JPH11508714A - 無線周波数を用いたカスタマ識別によるディスペンサ・システム及び方法 - Google Patents

無線周波数を用いたカスタマ識別によるディスペンサ・システム及び方法

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Abstract

(57)【要約】 無線周波数によるカスタマ識別能力を備えた燃料ディスペンサ(14)を提供するシステム及び方法である。このシステム及び方法は、カスタマ識別データを含むトランスポンダ(23、25)が、トランザクションを開始するためにカスタマによるアクティブ化を要求し、無線周波数信号を放出し放出された無線周波数信号に応答してトランスポンダ(23、25)からのカスタマ識別データを受け取る関連付けされたリーダ(20)を有するディスペンサ(14)の、レンジ内にあるかどうかを判断する。トランスポンダ(23、25)がディスペンサのレンジ内にあるときには、レンジ内指示がカスタマに提供される。トランスポンダ(23、25)がレンジ内にあるとの判断の後にディスペンサがアクティブ化されると、リーダ(20)が受け取ったカスタマ識別データは、アクティブ化されたディスペンサにおけるトランザクションと関連付けされる。アクティブ化されたディスペンサ(14)におけるトランザクションは、こうして許可され、カスタマ識別データに従って、カスタマに課金がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】 無線周波数を用いたカスタマ識別によるディスペンサ・システム及び方法 この出願は、1995年12月29日に出願された米国仮出願第60/009 369号の効果を主張するものである。 発明の背景 本発明は、ディスペンサ(dispensers)に関し、更に詳しくは、無線周波数識 別技術を用い、カスタマとの対話(相互作用、interact)をほとんど又は全く伴 うことなくカスタマを自動的に認識することにより、カスタマ(顧客)への製品 又はサービスの販売を承認し、後で、製品又はサービスに対してそのカスタマの 口座に課金する、燃料(fuel)ディスペンサに関する。本発明は、カスタマが、 自らの車両用の燃料を購入し、車両洗浄を受け、又は、食料や、飲み物や、雑貨 を、その場所に設置されているコンビニエンス・ストア又はドライブスルー・ウ ィンドウで購入するようなサービス・ステーション環境において、特に有用であ る。 典型的には、カスタマは、サービス・ステーションで燃料を購入するときには 、燃料供給(給油)の前又は後に、サービス・ステーションの店員に、現金又は クレジット/デビット・カードの形態で、支払いを行う。店員は、ディスペンサ の付勢(アクティブ化、activation)を制御し、給油を可能にする。給油の前に 支払いが要求される場合には、店員は、ディスペンサをアンロックして給油開始 を可能にするために、キャッシュ・レジスタの近くにあるのが典型的であるスイ ッチをオンにしなければならない。給油がいったん完了すると、ディスペンサの ノズルがそのシートに戻され、店員が、キャッシュ・レジスタのところのスイッ チをオンにすることにより、再度ディスペンサを手動でリセットする。 ディスペンサ制御とキャッシュ・レジスタ制御とを統合する既存のサービス・ ステーション制御システムの例としては、米国テキサス州オースチンのドレッ サ・インダストリーズ(Dresser Industries)社のウェイン支部(Wayne Divisio n)から入手可能なWayne Plus/2制御システムがある。Wayne Plus/2システムは、 ホスト・コンピュータすなわちサイト・コントローラと、店員とのインターフェ ースを行うPOS端末とを含む。 Wayne Plus/2のホスト・コンピュータには、マイクロプロセッサと、そのステ ーションの種々のディスペンサに電気的にリンクされていてポンプ制御を提供す るポンプ・コントローラ・ボードとが与えられている。ポンプ・コントローラ・ ボードは、ディスペンサをオン・オフさせ、流率(flow rate)を制御し、供給 された燃料の量をトラッキングする。ホスト・コンピュータには、更に、メモリ と、通信ポートと、離れているカスタマ承認コンピュータ・ネットワークにリン クされているシリアル入出力ボード(SIO)とが、与えられている。 POS端末(Wayne Plusブランドの小売制御システムとしても、知られている )は、クレジット/デビット・カードを読み取り識別するカード・リーダと、店 員が用いるキーボードと、ディスプレイとを含む。店員は、POS端末を用いて 、支払いを処理し、ディスペンサの付勢を制御することができる。カスタマが支 払いにクレジット/デビット・カードを用いることを選択する場合には、店員は 、そのカードをカード・リーダに通し、それにより、クレジット/デビット・カ ード情報が、確認と請求書発行のために、離れた場所にあるカスタマ承認ネット ワークに送られる。 しかし、多くのサービス・ステーションは、今日では、カスタマが直接に使用 できるように、ディスペンサの位置にクレジット/デビット・カード・リーダを 設置してある。ディスペンサ制御と、キャッシュ・レジスタ制御と、ディスペン サにおいて開始されるクレジット/デビット・カード処理とを統合するサービス ・ステーション・システムの例として、米国テキサス州オースチンのドレッサ・ インダストリーズ社のウェイン支部から入手可能なWayne Plus/3(TM)システム がある。Wayne Plus/3システムは、上述のWayne Plus/2システムと類似している が、ホスト・コンピュータすなわちサイト・コントローラが、そのホスト・コン ピュータに電子的にリンクされたカスタマ・アクティブ化端末(CAT = customer-activated-terminals)を備えたディスペンサを提供するように改良 されている。 このCATは、それぞれが、カード・リーダと、カスタマへのメッセージを表 示するディスプレイと、カスタマが給油及び支払いの選択をするのに用いるキー パッドと、レシートを印刷するプリンタと、ディスペンサの個々の燃料供給ノズ ルに対応する個々の価格ディスプレイとを有している。そのようなCATを備え ているディスペンサの例として、米国テキサス州オースチンのドレッサ・インダ ストリーズ社のウェイン支部から入手可能なvistaブランドの燃料ディスペンサ がある。 Wayne Plus/3のホスト・コンピュータには、CATを制御し、CATとのイン ターフェースを行うソフトウェア・ドライバ(ここでは、プリミティブ(primit ive)とも称する)がロードされている。カスタマが給油を開始する前に、カス タマは、CATのキーボードを用いて、望む支払いのタイプ(例えば、現金なの か、クレジット/デビット・カードなのか、など)を選択する。カスタマは、ク レジット/デビット・カードを使って支払うことを選択する場合には、クレジッ ト/デビット・カードを、CATのカード・リーダに挿入する。カスタマは、次 に、給油開始の許可を示すメッセージが表示されるのを待つ。CATは、クレジ ット/デビット・カード情報を、ホスト・コンピュータに送り、ホスト・コンピ ュータは、それに対し、クレジット/デビット・カード情報を、確認及び代金請 求のために、離れた位置のカスタマ承認ネットワークに送る。1994年8月2 3日にドレッサ社に対して与えられた米国特許第5340969号には、クレジ ット・カードを用いて給油取引を許可又は不許可にする方法及び装置が記載され ている。 上述した両方のタイプのシステムで、カスタマは、サービス・ステーションの 店員か、又は、ディスペンサにおけるCATかのどちらかと(支払いの目的で) 対話(interact)することが要求されている。Robert E.Randelman他に与えら れた米国特許第5072380号には、サービス・ステーション環境において用 いることができる自動車両認識及びカスタマ請求システムが記載されてい る。このシステムは、自動的に、車両を認識し、製品及びサービスの購入と車両 とを相関させる。 380号特許のシステムは、ガソリン供給ポンプの近くの地面に埋め込まれた アンテナを含む。このアンテナは、アンテナの近くのハウジングの中に位置する コントローラに接続されている。コントローラは、アンテナからの無線周波数( RF)信号の出力を制御し、RF入力信号を検出することができる。このアンテ ナは、常にアクティブ状態(energized)にあり、従って、給油エリアに所定の 無線周波数の電磁場を生じさせる。 380号特許のシステムは、また、車両に取り付けられたエミッタ(又は、カ ード)を含む。このカードは、RFコイル及び集積回路素子を含む。カードが電 磁場と交差すると、電磁場がカードをアクティブ化する。次に、アクティブ化さ れたカードが、エンコードされた電磁気パルス信号を放出(エミット)する。コ ントローラは、信号を受け取り、データ・ビット・ストリームに変換する。コン ピュータが、データ・ビット・ストリームをコントローラから受け取り、このデ ータを用いて、燃料ディスペンサを制御し請求を行うための情報を、ポンプ・デ ィスプレイ上に表示する。 380号特許の短所は、電磁場を放出するアンテナが燃料ディスペンサの近く の地面に埋め込まれていることである。そのようなアンテナ(又は、ディスペン サが複数ある場合には、複数のアンテナ)の設置は、費用を要するし、燃料ディ スペンサの近くの地中に配置されているのが一般的である燃料タンクからの燃料 のこぼれや漏れによる火災の危険を生じさせる可能性がある。更に、複数のディ スペンサが存在し、従って、複数のアンテナやコントローラが存在する場合には 、このシステムでは、複数のアンテナが相互に近接して配置され従って相互に干 渉するような場合に生じる、車両カードが、一度に複数のアンテナによってアク ティブ化され、一度に複数のコントローラによって検出されることを適切に回避 することができない。更に、このシステムでは、給油取引に用いることを意図し ていない車両カードの不注意での検出を防止できない。 多くのサービス・ステーションでは、1台のディスペンサの両側での別個の給 油を行っており、及び/又は、複数の近接して配置されたディスペンサを有して いる。そのようなディスペンサの配置状況で、380号特許のシステムをもちい ると、複数のアンテナの間に停止した車両の車両カードは、例えば、実際に給油 を受けている車両が存在するディスペンサに関連付けられている、適切ではない コントローラによって検出される可能性があり、又は、例えば、車両がアンテナ の近傍に停止したが給油をしていない場合に等のように、コントローラによって 間違って検出されてしまう可能性がある。 無線周波数技術を用いた他の自動識別システムが存在している。例えば、テキ サスのダラスにあるテキサス・インスツルーメント社は、TIRIS(Texas Instrum ents Registration and Identification System:登録商標)製品ラインと称す る多数の無線周波識別システムを市販している。TIRIS製品ラインは、動作にお いて低周波又は高周波であり、目的物に付属する若しくはその中に埋め込まれる 、又は、ハンドヘルドでもあり得る無線周波数トランスポンダ(読み出しだけ、 又は、読み出し及び書き込み両方)を含む。リーダは、アンテナを介して、無線 周波数波をトランスポンダに送り、トランスポンダは、記憶されているデータを 、処理のために、リーダにブロードキャストして戻す。TIRIS製品ラインの提案 されている応用例には、駐車場の入口及び出口バリア用の自動アクセス・システ ムや、車両の盗難防止システム(この場合には、トランスポンダは、イグニショ ン・キーに配置され、トランシーバ・モジュールは、イグニションの近くに配置 される)や、給油システム(トランスポンダは、車両の燃料タンクの近くに配置 され、トランシーバは、給油ノズルに設置される)が含まれる。しかし、給油シ ステムへの応用は望ましくない。その理由は、トランシーバ付きの給油ノズルの メンテナンスは、サービス上の問題や交換の問題を生じさせるし、更には、トラ ンスポンダやトランシーバの配置が、火災の危険を生じさせるからである。 このように、上述した無線周波数カスタマ識別(RF−CID)技術のサービ ス・ステーション環境への応用には、未解決の問題が付随している。両面型のポ ンプを有する複数の給油装置を備え、車両通行パターンも頻繁かつ予測不可能な 大きなサービス・ステーションでは、意図しないクロストーク、すなわち、車両 に付属するRF−CIDトランスポンダの間違ったアンテナ/リーダによるクロ スリード(交差読み出し)が、潜在的に生じる可能性がある。クロストークの結 果としては、カスタマに、行われてはいないサービスに対する誤った料金請求が なされる。市販されているリーダは、物理的にリンクされている、又は、そうで なくとも、その送信パルスを同期させるように動作するのであるが、1つのサー ビス・ステーション環境における複数のリーダを効果的に同期させ、クロスリー ドを除去できないにしても最小化するようなシステム又は戦略(方法)は、まだ 、開発されていない。同期方法を実現させるという問題は、いったんは決定した 場合でも、個々のリーダがトランスポンダ検出の間に同期から外れてしまうこと によって、複雑化してしまう。 トランスポンダのクロストークに加えて、カスタマ識別プロセスの他の側面も 、RF-CID技術がサービス・ステーション環境において用いられる際には、 理想的とはいえない。先に述べたように、380号特許の車両識別システムは、 実際的でないアンテナ/コントローラ構成を提供していることに加えて、アンテ ナの近くにいる車両が停止したと判断されるときに口座をアクティブ化し、その ように判断する際に、他のアンテナ(及び対応するポンプ・コントローラ)が同 じカスタマのトランスポンダを読み取ることを不可能にする車両識別システムを 用いている。そのようなシステムは、車両の流れのパターンが予測可能である理 想的なサービス・ステーション環境では適切であるかもしれないが、両面型のポ ンプを有する複数の給油装置を備えたステーションでは、このアクティブ化の方 法では信頼性が低く、結果的に、不適切で問題の多いカスタマ・アクティブ化を 生じる。 従って、複数のディスペンサ及び販売サイトの少なくとも一方を有する環境に おいて、サービス又は製品の購入に対して、信頼性をもって正確にカスタマを認 識して課金することのできる、サービス・ステーション用の無線周波数カスタマ 識別(RF−CID)システムの実現が必要とされている。 発明の概要 従って、本発明によるディスペンサ・システム及び方法は、その購入に対して 、信頼性をもって正確にカスタマを認識し課金することのできる、サービス・ス テーションにおける無線周波数カスタマ識別能力を用いる。 この目的のために、本発明によるディスペンサ・システム及び方法は、カスタ マのID(identification、識別)を含むトランスポンダがディスペンサのレン ジ内にあるかどうかを判断し、ディスペンサは、カスタマによってトランザクシ ョンが開始されることを要求し、更に、ディスペンサは、それに関連付けされて おりディスペンサ・レンジ内に無線周波数信号を放出し、トランスポンダによっ て受信された放出された無線周波数信号に応答してトランスポンダからのカスタ マ識別(ID)データを受信するリーダを含む。トランスポンダがディスペンサ のレンジ内にあるときには、レンジ内指示(in-ranqe indication)がカスタマ に提供される。トランスポンダがディスペンサのレンジ内にあるという判断の後 には、ディスペンサがそのカスタマによってアクティブ化されたのかどうかが、 判断される。トランスポンダがディスペンサ・レンジ内にあるという判断の後に ディスペンサがアクティブ化されると、リーダが受け取ったカスタマ識別データ は、アクティブ化されたディスペンサにおいてトランザクションと関連付けされ 、アクティブ化されたディスペンサにおけるトランザクションは、許可され、カ スタマ識別データに従って、そのカスタマに課金される。 別の側面では、本発明は、カスタマ識別データを含むトランスポンダと、給油 エリア内のカスタマ・トランザクションを提供するディスペンサと、ディスペン サの給油エリアとそれぞれが関連付けられたアンテナと、を含むディスペンサ・ システムとして具体化される。ここで、アンテナは、車両搭載型(車両に搭載さ れているタイプ)のトランスポンダによって用いられ、ディスペンサに対して配 置されたロング・レンジ・アンテナと、把持型(ハンドヘルド・タイプ)のトラ ンスポンダによって用いられ、ディスペンサに対して配置されたショート・レン ジ・アンテナとを含む。更に、本発明によるディスペンサ・システムは、アンテ ナに接続されており、燃料供給(給油)エリアの選択されたロング・レンジ内で はロング・レンジ・アンテナから、燃料供給エリアの選択されたショート・レン ジ内ではショート・レンジ・アンテナから無線周波数信号を放出し、トランスポ ンダからカスタマ識別データを受け取る少なくとも1つのリーダを含む。カスタ マ識別データは、トランスポンダが燃料供給エリアのそのレンジ内にあるときに は、放出された無線周波数信号に応答して、リーダによって受信される。本発明 によるディスペンサ・システムは、更に、少なくとも1つのリーダとディスペン サとに接続されており、その燃料供給エリアにおいて受信されたカスタマ識別デ ータをそのディスペンサのトランザクション(処理)に関連付け、それによりそ のディスペンサにおけるトランザクションがカスタマ識別データに従ってカスタ マに課金されるようにするプロセッサ構成を含む。 本発明は、サービス・ステーションにおけるサービス又は製品を購入するカス タマを自動的に認識し、行われた任意の購入に対してそのカスタマの口座に代金 を請求することができる、信頼性が高く、安全で、カスタマ・フレンドリな識別 システムを提供することによって、従来技術に伴う上述の問題を解決することが できる。本発明によるシステムは、既存のサービス・ステーションのシステムと の間のインターフェースもスムーズであり、カスタマの識別、課金、口座状況、 ポンプ制御を提供する。 本発明のカスタマ識別システムによれば、カスタマは、ロング・レンジの車両 搭載トランスポンダ及びショート・レンジの把持型トランスポンダの少なくとも 一方を用いて自動的なカスタマ識別及び課金を行うというフレキシビリティを与 えられ、又は、トランスポンダの使用を拒絶して、従来型に近い支払方法を選択 することもできる。両方のタイプのトランスポンダは、個人カスタマ識別データ を含み、このデータは、所定の無線周波数(RF)波に応答してブロードキャス トされる。 このシステムは、燃料ディスペンサの上に設置されるロング・レンジ・アンテ ナと、燃料ディスペンサの側面に設置されるショート・レンジ・アンテナとを含 むことができる。ディスペンサの中に配置されるリーダは、無線周波数電力パル スをアンテナに送り、アンテナは、その電力パルスから電磁場を生じさせる。ア ンテナは、電磁場がディスペンサの近くの所定のエリアをカバーするように、最 適な位置決めがなされている。周波数、電力及びアンテナの設計は、適切な読み 取りエリアを保証し、UHF周波数に存在する反射信号を除去するように、選択 される。エリアは、隣接する又は近くのディスペンサにおいて生じる電磁場との 重なりがほとんど又は全くないように設定される。ロング・レンジ・アンテナの 場合には、電磁場は、ディスペンサから数フィートのエリアをカバーし、ショー ト・レンジ・アンテナの場合には、電磁場は、ディスペンサから数インチまで延 長する。 アンテナは、また、トランスポンダによってブロードキャストされるカスタマ 識別データをピックアップ(検出)する。特に、車両搭載型のトランスポンダは 、ロング・レンジ・アンテナによって作られる電磁場の中に入ると、アクティブ 化されてそのカスタマ識別(CID)コードをブロードキャストする。ロング・ レンジ・アンテナは、CIDコードを検出し、そのコードを、デコード及び処理 のために関連付けられたリーダに送る。同様にして、把持型のトランスポンダは 、ショート・レンジ・アンテナによって生成された電磁場の中に入ると、アクテ ィブ化され、そのカスタマ識別(CID)コードをブロードキャストする。ショ ート・レンジ・アンテナは、CIDコードを検出し、そのコードを、デコード及 び処理のために関連付けられたリーダに送る。 隣接する又は近くのディスペンサのアンテナ間での潜在的な干渉を更に最小化 するために、本発明によるシステムは、様々なリーダからのパルス波の送信を調 整する。一般的に、リーダは、パルス波を選択的に送り、それによって、同じ方 向に向いているアンテナだけが同じ時刻にパルスを送出するようにする。他のア ンテナ構成に対しては別のパルス・タイミング構成を用いて、近くのディスペン サからの干渉を除去することもできる。このシステムは、同期パルス及びタイミ ングを用いて、システムの様々なアンテナを介しての電力パルスの送信を調整す る。 本発明のシステムは、また、トランスポンダが検出されカスタマが燃料供給開 始を承認される際に、カスタマに警告する警告指示(alert indication)を 提供する。この警告は、関連するアンテナによるトランスポンダの検出又は非検 出、関連する燃料ノズルのシートからの取り外し又はシートへの返還、様々な支 払い方法の選択(例えば、クレジット/デビット・カードなのか、現金なのか) そのサービス・ステーションにおけるトランスポンダの最近の検出及び使用、ク レジットの承認、クレジットの否認など、様々なトリガに応答してオン・オフが 切り換わるディスペンサ上に配置されたライト(ランプ)とすることができる。 本発明の技術的な効果は、既存のサービス・ステーションの装置のユーザ・イ ンターフェースとの統合が容易なことである。 本発明の別の効果は、既存の支払い処理システムで利用可能なオプションを除 去することなく、複数の支払い方法を選択できる融通性をカスタマに与えること である。 更に別の効果は、サービス・ステーションに、安全で目立たないように設置す ることができることである。 図面の簡単な説明 図1は、本発明によるカスタマ識別システムが備えられたサービス・ステーシ ョンの全体像を図解する概略的なブロック図である。 図2は、図1のシステムと共に用いられるトランスポンダに対して、トランス ポンダのキャパシタ電圧の時間変化をプロットしたグラフである。 図3Aは、図1のシステムと共に用いられる車両搭載型トランスポンダの配置 を図解している車両の後部の部分的な後方図である。 図3Bは、図1のシステムと共に用いられるカード型の把持型トランスポンダ とキー型の把持型トランスポンダとを図解している。 図4Aは、図1のシステムと共に用いられるディスペンサの側方図である。 図4Bは、図4Aのディスペンサの端部の図である。 図5Aは、図1のシステムと共に用いられるディスペンサの別の実施例の側方 図である。 図5Bは、図5Aのディスペンサの端部の図である。 図6A及び図6Bは、図1のシステムと共に用いられるホスト・コンピュータ に接続されるディスペンサの構成要素を図解している概略的なブロック図である 。 図7は、図1のシステムのリーダとホスト・コンピュータとの間のサイト・ワ イアリングの概略的なブロック図である。 図8は、サービス・ステーション環境とその中でのディスペンサの配置との概 略的な表現であり、図1のシステムのためのリーダ同期方法(戦略)を図解して いる。 図9A〜図9Cは、図1のシステムのマスタ・リーダとスレーブ・リーダとの 間の同期線上の通信信号のタイミング図である。 図10A及び図10Bは、図1のシステムのマスタ・リーダへの及びマスタ・ リーダからの通信を示す詳細なタイミング図である。 図11Aから図11I及び図12は、図1のシステムのユーザの動作を図解す るフローチャートである。 図13は、図1のシステムのための、カスタマ識別(CID)トランザクショ ンの取り扱いに関係する主なソフトウェア・タスクとサブシステムとを図解する 図である。 図14は、図1のシステムに対する、トランスポンダ・リーダ・タスクのデー タ・フローを図解する図である。 図15は、図1のシステムに対する、リターン・オン・ステータス変更インタ −フェースを図解する図である。 図16は、図1のシステムに対する、承認要求及び応答取り扱いを図解する図 である。 図17A〜図17N及び図17Qは、図1のシステムのカスタマ識別プリミテ ィブ・タスクを図解するフローチャートである。 好適実施例の詳細な説明 図1においては、参照番号10は、本発明の特徴を具体化したカスタマ識別( CID)システムを指す。システム10は、電子的にカスタマを識別し、そのカ ス タマによる商品又はサービスの購入に関するトランザクション(処理又は取引) を承認し、そのサービスに対してカスタマの口座に後で課金する。ある実施例で は、システム10は、サービス・ステーションにおいて提供されるサービスに対 して、カスタマを識別し、承認し、課金する。一般的には、システム10は、カ スタマが燃料(給油)ディスペンサの場所まで車両を移動させ、直ちに自ら給油 を開始する(又は、給油してもらう)ことを可能にするのだが、その際に、カス タマは、サービス・ステーションの建物に入っていき燃料の支払いをしたり、給 油ディスペンサにおけるカード・リーダにクレジット・カードを挿入する必要が ない。後で説明するように、システム10は、洗車やコンビニエンス・ストア内 での支払いなど、サービス・ステーションにおけるそれ以外のサービスに対して も用いることができる。 I.システムの概観 実施例(図1)では、システム10は、それぞれが2つのディスペンサすなわ ち給油ポンプ14を有している2つのサービス・アイランド12を含むサービス ・ステーション環境において実現されている。ここで、アイランド及びポンプの 数や、それらの幾何学的配置及び相互関係は、この環境の必要に応じて変動しう ることは理解すべきである。後でより詳細に論じる通信及び同期線が、ディスペ ンサ14を、ディスペンサの動作を制御するホスト・コンピュータ16に接続し ている。洗車、食料サービス、支払いステーション、更にはそれ以外のアメニテ ィを表す追加的なサイト18もまた、コンピュータ13に接続される。それぞれ のディスペンサ14は、ディスペンサの対向する両側面のそれぞれに給油エリア (dispensing area)を有しており、このエリアのそれぞれに、従来の給油機能 と以下で詳細に説明する機能とを実行する、少なくとも1つの燃料ノズル(図示 せず)とカスタマ・アクティブ化端末(CAT)(図4A及び図5Aに示されて いる)とを有している。コンピュータ16は、これに限定はされないが、カスタ マ課金確認を含む機能を実行するネットワーク(図示せず)に接続することがで きる。 無線周波数カスタマ識別(RF−CID)リーダ20は、ディスペンサ12の それぞれとサイト18(図示せず)とに含まれる。4つのアンテナが、それぞれ のリーダ20に接続され、それぞれの給油ディスペンサ14に設置されている。 その内の2つが、ディスペンサ14に(対向する側面の上に)設置され、車両搭 載型のカスタマ・トランスポンダ23を検出するロング・レンジ・アンテナ22 A、22Bであり、その内の2つが、ディスペンサ14のヘッドの内部に設置さ れ、把持型のカスタマ・トランスポンダ25を検出するショート・レンジ・アン テナ24A、24Bである。後に詳細に論じるように、それぞれのリーダは、そ れぞれのディスペンサ14の4つのアンテナ22A、22B、24A、24Bを ポーリングし、アンテナによって検出されたカスタマ識別(CID)データをト ランスポンダ(例えば、トランスポンダ23又は25)から読み取り、そのデー タをホスト・コンピュータ16に送る。例えば、燃料ディスペンサ14の1つの 前方の給油エリアにはいる車両28は、それに搭載されたトランスポンダ23を 含むが、その場合には、車両に最も近いディスペンサ14上のロング・レンジ・ アンテナ22B(図1に示されている)が、そのトランスポンダに含まれるCI Dデータを読み取る。 トランスポンダ23、24は、カスタマの車両に搭載されるか、把持型である か、キー・リング/チェーン又はクレジット・カード・スタイル・ユニットであ る無線周波数識別タグ(RFIDタグ)である。トランスポンダ23、25は、 所定のRF波(すなわち、電力パルス)の受信に応答してブロードキャストされ るCIDデータを含む。RF波は、1つ又は複数のディスペンサ14の中に配置 されたリーダ20によって送出される。ディスペンサ14に設置されたアンテナ 22A、22B、24A、24Bは、ブロードキャストされたデータを読み取り 、そのデータを、デコードとホスト・コンピュータ16への更なる送信とのため にリーダ20に、又は、データが確認され給油又はそれ以外の購入の完了後にカ スタマに課金するために、ネットワータにも送る。 システム10において用いられる適切なトランスポンダ23、25と、アンテ ナ22A、22B、24A、24Bと、リーダ20とは、テキサス州ダラスのテ キサス・インスツルメント社からTIRIS(登録商標)の製品ラインとして入手で きる。TIRIS製品ラインのいくつかについては、"Texas Instruments Registrati on and Identification Systems"(Document Number22-27-008,1994)と題する 小冊子に説明されている。この小冊子は、この出願で援用する。これらの構成要 素についての情報は、テキサス・インスツルメント社から公開されており、当業 者であれば、この明細書の説明に従って、システム10を作成し、使用して、所 望の機能を達成することができる。 ある好適実施例では、リーダは、アンテナ22A、22B、24A、24Bに 約134.2kHzの周期的な電力パルスを送出し、約900MHzの信号を受 け取る低周波リーダである。これ以外の適切なパラメータを考えることも可能で ある。そのようなリーダとしては、やはりテキサス・インスツルメント社から市 販されているシリーズ2000のリーダ・システムがある。また、リーダは、高 周波リーダであってもよい。ロング・レンジ・アンテナは、テキサス・インスツ ルメント社から市販されているG03、G02、G01モデルのアンテナのよう なゲート・アンテナが好ましい。ロング・レンジ・アンテナは、また、ディスペ ンサ14の外見と適合するカスタム・アンテナでもよい。ショート・レンジ・ア ンテナは、テキサス・インスツルメント社から市販されているフェライト・ロッ ド・アンテナが好ましいが、適切なインダクタンスを有するコイルを含むプリン ト回路ボードから作ることも可能である。 リーダ20は、約134.2kHzの周期的で低周波の電力パルスを、アンテ ナ22A、22B、24A、24Bに送る。アンテナ22A、22B、24A、 24Bは、それに対して、電力によって生じる電磁場をディスペンサに隣接する 特定のエリアに提供する。電力パルスは、約50ミリ秒(ms)の間存続し、9 0msから140msごとに発生される。トランスポンダ23、25が電磁場に 入ると、エネルギが、トランスポンダにおけるアンテナ(図示せず)によって集 められ、小さなキャパシタ(図示せず)に蓄えられる。電力パルスが終了した後 で、トランスポンダ23、25は、カスタマ識別データを、キャパシタに蓄えら れたエネルギを用いて送信する。ディスペンサ14に設置されたアンテナ22A 、 22B、24A、24Bは、トランスポンダ23又は25からブロードキャスト されたデータを読み取り、そのデータを、デコードしてホスト・コンピュータ1 6への更なる送信のためにリーダ20に、又は、データが確認され給油又はそれ 以外の購入の完了後にカスタマに課金するために、ネットワークにも送る。 図2は、リーダ20と共に動作するトランスポンダ23又は25の動作を示し ている。リーダ20の電力パルス(通常、50msのパルス幅)の放射に応答し て、トランスポンダ23又は25(レンジ内にあるとき)は、キャパシタ(不図 示)の電位内で増大することによって指示されるようにチャージされる。一旦チ ャージされると、トランスポンダ23又は25は、応答信号を放射し、これによ り、リーダ20にカスタマ識別データを送る。全体で128ビットが送信され、 リーダ20のアンテナ(22A、22B、24A、24Bの中の1つ)によって ピックアップされ、デコードされる。