JPH11502634A - マルチモード干渉モードコンバータを使用した小型光−光スイッチおよび波長コンバータ - Google Patents
マルチモード干渉モードコンバータを使用した小型光−光スイッチおよび波長コンバータInfo
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Abstract
(57)【要約】
新型の、小型かつ好適な許容性を持って製造可能な光−光スイッチおよび/または波長コンバータを提供することであり、これは以下の全てまたはいくつかの特性を有するものである:− 小型− 良好なオン/オフ・スイッチング比− カスケード接続および双方向動作が可能− 極性に依存せずに実現可能− 非常に高速なスイッチングが可能異なった次元のモードで使用でき、情報信号と制御信号とを合成かつ分離することができる構成要素が必要である。本発明に係る小型のコンバータ結合器MMIは:1) 第一の基本モードを第一次のモードに変換する2) 第一次元のモードを第二の基本モードの像と合成3) MMIは同時に存在するモード用のモード分割器として機能する。形成された高次のモードの初期モードへの再変換可能である。制御信号が入力信号の位相変化だけでなく強度の変化ももたらすため、出力における良好なオン/オフ・スイッチング比を達成するための処置が必要である。良好なオン/オフ・スイッチング比の問題は可変の分割比を有する好適なモードカプラを解決することかできる。光−光スイッチおよび波長コンバータに対する別の方法においては、本発明に係る光モードコンバータを全く使用しないが、それでもいくつかまたは全ての特性を備える。
Description
【発明の詳細な説明】
マルチモード干渉モードコンバータを使用した小型光−光スイッチおよび波長
コンバータ
技術分野
この発明は集積型光技術ならびに通信の分野に属する。この発明は好適なオン
/オフ・スイッチ比を有する小型の光−光スイッチおよび波長コンバータに関す
る。光−光スイッチは少なくとも二つの光信号とともに動作する。これらを結合
するには新型のマルチモード干渉(MMI)カプラを使用し、これは少なくとも
一つの信号を−モード高い次元に変換し、他の信号を基本モードとして第一の信
号と重ね合わせることができる。MMIは非常に小型のものである。
従来の技術
光通信においては光信号がグラスファイバを介して伝送される。光信号処理は
通常集積光チップ上で行われる。このチップは例えば、ポリマ、半導体材料の薄
型フィルム、ガラス質材料等から形成される。このチップ上において光が波導路
内に誘導される[1]。波導路の臨界条件およびマックスウェル方程式を満たす
光のみが誘導される。波導路内において許容される異なった不連続の光の状態を
光りモードと呼称する。一つのモード内の強さの配分および位相の配分の位置の
次に別の次元を割り当てる。それらは基本モード、第一次元のモード・・・と言
われる。
典型的な波導路構成としてマルチモード干渉計(MMI)と呼ばれるものが知
られている。このMMIは光信号処理に関して様々な可能性を提供する。さらに
、MMIは光分割および結合器[2]、いわゆる“バタフライ”MMI[3]と
呼ばれる可変分割比を有する光分割器、また“マルチレッグ”MMI[4]とし
て使用することができる。
集積型光技術における新しい使用法は、高次元のモードを必要とする。モード
コンバータは基本モードをより高い次元のモードに変換し、同時により高い次元
のモードを別の基本モードと重ね合わせることを可能にする。モードコンバータ
は、断熱非対称型Y−結合器[6]として、2×2デジタル光スイッチ[7]お
よびマッ
ハ・ツェンダ干渉計(MZI)[6]内において使用される。
より高い次元のモードはより高速の光スイッチおよび波長コンバータ、すなわ
ち光−光素子においても効果的に使用することができる。特に、位相交差変調(
XPM)光−光スイッチおよび波長コンバータが1Gビットをはるかに越えるス
イッチングレートを達成することが知られている。その際、二つの光信号(故に
光−光)が必要とされる。一方はコンバータ内の目標波長の信号にしたがってス
イッチ内で転換する入力信号であり、他方はタイミングを提供する光制御信号で
ある。これらの信号はマッハ・ツェンダ干渉計(MZI)またはミケルソン干渉
計(MI)上に付加され、これは位相変調を行うために非線形の材料(例えば、
半導体増幅器等)を含んでいる。制御信号が存在するかどうかに応じて、MZI
内において入力信号の位相が変調される。位相は干渉計の一方のアーム上でシフ
トしなければならないため、基本的に非対称性[9]の構造を有する必要がある
。
この非対称性を実現するために様々な解決法が提案されている。以下のような
システムが実施または提案されている:
− 入力信号を非対称的にMZI内に分割する波長コンバータ[10]。ここで
信号分割器としていわゆる“方向性カプラ”が使用される。
− スイッチオンおよびオフを行うための信号出力を有する光−光スイッチ[1
1]。入力信号は非線形の部分要素を有するMZI上に対称的に付加され、これ
に対して、制御信号が光合成器を使用してMZIの一方のアーム上に非対称的に
付加される。制御信号は断熱非対称型Y−結合器によって第一次のモード(より
高次元のモード)の変換される。
これらのシステムが基盤としている理論は、非常に効果的なものである。しか
しながら、高次元のモードを形成するための構成要素も、また光−光要素もいく
つかの好ましくない特性を有する:
− 高次元のモードへの変換、および同時になされる断熱非対称型Y−結合器に
よる別の光信号との重ね合わせは非常に良好に機能するが、大きな長さと、また
製造時の許容性が限られていることが難点である。
− さらに、良好なスイッチング比を有するスイッチを提供することが望ましい
。さらに、上記の構造は位相シフトにともなう強さの変化を考慮に入れていない
ため
好適なものではない。この強さの変化を考慮しないと不良なスイッチング状態が
もたらされ、すなわち二つの出力のうちの少なくとも一方においてオン/オフ比
が不良なものとなる。
− 上記のスイッチは、入力または出力側の制御およびデータ信号を異なった波
導路に付加しないため、構成要素を唯一のチップ上に良好にカスケード接続する
ことはできない。また、制御信号がスイッチの一つの出力を妨害するため、双方
向動作も困難となる。
− 小型の光−光スイッチを必要とする使用分野がある。新規のより短い構成が
好適である。
別の問題は、キャリアの再結合時間に関する。これは光−光スイッチのスイッ
チング速度を制限する。強力な制御信号はMZIアームの非線形領域においてキ
ャリアを削減し、したがって非線形領域が次の信号に際してさらに削減されたキ
ャリア密度を有し、基本状態に回帰スイッチすることが困難である。この問題は
、時間シフトされた第二の制御信号を他方のアームに付加し、非線形領域を対称
的に放電させることによって回避することができる。制御信号を時間シフトする
代わりに、2つのMZIアーム上の2つの非線形領域を位置的にシフトすること
もでき、これも同様な効果をもたらす[12]。MZI構成における両方の信号
を時間シフトして同一の非線形領域に付加し、第二の信号が非線形領域に到達す
る前または非線形領域中にある最中に制御信号によってスイッチし、さらに再分
離および干渉を生じさせることを達成したとしても、放電された異なる非線形領
域の問題が残る。参照文献[13]には、極性化に基づいた解決方法が示されて
いる。新規のスイッチは極性に基づいたものであることが望ましい。
[1] T.タミール著、“集積光工学”、応用物理学第7巻論説、1985年
、スプリンガー社発行、第2版、ISBN0−387−096736。
[2] M.バッハマン、M.K.スミット、P.A.ベッセ、E.ジーニ、H
.メルショア、およびL.B.ソルダーノ著、“InGaAsP/InP4ポー
トマッハ・ツェンダ干渉計を使用した極性非感応型低電圧波導スイッチ”、OF
C/IOOC´93技術ダイジェスト、32−33頁、1993年2月、カリフ
ォルニア州サンノゼ。
[3] P.A.ベッセ、E.ジーニ、M.バッハマン、H.メルショア著、“
出力分割比の自由選択を備えた新規の1×2マルチ・モード干渉カプラ”ECO
C、1994年9月25−29日、フィレンツェ。
[4] M.バッハマン、Ch.ナドラー、P.A.ベッセ、H.メルショア著
、“InGaAsP/InPにおける小型極性非感応1×4マルチ・レッグ・マ
ッハ・ツェンダ干渉計スイッチ”ECOC、1994年9月25−29日、フィ
レンツェ。
[5] J.デリ他著の電気学会フォトン技術報告書、1992年11月、第4
巻、1238−1240頁。
[6] W.K.バーンズ、A.F.ミルトン著:“誘電板波導路におけるモー
ド変換”、電気学会ジェー・クォンタム電子、1975年、第QE−11巻第一
号、32−39頁。
[7] Y.シルバーベルグ他著、応用物理学報告書、1994年7月、第51
巻3905−3911頁。
[8] R.E.スタブジェール他著、“光学波長コンバータ”、ECOC、1
994年9月25−29日、フィレンツェ、635頁以降記載。
[9] T.ダーハース他著、“マッハ・ツェンダ構造におけるSOAによる全
光波長変換”、電気学会フォトン技術報告書、1994年1月、第6巻第11号
53頁以降記載。
[10] V.ボジュダーニ他著、“受動型非対称MZIにおける半導体光増幅
器のモノリシック集積を使用した5Gビット/s全光波長変換”、ECOC、1
9
94年9月25−29日、フィレンツェ、95頁以降記載。
[11] G.J.M.クリンジェン他著:“可変全光マッハ・ツェンダスイッ
チのモデリング”、波導光電子工学国際シンポジウム、1994年10月26−
28日、ブルックリン;第VII.6頁。
[12] K.I.リング他著、“カスケード接続および集積可能な、超高速、
全光、低制御エネルギ、短波長、非極性応答型スイッチの実演”、応用物理学報
告書、1995年7月、第67(5)号,605−607頁。
[13] K.タジマ他著、“超高速極性分離型マッハ・ツェンダ全光スイッチ
”、応用物理学報告書、1995年12月、第67号,3709−3711頁。
発明の説明
本発明の目的は、
新型の、小型かつ好適な許容性を持って製造可能な光−光スイッチおよび/ま
たは波長コンバータを提供することであり、これは以下の全てまたはいくつかの
特性を有するものである:
− 小型
− 良好なオン/オフ・スイッチング比
− カスケード接続および双方向動作が可能
− 極性に依存せずに実現可能
− 非常に高速なスイッチングが可能
情報信号および制御信号を合成および分離するために、まず異なった次元モード
の使用を可能にする構成要素を開発すべきである。これは、すなわち、一方で基
本モードから一つまたは複数のより高次元のモードへの光モード変換と、他方で
変換されたモードの小型の構成要素を用いての光信号との重合を可能にする構成
要素である。さらに、良好なオン/オフスイッチング比を達成する方法を提供し
、これによって好適なスイッチを実現することが必要である。さらに、本発明に
係る光コンバータを使用しないが、それにもかかわらず上記のいくつかのまたは
全ての特性を有する光−光スイッチおよび波長コンバータに対する別の方式が開
発された。
本発明によれば、光−光スイッチ内における第一の次元モードの結合の課題は
、新規の小型マルチモード干渉カプラによって解決する。このMMIはモード変
換、モード回帰変換、他のモードとの重合または異なった次元のモードを異なっ
た強さをもって共通の波導路に形成することを可能にする。光−光スイッチを2
つの良好なオン/オフ・スイッチング比を有するスイッチとして作動させること
を可能にするため、MZIシステム内に2つの非対称性を形成する。この方式は
、一般的に採用することができる。両方の非対称性は、MZIシステムの位相お
よび強さをともに制御できるよう選択される。提案されたスイッチは、その配置
にしたがって、カスケード接続可能かつ双方向動作が可能となり、これは容易に
分離可能な異なる次元のモードで動作するからである。“内部”MZIを有する
システムを使用すれば、上記のMMIを全く使用しないカスケード接続可能かつ
双方向動作可能なシステ
ムの構成が可能になる。
速度を制限するキャリアの再結合時間は、例えば、時間シフトした第二の制御
信号、または一つのモードを同一の非線形領域を前後して導通する異なった次元
のモードへ分割することによって解決することができる。
図面の簡単な説明
図1は、より高次元のモードを生成するよう作用するMMIの一実施例である
。
図2は、2つのモードを同一の波導路内に結合するとともに少なくとも一つの
モードを高次元のモードに変換するよう作用する、一般的なMMI−システムの
実施例である。
図3は、本発明にしたがって、基本モードを一つまたは複数の第一の次元のモ
ードおよび基本モード上に形成することができるMMIを示す。
図4は、a)具体例 K=1 b)具体例 K=2
を有する“ゼネラル(3K)×(3K)−MMIコンバータ結合器”の構成原理
である。
図5は、a)具体例 K=1 b)具体例 K=2
を有する“ゼネラル(4K)×(4K)−MMIコンバータ結合器”の構成原理
である。
図6は、“MMIコンバータ結合器”の変更例1の構成原理である。
図7は、“MMIコンバータ結合器”の変更例2の構成原理である。
図8は、“MMIコンバータ結合器”の変更例3の構成原理である。
図9は、異なった対称性を有する2つのモード(ここでは基本モードおよび第
一次元のモード)を異なった分割比をもってK個の出力に形成することを可能に
するMMIの構成原理の一例である。この例において、MMI上の波導路への入
力位置は、基本モードならびに第一次元のモードがいずれも同一の出力上におい
て同一の分割比を有するよう選択されている。この実施例において例えばK=2
を選択すれば、第一次元のモードならびに基本モードのいずれについても、出力
上における分割比は15:85となる。
図10は、2つの可能的な出力を有する光−光スイッチまたは波長コンバータ
の実施例であり、これは“MMIコンバータ結合器”内の制御信号を第一の次元
のモードに変換すると同時に、MZIの波導アーム上に付加する。
図11は、一つの出力を有する光−光スイッチまたは波長コンバータの実施例
であり、これは位相交差変調(XPM)の原理にしたがって動作するとともに、
コンバータ結合器MMIを介しての制御信号の結合および変換を可能にする。こ
の反射性MZI構造はMI構造とも呼ばれる。
図12は、2つの可能的な出力を有するXPM光−光スイッチの実施例であり
、これは入力信号Bを結合および分離するために非対称モード・カプラとして同
等の“バタフライ”MMI131および132を使用している。制御信号を結合
するためにはMMIコンバータ結合器133および137を使用する。
図13は、2つの可能的な出力を有するXPM光−光スイッチの実施例であり
、これは入力信号Bを結合および分離するために異なる“バタフライ”MMIを
