JPH11506772A - 抗ウイルス化合物 - Google Patents

抗ウイルス化合物

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JPH11506772A
JPH11506772A JP9501315A JP50131597A JPH11506772A JP H11506772 A JPH11506772 A JP H11506772A JP 9501315 A JP9501315 A JP 9501315A JP 50131597 A JP50131597 A JP 50131597A JP H11506772 A JPH11506772 A JP H11506772A
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スピッツァー,ウェイン・エイ
テッブ,マーク・ジェイ
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Abstract

(57)【要約】 本願はライノウイルス、腸内ウイルス、カルディオウイルス、ポリオウイルス、A及びBグループのコクザッキーウイルス、エコーウイルス及びメンゴウイルスの如きピロルナウイルスの生育を阻止する一連のベンツイミダゾール化合物を提供することにある。これらの化合物はまた、更なるベンツイミダゾール抗ウイルス化合物の製造中間体としても有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 抗ウイルス化合物 ウイルス性上気道疾患である通常のカゼの発生は計り知れない。米国だけでも 年間発生件数はほぼ10億件といわれている。ライノウイルスは、ピコルナビリ デエ族の一員であり、ヒトの通常のカゼの主要原因である。ライノウイルスの1 10株以上が同定されているので、実用的ライノウイルスワクチンの開発は不可 能であり、化学療法剤によるアプローチが好ましく思われる。ピコルナウイルス ファミリーの他の一員は腸内ウイルスであり、約80のヒト病原菌を含んでいる 。これらの腸内ウイルスの多くは、カゼ症状をひきおこす。他のものはポリオ、 結膜炎、無菌性の髄膜炎や心筋炎の様なより深刻な病気をひきおこしうる。 ライノウイルス感染に関係する病気は鼻の分泌物と閉塞で証明される。更に、 中耳炎になったり、気管支炎の進行を促進し、副鼻腔炎を悪化させ、そして喘息 性アルトクリス(altoclis)沈降をきたす。多くの人が単なるいらいらと考えてい るが、さもなけば健康人にしばしば発生することと従業員長期欠勤と医者訪問に よる経済的重要性のために広範な研究対象となっている。 インビトロでウイルスの生育を抑制する化学物質の能力はウイルススプラーク 抑制試験や細胞変性試験(CPE)を使って簡単に調べることが可能である。Sim inoff著Applied Microbiology,9(1),66(1961)参照。ライノウイルス の様なピコルナウイルスを阻止する化学物質は沢山同定されているが、多くは、 1)活性のスペクトルが限定されているため、2)望ましくない副作用のため、3 )動物又はヒトの感染又は病気を防ぐことができないために、受け入れられてい ない。Robert B.Belshe編 Textbook of Human Virology,16章“ ライノウイルス” Roland A.Levandowski,391〜405(1985)参照 。ライノウイルス阻止剤に伴う認識された治療ポテンシャルと現在迄の拡大され た研究努力にかかわらず、実行可能な治療剤がまだ出現していない。例えば抗ウ イルス性ベンツイミダゾール化合物が米国特許Ser.No.4,008,243、 4,018,790、4,118,573、4,118,742及び4,174,454 に開示されている。 従って、ライノウイルス(牛及びヒト)の如きピコルナウイルス;ポリオウイル ス、A及びBグループのコクザッキーウイルス又はエコーウイルスの如き腸内ウ イルス;エンセフアロミオカルディティスウイルス(EMC)の如きカルディオウ イルス及び足と口病ウイルスの如きアプトウイルスを阻止する新規ベンツイミダ ゾール化合物を提供することが本発明の主目的である。 本発明は下記式Iの化合物 (式中、aは1、2、3、又は5であり、各Rは独立して、水素、水酸基、チオ ール、ハロゲン、シアノ、シアノ(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキル 、ニトロ、アミノ、C1〜C4アルキルアミノ、ジ(C1〜C4)アルキルアミノ、ア ジド、カルボキシ、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、カルバモイル、カ ルバモイルオキシ、カルバモイルアミノ、N−(C1〜C4)アルキルカルバモイル 、−OCF3、−OCCl3、N,N−ジ(C1〜C4)アルキルカルバモイル、C1〜 C4アルコキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4アルコキシカルボニ ルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニルアミノ、ホルミル、C2〜C4アルカノ イル、ホルミルオキシ、C2〜C4アルカノイルオキシ、ホルミルアミノ、C2〜 C4アルカノイルアミノ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニ ル又はC1〜C4アルキルスルホニルを意味し、R0は水素、ハロゲン、C1〜C4 アルキル又はC1〜C4アルコキシを意味し、R2は水素、アミノ、−NHC(O)( C1〜C6アルキル)又は−NHSO2(C1〜C6アルキル)を意味し、R3はC1〜C6 アルキル、フェニル、置換フェニル、フリル、チエニル、チアゾール−2−イ ル、2−アセタミド−4−メチル−チアゾール−5−イル、1,3,4−チアジア ゾール−2−イル、2−メチル−1,3,4−チアジアゾール−5−イル、2−メ チルアミノ−1,3,4−チアジアゾール−5−イル、−NR56、−SO2−R4 又は下記式の基 を意味し、R4はジメチルアミノ、C1〜C6アルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル 、C3〜C7シクロアルキル、フェニル、置換フェニル又はトリフルオロメチルを 意味し、R5とR6はそれらが結合している窒素原子と共にピロリジノ、ピペリジ ノ又はモルホリノを形成してもよい。但し、aが1のときはRが水素、C1〜C6 アルキル、C1〜C4アルコキシ、クロル、ブロム、ヨード、ニトロ又はトリフル オロメチルでない。) 又はその薬学的に許容される塩である。 本発明はまた、本発明の化合物又はその薬学的に許容される塩と薬学的に許容 されるキャリアー、希釈剤又は賦形剤との組み合わせからなる薬学的製剤を提供 することにある。 本発明はまた、必要としているホストに対し、式Iの化合物(式中、a、R、R0 、R2及びR3は前掲と同じ。)又はその薬学的に許容される塩の有効量を投与す ることからなるピコルナウイルスの阻止方法を提供する。 本発明は抗ウイルス剤として有用な、上記式Iのベンツイミダゾール化合物に 関する。この様な化合物はまた、種々のビニルアセチレンベンツイミダゾール化 合物の様な更なる抗ウイルス化合物の製造のためにも有用である。 ここに記載の全ての温度は摂氏(℃)である。ここに採用している測定単位は、 容量単位である液体を除き、全て重量単位である。 ここに使用する用語“C1〜C6アルキル”は1〜6個の炭素原子を有する直鎖 又は分枝アルキル鎖を意味する。典型的C1〜C6アルキルには、メチル、エチル 、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペ ンチル、neo−ペンチル、ヘキシルなどが含まれる。用語“C1〜C6アルキル” にはその定義内において、用語“C1〜C4アルキル”を含む。 用語“C2〜C6アルケニル”は2〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝アル ケニル鎖を意味する。典型的C2〜C6アルケニルにはエテニル、プロ−1−ペニ ル、 イソプロペニル、ブテ−2−エニル、イソブテ−1−エニル、sec−ブタ−2− エニル、ペンテ−4−エニル、ペント−1−エニル、ヘキセ−3−エニルなどを 含む。 “ハロ”はクロル、フルオロ、ブロム又はヨードを意味する。 “ハロ(C1〜C4)アルキル”は1,2,3個のハロゲンを有する炭素数1〜4個 の直鎖又は分枝アルキル鎖を意味する。典型的ハロ(C1〜C4)アルキルにはクロ ロメチル、2−ブロモエチル、1−クロロイソプロピル、3−フルオロプロピル 、3−ブロモブチル、3−クロロイソブチル、ヨード−t−ブチル、トリクロロ メチル、トリフルオロメチル、2,2−クロロ−ヨードエチル、2,3−ジブロモ プロピルなどを含む。 “シアノ(C1〜C4)アルキル”はシアノ基を有する炭素数1〜4個の直鎖又は 分枝アルキル鎖を意味する。典型的シアノ(C1〜C4)アルキルには、シアノメチ ル、2−シアノエチル、1−シアノイソプロピル、3−シアノプロピル、3−シ アノブチル、シアノ−t−ブチルなどを含む。 “C1〜C4アルキルチオ”はイオウ原子に結合した1〜4個の炭素を有する直 鎖又は分枝アルキル鎖を意味する。典型的C1〜C4アルキルチオには、メチルチ オ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオなどを含む。 “C1〜C4アルコキシ”は酸素原子に結合する炭素数1〜4個の直鎖又は分枝 アルキル鎖を意味する。典型的C1〜C4アルコキシには、メトキシ、エトキシ、 プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシなどを含む。 “C1〜C4アルコキシカルボニル”はカルボニル基に結合する炭素数1〜4個 の直鎖又は分枝アルコキシを意味する。