いったんデータが送られると、トランスポ ンダ23又は25は、その充電キャパシタを放電し続け、よって、トランスポン ダをリセットして、次の読み取りサイクルの準備をする。送信パルスの間の周期 は、「同期時間」(sync time)として知られており、選択された規準に左右さ れるが、約20ms継続する。次の電力パルスは、トランスポンダ23又は25 がデータの送信を完了してから約20msから50ms後に送信される。後で説 明するが、パルスとパルスとの間の同期時間は、システム10の様々なアンテナ 22A、22B、24A、24Bを介しての電力パルスの送信を調整するのに用 いられる。 本発明の1つの実施例によると、電力パルスを低周波で送信し、トランスポン ダ23及び25のキャパシタを充電することが望まれる。トランスポンダは、L UHFなどのより高い周波数で応答信号を放出するように設計される。 再び図1を参照する。この図は、必ずしも、実際の寸法に沿って描かれてはい ないことを理解すべきである。典型的なサービス・ステーションでは、ディスペ ンサ14の幅は、約48インチである。更に、1つのアイランド12でのディス ペンサ間の距離は、約3.6から6メートルであり、隣接するアイランド12の 向かい合っているディスペンサ14間の距離は、約8メートルである。それぞれ の給油(燃料)ディスペンサ14は、ディスペンサ14のそれぞれの側に1つず つの2つの別々の給油エリアを有し、そこに、給油ノズルとレジスタとが配置さ れている。既に述べたように、それぞれの給油エリアは、一般に、カスタマが支 払いのタイプなどの選択をするのに用いメッセージが、カスタマに向けて表示さ れるカスタマ・アクティブ化端末(CAT)を有する。システム10のこれ以外 の可能性のある構成としては、3つ以上のアイランドが存在し、それらが、必ず しも相互に平行ではなかったり、アイランドが、内側及び外側の列すなわちアイ ランドを形成する円形を形成したりする環境が可能である。 図3Aを参照すると、車両搭載型のトランスポンダ23が、車両26のリア・ ウィンドウ28に、好ましくは、車両の給油ドア30が位置している側の近くに 設置されている。図3Aでは、この車両搭載型のトランスポンダ23は、リア・ ウィンドウ・ガラスの上方32及び側方34エッジから約2インチの位置に配置 されている。車両搭載型トランスポンダ23は、接着剤付きのVELCRO(R)パッド を用いてウィンドウ28に添付されている。1つのパッドがトランスポンダ23 に接着され、別のパッドが、車両ウィンドウ28の内側表面に接着されている。 車両搭載型トランスポンダ23は、ここでは、車両26のリア・ウィンドウ28 に配置されるものとして説明されているが、サイド・ウィンドウなどの別の位置 であっても、ロング・レンジ・アンテナ22A、22Bの特定の構成によって、 採用することができる。更に、トランスポンダ23を車両に搭載する手段は、別 のものを用いることもできる。 図3Bは、ディスペンサ14の対向する両側面に設置されているショート・レ ンジ・アンテナ24A、24Bの一方の前で振ることができる把持型(ハンドヘ ルド型)のトランスポンダ25の2つのバリエーションを図解している。把持型 トランスポンダ25は、キー・リング又はチェーン式のユニット25Aや、クレ ジット・カード式のユニット25Bであり、異なる適切なハンドヘルド形態を有 する。トランスポンダ25の形状及び大きさの違いは、考慮される。 図4A及び4Bは、ディスペンサ14上での4つのアンテナ22A、22B、 24A、24Bの設置配列を図解している。2つのロング・レンジ、すなわち、 車両搭載型アンテナ22A、22Bは、好ましくは、ディスペンサ14の上部( トップ)36に設置される。一方のロング・レンジ・アンテナ22A又は22Bは 、ディスペンサ14のそれぞれの側面38A又は38Bから外向きに延長し、ア ンテナの面がディスペンサ14の側面38A又は38Bとほぼ垂直であるように なっている。アンテナ22A、22Bは、アンテナ面に垂直なアンテナの両方の 側面から等しく十分に送信を行う。従って、アンテナ22A、22Bは、アンテ ナの一方の側面から発生された電磁場がディスペンサ14の適切な給油側にある 車両の給油エリアに向き、アンテナの他方の側面からの電磁場は、示されている ように、上向きであり、ディスペンサ14の他方の側面から離れるように、位置 合わせされている。 ディスペンサのトップ36という配置により、車両搭載型トランスポンダ23 を読み取る最適の性能が得られる。ロング・レンジ・アンテナ22A、22Bを このような位置と方向とに配置することで、ディスペンサ14の他方の側に位置 する車両の車両搭載型トランスポンダ23を読み取ることに付随するすべての問 題が、解消される。更に、この位置と方向とによって、RF波が、サービス・ア イランド12の給油エリアに達する可能性は低くなる。 ショート・レンジの、すなわち、キー・リング/クレジット・カード式のトラ ンスポンダ・アンテナ24A、24Bは、対応する許可(承認)ライト45A、 45Bの後方のディスペンサ14のヘッド内に設置されるのが好ましい。許可ラ イト45A、45Bは、カスタマに、給油が承認されたことを告げる。ショート ・レンジ・アンテナ24A、25Bの一方が、図4Aに示されているディスペン サ14のどちらかの側34A又は34Bに配置される。アンテナ24A、24B は、また、図4Aに示されているように、ディスペンサ14の対向する端部46 の近くに配置される。アンテナ24A、24Bをこのように配置することにより 、トランスポンダが、ディスペンサ14の間違った側から読み出しを行うことが 防止される。別の実施例では、許可ライト45A、45Bは、ディスペンサ12 から離れた位置に、又は、ディスペンサ上の別の位置に配置されることもできる 。 図4Aは、また、ディスペンサ12上のCATを示している。CATは、カス タマに対するメッセージが表示されるディスプレイ50と、カスタマが以下で述 べる様々な選択をするのに用いるキーパッド55とを含む。 図5A及び図5Bは、ディスペンサ上のアンテナの第2の可能な配置を示して いる。この実施例では、ロング・レンジ・アンテナ22A’、22B’は、ディ スペンサ14’のトップに設置され、図5Bに示されているように、ディスペン サ14’の側面38A’、38B’から外向きに、上向きの角度で延長している 。電磁場は、アンテナの一方の側から適切な給油エリアに向いた方向になり、上 向きになって、他方の側からは離れる。この実施例のショート・レンジ・アンテ ナ24A’、24B’は、第1の実施例のショート・レンジ・アンテナと同様の 態様で配列されている。 トランスポンダ23及び25は、64ビットのカスタマ識別コードを含むテキ サス・インスツルメント社から市販されているリード・オンリ(R/O)の低周 波RFIDタグである。例えば、車両搭載型トランスポンダは、テキサス・イン スツルメント社の車両及びコンテナ・シリーズから入手できる低周波トランスポ ンダであり、ショート・レンジ・トランスポンダは、テキサス・インスツルメン ト社のバッジ及びカード(Badge & Card)シリーズから入手可能な低周波トラン スポンダである。 また、トランスポンダ23、25は、リード・ライト(R/W)の低周波RF IDタグであり、異なるメモリ容量の範囲を有している。このようなR/Wトラ ンスポンダは、テキサス・インスツルメント社から市販されている。テキサス・ インスツルメント社から市販されているR/Wトランスポンダの1つのタイプと して、「認証された」(authenticated)がある。このようなトランスポンダは 、40ビットのチャレンジ・コードをリーダ20から受け取る。すべてのトラン スポンダが、一意的なアルゴリズムをその中に含んでいる。トランスポンダは、 40ビットのコードを受け取り、それを、この一意的なアルゴリズムを用いて処 理し、リーダ20に、24ビットの回答を返却する。こうして、リーダ20は、 トランジスタ番号と24ビットの回答とを受け取る。次に、リーダは、ホスト・ コンピュータ16に、トランスポンダ番号と、チャレンジ・コー ドと、トランスポンダから受け取った回答とを送る。すると、ホスト・コンピュ ータ16は、そのトランスポンダ番号に対するルックアップ・テーブルを参照し て、そのトランスポンダのアルゴリズムを識別し、40ビットのコードをアルゴ リズムを介してランし、そのアルゴリズムから24ビットの回答を得て、それを トランスポンダからの回答と比較する。回答が一致すれば、それは、正しいトラ ンスポンダである。 R/Wトランスポンダ上のカスタマ識別コードCIDは、変更することができ るし、他のデータを、ビジネス及び/又は安全の目的で追加することもできる。 例えば、特定のサービス・ステーション又は地域での給油処理(トランザクショ ン)にある車両搭載型トランスポンダが1日の内に用いられた回数をトラッキン グして、トランスポンダ23、25に書き込むことができる。この情報は、車両 搭載型トランスポンダが1日に用いられることができる回数を制限することなど の、様々な理由に用いることができる。更に、購入の経験に関係する個人的な嗜 好情報を、トランスポンダに書き込むこともできる。同様に、トランスポンダを 、適切なインターフェースによって、車両のオンボード・コンピュータなどのマ イクロプロセッサに接続し、それによって、システム10との協力の下に、情報 をトランスポンダに書き込み、給油の間にカスタマに対して表示するようにもで きる(例えば、燃料の経済性の計算や、最後に満タンにしてからの走行マイル数 や、エンジンの状態など)。 アンテナ/トランスポンダの組合せに対する実際の読み取りレンジすなわち距 離は、トランスポンダのサイズ及びタイプ、アンテナのサイズ及びタイプ、トラ ンスポンダ及びアンテナの方向、電磁的なノイズなどの規準に左右される。ディ スペンサ14のトップに設置されたロング・レンジ・アンテナ22A又は22B と車両搭載型のカスタマ・トランスポンダ23と組み合わせると、好ましくは、 ディスペンサ14の側面から測定して、約7フィートまでの読み取りレンジが得 られる。ディスペンサ14のヘッド内に配置されたショート・レンジ・アンテナ 24A、24Bとキー・リング又はクレジット・カード式のカスタマ・トランス ポンダ25とを組み合わせると、好ましくは、4〜6インチの読み取りレンジが 得られる。 次に掲げる表1は、ある実施例における、車両搭載型トランスポンダ/アンテ ナの組合せと、キー・チェーン/クレジット・カード式トランスポンダ/アンテ ナの組合せとに対する好適な読み取りレンジを示している。ただし、aは、ベゼ ル(bezel)表面からの測定、bは、ディスペンサの側面と垂直方向に測定、c は、ディスペンサのベースからの測定、dは、ディスペンサの側面と垂直方向に 測定されたものである。 図6Aは、システム10のためのディスペンサ14のハードウェアの詳細を図 解している概略のブロック図である。2つのロング・レンジ・アンテナ22A、 22B(「ディスペンサ・アンテナのトップ」と称されている)が、ディスペン サ14のトップ36の、「安全エリア」57に設置されている。アンテナ・コン ジット(conduit)アセンブリ60が、「ディスペンサ・アップライト」セクシ ョン58と「ディスペンサ・ハイドローリック(hydraulic)」セクション59 とを通って延長し、ロング・レンジ・アンテナ22A、22Bをマルチプレクサ (Mux)62に接続している。マルチプレクサ62は、ディスペンサ・ヘッドの 安全エリア61の中に、リーダ20と共に設置されている。ディスペンサ・ヘッ ドの安全エリア61は、蒸気(vapor)バリア64によってハイドローリック・ セクション59から分離されている。 ディスペンサ・ヘッドの安全エリア61に設置されマルチプレクサ62に結合 されているのは、ショート・レンジ・アンテナ24A、24B(それぞれが、「キ ー・リング・アンテナ」と称されている)である。マルチプレクサ62は、アン テナ22A、22B、24A、24Bからのエネルギ・パルスの送信を制御する 。同期(SYNC)線66は、マルチプレクサ62に電力パルスを送信する際の調整 コマンドを与える。RF線68は、アンテナ22A、22B、24A、24Bか ら送信される低周波のFM電力パルスを提供する。 マルチプレクサ62とリーダ20とは、共に、許可(承認)ライト45A、4 5Bに結合され、ライトのアクティブ化を制御する。リーダ20は、通信(COMM )線72を介してホスト・コンピュータ16(図1)に結合され、同期(SYNC) 線74を介して、他のリーダ20に結合される。ディスペンサ14のヘッドの中 にある電源76が、リーダ20と、マルチプレクサ62と、許可ライト45A、 45Bとに電力を供給する。電源76はまた、電力線78を介して、外部の電力 ソースに結合されている。メインのコンジット・アセンブリ80(ASSY)が、通 信線72と、同期線74と、電力線78とをサポートして保護するが、これらの 線は、電力蓄積ソースとホスト・コンピュータ16とに結合されたメイン・ジャ ンクション・ボックス82に接続される。 図6Bは、ホスト・コンピュータ16と、ディスペンサ14と、アンテナ22 A、22B、24A、24Bとの間を流れ、マルチプレクサ62を介してアンテ ナに接続される信号の流れを図解している。それぞれのリーダ20は、マイクロ プロセッサ(図示せず)と、それぞれのアンテナをリーダに接続するマルチプレ クサ62のチャネルを介してアンテナ22A、22B、24A、24Bによって 電力パルスを発生させるプログラミング命令(すなわちソフトウェア、図示せず )とを含む。適切に同期がとられるためには、後に述べる理由により、システム 10内のすべてのリーダ20は、マルチプレクサ62のチャネルを介して循環し 、それに付属するアンテナ22A、22B、24A、24Bを、予め定義され調 整されたシーケンスで、アクティブ化しなければならない。例えば、図解されて いる実施例では、それぞれのリーダ20は、4つのチャネルを有するマルチプレ クサ62を含み、それぞれのチャネル1−4は、異なる1つのアンテナ1−4( 例えば、アンテナ22A、22B、24A、24B)に接続されている。従って 、 以下で説明するように、同期のとれた動作のためには、すべてのリーダ20が、 同時にチャネル1上に電力パルスを発生し、同時にチャネル2上に電力パルスを 発生し、同時にチャネル3上に電力パルスを発生し、同時にチャネル4上に電力 パルスを発生することが要求される。1つのリーダがチャネル1上に電力パルス を発生する間に別のリーダ20がチャネル3上に電力パルスを発生したり、リー ダ20のそれぞれが、残りのリーダとは独立に任意のチャネルの上でパルスを発 生するように動作する場合には、リーダは、同期がとれないことになる。すべて のリーダ20を同期させるに、リーダ20のそれぞれに接続された同期線74( 図6A及び図7)が、それぞれのリーダにおけるマルチプレクサ62に、電力パ ルスを、何時、どのチャネルの上で発生させるのかを、(同期線66を介して) 命令する。 図6Bは、更に、支払い端末と、ポンプ・コントローラ回路15と、ホスト・ コンピュータ16との間の通信を図解している。支払い端末は、CATであり、 ポンプ・コントローラ回路は、ホスト・コンピュータ16及び支払い端末からの 命令に応答して、ディスペンサ14から給油を行う。支払い端末とポンプ・コン トローラ回路とは、従来型のものであるので、これ以上の詳細は説明しない。 図7は、システム10のサイト・ワイアリングを図解しており、複数のリーダ 20の間の通信線72と同期線74との接続を示している。リーダ20からの電 力パルスの送信を調整する信号(1、2、3、N)は、同期線74によって運ば れる。様々なリーダ20からの電力パルスの送信の調整は、後に、より詳細に説 明する。リーダ20の数は任意である。示されてはいないが、それぞれのリーダ が、RFモジュールと制御モジュールとを含むことを理解すべきである。RFモ ジュールは、電力パルスを発生し、トランスポンダ23、25からブロードキャ ストされたデータを受け取る。制御モジュールは、トランスポンダ・データをデ コードして処理し、ホスト・コンピュータ16と通信するマイクロプロセッサを 有する。 好ましくは、リーダ20は、RS−485ループ上で相互に接続され、送信/ 受信サイクルの同期を提供する。このリンクによって、すべてのディスペンサ1 4の位置が、アンテナの位置と同様に、以下で述べるように、相互の干渉を最小 にするようにアクティブ化するものであることが保証される。図示されてはいな いが、RS232−485コンバータが、ホスト・コンピュータ16をリーダ2 0に相互接続している。 II.リーダの同期 図8−図10は、全く受け取られていないサービスに対してカスタマが誤って 課金される結果を生じさせる可能性のある複数のトランスポンダ23間でのクロ ストークを回避するための、システム内のリーダ20の同期に関する詳細を図解 している。 図8には、システム10の簡略化された概略が示されており、ディスペンサ1 4は、ポンプ1−4と称され、対応するリーダ20−1〜20−4を有し、それ ぞれが、ポンプの対向する側にアンテナA及びBを備えている様子が示されてい る。クロストークの問題を図解するために、ポンプ1及び3におけるリーダは、 同期されておらず、トランスポンダXがこれらのポンプの間に位置するときには リーダの1つによって充電されたトランスポンダXによって生じるクロストーク の可能性を示している。対照的に、ポンプ2及び4におけるリーダは、同期され ていて、これらのポンプの間に位置するトランスポンダYに関するクロストーク の問題は、解決されている。 ポンプ1及び3は、アンテナB及びAからそれぞれ電力パルスを送出し、それ によって、トランスポンダXがポンプ1の方により接近している場合であっても 、それらの一方又は両方がトランスポンダXを充電する電位を生じさせている。 電力パルスを放出しているアンテナB及びAは、それぞれが、アンテナから延び るエネルギ場を発生させ、これは、図では、複数の線によって表されている。そ れぞれのアンテナの前のエネルギ場は、「近接場(near field)」領域と、「遠 方場(far field)」領域と、それらの間の「遷移又は移行(transition)ゾー ン」とを含む。これらの3つの領域の間には明確な分割線は存在せず、幾分任意 の限界が、アンテナからの距離が増大するにつれてエネルギが拡散する態様 に基づいて、設定されている。ある例では、近接場領域は、一般に、アンテナか らλD2/Aλ=A/2λの距離まで延びている。ただし、Dは、アンテナの直 径であり、Aは、アンテナ・アパーチャの面積であり、λは、波長である。遠方 場領域の距離は、近接場領域の長さの約5倍であり、およそ、2D/22の距離 において生じる。移行ゾーンは、それらの間の領域である。図8に示されている ように、アンテナが同時に電力パルスを放出するときには、ポンプ1及び3に関 して、アンテナB及びAの移行領域又は遠方領域が重なる可能性が存在する。 ポンプ1及び3から放出される電力パルスに注目すると、トランスポンダXは 、ポンプ1におけるアンテナBによって充電される可能性が最も高い。その理由 は、このトランスポンダは、ポンプ3からは比較的離れているからである。しか し、結果的には、このトランスポンダは、アンテナB又はアンテナAの一方だけ によって充電されるには、いずれのポンプからも離れすぎているような状況では 、ポンプ1及びポンプ3の両方からの電力パルスの重なりによって充電されるこ とになる可能性がある。これは、アンテナの重なり合っている遷移ゾーン又は遠 方場領域におけるエネルギがその合成された強さのために十分に大きい場合に、 生じる可能性がある。一旦、電力パルスが終了すると、トランスポンダXは、十 分なエネルギを受け取る場合には、それに応答して、そのデータを送信すること になる。ポンプ1がトランスポンダXに最も近接している場合でも、ポンプ3が その応答を受け取ることは可能であり、結果的にクロストークを生じる。2つの トランスポンダがポンプ1とポンプ2との間の中央のレーンにあり、ポンプ1及 びポンプ3が、間違ったトランスポンダからの応答を受け取り、その結果として 、別のカスタマに対して提供されたサービスに対して課金されてしまうというよ うな、最悪な状況でさえ、生じることがある。 ポンプ2及び4は、それぞれのアンテナA及びAから電力パルスを送出する。 トランスポンダYは、ポンプ4だけによって発生されたエネルギ場によって充電 されるには離れすぎているし、ポンプ2からの電力パルスはトランスポンダの方 向に向いていないので、ポンプ2によっては充電されない。トランスポンダYは 、ポンプ2上のアンテナBからの電力パルスを受け取る(つまり、アンテナBが 応 答を受け取る唯一のアンテナである)ときにだけ、充電される。このような同期 のとれたシステムは、よりよい分離と、正しいトランスポンダ23から適切な応 答が来ることに関するより高い信頼性とを提供する。 このように、システム10の同期は、リーダ20が電力パルスを選択的に送出 することにより、ほぼ同じ方向を向いているすべてのアンテナ(例えば、北か、 南か、東か、西かを向いているアンテナ全部)が同時にパルスを送出し、異なる 方向を向いているすべてのアンテナがその時刻にはパルスを送出しないようにす るときに、達成される。この同期は、リーダ20が、ある方向を向いているアン テナ(例えばアンテナA)からのパルスを、別の方向を向いているアンテナ(例 えばアンテナB)の送信/受信サイクルの同期時間(図2を参照)の間に送信す ることによって、達成される。 ポンプの数とそれらの間の相互関係によって、これ以外の同期構成も可能であ る。ある実施例では、同期は、すべてのアンテナに対して生じる必要はないが、 アンテナの前方のエネルギ場が重なる可能性がある場合に、相互に向かい合った 給油エリアに対するアンテナの場合にだけ生じる可能性がある。 再び、図1を参照すると、別のアンテナからのエネルギ場が重なりあることを 防止する同期方法は、それぞれのリーダ20が同時にアンテナ22Aにパルスを 与え、次に、同時にアンテナ24A、次に、同時にアンテナ22B、次に、同時 に24Bが続くときに、得られる。これらの連続的なアンテナの組は、先のアン テナの組によって充電されたトランスポンダのデータ送信サイクルに続く同期時 間の間に(又は、それ以後に)パルスを与えられる。この方法では、車両搭載型 トランスポンダ23に対するアンテナと把持型トランスポンダ25とに対するア ンテナとは、そのパルス発生に関して交番し、パルス発生は、一度にはそれぞれ のアイランド12の一方側だけで生じるので、アイランドの間に位置する車両は 、重なり合うエネルギ場によって生じる対向する方向からのパルスを受け取るこ とにはならない。この場合には、それぞれの(図面では、西を向いている)Aの アンテナ(アンテナ22A又は24A)は、先にパルスを与えられた(図面では 東を向いている)Bのアンテナ(アンテナ22B又は24B)の送信/受信サイ ク ルの同期時間の間にパルスを送出する、又はその逆である。これは、アンテナ・ パルス・シーケンス22A、24A、22B、24Bを表している。別のシーケ ンスは、22A、22B、24A、24Bを含む。任意の他の組合せも、Aのア ンテナとBのアンテナとが同じサイクル内で変更されない場合に限り、適切であ る。 図9A−図9Cと、更に、既に論じた図6A、図6B、図7とを参照して、リ ーダ20の動作を、上述の同期方法の1つ又は複数の実現例との関係で、更に詳 細に説明する。 既に図6Bに示したように、それぞれのリーダ20は、マイクロプロセッサ( 図示せず)と、それぞれのアンテナをリーダに接続するマルチプレクサ62のチ ャネルを介してアンテナ22A、22B、24A、24Bによって電力パルスを 生じさせるプログラミング命令(すなわち、ソフトウエア、図示せず)とを含む 。例えば、テキサス・インスツルメント社のTIRIS(登録商標)シリーズ200 0のリーダは、S2000ソフトウェアとして知られている標準的なソフトウェ アと共に入手可能である。このS2000ソフトウェアは、電力パルスの放出を 制御し、トランスポンダ23、25からデータを受け取って処理し、ホスト・コ ンピュータと通信するプログラミング命令を含む。このソフトウェアは、4つの アンテナ22A、22B、24A、24Bが存在する場合に適応させることがで きる。 適切に同期されるためには、システム内のすべてのリーダ20(図7)は、マ ルチプレクサ62のチャネルを同期して循環しなければならない。動作が同期す るためには、すべてのリーダ20が、同時にチャネル1上で、同時にチャネル2 上で、同時にチャネル3上で、同時にチャネル4上で、電力パルスを発生するこ とが要求される。アンテナ22A、22B、24A、24Bのどのアンテナがチ ャネル1−4のどのチャネルに接続されているかに基づき、特定の同期方法が決 定される。リーダ20のそれぞれに接続された同期線74が、それぞれのリーダ におけるマルチプレクサ62に、同期のためには、電力パルスをいつどのチャネ ル上に発生するかを、(同期線66を介して)命令する。 図7及び図9Aは、それぞれのリーダ20が、同期線74上で、どのようにし て、適切に同期された充電/読み取りサイクルを発生するように命令されるかが 図解されている。リーダ20の中の1つが、マスタ・リーダに指定され、残りの リーダがスレーブとして指定される。マスタ・リーダ20は、同期線74上に同 期パルス(同期タイミング線900によって表されている)を発生し、これが、 その充電/読み取りサイクル(マスタ・タイミング線902によって表されてい るが、ハイ(高)信号は充電に対し、ロー(低)信号は読み取りに対する)に、 反転して続く。スレーブ・リーダ20は、同期パルスを用いて、その充電/読み 取りタイミング(スレーブ・タイミング線903によって表されている)を設定 する。充電パルスが、50msに固定され、トランスポンダ読み出しが約20− 25msであると想定すると、変動を生じる理由はないはずである。しかし、図 解されているように、スレーブ・タイミング線904は、スレーブ・リーダ20 においてメッセージ処理が生じるために、結果として、同期パルスからの変動を 生じる。これは、ローに留まる時間を長くすることになり、従って、スレーブ・ リーダ20のプロセッサのタイミングを変更するという悪影響を生じさせる。従 って、個々のリーダ20のローディングによって、同期は影響を受け、そのため に、時間的にその処理を終了して同期信号を捉えることができない場合には、充 電/読み取りサイクルからリーダを脱落させてしまう。 図9Bは、スレーブ・リーダ20におけるメッセージ処理遅延のために、マス タ・リーダ20(マスタ線902)との同期から一時的に脱落してしまうスレー ブ・リーダ20の影響を図解している。スレーブ・リーダ20におけるメッセー ジ処理が完了すると、スレーブは、再び同期信号(同期線900)と再び同期す るが、スレーブ・リーダ20は、マスタ・リーダ20が別のチャネル上のアンテ ナを充電しているために(例えば、マスタ・リーダ20は、アンテナ・チャネル 0を充電し、他方で、スレーブ・リーダ20は、アンテナ・チャネル4を充電す る)、アンテナ同期から、ずれている。このように、すべてのリーダ20の上で 充電されているマルチプレクサ62のチャネルは、もはや、同じ時刻に同じチャ ネルではない。 図9Cは、メッセージ処理の間に同期からずれてしまうスレーブ・リーダ20 の同期を訂正する解決策を図解している。この解決策では、同期線74を用いて 、下流のスレーブ・リーダ20に、次の充電サイクルではどのチャネル(すなわ ち、どのアンテナ)を用いるべきかを通信する。また、通信線72は、ホスト・ コンピュータ16が、リーダ20に、どのチャネルを用いるべきかを命令するの に用いられる。しかし、後者のアプローチの欠点は、ある実現例では、ホスト・ コンピュータ16の処理時間が、より重要なタスクのために要求されることであ る。 図9Cに示されているように、同期線74を用いてチャネル番号をスレーブ・ リーダ20のそれぞれに通信することは、チャネル番号を同期線上でエンコード することによって行われる。このようにして、すべてのリーダのプロセッサは、 充電サイクルを逃すときであっても、どのアンテナを充電すべきかを知っている 。同期タイミング線900によって示されているように、可変長のパルス908 が、スレーブ・リーダ20に、読み出しサイクルにはどのチャネルを用いるべき かを指示する。同期線信号は、200マイクロ秒の開始ビット906を含み、そ の後に、可変幅のパルス908が送信される。パルス908の長さは、マルチプ レクサ62のどのチャネルを用いるべきかを指示する。約1−100マイクロ秒 のパルスは、チャネル1を示し、101−200マイクロ秒は、チャネル2を示 す等である。 リーダ20における割り込みは、開始ビット906が検出されるまでイネーブ ルされている。その時点で、シリアル割り込みがディセーブル(不能化)され、 可変長のマルチプレクサ同期パルス908の測定が終了するまで、ディセーブル のままであり、終了の時点で、割り込みが再びイネーブルされる。割り込みは、 最大で約600マイクロ秒の間、ディセーブルされている。リーダ20は、文字 (character)を600マイクロ秒で完全に受信することはできないので、入来 シリアル・データを失うことは全くない。割り込みがディセーブルされたときに 完全に受信された文字はすべてが、内部レジスタに移動され、次の文字は、部分 的に、シフト・レジスタにおいて受信される。 文字のバッファに関してハードウェアに依存することにより、リーダは、ユニ バーサル非同期受信機送信機(universal asynchronous receivertransmitter = UART)のオーバランを回避することができる。UARTに関しては、後でより 詳細に説明するが、本発明によるリーダのソフトウェアにおいて実現される。リ ーダの上述した同期は、すべてのスレーブ・リーダは同期線がローになるまで待 機するという、基本的なコンセプトに従う。しかし、スレーブ・リーダは、マル チプレクサ・パルス908の前のローと、充電サイクル910(電力パルス)が 生じていることを示すローとを区別できなければならない。これは、ローのタイ ミングをとり、200マイクロ秒を超える場合には、リーダは充電パルスの中間 にあることを知ることによって、達成される。同期線900がハイである場合に は、スレーブ・リーダは、ハイがローに変化するのを待機し続けるから、混乱は 生じない。 同期線がローである場合には、開始ビット910の場合のように、このローが マルチプレクサ・パルス908に先行するのか、それとも、充電パルスであるの かを、同期線がローに留まる時間を測定することによって、決定することができ る。同期線が200マイクロ秒(プラスマイナス10%)の間ローに留まる場合 には、それは、マルチプレクサ・パルスに実際に先行しているのではなく、充電 サイクル910であり、その場合には、割り込みが、再びイネーブルされ、開始 ビットの探索が再び始まる。 処理ルーチンは、メッセージ処理がマスタ・リーダ20を異常に遅延させるよ うな態様では生じないように、書き込まれることを理解すべきである。マスタ・ リーダ20を遅延させることは、これが、リーダ20の全体のシステムを遅延さ せることになるので、回避すべきである。 同期線62を用いてマルチプレクサ62のチャネルの同期を実現するマスタ及 びスレーブ・リーダ20での充電及び処理のために書き込まれる疑似コードは、 次のように表現される。 なお、システム10の一実施例において用いられ、上述の同期機能を実現する スレーブ・リーダ20線のプロトコルに関して、アペンディクスAを参照する。 III.ホスト・コンピュータの通信 図7を参照すると、この実施例におけるリーダ20とホスト・コンピュータ1 6との間の通信線72上での通信は、リーダは読み出しサイクルの間、すなわち 、リーダがトランスポンダ23、25から情報を受け取っているときにはホスト ・コンピュータと信頼性をもって通信することはできないので、制限されている 。この問題は、部分的には、市販のリーダ20(すなわち、テキサス・インスツ ルメント社からTIRI(登録商標)の製品ラインとして市販されているTIRISリー ズ200)において利用可能なハードウェア資源の不足に起因する。 