非対称モード・カプラ141および142として使用している。制御信号を結合
するためにはMMIコンバータ結合器143および146を使用する。
図14は、第一次元のモード内における制御信号を、“3×3−MMIコンバ
ータ結合器”(図4(a))を使用して、2つの可能的な出力を有するXPM光
−光スイッチ内に結合および変換する実施例を示す。
図15は、良好なオン/オフ・スイッチング比を有する2つの出力を備えた一
般的なXPM光−光スイッチを示す。カプラ161および162はほぼ相反性ま
たは同一の信号強度分割比を有する“バタフライ”MMIである。中間部分16
3は、制御信号の結合および分離、非線形領域または位相シフタの形成の可能性
を示している。
図16は、より改善されたオン/オフ・スイッチング比を有する2つの出力を
備えたXPM光−光スイッチを示す。このスイッチは領域173および174に
おける異なった大きさの非線形領域によって特徴づけられる。モード・カプラ1
71は1×2−MMIであり、モード・カプラ172は2×2−MMIである。
図17は、基本的モードのみを使用し、“外部”MZIおよび“内部”MZI
から形成され、したがって信号Bおよび制御信号Aが出力において良好に分離さ
れる
光−光スイッチの一例である。
図18は、図17と同等なXPM光−光スイッチを示す。モード・カプラ17
1および172としてほぼ相反性または同一の信号強度分割比を有する“バタフ
ライ”MMIを使用し、したがって良好なオン/オフ分割比を有する。
図19は、本発明に係る小型の光−光スイッチを示しており、これは信号Bお
よび制御信号Aの結合に一つのカプラを要し、またこれらの分離にも一つのカプ
ラを必要とする。311,312は4×4−コンバータ結合器MMIである。
図20は、XPM光−光スイッチの一例であり、これは光信号Bをモードの次
元によって識別可能な2つの成分B´およびB´´に分割するとともに時間的に
シフトして非線形領域417内に付加し、したがって第二の信号B´´のみが屈
折係数の変化の影響を受けるよう制御信号が時間的に伝送される。
図21は、図5aにしたがった4×4−コンバータ結合器MMIを備える図2
0と同等なXPM光−光スイッチの一例である。
図22は、図15のMZI構成に基づいた良好なオン/オフスイッチング比を
有する電気制御式の光−光スイッチの概略図である。
図23は、図16のMZI構成に基づいた良好なオン/オフスイッチング比を
有する電気制御式の光−光スイッチの概略図である。
実施例
まず以下のいくつかの概念の定義について説明する:
− カプラ:モード分割器および/またはモード結合器の総称である。
− モード分割器:一つまたは複数の光モードを複数の光モードに分割するよう
作用する構成要素である。一般的にモード結合器として使用することができる。
− モード結合器:異なる入力モードを強度および位相関係に基づいて異なる出
力波導路上に合成する。一般的にモード分割器として使用することができる。
− モード分離器:異なる次元のモードをそれぞれ異なった一つの波導路上に形
成する構成要素である。
− モード・フィルタ:異なる次元のモードを異なる波導路上に形成する構成要
素である。
− 制御信号:非線形材料内において他の信号の位相を顕著に変化させることが
できる屈折係数の変化を形成するのに充分な強度を有する光信号である。状況に
応じて制御信号を情報信号として解釈することができる。
− XPM:“位相交差変調”の省略形である。マッハ・ツェンダ干渉計(MZ
I)またはミケルソン干渉計(MI)の正確な定義であり、非線形の媒体を有す
る少なくとも一つの領域を備える。
− 2つの良好な出力を有するスイッチ:入力波導路からの一つの入力信号を良
好なオン/オフ・スイッチング比をもって2つの出力上に形成することができる
スイッチである。以下においては、明確に記述しなくても、この種のスイッチは
さらに2つの入力からの信号を良好なオン/オフ・スイッチング比をもって一つ
の出力上に形成できるものとする。これに加えて、例えばスイッチを逆方向に動
作させるか、または2つの入力波導路を備えるスイッチを使用することができる
。
まず、MMIが光−光スイッチに対して使用されるためこの説明から開始し、
また添付図面を参照して本発明を明示する。
マルチモード干渉計は以下の構成要素(図1)を備えている:
− 入力モードを誘導することができる少なくとも一つの波導路11
− 干渉部材19(MMI自体)
− 生成されたモードを誘導することができる波導路出力12,13。
変換されたモード(より高次元のモード)はそれ自体の発生に対して重要な二
つの特性を有する:
− 変換されたモードは特徴的な強度曲線を有する。
− 変換されたモードは特徴的な位相関数を有する。
波導路入力およびその出力の位置、ならびに例えば四角形、多角形等にするこ
とができるMMIの幾何学的構成を適宜に選択することによってモード変換の問
題がMMIの使用によって解決される。
少なくとも二つのまたはそれ以上の波導路入力を使用することにより、異なっ
た入力からの2つもしくはそれ以上のモードを同一の出力波導路内に結合し、同
時にMMIを使用して少なくとも一つのモードをモード返還する問題を解決する
ことができる。例えば、図2の入力21からの基本モードを第一次元のモードで
出力23上に投影するとともに、入力22からの別の基本モードを同一の出力2
3上に投影することが可能である。
上記の一般的な構成を基礎にして、以下の特殊なMMI構成が提供される。
次元M(例えば、基本モードに対してM=0)の対称モードを次元2M+1(
例えば、第一次元のモード上の基本モード)の一つまたは複数のモード上および
次元Mのモード上に投影することを可能とするMMI。変換する光モードに対す
る波導路入力の位置はMMI入力の端部に存在する。
この種の“MMIコンバータ”の一例が図3に示されている。変換するモード
(ここでは基本モードA)は波導路入力からMMI内に結合される。長さが文献か
ら知られているM×N−MMI(整数でN≧3)に相当する四角形のMMIにおい
て[M.バッハマン、P.A.ベッセ、H.メルショア著“位相相関性を有する
N×Nマルチモード干渉カプラにおける一般的な自投影特性”、1994年7月
、応用光学33巻、3905−3911頁]、奇数値Nに対しては(N−1)/
2モードまたは偶数値Nに対しては(N−2)/2モードの第一次元におけるモ
ードならびに、1つないし2つの基本モードを投影する。図3においては、例え
ばNとしては奇数値を選択している。
続いて“ゼネラル(3K)×(3K)−MMIコンバータ結合器”について説
明する。図4a)および図4b)は例としてK=1およびK=2のケースについ
て示
している。このMMIは、光基本モードAを第一次元における(3K−2)/2
または(3K−1)/2個のモード上に投影する。したがって非常に小型のモー
ドコンバータを使用することができる。変換効率は例えばK=1については約6
6%となる。同時にこのMMIは、基本モードBをK個の基本モード上に投影し
、これを第一の次元のモードと重ね合わせることを可能にする。したがって、こ
の構成によって3つの事柄をただ一つの小型構成要素内で達成することができる
:
1)基本モードAの第一次元のモードへの変換。2)第一次元のモードの第二の
基本モードBの像との重合。3)このMMIは、基本モードAの第一次元のモー
ド上への分割、ならびにこの基本モード上への基本モードBの分割の双方を同時
に行うモード分割器として作用する。“ゼネラル(3K)×(3K)−MMIコ
ンバータ結合器”はちょうどK個のMMI出力上における分割および重合を可能
する。第一次元のモードの基本モードAのK個の出力への変換効率は約66%と
なり、これらの出力上では重合が可能である。基本モードBのK個の出力上への
変換効率は理論的には100%である。
偶数値Kを選択した場合において、この構成要素はさらに別の特性を有する。
さらに別の基本モードCをK個の出力に結合することを可能にし、これらの出力
にはさらにモードAおよびBの像が投影される。同様に第一の次元のモード上に
投影された第4のモードDも、同様に分離した入力を介してK個の重合する出力
上に投影することができる。これらのK個の重合する出力上への変換効率も同じ
く約66%となる。
MMIの幾何学的構成はMMI上の波導路入力およびMMIの幾何学的構成自
体の設定によって決定される。自由に選択できるMMI幅Wについては、例えば
四角形のMMIに対しては、[M.バッハマン、P.A.ベッセ、H.メルショ
ア著“位相相関性を有するN×Nマルチモード干渉カプラにおける一般的な自投
影特性”、1994年7月、応用光学33巻、3905−3911頁]にしたが
った(3K)×(3K)−MMIのものに相当する長さが生じ:
L3K=(1/3K)・3LcならびにLc=4nW2/3λ (式1)
ここでKは整数からなる定数であり、nは実数値の実効屈折係数であり、WはM
MIの幅を現し、ここで幅とはMMI内におけるモードの近接する材料への進入
深度
を含めた幾何学的幅として理解され、さらにλは真空波長を示す。四角形のMM
I形状から変化した場合に式1で与えられた長さが変化する。変換すべき基本モ
ードAを付加するモードAの波導路入力(41)はMMIの下端および/または
上端に位置する。自由選択可能なパラメータaは第一次元のモードの強度配分の
形状を定義する。モードBおよびCに対する波導路入力の位置はMMIの縦方向
の縁から2W/3またはW/3の距離をおいて存在する。
さらに“ゼネラル(4K)×(4K)−MMIコンバータ結合器”について記
述する。図5a)および図5b)は例としてK=1およびK=2の場合について
示している。
このMMIは、光基本モードAを2K−1個の第一次元のモードに投影するこ
とを可能にする。したがって、別の非常に小型のモード・コンバータの変更例と
して使用することができる。ここで変換効率はK=1について約50%となる。
同時にこのMMIは、基本モードBをK個の基本モード上に投影し、これを第一
の次元のモードと重ね合わせることを可能にする。したがって、この構成によっ
て3つの事柄をただ一つの小型構成要素内で達成することができる:
1)基本モードAの第一次元のモードへの変換。2)第一次元のモードの第二の
基本モードBの像との重合。3)このMMIは、基本モードAの第一次元のモー
ド上への分割、ならびにこの基本モード上への基本モードBの分割の双方を同時
に行うモード分割器として作用する。“ゼネラル(4K)×(4K)−MMIコ
ンバータ結合器”はちょうどK個のMMI出力上における分割および重合を可能
する。第一次元のモードの基本モードAのK個の出力への変換効率は約50%と
なり、これらの出力上では重合が可能である。基本モードBのK個の出力上への
変換効率は理論的には100%である。
このMMIはさらに好適な特性を有する。同様に第一の次元のモード上に投影
された第4のモードDも、同様に分離した入力を介してK個の重合する出力上に
投影することができる。これらのK個の重合する出力上への変換効率も同じく約
50%となる。
MMIの幾何学的構成はMMI上の波導路入力およびMMIの幾何学的構成自
体の設定によって決定される。自由に選択できるMMI幅Wについては、例えば
四
角形のMMIに対しては、[M.バッハマン、P.A.ベッセ、H.メルショア
著“位相相関性を有するN×Nマルチモード干渉カプラにおける一般的な自投影
特性”、1994年7月、応用光学33巻、3905−3911頁]にしたがっ
た(4K)×(4K)−MMIのものに相当する長さが生じ:
L4K=(1/4K)・3Lc (式2)
となり、これについての備考は式1のものと同様である。
基本モードAおよびDの波導路入力はMMIの縦方向端部の直近に位置する。
自由選択可能なパラメータaの位置はまず第一次元のモードの強度配分を定義す
る。モードBに対する波導路入力の位置はMMIの縦方向の縁からW/2の距離
をおいて存在する。
以下に種々の“コンバータ結合器MMI”について記述し、それらは第一の基
本モードAをちょうどK個の第一次元のモードに投影し、これを第二の基本モー
ドBからなるちょうどK個の基本モードと重ね合わせる。モードの入力強度はM
MIのK個の出力に均等に配分される。この“コンバータ結合器MMI”の利点
は第一のモードAならびに第二のモードBがともにK個のMMI出力上にほぼ1
00%重ね合わされることである。
この種の“(1+1)×K MMIコンバータ結合器”の構成例1が、図6に
概略的に示されている。この構成要素は、光基本モードAを第一次元のモードと
してK個の波導路出力上に投影することを可能にする。ここで第一次元のモード
への変換効率は約100%となる。ただ一つの入力のみを使用する場合、この構
成要素は最も効果的なモードコンバータおよび分割器として機能する。同時にこ
の構成要素は、別の光基本モードBをMMI出力上の波導路内のK個の基本モー
ド上に分割し、したがってこれを前記K個の第一の次元のモードと重ね合わせる
ことを可能にする。したがって、この構成によって別の3つの事柄をただ一つの
構成要素内で達成することができる:
1)基本モードAのK個の第一次元のモードへの変換。2)第一次元のモードの
第二の基本モードBの像との重合。3)このMMIは、基本モードAのK個の第
一次元のモード上への分割、ならびに基本モードBのK個の基本モード上への分
割の双方を同時に行うモード分割器として作用する。入力モードAのK個の第一
次元のモ
ードの出力への変換効率、ならびに入力モードBのK個の基本モード上への変換
効率はともにほぼ100%となる。
この構成要素の変換するモードAに対する入力部は、以下の要素からなる:2
つの波導路出力63を備える50:50のモード分割器。これは、例えば1×2
MMI、対称型Y−分割器等から構成することができる。2つの出力のうちの一
つの上には位相シフタ64が設けられる。ここで位相シフタの構成は重要ではな
い。したがって、これは能動または受動型位相シフタとすることができる。受動
型位相シフタの一例としては異なった半径を有する2つの同軸の波導管とするこ
とかできる。一つの波導路66上のモードと他の波導路65上のモードとの間の
位相シフトは、奇数値のKに対して180°、また偶数値にK対しては0°とな
る。両方の波導路はさらに“ゼネラル(4K)×(4K)−MMIコンバータ結
合器”69に通じている。。四角形のMMI形状を選択することは必然的ではな
いことが理解される。モードBの入力62は、“ゼネラル(4K)×(4K)−
MMIコンバータ結合器”69のMMI入力側の中央に位置する入力62を鏡を
介してMMI69に付加する場合、モード分割器63ならびに“ゼネラル(4K
)×(4K)−MMIコンバータ結合器”69を一つの構成要素として合成する
ことができる。
この構成要素はさらに、K=1の場合、同一の波導路内に存在する基本モード
および第一次元のモードを、モード分離器と反対の方向に完全に分離することが
可能であるという特性を有する。
