JPH11505160A - 投与割合計算器を有した自動注入システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 投薬注入システムは、複数の注入パラメータに各値を選択的に割り当て且つ選択されたパラメータから注入割合を自動的に算出するための統合投与割合算出機能を有している。一実施例では、ある薬品名がリストから選択されるとき、自動的に設定される関連投与割合および濃度値を有する薬品名の記憶されたリストを備える。別の実施例では、パラメータ値または薬品名を所定の順序で表示するようにプログラムされうる“ファースト”ソフトキーを備える。投与割合算出機能は、注入中にも使用でき、治療効果を上げるために、患者へ分配される薬量を滴定することもできる。薬品名および関連した注入パラメータの記憶されたリストは、特別なソフトウエアによる外部プログラミングソースを使用して、資格を有する人によって変更することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 投与割合計算器を有した自動注入システム 発明の背景 発明の分野 本発明は、一般的には、患者へ連続的に投薬を注入するためのシステムに関し 、特に、統合投与割合算出機能を有した注入ポンプに関するものである。 関連技術の説明 患者へ投薬を投与するための比較的に最近の装置としては、投薬注入ポンプが ある。患者に対して薬品を、注意深く計量し少量ずつ短い間隔にて、または、あ る装置を用いてゆっくりではあるが中断することなく投与するために、投薬注入 ポンプを使用することができ、これは、多くの要求に応える価値ある開発であっ た。注入ポンプを用いた治療法は、患者へ投薬を漸次注入するために精密に計画 された間隔にて正確に計量された量の薬品を投与するように、電子的に制御され うる。この注入ポンプによれば、繰返し少量モードで動作するので、体内の生化 学的平衡の自然維持により近似させることが可能となる。 種々な薬品、治療法および技法が開発され改善されてきたので、薬品供与の高 度技法に対する必要性も増大してきている。多くの場合において、このような高 度の技法は、注入ポンプの動作をより複雑なものとしてしまう。薬品供与の技法 を高度なものとするが、容易に使用できるものとするのが、注入ポンプのメーカ の目指すところであった。 現在手に入る注入ポンプは、高度になっているが、注入を制御するのに使用さ れるパラメータの数が多過ぎる。典型的には、注入ポンプは、患者へ注入される 精密に計量された流体流を生ぜしめるポンピング素子を備える。このポンピング 素子は、プロセッサによって制御される。このプロセッサは、一般的には、プロ グラマブルメモリを関連して有しており、このメモリは、注入を制御するために プロセッサによって使用される命令を記憶するためのものである。複雑な薬品供 与計画を制御するためのプログラマブルプロセッサおよび大規模メモリ能力を有 した現在手に入る注入ポンプの高度性のため、注入すべき薬品の処方箋を作成す る医者が選択しうる選択肢は相当に増してきている。 ありうる注入パラメータの例としては、これらに限定するわけではないが、注 入割合、注入持続時間、投与量、停止期間、反復期間、丸薬サイズおよび丸薬割 合、患者の体重、注射器サイズ、容器容量、安全コード、薬品単位（例えば、ミ リグラム）、薬品濃度、濃度単位または薬物動態学的パラメータがある。これら のパラメータの各々は、ポンプに直接に接続されたキーボードを使用して、ユー ザによってポンプのメモリへと入力されうる。別な仕方として、ポンプは、中央 コンピュータからネットワークまたは他の通信手段を介して受信されるコマンド によってプログラムされうる。 非常に多くの治療法があり、また、必要なパラメータも非常に多くあるので、 メーカは、ユーザが所望のパラメータを入力する入力プロセスを出来るだけ簡単 化できるようにするユーザインターフェイスを提供すべく努力してきた。例えば 、特定の主注入パラメータに関連した副パラメータをできるだけ多く自動的に選 択しうるようにするようなユーザインターフェイスが必要とされている。例えば 、注入すべき薬品の種類にしたがって所定の範囲のパラメータ値をユーザに与え ると有用であろう。 注入装置の産業界は、これらの要請に対して多くの仕方で応えている。先ず、 融通性のある、または、汎用性のある、または、多目的のポンプを提供するには 、種々な特性において妥協する必要が多々ある。例えば、医者は、時には、体重 および薬品単位に基づいた投与量を選択することがあるが、ポンプは、これらの 値をポンプのプロセッサに受け入れられる他の値へと先ず変換しないと、プログ ラムされ得ない。例えば、投与量がmcg/kg/ 日で処方されている場合において、 その割合をml/hr でプログラムしうるようにするためには、必要なときには、ユ ーザは、その換算を手で行わねばならない。これらの計算のためには、ユーザの 貴重な時間が相当に費やされてしまい、また、計算の後でそれらをポンプヘ入力 するときには、それが正確であることをチェックするために、さらに時間が必要 とされる。 注入ポンプに対してプログラムされるべきパラメータの決定は、典型的には、 ２つの仕方のうちの一つの仕方で行われる。投与量ベースオペレーションと称さ れる仕方では、医者が投与すべき投与量を指定する。そのとき、対応する注入割 合を計算して、ポンプがそれに応じて制御されるようにしなければならない。し かしながら、体積割合ベースオペレーションでは、注入割合を計算する必要はな い。何故ならば、その注入割合は、プロセッサによって指定されるからである。 その代わり、体積割合ベースオペレーションでは、薬品の対応する投与量を計算 する必要がある。この計算は、患者に投与される薬品の投与量の記録を残すよう にして行われる。 どちらの場合においても、計算をなさなければならず、したがって、システム は、仕事をできるだけ簡単化し、ユーザを助けて、計算の精度を向上させポンプ のメモリへの計算されたパラメータのプログラミングを容易とすることができる ようにする手段を備えるのが望ましい。その計算手順は素早く便利であるべきで あり、ユーザが戸惑ったりエラーが生ずる機会がないのがよく、患者の反応にし たがって投薬調整が容易にできるようなものであるべきである。 前述したような注入パラメータの換算を行うためのスタンドアローンの計算器 があるが、これらは、依然として、計算された値をポンプのメモリへと入力する 必要のあるものである。これらの計算器は、例えば、典型的には、指定された投 与または注入割合を他の必要なパラメータ値と共に入力する必要のあるものであ る。そのときには、計算に対する解答、すなわち、注入割合または投与量が表示 される。それから、この値は、対応する注入ポンプへと転送されねばならない。 したがって、このプロセスは、時間と労力を要するものであり、パラメータが間 違って注入ポンプへと転送されてしまう危険性もあるものである。 このような問題に対する別の解決方法としては、投与量の計算に関して医者を 助けるためのプログラムを有したコンピュータネットワークへ個々の注入ポンプ を接続する方法があった。そのオペレーション時には、看護婦または技師は、看 護婦ステーションまたは病室に配置された端末機またはワークステーションから コンピュータネットワークにアクセスする。そして、看護婦または技師は、医者 によって処方された注入のためのパラメータを入力し、特殊化薬品計算プログラ ムにより、必要な計算が行われる。看護婦または技師が満足するとき、その看護 婦または技師は、それら入力され計算されたパラメータがコンピュータネットワ ークを通して注入ポンプへダウンロードされるように要求しうる。 前述したような種類の集中化計算プログラムは、投与量計算プログラムに加え て、不適当な注入パラメータを検出するため患者の記録を参照するための検査機 能を与える上で非常に強力なものでありうる。また、注入した場合に患者のアレ ルギー反応を誘発するかもしれない薬品が処方されているかを判断するために患 者の治療履歴と照らしてチェックしうる薬品情報のデータベースを保持すること もできる。このような集中化システムの一例によれば、典型的なデフォルト濃度 および投与量と共に、注入される典型的な薬品のリストが保持されている。この ようなシステムによれば、技師に対して、選択すべき普通に注入される薬品のリ ストを与えることにより、より速くエラーのない計算が可能となる。このリスト から薬品を選択することにより、自動的にデフォルト投与量および注入パラメー タが入力される。 かかる中央集中型のコンピュータシステムに伴う問題は、そのシステムが、特 殊化したハードウエア、ソフトウエア、ネットワークの配線及びインターフェイ スを必要とし、それらの設置と維持には費用がかかることである。かかる中央集 中型のシステムが利用できない場合には、看護提供者達は、前記したような独立 型の計算機に頼って、必要な計算を行い、投与量のパラメータをその施設の注入 ポンプに受入れられる容積測定レートのパラメータに変換する。投与割合計算器 を有するポンプについて、看護提供者達の要求に合わせるアプローチの１つが、 米国特許第４，８９８，５７８号明細書に記載されている。この米国特許は、オ ペレータに注入に関連するメニューを提供する、統合型の投与割合計算器を有す る注入システムを開示している。注入割合、単位時間についての単位体重当たり の投与量又は単位時間当たりの投与量、体重、溶液の容積及び薬剤の重さについ ての値が、入力される。