JPH11503026A - インジツーハイブリダイゼーション溶液及び方法 - Google Patents

インジツーハイブリダイゼーション溶液及び方法

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JPH11503026A JP8530511A JP53051196A JPH11503026A JP H11503026 A JPH11503026 A JP H11503026A JP 8530511 A JP8530511 A JP 8530511A JP 53051196 A JP53051196 A JP 53051196A JP H11503026 A JPH11503026 A JP H11503026A
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ユニバーシティ オブ ニュー メキシコ
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Abstract

(57)【要約】 インジツー蛍光ハイブリダイゼーション(FISH)手法と溶液とが開示されている。全体的なFISH処理は迅速(15分以内)であり、ハイブリダイゼーションステップは5分以内で完了する。ジゴキシゲニン標識、あるいはビオチン標識プローブでの全体的なFISH処理は約30分間を要する。ホルムアミドを含まない溶液(硫化デキストランとグリセロール)が提供される。別溶液(10%のデキストランと20%のホルムアミド)も提供される。mRNA用のインジツー・ハイブリダイゼーションのための他の溶液がさらに提供され、処理は24時間以内に完了する。

Description

【発明の詳細な説明】 インジツーハイブリダイゼーション溶液及び方法 発明の分野 本発明は、インジツーの蛍光ハイブリダイゼーション(fluorescence in situ hybridization)に関する。 背景技術 インジツー・ハイブリダイゼーション(ISH)は、細胞標本あるいは組織標 本内の核酸(DNA及びRNA)の検出並びに局在(localization)を検出する 強力で万能な技術である。標識(labeled)DNAまたはアンチセンス(anti-se nse)RNAプローベの使用によって、この技術は個々の細胞または染色体内の 特定のDNAあるいはRNA鎖(sequence)の局在に関する高度な三次元情報を 提供する。ISHは分娩前の遺伝子異常や分子細胞遺伝学領域での研究や診断に 幅広く利用されている。分子生物学の一般領域において、ISHは遺伝子発現( expression)及び過発現(over-expression)を検出して遺伝子をマップ化処理 し、遺伝子の発現部位を特定し、標的遺伝子を局在し、多様なウィルス及び細菌 感染の同定及び局在検出するのに利用されている。現在、ISH技術の研究は、 腫瘍の診断、試験管授精の予備的な遺伝子診断、骨髄移植の評価、並びに中間期 核(interphase nuclei)及び中期核(metaphase nuclei)での染色体異常(ane uploidy)の分析領域にまで広がりを見せている。 ISHにおいて、標識核酸(DNAあるいはアンチセンスRNA)は鏡検用ガ ラススライド上で固定された細胞内の染色体あるいはmRNAに対してハイブリ ダイズされる(インジツー・ハイブリダイゼーション:「メディカル・アプリケ ーションズ」(G.R.コウルトン及びJ.ド・ベレロチェ)ボストン市/クル ワー・アカデミック・パブリッシャ発行(1992年)並びにインジツー・ハイ ブリダイゼーション:神経生物学「方法学の進歩」(J.H.エバーワイン、K . L.バレンチノ、J.D.バーチャス)イギリス/オクスフォード・ユニバーシ ティ・プレス・インク発行(1994年)、インジツー・ハイブリダイゼーショ ン:「実用的アプローチ」(D.G.ウイキンソン)イギリス/オクスフォード ・ユニバーシティ・プレス・インク発行(1992年))。多数の非放射性シス テム(non-isotopic system)が開発され、標識DNAプローベを可視化させた 。それらには、a)蛍光ベースの直接的検出法、b)蛍光検出法を利用したジゴ キシゲニンとビオチン標識DNAプローベの利用、並びにc)抗体酵素検出法を 利用したジゴキシゲニンとビオチン標識DNAプローベの利用等が含まれる。蛍 光標識核酸(DNAあるいはRNA)プローベがDNAあるいはRNAに対して ハイブリダイズされたとき、それらハイブリダイズされたプローベを蛍光顕微鏡 を使用して直接的に見ることが可能である。異なる蛍光色でのマルチ式核酸プロ ーベを使用することで、同時多色分析(複数の遺伝子あるいは複数のRNA用) が1つの標的細胞に対して一度に達成可能である。蛍光色素源−直接標識核酸プ ローベは、多段階的な検出(例:抗体ベースシステム)の必要性を排除する。よ って、迅速な処理が可能であり、非特異的なバックグラウンドシグナルをも減少 させる。従って、インジツー・ハイブリダイゼーション(FISH)での蛍光検 出法はその需要を高めており、基礎及び臨床科学の両方で貴重な道具となってい る。 分子生物学や細胞遺伝学におけるFISH技術の重要性に鑑み、現行のFIS H技術を改良してハイブリダイゼーション(蛍光)シグナルの感度を高め、単純 化し、処理時間を短縮し、FISH処理において使用される有害な試薬を無害な 薬剤に置き換えることが望まれている。DNA(あるいはRNA)または染色体 に対するFISH技術は以下の主たる4要素に依存する。(a)DNAの二重鎖 (double strand)を効率的に変性(2つのDNA鎖の分離)のための最良温度 、(b)標的DNA(またはRNA)と標識DNAあるいはRNAプローベ(す なわち、酵素、蛍光色素、発色団、化学発光体、生物発光体、放射性同位体、ビ オチンあるいはアビジンが共に配合(conjugate)されるDNAあるいはアンチ セン スRNA断片)との間のアニール処理(annealing)またはハイブリダイゼーシ ョンのための最良温度、(c)変性とハイブリダイゼーション処理の双方を増進 させる適した溶液の選択、及び(d)効果的なハイブリダイゼーション後の洗浄 条件である。核、染色体、細胞、組織部分、及び蛍光シグナルの三次元解析の構 造的集積性がFISH処理の最中に犠牲とならないことが重要である。よって、 FISH技術の改善には、増強されたハイブリダイゼーション効率、増強された 検出精度、及び細胞、組織、核並びに染色体の形態学的特性の保存が要求される 。 現在、世界中の多くの研究所で実行されているFISH処理は一般的にクオ他 のものに非常に類似している(「中間期及び中期アムニオサイト(amniocytes) に対する蛍光インジツー・ハイブリダイゼーションによる染色体13、18、あ るいは21が関与する異常の検出」Am.J.ヒト遺伝学・49:112−11 9(1991年);クリンジャー他、「インジツー蛍光ハイブリダイゼーション (FISH)を利用した非培養アムニオサイト(羊水細胞)での染色体異常の迅 速検出」Am.J.ヒト遺伝学・51:55−65(1992年);ワード・B .E.他「インジツー蛍光ハイブリダイゼーションによる染色体異常の迅速分娩 前診断;4500標本での臨床実験」Am.J.ヒト遺伝学・52:854−8 65(1993年))。しかし、たいていの研究所は便利さのために2つの主要 な民間供給源のシステムを利用している。それらは、オンコール・インク社の” 迅速染色体インジツー・ハイブリダイゼーション・システム(第1版、1993 年10月)”と、マサチューセッツ州01701のフラミンガム市ニューヨーク ・アベニュー31番地のイマジェネティックス/バイシス・インク社のものであ る。生物学検出システムは推薦されたFISHプロトコール用の標識DNAプロ ーベのみを提供する(ペンシルバニア州15238のピッツバーグ市ウィリアム ・ピッツ・ウェイ955番地の生物検出システム・インク社)。これらのFIS H手法は全ては、時間がかかり、人手を要し、非常に面倒で、その検出精度が限 定されたものである。