典型的C1〜C4アルコキシカルボニルに は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプ ロポキシカルボニル、ブトキシカルボニルなどを含む。 “C1〜C4アルコキシカルボニルオキシ”はカルボニルオキシ基に結合する炭 素数1〜4個の直鎖又は分枝アルコキシを意味する。典型的C1〜C4アルコキシ カルボニルオキシにはメトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、 プロポキシカルボニルオキシ、イソプロポキシカルボニルオキシ、ブトキシカル ボ ニルオキシなどを含む。 “C1〜C4アルコキシカルボニルアミノ”はカルボニルアミノ基に結合する炭 素数1〜4個の直鎖又は分枝アルコキシを意味する。典型的C1〜C4アルコキシ カルボニルアミノには、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ 、プロポキシカルボニルアミノ、イソプロポキシカルボニルアミノ、ブトキシカ ルボニルアミノなどを含む。 “C1〜C4アルキルアミノ“はアミノ基に結合する炭素数1〜4個の直鎖又は 分枝アルキル鎖を意味する。典型的C1〜C4アルキルアミノには、メチルアミノ 、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノ、sec− ブチルアミノなどを含む。 “ジ(C1〜C4)アルキルアミノ”は共通のアミノ基に結合する炭素数1〜4個 を有する2つの直鎖又は分枝アルキル鎖を意味する。典型的ジ(C1〜C4)アルキ ルアミノには、ジメチルアミノ、エチルメチルアミノ、メチルプロピルアミノ、 エチルイソプロピルアミノ、ブチルメチルアミノ、sec−ブチルエチルアミノな どを含む。 “N−(C1〜C4)アルキルカルバモイル”はカルバモイル基の窒素原子に結合 する炭素数1〜4個の直鎖又は分枝アルキル鎖を意味する。典型的N−(C1〜C4 )アルキルカルバモイルには、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイ ル、N−プロピルカルバモイル、N−イソプロピルカルバモイル、N−ブチルカ ルバモイル、N−t−ブチルカルバモイルなどを含む。 “C2〜C4アルカノイル”はカルボニル基に結合する炭素数1〜3個の直鎖又 は分枝アルキル鎖を意味する。典型的C2〜C4アルカノイルには、エタノイル、 プロパノイル、イソプロパノイル、ブタノイルなどを含む。 “C2〜C4アルカノイルオキシ”はカルボニルオキシ基に結合する炭素数1〜 3個の直鎖又は分枝アルキル鎖を意味する。典型的C2〜C4アルカノイルオキシ には、エタノイルオキシ、プロパノイルオキシ、イソプロパノイルオキシ、ブタ ノイルオキシなどを含む。 “C2〜C4アルカノイルアミノ”はカルボニルアミノ基に結合する炭素数1〜 3 個の直鎖又は分枝アルキル鎖を意味する。典型的C2〜C4アルカノイルアミノに は、エタノイルアミノ、プロパノイルアミノ、イソプロパノイルアミノ、ブタノ イルアミノなどを含む。 “C1〜C4アルキルスルフィニル”はスルフィニル基に結合する炭素数1〜4 個の直鎖又は分枝アルキル鎖を意味する。典型的C1〜C4アルキルスルフィニル には、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、イソ プロピルスルフィニル、ブチルスルフィニルなどを含む。 “C1〜C4アルキルスルホニル”はスルホニル基に結合する炭素数1〜4個の 直鎖又は分枝アルキル鎖を意味する。典型的C1〜C4アルキルスルホニルには、 メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスル ホニル、ブチルスルホニルなどを含む。 “置換フェニル”は1〜3個のハロゲン、シアノ、C1〜C4アルキル、C1〜 C4アルコキシ又はトリフルオロメチルで置換されたフェニル環を意味する。 “置換C3〜C7シクロアルキル”は1〜3個のハロゲン、シアノ、C1〜C4ア ルキル、C1〜C4アルコキシ又はハロ(C1〜C4)アルキルで置換されたシクロア ルキルを意味する。 上記の如く、本発明は式Iで定義された化合物の薬学的に許容される塩を含む 。本発明の化合物は一般的には中性であるが、十分に酸性、塩基性又は両方の官 能基を持ちうる。従って、無機塩基、無機酸、有機酸のいかなるものとも反応し 、薬学的に許容される塩を形成する。 ここで用いられている用語“薬学的に許容される塩”は生体に対して実質的に 無毒である上記式の化合物の塩を指す。典型的薬学的に許容される塩には、本発 明の化合物と鉱酸、有機酸、無機酸との反応で製造されるこの様な塩を含む。こ の様な塩は酸及び塩基付加塩として知られている。 酸付加塩を形成するためによく使用される酸は塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素 酸、硫酸、リン酸などの無機酸;p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、シ ュウ酸、p−ブロモフェニルスルホン酸、炭酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸 、酢酸などの有機酸である。 この様な薬学的に許容される塩の例としては、硫酸塩、ピロ硫酸塩、硫酸水素 塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メ タリン酸塩、ピロリン酸塩、塩酸塩、ヨウ化水素酸塩、臭化水素酸塩、酢酸塩、 プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソブチ ル酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオレイト、オキザレート、マロネ ート、サクシネート、スベレート、セバケート、フマレート、マレエート、ブチ ン−1,4−ジオエート、ヘキセン−1,6−ジオエート、ベンゾエート、クロロ ベンゾエート、メチルベンゾエート、ジニトロベンゾエート、ヒドロキシベンゾ エート、メトキシベンゾエート、フタレート、スルホネート、キシレンスルホネ ート、フェニルアセテート、フェニルプロピオネート、フェニルブチレート、シ トレート、ラクテート、γ−ヒドロキシブチレート、グリコレート、タータレー ト、メタンスルホネート、プロパンスルホネート、ナフタレン−1−スルホネー ト、ナフタレン−2−スルホネート、マンデレートなどである。好ましい薬学的 に許容される酸付加塩は塩酸や臭化水素酸の如き鉱酸と形成する塩、及びマレイ ン酸やメタンスルホン酸の如き有機酸と形成する塩である。 塩基付加塩には、アンモニウム、アルカリ金属又はアルカリ土類金属水酸化物 、炭酸塩、炭酸水素塩などの有機塩基から誘導されるものを含む。本発明のこの 様な塩を製造するに有用な塩基には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸 化アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水 素カリウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウムなどを含む。カリウム塩とナト リウム塩の形は特に好ましい。 本発明の塩の一部を形成している特定の対イオンは、全体として塩が薬理学的 に許容され、そして対イオンが全体として好ましくない性質に貢献しない限り、 臨界的性質なものでないと理解されるべきである。 本発明の好ましい化合物は aが1,2、又は3であり、 各Rが独立して水素、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、 C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル、C1〜C4アルキルスル ホニル、トリフルオロメチル、ジ(C1〜C4)アルキルアミノ又は−OCF3であ り、 R0が水素、ハロゲン又はC1〜C4アルキルであり、 R2がアミノであり、 R3がチアゾール−2−イル、フェニル、置換フェニル又は−SO2−R4で あり、 R4がC1〜C4アルキル、ジ(C1〜C4)アルキルアミノ又はフェニルである 、化合物、又はその薬学的許容される塩である。 これらの好ましい化合物の中で、更に好ましい化合物は、式Iにおいて、 aが1又は2で、 各Rが独立して水素原子、フルオロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ 、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル又はジメチルアミノで、 R0が水素で、 R3がチアゾール−2−イル、フェニル又は−SO2−R4で、 ある化合物又はその薬学的に許容される塩である。 これらの好ましい化合物の中で、下記式で表される化合物、 (式中、Rは独立して水素、フルオロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ 、メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニル又はジメチルアミノを意 味し、R3は−SO2−CH(CH3)2又は−SO2−N(CH3)2を意味する。) 又はその薬学的に許容される塩が更に好ましい。 これらの化合物の中で、最も好ましい化合物は、 又はその薬学的に許容される塩である。 他の好ましい化合物群は、下記式で表される化合物、 (式中、aは1、2又は3を意味し、各Rは独立して水素、ハロゲン、メチル、 エチル、メトキシ又はエトキシを意味し、R3はC1〜C6アルキル、フェニル、 置換フェニル、チアゾール−2−イル又は−SO2−R4を意味し、R4はC1〜C6 アルキル、フェニル、ジメチルアミノ又はC3〜C7シクロアルキルを意味する 。) 又はその薬学的許容される塩である。 