この種の“(1+1)×K MMIコンバータ結合器”のK個の波導路出力を
備える別の構成例2が、図7に示されている。この構成要素は構成例1と同様な
能力および動作特性を有する。その相違は構成上のものだけであり:
ここで出力71上の基本モードAは、
L=(1/2)・3Lc (式3)
の長さからなる2×2MMI[M.バッハマン、P.A.ベッセ、H.メルショ
ア著“位相相関性を有するN×Nマルチモード干渉カプラにおける一般的な自投
影特性”、1994年7月、応用光学33巻、3905−3911頁]において
、2つのモード上に投影される。両方のモードは2×2MMIの後に波導路75
および76上に付加される。さらに位相シフタ74が接続されるとともに、二つ
のモードの
間において、奇数値のKについては180°の全位相差が存在し、偶数値のKに
対しては0°の全位相差が存在するように作用する。図7によれば、両方の波導
路は“ゼネラル(4K)×(4K)−MMIコンバータ結合器”69に通じてお
り、そこでK個の第一次元のモードに分割される。基本モードBは2×2MMI
77の中間に結合され、変換はされずに2×2MMIの出力の中間から放出され
る。一つの波導路77において基本モードBが“ゼネラル(4K)×(4K)−
MMIコンバータ結合器”69の入力側の中央に付加され、そこからK個の基本
モード上に投影される。再びK個の基本モードAおよび基本モードBの像が集合
する。
図7のMMIコンバータ結合器に加えて、独特な第三の構成例が存在する。こ
れは、図8に示されている。
この構成要素も構成例1と同様な能力および動作特性を有する。その相違は構
成上のものだけであり:
図7の中央部分の位相シフトは、“ゼネラル(4K)×(4K)−MMIコン
バータ結合器”69を前記の図7の2×2MMI73に対して回転することによ
って達成される。これらの両方のMMI:2×2MMI73ならびに“ゼネラル
(4K)×(4K)−MMIコンバータ結合器”69は、ただ一つのMMI89
に合成することができる。
上記のMMI構成は、モードフィルタとして使用することができる。図5の“
ゼネラル(4K)×(4K)−MMIコンバータ結合器”において中央の波導路
入力52のみを使用する場合、この波導路入力に付加される対称モード(例えば
基本モード)はMMI出力上でK個の相当する対称モードに分割される。非対称
モード(例えば第一次元のモード)も分割されるが、他のMMI出力上にである。
したがって、対称モードと非対称モードへの分解が可能となる。
図6,7および8のMMI構成は、K=1の場合において、モード分離器とし
て使用することができる。この構成を逆の方向に、すなわちこの構成の出力をM
MIの入力として使用すると、この波導路内における対称モードならびに非対称
モードが異なる波導路出力上に配分される。例えば、対称性の基本モードは第一
次元の非対称性のモードから分離され、第一次元のモードは基本モードに変換さ
れる。
さらに、異なった強度を有する対称モード(例えば基本モード)ならびに非対
称
モード(例えば第一次元のモード)をK個の出力波導路上に投影することが可能
なMMI構成が提供される。文献から知られている四角形の(2K)×(2K)
−MMIにおいては、MMIの長さは次の式からから算出される:
L2K=(1/2K)・3Lc (式4)
Kは2以上の自然数である。Lcは前述において既に定義されている。波導路入
力位置については、xi in=iW/2Kならびにi=1,2,..2K−1、波
導路出力位置については、xj out=W−jW/2Kならびにj=1,2,..2
K−1かつi+jが偶数となり、ここでxはMMI入力に沿った縦方向縁部にお
いて計測され、出力j上において以下の強度配分が得られる:
対称モードについては
r2 ij=(2/K)sin2(πi/2−jiπ/4K) (式5)
非対称モードについては
r2 ij=(2/K)cos2(πi/2−jiπ/4K) (式6)
同一位置における標準化された対称ならびに非対称モードの双方に対して、位
置iの入力を選択する場合、全ての出力j上において、両方のモードの強度の合
計について、等しく一定の強度配分を得る。
同様に、標準化された対称モードに対して入力位置i=2pを、標準化された
非対称モードに対して入力位置i´=2K−2pを選択した場合、全ての出力j
上において、同等な一定の強度配分を得る。
これに対して、標準化された対称モードに対して入力位置i=2p+1を、標
準化された非対称モードに対して入力位置i´=2K−2p−1を選択した場合
、出力j上において両方のモード対して同等な強度比率を得る。この場合の入出
力は図9に例示的に示されている。
対称および非対称モードの入力について、任意の位置iおよびi´を選択する
と、両方のモードに対して全く異なった出力分割比を得る。
MMIの幾何学的形成を変更することにより、異なった分割比が得られる。
コンバータ結合器MMIは非常に広範囲な分野の集積光技術において適用する
ことができる。以下に記述する光−光スイッチにおける適用方法は、多数におけ
る一適用方法に過ぎない。
以下に、光−光スイッチおよび波長コンバータならびにその実施形態について
説明する。スイッチは一つの入力を良好なオン/オフ・スイッチング比をもって
二つの出力上に投影するように開発されている。
図10には、2つの可能的な出力を備えた光−光スイッチの一例が示されてお
り、これは位相交差変調(XPM)の原理にしたがつて動作するとともにMMI
を介した制御信号の結合ならびに変換を可能にする。この種のスイッチは少なく
とも以下の要素を備える:
− システムを前方へ動作させる場合モード分割器111、またはシステムを逆
方向に動作させる場合はモード分割器112を備え、これは光入力信号BをMZ
I構成上の2つの異なったアーム上に分割する。モード分割器内の入力数は任意
とすることができ、入力信号を特定の比率で波導路アーム上に投影することのみ
が重要である。
− モード結合器112または111を備え、これは入力信号を結合するととも
に、位相関係ならびに両方のMZIアーム上への分配に応じて出力上に誘導する
。二つの可能的な出力を有するスイッチに対して、モード結合器112上に少な
くとも出力を必要とする。一つの出力を有するスイッチまたは波長コンバータに
対しては、波導路出力で充分である。
− 構成要素113および/または117を備え、これは一つまたは複数の光制
御信号を結合することを可能にする。
− 非線形部材114および/または118を有する少なくとも一つまたは二つ
の領域を備える。光制御信号が存在するから否かに応じてこの領域において入力
信号内に位相シフトが形成される。光学的非線形部材内においては強度およぶ位
相は独立的ではなく、クラマース・クロニッヒ変換を介して互いに相関する。こ
の部材内において生成される光入力信号の位相シフトおよび強度変化が、スイッ
チの出力上におけるスイッチング特性を決定する。
− MZIアーム上のどこかに能動または受動型の位相シフタ115および/ま
たは119を設けることができる。受動型の位相シフタの一例は例えば2つの異
なった長さを有するMZI−アームである。さらに位相シフタとして半導体増幅
器を使用することもできる。しかしながら、これらは適宜に配置する必要がある
。例え
ば、半導体増幅器115は構成要素116と112の間、または111と113
の間に配置しなければならない。
前述したスイッチ内において、制御信号の結合はMZIアーム5または6のい
ずれかの上に直接行われる。光制御信号は“MMIコンバータ結合器”113お
よび/または117を介して結合される。ここで、光制御信号Aの基本モードが
第一次元の変換され、同時に光入力信号Bと結合される。これは図2、図4、図
5、図6、図7、図8、および図9についての記述にしたがった“MMIコンバ
ータ結合器”に該当するものである。したがって、例えば“3×3−MMIコン
バータ結合器”、“1+1×1−MMIコンバータ結合器”等に該当するもので
ある。適用方法に応じて光制御信号は構成要素116および/または120内に
おいて再び分離される。制御信号は、例えば逆方向に作動する“1+1×1−M
MIコンバータ結合器”内において再度分離して入力信号から除去するか、また
はMMIフィルタによって分離することができる。しかしながら、構成要素11
6および/または120を省略し、制御信号をモード結合器112上に付加する
ことも可能である。別の可能性は、構成要素116および/または120を他の
光信号(例えば、別の制御信号、ポンプ信号等)の結合に使用することである。
図10に示された構成要素は、2つの出力を有するスイッチとして作動するこ
とができる。光制御信号のための可能的な入力として入力1ないし4、または逆
方向の動作においては入力8および9が使用される。光入力信号は、モード分割
器111および結合器112の選択によって、左側または右側の入力を介して動
作させることができる。
この構成要素は、一つの出力上の波長λ2の光信号Bを波長λ1の制御信号A
に相当させることにより、波長コンバータとして使用することができる。独立し
た出力上の制御信号を再度分離するか、または信号Bの出力上で強く抑制する可
能性により、システムを従属接続するか、および/または双方向に作動させるこ
とが可能になる。
図11には、1つの可能的な出力を備えた光−光スイッチの一例が示されてお
り、これは位相交差変調(XPM)の原理にしたがって動作するとともにMMI
を介した制御信号の結合ならびに変換を可能にする。この種のスイッチは少なく
とも以下
の要素を備える:
− モードカプラ121を備え、これは光入力信号BをMZI構成上の2つの異
なったアーム上に分割する。モードカプラ内の入力数は任意とすることができ、
入力信号を特定の比率で波導路アーム上に投影することのみが重要である。
− 反射層128を備える。
− 光制御信号の結合を可能にする少なくとも1つの要素122および/または
125を備える。
− 非線形部材124および/または127を有する少なくとも一つまたは二つ
の領域を備える。光制御信号Aが存在するか否かに応じて、この領域において入
力信号B中に位相シフトが形成される。非線形部材は干渉計アームのいずれかの
位置に設けることができる。
− MZIアーム上のどこかに能動または受動型の位相シフタ123および/ま
たは126を設けることができる。
制御信号の結合はMZIアーム5または6のいずれかの上に直接行われる。光
制御信号は“MMIコンバータ結合器”122および/または126を介して結
合される。ここで、光制御信号Aの基本モードが第一次元の変換され、同時に光
入力信号と結合される。これは図2、図4、図5、図6、図7、図8、および図
9についての記述にしたがった“MMIコンバータ結合器”に該当するものであ
る。入力信号ならびに制御信号はいずれも反射層上で反射される。制御信号はM
MI122および/または125の選択に応じて再度分離される。反射された、
波導路アーム5および6からの入力信号は、モード分割および結合器に付加され
結合される。波導路5および6における位相相関性にしたがって、入力信号が波
導路入力とは異なる出力に付加される。
この反射型MZI構成は、MI構成とも呼ばれる。
図2に示された構成要素は、一つの出力を有するスイッチとして作動すること
ができる。光制御信号のための可能的な入力として入力1ないし4が使用される
。光入力信号は入力2または3を介して付加することができる。
この構成要素は、一つの出力上の波長λ2の光信号Bを波長λ1の制御信号A
に相当させることにより、波長コンバータとして使用することができる。
二つの良好な出力、すなわち良好なオン/オフ・スイッチング比を有する光−
光スイッチを提供するという目的は、図10についての記述によって得られるス
イッチまたは波長コンバータと、入力信号を好適な分割比をもって両方のMZI
アーム上に分割もしくは合成することを可能にするモードカプラ111および1
12の選択とによって達成される。ここで、所与の位相シフトΔΦ1および両方
のMZIアーム上の入力信号の間の強度比p1に対して、出力への特定のスイッ
チング状態が従属する。位相シフトをΔΦ2に、強度比をp2に変更すると、入
力信号は第二の出力に付加される。XPMスイッチにおいて、制御信号により、
例えばMZIアーム5上において、非線形媒体の領域内で入力信号の位相が変換
される。非線形媒体内においては、位相変化は大抵同じ信号の強度変化をもたら
す。クラマース・クロニッヒ相関性(KK)がこの関係を現す。言い換えると、
制御信号はMZIアーム5上の二つの入力信号の2つの特徴的な数量、すなわち
位相および強度を変化させる。2つの好適な出力を有するスイッチを提供するた
めに、この入力信号の2つの特徴的な数量を適宜に制御し得る必要がある。50
:50の分割比から偏移するモード分割器および結合器を備えるスイッチは、こ
れら2つの数量を制御することを可能にする:
1) 制御信号の強度の選択によって、波導路アーム上において入力信号内に
ΔΦ1からΔΦ2への位相シフトが制御信号の強度の関数として誘導される。
2) MZIアーム5上の入力信号内に生じた位相シフトΔΦ1にともなって
、クラマース・クロニッヒ(KK)関係にしたがって同一のMZIの波導路アー
ム上の入力信号中のΔIの強度変化が生じる。ここで、モード分割器および結合
器内の分割比の選択によって、この強度変化がMZIアーム上の両方の信号間の
強度比p1から第二のスイッチ状態に対して必要とされる比p2に移行させるた
めに要するものに相当するよう操作することができる。
良好な一つの可能的出力を備える光−光スイッチを提供するという課題は、図
11に示されたスイッチまたは波長コンバータと、および50:50の分割比か
ら偏移するモードカプラ121の選択とによって達成される。2つの可能的な出
力を備えるスイッチの場合と同様に、このモードカプラ121は、XPMスイッ
チ内に発生する2つの数量を制御することを可能にする。
次に、異なった分割比を有する入力信号を両方のMZIアーム上に投影し得る
“非対称モード分割”構成要素、および異なった強度を有する2つの信号をただ
一つの出力信号に結合することができる“非対称モード結合”構成要素について
説明する。しかしながら、この構成要素の幾何学的形状はほぼ対称形なものとす
ることができる。非対称モードカプラは、非対称モード分割器または非対称モー
ド結合器のいずれとすることもできる。
良好なオン/オフ・スイッチング比を有する二つの出力を備える光−光スイッ
チを提供するという目的は、図10についての記述によって得られるスイッチま
たは波長コンバータと、非対称モードカプラ111および112の選択とによっ
て達成される。異なった分割比での分割器および結合器の選択によって、位相シ
フタがスイッチ状態の達成には必要とされないようスイッチを構成することがで
き、これは第二の非対称型結合器112を位相比に適応させることができるから
である。
モードカプラ111および112としては、“バタフライ”MMI[P.A.