操作において、習熟者は、上記５つのパラメータのうち 、４つを入力して、残りの１つのパラメータは計算機に判定させるに違いない。 しかしながら、この注入システムは、まだ、ユーザに、投与量の単位や濃度の単 位を含む、多数の注入パラメータを入力することを要求する。 必要とされていたが今まで利用可能でなかったのは、注入ポンプのメモリに記 憶された薬剤のリストから所望の薬剤の名称を選択することにより、オペレータ が速やかに且つ精確に注入ポンプをプログラムするのを可能にする投与割合計算 機能を有する注入ポンプである。この薬剤の名称の選択は、最も一般に使用され る投与単位と薬剤濃度について、デフォルトのパラメータを自動的に選択すべき である。これによって、ユーザによって入力されるパラメータの数を減少できる であろうし、計算をするのに時間を少なくして精確さを改善するであろう。更に 、かかるシステムは、注入の開始の前に、ユーザが注入パラメータを注入ポンプ に転送する必要性を解消する。 また、リストから薬剤の名称を選択するための、高速でかつ精確な方法が必要 とされており、その選択によって、ポンプが、特定の薬剤と関係する投与単位と 濃度単位とについて看護を提供する施設の中で使用されている普通の濃度等の、 種々の注入パラメータのデフォルト値にプログラムされる。多くの施設において は、比較的限定された数の異なるタイプの薬剤が慣例的に処方されている。しば しば、施設の薬局は、（コストを削減し且つ期限を越えて薬局の棚に残っている 薬剤の可能性を削減するように維持されねばならない）在庫の量を最小にするよ うに、それらの薬剤の濃度の選択した範囲だけをストックしている。従って、も し選択したグループの薬剤の濃度が注入ポンプの中でプログラムされて、名称に よる薬剤の選択が、投与レート計算処理中に使用可能なようにポンプ中に濃度の 標準値を自動的にプログラムするのならば、使用が容易になり、精確になり、時 間の節約になるという点で、更に改善される。外部プログラミングソースを用い て、記憶した薬剤の名称のリストとそれに関連する関係するパラメータとを、追 加したり除去したり更新したりするように、変更できるメモリを有する注入ポン プは、有用性が高い。本発明は、これらの要求にかなうものである。 発明の概要 端的には、及び、一般的には、本発明は、薬剤の名称のリストが記憶されるメ モリを有する注入ポンプに関し、各薬剤名称は、その名称に関連する１群の注入 パラメータを有し、それによって、ユーザが薬剤名称リストから１つの名称を選 択すると、自動的に投与量と濃度の単位についての適正な値が入力される。本発 明の注入ポンプは、他の必要とされる注入パラメータの記憶した範囲の値から値 を選択するためのユーザインタフェースを提供し、例えば、患者の体重をキログ ラム値からポンド値に又はポンド値からキログラム値にするように、入力した値 を他の値に自動的に変換し、自動的に、投与量単位で処方されて入力されたパラ メータから体積測定注入レートを計算する。 本発明の他の特徴において、注入ポンプは、ソフトウエア依存の「ファースト キー」を表示し、これらのキーは、薬剤名称のリストを通してスクロールするの に用いられ、１つの所定の薬剤名称から別の所定の薬剤名称にジャンプさせるの に用いられ、薬剤名称のリストを通して高速に移動して該リストから所望の薬剤 名称を選択するのを高速に行う。 本発明の更に別の特徴において、注入ポンプによって、ユーザは、薬剤の投与 計画に対する患者の応答に調整するように、選択した注入パラメータを注入中に 修正できる。選択したパラメータのエントリによって、投与量すなわち注入割合 を再計算し、新しい値が、ユーザの便宜のためにポンプ上に表示される。 更に別の本発明の特徴において、薬剤名称の記憶リストとそれに関連する注入 パラメータ値とを含む注入ポンプのメモリは、通信インタフェースを通して特殊 なソフトウエアをランしている外部プログラミングソースに注入ポンプを接続す ることによって変更され得る。この動作の態様において、施設は薬剤名称の記憶 リストとそれに関連する注入パラメータとをカスタマイズして、各注入ポンプを 特定の要求に合うようにプログラミングする。 図面の簡単な説明 図１は、マルチモード医療用注入システムのユーザインターフェイスブロック 図である。 図２は、図１のユーザインターフェイス提供するディスプレイ装置を有する注 入ポンプの正面図である。 図３は、図２のユーザインターフェイスィスプレイ装置のレイアウトを示す図 である。 図４は、図３の液晶ディスプレイの前面部の説明を示す図である。 図５は、図３の液晶ディスプレイのテキストの表示の属性を示す図である。 図６は、図１のユーザインターフェイス全体構成のフローチャートであって、 その一部に、本発明の投与割合計算機能が示されている。 図７は、図２のディスプレイの正面図であり、本発明の投与割合計算機能がイ ネーブルであるとき有効な情報の代表的なマルチチャンネルディスプレイと、本 発明の投与割合計算機能がディスエーブルであるときの有効な情報のディスプレ イとを示している。 図８は、チャンネル情報ページを示すディスプレイの１例を示す図であり、注 入ポンプが体積測定モードで動作しているときその注入ポンプをプログラムする ようにユーザによって選択される注入パラメータを表示している。 図９は、注入ポンプが投与割合計算モードで動作しているときに表示されるチ ャンネル情報ページを示すディスプレイの１例を示す図であり、注入ポンプをプ ログラムするようにユーザによって選択される１の薬剤名称と他の注入パラメー タとが含まれている。 発明の詳細な説明 図面では、図示した装置の同じ部分に同じ参照符号が付してあり、その図面を 詳細に参照すると、図１は、マルチモード投薬注入システムのためのユーザイン ターフェイスの概略ブロック図を示している。ユーザインターフェイスは、通信 インターフェイス１４を介してオフラインデジタルコンピュータ１２と通信でき る。ユーザインターフェイス１０がこのようにコンピュータ１２と接続されると 、指定ソフトウェア１６が、コンピュータ上で実行され、選択された資格のある 職員が投薬注入システムの動作に関係する種々のパラメータのデフォルト値を変 更できるようにする。このユーザインターフェイス１０の動作モードは、「保守 モード」と呼ばれ、以下詳述する。 通常、ユーザインターフェイス１０は、コンピュータ１２に接続されていない 。ユーザインターフェイス１０は、マルチチャンネル形状のポンピングエレメン トとセンサインターフェイスを含む無菌カセット１８を組み込んだ使い捨て可能 な流体路を用いた投薬注入システムの機能を制御する。これについては、本願の 譲受人に譲渡された、米国特許第4,919,596 号明細書（名称「投薬注入システム のための流体注入制御監視装置」）に記載されている。 ユーザインターフェイス１０は、ユーザ入力コントロール２０、マイクロプロ セッサ２２、状態インジケータ２４、オーディオジェネレータ２６及びディスプ レイ２８から成る。 好ましい実施例では、ユーザインターフェイス１０は、４つの基本エレメント 、すなわち、オーディオ信号ジェネレータ、状態発光ダイオード（ＬＥＤ）、液 晶ディスプレイ（ＬＣＤ）及び複数のユーザ入力装置を有する。図２を参照する と、好ましい実施例におけるユーザインターフェイスハードウェアの前面図が示 されている。ユーザインターフェイスシャシ３０は、液晶ディスプレイ３２を収 容し、その上に４つのユーザ入力コントロール２０Ａ〜２０Ｄがあり、その下に ユーザ入力コントロール２０Ｅ〜２０Ｋがある。入力コントロール２０Ａ〜２０ Ｄは、瞬時接触スイッチであり、それぞれ「ＯＮ／ＯＦＦ」、「ＳＴＡＮＤＡＲ Ｄ ＤＩＳＰＬＡＹ」、「ＭＯＲＥ ＯＰＴＩＯＮＳ」及び「ＳＴＡＲＴ／ＳＴ ＯＰ」と表示されている。ディスプレイ３２の下に配置されたスイッチ２０Ｅ〜 ２０Ｋは、いわゆるソフトキーであり、その機能は、ＬＣＤ３２にディスプレイ されているものによる。スイッチ２０１〜２０Ｋは、注入用ポンプを選択するた めに使用される。これらのスイッチの一つを選択することは、ユーザがＬＣＤ３ ２にディスプレイされた別の情報のページにアクセスすることを可能にし、ユー ザに、選択されたポンプチャンネルの状態に関する情報を提供するか又はそのチ ャンネルにより供給される注入を制御するようにポンプチャンネルをプログラム するために、ユーザが修正できる値を提供する。 各ポンプ選択スイッチ２０１〜２０Ｋの面は、２つの状態ＬＥＤを含む。そこ で、ポンプ選択スイッチ「Ａ」２０１は、そのスイッチの上部の両側の角に配置 された状態ＬＥＤ ２４Ａ及び２４Ａ′を有し、ポンプ選択スイッチ「Ｂ」２０ Ｊは、そのスイッチ「Ｂ」２０Ｊの上部の両側の角に配置された状態ＬＥＤ ２ ４Ｂ及び２４Ｂ′を有し、ポンプ選択スイッチ「Ｃ」２０Ｋは、そのスイッチ「 Ｃ」２０Ｋの上部の両側の角に配置された状態LＥＤ ２４Ｃ及び２４Ｃ′を有 する。ユーザから見てポンプ選択スイッチ２０Ｉ〜２０Ｊの上部の左側の角に配 置された状態ＬＥＤ ２４Ａ〜２４Ｃは、ポンプがＡＣ（交流）電力で動作して いるときであって、マルチチャンネルポンピングユニットが室内の電気アウトレ ットに接続されているときに、連続する緑色光を発生する。同じ状態ＬＥＤ ２４Ａ〜２４Ｃは、ポンプがバッテリー電力で動作しているときに、ブリンキ ング緑色光を発生する。ユーザから見てポンプ選択スイッチ２０１〜２０Ｋの上 部の右側の角に配置された状態ＬＥＤ ２４Ａ′〜２４Ｃ′は、特定のポンプチ ャンネルに勧告又は警告条件が存在するときに、ブリンキング赤色光を発生する 。