JPH11503186A - ミクロゲル - Google Patents
ミクロゲルInfo
- Publication number
- JPH11503186A JPH11503186A JP8530124A JP53012496A JPH11503186A JP H11503186 A JPH11503186 A JP H11503186A JP 8530124 A JP8530124 A JP 8530124A JP 53012496 A JP53012496 A JP 53012496A JP H11503186 A JPH11503186 A JP H11503186A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- microgel
- range
- solvent
- granules
- polymerization
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/20—Pills, tablets, discs, rods
- A61K9/2004—Excipients; Inactive ingredients
- A61K9/2022—Organic macromolecular compounds
- A61K9/2031—Organic macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. polyethylene glycol, polyethylene oxide, poloxamers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/08—Processes
- C08G18/0838—Manufacture of polymers in the presence of non-reactive compounds
- C08G18/0842—Manufacture of polymers in the presence of non-reactive compounds in the presence of liquid diluents
- C08G18/0847—Manufacture of polymers in the presence of non-reactive compounds in the presence of liquid diluents in the presence of solvents for the polymers
- C08G18/0852—Manufacture of polymers in the presence of non-reactive compounds in the presence of liquid diluents in the presence of solvents for the polymers the solvents being organic
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/28—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
- C08G18/65—Low-molecular-weight compounds having active hydrogen with high-molecular-weight compounds having active hydrogen
- C08G18/66—Compounds of groups C08G18/42, C08G18/48, or C08G18/52
- C08G18/6666—Compounds of group C08G18/48 or C08G18/52
- C08G18/667—Compounds of group C08G18/48 or C08G18/52 with compounds of group C08G18/32 or polyamines of C08G18/38
- C08G18/6674—Compounds of group C08G18/48 or C08G18/52 with compounds of group C08G18/32 or polyamines of C08G18/38 with compounds of group C08G18/3203
- C08G18/6677—Compounds of group C08G18/48 or C08G18/52 with compounds of group C08G18/32 or polyamines of C08G18/38 with compounds of group C08G18/3203 having at least three hydroxy groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/70—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the isocyanates or isothiocyanates used
- C08G18/72—Polyisocyanates or polyisothiocyanates
- C08G18/74—Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic
- C08G18/75—Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic cycloaliphatic
- C08G18/758—Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic cycloaliphatic containing two or more cycloaliphatic rings
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G2210/00—Compositions for preparing hydrogels
