JPH11502456A - 両面使用可能なレーストラックシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、玩具カーサーキット用の両面使用可能なトラックブロックである。このブロックは、所定長さの二つの対向側壁と上面及び底面を有し、薄く引き延ばされた前記上面には全長に及んで所定高さで断面矩形状の中央ガイド溝が形成されて前記底面に二つの走行路が形成され、前記対向側壁のそれぞれには前記上面に直交して延びる一対の長手方向のフランジ部が形成され、該フランジ部は前記中央ガイド溝と同じ高さであって、外方へ等幅にて突出して全体を構成するために不可欠な延長部が形成され、該延長部は上面と底面と側面及び前記フランジ部の高さよりも小なる肉厚を有し、かつ、中央部とその中央部よりも厚い対向端部を有し、該延長部の上面と底面の長手方向にはボタン部と凹部が交互に形成されるとともに、前記対向端部には前記側面に垂直に突出するボタン部が形成されている。キットにおいては、幾つかのブロックの上面を上向けてシリーズで結合してグランプリサーキットを形成し、そのサーキットを案内するため中央ガイド溝に係合するピンを垂下して設けた玩具車を走行させ、又は、幾つかのブロックを底面を上向けてシリーズで結合して二つの狭い走行路内に収容可能な一対の玩具車のためのスピードウェイサーキットを形成する。ブロックのうち幾つかは直線状であり、かつ、曲線状である。グランプリサーキットは１以上のループを結合するための方向変換スイッチを有すると共に、自動停止ピットを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 両面使用可能なレーストラックシステム 技術分野 本発明は両面使用可能なレーストラックシステムに関する。

従来の技術 レーストラック玩具それ自体は、良く知られているように、複数個の直線及び 曲線状のレーストラックのブロックを互いに連結して少なくとも一つの閉鎖ルー プを形成するものである。各ブロックは柔軟又は硬いプラスチックで作られ、通 例セットで用いられる。

ある種のレーストラッタは、１又は２の溝を有してそれらの溝に自己推進可能 な玩具車が収容されて走行でき、各溝の両側に形成される壁によって溝内に保持 される形式を採用している。２つの溝をもつレーストラック玩具は、玩具車を一 方の溝から他方の溝に移し替えることができるブロックを持っている。これらは 以下にスピードウェイと称することとする。

また、他の種のレーストラック玩具は、玩具車の底部から下方へ突出するピン が係合する１又は２の中央ガイド溝を有し、このガイド溝は玩具車をトラックに 保持するために横方向の支持をするものであって、しばしば、玩具車をトラック に沿って移動させるために、電源を供給するための電線その他を装着してある。

こ れらは以下にグランプリと称することとする。

しかしながら、これらのスピードウェイやグランプリの主たる欠点は、融通性 に欠けることである。つまり、スピードウェイを一度び組み立てた後は、これを グランプリに使用することはできないのである。

発明の概要 本発明の目的は、上記従来例が有する欠点を除去することにあり、少なくとも １つの閉鎖ループを有するスピードウェイ又はグランプリを提供する。

本発明によれば、上記目的は、玩具車の両面使用可能な玩具カーサーキット用 具によって達成できる。この両面使用可能なレーストラック玩具を構成するブロ ックは、所定の長さと、二つの相対する側壁部と、上面及び底面とからなり、 上面に断面矩形の中央ガイド溝を長手方向全長に亙り底面側に向けて突出形成 し、底面側ではその中央ガイド溝の両側は二つの走行路を形成した薄いプレート であって、 前記二つの側壁部にそれぞれ長手方向で前記上面から底面に向けてフランジ部 が形成され、そのフランジ部は前記中央ガイド溝と同じ高さであって外方へ所定 幅にて形成され、上面と底面と側面を有して肉厚は両端部付近が厚くて中央部付 近が薄く、上面と底面にそれぞれ交互にボタン部とボタン部を受ける凹部が形成 され、かつ、両端部の肉厚部には外方へ突出するボタン部が形成されている。

また、上記ブロックには、幾つかの直線のものと、曲線のものとを含み、複数 個のブロックを一連に連結して少なくとも一つの閉鎖ループを形成し、上面を上 向けて玩具車から垂下するピンを中央ガイド溝に係合し案内させてグランプリサ ーキットを形成し、又は、複数個のブロックを裏返し互いに連結して少なくとも 一つの閉鎖ループを形成し、底面を上向けて二つの玩具車を二つの走行路にそれ ぞれ収容してスピードウェイサーキットを形成して使用する。

