JPH11502515A - 細胞増殖抑制剤処理における耐性形成に対する5’置換ヌクレオシドの利用と、このヌクレオシドを含む医薬品 - Google Patents

細胞増殖抑制剤処理における耐性形成に対する5’置換ヌクレオシドの利用と、このヌクレオシドを含む医薬品

Info

Publication number
JPH11502515A
JPH11502515A JP8523173A JP52317396A JPH11502515A JP H11502515 A JPH11502515 A JP H11502515A JP 8523173 A JP8523173 A JP 8523173A JP 52317396 A JP52317396 A JP 52317396A JP H11502515 A JPH11502515 A JP H11502515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nucleoside
bvdu
treatment
cytostatic
bromovinyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8523173A
Other languages
English (en)
Inventor
ファーリク,ルドルフ
シュタインカンプツフト,アンゲラ
Original Assignee
フラウンホファー−ゲゼルシャフト・ツァ・フェルダリュング・デア・アンゲバンテン・フォルシュング・エー・ファウ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE19545892A external-priority patent/DE19545892A1/de
Application filed by フラウンホファー−ゲゼルシャフト・ツァ・フェルダリュング・デア・アンゲバンテン・フォルシュング・エー・ファウ filed Critical フラウンホファー−ゲゼルシャフト・ツァ・フェルダリュング・デア・アンゲバンテン・フォルシュング・エー・ファウ
Publication of JPH11502515A publication Critical patent/JPH11502515A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K45/00Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • A61K45/06Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K33/00Medicinal preparations containing inorganic active ingredients
    • A61K33/24Heavy metals; Compounds thereof
    • A61K33/243Platinum; Compounds thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、細胞増殖抑制療法の間の耐性の形成を予防もしくは軽減する医薬品を製造するために5’置換ヌクレオシドを少なくとも1種類の細胞増殖抑制剤と組み合わせた利用と、BVDUまたはその代謝生成物あるいはその両方を含む医薬品に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 細胞増殖抑制剤処理における耐性形成に対する5’置換 ヌクレオシドの利用と、このヌクレオシドを含む医薬品 「薬剤耐性」は癌の薬物療法の失敗の主たる理由である。当初は細胞増殖抑制 剤に極めて鋭敏に反応する腫瘍が、ある治療期間の後には勢いを取り戻すことが 非常に多く、その後は種々のタイプの抗腫瘍薬の作用に耐性となる。「薬剤耐性 」の問題は細胞増殖抑制剤による癌の治療が始まった1948年以来知られてい たが、耐性形成を防ぐ方法は今日に至るまで見つかっていない。現在まで研究さ れてきた高度耐性の腫瘍および細胞株の特性は小グループの遺伝子の増幅(増殖 )である。このDNΛすなわち遺伝子の増幅の結果として、これらの遺伝子の発 現増加が示され、それによって薬剤に耐性となる。このDNA増幅の結果、種々 の遺伝子の発現増加が証明できる。毒素を細胞外に輸送する役割を果たす保護タ ンパク質が増量生成する(p−糖タンパク質)。また、この作用は「多剤耐性」 (MDR)の名でも知られている。 MDRに加えて、ある遺伝子、中でも癌遺伝子の増幅度は悪性度と相関してい る。