JPH1150276A - 結露・水濡れ後の防錆方法 - Google Patents

結露・水濡れ後の防錆方法

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JPH1150276A
JPH1150276A JP21994697A JP21994697A JPH1150276A JP H1150276 A JPH1150276 A JP H1150276A JP 21994697 A JP21994697 A JP 21994697A JP 21994697 A JP21994697 A JP 21994697A JP H1150276 A JPH1150276 A JP H1150276A
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JP
Japan
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rust
water
rust preventing
oil
dew condensation
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Pending
Application number
JP21994697A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Takahashi
利明 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fudo Kouban Kogyo Kk
Original Assignee
Fudo Kouban Kogyo Kk
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Publication date
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  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 結露・水濡れした後で使用しても防錆能力が
きわめて高く長期間の錆の発生を抑えることができる。
しかも迅速且つ容易に防錆作業が行え、結露・水濡れ後
の錆の発生を少なくする。 【解決手段】 N−シクロヘキシル−シクロヘキシルア
ミンを主成分とする気化性防錆剤を8重量%と、ノルマ
ルプロパノールのアルコール溶液を16重量%と、防錆
油を76重量%とを混合した気化性防錆液を結露した金
属表面にスプレイする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄及びニッケル・
クローム・錫・鉛・鋳物材料等の金属を材料とする部品
・製品が結露した後、又は水に濡れた後における錆の発
生を防止する防錆方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の防錆は、防錆油を防錆する金属表
面に塗布することによって行なわれている。従来の防錆
油を塗布する防錆方法は、金属表面が水で濡れたり、又
は結露した後ではあまり効果がなく錆を発生させるもの
であった。そのため、金属表面が水濡れした場合及び結
露した場合は、よくその金属表面の水・蒸気を除去した
後防錆油を塗布しなければならなかった。金属表面の水
・蒸気を除去する方法は、吸水布・吸水紙を用いて金属
表面を拭く方法・乾燥空気に晒して表面を乾燥させる方
法があるが、手間と時間のかかるものであった。しかも
水濡れ・結露すると直ちに錆は進行し、一日で目視でき
る程に錆は成長する。従って、水濡れ・結露すると迅速
に除去作業をせねばならず、現実的には除去作業が行え
ない場合が多い。屋外に製品を仮置する場合、建築途中
の構造金属材では、錆の発生を防ぐことが難しいもので
あった。工場内,室内に置かれ雨水に濡れない場合でも
結露・高湿度で錆が発生する。これらを防ぐため、防塵
シート掛け,工場の出入口のシャッター・ドア等の閉止
の励行,換気扇,扇風機等を起動させて結露・高湿にな
らないようにしているが、錆を防ぐことは困難であっ
た。工場内・保管倉内において、保管中又は加工途中・
出荷待ちの時点で錆を発生させ、商品価値を落したり、
又除錆作業等の後処理を必要となることがしばし起きて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は従来のこれらの問題点を解消し、結露・水濡
れ後でも高い防錆力を有し、しかも結露・水濡れ後迅速
且つ容易に処置できる優れた結露・水濡れ後の防錆方法
を提供することにある。本発明の他の課題は、油が使え
ない製品・工程においても使用できる結露・水濡れ後の
防錆方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) 気化性防錆剤を防錆油に混和した気化性防錆液
を、結露又は水濡れした金属表面に散布することを特徴
とする結露・水濡れ後の防錆方法 2) 気化性防錆剤をアルコール溶液に混和した気化性
防錆液を、結露又は水濡れした金属表面に散布すること
を特徴とする結露・水濡れ後の防錆方法 3) 気化性防錆剤とアルコール溶液と防錆油とを混和
した気化性防錆液を、結露又は水濡れした金属表面に散