図面の簡単な説明 図１は本発明にかかる両面使用可能なレーストラックブロックの部分的構成の 平面図である。

図２は本発明にかかる両面使用可能なレーストラックブロックの部分的構成の 側面図である。

図３は本発明にかかる両面使用可能なレーストラックブロックの角度を付けた 部分的構成の側面図である。

図４は本発明にかかるグランプリサーキットの概要斜視図である。

図５は本発明にかかるスピードウェイサーキットの概要斜視図である。

図６は本発明にかかる持ち上げ及び支持ブロックの斜視図である。

図７は持ち上げブロックと支持ブロックの実施例を示す斜視図である。

図８ａは本発明にかかるグランプリサーキットに用いる方向変換プラットホー ムの直線路の平面図である。

図８ｂは本発明にかかるグランプリサーキットに用いる方向変換プラットホー ムの曲線路の平面図である。

図９ａは本発明にかかるグランプリサーキットに用いる自動停止ピットであっ てストッパバーが通路と平行に並んでいる状態の平面図である。

図９ｂは本発明にかかるグランプリサーキットに用いる自動停止ピットであっ てストッパバーが通路を塞いでいる状態の平面図である。

図１０ａは図９ａ及び図９ｂに示す自動停止ピットにおいて停止する車を有し てスタートボタンが休止している状態を示す概要断面図である。

図１０ｂは図９ａ及び図９ｂに示す自動停止ピットにおいてスタートボタンの 動作を示す概要断面図である。

好適実施例の説明 図１は連結した二つのブロック１，１を示す部分平面図であって、それぞれの ブロック１は所定の長さと、二つの対向端部３と、二つの対面する側壁部５と、 上面７及び底面９とを有する。二つのブロック１は同じ構造であるので、同一部 分には同一符号を用いた。

ブロック１は上面に中央ガイド溝１３を形成した薄いプレート１１からなり、 中央ガイド溝１３は所定高さの断面矩形であって ブロック１の長手方向全長に形成されて底面に二つの狭い走行路１５を形成して いる。ブロック１の各側壁５に長手方向へ形成されたフランジ部１７を有し、該 フランジ部１７は上面７に直交して中央ガイド溝１３と同じ高さで形成され、そ れぞれ上面２１、底面２３及び側面２５を有して高さよりも薄い肉厚を有する延 長部１９を有する。延長部１９は中央部分２７と中央部分２７よりも肉厚の大き い対向端部２９を有して延長部１９には上面２１と底面２３の長手方向に沿い、 継手ブロック等のトイブロックのボタン部を受けるボタン部３１と凹部３３が交 互に形成されるとともに、対向端部２９の側面２５には外方へ突出するボタン部 ３０が形成されている。

ボタン部３１と凹部３３は好ましくはそれぞれ一対で互いに間隔ｄを有して整 列し、ボタン部３０は各対向端部３の継目３５からｄの整数倍で離間していて、 二つのブロック１，１の対向端部を突き合わせたとき、図２に示すように、継目 ３５付近のボタン部３０，３０の間隔は間隔ｄの整数倍である。したがって、二 つのブロック１，１は一つ又は二つの継手ブロック３７にて対向端部３付近の、 ボタン部３１、又は、凹部３３に冠して図２に示すように互いに締結し、又は、 図３に示すようにボタン部３０に冠して互いに締結できる。

さらに、二つのブロック１，１の締結には、延長部１９の端部に凸部５１とそ れが係合する凹部５３を形成することとしてもよい。すなわち、ブロック１の凸 部５１を隣接したブロック１の凹部５３にスナップロックさせて両者を一体化す るのである。この 凸部５１と凹部５３は、図６に示すように垂直に形成することにより、図３に示 すように角度を付けて両ブロック１，１を結合できるようにするのがよい。

