JP4484130B2 - 刷本供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、製本現場等で用いられる刷本供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、製本現場においては、刷本を製本機に供給するのに刷本供給装置が利用されている。この刷本供給装置は、個々の刷本を立てた状態で束状にストック可能な刷本供給部を有しており、作業者は、その刷本供給部において既に供給済みの刷本最後尾に重ね合わせるようにして、束状の刷本を手作業で追加供給する。そして、この供給された刷本束は一部毎に製本機にフィードされるように構成されている。
【0003】
図1はこの刷本供給装置の一例を示す概略構成図であり、作業者は刷本供給装置10の左側から装置内の刷本供給部Aへ束状の刷本Sを手作業で供給する。そして、刷本供給部Aは、モータにより駆動される2本の幅の狭い平ベルト11を並列に有しており、このベルト11上に刷本Sがストックされるため、刷本Sの搬送部の役目も果たしており、供給済みの刷本Sは刷本供給装置のフィード部Bへ順次送られる。フィード部Bへ送られた刷本Sは、吸引機構を有する穴開きベルト12によって吸着搬送され、最終的に製本機Mへ供給される。ここで、作業者が刷本供給装置10の刷本供給部Aへ刷本束を供給する際には、先ず一定部数平積みされた刷本束から、作業者が把持可能な量だけの刷本Sを両手で掴み、その後、装置内の供給部Aに既に供給済みである刷本最後尾の傾斜に合わせて重ね合わせる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の作業では、平積みされた刷本束を掴んだ後に、縦向きにして供給する必要があり、作業者の手首に負担がかかることになる。また、既に供給済みの刷本は、刷本のサイズ、紙質等に応じて傾斜した状態でストックされており、刷本束はその最後尾に重ね合わせなければならず、さらには、図2に示すように、刷本供給部Aの平ベルト11面に沿って刷本束をずらしつつ丁寧に平ベルト11上に置かないと、図3に示すように、刷本S同士が滑って崩れてしまうことになる。この状態のままでは、次に作業者が刷本束を供給する際に供給し難いだけでなく、平ベルト11でフィード部側へ刷本Sが搬送される量がベルト搬送距離に対して少量になってしまい、その結果、製本機への刷本供給量が間に合わなくなる恐れもあり、作業者は図3のような刷本Sが崩れた状態を直す必要があった。このような一連の刷本束供給作業性の悪さが、作業者の負担となり、不慣れな作業者は作業時間がかかってしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、刷本束供給作業性の高い刷本供給装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の刷本供給装置は、搬送部の役目も果たす平ベルト上に個々の刷本を立てた状態で束状にストック可能な刷本供給部を有し、この刷本供給部の平ベルト上に供給された刷本束が一部毎に製本機等に供給されるように構成された刷本供給装置において、刷本供給部の平ベルトの面に対して大きな角度をなす斜め後方起立状態と刷本供給部の平ベルトに近接する後方横臥状態との間で連結軸を中心にして旋回動作が可能なように、平ベルトと刷本が接触する面より下方位置で装置のフレームに連結した可動式の刷本ガイドを具備させ、その刷本ガイドには刷本供給部の平ベルトと干渉しない状態で交差するように搬送ベルトを配置し、その搬送ベルトを平ベルトと連動して同速で動作可能としたことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0008】
図4は本発明に係る刷本供給装置の一例を示す概略構成図であり、同図に示される装置は図1に示した装置の改良であるので、図1に示した装置と同様の部位には同じ符号を付してある。
【0009】
前述したように、刷本供給装置に作業者が刷本を供給する場合、供給済みの刷本最後尾に合わせ、斜めに且つ丁寧に装置供給部の平ベルト上に置く必要があった。そこで、これらの問題を解決するために、図4に示す刷本供給装置10は、刷本供給部Aの平ベルト11の搬送面に、刷本Sを棒積み状態で供給可能にするような搬送ベルトの付いた刷本ガイド21を設置している。
【0010】
