完全なRNA)をモノマーに分解するためにヌクレアーゼP 1で処理する。このインキュベーションは酢酸アンモニウム緩衝液中で行い、攪 拌セル全体を37℃のインキュベーターに移して一晩加水分解を行う。完全に加 水分解されたことがHPLCにより確認されると、その物質を、最少液量が保持 されるまで、3,000 MWCOフィルターを通じて濾過する。保持物を蒸留水で2回洗 浄する。かなりの量のリボヌクレオチド5’モノホスフェートを含有する透過液 すべてを貯め、過剰の塩を除去するために蒸留水に対して透析する。次に、これ を凍結乾燥してリボヌクレオチド5’モノホスフェート(NMPs)を得る。 出発バイオマスによっては、これらの調製から追加的の標識生化学化合物を得 ることもできる。例えば、Chlorella vulgarisでは、その細胞を破壊し遠心分離 して澱粉ペレットを回収する。この澱粉は、標識された澱粉として、またはさら に処理してグルコースとして使用することができる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年1月6日 【補正内容】 請求の範囲 1.(a)標識された形の生化学化合物の個々のユニットを生産する工程と、 (b)少なくとも2つの前記標識された個々のユニットを組み合わせて、そのコ ンフォメーションが決定可能な標識された形の生化学化合物を生産する工程と、 (c)工程(b)を少なくとも1回繰り返して、標識生化学化合物の組合わせラ イブラリーを作成する工程とからなる標識生化学化合物の組合わせライブラリー の作成方法。 2.前記個々のユニットはアミノ酸、核酸、脂肪酸、炭水化物またはそれらの 誘導体からなるグループから選択される請求項1記載の方法。 3.前記個々のユニットはアミノ酸である請求項2記載の方法。 4.前記個々のユニットは核酸である請求項2記載の方法。 5.(a)藻類バイオマスで標識アミノ酸を生産する工程と、 (b)前記標識アミノ酸を前記藻類バイオマスから回収する工程とからなる方法 により前記標識アミノ酸を生産する請求項3記載の方法。 6.1つより多い標識生化学化合物を生産するように個々のユニットの組合せ が同時におこる請求項1記載の方法。 7.(a)標識アミノ酸を生産する工程と、 (b)少なくとも2つの前記標識アミノ酸を組み合わせて、そのコンフォメーシ ョンが決定可能な標識生化学化合物を生産する工程と、 (c)工程(b)を少なくとも1回繰り返して、標識生化学化合物の組合わせラ イブラリーを作成する工程とからなる標識生化学化合物の組合わせライブラリー の作成方法。 8.(a)標識核酸を生産する工程と、 (b)少なくとも2つの前記標識核酸を組み合わせて、そのコンフォメーション が決定可能な標識生化学化合物を生産する工程と、 (c)工程(b)を少なくとも1回繰り返して、標識生化学化合物の組合わせラ イブラリーを作成する工程とからなる標識生化学化合物の組合わせライブラリー の作成方法。 9.組合わせライブラリーアプローチを用いた候補薬剤の探索方法であって、 請求項1で作成される標識生化学化合物の組合わせライブラリーを用いることに より改善された方法。 10.各化合物はそのコンフォメーションが決定可能であり、ライブラリーは 少なくとも1,000の標識生化学化合物を含む、標識生化学化合物の組合わせ ライブラリー。 11.前記ライブラリーは少なくとも10,000の標識生化学化合物を含む 請求項10記載の組合わせライブラリー。 12.前記ライブラリーは少なくとも100,000の標識生化学化合物を含 む請求項10記載の組合わせライブラリー。 13.前記ライブラリーは少なくとも1,000,000の標識生化学化合物 を含む請求項10記載の組合わせライブラリー。 14.前記ライブラリーは少なくとも10,000,000の標識生化学化合 物を含む請求項10記載の組合わせライブラリー。 15.前記ライブラリーは請求項1記載の方法により作成される請求項10記 載の組合わせライブラリー。 16.前記標識生化学化合物がアミノ酸を含む請求項10記載の組合わせライ ブラリー。 17.前記標識生化学化合物が核酸を含む請求項10記載の組合わせライブラ リー。 18.前記標識生化学化合物がNMR活性な同位体で標識されている請求項1 0記載の組合わせライブラリー。 19.(a)標識生化学化合物の組合わせライブラリーを作成する工程と、 (b)選択された標識生化学化合物がターゲット受容体分子に結合するように前 記標識生化学化合物の組合わせライブラリーをターゲット受容体分子に接触させ る工程と、 (c)前記受容体分子に結合したときに、前記選択された標識生化学化合物のコ ンフォメーションを決定する工程とからなる選択された生化学化合物のコンフォ メーションの決定方法。 20.前記安定同位体がNMR活性な同位体である請求項23記載の方法。 21.前記選択された標識生化学化合物のコンフォメーションをNMR分析に より決定する請求項20記載の方法。 22.前記受容体分子のコンフォメーションが未知である請求項19記載の方 法。 23.前記生化学化合物が安定性同位体で標識されている請求項19記載の方 法。 24.(a)標識された形の生化学化合物の個々のユニットを生産する工程と 、 (b)少なくとも2つの前記標識された個々のユニットを組み合わせて、標識さ れた形の生化学化合物を生産する工程と、 (c)工程(b)を少なくとも1回繰り返して、標識生化学化合物の組合わせラ イブラリーを作成する工程とからなる方法によって、前記標識生化学化合物の組 合わせライブラリーが作成される請求項19記載の方法。。 