JPH11506789A - ベンゾ[b]チオフェン類の合成方法 - Google Patents

ベンゾ[b]チオフェン類の合成方法

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JPH11506789A JP9501555A JP50155597A JPH11506789A JP H11506789 A JPH11506789 A JP H11506789A JP 9501555 A JP9501555 A JP 9501555A JP 50155597 A JP50155597 A JP 50155597A JP H11506789 A JPH11506789 A JP H11506789A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は2−アリールベンゾ[b]チオフェン類の合成法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 ベンゾ[b]チオフェン類の合成方法 本発明はベンゾ[b]チオフェン類、特に2−アリール−ベンゾ[b]チオフェン類 の新規合成方法に関する。 ベンゾ[b]チオフェン類は種々の異なった合成ルートによって製造されている 。最も広く使用されている方法の1つは、o−メルカプト桂皮酸の酸化的閉環で ある。このルートはベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸エステルの製法に限 定されている。2−フェニルベンゾ[b]チオフェン類は2−フェニルチオアセト アルデヒドジアルキルアセタールの酸−触媒閉環によって製造される。非置換ベ ンゾ[b]チオフェン類はスチレンとイオウの触媒下縮合によって製造される。3 −置換ベンゾ[b]チオフェン類は、アリールチオメチルケトン類の酸−触媒閉環 によって製造される。しかし、このルートは3−アルキルベンゾ[b]チオフェン 類の製法に限定される。コンペイグネ著“チオフェン類とそれらのベンゾ誘導体 : (iii)合成と応用”、コンプリヘンシブ ヘテロサイクリックケミストリー(カ トリッキイとリー編)、4巻、III部、863−934頁(1984年)参照)。3 −クロロ−2−フェニルベンゾ[b]チオフェンは二塩化イオウとジフェニルアセ チレンの反応によって製造されている(バートンとジカ著、J.Org.Chem.、 35、1729−1733(1970))。ベンゾ[b]チオフェン類は、また、スチ リルスルホキサイド類の熱分解で製造されている。しかし、収率が低く、極度な 高温を必要とするため、工業的製法としては適していない。アンド著、J.Che m.Soc.、Chem.Comm.、704−705(1975)参照。 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン類は米 国特許第4,133,814及び4,380,635に記載されている。これらの特 許に記載されている1つの方法は、α−(3−メトキシフェニルチオ)−4−メト キシアセトフェノンの酸−触媒分子内閉環/転位である。純粋なポリリン酸中で のこの出発原料の反応は、約85〜90℃で行なわれ、約3:1の位置異性体(re gioisometric products): 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b ]チオフェンと4−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン を与える。これらの異性体(ベンゾ[b]チオフェン)は、反応混合物から共沈し、 両化合物を含んだ混合物の形で製造される。単一な異性体を得るには、クロマト グラフィーや、分別再結晶により両化合物を分離しなければならない。従って、 容易に入手しうる出発原料から2−アリールベンゾ[b]チオフェン類の効率的で 、位置特異性のある合成法の必要性が現在、存する。本発明は、ジアリールビニ ルスルホキサイド類から、2−アリールベンゾ[b]チオフェン類の効率的で、位 置特異性をのある合成法を提供する。 本発明は、ベンゾ[b]チオフェン類の合成方法に関する。特に、本発明は下記 式で示される化合物 (式中、R1は水素原子、C1〜C4アルコキシ、アリールアルコキシ、ハロゲンま たはアミノを、R2は水素原子、C1〜C4アルコキシ、アリールオルコキシ、ハ ロゲンまたはアミノを、R3は熱分解性もしくは酸分解性C2〜C10アルキル、C4 〜C10アルケニルまたはアリール(C1〜C10)をそれぞれ意味する。) を酸触媒の存在下閉環することからなる下記式で表される化合物 (式中、R1およびR2は前掲と同じ。) の製造法に関する。 本発明の他の方法は、(a)下記式で表される化合物 (式中、R1、R2およびR3は前掲と同じ。) を酸触媒の存在下閉環させ、下記式で表されるベンゾ[b]チオフェン化合物 (式中、R1およびR2は前掲と同じ。) を製造し、(B)上記ベンゾチオフェン化合物を下記式で表されるアシル化剤 (式中、R5とR6は独立して、C1〜C4アルキルを意味し、R5とR6は隣接する 窒素原子と共にピロリジノ、ピペリジノ、ヘキサメチレンイミノおよびモルホリ ノから選ばれる異項環を形成していてもよく、R7はクロル、ブロムまたは水酸 基を、HXは塩酸または臭化水素酸を意味する。) で、BX'3(X'はクロルまたはブロムである。)の存在下アシル化し、(c)上記(b )工程のアシル化物において、R1および/またはR2がC1〜C4アルコキシまた はアリールアルコキシの場合、更なるBX'3(X'は上掲と同じ。)と反応させ、 そのアシル化物の1個以上のフェノール性基を脱アルキル化し、ついで(d)下記 式で表される化合物 (式中、R8は水素、ハロゲン、アミノまたは水酸基を、R9は水素、ハロゲン、 アミノまたは水酸基をそれぞれ意味し、R5、R6およびHXは前掲と同じ。) を単離する工程からなる上記化合物(XII)の合成方法に関する。 用語“酸触媒”とは、ルイス酸またはブレンステッド酸を意味する。代表的ル イス酸は塩化亜鉛、ヨウ化亜鉛、塩化アルミニウムおよび臭化アルミニウムであ る。代表的ブレンステッド酸は硫酸、リン酸のごとき無機酸; 酢酸、トリフルオ ロ酢酸のごときカルボン酸; メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、1−ナフ タレンスルホン酸、1−ブタンスルホン酸、エタンスルホン酸、4−エチルベン ゼンスルホン酸、1−ヘキサンスルホン酸、1,5−ナフタレンジスルホン酸、 1−オクタンスルホン酸、カンファースルホン酸、トリフルオロメタンスルホン 酸、 めに使用される好適な酸は、スルホン酸あるいは重合スルホン酸である。更に好 ましくは、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、カンファースルホン酸、ベ ンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸のごときスルホン酸類である。