例えば、TIRIシリーズ2000のリーダ20は、トランスポンダ・データを送 受信するUARTが不足している。現在のTIRISリーズ2000のリーダ・ソフ トウェアでは、ホスト・コンピュータ16との100%の通信(時々劣化された (garbled)トランスポンダ読み取りを伴う)か、又は、100%のトランスポ ンダ読み取り(ホスト・コンピュータ通信の脱落は伴う)はあり得るが、ホスト ・コンピュータ16との100%の通信と、100%のトランスポンダ読み取り との両方は、あり得ない。従って、この実施例では、UARTを、リーダ20の 中に記憶されリーダ20の中で実行されるリーダ・ソフトウェア(図示せず)に おいて、実現している。このソフトウェアは、ホスト・コンピュータ16とリー ダ20との間の通信を、リーダ20が充電サイクルを実現しているときにだけ、 生じさせる。約50msの間継続する充電サイクル(POWER PULSE)と、約20 msの間継続する読み取りサイクル(DATAXMIT)とを図解している図2を参照す べきである。充電サイクルの間には、リーダにおけるプロセッサ(図示せず)は 、通信線72の上での通信に利用可能であり、他方で、50msのタイマ(図示 せず)が終了するのを待機する。結果として、リーダ20は、いったんトランス ポンダ23、25の充電を完了すると、トランスポンダからの情報を読み取るこ とを試みる。これを行うためには、シリアル割り込みを、少なくとも2 0−25msの間、ディセーブルにしなければならない。タイマは、ハードウェ アにおいて実現され、従って、シリアル割り込みには影響されない。しかし、こ れは、ホスト・コンピュータ16の通信が生じるには適切な時間ではなく、その 理由は、トランスポンダ読み取りとホスト・コンピュータ16との通信とのどち らか一方が、ホスト・コンピュータの通信に関して、劣化されるからである。 本発明によると、リーダ20の内部のソフトウェアは、同期線74を用いて、 リーダがトランスポンダ・データを読み取っているとき(及び、割り込みがディ セーブルされているとき)にはホスト・コンピュータ16はリーダ20と通信し ないことを保証することによって、UART機能を実現する。特に、UART機 能は、同期線74がローであるときにはホスト・コンピュータ16が通信線72 上でリーダ20と通信することを可能にすることだけによって実現され、同期線 のロジックを調節して、ローである同期線が、充電がいつ生じているかに関する 信頼できるインジケータとなるようにしている。同期線74がハイからローに変 化すると(同期タイミング線900がハイの位置1からローの位置2に移動して いる図9Aを参照)、リーダに対する充電サイクルが開始する。同期線は、充電 の間はローに留まり、本発明によるソフトウェアが、同期線に、充電サイクルの 最後においてローからハイに変化するように命令する(同期タイミング線900 がローの位置3からハイの位置4に移動している図9Aを参照)。このように、 同期線は、充電サイクルが生じているときだけ、ローである。ホスト・コンピュ ータ16は同期線74がローであるときだけリーダ20と通信線72上で通信で きるという規則に従うと、割り込みがディセーブルされている読み取りサイクル の間に情報が送られるような場合はあり得ないことが、保証される。 ホスト・コンピュータ16では、RS−232ポート上のクリア・トゥ・セン ド(clear-to-send = CTS)線(図示せず)が、この線が何時ハイであり何時ロー であるかに従って、リーダ20との間でのデータの流れを調整する。同期線74 は、従って、CTSに接続され、RS−485を介してRS−232コンバータ に至り、リーダ20が処理できないときには、ホスト・コンピュータ16がデー タを送ることを防止する。 アペンディクスBには、ある実施例の場合の、リーダ20内部のソフトウェア とホスト・コンピュータ16との間の通信プロトコルが記載されている。ここで のホスト・コンピュータは、テキサス州オースチンのドレッサ・インダストリ社 のウェイン支部から入手可能なWayne Plusシステムの、例えば、Wayne Plus/2又 はWayne Plus/3のホスト・コンピュータであり、リーダ・ソフトウェアは、テキ サス・インスツルメント社から入手可能なTIRISTMS2000のリーダ・ソフト ウェアの修正版である。 図10A及び10Bは、本発明に従ってリーダ・ソフトウェアを動かしている リーダとの間の典型的な通信の場合の、ホスト・コンピュータ16とリーダ20 との間の通信のタイミングを図解しているタイミング図1002、1004であ る。図10Aの図1002は、そのアンテナ22A、22B、24A、24Bの 任意のもののレンジ内にトランスポンダ23又は25を有していないリーダに対 するタイミングを表している。図10Bは、そのアンテナ22A、22B、24 A、24Bの4つすべてにトランスポンダ23又は25を有しているリーダ20 に対するタイミングを表している。図10A及び図10Bは、従って、システム 10のリーダ20にとって、可能な限り軽いロードと、可能な限り重いロードと を示している。 両方の図1002及び1004において、RCV信号1006が、リーダ20 がホスト・コンピュータ16から受け取るデータのタイミングを示している。X MT信号1008は、リーダ20がホスト・コンピュータ16に送る信号のタイ ミングを示している。同期(SYNC)信号1010は、リーダ20のすべてと ホスト・コンピュータ16との同期を維持する同期線74のデータのタイミング を示している。これは、また、ホスト・コンピュータ16に結合され、データを リーダの任意のものにいつ送るのが安全であるかを示している。REF信号10 12は、リーダ20のソフトウェアが、デバグや診断の目的のために発生する信 号のタイミングを示している。基準点AからIは、以下で行う図を説明する目的 で信号のタイミングにおけるイベントを図解している。図10Aから図10Bの すべてのタイミング図は、テクトロニクス(Tektronics)プリズム・ロジック・ アナライザによって作られた。 図10Aでは、図1002(リーダ20が、レンジ内にトランスポンダ23、 25を有していない場合を図解している)は、「可変長アンテナ走査バッファを 取得」コマンド(アペンディクスCを参照)を用いて作られている。AD−マルチプレクサ/同期充電トランスポンダ 点Aと点Dとの間のSYNC信号1010を参照する。同期線74をローに設 定する前に、マスタ・リーダ(図7)は、スレーブ・リーダ20(すなわち、そ のプロセッサ)に充電の際にどのアンテナを用いるべきかを告げるマルチプレク サ同期パルス908(図9C)を出力する。このパルスが完了すると、線74は 、ローになり、すべてのリーダ20は、マスタ・リーダ20が線74をハイにす るまで、正しいアンテナ上に充電パルスを出力する。 それぞれのスレーブ・リーダ20のプロセッサは、すべてのスレーブ・リーダ 20のプロセッサに、次の充電-読み取りサイクルに対してはどのマルチプレク サ・チャネル(すなわち、アンテナ)を用いるべきかを告げるマルチプレクサ同 期パルスを求めて、同期線74をサーチする。 それぞれのスレーブ・リーダ20のプロセッサは、同期線74の(ハイからロ ーへの)変化をサーチする。次に、約200マイクロ秒のレンジ内にあるはずの パルス(開始パルス)を測定する(このために、図1002には現れていない) 。その直後に、リーダ20が次のローの長さ(75マイクロ秒〜375マイクロ 秒)を決定することができるように、割り込みがディセーブルされる。これによ り、どのアンテナを用いるべきかが、決定される(図9Cを参照して説明される ように、0−99マイクロ秒のパルスがアンテナ1を示し、100−199マイ クロ秒のパルスがアンテナ2を示す等)。 正しいアンテナがいったん決定されれば、それは切り換えられ、TIRISリーダ ・ソフトウェア機能が、コールされ、トランスポンダ23又は25の充電が開始 される。基本的には、これは、外部フラグを設定し、リーダ20のアナログ部分 に送信を開始させることからなる。この機能は、タイマが終了するまで、ループ する。BC−ホスト通信 点Bと点Cとの間のRCV信号1006を参照する。これは、同期線74の二 面的(dual)な性質を図解している。リーダ20のプロセッサはADの時間の間 は本質的に何もしていないので、同期線74は、ホスト・コンピュータ16に、 BCにおける受信信号によって示されているように、リーダ20にデータを送る ことができることを示している。この時点で、リーダは、TIRISTMリーダ・ソフ トウェアの機能write sequence()におけるコードを実行しており、点Eまでは、 ホスト・コンピュータから受け取ったメッセージはどれも処理することができな い。D−開始トランスポンダ読み取り 点DにおけるSYNC信号を参照する。マスタ及びスレーブ・リーダ20の両 方が、50−52ミリ秒後に、機能write sequence()から出る。点Dにおいて、 マスタ・リーダ20は、同期線をハイに上昇させ、ホスト・コンピュータ20が それ以上のデータをおくことを防止する。ある文字がホスト・コンピュータ16 のUARTシフト・レジスタの中にロードされ、送信を停止するには遅すぎる場 合もあり得る。この文字を失うことを避けるために、マスタ・リーダ20は、5 ミリ秒の間、同期線74を不十分(prematurely)ではあるが上昇させる。これ により、リーダ20には、ホスト・コンピュータ20が送った文字を捕捉するの に十分な時間が与えられる。5ミリ秒が経過した後で、シリアル割り込みがディ セーブルされ、別のTIRIリーダ・ソフトウェア機能がコールされ、トランスポン ダ23、25が読み取られる(この結果として、先に説明したように、ソフトウ ェアのUART機能が実現される)。DE−トランスポンダ読み取り 点Dと点Eとの間のREF信号1012を参照する。トランスポンダ23、2 5のリーダ20による読み取りは、約20−23ms後に生じる(DEは、上述 の5ミリ秒の遅延を含むことに注意)。この時間の間、すべての割り込みはディ セーブルされ、ホスト・コンピュータ20との間での通信は、存在し得ない。E−開始メッセージ処理 点EにおけるREF信号1012を参照する。ここで、リーダ20は、実際に 、BCにおいてホスト・コンピュータ16から受け取ったメッセージを処理する 機会を得る。この例では、ホスト・コンピュータ16がメッセージの送出を開始 してからリーダ20が最終的にメッセージの処理に取りかかることができるまで 、77.608650msかかった。EF−メッセージ処理 点Eと点Fとの間のREF信号1012を参照する。メッセージ処理の間、リ ーダ20は、ホスト・コンピュータ20が要求したものが何であるかを判断し、 その要求に作用し、応答に要求されるバッファを構築する。この処理は、メッセ ージのタイプとサイズとによって、変動する。F−応答の開始 リーダ20がホスト・コンピュータ16へのデータの送信を開始する点Fにお けるXMT信号1008を参照する。FG−処理の完了 点Fと点Gとの間のREF信号1012を参照する。これは、パケットをシリ アル出力バッファに記憶するのに必要な作業をすべて行うのに要する時間である 。FH−リーダ20が応答を送信 点Fと点Hとの間のXMT信号1008を参照する。出力キューにロードされ ているデータが、シリアル割り込みによって、リーダ20からホスト・コンピュ ータ16に送られる。リーダ20は、ホスト・コンピュータ16とは異なり、「 同期線がハイのときだけ送信」の規則には拘束されないので、任意の時間に送信 が可能である。最悪の場合のメッセージ(以下で、図1004において説明)は 約47.9msであり、充電時間は約51.5msであるから、これが望ましい 。この結果、約3.6msが残るが、これは、ホスト・コンピュータ16が別の 要求を送る(理想的には、サイクル当たり、1応答、1要求)には、短すぎる時 間である。ローである同期信号の間にリーダ20が多くのバイトを送ればそれだ けますます、同期線74がローになるときには、より少ないバイトを送らなけれ ばならない。これによって、ホスト・コンピュータ16は、リーダ20とより効 率 的に通信できるようになる。 点Gでは、リーダ20は、メッセージへの回答を終了し、次のマルチプレクサ 同期パルスのサーチの準備ができている。点Hは、リーダ20の応答の終了であ る。点Iは、次のマルチプレクサ同期パルスの開始である。 図10Bでは、図1004(リーダ2020が、レンジ内にありすべてのアン テナ上で検出されたトランスポンダ23、25を有する場合を図解している)は 、「可変長のアンテナ走査バッファを取得」コマンドを用いて、作られた(アペ ンディクスCを参照)。 図1004の記載は、既に図1002に関して述べたものと実質的に同じであ り、イベントのタイミングの際は、図10Bを参照して注意すべきである。基準 点Eでは、リーダ20は、BCにおいてホスト・コンピュータ16から受け取っ たメッセージの処理を開始する。この例では、点Bから点Eまでの時間は、79 .109765msである。規準点Hでは、次のマルチプレクサ同期パルスの開 始が、指示されている。示されているタイミングは、リーダ20が、ホスト・コ ンピュータ16にデータを送りながら、マルチプレクサ同期データの開始ビット を検出することを要求している。これにより、シリアル出力ルーチンは、マルチ プレクサ同期開始ビットよりも高速であり、マルチプレクサ同期パルスは、全体 的なタイミングに影響しない程度に短いことが要求される。 点Iは、リーダ20応答の最後である。リーダ20が同期線74がハイになる (SYNC信号1010)約21.3ms前に送信を開始しているので、ホスト ・コンピュータ16は、別の要求を送るのに十分な時間(20−25ms)を有 する。平均の要求が約8−12ms(挿入されたDLE文字の数に左右される) 出あるから、十分な時間がある。 ホスト・コンピュータ16とリーダ20との間の通信に関する更なる詳細は、 TIRIS製品ラインに対してテキサス・インスツルメント社から入手できる文書に 書かれている。例えば、テキサス・インスツルメント社の#RI-ACC-D01A である 、"TIRIS: Series 2000 Reader System Reference Manual"がある。これは、こ の出願において援用する。 アペンディクスCは、いくつかの機能の説明であり、この明細書と矛盾しない ようなシステム10の実現例に特有のリーダ20のソフトウェアが特に強調され ている。 IV.システムの動作とユーザ・インターフェース 1.0 システムの概観 次に述べるのは、CIDシステムの動作とカスタマ・ユーザ・インターフェー スとの概観である。動作とカスタマ・ユーザ・インターフェースとに関する更に 詳細な説明は、後で、図11A−11I、12−16、17A−17N及び17 Qを参照してなされる。システムの動作は、ホスト・コンピュータ16によって 実行されるプログラミング命令と、先に説明したように、リーダ20のソフトウ ェアとによって、制御される。システム10は、適切な給油システムを用いて統 合されている。この給油システムは、ある実施例では、すべに述べた waynePlus /2又はWayne Plus/3であるが、別の給油システム及びソフトウェアも考慮できる 。システム10は、例えば、同じドレッサ・インダストリ社のウェイン支部から 入手できるNucleus制御システムとも統合することができる。これまでに述べた 市販のインテリジェントなディスペンサ・システムや、それ以外の市販されてい るディスペンサ構成は、本発明によるCIDシステム10と共に、ポンプ制御、 キャッシュ・レジスタ、カード処理及びカスタマ識別を、サービス・ステーショ ン環境のための完全で動作的なシステムに統合することができる。 カスタマがサービス・ステーションに入り、トランスポンダ23、25が給油 ディスペンサ14に検出されると、対応する承認ライト45A又は45Bか、又 は、それ以外の後で更に述べるレンジ内(in-range)インジケータがオンになり 、カスタマにトランスポンダが読み取りレンジ内にあることを告げる。例えば、 ディスペンサ・ノズル又はレバーを持ち上げることにより、又は、給油を開始す ることによって、ディスペンサがアクティブ化された後で、システム10は、ト ランスポンダCIDデータを含む承認要求を、コンピュータ・ネットワークに送 る。しかし、実際の給油の前に、カスタマは、CAT上のキャンセル・キーを押 下する、又は、トランスポンダCIDコードの使用を無効にしてトランザクショ ンの支払いを行うために、異なる支払い方法を選択することができる。 トランスポンダがディスペンサ・ノズルが既に取り外されたディスペンサにお いて最初に読み取られるときには、ディスペンサは、販売のために、トランスポ ンダからのCIDコードを用いることを、承認されない。例えば、第1のカスタ マがポンプのノズルを取り外し、その後で、第2のカスタマのトランスポンダが そのポンプにおけるリーダに読み取られる場合には、この販売は、第2のカスタ マのトランスポンダのCID口座には、課金されない。 1.1 ウィンドウ設置型のトランスポンダのシナリオの概観 車両搭載型トランスポンダ23を有するカスタマが給油ディスペンサ14を通 過するときには、CIDデータが、車両に面しているロング・レンジ・アンテナ 22A又は22Bによってトランスポンダ23から読み取られる。CIDデータ が読み取られた後で、車両に最も近い側にありそのロング・レンジ・アンテナに 対応する許可(承認)ライト45A又は45Bが、オンになる。カスタマが給油 をしないで給油ディスペンサを通過して進むときには、ライトは、車両搭載型ト ランスポンダ23がそのポンプの読み取りレンジの外に移動するまでオンのまま である。許可ライト45A又は45Bは、トランスポンダ23がポンプの読み取 りレンジを離れてからプログラマブルな量のブランク読み取りがなされた後で、 オフになるのが好ましい。従って、車両が給油なしでディスペンサ14を通過し たときには、ディスペンサ上の対応する許可ライトは、車両が読み取りレンジ内 にある間はオンになり、読み取りレンジの外に出たときにオフになる。 カスタマが、車両搭載型トランスポンダ23を用いてトランザクションの支払 いをすることを選択する場合には、カスタマは、車両がディスペンサの位置に停 止したときに許可ライト45A又は45Bがオンになっていることを見て確認す る。カスタマがディスペンサのノズルを持ち上げる(又は、給油を開始する)と 、ディスペンサは、承認され、CID口座承認を求める要求が、ホスト・コンピ ュータ16を介して、課金目的のネットワークに送られる。許可ライト45A又 は45Bは、好ましくは、トランザクションの間、オンのままである。カスタマ が ノズルを元に戻すと、販売はホスト・コンピュータ16に対して終了し、CAT においてレシートが印刷される。販売が完了した後で、許可ライト45A又は4 5Bは、オフになり、トランスポンダ23がアンテナによって連続的に読み取ら れている限りは、オフのままである。販売が終了した後でブランクすなわち「空 」のトランスポンダ読み取り(又は、所定の数のブランク読み取り)が生じるこ とにより、システムは、リセットされ、次のトランスポンダ読み取りが許可ライ トをオンにすることが可能になる。また、許可ライト45A又は45Bは、カス タマの車両が読み取りレンジの外に出るまで、トランザクションが終了した後で もオフのままである。 車両搭載型トランスポンダ23を用いてディスペンサにおける販売又はトラン ザクションがいったん終了すると、車両搭載型トランスポンダ23は、好ましく は、所定の時間間隔の間は、別のディスペンサで用いることができない。しかし 、車両搭載型トランスポンダ23は、別のディスペンサにおいてトランスポンダ 23が用いられる前に、あるディスペンサにおける販売が終了していない場合に は、同時に複数のディスペンサにおいて、用いることができることは理解すべき である。更に、車両搭載型トランスポンダ23があるディスペンサにおいて最近 用いられ販売が終了した場合でも、この車両搭載型トランスポンダ23を、例え ば、洗車場やコンビニエンス・ストアのドライブアップ・ウィンドウにおいて別 のサービスに依然として用いることができるように、システムをプログラムする こともできることは、理解すべきである。 1.2 把持型トンスポンダに対するシナリオの概観 カスタマが、キー・リング又はクレジット・カード式のトランスポンダなどの 把持型トランスポンダ25を有している場合には、そのトランスポンダを許可( 承認)ライトの位置に設置されたショート・レンジ・アンテナ24A、24B( 図4A及び図5A参照)の前で振ることによって、そのショート・レンジ・アン テナに提供しなければならない。ショート・レンジ・アンテナ24A、24Bは 、トランスポンダからCIDデータを読み取り、対応する許可ライトがオンにな る。 カスタマがノズルを持ち上げる(又は、給油を開始する)と、CID口座承認 の要求が、ホスト・コンピュータ16を介して、ネットワークに送られる。カス タマがノズルを戻すと、許可ライトがオフになり、販売は終了し、CATにおい てレシートが印刷される。好ましくは、把持型トランスポンダ25は、複数のC ATにおいて動作することができる(ディスペンサ、洗車、コンビニエンス・ス トア・エリアで)。換言すると、把持型トランスポンダ25は、別のCATにお ける処理(トランザクション)のための支払い方法として現に用いられている場 合でも、特定のCATにおいて用いることができる。 1.3 承認ライトの動作の概観 CIDが給油処理(トランザクション)がまだ進行していないディスペンサ1 4において読み取られると、許可ライト45A、45Bがオンになる。 通過車両に搭載されたトランスポンダ23からのCIDデータがディスペンサ 14において読み取られると、そのディスペンサにおける許可ライト45A、4 5Bは、オンになり、トランスポンダが読み取りレンジの外に出るまで、オンの ままである。車両が第1のディスペンサを通過して、第2のディスペンサの読み 取りレンジに進むと、CIDデータは、第2のディスペンサにおいて読み取られ 、第2のディスペンサの許可ライトがオンになる。 車両搭載型トランスポンダ23によるトランザクションに対しては、ノズルが 販売の終了時点で戻されるとオフになり、又は、車両搭載型トランスポンダが読 み取りレンジの外に出るまで、オンのままである。把持型トランスポンダ25が 用いられる場合には、許可ライトは、ノズルが販売の終了時点で戻されると、オ フになる。 カスタマがCIDトランザクションを否定して(無効にして、override)、別 の支払方法を選択する場合には、許可ライト45A、45Bは、オフになる。 給油が終了してノズルが戻されると、システム10は、そのサービス・ステー ションにおける任意の別のディスペンサで(又は、どこでも)、最近終了した給 油処理に対して用いられたCIDトランスポンダ23、25によっては、所定の 時間間隔の間は、許可ライトがオンしないようにプログラムすることができる。 従って、車両は、それ以上の許可ライトをオンさせることなく、サービス・ステ ーションから離れることができる。 1.4 カスタマによる無効(否定:override) カスタマは、ディスペンサ14がまだアクティブ化されていない(例えば、ま だ、ノズルを持ち上げていない)又は給油を開始していない場合には、CATに おけるキャンセル・キーを押下することによって、トランザクションに対してト ランスポンダ23、25の使用を否定することができる。キャンセル・キーが押 されると、「CIDシステムの使用をキャンセルしますか(Y/N)」などのプ ロンプトが、ディスペンサ14のCATにおいて表示される。カスタマは、CA Tにおいて、YESキーを押すことによって、CID処理の否定を確認すること ができる。このときにNOキーが選択されると、販売は、CID処理として継続 し、すなわち、カスタマのCIDコードが、課金に用いられることになる。カス タマは、また、給油の前に、課金用のすなわちクレジット・カードを挿入するこ とによって、又は、現金などの別の支払方法を選択することによって、CID処 理を否定することもできる。カスタマがCID処理を否定すると、ライト45A 、45Bは、オフになる。 CIDコードを用いる処理又は販売が給油の段階になると、異なる支払方法を 、そのディスペンサ14において選択することはできず、CID処理をキャンセ ルすることもできない。 1.5 承認が否定される又はタイム・アウト 承認が否定される、すなわち、CIDコードがネットワークに送られ、ネット ワークが、このカスタマは、システム10を、すなわち、支払いにCIDコード を用いることが否認された場合には、この処理(トランザクション)は、否定さ れた承認前の販売として扱われる。ディスペンサ14は、停止し、カスタマは、 支払いに関しては、中にいる店員に申し出るように告げられる。車両搭載型トラ ンスポンダ23が用いられている場合には、許可ライトは、オフになり、ノズル が戻されるまでオフのままである。同様にして、あるCID販売に対する承認応 答が、所定の時間内に(例えば、60秒)ネットワークから受信されない場合に は、この販売は、否定された承認前の販売として扱われる。 1.6 ネットワーク通信の問題 カスタマが、承認ライトがオンであるディスペンサ14においてノズルを持ち 上げたときに、コンピュータ・ネットワークがダウンしている場合には、ディス ペンサは、始動しない。その代わりに、CATのディスプレイが、カスタマに、 ネットワークがダウンしていることを告げ、カスタマに、別の支払方法を選択す る前に、CID処理(トランザクション)をキャンセルするように頼む。カスタ マが給油を終了したときには、CIDによる「販売」は、未払いのCAT販売と 考えられ、報告の目的のために、記録されセーブされる。 2.0 カスタマ識別(CID)動作とユーザ・インターフェース流れ図 図11A−図11I及び図12は、カスタマが、車両搭載型トランスポンダ2 3のシナリオと把持型トランスポンダ25のシナリオとのそれぞれにおいて、シ ステム10を用いるときに生じる処理を説明する流れ図である。 図13−図16は、カスタマの処理を実行する際に関係するタスクとサブシス テムとの間の関係を図解する流れ図である。 図17A−図17N及び図17Qは、CIDプリミティブによって、すなわち 、カスタマ識別機能の実行を管理するために書かれたソフトウェア・ルーチンに よって実行される処理を説明する流れ図である。 2.1 車両搭載型トランスポンダに対するシナリオ 図11A及び図11Bは、車両搭載型トランスポンダ23に関係するシナリオ でのシステム10の動作を図解する流れ図1100を示している。ステップ11 04では、車両が、サービス・ステーション環境にあるポンプに、すなわち、給 油エリアに近づく。ステップ1106では、トランスポンダ23がポンプのレン ジ内にあるかどうかが判断される。既に図1及び図8を参照して論じたように、 この判断は、トランスポンダが最初にアンテナ22A又22Bによって充電され た後で、車両搭載型トランスポンダ23からのデータをリーダ20が受け取るこ とに関係する。近づいてくる車両が車両搭載型トランスポンダ23をもっていな い場合には、すなわち、レンジ内に車両搭載型トランスポンダ23が存在しない 場合には、システム10は、支払いがCIDコードを用いてなされることがない 従来型のカスタマ処理であるステップ1110を継続する。従来型のカスタマ処 理では、カスタマは、CATにクレジット/デビット・カードを挿入したり、サ ービス・ステーションの店員に直接支払ったりする従来の方法を用いて、支払い を行う。従前の(従来型の)カスタマ処理では、CATは、「クレジット/デビ ット・カードを挿入して下さい、あるいは、店員に直接支払って下さい」などの 、支払いの指示を表示し、その後で、「ノズルを持ち上げて下さい」などの、給 油の指示を表示する。 車両搭載型トランスポンダ23がレンジ内にある場合には、ステップ1108 において、CIDシステム10は、検出されたCIDがこのサービス・ステーシ ョンの別のディスペンサでの販売を完了するのに最近(例えば、直近の5分から 10分)用いられていないかどうかを判断する。判断がイエスであれば、システ ムは、ステップ1110に示されている従来型のカスタマ処理に戻り、対応する 許可ライトは、アクティブ化されない(後で述べるステップ1112を参照)。 カスタマは、別の形態の支払いを要求され、処理(トランザクション)は、CI Dコードを用いることなく処理される。これにより、フロード(fraud、詐欺) を回避できるし、また、販売を完了した後でポンプから離れる際に、自分が購入 した後でライトがオンになっていることによりポンプがアクティブ化されたまま であるかのように思いかねないカスタマの不安な気持ちを解消するのに役立つ。 カスタマは、他のポンプのどれかにおいて許可ライトをオンにすることなく、サ ービス・エリアを立ち去るのに十分な時間を与えられている。オプションとして 、先に述べた従来型のカスタマ処理に戻ることを、別のポンプでの販売を終了し た後で他のポンプのライトが点いていることに反対しない場合には、採用しない こともできる。 ステップ1108でトランスポンダ23が販売を終了するために最近用いられ ていない場合には、次に、ステップ1112において、ポンプにおいて、「カス タマがレンジ内である」との指示が提供される。ある実施例では、トランスポン ダ23がポンプの給油エリアのレンジ内にあるときには、許可ライト45A、4 5Bがオンになり、指示を与える。許可ライト45A、45Bは、ディスペンサ 14上の、又は、その近くの任意の位置に配置されてかまわない。ある実施例で は、レンジ内インジケータは、ライト45A、45Bであるが、この指示は、可 聴の音声(例えば、音楽、トーン、又は声)によって、機械的な動きによって、 映像又はマルチメディアの提供によって、又は、これらの組合せやカスタマが感 知できるそれ以外の活動によって提供されてもよい。 レンジ内インジケータであるライト45A、45Bがオンになった後で、シス テムは、次に、車両搭載型トランスポンダ23が、車両が単に給油(燃料)ディ スペンサを通過する場合などに起こりうるように、読み取りレンジの外に移動し たかどうかを判断する。ステップ1113では、システムは、車両搭載型トラン スポンダ23がまだ読み取りレンジの中にあるかどうかをチェックする。イエス であれば、ステップ1114において(後で、更に詳細に説明する)、システム は、トランスポンダ23がレンジの中に十分な長さの所定の時間だけ留まったか どうかをチェックする。しかし、車両搭載型トランスポンダ23がもはやレンジ 内にない場合には、ステップ1115において、システムは、所定の数(N)の ブランク読み取り、すなわち、トランスポンダが検出されない場合の読み取りが 生じたかどうかをチェックする。イエスであれば、これは、車両が通過してしま ったことを示し、従って、レンジ内インジケータは、ステップ1116において オフにされる。システム10は、ステップ1110において、デフォルトの条件 に戻る。カスタマが別のポンプに近づき、トランスポンダが個の別のポンプのレ ンジ内に入ると、そのポンプに対するライト45A、45Bがオンになる。ステ ップ1112において与えられるレンジ内インジケータは、カスタマのID(す なわち、口座番号)が販売完了の目的で既にポンプと関連付けられていることは 意味しない。これによって、フロードや、トランスポンダが単にポンプのレンジ 内に入っただけの場合の偶然的なカスタマへの課金が、回避されることになる。 ステップ1115において、所定の数のブランク読み取りが生じない場合には、 これは、車両がまだポンプのレンジ内にあることを示しており、システムは、再 びステップ1113に戻って、トランスポンダの読み取りをチェックする。 既に述べたように、ステップ1114では、トランスポンダ23が、十分な長 さの時間に亘ってポンプのレンジ内にあるかどうかが判断される。そうでない場 合には、システムは、ステップ1115において、所定の数のブランク読み取り が生じているかどうかを判断する。トランスポンダがレンジの外に留まる場合に は、ステップ1116において、レンジ内インジケータはオフにされ、システム は、ステップ1110において従来型のカスタマ処理に戻る。