ベッセ他著、ECOC、p.669−67、1994年9月25−29、フィレ
ンツェ]が適している。これは分割器および結合器として異なった分割比を提供
する。分割器/結合器111および結合器/分割器112として2つの異なった
“バタフライ”MMIを選択することも可能であり、これより位相シフタがスイ
ッチ状態の達成には必要とされないようスイッチを構成することができ、これは
第二の非対称型結合器/分割器112を位相比に適応させることができるからで
ある。
図12には、2つの可能的な出力を備えるXPM光−光スイッチの一例が示さ
れており、これは、入力信号Bを結合および分離するために同一の“バタフライ
”MMIを非対称型モードカプラとして使用し、制御信号を結合するために“M
MIコンバータ結合器”を使用する。
例えば2つの入力および出力を有する“バタフライ”MMIは、モードカプラ
として使用することができる。
制御信号の強度の選択とモードカプラ内の非対称性とによって、両方のスイッ
チ状態を最適化することが可能となる。
一例として、ここでは、入力2上における入力信号Bの出力8または9へのス
イッチング処理について図12を参照しながら説明する。ここで、以下の備考が
必要
である:MZIアーム6上におけるアーム5に対する位相シフトは、MMI13
1の直後においてΔΦ1´となり、入力信号が入力2に付加される場合はMMI
132の直前においてはΔΦ1´´となる。入力3上の入力信号に対しては、位
相シフトΔΦ2´およびΔΦ2´´を要し、ここにおいてもMZIアーム6とM
ZIアーム5との間のシフトに関するものである。基本的に位相シフトは常にア
ーム6のアーム5に対するものとして計算する。ΔΦ1は必要なオフセット位相
シフトである。ΔΦ2は制御信号によって形成される位相シフトである。
− 入力2における入力信号を出力8上へ:
“バタフライ”MMI131は強度I0を有する入力信号Bをp1=I1/I2
の比率をもって両方のMZIアーム5および6上に分割する。ここで、I1はM
ZIアーム5における入力信号の強度であり、I2はアーム6におけるものであ
る。ここでI0=I1+I2が成立する。MMI131の直後において両方のMZ
Iアーム上の両信号は互いに対してΔΦ1´の位相シフトを有する。これらのM
ZIアーム5および6上の両信号を、“バタフライ”MMI131と同様に形成
し得る“バタフライ”MMI結合器132の出力8において再び一つの信号に結
合するため、信号は以前と同様に強度比p1、ならびにΔΦ1´´=−ΔΦ1´
の位相関係を有する必要がある。したがって、このスイッチング処理について、
単に両方のMZIアーム間の位相関係のみを適応させればよい。例えば、受動型
位相シフタを用いて所要のMZIアーム上にΔΦ1=−2ΔΦ1´の位相シフト
を誘導することができる。この位相シフトは一回のみ構造に適応させるだけで良
く、その後は全てのスイッチ状態において固定することができる。
− 入力2における入力信号を出力9上へ:
“バタフライ”MMI131の直後において両方のMZIアーム上の信号は再
び強度比p1および互いに対しての位相シフトΔΦ1´を有する。これらの両方
のMZIアーム上の信号を“バタフライ”MMI結合器132の出力9において
一つの信号に結合するため、強度比p2=1/p1、ならびにΔΦ2´´=−Δ
Φ2´の位相関係を有する必要がある。
例えばMZIアーム6上に結合される制御信号を使用して、追加的に必要とさ
れる位相シフトΔΦ2がMZIアーム6上に生成される。前述において生成され
た位
相シフトΔΦ1がなお同一のMZIアーム上に生じているという条件下において
、ΔΦ2=ΔΦ1´−ΔΦ2´の位相シフトが必要となる。制御信号はさらにM
ZIアーム6内に入力信号の強度変化ΔIを生成する。非対称型“バタフライ”
MMIの選択が、p2=1/p1=I1/(I2−ΔI)を満たすように設定され
た場合、信号が出力9上に結合される。
図13には、2つの可能的な出力を備えるXPM光−光スイッチの一例が示さ
れており、これは、入力信号Bを結合および分離するためにそれぞれ異なった“
バタフライ”MMIを非対称型モード分割器/結合器141および結合器/分割
器142として使用し、制御信号を結合するために“MMIコンバータ結合器”
143および146を使用する。異なった分割比での分割器および結合器の選択
によって、図12においてはまだ必要とされている位相シフタ135および13
9がスイッチ状態の達成には必要とされないようスイッチを構成することができ
、これは第二の非対称型結合器/分割器142を位相比に適応させることができ
るからである。しかしながら、全ての場合において技術的要件となる位相内のオ
フセットを消去するために、位相シフタを設けることは有効である。適用方法に
従って制御信号を追加的な構成要素145および/または148内において再び
分離、フィルタアウトするか、またはMZIアーム5および/または6内に維持
することができる。分離は図2、図4、図5、図6、図7、図8、および図9に
ついての記述にしたがった“MMIコンバータ結合器”によって効果的に実施す
ることができる。
一例として、ここでは、入力2上における入力信号Bの出力9または8へのス
イッチング処理について図13を参照しながら説明する。
− 入力2における入力信号を出力9上へ:
“バタフライ”MMI141は強度I0を有する入力信号Bをp1=I1/I2
の比率をもって両方のMZIアーム5および6上に分割する。ここで、図12の
説明と同様の備考を適用する。MMIの直後において両方のMZIアーム上の両
信号は互いに対してΔΦ1´の位相シフトを有する。これらのMZIアーム5お
よび6上の両信号を再び一つの出力信号に結合するため、MZIアーム上の強度
比がp1であり両方の信号の位相間の位相シフトがΔΦ1´´=ΔΦ1´である
場合、信号が直接的に出力9上に投影されるように“バタフライ”MMI132
が選択される。
図12のスイッチに反して、“バタフライ”MMI141は、“バタフライ”M
MI142のMZI出力上で必要とされるような、ちょうど適正な強度比および
正確な位相関係をMZI入力上に形成する。追加的な位相シフタは必要ではなく
、ΔΦ1=0となる。前述のように機能する可能的な“バタフライ”MMIは実
在する。MMIは実質的に干渉効果を可能にする拡幅された波導路から形成され
る。例えば、“バタフライ”MMI141については中央部を絞った“バタフラ
イ”MMIを使用するとことができる。対応する“バタフライ”MMI142は
逆数の分割比1/p1を有する“バタフライ”MMIである。これは中央部が拡
幅される必要がある。
− 入力2における入力信号を出力8上へ:
スイッチング処理は図12の説明に準ずるものとなる。制御信号によって、例
えばMZIアーム6上にΔΦ2=ΔΦ2´−ΔΦ1´の位相シフトが生成される
。制御信号はさらにMZIアーム6内に入力信号の強度変化ΔIを生成する。非
対称型“バタフライ”MMIの選択が、p2=1/p1=I1/(I2−ΔI)を
満たすように設定された場合、信号が出力8上に結合される。
2つの好適な出力を有するXPM光−光スイッチ内に制御信号を結合するため
には図4a)の“3×3−MMIコンバータ結合器”が特に適している。この構
成要素は長さが非常に短く、大きな波長帯域を有する。このMMIは、ほぼ10
0%出力に誘導するため、入力信号に対しては影響を及ぼさない。制御信号は第
一次元のモードとして約66%の変換効率をもってMZIアーム上投影される。
図14には、2つの可能的な出力を備えるXPM光−光スイッチの一例が示さ
れており、これは、図13についての説明と同様に、入力信号Bを結合および分
離するためにそれぞれ異なった“バタフライ”MMIを非対称型モード分割器1
51および結合器152として使用する。制御信号を結合するために“3×3M
MIコンバータ結合器”153および156を使用する。MZIの両側に異なっ
たバタフライ”MMI を選択する代わりに、図12において説明したように、
MZIの両側に同一の“バタフライ”MMI を使用するスイッチも考えられる
。
構成要素159においては残りの33%の制御信号が吸収層内に誘導される。
この33%に制御信号をシステムから除去する方法は他にも多数考えられる。
適用方法に応じて、制御信号を追加的な構成要素155および/または158
内
で分離、フィルタアウトするか、またはMZIアーム5および/または6上に放
置することも可能である。
さらに、“(1+1)×1 MMIコンバータ結合器”の構成例1,2または
3は、2つの可能的な出力を有するXPM光−光スイッチ内に制御信号を結合す
るための別の方式を提供する。
好適なオン/オフ・スイッチング比を有する2つの出力を備えた光−光スイッ
チは、図12および図13に示された方式によって実現することができる。好適
なオン/オフ・スイッチング比を達成するために、信号BをどのようにMZI構
成内に結合および分離するかの様式および方法が重要である。MZIアーム自体
、中央部分の構造は、図12または図13の説明に記述された構成例から相違す
ることが可能である。カプラ161および162を有する領域は図12および図
13の説明に準じた構造となる。多数の異なった構成要素を形成する中央部分1
63は、制御信号の結合もしくは分離、また非線形効果もしくはその他の機能を
実行するよう作用する。制御信号を結合するために、MMIコンバータ結合器ま
たは任意の他のカプラを使用することができる。例えば、2×2MMI、“3d
B方向カプラ”、非対称Y結合器等とすることができる。制御信号は基本モード
として結合することもできる。しかしながら、163部分内の少なくとも一領域
に非線形材料を設けることが必要である。
図16において、領域173および174の中間に位置する領域に2つの異な
った強度または大きさの非線形領域(例えば、非線形媒体が半導体増幅器から形
成されている場合異なった電流を付加する)を設けることによって、XPMスイ
ッチ内のオン/オフ・スイッチング比を改善することができる。173および1
74はMZIアームを構成しており、これは制御信号Aを結合もしくは分離する
ための要素、ならびに非線形媒体もしくは位相シフタをともに含むものである。
制御信号がMZIアーム、例えばアーム5上の入力信号にΔIの強度変化を生じ
させるとすると、制御信号が存在していない場合にはアーム5上の入力信号がア
ーム6上のものよりΔI/2だけ大きくなるように、両方の非線形媒体の強さを
選択することができる。アーム5に制御信号を付加した後、このアーム上の入力
信号は、アーム6上のものよりΔI/2だけ小さくなる。この両方の出力波導路
における非理想的な
スイッチ状態の対称化は、ほぼ同一であり比較的良好な2つのオン/オフ・スイ
ッチング比が2つの出力上に生成される効果をもたらす。同一の非線形媒体をも
って開始する場合、制御信号無しでは好適なスイッチング比が得られるが、制御
信号を付加した後不良なスイッチング比がもたらされる。異なった強度あるいは
異なった大きさの非線形媒体の使用により、追加的な位相シフトがもたらされ、
これは適正な50:50モードカプラ171および172を選択することによっ
て補償することができる。モードカプラ171に対して、長さL:
L=(1/8)3Lc (式7)
を有する1×2MMIが使用される。モードカプラ172に対しては、長さL:
L=(1/2)3Lc または L=(1/6)3Lc (式8)
を有する2×2MMIが使用される。ここでMMIの正確な幾何学構成は参考文
献[M.バッハマン、P.A.ベッセ、H.メルショア著“位相相関性を有する
N×Nマルチモード干渉カプラにおける一般的な自投影特性”、1994年7月
、応用光学33巻、3905−3911頁]から採用することができる。カプラ
の選択によって、追加的な位相シフタを必要とすることなく、MZIアームを対
称型に形成することができる。2×2MMIに代えて、他の50:50カプラを
使用することができ、これは入力信号に対するアナログ位相比を有し、これによ
ってスイッチング状態が生成される。
図10の説明において、光−光スイッチをカスケード接続および/または双方
向動作させることを可能にする方法が提案された。以下には、カスケード接続可
能かつ双方向動作可能な光−光スイッチのさらに別の構成方法について記述され
、これは図10の方式とは異なり、単モードの波導路ならびに既存のモードカプ
ラのみを備えている。
全体的な方法は図17に示されている。信号Bは例えば入力3上に結合される
。カプラ211および212はマッハ・ツェンダ干渉計(MZI)を形成し、こ
れはここで“外部”MZIと称する。非線形の強度変化を補償するとともにスイ
ッチ/コンバータ内のクロスおよびバー状態に対して良好なオン/オフ・スイッ
チング比を得るためにカプラ211および212内の分割比が調整される。この
調整は既に詳細に説明した。MZIの一つのアーム内には制御信号Aが結合され
る。この信号
を信号Bと識別するために、このアームは“内部”MZIと呼ばれる第二のMZ
Iとして形成される。これはモード混成器213および分解器216に基づいて
いる。213および216は対称性の分割比を有するモードカプラである。信号
Bと制御信号との間の区別は、“内部”MZIの両方のアーム内のモードの異な
った比較位相によって保持される。光学的非線形領域214a,214bおよび
218が設けられる。これらは、例えば半導体増幅器からなる。領域214aお
よび214bは連続するものともし得る。カプラ216および212を調整する
ため、能動あるいは受動型の位相シフタ215a,215bおよび219が“内
部”MZIのいずれかの位置に取り付けられる。位相シフタ215aまたは21
5bのうちの少なくとも一つが使用される。例えば、“内部”MZIがバー状態