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
ミクロゲルは2−段階法により生成され、該方法においては、まずモノマーを溶媒の不在下で、制御された時間重合し、第二段階において、溶媒を添加し、かつ重合を完結する。該ポリマーは、好ましくはポリアルキレングリコール、トリオールおよびジイソシアネートから生成されるポリウレタンである。その分子量は、典型的には100,000〜200,000の範囲内にある。該ミクロゲルは顆粒を形成し、該顆粒は圧縮して固体形状にすることができる。タンパク等の活性薬剤を含有するこのような固体形状は、徐放性デバイスとして有用である。
Description
【発明の詳細な説明】
ミクロゲル発明の分野
本発明は、ミクロゲルの製造方法に関する。この方法は、簡単かつ経済的な様
式での、ミクロゲルの製造を可能とする。本発明は、またミクロゲル自体、特に
圧縮または溶融して固体物体とした場合の、ミクロゲルにも関連する。発明の背景
特許出願GB2090264 は、架橋された粒子を含むポリマー物質の調製のための溶
液重合法を開示しており、該粒子はゾル、即ちミクロゲルと呼ばれる一群のヒド
ロゲルを形成し得る。この方法は、特別な特徴をもち、かつマクロゲル化が起こ
る前に、この重合を停止させる溶媒中で、1種以上のモノマーを重合する工程を
含む。
ミクロゲルは、分子内架橋された巨大分子として定義できる。他の架橋ポリマ
ーと同様に、ミクロゲルは架橋構造と、定められた表面とをもつ。他方、ミクロ
ゲルは、一般的に言えば、同様な分子量をもつ非−架橋鎖状または分岐ポリマー
と同様にして、幾つかの溶媒中に溶解し得る。従来の架橋ポリマーにおいては、
マクロゲル化が起こり、広範な三次元網状構造が生成されるが、これは一般的に
言えば、溶媒への溶解に抵抗する。ミクロゲルにおいては、該架橋構造は、主と
して個々の小滴状分子内に存在する。
ミクロゲルの特別な分子構造およびその小滴状粒子として存在する能力のため
に、該ミクロゲルは、製薬用途に対して、例えば制御された薬物放出用の担体用
として有望な材料となっている。特許明細書GB2090264、GB2143733 およびGB223
0952 は、有効成分とヒドロゲルとを含有する徐放デバイスを開示している。
従って、ミクロゲルが多数の潜在的な工業的用途をもつことができ、また簡単
で、効率的でしかも経済的な様式で、ミクロゲルを製造できる、改良製造法を提
供することが望ましいであろうことが予想される。元々、ミクロゲルは、分子間
架橋よりも、分子内架橋にとって好ましい、高希釈率の下で製造しなければなら
なかった。特許明細書GB2090264 は、特別に規定された諸特性をもつ溶媒中で、
ミクロゲルの生成を有利にするある条件下で、より高濃度にてミクロゲルを製造
するための改良法を例示している。一般的に言えば、この生成されたミクロゲル
は、該製造工程で使用した溶媒に対しては良好な溶解度をもち、従って固体ミク
ロゲル顆粒は、一般的に有機液体、例えばヘキサン、シクロヘキサン、石油エー
テルまたはメタノールの添加により、溶液から該ミクロゲルを沈殿させることに
より得られる。しかしながら、該ミクロゲル生成反応で使用した該溶媒に、更に
有機液体を添加することは、該有機液体と共に生成された該混合物から、該溶媒
を回収するための経費のかかる手順を経ることなしには、直接再利用することが
できないことを意味する。その上、該ミクロゲル顆粒のサイズおよび形状は、錠
剤化用の賦形剤として直接使用するには不適当である可能性があり、従って更な
る加工、例えば粉砕および篩別が必要となる可能性がある。これらの手段は望ま
しいものではなく、またこのようなミクロゲル製造工程の工業的利用性を損なう
ものである。
本発明の目的は、これらの諸欠点を軽減することである。発明の概要
本発明の一局面においては、ミクロゲルの製造方法を提供し、該方法は
(i) 第一段階において、反応混合物中の少なくとも1種のモノマーを、実質的に
該反応混合物に対する溶媒の不在下で、架橋による重合反応を行い、
(ii) その後の第二段階において、該反応混合物を溶媒に溶解し、かつ該重合を
完結させて、ミクロゲルを生成する、
工程を含む。
重合は、一般的にマクロゲル化が起こらないように完結させることができ、従
って通常は該重合の完結前に重合を停止する必要はない(該重合の停止を排除す
るものではない)。
本発明のもう一つの局面は、該ミクロゲルポリマー、特に顆粒状のミクロゲル
ポリマーに関する。本発明の方法は、該溶媒を含まない第一の重合工程を利用せ
ずに、溶媒中で重合を実施することにより得たミクロゲルよりも高い分子量を有
するミクロゲルを与えることが分かっている。
本発明の第三の局面は、該ミクロゲルを含有し、かつその内部に配合された放
出すべき有効成分を含む徐放デバイスに関する。有利には、このデバイスは、該
デバイス全体に渡り分散された有効成分を含む、ミクロゲル顆粒の圧縮体形状に
ある。水で膨潤した場合に、この圧縮体は、一般的に微孔質となるが、その一体
的な構造を保持している。
かくして、驚くべきことに、本発明によれば、溶媒を含まない該重合の第一段
階の利用は、例えば冷却して良好な結晶性をもつミクロゲルを沈殿させることに
より、より一層容易に溶液から分離できるミクロゲルの製造を可能とする。実際
に、本発明の方法によって作成したミクロゲルの結晶構造は、公知の方法により
作成されたミクロゲルよりも改善されているように思われる。この良好なミクロ
ゲルが、少なくともその初期段階において、溶媒を使用しない方法を利用して製
造できることは、驚嘆すべきことである。これまでは、溶媒の性質および該重合
の開始時点からのその存在が、分子内架橋を有利にし、かつマクロゲル化を防止
するためには本質的なことであると推定されていた。更に、本発明のミクロゲル
は、該反応溶液から、如何なる追加の有機液体の添加もなしに分離できるので、
該重合溶媒を直接再利用し得る可能性がある。水溶性および水不溶性のミクロゲ
ルを製造することができる。
