JPH11506808A - 銅マットの電解採取方法 - Google Patents

銅マットの電解採取方法

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JPH11506808A
JPH11506808A JP9525334A JP52533497A JPH11506808A JP H11506808 A JPH11506808 A JP H11506808A JP 9525334 A JP9525334 A JP 9525334A JP 52533497 A JP52533497 A JP 52533497A JP H11506808 A JPH11506808 A JP H11506808A
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ケー ヤング,シャロン
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ザ ユニバーシティー オブ ブリティッシュ コロンビア
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Abstract

(57)【要約】 銅マットから高純度銅の製造のため二酸化硫黄の無い方法においては、銅マットが、一つまたはそれ以上の浸出反応器を備える第二鉄含有硫酸銅電解質浸出アセンブリ中で酸化条件下で浸出され、銅陰極が電解採取槽内に製造され、電解採取槽は浸出アセンブリと物理的に分離して一対となり且つ一つまたはそれ以上の電解採取槽を備えることができる。本方法は大気圧で沸点以下の温度で操作される。

Description

【発明の詳細な説明】 銅マットの電解採取方法 発明の分野 本発明は、湿式冶金及び電解冶金の分野における方法である。特に、大気圧と 沸点以下の温度との下で浸出法(leaching)及び電解採取法によって、硫黄薬剤中 の銅マットから高純度銅を二酸化硫黄を生ずることなく連続製造する方法に関す る。 発明の背景 現在市販銅製品は、溶融、転換及び電気精錬法を含む乾式冶金法に基づくもの が主流であり、浸出、溶媒抽出及び電解採取を含む湿式冶金に基づくものは少な い。 乾式冶金方法は銅を含有する硫化鉱物を取り扱うことに由来して、亜硫酸ガス (二酸化硫黄ガス)を含む大量の離散性ガスを発生するという重大な欠点を持っ ている。特に、転換法及び火炎精錬の操業はこれらの大量のガスを放出する。大 気に放出される二酸化硫黄の量は、国及び地方公共団体により厳重な規制を受け ている。二酸化硫黄の放出規制はさらに厳しくなり、且つ工業界は、規制の遵守 及びそれに伴うコスト高を受けたり、耐えられない高価な罰金を受けたり、或い は設備の稼働の強制的な停止という事態に直面しうる。 亜硫酸ガスの放出を減量または最小にするため、硫化物硫黄を硫酸または元素 の硫黄に変換することを狙った代替的な方法が過去に研究されてきた。硫黄に変 換する過程は費用がかかり且つ技術的に難しい。硫黄元素は非常に市場価値があ るため、より好ましい選択 は粒化物を元素の硫黄に変換することである。過去20年間多くの研究によるS O2問題の取り組みは、粒化物を元素の硫黄への変換に焦点を絞ったものであっ た。このように種々の努力の結果、元素の形状で硫化物硫黄を回収するためにEL ECTROSLURRY,Intec,Dextec及びCLEAR 方法のような多くの湿式冶金法が開発さ れた。 米国特許第4,096,053号及び第4,096,520号に記載のEnviro techのELECTROSLURRY 法は、硫酸塩ベースの湿式冶金法であり、硫黄が浸出残留 物として認められないところの黄銅鉱濃縮物、輝銅鉱濃縮物、溶融煙塵及び沈殿 銅から銅を回収することが可能である。Envirotechの方法においては、浸出と電 解採取とが同時にスラリー電解質中で行われ、且つ陰極質と陽極質とを分離する ダイヤフラムは全く設けられていない。この方法は簡単な槽形態で酸素の発生し ない高電流密度電解採取が提供され、大気圧で沸点以下の温度ですべてユニット が操作される。しかしながら、この方法においては、供給材料は酸可溶性不純物 を取り除くするために、且つその後の電解採取の供給に使用するに受け入れやす い材料とするために、前処理が必要である。この方法の実質的な弱点は、硫化物 及び元素の硫黄の付着により銅陰極の硫黄濃度が驚異的に高くなることにある。 Intec Copper法は強い媒質の塩化ナトリウムを使用する完全な湿式冶金法であ り、硫酸銅が大気圧と100℃より低い温度で第二銅イオン及び空気によって浸 出され、第一銅イオンとして銅を溶液に可溶性とする。同時に、硫化物及びイオ ンは、それぞれ元素の硫黄及び針鉄鉱として浸出不純物へと除去される。浸出に 続いて、溶液精製及び高電流密度電解採取が、陰極基板として窪みを付けた銅板 と、陽極としてRuO2/IrO2を被覆したチタンメッシュを使用したダイヤフ ラムセル中で行われ、銅粒が生成される。銅粒は商 業取引に適切な形状(すなわち、陰極、棒、線である)にするためにさらに処理 することが必要である。この方法における最も好ましくない点は、電解採取槽の ためのダイヤフラムとして高価なイオン交換物質の使用を必要条件としているこ とである。塩化物電解質中において陰極上でのデンドライトの成長は急に行われ ること及び、イオン交換物質は高価格で且つ壊れやすことにより、この方法の電 解採取槽は非常に複雑となりうる。さらに、浸出溶液は、空気中の酸素が第一銅 イオンを酸化することから、空気に対して高度に敏感である。これはコスト高価 及び電解採取槽の構造及び作動の複雑さの原因となる。 米国特許第4,061,552号に記載のDextec Copper 法は、いくつかの点 でIntec Copper法に類似している。双方の方法は、塩化物ベースであり、大気圧 で100℃より低い温度で操作され、且つ、粒又は粉末上の銅を回収する高電流 密度電解採取法を提供する。しかしながら、Dextec Copper 法においては、浸出 後行われる電解質精製と共に、浸出及び電解採取の双方が同時にダイヤフラムセ ル中で起こる。黄銅鉱粒子はスラリー陽極液中に懸濁され且つ化学的及び/電気 化学的に浸出され、第一銅イオンと、元素の硫黄と、酸素によってさらに酸化さ れてFe23のように析出する第一鉄イオンと、を形成する。高塩化物濃度が第 一銅を安定にするために望ましく、空気気泡の流れは懸濁中に固体粒子を保持す るためかつFe23の析出を促進するために必要である。陰極液への第一銅の移 動に優れた陽極液を取り除くポリプロピレン性のフィルタークロス貫通して、ス ラリー陽極液が陰極液と分離される。銅が銅粉末として陰極から回収され、15 分毎に5秒間の周期で陰極の機械的振動によって取り除かれる。Dextec Copper 法は、複雑な電解採取槽構造が複雑であり且つ銀損失が多いという欠点がある。 銀損失は 、銀が塩化物媒体に容易に溶解し、その後、銅とともに銅陰極に共に付着するこ とに通常起因する。