JPH11506216A - 測定検出子のための接続導管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 特に燃焼機関の排ガス中の酸素含有量を決定するための測定検出子が提案され、この測定検出子が、金属製のハウジング（１３，３０）内に配置されたセンサ素子（１４）を備えており、このセンサ素子が、ケーブル被覆（１２）により囲まれていてハウジング（１３，３０）から導出された接続ケーブル（１８）に接触接続されており、その場合、ハウジング（１３，３０）内に、センサ素子（１４）のための基準雰囲気が導入される。ケーブル被覆（１２）は外套面のところに少なくとも領域的に少なくとも１つの通気性の部分を備えており、この部分を介して基準雰囲気がケーブル被覆（１２）の内部へ、かつそこからハウジング（１３，３０）内へ達することができる。ケーブル被覆（１２）としては特に多孔性のＰＴＦＥ製のホースが適している。

Description

【発明の詳細な説明】 測定検出子のための接続導管 従来技術 本発明は、請求項１の上位概念に記載した形式の、特に燃焼機関の排ガス中の 酸素含有量を決定するための測定検出子に関する。 この種の測定検出子は例えばドイツ連邦共和国特許公開第２８０５５９８号明 細書にもとづき公知であり、この測定検出子では、金属製のハウジングから導出 された電気的な接続ケーブルが外套管により被覆されている。この外套管は、水 しぶき及び空気の汚れから遮蔽された基準空気を基準雰囲気として測定検出子の ハウジング内へ導入するのに役立てられる。 さらに、ドイツ連邦共和国特許公開第２７０２４３２号明細書からは、基準空 気を接続ケーブルを介してハウジング内へ導入することが公知であり、この場合 、接続ケーブルの絶縁体の内部に設けられた中空室が、測定検出子のハウジング の内部へ基準空気を十分に導入するのに常に十分ではない。 発明の利点 請求項１の特徴概念に記載した本発明にもとづく測定検出子の有する利点とす るところは、ハウジング内へ基準雰囲気の良好な供給が行われることにある。ケ ーブル被覆の外套面が比較的大きいために、十分に寸法決めされた通気性の部分 が可能となり、この部分を通って十分な基準空気がケーブル被覆の内部へ、次い でそこからハウジング内へ浸入することができる。それと同時に、湿り又は汚れ がハウジング内へ侵入することが阻止される。ケーブル被覆の通気性の部分の表 面が大きいため、多孔性材料の極めてわずかな比浸透性(spezifische Durchlaes sigkeit)を調整することができ、このことは液体炭化水素の危険な侵入を困難な らしめる。接続ケーブルの絶縁体とケーブル貫通案内との間の密な結合はもはや 不要である。 従属請求項に記載された手段によれば、本発明にもとづく接続導管の有利な構 成と改善が可能である。ケーブル被覆がハウジングの開口に収縮ばめ(aufschrum pfen)されると、ケーブル被覆と測定検出子のハウジングとの製作技術的に効果 的な結合が得られる。それと同時に、ケーブル被覆の上に配置した締付リングに より、開口内に保持されたケーブル貫通案内をかしめる(Verstemmen)ことにより 、測定検出子の組付けのさらなる簡単化が得られる。 ケーブル貫通案内は有利には同時に接続ケーブルのための引張負荷軽減部材と しても使用される。 図面 本発明の１実施例が図面に示され、以下の記載により詳細に説明される。第１ 図は本発明にもとづく接続 導管を備えた測定検出子を示し、第２図は第１図にもとづく部分Ｘの拡大図を示 す。 実施例 第１図は測定検出子１０、例えばλ−ゾンデを示し、そのハウジング１３内に はセンサ素子１４が気密に固定されている。測定検出子１０は接続導管１１に結 合されており、接続導管は通気性のケーブル被覆１２から成っており、このケー ブル被覆内にセンサ素子１４のための接続ケーブル１８が案内されている。