JPH11507147A - 二部材ペダルロッド及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ペダルロッドは二つの別個の部材（１１および１２）、即ちロッド部（１１）と頭部（１２）、から成り、該部材（１１、１２）は６つの別個の要素（３０、３１）をもつ圧縮ジョイントによって結合されている。部材（１１および１２）は選択的にメッキおよび／又は塗装されて、環境に対する抵抗又は色コード化を与え、そして経済的コストでの大量生産を特にし易くするユニットを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 二部材ペダルロッドおよびその製造方法関連出願 この出願は調節可能ペダルロッドとその製造方法と称する発明についての１９ ９３年４月９日出願の私の別の出願０８／０４５６５４の一部継続出願に基づく ものである。発明の背景 発明の属する分野 この発明は車輛産業で利用されるタイプのペダルロッドに関するもので、手又 は足で操作される部材及び乗用車又はトラックの制動装置のような車両運転機構 と互いに連結する棒状の部材を介して運転者が力を加えることにより装置が作動 する。従来の技術 私の持つ先行の特許第４９０１４２６号で、私はペダルロッド機構に、回転に よらずに、押圧によってねじ山又はねじ山部材を形成する方法及び装置を開示し 、特許を請求した。 私の先行特許第５２３０１３４号となった出願０７／８３３６６５で、私は機 械的結合のそれぞれのねじ山部が結合するとき選択的な固定を許すように、どの ように組み合わされ、あるいは故意に組合せが避けられるかを開示している。 一部継続出願であるこの出願の１９９３年４月９日付の新出願０８／０４５６ ５４で企図されたことは、顧客が供給する平均的な大きさの組立体に調節可能で 、予め組み込まれ、ねじ山がつけられ組み立てられるペダルロッドを提供し、つ いで顧客の組立てラインでさらに調整しないで、しっかり固定されて組み立てら れ使用に供されることである。発明の概要 この発明の原則に従い、二部材ペダルロッドが提供される。このペダルロッド は強靭で効率がよく、速く簡便に製造され経済的であり、これによって競争に堪 える価格のペダルロッドが提供されされ、初期の目的どおり全く信頼性あるもの である。 ２つの個々の部材は頭部と軸部であり、全くねじ山のないまま形成される。そ の上、頭部は軸部と異なる材料で作ることができる。これによって、材料の選択 の可能性を与え、このペダルロッド組立の構成要素の一方又は他方を個別にメッ キしたり塗装することができる。これにより、その部材の道路上の化学物質によ るさび、腐食のような環境問題に対する抵抗を保護する方向で強める。このよう なメッキ又は塗装は色コード化を可能とする。例えば、頭部部材の色彩メッキ工 程をこのように選択的に扱うことにより、異なるもとの部材の製造者の部材は、 同じ組立てライン上で作られても、互いに区別することができる。このような選 択的メッキ工程は、他の部材への組立てに不都合に影響することの危険を避けて 行うことができる。 これらの二つの個々の部材は、単に押込みによる適合によって永久的に互いに しっかりと組み合わされ、互いに圧縮によって固定され、これによって６つの個 別の圧縮要素を持つ圧縮結合がもたらされる。図面の説明 図１は、この発明の原則に従い構成されたペダルロッドのユニットの斜視図で ある。 図２は、この発明の軸部の側面の縦断面図を示す立面図である。ただし、部分 的に破断され、その部分の断面を示して軸部に与えられた特徴の詳細を示してい る。 図３は、この発明の頭部とその先の軸部との組合せにおける接合部のを示す側 面での立面図である。 図４は、図３の IV −IV線に沿う断面図で頭部の別の詳細を示す。 図５は、図３の V−V 線に沿う断面図で、頭部のさらに別の構造的特徴を示す 。 