さらに、Dextec Copper 法は、電流効率の低下を避けるため に、陽極区画から陰極区画への電解質の連続流を必要とする。操作条件は制御す ることが困難であり、かつ陰極の銅消耗と陽極の増加との容量かね合いを維持す ることが困難である。この方法での銅生成物の致命的な欠点は、銅生成物が十分 な純度を持っておらず許容しえないレベルの銀、アンチモン及びビスマスを含有 することである。この生成物は、商業取引に適した形状及び純度のものにするた め処理を必要とする。 Duval's CLEAR 法はさらに最近のIntec 法に対して多くの共通点を持つ。この 共通点とは、塩化物媒体ベースであり、第一銅に変換される黄銅鉱と一緒の多段 浸出法を備え、元素硫黄及び水酸化第二鉄の析出を生じ、ダイヤフラム電解採取 槽を有し、且つ最終生成物として銅の粒を製造する点である。また、このCLEAR 法は、銅粒中に高いレベルの銀を有する不純な銅粒を製造する欠点を有する。こ のCLEAR 法の別の欠点は、〜3.5atm の圧力と150℃までの温度で第二段階 の浸出のためにオートクレーブの使用しなければならないことにある。 発明の目的 銅を含有する硫黄鉱物から銅の乾式冶金に通常使用される既存の銅マット変換 法及びその後の銅電解精錬法に代替しうる、簡単で環境に優しく且つ価格が適切 な湿式冶金法を提供することが本発明の目的である。 銅を含有する硫黄鉱物の溶融と共同して使用される湿式冶金法を提供し、それ によって、元素硫黄を副産物として回収し、すなわち、亜硫酸ガス生成物及びマ ット変換に伴う有害放出を減少させるこ とが本発明の別の目的である。 簡潔に言えば、本発明は、銅マットから高純度銅を製造する方法を提供し、本 発明は、一つまたはそれ以上の浸出タンクを備える浸出アセンブリ中で満足な浸 出溶液を得るために酸化条件の下で銅マットを浸出する工程、及び電解採取する 工程を含んでなる。 他の目的及び利点は以下の詳細の記載より明らかとなろう。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の全工程の模式図である。 図2は、本発明の好ましい実施態様における多段浸出操作の模式図である。 図3は、本発明の好ましい実施態様における多重槽電解採取の模式図である。 本発明の詳細な説明 本発明は、銅含有流化鉱物の溶融を商業的に行う銅マット変換法及びその後の 電解採取法に代わる湿式冶金法に関する。本発明は、銅マット変換及び火炎精製 に伴う費用及び有害環境の問題点を回避する。さらに本発明は、そこに起こる化 学プロセスをより単純化し、作業全体の流れをより単純化し、且つ先行技術の湿 式冶金法よりさらに高純度の生成物を提供するものである。 全工程は、1)破砕及び摩砕、2)浸出、3)固体−液体分離、4)電解採取 、5)流出流電解質の精製、6)元素硫黄の除去、7)不完全反応マットの再循 環、8)プラチナ族金属(PGM)及び貴金属の回収の8工程に分けられる。こ の工程は、幾つかの点で、特に、浸出工程及び電解採取工程において新規なもの である。 この工程における供給材料は、銅マット(Cu、Fe、Sのある 形状)、すなわち溶融工程の最終生成物である。例えば、本発明の方法で処理さ れた高級銅マット試料は、95%を越える輝銅鉱(Cu2S)、約3.3%の磁 鉄鉱(Fe34)、鉄、鉛、ニッケル、ビスマス、砒素及びアンチモン等の流化 物のような少量の組成物、及び少量の貴金属を含んでも良いが、他のマット組成 でも本発明に使用できる。通常マットはその後、硫黄及び鉄を除去するために変 換される。しかしながら、本発明は、通常の変換操作なしにこれらの元素の除去 を提供する。 図1に示される全体流れ図を参照して、銅マットがライン11をて粉砕装置及 びミル1に輸送され、銅マットは破砕及び摩砕されて、粒子径で好ましくは80 %が200メッシュを通過し、さらに好ましくは80%が325メッシュを通過 する。小さな粒子径が、その後の浸出工程における銅の早期反応と高回収を促進 する。 この銅マットの乾式摩砕は、オバーヘッドサイクロンと組み合わされたボール またはロッド粉砕機で達成される。しかしながら、乾式摩砕の間に生じうる硫化 銅の熱発生と酸化とが避けられる湿式摩砕法のような別の方法を使用することも できる。 摩砕した後、銅マットはライン12を通り直接浸出タンクアセンブリ2に供給 され、反応式Cu2S+4Fe3+=2Cu2++4Fe2++S0によって表示される ように、Cu2SはFe3+と反応しCu2+とS0を形成する。磁鉄鉱(Fe34) 及び、PGM金属並びに金及び銀は、浸出タンクアセンブリ2に溶解されず、し たがって、浸出残留物間に留まる。 沈降濃縮方法または、先行技術において既知のその他の方法を使用し固体−液 体分離した後、純粋濃厚な浸出溶液がライン13を経てフィルター13へと進み 、そこに含まれる反応が不完全な小径のマット粒子及び元素硫黄を可能な限り取 り除き、清浄な電解質がラ イン14を経て電解採取槽アセンブリへ導入されるようにする。フィルター3か らのフィルターケーキは、ライン20を通り浸出タンク2に戻る。 電解採取槽アセンブリ4内で、第二銅イオンは陰極上に緻密な銅として還元さ れ、ライン41、42、43を経て採取され、且つ同時に第一鉄イオンが、陰極 及び陽極において水素及び酸素のいずれの放出もなく、槽アセンブリ4の陽極で 第二鉄イオンに酸化される。再発生された第二鉄イオンはライン15を経て浸出 タンクアセンブリ2に移送されて、銅マット中のCu2Sの銅をさらに溶解する 。 本発明に関しては必要でないが、As、Bi、Sb等の不純物レベルの増加を 制御するために、電解質の流出流をライン16を介して回収することは任意であ る。イオン交換法または溶剤抽出法のような技術を用いて精製手段5の流出流か ら不純物が除去された後、精製された流出流電解質は、電解採取アセンブリ4に ライン17と14とを介して戻される。残留不純物はライン51を介して処理さ れる。流出流をこの工程の他のところで回収することも本発明の範囲に含まれる 。精製された流出流はこの工程に適宜戻すことができる。 浸出タンクアセンブリ2で発生した浸出残留物は、元素硫黄除去のための装置 6へとライン26を介して放出される。元素硫黄は、熱間溶融及び濾過、または NH3−H2S浸出法などの方法を用いて回収することができる。ライン61より 回収された元素硫黄を取り出し、商品として販売することも可能であり、或いは 、SO2又は硫酸に変換することが可能である。 残っている残留物は、さらに不完全反応した銅マットの回収のための装置7に ライン27を介して運ばれる。この不完全に反応した 銅マットは部分的に分解され、おおむね銅ラン(SuS)の形態を成しており浸 出タンクアセンブリ2へライン72を介して回収することが可能である。 装置7からの残留物は、最初に存在するPGM金属、金、銀、磁鉄鉱(Fe3 4)及び脈石(gangue)のような不溶性不純物をすべて含有する。この残留物は 、貴金属の回収のための装置8にライン28を介して供給される。