JPH11504306A - 積み重ねたシートのフィーダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 積み重ねたシートのフィーダーが、積み重ねたシート（３）をその中に受け取るためのシート案内装置（２）と、中間トレー（４）と、上記シート案内装置（２）の中にある積み重ねたシート（３）の底面から小束および／または鱗片状の配列状態で連続的にシートを取り出し、かつこれらのシートを第１移動方向に導いて中間トレー（４）の中に送り込むための鱗片形成機（５）と、上記中間トレー（４）からその最下部にある個々のシートを単一のシートとして第１移動方向とは実質的に逆となる第２移動方向に取り出すためのシート分離機（６）と、上記中間トレー（４）の中に配置され、かつ上記中間トレー（４）の内部で第２移動方向におけるシートの前縁部をなすシート縁部において上記シートを案内するために使用される案内手段（１３）と、を備え、上記案内手段（１３）は、上記中間トレー（４）の内部で、第２移動方向において前縁部をなすシート縁部を上記シート分離機（６）に向かって移動させる搬送および案内手段（１３）として構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 積み重ねたシートのフィーダー 本発明は、積み重ねたシートのフィーダー(stacked-sheet prefeeder)であっ て、比較的多量の積み重ねたシートの底面から複数のシートを鱗片状配列された (fish-scale-like mode of arrangement)状態で取り出し、かつ続いてそれらの シートを分離させるようなフィーダーに関する。 公知の積み重ねたシートのフィーダーは、その中に比較的多量の積み重ねたシ ートを受け取るためのシート案内装置（sheet guiding device）を備え、この案 内装置は、紙片の移動方向から見て中間トレーの背後に配置されている。この中 間トレーの中には、積み重ねられたシートの底面から一束(a stack)あるいは鱗 片状に配列された(a scalelike mode of arrangement)状態でシートが供給され る。公知のフィーダーにおいては、この中間トレーの底部領域から個々のシート が次の処理へと取り出されてされていくが、この個々のシートが取り出される方 向は、シートの鱗片状の流れが上記中間トレーに導かれる時の移動方向と同じで ある。つまり、上述の段階的分離方式に従って作動する、この公知の積み重ねた シートのフィーダーにおいては、積み重ねたシートは紙片または紙片の束の移動 方向において中間トレーの背後に配置されており、中間トレーに供給される鱗片 状の流れと、この中間トレーから取り出されて分離されたシートからなる紙片の 流れとは、同一の方向に流れる。公知の積み重ねたシートのフィーダーにおいて は、中間トレーの底部領域から分離されたシートを取り出す能動的な搬送手段の 位置は、シートのフォーマットに依存して調節されなければならない。換言すれ ば、公知の積み重ねたシートのフィーダーにおける搬送手段は、シートのサイズ が短くなった場合には、搬送方向に調節しなおす必要がある。この調節作業、つ まりその積み重ねたシートのフィーダーによって処理されるシートのフォーマッ トが変更されることにより必要となる調節作業は、複雑であるだけでなく、特別 に訓練された作業員を必要とする。 ドイツ特許２２０３６２６号は、主スタック(main stack)からシートを取り出 すための装置を開示している。この装置は、主スタックの底面に作用する第１取 り出し手段と、この取り出し手段に続いて配置され、かつ限定された高さを持つ 中間スタックを形成するための手段と、上記中間スタックの最下部にあるシート に作用する第２取り出し手段と、を備え、この第２取り出し手段に続いて、送ら れて来たシートに異なる周速度で作用する少なくとも２つの搬送要素と、上から 送られて来たシートに作用する少なくとも１つのブレーキ手段とを含む分離手段 が配置されている。さらに、主スタックは中間スタックに向かって傾斜している 。そのため、第１取り出し手段の搬送面は、これより低い高さに延びている第２ 取り出し手段の搬送面との間で鋭角的な角度を形成しており、センサのスイッチ が、中間スタックの領域に配置された第１取り出し手段を制御して、上記中間ス タックの高さを制限している。