角度付けをしたブロック１，１は、例えば、図５に示すオーバーパスや図４に 示すブリッジとして使用する可能性を有するものである。これを効果的にするた めに、図６，７に示すように、持ち上げブロック６３及び支持ブロック６１が用 いられる。支持ブロック６１はボタン部３１上又は凹部３３下に冠することがで きるとともに、持ち上げブロック６３は１又はそれ以上のトイブロック６５に重 ねることができるように形成されている。支持ブロック６１は、図７に示すよう に、側方へ突出する翼部６４の端部にボール部６２が一体形成され、このボール 部６２を受ける開口部６７が持ち上げブロック６３に形成され、ボール部６２が 開口部６７に挿入されたときはユニバーサルジョイントを形成できる。したがっ て、このユニバーサルジョイントの使用により、サーキットの一部を持ち上げた り、若しくは低くすることができるのみならず、両側壁５，５のトイブロック６ ５の積み重ね数を変えることにより、サーキットの一部を傾斜させることもでき る。

ブロック１の使用においては、幾つかは直線状ブロックであり、また、幾つか は曲線状ブロックであって、図４に示すように、互いに一連に連結し、上面７を 上向きにしてグランプリサーキットを形成し、中央ガイド溝１３に玩具車１０１ のピン１０２を係合させてガイドさせ、又は、図５に示すように、底面９を上向 きにしてスピードウェイサーキットを形成し、二つの玩具車１０３を 二つの走行路１５に収容する。実際には、ブロック１は閉鎖ループを形成するよ うに互いに結合される。

ブロック１は、図４に示すような二つ以上の閉鎖ループを持つグランプリサー キットを形成して玩具車１０１が一つのループから他のループへ移動できるよう に、少なくとも二つの方向変換プラットホーム７１を追加して連結できるように するのがよい。この方向変換プラットホーム７１は、形状と構造が直線部のブロ ック１と同じである直線部７３と、形状と構造が曲線部のブロック１と同じであ る曲線部７５との結合であって、それぞれ中央ガイド溝１３′を有して共通溝１ ３′′に続いている。共通溝１３′′は二つの長手方向の壁７９を有して直線部 の中央ガイド溝１３′と曲線部の中央ガイド溝１３′がほぼＹ字形をなすように 形成されている。

さらに、方向変換プラットホーム７１はＹ字形中央凹部の三角形の頂点部７８ にスイッチ部８１が形成されている。このスイッチ部８１は頂点部７８に軸支さ れて底面９に配置されたプレート８２と、中央ガイド溝１３′の高さに等しい高 さでプレート８２上に配置されて中央対向端部８４，８５を有する薄板のレバー ８３とからなり、一方の端部８４は共通溝１３′′に延伸し、他端は頂点部７８ に位置している。スイッチ部８１は、さらに、Ｙ字形の中央ガイド溝側とスイッ チアーム８９側との走行路に交互に突出する起動部８７，８８を備えたヘッド８ ９がプレート８２に固定して設けられ、直線路７３側へ延伸している。共通溝１ ３′′の対向壁７９には開口が設けられ（図示略）、その開口に前記レバー ８３が出入りできるようになっている。そこで、レバー８３が曲線路７５側に位 置していれば、図８ａに示すように、玩具車１０１を直線路７３に導き、その玩 具車１０１のピンにて中央ガイド溝１３′に突出している起動部８７は蹴られて レバー８３が回動し、図８ｂに示すように、レバー８３は直線路７３側に位置す る。したがって、玩具車１０１がさらに走行して来れば、玩具車１０１は曲線路 ７５に導かれる。そして、レバー８３が直線路７３側に位置していれば、図８ｂ に示すように、玩具車１０１を曲線路７５に導き、その玩具車１０１のピンにて 中央ガイド溝１３′に突出している起動部８８は蹴られてレバー８３が回動し、 図８ａに示すように、レバー８３は直線路７３側に位置する。かくして、次の段 階で玩具車１０１は直線路７３に自動的に方向変換される。なお、スイッチアー ム８９は、好みにより、手動にてレバー８３を直線路側又は曲線路側に回転させ るために設けられている。

グランプリサーキットは、図１に示すような形状と構造の自動停止ピット１２ １を有する。この自動停止ピット１２１は、所定の長さを有し、前端部１２３と 、後端部１２５と、二つの対向側壁１２７，１２９と、上面１３１及び底面１３ ３を有する。この自動停止ピット１２１は、断面矩形で所定高さの中央ガイド溝 １３を有して長尺の薄いプレート１３５からなり、中央ガイド溝１３は全長にわ たり底面１３３に向けて形成され、上面１３１に第１の走行路１３６と第２の走 行路１３７を形成している。