状態ＬＥＤ ２４は、ユーザが離れた位置から又は暗い室内で計器の迅速な視 覚による検査を行うことを可能とし、ＬＣＤ３２は、計器の状態及び動作に関す るすべての詳細な情報を与える。 通常、ユーザプログラムは、注入計画を設定する時点では１つのポンプチャン ネルのみしかプログラムしない。ユーザインターフェイス１０は、情報を臨床的 に有用な方法でグループ分けするとともにそのグループ分けをＬＣＤ３２に特定 のフォーマット（ここでは「ページ」と称する）でディスプレイすることにより 、これを容易にするように設計されている。このようにして、情報のページは本 のページと同じになる。ユーザは、ディスプレイ上で、所望のタスクを実行する のに使用される適当な情報のページにアクセスできる。或るタスクは、多数の情 報ページを必要とし、ユーザインターフェイスは、後述するように、ユーザが種 々のソフトキーを使用してページ間を移動することを可能にする。多くの異なる タイプのページが計器のために定められている。しかしながら、本書では、本願 発明の投与割合計算機能に関する情報を含むページのみについて説明する。 図３を参照して、ＬＣＤ３２の構造及びＬＣＤ３２の各部にディスプレイされ た情報の種類を説明する。ＬＣＤ３２は、ユーザに、ポンプのプログラム及び動 作に関するすべての情報と動作の注入パラメータのディスプレイを提供する。 ＬＣＤ３２のディスプレイ領域は４つの部分、すなわち、状態ライン３４、プ ロンプトライン３６、ソフトキー領域３８及び情報領域４０に分かれる。ＬＣＤ ３２は、計器の状態、ポンプの各々及び任意の注入計画に関する一般的な情報及 び詳細な情報の双方をディスプレイするために使用される。この情報の多くは、 英数字のテキストから成る。ディスプレイの信頼性を高めるために、或る他の可 視効果が使用される。図４に示されるように、２つの異なったフォントを使用し て文字がディスプレイされる。通常のサイズのテキストは幅５画素、高さ７画素 の英数字の文字で構成される。その文字は、幅６画素、高さ１０画素のセルにデ ィスプレイされる。これらの文字は、ＬＣＤ３２上に大半の情報をディスプレイ するために使用され、３フィート離れて容易に読めるように設計されている。 大きなサイズのテキストは、通常のサイズのテキストの２倍の大きさの文字か ら成り、すなわち、各文字は、高さ１４画素、幅１０画素である。大きなサイズ のテキストは、数字のデータのみをディスプレイするために使用され、ディスプ レイされたデータが８〜１０フィート離れた位置から見ることができるようなサ イズにされている。数字の値が少数点以下の数字を含む場合には、図４に示され るように、わずかに短い下線の数字で構成される文字が、その数字をディスプレ イするために使用される。そこで、数字の値は、大きなサイズの文字を使用して 整数値を表し、わずかに小さな下線の文字を用いて分数を表すことによりディス プレイされる。 テキストは、通常、明るいバックグラウンドに灰色の画素としてディスプレイ されるが、反転コントラストのテキスト、すなわち、灰色のバックグラウンドに 明るい画素としてディスプレイされてもよい。テキストのブロックを反転コント ラストでディスプレイする場合には、テキストがスクリーンの縁部に滲み出ない ように文字は常にテキストを囲む少なくとも１つの行／列を有する。スクリーン の部分がちらちらと光る場合には、そのような部分はすべて一斉にちらちらと光 る。ブリンキング領域は、図５に示されるように、通常のブロックの内容とバッ クグラウンド強度のブロックとの間で５００ミリ秒間隔で交替する。 図３を参照すると、ＬＣＤ３２の状態ライン３４が使用されて各ポンプの全体 の状態をディスプレイする。この領域３４は、水平方向に３つのサブ領域３４ａ 、３４ｂ及び３４ｃに分割されており、各サブ領域はポンプの一つに対応する。 状態サブ領域３４ａ〜３４ｃの各々は、通常サイズのテキストの８つの文字に制 限される。選択されたポンプの状態が、反転コントラストテキストでディスプレ イされる。図３では、例えば、ポンプ「Ａ」が選択されている。状態サブ領域３ ４ａ〜３４ｃでディスプレイされるテキストの可能な値は、ポンプがサービスを 要求していることを指示するＦＡＵＬＴ、警告状態を指示するＡＬＡＲＭ、注入 計画が停止したことを指示するＳＴＯＰＰＥＤ、流体の送出が進行していること を指示するＩＮＦＵＳＩＮＧ、ポンプチャンネルの動作が保留されていること を指示するＳＴＡＮＤＢＹ、及び、静脈を拡げておくようにポンプが最小割合で 流体を送出していることを指示するＫＶＯである。 プロンプトライン３６は、ソフトキーの真上に配置され、水平ライン４２及び ４４によりソフトキーと情報領域４０とから分離されている。プロンプトライン ３６は最大２７文字をディスプレイすることができる。プロンプトラインでディ スプレイされたテキストは、情報ページが活動的であって、計器の状態がどのよ うであるかに依存する。プロンプトライン３６でディスプレイされたテキストは 、常に、通常のサイズの文字（図４）でディスプレイされる。さらに、プロンプ トの重要性に応じて、或るプロンプトはプロンプトライン３６において強調のた めに反転コントラスト文字でディスプレイされてもよい。 ソフトキー領域３８はＬＣＤ３２の下部を構成し、プロンプトライン３６の下 に配置されている。４つの別個のサブ領域３８ｅ〜３８ｈがソフトキー領域３８ を形成し、そのサブ領域の各々はソフトキー２０Ｅ〜２０Ｈの一つの上の中央に 置かれている。ソフトキーサブ領域３８ｅ〜３８ｈの各々は、ソフトキーのラベ ルを表すために６つの通常サイズの反転コントラスト文字で構成されるテキスト のブロックをディスプレイできる。 プロンプトライン３６と状態ライン３４の間のＬＣＤ３２の主要部分は、情報 領域４０であり、この情報領域４０は、ポンプの動作形状と状態に応じて与えら れた時間において関係のある情報は何でもディスプレイするために使用される。 情報領域４０は、３７個の通常サイズのテキスト文字の６つのラインをディスプ レイできる。 インターフェイス１０上のユーザー入力２０はフロントパネルコントロール２ ０Ｋから成る。このフロントパネルコントロールは、４個のソフトキー２０Ｅ− ２０Ｈと７個の専用スイッチ２０Ｉ−２０Ｋから成る。各ソフトキーは、ＬＣＤ スクリーン３２に、ソフトキーの直ぐ上で標示をつけられているが、キーそれ事 態には標示を付してはいない。 「ＯＮ／ＯＦＦ」コントロール２０Ａにより、ユーザーは、装置をオン・オフ できる。装置が「ＯＦＦ」にされると、このコントロールを活性させて装置のエ レクトロニクスに給電し、そして装置のエレクトロニクスをリセットさせる。装 置が「ＯＮ」にされると正常に作動し、このコントロール２０Ａの活性を検知し て、装置を停止させ、スイッチ２０Ａを解放して装置への給電を止めて終わらせ る。装置が「ＯＮ」のときで作動不良が発生すると（すなわち、警報が発せられ ると）、キー２０Ａの活性により即時に装置から電力を除去する。 図１に簡単に示されているポンプ１８のそれぞれは、図２に示すようにポンプ 選択キー２４を有する。各キーは、それと関連のポンプ１８の使い捨てのカセッ トと並べられている。キー２４Ａ−２４Ｃには、Ａ、Ｂ、Ｃの標識が付されてい る。ポンプ選択キー２４を活性にすると、その関連のポンプ２８を「選択」され たポンプとし、そしてＬＣＤ３２はポンプ状態頁へ変わる。 「ＳＴＡＲＴ／ＳＴＯＰ」キー２０Ｄを使って注入処方を開始させ、そして停 止させる。 「ＭＯＲＥ ＯＰＴＩＯＮ」キー２０Ｃを使って特定の標示頁に対してより多 くのソフトキーファンクションを表示する。ただ一組のソフトキーファンクショ ンだけがその表示された頁で得られるのであれば、このキーを押すことは何の益 もない。特定の標示頁に対して追加のソフトキーファンクションが得られるので あれば、「ＭＯＲＥ ＯＰＴＩＯＮ」キー２０Ｃを押すとその頁に関連の利用で きる組のソフトキーファンクションを、順次に一組づつ、繰り返して表示する。 もしその最後の組のソフトキーファンクションが現在表示され、そして活きてい るのであれば、キー２０Ｃを押すことにより順序として最初の組のソフトキーフ ァンクションを表示し、そして活性にさせる。更に、「ＭＯＲＥ ＯＰＴＩＯＮ 」キー２０Ｃを使って、装置をオンとした後臨床コンフィギュレーションモード に入ることもできる。 例えば、標準表示頁がポンプ上に表示されているときに「ＭＯＲＥ ＯＰＴＩ ＯＮ」キー２０Ｃを押すと、そのとき得られる様々なソフトキーは図６に示され ている。「ＭＯＲＥ ＯＰＴＩＯＮ」キー２０Ｃを一度押すと、「ＳＴＡＮＤＢ Ｙ」がソフトキーデイスプレイ３８Ｅに表示され、「ＣＮＴＲＳ」がソフトキー デイスプレイ３８Ｆに表示され、そして「ＡＢＲ，ＤＥＶＩＣＥ」がソフトキー デイスプレイ３８Ｇに表示される。ソフトキーデイスプレイ３８Ｈは、空白であ る。「ＭＯＲＥ ＯＰＴＩＯＮ」キー２０Ｃを再び押すと、「ＴＯＴ ＶＯＬ」 がソフトキーデイスプレイ３８Ｅに表示され、「ＤＥＶＩＣＥ」がソフトキーデ イスプレイ３８Ｆに表示され、「ＣＯＮＦＩＧ」がソフトキーデイスプレイ３８ Ｇに表示され、そして「ＮＯＴＥ」がソフトキーデイスプレイ３８Ｈに表示され る。「ＭＯＲＥ ＯＰＴＩＯＮ」キー２０Ｃを押して三度目に「ＢＡＴ ＬＯＧ 」がソフトキーデイスプレイ３８Ｆに表示され、そして「ＤＥＭＯ ＷＤ」がソ フトキーデイスプレイ３８Ｇに表示され、そしてソフトキーデイスプレイ３８Ｅ 、３８Ｈは空白である。これらのソフトキーデイスプレイの各々は、ポンプのコ ンフィギュレーションとプログラミングに応じて他のメッセージを表示できる。 