主スタックから取り出されたシートの自由な動き を制限するストッパ手段には、上記センサスイッチが設けられている。加えて、 第２取り出し手段の搬送方向は、第１取り出し手段の搬送方向の逆である。 この先行技術を基にして、本発明の目的は、経費を殆どかけずに、異なるシー トフォーマットを処理するために調整されることが可能な、積み重ねたシートの フィーダーを提供することである。 この目的は、請求項１に記載の積み重ねたシートのフィーダーによって達成さ れる。 本発明にかかる積み重ねたシートのフィーダーは、積み重ねたシート(a stack of sheets)をその中に受け取るためのシート案内装置と、中間トレーと、上記 シート案内装置の中にある積み重ねたシートの底面から小束あるいは鱗片状の配 列状態で連続的にシートを取り出し、かつこれらのシートを第１移動方向に導い て中間トレーの中に送り込むための鱗片形成機と、上記中間トレーからその最下 部にある個々のシートを単一のシートとして第１移動方向とは実質的に逆となる 第２移動方向に取り出すためのシート分離機と、を備えている。 本発明にかかる積み重ねたシートのフィーダーの場合には、シートのフォーマ ットを変更しなければならない時でも、分離されたシートを搬出していくために 用いられる能動的な搬送手段の位置は、シートのフォーマットとは無関係に維持 することができる。望ましい実施例によれば、中間トレーの内部でストッパの位 置を調整するだけでよい。 本発明の重要な特徴によれば、ベルト運搬手段のベルト運搬セクションが中間 トレーの内部に設けられ、中間トレー内のシート縁部であってかつ第２移動方向 におけるシートの前縁部をなす縁部が、上記ベルト運搬セクションに接している 。そのため、第２移動方向におけるシートの前縁部をなすこれらのシート縁部は 、強制的にシート分離機まで案内される。その結果、本発明の積み重ねたシート のフィーダーでは、非常に信頼性が高く、密集がなく(congestion-free)、高速 での作動が達成される。 以下に、本発明にかかる積み重ねたシートのフィーダーの望ましい実施例を、 添付した図を参考にしながら詳細に説明する。 図は、積み重ねたシートのフィーダーの望ましい実施例の概要側面図である。 図の中で、全体を参照番号１で示される積み重ねたシートのフィーダーは、主 要な部品として、積み重ねたシート３を受け取るために用いられるシート案内装 置(sheet guiding device)２と、中間トレー４と、上記シート案内装置２の中の 積み重ねたシート３の底面から連続的に(jointly)シートを一束あるいは鱗片状 に配列した状態で取り出し、かつこれらのシートを第１移動方向に導いて上記中 間トレー４の中に送り込むための鱗片形成機(scale former)５と、上記中間トレ ー４から最下部の個々のシートを一枚のシートとして上記第１移動方向とは実質 的に反対方向である第２移動方向に取り出すためのシート分離機(sheet sepa- rator)６と、を備えている。 鱗片形成機５は、シート案内装置２の底部７に第１，第２，第３の供給ロール を備えている。第１供給ロール８は、積み重ねたシート３の下部のほぼ中央に位 置し、積み重ねたシート３の重量の殆どがその上に掛かるようになっている。積 み重ねたシートのフィーダーが作動している間は、第２，第３供給ロール９，１ ０はほぼ連続的に駆動されている一方で、第１供給ロール８の駆動は、以下に説 明する制御に応じてクラッチ（図示せず）により停止(switched off)されること ができる。第３供給ロール１０により駆動される回転ベルト(round belt)１１は 、シート案内装置２の底部７に沿って第１供給ロール８から第３供給ロール１０ に向かって延びる第１ベルトセクション１２と、駆動されている第３供給ロール １０から下方に傾斜した角度でシート分離機６の分離点(separation point)１４ まで中間トレー４の内部に延びる第２ベルトセクション１３と、を備えている。 上記分離点１４は、静止分離ロール(stationary separation roll)１５と排出ロ ール１６とが接近する領域からなり、上記ロール１５，１６は上記分離点１４に おいて互いに非常に近い距離に配列されているので、上記排出ロール１６は、上 記静止分離ロール１５との間でのはさみ込みを通して、一枚を越えるシートを引 き出すことが決してできないようになっている。 