JPH11508849A - シートベルト自動解放システム - Google Patents

シートベルト自動解放システム

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JPH11508849A
JPH11508849A JP9500292A JP50029297A JPH11508849A JP H11508849 A JPH11508849 A JP H11508849A JP 9500292 A JP9500292 A JP 9500292A JP 50029297 A JP50029297 A JP 50029297A JP H11508849 A JPH11508849 A JP H11508849A
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アリー インバール
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ガヴリ ヘルズル
アリー インバール
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    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/32Devices for releasing in an emergency, e.g. after an accident ; Remote or automatic unbuckling devices
    • B60R22/321Devices for releasing in an emergency, e.g. after an accident ; Remote or automatic unbuckling devices using electric means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 シートベルト自動解放システムは、シートベルト留め要素(20)と連結しかつシートベルト留め要素(20)をアンカ位置に連結する留め構造体(12,18)と、所定エネルギ発生を検出でき且つこれに応答して出力信号を発生する事故検出装置と、所定信号を受けるとシートベルト留め要素(20)を解放して、これによって、シートベルトをアンカ位置から分離させる、留め構造体と関連する解放装置(43)と、事故検出装置と解放装置(43)との間に配置され、事故検出装置からの出力信号を受けて作動して、所定時間経過後に、所定信号を解放装置(43)に送り、解放装置を作動させてシートベルトを解放する遅延装置とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 シートベルト自動解放システム 発明の分野 本発明は、乗り物に使用される安全装置に関し、特に、シートベルト構造対に 関する。 発明の背景 自動車および飛行機の発達にともなって、破壊(クラッシュ)が発生したとき 、乗客、運転手および操縦士をシートに固定して、これらの人々がシートから投 げ出されることによる怪我を防止する種々の安全装置が開発されてきた。この問 題は、自動車などの乗り物が技術的に進歩し、それにともなって、動く速度が速 くなるにつれて、より深刻になってきている。この問題を解決するための最も一 般的な方法は、種々のシートベルトを設けることであり、多くの乗り物において は、このシートベルトが、エアーバッグ装置と組み合わせられている。 近年、シートベルトの分野では、種々の改良がなされている。これらの改良に は、ベルトを連続的に張力をかけられた状態に維持し、クラッシュの際にはロッ クし、これによって運転手あるいは乗客が、突然、シートから投げ出されないよ うするスプリングホイールを備えたシートベルトが含まれる。 乗り物の乗客および運転手は、クラッシュ直後に、外傷を負う状態になること がわかっている。この状態は、各人に異なって影響し、完全な失見識即ち意識不 明の間に、部分的な機能および制御に変化する。 この外傷の程度は、いくつかの要因の影響を受け、以下に示すようなものを含 む。 a. 意識の喪失/失見当 b. 胸骨、肋骨の骨折、および体の他の部分の損傷 c. 腱および靭帯の断裂 d. 乗物の残骸内に閉じ込められている又はシートベルトに拘束されている という心理的ショック 乗員がシートに拘束され、レスキュー隊員の助け無しでは、シートベルトを解 放できない状況は、以下の要因によって生じることがある: a.側面衝突によってシート同士が互いに接してしまい、ベルト解放ボタンに 手が届かないとき b.