図６は、二部材の組立後の圧縮結合と圧縮接合部を示す拡大部分断面図である 。 図７は、図６の VII−VII 線に沿う断面図である。優先される実施例の説明 この出願は、調節可能ペダルロッドとその製造方法と称する発明についての１ ９９３年４月９日出願０８／０４５６５４の一部継続出願に基づくものである。 この発明の方法と製造技術の優先的な進行過程は次の説明から理解される。 金属の棒状材料から、この発明により提供されるペダルロッドの二つの別個の 部材、二要素、が作られる。 この発明の実施にあたり、その目的は図１に示されるようなペダルロッドを提 供することであり、これを全体として１０の符号で示す。ペダルロッド１０は２ つの個別の部材、すなわちロッド又は軸部１１と頭部１２とを構成する部材とで 構成される。頭部１２は、特性１０１０から１０２０まで、又は８６２０を示す 平らな圧延鋼で作る。この材料は、特に自働パンチプレスに適しており、私はこ の発明の原則に従う頭部を作るには特に適していることを発見した。もちろん、 この技術分野で通常の知識を持つ者が、この発明の精神からそれ程離れない異な った成分の材料を選択できることは理解されなければならない。しかし、指定し た材料は、私の発見の最良の方法を形づくるものとして指摘される。 自動車の制動装置の環境へ対応できるロッド又は軸要素として、私はロックウ エル“Ｂ”９５−１０５ １２Ｌ１４鋼材を選択した。この材料は機械加工や圧 断作業に特に適していることを発見した。特に近時の低コスト製造技術に合うよ うに一般に企図されている自働機械で上記の作業を行うときに適当である。 図２に関連し、ロッド又は軸部はロッド状の円筒状材を機械加工して、ペダル ロッドが関連する機構に適合するように、その自由端にボール１３を持つ、長く 延ばされた円筒状体に形づくられる。ボール１３から続いて軸方向に延びたとこ ろに直径が縮小した小軸１４があり、外方に向かい先細るテーパー部１５へ続き 、本体への移行部分を形成する。そしてより大きな直径の本体へ続き、この部分 はその全長を通じて同一の直径を持ち、１６の符号で示され、この部材の終端ま で続く。本体１６は終端壁１７で終わり、前記終端壁は放射状に向かう面を構成 する。 私の以前提出した出願の一つに開示したように、圧断によりばねが乗るショル ダー１８が形成され、この形成表面の金属を置き換えることで速く簡便になし遂 げられ、複数の突起が本体１６のまわりに放射状外方へ延びて設けられる。 ロッドすなわち軸部１１を仕上げるために要求される唯一の機械加工は、ボー ル１３と関連する本体への移行部分及び軸部１１の終端壁１７に設ける凹部１９ についてである。凹部１９形成手段はドリルとリーマによって遂行され、例えば 多軸ねじ切り盤上で行うことができ、これはボール１３の形成にも使用できる。 凹部１９は円筒状であり、軸部１１の軸方向中心線上に終端壁１７より内方へ延 びることが不可欠である。 図３、４、及び５について述べると、頭部１２は押抜き機操作において図３に 示す形を１回のストロークで形成できる。すなわち、貫通孔２１が中心に設けら れた主部２０が提供される。外縁はほぼ貫通孔２１を同心とする空間を介して位 置する２２の符号で示される曲線を画き、互いに離間して平行する側壁２３、２ ４で終わる。 側壁２３、２４は平らな平面壁２５に続いて終わり、そこから中心軸位置に先 端を丸めた案内端２７を持つ、全体として矩形のボス２６が突出する。ボス２６ の反対側は切り欠かれた逃げ空間２８、２９が形成され、次の組立工程で圧縮部 材がこの空間を占める。ボス２６は、その大きさと形が凹部１９に受け入れられ るように定められなければならない。それは円筒形ではない。それは、断面にお いて矩形であることが不可欠である。しかし、それは以下にさらに詳しく述べる 目的のため、凹部１９の中に適合できるものでなければならない。 