になるよう位相シフタ215aを選択し、すなわち入力1が出力7に導通する。
対称性のため、制御信号が結合されているか否かにかかわらず、“内部”MZI
が常にバー状態に保持される。位相シフタ219は、制御信号を用いずに出力8
または9のいずれかの上に試験信号が発生するよう設定される。モードカプラ2
16と212との間にさらに別の位相シフタを設けることができる。制御信号は
、“内部”MZIとアーム6との間において強度および位相変化が発生するよう
に作用する。強度変化は211および212の分割比の選択によって補償するか
(図15の説明)、または“外部”MZIのMZIアーム上の異なった強度から
なる非線形領域を有するモードカプラ211および212を適正に選択すること
よって補償することができる(図16の説明)。位相変化は出力8および9の間
において信号Bをスイッチするよう作用する。対称性の理由から、または第二の
制御信号を結合したいため、アーム6上に第二の“内部”MZIを設けることが
できる。システム全体は、良好なオン/オフ・スイッチング比を有する純粋な光
学非線形1×2スイッチとして動作することができる。信号Bならびに制御信号
Aがともに他の構成要素に再投入可能であるか、あるいは少なくとも良好に互い
から分離しているため、カスケード接続が可能である。したがって信号Aおよび
Bは再び信号あるいは制御信号として使用することができる。信号Bならびに制
御信号Aはともに逆方向に結合することができ、スイッチを双方向に使用するこ
とができる。全ての図中において信号Bおよび制御信号Aのモード形態が示され
ている。制御信号は白く示されている。信号Bは黒もしくは点
線(出力9上)で示されている。全ての接続波導路は基本モードのみを有してい
る。
図18には、図17の光−光スイッチの構成例が示されている。“内部”MZ
Iに対するモードカプラ223,226,227および230としては、50:
50の分割比を有する2×2MMIが使用される。これについては複数の解決方
法がある。モードカプラ221および222については“バタフライ”MMIを
使用する。強度変化が全く生じないか、あるいはごく僅かである場合、四角形の
幾何学的構成および対称性の分割比を有する通常のMMIを使用する。分割比選
択は図15の説明にしたがったものとなる。構造を簡略化するために、行程差が
MZIアーム間に生じる位相シフトに相当するよう“内部”MZIを構成するこ
とができる(例えば“内部”MZIを円弧上に設置する)。その結果、位相シフ
タは必要なくなる。しかしながら、技術条件または構造条件による位相シフトを
校正するために位相シフタを設けることは効果的である。
以下に、ごく少数の要素のみから形成される小型のXPM光−光スイッチにつ
いて記述する。
信号Bの分割および制御信号の結合は、ただ一つの構成要素、すなわちマルチ
モード干渉MMIモードカプラ(図5a)によって実施される。同じMMIが信
号Bの結合および制御信号の分離を可能にする。中間入力302、中間接続波導
路308および中間出力305は両方のMMI311および312の中央に位置
する。この波導路は、第一次元のモードが導通できるよう充分な幅を有する必要
がある。外側の入力301,303、外側の接続波導路307,309、外側の
出力304,306は、平坦またはほぼ平坦にMMIの縁部に延在している。信
号Bは2つの基本モードに分割し、これらは波導路307,309内、および波
導路308内に誘導される第一次元のモード内に付加される。位相は第二のMM
Iの入力に適応しなければならない。これは位相シフタ316,317および3
18によって受動または能動式に実施することができる。例えば、接続波導路の
異なった長さによって受動式に以下の条件を満たすことができる:外側の波導路
は、第二のMMIの入力において、内側の接続波導路と比べて、±π/2の位相
差を有する。制御信号がない場合、外側の出力に一つにおいて光が放出される。
制御信号Aが接続されている場合、中央の接続波導路308上に、非線形領域3
12内で形成された屈折係数差が
生じる。これによって、信号Bは一つの外側出力波導路から別の波導路に接続さ
れる。このシステムは制御信号Aならびに信号Bに対して双方向に動作すること
ができる。信号AおよびBが分離可能であるため、システムはカスケード接続可
能である。
低速なキャリア再結合時間によりスイッチ速度が低下する問題は、例えば、時
間的に遅延する第二の光制御信号を第二のMZIまたはMIアーム内に付加する
ことによって解決することができる。または、2つの非線形の領域を位置的に互
いに逆行して移動するとともに、制御信号を同時に両方のMZIアームに伝送す
ることもできる。前述した全ての本発明に係るスイッチはこの方式で動作させる
ことができる。以下に、この問題を別の方式で解決するスイッチの実施例を示す
。すなわち、光信号を時間的にシフトして同一の非線形領域に誘導するものであ
る。スイッチは極性に関係なく構成することができる。これは特にマルチプレク
サ、デマルチプレクサまたは短パルスの生成に適している。
図20は、XPM光−光スイッチの実施例を示し、これは信号Bをモードの次
元によって分別可能な2つの成分B´およびB´´に分割されるとともに、時間
的にシフトして非線形領域417に付加される。構成はMZIを形成する2つの
モードカプラ411および412からなる。これは例えば図15(2つの入力)
または図16(ただ一つの入力401)の説明にしたがったMZI構成とするこ
とができる。さらに、両方の信号B´およびB´´が時間的に分離し再度相互に
合成されるよう、波導路403,404ならびに406,407を配置する2つ
の領域がある。これは、例えばより長い波導路413および414によって実施
することができる。一つの信号を第一次元のモードに変換および回帰変換するた
めに、図4a,5b,6,7および8の説明において提案されているように、“
コンバータ結合器MMI”(415および416)が使用される。カプラ415
または416の少なくとも一つが図5aにしたがった4×4コンバータ結合器M
MIであれば好適であり、したがって、制御信号を第一次元のモードとして結合
することができる。“コンバータ結合器MMI”415および416の選択に応
じて、損失モードを除去するため、波導路405d−gを追加する必要がある。
さらに、制御信号を基本モードとして適宜に選択したカプラによって波導路アー
ム405上に結合することができる。強
度ならびに位相を構成するため、位相シフタ419aおよび419bならびに信
号増幅器をカプラ416と412の間のどこかに配置すれば好適である。基本モ
ードと第一次元のモードは同じ強度で増幅してはならず、波導路上に等しい屈折
係数を強制してはならないことを注意する必要がある。
スイッチの機能は:第一の信号B´が通過した後制御信号が417に結合され
ない場合、後続の信号B´´には追加的な位相シフトは付加されない。これに対
して信号B´´の前または信号B´´と同時に417に制御信号が存在する場合
、信号B´´に位相シフトが付加される。このことにより、信号Bが出力波導路
から他の波導路に接続される。構成要素の配置にしたがって、スイッチは両側に
おいて動作することができる。波導路405の領域に他の要素を配置することが
できる。
図21は、図20の方法の可能的な実現例を示している。信号の時間的分離お
よび再結合は異なった半径を有する曲線、もしくは403または429aと40
4または429bとの間の変移によって達成される。カプラ425および426
は4×4コンバータ結合器MMI(図5a)である。この選択は、波導路404
からの信号をほぼ100%波導路406へ、波導路402上の制御信号をほぼ1
00%、408へ投影することを可能にする。能動型または受動型の位相シフタ
428a−cは3つの波導路上の位相を適正に調節することに使用される。42
9aおよびbは追加的で有用であるが、不可欠ではない位相シフタである。信号
増幅器430aおよびbは有用ではあるが、不可欠ではない。制御信号Aは、3
つの非線形領域の全てにおける位相およびキャリア変化をもたらす。信号B´´
については非線形領域427b上のものだけが重要である。位相変化の強さに応
じて、出力409aからの信号出力409bへ、またその反対に接続される。
非線形領域427a−cは同じ形状を有する必要はない。
図15および図16において説明された、良好なオン/オフ・スイッチング比
を有する光学式スイッチは電気制御されたスイッチとして動作することもできる
。ここで、図22および図23に示されるように、入出力ならびに光制御信号用
のカプラが削除される。これに対して、MZIは図15および/または図16の
方法に従って形成される。非線形領域として半導体増幅器513,514,52
3および524が設けられる。屈折係数および強度の変化は、変調された電流を
非線形領域、
例えば513または523上に付加することによって達成される。他の非線形領
域には一定の電流が供給される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1996年8月29日
【補正内容】
の要素を備える:
− モードカプラ121を備え、これは光入力信号BをMZI構成上の2つの異
なったアーム上に分割する。モードカプラ内の入力数は任意とすることができ、
入力信号を特定の比率で波導路アーム上に投影することのみが重要である。
− 反射層128を備える。
− 光制御信号の結合を可能にする少なくとも1つの要素122および/または
125を備える。
− 非線形部材124および/または127を有する少なくとも一つまたは二つ
の領域を備える。光制御信号Aが存在するか否かに応じて、この領域において入
力信号B中に位相シフトが形成される。非線形部材は干渉計アームのいずれかの
位置に設けることができる。
− MZIアーム上のどこかに能動または受動型の位相シフタ123および/ま
たは126を設けることができる。
制御信号の結合はMZIアーム5または6のいずれかの上に直接行われる。光
制御信号は“MMIコンバータ結合器”122および/または126を介して結
合される。ここで、光制御信号Aの基本モードが第一次元の変換され、同時に光
入力信号と結合される。これは図2、図4、図5、図6、図7、図8、および図
9についての記述にしたがった“MMIコンバータ結合器”に該当するものであ
る。入力信号ならびに制御信号はいずれも反射層上で反射される。制御信号はM
MI122および/または125の選択に応じて再度分離される。反射された、
波導路アーム5および6からの入力信号は、モード分割および結合器に付加され
結合される。波導路5および6における位相相関性にしたがって、入力信号が波
導路入力とは異なる出力に付加される。
この反射型MZI構成は、MI構成とも呼ばれる。
図11に示された構成要素は、一つの出力を有するスイッチとして作動するこ
とができる。光制御信号のための可能的な入力として入力1ないし4が使用され
る。光入力信号は入力2または3を介して付加することができる。
この構成要素は、一つの出力上の波長λ2の光信号Bを波長λ1の制御信号A
に相当させることにより、波長コンバータとして使用することができる。
スイッチ状態の対称化は、ほぼ同一であり比較的良好な2つのオン/オフ・スイ
ッチング比が2つの出力上に生成される効果をもたらす。同一の非線形媒体をも
って開始する場合、制御信号無しでは好適なスイッチング比が得られるが、制御
信号を付加した後不良なスイッチング比がもたらされる。異なった強度あるいは
異なった大きさの非線形媒体の使用により、追加的な位相シフトがもたらされ、
これは適正な50:50モードカプラ171および172を選択することによっ
て補償することができる。モードカプラ171に対して、長さL:
L=(1/8)3Lc (式7)
を有する1×2MMIが使用される。モードカプラ172に対しては、長さL:
L=(1/2)3Lc または L=(1/6)3Lc (式8)
を有する2×2MMIが使用される。ここでMMIの正確な幾何学構成は参考文
献[M.バッハマン、P.A.ベッセ、H.メルショア著“位相相関性を有する
N×Nマルチモード干渉カプラにおける一般的な自投影特性”、1994年7月
、応用光学33巻、3905−3911頁]から採用することができる。カプラ
の選択によって、追加的な位相シフタを必要とすることなく、MZIアームを対
称型に形成することができる。2×2MMIに代えて、他の50:50カプラを
使用することができ、これは入力信号に対するアナログ位相比を有する。
良好なオン/オフ・スイッチング比を有するXPMスイッチも図15および図
16の説明による方法によって生成することができる。この種のスイッチは例え
ば、“バタフライ”MMI161および50:50カプラ172とからなり、こ
こでMZIアーム上に異なった強さの非線形媒体を設けることによって形成され
る。
以下に、カスケード接続および双方向動作光−光スイッチ実施例が示されてい
る。この方法において、いわゆる“内部MZI”の2つのアーム上の2つの基本
モードが、ともにより高次元のモードを形成する。ここで、“内部”MZIの波
導路の間の距離を接触するまで縮小すると、基本モードをより高次元のモードと
して解釈できることが明白である。“内部”MZIはMMIによって形成するこ
とができる。したがって、MMIを別の方式によって請求項1にしたがったモー
ド変換に使用することができる。
全体的な方法は図17に示されている。信号Bは例えば入力3上に結合される
。
カプラ211および212はマッハ・ツェンダ干渉計(MZI)を形成し、これ
はここで“外部”MZIと称する。非線形の強度変化を補償するとともにスイッ
チ/コンバータ内のクロスおよびバー状態に対して良好なオン/オフ・スイッチ
ング比を得るためにカプラ211および212内の分割比が調整される。この調