プレッサー他に付与された米国特許5225326号は、 ”1 ステップのインジツー・ハイブリダイゼーション”を教示しており、固定とFI SHとが5分から4時間で完了するとされている。ハー他の「定量顕微鏡学のた めの迅速FISH技術」(バイオ技術、17巻、その2、ページ346−353 (1994年8月))はFISHに必要な時間を”原則的”に30分に短縮する 技術を開示している。 前述のFISH手法を利用して蛍光シグナルを算定(スコアリング)するには 、低シグナル感度のため、一般的にトリプルバンドパス(triple bandpass)フ ィルタを使用した100x油浸対物レンズを必要とする。FISH処理中の高濃 度のホルムアミドの使用は、細胞、核あるいは染色体構造の形態学的破壊を引き 起こすと考えられている。さらに、これら全ての処理は、ハイブリダイゼーショ ン処理中に、またはハイブリダリゼーション処理後にホルムアミドを使用する。 ホルムアミドは高価で、有害な溶剤であり、奇形発生因子でもある。よって、ホ ルムアミドを利用しないFISH処理は環境的にも衛生学的にも望ましい。 発明の概要 迅速で簡単な高感度のインジツー蛍光ハイブリダイゼーション(FISH)手 法は以下の2つの好適な変性ハイブリダイゼーション溶液に基づいて開発された 。 1)ホルムアミド使用:10%の硫酸デキストラン/20%のホルムアミド/0 .9%のNaClまたはKClの溶液と、2)ホルムアミド不使用:10%の硫 酸デキストラン/20%のグリセロール/0.9%のNaClまたはKClの溶 液とである。RNA−FISHにおいては、1と2の溶液は0.1%のジエチル ピロカーボネート(DEPC)水溶液内でその硫酸デキストランを溶解させて調 整し、F−DEPC(1の溶液+DEPC)とG−DEPC(2の溶液+DEP C)の溶液を準備することもできる。標識核酸(DNAあるいはアンチセンスR NA)プローベが、これら2つの変性ハイブリダイゼーション溶液のいずれかに 溶解された。標識プローベを含む溶液は、顕微鏡ガラススライド上で固定された 核または適当に処理された細胞及び組織切片に適用され、その後にガラスのカバ ースリ ップがスライド上に注意深く置かれ、プローベ溶液が均等に拡散された。 ガラススライド上の標識核酸プローベ及び染色体内の核酸と、適当に処理され た細胞及び組織切片は、カバースリップとガラススライド間にシーラントを挟ん だ状態か、あるいは挟まない状態で、約100℃±5℃のオーブン内で同時的に 約1.5±0.5分間変性され、その後直ちに約55℃±5℃で5分間オーブン 内でハイブリダイズ処理された。 スライドからカバースリップを取り外した後、ハイブリダイズ処理されたスラ イドは、50%ホルムアミド0.45%NaCl溶液内で、あるいは38℃で3 分間洗浄され、その後に38℃で0.9%のNaCl内で5分間洗浄された。あ るいは、ハイブリダイズ処理されたスライドはホルムアミドを含まない60℃の 0.1−0.2%のNaClで5分間洗浄され、その後に60℃の新しい0.1 −0.2%のNaClでさらに3分間洗浄された。 空気乾燥後にスライドは4,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール(DA PI)あるいはヨウ化プロピジウム(PI)溶液で対比染色された。蛍光シグナ ルは、トリプルバンドパスフィルタと20xまたは40xドライ対物レンズを備 えた蛍光顕微鏡で鏡検された。全部のFISH処理には5分から15分を要した 。これら2つの変性ハイブリダイゼーション溶液を使用したこれら手法の利点は 以下の通りである。1)FISH処理中にスライドへのカバースリップのラバー セメントでのシール処理を不要としたこと、2)同時変性によりFISH処理を 単純化させたこと(結果に悪影響を及ぼさずに±10℃の変化を可能にした)、 3)15分以内での迅速なFISH処理を可能にしたこと、4)ハイブリダイゼ ーション(蛍光)シグナルの検出感度を大きく改善させたこと、及び5)完全に ホルムアミドを排除したインジツー蛍光ハイブリダイゼーション処理を可能にし たことである。 本発明の主要な目的は、高感度で、迅速(15分以内のハイブリダイゼーショ ン、並びに、ハイブリダイゼーション前、ハイブリダイゼーション中、及びハイ ブリダイゼーション後の全ステップを24時間以内で終了)で、技術的に容易で 確実なFISH手法を提供することである。本発明の別目的は、ホルムアミドを 使用しないFISH溶液と手法とを提供することである。 本発明の利点は、FISH処理に単純で効率的で環境にも安全な溶液を使用さ せることである。 本発明の他の目的、新規な特徴、並びにその適用範囲は以下の詳細な説明に解 説されており、その解説を通じて、あるいは本発明の実施を通じて当業界の技術 者には理解されるであろう。 好適実施例の解説 (発明実施のための最良形態) 本発明は現行のFISH技術の改良に関するいくつかの領域を含んでいる。 (a)高感度で形態学的に高維持率を備えた、約15分間でのFISH処理を可 能にする簡単な変性ハイブリダイゼーション溶液の開発、及び(b)完全にホル ムアミドを排除したFISH技術の開発である。本発明は、培養細胞(cultured cells)、組織切片、腫瘍内、及びブロット処理技術に関連して使用するための ニトロセルロースあるいはナイロン紙上の標的遺伝子あるいはRNAの1コピー の検出を可能にする。本発明は、従来技術(オンコール・インク社;イマジェネ ティックス/パイシス社;BDS・インク社)が要求するものよりも希薄な溶液 を使用して中間期核のシグナルの検出を可能にし、処理コストを低減させ、大量 スクリーン化を低コストで可能にする。本発明は、多様な温度と時間で、シグナ ル検出に悪影響を及ぼさずに処理全体を達成させ、小さな偏差を許容し、多数の サンプルの処理を可能にしている。本発明によるFISH処理の迅速性(15分 間)と信頼性とは、例えばプレインプランテーション遺伝学(preimplantation genetics)でのごとき速度が重要となる場合での適用を可能にしている。 現在、最も幅広く使用されている民間のシステムは、ホルムアミドとSSC( サリンソジウムシトレート)を含んだハイブリダイゼーションを含んでいるか 提案している。提供されたプロトコールに従って多様な民間システムがFISH に利用されるとき、ハイブリダイゼーションシグナルは40x対物レンズでは検 出が困難である。よって、従来技術でのシグナルの列挙にはほとんどが100x オイル液浸対物レンズが要求される。従って、提供されたプロトコールに従って 、硫化デキストランを使用し、あるいは使用せずにホルムアミドとSSCを使用 することはハイブリダイゼーションの効率を下げ、さらに長いハイブリダイゼー ション処理時間(好適には1晩)を必要とするようである。よって、本発明はハ イブリダイゼーション用の高効率媒液を提供する。 民間の従来式FISH技術は少なくとも2時間から12時間以上を必要とする 。さらに、これらの手法は、多様で面倒なステップを関与させ、標的核酸と標識 プローベの別々な変性を要求し、別々な変性及びハイブリダイゼーション処理を 必要とし、クレードされたアルコール等での標的核酸の反復的脱水処理を必要と する。 一方、本発明は3ステップのみで充分であり、高感度を提供する。これらステ ップとは以下のものである。変性処理(約1.5±0.5分)、ハイブリダイゼ ーション処理(約5分以下)、及びハイブリダイゼーション後の洗浄(約8分以 下)である。従って、本発明のFISH処理のは全体で約15分間を必要とする だけである(例1参照)。従来のFISH処理の変性処理とハイブリダイゼーシ ョン処理には正確なタイミングと温度とが要求された。本発明は感度にほとんど 影響を及ぼさずに時間と温度の多様性に対応させる。 従来のFISH手法にはシグナルの適正な列挙にオイル液浸100x対物レン ズが必要であった。変性−ハイブリダイゼーション溶液の最良組成と最良条件( 温度とタイミング)とによって蛍光シグナルは非常に明確となる。