ロッドすなわち軸部１１と頭部１２は、軸方向に選択的に近づき、続いて凹部 １９の中にボス２６をはめ込み、この２部分の組立をなし遂げるような第１と第 ２部材を構成する。この組立は機械的になされ、所望により自動化できる。 しかし、この発明の特徴の一は、２つの異なる部品が、選択的な色コード又は メッキを組立部品の結合を損なうことなくなし遂げられるという製造の技術を提 供する点にある。 例えば、ある自動車製造業者は、塩その他の溶氷成分のような道路用化学物質 による腐食にさらされる部品に特別の保護を希望する。このような製造業者は、 頭部は保護される組立体の外方に突出しているので、ペダルロッド組立体の頭部 が特にメッキされ、塗装されて保護されることを望む。 この発明の頭部１２は完全に別個の部品として作られ、ロッドすなわち軸部１ １が作られる材料と異なる材料で作られるので、もとの装置製造業者がわずかな 費用でメッキや色コードの選択を得られることが可能である。頭部はロッドすな わち軸部の構造および機能の特性を損なうことなく、さらに軸部についての費用 をこの製造業者に追加的に課すことなく、個別にメッキすることができる。 例えば、この工程にある頭部は黄色塗料クロム酸塩メッキを行われていて、保 護に十分なメッキはされず、苛酷な運転環境の予想される害に対しては保護が強 化され、しかし識別性の非常に高い塗色がされ、これによって明確に間違えよう もなく、そのメッキされた頭部は特定顧客の部品である特別のペダルロッドであ ることを特定することに役立つ。 私の新出願で開示したように、ペダルロッドは車両の運転者により作動される 運転機構の作動系に作動可能に連結されている。一本の棒状に画かれている頭部 １２は、この分野の技術に通暁する者によって直ちに頭部１２はＵリンクの形状 もとりうると認識するであろうが、これは自動車の製造の部外者によってしばし ば用いられるペダルロッドの形態であり、いわゆるオフセットヘッドと称するも ので、場所的設備上の理由でＯＥＭ自動車製造業者が好む傾向にある。 いずれにしても、頭部１２が軸部１１と組み立てられる直前に、ボス２６が凹 部１９にはめ込まれる。この点で、ボス２６の先の丸い案内端２７は全体として 矩形のボスを円筒形の凹部１９への挿入を容易にし、組立を容易にし、これは自 動化機械によって行われる場合も同様である。 図６と図７をみれば明らかなように、この２部材は押圧によって互いに適合し 、軸部１１の終端壁１７は、頭部１２の平面壁２５に対してぴったりと乗り、ボ ス２６は凹部１９の中に完全に入る。 この結合部において、第１と第２の部材は６つの個別の位置での圧縮により、 永久的に互いに固定することができる。図６と図７で、円周方向に互いに離間し た４つの圧縮部３０が示され、それぞれが軸方向に延びる長方形の孔が軸部１１ の外部を内方に変位させて、内方で頭部１２の隣接する部分と結合する関係にな っている。第１と第２の部材の組立は、軸部の本体を、第２の部材のボスによっ て作られる内部部材を囲む外部部材として関係づけるので、外部部材としての本 体の部分がどのようにして内部部材としてのボス２６の表面に設けられた切り欠 き部２８、２９の中に放射方向内方に変位するかに留意すべきである。さらに、 他の２つの圧縮部が、本体部１６から部分を置き換えボス２６の表面と緊密な結 合関係を作り、２部材を互いにしっかりと固定する。さらによい結合を保証する ため、追加の２つの圧縮端部３１を用いることができる。圧縮端部３１は終端壁 １７の位置で本体部１６の直径方向に相対向して設けられる。 実際、圧縮結合は凹部および移動止め装置として形成され機能し、内部と外部 の部材を一体の組立体として結合させるように働き、前記２部材が単一のペダル ロッドユニットとして構成され、非常な強度と多様性を示し、安い費用で近代の 機械を用いて製造することができる。 