回収された貴 金属はさらに分離するため、必要であるならば、不純添加物として販売するため に、ライン81を介して放出される。貴金属を回収したのちに、ライン82を介 した残留物は、主に望まれない鉱物から成りかつ処分することができない。 本発明の浸出タンクアセンブリ2は、この方法において浸出が一段又は多段で 行われるような構成とすることができる。いずれにせよ、浸出は大気圧で沸騰点 より低い温度で行われる。浸出によって、Cu2+イオンは、反応Cu2S+4F e3+=2cu2++S0+4Fe2+によって表示されるように、4Fe3+の化学的 作用によってCu2Sから遊離する。しかしながら、実際の銅マットの浸出機構 は段階的である。酸化条件に依存して、特に第二鉄イオンの濃度または浸出スラ リーの酸化電位に依存して、銅マットの浸出は完了に至ることも或いは完了前に 停止し中間生成物を形成することもある。例えば、浸出は、もし駆動力が十分に 大きくないならば、方輝銅鉱(Cu1.8S)と銅ラン(CuS)との中間生成物 を生じる。銅マットの分解は、次の三段階を介して達成されると考えられている 。すなわち、(1)5Cu2S+2Fe3+→5Cu1.8S+Cu2++2Fe2+、( 2)5Cu1.8S+8Fe3+→5CuS+4Cu2++8Fe2+、及び(3)5C uS+10Fe3+→5Cu2++5S0+10Fe2+。Cu2S→Cu1.8Sの第一 の分解段階はほとんど 抵抗がなく0.3g/l未満の第二鉄濃度であっても非常に容易には行わさせる ことが可能である。Cu1.8S→CuSの第二の段階も抵抗がほとんどなく0. 3g/l程度の第二鉄濃度であっても容易には行わさせることが可能である。C uS→Cu2+の第三の段階は最も困難であり、第二鉄濃度が0.3g/lより多 くなければ、許容可能な速度で起こりそうもない。 本発明の浸出工程においては、好ましくは銅だけが、溶液にCu2-の形で溶融 され、且つ元素硫黄、PGM金属、金及び銀は浸出残留物中に取り残される。さ らに、元素硫黄の硫酸への付加的な酸化は、浸出するスラリーの酸性が強く且つ 穏やかに酸化されるだけであるので、この系では無視される。第二鉄イオンの酸 化力は微弱であり且つ錯化剤は全然存在しないことから、PGM金属、金及び銀 は銅の浸出中溶解されることは全くない。 独特な銅マット分解機構のために、多段階向流浸出を備えることが好ましい。 多段階浸出、好ましくは三段階浸出が銅の高浸出抽出を促進するのに好ましい。 本発明の好ましい一つの実施態様は、図2に示すような三段階浸出アセンブリを 使用する連続方法として行われる。この好ましい実施態様においては、細かく摩 砕した銅マットは、大気圧と沸騰点より低い温度の下で三段階浸出が行われる。 銅マットは向流を介して三台の浸出タンク21L、22L及び23で浸出され る。三段階浸出の場合、上記に概説した反応(1)及び(2)は第一段階浸出タ ンク21Lで行われ、反応(2)および(3)は第二段階浸出タンク22Lで行 われ、且つ反応(3)だけが第三段階浸出タンク23Lで行われる。第二鉄の濃 度は第三段階浸出タンク23Lで最も高く、第一浸出タンク21Lで最も低かっ た。 図2を参照されるように、全体に渡る三段階浸出アセンブリは次 の区画、すなわち、入口と出口とを備える。すなわち、細かく摩砕した銅マット は、ライン12を介して浸出アセンブリの第一の浸出タンク21Lに添加される 。不完全反応した銅マットは、ライン72を介して浸出アセンブリの第一の浸出 タンク22Lに添加される。電解採取槽からの再発生第二鉄イオンは浸出アセン ブリに投入されライン15を介して第三段階浸出タンク23Lに供給される。沈 降装置21S、22S及び23Sのような固体−液体分離手段は、浸漬アセンブ リのそれぞれの浸出タンクからのオバーフローとアンダーフローを区別する。ラ イン13は、浸出アセンブリから電解採取槽への純粋濃縮化浸出溶液の出口を示 す。 理論的に、浸出反応(Cu2S+4Fe3+=2cu2++4Fe2++S0)の全体 を通って、1モルの第二鉄が二分の一モルの第二銅を生成する。したがって、浸 出のみの観点からは、第三段階浸出タンク23Lへの入力流15は高い第二鉄濃 度が望ましく、それによって、銅マットの浸出速度を増加させ、浸出回路内で処 理されるスラリー及び純粋な溶液量と、ライン15からの第三の浸出タンク23 Lへの入力流量と、ライン13からの第一の沈降装置21Sからの出力流量とを 減少させる。しかしながら、電解採取の性能は電解質の第二鉄の濃度と逆に変化 するので、ライン15を経由する入力流中の第二鉄濃度はもっぱら電解採取性能 によって決定される。10g/l未満の電解質流の第二鉄の濃度は、理想的な高 電流効率を達成するために好ましい。 上記浸出反応を促進するために、銅マット粒子は好ましくは200メッシュさ らに好ましくは325メッシュであり、たいていは、機械的攪拌、再循環または 不活性ガス散布の使用により浸漬溶液中で十分に懸濁される。図2の第一の浸出 タンク21Lにおいては、ライン12を経由して供給される微細摩砕した純粋な 銅マットと、 ライン20を経由して添加される不完全反応銅マットを含有する少量の濾過ケー キとが、第一の沈降装置21Sからのライン21cと21dを経由するアンダー フロー流と、第二の沈降装置22Sからのライン22bを経由するオバーフロー 流との一部と混合される。12を経由する純粋銅マット供給速度は、電解採取槽 中の陰極上への銅メッキ速度及び、浸出中の全体に渡る銅抽出パーセンテージに したがって計算される。銅メッキ速度は合計銅浸出速度に等しくする必要がある 。第一の段階の沈降装置21Sからライン21cと21dを経由して第一段階浸 出タンク21Lに戻るオバーフローの一部の戻りは、浸出タンクを第二鉄含有溶 液が通過するたびに銅マットから少量の銅のみを浸出することから好ましい。各 通過の度に溶液中のCu2+濃度が、ライン15を経由する入力溶液中の第二鉄濃 度に依存するが、1〜5g/l程度の少し増加する。固体相の滞留時間は、銅メ ッキ速度、パルプ密度、初期銅マット中の銅含有量、必要銅回収、各段階での浸 出反応器の大きさ及び浸出段階数とに依存する。 液体槽の滞留時間は、銅メッキ速度、電解採取槽中の電解質の酸化還元電位、 各段階の浸出反応器の大きさ、及び浸漬段階数とに依存する。 第一段階の浸出タンク21Lからライン21aを経由して第一段階の沈降装置 21Sへの放出スラリーは、主にCuS、Cu1.8S(少量)、FeSO4、Fe2 (SO43(≦0.3g/lFe3+)、CuSO4、H2SO4及び少量の添加物 と不純物を含有する。最小元素硫黄は第一の段階の浸出タンク21Lで形成され る。パルプ密度は5〜70%の範囲で良い。パルプ密度は好ましくは各段階で約 40%である。本発明の回収方法は、浸出タンクの必要容量を最小としつつ、浸 出操作を高パルプ密度で実施しうる。第一 段階沈降装置21Sからライン13を経由するオーバーフロー流は、CuSO4 (20〜50g/lのCu2+)、H2SO4(20〜200g/l)、H2SO4( 20〜50g/lのCl2+)、(SO43(≦0.3g/lFe3+)、少量の添 加物及び微量の不純物を含有する。