従って胃癌でERVV2、RASKI、INT3、HST1、MYC、KS RAMがある場合(S.ヒロハシ、T.スギムラ、「Genetic alte rations in human gastric cancer」、Can cer Cells(Cold Spring Harbor)、3:49−5 2、1991)と卵巣癌でERBB2、MYCがある場合(H.ササノ、C.T Garrett、D.S.Wilkinson、S.Silverberg、J .Comerford、J.Hyde、「Protooncogene am plification and tumor ploidy in huma n ovarian neoplasm」、Hum.Pathol.、21:3 82−391、1990)には生存の可能性は極めて乏しい。乳癌では、MYC の増幅(A.Borg、B.Baldetorp、M.Fernoe、H.Ol s son、H.Sigurdsson、「C−myc amplificatio n is an independent prognostic facto r in postmenopausal breast cancer」、I nt.J.Cancer,51:687−691,1992)とINT2、HS T1の共増幅(A.Borg、H.Sigurdsson、G.M.Clark ら、「Association of INT2/HST1 coamplif ication in primary breast cancer wit h hormone−dependent phenotype and p oor prognosis」、Br.J.Cancer、63:136142 、1991)が疾病の進行と相関する。ERBB2の増幅(F.Descote s、J.−J.Pavy、G.L.Adessi、「Human breast cancer:Correlation study between HE R−2/neu amplification and prognostic factors in an unselected population 」、Anticancer Res.、13:119−124、1993)とE GFR(J.G.M.Klijn、P.M.J.J.Berns、P.I.M. Schmitz、J.A.Foekens、「The clinical si gnificance of epidermal growth facto r receptor(EGF−R)in human breast can cer:a review on 5232 patients」、Endoc r.Rev.、13:3−17、1992)は予後不良と関連がある。食道癌で はHST1とINT2の共増幅が浸潤度と相関する(Experiment,T .、E.タハラ、G.カジヤマ、H.サカモト、M.テラダ、T スギムラ、「 High incidence of coamplification of hst−1 and int−2 genes in human esop hageal carcinomas」、Cancer Res.49:550 5−5508、1989)。要約すると、発癌性細胞増殖抑制剤による長期治療 により誘発された遺伝子増幅によって、この治療に対する耐性だけではなく悪性 度を制御するある癌遺伝子が過発現されると主張できる。 獲得した薬剤耐性に拮抗作用する一連の化合物が記述されている。その中には 蛋白質分解酵素阻害剤の抗癌効果に関するケネディの研究書(A.R.Kenn edy、「Prevention of Carcinogenesis by Protease Inhibitors」、Cancer Res.、54 :1999−2005、1994)がある。これらの化合物は発癌物質によって 誘発された遺伝子増幅をほぼ通常の水準に抑えることができる。ケネディは、放 射線誘発悪性転換抑制能に対応して放射線誘発遺伝子増幅が抑制されたことを観 察したが、これによってこれら2過程間の関係が仮定された。加えて、蛋白質分 解酵素阻害剤は試験管内における悪性転換の際に(共組換え発生)腫瘍誘発剤の 拮抗剤の役割を果たす。また、蛋白質分解酵素阻害剤は試験管内の実験における 効果的な抗プロモーターとしても記述されている(W.Troll、A.Kla ssen、A.Janoff、「Tumorigenesis in mous e skin:inhibition by synthetic inhib itors of proteases」、Science(Washingt on DC)169:1211−1213、1970)。 