「ＳＴＡＮＤＡＲＤ ＤＩＳＰＬＡＹ」コントロール２０Ｂにより、ユーザー は、各ポンプの状態についての情報を表示する標準頁に戻れる。 操作説明 操作に入る オペレーターが「ＯＮ／ＯＦＦ」コントロールをレリーズすると、装置はどの 操作モードを開始すべきかを決める。通常は、装置は臨床操作に入るが、「ＯＮ ／ＯＦＦ」コントロールをレリーズする前に「ＭＯＲＥ ＯＰＴＩＯＮ」コント ロールを押すことにより臨床コンフィギュレーションモードに入れる。装置が臨 床操作に入るとき、パワーアップＯＫ音声信号が与えられる。 装置をオフにする 装置がオンになっているとき「ＯＮ／ＯＦＦ」コントロールをユーザーが活性 にすることにより装置はオフにされる。以下のステップが採られる。 ａ）総てのポンプについて流体供与を停止させる。 ｂ）メモリーの更新があれば、更新を完了させる。 ｃ）プログレスにおけるすべてのカセットホーミングシーケンスを完了させる 。 ｄ）すべての音声信号を消し、すべてのＬＥＤをオフとし、ＬＣＤを消し、そ して背光を消す。 ｅ）「ＯＮ／ＯＦＦ」がレリーズされると、装置への給電を止めて装置を停め る。 ポンプ選択 オペレーターはポンプ選択コントロールＡ、Ｂ、Ｃを押すことによりいずれか のポンプを選択する。これらのコントロールの一つを活性させると対応するポン プ頁が出る。電源をオンにすると、最も後に選択されたポンプが選択される。そ の選択されたポンプにカセットが装着されていなければ、カセットが装着されて いる左端のポンプが選択される。もしどのポンプにもカセットが装着されていな ければ、ポンプＡが選択される。 注入処方セットアップ／監視 オペレーターは標準頁デイスプレイを使用することにより３台のポンプの状態 を監視できる。この標準頁デイスプレイは「ＳＴＡＮＤＡＲＤ ＤＩＳＰＬＡＹ 」キーを押すことにより作れる。間接的にもしくは直接的に標準頁から到達した すべてのデイスプレイ頁は、ユーザーがキーを押さなければ６０秒経つと標準頁 に置き換えられる。現在のセットアップされた注入処方に関する情報がポンプ毎 に表示される。 図７を、特に中間ポンプチャンネルについて表示されている情報を参照する。 割合−体積−時間注入についての標準デイスプレイ頁上に以下の情報が表示され る。 体積注入割合（ｍｌ）が正規の大きさの数字で表示される。残存体積（ｍｌ） も正規の大きさの数字で表示される。注入した体積（ｍｌ）も正規の大きさの数 字で表示される。現在の装置のタイプが表示される。 装置をオンにすると、カセットが配置されている総てのポンプについての状況 を標準頁が提示する。ポンプシャーシにカセットを取り付けるとＬＣＤ３２は標 準デイスプレイ頁を使用するポンプについての情報を表示する。カセットを除去 すると、標準デイスプレイ頁を使ってＬＣＤ３２によりそのポンプについての情 報が１２０秒表示され、それからもしカセットが再装着されなければ消える。も し別のポンプが選択されると、カセットのないポンプについての情報はＬＣＤ３ ２から取り除かれる。 図８を参照する。体積モードでポンプが作動しているとき表示されるポンプ状 態頁が示されている。この頁へのアクセスはポンプ選択スイッチ２０１−２０Ｋ の一つを押すことにより得られる。表示された情報は、体積注入割合（ｍｌ／ｈ ｒ）、残存体積（ｍｌ）、残存時間（時間、分）、注入された体積がクリアされ た日時そして注入タイプ（Ｖ／ＲもしくはＶ／Ｔ）である。 ユーザーが利用できるデータエントリーソフトキーには、ユーザーが変えよう とするデイスプレイ上のパラメーターを選択するＡ「ＳＥＬＥＣＴ」ソフトキー がある。例えば、体積注入割合、残存体積、残存時間、注入された体積、そして 注入タイプが選択される。他の２個のソフトキーを使ってパラメータ値、体積注 入割合、残存体積、残存時間、そして注入タイプを変える。「ＣＬＥＡＲ」ソフ トキーを使って体積注入パラメータをデフォルト値にセットする。「ＣＬＥＡＲ 」もしくは変更ソフトキーを使って、パラメーターの現在値を変える前にその値 を「ＲＥＣＡＬＬ」キーが検索する。「ＥＮＴＥＲ」キーを押してその選択した パラメーターに対してその新しく入力した値を入れる。 割合の設定、残体積、残り時間 通常、注入処方は以下のように特定される。 a）流体を特定の割合で加える。その処方の終了点は与えられない。すなわち 、流体体積もしくは注入期間は特定されない。 ｂ）ある体積の流体を特定の割合で与える。 ｃ）ある体積の流体を特定の時間長さに亘って与える。 ｄ）容器内の全ての流体を特定の割合で加える。（「全てを注入」を処方） 注入処方を特定するこれらの方法に対応し、そしてオペレータが必要なパラメ ータを入力する時のエラーの可能性を最小化するために、ポンプの各々に対して 注入タイプを設定する。注入タイプは体積／割合もしくは体積／時間である。 体積／割合の注入タイプの間、オペレータは残体積と注入割合だけを設定すれ ば良い。割合もしくは残体積の新しい値を受け付けると、残り時間を再計算して 表示する。もし、残体積が「全部」であるならば、残り時間は、不定であり、「 」として表示する。もし注入割合及び残体積の現在値が許容される最小残 り時間以下の残り時間を特定するならば、文字「＜」を残り時間の前に付ける。 例えば、 注入割合 ： １００ｍｌ／ｈｒ 残体積 ： １ｍｌ 残り時間 ： ＜００ｈ ０１ｍ もし注入割合及び残り時間のパラメータの値を、計算した残り時間が最大残り 時間よりも大きくなるような組合せで入力するならば、文字「＞」を残り時間の 前に付ける。例えば、 注入割合 ： １ｍｌ／ｈｒ 残体積 ： ２５０ｍｌ 残り時間 ： ＞９９ｈ ５９ｍ 体積／時間の注入タイプの間、オペレータは残体積と残り時間だけを設定すれ ば良い。残体積（ＶＲ）もしくは残り時間（ＴＲ）のパラメータの新しい値を受 け付けると、注入割合を再計算して表示する。もしオペレータが、範囲外の割合 を特定するＶＲ及びＴＲの値の組合せを入力するならば、オペレータが新しい値 を承認しようとする時にプロンプトが与えられる。 オペレータは、ポンプ状況ページの「ＳＥＴＵＰ」行を使用して体積／割合及 び体積／時間の注入タイプを変更する。もし選択されたポンプが現在流体を注入 しているならば、この行を選択しても良いが、注入タイプを変更しない方が良い 。注入タイプを変更すると、割合、体積、時間をデフォルト値に設定する。 注入処方の開始／停止 「ＳＴＡＲＴ／ＳＴＯＰ」制御を、注入処方を作動したり、一時停止したりす るのに使用する。この制御は選択されたポンプにだけ直接作用する。この制御の 作動に対する機器の正確な応答は、選択されたポンプのステータスによって変わ る。 ａ）停止−「ＳＴＡＲＴ／ＳＴＯＰ」を押すと、選択されたポンプに関して注 入処方を作動する。 ｂ）注入−「ＳＴＡＲＴ／ＳＴＯＰ」を押すと、流体の注入を停止する。 ｃ）アラーム−もし選択されたポンプに関してポンプのアラームが表示されて いるならば、「ＳＴＡＲＴ／ＳＴＯＰ」を押すと、通常、アラームを解除し、流 体の注入を開始する。 ｄ）スタンバイ−「ＳＴＡＲＴ／ＳＴＯＰ」を押すと、選択されたポンプに関 して注入処方を作動する。 ｅ）ＫＶＯ−「ＳＴＡＲＴ／ＳＴＯＰ」は流体の注入を停止し、ステータスを 「停止」に変更する。 もし現在選択されているポンプが稼働していないならば、「ＳＴＡＲＴ／ＳＴＯ Ｐ」は無効である。 データ入力 機器にデータを入力するかもしくはデータを変更する場合、ユーザは３つの仕 事をする。 ａ）変更するパラメータを選択する（例えば、注入割合）。これは選択するポ ンプの変更を必要とするかもしれない。 ｂ）パラメータの値を変更する。（例えば、注入割合を１００ｍｌ／ｈｒから １２４ｍｌ／ｈｒに変更する。） ｃ）機器に新しいパラメータを実行するよう指示する（例えば、値を「入力す る」。）。 加えて、パラメータ値の変更が実施される前に、オペレータがパラメータ値の変 更をキャンセルする手段は常に使用可能である。必要なデータタイプは２つある 。 ａ）数字（例えば、注入割合を入力する。） ｂ）リストから値の選択（例えば、薬品の計算で使用するために薬品リストか ら薬品を選択する。） 以下の章で、オペレータが、これらのデータタイプの各々を選択、変更、承認す ることが可能な手段を説明する。 数値データエントリ パラメータを選択して変更するために、オペレータは、変更させられるべきパ ラメータを含んだページを起動する。パラメータは、機能及び重要性によってグ ループ化され、ページは、関係のないパラメータを含まない。ユーザはそれから ＬＣＤ３２上のカーソルを動かし、変更するべきパラメータを強調表示する。デ ータエントリを可能とするページが表示されているときは、常にそのページ上の パラメータの一つが、コントラストを反対にして（強調表示されて）表示される 。 オペレータは、「ＳＥＬＥＣＴ」ソフトキーを用いてカーソルを動かす。このソ フトキーは、次のパラメータを強調表示し、すなわち、カーソルが新しく選択さ れたパラメータに動く。そのページにある最後のパラメータが選択されるときに 、この「ＳＥＬＥＣＴ」キーを押すと、カーソルが最初のパラメータに動く。そ のページに表示される全てのパラメータが選択されているとは限らず、あるパラ メータは、変更される前に、オペレータによる特別な操作を必要としている場合 もある。 数値データのエントリは、選択されたパラメータ値をスクロールすることによ って行われる。値が変更されるべきとき、４つのソフトキーが、この値を増分ま たは減分するように機能する。このソフトキーには、↑，↓，ＦＡＳＴ↑及びＦ ＡＳＴ↓がある。↑，↓，ＦＡＳＴ↑又はＦＡＳＴ↓のいずれかを起動すると、 数値が増分又は減分され始める。