本発明の該溶媒を含まない第一段階を利用して、この工程を利用しない従来の
方法と比較して、より速い反応速度で重合を進めることができる。従って、該ミ
クロゲルの製造速度を高めることができる。
本発明のこの重合反応は、付加重合、例えばカチオン、アニオンまたはラジカ
ル重合、あるいは段階−成長(step-growth)または縮重合であり得る。重合可能
なモノマーは、特にGB2090264 に記載されている任意のこのようなモノマーであ
り得る。
しかしながら、本発明はポリウレタンミクロゲルの製造のために有利に適用で
きる。この場合、該モノマーはジヒドロキシまたはポリヒドロキシ化合物、例え
ばポリアルキレンオキサイド、特にポリエチレンオキサイドまたはポリプロピレ
ンオキサイドである。一般的に、数平均分子量対官能基の比は、1,000 を越える
値である。数平均分子量3000〜10,000のポリエチレングリコールが、特に好まし
い。水−不溶性ポリウレタンミクロゲルの製造は、比較的小量のポリエチレンオ
キサイドと、比較的大量の架橋剤を使用することにより有利となる傾向がある。
水溶性のミクロゲルは、逆の様式で製造できる。
架橋は、適当な当分野で公知の架橋剤、例えばジイソシアネートまたはポリイ
ソシアネート、例えば環状脂肪族、芳香−脂肪族または芳香族ジイソシアネート
を使用して実施できる。その具体的な例は、2,4-および2,6-トルエンジイソシア
ネート、環状脂肪族ジイソシアネート、例えば1,6-ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、4,4'- ジシクロヘキシルメタンジイソシア
ネート、および(シクロ)ヘキシレン1,2-および1,4-ジイソシアネート、並びに
芳香−脂肪族ジイソシアネート、例えば4,4'- ジフェニルメタンジイソシアネー
トを包含する。
三次元分岐ポリウレタン構造を得るために、該重合反応は、また活性水素原子
をもつ多官能性化合物、例えば芳香族または脂肪族ポリオール、例えば1,2,6-ヘ
キサントリオール等の脂肪族トリオールを含むことが好ましい。
特に好ましいポリウレタンは、ポリエチレングリコール、脂肪族トリオールお
よびジイソシアネートの、モル比1:1-8:2-15での混合物を重合することにより形
成する。
該第二段階で使用する該溶媒は、原理的には任意の適当な溶媒、例えばGB2090
264 に記載されているようなものである。好ましくは、該溶媒は周囲温度にて、
該ミクロゲルに対する中程度の溶解度を有し、結果として任意の他の物質を溶液
に添加することなしに、該溶液からの該ミクロゲルの直接的沈殿を可能とする。
該他の物質の添加は、後の重合反応において、該溶媒を直接再利用する可能性に
影響を及ぼすであろう。メチルエチルケトンが、ポリウレタンミクロゲルの製造
のために、特に好ましい溶媒である。アセトンおよびジエチルケトンも使用可能
である。該溶媒が、該重合法の該第二段階で使用され、一般的には該第一の段階
で形成された該反応混合物を、2〜30% の範囲、好ましくは5〜20%(wt/vol)の
範囲の濃度まで希釈するように添加される。
最終的に得られるミクロゲルの諸特性は、溶媒の不在下での該第一の段階に起
こる、重合の程度に依存する。一般的に、該第一の段階は、マクロゲル化を生ず
るには不十分な時間実施され、この時間は、通常1〜60分間、好ましくは5〜30
分間および特に10〜20分間である。架橋剤の消失により指示されるような、該第
二段階における反応の完結には、24時間未満必要である。従って、該第一の段階
は、全重合時間の約0.5 〜2.0%であり得る。ポリウレタンは、一般的には50〜10
0 ℃の範囲内の温度での、重合により形成されるであろう。
本発明のミクロゲルは、一般的に従来該溶媒を必要としない第一段階を経ずに
調製されたミクロゲルに比して、より高い重量平均分子量(例えば、40,000以上
であり、典型的には100,000 〜200,000 の範囲内にある)を有している。
本発明のミクロゲル粒子は、良好に流動し、かつ公知のミクロゲルよりも低粘
着性であり、しかも良好な粒径の均一性を示す傾向がある。これは、該溶媒を必
要としない第一段階に起因する化学構造の差異によるものであると考えられる。
ポリエチレンオキサイドを主成分とするミクロゲルは疎水性のコア(例えば、ポ
リウレタンの場合には、主として芳香族部分およびポリオールで構成される)お
よび該疎水性コアから伸び、ポリエチレンオキサイドで形成される、親水性のル
ープまたは側鎖を含むものと考えられている。本発明のミクロゲルにおいて、該
ループまたは側鎖は、架橋前の幾分かの線形ポリマーの形成により、より長いも
のであり得る。
該ミクロゲルは、該反応混合物を、重合を実施した温度以下であり、かつ該ミ
クロゲルの結晶性部分の融点以下の温度まで冷却することにより、溶液から分離
することが好ましい。工業的方法にとっては、該固体ミクロゲルの析出は、好ま
しくは約10〜25℃、即ち実質上室温にて起こるが、必要ならば室温以下に冷却す
る工程を利用することも可能である。
本発明のミクロゲルは、とりわけ高い結晶化度を有し、該結晶化度は本明細書
に記載のようにして測定された値で、40〜70% の範囲内であり得る。一般的に、
ミクロゲルは、粒径の良好な一致性を示す、小滴状のミクロゲル粒子で構成され
る、顆粒状態で結晶化する。かくして、平均粒径は、本明細書に記載のように測
定して、10〜1000μの範囲内であり得る。一般的に、該ミクロゲルは、0.1 mmよ
りも大きな、好ましくは1〜5mmの粒径をもつ顆粒状態で、溶液から結晶化され
る。このようなミクロゲル顆粒は、これを圧縮成形に適したものとするのに有利
な、圧縮特性を有している。一般的に言えば、本発明の製法により生成した、該
ミクロゲル顆粒は、粉砕または篩別等の追加の処理を必要とすることなく、直接
使用することができる。
従って、本発明のミクロゲル顆粒は、場合によっては熱の影響下で、圧縮によ
り生成される、固体徐放性デバイスの作成に特に適している。一般的に、この徐
放性デバイスは、該ミクロゲル圧縮体全体に渡り均一に分散された、有効成分を