従って、シグ ナル列挙は、本発明では15分のFISH処理後にトリプル・バンドパスフィル タを使用した20xあるいは40xドライ対物レンズで可能である。 一般的に、FISH処理中にはSSCが使用される。SSCを使用すると、そ のpHは7.0周辺に調整されなければならない。SSCの準備には時間がかか る。本発明の生理食塩水(saline)の代用としてSSCが利用可能であるが、本 発明においてはSSCは生理食塩水に代用される。ハイブリダイゼーション後の 洗浄に生理食塩水のpH調整は不要であり、FISH処理の時間短縮と単純化が 可能である。 溶液Gと呼称する本発明の好適な溶液は、ホルムアミドを含まない10重量% ±2重量%の硫化デキストランと15重量%−25重量%(好適には20重量% )のNaCl、KClあるいは他の塩の混合物を含む。標識核酸プローベと混合 された10%−20%の硫化デキストラン溶液あるいは20%−50%のグリセ ロール溶液のみでは効果的なハイブリダイゼーションは達成されない。しかし、 本発明のグリセロールと硫化デキストランの組み合せはハイブリダイゼーション を著しく改善させる。ハイブリダイゼーションの効率は主としてグリセロールの 濃度に影響される。グリセロール濃度が30%以上に上昇すると、恐らくは溶液 の増加した粘性によってハイブリダイゼーションシグナルは減少する。しかし、 プローベ溶液内にグリセロールを含ませると、ラバーセメントでのシール処理を 施さずともハイブリダイゼーション処理を通じて乾燥が防止される(例:38℃ で15時間まで)。粘性が増加すると、ハイブリダーゼーションシグナルは弱く なり、最良の蛍光シグナルを得るには変性−ハイブリダイゼーション時間の増加 と温度の上昇が必要となる。グリセロールと硫化デキストランとは比較的に不活 性な化学物質である。よって、溶液Gは望ましい溶液である。 溶液Fと呼称される本発明の別溶液は、10重量%±2重量%の硫化デキスト ランと、10体積%−30体積%(好適には20体積%)のホルムアミドと、0 .9重量%のNaCl、KClあるいは他の塩を含む。ホルムアミドは硫化デキ ストランとの組み合せでのみハイブリダイゼーションで効果を発揮する。15% 以下あるいは25%以上のホルムアミド濃度でも蛍光インジツー・ハイブリダイ ゼーションに利用が可能であるが、これらホルムアミド濃度の使用には異なる変 性 温度セッティング、異なる変性時間、異なるハイブリダイゼーション温度セッテ ィング、及び異なるハイブリダイゼーション時間が必要である。例えば、これら の条件はFISH処理の完成にずっと長い時間(好適には1晩)の湿化インクベ ータ内での38℃での処理が要求される。さらに、長いインキュベーション時間 は、FISH溶液の湿化あるいは乾燥を避けるためにラバーセメントでのカバー スリップとガラススライドとのしっかりとしたシール処理を必要とさせる。従っ て、好適なホルムアミド濃度は20体積%±5体積%である。加えて、ホルムア ミドのさらに高い濃度(35%以上)は細胞及び核形態学上の構造的破壊を増進 させる。 ラバーセメントや他のシーラントの使用は可能であるが、本発明はFISH分 析のいかなるステップにおいてもラバーセメントでのカバースリップのシール処 理を必要としない。従来技術においては、ラバーセメントによるシールが処理ミ スによって破られたときにはハイブリダイゼーションシグナルは弱くなった。従 って、ラバーセメントの適用には細心の注意が必要であり、面倒であり、変性処 理以前に30−60分を必要とした。ラバーセメントシーリングはハイブリダイ ゼーション後の洗浄開始以前に取り外さなければならない。よって、ラバーセメ ントによるシール処理とその取り外しは不便であり、特に多数のサンプルを処理 する場合には非常に時間を要する作業となる。本発明は、ハイブリダイゼーショ ンを妨害せずにこの面倒で時間がかかる作業(例:ラバーセメントでのシール処 理とその取り外し)を排除する。従って、本発明は非常に簡単であり、実施に便 利である。 変性−ハイブリダイゼーション処理後に、処理されたスライドは、好適には、 ホルムアミドを含まない0.1−0.2%のNaCl溶液で洗浄される。非特定 結合(non-specifically bound)あるいは非過剰結合(excess unbound)プロー ベはこれら条件下で効果的に排除される。従って、溶液Gを使用することで、ま ったくホルムアミドを使用しないFISH処理が達成される。ホルムアミドは有 害で高価であるため、ホルムアミドを使用しないFISH分析は環境に優しく、 経済的である。 本発明の前述の説明は、15分間でFISH処理を完了させ、トリプル・バン ドパスフィルタを使用した20xあるいは40xドライ対物レンズでの中間期核 のシグナルの列挙を可能にするDNA用の最良条件を定義している。例えば、温 度が約110℃を越えない限り、変性とハイブリダイゼーションの温度等の他の 条件でも利用が可能である。これら”他の条件”下でのシグナルの列挙には10 x接眼レンズと60xドライ対物レンズとの両方が必要となるが、100xオイ ル液浸レンズは必要としない。FISH処理のこれら他の条件は以下に提供され ている。 (a)溶液G:10%の硫化デキストランとの35−50%のグリセロールの 場合、変性条件はそれぞれ5分間と1分間である75℃と90℃の範囲である。 ハイブリダオゼーション条件は、30分間から1晩(ラバーセメントの使用如何 に拘らず)での45℃から38℃の範囲である。 (b)溶液F:変性温度はそれぞれ2分間と1分間以上である75℃から90 ℃までの範囲である。ハイブリダイゼーション条件は、30分間から1晩である 45℃から38℃の範囲である。1晩のインキュベーションにはラバーセメント でのカバースリップのシール処理が必要である。 (c)溶液F−DEPC:これら溶液は、約10体積%から30体積%のホル ムアミドと塩の、0.1%のジエチルピロカーボネート(DEPC)水に溶解さ れた約8重量%と12重量%の硫化デキストランを含んでいる。RNAを変性さ せる必要はない。ハイブリダイゼーション時間は75℃で1時間から24時間で ある。ラバーセメントでのカバーガラスのシール処理は2時間以上のハイブリダ イゼーションには必要である。 (d)溶液G−DEPC:この溶液は、約15重量%から25受領%のグリセ ロールと塩の、約8重量%と12重量%の硫化デキストランを含んでいる。RN Aを変性させる必要はない。ハイブリダイゼーション時間は75℃で1時間から 24時間である。ラバーセメントでのカバーガラスのシール処理は2時間以上の ハイブリダイゼーションには必要である。 産業上の利用性 本発明は限定を意図しない以下の例でさらに詳細の説明されている。 例1 サンプルとプローベの同時的変性による様々な細胞と組織のサンプルに対する 溶液FとGでのハイブリダイゼーションと、ホルムアミドを含んだ溶液での洗浄 及びホルムアミドを含まない溶液での洗浄を伴うFISH処理。 1)材料 ローダミン−X染色体用の標識特定DNAと、FITC(フルオレスセインイ ソチオシアネート)−Y染色体プローベ用の標識特定DNAとの混成プローベ( あるいは、ローダミン標識Y染色体とFITC標識X染色体DNAプローベ)が 民間供給源(オンコール・インク社、イマジェネチックス/バイシス・インク社 、BDSインク社)から入手された。これらプローベは様々な変性−ハイブリダ イゼーション溶液で希釈された(以下参照)。 2)細胞と組織サンプルの準備 a)白血球が以下のようにして末梢血液(peripheral blood)から得られた。 ドナーから採血された新鮮血液がヒストペーク遠心分離器にかけられた。単核細 胞と顆粒細胞(granulocyte)が組み合わされ、PBS(燐酸塩緩衝化生理食塩 水)で洗浄された。洗浄された細胞ペレットは冷却メタノール/酢酸(3:1) で処理され、FISHに利用されるまで−20℃に保たれた。 b)培養末梢白血球と非培養末梢白血球の中間拡散培養(metaphase spread) あるいは中間期細胞(interphase cell)は標準細胞遺伝学手順に従ってガラス スライド上で固定された。