色々な細い変更は、当業者によって提案され得るが、認可された特許の範囲内 で、技術に対する私の貢献の範囲に合理的かつ適切に属するすべてのこのよう変 更を私は実施することを希望することを理解されたい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．（ａ）一端に設けたボールと、前記ボールから軸方向へ延びる小さい直径の 小軸と、外方へ向かい先細な移行部分として延びるテーパー部と、そこから全長 にわたって同一の直径で軸方向に延び、放射方向に向かう終端壁で終わる本体部 分とを構成し、前記終端壁はねじ山を持たない凹部を内部に形成する第１の金属 部材、 （ｂ）貫通孔と、前記第１の金属部材内の凹部に相補的に受けられる大きさ と形を持つ平面壁から突出する軸方向に延びるねじ山のないボスを持つ本体部分 を形成する平らな頭部を構成する第２の金属部材、 （ｃ）第２の金属部材のボスが第１の金属部材の凹部に挿入された後で、前 記第１の金属部材の終端壁が前記第２の金属部材の平面壁にぴったり合った第１ および第２の金属部材間に形成された圧縮結合のため、外部部材としての第１の 金属部材から内方へ突出する部分が内部部材としての内部の第２の金属部材の切 り欠き部内へ変位して形成する相互に結合する固定装置とを含み、 第１と第２の金属部材は全体として単一のペダルロッドを形成する、二部 材ペダルロッド。 ２．（ａ）一端に設けたボールと、前記ボールから軸方向へ延びる小さい直径の 小軸と、外方へ向かい先細な移行部分として延びるテーパー部と、そこから全長 にわたって同一の直径で軸方向に延び、放射方向に向かう終端壁で終わる本体部 分とを構成し、前記終端壁はねじ山を持たない凹部を内部に形成する第１の金属 部材、 （ｂ）貫通孔と、前記第１の金属部材内の凹部に相補的に受けられる大きさ と形を持つ平面壁から突出する軸方向に延びるねじ山のないボスを持つ本体部分 を形成する平らな頭部を構成する第２の金属部材、 （ｃ）第２の金属部材のボスが第１の金属部材の凹部に挿入された後で、前 記第１の金属部材の終端壁が前記第２の金属部材の平面壁にぴったり合った第１ および第２の金属部材間に形成された圧縮結合のため、外部部材として の第１の金属部材から内方へ突出する部分が内部部材としての内部の第２の金属 部材の切り欠き部内へ変位して形成する相互に結合する固定装置とを含み、 第１と第２の金属部材は全体として単一のペダルロッドを形成し、前記第 ２の金属部材は保護材料によってメッキ塗装され環境要因に対する第２の金属部 材の抵抗を高めている、二部材ペダルロッド。 ３．前記第１の金属部材は１２Ｌ１４鋼材より作られる、請求項２記載のペダル ロッド。 ４．前記第２の金属部材は特性１０１０−１０２０の平らな圧延鋼で作られ、前 記第２の金属部材の形成は押し抜き機の１回のストロークでなされる、請求項２ 記載のペダルロッド。 ５．メッキ塗装は黄色染料クロム酸塩によって行われる、請求項２記載のペダル ロッド。 ６．（ａ）第１の金属部材の終端壁の内方に隣接する第１の金属部材の本体部分 の表面に円周方向に互いに離間して設けられる４つの圧縮部材 （ｂ）第１の金属部材の終端壁で直径方向に相対向する側に設けられる２つ の圧縮部材 を含む６つの圧縮部材を持つ、請求項２記載のペダルロッド。 ７．一端にボールを持ち、他端は放射方向に延びる面での終端壁で終わり、前記 終端壁で軸方向内方に延びるねじ山のない円筒形の凹部を持つ長く延びる円筒形 の本体部分を持つ金属製軸部と、 平面壁と、前記平面壁から突出して延び、前記金属製軸部の円筒形の凹部 に前記終端壁で挿入され、その大きさと形が前記凹部に受け入れられるように定 められるボスとを含む金属製頭部と、 前記軸部と前記頭部を全体として単一のペダルロッドユニットに結合する 固定装置を持つ前記内部部材と外部部材との間の圧縮部材 とを含み、 前記軸部は第１の外部部材として、前記頭部は第２の内部部材として組み 立てられる、二部材ペダルロッド。