I.A.Moscow、K.H.Cowan、「Multidrug res istance」、J.Natl.Cancer Inst.80:14−20 、1988からベラパミールが抗MDR作用をすることが分かる。この「カルシ ウム拮抗薬」は細胞内薬剤蓄積を増大させることによって細胞毒性を強化する。 これは恐らくP−糖タンパクその他の輸送タンパク質に対する効果によって起き る。上記及び例えばキニジンなどの類似化合物は毒性があるため、医療には不適 である。 この点から、本発明の目的は、細胞増殖抑制剤による治療に対する耐性形成を 予防または軽減するのに有効な化合物を提案し、対応する医薬品を提案すること である。 この化合物に関する目的は請求項1の特性を表わす特徴によって達成され、医 薬品に関する目的は請求項9によって達成される。 従って、本発明によると5’置換ヌクレオシドと細胞増殖抑制剤の同時投与に よる耐性形成の予防または軽減が提案される。意外にも5’置換ヌクレオシドに よって発癌物質誘発性の遺伝子増幅が予防または減弱されることが明らかとなっ た。このことから、本薬剤に対する耐性の発生を予防する可能性が与えられ、ま たこれらのヌクレオシドを細胞増殖抑制剤と同時投与することによって悪性度に 影響を及ぼす可能性が与えられる。 以下は5’ヌクレオシドの実例である。5−(2−ブロモビニル−2’−デオ キシウリジン(BVDU)、(E)−5−(2−ブロモビニル)−1−β−D− アラビノフラノシルウラシル、(E)−5−(2−ブロモビニル)−2’−デオ キシ−41−チオウリジン。第2図:5−ヨード−2’−デキシシチジン、5− ヨード−2’−デオキシウリジン、2’−デオキシ−5−トリフルオロメチルウ リジン、特に好ましいのはBVDUと(E)−5−(2−ブロモビニル)ウラシ ル(BVU)である。 さらに本発明は細胞増殖抑制剤処理に対する耐性形成を予防するための医薬品 に関し、前記医薬品は5’ヌクレオシドを含む。5’ヌクレオシドは血中濃度が 0.02μg/mLないし10μg/mLとなるような量が医薬品製剤中に含ま れる。最適範囲は0.05μg/mLないし5μg/mLであることが実験的に 示されている。 細胞増殖抑制剤は製剤中に予め通常量含ませることができる(Y.Oshir o、C.E.Piper、P.S.Balwierz、M.L.Garriot (1992)、「Genotoxic properties of (E)− 5(2−bromovinyl)−21−dexyuridine (BVDU )」、Fundamental and Applied Toxicolog y、1 8、491−498)。細胞増殖抑制剤の実例はシクロホスファミドその他のア ルキル化剤、メトトレキセートなどの代謝拮抗物質、ビンブラスチンなどのアル カロイド、ブレオマイシン、シスプラチンなどの抗生物質、その他の物質等であ る。細胞増殖抑制剤のその他の実例は「Red List 1995」、Edi tio Cantor Verlag fuer Medizin und N aturwissenschaften、Aulendorf/Wuertt. 、1995に見られる。 担体、添加剤、補助剤は以前より従来の技術から公知のものに相当する。薬剤 自体は固体または液体、さらには噴霧剤の剤形にすることができる。本発明はモ デル実験を参照することによって、より詳細に説明されよう。 A.モデル化合物 増幅現象の研究に使用される細胞としてゲノム中に組み込まれたウイルス(シ ミアンウイルス40)を含むハムスター細胞株がある。この細胞株は、遺伝毒性 化合物の添加ばかりではなく種々の「非遺伝毒性」発癌物質および腫瘍誘発剤に よってハムスターのゲノム中におけるSV40−DNAが増幅することが知られ ている。その方法は、プローブの役目をする増幅された数のSV40−DNΛを 含むハムスター細胞−DNAによって標識されたSV40−DNAがハイブリダ イズされるという事実に基づいている。結合したプローブの量によると組み込ま れたウイルスDNAの増幅度が洞察される。 増幅度を決定するためSV40−DNAと同時に胚乳−遺伝子−DNAを測定 した。胚乳−遺伝子は、SV40−DNAと異なり、細胞中で増幅していなかっ た。よって相対SV40−DNA含有率は、SV40−DNAとハイブリダイズ したDNAプローブの測定強度を同一のSV40で形質転換したハムスター胚細 胞CO631由来の胚乳遺伝子とハイブリダイズしたDNAプローブの測定強度 で除した商から得られる。 以下の物質をモデル化合物とした。 1.変異原性物質および組換え誘発遺伝毒性発癌物質(陽性対照) トリエチレンメラミン(TEM)4−ニトロキノリン1−オキシド(4−NQ O) 2.突然変異も組換えも誘発しない非発癌物質(陰性対照) アセトン ジメチルホルムアミド 3.