この刷本ガイド21は、2本の搬送ベルトが2本の平行な平ベルト11と干渉しない状態で交差するようにそれぞれ平ベルト11の外側に配置されており、平ベルト11と刷本Sが接触する面より下方位置で装置のフレーム13に連結されている。また、この連結部を軸に図4の破線で示す方向に旋回動作が可能となっている。そして、刷本供給部Aの平ベルト11のプーリ14から駆動を伝達されて、刷本供給部Aの平ベルト11と連動して同速で動作可能となっている。
【0011】
ここで、図5は刷本供給後における刷本ガイド21の動作を示した説明図である。図5(a)は作業者が刷本Sを供給する状態であり、搬送ベルト22の付いた刷本ガイド21は平ベルト11の面に対して大きな角度をなしており、作業者はこの刷本ガイド21に沿って刷本Sを棒積み状に重ね置くだけでよい。作業者が刷本ガイド21に収まる所定量の刷本Sを供給し終わると、刷本ガイド21全体が装置のフレームとの連結軸を中心にして図の反時計回り方向に旋回する。この際、刷本Sは刷本ガイド21の搬送ベルト22に支えられて図5(b)の状態になっている。ここで、刷本ガイド21の搬送ベルト22上の刷本Sは、刷本供給部Aの平ベルト11上にある既に供給済みである刷本Sと同速で送られ、順次平ベルト11の方へ搬送されていく。その後、刷本Sの最後尾が平ベルト11と搬送ガイド21の交差部分まで到達すると、図5(c)のように刷本ガイド21全体が図の時計回り方向に起き上がり、再び図5(a)に示す状態、つまり作業者が刷本Sを供給可能な状態に戻る。ここで補足すると、刷本ガイド21に設けられた搬送ベルト22は、ベルト面に凹凸を有しているため、図5(b)の状態であっても、搬送ベルト22上に置かれた刷本Sは、図3のようにベルト面に対して崩れることはない。
【0012】
このように、搬送ベルト22の付いた刷本ガイド21の一連の動作により、作業者は刷本ガイド21に沿って刷本Sを棒積み状に置くだけでよく、また搬送ベルト22の凹凸により、刷本ガイド21上で刷本Sが滑り崩れることもなく、平ベルト11の方へ送られる刷本量を一定に保つことができるため、装置が製本機へ供給する刷本量も不足せずに安定している。
【0013】
図6は刷本供給装置の主要部の機構を示す概略構成図である。
【0014】
この図6に示すように、装置のフレーム13には刷本を搬送する平ベルト11が並列に備え付けられおり、この平ベルト11は図示しない駆動機構により、必要な移動量だけ装置に供給された刷本を図の左から右方向に向かって搬送することができる。また、平ベルト11の直下には、フレーム13に固定された平板15があり、これにより平ベルト11は、刷本の荷重により沈むことなく刷本を搬送できる。
【0015】
また、図4で説明した一連の動作中に、供給済みの刷本が平ベルト11の搬送方向と直角をなす向きに崩れないように、フレーム13と平行に刷本Sを挟むように対になった刷本案内板16が図4の如く備えられており、刷本Sのサイズに応じて、幅の調整が可能になっている。
【0016】
刷本ガイド21には、刷本供給部Aの平ベルト11と干渉しないように搬送ベルト22が備え付けられており、その搬送ベルト22の一端は旋回軸23に固定されたプーリに取り付けられ、他端は刷本ガイド21に固定されたアイドラーに取り付けられている。そして、刷本ガイド21の搬送ベルト22を駆動するプーリは旋回軸23を介して装置のフレーム13に支持され、旋回軸23は図示しない平ベルト駆動用のプーリとベルトを介して連結されており、刷本ガイド21の搬送ベルト22が平ベルト11と同速で連動可能となっている。
【0017】
また、刷本ガイド21とその旋回軸23は、軸受を介して支持されており、旋回軸23の回転に対して刷本ガイド21は全く旋回方向の力を受けないようになっている。この旋回動作は、刷本ガイド21に治具24によって連結されたエアシリンダ25の出引き動作によって実現される。エアシリンダ25は、装置の架台17に固定されたエアシリンダ取付け板26に、治具27を介して取り付けられている。
【0018】
刷本ガイド21の動作開始は、図示しないボタンを作業者が押すことにより、図5(a)の状態から図5(b)の状態へ移行し、その後、旋回軸23の下方に設置された刷本Sの有無を検知するセンサ28がOFFになることで、図5(c)のように刷本ガイド21が起き上がり、一連の動作を終える。
【0019】