↑又は↓を押さえる場合には、この値は、増分 を増やすにつれて、大きくなり又は小さくなる。パラメータのとる値の範囲がか なり広いため、この加速させる方法は各パラメータに関して定めることができる 。例えば、注入割合を変更するとき、この値は、一単位の増分で最初に変化し、 それから十単位の増分で、さらには百単位の増分で変化してもよい。それからソ フトキーを再び押すと、スクロール速度が、ソフトキーが離されたときの実際の 増分ではなく、最初の一単位の増分で変化する。 ＦＡＳＴ↑及びＦＡＳＴ↓ソフトキーが、急速に値を大きくし又は小さくする 別の方法を提供する。各パラメータに対して、健康管理施設で用いられる典型的 な値のリストが、ポンプのメモリ２３に記憶される。ＦＡＳＴ↑ソフトキーを押 すと、値のリストにある次の値が表示される。同様に、ＦＡＳＴ↓ソフトキーを 押すと、リストにある一つ前の値が表示される。これらのソフトキーは、値を増 分してスクロールせずに、値のリストをユーザが素早くジャンプできるようにす る。所望の値に近い値が表示されると、所望の値がＦＡＳＴ↑及びＦＡＳＴ↓ソ フトキーを押すことによって表示されたものと異なる場合には、↑及び↓ソフト キーを用いて、正確に所望の値を選択することができる。代わりに、ＦＡＳＴ↑ 及びＦＡＳＴ↓ソフトキーが、値リスト内にあり、全体の値リストの一部である が、ソフトウェアフラグ又は識別子のいずれかにより識別され、又はポンプメモ リ２３に記憶されたルックアップテーブル又はインデックスに含まれた値リスト 内にある特定の値にジャンプするようにプログラムされることもできる。典型的 な値のリスト、ソフトウェアフラグ又は識別子、ルックアップテーブル又はイン デックスは、生体臨床医学の技術者により構成され、以下に完全に説明されるメ ンテナンスモードを用いて特定の機関又は診療所に利用可能な値をカスタマイズ する。 値が一旦変更されると、「ＳＥＬＥＣＴ」ソフトキーはもはや利用することが できない。そのために、新しいパラメータは、選択されたパラメータに対する新 しい値がキャンセルされ又は受け入れられるまで、選択されることはできない。 別のソフトキーである「ＣＬＥＡＲ」が、体積注入パラメータのプリセット値を リセットするために用いられる。 パラメータ値が、↑，↓，ＦＡＳＴ↑，ＦＡＳＴ↓又は「ＣＬＥＡＲ」ソフト キーを押すことによって変化するときは、２つの新しいソフトキーが定義される 。「ＳＥＬＥＣＴ」ソフトキーは「ＥＮＴＥＲ」ソフトキーに置き換えられ、「 ＣＬＥＡＲ」ソフトキーは「ＲＥＣＡＬＬ」ソフトキーに置き換えられる。「Ｅ ＮＴＥＲ」ソフトキーを起動すると、現在表示されている変更された値が、装置 のメモリ２３内に記憶された値をその値に置き換える。この装置は、それからそ の値の変更に影響を与えるために必要とされる全ての動作を実行する。「ＲＥＣ ＡＬＬ」ソフトキーを起動すると、選択されたパラメータの現在値（↑，↓，Ｆ ＡＳＴ↑，ＦＡＳＴ↓又は「ＣＬＥＡＲ」ソフトキーが押される前の値）が表示 される。「ＥＮＴＥＲ」又は「ＲＥＣＡＬＬ」ソフトキーのいずれかを起動する と、「ＥＮＴＥＲ」及び「ＲＥＣＡＬＬ」ソフトキーのオプションが削除され、 再び「ＳＥＬＥＣＴ」ソフトキーがイネーブルとされる。 ↑，↓，ＦＡＳＴ↑又はＦＡＳＴ↓を用いて値が変更されるとき、（スクロー ルしていないときに）変更された値が点滅する。これは、オペレータに、値が変 更されたが、受け入れられないことを警告する。 数値パラメータを変更するとき、変更されているパラメータ値に従属する別の パラメータ（例えば、残り時間は注入割合に従属する）が存在することがある。 従属パラメータが存在するとき、それらは、設定されているパラメータとして同 一ページに表示され、「ＥＮＴＥＲ」ソフトキーが押されて、その値が記憶され たときに、更新される。 リストから選択 装置のほとんどのパラメータが、非常に少ない数の可能値を有する。例えば、 時間ディスプレイフォーマットが、「ａｍ／ｐｍ」又は「２４時間」フォーマッ トに限定される。これらの値を入力又は変更するために、オペレータは、可能値 のリストから一つの値を選択することができる。リストから値を入力する２つの 方法が、リストを通してスクロールすることと、リストから選択することを必要 とされる。 リストを通したスクロール 可能値のリストが短く、ＬＣＤ３２のスペースが制限されているとき、リスト から一つの値のみが各々の瞬間に表示される。このパラメータは、「ＳＥＬＥＣ Ｔ」ソフトキーを用いて、数値データエントリに関して選択される。リストを通 してスクロールすることは、上述した方法と同様に行われるが、リスト内の値が 所望の予め定められた方法でアクセスされるように、ＦＡＳＴ↑及びＦＡＳＴ↓ ソフトキーをプログラムすることが可能である。リスト及びスクロール速度は、 メンテナンスモードを用いて構成され、特定のニーズ及び設備の動作に従って、 パラメータ選択をカスタマイズする。 リストから選択 リストの適切な選択が一旦表示されると、オペレータは、「ＳＥＬＥＣＴ」ソ フトキーを用いてパラメータ値を変更することができる。このソフトキーはカー ソルをページの正しい値に動かして、ページの最後から最初の値までをラッピン グ(wrapping around)する。 適切な値が選択されたとき、オペレータは「ＥＮＴＥＲ」ソフトキーを用いる ことによって新しい値を受け入れなければならない。カーソルがリスト中の新し い値に動かされると、新しい値が受け入れられる又はキャンセルされるまで、強 調表示された値が点滅する。数値データエントリ中に用いられる「ＳＥＬＥＣＴ 」ソフトキーは、リストから値を選択するために用いられる「ＳＥＬＥＣＴ」ソ フトキーと混同されるべきではない。数値データエントリ「ＳＥＬＥＣＴ」ソフ ト キーは、オペレータがパラメータを選択できるようにし、それから↑及び↓ソフ トキーが値を変更するために用いられる。リスト「ＳＥＬＥＣＴ」ソフトキーは 、可能値のリストからの値を選択するために用いられる。変更されるべきパラメ ータは、既に決定されている。 服用量の割合計算の特徴に関する動作 本願発明における投与量の割合計算の特徴は、ポンピングチャンネル(pumping channel)が量の割合モードで設計されているときのみ、オペレーターによって 可能となる。この投与量の割合計算の特徴は、各チャンネルに対して個々に選択 する必要がある。ポンピングチャンネルが量の時間モード、即ち、第二のモード である間オペレーターが投与量の割合計算モードを入力したい場合、オペレータ ーは、ポンピングチャンネルを量の割合モードにリセットする必要がある。更に 、投与量の割合計算モードは、注入がなされている間可能化される。ポンピング チャンネルは、投与量の割合計算モードが可能化される前に停止する必要がある 。 オペレーターは、所望するポンピングチャンネルに割り当てられたキー２０Ｉ ー２０Ｋの一つを押すことによって、個々のポンピングチャンネルの投与量の割 合計算モードをアクセスする。このキーを押すと、図８に示されるように、標準 的な表示頁が示される。オペレーターが、その後、「MORE OPTIONS」キー２０Ｃ を押すと、図９に示すようにその表示が変わって、「CALC ON」ソフトキーが示 される。オペレーターは、その後、「CALC ON」の下のソフトキー２０ｈを押し て、選択されたポンプチャンネルに対する投与量の割合計算モードを入力する。 それによって、DRC チャンネル情報頁が示され、その例が図９に説明されている 。 図８及び図９について説明する。オペレーターが「CALC ON」ソフトキーを押 した後にDRC チャンネル情報頁が示されたとき、用語「DRUG?」が逆の照明によ って強調される。上述したように、そのような方法で強調されたパラメータは、 オペレーターによって入力されるか、又はそのオペレーターによって調整される パラメータである。DRC チャンネル情報頁は変数名及び次のパラメータに対する 入力されたパラメータを示す。その次のパラメータは、薬の名前、患者の体重、 薬の濃度単位、投与量の割合、濃度に対する希釈量、投与量の単位、投与重量の 単位、投与の時間単位、体積割合、体積の残り（ＶＲ）、注入した体積（ＶＩ） 、 注入した投与量である。 DRC チャンネル情報頁が可能化されるとき、次のソフトキーが表示される。即 ち、そのソフトキーは、「Select」、「↑」、「↓」及び「Fast↑」である。前 述したように、DRC チャンネル情報頁で利用可能である各種のパラメータは、所 望のパラメータが強調されるまで、「Select」ソフトキーを連続的に押すことに よってアクセスされる。一般に、「Select」を押すことによって変更すべきパラ メータをオペレータが一旦選択すると、パラメータの値は、↑又は↓のいずれか のソフトキーを押すことによって変更される。↑のソフトキーは、パラメータに ついて利用可能な値のリストのうち最も小さい値から最も大きい値までスクロー ルアップするために使用される。反対に、↓のソフトキーは、リストにおける値 のうち最も大きい値から最も小さい値までスクロールダウンするために使用され る。↑及び↓のキーは、押されている場合、リストの値をずっとスクロールし続 ける。更に、薬の名前のリストから薬の名前を選択する場合、表示された値がリ ストの上部か又は下部のいづれかに存在するときソフトキーが押されるならば、 そのリストは、ラップアランド(wrap around)する。このように、例えば、↑の ソフトキーを押した後表示された値がリストの最初の薬の名前である場合、↑の ソフトキーを再び押すことは、リストの最後の薬の名前を表示することになる。 