濃縮化溶液が電解採取槽に吸引するに先立ち 、追加的な濾過を行うことが、持ち運ばれた小さい固体粒子特に元素硫黄を取り 除くために好ましい。濾過後、この濃縮溶液は電解採取槽に導入される。 第一段階沈降装置21Sからライン21cを経由するアンダーフロー流は可能 な限り少量の溶液を含有する。さもないと、Fe3+が希薄なアンダーフロー中の 浸出溶液は浸出の次の段階の望ましくない方向に運搬され、浸出速度を減速しか つ銅マット分解の完全性に悪影響を及ぼす。アンダーフロー流は、ライン21d と21eを経由して二つの補助流にさらに分割される。21eを経由する補助流 は、浸出タンク21Lの規定の見かけ上のパルプ密度を維持することによって浸 出を最適化するに必要な量の固体を担持する必要がある。21eを経由する補助 流は、第一沈降装置21Sからライン21cのアンダーフロー流の一部分と見な される。アンダーフロー流の大部分は21dを経由して浸出タンク21Lに戻し 回収される。 第二段階の浸出は第一段階の浸出とかなり類似している。第二段階の浸出タン ク22Lにおける温度と見掛け上のパルプ密度とは、第一段階の浸出タンク21 Lのそれらと類似する。しかしながら、第二段階浸出タンク22Lにおいて、第 二鉄含有量は3〜4g/l程度であり、第一の段階の浸出タンク21Lのそれよ り10倍以上大きい。銅マットのCu2Sは、Cu2+、銅ラン(CuS)ならび に少量の元素硫黄に変換された。固体相の元素硫黄の含有量は、第二段階浸出タ ンク内で30〜60%の大いさに達することが可能で ある。また、第一段階浸出タンクよりむしろ第二段階浸出タンクが、変換された 不完全反応銅マットを銅ラン(CuS)の形状でライン72を経由して受け入れ る。第二鉄濃度は、第一段階浸出タンクに比較して第二段階浸出タンクにおいて 高いので、銅ランのCu2+への分解は、第二段階浸出タンク内で適切な割合で行 うことができる。 第二段階浸出タンク22L内のスラリーは、ライン22aを経由し第二段階沈 降装置22Sに放出される。第一段階沈降装置21Sと同様に、第二段階沈降装 置22Sからライン2cを経由するアンダーフロー流は、ライン22dと22e を経由して二つの補助流にさらに分割される。ライン22eを経由する補助流は 、ライン22cからのアンダーフロー流の小さな部分と見なされ、かつライン2 1eを経由する補助流と等しく調和する必要がある。すなわち、固体がこの系で は生成されない。第二段階沈降装置22Sからのオーバーフローは、この溶液の 第二鉄濃度が、電解採取槽に回収するにはあまりにも高いので、第一段階浸出タ ンク21Lに向かう。 第三段階浸出は幾つかの点で第一段階及び第二段階の浸出に類似する。電解採 取槽によって使用される電解質は、ライン15を経由して第三段階浸出タンク2 3Lに添加される。第三段階浸出タンク23Lからライン23aを経由して放出 されるスラリーは、固体相中に75wt%を越える元素硫黄を含有し、かつ全体 の銅抽出は95%を越える。第三段階の浸出タンク23Lの温度は、第一段階及 び第二段階の浸出タンク21Lと22Lのそれらと類似するが、浸出タンク23 L中の第二鉄含有量は、浸出タンク21L、22L及び23Lのなかで最も高く 、4〜10g/lの範囲にある。 第三段階沈降装置23Sからライン23cを経由するアンダーフローまたはラ イン23d及び23eを経由して二つの補助流に分割 される。ライン23eを経由する補助流は、さらにアンダーフロー中に含有され る過剰な溶液を取り除くためのフィルター24に送られる。フィルター24で取 り除かれた溶液は、ライン24a及び23fを経由して第三段階の浸出タンク2 3Lに戻される。フィルター24で得られたフィルターケーキは、ライン24b を経由して洗浄手段25に送られる。2または3回の排水(displacment)洗浄が 、フィルターケーキ内側に閉じ込められた溶液を解放するのに十分である。実際 に、フィルター24及び洗浄手段25は、単独の工程装置に組み込まれる。水酸 化第二鉄の析出を防止するために、ライン29を経由して添加される洗浄水は、 好ましくは僅かに酸性である。洗浄手段25からの洗浄溶液の一部は、ライン2 5a及び23fを経由して第三段階浸出タンク23Lに添加できる。代わりに、 ライン25aからの洗浄溶液は、第一、第二及び第三段階の浸出タンク21L、 22L、及び23Lに均一に添加することが出きる。電解採取槽、浸出タンク及 び沈降装置が解放空気に晒されるときに生じる酸の消失を補うために酸が投入さ れる。一定量の酸が、第一鉄または銅マットとのその反応によって続く酸素吸収 のために消失される。しかしながら、全工程中の酸の平衡を著しく妨げないため に、ほんの少量の酸がライン29を経由して添加される。電解採取槽、浸出タン ク及び沈降装置が密閉されていない場合、蒸発によって水の消失が生じるので、 ライン29に水を添加することにより、全システムの水平衡が妨げられないよう にする必要がある。25での洗浄及び脱水後に得られたフィルターケーキは、硫 黄除去手段6(図1に)に送られる。 21S、22S及び23Sの固体−液体分離は、沈降装置またはサイクロン等 のような市販入手可能な装置を使用して実現できる。向流浸出における固体と液 体との分離は能率的にする必要があり、 さもないと、固体は、第三段階沈降装置23Sからのライン23bを経由して第 二段階浸出タンク22Lに、及び、第二段階沈降装置22Sからのライン22b を経由して第一段階浸出タンク21Lに持ち運ばれることになる。固体相のこの 移動は、極端な場合は、すべての固体が第一段階浸出サーキットに留まることに なるから、好ましくない。任意に、フィルターまたは遠心分離器を各浸出装置の あいだに備えることができ、修正方向に固体相の流れを保証する。沈降装置21 S、22S、及び23S内の固体相の沈殿を促進するために、少量の凝集剤を沈 降装置に添加することができる。 浸出タンク内のスラリーのパルプ密度は、5〜70%(w/v)の範囲で変化 させることができ、好ましくは40%(w/v)である。パルプ密度は、部分的 には浸出速度によってまた部分的には固体−液体分離手段によって決定される。 浸出速度はライン15から入る入力流の第二鉄成分を減少するに十分に早いので 、ライン13から出る出力流をほとんど零に抑える。 望ましい浸出速度は60℃から沸点までの範囲の温度で達成され、好ましくは 80℃である。また、浸出スラリー中の少量の塩化物の存在は、浸出速度に非常 に有利である。塩化物の添加量は0〜200ppmであり、好ましくは75pp mであり、電解採取性能によって制限される。しかしながら、本発明の方法はよ り多い塩化物濃度でも作用する。 本発明においては、電解採取は一つまたはそれ以上の電解採取槽で実行できる 。多重槽は並列または直列で使用する。溶液が再循環される場合は、多重槽電解 採取を採用することにより、各電解採取槽の銅陰極の電流効率と重量とを基に計 算される平均電流効率として定義される電流効率を全体的に高めることができる 。 