最も 好ましい触媒はp−トルエンスルホン酸である。 用語“C1〜C4アルコキシ”はメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプ ロポキシ、n−ブトキシ、t−ブトキシなどの基を意味する。用語“ハロゲン”は フッ素、クロル、ブロム、臭素である。 用語“C1〜C6”アルキルは炭素数1〜6の直鎖または分枝アルキルを意味す る。代表的C1〜C6アルキルには、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペン チル、 n−ヘキシル、2−メチルペンチルなどを含む。用語“C1〜C4アルキル”は炭 素数1〜4の直鎖または分枝アルキルを意味し、メチル、エチル、n−プロピル 、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、i−ブチル、t−ブチルなどが含まれ る。 用語“アリール”は、フェニル、置換フェニルを意味する。用語“置換フェニ ル”はハロゲン、水酸基、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、ト リクロロメチルおよびトリフルオロメチルから選ばれる1個以上の基で置換され ているフェニル基を意味する。置換フェニルの例としては、4−クロロフェニル 、2,6−ジクロロフェニル、2,5−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフェ ニル、3−クロロフェニル、3−ブロモフェニル、4−ブロモフェニル、3,4 −ジブロモフェニル、3,4−クロロ−4−フルオロフェニル、2−フルオロフ ェニル、4−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシフェニル、2,4−ジヒドロ キシフェニル、3−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、2,4−ジニトロフ ェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、4−メトキシフェニル、4 −プロピルフェニル、4−n−ブチルフェニル、4−t−ブチルフェニル、3−フ ルオロ−2,4−メチルフェニル、2,3−ジクロロフェニル、2,6−ジフルオ ロフェニル、2,6−ジメチルフェニル、2−フルオロ−5−メチルフェニル、 2,4,6−トリフルオロフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、2−クロ ロ−5−トリフルオロメチルフェニル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェ ニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、3,5−ジメトキシフェ ニル、4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル、3,5−ジメチル−4−ヒドロキ シフェニル、2−メチル−4−ニトロフェニル、4−メトキシ−2−ニトロフェ ニルなどである。 用語“アリールアルキル”とは、1個以上のアリール基を有するC1〜C4アル キルを意味する。この代表的基としては、ベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニ トロベンジル、p−ハロベンジル(p−クロロベンジル、p−ブロモベンジル、p− ヨードベンジルのごとき)、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、3−フ ェニルプロピル、4−フェニルブチル、2−メチル−2−フェニルプロピル、( 2,6−ジクロロフェニル)メチル、ビス(2,6−ジクロロフェニル)メチル、(4 − ヒドロキシフェニル)メチル、(2,4−ジニトロフェニル)メチル、ジフェニルメ チル、トリフェニルメチル、(p−メトキシフェニル)ジフェニルメチル、ビス(p −メトキシフェニル)メチル、ビス(2−ニトロフェニル)メチルなどを含む。 用語“アリールアルコキシ”とは、1個以上のアリールを有するC1〜C4アル コキシを意味する。この代表的基には、ベンジルオキシ、o−ニトロベンジルオ キシ、p−ニトロベンジルオキシ、p−ハロベンジルオキシ(p−クロロベンジル オキシ、p−ブロモベンジルオキシ、p−ヨードベンジルオキシのごとき)、1− フェニルエトキシ、2−フェニルエトキシ、3−フェニルプロポキシ、4−フェ ニルブトキシ、2−メチル−2−フェニルブロポキシ、(2,6−ジクロロフェニ ル)メトキシ、ビス(2,6−ジニトロフェニル)メトキシ、(2,4−ジニトロフェ ニル)メトキシ、ジフェニルメトキシ、トリフェニルメトキシ、(p−メトキシフ ェニル)ジフェニルメトキシ、ビス(p−メトキシフェニル)メトキシ、ビス(2− ニトロフェニル)メトキシなどが含まれる。 用語“熱分解性(labile)もしくは酸分解性C2〜C10アルキル、C4〜C10アル ケニルまたはアリール(C1〜C10アルキル)”とは、スルホキシド(SO)基から 加熱または酸触媒で処理することによって、容易に除去される基を意味する。こ の熱分解性または酸分解性C2〜C10アルキルは、炭素数2〜10を有し、少な くともβ位に1つの水素原子を有する直鎖または分枝アルキルである。代表的熱 分解性または酸分解性C2〜C10アルキルには、エチル、n−プロピル、i−プロ ピル、1,1−ジメチルプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、1,1 −ジメチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1−メチルブチル、 1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,4−ジメチルブチル、3, 3−ジメチルブチル、n−ペンチル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル 、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、n−ヘキシルなどが含まれる。熱 分解性または酸分解性C4〜C10アルケニルは、炭素数4〜10で、少なくとも 1箇所は不飽和結合を有し、β位かΔ位のいずれかに1つの水素原子を有する直 鎖または分枝アルケニルを意味する。