メタノール/酢酸処理された細胞はガラススライドに 載せられた。スライドは空気乾燥された。 c)5%のパラホルムアミド処理された細胞は冷却メタノール/酢酸(3:1 )で処理され、少なくとも30分間−20℃に保たれた。その後に、メタノル/ 酢酸処理された細胞はガラススライドに載せられた。スライドが乾燥されたとき 、プロテイナーゼK(50μg/ml)がその細胞塗抹に適用され、38℃で1 0分間インキュベート処理された。その後にスライドは0.05トリスバッファ 、pH7.4で洗浄され、空気乾燥された。 d)標準手法に従って(キシレンとグレードされたアルコールで)パラホルム アミド固定のパラフィン埋め込み組織切片からパラフィンが除かれた。パラフィ ンが除かれた切片は前述のようにしてプロテイナーゼKで処理された。スライド は空気乾燥された。 3)変性−ハイブリダイゼーション溶液の準備:溶液FとG a)溶液F:ホルムアミドを含む変性ハイブリダイゼーション溶液。 溶液Fは10重量%±2重量%の硫化デキストランと、20体積%±10体積 %(好適には20体積%)のホルムアミドと、0.9%の生理食塩水(例:Na ClあるいはKCl)を以下のように含んだ。(好適な)1グラムの硫化デキス トランと0.09グラムのNaClあるいはKClは8mgの脱イオン水に溶解 され、2mgのホルムアミドが加えられた。この溶液は完全に混合され、使用す るまで−20℃に保たれた。 b)溶液G:ホルムアミドを含まない変性−アイブリダイゼーション溶液。 溶液Gは、10重量%±2重量%の硫化デキストランと、20重量%±5重量 %(好適には20重量%)のグリセロールと、0.9重量%の生理食塩水(例: NaClあるいはKCl)を以下のように含んだ。(好適な)1グラムの硫化デ キストランと0.09グラムのNaClあるいはKClは8mgの脱イオン水に 溶解され、その後に2mgのグリセロールが加えられた。この溶液は完全に混合 され、使用まで−20℃で保存された。 4)サンプルとプローベの同時的変性 本発明において、”標識プローベ”とは、比較的に熱に対する安定度が高い酵 素とリガンド、蛍光色素、(例:FITC、ローダミン、テキサスレッド)発色 団、化学発色体、生物発色体、あるいは放射性同位体が共有結合的に結合されて いるDNAあるいはアンチセンスRNAを指す。これら標識プローベは溶液Fま たはGで適当な濃度にまで希釈された。よって、この”プローベ溶液”とは、溶 液FまたはGで希釈された標識プローベ(オンコール・インク社、イマジェネテ ィックス/バイシス・インク社、BDSインク社)のことである(例2、表I参 照)。 5μlから30μlの希釈プローベ溶液は、ガラススライド上の核あるいは適 当に処理された細胞または組織切片でスポット処理された。ガラスカバースライ ドがプローベ溶液をカバーするために注意深く載せられ、軽く圧力がかけられ、 サンプル域内でプローベ溶液は均等に広げられた。ラバーセメントによるカバー スリップとガラススライドのシール処理は必要ではなかった。スライドは95℃ から100℃(100℃±5℃)のオーブンに入れられ、1.5±0.5分間変 性処理された。この最中に、標的核酸と標識プローベの双方は溶液FあるいはG の存在下で同時的/効果的に変性された。 5)ハイブリダイゼーション 変性処理に続いて、スライドは55℃±5℃の別オーブンに移され、約5分間 ハイブリダイズ処理された。1台のオーブンしかない場合には、スライドをその 上に載せたホットアルミ棚をオーブンから引き出し、ラボベンチの引き出しに置 いて、室温で約5分間冷却する。どちらの場合でも、この5分間でシングルスト ランドされた標的DNAとプローベが溶液FまたはGによって最大限の効率でハ イブリダイズ処理された。20分から30分間までのハイブリダイゼーションで ハイブリダイゼーションシグナルは少々増加したが、この5分間のインキュベー ション処理で、20xあるいは40x対物レンズによるハイブリダイゼーション シグナルの顕微鏡検出には充分であることが確認された(例2、表II参照)。 6)ハイブリダイゼーション後の洗浄 ハイブリダイゼーション後に、カバースリップはガラススライドから外された 。スライドには、非特定結合プローベを排除するために以下のハイブリダイゼー ション後の洗浄のいずれかが適用された。 a)ホルムアミドを含んだ洗浄液。 ハイブリダイゼーション処理されたスライドは、0.45%のNaClを含ん だ38℃の50%のホルムアミド溶液内に3分間沈められ、続いて0.9%のN aCl溶液内に5分間沈められた。 b)ホルムアミドを含まない洗浄液。 ハイブリダイゼーション処理されたスライドは0.1%−0.2%のNaCl 溶液内に5分間沈められ、新規な0.1%−0.2%NaCl溶液内でさらに3 分間沈められた。 7)蛍光インジツー・ハイブリダイゼーションシグナルの可視化 ハイブリダイゼーション後の洗浄の後に、スライドは空気乾燥された。その後 、少量の対比染色剤(着色固定液内の200ng/mlのヨウ化プロピヂウム( PI)あるいは20ng/mlの4,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール (DAPI))がスライド上に点滴され、核が対比染色された。核内のハイブリ ダイゼーションシグナルは、トリプル・バンドパスフィルタと100ワット水銀 灯及び10x、20x、40x、60xドライ対物レンズ並びに10x接眼レン ズを備えたオリンパス反転蛍光顕微鏡(モデルIMT−2)で観察された。実験 条件下では、オイル液浸レンズは不要であった。蛍光によるシグナル列挙処理は 20xあるいは40xドライ対物レンズで充分に実行された。 例2 変性/ハイブリダイゼーション溶液、変性/ハイブリダイゼーション時間と温 度の特定:20x、40xドライレンズによる中間期核での蛍光シグナルの列挙 処理 この例では、ローダミン−結合XとFITC−結合Y染色体プローベ(あるい は、ローダミン−結合YとFITC−結合X染色体プローベ)を含んだ混成プロ ーベが、培養及び非培養の、男性末梢血液白血球に対して使用された。特定のレ ッドあるいはオレンジX(またはY)とグリーンY(またはX)シグナルが、ト リプル・バンドパスフィルタと10x、20x及び40x対物レンズを備えた蛍 光顕微鏡で検査された。この目的は、本発明を利用して、40x非オイル対物レ ンズで中間期核の蛍光シグナルを確実に列挙処理可能にするFISH手法を提供 することであった。場合によっては、中間期核の列挙処理は20x対物レンズで 達成された。 1)溶液FとGは例1に従って準備された。 2)変性−ハイブリダイゼーション溶液。 ホルムアミドのみ、グリセロールのみ、あるいは硫化デキストランのみを含ん だ標識プローベでのハイブリダイゼーションはハイブリダイゼーションを促進し なかった。FISHが溶液G(グリセロールと硫化デキストトランを含む)ある いは溶液F(ホルムアミドと硫化デキストランを含む)で実施されたとき、ハイ ブリダイゼーションシグナルは確実に増強された。考えられる範囲の薬物混合体 の研究から、前記の溶液(溶液FとG)がFISH用の最も効果的な変性−ハイ ブリダイゼーション媒液であることが確認された。 硫化デキストランの濃度は少なくとも10%、あるいは8%から12%の範囲 でなければならない。ハイブリダイゼーションの効果は5%以下の濃度ではかな り減少した。硫化デキストラン濃度が15%以上に増加すると、変性−ハイブリ ダイゼーション溶液の粘性は増加し、標的核酸と標識DNAプローベとの間のハ イブリダイゼーション効果は減少した。 溶液Fにおいて、ホルムアミドは塩が存在しない環境下でハイブリダイゼーシ ョンの効果を高めるのに重要な役割を演じた。10%の硫化デキストランの存在 下でホルムアミド濃度が増加すると、溶液の粘性の増加はハイブリダイゼーショ ン効果を減少させるようであった。さらに、高濃度のホルムアミドはFISH処 理中に核や染色体に対して修繕不能な構造的ダメージを引き起こす。最良のホル ムアミド濃度は20%±5%であると確認された。