第１の走行路１３６の後端部１２５付近の下部には円いセレクタ１４１が軸１ ４３にて回転可能に軸支され、セレクタ１４１は 円周部１４５と、卵形のエンドレススロット１４７とを有し、前記円周部１４５ の周縁部には、中央ガイド溝１３内に突出可能、かつ、一方の対向側壁１７に形 成した開口部（図示略）から外方へ突出する複数の起動部１５０を有する。第１ の走行路１３６に軸支端１５３とストッパ端１５５とを持つストッパバー１５１ が載置され、軸支端１５３は上面１３１の略中央部に回転可能に支持され、スト ッパー端１５５は前記エンドレススロット１４７に向けて垂下するリベット１５ ７を有している。

この自動停止ピット１２１は、第１及び第２の走行路１３６，１３７の前端部 １２３に平行に並ぶ凹部１５９，１６１を有する。凹部１６１にスタートボタン １６３が配置され、このスタートボタン１６３はＵ字形の第１部１６５と、ピン １６９で軸方向に沿い、符号１２１側（図９ａ，９ｂ参照）の側壁１７付近で第 １の走行路１３６に回転可能に固定されて外方へ突出する第２部１６７を備えて いる。凹部１６１にスタート板１９１が第１部１６５の上部で上下動可能に固定 されている。

この自動停止ピットは、前端部１２３から後端部１２５に向けて玩具車１０１ が移動したとき、下方へ垂下するピン１０２で起動部１５０の一つが蹴られるこ とによりセレクタ１４１が時計回りに回転し、エンドレススロット１４７がリベ ット１５７を中央ガイド溝１３に向けて押し移動させ、これが繰り返されてスト ッパバー１５１のストッパ端１５５を中央ガイド溝１３に向けて移動させるため 、リベット１５７がエンドレススロット１４７の部分１４９に位置したときは、 ストッパ端１５５が中央ガイド溝１ ３をブロックし、図１０ａに示すように、玩具車１０１の駆動輪１０４が凹部１ ５９，１６１の上に位置して動けなくする。その後、セレクタ１４１を反時計回 りに手動にて回転させ、リベット１５７がエンドレススロット１４７の当初の部 分１４８に至ると、ピン１０２が拘束を解かれる。そこで、スタートボタン１６ ３の第２部１６７を押し下げて第１部１６５からスタート板１９１が上昇すると 、図１０ｂに示すように、スタート板１９１は駆動輪１０４に接触して駆動輪１ ０４は牽引力を得てサーキットを走行できる。そこで、スタート板１９１の上面 には波形面１６８を形成して駆動輪１０４の牽引力を向上させるのがよい。