代表的熱または酸分解性C4〜C10アルケ ニルには、2−ブテニル、3−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチ ル −2−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル 、4−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−メチル−2−ペンテニル 、4−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、3−メチル−3 −ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、3 −メチル−4−ペンテニル、4−メチル−4−ペンテニル、2−ヘキセニル、3 −ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニルなどが含まれる。用語“熱分解 性または酸分解性アリール(C1〜C10アルキル)”は、熱分解性または酸分解性 C2〜C10アルキルに1個以上のアリールを更に有する基およびアリール置換ベ ンジル基を意味する。代表的アリール(C1〜C10アルキル)には、ベンジル、ジ フェニルメチル、トリフェニルメチル、p−メトキシベンジル、2−フェニルエ チル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピルなどが含まれる。用語“イ オウ原子に隣接した3級炭素原子を有する熱分解性もしくは酸分解性C2〜C10 アルキル、C4〜C10アルケニルまたはアリール(C1〜C10アルキル)”には、こ れらに限定されないが、t−ブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,1−ジメチ ルブチル、1−エチル−1−メチルプロピル、1,1−ジメチルペンチル、1− エチル−1−メチルブチル、1,1−ジエチルプロピル、1,1−ジメチルヘキシ ル、トリフェニルメチルなどが含まれる。 用語“酸クロライド”には、アセチルクロライド、ベンゾイルクロライドのご ときアシルクロライド; メタンスルホニルクロライド、ベンゼンスルホニルクロ ライド、1−ブタンスルホニルクロライド、エタンスルホニルクロライド、イソ プロピルスルホニルクロライド、p−トルエンスルホニルクロライドのごときス ルホニルクロライド; メトキシカルボニルクロライド、ベンジルオキシカルボニ ルクロライドのごときアルコキシカルボニルクロライド; N,N−ジメチルアミ ノカルボニルクロライドのごときジアルキルアミノカルボニルクロライドが含ま れる。好ましい酸クロライドはスルホニルクロライドである。更に好ましい酸ク ロライドは、メタンスルホニルクロライドである。 本発明方法に用いられる原料物質は種々のルートから製造しうる。式[II]の化 合物を製造するための1つの方法は、下記スキーム1で示される。 スキーム1 一般的に、式[IX]の化合物は、ルイス酸の存在下、式HSR3で表されるメル カプタンと反応させることによって、スチリルサルファイドに変換される。式[I II]の化合物はついで酸化されて、スチリルスルホキサイド、即ち、式[II]の化 合物になる。 更に詳しくは、式[IX]の化合物(式中、R1およびR2は前掲の通り。)は、チタ ニウム(IV)クロライドのごときルイス酸で処理される。この反応は乾燥テトラヒ ドロフランのごとき無水有機溶媒中約0〜35℃の温度で遂行される。約15分 〜約1時間後、反応混液をアミン塩基と式HSR3(式中R3は前掲と同じ。)で示 されるメルカプタンで処理される。好ましくは、メルカプタンとアミン塩基は反 応溶媒中に溶液として加えられる。代表的アミン塩基はトリエチルアミンである 。メルカブタンとアミン塩基の添加の後、反応を一般的には約35〜約65℃、 好ましくは約50℃に加熱する。この反応産物は再結晶やクロマトグラフィーの ごとき化学分野で公知の技術を用いて精製される。 式[III]の化合物(式中、R1、R2およびR3は前掲と同じ。)は次いで酸化され 、式[II]の化合物を製造する。この反応に好適な酸化剤は、過酢酸、m−クロロ 過安息香酸のごとき過酸および過酸化水素である。この酸化反応は典型的には、 トルエン、メチレンクロライド、クロロホルム、四塩化炭素のごとき有機溶媒中 で行われる。過酸が酸化剤として用いられるとき、反応は一般的には約−30〜 約 15℃、好ましくは約−20℃で行われる。反応産物は容易に再結晶で精製され る。R3がt−ブチルのとき、この反応系の結晶産物は式[II]のE位置異性体(reg ioisomer)である。 R3がイオウ原子に隣接する3級炭素を有していれば、式[II]化合物のZ位置 異性体がスキーム2で示されるように、第2ルートで選択的に製造されうる。 スキーム2 一般的には、ベンジルアルコール、即ち式[V]の化合物を式R3SHで示され るメルカプタンと反応させ、ベンジルスルファイド、即ち式[VI]の化合物を与え る。このベンジルスルファイドは強塩基と反応させ、ベンジリックアニオンを形 成させ、ベンズアルデヒドと縮合される。この縮合産物を酸クロライドと反応さ せ、生じる中間体エステルを2級強塩基と処理し、スチリルサルファイド、即ち 式[IIIZ]の化合物を与える。このスチリルサルファイドはついで酸化剤で酸化 され、式[IIZ]の化合物を与える。 Zスチリルスルホキサイドの合成の最初の工程はベンジルアルコールのベンジ ルサルファイド、即ち式[VI]の化合物への変換である。式[V]の化合物(式中、 R2は前掲と同じ。)と式R3SH(式中、R3は熱分解性もしくは酸分解性C2〜C10 アルキル、C4〜C10アルケニルまたはアリール(C1〜C10アルキル)で、これ はイオウ原子に隣接して3級炭素原子を有する基を意味する。)で示されるメル カプタンとをルイス酸の存在下反応させると、ベンジルサルファイド、即ち、式 [VI]の化合物を与える。この変換のための好適なルイス酸は、臭化亜鉛、塩化亜 鉛、ヨウ化亜鉛、塩化第二鉄、チタニウム(IV)クロライド、三塩化アルミニウム 、三臭化アルミニウムであり、好ましくはヨウ化亜鉛である。この反応は1,2 −ジクロロエタン、メチレンクロライドのごとき有機溶媒中で、一般的に行われ る。反応は室温で行うと、約18時間後に反応が完結する。 ベンジルサルファイドは強塩基と反応され、ベンジリックアニオンを形成する 。この反応に好ましい強塩基にはナトリウムメトキサイド、ナトリウムエトキサ イド、リチウムエトキサイド、リチウムt−ブトキサイド、カリウムt−ブトキサ イドのごとき金属アルコキサイド; 水素化ナトリウム、n−ブチルリチウム、t− ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、メチルリチウムのごときアルキルリチ ウムが含まれる。この反応のため好ましい強塩基はn−ブチルリチウムである。 この反応のための好ましい溶媒は乾燥テトロヒドロフランである。強塩基として 、n−ブチルリチウムを使用したとき、反応は、約−35〜約−15℃の温度で 行われる。 ベンジリックアニオンはベンズアルデヒドと縮合され、中間的縮合物を与える 。このベンズアルデヒドは一般式R1(C64)CHO(式中、R1は水素原子、C1 〜C4アルコキシ、アリールアルコキシ、ハロゲンまたはアミノ基を意味する。) で示される。