10%以下のホルムアミド濃 度では、ラバーセメントでのシール処理が施されていなければ、スライドはハイ ブリダイゼーション中にカバースリップの周辺で乾燥する傾向にあった。これら の乾燥スライドは蛍光シグナルを発生しなかった。30%以上のホルムアミド濃 度では、本発明の変性−ハイブリダイゼーション条件下で、スライドは細胞ある いは核の形態学上の特性に大きな破壊作用を及ぼした。ホルムアミドは変性作用 を有しており、酵素に対して不活性であるため、溶液Fは、タンパクあるいは酵 素(例:ワサビ過酸化酵素、β−ガラクトシダーゼ、あるいはアルカリホスファ ターゼ)とラベルされたプローベに対しては普通は使用できない。しかし、ホル ムアミドはDNA/RNAの特定プローベでの効果的なハイブリダイゼーション に対しては限定された濃度(すなわち、20%±5%)で使用が可能なようであ る。溶液Fで処理されたサンプルは、ラバーセメントでシール処理がされていな いものにおいては、長時間にわたる乾燥オーブン(または乾燥インキュベータ) 内でのハイブリダイゼーションの最中にホルムアミドの蒸発によって素早く乾燥 する傾向を有している。一方、ハイブリダイゼーションが湿化インキュベータで 長時間実施されれば(ラバーセメント処理なし)、サンプルは過剰に湿気を吸収 する傾向にあった。従って、長時間にわたるハイブリダイゼーションでは、スラ イドを乾燥や過剰湿気吸収から保護するためにラバーセメントによるシール処理 は必要である。 溶液Gは非常に万能な変性−ハイブリダイゼーション媒液であった。蛍光イン ジツー・ハイブリダイゼーション中のグリセロールや硫化デキストランの正確な 役割は決定されていないが、グリセロール濃度が硫化デキストランの存在下でハ イブリダイゼーション効果を高めるのに重要な役割を演じているように考えられ る。加えて、一般的に、グリセロールは酵素とタンパクを安定させて保護する傾 向を有している。効果的なインジツー・ハイブリダイゼーションのための最良の グリセロール濃度は20%−30%であった。グリセロール濃度が35%以上に 上昇すると、あるいは、10%以下に下降すると、蛍光シグナルは大きく劣化し た。しかし、10%の硫化デキストランと共に20%−50%の範囲でグリセロ ール濃度を調整することで、ハイブリダイゼーションに悪影響を及ぼさず、シグ ナル検出能力にも悪影響を及ぼさずにハイブリダイゼーション温度とハイブリダ イゼーション時間を変化させることが可能である。20%−50%のグリセロー ル濃度はハイブリダイゼーションシグナルを達成させるのにさらに長いハイブリ ダイゼーション時間を要した。ラバーセメントでのシール処理は不要であった。 3)細胞内のプローベと核酸のための温度と時間。 80℃から115℃の範囲の変性温度を使用した末梢白血球の研究で、変性処 理が溶液Fで実施されようと、溶液Gで実施されようとも、(ラバーセメントで のカバースリップのシール処理なしの)標的核酸と標識プローベの同時変性処理 が最も明るい蛍光シグナルを提供することが確認された。これら蛍光シグナルは 80℃以下あるいは110℃以上での変性処理によって大きく損なわれた。従っ て、標的核酸の変性は溶液FあるいはGの存在下で95℃から105℃にて最も 効果的であると思われる。 95℃から110℃での最良の変性時間は1.5±0.5分間であると確認さ れた。100℃±5℃での1分間以内あるいは2分間以上の変性処理ではハイブ リダイゼーションシグナルは劣化した。ハイブリダイゼーションシグナルの密度 はこれら条件下では溶液Fでも溶液Gでもほとんど同じであった。 4)ハイブリダイゼーションのための温度と時間 100℃±5℃での1.5±0.5分間の標的核酸とプローベの同時変性処理 後、異なるハイブリダイゼーション温度(5分間の38℃から90℃)がラバー セメントでのカバースリップのシール処理なしでテストされた。その結果、50 ℃から60℃(55℃±5℃)が効果的なハイブリダイゼーションには最適であ ることが確認された。ハイブリダイゼーション温度が45℃以下に降下すると、 あるいは60℃以上に上昇すると、蛍光シグナルの密度は大きく損なわれた。従 って、標的核酸と標識プローベとの(溶液FあるいはGの存在下での)効果的な ハイブリダイゼーションには55℃±5℃が最適であることが確認された。 40xドライ対物レンズを使用した中間期核でのシグナルの列挙処理には5分 間のハイブリダイゼーション時間が前述の実験条件下で適当であった。一方、全 体で20−30分間のインキュベーション処理はハイブリダイゼーションシグナ ルを増強し、20x対物レンズで蛍光シグナルの列挙処理を可能にした。20x 対物レンズを使用した場合、核のサイズは列挙には小さすぎた。 他に、サンプルスライドを変性(denaturation)させるため、1.5±0.5 分間摂氏100度±5度にてアルミニウムシェルフ上に置かれた。前記スライド とシェルフは、ラボラトリーベンチのドローワー内に5分間入れられ、ラボラト リー内の周囲の温度まで自然冷却された。これも、効果的なハイブリダイゼーシ ョン(hybridization)という結果を得た。これらの条件下で観察された蛍光(f luorescence)シグナルは、上記の5分間摂氏55度±5度でのハイブリダイゼ ーションにより観察されたものとほとんど同じであった。 上記のハイブリダイゼーション手順は、どちらも15分間で蛍光ハイブリダイ ゼーションシグナルを非常に効果的に検出できたため、本発明にとって一晩中 (overnight)のハイブリダイゼーションは不要である。 しかしながら、一晩中のハイブリダイゼーションの有効性を確かめるため、以 下の3つの手順が行われた。 (a)変性スライドが約摂氏38度のドライインキュベーター又はオーブン内 にて一晩中培養された(incubated)。カバースリップとグラススライドの間に はラバーセメントによるシーリング(sealing)はされなかった。翌朝、当該ス ライドは、直接、ホストハイブリダイゼーション洗浄(post-hybridization was hings)の対象とされた(以下参照)。明るいハイブリダイゼーションシグナル が得られ、それによって40Xドライレンズ(dry lens)によるシグナルの計数 (enumeratin)が可能となった。 (b)変性スライドがラボラトリーベンチのドローワー内に室温にて一晩中入 れられた。カバースリップとグラススライドの間にはラバーセメントによるシー リングはされなかった。翌朝、当該スライドは、直接、ポストハイブリダイゼー ション洗浄の対象とされた(以下参照)。当該スライドの内のいくつかは、ポス トハイブリダイゼーション洗浄の前に、5分間摂氏55度±5度で培養(インキ ュベート)された。何れの場合も、明るいハイブリダイゼーションシグナルが検 鏡でき、40Xドライレンズによる分析が可能であった。従って、摂氏55度に て再度ハイブリダイズする必要は無かった。 (c)摂氏95度−105度での1.5分間の変性の後、変性スライドを収納 した熱いアルミニウムシェルフをラボラトリーベンチのドローワー内に一晩中入 れ、ついで当該アルミニウムシェルフ上のスライドを自然冷却し、一晩中放置し た。カバースリップとグラススライドの間にはラバーセメントによるシーリング はされなかった。翌朝、当該スライドは、ポストハイブリダイゼーション洗浄の 対象とされた(以下参照)。明るいハイブリダイゼーションシグナルが、40X ドライレンズにて鏡検できた。 これらの研究から、本発明においては、変性スライド(熱いアルミニウムオー ブンシェルフ上の又は外の)をラボラトリー内の室温にて一晩中放置した後、さ らにハイブリダイゼーションすることを必要としないことが確かめられた。溶液 Gについては、周囲の温度にて一晩中放置することにより十分なハイブリダイゼ ーションが自然に生じた。 溶液Fは早く乾燥するため、室温の又は摂氏38度でのドライインキュベータ ー内でのラバーセメントによるシーリング無しで一晩中ハイブリダイゼーション することは、溶液Fについては試みられなかった。しかしながら、ラバーセメン トを用いた一晩中のハイブリダイゼーションによっては、強いハイブリダイゼー ションシグナルが観察された。