整は既に詳細に説明した。MZIの一つのアーム内には制御信号Aが結合される
。この信号を信号Bと識別するために、このアームは“内部”MZIと呼ばれる
第二のMZIとして形成される。これはモード混成器213および分解器216
に基づいている。213および216は対称性の分割比を有するモードカプラで
ある。信号Bと制御信号との間の区別は、“内部”MZIの両方のアーム内のモ
ードの異なった比較位相によって保持される。光学的非線形領域214a,21
4bおよび218が設けられる。これらは、例えば半導体増幅器からなる。領域
214aおよび214bは連続するものともし得る。カプラ216および212
を調整するため、能動あるいは受動型の位相シフタ215a,215bおよび2
19が“内部”MZIのいずれかの位置に取り付けられる。位相シフタ215a
または215bのうちの少なくとも一つが使用される。例えば、“内部”MZI
がバー状態になるよう位相シフタ215aを選択し、すなわち入力1が出力7に
導通する。対称性のため、制御信号が結合されているか否かにかかわらず、“内
部”MZIが常にバー状態に保持される。位相シフタ219は、制御信号を用い
ずに出力8または9のいずれかの上に試験信号が発生するよう設定される。モー
ドカプラ216と212との間にさらに別の位相シフタを設けることができる。
制御信号は、“内部”MZIとアーム6との間において強度および位相変化が発
生するように作用する。強度変化は211および212の分割比の選択によって
補償するか(図15の説明)、または“外部”MZIのMZIアーム上の異なっ
た強度からなる非線形領域を有するモードカプラ211および212を適正に選
択することよって補償することができる(図16の説明)。位相変化は出力8お
よび9の間において信号Bをスイッチするよう作用する。対称性の理由から、ま
たは第二の制御信号を結合したいため、アーム6上に第二の“内部”MZIを設
けることができる。システム全体は、良好なオン/オフ・スイッチング比を有す
る純粋な光学非線形1×2スイッチとして動作することができる。信号Bならび
に制御信号Aがともに他の構成要素に再投入可能であるか、ある
いは少なくとも良好に互いから分離しているため、カスケード接続が可能である
。したがって信号AおよびBは再び信号あるいは制御信号として使用することが
できる。信号Bならびに制御信号Aはともに逆方向に結合することができ、スイ
ッチを双方向に使用することができる。全ての図中において信号Bおよび制御信
号Aのモード形態が示されている。制御信号は白く示されている。信号Bは黒も
しくは点線(出力9上)で示されている。全ての接続波導路は基本モードのみを
有している。
図18には、図17の光−光スイッチの構成例が示されている。“内部”MZ
Iに対するモードカプラ223,226,227および230としては、50:
50の分割比を有する2×2MMIが使用される。これについては複数の解決方
法がある。モードカプラ221および222については“バタフライ”MMIを
使用する。強度変化が全く生じないか、あるいはごく僅かである場合、四角形の
幾何学的構成および対称性の分割比を有する通常のMMIを使用する。分割比選
択は図15の説明にしたがったものとなる。構造を簡略化するために、行程差が
MZIアーム間に生じる位相シフトに相当するよう“内部”MZIを構成するこ
とができる(例えば“内部”MZIを円弧上に設置する)。その結果、位相シフ
タは必要なくなる。しかしながら、技術条件または構造条件による位相シフトを
校正するために位相シフタを設けることは効果的である。
以下に、ごく少数の要素のみから形成される小型のXPM光−光スイッチにつ
いて記述する。
信号Bの分割および制御信号の結合は、ただ一つの構成要素、すなわちマルチ
モード干渉MMIモードカプラ(図5a)によって実施される。同じMMIが信
号Bの結合および制御信号の分離を可能にする。中間入力302、中間接続波導
路308および中間出力305は両方のMMI311および312の中央に位置
する。この波導路は、第一次元のモードが導通できるよう充分な幅を有する必要
がある。外側の入力301,303、外側の接続波導路307,309、外側の
出力304,306は、平坦またはほぼ平坦にMMIの縁部に延在している。信
号Bは2つの基本モードに分割し、これらは波導路307,309内、および波
導路308内に誘導される第一次元のモード内に付加される。位相は第二のMM
Iの入力に適応しなければならない。これは位相シフタ316,317および3
18によって受動また
は能動式に実施することができる。例えば、接続波導路の異なった長さによって
受動式に以下の条件を満たすことができる:外側の波導路は、第二のMMIの入
力において、内側の接続波導路と比べて、±π/2の位相差を有する。制御信号
がない場合、外側の出力に一つにおいて光が放出される。制御信号Aが接続され
ている場合、中央の接続波導路308上に、非線形領域312内で形成された屈
折係数差が生じる。これによって、信号Bは一つの外側出力波導路から別の波導
路に接続される。このシステムは制御信号Aならびに信号Bに対して双方向に動
作することができる。信号AおよびBが分離可能であるため、システムはカスケ
ード接続可能である。
低速なキャリア再結合時間によりスイッチ速度が低下する問題は、例えば、時
間的に遅延する第二の光制御信号を第二のMZIまたはMIアーム内に付加する
ことによって解決することができる。または、2つの非線形の領域を位置的に互
いに逆行して移動するとともに、制御信号を同時に両方のMZIアームに伝送す
ることもできる。前述した全ての本発明に係るスイッチはこの方式で動作させる
ことができる。以下に、この問題を別の方式で解決するスイッチの実施例を示す
。すなわち、光信号を時間的にシフトして同一の非線形領域に誘導するものであ
る。スイッチは極性に関係なく構成することができる。これは特にマルチプレク
サ、デマルチプレクサまたは短パルスの生成に適している。
図20は、XPM光−光スイッチの実施例を示し、これは信号Bをモードの次
元によって分別可能な2つの成分B´およびB´´に分割されるとともに、時間
的にシフトして非線形領域417に付加される。構成はMZIを形成する2つの
モードカプラ411および412からなる。これは例えば図15(2つの入力)
または図16(ただ一つの入力401)の説明にしたがったMZI構成とするこ
とができる。さらに、両方の信号B´およびB´´が時間的に分離し再度相互に
合成されるよう、波導路403,404ならびに406,407を配置する2つ
の領域がある。これは、例えばより長い波導路413および414によって実施
することができる。一つの信号を第一次元のモードに変換および回帰変換するた
めに、図4a,5b,6,7および8の説明において提案されているように、“
コンバータ結合器MMI”(415および416)が使用される。カプラ415
または416の少なくとも一
つが図5aにしたがった4×4コンバータ結合器MMIであれば好適であり、し
たがって、制御信号を第一次元のモードとして結合することができる。“コンバ
ータ結合器MMI”415および416の選択に応じて、損失モードを除去する
ため、波導路405d−gを追加する必要がある。さらに、制御信号を基本モー
ドとして適宜に選択したカプラによって波導路アーム405上に結合することが
できる。強度ならびに位相を構成するため、位相シフタ419aおよび419b
ならびに信号増幅器をカプラ416と412の間のどこかに配置すれば好適であ
る。基本モードと第一次元のモードは同じ強度で増幅してはならず、波導路上に
等しい屈折係数を強制してはならないことを注意する必要がある。
スイッチの機能は:第一の信号B´が通過した後制御信号が417に結合され
ない場合、後続の信号B´´には追加的な位相シフトは付加されない。これに対
して信号B´´の前または信号B´´と同時に417に制御信号が存在する場合
、信号B´´に位相シフトが付加される。このことにより、信号Bが出力波導路
から他の波導路に接続される。構成要素の配置にしたがって、スイッチは両側に
おいて動作することができる。波導路405の領域に他の要素を配置することが
できる。
図21は、図20の方法の可能的な実現例を示している。信号の時間的分離お
よび再結合は異なった半径を有する曲線、もしくは403または429aと40
4または429bとの間の変移によって達成される。カプラ425および426
は4×4コンバータ結合器MMI(図5a)である。この選択は、波導路404
からの信号をほぼ100%波導路406へ、波導路402上の制御信号をほぼ1
00%、408へ投影することを可能にする。能動型または受動型の位相シフタ
428a−cは3つの波導路上の位相を適正に調節することに使用される。42
9aおよびbは追加的で有用であるが、不可欠ではない位相シフタである。信号
増幅器430aおよびbは有用ではあるが、不可欠ではない。制御信号Aは、3
つの非線形領域の全てにおける位相およびキャリア変化をもたらす。信号B´´
については非線形領域427b上のものだけが重要である。位相変化の強さに応
じて、出力409aからの信号出力409bへ、またその反対に接続される。
非線形領域427a−cは同じ形状を有する必要はない。
図15および図16において説明された、良好なオン/オフ・スイッチング比
を
有する光学式スイッチは電気制御されたスイッチとして動作することもできる。
ここで、図22および図23に示されるように、入出力ならびに光制御信号用の
カプラが削除される。これに対して、MZIは図15および/または図16の方
法に従って形成される。非線形領域として半導体増幅器513,514,523
および524が設けられる。屈折係数および強度の変化は、変調された電流を非
線形領域、例えば513または523上に付加することによって達成される。他
の非線形領域には一定の電流が供給される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1997年1月3日
【補正内容】
請求の範囲
1.) 光モードを低次元からより高次元へ変換するものであり、マルチモード
干渉計(MMI)を使用してモード変換を行うことを特徴とする方法。
2.) 他の光モードとの重ね合わせるため、MMI上に好適な追加的波導路入
力を形成することを特徴とする請求項1記載の光モードの変換方法。
3.) M次元の対称モードを(M=0,2....)(例えば基本モード)一
つまたは複数の2M+1次元のモード(例えば第一次元のモードの基本モード)
およびM次元のモードに変換するための装置であり、請求項1の方法を実施する
ために、少なくとも一つの波導路入力(31)、N×N−MMI(39)(N=3,
4,5...)、自由選択可能な幅W、これから生じる四角形MMIに対する長さL
はL=1/N・4nW2/(3λ)ここでnは有効屈折係数、λは真空波長を示
し、変換する光モードに対する波導路(31)の位置はMMIの縦方向の縁部上
に選択し、ここで縦方向縁部は長さLのMMIの長い方の境界に相当することを
特徴とする装置。
4.) 光基本モード(A)をKが奇数である場合(3K−1)/2個の第一次
元のモードに変換し、Kが偶数の際は(3K−2)/2個の第一次元のモードに
変換するとともに、請求項2の方法を実施するため第一次元のK個のモードを第
二の基本モード(B)のK個の像と重ね合わせるための装置であり、請求項3に
したがったMMI(N=3K,K=1,2,3.....)と少なくとも1つの
追加的な波導路入力(43),(42)とからなり、追加的な波導路入力(43
),(42)は2W/3またはW/3の距離をもってMMIの縦方向縁部から離
間して位置することを特徴とする装置。
5.) 光基本モード(A)を2K−1個の第一次元のモードに変換するととも
に、請求項2の方法を実施するため第一次元のK個のモードを第二の基本モード
(B)のK個の像と重ね合わせるための装置であり、請求項3にしたがったMM
I(N=4K,K=1,2,3.....)と少なくとも1つの別の波導路入力
とからなり、追加的な波導路入力(52)はW/2の距離をもってMMIの縦方
向縁部から離間して位置することを特徴とする装置。
6.) 光基本モード(A)を第一次元のモードとしてK個の波導路出力上に完
全に投影するとともに、同時に別の光基本モード(B)をK個の基本モードに分
割し、
これに前記K個の第一次元のモードを重ね合わせ、ここで基本モード(A)のK
個の第一次元のモードへの変換、ならびに基本モード(B)のK個の基本モード
への変換のいずれに対する変換効率もほぼ100%となり、さらにK=1で逆方
向に動作する際にモード分割器として同一波導路上にある基本モードと第一次元
のモードを分離することができ、少なくとも一つの請求項5記載のMMI構成要
素を使用することを特徴する請求項2記載の方法。
7.) 請求項6記載の方法を実施するためのMMI要素を備えた装置であり、
光基本モード(61)および(62)に対する2つの波導路入力と、入力モード
(A)を2つの同等部分に分割し2つの波導路出力(65)および(66)に付
加する50:50モード分割器(63)と、1つまたは2つの位相シフタ(64
)と、請求項5のMMI(69)とからなり、基本モード(B)をMMI(69
)の入力側中央に付加し、波導路(65)および(66)をMMI(69)の前
面の下方および上方にそれぞれ接続することを特徴とする装置。
8.) 請求項6記載の方法を実施するためのMMI要素を備えた装置であり、
“ゼネラル2×2MMI”50:50分光器(73)と、幅W、長さL=1/2
・4nW2/(3λ)とからなり、ここでnは有効屈折係数、λは真空波長を示
し、“ゼネラル2×2MMI”は二つの波導路入力(71),(72)および3