非駆動ロール(non-driven roll)１７は、第３供給ロール１０の上に、垂直方 向に可動な状態でスプリング懸架(spring suspended)されている。上記ロール１ ７の垂直方向の位置はセンサ（図示せず）によって検出され、このセンサはロー ル１７と第３供給ロール１０との間を移動する鱗片状の流れの厚みの最大値が超 過した時に感応し、その時供給ロール８のクラッチを開くことにより供給ロール ８が停止される。このように第１供給ロール８が休止した状態においても、第２ ，第３供給ロール９，１０と回転ベルト１１とは回転を継続する。それにより、 中間トレー４に供給される鱗片状の流れの鱗片間の距離は拡大する。これは、上 記ロール１７によって検出される鱗片状の流れの厚みが、所望の目標値へと減少 するまで、鱗片状の流れが長くなるという効果をもたらす。上記目標値が検出さ れ た時、センサは第１供給ロール８のクラッチを再連結させ、その結果、上記供給 ロール８は再度回転するようになる。 中間トレー４の側部で、回転ベルト１１の第２ベルトセクション１３の反対側 に、ストッパ１９が配置され、その位置は、積み重ねたシートのフィーダー１で 処理されるシートのフォーマットに依存して、中間トレー４の底部１８に平行な 方向に調整可能である。 中間トレー４の底部１８は、分離点１４に向かって下方に傾斜するように配置 されおり、そのため上記中間トレー４の中に包含されたシートは、回転ベルト１ １の第２ベルトセクション１３に対し、図中では左側の縁部をなすシート縁部に おいて接触する。 中間トレー４の底部１８の中に、この底部に平行に延びる摩擦ベルト２０が、 ３つのガイドプーリ２１〜２３と一つの駆動プーリ２４に巻きかけられて案内さ れる。この摩擦ベルト２０は、その上に乗っているシートで最下部にあるシート を一枚ずつ中間トレー４の中で分離点１４に向かって排出するように駆動される 。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ツインマーマン カール ドイツ国，86156 アウクスブルク，ヒル プリンゲルストラーセ 105エー番

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．積み重ねたシートのフィーダーであって、 積み重ねたシート（３）をその中に受け取るためのシート案内装置（２）と、 中間トレー（４）と、 上記シート案内装置（２）の中にある積み重ねたシート（３）の底面から小束 および／または鱗片状の配列状態で連続的にシートを取り出し、かつこれらのシ ートを第１移動方向に導いて中間トレー（４）の中に送り込むための鱗片形成機 （５）と、 上記中間トレー（４）からその最下部にある個々のシートを単一のシートとし て上記第１移動方向とは実質的に逆となる第２移動方向に取り出すためのシート 分離機（６）と、 上記中間トレー（４）の中に配置され、かつ上記中間トレー（４）の内部で第 ２移動方向におけるシートの前縁部をなすシート縁部において上記シートを案内 するために使用される案内手段（１３）と、を備え、 上記案内手段（１３）は、上記中間トレー（４）の内部で、第２移動方向にお いて前縁部をなすシート縁部を上記シート分離機（６）に向かって移動させる搬 送および案内手段（１３）として構成されたことを特徴とするフィーダー。 ２．請求項１に記載のフィーダーであって、 ベルト運搬手段（１１）は第２ベルト運搬セクション（１３）を含み、この第 ２ベルト運搬セクション（１３）は、上記中間トレー（４）の内部において上記 鱗片形成機（５）から上記シート分離機（６）へ向かって伸び、かつ第２移動方 向におけるシートの前縁部をなすシート縁部を案内するための案内手段を構成す ることを特徴とする積み重ねたシートのフィーダー。 ３．請求項１または２に記載のフィーダーであって、 上記中間トレー（４）は第２移動方向において下方に傾斜するように配置され ていることを特徴とする積み重ねたシートのフィーダー。 ４．請求項１ないし３のいずれかに記載のフィーダーであって、 上記中間トレー（４）の底部（１８）にそって上記シート分離機（６）に向か って伸びる摩擦ベルト手段（２０〜２４）を備えることを特徴とする積み重ねた シートのフィーダー。 ５．請求項１ないし４のいずれかに記載のフィーダーであって、 上記中間トレー（４）の底部に対してほぼ平行に移動可能であるように配置さ れたストッパ（１９）を備えたことを特徴とする積み重ねたシートのフィーダー 。