含有する。該徐放性デバイスは、該有効成分を放出しようとする、例えば水等の
液体内に配置されるものである。該ミクロゲル自体は該有効成分を放出しようと
する該液体に対して溶解性であっても、また不溶性であってもよい。不溶性ミク
ロゲルの場合、該液体は、該微孔性圧縮体内に存在する孔を介して、該有効成分
に対する通路を獲得することができる。
該ミクロゲルが圧縮体を形成し、該圧縮体が水中で膨潤された場合に、崩壊せ
ず、しかも微孔性となるという事実は、本発明の該ミクロゲルの驚くべき特性の
一つである。圧縮は、室温にて実施でき、しかも加熱は一般的には必要とされな
い。
しかしながら、該ミクロゲルは、一般的に分解することなく100 ℃未満の温度
にて溶融でき、そのために成形体を形成することが可能である。
該活性薬物は調剤、静菌剤、殺ウイルス剤、殺昆虫剤、除草剤、殺虫(幼虫)
剤、防黴剤、アルシサイド、殺線虫剤、駆虫薬、局所または皮膚病薬、海生生物
付着防止用の防錆剤、酵素、保存剤、界面活性剤、顔料、消毒薬、滅菌剤または
徐放性であることが望ましい任意の他の薬剤であり得る。本発明の徐放性デバイ
スが高分子量の活性薬剤、例えば生物学的に活性な分子、特にタンパクを放出す
るのに使用できることは、特に有益である。タンパクおよび多くのペプチドは高
い分子量および親水性をもつので、これまではこれら物質の放出を制御すること
は困難であった。ヒドロゲルは、その比較的高い透過性、親水性および生体適合
性のために、タンパクの放出に関する特別な能力を有しているが、ヒドロゲルマ
トリックスへのタンパクの配合は、これまで困難であることが明らかであった。
従来の方法は、該タンパクまたはペプチドの存在下で、該ヒドロゲルを重合する
工程、あるいは該タンパクまたはペプチドの水性溶液中で、該ヒドロゲルを膨潤
させ、次いで再度乾燥させることにより、該タンパクまたはペプチドを担持させ
る工程を包含していた。しかしながら、これら両者の方法は欠点をもち、有害な
反応生成物または変性されたタンパクの生成に導く可能性がある。本発明のミク
ロゲルは、該活性薬剤と混合したミクロゲル顆粒を、乾燥状態で室温にて圧縮す
ることによる、ヒドロゲルマトリックスの形成を可能とする。このことは、該タ
ンパクまたはペプチドの分解または汚染の可能性を最小化する。以前は、ミクロ
ゲルの圧縮は加熱を必要とした。
特に、該タンパクまたはペプチドは、抗体、酵素またはホルモンであり得る。
微孔性の徐放デバイスは、また生きた微生物、例えばバクテリア(ラクトバチル
ス等)または規制生物、例えば黴または蚊の幼虫を殺すのに使用されているもの
等を放出することもできる。
水溶性ミクロゲルは、これらの生物学的に活性な物質を放出するのに使用でき
る。また、これらは不溶性のまたは難溶性の活性薬剤の溶解性を援助するために
も利用できる。
該圧縮されたまたは成形されたミクロゲルは、任意の適当な固体形状、例えば
錠剤または球状、円筒状、円盤状またはブロック形状であり得る。この固体状の
ミクロゲルは、該活性薬剤を放出しようとする液体中に溶解性であっても、不溶
性であってもよい被膜で被覆することができる。不溶性の被覆の場合には、適当
な(1以上の)開口が与えられて、液体の侵入および活性薬剤の放出が可能とな
る。好ましい態様の詳細な説明
本発明の態様を、例示の目的でのみ以下に与える。実施例1(ミクロゲルの合成)
(i) 以下の物質を使用した。
PEG 6000(ポリエチレングリコール;該コード6000とは、凡その分子量を表し
ている)をBPにより供給し、ロータベーパ(Rotavapor: 商標)乾燥機を用いて、
少なくとも4時間90-95 ℃にて真空乾燥し、使用するまで、80℃にて、オーブン
内で溶融状態で保存した。この乾燥PEG のヒドロキシ価は、標準的な方法で測定
した。該ヒドロキシ価から算出したその数平均分子量は、5830であった。デスモ
ジュールW(Desmodur W;ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート)をバイエル
社(Bayer)から入手し、更に精製することなしに使用した。1,2,6-ヘキサントリ
オール(HTP)は、アルドリッチ(Aldrich)から供給され、これも更に精製すること
なしに使用した。
カフェイン(Caffeine;アルドリッチ(Aldrich); Mw: 235)、ウシ血清アルブミ
ン(BSA)(シグマ社(Sigma)から入手,Mw: 66,000)およびポリビニルピロリドン(
アルドリッチ(Aldrich);Mw: 10,000)を、制御された薬剤放出用のモデル薬物と
して使用した。
メチルエチルケトン(MEK)は、アルドリッチ(Aldrich)から供給され、無水硫酸
カルシウム(20-40メッシュ)およびモレキュラーシーブ(4A型,20メッシュ)上
で、少なくとも24時間乾燥させ、使用前に新たに蒸留した。MEK の溶解度パラメ
ータは18.4 J1/2ml-3/2である。
アルドリッチ(Aldrich)から供給された、クロロホルムおよび石油エーテル(60
-80℃ b.p.)を使用した。
BDH により供給された無水塩化第二鉄(FeCl3)を触媒として使用した。
ホイートン(Wheaton)ガラス血清ボトルおよびテフロン被覆された隔壁をもつ
対応するその封止は、アルドリッチ(Aldrich)により供給され、これを反応容器
として使用した。
(ii) 以下の反応経路に従って、ミクロゲルサンプルを調製した。初期反応を、
溶媒を含まないボトル中で実施し、次いで種々の初期反応時間の経過後、該反応
試薬を溶媒で希釈した。溶融PEG 6000をボトル中で秤量し、これに無水FeCl3を
溶解したヘキサントリオールを添加した。その濃度を監視して、該全反応試薬中
のFeCl3の濃度を0.2mg/g とした。これらの反応試薬を一緒に混合し、次いでデ
スモジュールW(Desmodur W)を添加した。このボトルを、80℃のオーブンに配置
し、種々の時点、例えば5分、10分、15分、20分および25分においてサンプルを
取り出した。第二の段階においては、該サンプルを、種々の濃度、即ち5.8 、8.