他の好ましい化合物群は下記式で表される化合物、 (式中、aは1、2又は3を意味し、各Rは独立して水素、ハロゲン、メチル、 エチル、メトキシ、エトキシを意味し、R3はC1〜C6アルキル、フェニル、置 換フェニル、チアゾール−2−イル又は−SO2−R4を意味し、R4はC1〜C6 アルキル、フェニル、ジメチルアミノ又はC3〜C7シクロアルキルを意味する。 )又はその薬学的に許容される塩である。 式Iで表される化合物はこの技術に詳述されている手法で合成してもよい。例 えば、このケトン化合物は、ここに引例として合体されているパゼットらの米国 特許Ser.No.4,118,742と実質的に同様にして合成してよい。一般的 には、パゼットらはこのケトン化合物を3,4−ジアミノベンゾフェノンの閉環 と、ついでスルホニルハライドとの反応により、目的とする化合物を合成するこ とを記述している。 更には、式Iで表される化合物は次の反応スキームIIに従って合成してもよい 。 (式中、Xはシアノ、−COOR'(但し、R'はC1〜C4アルキル)を意味し、 X'はハロゲンを意味し、R”は水素原子、C1〜C6アルキル、フェニル又は置 換フェニルを意味し、a、R、R0、R2及びR3は前掲と同じ。) 上記反応スキームIIは反応1〜4を行うことで達成される。1つの反応が完結 すると、所望により、公知の方法でその中間体を単離してもよい。例えば化合物 を結晶化し、ついで濾過してもよいし、又は反応溶媒を抽出、蒸発若しくは傾斜 により除去してもよい。中間化合物は、所望により、上記反応スキームの次の工 程に入る前に、結晶化や、シリカゲル又はアルミナの様な固体支持体上で、クロ マトグラフィーの如き通常の技術で、更に精製してもよい。 反応II.1は、まず適当な置換ハロ−ニトロアニリンと適当な置換フェニルア セトニトリル又はベンゾエートを1〜24時間、約−10℃〜約40℃に、有機 溶媒中で塩基と接触することによって、ケトン前駆体を与える。この反応は典型 的には、当量の反応物を2当量の塩基の存在下行われる。典型的塩基には、水素 化ナトリウム、カリウムt−ブトキサイド、リチウムジイソプロピルアミド(LD A)を含む。好ましい塩基はカリウムt−ブトキサイドである。この反応に使用す る適切な溶媒の例は、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセタミドなどである。 溶媒の選定は、使用する溶媒が進行中の反応に不活性であり、反応物が目的とす る反応をするに十分溶解される限りおいて臨界的でない。ケトン前駆体は、反応 が0℃で始まり、室温に移行するときは、約1〜15時間で一般的に合成される 。ケトン前駆体は、好ましくは前もって抽出又は精製することなく、同じ反応混 合物中で酸化される。 特に、ケトン前駆体が約0℃〜約30℃で、30分〜15時間、酸化剤と反応 され、対応するケトン化合物を与える。典型的酸化剤は、過酸化水素、酸素及び 空気である。酸素又は空気を典型的には、反応混合物に泡だてて行なう。好まし い酸化剤は過酸化水素で、好ましくは30%溶液のものである。反応は0℃と室 温間で行うと、ケトンは一般的には約30分〜5時間で生成する。反応が完了し ていることを保証するために、TLCでモニターすることが好ましい。 反応II.2では、ケトンのニトロ置換基は常法に従い還元されて、対応するジ アミノベンゾフェノン化合物を与える。例えば、反応II.1から抽出したケトン と水素ガスをエタノール又はテトラヒドロフラン及び触媒下、結合させるなどし て、ニトロ置換基を接触還元してもよい。好ましい触媒は炭素担持パラジウム又 はラネーニッケルである。使用する溶媒は進行中の反応に不活性であり、そのニ トロ反応体力目的とする反応を起こすために十分溶解される限りにおいて臨界的 でない。水素ガスは典型的には圧力60psi、好ましくは30psi又は約30psi にして、使用される。反応温度が約0℃〜約40℃の範囲で行われると、約1〜 24時間後にこの反応は一般的に実質的に完了する。反応は約20℃〜約30℃ の範囲で、約2〜5時間で好ましく行われる。 反応II.3では、反応II.2から抽出されたジアミノベンゾフェノン(式中R ”は水素原子)は上に詳記した方法に実質的に従って、式R4−SO2−ハライド の適当に置換したスルホニルハライドでスルホニル化し、対応するスルホナミド ベンゾフェノン化合物を与える。 反応II.4では、まずスルホナミドベンゾフェノン化合物をイルプロパノール の如きアルコール中で塩基にさらし、ついでブロムシアンと反応させることによ り、ニトリル中間体を経由して、反応II.3からの抽出化合物が閉環される。典 型的には、スルホンミドベンゾフェノンとの塩基は約0℃〜約30℃で行われる 。好ましい塩基は水酸化ナトリウムであり、好ましくは水溶液(約1〜4M)の形 で添加される。スルホナミドベンゾフェノンは完全に溶解すると、生じた溶液を ブロムシアンと結合される。ブロムシアンは典型的には溶液の形(例えばアセト ニトリル中3〜7M)で添加される。反応混液が室温で撹拌されると、反応は1 〜18時間後に一般的に完了する。しかし、ある場合には、ニトリル中間体が反 応の開始の10〜20分以内に反応混液から沈澱する。目的とするケトンを形成 させるために、この沈澱物を抽出し、イソプロパノールの如きアルコール性溶媒 中1〜4時間還流させると式Iで表される目的とするケトン化合物を与える。 式Iの化合物(式中R3がC1〜C6アルキル、フェニル又は置換フェニルである。 )を合成するために、上記反応II.1に使用される下記式で表わされる化合物、 (式中R"はC1〜C6アルキル、フェニル又は置換フェニルを意味し、X'及び R0は上記と同じ。) は、下記式で表わされる化合物、 (式中、Yはクロル又はフルオロを意味する。但し、X'がフルオロのときはY はクロルでない。)のクロル又はフルオロ置換基を式NH23(式中R3はC1〜C6 アルキル、フェニル、又は置換フェニルである。)で表わされる2級アミンと有 機溶媒中で置換することによって合成される。この反応は炭酸カリウムや過剰量 の2級アミンの如き酸捕獲剤を必要に応じて加えて行われる。典型的溶媒はテト ラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセタミドなどである。約2 0℃〜80℃の温度で行なうと、この反応は一般的に1〜20時間で完了する。 生じたアルキル化されたハロニトロアニリンは、ついで反応スキームII(上記)で 述べた様にして反応される。 式Iの化合物[式中、R2は−NHC(O)(C1〜C6)(アルキル)又は−NHSO2 (C1〜C6アルキル)である]を式Iの化合物(R2はアミノ基である。)を常法に 従って、アシル化またはスルホニル化することによって合成してもよい。例えば 、アミン化合物は、適当なアシルハライド、イソシアナート又はクロロホルメイ トで、好ましくは3級アミン、好ましくはトリエチルアミンの如き酸捕獲剤の存 在下、アシル化してもよい。好ましいアシル化剤は無水酢酸である。反応は典型 的には、約−20℃〜約25℃で行われる。この反応の典型的溶媒はエーテル、 クロル化炭化水素、好ましくはジエチルエーテル、クロロホルム又はメチレンク ロライドである。アミンは適当に置換されたスルホニル化剤で非プロトン性溶媒 中でスルホン化してもよい。典型的スルホン化剤には、適当に置換したスルホニ ルハライド又はスルホン酸無水物を含む。好ましいスルホン化剤は、式(C1〜C6 アルキル)−SO2Clで示されるスルホニルクロライドである。反応は典型的に は、テトラヒドロフランの如き非プロトン性溶媒中、約−30℃〜約50℃で行 われる。アミン反応物は、一般的には、アシル化剤又はスルホニル化剤に対して 当量用いられ、好ましくは3級アミンの如き酸捕獲剤(当量)の存在下行われる。 この反応の好ましい酸捕獲剤はN−メチルモルホリン(NMM)である。 本発明の化合物の最初の出発物質として用いられる化合物は公知であり、市販 品として入手できない場合、公知の常法により容易に合成できる。 上記の反応を遂行するに当たって、生じうる二次反応を防止するために、反応 物に化学的保護基を導入することは望ましいかも知れない。反応物に存在しうる アミノ、アルコール、アルキルアミン又はカルボキシル基は目的とする反応に悪 影響しない標準的アミノ−又はカルボキシ保護基を用いて保護してもよい。保護 基は公知の方法に、同時的に或いは引続いて除去してもよい。 本発明の薬学的に許容される塩は、典型的には式Iの化合物と当量又は過剰量 の酸又は塩基と反応させることにより形成される。反応物は相互溶媒、酸付加塩 に関してはジエチルエーテル又はベンゼン、塩基付加塩に関しては水又はアルコ ール中で一般的に結合される。塩は通常約1時間〜約10日で溶液から沈澱し、 濾過又は他の常法により抽出しうる。 次の製剤、実施例は更に本発明の特別な観点を表わす。しかしこれらの実施例 は例示的目的のみであって、いかなる点においても本発明の範囲を限定する目的 でなくかつその様に解釈されるべきでないと理解されるべきである。 以下の製剤例、実施例において、融点、核磁気共鳴、電子衝突マススペクトル 、フィールド脱着マススペクトル、高速原子衝撃マススペクトル、赤外部吸収ス ペクトル、紫外部吸収スペクトル、元素分析、高速流体クロマトグラフィー、薄 層クラマトグラフィーは、それぞれm.p.、NMR、EIMS、MS(FD)、M S(FAB)、IR、UV、分析値(Analysis)、HPLC、TLCと略記する。 MS(FD)データは特にことわりのない限り、マスナンバーとして表示する。更 に、IRスペクトルに挙げる最高吸収は関心のためだけであり、観察した最高値 の全てではない。 NMRに関連して、Sはジングレット、dはダブレット、ddは2つのダブレット 、tはトリプレット、qはカルテット、mはマルチプレット、dmは2つのマルチプ レットの略号であり、br.s、bd.dN br.t及びbr.mはブロードシングレット、ダブ レット、トリプレット、マルチプレットをそれぞれ意味する。Jはヘルツ(Herz )における結合定数を示す。