好ましくはベンジリックアニオンが形成され、そして縮合産物がベ ンジリックアニオンの冷溶液にベンズアルデヒドを加えることによって形成され る。 縮合産物は、酸クロライドと処理されて、中間体エステルを生成する。代表的 酸クロライドには、アセチルクロライド、ベンゾイルクロライドのごときアシル クロライド; メタンスルホニルクロライド、ベンゼンスルホニルクロライド、1 −ブタンスルホニルクロライド、エタンスルホニルクロライド、イソプロピルス ルホニルクロライド、p−トルエンスルホニルクロライドのごときスルホニルク ロライド、メトキシカルボニルクロライド、ベンジルオキシカルボニルクロライ ドのごときアルコキシカルボニルクロライド; N,N−ジメチルアミノカルボニ ルクロライドのごときジアルキルアミノカルボニルクロライド; 好ましくはスル ホニルクロライドが含まれる。好ましくは、縮合産物の形成後まもなく反応混合 物にメタンスルホニルクロライドが添加される。 この中間体エステルが2級強塩基と反応されて、スチリルサルファイド、即ち 、式[IIIZ]の化合物(R1、R2、R3は前掲と同じ。)を与える。この反応に好適 な強塩基はナトリウムメトキサイド、ナトリウムエトキサイド、リチウムエトキ サイド、リチウムt−ブトキサイド、カリウムt-ブトキサイドのごとき金属アル コキサイド; 水素化ナトリウム; n−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム、sec −ブチルリチウム、メチルリチウムのごときアルキルリチウム; ナトリウムアミ ド、マグネシウムジイソプロピルアミド、リチウムジイソプロピルアミドのごと き金属アミドが含まれる。この反応の好ましい強塩基はカリウムt−ブトキサイ ドである。一般的には、この反応は約15℃から室温まで、好ましくは室温下で 行われる。 スチリルサルファイドは酸化され、対応するスチリルスルホキサイドを与える 。適切なこの反応のための酸化剤は、過酢酸、m−クロロ過安息香酸のごとき過 酸; t−ブチルパーオキサイドのごとき有機パーオキサイド; および過酸化水素 である。好ましい酸化剤は過酢酸である。この酸化は典型的には、トルエン、ベ ンゼン、キシレン、メタノール、エタノール、メチルアセテート、エチルアセテ ート、メチレンクロライド、1,2−ジクロロエタン、クロロホルムなどの有機 溶媒中で、好ましくはメチレンクロライド中で行われる。この酸化は約−40℃ 〜約0℃で行うことができる。 他に、R3がイオウ原子と隣接する3級炭素を有するときには、ベンジルサル ファイド中間体(式[VI]の化合物)がスチリルスルホキサイドのEとZの異性体の 混合物を製するために使用されうる。この合成の概要はスキーム3に示される。 スキーム3 上記のようにして製造したベンジルサルファイドは酸化され、対応するベンジ ルスルホキサイドを与える。このベンジルスルホキサイドが強塩基と反応され、 生じたアニオンがベンズアルデヒドと縮合される。縮合産物が酸クロライドと反 応され、生じた中間体エステルが2級強塩基と反応され、スチリルスルホキサイ ドを与える。 ベンジルサルファイド、式[VI]の化合物(式中、R2は前掲と同じ、R3はイオ ウ原子に隣接した3級炭素を有する熱分解性もしくは酸分解性C2〜C10アルキ ル、C4〜C10アルケニルまたはアリール(C1〜C10アルキル)を意味する。)が 酸化され対応するベンジルスルホキサイド、式[X]の化合物を与える。適切なこ の反応のための酸化剤は過酢酸、m−クロロ過安息香酸のごとき過酸; t−ブチル パーオキサイドのごとき有機パーオキサイド; 過酸化水素であり、好ましい酸化 剤は過酢酸である。この酸化は、典型的にはトルエン、ベンゼン、キシレン、メ タノール、エタノール、メチルアセテート、エチルアセテート、メチレンクロラ イド、1,2−ジクロロエタン、クロロホルムのごとき有機溶媒中、好ましくは 約−30℃〜約5℃で行われる。ベンジルスルホキサイド、即ち、式[X]の化合 物(式中、R2、R3は前掲と同じ。)が強塩基と反応されベンジリックアニオンを 与える。この反応のための適切な強塩基には、ナトリウムメトキサイド、ナトリ ウムエトキサイド、リチウムエトキサイド、リチウムt−ブトキサイド、カリウ ムt−ブトキサイドのごとき金属アルコキサイド; 水素化ナトリウム; n−ブチル リチウム、t−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、メチルリチウムのごとき アルキルリチウム; ナトリウムアミド、マグネシウムジイソプロピルアミド、リ チウムジイソプロピルアミドのごとき金属アミドが含まれる。この転移反応のた めの好ましい塩基はn−ブチルリチウムである。この脱プロトン化反応はテトラ ヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンのような乾燥有機溶媒中で、約−25 ℃の温度で行われる。 ベンジリックアニオンは単離することなく、式p−R1(C64)CHOで示され るベンズアルデヒド化合物(式中、R1は前掲と同じ。)と縮合される。好ましく は、ベンズアルデヒドの1当量が上に記述したように調製された冷溶液に加えら れる。縮合産物のジアステレオミック混合物を単離してもよく、または好ましく は単離することなく、次の工程に使用される。 縮合産物は必要に応じ、n−ブチルリチウムのごとき塩基と処理し、次いで酸 クロライドと反応させる。代表的酸クロライドには、アセチルクロライド、ベン ゾイルクロライドのごとき酸クロライド; メタンスルホニルクロライド、ベンゼ ンスルホニルクロライド、1−ブタンスルホニルクロライド、エタンスルホニル クロライド、イソプロピルスルホニルクロライド、p−トルエンスルホニルクロ ライドのごときスルホニルクロライド; メトキシカルボニルクロライド、ベンジ ルオキシカルボニルクロライドのごときアルコキシカルボニルクロライド; N, N−ジメチルアミノカルボニルクロライドのごときジアルキルアミノカルボニル クロライド; 好ましくはスルホニルクロライドが含まれる。酸クロライドは冷反 応溶液に加えられ、生じた混合物を室温まで加温する。好ましくは、メタンスル ホニルクロライドが、縮合物の生成後まもなくこの反応混合物に加えられる。こ のようにすることにより追加の塩基を加える必要性がなくなる。 生じた中間体エステルが2級強塩基と反応され、EおよびZスチリルスルホキ サイド、即ち、式[II]の化合物(式中、R1、R2、R3は前掲と同じ。)を生成す る。この反応のための代表的2級強塩基には、ナトリウムメトキサイド、ナトリ ウムエトキサイド、リチウムエトキサイド、リチウムt−ブトキサイド、カリウ ムt−ブトキサイドのごとき金属アルコキサイド; 水素化ナトリウム; n−ブチル リチウム、t−ブチルリチウム、sec-ブチルリチウム、メチルリチウムのごとき アルキルリチウム; ナトリウムアミド、マグネシウムジイソプロピルアミド、リ チウムジイソプロピルアミドのごとき金属アミドが含まれる。