正面衝突によって変速機がシートに乗上げて、ベルト解放ボタンへのアク セスが妨げられているとき c.シートベルトをキャッチし、ロックするシートベルト解放機構への機械的 損傷 d.シートベルトを解放するために最低限必要なことすらできなくする、乗員 の低下した身体的および心理的な状態 さらに、乗り物が燃えているというような、救急隊員が乗り物に閉じ込められ た乗員を解放することが困難な極限状況がある。このような場合、救急隊員がシ ートベルトを解放することができなく、かつ、乗員が自分自身を解放できないこ とにより、乗員が焼死する可能性がある。 発明の概要 本発明は、クラッシュしたときに、乗り物のシートベルトを自動的に解放する ことができるシステムを提供することを目的とする。 本発明のシステムは、特に、クラッシュの発生から所定時間が経過して、シー トベルトによる乗員の保護が不要となったときに、初めてシートベルトを自動的 に解放して、乗員がクラッシュした乗り物に閉じ込められないようにするシート ベルト自動解放システムを提供することを目的とする。 本発明の好ましい実施の形態によれば、シートベルト自動解放システムであっ て、シートベルト留め要素と連結でき且つシートベルト留め要素を関連するアン カ位置に連結する留め構造体と、所定エネルギ発生を検出でき且つこれに応答し て出力信号を発生する事故検出装置と、所定信号を受けるとシートベルト留め要 素を解放して、これによって、シートベルトをアンカ位置から分離させる、留め 構造体と関連する解放装置と、事故検出装置と解放装置との間に配置され、事故 検出装置からの出力信号を受けて作動して、所定時間経過後に、所定信号を解放 装置に送り、解放装置を作動させてシートベルトを解放する遅延装置とを備えて いるシートベルト自動解放システムが提供される。 さらに、本発明の好ましい実施の形態では、留め構造体が、シートベルト留め 要素を留められるように受け入れるソケットと係止要素とを有する上方部分と、 アンカ位置に繋がれ、上方部分の係止要素に係止可能に係合する装置を備えた下 方部分とを備え、解放装置が、上方部分を下方部分から取り外す装置を備え、こ れによって、シートベルトを留め構造体の下方部分から解放して、シートベルト をアンカ位置から分離する。 また、本発明の好ましい実施の形態では、解放装置が、所定時間経過後に作動 して高圧を発生させ、留め構造体の上方部分を留め構造体の下方部分から強制的 に分離させる装置を備えている。 さらにまた、解放装置が、下方部分と関連し、通常は、上方部分の留め要素と 係止可能に係合する第1位置をとる機構と、この機構を強制的に第2位置に移行 させ、上方部分の係止要素と非係合にさせる装置とを備えている。 また、本発明の好ましい実施の形態では、通常は係止要素を付勢して前記機構 と非係合状態とするように構成された弾性装置を備え、前記機構が第2位置に移 行したとき、この弾性装置が作動して係止ピンを係止ピンが前記機構との係合し ている状態から引っ込め、留め構造体の上方部分を下方部分から外させる。 さらに、本発明の好ましい実施の形態では、前記機構が、所定量の燃焼性材料 を収容したシリンダと、シリンダ内に配置され、そこから延びてシリンダから外 部に突出する作動部分を有し、上方部分の係止要素が係止される第1位置から、 上方部分の係止要素が解放される第2位置に移行するように作動するピストン装 置と、燃焼性材料に点火して、シリンダ内の圧力を急速に増大させ、シリンダ内 のピストン装置を駆動させ、ピストン装置を第1位置から第2位置に移動させる 装置とを備えている。 さらに、本発明の好ましい実施の形態では、作動部分は、ピストンが第1位置 にあるとき、係止要素に係止可能に係合するように作動し、ピストンの第2位置 への移動により、作動部分が、係止要素から外れ、これによって、作動部分が解 放される。 また、本発明の好ましい実施の形態では、前記機構が、さらに、係止要素に係 止可能に係合する追加装置を備え、ピストン装置が前記第1位置にあるとき、こ の係止可能に係合する装置は、係止要素に係止可能に係合するように作動し、ピ ストン装置が第2位置に移行したとき、ピストン装置が、係止可能に係合する手 段を作動させて係止要素から外す。 さらに、本発明の好ましい実施の形態では、留め構造体が、ハウジングと、シ ートベルト留め要素を選択的に係止するバネ付勢係止装置と、バネ付勢係止装置 を、選択的に、シートベルト自動解放システム留め要素から外す手動装置とを備 え、解放装置が、バネ付勢(係止)手段を自動的に作動させてシートベルト留め 要素から外れさせる。 図面の簡単な説明 添付図面および後述の詳細な説明から、本発明を、十分に理解することができ る。