JPH115079A - 冷却水系におけるブロー制御方法 - Google Patents

冷却水系におけるブロー制御方法

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JPH115079A
JPH115079A JP15876597A JP15876597A JPH115079A JP H115079 A JPH115079 A JP H115079A JP 15876597 A JP15876597 A JP 15876597A JP 15876597 A JP15876597 A JP 15876597A JP H115079 A JPH115079 A JP H115079A
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JP
Japan
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water
blow
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lower limit
water level
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Pending
Application number
JP15876597A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Yasuhara
義晴 安原
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロー制御の精度を上げ、水質変化の変動域
にむらの少ない細かな制御を行うことの出来るブロー制
御方法を提供する。 【解決手段】 水位に上限と下限を定め、下限になれば
新たな補給水を流入させ、上限になれば水補給を停止さ
せる水槽を備えた冷却水系で、電気伝導率で水質を監視
し、電気伝導率が所定の上限値になればブロー操作を開
始し、水量が減って監視水位が下限値に至ればブロー操
作を停止する。特に、前記のブロー操作によって監視水
位が下限に至り、いったんブロー操作を停止すれば、そ
の後に監視水位が上限に達するまではブロー操作をする
ことなく補給水を継続的に流入させるとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄鋼産業、化学プ
ラントなどで広範囲にわたって使用されている冷却水系
のブロー制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼産業、化学プラントなどでは、機器
の冷却などに冷却水系を使用する。開放冷却水系の場
合、冷却水の一部が蒸発し冷却水中の硬度成分、シリ
カ、塩化物イオンなどが濃縮する。これらの成分が過剰
に濃縮すればスケール障害や腐食障害といった問題が起
きる。そのため、質の低下した水はしばしばブロー操作
によって系外に放出し、良質の水を導入することによっ
て水質管理を行っている。
【0003】水槽では補給水の流入制御とブロー制御と
を行うが、両者は相互に独立的に行う。ブロー操作の制
御は通常、電気伝導率を監視しながら行う。図3は従来
のブロー制御方法を示すフローチャート図である。予め
電気伝導率に上限値と下限値とを定める。また、水補給
を開始する下限水位と水補給を停止する上限水位とを定
める。電気伝導率を監視し、それが所定の上限値に至れ
ばブロー操作を開始する。水位が下限になれば補給水を
流入、その後電気伝導率が下限値になるまで古い水の放
出と新たな水の補給が続く。古い水と新たな水とがある
程度入れ替わり、電気伝導率が下限値になればブロー操
作を停止する。その後、水位が上限に至れば補給水の流
入も停止させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなブロー制御
方法では、水質変化の幅が大きくなることは避けられな
い。しかも、水質変化の変動域にむらが生じてもなお一
定以上の水質は必ず確保しなければならない。そのため
実際に必要な変動幅以上にやや広めに上限値と下限値と
を定め、その範囲内で水質変化を監視しているというの
が実情である。結局、水質変化に速やかに対応する細か
な制御がしにくいという問題点があった。ブロー制御の
精度を上げることは冷却水系の運転状態を安定にさせ、
スケール障害や腐食障害のような問題の発生を防止し、
さらには節水、薬品使用量の削減という効果も生み出
す。したがって本発明は、ブロー制御の精度を上げ、水
質変化の変動域にむらの少ない細かな制御を行うことの
出来るブロー制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の手段によ
ってその課題を解決した。 (1)水位に上限と下限を定め、下限になれば新たな補
給水を流入させ、上限になれば水補給を停止させる水槽
を備えた冷却水系で、電気伝導率で水質を監視し、電気
伝導率が所定の上限値になればブロー操作を開始し、水
量が減って監視水位が下限値に至ればブロー操作を停止
することを特徴とする冷却水系におけるブロー制御方
法。 (2)監視水位が下限に至り、前記ブロー制御によりブ
ロー操作をいったん停止すれば、その後に監視水位が上
限に達するまではブロー操作をすることなく補給水を継
続的に流入させることを特徴とする上記(1)記載の冷
却水系におけるブロー制御方法。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。原則として、本発明の冷却水系におけ
るブロー制御方法は、冷却水系の水槽の水量制御と併せ
て行うとよい。図1は、そのような場合の冷却水系の水