この反応の好まし い塩基はカリウムt−ブトキサイドである。好ましくは1.2当量のごとき20% 過剰量の2級塩基が添加される。一般的には、この反応は約15℃から室温、好 ましくは室温で行われる。 中間体のスチリルスルホキサイドはスキーム4に示すように、2−アリールベ ンゾ[b]チオフェンの合成に有用である。 スキーム4 一般的には、中間体のスチリルスルホキサイドは加熱され、酸触媒で処理され 、式[I]の化合物を与える。この反応の適切な酸触媒にはルイス酸あるいはブレ ンステッド酸を含む。代表的ルイス酸は塩化亜鉛、ヨウ化亜鉛、塩化アルミニウ ムおよび臭化アルミニウムである。代表的ブレンステッド酸は硫酸、リン酸の如 き無機酸; 酢酸、トリフルオロ酢酸のごときカルボン酸; メタンスルホン酸、ベ ンゼンスルホン酸、1−ナフタレンスルホン酸、1−ブタンスルホン酸、エタン スルホン酸、4−エチルベンゼンスルホン酸、1−ヘキサンスルホン酸、1,5 −ナフタレンジスルホン酸、1−オクタンスルホン酸、カンファースルホン酸、 トリフルオロメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸のごときスルホン酸類; N れる。更に好ましい酸触媒はメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、カンファ ースルホン酸、p−トルエンスルホン酸のごときスルホン酸である。最も好まし い酸触媒はp−トルエンスルホン酸である。典型的には、トルエン、ベンゼン、 キシレンのごとき有機溶媒、または1,1,2−トリクロロエタンのごとき高沸点 ハロゲン化炭化水素溶媒に酸触媒を溶かし、約80℃から約140℃に加熱し、 同じ溶媒に溶かしたスチリルスルホキサイド溶液と処理される。酸触媒の過剰量 、好ましくは2当量の酸が用いられる。最良の結果を得るために、出発物質の最 終濃度が約0.01M〜約0.2M、好ましくは0.05Mである。更には、スチ リルスルホキサイドを徐々に加熱酸溶液に約20分から約3時間かけて添加する とき、最高の収率が達成される。最良の結果を得るためにDean−Starkトラッ プやソックスレー抽出器を用いて、反応溶液から残留水を除去し、そして反応は 精製窒素で浄化される。 式[I]の化合物は、3−アロイル−2−アリールベンゾ[b]チオフェンのシリ ーズを合成する中間体として有用である。米国特許第4,133,814号および 第4,418,068号は引例としてここに合体され、そこには、式[I]の化合物 からこれら3−アロイル−2−アリールベンゾ[b]チオフェンの製造法のみなら ず、これら3−アロイル−2−アリールベンゾ[b]チオフェンを記載している。 式[I]の化合物(式中、R1およびR2は水素原子、C1〜C4アルコキシまたはア リールアルコキシを意味する。)からこれら3−アロイル−2−アリールベンゾ[ b]チオフェンの改良製法はスキーム5に概説する。 スキーム5 式[I]のベンゾチオフェン(式中、R1およびR2は水素原子、C1〜C4アルコ キシまたはアリールアルコキシを意味する。)が式[XI]の化合物(式中、R7はク ロルまたは水酸基を意味する。)で、三塩化ホウ素または三臭化ホウ素(三塩化ホ ウ素が好ましい。)の存在下、アシル化される。反応はクロロホルム、メチレン クロライド、1,2−ジクロロエタン、1,2,3−トリクロロプロパン、1,1, 2,2−テトラクロロエタン、1,2−ジクロロベンゼン、クロロベンゼン、フル オロベンゼンのごとき種々の有機溶媒中で行われる。この合成のための好ましい 溶媒は1,2−ジクロロエタンである。反応は約−10℃〜約25℃、好ましく は0℃で行われる。この反応は式[I]のベンゾチオフェンの約0.2Mから約1. 0Mの濃度で行うのが最良である。このアシル化反応は約2時間〜約8時間で完 結する。 R1および/またはR2がC1〜C4アルコキシまたはアリールアルコキシのとき 、そのアシル化ベンゾチオフェンは、式[XI]の化合物(式中、R8および/または R9は水酸基である。)に、アシル化反応による産物を単離することなく、変換さ れる。この変換は三塩化ホウ素または三臭化ホウ素を更に加え、加熱することに よって達成される。好ましくは2〜5モル当量の三塩化ホウ素、最も好ましくは 3モル当量、この反応混液に加えられる。この反応は約25℃〜約40℃、好ま しくは35℃で行われ、一般的には4〜48時間で反応は完結する。 このアシル化反応またはアシル化/脱アルキル化反応は、アルコールかアルコ ール混液で終結される。この反応を終結させるに適切なアルコールには、メタノ ール、エタノール、イソプロパノールが含まれる。好ましくは、このアシル化/ 脱アルキル化反応混液がエタノールとメタノール混液(95:5)(3Aエタノー ル)に加えられる。この3Aエタノールは室温かあるいは還流温度まで、好まし くは還流温度まで加熱される。反応終結はこのように遂行されると、式[XII]の 化合物は首尾よく生じたアルコール混液から再結晶化される。一般的には、出発 物質ベンゾフェノン ミリモル当り、1.25mlから3.75mlのアルコールが用 いられる。 以下の実施例は更に本発明を説明する。この実施例はいかなる点においても、 本発明の範囲を限定するつもりでなく、そして、そのように解釈されるべきでな い。全ての実験は乾燥窒素の陽圧下行った。全ての溶媒と試薬は入手しうるもの を使用した。パーセンテージは重量(w/w)ベースで一般的に計算した。但し、高 速液クロ(HPLC)の溶媒は容量(v/v)ベースで計算した。プロトン核磁気共鳴 (1H NMR)スペクトルと13C核磁気共鳴スペクトル(13C NMR)はBrucker AC−300 FTNMRスペクトルメーター(300.135MHzにおける) またはGEQE−300スペクトロメーター(300.15MHzにおける)で得た 。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーがSilica Gel 60(230−4 00メッシュ、E.メルク)を用いるStillらに記載されているようにして行っ た(StillらJ.Org.Chem.、43、2923(1978))。炭素、水素、窒素 原子の元素分析はControl Equipment Corporation 440 Elemental Ana lyzer で測定した。イオウに関する元素分析は、Brinkman Colorimetric E lemental Analyzer で測定した。融点は開封ガラスキャピラリー中で、Mel− TempII融点測定器またはMettler FP62 Automatic instrument を用い て測定し、未補正である。フィールド脱着マススペクトル(FDMS)はVarian Instruments VG 70−SEまたはVG ZAB−3Fマススペクトルメ ーターを用いて得られた。