つの波導路出力(75),(76)および(77)とを備え、さらに、一つの波
導路上に設けられた位相シフタ(74)と、請求項5のMMI(69)とからな
り、基本モード(B)を誘導する波導路(72)が2×2MMI(73)の中央
に接続され、さらに波導路(71)が変換すべきモードを2×2MMIの縦方向
縁部からbの距離をおいて2×2MMI(73)内に誘導し、ここでb<W/2
となり、波導路(75)および波導路(76)を備え、これらは縦方向縁部から
同じ距離b離れて2×2MMIから外側に出ており、それぞれMMI(69)の
上方および下方の縁面に接続していることを特徴とする装置。
9.) 請求項6記載の方法を実施するためのMMI要素を備えた装置であり、
“ゼネラル2×2MMI”50:50分光器(73)と、幅W、長さL=1/2
・4nW2/(3λ)とからなり、ここでnは有効屈折係数、λは真空波長を示
し、請求項5に記載されるとともに図6において使用されたMMI(69)を備
え、“ゼ
ネラル2×2MMI”(73)は少なくとも2つの波導路入力を備えるとともに
直接的に接続され、したがってただ一つのMMI(89)を形成してなり、奇数
値のKに対して必要とされる180°の位相シフトを第二のMMI(69)を2
×2MMI(73)に対して回転することによって生成することを特徴とする装
置。
10.) 標準化された対称および標準化された非対称モードに対して同一の入
力波導路を選択した場合、異なった出力上の強度の合計が一定に保持される特性
と、異なった対称性を有する両方のモードに対して適宜な入力波導路を選択した
場合カプラは出力上において等しい強度比を有するという特性を満たすようなカ
プラを実現する方法であり、(2K)×(2K)−MMIと(K=1,2,3,
...)、四角形のMMIについては自由に選択可能な幅wならびに長さL=1
/(2K)・4nW2/(3λ)と、四角形ではないMMI については長さLを
有しこれは計算されたものから偏異することができ、ここでnは有効屈折係数、
λは真空波長を示し、入力位置の選択を
xi in=iW/2Kならびにi=1,2,..2K−1
出力位置を
xj out=W−jW/2Kならびにj=1,2,..2K−1
ここでi+jが偶数、
とし、標準化された対称および標準化された非対称モードに対して同一の入力位
置を選択した場合、または対称モードに対して入力位置i=2p:p=1,2,
...Kおよび非対称モードについてi´=2K−2pを選択した場合、全ての
出力jにおいて等しい一定の強度が得られ、さらに、対称モードに対して入力位
置i=2p+1および非対称モードについてi´=2K−2p−1を選択した場
合、出力jにおいて異なった対称性を有する両方のモードについて等しい強度比
を得ることを特徴とする方法。
11.) 2つの出力を有する位相交差変調(XPM)光−光スイッチまたは波
長コンバータであり、モード分割器(111)もしくは、逆方向動作する際には
(112)と、少なくとも一つの光信号(B)のための波導路入力とを備え、こ
れは入力信号(B)をマッハ・ツェンダ干渉計(MZI)の2つのアーム(5)
および(6)
に分割し、さらに非線形の光学材料(114)および/または(118)からな
る一つまたは2つの領域と、能動または受動型の位相シフタ(115)および/
または(119)と、モード結合器(112)または(111)とを備え、この
モード結合器は両方のMZIアーム上の入力信号(B)を強度比および位相関係
に基づいて両方の出力波導路(8)または(9)のいずれか一方に投影すること
ができ、ここでモード分割器とモード結合器の選択に応じて入力信号を出力波導
路(8)または(9)への結合を実施することもでき、さらに1つまたは2つの
モード結合器(113)および/または(117)を設け、これは制御信号の結
合を可能にし、さらに構成要素(116)および(120)を設け、制御信号の
抽出またはフィルタ・アウトまたはさらに別の信号の結合を可能にし、制御信号
を結合するとともにこれを第一次元のモードへの変換し、請求項2および4ない
し9に記載の“マルチモード干渉計(MMI)コンバータ結合器”を使用して第
一次元のモードを入力信号と重ね合わせることを特徴とする方法。
12.) 2つの出力を有する位相交差変調(XPM)光−光スイッチまたは波
長コンバータであり、光入力信号(B)のための少なくとも一つの波導路入力を
有するモードカプラ(121)を備え、これは入力信号(B)をミケルソン干渉
計(MI)の2つのアーム(5)および(6)分割し、さらに非線形の光学材料
(124)および/または(127)からなる一つまたは2つの領域と、能動ま
たは受動型の位相シフタ(123)および/または(126)と、反射性の層(
128)とを備え、これは進入した光入力信号を反射しするとともにモードカプ
ラ(121)内の出力波導路上に投影し、さらに一つまたは2つのモードカプラ
(122)および/または(125)を備え、これは制御信号の結合を可能にし
、制御信号を結合するとともにこれを第一次元のモードへの変換し、請求項2お
よび4ないし9に記載の“MMIコンバータ結合器”を使用して第一次元のモー
ドを入力信号と重ね合わせることを特徴とする方法。
13.) 良好なオン/オフ・スイッチング比を有する(XPM)光−光スイッ
チ/波長コンバータを得ること製造するための方法であり
モードカプラ(111)および(112)を備え、これは各入力信号(B)を異
なった分割比をもってMZIアーム(5)および(6)投影するとともに出力上
で再
結合し得ることを特徴とする請求項11記載の方法。
14.) 良好なオン/オフ・スイッチング比を有する(XPM)光−光スィッ
チ/波長コンバータを得ること製造するための方法であり、非対称モード分割器
(121)を備え、これは入力信号(B)を異なった分割比をもって両方のMZ
Iアーム(5)および(6)上に投影し、特徴とする請求項12記載の方法。
15.) 2つの可能的な出力を有する請求項13記載のXPM光−光スイッチ
または波長コンバータを使用するものであり、異なったモードカプラ(111)
および(112)を設け、この追加的な選択性により位相シフタ(115)およ
び/または(119)内のオフセットを消去し、位相シフタをMZIアーム上の
どこかに設け、これは有効であるが不可欠ではないことを特徴とする方法。
16.) “バタフライ”−MMIモード分割器/−結合器(111)および“
バタフライ”−MMIモード結合器/−分割器(112)を使用することを特徴
とする請求項15記載の方法。
17.) 可能な限り同一の“バタフライ”−MMIをモードカプラ(131)
および(132)として使用することを特徴とする請求項13記載の装置。
18.) 互いにほぼ逆数の分割比または結合比率を有するモード分割器/−結
合器(141)およびモード結合器/−分割器(142)として“バタフライ”
−MMIを使用することを特徴とする請求項16記載の方法。
19.) 制御信号を結合するとともにこれを第一次元のモードへの変換し、請
求項4に記載の“3×3MMIコンバータ結合器”を使用して第一次元のモード
を入力信号と重ね合わせることを特徴とする請求項17または18記載の方法。
20.) 制御信号を結合するとともにこれを第一次元のモードへの変換し、
“(1+1)×1MMIコンバータ結合器”
変更例1(請求項7) “(1+1)×1MMIコンバータ結合器”
変更例2(請求項8)
を使用して第一次元のモードを入力信号と重ね合わせることを特徴とする請求項
17または18記載の方法。
21.) 請求項17または18記載の光−光スイッチの出力上の良好なオン/
オフ・スイッチング比改善するためのものであり、中央部材(163)を設け、
これ
は任意のカプラを使用して一つまたは複数の制御信号を結合および/または分離
し、このカプラは制御信号を基本モードもしくはより高次元のモードとして許容
し、前記部分は少なくとも一つの非線形材料または位相シフタまたは他の光学要
素を有する領域を備えることを特徴とする方法。
22.) 光−光スイッチまたは波長コンバータの出力上の良好なオン/オフ・
スイッチング比改善するためのものであり、MZI構成またはMI構成(例えば
請求項11または12)を設け、これは制御信号を基本モードまたはより高い次
元のモードとしてMZIアーム(173)および/または(174)内に結合お
よび分離するためのカプラを備え、ここで制御信号はカプラの選択によって左お
よび/または右から結合することができ、MZIまたはMIアーム(173)お
よび/または(174)上の異なった強度または異なった大きさの非線形領域を
設けることによってオン/オフ・スイッチング比改善し、したがって出力上に2
つのほぼ同一の比較的良好なオン/オフ・スイッチング比改善を得ることができ
、モードカプラ(171)は(式7)にしたがった構成の1×2MMIであり、
モードカプラ(172)は(式8)にしたがった構成の2×2MMLまたは同等
な能力を有する3dBカプラであることを特徴とする方法。
23.) 制御信号を結合するために請求項4または6記載のコンバータ結合器
MMI使用することを特徴とする請求項22記載の方法。
24.) 光−光スイッチまたは波長コンバータの出力上のオン/オフ・スイッ
チング比改善するためのものであり、請求項21および22に記載の方法を組み
合わせることを特徴とし、ここで組合せの要点は一つの非対称“バタフライ”M
MIのみを使用し、第二の“バタフライ”−MMIをMZIアーム上の異なった
強度を有する非線形媒体によって代替することを特徴とする方法。
25.) 請求項24記載の方法を実施するためのものであり、請求項4および
請求項5に記載のコンバータ結合器MMI、または請求項6記載の方法を実施す
るMMIを使用して制御信号を結合することを特徴とする装置。
26.) XPM光−光スイッチを製造するためのものであり
信号Bおよび制御信号Aの合成および分解が“内部”MZIによって達成され、
ここで対称性の理由または別の制御信号が使用されるため、さらに別の“内部”
MZ
Iを“外部”MZI上に配置することができるとともに“内部MZI”として2
×2MMIを使用することを特徴とする方法。
27.) 請求項26記載の方法を実施するためのものであり、請求項21,2
2および24に記載のオン/オフ・スイッチング比改善するため方法を使用する
ことを特徴とする装置。
28.) 小型のXPM光−光スイッチを構成するためのものであり、信号(B
)および制御信号(A)を結合および分離するため請求項5記載の2つのMMI
(311)および(312)のみを使用し、ここでこのMMIは2つまたは3つ
の入力および3つの出力を使用することを特徴とする方法。
29.) 光−光スイッチを構成するためのものであり、非線形領域(417)
内に結合される制御信号によって信号Bを一つまたは他の出力(409a)また
は(409b)に結合するものであり、信号Bをモードカプラ(411)および
(412)または(421)および(422)からなるMZI内に付加し、MZ
Iの両方の信号B´およびB´´時間的に分離して異なった次元のモードとして
非線形の領域(417)あるいは(427a,b,c)内に付加し、基本モード
に再変換し異なる波導路上に投影し、これらがモードカプラ(412)また(4
22)内で干渉を生じさせるように再び時間的に一致させ、ここでモード変換に
請求項2記載のMMIを使用することを特徴とする方法。
30.) スィッチング処理が制御信号ではなく電流変調によって非線形領域(
513)または(514)のいずれかで実施されることを特徴とする請求項21
記載の方法。
31.) スイッチング処理が制御信号ではなく電流変調によって非線形領域(
523)または(524)のいずれかで実施されることを特徴とする請求項22
記載の方法。
32.) スイッチング処理が制御信号によってではなく、両方の非線形領域へ
の電流変調によって行われることを特徴とする請求項24記載の方法。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(31)優先権主張番号 508/95−1
(32)優先日 1995年2月22日
(33)優先権主張国 スイス(CH)
(31)優先権主張番号 2177/95−3
(32)優先日 1995年7月25日
(33)優先権主張国 スイス(CH)
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),CA,CN,JP,US
【要約の続き】
ンバータに対する別の方法においては、本発明に係る光
モードコンバータを全く使用しないが、それでもいくつ