図3は、本発明に使用できる3槽直列電解採取を示す。摩砕され または純化した濃縮浸出溶液は、固体粒子を含まず無視しうる量の第二鉄イオン を含有し、第一段階電解採取槽4aの供給物としてライン14を経由して供給さ れる。第一段階電解採取槽4aからのオーバーフロー電解質は、第二段階電解採 取槽4bの供給物として使用され、すなわち、このオーバーフロー電解質はライ ン44を経由して輸送され、且つ第二段階電解採取槽4bに添加される。同様に 、第二段階電解採取槽4bからのオーバーフロー電解質は、第三段階電解採取槽 4cの供給物としてライン45を経由して使用される。 多重電解採取槽4a、4b及び4cの形状は、正確に同一でもよく、しかし、 それらは異なる条件で使用され、主に電流密度及び電解質再循環速度の選択が相 違する。 図1、2及び3について、3〜10g/lの範囲の比較的高い第二鉄イオン濃 度の第3段階電解採取槽4cからのオーバーフロー電解質は、ライン15を経由 して3段階浸出回路の第3段階浸出タンク23Lに戻すことができる。 銅陰極が、電解採取槽4a、4b及び4cからそれぞれライン41、42及び 43を経由して取り出される。電解採取槽4a、4b及び4c中で生成された銅 陰極の視覚的外観はある程度変化されるが、それらの化学組成は共に同一範囲に 一貫して維持できる。この方法で生成された陰極の純度はASTMの等級1仕様 に適合する。 各電解採取槽においては、複式の陰極と陽極とが好ましく使用され、陽極とそ れに隣接する陰極との間隙は中心から中心までは0.5”〜2”程度、好ましく は2”とする。適切な陰極基材はチタニウムまたは316ステンレス鋼であり、 且つ、適切な陽極材料はEltech's Activated Lead Electrode(ALE)陽極又は、 Dimensionally Stable Anode(DSA)として公知の貴金属酸化物(RhO2/IrO2)を被 覆したチタニウム陽極である。Pb−Cu−Sn−Ca、Pb−Ag及びPb− Sb−Asのような慣用の銅電解採取に使用される鉛及び鉛合金の陽極も機能す るが、しかし、これらの鉛陽極は第一鉄の酸化に対して比較的高いオーバー電位 を与える。 望ましい陰極反応は、第一銅イオンの金属銅への還元である(Cu2++2e= Cu)。本発明においては陰極から水素ガスを放出しないが、しかし、第二鉄の 第一鉄への還元が熱力学的に有利であり、すなわち、第二銅イオンの還元ととも に陰極上で常時行われる。陰極上の副反応Fe3+→Fe2+は、銅電解採取を高電 流密度で実行せしめ、妥当な高電流効果を得ることができる。第二鉄の還元によ って消費される電流パーセンテージは、高電流密度で低下し、陰極の第二鉄還元 は陰極表面へのFe3+の物質移動によって制御されるためである。 陰極反応に関し、好ましい析出状態は銅陰極が粗くまた樹枝状のまたは粒状と なるよりは、滑らかに緻密な銅陰極となることである。緻密な銅陰極を得るため 、添加物(グルー、チオ尿素、塩化物などのような)を添加することが有利であ ることが実験的に判明した。任意に陰極電流密度は、陰極の第二銅還元の制限電 流密度より低くする必要がある。 本発明において、電解質中において第二鉄イオンによる陰極上に析出された銅 の化学エッチングを実施することができる。第二鉄イオンによるこの化学エッチ ングは、穏やかであるならば、一方では、陰極表面の樹枝状または突起の形成を 弱めるに有望であり、スムーシング効果を得ることができる。他方、このエッチ ングが過大であるならば、過多な量の析出銅が電解質中に溶解し、かなりの電流 効果の損失を生じる。酸化還元電位が第二鉄濃度に直接関連するので、電解質の 第二鉄濃度は、電解質の酸化還元電位を監視すること によってオンライン制御することができる。銅マットからの銅の浸出を最適化す る一方で、最小エッチングでもって平滑で緻密な陰極の製造を可能にするために 、適切な第二鉄濃度を選択する必要がある。 望ましい陽極反応は、第二鉄の第一鉄への酸化(Fe2+=Fe3++e)である 。陽極が陽電荷を担持するため、Fe2+イオンが陽電荷間の反発性のために、陽 極表面から反発される。したがって、Fe2+イオンのイオン移動が、陽極表面に 向かうFe2+の全物質移動にマイナスに寄与する。このような環境において、F e2+イオンの物量移動は拡散と対流との双方に依存する。Fe2+イオンは競合す る陽極反応、すなわち酸素発生をさけるために、陽極表面に存在している必要が ある。第二鉄の第一鉄への酸化のための陽極過電位は最小にする必要がある。 電解採取槽のいずれのガス発生が酸ミストの形成の原因となり、かつタンクハ ウスの環境を著しく悪化させるので、陽極の酸素発生は、本発明においては最小 にするかまたは防止するが好ましい。さらに、酸素が発生した場合、酸素発生( 2H2O=O2+4H++4e)により生じた酸の電解質中での第一鉄との反応( 4Fe2++O2+4H+=4Fe3++2H2O)が遅いために、酸素が十分に消費 されず、かつ、陰極上にメッキされた銅に見合う量のFe3+イオンが、陽極表面 から外気へとの酸素ガスの通路において再発生されない。すなわち、このような 事態においては、陽極に発生した酸素ガスの大部分が大気中に逃れてしまうだけ である。結果として、Cu2+イオンが激減し且つ酸が電解質中に増加する。 陽極での酸素発生を防止すると共に、高電流効率で電解採取された陰極付着物 を提供するため、高再循環速度を維持することが好ましい。再循環速度の上限は 、一部はFe3+還元及び銅陰極のエッチ ングによる電流効率の過剰損失によって決定されると共に、一部はそれに伴う高 吸引コストによって部分的に決定される。図3に示すように本発明の好ましい実 施態様において、電解質の再循環は、高容積速度と低い水頭を有するポンプ47 、48及び49によって与えられる。揚水コストを減少するために、電解質が垂 直に移動する必要がある場合は、電解採取槽はより高く組み立てられ、または、 電解質が水平に移動する場合は、より長く組み立てられる。 図3に図示されるように3槽電解採取の好ましい操作条件は、500〜1,5 00A/m2の電流密度、60〜90℃の温度(しかしながら、また、沸騰点以 下までが適切である)、1〜10g/lのFe3+濃度、20〜50g/lのFe2+ 濃度、20〜50g/lのCu2+濃度、0〜200g/lのH2SO4濃度、2 0〜200ppmの塩化物濃度、及び2〜30cm/secで電極を通過する電 解質の再循環直線速度であり、グルー及びチオ尿素等のような所定の添加物の添 加を伴う。1000A/m2の電流密度で、約1/4”の厚みの銅陰極が2日間 の期間で製造できる。 水酸化第二鉄の沈殿を防止するために、この系の全体で電解質を十分に酸性に する必要がある。高酸性が電解採取槽中の電解質の電圧降下を減少する。上限が 電解質の飽和によって決定されると現在考えられている。電解質中の少量の塩化 物は、銅陰極量、電流効率及び浸出中の銅抽出を改良する。陰極基板として31 6ステンレス鋼を使用した場合、高塩化物濃度でピットが生じる。