高分解能フリーアトム衝撃マススペクトル(FABM S)がVarian Instruments VG ZAB−2SEマススペクトルメーターを 用いて得られた。 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェンの本来の収 率は公知の合成ルートによって合成したこの化合物の基準サンプルと比較して、 HPLCで決定した。米国特許第4,133,814号参照のこと。一般的には、 反応混合物の試料をアセトニトリルで希釈し、この希釈試料をUV検知器(28 0nm)を有するZorbax RX−C8カラム(4.6mm×25cm)を用いてHPLC で検定した。次の線形勾配系はこの分析のために使用した。 勾配溶媒系 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−4−(2−ピペリジノ エトキシ)ベンゾイル]−ベンゾ[b]チオフェン塩酸塩の結晶状態での量(パーセン テージ)は、次の方法で決定した。この結晶性個体(5mg)の試料を秤り100mL のフラスコに入れ、75mMリン酸カリウム緩衝液(pH2.0)とアセトニトリル の混液(70:30(v/v))に溶かした。この溶液(10μl)をUV検知器を有する Zorbox Rx−C8カラム(25cm×4.6mm ID、5μパーティクル)を用い てHPLCで検定した。次の勾配溶媒系を用いた。 勾配溶媒系(ポテンシィ) 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−(2−ピペリジノ エトキシ)ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン塩酸塩の試料中のパーセンテージは 、下記計算式の検量線のピーク領域、傾斜(m)および切片(intercept)(b)を用い て計算した。 結晶物質に存する1,2−ジクロロエタンのごとき溶媒の量(%)はガスクロで 決定した。結晶固体(50mg)を秤り、10mlのフラスコに入れ、ジメチルスルホ キサイドに溶かした2−ブタノール溶液(0.025mg/ml)に溶解した。この溶 液を10ml/minカラムフロウとイオン検知器を有するDB Wax column(30m ×0.53mmID、1μパーティクル)を使用するガスクロで分析した。カラム温 度は35℃から230℃まで12分間かけて加熱した。溶媒の量は内部標準(2 −ブタノール)と比較して決定した。 実施例1 E−t−ブチル4,4'−ジメトキシスチルベニルスルホキサイド A.E−t−ブチル 4,4'−ジメトキシスチルベニルサルファイドの製法 テトラヒドロフラン(100mL)中のデスオキシアニソイン(12.82g)の溶 液をチタニウム(IV)クロライド(10.43g)と処理した。チタニウム(IV)ク ロライドの滴下中に反応混液を冷却し、35℃以下に保った。滴下終了すると、 混液を30℃で撹拌した。更なる30分後、この混液をテトラヒドロフラン(1 5mL)中の2−メチル−2−プロパンチオール(6.76mL)とトリエチルアミン (16.70mL)の溶液で処理した。生じた混液を50℃で撹拌した。2時間後、 混液を10%炭酸ナトリウム(500mL)に加えた。生じた混液をメチレンクロ ライドで抽出した。メチレンクロライド抽出液を合し、硫酸マグネシウムで乾燥 し、濾過、減圧下濃縮して、17.2gの油を得た。これを室温に冷却して結晶化 させ、これを温エタノールから再結晶して、表題の化合物12.3gを得た。mp: 71〜73℃。 元素分析値: C20242S : C,73.13; H,7.36; S,9.76. 測定値: C,73.37; H,7.51; S,9.87. B.E−t−ブチル 4,4'−ジメトキシスチルベニルスルホキサイドの製法 実施例1Aに記述のようにして合成した結晶化合物をトルエン(150ml)に溶 かし、生じた溶液を約−20℃まで冷却した。冷溶液を過酢酸(32% w/w 希 酢酸中、1.24g)で10分以上処理し、生じた混合物を飽和亜硫酸ナトリウム と塩水で抽出した。有機相を減圧下濃縮し、残渣をエチルアセテート/ヘプタン から再結晶して、14.11gの表題の化合物を得た。mp:104℃(分解)。 元素分析値: C20243S: C,69.74; H,7.02; S,9.31. 測定値: C,69.47; H,7.04; S,9.54. 実施例2 Z−t−ブチル 4,4'−ジメトキシスチルベニルスルホキサイド A.t−ブチル 4−メトキシベンジルサルファイドの製法 1,2−ジクロロエタン(120ml)中の4−メトキシベンジルアルコール(10 . 13g)とヨウ化亜鉛(11.7g)の混合物を1部の2−メチル−2−プロパンチオ ール(9.92mL)で処理し、生じた混液を室温で撹拌した。約18時間後、反応 物を水(100mL)とメチレンクロライド(100mL)で希釈し、有機相を除去し 、硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下濃縮して14.4gの油を得た。 1H NMR(CDCl3): δ7.28(d,2H),6.85(d,2H),3.77(s,3 H),3.73(s,2H),1.36(s,9H). 13C NMR(CDCl3): δ130,114,56,35,32. 元素分析値: C1218OS; C,68.52; H,8.63. 測定値: C,68.8; H,8.67. B.Z−t−ブチル 4,4'−ジメチルスチルベニルサルファイドの製法 テトラヒドロフラン(50mL)中の実施例2Aで記載のようにして合成した化 合物(2.51g)の溶液を約−20℃まで冷却した。この冷溶液を10分間かけて ヘキサン中のn−ブチルリチウム(1.6M,7.47mL)の溶液で処理し、生じた 溶液を35分間以上かけて約0℃に加温した。この冷溶液をp−アニスアルデヒ ド(1.46mL)で処理した。更なる15分後、反応溶液をメタンスルホニルクロ ライド(0.95mL)で処理、生じた反応液を室温に加温した。更なる45分後、 反応混液をテトラヒドロフラン中のカリウムt-ブトキサイド(1.0M、12.0m L)で処理した。更なる45分後、反応を1N塩酸(12.0mL)を加えて完結さ せた。有機相を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮してオイル( 4.4g)を得た。 1H NMR(CDCl3): δ7.95(d,H),7.05(s,H),6.9(d,H),6. 8(dd,2H),3.75(s,3H),0.95(s,9H). 13C NMR(CDCl3): δ153,139,137,114,56,32. C.Z−t−ブチル 4,4'−ジメトキシスチルベニルスルホキサイドの製法 実施例2Bからの化合物を実施例1Bに記載と実質的に同じ方法を用いて表題 の化合物に変換した。 1H NMR(CDCl3): δ7.61(d,H),7.56(d,H),7.1(s,H),6. 9(dd,2H),3.83(s,3H),1.05(s,9H). 