ハウ ジング１３は測定ガス側の部分１５と、接続側の部分１６とを有している。接続 ケーブル１８は第２図によればそれぞれ１つの電気的な導体１９を備えており、 この導体は絶縁外套２０により囲われている。 ハウジング１３の測定ガス側の部分１５には、ガス出入口２３を備えた保護管 ２２が固定されている。この保護管２２は、測定ガス側でハウジング１３から突 出したセンサ素子１４を囲んでいる。測定ガス側の部分１５にはさらにねじ山２ ４が設けられており、このねじ山により、図示されていない排気管内で測定検出 子１０が固定される。 ハウジング１３の接続側の部分１６には、金属製の保護スリーブ３０が半径方 向環状の溶接ビード３１により気密に固定されている。この保護スリーブ３０は 、接続側で同様にハウジング１３から突出したセンサ素子１４を囲んでいて内室 ３３を形成しており、この 内室内に、センサ素子１４の図示されていない基準電極のための基準雰囲気、例 えば空気が導入される。 センサ素子１４は接続側の端部に図示されていない接続コンタクトを備えてお り、この接続コンタクトは接触部材３５に接触接続されている。接触部材３５は 例えば２部分から成る結合プラグ４０内に配置されており、その場合、結合プラ グ４０の両方の部分は環状のばねエレメント４１によりまとめて保持されている 。このことにより、接触部材３５はセンサ素子１４の図示されていない接続コン タクトへ圧着される。接触部材３５のケーブル側の部分はクリンプ結合部材４３ を備えている。このクリンプ結合部材４３を介して、接触部材３５が接続ケーブ ル１８に結合される（第２図）。 保護スリーブ３０は第２図によればその接続側の端部に、開口４６を備えた円 筒状の部分４５を有しており、その場合、円筒状の部分４５は保護スリーブ３０ のその他の部分に対比して小さな直径を有している。開口４６はケーブル貫通案 内５０により閉鎖されている。このケーブル貫通案内５０は例えばＰＴＦＥから 成っており、かつ貫通案内すべき接続ケーブル１８の数に相応して貫通孔５１を 備えている。この貫通孔５１の直径は、接続ケーブル１８の絶縁外套２０と保護 スリーブ３０との間に隙間５２が形成され、この隙間を通して基準空気が保護ス リーブ３０内に到達するこ とができるような寸法に設計されている。ハウジング側では、ケーブル貫通案内 ５０内でクリンプ結合部材４３が係止するように貫通孔５１が形成されている。 クリンプ結合部材４３のこの係止により、接続ケーブル１８のための引張負荷軽 減が生じる。 ケーブル被覆１２は例えばプラグ側の端部５６と測定検出子側の端部５７とを 備えたＰＴＦＥ製のホースから成る。ＰＴＦＥ製のホースはその外套面に多数の 気孔若しくは孔を備えており、この孔により、基準空気がホースの内部へ浸入す ることができる。孔の大きさは、液体炭化水素の危険な侵入を阻止する比浸透性 が得られるように極めて小さい。 ホースのプラグ側の端部５６から接続ケーブル１８が突出しており、かつ図示 されていない接続プラグに接触接続されており、この接続プラグは同様に図示さ れていない制御装置に結合されている。プラグ側の端部５６ではＰＴＦＥ製のホ ースがマンシェット５８により囲まれており、このマンシェットはＰＴＦＥ製の ホースを押し潰している。効果的には、押し潰しの際にホースが少なくとも水密 に閉鎖されるように、マンシェット５８の領域内ではＰＴＦＥ製のホースの内部 にシールエレメントが配置される。 ホースの測定検出子側の端部５７は保護スリーブ３０の円筒状の部分４５の上 にかぶされている。このことは例えばホースをまず加熱し、次いで保護スリーブ ３０の円筒状の部分４５上で収縮させることにより生じる。付加的に、ホースの 測定検出子側の端部上に締付リング５９が差しはめられ、この締付リングはかし め工具により半径方向でかしめられる。