25.前記個々のユニットはアミノ酸、核酸、脂肪酸、炭水化物またはそれら の誘導体からなるグループから選択される請求項24記載の方法。 26.前記個々のユニットはアミノ酸である請求項25記載の方法。 27.(a)藻類バイオマスで標識アミノ酸を生産する工程と、 (b)前記標識アミノ酸を前記藻類バイオマスから回収する工程とからなる方法 により前記標識アミノ酸を生産する請求項26記載の方法。 28.1つより多い標識生化学化合物を生産するように個々のユニットの組合 せが同時におこる請求項24記載の方法。 29.(a)標識アミノ酸を生産する工程と、 (b)少なくとも2つの前記標識アミノ酸を組み合わせて、標識生化学化合物を 生産する工程と、 (c)工程(b)を少なくとも1回繰り返して、標識生化学化合物の組合わせラ イブラリーを作成する工程とからなる方法によって、前記標識生化学化合物の組 合わせライブラリーを作成する請求項19記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 チェン,ハオ アメリカ合衆国、20783 メリーランド州、 アデルフィ、デキンス・ホール・ドライブ 10219 (72)発明者 ラドマー,リチャード アメリカ合衆国、21029 メリーランド州、 クラークスビル、トウェルブ・オークス・ コート 14016

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)標識された形の生化学化合物の個々のユニットを生産する工程と、 (b)少なくとも2つの前記標識された個々のユニットを組み合わせて、標識さ れた形の生化学化合物を生産する工程と、 (c)工程(b)を少なくとも1回繰り返して、標識生化学化合物の組合わせラ イブラリーを作成する工程とからなる標識生化学化合物の組合わせライブラリー の作成方法。 2.前記個々のユニットはアミノ酸、核酸、脂肪酸、炭水化物またはそれらの 誘導体からなるグループから選択される請求項1記載の方法。 3.前記個々のユニットはアミノ酸である請求項2記載の方法。 4.前記個々のユニットは核酸である請求項2記載の方法。 5.(a)藻類バイオマスで標識アミノ酸を生産する工程と、 (b)前記標識アミノ酸を前記藻類バイオマスから回収する工程とからなる方法 により前記標識アミノ酸を生産する請求項3記載の方法。 6.1つより多い標識生化学化合物を生産するように個々のユニットの組合せ が同時におこる請求項1記載の方法。 7.(a)標識アミノ酸を生産する工程と、 (b)少なくとも2つの前記標識アミノ酸を組み合わせて、標識された生化学化 合物を生産する工程と、 (c)工程(b)を少なくとも1回繰り返して、標識生化学化合物の組合わせラ イブラリーを作成する工程とからなる標識生化学化合物の組合わせライブラリー の作成方法。 8.(a)標識核酸を生産する工程と、 (b)少なくとも2つの前記標識核酸を組み合わせて、標識生化学化合物を生産 する工程と、 (c)工程(b)を少なくとも1回繰り返して、標識生化学化合物の組合わせラ イブラリーを作成する工程とからなる標識生化学化合物の組合わせライブラリー の作成方法。 9.組合わせライブラリーアプローチを用いた候補薬剤の探索方法であって、 請求項1で作成される標識生化学化合物の組合わせライブラリーを用いることに より改善された方法。 10.ライブラリーは少なくとも1,000の標識生化学化合物を含む標識生 化学化合物の組合わせライブラリー。 11.前記ライブラリーは少なくとも10,000の標識生化学化合物を含む 請求項10記載の組合わせライブラリー。 12.前記ライブラリーは少なくとも100,000の標識生化学化合物を含 む請求項10記載の組合わせライブラリー。 13.前記ライブラリーは少なくとも1,000,000の標識生化学化合物 を含む請求項10記載の組合わせライブラリー。 14.前記ライブラリーは少なくとも10,000,000の標識生化学化合 物を含む請求項10記載の組合わせライブラリー。 15.前記ライブラリーを請求項1記載の方法により作成する請求項10記載 の組合わせライブラリー。 16.前記標識生化学化合物がアミノ酸を含む請求項10記載の組合わせライ ブラリー。 17.前記標識生化学化合物が核酸を含む請求項10記載の組合わせライブラ リー。 18.前記標識生化学化合物がNMR活性な同位体で標識されている請求項1 0記載の組合わせライブラリー。 19.(a)標識生化学化合物の組合わせライブラリーを作成する工程と、 (b)選択された標識生化学化合物がターゲット受容体分子に結合するように前 記標識生化学化合物の組合わせライブラリーをターゲット受容体分子に接触させ る工程と、 (c)前記受容体分子に結合したときに、前記選択された標識生化学化合物のコ ンフォメーションを決定する工程とからなる、選択された生化学化合物のコンフ ォメーションの決定方法。 20.前記安定性同位体がNMR活性な同位体である請求項19記載の方法。 21.前記選択された標識生化学化合物のコンフォメーションをNMR分析に より決定する請求項20記載の方法。 22.前記受容体分子のコンフォメーションが未知である請求項19記載の方 法。
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