車両搭載型トラン スポンダ23が、十分な時間の間(例えば、約4秒)レンジ内にあるときには、 ステップ1118において、ポンプのCATは、カスタマに対して、直ちに給油 を行うためにポンプのハンドルを取り外すことができるという指示を表示するこ とによって、又は、別の形態の支払い(例えば、カードを挿入して下さい)とい う表示をすることによって、販売が先に進むことを可能にする。あるいは、途中 である販売をキャンセルする(例えば、キャンセルと表示する)こともできる。 販売を先に進める前にステップ1114において時間遅延を与えることの目的は 、カスタマがポンプを操作するために車両の外に出る十分な時間を与え、それに よって、カスタマ以外の別の人間による詐欺的な又は偶然のポンプのアクティブ 化を防止することにある。 ステップ1122では、制限時間が超過したかどうかどうかの判断がなされる 。車両がレンジに入った後で販売がなされずに、すなわち、カスタマがノズルを 持ち上げたり、給油を開始したりすることなしに、あまりに長い時間が経過した 場合には、レンジ内インジケータはオフになり(ステップ1116)、システム は、従来型のカスタマ処理に戻る(ステップ1110)。ステップ1122での 時間制限の目的は、カスタマが車両から離れる場合(サービス・ステーションの 施設に入っていく場合)や、販売の完了に注意を払っていない場合などの、カス タマのIDの詐欺的又は偶然の使用を避けるためである。オプションとして、こ の時間制限をしているステップ1122は、削除することができる。 ステップ1122で制限時間が超過していない場合には、ステップ1124に おいて、カスタマがポンプをアクティブ化したかどうかの判断がなされる。ステ ップ1124では、カスタマは、ディスペンサからポンプのノズルを持ち上げる ことによって、又は、ポンプのノズルを持ち上げ給油を開始することによって、 ポンプをアクティブ化する。ノズル持ち上げ検出機能を備えていないディスペン サ14では、ポンプは、ポンプ・レバーを持ち上げたり、ある要素をスライドさ せたり、グレード選択ボタンを押してポンプを始動させたりするなどの他の方法 によって、ポンプがアクティブ化される。本発明の場合には、これらの技術のど れか若しくは組合せ、又は、ポンプを始動させるのに用いられる任意の技術を、 ポンプの「アクティブ化」と考えることができる。 ステップ1124で、ポンプがアクティブ化されていないと判断される場合に は、システムは、システム1125において、CIDコードの使用の否定を確認 する。カスタマがトランザクションをキャンセルしたり、例えば、クレジット・ カードなどの他の形態での支払いを選択するときに、否定が生じる。否定が生じ ていない場合には、処理は、ステップ1122に戻り、システムは、再び、タイ ムアウトの期間が超過していないかどうかを判断することになる。否定が生じて いる場合には、システムは、従来型のカスタマ処理を継続し、この際の処理のタ イプは、選択された否定のタイプによって決まる。ポンプがまだアクティブ化さ れていないときの否定の確認に関する詳細は、後で、図11Cを参照して論じる ことにする。また、否定の確認は、タイムアウトのステップ1122の前に行う こともできる。しかし、信号処理は非常に迅速であるので、ステップ1122に おける制限時間は、システムが最初にステップ1122を実行するときに既に超 過してしまっている可能性は低い。結果として、ステップ1122における制限 時間超過を後で確認することが、否定の確認(ステップ1125)の後に行われ ることになる。 ステップ1124では、ポンプ14がアクティブ化されているかどうかが判断 され、次に、ステップ1126において、先にポンプのレンジ内にあると判断さ れたトランスポンダ23が、依然としてレンジ内にあるかどうかが判断される。 アンテナが拾い上げる可能性のあるスプリアス信号の影響を避けるために、そし て、同じCIDコードがポンプのアクティブ化の前後の両方で検出されているこ とを確認するために、CIDシステム10は、好ましくは、ポンプのアクティブ 化の前になされた読み取りのサンプリングと、ポンプのアクティブ化の後になさ れた読み取りのサンプリングとを比較する。CIDシステムは、ポンプのアクテ ィブ化の前後での読み取りが、同じであるかほとんど同じであることを確認する 。例えば、CIDシステムは、アクティブ化の前に5回の読み取りを行い、アク ティブ化の後に5回の読み取りを行う。アクティブ化の前に行った5回の読み取 りの中のすべて、2回又は3回の読み取りが、アクティブ化の後に行った5回の 読み取りの中のすべて、2回又は3回の読み取りと一致する場合には、CIDコ ードは、確認される。望むのであれば、これよりも多くの読み取りを行ってもよ い。例えば、アクティブ化の前の10回の読み取りを、アクティブ化の後の10 回の読み取りと比較することもできる。比較の可能性として、ノズルの持ち上げ の前の5回の読み取りがノズル持ち上げの後の5回の読み取りと一致する場合が 挙げられる。 以上で述べたステップ1126での判断の目的は、カスタマの車両が給油を受 けている車両であることを確認することである。これによって、ポンプが詐欺的 にアクティブ化されたり、その車両がポンプの近くを通り過ぎる際に、トランス ポンダ23がポンプのレンジ内にあるほんの僅かの時間の間に、ポンプの近くに 立っていた誰かによって偶然にポンプがアクティブ化されることが回避される。 ある実施例では、ステップ1126は、ステップ1114においてトランスポン ダが十分に長い時間の間レンジ内にあると判断されているときには、オプショナ ルである。ステップ1126とステップ1114との両方が実行されることも考 えられるが、一方が実行されれば、他方は不要であるとも考えられる。これらの ステップは共に、システム10に対して望ましいカスタマの安全レベルによって は、オプショナルである。 ステップ1126において、同じトランスポンダ23がもはやレンジの中には ないときには、ステップ1116で、レンジ内インジケータはオフになり、ステ ップ1110において、ポンプは、従来型のカスタマ処理に戻る。まだレンジの 中にあるときには、ステップ1128においてトランスポンダ23のデータ(例 えば、カスタマの口座情報)は、ポンプと関連付けられ、それによって、販売( 例えば、給油やそれ以外の購入)が、許可される。ステップ1128でのポンプ / トランスポンダ23の関連付けは、ポンプが1124でアクティブ化されるとき にだけ生じる。 ステップ1130では、トランスポンダ・データ(例えば、カスタマの口座情 報)の承認が行われる。例えば、ホスト・コンピュータ16が、ネットワークと 共に、カスタマの口座番号が購入に対して有効であるかどうかを判断するのに用 いられる。また、ホスト・コンピュータ16は、その代わりに、不良の口座(bad accounts)の中のローカルな否定的なファイルを検査し、そのカスタマの口座を 、それが不良の口座番号と一致しない限りは、承認することもできる。ステップ 1130での承認プロセスは、トランスポンダ23をポンプと関連付けるステッ プ1128の前に、あるいは、そのステップの一部として、行うことができる。 ある実施例では、関連付けのプロセスだけが必要なのであって、それ以上の追加 的な承認プロセスは不要である。承認は、カスタマのIDが有効なIDであるか 、又は、正しい数の文字から構成されていることを認識することだけでよいとす ることもできる。しかし、システム10のほとんどの応用例では、何らかの形式 のデータベースによるクレジットの承認が望ましい。 他の実施例では、承認ステップ1130は、トランスポンダ23が任意のポン プ又は他のリーダ(おそらくは、サービス・ステーション環境の入口での)のレ ンジの中に入ると直ぐに、実行される。しかし、ステップ1124においてポン プがアクティブ化されなければ、そして、アクティブ化されるまでは、販売は許 可されない。承認ステップ1128は、「タイムアウト」の判断を含む(ステッ プ1122を参照して論じたタイムアウトと混同すべきでない)。CIDコード がホスト・コンピュータ16又はネットワークに承認のために送られたが所定の 長さの時間が経過しても確認も否定も受け取っていない場合に、「タイムアウト 」が生じる。図11Eには、後で更に詳細に論じるが、承認の否定すなわち「タ イムアウト」が、給油の前後に、又は、ノズルが持ち上げられた後に生じている 場合の処理が図解されている。 ステップ1132では、例えば、カスタマが給油できたり商品(例えば、食べ 物)又はサービス(例えば、洗車)をポンプの位置で注文できる場合に、販売が 許可され、これらのすべてが、トランスポンダ23のデータによって識別される カスタマの口座に課金される。 ステップ1134では、販売がカスタマのCIDデータを用いて完了する。図 11Cを参照すると、カスタマが給油をしている間に、CATは、「ポンプがオ ンである」ことを示し、システム10は、ある種のカスタマに特有の機能を実行 する。例えば、システムは、(CAT上にメッセージを表示することによって) そのカスタマがある回数、給油をしている場合には、洗車を提供する。あるいは 、システムは、カスタマに、カスタマがある時期に洗車を望む場合には、洗車の 時期であることを思い出させることもできる。これ以外のカスタマに特有の機能 としては、そのカスタマの口座に課金される望ましい食料や飲み物を提案するこ となどが含まれる。カスタマに特有の情報は、定期的に更新され、ホスト・コン ピュータ16の中にある又はホスト・コンピュータ16がアクセスできるデータ ベースから得られる。又は、そのような情報は、カスタマのトランスポンダ23 、25からブロードキャストされるデータに含まれる。トランスポンダが読み取 り/書き込み型のトランスポンダである場合には、ホスト・コンピュータ16は 、カスタマの好みに基づいて、トランスポンダ上の情報を周期的に更新すること ができる。 ステップ1142では、システムは、カスタマがCIDコードを支払いに用い ることができるか、又は、タイムアウトが生じてしまっているかを判断する。ス テップ1142は、「承認」ステップであるステップ1130(図11B)が「 販売許可」ステップであるステップ1132(図11B)の前に削除されている 場合に、含まれうる。この「承認」ステップは、「販売許可」ステップ1132 (図11B)の前か後のどちらかに、又は、その両方において含ませることが可 能である。ステップ1144(図11C)で承認が否定される又はタイムアウト が生じている場合には、図11Eに図解されているように取り扱われる。 給油の間に、システムは、再び、ステップ1146において、否定を確認する 。後で論じることになる図11Fでは、給油の間の否定の確認を更に詳細に図解 している。ステップ1148で否定が生じない場合には、システムは、ノズルが シ ートに戻されているかどうかを判断する。ノズルがシートに戻されていない場合 には、システムは、継続的に、承認が否定されたか又はタイムアウトが生じたか どうか(ステップ1142が含まれる場合)を判断し、更に、否定が生じている かどうかを判断する。 いったんノズルが戻され、給油が完了したことが示されると、CIDシステム は、ステップ1150において、ネットワークがダウンしているかどうか、すな わち、ホスト・コンピュータ16がネットワークにアクセスできるかどうかを判 断する。図11Gは、ネットワークがダウンしているかどうかを判断するシナリ オを更に詳細に図解している。理解すべきことは、ネットワークは、カスタマ処 理の間に、多数の異なる時期にチェックできるということである。例えば、ネッ トワークは、給油が開始した前後で、チェックが可能である。図11Cを参照す ると、ネットワークがダウンしている場合には、カスタマ処理は、未払いのCA T販売として処理され(ステップ1152)、販売情報は、ホスト・コンピュー タ16のメモリに、後でネットワークが動作するようになったときにネットワー クに送るために、記憶される。ネットワークがダウンしていない場合には、許可 ライト又はそれ以外のレンジ内インジケータが、ステップ1154でオフになる 。販売は終了し、レシートに関するプロンプトを表示するなどの任意の最終的な カスタマに特有の機能が、ステップ1156において実行される。 2.2 把持型トランスポンダに対するシナリオ 図12は、把持型トランスポンダ25に関係するシナリオでのシステム10の 動作を図解する流れ図1200を示している。トランスポンダ25は、車両搭載 型トランスポンダ23を有するカスタマがポンプに近づく状況でも用いることが できるが、その場合には、保持型トランスポンダ25は、トランスポンダ23に 関係する可能な処理(トランザクション)を否定する、すなわち、キャンセルす るのに用いられる。これは、例えば、カスタマが、ポンプでの販売が車両搭載型 トランスポンダ23に関連付けられた口座とは別の口座に課金されることを望む 場合などに生じうる。 図12を参照すると、ステップ1204において、カスタマは、サービス・ス テーション環境の中のポンプにすなわち給油エリアに近づく。ステップ1206 では、把持型トランスポンダ25がポンプのレンジ内にあるかどうかが判断され る。図1及び図8を参照して既に論じたように、この判断は、リーダ20が、ト ランスポンダ25が最初にアンテナ24A又は24Bによってチャージされた後 に、トランスポンダ25からデータを受け取っていることに関係する。レンジ中 にあるためには、典型的には、カスタマは、トランスポンダ25を、ディスペン サ14の近くに掲げるか、又は、アンテナ24A又は24Bに近いそれ以外の指 定された位置に掲げなければならない。近づいてくるカスタマが把持型トランス ポンダ25を提示しない場合には、システムは、ステップ1221において、従 来型のカスタマ処理に戻る。車両搭載型トランスポンダが検出される場合には、 図11A及び図11Bを参照して説明したプロセスが生じる。ステップ1206 で、把持型トランスポンダ25がレンジ内にある場合には、ステップ1212に おいて、「カスタマは、レンジ内」であるという指示がポンプにおいて提供され る。ある実施例では、トランスポンダ25がポンプの給油エリアのレンジ内にあ るときには、許可ライト45A、45Bがオンになって指示を与える。許可ライ ト45A、45Bは、ディスペンサ14の上又は近くの任意の位置にある。ある 実施例では、カスタマがトランスポンダ25を提示するアンテナ24A又は24 Bの位置にある。必要に応じて、把持型トランスポンダ25と車両搭載型トラン スポンダ23とに対して、別個のレンジ内インジケータを提供してもよい。指示 がいったんアクティブ化されると、この指示がライトの形態の場合には、トラン スポンダ25をライトから離れる方向に移動させると、ライトは、後に説明する ように、タイムアウトが生じるまで、点灯したままに維持される。 カスタマがトランスポンダ25をレンジ内に提示することに応答して、レンジ 内であるとの指示がポンプにおいて生じると、カスタマが別のポンプに近づきト ランスポンダがそのポンプのレンジ内に入る場合には、その別のポンプに対する 指示も提供され、以下で説明するように、両方のポンプにおいてアクティブ化が なされ販売が許可される。ある実施例では、2つの指示とアクティブ化とが同時 に生じる場合には、1つの指示がサービス・ステーションの店員にその事実をつ しらせる警告が提供され、カスタマのトランスポンダ25による複数のポンプの 詐欺的な又は意図しない使用が生じている場合にはそれを終了させるようになっ ている。 ある実施例において、レンジ内インジケータがライト45A、45Bであると 共に、この指示は、可聴の音声(例えば、音楽、トーン、又は声)によって、機 械的な動きによって、映像又はマルチメディアの提供によって、又は、これらの 組合せやカスタマが感知できるそれ以外の活動によって提供されてもよい。 ステップ1218では、ポンプのCATは、カスタマに対して、ポンプのハン ドルが直ちに給油を行うために取り外されていることを表示することによって、 又は、別の形態の支払い(例えば、カードを挿入して下さい)又は差し迫ってい る販売のキャンセルを行うことができることを表示することによって、販売を、 進行させることができる。ステップ1222では、制限時間が超過したかどうか が判断される。トランスポンダ25がレンジに入ってからカスタマが販売を進行 させないままにあまりに長い時間が経過した場合には、レンジ内インジケータは 、オフになり(ステップ1219)、システムは、従来型のカスタマ処理に戻る (ステップ1221)ステップ1222での制限時間は、例えば、数秒から1− 2分である。ステップ1222の時間制限の目的は、カスタマが車両から離れる 場合(サービス・ステーションの施設に入っていく場合)や、販売の完了に注意 を払っていない場合などの、カスタマのIDの詐欺的又は偶然の使用を避けるた めである。オプションとして、この時間制限をしているステップ1222は、削 除することができる。 ステップ1222で制限時間が超過していない場合には、ステップ1224に おいて、カスタマがポンプをアクティブ化したかどうかの判断がなされる。ステ ップ1224では、カスタマは、ディスペンサ14からポンプのノズルを持ち上 げることによって、又は、ポンプのノズルを持ち上げ給油を開始することによっ て、ポンプをアクティブ化する。ノズル持ち上げ検出機能を備えていないディス ペンサ14では、ポンプは、ポンプ・レバーを持ち上げたり、ある要素をスライ ドさせたり、グレード選択ボタンを押してポンプを始動させたりするなどの他の 方法によって、アクティブ化が生じる。本発明の場合には、これらの技術のどれ か若しくは組合せ、又は、ポンプを始動させるのに用いられる任意の技術を、ポ ンプの「アクティブ化」と考えることができる。 ポンプ14がアクティブ化されていない場合には、システムは、システム11 25において、CIDコードの使用の無効又は否定(override)を確認する。カ スタマが処理(トランザクション)をキャンセルしたり、例えば、クレジット・ カードなどの他の形態での支払いを選択するときに、否定が生じる。否定が生じ ていない場合には、処理は、ステップ1222に戻り、システムは、再び、タイ ムアウトの期間が超過していないかどうかを判断することになる。否定が生じて いる場合には、システムは、従来型のカスタマ処理を継続し、この際の処理のタ イプは、選択された否定のタイプによって決まる。ポンプがまだアクティブ化さ れていないときの否定の確認に関する詳細は、後で、図11Cを参照して論じる ことにする。 ステップ1224で、ポンプがアクティブ化されると、ステップ1228にお いて、トランスポンダ25のデータ(例えば、カスタマの口座情報)は、ポンプ と関連付けられ、それによって、販売(例えば、給油やそれ以外の購入)が、許 可される。ステップ1228でのポンプ/トランスポンダ23の関連付けは、ポ ンプが1126でアクティブ化されるときにだけ生じる。 ステップ1230では、トランスポンダ・データ(例えば、カスタマの口座情 報)の承認とタイムアウトの確認とが行われる。図11Eには、承認の否定とタ イムアウトとがどのようにして扱われるかが図解されている。ステップ1232 では、販売が許可され、ステップ1234では、販売が、カスタマのCIDデー タを用いて完了する。図11Cは、CID処理(トランザクション)を完了する のに行われる複数のステップが、更に詳細に、図解されている。以上のステップ 1230からステップ1234は、ステップ1130からステップ1134と実 質的に同じようにそれぞれが実行される。カスタマがCID処理を指定して別の 支払方法を選択する場合には、指示用のライト45A又は45Bは、オフになる ことに注意すべきである。 2.3 ポンプがアクティブ化されないときの否定(override)の確認 図11Dには、ポンプがまだアクティブ化されていないときにCIDシステム 10が、このシステムの否定を確認する際に生じるプロセスを説明している。こ のプロセスは、検出されたトランスポンダが車両搭載型トランスポンダ23であ っても把持型トランスポンダ25であっても行われる。既に述べたように、この ような否定は、カスタマがCIDコードの使用とは異なる別の支払方法を選択し たり、カスタマがその処理(トランザクション)をキャンセルすることを決定す る場合に起こりうる。 まず、CIDシステムは、ディスペンサのノズルがシートから取り外されてい るかどうか、そして、実際の給油が開始しているかどうか(ステップ1160及 び1162)を判断することによって、給油が開始していないことを確認する。 ノズルが取り外され給油が開始している場合には、システムは、ステップ116 4において、給油が開始したときに、否定を確認する。図11Fには、給油が開 始するときの否定の確認プロセスが記載されている。 ノズルが取り外されておらず、及び/又は、給油が開始していない場合には、 CIDシステムは、カスタマが、(1)CAT上の「キャンセル」ボタンをヒッ トすることによって処理(トランザクション)をキャンセルしたかどうか(ステ ップ1166)、(2)支払いとしてCATにクレジット/デビット・カードを 挿入したかどうか(ステップ1168)、(3)(現金などの)異なる支払方法 を選択したかどうか(ステップ1170)を、判断する。イエスであれば、レン ジ内インジケータがオフになり(ステップ1172)、CAT上の表示が、「カ ードを挿入して下さい、そうでなければ、ノズルを取り外して下さい」又はそれ に類似するメッセージに変化し、トランザクションは、従来型のカスタマ処理方 法、すなわち、CIDコードを用いない方法を用いて処理される(ステップ11 76)。 カスタマが「キャンセル」ボタンをヒットした場合でも、このカスタマには、 このキャンセルを撤回する機会が与えられることに注意すべきである。「キャン セル」ボタンが選択された後に、Y/Nの表示が提供される(ステップ1178 )。 カスタマが、否定を意味するNを選択する場合には、CATは、「ノズル、キャ ンセル、カード」などのメッセージを表示し(ステップ1180)、処理(トラ ンザクション)は、CID処理として継続的に処理される(ステップ1182) 。同様にして、カードが挿入されず(ステップ1168)、別の支払方法も選択 されない(ステップ1170)場合には、処理は、やはり、CID処理として継 続して処理される(ステップ1184)。ステップ1182及び1184では、 トランスポンダが車両搭載型トランスポンダ23である場合には、プロセスは、 図11Cのタイムアウトのステップ1122に進む。トランスポンダが把持型ト ランスポンダ25である場合には、プロセスは、図12のタイムアウトのステッ プ1222に進む。 2.4 ポンプがアクティブ化される場合の無効(否定)の確認 図11Fには、給油が開始した後で試みられたシステムの無効を、CIDシス テムが確認するときに生じるプロセスが記載されている。CIDシステムは、給 油が開始したことを確認する(ステップ1190)。給油が開始していない場合 には、システムは、ステップ1191において、給油が開始していないときの否 定を検査する。図11Dには、既に述べたように、給油が開始する前の否定を検 査するときに生じるプロセスが説明されている。 給油が開始している場合には、CIDシステムは、「キャンセル」ボタンがC AT上でヒットされたかどうかを判断する(ステップ1192)。イエスの場合 には、ディスペンサのポンプは、停止され(ステップ1194)、カスタマは、 CAT上の表示によって、ノズルを元に戻し、サービス・ステーションの建物の 中の店員に支払いをするように指示を受ける(ステップ1195)。次に、シス テムは、ネットワークを確認することによって(図11Cのステップ1150) 、販売の完了を継続する(ステップ1196)。「キャンセル」ボタンがステッ プ1192でヒットされない場合には、CIDシステムは、クレジット/デビッ ト・カードがCATに挿入されたかどうか(ステップ1193)、又は、CAT 上で別の支払いキーが選択されたかどうか(ステップ1197)を判断する。イ エスである場合には、CAT上の表示は、システムの否定は達成されていないと いう 表示に変化し、例えば、クレジット/デビット・カードが受け入れられないと表 示する(ステップ1198)。次に、プロセスは、ノズルが戻されたかどうかを 判断する(図11Cのステップ1148)ことによって、販売の処理を継続しス テップ1199で終了させる。クレジット/デビット・カードが挿入されておら ず、別の支払方法が選択されていない場合には、ステップ1198のメッセージ は表示されないが、システムは、販売の処理をステップ1199での終了まで継 続する。 2.5 承認の否定とタイムアウトの扱い 図11Eには、カスタマの承認が否定される、又は、ネットワークがカスタマ の承認確認を提供しない若しくはCIDコードの使用を認めないことに起因する システムのタイムアウトが存在するときに生じるプロセスが説明されている。給 油が既に開始している場合には(ステップ2210)、CIDシステム10は、 給油ポンプを停止させ(ステップ2212)、カスタマにノズルを元に戻し、サ ービス・ステーションの建物の中の店員に支払いをするようにとの指示を受ける (ステップ2214)。給油が開始していない場合には(ステップ2210)、 CIDシステム10は、ノズルが持ち上げられたかどうかを判断する(ステップ 2216)。 ノズルがまだ持ち上げられていない場合には、CIDプロセスを、車両搭載型 トランスポンダ23が関係する場合には、図11Bのタイムアウト・ステップ1 122によって継続し、把持型トランスポンダ25が関係する場合には、図11 Cのタイムアウト・ステップ1222によって継続する。CIDの使用を承認す る別の機会(例えば、システム・タイムアウトが存在した場合)が、図11Aの ステップ1130と、図12のステップ1230において再び提供される。ノズ ルが持ち上げられている場合には、カスタマは、CATの表示を介して、CID の承認が否定されたことを告知され、別の支払方法を選択することを要求される (ステップ2218)。処理(トランザクション)は、そして、従来型のカスタ マ処理、すなわち、支払いにCIDコードを用いない処理を継続する。 2.6 許可ライト(レンジ内インジケータ)の動作 図11H及び図11Iには、ディスペンサ14の許可ライト45A、45B( 又は、それ以外のレンジ内インジケータ)の一般的な動作が図解されている。レ ンジ内インジケータをオンにするすべてのトリガが図11H及び図11Iに含ま れているわけではない。この出願における別の図や記載が、レンジ内インジケー タをアクティブ化又は非アクティブ化する追加的な又は修正されたシナリオを説 明していることは理解すべきである。図11H及び図11Iを参照すると、CI Dシステム10は、連続的に読み取りを得て、CIDトランスポンダ23、25 が存在しているか、又は読み取りレンジの中に存在しているかを、ステップ22 30において判断する。車両搭載型トランスポンダ23がレンジ内にあると、C IDシステム10は、ステップ2232において、検出されたCIDコードがそ のサービス・ステーションの別のポンプにおいて最近用いられたかどうかを判断 する。ステップ2232は、図11Aのステップ1108と類似している。イエ スである場合には、トランザクションは、CIDは存在しないかのように、販売 は従来型のカスタマの方法を用いてステップ2234において処理される。図1 1A及び図11Bを参照して既に述べたように、ステップ2232の間に、CI Dシステム10は、車両搭載型のCIDコードを用いる処理(トランザクション )が最近別のポンプにおいて完了したかどうか、すなわち、直近の5分から10 分の間に完了したかどうかを、チェックする。直近の5分から10分の間に車両 搭載型のCIDコードを用いるトランザクションが完了している場合には、CI Dシステムは、レンジ内インジケータをオンさせることはなく、ディスペンサは 、別の形式の支払いが選択されない場合には、動作しない。既に述べたように、 これは、カスタマに対し、給油を終了した後で、そのサービス・エリアのどの他 のディスペンサの許可(承認)ライトをアクティブ化することなく、サービス・ エリアから離れるための十分な時間を与えることによって、詐欺を防止すること に役立つ。把持型トランスポンダ25がステップ2230において検出される場 合には、システム10は、ステップ2232で、最近の使用についてのチェック を行わないことを注意すべきである。 検出されたCIDコードが別のポンプにおいて最近用いられていない、又は、 検出されたCIDコードが把持型トランスポンダ25から生じている場合には、 CIDシステムは、レンジ内インジケータをステップ2236において、オンさ せる。レンジ内インジケータ45A、45Bがオンである間は、CIDシステム 10は、ステップ2237、2239、2241において、トランスポンダはま だ読み取りレンジ内にあるかどうか、また、タイムアウトが生じているかどうか を、判断する。これらのステップ(2237、2239、2241)は、図11 Aのステップ1113、1114、1115にそれぞれ類似する。 ステップ2238では、システムは、CAT上の「キャンセル」ボタンがヒッ トされているかどうかを判断する。イエスである場合には、システムは、次に、 ステップ2240において、給油が開始したかどうかを判断し、給油が開始して いる場合には、システムは、ステップ2242において否定を検査する(図11 Fを参照)。「キャンセル」ボタンがヒットされ、給油が開始されていない場合 には、ステップ2244において、レンジ内インジケータがオフになる。 「キャンセル」ボタンがステップ2238においてアクティブ化されていない 場合には、CIDシステム10は、ステップ2243においてタイムアウトが生 じているかどうかを判断し、生じていない場合には、ステップ2245において 給油が開始しているかどうかを判断する。ステップ2243及び2245は、図 11Bのステップ1122及び1124にそれぞれ類似しており、従って、ステ ップ1122及び1124に対する説明は、ステップ2243及び2245にそ れぞれ適用される。ステップ2243においてタイムアウトが生じている場合に は、レンジ内インジケータは、ステップ2244において、オフにされることに 注意すべきである。給油がいったん開始すると、システム10は、ノズルが元に 戻されたかどうかを、連続的にチェックする(ステップ2246)。ノズルがい ったん戻されると、レンジ内インジケータは、ステップ2244において、オフ にされる。 レンジ内インジケータがオフにされた後で、CIDシステムは、検出されたC IDトランスポンダがまだ読み取りレンジ内にあるかどうかを、ステップ224 8において継続してチェックする。レンジ内インジケータは、トランスポンダが ディスペンサ上のアンテナによって連続的に読み取られる限りは、オフのままで ある。レンジ内インジケータ45A、45Bは、従って、販売は完了している直 ぐであるが、カスタマがディスペンサから遠ざかる前に、オンになることが回避 される。いったんCIDトランスポンダが読み取りレンジの外に出ると、すなわ ち、アンテナが、空のトランスポンダ読み取りを得ると、システムは、リセット され、許可ライトは、その後のトランスポンダ読み取りに応答して、オンになる 。しかし、既に述べたように、ディスペンサ許可ライトは、販売が終了して5分 から10分の時間が経過するまでは、オンになることはない。 2.7 ネットワーク・ダウンのシナリオ 図11Gには、コンピュータ・ネットワークの故障が存在するときに生じるプ ロセスが説明されている。車両搭載型トランスポンダ23か把持型トランスポン ダ25のどちらか一方が読み取られ(ステップ2250)、許可ライトがオンに なった(ステップ2252)後で、CIDシステム10は、コンピュータ・ネッ トワークがダウンしているかどうか(ステップ2254)、従って、カスタマの CIDコードが確認できるかどうか、及び/又は、任意の最終的な販売情報をホ スト・コンピュータ16からネットワークに処理のために送ることができるかど うかを判断する。ネットワークがダウンしている場合には、カスタマは、ネット ワークの故障を告げられて、会計係の所に行くように頼まれ、許可ライト45A 、45B(レンジ内インジケータ)は、オフになる(ステップ2258)。 