槽の水量制御の一例を示すフローチャート図である。図
2は、本発明に関するもので、冷却水系の水槽のブロー
制御の一実施態様を示すフローチャート図である。予め
水槽に、水が減少した場合に補給を開始する下限水位
と、その水補給を停止する上限水位とを定め、水質が悪
化した際にブロー操作を開始する電気伝導率の上限を定
める。冷却水系の水槽の水量制御は次のように行う。図
1に示すように、水量の制御を開始し、やがて水位が減
少してその下限に達すれば、その時点から補給水の流入
を開始する。補給水がたまって水位が上限に達すれば補
給水の流入を停止する。
【0007】本発明にかかる冷却水系の水槽のブロー制
御は、例えば次のように行う。図2に示すように、ブロ
ー制御を開始し、電気伝導率が所定の上限に達すれば直
ちにブロー操作を開始する。水位が減少して下限に達す
れば、ブロー操作を停止して同時に補給水の流入を開始
する。水位が上限に達すれば補給水の流入を停止する。
水量の監視を続ける間こうした操作を繰り返す。本発明
の制御方法では補給水が流入している間、ブロー操作を
停止する。冷却水の電気伝導率の変化は以下の式で表現
できる。冷却水の電気伝導率は補給水停止時に最も低く
なり、その値は式1で表される。
【0008】
【数1】
【0009】 C1 :冷却水の電気伝導率(補給水流入開始時) C2 :冷却水の電気伝導率(補給水停止時) CM :補給水の電気伝導率 V :冷却水水槽水位上限時の保有水量 ΔV:保有水量の変動幅(冷却水水槽水位上限時の保有
水量−下限水位の保有水量) そして冷却水の電気伝導率変動幅は式2で表される。
【0010】
【数2】
【0011】電気伝導率でブロー制御をする場合、変動
幅を100μS/cm以上で設定するケースが多く、
(C1 −CM )×ΔV/Vの値が100以下になるよう
に設計すれば電気伝導率をより細かく制御することがで
きる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
はこれに限定されない。冷却水系を運転し、補給水の流
入とブロー操作を行った。冷却水系の運転条件を表1
に、補給水の流入およびブローの作動条件を表2にまと
めた。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】実施結果を図4、図5に示す。図4は本発
明に従った実施例における冷却水の電気伝導率の経時的
変化を示す。図5は比較例における冷却水の電気伝導率
の経時的変化を示す。上記の結果から次のことが分かっ
た。ブロー停止条件を冷却水電気伝導率の下限値(55
0μS/cm)に設定していた従来法(比較例)では冷
却水電気伝導率の変動幅が530〜650μS/cmで
あり、下限値を若干下回るケースもあった。これは補給
水流入時にブロー操作が行われていたためである。これ
に対して、ブロー停止条件を保有水量の下限に設定した
本実施例では、600〜650μS/cmとその変動幅
が小さく、細かな制御ができていた。
【0016】
【発明の効果】本発明は、電気伝導率が所定の上限値に
なればブロー操作を開始し、水位が下限に至ればブロー
操作を停止するため、ブロー制御の精度を上げ、水質変
化の変動域にむらの少ない細かな制御を行うことの出来
るブロー制御方法を提供することができる。このため、
冷却水系の運転状態を安定にし、障害の発生を防止し、
節水や薬品使用量の削減にも効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷却水系の水槽の水量制御の一例を示すフロー
チャート図である。
【図2】本発明に関する冷却水系の水槽のブロー制御の
一実施態様を示すフローチャート図である。
【図3】従来のブロー制御の方法を示すフローチャート
図である。
【図4】本発明の実施例における冷却水の電気伝導率の
経時的変化を示すグラフ図である。
【図5】比較例における冷却水の電気伝導率の経時的変
化を示すグラフ図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水位に上限と下限を定め、下限になれば
    新たな補給水を流入させ、上限になれば水補給を停止さ
    せる水槽を備えた冷却水系で、電気伝導率で水質を監視
    し、電気伝導率が所定の上限値になればブロー操作を開
    始し、水量が減って監視水位が下限値に至ればブロー操
    作を停止することを特徴とする冷却水系におけるブロー
    制御方法。
  2. 【請求項2】 監視水位が下限に至り、前記ブロー制御
    によりブロー操作をいったん停止すれば、その後に監視
    水位が上限に達するまではブロー操作をすることなく補
    給水を継続的に流入させることを特徴とする請求項1記
    載の冷却水系におけるブロー制御方法。
JP15876597A 1997-06-16 1997-06-16 冷却水系におけるブロー制御方法 Pending JPH115079A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001300511A (ja) * 2000-04-25 2001-10-30 Hakuto Co Ltd 循環冷却水系の水質制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001300511A (ja) * 2000-04-25 2001-10-30 Hakuto Co Ltd 循環冷却水系の水質制御方法
JP4518525B2 (ja) * 2000-04-25 2010-08-04 伯東株式会社 循環冷却水系の水質制御方法

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