7 および11.6%(wt/vol)まで、メチルエチルケトンで希釈した。追加の触媒を、
希釈で使用する溶媒中に含有せしめて、該溶液中の該触媒の濃度を0.5 g/100 ml
とした。該ボトル内に封止された該溶液を、同一のオーブンに戻して、更に反応
させた。(20分において取り出し、星印でマークしたサンプルは、希釈前に実際
にマクロゲル化した。従って、これは本発明の範囲外のものである)。
結果を以下の第1表に示す。ここで、Tiは最初の溶媒を含まない段階の反応時
間を表す。該モル比は、PEG:ヘキサントリオール:デスモジュールWである。
この反応の完了は、2225cm-1におけるイソシアネートのIRピークの消失により
示された。この反応は、通常は24時間未満の反応時間を要するであろう。該ミク
ロゲル全ては、水に不溶性であり、かつクロロホルムに可溶性である。
星印を付したサンプルは比較のためにのみ与えられている。実施例2(結晶化)
ミクロゲル溶液を-15 ℃の冷凍庫に20分間放置した後、該溶液を直接濾過する
ことにより、ミクロゲル顆粒を調製した。このミクロゲルおよび溶媒は、容易に
分離した。該濾過されたサンプル中には、依然として幾分かの溶媒が残留してい
るので、少量の石油エーテルを使用して、該分離したミクロゲルサンプルを洗浄
した。洗浄は、結晶化した顆粒の凝集体の相互の付着を防止した。このサンプル
を、次に真空オーブン内で一夜乾燥した。該結晶化工程から回収したミクロゲル
の量は、作業中の材料の損失を除き、96% を優に越えるものであった。
該ミクロゲル顆粒の粒径は、マルバーン(Malvern)2600モデルレーザー散乱粒
径測定器を使用して測定した。結果を以下の第2表に示す。
第1図は、サンプルX2.5-5-1に関する粒径分布を示す図である。第2表に与え
たこれら結果を比較すると、モノマー濃度が高ければ高い程、該結晶化した顆粒
の平均粒径が大きい。該モノマー濃度の変化に伴う、比表面積の変動も、同様な
傾向を反映する。他方、該粒径は各サンプルに対して全く均一であった。
実施例3(特徴付け)
1) 分子量および分子構造
GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)を利用して、該ミクロゲルサンプルの分子
量を測定した。実験は以下の条件を使用して実施した。
a) ウォーターズモデル(Waters Model)510; 1.0ml/分; 600-800 psi
b) クナウルディファレンシャルリフラクトメータ(Knaur Differential Refrac
tometer)
c) ウォーターズ(Waters)WISP 710B自動サンプル注入器,注入体積 100μl
d) ウォーターズ(Waters)745データモジュール
e) ウォーターズウルトラスチラゲル(Waters Ultrastyragel)−ライナーおよび
ウルトラスチラゲル(Ultrastyragel)-500Aカラム
サンプル濃度は0.1g/100mlであった。サンプル溶液をゲル浸透クロマトグラフ
に注入する前に、ウォーターズ製の使い捨て用0.5 μmフィルタを使用して、濾
過した。溶媒としては、クロロホルムを使用した。
この装置は、ポリエチレングリコール標準物質を使用して検量した。該標準物
質はポリマーラボラトリー社(Polymer Laboratory Ltd.)により供給された。
本発明の「溶媒を含まない」経路を介して調製された、該ミクロゲルの分子量
は、公知の溶液重合法により調製されたミクロゲルの分子量よりも、ずっと高い
ものであった。全てのサンプルは、GPC 曲線において単一のピークを有していた
が、このとこは各ミクロゲルサンプルの組成が均一であることを示している。換
言すれば、該ミクロゲルサンプルは、全て分子内架橋されているが、異なるサイ
ズを有していた。全体としての反応は、以下の段階に分割できた:
a) 溶媒の不在下での、初期反応段階、および
b) 溶媒を添加した後の、更なる溶液中での反応。
これらの両段階は、このようなミクロゲルを形成するために本質的なものであ
った。というのは、該架橋反応が依然として微視的である限り、該第一段階の反
応が、溶媒が添加されるまで、(高い反応試薬濃度のために)迅速かつ効果的で
あるべきであるからである。
マクロゲル化は、該ミクロゲルコアの回りに化学的に係留されたPEG 鎖によっ
てもたらされる、立体的安定化により回避されるものと考えられる。
2) ガラス転移および結晶化
DSC(示差走査熱測定法)実験を、デュポンモデル(DuPont Model)990熱分析器と
組み合わせた、デュポンモデル(DuPont Model)910 DSC装置を使用して実施した
。約3-5mgのサンプルをアルミニウムパンに移した。次いでこのパンを気密密封
し、出発温度から、以下に述べるように5℃/分の加熱速度で、限界温度にまで
加熱した。この DSCセルを、一定の割合で乾燥窒素でパージして、操作中の湿気
の混入を阻止した。
この DSCによる特徴付けの結果を、第4表に示す。これら実験は5℃/分の加
熱速度で実施した。PEG 6000ポリエチレンオキサイドに関するデータを、比較の
目的で、該表に含めた。
該ミクロゲルのガラス転移は、PEG 鎖から構成される、各ミクロゲル分子の軟
質のセグメントにより、主として決定されるはずである。というのは、該硬質の
コアの量、即ちウレタン結合および架橋剤が、非常に低い(これら成分の重量%
は、通常15% 未満である)からである。各ミクロゲル分子の構造は、係留状態に
あるPEG 鎖またはループを有する中心コアを含むものと推定される。
該ミクロゲルおよび該PEG の結晶化度は、その融解熱を測定することにより、
決定することができ、該融解熱はミクロゲルサンプル中の結晶性PEG の溶融に関
連している。
ΔHf=--BO
m: mgで表したサンプルの質量
A: cm2で表した曲線の面積
Bo: 装置定数
ΔHf:J・g-1で表した融解熱
100%PEO(ポリエチレンオキサイド)の融解熱は、220.12J・g-1であった。各ミ
クロゲルの融解熱を該100%PEO の融解熱で割ることにより、全ポリマーにおける
結晶化度を得た。更に、該ミクロゲルの該PEO 部分の結晶化度を、各ミクロゲル
中のPEG の割合を考慮して算出した。実施例4(制御された薬物の放出)
1) 直接的圧縮により作成した錠剤
第2図および第3図は、錠剤からのウシ血清アルブミン(BSA)、ポリビニルピ
ロリドン(PVDP)およびカフェインの放出を示す図である。これらの錠剤は、ミク
ロゲルX2.5-3と各モデル薬物との混合物を直接的に圧縮することによって調製し