布することを特徴とする結露・水濡れ後の防錆方法 4) 気化性防錆剤とアルコール溶液と油でない液体と
を混和した気化性防錆液を結露又は水濡れした金属表面
に散布することを特徴とする結露・水濡れ後の防錆方法 5) 油でない防錆力のある液体が水である前記4)記
載の結露・水濡れ後の防錆方法 6) 気化性防錆剤がN−シクロヘキシル−シクロヘキ
シルアミン(N−cyclohexyl−cycloh
exanamine)を主成分とする前記1)〜5)何
れか記載の結露・水濡れ後の防錆方法 7) アルコール溶液がノルマルプロパノールである前
記2)〜5)何れか記載の結露・水濡れ後の防錆方法 8) 気化性防錆剤がN−シクロヘキシル−シクロヘキ
シルアミン(N−cyclohexyl−cycloh
exanamine)を主成分とし、又アルコール溶液
がノルマルプロパノールである前記2)〜5)何れか記
載の結露・水濡れ後の防錆方法 にある。
【0005】
【作用】本発明では、金属表面が結露又は水濡れすると
なるべく早めに金属表面に本発明の気化性防錆液を散布
・吹付ける。本発明の気化性防錆液にはN−シクロヘキ
シル−シクロヘキシルアミン(N−cyclohexy
l−cyclohexanamine)等の気化性防錆
剤が混入しているので本気化性防錆液を金属表面に散布
・吹付けすると、気化性防錆剤と防錆油、アルコール溶
液・水等の非油性の防錆溶液が結露水・濡れた水中に溶
け込み、結露水・濡れ水自体を防錆液に転化させ、その
中に混入した防錆剤が金属表面を膜状に被覆し、防錆効
果が迅速に発現する。即ち、金属表面が結露・水濡れし
てもその表面に防錆剤の膜が形成され防錆効果を発生さ
せる。又、膜の中に防錆油・気化していない残存の気化
性防錆剤があって、逐次気化することにより継続的に金
属表面を覆うことで防錆日数を長くすることができる。
又、油でない防錆液体として水も使用できるものであ
る。又結露に対して防錆効果を劣化させることなく使用
できる。又、油でない防錆溶体としてアルコール溶液,
水も使用でき、安価に製造できる。この場合、油が使え
ない製品、油を使いにくい工程の製品において有効であ
る。しかも水・湿気・結露の多い場所でも水が防錆液体
として機能するのでこれらの場所でも防錆効果を高く維
持して使用できる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の気化性防錆液としては、
軟質結晶状のN−シクロヘキシル−シクロヘキシルアミ
ン(N−cyclohexyl−cyclohexan
amine),4−シクロヘキシル−ベンゼンアミン
(4−cyclohexyl−benzenamin
e)が望ましく、他にシクロヘキサノール(Cyclo
hexanol),シクロヘキサノン(Cyclohe
xanone)等があり、商品としてはフェロガード1
00E(商標名,販売会社 株式会社ユーエスシー)が
知られている。この気化性防錆剤の混合率は実用的には
10重量%以下で混合し、他は防錆油主体の場合、アル
コール溶液主体の場合、水を多くアルコール溶液を混合
させる場合がある。油が使える製品・工程に対しては防
錆油を含むものが長期間の防錆ができ望ましい。油が使
えない場合は、アルコール溶液又は水を混合させるもの
がよい。本発明のアルコール溶液としては、ノルマルプ
ロパノールが望ましいが、これに限定されるものではな
い。又、防錆油・油でない防錆液体としては、気化性防
錆剤をよく混和させる油・水が使用され、混合比率は7
0〜90重量%が実用的である。
【0007】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。 ;実施例1 本実施例1の気化性防錆剤は、気化性防錆剤としてN−
シクロヘキシル−シクロヘキシルアミン(N−cycl
ohexyl−cyclohexanamine)と4
−シクロヘキシル−ベンゼンアミン(4−cycloh
exyl−benzenamine)他とからなるフェ
ロガード100E(商標名,販売会社株式会社ユーエス
シー)を8重量%、又防錆油としてダフニーオイルコー
トZ3(商標名,販売会社 出光興産株式会社)を76
重量%、アルコール溶液としてノルマルプロパノールを
16重量%を混合した気化性防錆液を使用する。この気
化性防錆液の結露・水濡れ後の防錆能力を下記のように
試験した。まず研磨した2枚の同じ冷延鋼板に水をスプ
レイし、鋼板表面に結露状態をつくる。そして1枚の鋼
板はそのまま放置し、他の一枚には上記の気化性防錆液
をその上からスプレイした。 その結果 ・本実施例気化性防錆液非使用のそのまま放置の鋼板の
方には、翌日には錆の発生が大であった。 ・一方本実施例の気化性防錆液を使用(スプレイ)した
鋼板は、その後57日経過しても錆の発生はなく、結露
後の防錆力はきわめて高いものであった。 ;実施例2 本実施例2は、アルコール溶液に気化性防錆剤を混合さ
せた例である。本実施例2の気化性防錆剤として前実施
例1と同じフェロガード100E(商標名)を3重量%
の割合でノルマルプロパノール97重量%に混入した気
化性防錆液を使用した。この防錆液は油を塗布できない
製品、又は中間製品の表面の油取り工程のない油を避け
なくてはならない場合に有効である。この実施例の結露
・水濡れ後の防錆力を下記のように試験した。まず研磨