かまたは全ての特性を備える。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.) マルチモード干渉計(MMI)を使用してモード変換を行うことを特徴 とする光モードを低次元からより高次元へ変換する方法。 2.) さらに別の光モードを変換されたモード重ね合わせることが可能であり 、ここでモードコンバータとしての専用の使用を除外する必要はないことを特徴 とする請求項1記載の方法。 3.) N×N−MMI(39)と、自由に選択可能な幅Wならびにそれによっ て生じる[M.バッハマン他著、1994年7月、応用光学33巻、3905− 3911頁]にしたがった四角形MMIの長さと、少なくとも一つの波導路入力 (31)とからなり、変換すべき光モードに対する波導路入力(31)の位置の 選択をMMIの縦方向の一縁部に選定し、次元Mの対称モード(例えば基本モー ド)を一つまたは複数の次元2M+1のモード(例えば第一次元の基本モード) 、および次元Mのモード上に投影することを特徴とする請求項1記載の装置。 4.) 請求項3に記載のN=3KであるMMIおよび少なくとも一つの別の波 導路入力(43),(42)からなり、追加的な波導路入力(43),(42) が2W/3またはW/3の距離をもってMMIの縦方向縁部から離間して位置し 、さらに光基本モード(A)をKが奇数であるかまたは偶数であるかにしたがっ て(3K−1)/2または(3K−2)/2個の第一次元のモード上に投影し、 これからK個の像をK個の第二の基本モード(B)の像と重ね合わせ、ここで基 本モード(B)の像を基本モード上に投影することを特徴とする請求項2記載の 装置。 5.) 請求項3に記載のN=4KであるMMIおよび少なくとも一つの別の波 導路入力からなり、追加的な波導路入力(52)がW/2の距離をもってMMI の縦方向縁部から離間して位置し、さらに光基本モード(A)を2K−1個の第 一次元のモード上に投影し、これからK個の像をK個の第二の基本モード(B) の像と重ね合わせ、ここで基本モード(B)の像を基本モード上に投影すること を特徴とする請求項2記載の装置。 6.) 少なくとも一つの請求項5に記載のMMI要素からなり、光基本モード (A)を第一次元のモードとして完全にK個の波導路出力上に投影し、同時に別 の光基本モード(B)をK個の基本モード上に分割するとともに前記K個の第一 次元 のモードと重ね合わせ、基本モード(A)のK個の第一次元のモードへの変換、 ならびに基本モード(B)のK個の基本モードへの変換のいずれに対する変換効 率もほぼ100%となることを特徴する請求項2記載の方法。 この構成要素はさらにK=1で逆方向に動作する際にモード分割器として同一波 導路上にある基本モードと第一次元のモードを完全に分離することができること を特徴とする。 7.) 光基本モード(61)および(62)に対する2つの波導路入力と、入 力モード(A)を2つの同等部分に分割し2つの波導路出力(65)および(6 6)に付加する50:50モード分割器(63)と、必要に応じて1つまたは2 つの位相シフタ(64)と、請求項(5)のMMI(69)とからなり、基本モ ード(B)をMMI(69)の入力側中央に付加し、一つのモードが他のモード に対してKが奇数の際に180°、Kが偶数の際には0°の位相差を有するよう 位相シフタの生成する波導路(65)および(66)内のモードの位相シフトを 選択し、その後MMI(69)の前面の下方および上方に接続することを特徴と する請求項6記載のMMI要素を有する装置。 8.) 二つの波導路入力(71),(72)および3つの波導路出力(75) ,(76)および(77)とを備える参照文献[M.バッハマン他著、1994 年7月、応用光学33巻、3905−3911頁]にしたがった“ゼネラル2× 2MMI”と、一つの波導路上に設けられた位相シフタ(74)と、請求項5の MMI(69)とからなり、波導路(72)内の基本モード(B)が2×2MM I(73)の中央に付加され、大きな変化を受けることなくここから送出される とともに波導路(77)ならびに波導路(71)を介してMMI(69)の中央 に付加され、さらに変換すべきモードとともに2×2MMI(73)内において 等しい強度を有する2つのモードに分割され、そのうち一つのモードが位相シフ タ(74)内において他のモードに対してKが奇数の際に180°、Kが偶数の 際には0°の位相差を有するよう位相シフトされ、その後MMI(69)の前面 の下方および上方に接続することを特徴とする請求項6記載のMMI要素を有す る装置。 9.) [M.バッハマン他著、1994年7月、応用光学33巻、3905− 3911頁]にしたがった“ゼネラル2×2MMI”を備え、これは少なくとも 2つ の波導路入力を備えるとともに請求項5に記載のMMIに直接的に接続し、した がってただ一つのMMI(89)を形成してなり、請求項6の特性を得るために 必要とされる位相シフトを第二のMMI(69)を2×2MMI(63)に対し て回転することによって生成することを特徴とする請求項6記載のMMI要素を 有する装置。 10.) (2K)×(2K)−MMIと、自由に選択可能な幅Wならびにそれ によって生じる[M.バッハマン他著、1994年7月、応用光学33巻、39 05−3911頁]にしたがった四角形MMIの長さと、少なくとも一つの波導 路入力とからなり、ここで形状は必ずしも四角形である必要はなく、長さは計算 されたものから偏異することができ、可能的な位置xi in=iW/2Kならびに i=1,2,..2K−1において2つの波導路を有し、 出力: xj out=W−jW/2Kならびにj=1,2,..2K−1かつi+jが偶数、 における強度の合計が、標準化された対称および標準化された非対称のモードに 対して同一の入力位置を選択した場合、あるいは対称モードに対して入力位置i =2pを非対称モードに対してi´=2K−2pを選択した際、全ての出力jに おいて等しい一定の強度配分が生じることを特徴とする装置。さらに構成要素は 、対称モードに対してi=2p+1および非対称モードに対してi´=2K−2 p−1を選択した際に異なった対称性を有する両方のモードに対する出力jにお ける強度比が等しいことを特徴とする。一般的に対称性および非対称性の出力モ ードの異なった強度分割比を有することを特徴とする。 11.) 2つの出力を有する位相交差変調(XPM)光−光スイッチまたは波 長コンバータであり、モード分割器(111)もしくは、逆方向動作する際には (112)と、少なくとも一つの光信号(B)のための波導路入力とを備え、こ れは入力信号(B)をマッハ・ツェンダ干渉計(MZI)の2つのアーム(5) および(6)に分割し、さらに非線形の光学材料(114)および/または(1 18)からなる一つまたは2つの領域と、能動または受動型の位相シフタ(11 5)および/または(119)と、モード結合器(112)または(111)と を備え、このモード結合器は両方のMZIアーム上の入力信号(B)を強度比お よび位相関係に基づい て両方の出力波導路(8)または(9)のいずれか一方に投影することができ、 ここでモード分割器とモード結合器の選択に応じて入力信号を出力波導路(8) または(9)への結合を実施することもでき、さらに1つまたは2つのモード結 合器(113)および/または(117)を設け、これは制御信号の結合を可能 にし、さらに制御信号の抽出またはフィルタ・アウトまたはさらに別の信号の結 合を可能にし、制御信号を結合するとともにこれを第一次元のモードへの変換し 、請求項2および4ないし9に記載の“マルチモード干渉計(MMI)コンバー タ結合器”を使用して第一次元のモードを入力信号と重ね合わせることを特徴と する方法。 12.) 2つの出力を有する位相交差変調(XPM)光−光スイッチまたは波 長コンバータであり、光入力信号(B)のための少なくとも一つの波導路入力を 有するモードカプラ(121)を備え、これは入力信号(B)をミケルソン干渉 計(MI)の2つのアーム(5)および(6)に分割し、さらに非線形の光学材 料(124)および/または(127)からなる一つまたは2つの領域と、能動 または受動型の位相シフタ(123)および/または(126)と、反射性の層 (128)とを備え、これは進入した光入力信号を反射しするとともにモードカ プラ(121)内の出力波導路上に投影し、さらに一つまたは2つのモードカプ ラ(122)および/または(125)を備え、これは制御信号の結合を可能に し、制御信号を結合するとともにこれを第一次元のモードへの変換し、請求項2 および4ないし9に記載の“MMIコンバータ結合器”を使用して第一次元のモ ードを入力信号と重ね合わせることを特徴とする方法。 13.) モードカプラ(111)および(112)を備え、これは各入力信号 (B)を異なった分割比をもってMZIアーム(5)および(6)に投影すると ともに出力上で再結合することを可能にし、したがって良好なオン/オフ・スイ ッチング比を有するスイッチ/波長コンバータを得ること特徴とする請求項11 記載の方法。 14.) 非対称モード分割器(121)を備え、これは入力信号(B)を異な った分割比をもって両方のMZIアーム(5)および(6)上に投影し、良好な オン/オフ・スイッチング比を得ること特徴とする請求項12記載の方法。 15.) 2つの可能的な出力を有するXPM光−光スイッチまたは波長コンバ ータであり、異なったモードカプラ(111)および(112)を設け、この追 加的 な選択性により位相シフタ(115)および/または(119)内のオフセット を消去し、位相シフタをMZIアーム上のどこかに設け、これは有効であるが不 可欠ではない(対称性MZI構造において)ことを特徴とする請求項13記載の 方法。 16.) “バタフライ”−MMIモード分割器/−結合器(111)および“ バタフライ”−MMIモード結合器/−分割器(112)を使用することを特徴 とする請求項15記載の方法。 17.) 可能な限り同一の“バタフライ”−MMIをモードカプラ(131) および(132)として使用することを特徴とする請求項13記載の装置。 18.) 互いにほぼ逆数の分割比または結合比率を有するモード分割器/−結 合器(141)およびモード結合器/−分割器(142)として“バタフラィ” −MMIを使用することを特徴とする請求項16記載の方法。 19.) 制御信号を結合するとともにこれを第一次元のモードへの変換し、請 求項4に記載の“3×3MMIコンバータ結合器”を使用して第一次元のモード を入力信号と重ね合わせることを特徴とする請求項17または18記載の方法。 20.) 制御信号を結合するとともにこれを第一次元のモードへの変換し、 “(1+1)×1MMIコンバータ結合器” 変更例1(請求項7) “(1+1)×1MMIコンバータ結合器” 変更例2(請求項8) を使用して第一次元のモードを入力信号と重ね合わせることを特徴とする請求項 17または18記載の方法。 21.) 中央部材(163)を設け、これは任意のカプラを使用して一つまた は複数の制御信号を結合および/または分離し、このカプラは制御信号を基本モ ードもしくはより高次元のモードとして許容し、前記部分は少なくとも一つの非 線形材料または位相シフタまたは他の光学要素を有する領域を備えることを特徴 とする請求項17または18記載の光−光スイッチの出力上の良好なオン/オフ ・スイッチング比改善する方法。 22.) MZI構成またはMI構成(例えば請求項11または12)を設け、 これは制御信号を基本モードまたはより高い次元のモードとしてMZIアーム( 173)および/または(174)内に結合および分離するためのカプラを備え 、こ こで制御信号はカプラの選択によって左および/または右から結合することがで き、MZIまたはMIアーム(173)および/または(174)上の異なった 強度または異なった大きさの非線形領域を設けることによってオン/オフ・スイ ッチング比改善し、したがって出力上に2つのほぼ同一の比較的良好なオン/オ フ・スイッチング比改善を得ることを特徴とする光−光スイッチまたは波長コン バータの出力上の良好なオン/オフ・スイッチング比改善する方法。 非同一かつ非線形の媒体に由来するオフセット位相シフトの必要な調整はモード カプラ(171)および/または(172)の適正な選択によって達成される。 モードカプラ(171)は(式8)にしたがった構成の1×2MMIであり、モ ードカプラ(172)は(式9)にしたがった構成の2×2MMIであり、また は位相関係を有する3dBカプラであり、これはたとえが構成の2×2MMI( 式9)のような位相関係を有する。 23.) 制御信号を結合するために図4または6記載のコンバータ結合器MM I使用することを特徴とする請求項22記載の方法。 24.) 信号Bおよび制御信号Aの合成および分解が“内部”MZIによって 達成され、ここで対称性の理由または別の制御信号が使用されるため、さらに別 の“内部”MZIを“外部”MZI上に配置することができることを特徴とする XPM光−光スイッチの製造方法。 25.) 請求項21に係る“外部”MZIに対する非対称カプラとして“バタ フライ”MMIを使用し、“内部”MZIに対して2×2MMIを使用すること を特徴とする請求項24記載の装置。 26.) 請求項22に係る“外部”MZIに対する対称カプラとして1×2M MI、2×2MMIを使用し、“内部”MZIに対して2×2MMIを使用する ことを特徴とする請求項24記載の装置。 27.) 信号(B)および制御信号(A)の結合および分離のために2つのM MI(311)および(312)のみを設け、請求項5にしたがってK=1で使 用することができ、ここでMMIは2つまたは3つの入力と3つの出力で使用す ることがでる。 28.) 信号(B)はモードカプラ(411)および(412)からなるMZ I誘導され、MZIの信号B´およびB´´は時間的に分離されて異なった次元 のモードとして非線形領域(417)に付加され、さらに基本モードに再変換さ れ異なる波導路内に投影され、モードカプラ(412)内で干渉するように時間 的に調整することを特徴とする光−光スイッチの構成方法。制御信号が信号B´ の後B´´より前かまたは遅くともB´´と同時に非線形領域内に結合されるこ とにより、信号Bは一つまたは他の出力(409a)または(409b)に結合 される。 29.) 請求項5にしたがって2×2コンバータ結合器MMI(425)また は(426)を使用することを特徴とする請求項28記載の装置。 30.) スイッチング処理が制御信号ではなく電流変調によって非線形領域( 513)または(514)のいずれかで実施されることを特徴とする請求項21 記載の方法。 31.) スイッチング処理が制御信号ではなく電流変調によって非線形領域( 523)または(524)のいずれかで実施されることを特徴とする請求項22 記載の方法。
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