グルー、チオ 尿素、グアー及びその他の添加物が十分な量添加することができ、滑らかな銅陰 極を保証する。 図3に図示するように3槽電解採取において、酸化還元電位、または第二鉄濃 度は、第一段階の電解採取槽4aにおいて最も低くて、第三段階の電解採取槽4 cにおいて最も高い。銅の電流効率は逆 であり、すなわち、第一段階の電解採取槽4aにおいて最も高くて、第三段階の 電解採取槽4cにおいて最も低い。電解質の通過が、電解採取槽4a、4b及び 4cを直列に図3のライン14、44、45及び15を経由して、第二鉄濃度を 逆比例的に変化させながら、かつこれらライン間で電解質の漏洩が起こらないよ うに、行われるならば、一つの電解質電解採取槽酸化還元電位だけが、ライン1 4を経由する入力流を変化させることによって効果的に制御できる。第三段階の 電解採取槽4cの酸化還元電位または第二鉄濃度を制御することが好ましい。単 に電解採取の観点においては、より低い酸化還元電位または低い第二鉄濃度が好 ましい。しかしながら、第3段階の電解採取槽4cからのオーバーフローは浸出 回路に戻すので、銅マットをCu2+イオン及び元素硫黄に十分浸出するために、 第二鉄濃度は十分に高くする必要がある。第二鉄濃度についてのこれらの相反す る性質のために、第二鉄濃度はこの二つの性質を妥協させた上で選択する必要が ある。 また、一段階の電解採取操作が本発明においては可能である。一段階の電解採 取操作においては、槽の長さに沿って平行に延ばされた複式の電極を備えた単一 の長い水平電解採取槽備えることが望ましい。Fe3+は槽の長さに沿って0.3 g/lから約9g/lまで増加する。すなわち、Fe3+濃度は、電流効率と同様 に槽の長さに渡って連続的に変化する。 本発明の種々の態様を次の実施例によって説明する。 実施例1:塩化物とチオ尿素の効果 形式:回分式一段階浸出及び一段階電解採取 電解質:35g/LのCu2+,35g/LのFe(トータル),110g/LのH2 SO4,Cl-,グルー及び/またはチオ尿素 条件:80℃,SCEに対する酸化還元電位=0.425ボルト;6時間の持 続時間;各試験に対して100グラムの高級銅マット(−325メッシュ);1 6ppmで開始5.51b/トンで添加したグルー;陰極及び陽極に対して7G PM(7.9cm/sec)970A/m2の電流密度(c.d.)でEW電解 質循環;電極寸法:2”x4”:1/8”厚さのチタニウム陰極基板(1/16 ”の窪み);3/16”厚さのPb−Sn−Ca−Cu陽極;陽極と陰極との中 心間の間隙1” 評価: (1)グルーと共にチオ尿素の組み合わせ添加でもって、槽電圧が約50〜8 0mvまで増加する。 (2)Cl-濃度が75ppmに等しいかまたはそれ以上である時で、チオ尿 素が添加され或いはグルーと組み合わされていない場合は、電流効率と銅陰極量 とに影響はない。 (3)しかしながら、Cl-濃度が25〜75ppmの範囲にある場合は、グ ルーと共にチオ尿素の組み合わせ添加が有利である。 (4)電解質中のゼロCl-濃度でもって、グルーと共にチオ尿素の組み合わ せ添加が望ましくない。 実施例2:電流密度の効果 形式:回分式一段階浸出及び一段階電解採取 電解質:35g/LのCu2+,35g/LのFe(トータル),110g/LのH2 SO4,75ppmのCl-,グルー及び/またはチオ尿素 条件:80℃;SCEに対する酸化還元電位=0.425ボルト;6時間の持 続時間;高級銅マット(−325メッシュ);及び各試験に対して1000A/ m2に対して100グラム及び1500A/m2に対して150グラム;16pp mで開始5.51b/トンで添加したグルー;16ppmで開始0.371b/ トンで添加したチオ尿素;7GPM(7.9cm/sec)でEW電解質循環; 電極寸法:2”x4”;1/8”厚さのチタニウム陰極基板(1/16”の窪み );3/16”厚さのPb−Sn−Ca−Cu陽極;陽極と陰極との中心間の間 隔1” 評価: (1)槽電圧と電流効率との双方が、密度の増加とともに増加した。 実施例3:電解採取電解質の酸化還元電位の効果 形式:回分式一段階浸出及び一段階電解採取 電解質:35g/LのCu2+,35g/LのFe(トータル),110g/LのH2 SO4,100ppmのCl-,グルー及び/またはチオ尿素 条件:80℃;SCEに対する酸化還元電位=0.425ボルト:高級銅マッ ト(−325メッシュ);16ppmで開始0.371b/トンで添加したチオ 尿素;7GPM(7.9cm/sec)でEW電解質循環;陰極に対して970 A/m2電流密度及び陽極に対して1720A/m2;電極寸法:2”x4”:1 /8”厚さのチタニウム陰極基板(1/16”の窪み);3/16”厚さのPb −Sn−Ca−Cu陽極;陽極と陰極との中心間の間隔1” 評価: (1)多くの第2鉄イオンが陰極で還元されるために、電流効果は、電解採取 電解質の酸化還元電位の増加とともに減少する。 実施例4:温度の効果 形式:回分式一段階浸出及び一段階電解採取 電解質:35g/LのCu2+,35g/LのFe(トータル),110g/LのH2 SO4,75ppmのCl-,グルー及び/またはチオ尿素 条件:6時間持続時間;各試験に対し100gの高級銅マット(−325メッ シュ);16ppmで開始5.51b/トンで添加したグルー;16ppmで開 始0.371b/トンで添加したチオ尿素;7GPM(7.9cm/sec)で EW電解質循環;陰極及び陽極に対して970A/m2電流密度;電極寸法:2 ”x4”:1/8”厚さのチタニウム陰極基板(1/16”の窪み);3/16 ”厚さのPb−Sn−Ca−Cu陽極;陽極と陰極との中心間の間隔1” 評価: (1)60と80℃の間で、温度は電流効果にほとんど影響を持たない。しか しながら、温度は陰極表面で強く影響する。 (2)槽電圧及びエネルギー消費は温度の低下とともに必ず増加する。 実施例5:不純物の効果 形式:回分式一段階浸出及び一段階電解採取 電解質:35g/LのCu2+,35g/LのFe(トータル),110g/LのH2 SO4,75ppmのCl-,グルー及び/またはチオ尿素 条件:80℃;SCEに対する酸化還元電位=0.425ボルト;6時間の持 続時間;各試験に対して120グラムの高級銅マット(−325メッシュ);1 7ppmで開始5.51b/トンで添加したグルー;17ppmで開始0.37 1b/トンで添加したチオ尿素;6GPM(7.1cm/sec)でEW電解質 循環;陰極及び陽極に対して970A/m2電流密度; 電極寸法:2”x4”: 1/8”厚さの316ステンレス鋼(1/16”の窪み);1/4”厚さのElte ch ALE陽極;陽極と陰極との中心間の間隔1” 評価: (1)3種の不純物Sb、As及びBiはいずれも、槽電圧電流 効果および陰極表面形態に重大な影響をもたない。 