特にことわらない限り、NMRデータは主題の化合 物の遊離塩基についてである。 ric QE−300 300MHz機を用いて得た。化学シフトは◇δ値(テトラメ チルシランからの百万downfield当りの分)で表されている。MS(FD)スペクト ルは炭素デンドライトエミッターを使用するVarion−MAT731スペクトロ メーターで測定した。EIMSスペクトルは、Consolidated Electrodynamic s Corporation製CEC21−110機で得た。IRスペクトルは Perkin− Elmer281機で得た。UVスペクトルはCary118機で得た。TLCはE. Merck製シリカゲルプレート上で行った。融点は未補正である。 実施例1 A.3−アミノ−4−ニトロ−4'−フルオロベンゾフェノン ジメチルホルムアミド200ml中の5−クロロ−2−ニトロアニリン(17.2 5g,100mmol)と4−フルオロフェニルアセトニトリル(12ml,100mmol) の冷溶液(0℃)に窒素雰囲気下、カリウムt−ブトキサイド(22.44g,200m mol)を加えた。生じた混液を室温に加温し、一夜反応した。TLC(溶離液:ヘ キサン中40%エチルアセテート)を用いて、反応が完了したのを確認し、反応 混液を0℃に冷却し、30mlの過酸化水素を加えた。TLC(溶離液;ヘキサン中 40%エチルアセテート)を用いて反応が完了したのを確認し、反応混合物をI N塩酸水1リッターに注ぎ、黄橙色沈澱物を与えた。この沈澱物を濾過により単 離した。収率:23.3g(89%) B.3,4−ジアミノ−4'−フルオロベンゾフェノン テトラヒドロフラン(250ml)とエタノール(250ml)中の実施例1Aの表題 の化合物(21g)の溶液に3.0gのラーネィニッケル触媒を加えた。生じた反応 混合物を1夜30psiの水素ガス下撹拌し、ついで濾過した。生じた濾過物を減 圧下濃縮し、黄色固体を得た。これは生成することなく使用した。 C.4−アミノ−3−イソプロピルスルホナミド−4'−フルオロベンゾフェ ノン 無水メチレンクロライド(160ml)と無水ピリジン(32ml)中、実施例1Bの 表題の化合物(18.14g、79mmol)の溶液にイソプロピルスルホニルクロライ ド(13.25ml、118mmol)を加えた。生じた混液を室温で、窒素ガス下およ び5時間反応させた。TLC(溶離液:エチルアセテート)で反応の完了を確認し 、反応混液を1N塩酸水400mlに注いだ。生じた混液を300mlのエチルアセ テ ートで希釈し、生じた相を分離し、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し 、減圧下濃縮して暗赤色ガムを与えた。このガムを予備HPLC(勾配溶離液: ヘキサン中30〜60%エチルアセテート)を用いて精製した。目的とする化合 物を含むフラクションを合し、減圧下乾燥し、17.11gの黄色ガムを得、これ を更に精製することなく使用した。収率:65% イソプロパノール(100ml)中実施例1Cの表題の化合物(17.11g、51m mol)と2N水酸化ナトリウム水溶液(25ml)の溶液に、5Mブロムシアン(10m l)を加えた。生じた反応混液を室温で、およそ30分間反応させると、沈澱を生 じた。この沈澱を濾過して単離し、11.68gの固体を与えた。この固体を25 0mlのイソプロパノールに再度懸濁させ、生じた混液を全ての物質が溶解するま で還流させ、ついで冷却させると、10.0gの表題の化合物(結晶)を得た。 収率:55% 元素分析値C1716FN33S: 計算値:C,56.50;H,4.46;N,11.63; 分析値:C,56.71;H,4.48;N,11.82. MS(FD):361. 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.32(d,J=7Hz,6H);3. 96(septet,J=7.0Hz,1H); 7.34−7.44(m,5H);7.63(dd,J=1,68.3Hz,1H); 7.79−7.83(m,2H);7.95(d,J=1.5Hz,1H). 実施例2 A.4−アミノ−3−イソプロピルスルホナミド−4'−ジ(メチル)アミノベ ンゾフェノン 実施列1Cの表題の化合物(2g)、炭酸カリウム(2g)及び無水ジメチルアミ ン (100ml)の溶液をおよそ16時間、120℃で反応させた。反応混液を減圧下 乾燥し、残渣を与えた。この残渣をエチルアセテートと1N塩酸水の混液に懸濁 させた。目的とする表題の化合物を有機相から抽出し、更なる精製をすることな く使用した。 実施例3Aの表題の化合物(35.64g、98.6mmol)、イソプロパノール(4 00ml)と2N水酸化ナトリウム水溶液(50ml)の冷溶液(0℃)に5Mブロムシ アン(19.8ml、98.6mmol)を加えた。生じた混液を室温まで加温すると黄褐 色の沈澱を与えた。この沈澱を濾取し、ジエチルエーテルで洗滌し、減圧下乾燥 した。 収率:28.8g(76%) MS(FD):386. 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.25(d,6H);3.05(s,6H )3.90(m,1H);6.80(d,2H);7.25−7.85(m,7H). 実施例3 上記の化合物は実施例1A−Dの方法と実質的に同じ様にして合成した。 MS(FD):361.2. 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.25(d,6H);3.95(m,1H );7.25−7.70(m,6H);7.95(s,1H); IR(CHCl3):υ3397,3016,1640,1604,1588,1541 ,1443,1387,1361,1284,1271,1155,1044,840cm- 1 . 下記の化合物は、特にことわりのない限り、実施例1A−Dの方法と実質的に 同様にして合成した。 実施例4 MS(FD):357. 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.36(d,J=6.7Hz,6H); 2.38(s,3H);3.60(septet,J=6.7Hz,1H);6.50(br.s,2H);7. 25(d,J=4.7Hz,1H);7.45(m,1H);7.57(m,2H);7.78(m,2H ) IR(CHCl3):υ3398,2985,1645,1608,1361 および 1279cm-1. 実施例5 元素分析値C1715233S: 計算値:C,53.82;H,3.99;N,11.08; 測定値:C,53.63;H,3.90;N,11.03. MS(FD):379.3. 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.30(d,6H);3.95(m,1H );7.31−7.65(m,7H);7.95(m,1H); IR(CHCl3):υ3507,3397,2982,1640,1594,1541 ,1442,1361,1324,1266,1155,1124,1045,989cm- 1 . 実施例6 MS(FD):427. 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.25(d,6H);3.95(m,1H );7.28(d,1H);7.44(s,2H);7.50−7.65(m,4H),7.82(d,1H) ;7.95(s,1H); IR(CHCl3):υ3507,3397,2982,1640,1604,1541, 1443,1387,1361,1262,1174,1156,1134,1044, 920cm-1. 実施例7 MS(FD):362.1 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ2.95(s,6H);7.31−7.7 5(m,8H);7.95(s,1H). IR(CHCl3):υ3504,3461,3397,2977,1637,1603 ,1586,1538,1445,1390,1285,1170,1053,970, 840cm-1 実施例8 元素分析値C1715233S: 計算値:C,53.82;H,3.99;N,11.08; 測定値:C,53.63;H,4.05;N,11.33. MS(FD):379.1 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.30(d,J=2.4Hz,6H); 3.95(septet,J=2.4Hz,1H);7.35(d,J=2.5Hz,1H);7.46( s,2H);7.56−7.80(m,3H);7.75−7.85(m,1H);7.94(s,1H ). IR(CHCl3):υ3480,1649.4,1599.2,1545.2,1512 .4,1360,1312.7,1290,1180.6,1120.8,1046.5,5 84.6cm-1. UV/VIS λmax=321.5nm(E=15637);248.0nm(E=13 856):211.5nm(E=27821). 実施例9 元素分析値C1818FN34S: 計算値:C,55.23;H,4.63;N,10.73; 測定値:C,55.12;H,4.65;N,10.53. MS(FD):391.2 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.29(d,J=2.2Hz,6H); 3.93(septet,J=2.2Hz,1H);7.95(s,3H);7.28−7.38(m,2 H);7.52−7.64(m,3H);7.90(s,1H). IR(CHCl3):υ3397.1,1639.7,1608.8,1579.9,15 42.3,1518.2,1442,1279cm-1. UV/VIS λmax=318nm(E=22070);247nm(E=12107) ;211nm(E=31784). 実施例10 上記化合物は実施例29A−Eと実質的に同様にして合成した。 