一方、上記から分かるように、溶液Gでは、ラバ ーセメントに頼ることなく、一晩中のハイブリダイゼーションにより、効果的な ハイブリダイゼーションシグナルが得られた。溶液G内のグリセロール(glycer ol)の存在が、サンプルを乾燥から防いだのである。 5)ポストハイブリダイゼーション洗浄及びシグナルの可視化(visualizatio n) ハイブリダイズされたスライドは、(カバースリップが取り除かれた後)摂氏 38度の50%フォルムアミド(formamide)/0.45%NaCl内に3分間 浸され、余分なプローベ(probes)又は非特異バウンド(non-specifically bou nd)プローベを取り除き、引き続いて摂氏38度の0.9%NaCl内に5分間 置かれ、フォルムアミドを取り除いた。 あるいは、ハイブリダイズされたスライドを摂氏60度の0.1%−0.2% NaCl内に5分間入れ、さらに摂氏60度の新しい0.1%−0.2%NaC l内に3分間入れることにより、フォルムアミドを使用しない洗浄が達成される 。 スライドを空気乾燥した後、顕微鏡にて鏡検できるようにすべく、当該スライ ドは、PI(FITCシグナルのため)のDAPI(Rhodaminシグナルのため) にて染色された。上記の条件により、フォルムアミドを用いる又は用いない何れ の洗浄手順も、非特異バウンド標識プローベ(non-specifically bound labeled probes)を取り除くのに非常に効果的である。フォルムアミドは、高価であり 毒性のある化学品である。本発明は、フォルムアミドをFISH手順から除くこ とができ、さらに、健康障害を防止するという点でより好ましいものである。 例3 ジゴキシゲニン標識X(digoxygenin-labeled X)及びビオチン標識Y(biotin-l abeled Y)(又はビオチン標識X及びジゴキシゲニン標識Y(dioxygenin-labeled Y))を用いた溶液F及びGによるFISH(間接FISH法) ジゴキシゲニン標識X及びビオチン標識Yプローベ(又はビオチン標識X及び ジゴキシゲニン標識Yプローベ)の混合プローベは、コマーシャルソースから( 商品として)得ることができた。当該プローベは、変性ハイブリダイゼーション F又はG溶液にて希釈された。 In situ ハイブリダイゼーション処理(即ち変性とハイブリダイゼーションと ポストハイブリダイゼーション洗浄)は、例1にて記載の通りに実施された。ポ ストハイブリダイゼーション洗浄の後、当該スライドは、空気乾燥された。ロー ダミン結合した(rhodamine-conjugated)アンチ-ジゴキシゲニン(種々のコマ ーシャルソースから利用可)及びFITCコンジュゲートしたアビジン(avidin )の適当な量の混合物が当該スライドに適用された。あるいは、ローダミンコン ジュゲートした及びFITCコンジュゲートしたアンチ-ジゴキシゲニンの混合 物が当該スライドに適用できる。当該スライドは、摂氏38度にて5分間湿気の あるインキュベーターの中でインキュベートされた。当該スライドは、PBS( phosphate-buffered saline:りん酸塩緩衝化生理食塩水)内にて2分間づつ3 回洗浄された。ついで当該スライドは、空気乾燥された。少量の染色剤(DAP I又はPI)が、例1にて述べたように、顕微鏡による鏡検の前に染色(counte rstain)のために当該スライド上に置かれた(spotted on)。これらの実験から 得られた状況から、分析のための油浸(immersion)レンズは不要であった。蛍 光による中間期核シグナルの計数(interphase nuclei signal enumeration by fluorescen ce)は、40X又は60Xドライ対物レンズ(dry objective)によって十分達 成された。 このインダイレクトFISHにては、追加的な抗体反応(antibody reaction )とそれに引き続く洗浄のために、全処理に11分間余分に必要となった。全イ ンダイレクトFISHプロトコールは、約30分から60分にて終了できる。 例4 ダイレクト標識蛍光(direct labeled fluorescent)及びインダイレクト標識 RNAプローベを用いた固定パラフィン埋設組織片(fixed paraffin embedded t issue sections)におけるmRNA FISH この例では、パラフィン埋設された胎盤の組織が、脱パラフィン処理(deparaf finized)、脱水(hydrated)及びプレハイブリダイズ(prehybridized)され、標 識RNAプローベを用いて、胎盤(placental)組織片内の核又は細胞質内のmR NAを検出すべく、溶液Fと0.1%ジエチルピロカーボネート(DEPC)の 混合物内にてハイブリダイズされた。この目的は、本発明によってmRNA F ISHが容易になり、明確なシグナルを作り出すことができるか否かを確かめる ためである。本発明は、以下に示す条件下において、mRNA FISH処理手 順を24時間以内で終了させることができた。放射性同位体を用いる従来技術に おいては、15日以上要している。 当該組織サンプルは、適当なサイズに切断され、摂氏5度の4%のパラホルム アルデヒド(paraformaldehyde)(最低一晩中)内に固定され(fixed)た後、 5%サッカロース(sucrose)(最低一晩中)内に処理されるまで置かれ、パラ フィン内に埋設され(embedded)、組織片(TS:tissue sections)に切断さ れた。当該組織片は、キシレン内にて脱パラフィン処理され、さらに、従来技術 にて定められたように、段階的な(graded)EtOHにて脱水処理された(hydr ated)。 当該TSは、プロテイナーゼK(Proteinase K)、2.5ug/mlから10ug/ml 内にて、摂氏37度で30分間から1時間半、消化処理され(digested)、りん 酸塩緩衝化生理食塩水(PBS)内にて3回洗浄された。当該TSは、溶液F及 びDEPC(プローベ無し)の混合物内にて摂氏37度で1時間プレハイブリダ イズされ、PBSにて3回洗浄され、シェイキング(shaking)により余分なP BSが取り除かれた。 当該プローベは、F−DEPC溶液内にて20ng/mlから200ng/mlに希釈さ れ、当該サンプルに加えられ(およそ 12.5ul/サンプル又は当該サンプルをカ バーするのに十分な量)、当該サンプル上にカバーグラスが置かれた。当該カバ ーグラスは、一晩中のハイブリダイゼーションのためにラバーセメントにてシー ルされたが、5時間以内のハイブリダイゼーションには、ラバーセメントは不要 であった。 当該TSは、当該プローベの濃度(concentration)に依存して摂氏55度から 90度で3から24時間オーブン内に置かれた。当該カバーグラスは、取り除か れ、当該サンプルは、摂氏60度で0.15%NaCl内で7分間洗浄された。 15ulのアンチフェード(antifade)(Vector Laboratories)が各サンプルに 置かれ、カバーグラスが施された。当該スライドは、60Xのドライレンズを用 いて、Texas redトリプルバンドパスフィルタ付きの蛍光顕微鏡にて観察された 。シグナルが細胞質(cytoplasm)内に見られた。 例5 ダイレクト標識蛍光及びインダイレクト標識RNAプローベを用いた固定パラ フィン埋設組織片における、DNA FISH この例において、パラフィン埋設組織片は、脱パラフィン処理され、再び脱水 処理され、変性され、溶液F及びG内でハイブリダイズされた。その目的は、パ ラフィン埋設組織片内におけるDNA FISHについての本発明の有効性を確 かめるためである。 当該組織及び組織片(TS)は、例4における場合と同様に準備された。当該 プローベ(Imagenetics/Vyses,Inc.、Oncor Inc.、BDS Inc.)は、1ulから99 ulまで希釈され、およそ12.5 ul/サンプル又はサンプルをカバーするのに充分な量 が加えられ、サンプル上にカバーグラスが置かれた。