このことにより同時的に、保護スリーブ ３０の円筒状の部分４５もケーブル貫通案内５０にかしめにより固定され、この ことにより、ケーブル貫通案内５０が開口４６内で固定的に拘束される。 多孔性のＰＴＦ製のホースの製作は、自体公知の方法にもとづきＰＴＦＥ材料 のストレッチングにより行われる。しかしまた同様に、ホースに沿って部分的に のみ多孔性が生じるように、ＰＴＦＥ製のホースを１つの部分又は複数の部分で のみストレッチングすることも考えられる。 通気性のケーブル被覆の形成のための別の可能性は、自体密な材料をレーザ光 線の照射により、又は機械的な微細な針の刺通しにより通気性にすることにある 。わずかな壁厚を有する適当な材料と、ケーブル被覆１２の相応する表面の大き さとにより、材料の酸素浸出特性自体を基準雰囲気の供給のために利用すること ができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アントン ハンス ドイツ連邦共和国 Ｄ−70435 シュツッ トガルト シュタインハイマー シュトラ ーセ 17アー

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．特に燃焼機関の排ガス中の酸素含有量を規定するための測定検出子であって 、金属製のハウジング内に配置されたセンサ素子を備えており、このセンサ素子 が、ケーブル被覆により囲まれていてハウジングから導出された接続ケーブルに 接触接続されており、その場合、ハウジング内にセンサ素子のための基準雰囲気 が導入されている形式のものにおいて、 基準雰囲気がケーブル被覆（１２）の内部へ、かつそこからハウジング（１ ３，３０）内へ達することができるように、ケーブル被覆（１２）が外套面に少 なくとも領域的に少なくとも１つの通気性の部分を備えていることを特徴とする 測定検出子。 ２．通気性の部分が多数の孔を備えており、これらの孔を通して基準雰囲気がケ ーブル被覆（１２）の内部へ案内されることを特徴とする請求項１記載の測定検 出子。 ３．ケーブル被覆（１２）がＰＴＦＥ製のホースから成り、このホースが少なく とも部分的に多孔性を有していることを特徴とする請求項２記載の測定検出子。 ４．ハウジング（１３）が、開口（４６）を備えた円筒状の部分（４５）を有し ており、かつ、ケーブル被覆（１２）がこの円筒状の部分（４５）のところ でハウジング（３０）に接続されていることを特徴とする請求項１記載の測定検 出子。 ５．ケーブル被覆（１２）が円筒状の部分（４５）に収縮ばめされている請求項 ４記載の測定検出子。 ６．ハウジング（３０）の円筒状の部分（４５）の領域内で締付リング（５９） がケーブル被覆（１２）にかぶせられており、かつ、この締付リング（５９）が ハウジング（３０）に半径方向でかしめられていることを特徴とする請求項４又 は５記載の測定検出子。 ７．ハウジング（３０）の円筒状の部分（４５）の開口（４６）内にケーブル貫 通案内（５０）が配置されており、該ケーブル貫通案内（５０）が接続ケーブル （１８）の数に応じて、軸方向に延びる貫通孔（５１）を備えており、該貫通孔 （５１）の横断面は、接続ケーブル（１８）とケーブル貫通案内（５０）との間 に形成された隙間（５２）を介して基準雰囲気がハウジング（１３）内へ達する ことができるような寸法に設計されていることを特徴とする請求項４記載の測定 検出子。 ８．センサ素子（１４）の接触接続のために接触部材（３５）が設けられており 、この接触部材はクリンプ結合部材（４３）により接続ケーブル（１８）に接触 接続されており、このクリンプ結合部材（４３）がそれぞれの貫通孔（５１）内 で係止することが できるように、接続ケーブル（１８）のための貫通孔（５１）が少なくともハウ ジング側で寸法決めされていることを特徴とする請求項７記載の測定検出子。