以上、一つの具体例を挙げて本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、本発明による刷本供給装置は、上記実施の形態に何ら限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは当然のことである。
【0020】
【発明の効果】
本発明の刷本供給装置は、搬送部の役目も果たす平ベルト上に個々の刷本を立てた状態で束状にストック可能な刷本供給部を有し、この刷本供給部の平ベルト上に供給された刷本束が一部毎に製本機等に供給されるように構成された刷本供給装置において、刷本供給部の平ベルトの面に対して大きな角度をなす斜め後方起立状態と刷本供給部の平ベルトに近接する後方横臥状態との間で連結軸を中心にして旋回動作が可能なように、平ベルトと刷本が接触する面より下方位置で装置のフレームに連結した可動式の刷本ガイドを具備させ、その刷本ガイドには刷本供給部の平ベルトと干渉しない状態で交差するように搬送ベルトを配置し、その搬送ベルトを平ベルトと連動して同速で動作可能としたことを特徴としているので、従来のように平積みされた刷本束を掴んで縦向きにして供給する必要がなく、また刷本が崩れた状態を直す必要もないことから、一連の刷本束供給作業性が高くなるという利点があり、よって作業者の負担が軽くなり、不慣れな作業者でも短時間に作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の刷本供給装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】現状の作業者が行っている刷本束の供給方法である。
【図3】刷本束供給後の問題点を示す説明図である。
【図4】本発明に係る刷本供給装置の一例を示す概略構成図である。
【図5】刷本供給後における刷本ガイドの動作を示した説明図である。
【図6】刷本供給装置の主要部の機構を示す概略構成図である。
【符号の説明】
A 刷本供給部
B フィード部
S 刷本
10 刷本供給装置
11 平ベルト
12 穴開きベルト
13 フレーム
14 プーリ
15 平板
16 刷本案内板
17 架台
21 刷本ガイド
22 搬送ベルト
23 旋回軸
23 ロッドレスエアシリンダ
24 治具
25 エアシリンダ
26 取付け板
27 治具
28 センサ
Claims (1)
- 搬送部の役目も果たす平ベルト上に個々の刷本を立てた状態で束状にストック可能な刷本供給部を有し、この刷本供給部の平ベルト上に供給された刷本束が一部毎に製本機等に供給されるように構成された刷本供給装置において、刷本供給部の平ベルトの面に対して大きな角度をなす斜め後方起立状態と刷本供給部の平ベルトに近接する後方横臥状態との間で連結軸を中心にして旋回動作が可能なように、平ベルトと刷本が接触する面より下方位置で装置のフレームに連結した可動式の刷本ガイドを具備させ、その刷本ガイドには刷本供給部の平ベルトと干渉しない状態で交差するように搬送ベルトを配置し、その搬送ベルトを平ベルトと連動して同速で動作可能としたことを特徴とする刷本供給装置。
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---|---|---|---|
JP2001104392A JP4484130B2 (ja) | 2001-04-03 | 2001-04-03 | 刷本供給装置 |
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JP4484130B2 true JP4484130B2 (ja) | 2010-06-16 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001104392A Expired - Fee Related JP4484130B2 (ja) | 2001-04-03 | 2001-04-03 | 刷本供給装置 |
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2001
- 2001-04-03 JP JP2001104392A patent/JP4484130B2/ja not_active Expired - Fee Related
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