元素分析値C211732: 計算値:C,73.45;H,4.99;N,12.24; 測定値:C,73.31;H,5.08;N,12.11. MS(FD):343. 1H NMR(300MHz;CDCl3):δ3.90(s,3H);5.19(s,2H);7 .07−7.83(m,12H). IR(CHCl3):υ3506.1,3406.7,3012.2,1631,1610 .7,1526.9,1515.2,1454.5,1274.4,1254.8,1219 .2,836.3cm-1. UV/VIS λmax=330nm(E=17200);213nm(E=35900) . 実施例11 元素分析値C1716FN3OS: 計算値:C,56.50;H,4.46;N,11.63;S,8.82; 測定値:C,56.61;H,4.49;N,11.52;S,8.70. MS(FD):361. 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.30(d,6H);3.95(m,1H );7.20−7.70(m,8H);7.98(s,1H). 実施例12 MS(FD):361. 1H NMR(300MHz;CDCl3):δ1.44(d,J=6.9Hz,6H);3.6 8(septet,J=6.9,1H):6.26(s,2H);7.29(m,2H);7.48(m,2H );7.61(m,1H);7.85(dd,J=1.0,6.8,2H). 実施例13 MS(FD):357. 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.32(d,J=6.6Hz,6H); 2.34(s,3H);3.92(septet,J=6.6Hz,1H);7.02(d,J=8.5Hz ,1H);7.12(m,2H);7.44(d,J=8.5Hz,1H);7.56(m,2H);7. 73(m,3H). 実施例14 元素分析値C181933S: 計算値:C,55.51;H,4,92;N,10.79;S,16.46; 測定値:C,55.60;H,4.63;N,10.58;S,16.22. MS(FD):389. 実施例15 MS(FD):405. 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.30(d,6H);2.82(s,3H );3.96(m,1H);7.30−7.70(m,8H);7.98(s,1H). 実施例16 MS(FD):421. 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.30(d,6H);3.35(s,3H );3.95(m,1H);7.30−8.20(m,9H). 実施例17 MS(FD):377. 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.75(d,6H);3.90(m,1H );7.40−7.90(m,9H). 実施例18 元素分析値C1716FN33S: 計算値:C,56.50;H,4.46;N,11.63;S,8.87; 測定値:C,56.70;H,4.72;N,11.78;S,8.81. MS(FD):361. 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.30(d,6H);3.95(m,1H) ;7.10−7.80(m,9H). 実施例19 元素分析値C192133S: 計算値:C,61.44;H,5.70;N,11.31;S,8.63; 測定値:C,61.06;H,5.92;N,11.14;S,8.54. MS(FD):371. 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.30(d,6H);2.29(s,3H );2.31(s,1H);3.92(m,1H);7.20−7.65(m,7H);7.90(s,1 H) 実施例20 MS(FD):379. 1H NMR(300MHz;CDCl3):δ1.41(d,6H);3.70(m,1H);6 .60(s,2H);7.10−7.30(m,3H);7.35(d,1H);7.72(d,1H); 8.18(s,1H). 実施例21 元素分析値C171533SF2: 計算値C,53.82;H,3.98;N,11.08; 測定値C,52.71;H,3.89;N,10.94. MS(FD):379(M ). 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.31(d,6H);3.94(septet ,1H);7.33(d,2H);7.39(m,2H);7.54(s,2H);7.61(d,1H); 7.70(m,1H) および 7.99(s,1H). IR(CHCl3):υ3376,1666,1640,1604,1481,1283 および 1272cm-1. UV/VIS(95% EtOH):λmax=324nm(E=20915);242nm (E=13981). 実施例22 元素分析値C1716ClN33S: 計算値:C,54.04;H,4.27;N,11.12; 測定値:C,54.26;H,4.48;N,11.25. MS(FD):377.4 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.25(d,6H);3.95(m,1H );7.28(d,1H);7.44(s,2H);7.55−7.78(m,5H);7.95(s,1 H) IR(KBr):υ3438,2987,1674,1643,1606,1552,1 473,1355,1291,1245,1210,1154,1126,1045,7 29 および 624cm-1. 実施例23 元素分析値C161443SF2: 計算値:C,50.52;H,3.71;N,14.73; 測定値:C,49.18;H,3.84;N,13.84. MS(FD):380(M ). 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.20(s,3H);1.22(s,3H );7.17(m,2H);7.40(d,1H);7.72(dd,1H) および 8.16(s,1 H). IR(CHCl3):υ3457,1661,1484 および 1376cm-1. UV/VIS(95% EtOH):λmax=327.5nm(E=15694.9);2 46.5nm(E=9643.2);216.0nm(E=20014.8). 実施例24 元素分析値C201212FN33S: 計算値:C,51.74:H,2.60;N,9.05; 測定値:C,51.70;H,2.68;N,8.85. MS(FD):464. 13C NMR(75MHz;d6−DMSO):δ113.13,115.23,118. 35,124.71,125.44,127.50,127.94,129.81,130. 16,131.73,132.50,133.83,134.75,136.27,139. 87,146.68,154.11,159.70,162.96 および 192.6 9PPm. 実施例25 MS(FD):420. 13C NMR(75 MHz;d6−DMSO):δ114.39,114.68,11 6.55,117.94,119.90,121.60,126.47,129.40,12 9.77,131.30,131.60,132.77,138.34,140.10,14 1.35,148.59,155.28,161.22,164.47,171.20 およ び 194.20ppm. IR(KBr):3454,3773,3009,2236,1664,1280 およ び 590cm-1. 実施例26 元素分析値C1716FN33S: 計算値:C,56.50;H,4.46;N,11.63; 測定値:C,56.25;H,4.40;N,11.39. MS(FD):361. 13C NMR(75MHz;d6−DMSO):δ13.42,17.80,56.05. 114.85,116.61,117.11,120.09,126.77,129.18, 129.64,131.91,141.83,148.76,156.29,161.52, 164.78 および 194.62ppm. 実施例27 元素分析値C171533SF2: 計算値:C,53.82;H,3.98;N,11.08; 測定値:C,53.70;H,4.28;N,10.94. MS(FD):379(M ). 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.31(d,6H);3.94(septet ,1H);7.30(m,2H);7.41−7.70(m,5H)および 7.97(s,1H). IR(CHCl3):υ3430,1654,1640,1605,1284 および 1270m-1. UV/VIS(95% EtOH):λmax=322.00nm(E=19922);2 43.00nm(E=14651). 実施例28 元素分析値C171533SF2: 計算値:C,53.82;H,3.98;N,11.08; 測定値:C,54.00;H,4.02;N,11.18. MS(FD):379(M ). 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.30(d,6H);3.95(septet ,1H);7.33(m,3H);7.59(m,3H);7.68(m,1H); および 7.99(s ,1H). IR(CHCl3):υ3396,1661,1640,1624,1603,1540 ,1272 および 1008cm-1. UV/VIS(95% EtOH):λmax=323nm(E=22678);241nm (E=13593). 実施例29 A.2−イソプロピルアミノ−4−フルオロ−ニトロベンゼン テトラヒドロフラン(400ml)中の2,4−ジフルオロニトロベンゼン(43. 