ネットワークがダウンしていない場合には、CIDシステムは、次に、給油が 開始したかどうかを判断する(ステップ2260)。給油が開始しておらずネッ トワークが動作している場合には、システムは、トランザクションを継続してC IDトランザクションとして処理する。しかし、いったん給油が開始すると、C IDは、ネットワークがダウンしていないかどうかを、連続的にチェックする( ステップ2262)。給油の最中の任意の時刻にネットワークが故障する、すな わち、ダウンする場合には、販売は、未払いのCAT販売として処理され(ステ ップ2264)、販売情報は、将来ネットワークに送るために、記憶される。ネ ットワークの故障が給油の間に生じない場合には、処理は、継続的にCID処理 と して処理される。 3.0 ソフトウェア・タスク及びサブシステム 次に、一実施例におけるCIDシステムのソフトウェア及びサブシステムによ って実行される特定のタスクについて説明する。 3.1 ソフトウェア・タスク/サブシステムの概観 図13は、CID処理(トランザクション)を扱うことに関係する主なソフト ウェア・タスクとサブシステムとの間の関係を図解する図1300である。CI Dの特徴を処理するのに必要なソフトウェア・タスクとサブシステムとは、一般 的に、次の領域に属する。 A.トランスポンダ23、24の番号(CID)の読み取り。これは、ロー・ レベルのトランスポンダ・リーダ・タスク1302によって実行される。 B.CIDの扱い、承認の取得、許可ライト(又はそれ以外のレンジ内インジ ケータ)をオンにする、など。これは、CIDプリミティブ・ソフトウェア・ル ーチン1304によって実行される。 C.販売におけるCID情報を、例えば、ベース及びアプリケーション・カス タマ・プラットフォーム・サービス(CPS)コードを変化させることによって 、扱うこと。ただし、ベース及びアプリケーションCPSコードは、給油ポンプ を制御し、非CID処理を実行するサービス・ステーションのソフトウェアを指 す。 D.CID承認要求、承認リターン及びタイムアウトの扱い。これは、CID アプリケーションのネットワーク通信1306によって実行されるが、これは、 外部のネットワーク1308と通信する。 E.戸外での販売活動の扱い。すなわち、新たなCID読み取り、クレジット /デビット・カードのCATへの挿入、カスタマが異なる支払いタイプ・キーの キャンセル・キーを押すこと、ノズルを持ち上げる又は元に戻すこと、販売の終 了など、ディスペンサ14において生じるカスタマの活動である。 F.プログラミング・スクリーン1312におけるコマンド入力の扱い。プロ グラミング・スクリーン(アペンディタスDで更に詳細に説明されている)を介 して、サービス要員(又は、それ以外の承認された店員)が、CID機能を、個 別のディスペンサ14に対して、又は、サービス・ステーションの全体に対して オン・オフし、個別的なリーダをオン・オフし、アンテナを特定のCATにマッ プし、CIDシステムの診断を実行する能力を与えられる。 3.2 トランスポンダ・リーダ・タスク 図14は、トランスポンダ・リーダ・タスク1302とCIDプリミティブ・ ソフトウェア・ルーチン1304との間のデータ及びコマンドの流れを特に図解 している図である。トランスポンダ・リーダ・タスク1302は、コマンド信号 を選択的にトランスポンダ・リーダ20に送り、リーダをオン又はオフさせ、更 に、許可ライト制御コマンドを、CIDプリミティブ1304からリーダ20に も送る。トランスポンダ・リーダ・タスク1302は、更に、サービス・ステー ションのすべてのアンテナにおいて読み取られたCID番号を受け取る。典型的 なサイズのサービス・ステーションでは、システムに8つのリーダ20が存在し 、それぞれのリーダは、4つまでのアンテナを扱う。結果として、典型的なシス テムでは、32個までのシステムが存在する。 CID番号を受け取った後で、トランスポンダ・リーダ・タスクは、トランス ポンダCID番号を、次の表2として図解されている表に書き込む。この表は、 すべてのアンテナに対するCID番号又は値を含む。アンテナは、大電力(ロン グ・レンジ)アンテナと小電力(ショート・レンジ)アンテナとの対としてグル ープ化されている。第1のアンテナ対は、CIDのアレイにおける第1の2つの 値を提供し、一方が大電力アンテナに対するものであり、一方が小電力アンテナ に対するものである。CIDの値は8バイトであり、リーダ当たり2つの対の8 バイトの値が存在する。表2におけるリーダとアンテナのコラムは、単に参照用 であることに注意すべきである。 ある実施例では、典型的なリーダは、2対のアンテナ(例えば、アンテナ22 A、22B、24A、24B)を扱うことができる。これは、それぞれのリーダ 20が32バイトのCIDデータを、又は、既に述べたように、2対の8バイト の値を提供することを意味している。トランスポンダ番号がアンテナにおいて読 み取られないときには、ゼロの値が、アプリケーション・オブジエクト58のア ンテナに対するトランスポンダ番号として配置される。すべてのトランスポンダ の値がすべてのアンテナに対して読み取られると、信号がCIDプリミティブに 送られ、新たなトランスポンダ番号が処理される。この信号は、CIDプリミテ ィブのコマンド・メールボックス1402に送られたコマンド・パケットの形式 である。CID番号又はCID番号へのポインタが、コマンド・パケットとして 送られる。 許可ライト制御は、トランスポンダ・リーダ・タスク1302よりも高いソフ トウェア・レベルで決定され、ここのライトをオン又はオフさせるコマンドとし て、トランスポンダ・リーダ・タスク1302に送られる。 3.3 CIDプリミティブ 図15及び図16を参照すると、CIDプリミティブ1304が、そのコマン ド・メールボックス1402においてコマンドを受け取る。これらのコマンドに は、 1)トランスポンダ・リーダ・タスタ1302からの準備完了CID番号(デ ータ)を処理する。 2)トランスポンダ・ライト(許可ライト)をオン又はオフする。 3)ポンプにおけるCIDの使用を否定する(ベースCPS1502又はアプ リケーション・コード1504から生じる)。 4)ポンプでのCIDの使用をラッチする(ノズルの持ち上げにおけるベース CPS1502から)。 5)アプリケーションのネットワーク・インターフェース(又は、通信)13 06を介してネットワーク1308から返されたCID承認(承認応答)扱う。 6)販売におけるCIDの使用を終了する(販売の終了時点におけるベースC PS1502又はアプリケーション・コード1504から)。 7)ポンプに、CID使用状態(ステータス)を戻す(ベースCPS又はアプ リケーション・コードから)。 8)CID改訂情報を戻す(ベースCPS報告発生コードから)。 CIDプリミティブ1304は、トランスポンダ・リーダ・タスク1302か ら、ポンプ又はディスペンサ14において読み取られたCID番号の新たなバッ チを処理するコマンドを受け取る。処理の間に、CIDプリミティブ1304は 、アンテナ・データを、ポンプにおけるCIDの使用を決定する際に用いるため に、特定のポンプ14にマップする。それぞれのアンテナ対は、2つのCID値 を提供する(アンテナ当たり1つ)。後で更に詳細に論じるように、CIDプリ ミティブ1304は、対のどちらかのアンテナにおいて1が読み取られた場合に は、非ゼロのCIDを用いる。この非ゼロのCID値は、アンテナ対(もしあれ ば)にマッピングされるポンプに対して用いられる。CIDプリミティブ130 4は、CID値が、車両搭載型トランスポンダ23からのものか、アンテナがそ れによってトランスポンダを読み取るキー・リング/チェーン式のトランスポン ダ25からのものかを判断することができる。例えば、トランスポンダが、ロー ・レベルのアンテナ24A、24Bによって読み取られる場合には、トランスポ ンダは、キー・リング/チェーン式のトランスポンダ25であると考えられる。 CIDが ハイ・レベルのアンテナ22A、22Bによって読み取られる場合には、それは 、車両搭載型トランスポンダ23と考えられる。 CID対の両方のアンテナが非ゼロである場合には、すなわち、ポンプ14の ハイ・レベルのアンテナ22A、22Bが車両搭載型トランスポンダ23を読み 取り、同じポンプ14のロー・レベルのアンテナ24A、24Bがキー・リング /チェーン式のトランスポンダ25を読み取る場合には、ロー・レベルの読み取 りは、先に行われ、CIDプリミティブ1304によって用いられる。このよう にして、キー・リング/チェーン式のトランスポンダ25は、ポンプ14におい て車両搭載型トランスポンダ23を否定することができ、処理(トランザクショ ン)は、キー・リング/チェーン式のトランスポンダの口座に対して課金される 。この否定手段は、図17Mを参照して後で論じることにする。 CIDプリミティブ1304は、データ構造の2つのリストを維持する。一方の リストは、次の表3として示されているが、ポンプ14のステータスを提供し、 それぞれのポンプに関する次の情報を含む。すなわち、(a)ポンプによって検 出されたトランスポンダのタイプ、すなわち、車両搭載型(ウィンドウ)23か 、キー・リング/クレジット・カード型25か、(b)CIDリストへのインデ ックス(CIDプリミティブ1304によって維持される第2のデータ・リスト (表4))、(c)ポンプにおけるCID使用の否定が存在するか、そして、許 可ライトが強制的にオフにされたか、(d)状態変更の際に、リターンしたか、 (e)前の状態(ステータス)、である。 CIDプリミティブによって維持される第2のリストは、次の表4に示すよう に、システムによって処理されているCID番号に対する別の構成である。この リストは、それぞれのCID番号に対して、次の情報を含む。すなわち、(a) CID番号を与えたトランスポンダのタイプ、すなわち、車両搭載型(ウィンド ウ)23か、キー・リング/タレジット・カード型25か、(b)どのポンプ1 4が、CID番号を読み取ったか、(c)どのポンプ14が、CID番号を用い ているか、(d)CID承認の状態、(e)課金情報、(f)排除用の時間(de letetime)、(g)送り出し側のメールボックス、である。異なる機能が、2つ のデータ構造(表3及び表4)を、異なる態様で、変更又は照会している。 図17A−図17N及び図17Qは、CIDプリミティブとそれが扱う様々な コマンドとを説明するフローチャートである。図17Aは、CIDプリミティブ の全体的なコマンド処理を説明している。CIDプリミティブは、そのCIDコ マンド・メールボックス(CID Cmd Mbx)1402の中のコマンドを連続的 にチェックする(ステップ1702)。コマンドが存在しない場合には、CID プリミティブは、CIDリストのデータ構造(表4)に、ポンプによってはもは や読み取られない又はCIDの除去時間が経過した後でポンプにおいて用いられ るCID番号が存在しない場合には、リストのクリーンアップを継続する(ステ ップ1704、図17Iのフローチャート1700Iを参照)。CIDリストの クリーンアップが完了した後で、CIDプリミティブは、再び、そのCIDコマ ン ド・メールボックスをコマンドを求めてチェックする(図17Aのステップ17 02)。 フローチャート1700Aでは、メールボックス1402内にコマンドが存在 する場合には、CIDプリミティブは、メールボックスが、トランスポンダ・リ ーダ・タスク1302からのCIDデータを含むかどうかを判断する(ステップ 1705)。イエスの場合には、CIDプリミティブは、ステップ1706のボ ックス276において、「CIDデータ処理」サブルーチンを用いて、CIDデ ータを処理する。フローチャート1700Dである、図17D及び図17Eの「 CIDデータ処理」は、CIDデータがどのように処理されるかを、更に詳細に 説明している。 図17D及び図17Eを参照すると、CIDデータの処理には、他のことに加 えて、トランスポンダ・リーダ・タスク1302から受け取ったCIDデータに 基づいて、ポンプ・リストのデータ構造(表3)とCIDリストのデータ構造( 表4)とを更新することが含まれる。図17Aのステップ1800では、CID プリミティブが、アンテナ・データをポンプ14にマッピングする。図17Mの フローチャート1700Mは、CIDプリミティブがアンテナ・データのポンプ へのマップを処理するプロセスを、更に詳細に説明している。図17Mを参照す ると、システムは、すべてのアンテナ・データをチェックし、アンテナ対をフリ ー・スタンディングのリーダの適切なポンプ番号に、ステップ1802及び18 04において、一致させる。次に、アンテナ読み取りのそれぞれの対(対当たり 、1つの大電力と1つの小電力読み取り)に対して、システムは、いずれかのC ID番号が非ゼロであるかどうか(少なくとも1つのトランスポンダが読みとら れていることを意味する)を判断する(ステップ1806)。どちらのアンテナ 読み取りも非ゼロである場合には、すなわち、どちらのアンテナもトランスポン ダを検出しない場合には、システムは、ポンプに対する新たなCIDをゼロに設 定する(ステップ1808)。 ステップ1810において少なくとも1つのCIDが非ゼロである場合には、 CIDプリミティブは、ポンプにおける両方のCIDが非ゼロであるかどうかを 判断する。1つのポンプにおける両方のCIDが非ゼロである場合には、すなわ ち、大電力アンテナが車両搭載型トランスポンダ23を検出する場合には、小電 力アンテナ・データは、そのポンプに対する新たなCIDが、ハンド把持型又は キー・チェーン型のトランスポンダに対応する非ゼロのCID番号に設定される ように、先行する。把持型トランスポンダ25による否定を許容することを望ま ない場合には、システムは、エラー条件を維持し、ポンプに対する新たなCID をゼロに設定する(ボックス406)。 ポンプにおけるCIDがステップ1810において両方とも非ゼロというわけ ではない場合には、ステップ1814において、そのポンプ対する新たなCID が非ゼロのCID番号に設定され、CIDタイプは、ウィンドウ設置型又はキー ・チェーンに、どのアンテナによってこの非ゼロのCIDが読み取られたかによ って、設定される。 図17D、17Eのフローチャート1700Dに戻ると、アンテナ・データが ポンプにマッピングされた(ステップ1800)後で、アンテナの個別的な処理 が開始する(ステップ1750、1752)。ステップ1754において、アン テナに対するCID値がブランク(空:ゼロ)であり、ポンプが関連するCID 番号を全く有さない場合には、CIDプリミティブは、ポンプにおいて許可ライ トを強制的にオフにするフラグをクリアし、それによって、将来のCID読み取 りが、許可ライトをオンさせることができるようにする(ステップ1756)。 強制的な許可ライト・フラグがクリアされるかどうかとは関係なく、CIDプリ ミティブは、ステップ1758において、現在のCID読み取りを、先のCID 読み取りと比較する。変化がない場合には、すなわち、現在のCID読み取りが 先のCID読み取りと同じであるときには、CIDプリミティブは、何もしない (ステップ1760)。 現在のCIDが先のCIDと異なる場合には(ステップ1762)、システム は、再び、ステップ1764において、現在のCIDがブランクであるかどうか を判断する。そうでない場合には、次にステップ1820及び1711において 、システムは、ポンプにおける非ブランクのCID読み取りを処理し、状態(ス テ ータス)変化へのリターンを処理するサブルーチンをそれぞれ実行する。新たな 非ブランク(空でない)のCID読み取りを処理するサブルーチンは、図17F 及び図17Gのフローチャート1700Fにおいて更に詳細に説明されている。 これらのサブルーチンは、後で詳細に説明する。 図17Eのステップ1764において、現在のCIDが空(ブランク)である 場合には、システムは、先のCIDがウィンドウ設置型(車両搭載型)のトラン スポンダ23からのものであるかどうかを、ステップ1766において、判断す る。そうでない場合には、システムは、ステップ1768において何もしないが 、その理由は、これは、先のCIDがキー・チェーン型のトランスポンダ25か らのものであることを意味しているからである。先のCIDが車両搭載型トラン スポンダ23である場合には、CIDプリミティブは、複数のステップ(ステッ プ1770、1772、1711、1774、1776、1778)を実行して 、ポンプ・リストのデータ構造(表3)とCIDリストのデータ構造(表4)と を更新して、CIDをポンプから分離切断し(ステップ1774)、ポンプとす べてのCIDとの関連付けを解消する(ステップ1778)。ステップ1776 では、車両搭載型のCIDは、直ちには除去されるのではなく、むしろ、後の除 去のために、ある時間が設定される。このようにして、車両搭載型トランスポン ダ23は、所定の時間間隔の間、他のポンプを通過するときにも、許可ライトを オンさせることはない。 図17F及び17Gを参照して、ポンプにおける新たな非ブランク(空でない )の読み取りを処理するためにCIDプリミティブが実行する複数のステップが 説明される。最初に、CIDプリミティブは、ステップ1821において、新た なCIDがアクティブなCIDリスト(表4)に含まれるかどうかを判断する。 含まれない場合には、この新たなCIDは、ステップ1822において、アクテ ィブなリストに追加され、承認要求が新たなCIDに対するネットワークに送ら れる(ステップ1823)。許可ライトは、ポンプにおいてオンのままであり( ステップ1824)、システムは、次に、別のCIDが既にそのポンプと関連付 けされているかどうかを判断する(ステップ1825)。答えがイエスであり、 先 の(古い)CIDがキー・チェーン型トランスポンダからのものであった場合に は、古いキー・チェーンCIDは、表から除去される(ステップ1826及び1 827)。イエスではあるが、先のCIDがキー・チェーン型トランスポンダか らのものではなかった場合には、すなわち、車両搭載型トランスポンダ23から のものであった場合には、ステップ1828及び1830において、表4の「ポ ンプ番号による読み取り」コラムに対する古いCIDのエントリがクリアされ( ゼロに設定され)、古いCIDを表から除去する時間が設定される。次に、ステ ップ1831及び1832において、ポンプの関連付けされたCIDインデクス (表3)が設定され、現在のポンプが、「ポンプによる読み取り」コラム(表4) に対するエントリとして設定される。ステップ1834では、新たな非ブランク CIDの処理が完了する。 ステップ1821において新たな非ブランクCIDが既にアクティブなCID リスト上に存在する場合には、CIDプリミティブは、その新たな非ブランクC IDが別のポンプにおいて使用されているかどうかをチェックする。新たなCI Dがキー・チェーン型トランスポンダ25からのものであり、現に別のポンプに よって用いられている場合には(ステップ1837、1838、1839)、新 たなCIDがステップ1822において、アクティブなCIDリストに追加され る。このようにして、キー・チェーン型トランスポンダ25は、同時に複数のポ ンプにおいて用いられる可能性がある。新たなCIDがキー・チェーン型トラン スポンダ25からのものであり、別のポンプによって現在用いられていない場合 には(ステップ1837、1838、1839)、ステップ1840において、 表における既存のCIDエントリが用いられる。すなわち、新たなエントリは、 作られない。 新たなCIDが車両搭載型トランスポンダ23からのものであり、別のポンプ では用いられていない場合には(ステップ1837、1840)、ステップ18 40において、表における既存のCIDエントリが用いられる、すなわち、新た なエントリは、作られない。しかし、新たなCIDが車両搭載型トランスポンダ 23からのものであり、別のポンプにおいて現に用いられている場合には(ステ ップ1837、1840、1842)、強制ライト・オフ・フラグは、この新た なCID読み取りが許可ライトをオンさせないように、設定される。従って、車 両搭載型トランスポンダ23は、一度に複数のポンプにおいて用いられることが 回避される。そして、処理は、ステップ1834において終了する。 CIDプリミティブによって処理される他のコマンドは、後で論じることにす る。 3.4 CIDプリミティブ/販売処理インターフェース 戸外での販売の場合には、すなわち、カスタマが会計係又は店員の所には行っ て支払うのではなく、CAT又はCIDコードのどちらかを用いて、ディスペン サ14の位置で支払いを行う場合には、以下で述べる販売プロセスにおける多数 のステップとのインターフェースが要求される。この種々のステップには、次の ものが含まれる。 1.新たなCIDがポンプにおいて最初に読みとられるか、又は、最初には、 もはや読み取られない(ゼロCIDに至る)。 2.紙幣を挿入、カードを挿入又は支払いタイプのキーを押下。 3.ノズルを持ち上げる。 4.承認が認められる、否定される、又はタイムアウト。 5.販売/キャンセルの終了 上述の場合のそれぞれにおいて、ベースCPSコード1502がCIDプリミ ティブ1304に、又は、CIDプリミティブ1304がベースCPSコードに 、イベント又はステップが生じたことを告知する。ベースCPSコードとCID プリミティブとの両方が、これらのイベントを処理する。 3.4.1 CID番号が最初にポンプにおいて読み取られる 図17Aを参照すると、CID番号が最初にポンプにおいて読み取られるとき に、CIDプリミティブ1304は、そのポンプに対するCID状態変更要求へ のリターンがあるかどうかをチェックする(図17Aのステップ1708及びサ ブルーチン・ステップ1710と、図17Bのフローチャート1700B「状態 変更要求へのリターン処理」とを参照)。ある場合には、CIDプリミティブは 、 告知をベースCPS処理コードに送り、新たなCID読み取りを知らせる。ベー スCPSコードは、アプリケーション・コードに告知し、このアプリケーション ・コードが、CAT表示を変更してCIDがポンプにおいて読み取られたことを 反映するなどの何らかの機能を実行する。 同様にして、車両搭載型のCIDトランスポンダ23があるポンプの読み取り レンジの外に出る場合には、CIDプリミティブは、ベースCPSに、このCI Dは、もはやそのポンプでは読み取られないことを告知する(そのポンプに対し て状態変更へのリターンが要求される場合)。これにより、アプリケーション・ コードが、CATディスプレイのプロンプトをその元の状態(CID読み取りが ない状態)に変化させることを可能にするか、又は、必要な作用を、それがどの ようなものであっても実行する。 CIDプリミティブの状態リターン・インターフェースは、コマンド要求と状 態変化告知とに対するメールボックスを用いる。ベースCPSは、状態変化要求 へのリターンを、CIDプリミティブのコマンド・メールボックスを介して、C IDプリミティブに送る。CIDプリミティブは、この要求を処理して、CAT におけるCID読み取りをモニタする。新たなCIDが読み取られると、そのC IDは、状態変更を、cptを要求する適切なstate mbxに戻す。図15は、状 態変更インターフェースへのリターンを図解する図1500である。 3.4.2 紙幣挿入、カード挿入又は支払いタイプ・キーの押下 紙幣が紙幣受領機に挿入される、カードがCATにおいて挿入される、又は支 払いタイプ・キーがCATにおいて押下されると、ベースCPSコード1502 は、そのイベントを、通常の態様で処理する。CPSコードは、また、新たなル ーチンoverride cid At Pump()をコールする。 このコールのフォーマットは、override cid at pump(pump-num,&status)で ある。このルーチンは、override cid at pumpコマンドをCIDコマンド・メー ルボックスに送る(図17Aのステップ1712及びサブルーチン・ステップ1 714と、図17Hのフローチャート「CID無効の処理」とを参照)。図17 Hを参照すると、ポンプがまだアクティブ化されていない場合には、許可ラ イトがポンプにおいてオフになり、CIDは、ポンプにおける販売において使用 されることが防止される(ステップ1850及び1852)。しかし、ポンプが 既にアクティブ化されている場合には、試みられた否定は、無視されて、メッセ ージがCATにおいて表示され、無効を生じさせない効果を有する(ステップ1 850、1854)。ステップ1856では、無効化サブルーチンが、終了する 。 3.4.3 ノズルの持ち上げ ノズルがポンプ14において持ち上げられるときには、ポンプがまだ承認され ていない場合、又は、承認の設定が進行中である場合には、そして、ポンプ14 が承認を回避する問題点を有しない場合には、ベースCPSコード1502は、 新たなルーチンであるlatch-cid-at-pump()をコールする。 このコールのフォーマットは、latch cid at pump(pump-num,&status)であ る。このルーチンは、latch cid at pumpコマンドをCIDコマンド・メールボ ックスに送る(図17Aのステップ1716及びサブルーチン1718と図17 Kのフローチャート「ポンプにおけるラッチCIDを処理」とを参照)。図17 Kを参照すると、処理される際に、コマンドは、ポンプがCID読み取りを有す るかどうかと、新たな販売において用いることができるかどうかとをチェックす る。特に、ステップ1902では、システムは、ポンプが関連するCIDインデ クスを有するかどうかを判断する。有しない場合には、販売は、CID販売では なく(ステップ1904)、強制ライト・オフ・フラグが設定される、すなわち 、ポンプ・ライトがオフされる(既にオフでない場合には)(ステップ1906 )。 ポンプがステップ1902において関連付けられたCIDインデクスを有さな い場合には、システムは、強制ライト・オフ・フラグがそのポンプに対して設定 されているかどうか、すなわち、オフに設定されているかどうかをチェックする (ステップ1908)。設定されている場合には、ステップ1910において、 CIDは、販売においてCIDを用いることができない。ライトがオフに設定さ れていない場合には、CIDを、販売において用いることができ、CIDは、ポ ンプでの販売と関連付けられる(ステップ1912)。状態(ステータス)が戻 され、その販売がCID販売であるかどうかが示される。ステップ1914では 、表4が更新されて、CIDがポンプにおいて用いられていることを示す。ステ ップ1916、1918、1920では、許可(承認)応答のための適切なメー ルボックスが特定され、CIDプリミティブが許可応答又はタイムアウトを適切 なタスクのメールボックスに送る。これが、システムが前承認(pre-auth)をど のように扱うかである。 既に述べたように、アンテナが拾い上げる任意のスプリアス信号の影響を減少 させ、同じCIDコードがノズルが持ち上げられる前後で検出されていることを 確認するために、CIDシステムは、好ましくは、ノズルの持ち上げの前になさ れた読み取りのサンプリングと、ノズルの持ち上げの後になされた読み取りのサ ンプリングとを比較する。CIDシステムは、ノズルの持ち上げの前後での読み 取りが同じである又はほぼ同じであることを確認する。例えば、CIDシステム は、ノズルの持ち上げの前に5回の読み取りを行い、ノズルの持ち上げの後に5 回の読み取りを行う。5回の読み取りの中のすべて、2回又は3回が持ち上げの 後の5回の読み取りの中のすべて、2回又は3回の読み取りに一致する場合には 、CIDコードは、確認される。必要に応じて、それよりも多くの読み取りを行 うこともできる。例えば、持ち上げの前の10回の読み取りを持ち上げの後の1 0回の読み取りと比較することもできる。受け入れられる比較は、持ち上げ前の 5回の読み取りが持ち上げ後の5回の読み取りと一致するというものであろう。 3.4.4 販売の終了/キャンセル 販売がキャンセルされる又は終了する場合には、ベースCPSコード1502 は、新たなルーチンであるend-cid-at-pump()がコールされる。このコールのフ ォーマットは、end cid sale at pump(pump num,&status)である。このルーチ ンは、end cid sale at pump コマンドをCIDコマンド・メールボックスに送 る(図17Aのステップ1720及びサブルーチン1722と、図17Lの流れ 図1700L「end cid use at pumpの処理」とを参照)。このコマンドは、C IDプリミティブに、ポンプでの販売が終了したことを告げる。図17Lを参照 すると、CIDプリミティブは、ステップ1930において、CIDテーブル におけるCIDがポンプと関連付けられているかどうかを判断し、そうである場 合には、ステップ1932、1934、1936、1938、1940において CID上でのクリーンアップ動作を開始する。CIDは、直ちには除去されない が、それは、システムが、CIDと販売におけるその使用のステータスとを保持 する必要があるからである。車両搭載型トランスポンダ23の販売がポンプにお いて終了するときには、トランスポンダは、他のポンプを所定の時間の長さ通過 しても、承認ライトをオンにすることはない。 3.5 CIDプリミティブ/ネットワーク通信インターフェース CIDプリミティブ1302は、特定用途向きのネットワーク通信コードとの インターフェースを有し、承認要求を適切なネットワークに送り、ネットワーク からの回答を受け取る。 3.5.1 CID承認要求 新たなCIDが最初にアンテナにおいて見られるときに、承認要求が、CID に対して発生される。新たなルーチンである authorize cid()が、既存のネット ワーク通信コードと相互作用して、ネットワークに送られる承認要求を発生する 。 このコールのフォーマットは、authorize-cid(cid number,cid index,return- mbx,&status)である。ここで、cid indeXは、承認を要求している側のCIDを 用いて、承認リターンを識別する方法である。この手順は、CIDプリミティブ と称され、CIDプリミティブ・コマンド・メールボックスにコマンドを送るこ とは、含まない。 承認要求は、クレジット・カード口座番号やそれに関連する情報ではなく、C ID番号が充填される。これは、それぞれのアプリケーションに関してなされる 必要があるが、それは、個別のネットワーク・インターフェースが異なっている からである。 3.5.2 承認の了承、否定又はタイムアウト CID承認が認められる、否定される又はタイムアウトすると、CIDプリミ ティブは、承認回答を、ネットワータ通信コードから受け取る(図17Aのステ ップ0724及びサブルーチン1726と、図17Jのフローチャート1700 J「承認回答」とを参照)。図16は、承認要求及び回答の処理を示す空間的な 図である。手順decode cid auth reply()がプロジェクトに特有なネットワーク 通信コードによってコールされる。この手順は、ネットワークからの応答をこの アプリケーションの承認回答ハンドラによって使用することができるフォーマッ トへの「デコード」を処理する。これは、次に、デコードされた承認回答を、C IDプリミティブに戻す。 このコールのフォーマットは、decode cid auth reply(パラメータは、決定 される)である。この手順は、アプリケーション・ネットワーク通信コードによ ってコールされる。この手順は、コマンド(process cid auth reply)をCID プリミティブ・コマンド・メールボックスに発生し、デコードされた承認回答を 処理し、可能であれば、送り出す。 デコードされた承認回答がCIDプリミティブによって受け取られると、最初 に、CIDがステップ1940におけるCIDリスト(使用されている)に含ま れるかどうかが判断される。含まれない場合には、CID承認又はタイムアウト が、ステップ1943において、放棄される。含まれる場合には、CIDプリミ ティブは、ポインタをCID構造における承認回答に記憶し、そのCIDに対す る承認状態(ステータス)を変更する(ステップ1942)。