以上、本発明を好ましい実施例で説明したが、本発明の性質及び範囲は、この 好ましい実施例のいかなる変更や請求範囲によって改変されるべきものではない 。例えば、中央ガイド溝１３を二つ形成すれば３つの走行路を形成することがで きるというようにである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｇ Ｅ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 コレン，ジル カナダ，ケベック エイチ７イー ２ワイ ６，ラヴァル，レザージュ 631 (72)発明者 ブルジョワ，ダニエル カナダ，ケベック エイチ７エル ５アー ル４，セント−ローズ，アルチュール−ヴ ィルヌーヴ 376 【要約の続き】 シリーズで結合して二つの狭い走行路内に収容可能な一 対の玩具車のためのスピードウェイサーキットを形成す る。ブロックのうち幾つかは直線状であり、かつ、曲線 状である。グランプリサーキットは１以上のループを結 合するための方向変換スイッチを有すると共に、自動停 止ピットを有する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．所定長さの二つの対向端部（３）、対向側壁（５）、上面（７）及び底面（ ９）を有し、薄く引き延ばされた前記上面（７）には全長に及んで所定高さで断 面矩形状の中央ガイド溝（１３）が形成されて前記底面（９）に二つの走行路（ １５）が形成され、前記対向側壁（５）のそれぞれには前記上面（７）に直交し て延びる一対の長手方向のフランジ部（１７）が形成され、該フランジ部（１７ ）は前記中央ガイド溝（１３）と同じ高さであって、外方へ等幅にて突出して全 体を構成するために不可欠な延長部（１９）が形成され、該延長部（１９）は上 面（２１）と底面（２３）と側面（２５）及び前記フランジ部（１７）の高さよ りも小なる肉厚を有し、かつ、中央部（２７）とその中央部（２７）よりも厚い 対向端部（２９）を有し、該延長部（１９）の上面（２１）と底面（２３）の長 手方向にはボタン部（３１）と凹部（３３）が交互に形成されるとともに、前記 対向端部（２９）には前記側面（２５）に垂直に突出するボタン部（３０）が形 成されているブロック（１）からなることを特徴とする両面使用可能なトラック ブロック。 ２．隣接するボタン部（３１）と凹部（３３）は間隔ｄを有し、各ボタン部は対 向端部のボタン部（３０）からｄの整数倍の位置に突出形成されていることを特 徴とする請求項１記載の両面使用可能なトラックブロック。 ３．各ブロック（１）を互いに連結する結合手段を有することを特徴とする請求 項２記載の両面使用可能なトラックブロック。 ４．結合手段は溝（５３）と延長部（１９）の対向端部（２９）に長手方向へ突 出する凸部（５１）とからなることを特徴とする請求項３記載の両面使用可能な 玩具カーサーキット用具。 ５．ボタン部（３１）と凹部（３３）の交互の繰り返しは長手方向の対のボタン 部（３１）と長手方向の対の凹部（３３）からなることを特徴とする請求項４記 載の両面使用可能なトラックブロック。 ６．ブロック（１）が直線状であることを特徴とする請求項５記載の両面使用可 能なトラックブロック。 ７．ブロック（１）が曲線状であることを特徴とする請求項５記載の両面使用可 能なトラックブロック。 ８．所定長さの二つの対向端部（３）と二つの対向側壁（５）と上面（７）及び 底面（９）を有し、薄く引き延ばされた前記上面（７）には全長に及んで所定高 さで断面矩形状の中央ガイド溝（１３）が形成されて前記底面（９）に二つの走 行路（１５）が形成され、前記対向側壁（５）のそれぞれには前記上面（７）に 直 交して延びる一対の長手方向のフランジ部（１７）が形成され、該フランジ部（ １７）は前記中央ガイド溝（１３）と同じ高さであって、外方へ等幅にて突出し て全体を構成するために不可欠な延長部（１９）が形成され、該延長部（１９） は上面（２１）と底面（２３）と側面（２５）及び前記フランジ部（１７）の高 さよりも小なる肉厚を有し、かつ、中央部（２７）とその中央部（２７）よりも 厚い対向端部（２９）を有し、該延長部（１９）の上面（２１）と底面（２３） の長手方向にはボタン部（３１）と凹部（３３）が交互に形成されるとともに、 前記対向端部（２９）には前記側面（２５）に垂直に突出するボタン部（３０） が形成されているブロック（１）の複数個からなり、それらのブロック（１）の うち幾つかは直線状であり、かつ、曲線状であって、幾つかのブロック（１）の 前記上面（７）を上向けて少なくとも一つの閉鎖ループを形成するように結合し てグランプリサーキットを形成し、そのサーキットを案内するため中央ガイド溝 （１３）に係合するピン（１０２）を垂下して設けた玩具車（１０１）を走行さ せ、又は、幾つかのブロック（１）を前記底面（９）を上向けて少なくとも一つ の閉鎖ループを形成するように結合して二つの狭い走行路（１５）内に収容可能 な一対の玩具車（１０３）のためのスピードウェイサーキットを形成することを 特徴とする玩具カーサーキット用具。 ９．隣接するボタン部（３１）と凹部（３３）は間隔ｄを有し、各ボタン部は対 向端部のボタン部（３０）からｄの整数倍の位置 に突出形成され、これにより、最初のブロック（１）と次のブロック（１）とを 継目で結合するとき、継目付近の最初のブロック（１）と次のブロック（１）の それぞれの外方へ突出するボタン部（３０）の間隔は前記間隔ｄの整数倍である ことを特徴とする請求項８記載の玩具カーサーキット用具。 １０．前記複数のブロック（１）は互いに連結する結合手段を有することを特徴 とする請求項９記載の玩具カーサーキット用具。 １１．前記結合手段は、前記延長部（１９）の対向端部（２９）に長手方向へ突 出形成された溝（５３）と凸部（５１）とからなり、これにより、前記複数のブ ロック（１）の一つは、前記凸部（５１）と溝（５３）が隣接する他のブロック （１）の溝（５１）と凸部（５３）に互いに密嵌できるように整列させて他のブ ロック（１）と連結できることを特徴とする請求項１０記載の玩具カーサーキッ ト用具。 １２．ボタン部（３１）と凹部（３３）の交互の繰り返しは長手方向の対のボタ ン部（３１）と長手方向の対の凹部（３３）からなることを特徴とする請求項１ １記載の玩具カーサーキット用具。 １３．両方の前記ボタン部（３１）の上部又は凹部（３３）の下部若しくは外方 へ突出するボタン部（３０）に冠することができる継手ブロック（３７）を有す ることを特徴とする請求項１２記 載の玩具カーサーキット用具。 １４．前記少なくとも一つの閉鎖ループの一部を昇降させる手段を有することを 特徴とする請求項１３記載の玩具カーサーキット用具。 １５．前記昇降手段は、互いに共働する支持ブロック（６１）と持ち上げブロッ ク（６３）のセットであって、支持ブロック（６１）は前記ボタン部（３１）又 は前記凹部（３３）に密嵌でき、また、持ち上げブロック（６３）はトイブロッ ク（６５）の上に積み重ねることができ、前記支持ブロック（６１）は外方へ突 出する球部（６２）を有するとともに、前記持ち上げブロック（６３）は該球部 （６２）を挿入して自在継手を形成することができる開口部（６７）を有し、こ れにより、少なくとも二つの支持ブロック（６１）が前記複数のブロック（１） の一つの両側（５）の前記ボタン部（３１）又は凹部（３３）に密嵌し、かつ、 少なくとも二つの持ち上げブロック（６３）がトイブロック（６５）の上に積み 重ねられてトイブロック（６５）は前記少なくとも一つの閉鎖ループの一部を持 ち上げ、自在継手はその変化に対応できることを特徴とする請求項１４記載の玩 具カーサーキット用具。 １６．玩具車（１０１）をグランプリサーキットの一つの走行路から他方の走行 路に切り替える方向変換プラットホーム（７１）を有することを特徴とする請求 項１３記載の玩具カーサーキット 用具。 １７．前記方向変換プラットホーム（７１）は曲線部（７５）と結合した直線部 （７３）を有し、両者（７３，７５）はそれぞれ継目で分かれる中央ガイド溝（ １３′）と共通溝（１３′′）を有し、該共通溝（１３′′）は二つの対向する 長手方向側壁（７９）を有して実質的に直線路と曲線路を備えたＹ字形の中央ガ イド溝を形成し、これにより、前記方向変換プラットホーム（７１）は玩具車（ １０１）をＹ字形の中央ガイド溝で形成される二つの走行路の一つに導くことを 特徴とする請求項１６記載の玩具カーサーキット用具。 １８．前記方向変換プラットホーム（７１）は、三角形の頂点部（７８）に位置 する前記底面（９）に回転可能に軸支された薄いプレート（８２）と、該プレー ト（８２）に設けられて対向端部（８４，８５）を備えるともに、前記中央ガイ ド溝（１３′）の高さと等しい高さであって、一つの対向端部（８４）は前記共 通溝（１３″）の方向に延び、他の対向端部（８５）は頂点部（７８）に位置す るレバー部（８３）と、前記Ｙ字形の中央ガイド溝で形成される走行路の一方又 は他方へ交互に延伸する起動部（８７，８８）を突出形成したヘッド（８６）と 、直線路（７３）の外方ヘ向け延びてプレート（８２）に固定された切替アーム （８９）とを有し、前記中央ガイド溝（１３′′）の共通部は前記対向側壁（７ ９）に長尺の開口部を有して該開口部にレバー部（８３）が 回動して出入りすることができ、これにより、レバー部（８３）が曲線路（７５ ）にあるときは玩具車（１０１）を直線路に導き、その直線路に突出している起 動部（８７）が玩具車（１０１）から垂下するピン（１０２）に蹴られてレバー 部（８３）を直線路側に回転させて自動的に切替え、玩具車（１０１）を曲線路 に導き、また、レバー部（８３）が直線路（７３）にあるときは玩具車（１０１ ）を曲線路に導き、その曲線路に突出している起動部（８８）が玩具車（１０１ ）から垂下するピン（１０２）に蹴られてレバー部（８３）を曲線路側に回転さ せて自動的に切替えるか、又は、好みにより切替アーム（８９）を用いてレバー 部（８３）を前記直線路又は前記曲線路に回動させることを特徴とする請求項１ ７記載の玩具カーサーキット用具。 １９．グランプリサーキットにおける玩具車（１０１）の自動停止ピット（１２ １）を有することを特徴とする請求項１３記載の玩具カーサーキット用具。 ２０．前記自動停止ピット（１２１）は、所定長さで前端部（１２３）と後端部 （１２５）と二つの対向側壁（１２７，１２９）と上面（１３１）及び底面（１ ３３）とを有し、 前記底面（１３３）に全長に及び所定高さで形成された断面矩形状の中央ガイ ド溝（１３）と、 前記対向側壁（１２７，１２９）のそれぞれに設けられ、前記上面（１３１） に直交して底面（１３３）に向けて延伸し、前記 中央ガイド溝（１３）の高さと等しい高さを有して等幅で外方へ突出する延長部 （１９）を備えた一対の長手方向のフランジ部（１７）と、 該延長部（１９）は上面（２１）と底面（２３）と側面（２５）及び前記フラ ンジ部（１７）の高さよりも小なる肉厚を有し、かつ、中央部（２７）とその中 央部（２７）よりも厚い対向端部（２９）を有し、該延長部（１９）の上面（２ １）と底面（２３）の長手方向にはボタン部（３１）と凹部（３３）が交互に形 成されるとともに、前記対向端部（２９）には前記側面（２５）に垂直に突出す るボタン部（３０）が形成され、 第１の走行路（１３６）の後端部（１２５）付近の下部に軸（１４３）にて回 転可能に軸支され、円周部１４５と少なくとも一つの卵形のエンドレススロット （１４７）とを有し、前記円周部（１４５）の周縁部には中央ガイド溝（１３） 内に突出可能、かつ、一方の対向側壁（１７）に形成した開口部から外方へ突出 する複数の起動部（１５０）を有する円いセレクタ（１４１）と、 第１の走行路（１３６）に軸支端（１５３）とストッパ端（１５５）とを持ち 、軸支端（１５３）は前記自動停止ピット（１２１）の上面（１３１）の略中央 部に回転可能に支持され、ストッパ端（１５５）はエンドレススロット（１４７ ）に向けて垂下するリベット（１５７）を有するストッパバー（１５１）と、 第１及び第２の走行路（１３６，１３７）に前端部（１２３）付近で形成され た二つの平行な凹部（１５９，１６１）と、 前記凹部（１６１）に位置する第１部（１６５）と外方へ突出 する第２部（１６７）を有して前記第１の走行路（１３６）にフランジ部（１７ ）の付近で長手方向の軸に沿って回転可能に支持されたスタートボタンと、 前記凹部（１６１）内で前記スタートボタン（１６３）の上部において垂直方 向へ移動可能に支持されたスタート板（１９１）と、 からなり、これにより、玩具車（１０１）が前端部（１２３）から後端部（１ ２５）に向けて移動したとき、下方へ垂下するピン（１０２）で起動部（１５０ ）の一つが蹴られることによりセレクタ（１４１）が時計回りに回転し、エンド レススロット（１４７）がリベット（１５７）を中央ガイド溝（１３）に向けて 押し移動させ、これが繰り返されてストッパバー（１５１）のストッパ端（１５ ５）を中央ガイド溝（１３）に向けて移動させ、ストッパ端（１５５）が中央ガ イド溝（１３）をブロックし、玩具車（１０１）の駆動輪（１０４）が凹部（１ ５９，１６１）の上に位置して該玩具車（１０１）を動けなくし、その後、セレ クタ（１４１）を反時計回りに手動にて回転させてピン（１０２）の拘束を解い て玩具車（１０１）を自由にし、スタートボタン（１６３）の第２部（１６７） を押し下げて第１部（１６５）がスタート板（１９１）を上昇させ、スタート板 （１９１）は駆動輪（１０４）に接触して駆動輪（１０４）は牽引力を得てサー キットを走行できることを特徴とする請求項１９記載の玩具カーサーキット用具 。 ２１．前記スタート板（１９１）は波形面を有することを特徴と する請求項２０記載の玩具カーサーキット用具。