35ml、400mmol)と炭酸カリウム(55g、約400mmol)の冷混液(0℃)に、 およそ34.4mlのイソプロピルアミン(400mmol)を加えた。反応混液を室温 まで加温し、およそ60時間反応させ、濾過した。その炭酸カリウムをエチルア セテートで洗い、有機物を減圧下濃縮し、目的とする結晶を得た。これを濾取し 、少量のヘキサンで洗った。収率:66.37g、黄色結晶(84%) B.3−イソプロピルアミノ−4−ニトロ−2',3'−ジフルオロベンゾフェ ノン 2,3−ジフルオロフェニルアセトニトリル(7.65g、50mmol)と実施例2 9Aの主題の化合物(9.9g、50mol)とジメチルホルムアミド80mlの冷混合 物(0℃)にカリウムt−ブトキサイド(11.22g、100mmol)を加えた。反応 混液を室温に加温し、およそ1時間反応した。TLCにより反応が実質的に完了 したことを確認し、混合物を0℃に冷却し、30%の過酸化水素(15ml)を加え た。混合物を室温に加温し、一夜撹拌し、1リッターの1N塩酸に加え、黄色固 体(16g)が形成された。それを更に精製することなく使用した。 C.3−イソプロピルアミノ−4−アミノ−2',3'−ジフルオロベンゾフェ ノン 実施例29Bの化合物をラーネィニッケル触媒(2.1g)を用い、60psiの水 素ガス下、テトラヒドロフラン(250ml)中で6時間還元した。反応混合物を濾 過し、濾液を減圧下濃縮して、14gの固体を得た。これは更なる精製をするこ となく使用した。 実施例29Cの化合物(14g)とイソプロパノール(125ml)の冷混合物(0℃ )に、当量のブロムシアン(アセトニトリル中の5M溶液9.6ml)を加えた。生じ た混液を室温まで加熱し、およそ2日間撹拌し、減圧下濃縮し、残渣を与えた。 この残渣をエチルアセテートに再溶解し、ソニケートして13.0gの結晶の形成 を生じた。 元素分析値C17163OBrF2: 計算値:C,51.53;H,4.07;N,10.61;Br,20.17; 測定値:C,51.64;H,4.17;N,10.51;Br,20.41. MS(FD):315(M ). 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.56(d,6H);4.85(septet ,1H);7.41(m,2H);7.33(d,1H):7.67(d,1H);7.74(m,1H); 8.01(s,1H)および 8.87(s,2H). IR(CHCl3):υ3088,2984,1663,1626,1481,1304 および 1276cm-1. UV/VIS(95% EtOH):λmax=318nm(E=11480);223nm (E=24524). 目的とする化合物をエチルアセテート中で実施例29Dの化合物に、1N水酸 化ナトリウムを加えることによって得た。 生じた相を分離し、有機層を減圧下 濃縮した。 収率:9.34g(62%) 元素分析値C17153OF2: 計算値:C,64.76;H,4.80;N,13.33; 測定値:C,64.97;H,4.78;N,13.40. MS(FD):315(M ). 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.38(d,6H);3.67(septet ,1H);7.01(s,2H);7.18(d,1H);7.35(m,3H);7.66(s,1H) および 7.77(s,1H). IR(CHCl3):υ3380,2910,1652,1608,1522,1307 ,1276 および 1264cm-1. UV/VIS(95% EtOH):λmax=341nm(E=21011);220. 5nm(E=26966). 実施例30 元素分析値C171433SF3: 計算値:C,51.38;H,3.55;N,10.57; 測定値:C,49.10;H,3.37;N,10.08. MS(FD):397(M ). 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.31(d,6H);3.96(septet ,1H);7.33(d,1H);7.49(m,2H);7.56(s,2H);7.63(d,1H) および 7.99(s,1H). IR(KBr):υ3430,1649,1603,1312,1290 および 10 44cm-1. 実施例31 MS(FD):415.1(M ). 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.31(d,J=6.0Hz,6H); 3.38(bs,2H);4.00(septet,J=6.0Hz,1H);7.32(d,J=9.0H z,1H);7.61(d,J=9.0Hz,1H);7.67(d,J=9.0Hz,1H)および 8.13(m,1H). IR(CHCl3):υ3430,1649,1603,1312,1290 および 1044cm-1. 実施例32 元素分析値C171433SF3: 計算値:C,51.38;H,3.55;N,10.57; 測定値:C,51.49;H,3.82;N,10.63. MS(FD):397.1(M ). 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.30(d,6H);3.95(m,1H );7.34(d,1H);7.49(s,2H);7.67(m,3H)および 7.95(s,1H). IR(CHCl3):υ3430,1649,1603,1312,1290 および 1044cm-1. UV/VIS(95% EtOH):λmax=325.0nm(E=17252);24 8.0nm(E=16010). 実施例33 上記化合物は実施例29A−Eの方法と実質的に同様にして合成した。 元素分析値C18183OF: 計算値:C,69.44;H,5.83;N,13.50; 測定値:C,69.68;H,6.06;N,13.39. MS(FD):311(M ). 実施例34 元素分析値C181834SF: 計算値:C,55.23;H,4.64;N,10.74; 測定値:C,55.36;H,4.96;N,10.54. MS(FD):391(M ). 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ1.28(d,6H);3.96(s,3H );3.91(septet,1H);6.94(m,2H);7.30(d,1H);7.43(s,2H); 7.50(m,1H);7.58(d,1H)および 7.93(s,1H). IR(CHCl3):υ3420,1640,1616,1281,1271 および 1157cm-1. UV/VIS(95% EtOH):λmax=321nm(E=22629);239nm (E=13360). 実施例35 MS(FD):404(M ). 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ3.25(m,4H);3.60(m,4H );7.50(m,8H)および 7.92(s,1H). 実施例36 上記化合物は実施例29A−Eと実質的に同様にして合成した。 元素分析値C17163OF: 計算値:C,68.67;H,5.42;N,14.13; 測定値:C,68.87;H,5.67;N,13.90. MS(FD):297(M ). 実施例37 元素分析値C181934S: 計算値:C,57.90;H,5.13;N,11.25; 測定値:C,58.28;H,5.28;N,10.68. MS(FD):373(M ). 1H NMR(250 MHz;d6−DMSO):δ1.28(d,6H);3.68(s,3 H);3.88(septet,1H);7.08(t,1H);7.17(d,1H);7.28(m,2H) ;7.42(s,2H),7.53(m,2H)および 7.91(s,1H). IR(CHCl3):υ3400,1639,1601,1541,1443,1299 ,1283,1269 および 1250cm-1. UV/VIS(95% EtOH):λmax=320nm(E=20778);238nm (E=14166). 実施例38 上記の化合物は実施例29A−Eと実質的に同様にして合成した。 元素分析値C2115322: 計算値:C,66.48;H,3.98;N,11.08; 測定値:C,66.26;H,4.04;N,11.02. MS(FD):379(M ). 1H NMR(250 MHz;d6−DMSO):δ3.86(s,3H);6.88(s,2 H);7.11−7.46(bm,9H)および 7.63(m,1H). IR(CHCl3):υ3400,3030,1610,1525,1515,1278 ,1271 および 1254cm-1. UV/VIS(95% EtOH):λmax=336nm(E=19022);222nm (E=30571). 実施例39 元素分析値C171423SF2: 計算値:C,56.04;H,3.87;N,7.69; 測定値:C,56.26;H,3.95;N,7.91. MS(FD):364(M ). 1H NMR(300 MHz;d6−DMSO):δ1.30(d,6H);4.10(septe t,1H);7.45(m,2H);7.76(m,1H);7.88(d,1H);8.02(d,2H); 8.25(s,1H)および 8.92(s,1H). IR(CHCl3):υ3030,1668,1482,1381,1369,1271 ,1154 および 1134cm-1. UV/VIS(95% EtOH):λmax=278nm(E=18062). 実施例40 元素分析値C151033SCl2F: 計算値:C,44.79;H,2.51;N,10.45; 測定値:C,43.97;H,2.48;N,10.10. MS(FD):402(M ). 1H NMR(300MHz;d6−DMSO):δ7.38(d,1H);7.48−7.7 2(m,7H);7.97(s,1H)および 8.17(s,1H). IR(KBr):υ3480,2941,1671,1554,1290 および 10 38cm-1. UV/VIS(95% EtOH):λmax=319.5nm(E=14927);245 .5nm(E=13189);207nm(E=21594). 