CIDがポンプに おいて用いられており、送出側のメールボックスが設定されると(ステップ19 44)、CIDプリミティブは、CID承認回答を、送出側のメールボックスに 送る(ステップ1946)。ステップ1946においては、承認が認められれば 、ベースCPS/アプリケーションは、販売の完了のために、課金情報をコピー することに注意すべきである。承認が否定される又はタイムアウトの場合には、 ベースCPS/アプリケーションは、販売を終了させ、ポンプを停止させる。ス テップ1944においてCIDの送出側のメールボックスが設定されていない場 合には、ステップ1948において、承認情報が、CIDが後でポンプにおいて 用いられる場合の将来の送出に備えて、セーブされる。 承認回答は、正しいメールボックスに送られた後で、承認回答を処理するアプ リケーションに特有のコードによって処理される。許可(承認)が認められると 、 アプリケーションは、販売を継続する。承認が否定されたりタイムアウトの場合 には、アプリケーションは、ポンプにおける販売を停止させる。 図17N及び図17Qは、「CID承認タスクを開始」1950のフローチャ ート1700Nを示している。ステップ1750N、1752N、1754N、 1756N、1758N、1760N、1762N、1764Q、1766Q、 1768Q、1770Q、1772Q、1774Q、1776Q、1778Q、 1820Qは、図17D及び図17Eのフローチャート1700Dの1750、 1752、1754、1756、1758、1760、1762、1764、1 766、1768、1770、1772、1774、1776、1778、18 20に類似する。フローチャート1700Nは、ポンプが使用されているかどう かを判断する追加的なステップ1952を有する。使用されている場合には、ス テップ1954において、使用されているポンプにおける任意のCID読み取り は、無視される。 4.0 オプション 次には、CIDシステムにおいて行うことが可能な追加や変更の様々な説明を 行う。1又は複数の変更を一度にシステムに対して行うことができる。 4.1 洗車 自動化された洗車装置を有するサービス・ステーションでは、車両搭載型トラ ンスポンダを検出するロング・レンジ・アンテナとキー・リング/カード型のト ランスポンダを検出するショート・レンジ・アンテナとを備えたスタンドアロン のリーダは、洗車装置の入り口に配置することができる。カスタマは、車両搭載 型トランスポンダか把持型のトランスポンダかのどちらかを用いて、洗車に対す る支払いを行うことができ、また、サービス・ステーションが給油に対して無料 の洗車を与えてくれる場合には、無料の洗車を受けることになる。 ネットワークは、洗車に関するカスタマの好みに関する情報を有することがで き(洗車だけ、ワックス、乾燥等)、それによって、カスタマは、そのような情 報を洗車装置に入力する必要がなくなり、いったん承認が得られれば、洗車を行 うことができる。好みは、スタンドアロンのリーダ上に提供され、望む場合には CATにおける適切なキーを押下することによって否定できるCATに、表示さ れる。 サービス・ステーションが無料の洗車を提供しており、カスタマが無料の洗車 を受ける規準に当てはまる場合には、CATは、無料の洗車ヲ受ける権利を有し ているというメッセージをカスタマに表示する。カスタマは、また、無料の洗車 には含まれないそれ以外の洗車サービス(ワックス又は乾燥)を追加するオプシ ョンも加えることができる。これらの追加的なサービスは、カスタマのトランス ポンダ口座に課金される。 4.2 ハンドヘルド・アンテナ オプションとして、サービス・ステーションには、把持型又はワンド・タイプ のアンテナがディスペンサ・アイランドに提供されている。把持型アンテナは、 車両搭載型トランスポンダの前で、例えば、フルサービスのアイランドで給油を 行っているガソリン・スタンドの店員によって振られる。 4.3 ノズル・アンテナ オプションとして、リーダ・アンテナは、給油ディスペンサのノズル上に配置 し、カスタマ・トランスポンダを、車両のガソリン・タンクの入り口に配置する ことができる。給油ノズルのディスペンサ・ノズルをガス・タンクの入り口に差 し込むと、ノズル・アンテナが、ガソリン・タンクのトランスポンダを検出する 。 4.4 PIN番号 オプションとして、CIDシステムは、個人識別番号(PIN)を求める要求 をCATにおいて表示するようにプログラムすることができる。PINは、CI D番号とは別の番号であり、正しいCID番号の読み取りの代わりに、又は、C ID番号のトランスポンダ読み取りを確認するために、用いることができる。P IN番号要求に応答して、カスタマは、CATにおけるキーパッドを用いてPI Nを入力することができる。 4.5 室内での支払い キー・リング/カード・リーダは、サービス・ステーションで購入できる食料 品、自動車用品、雑誌などの他の商品に対する支払いのために、サービス・ステ ーションの建物内に配置することもできる。例えば、多くのサービス・ステーシ ョンは、多くの品物を販売しているコンビニエンス・ストアを併設している。リ ーダは、チェックアウト・カウンタの近くに配置することができる。カスタマは 、キー・リング/カード型のトランスポンダを、リーダを通過させて振ることに より、購入した商品の支払いをすることができる。 4.6 報償と認識 ネットワークは、カスタマの過去の購入と購買の好みとをトラッキングし、頻 繁な購入に対しては、報償を提供する。トランスポンダが読み取られるときには 、CATは、洗車などのカスタマが受け取ることができる報償を指示するメッセ ージを表示することができる。 ネットワークは、また、カスタマのプロフィールを保持して、プロフィールに 基づいて、そのカスタマに対してカスタマイズされたサービスを提供することが できる。このプロフィールは、カスタマイズの氏名、住所、電話番号、誕生日、 社会保障番号などのカスタマイズに関する情報と、基本的な支払方法(カード番 号、有効期限、カードのタイプ)、二次的な支払方法(カード番号、有効期限、 カードのタイプ)などの支払い情報と、CATのレシートが必要であるかどうか 、言語(英語か、スペイン語か)、洗車の好み、などの好みに関する情報と、購 入した商品、購入の日付、購入の量、購入の数などの購入情報と、を含みうる。 カスタマのプロフィールに基づいてカスタマイズされたサービスの例としては、 CATにおけるレシートの自動的な印刷などがある。又は、カスタマは、フルサ ービスの給油を受けることもできる。すなわち、サービス・ステーションの店員 によって給油を受けることもできる。カスタマは、単にディスペンサの位置まで 車両を運転して行き、車両搭載型トランスポンダ(又は、把持型のトランスポン ダ)をディスペンサ・アンテナに読み取らせるだけでよい。そうすれば、ネット ワークが、店員に信号を送り、給油をさせることになる。 カスタマのプロフィールは、カスタマによって完成される質問用紙に基づき構 築され、カスタマによる処理(トランザクション)が完了する前に、ネットワー クに入力される。 4.7 車両診断 多くの車両は、その車両の診断を行うコンピュータを備えている。例えば、コ ンピュータが、ラジエタの水のレベル、オイルのレベル、車両のマーレージなど をトラッキングしている。CIDトランスポンダを、車両のコンピュータにリン クさせて、診断情報を読み取り、その情報をサービス・ステーションのCIDア ンテナにブロードキャストすることができる。サービス・ステーションのディス ペンサにおけるCATは、車両のオイルを交換する必要があるなどという、この 診断情報に基づくリマインダを、カスタマに対して表示することができる。 4.8 店員によるディスペンサの制御 サービス・ステーションの店員は、詐欺の疑いがあるときには、トランスポン ダの使用を否定することができる。例えば、店員は、そのユーザは、車両搭載型 トランスポンダ23を備えた車両が通過し、ポンプ上の許可ライトがアクティブ 化されるまで単に待機している疑いのある場合には、ポンプにおける給油を停止 することができる。 5.0 システムの追加的な説明 アペンディクスDとして付属しているのは、上述のWayne Plus/2、Wayne Plus/3、Nucleusなどの市販の給油システムを用いて実現されたCIDシステ ム10の更なる説明である。特に、アペンディクスDには、システム10の遠隔 的なRF−CIDの特徴を組み入れるために給油制御システムに対して実行した 、いくつかの変更が述べられている。これには、ホスト・コンピュータ16、ネ ットワータ記録、報告及びログの一部としてプログラミング・スクリーンに対し て行うことができる変更が含まれる。 以上で、本発明の実施例を示し説明してきたが、先の開示には、修正、変更及 び代替を行うことが意図されており、本発明のいくつかの特徴は、他の特徴を用 いることなく採用することができる。例えば、任意のタイプの市販の給油システ ムを、修正し、適合させ、交換することにより、システム10を含むようにでき る。任意の数のポンプ、アイランド、アンテナ、給油エリア、キオスクをシステ ムの一部として含ませることが可能である。ある特徴は、修正することにより、 異なる競合しているサービス・ステーションの特定の必要に応じるようにするこ とができる。システムの動作的な流れの特徴は、オプショナルであり、用いるこ とも用いないこともできる。このシステムは、燃料の小売りに用いることができ るが、このシステムを、コンビニエンス・ストア、ファースト・フード・レスト ラン、洗車場などにも応用すること可能である。例えば、このシステムは、ドラ イブアップ・ウィンドウやサービス・カウンタにおいて応用できる。従って、次 に掲げる請求の範囲は、広く、本発明の範囲と適合するような対応で解釈される のが適切である。 アペンディクスA スレーブ・リーダ・ライン・プロトコル 1.1 一般論 ここで説明されているデータ・リンクは、マスタ(CPS)がデータ又はコマ ンドをスレーブ・ユニット(CPT)に送る、というマスタ・スレーブ関係に基 づいている。スレーブ・ユニットは、マスタが開始した通信に対して適切な応答 を行う。どのような状況でも、スレーブが通信を開始することはない。通信は、 半二重(half-duplex)であり、プロトコルは、透過的であって、バイト指向的 (byte-oriented)である。プロトコルは、可変長を許容する。 1.2 データ・フォーマット − 非同期通信 − 9600ボー − 1開始ビット − 8データ・ビット − パリティ・ビットなし − 1停止ビット 1.3 データ・リンク・ハードウェア データ・リンクは、2ワイア、マルチ・ドロップトのRS−485である。 1.4 エラー・チェック エラー・チェックは、すべての送信に関してCRC−16を経由する。CRC −16が送信されるすべてのデータ・バイトについて用いられるので、パリティ は、要求されない。 1.5 送信モード 送信モードは、半二重、非同期、開始・停上(start-stop)フォーマットであ る。 1.6 バッファ・サイズ マスタ及びスレーブ・デバイスにおける送信及び受信バッファは、可変であり 、アプリケーションに依存する。しかし、最大サイズは、プロトコル制御と挿入 されたDLEバイトとを除いて、251バイトである。 1.7 プロトコル プロトコル構造は、順に、同期バイト、スレーブ・デバイス・バイトオプショ ナル・データ・フィールド、停止バイト2つのCRCバイトとから構成される。 SYNCバイト(FE hex) SYNCバイトは、受信デバイスに対して、通信ブロックの送信が開始してい ることを指示する。また、送信される次のバイトが、スレーブ・デバイス・アド レスを含むことも指示している。 ADDRバイト(00からFF hex) ADDRバイトは、スレーブ・デバイスのアドレスである。 SFバイト(FD hex) SFバイト(停止フラグ)は、制御の終了と送信のデータ部分とを示す。SF はまた、次の2バイトが送信のCRCを含むことを示す。 CRC1及びCRC2バイト CRC1は、CRC−16のチェック・ワークの最下位バイトである。CRC 1及びCRC2は、次のバイトすなわち、SYNC、ADDR、(挿入されたD LEを除くDATA)、SFに基づいて計算される。 マスタは、上述のプロトコルに従って、メッセージを送信する。アドレシング されたスレーブは、同じプロトコルを用いて応答する。 マスタ又はスレーブは、その最後のデータを受け取った後で、その送信機をオ ンさせる前に、最短で5ms待機する。これにより、送信側は、その送信機をオ フにし、受信機をオンにする機会が与えられる。 スレーブは、送信エラーを検出すると、応答を行わない。 1.8 コードの透明性 8ビット・データに対するコードの透明性は、データ・リンク・エスケープ( DLE)の挿入によって達成される。DLEキャラクタ・バイトは、OFCHの 値を有する。これは、DLEに対するASCII値ではないことを注意すべきで ある。DLEキャラクタは、プロトコルにおける特定のデータ・パターンの前に 挿入され、これらのデータ・パターンの意味を明瞭にする。挿入されるDLEキ ャラクタは、CRC−16の計算には含まれない。DLE挿入の規則は、次の通 りである。 − DLEは、実際のSYNCバイトを除いてSYNCに等しい値を有する送信 における任意のバイトの前に挿入される。これは、ADDR、すべてのデータ・ バイト、CRC1及びCRC2を含む。 − DLEは、実際のSFバイトを除いてSFに等しい値を有する送信における 任意のバイトの前に挿入される。任意のバイトは、ADDR、すべてのデータ・ バイトCRC1及びCRC2を含む。 − DLEは、DLEに等しい値を有する送信における任意のバイトの前に挿入 される。任意のバイトは、ADDR、すべてのデータ・バイトCRC1及びCR C2を含む。 アペンディクスB ホスト・コンピュータとリーダとの間の通信プロトコル TIRISTMのS2000リーダ・アプリケーション・ソフトウェアは、テキサス ・インスツルメント社から入手可能であり、シリアル割り込みが「トランスポン ダ受信」ルーチンのちょうど前でディセーブルされる「ゲート機能」を含む。TIRISTM のS2000リーダ・ソフトウェアは、同期線をハイからローに送ることによ って、リーダを同期させる。S2000リーダ・ソフトウェアは、本発明によっ て修正されており、充電サイクルの終わりにおいて、同期線が強制的にハイにな り、それによって、常に、充電サイクルの間に線がローになるようになっている 。 元の TIRISTMのリーダ・ソフトウェアは、相互キャラクタ・タイムアウトと称 するものを有する。すなわち、4以上のキャラクタ時間が経過する場合には、リ ーダ20は、それを悪い要求と称し、先に進む。これは、ソフトウェアによって 調整可能であるが、それは希であり、頑丈(rigid)すぎる。この頑丈さは、ホ スト・コンピュータ16を強制的に、別の経路ではなく、周辺的なタイミングを 提供するという副作用を有する。 協調的な通信のためには、ホスト・コンピュータ16が充電パルスの間にだけ 送信することが要求される。相互キャラクタ・タイムアウトを用いる場合には、 メッセージを2つの充電パルス(これは、テストで確認されている)に分けるこ とが可能である。この結果として、TIRISTMのリーダ20は、メッセージの一部 だけ(これは、放棄されてしまう)を受信したと信じることになる。通信の間の タイミングは非常に重要であるので、TIRISTMのリーダ20が1つのキャラクタ を見る場合には、メッセージの全体が送られるマスタ・デバイス待機し、タイム アウトの周期が経過するまでループの中にあることにある。 既存のwayne製のホスト・コンピュータの通信ライブラリを再度用いることを 可能にするために、ベース・レベルのプロトコルは、CPT、すなわち、スレー ブ・ユニットのプロトコルに従うように再び定義される(アペンディクスAを参 照)。このプロトコルは、CATプロトコルとしても知られている。このプロ トコルは、データがフォーマットされる方法に関してはかなり一般化されている ので、リーダ20のために狭く定義されている。このプロトコルは、TIRISTMの S2000リーダが用いているバス・プロトコルとは異なっている。後者は、テ キサス・インスツルメント社から入手可能な TIRISTMのバス・プロトコルとして 知られている("TIRIS:series 2000 Reader System Reference Manual",Texas I nstruments,(#RI-ACC-D01A)のTIRISTMBus Protocol(TBP),Chapter7を参照)。こ の文献は、ここで援用する。差異は、次の通りである。 − ヘッダの開始は、0x01から0xFEに変更された − メッセージの最後は、0x04から0xFDに変更された − CRCは、CRC−CCITTからCRC−16(0xFFFFに初期化されてい る)に変更された − リーダからのすべての応答は、データの第1のバイトとして、その応答を初 期化するコマンド・コードを含む リーダへのすべてのコマンドは、次のフォーマットを有している。 バイト 説明 0 ヘッダの最初、常に、0xFE 1 目的地、このメッセージが向かうリーダ 2 ソース、ホスト・アドレス(常に、0x00) 3 コマンド、リーダが実行すべきコマンド 4 長さ、データの長さ(0でもあり得る) 5 データ、送るべきデータ(もしあれば) LEN+5 メッセージの最後、常に、0xFD LEN+6 CRC、最上位バイト LEN+7 CRC、最下位バイト リーダからの応答は、次の形式を有する。 バイト 説明 0 ヘッダの最初、常に、xFE 1 目的地、ホスト・アドレス(常に、0x00) 2 ソース、このメッセージを生じるリーダ 3 応答コード、TIRISTMバス・プロトコルの7−8ページに説明 4 長さ、データの長さ(1よりは、小さくなり得ない) 5 データ・応答、最初のバイトは、常に、応答を開始したコマ ンド LEN+5 メッセージの最後、常に、0xFD LEN+6 CRC、最上位バイト LEN+7 CRC、最下位バイト 「データ透過性」を可能にするには、CPTプロトコルは、DLEと称される 特別のコードを実現する。DLEは、何らかの理由で、0xFE(ヘッダの初め)、 0xFD(メッセージの最後)、0xFC(DLE)である任意のキャラクタに先だって 、用いられる。これらの3つのキャラクタの任意のものの前にDLEを挿入する ことにより、受信ソフトウェアが、ヘッダの初め、メッセージの終わり、又は、 別のDLEの代わりに、次のバイトをデータとして扱うことになる。 次に例を示す。 DLEキャラクタは、CRCの計算の一部として含まれていないことを注意す べきである。CRCは、DLEの挿入の前のデータ・パケットに基づいて、計算 される。従って、CRCにDLEキャラクタを挿入することは、全く有効である 。 アペンディックスC リーダ・ソフトウェアの改良(促進)ソフトウェア TIRIS(登録商標)リーダ・ソフトウェアは、本発明によって修正され、かつ 改良された。それは、アンテナを同期し、ホスト・コンピュータのリーダのプロ トコルをより増強するよう変更することによって行われた。リーダ・ソフトウェ アの促進は、商業的に入手可能なTIRISリーダ・ソフトウエアに現在存在するも のを排除することなく、機能的に付加するように設計されている。該改良は、TI RISバス・プロトコル(アペンディックスAを参照)に関する新コマンド・コー ドを含み、該コードは、アンテナ・マルチブレクサを制御し、アンテナ・スキャ ン・バッファを付加し、制御ポードのアドレスを設定するためにオン・ボード・ スイッチを用い、新通信手段を提供する。改良は、TIRISバス・プロトコルにコ マンド・コードを追加することによって実現され、ユーザにテキサス・インスツ ルメント社によって提供されたグループ3コマンド(96〜27)として定義さ れる。このアリアにコマンドを追加することによって、TIRIS度ふとウエア機能 との潜在的な未来のコンフリクトを防止することができる。 1.0 スキャン・バッファ スキャン・バッファは、ホスト・コンピュータが4つのアンテナを個々に検索 するのではなく一度に検索することができるようにする。この部分は、Gate M ode(ゲート・モード)にシステムを設定することによって実現される。 ゲート・モードは、後のアクセスに対するリーダのキュー(待ち行列)に読み 込まれるトランスポンダIDを通常記憶する反復充電読み出しサイクルを、シス テムが実行するように指示する。この動作は、以下のアルゴリズムを用いて、ス キャン・バッファに実際にデータが記憶されるように変更される。 以後、スキャン・バッファが読み出されるとき、フラグが4つのアンテナ全て が読みとられることを指示するように設定される。これにより、ホスト・コンピ ュータによって読みとられるまで(したがって、ホスト・コンピュータがアンテ ナ・サイクルに存在することによるトランスポンダの読み取りを、ホスト・コン ピュータのピットフォールが消滅させてしまうことを防止する)、スキャン・バ ッファにトランスポンダの読み取りが保持される場所である「ラッチ」機構を提 供する。 2.0 コマンド・コード ソフトウエア改良の最も可視的な部分があり、該部分は、以下のコマンドを含 んでいる。 2.1 バージョン獲得 コマンド・コード:0x40(96) 中間モードのみ データ送信:なし リターンされるデータ:成功指示又は失敗指示 成功は、バージョン番号スト リング(バイト0−24)の返送を示している。失敗は、標準エラー応答を示し ている。 記述:これは、以下のように、現在のバージョン獲得コマンドを変更する。 この固定のストリングは、CID(カスタマ識別)ソフトウエアのバージョ ン番号を簡単にテストすることができるようにする。TIRISソフトウエアのバー ジョンは、また、ドキュメンテイション及びメンテナンスのために返送される。 2.2 アンテナ・スキャン・バッファ獲得 コマンド・コード: 0x62(98) 中間モードのみ データ送信:なし 返送されるデータ: 全体で36バイトが返送され、9バイトがアンテナ(1 バイトが状態(ステータス)、8バイトがトランスポンダID)用である。失敗 は、標準エラー応答によって示される。 記述: これらは、最後に見られたトランスポンダ・コードを示す。トランス ポンダがない場合は、0x0000000000000000送される。この機 能は、以下の構造を返送する。 返送される状熊(ステータス)は、以下の内の1つである。 注記(ノート): 全ての状態バイトは、これが実行された後にN○READ にセットされる。 2.3 可変長アンテナ・スキャン・バッファ コマンド・コード: 0x66(102) 中間モードのみ データ送信: なし 返送されるデータ: 返送されるデータの可変長ブロックは、0(トランスポ ンダがない場合)〜37バイトで構成され、その1バイトは、1つのアンテナ当 たり9バイトを有するどのアンテナのデータが返送されたかを示す。失敗は、標 準エラー応答によって示される。 記述:これは、アンテナ・スキャン・バッファ機能獲得の可変長バージョンで ある。これは、ほとんどのタイムの間、前提上に設計され、トランスポンダ・プ レゼントが存在しない。通常の場合、2つのトランスポンダがアクティブ状態に なる(ポンプの側それぞれに配置)。この機能のユーザは、空のパケット上のC RCのものを実行する時間よりも少ない時間、リーダが費やすことを許可する。 この機能は、以下の構造を備えている。 注記: このコマンドが実行された後に、スキャン・バッファの全ての状態バ イト(ステータス・バイト)がNO READにせっとされる。 2.4 ゲート電力パルス コマンド・コード: 0x64(100) 中間モードのみ データ送信: バイト0 0x00は、電力パルスをターンオフする 0x01は、電力パルスをターンオンする これは、CIDアプリケーション、即ち本実施例において、見られる可能性が ない。 返送されるデータ:成功は、標準コマンド完了メッセージによって示される。 失敗は、標準エラー応答によって示される。 記述: この機能は、動作を継続しつつ、リーダが電力パルスを放射すること をホストが禁止することができるようにする。リーダに関するアンテナ・スキャ ン・バッファは、全ての値を最終的にクリアされる。電力パルスをターンオンす ることにより、リーダが次のアンテナ(他の全てのリーダがオンである同一のア ンテナ)に関してオン状態を継続する事が可能になる。 注記: 電力パルスがターンオフすると、赤のLEDがもはやフラッシュしな い。 2.5 読み取り履歴 コマンド・コード: 0x65(101) 中間モードのみ データ送信: なし 返送されるデータ: 成功の場合、全体で80バイトが返送され、非署名整数 の20個の4バイトとして返送される。失敗の場合、標準エラー応答によって示 される。 記述: この機能は、トランスポンダ・コードを読むためにリーダの読み取り の成功/失敗についての履歴を、ホストが読むことができるようにする。以下の データを返送する。 このルーティンは、全てをホストに送信した直後に、全てをクリアする。 2.6 エコー・テスト・データ コマンド・コード: 0x67(103) 中間モードのみ データ送信: テスト・データの200バイトまで 返送されるデータ: 成功の場合、データは適正に返送される。失敗は、標準 エラー応答によって示される。 記述: この機能は、ユーザが仲裁データをリーダに送信することができるよ う、リーダによって通信を有効化するよう設計されている。リーダは、ストリン グが送られてきたときに、同一のストリングを返送する。CRCにおけるDLE をテストするために、0xFE、例えば、以下の例がリーダ1に送られる。 DLEのものはデータ長に含まれていないことに留意されたい。 2.7 イネーブル/ディスエーブル・ディスペンサ・ランプ コマンド・コード: 0x68(104) 中間モードのみ データ送信: バイト0−ランプ番号(1又は2) バイト1−ライト・モード (0はオフ、1はオン、2はフラッシュ) 返送されるデータ: 成功は、標準コマンド完了メッセージによって示される 。失敗は、標準エラー応答によって示される。 記述: この機能は、ディスペンサのいずれの側のランプをも制御するよう設 計されている。(ディスペンサまたは承認(許可)ランプ)このコマンドは、他 のランプに影響を宛てることなく、どのランプがターンオン、ターンオフすべき か、または、フラッシュすべきかを示す。この機能は、ランプを他の任意の状態 に移行することが可能にする。例えば、ランプは、オンからオフ、オンからフラ ッシュ、オフからオン、オフからフラッシュ、フラッシュからオン、フラッシュ からオフに移行することができる。 2.8 スキャン・バッファ構造 アンテナのスキャン中、見いだされた任意のトランスポンダのIDが、アンテ ナに対応する8バイトの中に記憶される。 アンテナ1: サイド(側)1の大アンテナ アンテナ2: サイド1の小アンテナ アンテナ3: サイド2の大アンテナ アンテナ4: サイド2の小アンテナ データは、以下と同様な構造に記憶される。 2.9 ディップ・スイッチのアドレス指定 通常、TIRISのコンフィギュレーション・ポートに接続されるプログラムが、 アドレス・ポート(及び他のパラメータ)を設定することが要求される。これは 、っふぃーるどの問題であり、フィールドにおける技術は、セット・アップを最 短で行うスワップ部分を必要とし、TIRISボード上に存在するDIPスイッチは 、このタスクに選択されている。4つのスイッチが、全体で16の一意的なアド レスを提供する。リーダは、0x01〜0x10(1−16)の範囲にアドレス 指定されている。マスタ・リーダは、特に、マスタ・リーダのDIPスイッチ( 番号1,2,3,4であって、オン、オフ、オフ、オフ位置にある)をセットす ることによって足召されるアドレス1(0x01)にアドレス指定されている。 同様に、アドレス15(0x0F)を有するスレーブ・リーダのDIPスイッチ は、全てオン位置にあり、アドレス16(0x10)を有するスレーブ・リーダ のDIPスイッチは、全てオフ位置にある。DIPスイッチの用いられ方により 、リーダは、アドレス0x00(ホスト・アドレス)を有するように設定するこ とはない。 さらに、コンフィギュレーションは、9600バウド(baud)で8ビット、パ リティなし、TIRISバス・プロトコル、マルチ同期に固定されている。 2.10 アンテナの同調 アンテナの野同調は、トランスポンダ・データをエラー無く受信する上で重要 である。最も単純な同調方法は、リーダからの多重線(ST35)にアッププラ グすることである。マルチプレクサは、アンテナ1にデフォルトする。 2.11 CIDシステム・テスト・プラグ 有効なランプは通常、リーダにコマンドを発生するホスト・ソフトウエアによ って制御される。幾つかのケースが存在し、それにおいては、有効なトランスポ ンダが検出されたときに、ランプをターンオンするリーダを有するハンディ型の ものがある。これは、テスト・プラグとして実現され る。このテスト・プラグは、ピン1から4に接続しているワイアを有している4 つのフォネックス・プラグで構成されている。このプラグがソケットST33( RES/INP)に挿入され、リーダがリセット(電源をサイクル化するか、ス イッチS1を押すかによって)すると、CIDソフトウエアは、トランスポンダ を見つけたときに、適宜のランプをターンオンする。 アペンディクスD システムの追加的な詳細 1.詳細なシステムの説明 1.1 プログラミング・スクリーンへの変更 CIDシステムと共に動作するステーション環境において、あるプログラミン グ・スクリーンを追加する必要がある。CID機能をステーション全体に対して オン・オフする能力を含むオプションのスクリーンが、追加され、後でより詳細 に説明される。それぞれのリーダをオン・オフする能力がプログラムされる。ま た、このステーションが、CIDに対して構成されている場合には、アンテナを CATにマップするスクリーンがプログラムされる。診断スクリーンが追加され 、それぞれのリーダと対応するアンテナとの状態を表示する。 1.1.1 オプションのスクリーン 上述のスクリーンは、Wayne Plusディスペンサ上のプログラミング・メニュの plus/3オプション・メニュの下に追加することができる。 オプション・スクリーンは、ステーション・オプション・スクリーンと、リー ダ・アクティブ化スクリーンと、アンテナからCATへのマッピング・スクリー ンと、診断スクリーンとを含む。これらのスクリーンのそれぞれは、後で説明す る。「リーダ・アクティブ化」、「アンテナからCATへのマッピング」、「診断」 スクリーンは、サービス・ステーションがCIDを動作させるように構成されて いなければ見ることはできない。 1 1.2 ステーション・オプション・スクリーン オプション・スクリーンは、次の表D−1に示すように、ステーションをCI Dのために設定するのに必要な情報を含む。 表D−1:ステーション・オプション・スクリーン ステーションにおいて許容されるSpeedPass・・・イエス このスクリーンによって、ステーションがCIDオプションをステーション全 体に対してオン・オフさせることが可能になる。これによって、ステーションは 、ステーションがCIDを用いることを望まない場合には、CIDオプションを オフにすることが可能になる。「speedpass(スピードパス)」は、システムへの商 業的な名称である。「スピードパスがステーションで許可」がノーに設定される と、「リーダ・アクティブ化」、「アンテナからCATへのマッピング」、「診断」 スクリーンは、オプション・スクリーンで見ることはできない。 1.1.3 リーダ・アクティブ化スクリーン リーダは、このメニュにおいてオン又はオフさせることができる。リーダがオ フされると、それに関連付けられている4つのアンテナは、用いられない。リー ダ・アクティブ化スクリーンは、次の表D−2に示されている。 特定のポンプに対してリーダをオフにすることは、個々のリーダが誤動作して いる場合には、不必要である。 1.1.4 アンテナからCATへのマップ・スクリーン アンテナからCATへのマップ・スクリーンは、次の表D−3に示されている。 アンテナからCATへのマップ・スクリーンは、どのCATの上にどのアンテ ナが配置されるかを示す。奇数番号のアンテナは、車両搭載型トランスポンダを 読み取るロング・レンジ・アンテナである。