実施例6:電解採取槽内の電解質循環効果 形式:回分式一段階浸出及び一段階電解採取 電解質:35g/LのCu2+,35g/LのFe(トータル),110g/LのH2 SO4,75ppmのCl-,グルー及び/またはチオ尿素 条件:80℃;SECに対する酸化還元電位=0.425ボルト;6時間の持 続時間;120グラムの高級銅マット(−325メッシュ);各試験に対して1 7ppmで開始5.51b/トンで添加したグルー;17ppmで開始0.37 1b/トンで添加したチオ尿素;陰極及び陽極に対して970A/m2電流密度 ;電極寸法:2”x4”;1/8”厚さの316ステンレス鋼(1/16”の窪 み);1/4”厚さのEltech ALE陽極;陽極と陰極との間隔1” 評価: (1)電流効率は、電解採取槽内の電解質循環の減少と共に必ず 増加する。 (2)優先的樹枝状成長なしに良好に密着した比較的平滑な陰極を保証できる 最も遅い流速度は約3.6cm/secである。 実施例7:厚い銅陰極(48時間試験) 形式:連続三段階浸出及び一段階電解採取 電解質:35g/LのCu2+,35g/LのFe(トータル),110g/LのH2 SO4,75ppmのCl-,グルー及び/またはチオ尿素 条件:80℃;SCEに対する酸化還元電位=0.425ボルト;48時間の 持続時間;各1.6Lの浸出反応器L1、L2及びL3内に250グラムの高級 銅マット(−325メッシュ);陰極及び陽極に対して970A/m2電流密度 ;電極寸法:2”x4”;1/8”厚さの316ステンレス鋼(窪み;左右5/ 16”、頂部と底1/4”);1/4”厚さのEltech ALE陽極;陽極と陰極との 中心間の間隔1” 評価: (1)95%を越える銅回収が容易に達成できる。 注記: (1)ACCは、48時間に渡って収集された蓄積(混合)浸出残留物を表す 。 実施例8:エッチALE陽極(48時間試験) 形式:連続三段階浸出及び一段階電解採取 電解質:35g/LのCu2+,35g/LのFe(トータル),110g/LのH2 SO4,75ppmのCl-,グルー及び/またはチオ尿素 条件:80℃;SCEに対する酸化還元電位=0.425ボルト;48時間の 持続時間;各1.6L浸出反応器内に250グラムの高級銅マット(−325メ ッシュ);陰極及び陽極に対して970A/m2電流密度;電極寸法:2”x4 ”;17ppmで開始5.51b/トンで添加したグルー;17ppmで開始0 .371b/トンで添加したチオ尿素;7GPM(8.3cm/sec)のEW 電解質循環;陽極と陰極との中心間の間隔1” 評価: (1)Eltech ALE陽極は、工業的に使用されるPb-Ca-Sn-Cu 陽極に比較して約 42%のエネルギー節約を与える。 要約すると本発明にしたがって、無SO2下での銅抽出方法が提供される。こ の方法は、回分式または連続方式のいずれかによって、浸出および電解採取法に よって硫酸媒質から銅を製造する。浸出する前に、銅マットを325メッシュ未 満の粒子サイズに摩砕する。その後、銅マットは、大気圧と沸点未満の温度とで 第二銅及び硫酸第一鉄を含有する酸溶液中で硫酸第二鉄による浸出が施される。 銅マットに存在する95%を越える銅が、浸出中に溶液に溶解される。浸出残留 物は、不完全に反応した銅マット(5%未満)、元素の硫黄、PGM金属、金及 び銀、及び他の不溶性不純物を含有する。浸漬残留物中の不完全に反応した銅マ ット、元素状硫黄、PGM金属、金及び銀は、すべて完全に回収することが可能 である。浸出後の固体−液体分離に引き続き、濃縮化溶液が無ダイヤフラム強制 湿式浸出槽に揚水され、同槽で慣用の銅電解採取に使用されるもの より3〜4倍高い電流密度で高品位銅陰極が製造され、かつ同時に陽極に生じる 第一鉄イオン酸化により第二鉄イオン再発生が行われる。付着電解採取電流密度 は慣用の銅電解採取のそれよりも3〜7倍になり、陰極銅の析出物は凝集性であ り且つ一等級銅陰極の市場ASTM仕様に適合する。陽極での酸素の発生がなく 且つ電解採取エネルギー消費が慣用の銅電解採取より少ないかまたは同等であり 、すなわち、1.2kwh/kg程度である。電解採取に使用された電解質は浸 出回路に戻される。 前述の説明において、本発明は特別な実施態様に関して記載した。これらは本 発明の説明するための例であり、本発明の範囲を制限するものでない。本発明の 広範な開示及び分野から離脱することなく改良をすることが可能である。
【手続補正書】特許法第184条の4第4項 【提出日】1997年7月18日 【補正内容】 請求の範囲 1.銅マットから高純度銅の製造方法であって、 一つまたはそれ以上の浸出反応器を備える第二鉄イオン含有硫酸銅電解質浸出 アセンブリ中で酸化条件下で銅マットを浸出させ、浸出溶液に銅を可溶性にし、 銅が濃厚に含まれた浸出溶液と元素の硫黄を含有する残留物とを形成する工程、 及び 前記銅が濃厚に含まれた浸出溶液から銅を電解採取して、且つ一つまたはそれ 以上の電解採取槽を有する電解採取槽アセンブリ中で第二鉄イオンを再発生する 工程を備え、 前記電解採取槽アセンブリは前記浸出アセンブリから物理的に分離されている 銅マットから高純度銅の製造を行う方法。 2.前記工程が大気圧中で実行される請求項1記載の方法。 3.前記工程が40℃から沸点までの範囲の温度で実行される請求項1記載の 方法。 4.前記浸出が第二鉄イオンの化学作用よって達成される請求項1記載の方法 。 5.前記銅マットを浸出する工程は銅マット及び浸出溶液が向流の下で実行さ れる請求項1記載の方法。 6.前記電解採取がダイヤフラムを備えない一つまたはそれ以上の電解採取槽 で行われる請求項1記載の方法。 7.前記電解採取槽アセンブリの電流密度が500〜2000A/m2の範囲 にある請求項1記載の方法。 8.前記電解質の再循環線速度が2〜30cm/secの範囲にある請求項1 記載の方法。 9.グルー、チオ尿素、グアー及び塩化物の一つまたはそれ以上を電解採取ア センブリに添加する請求項1記載の方法。 10.塩化物を浸出タンクアセンブリに添加する請求項1記載の方法。 11.前記一つまたはそれ以上の電解採取槽が活性鉛陽極電極を有する請求項 1記載の方法。 12.請求項1記載の方法で製造された高純度銅陰極生成物。 13.ASTM等級1の仕様に適合する請求項7記載の高純度銅陰極生成物。 14.銅マットから高純度銅の連続製造方法であって、 小さく分割された銅マットを準備する工程、 一つまたはそれ以上の浸出反応器を有する第二鉄イオン含有硫酸銅電解質浸出 アセンブリ中で酸化条件下で銅マットを浸出させ、浸出溶液に銅を可溶性にし、 銅が濃厚に含まれた浸出溶液と元素の硫黄を含有する残留物とを形成する工程、 及び 前記残留物から前記銅の濃縮化浸出溶液を分離する工程、 前記銅が濃厚に含まれた浸出溶液から銅を電解採取し、且つ一つまたはそれ以 上の電解採取槽を有する電解採取槽アセンブリ中で第二鉄イオンを再発生する工 程を備え、前記電解採取槽アセンブリは前記浸出タンクアセンブリから物理的に 分離されており、さらに 前記電解採取アセンブリから第二鉄イオンの濃縮化電解質を回収する工程、 浸出残留物から元素の硫黄を回収する工程、及び 浸出残留物から貴金属を回収する工程 を備える銅マットから高純度銅の製造方法。 15.浸出する工程及び電解採取する工程が大気圧中で実行される請求項14 記載の方法。 