共組換え誘発腫瘍誘発剤 メゼレイン 12−0−テトラデカノイルホルボール−13−アセテート(TPA) クリサロビン クマリン 4.作用機序が未知の組換え誘発非遺伝毒性発癌物質 チオアセトアミド アセトアミド 5.ラット肝臓ミクロソーム(S9−ミックス)による代謝後の実験とS9−ミ ックスを使用しない実験 実験操作 S9−ミックス抗組換え剤ありおよびS9−ミックス共組換え剤なし 上に挙げたモデル化合物単独または発癌物質との組合せの効果を遺伝子増幅系 で試験した。 モデル化合物による結果を第1図から第3図に示す。 非発癌物質であるアセトンとジメチルホルムアミドは効果を示さなかった。 その他の全ての化合物、すなわち未知の作用機序をもつ非遺伝毒性発癌物質、 チオアセトアミドおよびアセトアミド、遺伝毒性発癌物質TEMおよび4−NQ O、腫瘍誘発剤メゼレイン、12−0−テトラデカノイル−ホルボール−13− アセテート(TPA)、クリサロビンおよびクマリンは単独でSV40の遺伝子 増幅を増大させる。 S9−ミックスを加えた実験によると、メトトレキセート(MTX)の増幅効 果が減少し、S9−ミックスがないとアミノ−6−メルカプトプリン(AMP) の増幅効果が増大する。 これらの結果から、組換え開始とSV40遺伝子増幅の一致が示される。 B.(E)−5−(2−ブロモビニル)−2’−デオキシウリジン(BVDU) による発癌物質誘発遺伝子増幅の抑制 結果を第4図から第7図に整理する。 酵母での実験では(第4図)、BVDUは抗組換え誘発および共変異原効果を 示した。この効果は低濃度の肝臓ミクロソーム(S9−ミックス)が存在する状 態でS9−ミックスが無い場合よりもよく認められ、ずっと明確であった。この ように、BVDUの代謝によると抗組換え誘発効果が強化される。 BVDUは臨床的に適切な投与量でAMP誘発遺伝子増幅の抑制を示す。この 効果は約0.05μg/mLで急に現れ、用量に応じて5μg/mlでAMP誘 発遺伝子増幅を完全に抑制する(第5図)。 独立の反復実験により結果を確認した(第6図)。加えて、BVDU単独では 自発的増幅度の僅かな低下を示す。 S9−ミックスを添加しても同様にAMP誘発遺伝子増幅の低下を示す。しか し、これはS9−ミックスを使用しない実験よりも低い用量範囲で起きる。可能 性のあるBVDUの代謝はさらにこのように現れ、増幅抑制効果を強化する(第 7図)。このことから結果の妥当性がさらに強調されよう。 要約すると、BVDUは発癌物質誘発遺伝子増幅を抑制すると言える。このこ とから、BVDUを細胞増殖抑制剤と同時投与することによって、この薬剤に対 する耐性の発生を予防し、悪性度を低下させる可能性が開かれる。 C.BVDUの同時投与によるヒトおよび動物腫瘍細胞における細胞増殖抑制剤 に対する「多剤耐性」(MDR)の形成予防 ヒト腫瘍細胞株K562−WT(第8図)およびマウスの腫瘍細胞株F46− WT(第9図)(WT−野生型−細胞増殖抑制剤に感受性−MDR遺伝子の増幅 なし)を数週間にわたって段階的に濃度を上昇させたアドリアマイシンによって 処理した。細胞処理中に、この処理に対する耐性を獲得した。非耐性細胞ではア ドリアマイシン20ng/mL処理期間4日間で強い毒性効果があるのにもかか わらず、濃度を段階的に高めた長期処理後の細胞はアドリアマイシン20ng/ mLに対して全く感受性がなかった(第8図および第9図)。この耐性形成はM DR遺伝子の増幅による。これはMDR遺伝子をプローブとして、RNAを指示 する方法、すなわち遺伝子の転写であるノーザン法の助力によって示される(第 10図)。耐性細胞はバンドを示し、非耐性細胞(処理開始時の状態)はバンド を示さない。 アドリアマイシンについての並行実験では、0.5もしくは1μg/mLのB VDUを一緒に与えた(BVDUは、ヒト腫瘍細胞中では約10μg/mLから しか毒性を現さず、マウス腫瘍細胞では約8μg/mLからしか毒性を現さない (第8図および第9図)。BVDUはアドリアマイシンに対する耐性形成を予防 する。腫瘍細胞は細胞増殖抑制剤処理に感受性のままであり、死滅する。BVD Uの効果は非常に強く、実験を6〜8週間を超えて延ばすためには休止期(化合 物のない状態で培養)によって実験を中断せざるをえない。 BVDU+アドリアマイシン処理によると、アドリアマイシン単独処理よりも MDR遺伝子の増幅がかなり弱くなる(第10図)。BVDU処理の効果は、実 際はバンドの減弱によって現されるよりもずっと大きい。すなわち、処理終了時 にはアドリアマイシン処理に対する少なくともなんらかの耐性を獲得した細胞だ けが残る。BVDU処理の結果、非耐性のままとなった細胞は、すでにそれ以前 に死滅している。