前述したように、DRC チャンネル情報頁が最初に可能化されるとき、「DRUG? 」パラメータは、デフォールト(default)によって強調される。薬の名前はリス トに記憶され、必ずしもそうではないが、ＡからＺのアルファベットの順序で配 置される場合がある。薬のリストは固定されるが、ポンプのメモリ２３内に記憶 されたプログラムを変更することなしに技術者によって変更され得ない。オペレ ータは、↑及び↓のソフトキーを押すことによって、薬の名前のリスト中をスク ロールする。DRC モードにおいて、Fast↑ソフトキー及びFast↓ソフトキーはプ ログラムされて、所定の名前にジャンプする。例えば、ソフトキーはプログラム されて、アルファベットの文字で始まる薬の名前の各セットにおける最初の薬の 名前を表示する。例えば、最初の薬の名前は、Ａ、Ｂ、Ｃ等で始まる。オペレー タは、薬の名前のリスト中をスクロールするので、各名前はDRC チャンネル情報 頁に表示される。そのリストがスクロールされている間各薬の名前が表示される の で、その特定の薬の名前に関してプログラムされた薬の濃度単位及び服用量の割 合の単位は、DRC チャンネル情報頁に自動的に表示される。所望の薬が薬の名前 のリストから選択されたとき、オペレータは「ENTER」ソフトキーを押して、薬 の名前を固定して、DRC チャンネル情報頁上でPatient Weightパラメータに自動 的に移動する。 多くの機関において、小数の薬が、特定の狭い範囲の薬の濃度単位及び服用量 の割合の単位内で機械的に処方される。それ故に、本願発明のポンピングシステ ムは、Fast↑ソフトキー及びFast↓ソフトキーを用いて、これらの薬を迅速に選 択する方法を提供する。これらのソフトキーを用いて、オペレータは、薬の名前 のリスト中を迅速にスクロールする。前述したように、Fast↑ソフトキー及びFa st↓ソフトキーは、維持モードを用いて生物医学技術者によってプログラムされ て、特定の機関又は医療環境のためにポンプを特別に動作させる。 薬の名前のリストから薬の名前を選択することによって、薬の注入のための次 のパラメータがセットされる。即ち、その薬のための標準的な服用量の割合の単 位、薬の濃度ための標準的な濃度の単位、患者の体重、服用量の割合、及び容量 の割合が「−」にクリアされ、薬の濃度量及び希釈量が「−」にクリアされる。 薬の濃度の単位及び服用量の割合の単位を除き、標準的なリストか又は省略した リストのいずれから薬の名前を選択した後、全てのパラメータがオペレータによ って変更される。 時々、薬の名前のリストか又は省略した薬の名前のリストのいずれかに含まれ ている薬が処方される。その理由は、それが新しい薬であるか、又は機関で機械 的に使用されない薬であるからである。この場合、「DRUG?」パラメータが選択 されたとき、オペレータは、注入パラメータの値を入力することによって、注入 ポンプに関する服用量割合の計算の特徴をまだ使用することができる。薬の名前 「DRUG?」を選択することによって、オペレータは、DRC チャンネル情報頁に表 示されたパラメータの各々に対する値を入力することができる。選択された薬の 名前が「DRUG?」である場合、患者の体重、服用量の割合、及び容量の割合が「 −」にクリアされ、残りの容量が「１ｍｌ」にクリアされ、注入された容量及び 注入された服用量は「０」にクリアされる。 多くの薬は、患者の体重に基づいて特定の量の薬をその患者に与えるように処 方される。患者の体重を必要とする薬の名前の標準的なリストか又は省略したリ ストのいずれからか薬を選択するとき、「Weight」パラメータは「−」を表示し 、値が入力されるまで注入を開始することができない。薬が選択され、その薬の 送出が患者の体重に基づかない場合、患者の体重を表示するDRC チャンネル情報 頁のラインは、ブランクラインによって取替えられる。オペレータは、選択した 薬に対する服用量の割合の単位が、例えば、次の一つである場合、患者の体重に 対する値を与えるように要求される。その次のものとは、mcg/kg/min、mcg/kg/h r、mg/kg/dayである。多くの他の組み合わせが可能であるが、現在使用されてい る単位は補遺に掲載されている。 オペレータは、「Weight」パラメータが表示装置で強調されるまで「SELECT」 ソフトキーを押して「Weight」パラメータを選択することによって、患者の体重 に対する値を入力できる。患者の体重が入力され、表示されたその値が「−」で あるとき、↑、↓、又はFast↑ソフトキーを押すことによって、値が成人型の装 置用の７０ＫＧに変えられ、ネオナタル(Neonatal)型の装置用の１ＫＧに変えら れる。患者の体重は、キログラム(KG)又はグラム(G)のいづれかで入力できる。 パウンド(1bs)での同等の体重が自動的に計算されて、表示される。患者の体重 は、パウンドでも入力され得る。この場合、患者の体重は、自動的にキログラム 又はグラムで表示される。患者の体重は、↑、↓、又はFast↑、Fast↓ソフトキ ーを用いて入力され、所望の体重が表示されるまで、DRC チャンネル情報頁に表 示された値を増加させるか、またはその値を減少させる。患者の体重を変更する ことによって、結果として、容積の割合が再計算され、そして表示される。 注入する薬の濃度は、薬の量と希釈剤体積のパラメーターに基づいて計算され る。上述したように、薬名の標準リストから薬の名前を選択すると、濃度単位の ためのデフォルト値を自動的に入力する。次にオペレーターは、「ＳＥＬＥＣＴ 」ソフトキーを使用し、次に↑、↓、ＦＡＳＴ↑、ＦＡＳＴ↓ソフトキーを使用 してパラメーターの取り得る値をスクロールし、ＤＲＣチャンネル情報ページに 表示される値を所望の値が表示されるまで増加又は減少させてパラメーターを選 択することにより、薬量と希釈剤体積の値を入力しなければならない。薬の濃度 、 薬の濃度単位、希釈剤体積のいずれかが変わった時は、体積割合が自動的に再計 算されて表示される。さらに、希釈剤体積を変化させると、自動的に注入する体 積の値のパラメーターを希釈剤のために選定する値に等しくセットする。 オペレーターが標準又は省略薬名リストにない薬の値を入力するが一般の「Ｄ ＲＡＧ？」の値を使用しないときは、オペレーターは薬の濃度単位を変化させる ことができる。次はオペレーターが選択できる薬量の単位である。マイクログラ ム（ｍｃｇ）、ミリグラム（ＭＧ）、グラム（Ｇ）、ミリグラム当量（Ｍｅｑ） 、単位（Ｕｎ）、ミリ単位（ＭＵｎ）、ミリモル（Ｍｍｏｌ）である。希釈剤体 積は、ミリリットル（ｍｌ）で入力する。しかし、薬名が標準又は省略薬名リス トから選択されるときは、薬の濃度単位は自動的にセットされ変えることができ ない。 ＤＲＣチャンネル情報ページに表示される投与割合単位は、薬の濃度単位、患 者の体重単位、注入時間単位からなる。選択した薬名が「ＤＲＡＧ？」であると きのみ、オペレーターは投与割合単位を変えることができる。そうでなければ、 薬名が標準又は省略薬リストから選択されるとき、投与割合単位は自動的にセッ トされる。投与割合単位は、単位の個々の部分を選択しスクロールすることによ り、変えることができる。即ち、薬の濃度、患者の体重、注入時間は、オペレー ターが別々に選択しセットしなければならない。オペレーターは、最初に投与割 合単位の最初の部分即ち薬の量単位が強調されるまで、「ＳＥＬＥＣＴ」ソフト キーを押す。所望の単位が表示されるまで薬の量単位の値の記憶したリストをス クロールした後、オペレーターは「ＳＥＬＥＣＴ」ソフトキーを押して、強調の バーを患者の体重単位パラメーターに動かす。患者の体重単位は、上述したよう に選択され、選択プロセスは注入時間単位のパラメーターのために繰り返される 。 所望の実際に注入する投与割合はまた、投与割合の値、即ち前に入力されてい れば数値又は入力されていなければ「−」が、ＤＲＣチャンネル情報ページの表 示で強調されるまで、オペレーターが「ＳＥＬＥＣＴ」ソフトキーを押して入力 することができる。次にオペレーターは、所望の投与割合が表示されるまで投与 割合の取り得る数値のリストをスクロールする。使用する投与割合は、オペレー ターが「ＥＮＴＥＲ」を押すことにより確認される。投与割合が変化すると、体 積割合は自動的に計算され表示される。投与割合の入力した値が、薬又はポンプ の構造の許容範囲外の体積割合になれば、体積割合は「−」にセットされ、有効 な体積割合になる投与割合が選択されるまで注入を開始することができない。 体積割合は、ＤＲＣチャンネル情報ページに表示され、↑と↓ソフトキーを使 用して体積割合の取り得る値のリストをスクロールし、このページから変えるこ とができる。もしオペレーターが体積割合を変えると、投与割合は自動的に再計 算される。さらに、もしオペレーターが患者の体重、薬の濃度、薬の量、薬の量 単位、希釈剤体積、投与割合、投与割合単位、薬の名前を変えると、体積割合は 再計算されて表示される。薬名の標準リスト又は省略薬名リストから新しい薬名 が選択されるとき、体積割合の値はクリアされ値「−」を表示する。上に列挙し たパラメーターが変化し、注入する薬又はポンプの選択した構成による場合でも 、再計算した体積割合の値が許容範囲外になれば、体積割合は値「−」にセット され、有効な体積割合が表示されるまで注入を開始することができない。 注入する残りの体積は、ＤＲＣチャンネル情報ページに表示され、このページ から変えることができる。