16.前記浸出する工程及び電解採取する工程が40℃から沸点までの範囲の 温度で実行される請求項14記載の方法。 17.前記浸出が第二鉄イオンの化学作用よって達成される請求項14記載の 方法。 18.前記銅マットを浸出する工程は銅マット及び浸出溶液が向流の下で実行 する請求項14記載の方法。 20.第二鉄イオンの濃縮化電解質から流れを回収する工程及び前記流れから 不純物を取り除き精製された電解質を作る工程をさらに備える請求項14記載の 方法。 21.前記精製された電解質を前記電解採取槽アセンブリに輸送する工程をさ らに備える請求項14記載の方法。 22.前記不純物を溶媒抽出法によって取り除く請求項20記載の方法。 23.前記不純物をイオン交換法によって取り除く請求項20記載の方法。 24.取り除かれた前記不純物がAs、Bi及びSbの少なくとも一つである 請求項20記載の方法。 25.前記電解採取がダイヤフラムを備えない一つまたはそれ以上の電解採取 槽で行われる請求項14記載の方法。 26.前記電解採取槽のアセンブリの電流密度が500〜2000A/m2の 範囲にある請求項14記載の方法。 27.前記電解質の再循環線速度が2〜30cm/secの範囲にある請求項 14記載の方法。 28.グルー、チオ尿素、グアー及び塩化物の一つまたはそれ以上を電解採取 アセンブリに添加する請求項14記載の方法。 29.塩化物を浸出タンクアセンブリに添加する請求項14記載の方法。 30.請求項14記載の方法で製造された高純度銅陰極生成物。 31.ASTM等級1の仕様に適合する請求項7記載のこう純度 陰極生成物。 32.前記銅マットが少なくとも60%のCuを含有する高等級マットである 請求項1記載の方法。 33.前記銅マットが少なくとも60%のCuを含有する高等級マットである 請求項14記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ドレイジナー,デイビッド ビー カナダ国,ブイ4ケー 4ケー2,ブリテ ィッシュコロンビア,デルタ,ベントレイ クレセント.5233 (72)発明者 ジー,ジンクシング カナダ国,ブイ6ピー 2エックス3,ブ リティッシュコロンビア,バンクーバー, ウエスト セブンティース アベニュ 306−725

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.銅マットから高純度銅の製造方法であって、 一つまたはそれ以上の浸出反応器を備える第二鉄含有硫酸銅電解質浸出アセン ブリ中で酸化条件下で銅マットを浸出させ、浸出溶液に銅を可溶性にし、銅が濃 厚に含まれた浸出溶液と元素の硫黄を含有する残留物とを形成する工程、及び 前記銅が濃厚に含まれた浸出溶液から銅を電解採取して、且つ一つまたはそれ 以上の電解採取槽を有する電解採取槽アセンブリ中で第二鉄イオンを再発生する 工程を備え、 前記電解採取槽アセンブリは前記浸出アセンブリから物理的に分離されている 銅マットから高純度銅の製造を行う方法。 2.前記工程が大気圧中で実行される請求項1記載の方法。 3.前記工程が40℃から沸点までの範囲の温度で実行される請求項1記載の 方法。 4.前記浸出が第二鉄イオンの化学作用よって達成される請求項1記載の方法 。 5.前記銅マットを浸出する工程は銅マット及び浸出溶液が向流の下で実行さ れる請求項1記載の方法。 6.前記電解採取がダイヤフラムを備えない一つまたはそれ以上の電解採取槽 で行われる請求項1記載の方法。 7.前記電解採取槽アセンブリの電流密度が500〜2000A/m2の範囲 にある請求項1記載の方法。 8.前記電解質の再循環線速度が2〜30cm/secの範囲にある請求項1 記載の方法。 9.グルー、チオ尿素、グアー及び塩化物の一つまたはそれ以上を電解採取ア センブリに添加する請求項1記載の方法。 10.塩化物を浸出タンクアセンブリに添加する請求項1記載の方法。 11.前記一つまたはそれ以上の電解採取槽がALE陽極を有する請求項1記 載の方法。 12.請求項1記載の方法で製造された高純度銅陰極生成物。 13.ASTM等級1の仕様に適合する請求項7記載の高純度銅陰極生成物。 14.銅マットから高純度銅の連続製造方法であって、 小さく分割された銅マットを準備する工程、 一つまたはそれ以上の浸出反応器を有する第二鉄含有硫酸銅電解質浸出アセン ブリ中で酸化条件下で銅マットを浸出させ、浸出溶液に銅を可溶性にし、銅が濃 厚に含まれた浸出溶液と元素の硫黄を含有する残留物とを形成する工程、及び 前記残留物から前記銅の濃縮化浸出溶液を分離する工程、 前記銅が濃厚に含まれた浸出溶液から銅を電解採取し、且つ一つまたはそれ以 上の電解採取槽を有する電解採取槽アセンブリ中で第二鉄イオンを再発生する工 程を備え、前記電解採取槽アセンブリは前記浸出タンクアセンブリから物理的に 分離されており、さらに 前記電解採取アセンブリから第二鉄イオンの濃縮化電解質を回収する工程、 浸出残留物から元素の硫黄を回収する工程、及び 浸出残留物から貴金属を回収する工程 を備える銅マットから高純度銅の製造方法。 15.浸出する工程及び電解採取する工程が大気圧中で実行される請求項14 記載の方法。 16.前記浸出する工程及び電解採取する工程が40℃から沸点までの範囲の 温度で実行される請求項14記載の方法。 17.前記浸出が第二鉄イオンの化学作用よって達成される請求項14記載の 方法。 18.前記銅マットを浸出する工程は銅マット及び浸出溶液が向流の下で実行 する請求項14記載の方法。 19.前記銅マットを浸出する工程は銅マット及び浸出溶液が向流の下で実行 する請求項14記載の方法。 20.第二鉄イオンの濃縮化電解質から流れを回収する工程及び前記流れから 不純物を取り除き精製された電解質を作る工程をさらに備える請求項14記載の 方法。 21.前記精製された電解質を前記電解採取槽アセンブリに輸送する工程をさ らに備える請求項14記載の方法。 22.前記不純物を溶媒抽出法によって取り除く請求項20記載の方法。 23.前記不純物をイオン交換法によって取り除く請求項20記載の方法。 24.取り除かれた前記不純物がAs、Bi及びSbの少なくとも一つである 請求項20記載の方法。 25.前記電解採取がダイヤフラムを備えない一つまたはそれ以上の電解採取 槽で行われる請求項14記載の方法。 26.前記電解採取槽のアセンブリの電流密度が500〜2000A/m2の 範囲にある請求項14記載の方法。 27.前記電解質の再循環線速度が2〜30cm/secの範囲にある請求項 14記載の方法。 28.グルー、チオ尿素、グアー及び塩化物の一つまたはそれ以上を電解採取 アセンブリに添加する請求項14記載の方法。 29.塩化物を浸出タンクアセンブリに添加する請求項14記載の方法。 30.請求項14記載の方法で製造された高純度銅陰極生成物。 31.ASTM等級1の仕様に適合する請求項7記載の高純度銅陰極生成物。
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