実施例41〜43の化合物は実施例29A−Eと実質的に同様にして合成した 。 実施例41 元素分析値C19173OF2: 計算値:C,66.85;H,5.02;N,12.31; 測定値:C,66.75;H,5.07;N,12.12. 実施例42 元素分析値C17143OF: 計算値:C,69.14;H,4.78;N,14.23; 測定値:C,68.88;H,4.73;N,13.95. MS(FD):295(M ). 実施例43 元素分析値C19183OF: 計算値:C,70.57;H,5.61;N,12.99; 測定値:C,70.20;H,5.67;N,12.47. MS(FD):323(M ). 実施例44 元素分析値C19173OF2: 計算値:C,66.85;H,5.02;N,12.31; 測定値:C,66.97;H,5.31;N,12.12. 実施例45 元素分析値C241633SF: 計算値:C,64.71;H,3.62;N,9.43; 測定値:C,64.62;H,3.84;N,8.21. MS(FD):445. 1H NMR(75MHz;d6−DMSO):111.18,112.98,115.8 0,124.31,125.47,125.52,127.59,129.34,130.7 8,131.23,133.59,136.96,147.23,151.72,154.7 2,163.38 および 193.36ppm. 実施例46 元素分析値C222633SF: 計算値:C,61.23;H,6.07;N,9.74; 測定値:C,61.00;H,6.16;N,9.78. MS(FD):431. 1H NMR(75MHz;d6−DMSO):13.80,21.92,22.36,26 .86,28.13,30.98,53.06,113.45,115.21,115.70, 118.73,125.35,127.76,128.72,154.27,130.52, 131.00,140.45,147.45,154.91,160.15,163.40 および 193.20ppm. 実施例47 元素分析値C1812332F: 計算値:C,53.86;H,3.01;N,10.47; 測定値:C,54.04;H,3.11,N,10.40. MS(FD):401. 1H NMR(75MHz;d6−DMSO):113.66,115.49,118.5 7,125.16,128.25,129.64,130.32,134.78,135.0 5,137.37,140.06,147.63,154.28,159.92,163.1 7 および 192.91ppm. 実施例48 元素分析値C181743SF: 計算値:C,55.66;H,4.41;N,14.42;S,8.25;F,4.89; 測定値:C,55.89;H,4.32;N,14.34;S,7.96;F,5.10. MS(FD):388(M ). 1H NMR(300 MHz;d6−DMSO):δ7.95(s,1H);7.50(m,8 H);3.40(m,4H)および 1.80(m,4H). IR(KBr):υ1635.45,1601.81,1586.11,1526.21, 1444.75,1393.76,1299.51,1284.49,1271.26 お よび 1168.78cm-1. UV/VIS(95% EtOH):λmax=322.0nm(E=18243.2);2 47.0nm(E=16351.80). 上記の通り、本発明の化合物は抗ウイルス剤として有用である。本発明の化合 物は種々の腸内ウイルス及びライノウイルスに対して阻止作用を示す。本発明の 1つの具体例は式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量をそれを必 要とするホストに投与することからなるピコルナビリダエ感染の処置と予防方法 である。 ここで使用される用語“有効量”はウイルスの複製を阻止しうる式Iの化合物 の量を意味する。本発明方法で意図されているピコルナビリダエ阻止には、適切 ならば治療的又は予防的処置のどちらかを含む。治療的、予防的効果を達成する ために、本発明に従って投与される化合物の特定量は勿論、投与される化合物、 投与ルート、処置される状態及び処置される個体などを含め、ケース(患者)をと り巻く特定の環境によって決定される。典型的一日の投与量は本発明の活性成分 を体重当り、約0.01mg/kg〜約50mg/kgの投与水準である。好ましい一日 の投与量は一般的には、約0.05mg/kg〜約20mg/kgで、理想的には約0.1 mg/kg〜約10mg/kgである。 本化合物は経口、経直腸、経皮、皮下、静脈内、筋肉内及び経鼻を含む種々の ルートで投与しうる。本発明の化合物は好ましくは、投与前に製剤化される。従 って、本発明の他の具体例は、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の有 効量と薬学的に許容される、キャリアー、希釈剤又は賦形剤を含む薬学的製剤で ある。 この様な製剤中の活性成分は、製剤重量当り、0.1%〜99.9%からなる。 “製剤的に許容される”とは、キャリアー、希釈剤又は賦形剤が製剤の他の成分 と共存でき、そしてその受給者にとって有毒でないことを意味する。 本薬学的製剤は公知で、容易に入手しうる成分を用いて、公知法で作製される 。本発明の組成物を製造するに際して、活性成分を、通常キャリアーと混合又は キャリアーで希釈又はカプセル、サチェット、ペーパー或いは他の入れ物の形に してもよいキャリアーに封入する。キャリアーが希釈剤として機能するときには 、ベヒクル、賦形剤又は活性成分の媒体として作用する固体、半固体又は液体で あってもよい。かくして、組成物は錠剤、ピル、パウダー、ローゼンジ、サチェ ット、カチェット、エリキシル、懸濁剤、乳化剤、液剤、シロップ、エアロゾル (固体又は液体状の)、例えば活性成分を10%まで含有するオイントメント、軟 及び硬カプセル、坐剤、殺菌注射用液、殺菌パックパウダーなどの剤形にされう る。 以下の製剤例は例示のみであって、いかなる場合でも本発明の範囲を限定する 目的ではない。用語“活性成分”とは、式Iに従う化合物又はその薬学的に許容 される塩を意味する。 製剤例1 次の成分を用いて硬ゼラチンカプセルを作製する。 量(mg/カプセル) 活性成分 250 乾燥デンプン 200 ステアリン酸マグネシウム 10 計 460mg 製剤例2 下記の成分を用いて錠剤を作製する。 量(mg/錠) 活性成分 250 微細結晶セルロース 400 ばい焼二酸化ケイ素 10 ステアリン酸 計 665mg 成分を練合し、各々の重量が665mgの錠剤に成型する。 製剤例3 下記の成分を含むエアロゾル溶液を作製する。 重 量 活性成分 0.25 メタノール 25.75 プロペラント22 (クロロジフルオロメタン) 70.00 計 100.00 活性成分をエタノールと混合し、混合物をプロペラント22の1部に加え、− 30℃に冷却し、充填器に移す。ついで必要量をステンレスの容器に供給し、残 りのプロペラントで希釈する。バルブ単位を容器にとりつける。 製剤例4 各々活性成分60mgを含有する錠剤を以下の様にして作製する。 量(mg/錠) 活性成分 60 デンプン 45 微細結晶セルロース 35 ポリビニルピロリドン (10%水溶液として) 4 カルボキシメチルデンプンナトリウム 4.5 ステアリン酸マグネシウム 0.5 タルク 計 150mg 活性成分、デンプン及びセルロースをNo.45メッシュのUSふるいに通し、 十分混合する。ポリビニルピロリドンの水溶液を、生じた粉末と混合、混合物を No.14メッシュのUSふるいに通し、生じた顆粒を50℃に乾燥、No.18 メッシュのふるいに通す。カルボキシメチルデンプンナトリウム、ステアリン酸 マグネシウム及びタルクを、前もってNo.60メッシュのUSふるいに通し、打 錠機にかけて、各重量150mgの錠剤を作製する。 製剤例5 各々80mgの活性成分を含むカプセル剤を以下の様にして作製する。 量(mg/カプセル) 活性成分 80mg デンプン 59mg 微細結晶セルロース 59mg ステアリン酸マグネシウム 2mg 計 200mg 活性成分、セルロース、デンプン及びステアリン酸マグネシウムを練合し、N o.45メッシュのUSふるいに通し、200mgを硬カプセルに充填する。 製剤例6 各々225mgの活性成分を含む坐剤を以下の様にして作製する。 活性成分 225mg 飽和脂肪酸グリセライド 2,000mg 計 2,225mg 活性成分をNo.60メッシュのUSふるいに通し、予め最少加熱で溶かした飽 和脂肪酸グリセライドに懸濁させる。混合物を2g容量の坐剤の鋳型に注ぎ、冷 却する。 製剤例7 5ml用量当り、50mgの活性成分を含有する懸濁液を以下の様にして調製する 。 活性成分 50mg カルボキシメチルセルロースナトリウム 50mg シロップ 1.25ml 安息香酸溶液 0.10ml 香 料 適 量 着色料 適 量 精製水を加えて計5mlにする。 活性成分をNo.45メッシュのUSふるいに通し、カルボキシメチルセルロー スナトリウムとシロップを混合し、なめらかなペーストを作る。安息香酸、香料 及び着色料を1部の水で希釈し、これを撹拌しながら加える。ついで十分量の水 を加えて必要量にする。 製剤例8 静注用製剤は以下の様にして調製してもよい。 活性成分 100mg 等張液 1,000ml 上記組成の溶液は、一般的には1分間当り1mlの割合で対象に対して静脈内投 与される。 次の実験は式Iの化合物のいくつかのウイルスに対する阻止能力を示すために 行った。 試験方法 アフリカ緑ザルの腎細胞(BSC−1)又はヘラ(Hela)細胞(5−3)を、5% 不活性化胎児牛血清(FBS)、ペニシリン(150単位、1ml)及びストレプトマ イシン(150μg/ml)を含む培地199を入れた、37℃に保った25ccのフ ァルコンフラスコ中で生育させた。