希釈剤体積が変化するとき、残りの体積は希釈剤パラ メーターのための値と同じ値に自動的にセットされる。このパラメーターの値は 、後述するように注入中に変えることができる。 ＤＲＣチャンネル情報ページの最終行は、注入された体積と注入された投与の パラメーターを表示する。これらの値は注入ポンプの動作により、ＤＲＣチャン ネル情報ページから変えられない場合もある。注入された体積の値と注入された 投与のパラメーターは、ＤＲＣチャンネル情報ページからクリアできるだけであ る。注入された体積と注入された投与のパラメーターの表示される値は関連して いるが、相互に独立にクリアすることができる。注入された体積はミリリットル で表示され、注入された投与は薬の濃度と同じ単位で表示される。もし、薬の濃 度単位が変わると、注入された投与されたパラメーターの値は自動的に「０」に セットされる。 いったんオペレーターが全ての必要なパラメーターの満足する値を選択すると 、「ＳＴＡＲＴ／ＳＴＯＰ」キー２０ｄを押すことにより注入が開始される。も しパラメーターのどれかの選択した値が、薬又はポンプの構成の許容範囲外の体 積 割合となれば、体積割合は「−」と表示され、注入を開始することができない。 プロンプトライン３６が、ポンプで注入するなら「量多すぎ、再入力」、「量少 ない、再入力」というようなメッセージをオペレーターに表示する。もしポンプ が停止すると、プロンプトライン３６が、「全ての投与設定を確認せよ」という メッセージをオペレーターに表示する。オペレーターはまた、「ＳＴＡＮＤＡＲ Ｄ ＤＩＳＰＬＡＹ」キー２０Ｂを押すことにより、標準表示ページに変えるこ とができる。 図７を参照すると、標準表示ページが示され、チャンネルＡとチャンネルＣは 投与割合計算態様がイネーブルで、チャンネルＢは投与割合計算態様がイネーブ ルでなく設定されている。チャンネルＡの表示に示されるように、投与割合計算 態様がイネーブルであれば、標準表示ページは、この例では注入量５ｍｌ／ｈ、 投与割合をここでは２．３ｍｃｇ／ｋ／ｍｎ、薬名を例えばドーパミンと表示す る。一方、チャンネルＢのように投与割合の計算がイネーブルでなければ、標準 表示ページは、体積割合１５ｍｌ／ｈ、体積残り（ＶＲ）２５０、注入された体 積（ＶＩ）０と表示する。チャンネルＣに示すように注入装置によりアラーム状 態が検出されると、薬名は表示されたまま残り、投与割合計算態様はイネーブル であると表示するが、チャンネルＣの状態ライン領域３４ｃは「Ａｌａｒｍ」と Ａｌａｒｍの種類を示し、ここに「Ａｉｒ ｉｎ Ｌｉｎｅ」が表示される。体 積割合もまた表示されるが、体積単位は表示されない。 注入中の投与割合計算態様の動作 標準体積割合、体積時間の注入中、又は第２モードの間は、イネーブルになら ない場合がある。しかし、投与割合計算態様が既にイネーブルであれば、注入中 にＤＲＣチャンネル情報ページがアクセスされる場合もある。従って、投与割合 計算態様は、患者に注入されている薬の投与の量を滴定するのに使用される。こ の態様は、注入が長い時間のとき特に有効であり、投与の量は患者の重大なサイ ンによって調節し、改善された治療上の結果を得るようにすることもできる。ポ ンプが注入している間に、所望のチャンネルキー２０Ｉ−２０Ｋを押すことによ り、オペレーターはＤＲＣチャンネル情報ページにアクセスすることができる。 ポンプが注入を行なっている間、オペレータはこの注入を停止すること無く、 投与量、体積流量、及び残り体積の各パラメータを変更することが出来る。注入 体積及び注入投与量の値は、「０」に戻すことが出来るが、変更することは出来 ない。オペレータが投与量を変更する場合、体積流量が自動的に再計算される。 これとは反対に、体積流量を変更すると投与量の自動再計算及び表示が結果され る。ポンプが注入を行なっている間ＤＲＣチャンネル情報頁にアクセスすると、 ＤＲＣチャンネル情報頁が表示されている時は、投与量パラメータが強調（ハイ ライト）表示される。 ポンプが注入を行なっている間に何れかのパラメータの選択された値が変更さ れた場合に、ポンプの構成に許容される範囲外の体積流量が結果される場合、オ ペレータには、流量が最大許容値よりも高い場合には「流量が高過ぎる」、体積 流量が最小許容値よりも低い場合には「流量が低過ぎる、値を再入力せよ」及び 「入力（エンター）又は取消（リコール）を押せ」の様なメッセージが、ＤＲＣ チャンネル情報頁表示のプロンプトライン３６に直ちに指示される。オペレータ が、薬又はポンプ構成に対して許容される範囲内の計算された体積流量を結果す るために必要なパラメータを変更する迄、注入は以前に選択された体積流量で続 行する。 投与量計算機能は、ポンプが注入を行なっている最中に注入を停止するための 「START/STOP」キー２０ｄを押すことによって、利用不能とすることができる。 追加のソフトキーを表示するために、「MORE OPTIONS」キー２０Ｃが次に押され る。オペレータは次に投与量計算機能を利用不能とするための「CALC OFF」ソフ トキー２０ｈを押すことが出来る。「CALC OFF」ソフトキーが押される時、薬名 、患者体重、薬濃度及び投与量に対して選択された値が消去され、上述のデフォ ルト値に設定される。投与量計算機能は、注入システムへの電力を切るための「 ON/OFF」キー２０Ａを押すことによっても利用不能とすることが出来る。システ ムは５分より短い時間電源が切られる場合、選択され且つＤＲＣチャンネル情報 頁に表示されるパラメータの全ての値が保持される。しかしながら、システムが ５分以上電源が切られる場合、体積流量、残り体積及び注入体積に対する値を除 く全てのパラメータ値は、削除され且つ投与量計算機能が利用不能にされる。 投与量計算リストの構成 機器は幅広い環境下で作動し、極めて洗練された機能を達成することが出来る ので、使用される環境に機器のオペレーションを適合させる必要がある。機器が 患者に液体を注入するのに使用されていない時に、適合機能が達成される必要が ある。従って、これらの機能は通常のオペレーション中には利用可能ではなく、 アクセスするために特別の手続を必要とする。 機器適合は機器の極めて繊細な情報を変更することを含み、機器の生医学エン ジニアリング部門でのみ達成されることが希望される。変更することの出来るパ ラメータ及び特徴には、薬名及びそれに関係する注入パラメータのグループのリ ストが含まれる。ポンプを、薬名及び関係する注入パラメータのグループのリス トが予めプログラムされた機器に設けることが出来るし、ポンプをプログラミン グしないで供給し、機器内の種々の部分の要求に合うように有資格者によって容 易にカスタム化することが出来るようにすることも出来る。例えば、同じ薬を異 なる部分で異なる方法で使用することが出来、従って、薬名が薬名のリストから 選択される時に注入パラメータの異なるグループが選ばれる様にポンプを個別に プログラムすることが出来る。更に、この特徴は、有資格者が薬名のリスト、及 びそれに関係する注入するパラメータを加え、除去し且つ更新することを可能に する。 作動において、ポンプシステムのメモリ２３は、特定ソフトウエア１６を実行 するコンピュータ１２を使用するポンプで記憶されるべきパラメータを含む第１ 準備ファイルによって更新される。所望の情報を含むファイルが用意出来ている 場合、ポンピングシステムは通信インタフェース１４によってコンピュータ１２ に接続されている。 次いで、ポンピングシステムは、通信インタフェース１４を介してコンピュー タ１２からファイルの内容をポンピングシステムが受け取ることを可能とする「 Maintenance（保守） Mode」に入る。これは、ポンプが既に電力投入状態に有 る場合に、ポンプの電源を切るための「ON/OFF」制御２０Ａを押すことによって ポンプを切ることによって達成することが出来る。「ON/OFF」制御２０Ａが次に ポンプを電源を投入するために押される。ポンプに電力が投入されている最中 に、「MORE OPTIONS」制御２０Ｃを押しそして保持することによって保守モード は可能になる。機器と特定ソフトウエア１６を実行するコンピュータ１２との間 の通信期間は、インタフェース１４を介して初期化される。 保守モード中、「Maintenance」が表示３２のステータスライン３４上に表示 される。ソフトキーは利用可能でない。保守モードは、「ON/OFF」制御２０Ｃを 押し、機器の電力を落とすことによって終了される。 保守頁がアクセスされた場合、有資格者は薬名及びそれに関連する注入パラメ ータをインタフェース１４を介して機器にダウンロードする。ファイルのダウン ロードは、ダウンロードコマンドを送るコンピュータ１２によって開始される。 機器は通信インタフェース１４を介して「Ready」コマンドを送ることによって 、このコマンドに応答する。「Ready」コマンドがコンピュータ１２によって受 信される時、特定ソフトウエア１６は、通信インタフェース１４を介して機器へ のファイルの内容の送信を開始する。ファイルの最後の部分が転送された時、コ ンピュータ１２は、通信インタフェース１４を介して機器に「Complete」メッセ ージを送ることによってファイル転送を完了する。機器は次に「Ready」メッセ ージをコンピュータ１２に送ることよって応答する。エラーが発生しない場合、 機器のメモリは今ダウンロードされたファイルの内容を含み、上述された様に保 守モードから出る。オペレータが薬名の表示リストから薬名を選択することを試 みる次に時間、表示されたリストは、コンピュータ１２によって機器に与えられ る変更されたリストであり、且つ薬名の一つを選択することにより選択された注 入パラメータは、上述された手順をダウンロードする間に機器メモリ２３に記憶 された変更された値である。