従って、実際の適切な効果、しかもノーザン法の助力によって も検出できない効果は、非耐性細胞の死滅にあり、それは生細胞数減少曲線(第 8図および第9図)において測定される。 同様にヒト腫瘍の細胞増殖抑制剤処理に対する耐性の形成もMDR遺伝子の増 幅に基づくため、BVDUを任意選択の細胞増殖抑制剤と組み合わせると治療を 低用量で以前よりも長期間にわたって施行することが可能になる。さらに、耐性 形成の予防はその他の適用にとっても重要である。 D.抗組換え剤5’置換ヌクレオシドの同時投与による細胞増殖抑制剤処理に対 する「多剤耐性」(MDR)形成の予防 第11図および第12図を見ると、抗組換え効果はBVDUだけに特有なので はなく、5’置換ヌクレオシド全体の性質であることが分かる。 このように、第11図はサッカロミセス−セレビジエMP1中の(E)−5− (2−ブロモビニル)−21−デオキシウリジン、(E)−5−(2−ブロモビ ニル)−1−β−D−アラビノフラノシル−ウラシル、(E)−5(2−ブロモ ビニル)−21−デオキシ−41−チオウリジンの抗組換え効果を示し、 第12図はサッカロミセス−セレビジエMP1中の5−ヨード2’−デオキシ シチジン、5−ヨード−2’−デオキシウリジン、2’−デオキシ−5−トリフ ルオロメチルウリジンの抗組換え効果を示す。 マウス腫瘍細胞株F4−6−WT(WT=野生型=細胞増殖抑制剤に感受性= MDR遺伝子の増幅なし)を数週間にわたって段階的に濃度を上昇させたアドリ アマイシンによって処理した。細胞処理中に、この処理に対する耐性を獲得した 。非耐性細胞ではアドリアマイシン20ng/mL処理期間4日間で強い毒性効 果があるのにもかかわらず、濃度を段階的に高めた長期処理後の細胞はアドリア マイシン20ng/mLに対して全く感受性がなかった(第13図および第14 図)。この耐性形成はMDR遺伝子の増幅による。これはMDR遺伝子をプロー ブとして、RNAを指示する方法、すなわち遺伝子の転写であるノーザン法の助 力によって示される(第15図)。耐性細胞はバンドを示し、非耐性細胞(処理 開始時の状態)はバンドを示さない。β−アクチンmRNA濃度を比較対照と同 様に分析した。β−アクチンはRNA量の内部標準として使用した。 並行実験では、アドリアマイシンをそれぞれ1μg/mLの5’置換ヌクレオ シドと共に投与した。6種類の5’置換ヌクレオシドはすべてアドリアマイシン に対する耐性形成を予防する。腫瘍細胞は細胞増殖抑制剤処理に対して感受性が あるままであり、死滅する。5’置換ヌクレオシドの効果は非常に強かったので 、実験を6〜8週間を超えて延ばすためには休止期(化合物のない状態で培養) によって実験を中断せざるをえなかった。 第15図にRNAのノーザン・ブロット分析を示す。 マウス腫瘍細胞株F4−6−WTにおけるMDR遺伝子の発現。比較のためβ −アクチンmRNA濃度も同様に分析した。β−アクチンはRNA量の内部標準 として使用した。 陽性対照:アドリアマイシン耐性F4−6−WT細胞 陰性対照:アドリアマイシン感受性F4−6−WT細胞 1 (E)−5(2−ブロモビニル)−2’−デオキシウリジン1μg/mL +アドリアマイシン 2 (E)−5−(2−ブロモビニル)−1−β−D−アラビノフラノシル− ウラシル1μg/mL+アドリアマイシン 3 (e)−5−(2−ブロモビニル)−2’−デオキシ−4’−チオウリジ ン1μg/mL+アドリアマイシン 4 5−ヨード−2’−デオキシシチジン1μg/mL+アドリアマイシン 5 5−ヨード−2’−デオキシウリジン1μg/mL+アドリアマイシン 6 2’−デオキシ−5−トリフルオロメチルウリジン1μg/mL+アドリ アマイシン 7 (E)−5(2−ブロモビニル)−2’−デオキシウリジン(BVDU) 1μg/mL+アドリアマイシン 5’置換ヌクレオシド+アドリアマイシン処理によると、アドリアマイシン単 独処理よりもMDR遺伝子の増幅がかなり弱くなる(第15図)。この処理の効 果は、実際はバンドの減弱によって現されるよりもずっと大きい。すなわち、処 理終了時にはアドリアマイシン処理に対する少なくともなんらかの耐性を獲得し た細胞だけが残る。BVDU処理によって非耐性のままとなった細胞は、すでに それ以前に死滅している。従って、実際の適切な効果、しかもノーザン法の助力 によっても検出できない効果は、非耐性細胞の死滅にあり、それは生細胞数減少 曲線(第13図および第14図)において測定された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),BR,JP,KR,MX,N O,US