た。配合量は10%(w/w)であり、かつ印加された圧は5トンであった。これら錠剤
のサイズおよび重さは、それぞれ径13mmおよび厚み3mm、並びに0.5gであった。
放出実験は、標準的な溶解装置内で、水中にて37℃の温度にて実施した。パドル
の速度は、60 rpmであった。ウシ血清アルブミン、PVDPおよびカフェインの放出
を、それぞれ280 nm、215 nmおよび274 nmにおけるUV吸収により追跡した。
これら錠剤は水に不溶性であり、かつこの放出実験の終了時点においてさえ、
崩壊しなかったが、膨潤を起こした。典型的な膨潤錠剤は、径20mm×厚み60mmで
あった。
2)溶融および圧縮により調製した錠剤
溶融および圧縮法によっても、錠剤を調製することができた。かくして、ミク
ロゲルと薬物、例えば高温にて安定なカフェイン等との混合物を、80℃にて20分
間加熱した。次に、この溶融した混合物を圧縮して、特殊な金型を使用して、錠
剤または丸薬を形成した。このようにして調製した錠剤は、水で膨潤し、また通
常は直接的圧縮により調製した錠剤よりも、一層延長された放出時間を与える。
放出プロフィールを第4図に示した。
この錠剤の製法は、公知の打錠装置を使用して、一定−放出膨潤デバイスの、
経済性の良い高速生産の基礎を形成し得る。この種の錠剤は、また射出成形する
こともできた。
これらの直接的圧縮法または溶融−圧縮法により作成された、該ミクロゲルの
錠剤が、水中に長時間浸漬した場合にも、崩壊しないことは驚嘆すべきことであ
る。該ミクロゲルの結晶性および分子間の絡み合いは、この場合に重要な役割を
演じている。
これら錠剤のもう一つの特徴は、該ミクロゲルの錠剤からの高分子量の物質、
即ちPVDPおよびBSA の放出速度が比較的高いことにある。如何なる科学的な理論
にも拘泥しようとは思わないが、このことは異なる放出機構によるものとするこ
とができた。従来の非−多孔性のヒドロゲルに関しては、自由体積を介する拡散
が該放出速度を支配する。従って、異なる分子量をもつ物質は、全く異なる放出
速度を有する。分子量が高ければ高い程、該放出はより緩慢になる。ミクロゲル
の錠剤については、該錠剤中に、1μmからの小さなチャンネルが、電子顕微鏡
において観測されている。従って、これらのチャンネルは、非−多孔性ヒドロゲ
ルを使用して達成されるであろうよりも、高分子量の薬剤に対して迅速な放出を
もたらす可能性がある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.ミクロゲルの製造方法であって、 (i) 第一段階において、反応混合物中の少なくとも1種のモノマーを、実質的 に該反応混合物に対する溶媒の不在下で、架橋による重合反応を行い、 (ii) その後の第二段階において、該反応混合物を溶媒に溶解し、かつ該重合 を完結させて、ミクロゲルを生成する、 工程を含むことを特徴とする、上記製造方法。 2.生成する該ミクロゲルが、ポリウレタンミクロゲルである、請求の範囲第1 項に記載の方法。 3.該モノマーがポリアルキレンオキサイドである、上記請求の範囲の何れかに 記載の方法。 4.該モノマーが、3000〜10,000の範囲内の数平均分子量をもつ、ポリエチレン グリコールである、請求の範囲第3項に記載の方法。 5.該ポリエチレングリコールを、ジイソシアネートによって架橋する、請求の 範囲第4項に記載の方法。 6.該重合反応が、芳香族および脂肪族ポリオールからなる群から選ばれる、多 官能性化合物をも含む、請求の範囲第5項に記載の方法。 7.該多官能性化合物が、脂肪族トリオールである、請求の範囲第6項に記載の 方法。 8.ポリエチレングリコール、脂肪族トリオールおよびジイソシアネートの混合 物を重合する工程を含む、請求の範囲第7項に記載の方法。 9.ポリエチレングリコール対脂肪族トリオール対ジイソシアネートのモル比が 1:1-8:2-15である、請求の範囲第8項に記載の方法。 10.該第二段階用の該溶媒が、周囲温度において、該ミクロゲルに対する溶解度 を有していて、沈殿を生じさせるために任意の他の物質を添加することなしに、 溶液から該ミクロゲルの直接的沈殿を可能とする、上記請求の範囲の何れかに記 載の方法。 11.溶媒の量が、該第一段階における反応混合物を、2〜30%(wt/vol)の範囲の 濃度に希釈するような量である、請求の範囲第10項に記載の方法。 12.該第一段階を、1〜60分の範囲の時間実施する、上記請求の範囲の何れかに 記載の方法。 13.該第一段階の実施時間が、5〜30分間である、請求の範囲第12項に記載の方 法。 14.重合を50〜100 ℃の範囲の温度にて実施する、上記請求の範囲の何れかに記 載の方法。 15.該反応混合物を10〜25℃の範囲の温度に冷却することにより、該ミクロゲル の沈殿を行う、上記請求の範囲の何れかに記載の方法。 16.生成した該ミクロゲルが100,000〜200,000の範囲内の重量平均分子量を有す る、上記請求の範囲の何れかに記載の方法。 17.100,000〜200,000の範囲内の重量平均分子量を有する、ポリウレタンミクロ ゲル。 18.顆粒形状にあり、該顆粒が1〜5mmの範囲内のサイズを有する、請求の範囲 第17項に記載のミクロゲル。 19.該顆粒が直接重合の生成物であり、かつ機械的なサイズの低下を受けていな い、請求の範囲第18項に記載のミクロゲル。 20.ミクロゲルおよび放出すべき活性薬剤を含有することを特徴とする、徐放性 デバイス。 21.ミクロゲル顆粒の圧縮により形成された固体物体の形状にある、請求の範囲 第20項に記載の徐放性デバイス。 22.該ミクロゲルが、ポリウレタンである請求の範囲第20または21項に記載の徐 放性デバイス。 23.該ミクロゲルが、100,000〜200,000の範囲内の重量平均分子量を有する、請 求の範囲第20〜22項の何れか1項に記載の徐放性デバイス。 24.該ミクロゲルが顆粒形状にあり、該顆粒が1〜5mmの範囲内のサイズを有す る、請求の範囲第20〜23項の何れか1項に記載の徐放性デバイス。 25.該活性薬剤がタンパクまたはペプチドである、請求の範囲第20〜24項の何れ か1項に記載の徐放性デバイス。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GBGB9506946.4A GB9506946D0 (en) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | Microgels |
GB9506946.4 | 1995-04-04 | ||