合流した単層が形成されたとき、上層の生育 培地を除去し、ウイルス(エコー、メンゴー、コクザッキー、ポリオ、ライノウ イルス)の適当に希釈したものの0.3mlを各フラスコに添加した。室温で1時間 吸収後、ウイルス感染細胞シートを1%イオンアガール(Ionagar)No.2を1部 、FBS、ペニシリン及びストレプトマイシンを100、50、25、12、6 、3及び0μg/mlの濃度で含有するダブルストレングス培地1部で覆った。薬 剤を含有しないフラスコは本試験の対照とした。ビニルアセチレンベンツイミダ ゾール化合物の保存溶液をジメチルスルホキサイドで希釈し、104μg/mlの濃 度にした。フラスコを、ポリオ、コクザッキー、エコー及びメンゴウイルスに関 しては、37℃、72時間、ライノウイルスに関しては、32℃、120°時間 培養した。ウイルススプラークは、ウイルスが感染した領域で見られ、細胞中に 再生された。10%ホルマリンと2%酢酸ナトリウム溶液を各フラスコに加え、 ウイルスを不活性化し、フラスコの表面に細胞シートを固定した。ウイルスプラ ークを、大きさに関係なく、クリスタルバイオレットで周辺細胞領域を染色後、 数えた。試験化合物の活性はプラーク減少率又は阻止率で表わした。代わりに、 50%のプラーク形成を阻止する薬剤の濃度が活性の測定に使用しうる。50% 阻止はIC50として表わされる。 式Iの種々の化合物の試験結果は、下記の通り、実施例ナンバーと試験ウイル スとIC50で表されるプラーク減少の阻止率でもって、表1及び2に要約する 。このIC50値はプラークの形成の50%を阻止するに必要な試験化合物の量 を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 サトルバーグ,トーマス・アール・エス アメリカ合衆国13039ニューヨーク州 シ セロ、サンドキャッスル・コート7096番 (72)発明者 スピッツァー,ウェイン・エイ アメリカ合衆国46254インディアナ州 イ ンディアナポリス、モラー・ロード5501番 (72)発明者 テッブ,マーク・ジェイ アメリカ合衆国46220インディアナ州 イ ンディアナポリス、ノース・シャーマン・ ドライブ6202番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記式Iの化合物 (式中、aは1、2、3、または5であり、各Rは独立して、水素、水酸基、チ オール、ハロゲン、シアノ、シアノ(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキ ル、ニトロ、アミノ、C1〜C4アルキルアミノ、ジ(C1〜C4)アルキルアミノ、 アジド、カルボキシ、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、カルバモイル、 カルバモイルオキシ、カルバモイルアミノ、N−(C1〜C4)アルキルカルバモイ ル、−OCF3、−OCCl3、N,N−ジ(C1〜C4)アルキルカルバモイル、C1 〜C4アルコキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4アルコキシカルボ ニルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニルアミノ、ホルミル、C2〜C4アルカ ノイル、ホルミルオキシ、C2〜C4アルカノイルオキシ、ホルミルアミノ、C2 〜C4アルカノイルアミノ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィ ニルまたはC1〜C4アルキルスルホニルを意味し、R0は水素、ハロゲン、C1〜 C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシを意味し、R2は水素、アミノ、−NHC (O)(C1〜C6アルキル)または−NHSO2(C1〜C6アルキル)を意味し、R3は C1〜C10アルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ(C1〜C6)アルキル 、C3〜C7シクロアルキル、置換C3〜C7シクロアルキル、フェニル、置換フェ ニル、ナフチル、フリル、チエニル、チアゾリジニル、チアゾール−2−イル、 2−アセタミド−4−メチル−チアゾール−5−イル、1,3,4−チアジアゾー ル−2−イル、2−メチル−1,3,4−チアジアゾール−5−イル、2−メチル アミノ−1,3,4−チアジアゾール−5−イル、−NR56、−SO2−R4また は下記式の基 を意味し、R4はジメチルアミノ、C1〜C6アルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル 、C3〜C7シクロアルキル、フェニル、置換フェニル、ナフチル、チエニル、ト リフルオロメチルまたは−NR56を意味し、R5とR6はそれらが結合している 窒素原子と共にピロリジノ、ピペリジノまたはモルホリノを形成してもよい。但 し、aが1のときはRが水素、C1〜C6アルキル、C1〜C4アルコキシ、クロル 、ブロム、ヨード、ニトロまたはトリフルオロメチルでない。) またはその薬学的に許容される塩。 2.請求項1に従う式Iの化合物 (式中、aは1、2、3、または5であり、各Rは独立して、水素、水酸基、チ オール、ハロゲン、シアノ、シアノ(C1〜C4)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキ ル、ニトロ、アミノ、C1〜C4アルキルアミノ、ジ(C1〜C4)アルキルアミノ、 アジド、カルボキシ、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、カルバモイル、 カルバモイルオキシ、カルバモイルアミノ、N−(C1〜C4)アルキルカルバモイ ル、−OCF3、−OCCl3、N,N−ジ(C1〜C4)アルキルカルバモイル、C1 〜C4アルコキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4アルコキシカルボ ニルオキシ、C1〜C4アルコキシカルボニルアミノ、ホルミル、C2〜C4アルカ ノイル、ホルミルオキシ、C2〜C4アルカノイルオキシ、ホルミルアミノ、C2 〜C4アルカノイルアミノ、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィ ニルまたはC1〜C4アルキルスルホニルを意味し、R0は水素、ハロゲン、C1〜 C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシを意味し、R2は水素、アミノ、−NHC (O)(C1〜C6アルキル)または−NHSO2(C1〜C6アルキル)を意味し、R3は C1〜C6アルキル、フェニル、置換フェニル、フリル、チエニル、チアゾール− 2−イル、2−アセタミド−4−メチル−チアゾール−5−イル、1,3,4−チ アジアゾール−2−イル、2−メチル−1,3,4−チアジアゾール−5−イル、 2−メチルアミノ−1,3,4−チアジアゾール−5−イル、−NR56、−SO2 −R4または下記式の基 を意味し、R4はジメチルアミノ、C1〜C6アルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル 、C3〜C7シクロアルキル、フェニル、置換フェニルまたはトリフルオロメチル を意味し、R5とR6はそれらが結合している窒素原子と共にピロリジノ、ピペリ ジノまたはモルホリノを形成してもよい。但し、aが1のときはRが水素、C1〜 C6アルキル、C1〜C4アルコキシ、クロル、ブロム、ヨード、ニトロまたはト リフルオロメチルでない。) またはその薬学的に許容される塩。 3.請求項2に従う下記式I'"の化合物 (式中、aは1、2または3を意味し、各Rは独立して、水素、ハロゲン、メチ ル、エチル、メトキシまたはエトキシを意味し、R3はC1〜C6アルキル、フェ ニル、置換フェニル、チアゾール−2−イルまたは−SO2−R4を意味し、R4 はC1〜C6アルキル、フェニル、ジメチルアミノまたはC3〜C7シクロアルキル を意味する。) またはその薬学的許容される塩。 4.請求項2に従う下記式I'"の化合物 (式中、aは1、2または3を意味し、各Rは独立して水素、ハロゲン、メチル 、エチル、メトキシ、エトキシを意味し、R3はC1〜C6アルキル、フェニル、 置換フェニル、チアゾール−2−イルまたは−SO2 04を意味し、R4はC1〜 C6アルキル、フェニル、ジメチルアミノまたはC3〜C7シクロアルキルを意味 する。) またはその薬学的に許容される塩。 5.請求項2に従う下記式の化合物 (式中、Rは独立して水素、フッ素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、 メチルチオ、メチルスルフィニル、メチルスルホニルまたはジメチルアミノを意 味し、R3は−SO2−CH(CH3)2または−SO2−N(CH3)2を意味する。) またはその薬学的に許容される塩。 6.請求項2に従う以下の1つの化合物 またはその薬学的に許容される塩。 7.請求項1〜5のいずれかに記載の式Iの化合物または薬学的に許容される塩 と1種以上の薬学的に許容されるキャリアー、希釈剤または賦形剤を含む薬学的 製剤。 8.薬剤としての使用のための請求項1〜5のいずれかに記載の式Iの化合物ま たは薬学的に許容される塩。 9.下記式の化合物 を(a)アルコール性溶媒中で塩基と接触させ、ついで(b)生じたアニオンをブロム シアンと反応させ、対応するニトリル化合物を得、これを閉環せしめ、式Iの化 合物を製造し、(c)必要に応じ、その薬学的に許容される塩に変換することによ りなる請求項1〜5に記載の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩の製 造方法。
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