添付図面において、 図1Aは、一対の乗り物用シートベルト留め構造体が繋がれている状態を、関 連するウエブ部分とこの留め構造体に解放可能に留められた留め要素とともに、 示す正面図であり、 図1Bは、図1Aの矢印B方向からみた図1Aの装置の側面図であり、 図2は、本発明の検出、遅延、始動、圧力発生部分を概略的に示すブロック図 であり、 図3Aは、本発明の好ましい実施の形態によって構成され、緊急自動解放機構 を備えた、図1Aおよび図1Bに示された留め構造体の一方が、”休止”状態に あるところを拡大し、一部を破断し、詳細に示した図面であり、 図3Bは、解放機構が初期作動を行った後の状態の図3Aの構造体の様子を示 す図面であり、 図3Cは、解放機構が完全に作動し終わった状態の図3Aおよび図3Bの構造 体の様子を示す図面であり、 図4Aは、本発明の他の好ましい実施の形態によって構成され、緊急自動解放 機構を備えた、図1Aおよび図1Bに示された留め構造体の一方が、”休止”状 態にあるところを拡大し、一部を破断し、詳細に示した図面であり、 図4Bは、図4AのB−B線に沿った、図4Aの解放機構の係止ピン構成部分 を詳細に示す断面であり、 図5は、解放機構が完全に作動し終わり、取り外し可能部分が解放された構造 体の様子を示す図面であり、 図6A、図6Bおよび図6Cは、本発明のもう一つの好ましい実施の形態によ って構成されたシートベルト留め具とソケット構造体が、休止位置ある状態と、 シートベルト留め具の通常解放状態と、シートベルト留め具の緊急解放状態とを それぞれ示す、概略的な側方断面図である。 発明の詳細な説明 本発明は、非常時に、乗り物のシートベルトを自動的に解放するシステムを提 供することを目的とする。非常時とは、例えば、乗り物のクラッシュ(破壊)、 または、エンジンルームでの火災発生などを含む、シートベルトの自動解放が必 要になるかもしれない起こり得る全ての状況のことである。本発明は、例えば、 エアバッグ作動のために取付けられていることが知られているクラッシュセンサ 、または、火災および/或いは煙センサなどの公知の「事故」センサ(“event ”sensor)によって非常事態を検出することに基づいており、クラッシュセンサ から入力信号を受けてから所定時間、本発明では、例えば、10ないし30秒の 範囲内の時間が、経過した後に、出力信号を発生させる時間遅延装置が設けられ 、シートベルト解放機構を作動させる。 図1Aは、それぞれが全体として参照番号10で示す本発明の好ましい実施の 形態に従って構成された一対のシートベルトソケット構造体を示す。また、図1 Bは、各ソケット構造体10が、長手方向軸線11に沿って整列している状態を 示し、各ソケット構造体10は、下方部分12を備えており、この下方部分12 は、適当なアンカーケーブル14を介して、全体が参照番号16で示される乗り 物のシャーシの一部ような適当なアンカー位置に固定されている。ソケット構造 体10は、さらに、上方部分18を備えており、この上方部分18は、上方 を向いている典型的には雌型のソケット部分19を有し、このソケット部分19 は、シートベルト22の留め要素20の舌部をその中に受け入れられるような適 当な構造に構成されている。留め要素20、ソケット部分19およびシートベル ト22は、公知の適当な構造のものでよく、従って、ここでは詳細に説明しない 。留め要素20をソケット部分19から普通に解放させるための、バネ付勢され た解放ボタン24が、図1Bに示されるように、設けられている。 この発明によれば、ソケット構造体10の上方部分18は、クラッシュ後、所 定時間経過後に、下方部分12から自動的にはずれるように構成されている。 図2に示すように、クラッシュセンサ・時間遅延ユニット67が設けられ、こ のユニット67は、解放機構43を電子的に作動させ、後述するように、この解 放機構43が下方部分12から留め構造体10の上方部分18を外れさせるよう に作動し、シートベルト22を解放させる。 詳細には、ユニット67は、事故センサ72と遅延装置70とを備え、この遅 延装置は、例えば10−30秒の初期時間が経過するまで、解放機構43を作動 させず、これによって、シートベルトが乗員を保護し終わった後で、初めてシー トベルトを解放する。事故センサ72は、上述したようなシートベルトの自動解 放が必要な、所定の緊急事態が発生したときに、電気的な出力信号を発生させる ように作動するセンサであればどのようなタイプでもよい。したがって、事故セ ンサ72は、例えば、火災および/又は煙センサでもよいが、クラッシュセンサ であるのが好ましい。 