PCT/GB1996/000863 WO1996031551A1 (en) | 1995-04-04 | 1996-04-04 | Microgels |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11503186A true JPH11503186A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=10772492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8530124A Pending JPH11503186A (ja) | 1995-04-04 | 1996-04-04 | ミクロゲル |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5994492A (ja) |
EP (1) | EP0819144A1 (ja) |
JP (1) | JPH11503186A (ja) |
GB (1) | GB9506946D0 (ja) |
WO (1) | WO1996031551A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005220124A (ja) * | 2004-01-07 | 2005-08-18 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 徐放化組成物及び徐放性製剤 |
JP2017524743A (ja) * | 2014-08-14 | 2017-08-31 | ブラウン ユニバーシティ | タンパク質を安定化させ、送達するための組成物 |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19903655A1 (de) | 1999-01-29 | 2000-08-10 | Beiersdorf Ag | Proteinhaltige Hydrogele |
AU2002310809A1 (en) * | 2001-05-09 | 2002-11-18 | List Ag | Method for carrying out polymerization reactions |
FR2829494B1 (fr) * | 2001-07-13 | 2005-10-28 | Rhodia Chimie Sa | Compositions aqueuses comprenant un microgel chimique associe a un polymere pontant, preparation et utilisation |
GB0222522D0 (en) | 2002-09-27 | 2002-11-06 | Controlled Therapeutics Sct | Water-swellable polymers |
CN101812134A (zh) | 2002-10-16 | 2010-08-25 | 欧洲凯尔特公司 | 结合细胞缔合的ca125/o772p的抗体及其使用方法 |
GB0417401D0 (en) | 2004-08-05 | 2004-09-08 | Controlled Therapeutics Sct | Stabilised prostaglandin composition |
GB0613333D0 (en) | 2006-07-05 | 2006-08-16 | Controlled Therapeutics Sct | Hydrophilic polyurethane compositions |
GB0613638D0 (en) | 2006-07-08 | 2006-08-16 | Controlled Therapeutics Sct | Polyurethane elastomers |
GB0620685D0 (en) | 2006-10-18 | 2006-11-29 | Controlled Therapeutics Sct | Bioresorbable polymers |
KR100904294B1 (ko) * | 2007-02-27 | 2009-06-25 | 충북대학교 산학협력단 | 용액중합에 의한 폴리우레탄 마이크로겔의 제조방법 및이로부터 제조된 폴리우레탄 마이크로겔 |
US8143348B2 (en) * | 2009-09-01 | 2012-03-27 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Waterborne coating compositions, related methods and coated substrates |
US8461253B2 (en) * | 2010-01-15 | 2013-06-11 | Ppg Industries Ohio, Inc. | One-component, ambient curable waterborne coating compositions, related methods and coated substrates |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE366051B (ja) * | 1971-12-08 | 1974-04-08 | Bofors Ab | |
AU537740B2 (en) * | 1979-03-21 | 1984-07-12 | British Technology Group Limited | Controlled release composition |
US4293679A (en) * | 1979-06-13 | 1981-10-06 | W. R. Grace & Co. | Composition and method of controlling solid polyurethane particle size with water reactant |
GB2090264B (en) * | 1980-12-30 | 1984-10-17 | Nat Res Dev | Polymerisation process |
GB8305797D0 (en) * | 1983-03-02 | 1983-04-07 | Graham N B | Hydrogel-containing envelopes |
GB8319766D0 (en) * | 1983-07-22 | 1983-08-24 | Graham N B | Controlled release device |