13C NMR(CDCl3): δ142,132.5,131,118,117,5 6,24. 元素分析値: C20243S; C,69.74; H,7.02. 測定値: C,69.98; H,6.94. 実施例3 EおよびZ−t−ブチル 4,4'−ジメトキシスチルベニルスルホキサイド A.t−ブチル4−メトキシジベンジルサルファイドの製法 1,2−ジクロロエタン(120mL)中のメトキシベンジルアルコール(10.1 3g)とヨウ化亜鉛(11.7g)の混合物を1部分の2−メチル−2−プロパンチオ ール(9.92mL)で処理し、生じた混液を室温で撹拌した。約18時間後、水( 100mL)とメチレンクロライド(100mL)で希釈し、有機相を除去し、硫酸 マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮して、オイル(14.4g)を得た。 1H NMR(CDCl3): δ7.28(d,2H),6.85(d,2H),3.77(s,3 H),3.73(s,2H),1.36(s,9H). 13C NMR(CDCl3): δ130,114,56,35,32. 元素分析値: C1218OS: C,68.52; H,8.63. 測定値: C,68.8; H,8.67. B.t−ブチル 4−メトキシベンジルスルホキサイドの製法 1,2−ジクロロエタン(50mL)中実施例3Aで記載した方法で合成した化合 物(14.4g)の溶液を約5℃に冷却し、この冷溶液を過酢酸(32% w/w 希酢 酸中、14.2mL)で30分以上かけて処理した。過酢酸の添加を終了後、塩水 と炭酸水素ナトリウムで処理し、有機相を除去し、硫酸マグネシウムで乾燥し、 濾過し、濃縮して黄色沈澱物を得た。この残渣をヘキサン(100mL)で処理し 、生じた混液を室温で撹拌した。約18時間後、混液を濾過し、固体をヘキサン (100mL)で洗浄し、減圧下乾燥して表題の化合物(14.07g)を得た。mp: 12 4〜126℃。 1H NMR(CDCl3): δ7.26(d,2H),6.89(d,2H),3.79(d,H ),3.78(s,3H),3.58(d,H),1.3(s,9H). 13C NMR(CDCl3): δ132,114,56,53,23. 元素分析値: C12182S: C,63.68; H,8.02. 測定値: C,63.72; H,7.93. C.EおよびZ−t−ブチル 4,4'−ジメトキシスチルベニルスルホキサイド の製法 テトラヒドロフラン(140mL)中の実施例3Bに記載の方法で合成した化合 物(10.0g)の溶液を約−30℃〜−25℃(ドライアイス/アセトン浴)に冷却 し、この冷溶液をシクロヘキサン中のn−ブチルリチウム(1.6M、27.65m L)で25分間以上かけて処理した。35分間撹拌後、反応混液をp−アニスアル デヒド(5.4mL)で処理した。乾燥アイス/アセトン浴をはずし、反応液を約2 0℃に加温した。この混合物をメタンスルホニルクロライド(3.5mL)で処理し た。反応温度を約20℃から約35℃にメタンスルホニルクロライドを加えると きに上げた。混液を約25℃に冷却し、テトラヒドロフラン中のカリウムt−ブ トキサイド(1M、50.9mL)で処理した。更なる35分の撹拌後、反応を1N 塩酸(51.0mL)で処理し、相を分離し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、 濾過し、濃縮して油(16.67g)を得た。これを更に精製することなく次の工程 に使用した。炭素およびプロトンNMRは実施例1および2に記載の方法で製造 した化合物で得たそれと同様であった。 実施例4 Z−t−ブチル 4,4'−ジメトキシスチルベニルスルホキサイド テトラヒドロフラン(40mL)中の実施例3Bで合成した化合物(3.0g)の溶 液を約−15℃まで冷却した。この冷溶液をシクロヘキサン中n−ブチルリチウ ム(1.6M、8.3mL)で15分間かけて処理した。10分間撹拌後、反応混液 を0℃に上げ、p−アニスアルデヒド(1.61mL)で処理した。氷浴をはずし、 室温まで加温した。この混合物を酢酸クロライド(0.95mL)で処理し、約1時 間後、反応混液をテトラヒドロフラン中のカリウムt−ブトキサイド(1M、1 6.0mL)で処理した。更に1.5時間撹拌後、1N塩酸(17.0mL)で処理した 。相を分離し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して油(5.2 6g)を得た。この物質を更なる精製することなく使用した。炭素およびプロトン NMRスペクトルは、実施例2で合成したものと類似していた。 実施例5 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン トルエン(60mL)中のp−トルエンスルホン酸モノ水和物(2.25g)の溶液を 加熱還流させ、水をDean−Starkトラップに集めるようにして、水を除去した 。コンデンサーの上端に穴をあけた窒素ガスパージを用いて、実施例1で合成し た化合物(2.04g)のトルエン(33mL)の溶液を1.5時間以上かけて還流中の 酸溶液に加えた。生じた混液を窒素ガスパージ下約5℃まで冷却し、次いで水( 8mL)で処理した。生じたスラリーを3時間撹拌した。そのスラリーを濾過し、 結晶産物を水(8mL)とアセトン(8mL)で洗浄した。結晶産物を減圧下40℃で 約18時間乾燥して表題の化合物(1.30g)を淡黄褐色固体として得た。この化 合物は公知のルートで合成した化合物と同一であった。mp.196〜199℃。 実施例6 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン トルエン(108mL)中のp−トルエンスルホン酸モノ水和物(2.49g)の溶液 を加熱還流し、水をDean−Starkトラップに集めるようにして除去した。トル エン(32mL)中の実施例1で合成した化合物(9.00g)の溶液を6時間かけて 還流中の酸溶液に加えた。添加終了と共に無水エタノール(35mL)を反応混液 に加え、生じた混液を室温に冷却し、約18時間後、生じた沈澱を濾取した。こ の沈澱をトルエン/無水エタノール(4:1、29mL)で洗い、減圧下40℃で約 18時間乾燥し、4.86gの固体を得た。この化合物は公知のルートで合成した 化合物と同じであった。mp.199〜200℃。 実施例7 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−(2−ピペリジノ エトキシ)ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン塩酸塩・1,2−ジクロロエタン溶媒 和物 A.エチル 4−(2−ピペリジノエトキシ)ベンゾエートの製法 4−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル(8.31g)、1−(2−クロロエチル) ピペリジンモノ塩酸塩(10.13g)、炭酸カリウム(16.59g)およびメチルエ チルケトン(60mL)の混合物を80℃に加熱した。