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.細胞増殖抑制療法における耐性の形成を予防もしくは軽減する医薬品を製造 するために5’置換ヌクレオシドを少なくとも1種類の細胞増殖抑制剤と組み合 わせた利用。 2.ヌクレオシドとして(E)−5−(2−ブロモビニール)−2’−デオキシ ウリジン(BVDU)またはその代謝生成物あるいはその両方を使用することを 特徴とする請求項1に記載の利用。 3.ヌクレオシドとして(E)−5−(2−ブロモビニル)ウラシル(BVU) を使用することを特徴とする請求項2に記載の利用。 4.ヌクレオシドとして(E)−5−(2−ブロモビニル)−1−β−D−アラ ビノフラノシルウラシルまたはその代謝生成物あるいはその両方を使用すること を特徴とする請求項1に記載の利用。 5.ヌクレオシドとして(E)−5−(2−ブロモビニル)−2’−デオキシ− 4’−チオウリジンまたはその代謝生成物あるいはその両方を使用することを特 徴とする請求項1に記載の利用。 6.ヌクレオシドとして5−ヨード−2’−デオキシシチジンまたはその代謝生 成物あるいはその両方を使用することを特徴とする請求項1に記載の利用。 7.ヌクレオシドとして5−ヨード−2’−デオキシウリジンまたはその代謝生 成物あるいはその両方を使用することを特徴とする請求項1に記載の利用。 8.ヌクレオシドとして2’−デオキシ−5−トリフルオロメチルウリジンまた はその代謝生成物あるいはその両方を使用することを特徴とする請求項1に記載 の利用。 9.最終血中濃度が0.02〜10μg/mLとなる量の請求項1から8のうち 少なくとも1項による5’置換ヌクレオシド、少なくとも1種類の細胞増殖抑制 剤、従来の担体および補助剤を含む医薬品。 10.最終血中濃度が0.05〜5μg/mLとなる量のヌクレオシドを含むこ とを特徴とする請求項9に記載の医薬品。 11.細胞増殖抑制剤をアルカロイド、アルキル化剤、抗代謝剤、抗生物質また はシスプラチンから選択することを特徴とする請求項9または10に記載の医薬 品。
JP8523173A 1995-02-01 1996-01-31 細胞増殖抑制剤処理における耐性形成に対する5’置換ヌクレオシドの利用と、このヌクレオシドを含む医薬品 Pending JPH11502515A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19503152 1995-02-01
DE19503152.0 1995-02-01
DE19545892.3 1995-12-08
DE19545892A DE19545892A1 (de) 1995-12-08 1995-12-08 Verwendung von (E)-5-(2-Bromovinyl-)-2'-deoxyuridine (BVDU) zur Resistenzbildung bei der Zytostatikabehandlung und Arzneimittel, enthaltend BVDU
PCT/DE1996/000169 WO1996023506A1 (de) 1995-02-01 1996-01-31 Verwendung von 5' substituierten nukleosiden zur hemmung von resistenzbildung bei der zytostatikabehandlung und arzneimittel, enthaltend diese nukleoside