GB8918589D0 (en) * | 1989-08-15 | 1989-09-27 | Graham Neil B | Polymeric compositions |
-
1995
- 1995-04-04 GB GBGB9506946.4A patent/GB9506946D0/en active Pending
-
1996
- 1996-04-04 JP JP8530124A patent/JPH11503186A/ja active Pending
- 1996-04-04 EP EP96909270A patent/EP0819144A1/en not_active Withdrawn
- 1996-04-04 WO PCT/GB1996/000863 patent/WO1996031551A1/en not_active Application Discontinuation
- 1996-04-04 US US08/930,652 patent/US5994492A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005220124A (ja) * | 2004-01-07 | 2005-08-18 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 徐放化組成物及び徐放性製剤 |
JP2017524743A (ja) * | 2014-08-14 | 2017-08-31 | ブラウン ユニバーシティ | タンパク質を安定化させ、送達するための組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB9506946D0 (en) | 1995-05-24 |
EP0819144A1 (en) | 1998-01-21 |
US5994492A (en) | 1999-11-30 |
WO1996031551A1 (en) | 1996-10-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11503186A (ja) | ミクロゲル | |
DE69410459T2 (de) | Statistische blockcopolymere | |
Hong et al. | Preparation of polyurethane microcapsules with different soft segments and their characteristics | |
Baroli | Hydrogels for tissue engineering and delivery of tissue-inducing substances | |
DE68908456T2 (de) | Matrix zur Wirkstoffabgabe. | |
US5000955A (en) | Thermally reversible polyurethane hydrogels and cosmetic, biological and medical uses | |
EP0016652B1 (en) | Composition for the controlled release of an active substance and process for its preparation | |
Fonseca et al. | Amphiphilic polyurethane hydrogels as smart carriers for acidic hydrophobic drugs | |
US5462536A (en) | Protein nonadsorptive membranes for wound dressings | |
JP2002506428A (ja) | 超臨界流体中で調製した生体機能ポリマー | |
DE69013926T2 (de) | Polymerwerkstoffe. | |
Ulubayram et al. | Gelatin microspheres and sponges for delivery of macromolecules | |
DE69735688T2 (de) | Mikropartikel mit gesteuerter Freisetzung | |
JP2006523733A5 (ja) | ||
Claudio-Rizo et al. | Improved properties of composite collagen hydrogels: protected oligourethanes and silica particles as modulators | |
EP2666800A1 (en) | Polymer compositions containing polyurethanes | |
EP2570440A2 (en) | Method for the preparation of new segmented polyurethanes with high tear and tensile strengths and method for making porous scaffolds | |
US5079009A (en) | Controlled release compositions including polyethylene oxide with urethane cross-linking | |
JP6073874B2 (ja) | 生体吸収性微粒子 | |
WO1989007117A1 (en) | Thermally reversible polyurethane hydrogels and cosmetic, biological and medical uses | |
US20220211913A1 (en) | Shape memory polymer hydrogels for wound healing | |
Sethi | RSM optimized chitosan based composite hydrogel for sustained drug delivery applications | |
US20050106232A1 (en) | Biocompatible composite capsules | |
CN112080034A (zh) | 一种可膨胀复合泡沫及其制备方法 | |
JPS6245637A (ja) | 多孔質ポリビニルアルコ−ル含水ゲル微小球 |