適当なクラッシュセンサの例としては、米国特許第5,396,424号に開示された クラッシュセンサがあり、この米国特許明細書の内容を本件明細書に援用する。 この明細書に開示されたクラッシュセンサは、クラッシュを検出すると、トリガ 信号を発生させ、エアバッグを膨張させる。本発明では、トリガ信号は、エアバ ッグではなく、遅延装置70に送られる。遅延装置70は、適当な容量性遅延装 置であり、所定時間経過後に、放電(discharge)するように作動して、電線74 を介して、解放機構43の一部を構成する電気的イグニッション始動装置に出力 信号を送り、これによりシートベルトを解放させる。 解放機構43は、例えば、米国特許第5,398,964号(名称:エアバッグ用始動 装置)、米国特許第5,429,387号(名称:低圧スイッチ/起爆剤/ガス発生装置 )、米国特許第5,422,965号(名称:エアバッグ作動装置)、および、米国特許 第5,403,036号(名称:エアバッグインフレータ装置用イグニッション装置)の いずれかに開示されているような、適当な公知の圧力装置を備えていてもよく、 これらの米国特許明細書の内容をこの明細書に援用する。 図3A、図3Bおよび図3Cには、この発明の好ましい実施の形態にしたがっ て構成され且つこれに従って作動する留め構造体10が示されている。図示のよ うに、上方を向いたソケット部分19に加えて、上方部分18は、さらに、下方 に延びる係止要素26を有し、この係止要素26は、通常、ソケット構造体10 の下方部分12によってロックされた係合状態となるように構成されている。係 止要素26が解放されると、上方部分18は、軸線11に沿って、ソケット構造 体10の下方部分12から完全に離れ、これによって、留め要素20が、上方部 分18のソケット部分19に係合しているにもかかわらず、シートベルト22が 解放される。 下方ソケット部分12は、外側ハウジング27を備え、このハウジングは、外 方に向かって拡がる(角度を有する)一対の対向側壁28を有し、この側壁28 は、基部29から軸線11に沿って略上方に延びている。アンカーケーブル14 が、何らかの適当な留め手段(図示せず)によって、ハウジング28に固定され ている。 解放機構43は、内側ハウジング30を有し、この内側ハウジングは、軸線1 1に沿って整列する一対の壁部材32を備え、そして、この壁部材は、弾性ガス ケット部材34あるいはこれに類するものによって一緒に保持されている。各壁 部材32は、その上端に形成された、内方に延びる第1フランジ38と、内方に 延びる中間の第2フランジ40とを備えている。下方チャンバ42とハウジング 圧力装置44が、基部29と第2フランジ40との間に形成され、上方チャンバ 46が、第1フランジ38と第2フランジ40との間に形成されている。 第1フランジ38は、その間に、端部開口48を形成している。解放機構43 が休止位置にあるときには、係止要素26のノッチ部分50は、図3に示される ように、第1フランジ38と固定的に係合するように、開口48を通って、上方 チャンバ46の中に延びて、留め構造体10の取外し可能な上方部分18を、下 方部分12に固定する。 下方チャンバ42には、圧力(加圧)装置44が収容され、この圧力装置は、 上述のように、例えば、エアバッグと関連して使用されることが知られている公 知の爆発性(pyrotechnical)の機械的な装置であるのがよい。しかしながら、圧 力装置の構成には、概略的には、シリンダ52と、ピストン54と、所定の容量 の爆発性チャージ材料55と、イグニッション装置68とが含まれている。ピス トン54は、ピストンプレート56と、略上方に延びる先細り突起部58を有し 、この先細り突起部58は、全体的に狭い上端60から全体的に広い下方部材6 2に向かって広くなっている。第2フランジ40は、内側を向いた縁を有し、こ の縁の間に開口が形成され、この開口は、解放機構43が休止位置にあるとき、 その間に先細り突起部58が着座できる形状となっている。 圧力装置44は、爆発性材料がイグニッション装置68によって爆発させられ たとき、シリンダ53内の圧力を瞬間的に上昇させ、図3Bにおいて矢印66で 示すように、ピストン54を略上方に向かって軸線方向に押しやるように作動す る。ピストン54が、上方に動くにつれて、先細り突起部58は、矢印76で示 すように、第2フランジ40を押し、ガスケット部材34の付勢力に抗しながら 、側壁28を、軸線11を横切る方向に広げる。 図示のように側壁28が拡げられると、第1フランジ38の間の間隙が大きく なり、係止要素26が解放される。