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11502515A true JPH11502515A (ja) 1999-03-02

Family

ID=26012025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8523173A Pending JPH11502515A (ja) 1995-02-01 1996-01-31 細胞増殖抑制剤処理における耐性形成に対する5’置換ヌクレオシドの利用と、このヌクレオシドを含む医薬品

Country Status (12)

Country Link
US (1) US6589941B1 (ja)
EP (1) EP0806956B1 (ja)
JP (1) JPH11502515A (ja)
KR (1) KR100330602B1 (ja)
AT (1) ATE222765T1 (ja)
BR (1) BR9607109A (ja)
DE (1) DE59609590D1 (ja)
DK (1) DK0806956T3 (ja)
ES (1) ES2180730T3 (ja)
NO (1) NO315258B1 (ja)
PT (1) PT806956E (ja)
WO (1) WO1996023506A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010500307A (ja) * 2006-08-11 2010-01-07 レスプロテクト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ヌクレオシド類、これらを含有する薬物とその使用

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE413881T1 (de) 1997-08-08 2008-11-15 Celmed Oncology Usa Inc Verfahren und zubereitungen um resistenz gegen biologische oder chemische therapien zu überwinden
US7462605B2 (en) 1998-01-23 2008-12-09 Celmed Oncology (Usa), Inc. Phosphoramidate compounds and methods of use
EP1167972B1 (en) 1998-01-23 2017-03-08 Kiadis Pharma Intellectual Property B.V. Enzyme catalyzed therapeutic agents
DE19842578A1 (de) * 1998-09-17 2000-03-23 Max Delbrueck Centrum Verwendung von Nucleosiden, Nucleobasen und deren Derivaten zum Herabsetzen thrombocytopenischer Nebenwirkungen von Cytostatika
CN1391486A (zh) 1999-07-22 2003-01-15 新生物公司 治疗对治疗有抗性的肿瘤的方法
US6683061B1 (en) 1999-07-22 2004-01-27 Newbiotics, Inc. Enzyme catalyzed therapeutic activation
WO2001045690A2 (en) * 1999-12-23 2001-06-28 Newbiotics, Inc. Use of bvdu for inhibiting the growth of hyperproliferative cells
US20030212037A1 (en) * 2000-12-21 2003-11-13 Christopher Boyer Use of bvdu for inhibiting the growth of hyperproliferative cells
CA2441350A1 (en) 2001-01-19 2002-07-25 Newbiotics, Inc. Methods to treat autoimmune and inflammatory conditions
DE10108851A1 (de) * 2001-02-23 2002-09-12 Resprotect Gmbh Verwendung von 5'-substituierten Nukleosiden und/oder deren Prodrugs zur resistenzfreien Therapie von Infektionskrankheiten
DE10313035A1 (de) * 2003-03-24 2004-10-07 Resprotect Gmbh Methode zur Verstärkung der apoptotischen Wirkung von Zytostatika ohne Erhöhung toxischer Nebenwirkungen
US20060269596A1 (en) * 2005-01-12 2006-11-30 Gary Liversidge Controlled release compositions comprising an acylanilide
HUP0600042A3 (en) * 2006-01-19 2012-12-28 Debreceni Egyetem New medical use of thiolated pyrimidine-mononucleotides and -nucleosides
US7964580B2 (en) 2007-03-30 2011-06-21 Pharmasset, Inc. Nucleoside phosphoramidate prodrugs
US20090068286A1 (en) * 2007-09-11 2009-03-12 Resprotect, Gmbh Method of treating cancer by administration of 5-substituted nucleosides
EP2135601A1 (en) * 2008-06-20 2009-12-23 Capsulution Nanoscience AG Stabilization of amorphous drugs using sponge-like carrier matrices
DE102008030091B4 (de) 2008-06-25 2011-03-03 Resprotect Gmbh Uracilderivate und deren Verwendung
JP6012605B2 (ja) 2010-09-22 2016-10-25 アリオス バイオファーマ インク. 置換されたヌクレオチドアナログ
ME03009B (me) 2011-09-16 2018-10-20 Gilead Pharmasset Llc Metode za lecenje hcv-a
US8980865B2 (en) 2011-12-22 2015-03-17 Alios Biopharma, Inc. Substituted nucleotide analogs
US8916538B2 (en) 2012-03-21 2014-12-23 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Solid forms of a thiophosphoramidate nucleotide prodrug
EP2827876A4 (en) 2012-03-22 2015-10-28 Alios Biopharma Inc PHARMACEUTICAL COMBINATIONS WITH A THIONUCLEOTIDE ANALOG
EA029081B9 (ru) 2013-01-31 2018-09-28 Джилид Фармассет Ллс Комбинированный состав двух противовирусных соединений
AU2014311827B2 (en) 2013-08-27 2017-09-14 Gilead Sciences, Inc. Combination formulation of two antiviral compounds

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1069096A (en) * 1962-11-23 1967-05-17 Ile De Rech S Scient Et Ind So New organic derivatives of nucleotides and method for their manufacture
GB1473148A (ja) * 1974-09-16 1977-05-11
US4902678A (en) * 1982-02-12 1990-02-20 Syntex (U.S.A.) Inc. Anti-viral compositions
NL8700366A (nl) * 1987-02-13 1988-09-01 Stichting Rega V Z W Combinatie van fu met bvdu als middel tegen adenocarcinoom.
US5250296A (en) 1990-11-29 1993-10-05 Takeda Chemical Industries, Ltd. Immunostimulant agent containing interleukin-2 and 5'-deoxy-5-fluorouridine
US6011000A (en) * 1995-03-03 2000-01-04 Perrine; Susan P. Compositions for the treatment of blood disorders
US5831064A (en) 1996-07-25 1998-11-03 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Kaposi's sarcoma-associated herpes virus (KSHV) interferon consensus sequence binding protein (ICSBP) and uses thereof
EP1167972B1 (en) 1998-01-23 2017-03-08 Kiadis Pharma Intellectual Property B.V. Enzyme catalyzed therapeutic agents