当該カバーグラスは、ラバ ーセメントにてシールされ、摂氏100度から110度で1.5分間変性された 後、一晩中のハイブリダイゼーションに供されたが、5時間以内のハイブリダイ ゼーションにはラバーセメントは使用されなかった。当該TSは、ハイブリダイ ゼーションオーブン内に摂氏55度から90度の温度で3時間から24時間置か れた。当該ガバーグラスは取り除かれ、当該サンプルは、摂氏60度で0.15 %NaCl内で7分間洗浄された。15ulのアンチフェード(Vector Laborator ies)と染色剤(DAPI又はPI)の混合物が各サンプルに置かれ、カバーグ ラスが施された。当該スライドは、Texas redトリプルバンドパスフィルタ付き のエピ蛍光顕微鏡(epifluorescence microscope)にて観察され、中間期の核( interphase nuclei)内のシグナルが40Xのドライレンズを用いて見られた。 例6 異なるフィクサチーフ(fixatives)及びダイレクト標識蛍光及びインダイレ クト標識DNAプローベを用いたペリフェラルブラッド単核細胞(Peripheral b lood mononuclear cells:PBMC)及びポリモルフォヌクレアセル(polymorp honuclear cells:PMN)における、DNA FISH このサンプルにおいては、異なるフィクサチーフが、ダイレクト標識蛍光及び インダイレクト標識DNAプローベとともに使用された。その目的は、種々のフ ィクサチーフにて本発明が使用できることを示すためである。ペリフェラルブラ ッドが、アンチコアギュラント(anticoagulant)チューブ内に集められ、従来 技術にて述べたようにPBMN及びPNMセパレートされ、種々のフィクサチー フ、 1)摂氏−20度で少なくとも30分間 3:1 メタノール(Methanol):グ レーシャルアシディックアシド(Glacial acidic acid)(MeOH:Hac)フ ィクサチーフ、 2)30分から3時間 4%パラフォルマリデハイド(paraform aldehyde)の後、処理のため、スライドに適用され、空気乾燥された、 3)摂 氏−20度で 少なくとも30分間 メタノール、 にて固定された。 フィクサチーフ (1)3:1 MeOH:Hac による固定方法は、例1にて先に述べた。 (2)空気乾燥されたスライド上のパラフォルマリデハイドにて固定された細 胞は、2.5ug/mlから10ug/mlのプロテイナーゼK(proteinase k)にて処理 され、摂氏37度で30分間から1時間半消化され、PBS内にて3回洗浄され た。 (3)当該細胞は、高速で旋回され(vortexed)摂氏−20度のメタノールが 一度に数滴計8ml加えられ、その後、摂氏−20度の冷凍庫内に少なくとも3 0分間入れられた。上記の各固定方法に従い、当該サンプルは、本発明の既に述 べた理想的な方法(例1)で処理された。当該スライドは、Texas redトリプル バンドパスフィルタ付きの蛍光(fluorescent)顕微鏡にて見られ、中間期の核 内のシグナルが40Xのドライレンズを用いて観察された。 例7 ダイレクト標識蛍光及びインダイレクト標識DNAプローベを用いた、3:1 MeOH/Hac にて固定されたマターナルペリフェラルブラッドサーキュレ ーション(maternal peripheral blood circulation)からのフェイタル細胞(Feta l cells)内でのFISH マターナルペリフェラルブラッドが、アンチコアキュラント(anticoagulant )チューブ内に集められ、従来技術にて述べたように、当該フェイタル細胞が分 離され、摂氏−20度で少なくとも30分間 3:1 MeOH:Hacフィクサチ ーフ内にて固定された。当該サンプルは、1000gにて10分間遠心分離され 、細胞密度が分析に充分な量に達するまで、各スライドに10ulのサンプルが適 用された(12mmの蛍光抗体サークル:antibody circle)。 7ulの希釈されたプローベがサンプルに加えられ、サンプル上にカバーグラス が施された。当該サンプルは、既に述べた本発明の理想的な方法(例1)で処理 された。当該スライドは、Texas redトリプルバンドパスフィルタ付きのエピ蛍 光顕微鏡にて鏡検された。 例8 ダイレクト標識蛍光及びインダイレクト標識DNAプローベを用いた、3:1 MeOH/Hac にて固定された精液(Sperm)及びノンカルチャードアムニオサ イト(noncultured Amniocytes)内でのFISH FISHのための精液及びノンカルチャードアムニオサイトの準備方法は、同 じである。 精液又はアムニオサイトのアリコット(aliquots)は、15mlセントリフュー ジチューブ内に置かれた。2mMジチオスレイトル(Dithiothreitol:DTT)を 有するPBSが、クロマチン(chromatin)をデコンデンス(decondense)するため に、室温にて45分間、ml当たり10〜20x106の濃度で精液又はアムニ オサイトに加えられ、その後、160gにて5分間遠心分離された。スーパーネ イタント(supernatant)が破棄され(discarded)、摂氏−20度の8mlの3:1 MeOH/Hac が加えられ、当該サンプルは、旋回された(vortexed)。当該 サンプルは、摂氏−20度で少なくとも30分間3:1 MeOH/Hac にて 固定された。好ましい固定時間は、摂氏−20度で一晩中である。当該精液又は アムニオサイトサンプルは、1000gにて10分間遠心分離された。スーパー ネイタントは取り除かれ、サンプルは、適量の3:1 MeOH:Hac にて再 度サスペンドされた(resuspended)。フィクサチーフ内にサスペンドされた10u lのサンプルは、スライド上に置かれ(12mmサークル)、均一な拡散(even distrib ution)が確保される。当該スライドは、少なくとも5分間空気乾燥された。溶液 F又はG内で希釈された(1ulから99ulまで)7ulのDNAプローベ(Imagene tics/Vysis,Inc.、Oncor Inc.、BDS Inc.)が各々12mmサークルに加えられ 、12mmの円形カバーグラスにてカバーされた。当該サンプルは、既に述べた 本発明の理想的な方法(例1)で処理された。当該スライドは、Texas redトリ プルバンドパ スフィルタ付きの60Xドライレンズの蛍光顕微鏡にて鏡検された。 上記の例は、上記の例中で一般的に又は特に記載された反応剤及び/又は操作 条件を変更しても同様の成功を収めることができる。本発明は、好適実施例を特 に参照しながら詳細に説明されたが、他の実施例においても同様の結果を得るこ とができる。本発明のバリエーション及び変更例は、当業者にとって明らかであ り、そのような変更例と均等物は、添付の請求の範囲にてカバーされるべきもの である。上記において引用された全ての参考文献、出願、特許及び刊行物におけ る全ての開示事項は、参考とされたい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 トンプソン,ドナルド,エム. アメリカ合衆国 ニューメキシコ州 87108 アルバカーキ,ノースイースト, モントクレール ドライブ,507番地 (72)発明者 サルト,グロリア,イー. アメリカ合衆国 ニューメキシコ州 87109 アルバカーキ,ノースイースト, チャージャー トレール,7833番地