これと同時に、ピストンの先細り突起部58 が、係止要素26の対向する端面80と係合する。 図3Cに示されるように、ピストン54が、シリンダ52でのストローク端に 達すると、シートベルト留め構造体10の上方部分18の全体は、シートベルト 留め要素20に取付けられた状態で、下方部分12から完全に解放され、シート ベルト22が解放され、その結果、上記の発明の背景の項で説明したように、シ ートベルトによって座席に拘束されていた乗員が解放される。 図4Aおよび図5には、本件の他の実施の形態にしたがって構成され、かつ、 作動するシートベルト留め構造体が、全体を参照番号110で示されている。構 造体110は、概略的には、図1ないし図3Cに示され且つこれらに沿って上述 した構造体10と類似しているので、ここでは、この構造体110と構造体10 の相違点についてのみ説明する。構造体110の構成要素は、図3A乃至図3C の対応する構成要素の参照番号の頭に1を付した参照番号で示し、この実施の形 態を理解するために必要な場合を除いて、その説明を省略してある。 図示のように、留め構造体110の着脱自在の上方部分118は、ロッド状係 止要素126を備え、この係止要素は、軸線11とほぼ平行に即ちこれに沿って 、下方に延びている。係止要素126は、留め構造体110の下方部分112と 、通常は、係止された係合状態にあるように、構成され、かつ、ほぼ軸線方向に 延びるボア160内に配置されている。係止要素126が解放されると、上方部 分118が構造体110の下方部分118から、全体的に、分離され、これよっ て、留め構造体110の留め要素120がソケット部分119に係合しているに もかかわらず、シートベルトが外れる。 図面に示すように、下方ソケット部分112は、ハウジング128を備えてお り、このハウジングには、横方向溝130が形成されている。解放機構143は 、横方向溝130内に配置され、かつ、構造体10の圧力装置44と同様に爆発 性の又は類似する他のチャージ材料を使った圧力装置144を備えている。解放 機構が休止位置にあるときには、図4Aに示されるように、係止要素126は、 完全にボア160内に配置されている。 圧力装置144は、シリンダ152と、ピストン154とを備えている。ピス トン154は、ピストンプレート156と、開口159を通って延びる係止ピン 158とを備えており、開口159は、シリンダ164の閉鎖され内方に面した 端部分162に形成され、ボア160を横切って横方向に延びている。 図4Bに示すように、細長い係止要素126は、これを貫通して延びる横方向 ボア164を有している。ボア164は、係止要素126が完全に細長い開口( ボア)160内に配置されているときに、係止ピン158がボア164を貫通し て延び、これによって、係止要素126を、そして、上方部分118を下方部分 112に固定するように、配置されている。図眼に示されるように、弾性圧縮部 材166が、開口(ボア)160の底に、配置され、そして、この弾性圧縮部材 は、図4Aに示される状態では、係止要素126及びハウジング128の間で 圧縮されている。 図1Aないし図3Cに沿って説明したシートベルト留め構造体10と同様に、 圧力装置144は、電気的イグニッション装置168によって爆発させられたと きに、シリンダ152内で所定の圧力上昇を生じさせ、ピストン154を横方向 に移動させるものであれば、どのようなガスチャージ(ガス充填)装置あるいは 他の爆発性装置でもよい。本発明で利用可能な公知の圧力装置の例には、上述し たようなものがある。 作動にあたっては、電気信号が、遅延装置から、電線174を介して、圧力装 置144のイグニッション装置168に送られる。 爆発性材料、または、他の等価物、典型的には、シリンダ152内に配置され た可燃性材料に点火されると、シリンダ内のピストン154の前側の圧力が急速 に増大する。図5に示すように、圧力増大により、ピストン154が、矢印17 6で示すように、横方向外方に押しやられる。ピストン154が外方に移動する につれて、係止ピン158が係止要素126のボア164から抜け出し、係止要 素126が解放され、弾性圧縮部材166が、係止要素126を上方に押し上げ 、これによって、シートベルト留め要素120に取付けられたままの状態で、シ ートベルト留め構造体110の上方部分118が、下方部分112から解放され 、シートベルトが外れ、上述したように、シートベルトによって座席に拘束され ていた乗員が解放される。 図6A、図6Bおよび図6Cには、本発明のもう一つの実施の形態にしたがっ て構成されシートベルト留め構造体が、全体を参照番号210で表して、示され ている。