1時間後、混合物を約55 ℃まで冷却し、更なる1−(2−クロロエチル)ピペリジンモノ塩酸塩(0.92g) で処理した。生じた混合物を80℃に加熱した。反応はシリカゲルプレートとエ チルアセテート/アセトニトリル/トリエチルアミン(10:6:1、v/v)を使用 した薄層クロマト(TLC)でモニターした。1−(2−クロロエチル)ピペリジン 塩酸塩の追加部を、原料物質の4−ヒドロキシ安息香酸エステルが消費されるま で加える。反応完了後、反応混合物を水(60mL)で処理し、室温まで冷却した 。水層を棄て、有機層を40℃で40mmHg下濃縮した。生じた油を更なる精製 をすることなく、次の工程に用いた。 B.4−(2−ピペリジノエトキシ)安息香酸塩酸塩の製法 メタノール(30mL)中の実施例7Aで合成した化合物(約13.87g)の溶液 を5N水酸化ナトリウム(15mL)で処理し、40℃に加熱した。生じた混合物 を5〜10℃に冷却し、濃塩酸(18mL)を徐々に加えた。表題の化合物が酸性 化途上で結晶化した。この結晶を濾取し、減圧下40〜50℃で乾燥し、83% の収率で表題の化合物を得た。mp.270〜271℃。 C.4−(2−ピペリジノエトキシ)ベンゾイルクロライド塩酸塩の製法 メチレンクロライド(500mL)中の実施例7Bで合成した化合物(30.01g )とジメチルホルムアミド(2mL)の溶液をシュウ酸クロライド(10.5mL)で3 0〜35分間かけて処理した。約18時間撹拌後、HPLC分析により反応の完 了を確認した。原料のカルボン酸が存するならば、更なるシュウ酸クロライドを 加えてもよい。反応が完了すると共に、反応溶液を減圧下蒸発乾固し、残渣をメ チレンクロライド(200mL)に溶解し、生じた溶液を蒸発乾固した。この溶解 /蒸発操作を繰り返し、表題の化合物を固体として得た。この表題の化合物は固 体として保存してもよいし、メチレンクロライド(500mL)の0.2M溶液とし てでもよい。 D.6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−(2−ピペリ ジノエトキシ)ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン塩酸塩・1,2−ジクロロ エタン溶媒和物の製法 実施例5または6で合成した化合物(2.92g)、実施例7Cで合成した化合物 (3.45g)および1,2−ジクロロエタン(52mL)の混合物を約0℃まで冷却し た。三塩化ホウ素ガス(2.8mL)を冷却した目盛付シリンダーに濃縮し、これを 上記の冷混合物に加えた。0℃に保ち8時間後、反応混合物を更なる三塩化ホウ 素(2.8mL)で処理した。生じた溶液を35℃に加熱し、16時間後に反応が完 了した。 反応混合物にメタノール(30mL)を20分以上かけて加え、還流させる。生 じたスラリーを25℃で撹拌し、1時間後、生じた結晶を濾取、冷メタノール( 8mL)で洗い、減圧下40℃で乾燥して表題の化合物(5.14g)を得た。mp:2 25℃。 ポテンシィ: 86% 1,2−ジクロロエタン: 6.5%(ガスクロマト)
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記式で表される化合物 (式中、R1は水素原子、C1〜C4アルコキシ、アリールアルコキシ、ハロゲンま たはアミノを、R2は水素原子、C1〜C4アルコキシ、アリールアルコキシ、ハ ロゲンまたはアミノを、R3は熱分解性もしくは酸分解性C2〜C10アルキル、C4 〜C10アルケニルまたはアリール(C1〜C10アルキル)をそれぞれ意味する。) を酸触媒の存在下閉環することからなる下記式で表される化合物 (式中、R1およびR2は前掲と同じ。) の製造法。 2.R1が水素原子、C1〜C4アルコキシまたはアリールアルコキシで、R2が 水素原子、C1〜C4アルコキシまたはアリールアルコキシである請求項1の製造 法。 3.酸触媒がメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、1−ナフタレンスルホ ン酸、1−ブタンスルホン酸、エタンスルホン酸、4−エチルベンゼンスルホン 酸、1−ヘキサンスルホン酸、1,5−ナフタレンジスルホン酸、1−オクタン スルホン酸、カンファスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、p−トルエ る触媒である請求項2の製造法。 4.酸触媒がメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、カンファスルホン酸、 群から選ばれる触媒である請求項3の製造法。 6.R3が熱分解性もしくは酸分解性C2〜C10アルキルまたはアリール(C1〜 C10アルキル)である請求項5の製造法。 7.R3が熱分解性または酸分解性C2〜C10アルキルである請求項6の製造法 。 8.R1が水素原子またはC1〜C4アルコキシで、R2が水素原子またはC1〜 C4アルコキシである請求項7の製造法。 9.R1およびR2がC1〜C4アルコキシである請求項8の製造法。 10.R3がt−ブチルである請求項9の製造法。 11.酸触媒がp-トルエンスルホン酸である請求項10の製造法。 12.R1およびR2がメトキシである請求項11の製造法。 13.(a)下記式で表される化合物 (式中、R1は水素原子、C1〜C4アルコキシ、アリールアルコキシ、ハロゲンま たはアミノを、R2は水素原子、C1〜C4アルコキシ、アリールオルコキシ、ハ ロゲンまたはアミノを、R3は熱分解性もしくは酸分解性C2〜C10アルキル、C4 〜C10アルケニルまたはアリール(C1〜C10アルキル)をそれぞれ意味する。) を酸触媒の存在下閉環させ、下記式で表されるベンゾチオフェン化合物 (式中、R1およびR2は前掲と同じ。) を製造し、(b)上記ベンゾチオフェン化合物を下記式で表されるアシル化剤 (式中、R5とR6は独立して、C1〜C4アルキルを意味し、R5とR6は隣接する 窒素原子と共にピロリジノ、ピペリジノ、ヘキサメチレンイミノおよびモルホリ ノから選ばれる異項環を形成していてもよく、R7はクロル、ブロムまたは水酸 基を、HXは塩酸または臭化水素酸を意味する。) で、BX'3(X'はクロルまたはブロムである。)の存在下アシル化し、(c)上記(b )工程のアシル化物において、R1および/またはR2がC1〜C4アルコキシまた はアリールアルコキシの場合、更なるBX'3(X'は上掲と同じ。)と反応させ、 そのアシル化物の1個以上のフェノール性基を脱アルキル化する工程からなる下 記式で表される化合物 (式中、R8は水素、ハロゲン、アミノまたは水酸基を、R9は水素、ハロゲン、 アミノまたは水酸基をそれぞれ意味し、R5、R6およびHXは前掲と同じ。)の 製造法。
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