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010500307A (ja) * 2006-08-11 2010-01-07 レスプロテクト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ヌクレオシド類、これらを含有する薬物とその使用

Also Published As

Publication number Publication date
EP0806956A1 (de) 1997-11-19
WO1996023506A1 (de) 1996-08-08
DK0806956T3 (da) 2003-01-06
ES2180730T3 (es) 2003-02-16
NO315258B1 (no) 2003-08-11
US6589941B1 (en) 2003-07-08
DE59609590D1 (de) 2002-10-02
EP0806956B1 (de) 2002-08-28
BR9607109A (pt) 1997-11-04
PT806956E (pt) 2003-01-31
MX9705758A (es) 1997-10-31
KR100330602B1 (ko) 2002-08-22
NO973529L (no) 1997-10-01
KR19980701862A (ko) 1998-06-25
ATE222765T1 (de) 2002-09-15
NO973529D0 (no) 1997-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11502515A (ja) 細胞増殖抑制剤処理における耐性形成に対する5’置換ヌクレオシドの利用と、このヌクレオシドを含む医薬品
Soussain et al. Ibrutinib monotherapy for relapse or refractory primary CNS lymphoma and primary vitreoretinal lymphoma: Final analysis of the phase II ‘proof-of-concept’iLOC study by the Lymphoma study association (LYSA) and the French oculo-cerebral lymphoma (LOC) network
Lyseng-Williamson et al. Imatinib
Emura et al. A novel antimetabolite, TAS-102 retains its effect on FU-related resistant cancer cells
USRE46284E1 (en) Method of administrating an anticancer drug containing α, α, α-trifluorothymidine and thymidine phosphorylase inhibitor
Krishnan et al. Phase I trial of erlotinib with radiation therapy in patients with glioblastoma multiforme: results of North Central Cancer Treatment Group protocol N0177
US20070281040A1 (en) Combination therapy of hedgehog inhibitors, radiation and chemotherapeutic agents
AU2018258663B2 (en) Treatment of HER2 positive cancers
JPH08509957A (ja) デオキシヌクレオチド合成の阻害剤を使用することによって逆転写酵素依存ウイルスの複製を阻害する新規な方法
KR20220024639A (ko) 백혈병 또는 골수이형성 증후군을 치료하기 위한 베네토클락스, 길테리티닙, 미도스타우린 또는 다른 화합물과 조합된 아자시티딘
CN101068549A (zh) 与5-fu和5-fu前药组合施用dpd抑制剂的方法
AU2019394218B2 (en) Methods for cancer therapy
WO1997004761A1 (en) Methods and compositions for treating cell proliferative disorders
US6987103B2 (en) Treatment of chronic myelogenous leukmia, resistant or intolerant to ST1571, involving homoharringtonine alone or combined with other agents
WO1997004761A9 (en) Methods and compositions for treating cell proliferative disorders
JP7543278B2 (ja) 有機化合物
Kayki-Mutlu et al. A year in pharmacology: new drugs approved by the US Food and Drug Administration in 2021
Wildner et al. Enzyme prodrug gene therapy: synergistic use of the herpes simplex virus-cellular thymidine kinase/ganciclovir system and thymidylate synthase inhibitors for the treatment of colon cancer
NL8301913A (nl) Middel voor het versterken van de antitumor activiteit van een middel tegen tumoren.
JP5578753B2 (ja) 抗腫瘍効果増強剤、抗腫瘍剤及び癌治療方法
CN115554405B (zh) 一种含有抑制核酸内切酶功能的药物及其抗肿瘤的用途
IL294311A (en) Modified antisense oligonucleotides for monitoring the expression of foxp3
EA001988B1 (ru) СПОСОБ ИСТОЩЕНИЯ АДЕНОЗИН 5'-МОНОФОСФАТА В МЕТИЛТИОАДЕНОЗИНФОСФОРИЛАЗА (МТАза)-НЕДОСТАТОЧНЫХ КЛЕТКАХ МЛЕКОПИТАЮЩЕГО-ХОЗЯИНА
Hentosh et al. 2-Chloro-2′-deoxyadenosine, an antileukemic drug, has an early effect on cellular mitochondrial function
Zhang et al. Boningmycin induces AMPK-mediated endoplasmic reticulum-associated degradation of PD-L1 protein in human cancer cells

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20060913

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20061030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070306

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20070330

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20070521

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070906

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081027

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20081211

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20090108