構造体10(図1A−図3C)および構造体110(図4A−図5)と 同様、構造体210も、シートベルトソケット218からシートベルト留め具2 20を解放させるために、参照番号244で示される圧力装置を使用している。 しかしながら、本実施の形態では、圧力装置は、シートベルト留め具が、繰返し 行われる通常の着脱動作に使用される解放機構を、自動的に作動させるように構 成されている。これは、以下の説明から明らかになる。ここでも詳細に説明は行 わない構造体210は、電線74によって接続された事故センサおよび時間遅延 ユニット67(図2)によって作動される。 ソケット218はハウジング212を有し、このハウジングは内壁213、2 14を備え、この内壁の間には、スリット215が形成されている。係合部材2 16が、その下方部分128を介して、かつ、圧縮バネ220を介して、ハウジ ング212の外壁部分222に連結されている。図示のように、係合部材216 は、さらに、内壁213の後ろで保持された上方端224を備え、係合部材21 6は、その下方部分218が外方に押されると、上端224を中心に枢動するよ うに構成されている。さらに、係合部材216は、内方に延びる係止舌部226 を有し、舌部は、シートベルト留め具220がスリット215に挿入されたとき 、シートベルト留め具220の下方縁230が係止舌部226と係合し、係合部 材216を枢動させ、これにより、留め具220に形成された開口231に舌部 226が係合するまで、シートベルト留め具220を完全に挿入することができ 、これよって、シートベルト留め具220がハウジング212に係止されるよう に構成されている。 解放部材232は、ハウジング212の側部に形成された溝234内に取付け られ、参照番号236で示されるその端部分が、中間枢動要素240の第1端2 38に係合するように構成されている。図6Bに示されるように、枢動要素24 0は枢動して、参照番号242で示されるその第2端が係合部材216の下方部 分218を押し、これによって、これをほぼ横方向に押し、その結果、係止舌部 226を退避させるように構成されている。これによって、シートベルト留め具 220は、抵抗なく、係止舌部226から取り外される。 係合部分216は、外方に向かってクランク状に曲げられた底延長部分246 を有し、これによって、傾斜面248を形成している。図1A−図3Cに図示さ れ、これらに沿って説明された圧力装置44と同様のものでよく、ここでは詳細 に説明しない圧力装置244は、上述した種類の爆発性チャージ材料252を収 容したシリンダ250と、ピストン254とを備えている。ピストン254は、 シリンダ250の端から突出しており、図6Aに示す休止位置にあるとき、係合 部材の傾斜面248と完全接触コンタクトとなるように配置された傾斜接触面2 55(図6B)を有するのが好ましい。 チャージ材料252が爆発すると、ピストン254が、図6Cに矢印256で 示されるように、ほぼ上方向に押しやられる。このピストン254の上方への動 きにより、ピストンの傾斜接触面255が、矢印258で示すように、上方かつ 外方に、係合部材216の傾斜面248に対して、押しつけら、係合部材216 全体をその上端224を中心に枢動させる。この結果、係止舌部226が退避さ せられ、ソケット構造体210からのシートベルト留め具220の取り外しが可 能となり、その結果、上述したように、シートベルトによって座席に拘束されて いた乗員が解放される。 本発明の範囲は、単なる例示として、上記説明で開示した実施の形態に限定さ れるものではないことは、当業者にとっては明らかである。この発明の範囲は、 添付の請求の範囲の記載によってのみ限定されるものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.シートベルト自動解放システムであって、 シートベルト留め要素と連結でき且つ前記シートベルト留め要素を関連する アンカ位置に連結する留め構造体と、 所定エネルギ発生を検出でき且つこれに応答して出力信号を発生する事故検 出手段と、 所定信号を受けると前記シートベルト留め要素を解放して、これによって、 前記シートベルトをアンカ位置から分離させる、前記留め構造体と関連する解放 手段と、 前記事故検出手段と前記解放手段との間に配置され、前記事故検出手段から の前記出力信号を受けて作動して、所定時間経過後に、所定信号を前記解放手段 に送り、前記解放手段を作動させてシートベルトを解放する遅延手段とを備えて いるシートベルト自動解放システム。 2.