偶数番号のアンテナは、ハンドヘル ド型トランスポンダを読み取るショート・レンジ・アンテナである。 CATの番号がゼロである場合には、アンテナは、CATに物理的に接続され ておらず、無視される。このタイプのリーダ・セットアップの例は、リーダが2 つだけのアンテナが接続されている片側のCATである。 1.1.5 診断スクリーン このスクリーンは、アンテナにおけるCIDの状態を提供する。このスクリー ンは、デバグ・プロセスにおいて役に立つ。このスクリーンの例は、次の表D− 4である。 1.2 ネットワーク記録の変更 1.2.1 CID承認の要求 CID承認要求(リクエスト)のためには、ICIDが、トランスポンダから 読み出された20桁に対してプリペンドされ、承認記録の磁気ストライプ・フィ ールドにおいて送られる。 1.2.2 CID承認の回答 CID承認の回答に対しては、ネットワークは、次のフィールドで、回答記録 において、口座番号を返送する。 フィールド5:記録タイプは、CIDトランザクションを示すAに送られる。 フィールド8(新フィールド):口座番号、19バイトの口座番号であり、スペ ースは埋められている。 フィールド9(新フィールド):有効期限、4バイト フィールド10(新フィールド):印刷レシート・インジケータ、1バイト フィールド11(新フィールド):洗車インジケータのプロンプト、1バイト フィールド12(新フィールド):言語のインジケータ、1バイト フィールド13(新フィールド):報償のインジケータ、1バイト フィールド14(新フィールド):好みのインジケータ、1バイト フィールド15(新フィールド):好みのデータ、40バイト フィールド10の印刷レシートインジケータは、レシートが自動的に印刷され るか、又は、カスタマがプロンプトされるかを示す。承認応答においてYが受け 取られた場合には、このレシートは、自動的にカスタマのために印刷される。も しNが承認応答において受け取られると、カスタマは、「レシートが必要であれ ば、イエスを押して下さい」と促される。 洗車インジケータ、言語インジケータ、報償インジケータ(フィールド11、 12、13)のプロンプトは、将来のリリースにおいて、実現される。 好みのインジケータ(フィールド14)は、好みのデータ・フィールドが存在 するかどうかを示す。最初の33バイトの好みデータ・フィールド(フィールド 15)は、ポンプのメッセージ・ウィンドウのインドア・コンソールに表示され る。 1.2.3 CID販売 CID販売の完了のためには、磁気ストライプ・データの37番目の位置が、 手動のエントリと類似するCのインジケータを有する。 1.3 報告及びログ 報告及び承認ログは、CIDを含む任意のトランザクションがCID番号を含 むことにより変化する。変化する報告は、否定されたCATの前承認報告であり 、ハードウェア構成の報告である。提案された変化は、次に説明されている。非 CIDトランザクションは、従前と同じように報告され、ログ又は否定されたC ATの前承認報告への変化はない。 1.3.1 承認ログ 承認ログは、CIDがCIDトランザクションが生じたことを示すことによっ て変更される。CID番号は、ログ上の口座番号の下で追加される。CID承認 ログの例は、次の表5に示してある。提案された変化は、ボールド・フェースの 印刷がなされる。トランザクションがCID前承認である場合(カード・テーブ ルの前承認フィールドは、Yに設定される)には、承認ログのタイトルは、「S P前承認」となる。 1.3.2 否定されたCID/タイムアウトしたCID」 カスタマがノズルをビスタ・ポンプから取り外し、又は、ビスタではないポン プ上のレバーを持ち上げると、ネットワークから受け取られた承認が、否定され る。トランザクションは、否定された前承認として、次の表D−6に示されてい るように、扱われる。 修正され否定されたCAT前承認報告は、表D−7にボールド・フェースで印 刷されているように、CID番号を含む。 カスタマがノズル(ビスタ・ポンプ)を取り外す、又は、レバー(ビスタ・ポ ンプではない)を持ち上げると、ネットワークは、承認応答を受け取る前にダウ ンし、トランザクションは、否定されたCAT前承認(報告は、次の表D−8に 示されている)として扱われる。口座番号と有効期限とのデータ・フィールドが 、すべてゼロとして印刷され、承認を受け取る前にタイムアウトが生じたことを 示す(従って、この時点では、口座情報は利用可能ではない。) 1.3.3 ハードウェア構成報告 ハードウェア構成報告は、変化して、CIDリーダのファームウェア改訂情報 を含む。サンプルは、次の表D−9に示されている。 1.4 CAT表示の変化 CIDにライトがオンであり、CIDのアイドル・プロンプト「給油を開始し て下さい、そうでなければ、スピードパスをキャンセルして下さい。」がCAT において表示される場合には、ノズルは、まだ取り外されておらず、又は、レバ ーが持ち上げられておらず、カスタマは、CID支払い方法を無効にするために キャンセル・キーを押下する。CATは、カスタマに、「スピードパスの使用を キャンセルしますか(Y/N)」というプロンプトを与える。イエスが押される と、CIDのライトは、オフになり、CATは、通常のアイドル・プロンプト( 例えば、「カードを挿入して、給油を開始して下さい」など)を表示する。ノー が押されると、CATは、「給油を開始して下さい、あるいは、スピードパスを キャンしてください」と表示し、シナリオは、キャンセル・キーが決して押され ていないように(CIDトランザクションとして)、進行する。 次の表10は、CIDが読み取られるときに用いられるアイドル・プロンプト を記載している。 2.追加的な特徴 2.1 複数のトランスポンダの使用 1つのトランスポンダを、同時に複数のポンプで用いることができる。警告シ ステムが、実現されており、会計係に、1つのトランスポンダが、あるポンプに おいてCID販売に用いられ、同じCIDを用いて、別のポンプでの販売も開始 していることを告げる。ノズルがビスタ・ポンプから取り外されたり、ビスタポ ンプでない場合にはレバーが持ち上げられたりすると、通知メッセージがCID の第2の使用に対するPOS上に表示される。会計係は、メッセージをアクノレ ッジ(肯定応答)することが要求される。カスタマは、複数使用のシナリオでの このトランスポンダの使用を、どのような意味でも停止されない。会計係が、カ スタマによるトランスポンダのこのような使用を望まない場合には、会計係は、 ポンプ停止をヒットしてカスタマに知らせなければならない。 インドアのPOS上に、「CIDは、CAT#Xで使用、CAT#Yでも使用 」というメッセージが表示される。会計係は、次には、アクノレッジ・キーを押 す。エラー・ログのメッセージである「CIDが別のCATで使用されている」 が印刷される。 2.2 報償インジケータ ホストから受け取られる承認応答は、報償インジケータのフィールドを有して いる。このフィールドがYを含む場合には、CIDライトは、販売の終了後に、 点滅する。このフィールドがNを含む場合には、CIDライトは、従前のように 、オンのままであり、CIDが読み取られたことを示している。ライトがフラッ シュ・モードにあるときには、ライトは、CIDがもはや読み取りレンジ内にあ ることを示していない。ライトがこのフラッシュ・モードの間にオフであり、ノ ズルがビスタ・ポンプから取り外され、ビスタポンプではない場合にはレバーが 持ち上げられる場合には、販売は、CIDトランザクションである。 2.3 ブランク読み取りスレショルド ステーション・オプション・スクリーンは、プログラマブルなブランク読み取 りスレショルドを、表D−11において示されるように、含むように修正されて いる。このフィールドは、誤ったCID読み取りを除くのに役立つ。このオプシ ョンによれば、CIDが読み取りレンジの外にでることを登録する連続したブラ ンクのプログラミングが可能になる。CIDのライトは、搭載型のCIDに対し ては、連続した数のブランク読み出しスレショルドに到達するまでは、オフにな らない。 2.4 否定された搭載型CIDの承認に対するCIDライト動作 搭載型のCIDに対しては、CIDライトは、ホストから否定された承認が受 け取られると、常に、オフになる。ライトは、ノズルがその搭載されたCIDに 対して元に戻されるまでは、オンにならない。 3. 様々な追加的な特徴 次のような特徴を実現することができる。 − 洗車の好みを用いる − インドアのトランスポンダを用いる − 洗車をオンにする − 給油の間に、CATに報償を表示する − コンソール上にカスタマの好みの表示を意味するPを点滅させる − 言語インジケータをもちいる − プア・マンのストア&フォワード
【手続補正書】 【提出日】1998年8月4日 【補正内容】 請求の範囲を、以下の通り補正する。 『1.販売エリアにある複数のディスペンサの1つにおいて、カスタマによって 処理される販売について、その料金をカスタマに請求する、無線周波数を用いた カスタマ識別機能を備えた販売方法であって、複数のディスペンサはそれぞれ、 販売処理を実行するためにカスタマによってアクティブ化されることを必要とし ている、販売方法において、 それぞれのディスペンサに近接して所定の作用レンジの電磁フィールドを複数 独立に生成するステップであって、各電磁フィールドが1つのディスペンサに対 応し、かつ各電磁フィールドの作用レンジは他のディスペンサに対応する電磁フ ィールドの作用レンジとオーバーラップしないように、複数の電磁フィールドを 生成するステップと、 カスタマによって処理された販売についてその料金を請求するための特定のカ スタマ口座に対応しているカスタマ識別データを含んでいるトランスポンダが、 1つの電磁フィールドの作用レンジ内にあるかどうかの判定を、該トランスポン ダが存在する電磁フィールドに対応するディスペンサのリーダが、トランスポン ダに含まれるカスタマ識別データを受信したときに実行するステップと、 トランスポンダが1つの電磁フィールドの作用レンジ内に存在すると判定した 後に、カスタマによってディスペンサがアクティブ化されたか否かを判定するス テップと、 トランスポンダが1つの電磁フィールドの作用レンジ内に存在すると判定しか つディスペンサがアクティブ化されたときにのみ、リーダによって受信されたカ スタマ識別データをアクティブ化されたディスペンサにおける処理に関連付け、 アクティブ化されたディスペンサでの処理を実行可能にするステップと、 カスタマ識別データに対応するカスタマ口座に課金を行うステップと からなり、販売処理を行ったカスタマの口座に適正に課金することが できるようにしたことを特徴とする販売方法。 2.請求項1記載の方法において、該方法はさらに、 1つの電磁フィールドの作用レンジ内にトランスポンダが存在するかどうかを 判定した後、アクティブ化されたディスペンサでの処理を可能にする前に、カス タマ識別データに対応するカスタマ口座が有効であるかどうかを判定するカスタ マ口座有効性判定ステップと、 有効なカスタマ口座に対してのみ、処理に対する課金を許可するステップと を含んでいることを特徴とする方法。 3.請求項2記載の方法において、カスタマ口座有効性判定ステップは、口座 の照合のために遠隔カード処理ネットワークにアクセスするステップを含んでい ることを特徴とする方法。 4.請求項2記載の方法において、カスタマ口座有効性判定ステップは、口座 の照合のためにローカル・ファイルにアクセスするステップを含んでいることを 特徴とする方法。 5.請求項2記載の方法において、カスタマ口座有効性判定ステップは、ディ スペンサのアクティブ化の後に実行されることを特徴とする方法。 6.請求項2記載の方法において、カスタマ口座有効性判定ステップは、ディ スペンサのアクティブ化の前に実行されることを特徴とする方法。 7.請求項1記載の方法において、ディスペンサは燃料供給ディスペンサであ ることを特徴とする方法。 8.請求項1記載の方法において、トランスポンダは車両搭載型であることを 特徴とする方法。 9.自動販売エリアにある複数のディスペンサの1つにおいて、カスタマによ って処理される販売について、その料金をカスタマに請求する、無線周波数を用 いたカスタマ識別機能を備えた販売方法であって、複数のディスペンサはそれぞ れ、販売処理を実行するためにカス タマによってアクティブ化されることを必要としている、販売方法において、 それぞれのディスペンサに近接して所定の作用レンジの電磁フィールドを複数 独立に生成するステップであって、各電磁フィールドが1つのディスペンサに対 応し、かつ各電磁フィールドの作用レンジは他のディスペンサに対応する電磁フ ィールドの作用レンジとオーバーラップしないように、複数の電磁フィールドを 生成するステップと、 カスタマによって処理された販売についてその料金を請求するための特定のカ スタマ口座に対応しているカスタマ識別データを含んでいるトランスポンダが、 1つの電磁フィールドの作用レンジ内にあるかどうかの判定を、該トランスポン ダが存在する電磁フィールドに対応するディスペンサのリーダが、トランスポン ダに含まれるカスタマ識別データを受信したときに実行するステップと、 トランスポンダが電磁フィールドの作用レンジ内に存在すると判定した場合、 トランスポンダが電磁フィールド内に存在することを表すレンジ内指示をカスタ マに提供するステップと、 トランスポンダが1つの電磁フィールドの作用レンジ内に存在すると判定した 後に、カスタマによってディスペンサがアクティブ化されたか否かを判定するス テップと、 トランスポンダが1つの電磁フィールドの作用レンジ内に存在すると判定しか つディスペンサがアタティブ化されたとき、リーダによって受信されたカスタマ 識別データをアクティブ化されたディスペンサにおける処理に関連付け、アクテ ィブ化されたディスペンサでの処理を実行可能にするステップと、 カスタマ識別データに対応するカスタマ口座に課金を行うステップと からなり、販売処理を行ったカスタマの口座に適正に課金することができるよう にしたことを特徴とする販売方法。 10.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、 1つの電磁フィールドの作用レンジ内にトランスポンダが存在すると判定した 後に、ディスペンサをアクティブ化する前に制限時間が経過した場合、ディスペ ンサでの処理を、トランスポンダから受け取ったカスタマ識別データに対応する カスタマに課金しないようにデフォルトするステップ を含んでいることを特徴とする方法。 11.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、 1つの電磁フィールドの作用レンジ内にトランスポンダが存在すると判定した 後であってディスペンサをアクティブ化する前に、トランスポンダから受け取っ たカスタマ識別データを使用しない他の支払い方法をカスタマが選択できるよう にするステップと、 ディスペンサをアクティブ化する前にカスタマが他の支払い方法を選択した場 合、ディスペンサでの処理を、トランスポンダから受け取ったカスタマ識別デー タに対応するカスタマに課金しないようにするステップと、 ディスペンサのアクティブ化の後は、カスタマが他の支払方法を選択できない ようにするステップと を含んでいることを特徴とする方法。 12.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、 ディスペンサをアクティブ化する前に、トランスポンダが、所定の時間の間、 1つの電磁フィールドの作用レンジ内に存在しないと判定した場合、ディスペン サでの処理を、トランスポンダから受け取ったカスタマ識別データに対応するカ スタマに課金しないようにデフォルトするステップ を含んでいることを特徴とする方法。 13.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、 ディスペンサのアクティブ化の後で処理の完了前に、当該ディスペンサに対応 する電磁フィールドの作用レンジ内にトランスポンダがもはや存在しないと判定 した場合、ディスペンサでの処理を、トランス ポンダから受け取ったカスタマ識別データに対応するカスタマに課金しないよう にデフォルトするステップ を含んでいることを特徴とする方法。 14.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、 トランスポンダが電磁フィールドの作用レンジ内に存在すると判定した後に、 トランスポンダからのカスタマ識別データがディスペンサでの処理を実行するた めに以前に使用されている場合、カスタマにレンジ内指示の提供を無効化するス テップ を含んでいることを特徴とする方法。 15.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、 トランスポンダが1つの電磁フィールドの作用レンジ内に存在すると判定され た場合、リーダによって受け取ったカスタマ識別データに応答して、ディスペン サでのカスタマ特定動作を実行するステップ を含んでいることを特徴とする方法。 16.請求項9記載の方法において、トランスポンダは車両搭載型であり、デ ィスペンサは燃料供給ディスペンサであることを特徴とする方法。 17.請求項9記載の方法において、トランスボンダは、カスタマが把持でき るよう構成されていることを特徴とする方法。 18.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、 処理の完了時にカスタマのレンジ内指示を不能化するステップ を備えていることを特徴とする方法。 19.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、 トランスポンダがディスペンサのレンジ内に存在すると判定した場合、処理を 開始するためのカスタマ指示をディスペンサにおいて表示するステップ を備えていることを特徴とする方法。 20.請求項9記載の方法において、ディスペンサはノズルを備えた燃料ディ スペンサであり、該ディスペンサはノズルの持ち上げによ ってアクティブ化されることを特徴とする方法。 21.請求項9記載の方法において、ディスペンサはノズル・レバーを備えた 燃料供給ディスペンサであり、該ディスペンサはノズル・レバーの持ち上げによ ってアクティブ化されることを特徴とする方法。 22.請求項9記載の方法において、ディスペンサは選択スイッチを備えてお り、該ディスペンサは選択スイッチを動作させることによってアクティブ化され ることを特徴とする方法。 23.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、 アクティブ化されたディスペンサにおいて処理を可能にする前に、カスタマ識 別データに対応するカスタマ口座が有効であるかどうかを判定するステップと、 有効なカスタマ口座に対してのみ、処理に関する課金を許可するステップと を備えていることを特徴とする方法。 24.請求項9記載の方法において、トランスボンダは読み出し/書き込みト ランスボンダであり、該トランスボンダのカスタマ識別データが使用時に更新さ れる処理履歴情報を含むことを特徴とする方法。 25.燃料販売エリアにある複数の燃料供給ディスペンサの1つにおいて、カ スタマによって処理される販売について、その料金をカスタマに請求する、無線 周波数を用いたカスタマ識別機能を備えた燃料販売方法であって、複数の燃料供 給ディスペンサはそれぞれ、販売処理を実行するためにカスタマによってアクテ ィブ化されることを必要としている、燃料販売方法において、 第1グループのアンテナから無線周波数の信号を放射して、それぞれの燃料供 給ディスペンサに近接して所定の作用レンジの第1グループの電磁フィールドを 独立に生成するステップであって、第1グループの各電磁フィールドが1つのデ ィスペンサに対応し、かつ第1グループの各電磁フィールドの作用レンジは他の ディスペンサに対応する第1グループの電磁フィールドの作用レンジとオーバー ラップしない ようにするステップと、 カスタマによって処理された販売について料金を請求するための特定のカスタ マ口座に対応しているカスタマ識別データを含んでいる車両搭載型トランスポン ダが、第1グループの1つの電磁フィールドの作用レンジ内にあるかどうかの判 定を、車両搭載型トランスポンダが存在する電磁フィールドに対応する燃料供給 ディスペンサのリーダが、車両搭載型トランスポンダに含まれるカスタマ識別デ ータを受信したときに実行するステップと、 車両搭載型トランスポンダが第1グループの1つの電磁フィールドの作用レン ジ内に存在すると判定した場合に、車両搭載型トランスポンダが該電磁フィール ド内にあることを表すレンジ内指示をカスタマに提供するステップと、 車両搭載型トランスポンダが第1グループの1つの電磁フィールドの作用レン ジ内に存在すると判定した後に、カスタマによってディスペンサがアクティブ化 されたか否かを判定するステップと、 車両搭載型トランスポンダが第1のグループの電磁フィールドの作用レンジ内 に存在すると判定した場合、リーダによって受信された車両搭載型トランスポン ダからのカスタマ識別データをアクティブ化されたディスペンサにおける処理に 関連付け、アクティブ化されたディスペンサでの処理を実行可能にし、かつカス タマ識別データに対応するカスタマに課金を行うステップと からなることを特徴とする燃料販売方法。 26.請求項25記載の方法において、該方法はさらに、 第2グループのアンテナから無線周波数の信号を放射して、それぞれの燃料供 給ディスペンサに近接して所定の作用レンジの第2グループの電磁フィールドを 独立に生成するステップであって、第2グループの各電磁フィールドが1つのデ ィスペンサに対応し、かつ第2グループの各電磁フィールドの作用レンジは他の ディスペンサに対応する第2グループの電磁フィールドの作用レンジとオーバー ラップしない ようにするステップと、 カスタマによって処理された販売についてその料金を請求するための特定のカ スタマ口座に対応しているカスタマ識別データを含んでいる把持型トランスポン ダが、第2グループの1つの電磁フィールドの作用レンジ内にあるかどうかの判 定を、把持型トランスポンダが存在する電磁フィールドに対応する燃料供給ディ スペンサのリーダが、把持型トランスポンダに含まれるカスタマ識別データを受 信したときに実行するステップと、 把持型トランスポンダが第2グループの1つの電磁フィールドの作用レンジ内 に存在すると判定した場合に、把持型トランスポンダが存在する電磁フィールド に対応するディスペンサが、カスタマによってアクティブ化されたかどうかを判 定するステップと、 把持型トランスポンダが第2グループの1つの電磁フィールドの作用レンジ内 に存在し、かつ、対応する燃料供給ディスペンサがアクティブ化されたと判定し た場合、リーダによって受け取られた把持型トランスポンダからのカスタマ識別 データを、アクティブ化されたディスペンサでの処理に関連付け、アクティブ化 されたディスペンサでの処理を可能にするとともに、カスタマ識別データに対応 するカスタマに課金可能にするステップと、 車両搭載型把持型トランスポンダが第1グループの1つの電磁フィールドの作 用レンジ内に存在すると判定し、かつ、対応する燃料供給ディスペンサのアクテ ィブ化の前に、把持型トランスポンダが、当該ディスペンサに対応する第2グル ープの電磁フィールドの作用レンジ内に存在すると判定した場合、車両搭載型ト ランスポンダからのカスタマ識別データの使用を無効化して、把持型トランスポ ンダからのカスタマ識別データを該燃料供給ディスペンサでの処理に使用するよ うにするステップと からなることを特徴とする方法。 27.請求項25記載の方法において、燃料供給ディスペンサはノ ズルを有し、該燃料供給ディスペンサのアクティブ化は、ノズルの持ち上げによ って行われることを特徴とする方法。 28.請求項25記載の方法において、燃料供給ディスペンサはノズル・レバ ーを有し、該燃料供給ディスペンサのアクティブ化は、ノズル・レバーの持ち上 げによって行われることを特徴とする方法。 29.請求項25記載の方法において、第1グループの少なくとも1つのアン テナは、車両搭載型トランスボンダの前で振動される把持型アンテナであり、該 把持型アンテナの電磁フィールドの作用レンジ内に、車両搭載型トランスポンダ が配置されるよう構成されていることを特徴とする方法。 30.請求項25記載の方法において、車両搭載型トランスポンダを保持して いる車両はオン・ボード・コンピュータを備えており、車両搭載型トランスポン ダは、該トランスポンダから第1グループのアンテナに送信するための車両診断 情報を読み取るために、オン・ボード・コンピュータに接続可能であることを特 徴とする方法。 31.請求項26記載の方法において、燃料販売エリアはサービス・ステーシ ョン・ビルディングを含み、リーダが該ビルディング内に配置されており、かつ 、該リーダに付属する第3グループの少なくとも1つのアンテナを備えており、 該方法はさらに、 サービス・ステーション・ビルディングで処理を行うために把持型トランスポ ンダで使用するため、第3グループのアンテナから無線周波数の信号を放射して 該ビルディング内に所定の作用レンジの電磁フィールドを生成するステップ を含んでいることを特徴とする方法。 32.請求項25記載の方法において、燃料販売エリアは洗車装置を含んでお り、リーダが該洗車に関連付けられており、第2グループの少なくとも1つのア ンテナが洗車に関するリーダに関連付けられており、該方法はさらに、 洗車処理を実行するためにトランスポンダによって使用されるのた め、第2グループのアンテナから無線周波数の信号を放射して所定の作用レンジ の電磁フィールドを生成するステップ を含んでいることを特徴とする方法。 33.販売エリアにある複数のディスペンサの1つにおいて、カスタマによっ て処理される販売について、その料金をカスタマに請求する、無線周波数を用い たカスタマ識別機能を備えた販売システムであって、複数のディスペンサはそれ ぞれ、販売処理を実行するためにカスタマによってアクティブ化されることを必 要としている、販売システムにおいて、 それぞれのディスペンサに近接して所定の作用レンジの電磁フィールドを複数 独立に生成する手段であって、各電磁フィールドが1つのディスペンサに対応し 、かつ各電磁フィールドの作用レンジは他のディスペンサに対応する電磁フィー ルドの作用レンジとオーバーラップしないように、複数の電磁フィールドを生成 する手段と、 カスタマによって処理された販売についてその料金を請求するための特定のカ スタマ口座に対応しているカスタマ識別データを含んでいるトランスポンダが、 1つの電磁フィールドの作用レンジ内に存在するかどうか判定し、かつ、該トラ ンスポンダに含まれるカスタマ識別データを受信する手段と、 トランスポンダが1つの電磁フィールドの作用レンジ内に存在すると判定した 後に、カスタマによってディスペンサがアクティブ化されたか否かを判定する手 段と、 トランスポンダが1つの電磁フィールドの作用レンジ内に存在すると判定しか つディスペンサがアクティブ化されたとき、受信されたカスタマ識別データをア クティブ化されたディスペンサにおける処理に関連付け、アクティブ化されたデ ィスペンサでの処理を実行可能にし、かつカスタマ識別データに対応するカスタ マ口座に課金を行う手段と からなることを特徴とする販売システム。 34.請求項33記載のシステムにおいて、ディスペンサはノズル を有する燃料供給ディスペンサであり、該ディスペンサのアクティブ化は、ノズ ルの持ち上げによって実行されることを特徴とするシステム。 35.請求項33記載のシステムにおいて、ディスペンサはノズル・レバーを 有する燃料供給ディスペンサであり、該ディスペンサのアクティブ化は、ノズル ・レバーの持ち上げによって実行されることを特徴とするシステム。 36.請求項33記載のシステムにおいて、該システムはさらに、 アクティブ化されたディスペンサにおける処理を許可する前に、カスタマ識別 データに対応するカスタマ口座が有効であるかどうかを判定するカスタマ口座有 効性判定手段と、 有効なカスタマ口座に対してのみ、処理に対する謀金を許可する手段と を含んでいることを特徴とするシステム。 37.カスタマ識別データを含んでいるトランスポンダを用いてカスタマによ って処理される販売について、その料金をカスタマに請求する、無線周波数を用 いたカスタマ識別機能を備えた販売システムにおいて、 複数のディスペンサであって、各ディスペンサが、カスタマが販売処理を実行 することができる少なくとも1つの販売エリアを有している、複数のディスペン サと、 複数のアンテナであって、各アンテナが、販売エリアに対応付けられ、かつ該 対応する販売エリアに所定の作用レンジを有する、複数のアンテナと、 アンテナに接続され、作用レンジ内にアンテナから無線周波信号を放射する少 なくとも1つのリーダであって、トランスポンダが1つのアンテナの作用レンジ 内にあるときに、トランスポンダからアンテナを介して放射されたカスタマ識別 情報を受信するリーダと、 アンテナから放射された無線周波信号を制御して、ある1つの販売 エリアに関連付けられた作用レンジ内に存在するトランスポンダからのカスタマ 識別データが、他の販売エリアに関連するアンテナによって受信されないように する信号制御手段と、 少なくとも1つのリーダ及び複数のディスペンサに接続され、販売エリアにお いて受信されたカスタマ識別情報を、関連するディスペンサにおける処理に関連 付け、ディスペンサにおける処理に関する料金をカスタマ識別情報に対応するカ スタマに課金する手段と を含むことを特徴とするシステム。 38.請求項37記載のシステムにおいて、複数のアンテナは、第1の方向に 向いている第1グループのアンテナと、第2の方向に向いている第2グループの アンテナとからなり、信号制御手段は、第1グループのアンテナからの無線周波 信号の放射を、第2グループのアンテナからの無線周波信号の放射とは異なる時 間に生じさせるように、無線周波数信号の放射を同期させる手段を備えているこ とを特徴とするシステム。 39.請求項37記載のシステムにおいて、信号制御手段は、各アンテナの作 用レンジが他のアンテナの作用レンジと重ならないようにする手段を含んでいる ことを特徴とするシステム。 40.請求項37記載のシステムにおいて、少なくとも1つのアンテナは第1 の方向に指向し、少なくとも1つのアンテナは第2の方向に指向しており、信号 制御手段は、各アンテナからの無線周波数信号が同期時間だけ離間して放射され るようにし、かつ第1の方向に指向しているアンテナが、第2の方向に指向して いるアンテナからの無線周波数信号の放射の同期時間の間に、無線周波数信号を 放射するように、無線周波数信号を同期させる手段を備えていることを特徴とす るシステム。 41.請求項37記載のシステムにおいて、少なくとも1つのリーダは、マス タ・リーダと少なくとも1つのスレーブ・リーダとを含み、マスタ・リーダは、 プロセッサとアンテナの1つが接続されている少 なくとも1つチャネルとを備え、スレーブ・リーダは、プロセッサと他のアンテ ナが接続された少なくとも1つのチャネルとを備え、信号制御手段は、 マスタ・リーダ及びスレーブ・リーダのプロセッサに接続された同期信号ライ ンと、 マスタ・リーダのプロセッサによって同期信号ライン上に発生され、第1及び 第2の状態との間で変化する同期信号であって、該同期信号が第1の状態にある 場合、マスタ・リーダのプロセッサが、自身の少なくとも1つのチャネルに接続 されたアンテナから無線周波信号を放射するように指示し、スレーブ・リーダの プロセッサが、自身の少なくとも1つのチャネルに接続されたアンテナから無線 周波信号を放射するように指示し、これにより、それぞれのリーダのチャネルに 接続されたアンテナから発生される無線周波信号が同期するようにしたことを特 徴とするシステム。 42.請求項41記載のシステムにおいて、少なくとも1つのリーダはそれぞ れ、少なくとも第1及び第2のチャネル及びこれらチャネルに接続されたアンテ ナを含み、同期信号は、可変幅のパルスであって、その幅が第1及び第2のチャ ネルの一方を特定するパルスを含み、かつ、該パルスは、マスタ・リーダ及びス レーブ・リーダのプロセッサが、同時に、少なくとも第1及び第2のチャネルの 内の同一チャネルに接続されたアンテナから無線周波信号を放射するように指示 し、これにより、少なくとも第1及び第2のチャネルの内の該同一チャネルに接 続されたアンテナからの無線周波信号の放射の同期をとることを特徴とするシス テム。 