機器メモリ２３の内容は、次の保守期間まで変更さ れないで残っている。 種々の形態の発明が例示され且つ記述されたが、種々の変更を本発明の精神及 び範囲から離れることなしに行なうことが出来る。従って、本発明は、添付され た請求の範囲を除いて限定することが意図されていない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ケーニグ ポール エイ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92129 サンディエゴ ダークウッド 12214 (72)発明者 ワーシュミット ゲアリー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92687−2615 ヨーバ リンダ ヒースリ ッジ ドライヴ 21905 (72)発明者 ホン ソン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 91733 エル モンテ マーセド アベニ ュー 3128 (72)発明者 ジアン ジャック アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92117 サンディエゴ サウスヴィュー ドライヴ 3735 ナンバー 312

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ポンプ（１８）で患者へ医療流体を注入するための注入システムであって、 前記ポンプ（１８）の動作を制御するための複数の注入パラメータを記憶したメ モリと、ディスプレイ（２８）と、作動させられるとき選択信号を与える選択キ ー（２０）と、選択信号に応答して前記メモリに記憶された複数のパラメータの 全体の中から注入パラメータを選択して検索し、選択されたパラメータを表示さ せ且つ該選択されたパラメータに従って動作するように前記ポンプ（１８）を制 御するプロセッサ（２２）とを備えている注入システムにおいて、 前記メモリ内には、複数の選択された記憶されたメモリデータに関連したフ ラッグが記憶されており、 作動させられるときにファースト信号を与えるファースト選択キーを更に備 えており、 前記プロセッサ（２２）は、前記ファースト信号に応答して、前記フラッグ されたメモリデータのみから選択し、選択されたフラッグされたメモリデータを 表示させ、該選択されたフラッグされたメモリデータに従って動作するように前 記ポンプ（１８）を制御する、 ことを特徴とする注入システム。 ２．前記メモリ内には、複数の識別名が記憶されており、各識別名は、あるグル ープの記憶された注入パラメータに関連付けられており、前記フラッグされたメ モリデータは、前記複数の記憶された名の全体よりも少ない複数の選択された識 別名を含み、 前記プロセッサ（２２）は、前記ファースト信号に応答して、前記メモリに 記憶されたフラッグされた識別名のみから選択し、選択された識別名に関連した 選択されたグループのパラメータを表示させ、前記選択された識別名に関連した グループのパラメータに従って動作するように前記ポンプ（１８）を制御する請 求項１記載の注入システム。 ３．前記メモリ内には、注入パラメータのうちの少なくともあるものに関連した 複数の値が記憶されており、前記フラッグされたメモリデータは、前記複数の 記憶された値の全体よりも少ない複数の選択された値を含み、 前記プロセッサ（２２）は、前記ファースト信号に応答して、選択された注 入パラメータとして前記メモリに記憶されたフラッグされた値のみから選択し、 選択されたフラッグされた値を表示させ、該選択されたフラッグされた値に従っ て動作するように前記ポンプ（１８）を制御する請求項１記載の注入システム。 ４．前記メモリ内には、前記注入パラメータのうちの少なくともあるものに関連 した複数の値が記憶されており、前記フラッグされたメモリデータは、前記複数 の記憶された値の全体よりも少ない複数の選択された記憶された値を含み、 前記プロセッサ（２２）は、選択された注入パラメータとして前記メモリに 記憶されたフラッグされた値のみから選択し、該選択されたフラッグされた値を 表示させ、前記選択されたフラッグされた値に従って動作するように前記ポンプ （１８）を制御する請求項２記載の注入システム。 ５．前記メモリは、各識別名で薬品名を記憶している請求項２または４記載の注 入システム。 ６．前記フラッグは、前記ポンプ（１８）でより普通に使用される薬品の名を含 む識別名に関連付けられている請求項２または５記載の注入システム。 ７．各識別名に関連付けられた各グループの記憶された注入パラメータは、投与 量および濃度値を含む請求項２または４または６記載の注入システム。 ８．前記フラッグは、前記ポンプ（１８）でより普通に使用される注入パラメー タの値を含む注入パラメータの値に関連付けられている請求項３または４記載の 注入システム。 ９．識別名を含むデータを与えることのできる遠隔プログラミングソース（１２ ）と、該遠隔プログラミングソースを前記メモリに接続し且つ該遠隔プログラミ ングソース（１２）からデータを前記メモリへと伝送して該メモリに記憶させる 通信インターフェイス（１４）とを備える請求項２または４または５または６ま たは７記載の注入システム。 10．注入パラメータに関連した値を含むデータを与えることのできる遠隔プログ ラミングソース（１２）と、該遠隔プログラミングソース（１２）を前記メモ リに接続し且つ該遠隔プログラミングソース（１２）からデータを前記メモリへ と伝送して該メモリに記憶させる通信インターフェイス（１４）とを備える請求 項３または４または８記載の注入システム。 11．ポンプ（１８）で患者へ医療流体を注入するための注入方法であって、前記 ポンプ（１８）には、該ポンプ（１８）の動作を制御するための複数の注入パラ メータを内部に記憶したメモリと、ディスプレイ（２８）と、作動されるときに 、選択信号を与える選択キー（２０）と、前記選択信号に応答して前記メモリに 記憶された前記複数のパラメータの全体から注入パラメータを選択して検索し、 該選択された注入パラメータを表示させ且つ前記選択されたパラメータに従って 動作するように前記ポンプ（１８）を制御するためのプロセッサ（２２）とが関 連付けられているような注入方法において、 前記メモリに、複数の選択された記憶されたメモリデータに関連したフラッ グを記憶させるステップと、 ファースト選択キーから、該ファースト選択キーを作動させたときに、ファ ースト信号を与えるステップと、 前記フラッグされたメモリデータのみの中から選択し、該選択されたフラッ グされたメモリデータを表示させ、前記選択されたフラッグされたメモリデータ に従って動作するように前記ポンプ（１８）を制御するステップと、 を含むことを特徴とする注入方法。 12．前記メモリに、各々があるグループの記憶された注入パラメータに関連した 複数の識別名を記憶させるステップと、 前記フラッグを記憶させ、前記複数の記憶された名の全体よりも少ない複数 の選択された識別名と該フラッグを関連付けさせるステップと、 前記ファースト信号に応答して前記メモリに記憶されたフラッグされた識別 名のみの中から選択し、該選択された識別名に関連した前記選択されたグループ のパラメータを表示させ、該選択された識別名に関連したグループのパラメータ に従って動作するように前記ポンプ（１８）を制御するステップと、 をさらに含む請求項１１記載の注入方法。 13．前記メモリに、前記注入パラメータの少なくともあるものと関連した複数の 値を記憶させるステップと、 フラッグを記憶させ、前記複数の記憶された値の全体よりも少ない複数の選 択された記憶された値と該フラッグとを関連付けるステップと、 前記ファースト信号に応答して、ある選択された注入パラメータとして前記 メモリに記憶されたフラッグされた値のみの中から選択し、該選択されたフラッ グされた値を表示させ、該選択されたフラッグされた値に従って動作するように 前記ポンプ（１８）を制御するステップと、 をさらに含む請求項１１記載の注入方法。 14．前記メモリに、前記注入パラメータの少なくともあるものと関連した複数の 値を記憶させるステップと、 フラッグを記憶させ、前記複数の記憶された値の全体よりも少ない複数の選択 された記憶された値と該フラッグとを関連付けるステップと、 前記ファースト信号に応答して、ある選択された注入パラメータとして前記 メモリに記憶された前記フラッグされた値のみの中から選択し、該選択されたフ ラッグされた値を表示させ、前記選択されたフラッグされた値に従って動作する ように前記ポンプ（１８）を制御するステップと、 をさらに含む請求項１２記載の注入方法。 15．前記識別名を薬品名と関連付けるステップをさらに含む請求項１２または１ ４記載の注入方法。 16．前記フラッグを、前記ポンプ（１８）でより普通に使用される薬品名である 識別名と関連付けるステップをさらに含む請求項１２または１４または１５記載 の注入方法。 17．投与量および濃度値を、各グループの注入パラメータおよび各識別名と関連 付けるステップをさらに含む請求項１２または１４または１５または１６記載の 注入方法。 18．前記フラッグを、前記ポンプ（１８）でより普通に使用される注入パラメー タの値である注入パラメータの値と関連付けるステップをさらに含む請求項１３ または１４記載の注入方法。