前記留め構造体が、 前記シートベルト留め要素と連結する手段と係止要素と有する上方部分と、 前記上方部分の係止要素に係止可能に係合する手段を備え、前記アンカ位置 に繋がれる下方部分とを備え、 前記解放手段が、前記上方部分を下方部分から取り外す手段を備え、これに よって、前記シートベルトを前記留め構造体の前記下方部分から解放して、前記 シートベルトを前記アンカ位置から分離する請求の範囲第1項に記載のシートベ ルト自動解放システム。 3.前記解放手段が、前記所定時間経過後に作動して高圧を発生させ、前記留め 構造体の前記上方部分を前記留め構造体の前記下方部分から強制的に分離させる 手段を備えている請求の範囲第2項に記載のシートベルト自動解放システム。 4.前記解放手段が、 前記下方部分と関連して、通常は、前記上方部分の前記留め要素と係止可能 に係合する第1位置を取る機構と、 前記機構を強制的に第2位置に移行させ、前記上方部分の前記係止要素と非 係合にさせる手段とを備えている請求の範囲第3項に記載のシートベルト自動 解放システム。 5.通常は前記係止要素を付勢して前記機構と非係合状態とするように構成され た弾性手段を備え、 前記機構が前記第2位置に移行したとき、前記弾性手段が作動して前記係止 ピンを前記係止ピンの前記機構との係合するから退避させ、前記留め構造体の前 記上方部分を前記下方部分から外す請求の範囲第4項に記載のシートベルト自動 解放システム。 6.前記機構が、 所定量の燃焼性材料を収容したシリンダと、 前記シリンダ内に配置され、そこから延びて前記シリンダから外部に突出す る作動部分を有し、前記上方部分の前記係止要素が係止される第1位置から、前 記上方部分の前記係止要素が解放される第2位置に移行するように作動するピス トン手段と、 前記燃焼性材料に点火して、前記シリンダ内の圧力を急速に増大させ、前記 シリンダ内の前記ピストン手段を駆動させ、該ピストン手段を前記第1位置から 前記第2位置に移動させる手段とを備えている請求の範囲第4項に記載のシート ベルト自動解放システム。 7.前記作動部分が、前記ピストンが第1位置にあるとき、前記係止要素に係止 可能に係合するように作動し、前記ピストンの前記第2位置への移動により、前 記作動部分が、前記係止要素から外れ、これによって、前記作動部分が解放され る請求の範囲第6項に記載のシートベルト自動解放システム。 8.前記機構が、さらに、 前記係止要素に係止可能に係合する追加手段を備え、 前記ピストン手段が前記第1位置にあるとき、前記係止可能に係合する手段 が前記係止要素に係止可能に係合するように作動し、 前記ピストン手段が前記第2位置に移行したとき、前記ピストン手段が、前 記係止可能に係合する手段を作動させて前記係止要素と外して解放する請求の範 囲第6項に記載のシートベルト自動解放システム。 9.前記留め構造体が、 ハウジングと、 前記シートベルト留め要素を選択的に係止するバネ付勢係止手段と、 前記バネ付勢係止手段を、選択的に、前記シートベルト自動解放システム留 め要素から外す手動手段とを備え、 前記解放手段が、前記バネ付勢(係止)手段を自動的に作動させて前記シー トベルト留め要素から外れさせる手段を備えている請求の範囲第1項に記載のシ ートベルト自動解放システム。 10.前記バネ付勢係止手段が、シートベルト留め具係合部材を備え、 該シートベルト留め具係合部材が、横方向に突出する係止舌部を有し、 該係止舌部が、前記係合部材が休止位置にあるとき、前記シートベルト留め 部材係合部材の一部と係合してこれを係止する位置にあり、 前記係合部材は横方向に移動させるような所定の横力構成要素にさらされた とき、前記係止舌部は、前記係合して係止する位置から退避して、前記シートベ ルト留め具係合部材を解放する請求の範囲第9項に記載のシートベルト自動解放 システム。 11.前記解放手段が、 所定量の燃焼性材料を収容したシリンダと、 前記シリンダ内に配置され、そこから延びて前記シリンダから外部に突出す る作動部分を有し、前記燃焼性材料の点火による圧力上昇に応答して作動し、前 記シリンダからのび、前記係合要素に作用し、前記係合して係止する前記位置か ら前記係止舌部を退避させ、前記シートベルト留め具係合部材を解放させるピス トン手段と、 前記バネ付勢係止手段に対して駆動され、これによって、退避を生じさせ、 休止位置から前記上方部分の前記係止要素が係止される休止位置まで動かし、前 記上方部分の前記係止要素が解放される第2位置まで、 前記シリンダ内の増圧を起こすように、前記燃焼性材料に点火する手段とを 備えている請求の範囲第10項に記載のシートベルト自動解放システム。
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