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.インジツー・ハイブリダイゼーション処理を実行するための溶液であって 、 約8重量%から12重量%の硫化デキストランと、 約10体積%から30体積%のホルムアミドと、 塩と、 を含むことを特徴とする溶液。 2.前記塩はNaCl、KCl、及びサリンソジウムシトレート(saline sod ium citrate)から成る群から選択されたものであることを特徴とする請求項1 記載の溶液。 3.ジエチルピロカーボネート(diethylpyrocarbonate)をさらに含んでいる ことを特徴とする請求項1記載の溶液。 4.グリセロールを含んだインジツー・ハイブリダイゼーション処理を実行す るための溶液。 5.硫化デキストランをさらに含んでいることを特徴とする請求項4記載の溶 液。 6.前記硫化デキストランは約8重量%から12重量%が含まれていることを 特徴とする請求項5記載の溶液。 7.前記グリセロールは約15重量%から25重量%が含まれていることを特 徴とする請求項4記載の溶液。 8.塩をさらに含んでいることを特徴とする請求項4記載の溶液。 9.前記塩はNaCl、KCl、及びサリンソジウムシトレートから成る群か ら選択されていることを特徴とする請求項8記載の溶液。 10.前記塩は約0.9重量%含まれていることを特徴とする請求項8記載の溶 液。 11.ジエチルピロカーボネートをさらに含んでいることを特徴とする請求項4 記載の溶液。 12.蛍光インジツー・ハイブリダイゼーション(FISH)のための方法であ って、 変性ステップと、 5分以内のハイブリダイゼーションステップと、 ハイブリダイゼーソン後のステップと、 を含んでいることを特徴とする方法。 13.前記変性ステップは約1分間から2分間実施されることを特徴とする請求 項12記載の方法。 14.前記変性ステップは約95℃から105℃で実施されることを特徴とする 請求項13記載の方法。 15.前記ハイブリダイゼーション後のステップは約5分間から10分間実施さ れることを特徴とする請求項12記載の方法。 16.前記ハイブリダイゼーション後のステップは約55℃から65℃で実施さ れることを特徴とする請求項13記載の方法。 17.前記ハイブリダイゼーションステップは溶液内で実施され、その溶液は、 約8重量%から12重量%の硫化デキストランと、 約10体積%から30体積%のホルムアミドと、 塩と、 を含むことを特徴とする請求項12記載の方法。 18.前記溶液はジエチルピロカーボネートをさらに含んでいることを特徴とす る請求項17記載の方法。 19.前記ハイブリダイゼーションステップは溶液内で実施され、その溶液は硫 化デキストランとグリセロールとを含んでいることを特徴とする請求項12記載 の方法。 20.前記溶液はジエチルピロカーボネートをさらに含んでいることを特徴とす る請求項19記載の方法。 21.前記溶液は塩をさらに含んでいることを特徴とする請求項19記載の方法 。 22.前記変性ステップと前記ハイブリダイゼーションステップとは基材上のサ ンプルの定着剤が存在しない条件下で実施されることを特徴とする請求項12記 載の方法。 23.前記変性ステップと前記ハイブリダイゼーションステップとはホルムアミ ドが存在しない条件下で実施されることを特徴とする請求項12記載の方法。 24.前記ハイブリダイゼーションの後ステップはホルムアミドが存在しない条 件下での洗浄ステップを含んでいることを特徴とする請求項12記載の方法。 25.インジツー蛍光ハイブリダイゼーション(FISH)のための方法であっ て、 95℃から105℃での変性ステップと、 45℃から60℃でのハイブリダイゼーションステップと、 ハイブリダイゼーション後のステップと、 を含んでいることを特徴とする方法。 26.前記変性ステップと、前記ハイブリダイゼーションステップと、前記ハイ ブリダイゼーション後のステップとは全て15分以内に完了することを特徴とす る請求項25記載の方法。 27.前記ハイブリダイゼーションステップは溶液内で実施され、その溶液は、 約8重量%から12重量%の硫化デキストランと、 約10体積%から30体積%のホルムアミドと、 塩と、 を含むことを特徴とする溶液。 28.前記溶液はジエチルピロカーボネートをさらに含んでいることを特徴とす る請求項27記載の方法。 29.前記ハブブリダイゼーションは溶液内で実施され、その溶液は硫化デキス トランとグリセロールとを含んでいることを特徴とする請求項25記載の方法。 30.前記溶液はジエチルピロカーボネートをさらに含んでいることを特徴とす る請求項29記載の方法。 31.前記溶液は塩をさらに含んでいることを特徴とする請求項29記載の方法 。 32.前記変性ステップと前記ハイブリダイゼーションステップとは基材上のサ ンプルの定着剤が存在しない条件下で実施されることを特徴とする請求項25記 載の方法。 33.前記変性ステップと前記ハイブリダイゼーションステップとはホルムアミ ドが存在しない条件下で実施されることを特徴とする請求項25記載の方法。 34.前記ハイブリダイゼーション後のステップはホルムアミドが存在しない条 件下での洗浄ステップを含んでいることを特徴とする請求項25記載の方法。 35.mRNAのためのインジツー・ハイブリダイゼーション処理方法であって 、 a)ハイブリダイゼーション前ステップと、 b)5分以内でのハイブリダイゼーションステップと、 c)ハイブリダイゼーション後ステップと、 を含んでいることを特徴とする方法。 36.前記ハイブリダイゼーション前ステップと、前記ハイブリダイゼーション ステップと、前記ハイブリダイゼーション後ステップとは24時間以内で完了す ることを特徴とする請求項35記載の方法。 37.前記mRNAは固定されたパラフィン埋め込み組織の核から得られたもの であることを特徴とする請求項35記載の方法。 38.培養細胞あるいは非培養細胞の核内のDNAまたはmRNAに対して有効 であることを特徴とする請求項35記載の方法。 39.mRNAのためのインジツー・ハイブリダイゼーション処理方法であって 、 a)37℃から55℃でのハイブリダイゼーション前ステップと、 b)45℃から85℃でのハイブリダイゼーションステップと、 c)ハイブリダイゼーション後ステップと、 を含んでいることを特徴とする方法。 40.前記ハイブリダイゼーション前ステップと、前記ハイブリダイゼーション ステップと、前記ハイブリダイゼーション後ステップとは24時間以内で完了す ることを特徴とする請求項39記載の方法。 41.前記mRNAあるいはDNAは固定されたパラフィン埋め込み組織の核か ら得られたものであることを特徴とする請求項39記載の方法。 42.前記DNAあるいはmRNAは培養細胞あるいは非培養細胞の核から得ら れたものであることを特徴とする請求項39記載の方法。 43.前記ハイブリダイゼーションステップは、変性温度から室温までの制御温 度降下のもとに実行されることを特徴とする請求項25記載の方法。 44.前記ハイブリダイゼーションステップは、変性温度から室温までの非制御 温度降下のもとに実行されることを特徴とする請求項25記載の方法。 45.固定されたパラフィン埋め込み組織と、冷凍組織切片と、培養細胞あるい は非培養細胞から成る群から選択された少なくとも1つの構成要素の核あるいは 細胞質のmRNAに対して有効であることを特徴とする請求項35記載の方法。 46.ニトロセルロース紙と、ナイロン紙と、ブロット処理技術媒体とから成る 群から選択された少なくとも1つの媒体において有効であることを特徴とする請 求項35記載の方法。 47.固定されたパラフィン埋め込み組織と、冷凍組織切片と、培養細胞あるい は非培養細胞の核あるいは細胞質の核酸の検出と、ニトロセルロースまたはナイ ロン紙あるいはブロット処理技術に関連して使用される他の媒体に対して有効で あることを特徴とする請求項12記載の方法。 48.ニトロセルロース紙、ナイロン紙、及びブロット技術媒体から成る群から 選択された少なくとも1つの媒体上に載せられた、固定されたパラフィン埋め込 み組織と、冷凍組織切片と、培養細胞あるいは非培養細胞から成る群から選択さ れた少なくとも1つの構成要素の核あるいは細胞質のmRNAに対して有効であ ることを特徴とする請求項35記載の方法。 49.前記ハイブリダイゼーションステップは約45℃から60℃で実施される ことを特徴とする請求項12記載の方法。
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