43.カスタマによって処理される販売について、その料金をカスタマに請求 するための、無線周波数を用いたカスタマ識別機能を備えた販売システムにおい て、 カスタマによって処理される販売について課金するためのカスタマ口座に対応 しているカスタマ識別データを含んでいる少なくとも1つ のトランスポンダと、 少なくとも2つの側部と、これら側部に関連付けられ、カスタマが販売処理を 行うことができる販売エリアとを有するディスペンサと、 ディスペンサの販売エリアに関連付けられ、販売エリア内に所定の作用レンジ を有する複数のアンテナであって、それぞれのアンテナの作用レンジがオーバー ラップしないように設定されている複数のアンテナと、 トランスボンダがディスペンサの販売エリアの作用レンジ内に存在する場合に 、デイスベンサに関連するカスタマに知らせるレンジ内インジケータと、 複数のアンテナに接続された少なくとも1つのリーダであって、アンテナから 作用レンジに無線周波信号を放射し、かつ、トランスポンダが該アンテナの作用 レンジ内に存在するときに、該トランスポンダからアンテナを介してカスタマ識 別データを受け取るリーダと、 少なくとも1つのリーダ及びディスペンサに接続され、販売エリアにおいて受 信されたカスタマ識別データを関連するディスペンサにおける処理に関連付け、 ディスペンサにおける処理を、カスタマ識別データに対応するカスタマに課金す るプロセス手段とからなることを特徴とする販売システム。 44.請求項43記載のシステムにおいて、複数のアンテナは、ディスペンサ の両側部不ら外方に伸びており、かつ、各アンテナの一方の側部がディスペンサ から下方でかつ外方に関連する販売エリアに向かって電磁フィールドを生成し、 各アンテナの他の側部がディスペンサの該他の側部から上方でかつ離れる方向に 電磁フィールドを生成するよう、ディスペンサに関して配置されていることを特 徴とするシステム。 45.請求項43記載のシステムにおいて、複数のアンテナは、ディスペンサ の両側部から外方に伸びており、アンテナの平面がディスペンサの両側にほぼ直 交していることを特徴とするシステム。 46.請求項43記載のシステムにおいて、少なくとも1つのアンテナの作用 レンジは、ディスペンサの一方の側部からほぼ60〜84インチの深さにあるこ とを特徴とするシステム。 47.請求項43記載のシステムにおいて、少なくとも1つのトランスポンダ は把持型のトランスポンダであり、少なくとも1つのアンテナは、該把持型トラ ンスボンダとともに使用される、ディスペンサに関して保持されたショート・レ ンジ・アンテナであることを特徴とするシステム。 48.請求項47記載のシステムにおいて、ショート・レンジ・アンテナの作 用レンジは、約3〜6インチであることを特徴とするシステム。 49.請求項43記載のシステムにおいて、トランスポンダは車両搭載型トラ ンスポンダと把持型トランスポンダとを含み、アンテナは、車両搭載型トランス ポンダに関連して使用され、ディスペンサに関連して保持されたロング・レンジ ・アンテナと、 把持型トランスポンダに関連して使用され、ディスペンサに関連して保持され たショート・レンジ・アンテナと を含んでいることを特徴とするシステム。 50.カスタマによって処理される販売について、その料金をカスタマに請求 するための、無線周波数を用いたカスタマ識別機能を備えた販売システムにおい て、 カスタマによって処理される販売についてカスタマに課金するためのカスタマ 口座に対応するカスタマ識別データを含んでいる複数のトランスポンダであって 、少なくとも1つの車両搭載型トランスポンダ及び少なくとも1つの把持型トラ ンスポンダを含んでいるトランスポンダと、 少なくとも1つの販売エリアを有し、該販売エリア内において、カスタマが販 売処理を実行できるようにしたディスペンサと、 ディスペンサの販売エリア内にそれぞれ所定の作用レンジを有する 少なくとも1つのロング・レンジ・アンテナ及びショート・レンジ・アンテナを 含む複数のアンテナであって、ロングレンジ・アンテナが車両搭載型トランスポ ンダに関連して使用されるようディスペンサに関連して位置しており、ショート ・レンジ・アンテナが把持型アンテナに関連して使用されるようにディスペンサ に関連して位置している、複数のアンテナテナと、 複数のアンテナに接続され、販売エリアの所定のロング・レンジ内にロング・ レンジ・アンテナから無線周波信号を放射し、販売エリアの所定のショート・レ ンジ内にショート・レンジ・アンテナから無線周波信号を放射し、さらに、車両 搭載型又は把持型トランスポンダが販売エリアに関連するロング・レンジ・アン テナ又はショート・レンジ・アンテナの所定のショート・レンジ内に存在すると きに、該トランスポンダからロング・レンジ・アンテナ又はショート・レンジ・ アンテナを介してカスタマ識別データを受信するリーダと、 少なくとも1つのリーダ及びディスペンサに接続され、ディスペンサにおける 処理に、販売エリアで受信したカスタマ識別データを関連付け、ディスペンサで の処理について、カスタマ識別データに対応するカスタマに料金を請求するプロ セス手段と からなることを特徴とするシステム。 51.請求項50記載のシステムにおいて、該システムはさらに、 ディスペンサに関連し、車両搭載型又は把持型トランスポンダが販売エリアに 関連するロング・レンジ又はショート・レンジアンテナのレンジ内に存在すると きに応答するレンジ内インジケータを備えている ことを特徴とするシステム。 52.請求項50記載のシステムにおいて、プロセス手段は、車両搭載型トラ ンスポンダ及び把持型形トランスポンダの両方ともが販売エリアのロング・レン ジ及びショート・レンジ内に存在するときに、カスタマに処理に関する課金を行 うための車両搭載型トランスポンダ の使用を無効化し、カスタマに処理に関する課金を行うための把持型トランスポ ンダの使用を許可することを特徴とするシステム。 53.請求項50記載のシステムにおいて、所定のロング・レンジは、ディス ペンサから車両燃料供給の距離であることを特徴とするシステム。 54.請求項50記載のシステムにおいて、所定のショート・レンジは、ショ ート・レンジ・アンテナから数インチの範囲内であって、カスタマにより把持型 トランスポンダが振られることが可能な範囲であることを特徴とするシステム。 』
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,CZ,DE,DE,DK,DK,E E,EE,ES,FI,FI,GB,GE,HU,IL ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC, LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SK,TJ, TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN (71)出願人 テキサス・インストルメンツ・インコーポ レーテッド アメリカ合衆国テキサス州75265,ダラス, ノース・セントラル・エクスプレスウェイ 13500,ピー・オー・ボックス 655474 (72)発明者 ジョーダノ,ジョセフ・エイ アメリカ合衆国ヴァージニア州22020,セ ンターヴイル,オークミア・プレイス 15344 (72)発明者 ガスリー,カレン・スコット アメリカ合衆国ヴァージニア州20191,レ ストン,ウェイブリッジ・レーン 1952 (72)発明者 ヘンドリクス,サミュエル・エス アメリカ合衆国テキサス州78729,オース ティン,サン・フェリペ・ブールヴァード 7800,ナンバー 402 (72)発明者 ジェイコブズ,カール・アール アメリカ合衆国テキサス州78605,バート ラム,ピー・オー・ボックス215 (72)発明者 メイズ,トーマス・エル アメリカ合衆国テキサス州78759,オース ティン,テイラー・ドレイパー・レーン 11266,ナンバー 2324 (72)発明者 マコール,ドン・シー アメリカ合衆国テキサス州78681,ラウン ド・ロック,クリーク・ベンド・サークル 2709 (72)発明者 ナドカーニ,ジータ・ビー アメリカ合衆国テキサス州78735,オース ティン,イーグルズ・ランディング・ドラ イブ 4430 (72)発明者 サージェント,ロイド・ジー アメリカ合衆国テキサス州78621,エルジ ン,ルート 4 236エイ (72)発明者 ターナー,ジェフリー・エル アメリカ合衆国テキサス州78704,オース ティン,モンテクレイア・ストリート 2200ビー (72)発明者 ウィルキンズ,デボラ・ティー アメリカ合衆国テキサス州78733,オース ティン,エル・ジエジョ・カミノ 905

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.カスタマによって処理される販売について、その料金をカスタマに請求する 、無線周波数を用いたカスタマ識別機能を備えた販売方法において、 カスタマ識別データを含んでいるトランスポンダがディスペンサのレンジ内に あるかどうかを決定するステップであって、ディスペンサは、処理を開始するた めにカスタマによるアクティブ化を要求し、ディスペンサは、ディスペンサのレ ンジ内に無線周波信号を放射し、かつ、トランスポンダによって受信される無線 周波信号の放射に応答して、トランスポンダからのカスタマ識別データを受信す るリーダを備えている、決定ステップと、 ディスペンサのレンジ内にトランスポンダが存在すると判定した後に、カスタ マによってディスペンサがアクティブ化されたか否かを判定するステップと、 トランスポンダがディスペンサのレンジ内の存在すると判定しかつディスペン サがアクティブ化されたとき、リーダによって受信されたカスタマ識別データを アクティブ化されたディスペンサにおける処理に関連付け、そして、カスタマ識 別データに応じて、カスタマがアクティブ化されたディスペンサにおける処理を 実行可能にし、課金を行うステップと からなることを特徴とする販売方法。 2.請求項1記載の方法において、該方法はさらに、アクティブ化されたディス ペンサにおいて処理を実行する前に、カスタマ識別データに対応するカスタマ口 座が有効であるかどうかを判定するカスタマ口座有効性判定ステップと、有効な カスタマ口座に対してのみ、処理に対する課金を許可するステップを含んでいる ことを特徴とする方法。 3.請求項2記載の方法において、カスタマ口座有効性判定ステップは、口座の 照合のために遠隔カード処理ネットワークにアクセスするステップを含んでいる ことを特徴とする方法。 4.請求項2記載の方法において、カスタマ口座有効性判定ステップは、口座の 照合のためにローカル・ファイルにアクセスするステップを含んでいることを特 徴とする方法。 5.請求項2記載の方法において、カスタマ口座有効性判定ステップは、少なく とも1つのディスペンサのアクティブ化の後に実行されることを特徴とする方法 。 6.請求項2記載の方法において、カスタマ口座有効性判定ステップは、少なく とも1つのディスペンサのアクティブ化の前に実行されることを特徴とする方法 。 7.請求項7記載の方法において、ディスペンサは燃料供給ディスペンサである ことを特徴とする方法。 8.請求項1記載の方法において、トランスポンダは車両搭載型であることを特 徴とする方法。 9.カスタマによって処理される販売について、その料金をカスタマに請求する 、無線周波数を用いたカスタマ識別機能を備えた販売方法において、 カスタマ識別データを含んでいるトランスポンダがディスペンサのレンジ内に あるかどうかを決定するステップであって、ディスペンサは、処理を開始するた めにカスタマによるアクティブ化を要求し、ディスペンサは、ディスペンサのレ ンジ内に無線周波信号を放射し、かつ、トランスポンダによって受信される無線 周波信号の放射に応答して、トランスポンダからのカスタマ識別データを受信す るリーダを備えている、決定ステップと、 トランスポンダがディスペンサのレンジ内に存在するとき、カスタマにレンジ 内指示を提供するステップと、 ディスペンサのレンジ内にトランスポンダが存在すると判定した後に、カスタ マによってディスペンサがアクティブ化されたか否かを判定するステップと、 トランスポンダがディスペンサのレンジ内に存在すると判定した後にディスペ ンサがアクティブ化されたとき、リーダによって受信されたカスタマ識別データ をアクティブ化されたディスペンサにおける処理に関連付け、そして、カスタマ 識別データに応じて、カスタマがアクティブ化されたディスペンサにおける処理 を実行可能にし、課金を行うステップと からなることを特徴とする販売方法。 10.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、 トランスポンダがディスペンサのレンジ内に存在すると判定した後ディスペン サがアクティブ化される前に制限時間が経過した場合、カスタマ識別データに対 応するカスタマに課金しないように、ディスペンサにおける処理の手法を実行す るステップ を備えていることを特徴とする方法。 11.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、 カスタマ識別データに対応するカスタマが別の支払い方法を選択した場合、カ スタマに課金しないように、ディスペンサにおける処理の手法を実行するステッ プ を備えていることを特徴とする方法。 12.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、 カスタマ識別データに対応するカスタマがディスペンサのアクティブ化を行う 前に、トランスポンダがディスペンサのレンジ内に所定時間、存在しない場合、 カスタマに課金しないように、ディスペンサにおける処理の手法を実行するステ ップ を備えていることを特徴とする方法。 13.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、 ディスペンサのアクティブ化の後にトランスポンダがディスペンサのレンジ内 にもはや存在しない場合、カスタマ識別データに対応するカスタマに課金しない ように、ディスペンサにおける処理の手法を実行するステップ を備えていることを特徴とする方法。 14.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、 所定時間以内にディスペンサにおける処理を完了するためにトランスポンダが 予め用いられた場合、カスタマへのレンジ内指示の提供を無効化するステップ を備えていることをと特徴とする方法。 15.請求項9記載の方法において、 レーダーが受信したカスタマ識別データに応答して、ディスペンサにおけるカ スタマ特定動作を実行するステップ を備えていることを特徴とする方法。 16.請求項9記載の方法において、トランスポンダは車両搭載型であり、ディ スペンサは燃料ディスペンサであることを特徴とする方法。 17.請求項9記載の方法において、トランスポンダは、カスタマが把持できる よう構成されていることを特徴とする方法。 18.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、処理の完了時にカスタマ の指示を不能化するステップを備えていることを特徴とする方法。 19.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、 トランスポンダがディスペンサのレンジ内に存在すると判定した後、処理を開 始するためのカスタマ指示をディスペンサにおいて表示するステップ を備えていることを特徴とする方法。 20.請求項9記載の方法において、ディスペンサはノズルを備えた燃料ディス ペンサであり、該ディスペンサはノズルの持ち上げによってアクティブ化される ことを特徴とする方法。 21.請求項9記載の方法において、ディスペンサはノズル・レバーを備えた燃 料ディスペンサであり、該ディスペンサはノズル・レバーの持ち上げによってア クティブ化されることを特徴とする方法。 22.請求項9記載の方法において、ディスペンサは選択スイッチを備えており 、該ディスペンサは選択スイッチを動作させることによってアクティブ化される ことを特徴とする方法。 23.請求項9記載の方法において、該方法はさらに、アクティブ化されたディ スペンサにおいて処理を実行する前に、カスタマ識別データに対応するカスタマ 口座が有効であるかどうかを判定するステップと、有効なカスタマ口座に対して のみ処理に関する課金を許可するステップとを備えていることを特徴とする方法 。 24.請求項9記載の方法において、トランスポンダは読み出し/書き込みトラ ンスポンダであり、該トランスポンダのカスタマ識別データが使用時に更新され る処理履歴情報を含むことが可能であることを特徴とする方法。 25.カスタマによって処理される販売について、その料金をカスタマに請求す る、無線周波数を用いた燃料販売方法において、 カスタマ識別データを含んでいる車両搭載型トランスポンダがディスペンサの 車両燃料供給レンジ内にあるかどうかを判定するステップであって、ディスペン サは、処理を開始するためにカスタマによるアクティブ化を要求し、ディスペン サは、ディスペンサのレンジ内に第1のアンテナから無線周波信号を放射し、か つ、トランスポンダによって受信される無線周波信号の放射に応答して、トラン スポンダからのカスタマ識別データを受信するリーダを備えている、判定ステッ プと、 トランスポンダが車両燃料供給レンジ内に存在するとき、カスタマにレンジ内 指示を提供するステップと、 車両燃料供給レンジ内にトランスポンダが存在すると判定した後、カスタマに よってディスペンサがアクティブ化されたか否かを判定するステップと、 トランスポンダが車両燃料供給レンジ内にあると判定した後、カスタマによっ てディスペンサがアクティブ化されたかどうかを判定するステップと、 車両燃料供給レンジ内にトランスポンダがあると判定した後、ディスペンサが アクティブ化されたとき、リーダによって受信されたカスタマ識別データをアク ティブ化されたディスペンサにおける処理に関連付け、そして、カスタマ識別デ ータに応じて、カスタマがアクティブ化されたディスペンサにおける処理を実行 可能にし、課金するステップと からなることを特徴とする販売方法。 26.請求項25記載の方法において 該方法はさらに、 カスタマ識別データを含んでいる把持型トランスポンダが、ディスペンサの閉 鎖レンジ内にあるかどうかを判定するステップであって、ディスペンサのリーダ が閉鎖レンジ内に無線周波信号を放射し、かつトランスポンダによって受信され た放射無線信号に応答して、トランスポンダからカスタマ識別データゐ受信する 第2のアンテナを含んでいる、判定ステップと、 ディスペンサがアクティブ化される前に把持型トランスポンダが閉鎖レンジ内 にあるとき、車両搭載型のトランスポンダのディスペンサにおける使用を無効に し、ディスペンサのアクティブ化、及びリーダによって受信された把持型トラン スポンダのカスタマ識別データのアクティブ化されたディスペンサにおける処理 へ関連付けに続いて、アクティブ化されたディスペンサにおける処理を、把持型 形トランスポンダのカスタマ識別データに応じて、カスタマが実行可能となり、 かつ、課金されるステップと を備えることを特徴とする方法。 27.請求項25記載の方法において、ディスペンサはノズルを有する燃料ディ スペンサであり、該ディスペンサのアクティブ化はノズルの持ち上げによって行 われることを特徴とする方法。 28.請求項25記載の方法において、ディスペンサはノズル・レバーを有する 燃料ディスペンサであり、該ディスペンサのアクティブ化はノズル・レバーの持 ち上げによって行われることを特徴とする方法。 29.請求項25記載の方法において、アンテナは、車両搭載型のトランスポン ダの前で振動する把持型アンテナであり、ディスペンサのレンジ内にトランスポ ンダが配置されるよう構成されていることを特徴とする方法。 30.請求項25記載の方法において、車両はオン・ボード・コンピュータを備 えており、トランスポンダは、該トランスポンダからアンテナに送信するための 車両診断情報を読み取るためにオン・ボード・コンピュータに接続可能であるこ とを特徴とする方法。 31.請求項26記載の方法において、リーダが、把持型トランスポンダを使用 するためのサービス・ステーション・ビルディング内に配置されており、サービ ス・ステーション・ビルディングのリーダにおいて処理を完了することができる よう構成されていることを特徴とする方法。 32.請求項25記載の方法において、リーダはトランスポンダを使用する洗車 と関連付けられており、洗車処理を完了することができるよう構成されているこ とを特徴とする方法。 33.カスタマによって処理される販売について、その料金をカスタマに請求す るための、無線周波数を用いたカスタマ識別機能を備えた販売システムにおいて 、 カスタマ識別データを含んでいるトランスポンダがディスペンサのレンジ内に あるかどうかを決定する手段であって、ディスペンサは、処理を開始するために カスタマによるアクティブ化を要求し、ディスペンサは、ディスペンサのレンジ 内に無線周波信号を放射し、かつ、トランスポンダによって受信される無線周波 信号の放射に応答して、トランスポンダからのカスタマ識別データを受信するリ ーダを備えている、判定手段と、 ディスペンサのレンジ内にトランスポンダが存在するとき、カスタマにレンジ 内指示を提供する手段と、 ディスペンサのレンジ内にトランスポンダが存在すると判定した後に、カスタ マによってディスペンサがアクティブ化されたか否かを判定する手段と、 トランスポンダがディスペンサのレンジ内の存在すると判定しかつディスペン サがアクティブ化されたとき、リーダによって受信されたカスタマ識別データを アクティブ化されたディスペンサにおける処理に関連付け、そして、カスタマ識 別データに応じて、カスタマがアクティブ化されたディスペンサにおける処理を 実行可能にし、課金を行う手段と からなることを特徴とする販売システム。 34.請求項33記載のシステムにおいて、ディスペンサはノズルを有する燃料 ディスペンサであり、該ディスペンサのアクティブ化は、ノズルの持ち上げによ って実行されることを特徴とするシステム。 35.請求項33記載のシステムにおいて、ディスペンサはノズルを有する燃料 ディスペンサであり、該ディスペンサのアクティブ化は、ノズルの持ち上げによ って実行されることを特徴とするシステム。 36.請求項33記載のシステムにおいて、該システムはさらに、アクティブ化 されたディスペンサにおける処理を許可する前に、カスタマ識別データに対応す るカスタマ口座が有効であるかどうかを判定するカスタマ口座有効性判定し、有 効なカスタマ口座に対してのみ、処理に対する課金を許可する手段を含んでいる ことを特徴とするシステム。 37.カスタマによって処理される販売について、カスタマ識別データを有する トランスポンダを用いて、その料金をカスタマに請求するための、無線周波数を 用いたカスタマ識別機能を備えた販売システムにおいて、 それぞれがカスタマ処理を提供する複数のディスペンサと、 各ディスペンサの供給エリアに関連付けられたアンテナと、 少なくとも1つのアンテナに接続され、各供給エリアのレンジ内にアンテナか ら無線周波信号を放射する少なくとも1つのリーダであって、トランスポンダが 供給エリアのレンジ内にあるときに放射された無線周波信号に応答して、リーダ が受信すべきカスタマ識別情報をトランスポンダから受信するリーダと、 アンテナから放射された無線周波信号の同期をとって、ある1つの供給エリア に関連付けられたアンテナによって受信されるカスタマ識別データが、他の供給 エリアに存在するトランスポンダからのものとならないようにする同期手段と、 少なくとも1つのリーダ及びディスペンサに接続され、供給エリアにおいて受 信されたカスタマ識別情報を、関連するディスペンサにおける処理に関連付け、 ディスペンサにおける処理が終了したときにカスタマ識別情報に対応するカスタ マに課金する手段と を含むことを特徴とするシステム。 38.請求項37記載のシステムにおいて、アンテナの第1の組は第1の方向に 指向し、第2の組は第2の方向に指向しており、同期手段は、第1の組のアンテ ナから無線周波信号の放射を、第2の組のアンテナからの無線周波信号の放射と 異なる時間に生じさせる手段を備えていることを特徴とするシステム。 39.請求項37記載のシステムにおいて、同期手段は、 相互にほぼ向き合っているアンテナからの無線信号の放射を、相互に異なる時 間に生じさせる手段 を備えていることを特徴とするシステム。 40.請求項37記載のシステムにおいて、各アンテナからの無線周波信号は、 放射と放射の間に同期時間だけ離れて放射され、少なくとも1つのアンテナは第 1の方向に指向し、少なくとも1つのアンテナは第2の方向に指向し、同期手段 は、第1の方向に指向するアンテナが、第2の方向に指向するアンテナの放射の 同期時間の間に、無線周波信号を放射するように制御することを特徴とするシス テム。 41.請求項37記載のシステムにおいて、少なくとも1つのリーダは、マスタ ・リーダと少なくとも1つのスレーブ・リーダとを含み、マスター・リーダは、 プロセッサとアンテナが接続された少なくとも1つのチャネルとを含み、スレー ブ・リーダは、プロセッサとアンテナが接続された少なくとも1つのチャネルと を含み、同期手段は、 マスタ・リーダ及びスレーブ・リーダのプロセッサに接続された同期信号ライ ンと、 マスタ・リーダのプロセッサによって同期信号ラインに発生され、第1及び第 2の状態との間で変化する同期信号であって、該同期信号が第1の状態にある場 合、マスタ・リーダのプロセッサが、自身の少なくとも1つのチャネルに接続さ れたアンテナから無線周波信号を放射するように指示し、スレーブ・リーダのプ ロセッサが、自身の少なくとも1つのチャネルに接続されたアンテナから無線周 波信号を放射するように指示し、これにより、それぞれのリーダのチャネルに接 続されたアンテナから発生される無線周波信号が同期するようにした、同期信号 と を含むことを特徴とするシステム。 42.請求項41記載のシステムにおいて、少なくとも1つのリーダはそれぞれ 、少なくとも第1及び第2のチャネル及び該チャネルに接続されたアンテナを含 み、同期信号は、可変幅のパルスであって、その幅が第1及び第2のチャネルの 一方を特定するパルスを含み、かつ、該パルスは、マスタ・リーダ及びスレーブ ・リーダのプロセッサが、同時に、少なくとも第1及び第2のチャネルの内の同 一チャネルに接続されたアンテナから無線周波信号を放射するように指示し、こ れにより、少なくとも第1及び第2のチャネルの内の該同一チャネルに接続され たアンテナからの無線周波信号の放射の同期をとることを特徴とするシステム。 43.カスタマによって処理される販売について、その料金をカスタマに請求す るための、無線周波数を用いたカスタマ識別機能を備えた販売システムにおいて 、 カスタマ識別データを備えたトランスポンダと、 カスタマによる処理を提供するディスペンサと、 ディスペンサの各側部にある供給エリアそれぞれに対応して設けられたアンテ ナと、 トランスポンダが供給エリアの1つのエリアのレンジ内に存在することを、デ ィスペンサに関連するカスタマに知らせるレンジ内インジケータと、 複数のアンテナに接続された少なくとも1つのリーダであって、アンテナが、 各供給エリアのレンジ内に無線周波信号を放射し、かつ、トランスポンダからカ スタマ識別データを受信し、トランスポンダが供給エリアのレンジ内に存在する ときに放射された無線周波信号に応答して、カスタマ識別データを受信するリー ダと、 少なくとも1つのリーダ及びディスペンサに接続され、供給エリアにおいて受 信されたカスタマ識別データを関連するディスペンサにおける処理に関連付け、 ディスペンサにおいて処理が終了すると、カスタマ識別データに対応するカスタ マに料金を請求するプロセス手段と からなることを特徴とする販売システム。 44.請求項43記載のシステムにおいて、複数のアンテナは、ディスペンサの 両側から外方に伸びており、かつ、各アンテナの一方の側がディスペンサから下 方でかつ外方に供給エリアに向かって電磁界を生成し、各アンテナの多能の側が ディスペンサの他の側から上方でかつ離れる方向に電磁界を生成するよう、ディ スペンサに関して配置されていることを特徴とするシステム。 45.請求項43記載のシステムにおいて、複数のアンテナは、ディスペンサの 両側から外方に伸びており、アンテナの平面がディスペンサの両側にほぼ直交し ていることを特徴とするシステム。 46.請求項43記載のシステムにおいて、レンジは、ディスペンサの一方の側 からほぼ60〜84インチの深さにを有していることを特徴とするシステム。 47.請求項43記載のシステムにおいて、アンテナは、ディスペンサに関して 保持され、把持型トランスポンダによって使用されるショート・レンジ・アンテ ナであることを特徴とするシステム。 48.請求項47記載のシステムにおいて、ショート・レンジ・アンテナのトラ ンスポンダの範囲は、約2〜6インチであることを特徴とするシステム。 49.請求項43記載のシステムにおいて、アンテナは、 ディスペンサに関して保持され、車両搭載型トランスポンダによって使用され るロング・レンジ・アンテナと、 ディスペンサに関して保持され、把持型トランスポンダによって使用されるシ ョート・レンジ・アンテナと を含んでいることを特徴とするシステム。 50.カスタマによって処理される販売について、その料金をカスタマに請求す るための、無線周波数を用いたカスタマ識別機能を備えた販売システムにおいて 、 カスタマ識別データを含んだトランスポンダと、 供給エリア内においてカスタマ処理を提供するディスペンサと、 それぞれがディスペンサの供給エリアに関連付けられた複数のアンテナであっ て、ディスペンサに対向する位置に保持されて車両搭載型トランスポンダによっ て使用されるロング・レンジ・アンテナと、ディスペンサに対向する位置に保持 されて把持型トランスポンダによって使用されるショート・レンジ・アンテナと を含む複数のアンテナと、 複数のアンテナに接続され、供給エリアの所定のロング・レンジ内にロング・ レンジ・アンテナから無線周波信号を放射し、供給エリアの所定のショート・レ ンジ内にショート・レンジ・アンテナから無線周波信号を放射し、さらに、トラ ンスポンダからカスタマ識別データを受信する少なくとも1つのリーダであって 、カスタマ識別データが、トランスポンダが供給エリアのレンジ内に存在すると きに放射された無線周波信号に応答して受信される、リーダと、 少なくとも1つのリーダ及びディスペンサに接続され、ディスペンサにおける 処理に、ディスペンサで受信したカスタマ識別データを関連付け、処理が終了し たときに、カスタマ識別データに対応するカスタマに料金を請求するプロセス手 段と からなることを特徴とするシステム。 51.請求項50記載のシステムにおいて、該システムは更に、ディスペンサに 設けられ、トランスポンダが供給エリアのレンジ内に存在するときにカスタマに 指示を発生するレンジ内インジケータを備えていることを特徴とするシステム。 52.請求項50記載のシステムにおいて、車両搭載型トランスポンダ及び把持 型形トランスポンダの両方ともが供給エリアのレンジ内に存在するとき、プロセ ス手段は、車両搭載型トランスポンダの使用を無効化してそのカスタマに処理に 対する課金を行わず、把持型トランスポンダ使用を許可してそのカスタマに処理 に対する課金を行うことを特徴とするシステム。 53.請求項50記載のシステムにおいて、所定のロング・レンジは、ディスペ ンサから車両燃料供給の距離であることを特徴とするシステム。 54.請求項50記載のシステムにおいて、所定のショート・レンジは、ショー ト・レンジ・アンテナから数インチの範囲内であって、カスタマがショート・レ ンジのトランスポンダで合図することが可能な範囲であることを特徴とするシス テム。
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