した2枚の同じ冷延鋼板を用意し、その鋼板に水をスプ
レイし、結露状態をつくる。一枚は結露状態のまま放置
し、他の一枚には結露状態の上から上記の気化性防錆液
をスプレイした。その結果、本実施例の防錆液を使用せ
ず放置した鋼板は、翌日錆の発生が大であった。一方上
記アルコール溶液を用いた実施例2の防錆液をスプレイ
した鋼材の表面は、水のスプレイ後(結露後)20日間
錆の発生は認められなかった。又、12月,1月日本全
国で結露が発生し、鋼板のコイルが結露したが実施例2
の防錆液をスプレイしたら翌日結露水は気化し、錆の発
生は全くなく、22日間の防錆が行え、出荷できた。 ;実施例3 実施例3は、気化性防錆剤と、アルコール溶液と非油性
の防錆液体とを混合する例である。気化性防錆剤として
は上記のフェロガード100E(商標名)を3重量%、
アルコール溶液としてノルマルプロパノールを8重量
%、非油性の防錆液体として水を89重量%の割合で混
合した。この実施例3も実施例1に近い防錆効果を有し
た。この実施例3の防錆剤は、油が使えない製品・工程
において使用できる。特に、水分・湿気・結露が多い場
所・工程での使用に有効で、水分・湿気があっても本防
錆剤中の水と一体化して防錆膜を形成し、防錆効果の低
下を生起しない。
【0008】
【発明の効果】以上の様に、本発明の防錆方法では、結
露・水濡れ後でも高い防錆力を有し、長期間錆の発生を
防ぐことができる。特に従来技術では困難であった結露
・水濡れ後の処理は、本発明の気化性防錆液を散布・ス
プレイするだけの簡単な操作でよいので、容易且つ迅速
に防錆作業が行える。よって、結露・水濡れ後の防錆を
確実且つ容易とした。気化性防錆液の溶液として油でな
い液体(アルコール溶液・水等)が使用できるので、油
が使えない製品・工程での防錆にも有効である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化性防錆剤を防錆油に混和した気化性
    防錆液を、結露又は水濡れした金属表面に散布すること
    を特徴とする結露・水濡れ後の防錆方法。
  2. 【請求項2】 気化性防錆剤をアルコール溶液に混和し
    た気化性防錆液を、結露又は水濡れした金属表面に散布
    することを特徴とする結露・水濡れ後の防錆方法。
  3. 【請求項3】 気化性防錆剤とアルコール溶液と防錆油
    とを混和した気化性防錆液を、結露又は水濡れした金属
    表面に散布することを特徴とする結露・水濡れ後の防錆
    方法。
  4. 【請求項4】 気化性防錆剤とアルコール溶液と油でな
    い液体とを混和した気化性防錆液を結露又は水濡れした
    金属表面に散布することを特徴とする結露・水濡れ後の
    防錆方法。
  5. 【請求項5】 油でない防錆力のある液体が水である請
    求項4記載の結露・水濡れ後の防錆方法。
  6. 【請求項6】 気化性防錆剤がN−シクロヘキシル−シ
    クロヘキシルアミン(N−cyclohexyl−cy
    clohexanamine)を主成分とする請求項1
    〜5何れか記載の結露・水濡れ後の防錆方法。
  7. 【請求項7】 アルコール溶液がノルマルプロパノール
    である請求項2〜5何れか記載の結露・水濡れ後の防錆
    方法。
  8. 【請求項8】 気化性防錆剤がN−シクロヘキシル−シ
    クロヘキシルアミン(N−cyclohexyl−cy
    clohexanamine)を主成分とし、又アルコ
    ール溶液がノルマルプロパノールである請求項2〜5何
    れか記載の結露・水濡れ後の防錆方法。
JP21994697A 1997-07-30 1997-07-30 結露・水濡れ後の防錆方法 Pending JPH1150276A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007103833A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Disco Abrasive Syst Ltd 切削装置
JP2015124392A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 住鉱潤滑剤株式会社 防錆剤組成物
CN106835146A (zh) * 2017-02-10 2017-06-13 杭州派肯科技有限公司 一种设备内部金属及金属腔(管)内表面的雾化防锈方法

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JP2007103833A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Disco Abrasive Syst Ltd 切削装置
JP2015124392A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 住鉱潤滑剤株式会社 防錆剤組成物
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Effective date: 20070220

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