JPH11502142A

JPH11502142A - 改良されたカーペット構造物およびそれに用いるカーペット裏地

Info

Publication number: JPH11502142A
Application number: JP8528498A
Authority: JP
Inventors: ベイリー，ラリー・エム; バーキス，エドワード; ブライアント，エリック・ジェイ; ガードナー，ヒュー・シー; ゴッドフリー，ジャック; ジョーンズ，ケネス; シェルナット，グレゴリー・ピー
Original assignee: アモコ・コーポレイション
Priority date: 1995-03-17
Filing date: 1996-03-15
Publication date: 1999-02-23
Also published as: ATE210214T1; PT821748E; DE69617666D1; PL322276A1; CN1069365C; TR199700972T1; EP0821748A1; NZ305599A; PL181154B1; AU710283B2; ES2169235T3; CN1179185A; US6849565B1; HUP9801326A3; PL181003B1; HUP9801326A2; DE69617666T2; AU5363896A; WO1996029460A1; DK0821748T3

Abstract

(57)【要約】パイルフェースヤーン、裏地布帛及び無機及びラテックス材料を含まない接着バインダーを含む、良好なタフト結合及び毛羽抵抗性を有するタフテッドカーペットが提供される。接着バインダーは、溶融してパイルを裏地に固定する熱可塑性布帛を含む。

Description

【発明の詳細な説明】改良されたカーペット構造物およびそれに用いるカーペット裏地発明の分野本発明は、熱可塑性成分以外のものを実質的に含まないタフテッドカーペットに関する。また本発明は、それらのカーペットの製造に好適である新規な一次および二次カーペット裏地であって、少なくとも２つの熱可塑性布帛層を含み、それらの層のうち１つは溶融性の熱可塑性接着剤から形成される裏地に関する。さらにまた本発明は、それらのカーペットの製造方法であって、タフテッドカーペットの表糸を一次裏地に結合させ、かつ二次裏地を一次裏地に結合させるための接着剤が一般に溶融性の熱可塑性接着剤から常法により形成される布帛の形で付与される方法に関する。発明の背景タフテッドカーペットの製造は、普通は３つの基本操作を伴う：一次裏地のタフティング；タフティングした裏地の洗浄および乾燥；次いでこれの仕上げ操作の実施。タフティングは通常は、糸を通した往復運動するニードルを一次裏地に挿入して、糸のタフトまたはループを形成することにより達成される。一般にニードルとタイミングを合わせた関係で作動するルーパーまたはフックを、ニードルが裏地を通るそれらの行程の極限地点にあるときルーパーがニードルの目の真上に位置するように配置する。ニードルがその地点に達したとき、糸はルーパーによってニードルからつまみ上げられて短時間保持される。ニードルが一次裏地を貫通して戻ることにより糸のループまたはタフトが形成される。一般に、裏地がニードリング装置内を前進することによりループがルーパーから離れて移動するのに伴って、このプロセスが繰り返される。所望により、タフティングプロセスでルーパーとナイフを併用することにより、ループを切断してカットパイルを形成することができる。あるいはループを切断せずに残してもよい。１９９２年には米国の総カーペット生産量は約１１億平方メートル（１３億平方ヤード）であった。この量のうち９５％はタフティングにより製造され、残りが製織により製造された。タフテッドカーペットの製造に際して現在用いられている主な表糸の種類は普通はポリ（ε−カプロラクタム）またはポリ（ヘキサメチレンアジパミド）（それぞれナイロン−６およびナイロン６，６としても知られる）からなるナイロン糸；一般にプロピレンホモポリマーからなるプロピレンポリマー糸；および普通はポリエチレンテレフタレートからなるポリエステル糸である。Ｃａｒｐｅｔ＆ＲｕｇＩｎｄｕｓｔｒｙ，１９９３年１０月、６頁によれば、１９９３年には米国の総カーペット表糸市場は約１２億キログラム（約２７億ポンド）と推定された。この市場のうちナイロン糸が約８８％、ポリプロピレン糸が約１９％、ポリエステル糸が約１０％を占めた。羊毛、木綿、アクリルその他の糸が全体の約３％を占めた。したがって米国内で生産された大部分のカーペットはタフテッドカーペットであること、またタフテッドカーペットすべてのうち大部分は熱可塑性の表糸で作成されることが認められるであろう。タフテッドカーペット用の一次裏地は一般に合成糸で作成された織布であるが、不織布も使用できる。一次裏地に用いる最も一般的な合成材料はポリプロピレンであるが、ポリエステルも工業的に用いられる。この場合もタフテッドカーペット用の裏地は大部分が熱可塑性樹脂で作成されることが認められるであろう。カーペット仕上げ操作は、一般にラテックス結合剤（一般に充填剤入り熱硬化性樹脂エマルション）および二次裏地の付与を伴う。“カーペット積層”，ＪｏｕｒｎａｌｏｆＣｏａｔｅｄＦａｂｒｉｃｓ，Ｖｏｌ．１９，１９８９年７月、３５〜５２頁によれば、カーペット裏面被覆に最も一般的に用いられる材料はスチレンブタジエンラテックス（ＳＢＲ）、通常はカルボキシル化ＳＢＲである。現在のタフテッドカーペットは圧倒的に大部分が、タフティングした一次裏地に二次裏地をラテックスで積層することにより仕上げられている。より詳細には、仕上げは一般に以下の様式で行われる。タフティングした一次裏地の裏面（すなわち非パイル側）を、ラテックス（１００部）、粉砕石灰石その他の不活性粒状充填剤（３００〜５００部）、ならびに加工助剤、たとえば界面活性剤、浸透剤、脱泡剤、分散助剤、キレート化剤、安定剤および増粘剤（１〜３部）を含有する混合物で被覆する。次いで、一般に大型の空気循環炉に至る出口にある一組のロールに構造物を導通することにより、織成したポリプロピレン製二次裏地を裏面被覆されたタフティングした一次裏地に付着させる。炉内を通過する間、カーペットをテンター枠に緊張状態に保持し、ラテックスを硬化させ、かつ水を追い出す。仕上げ処理したカーペットは次いで炉から排出され、一連のロール上を通過することによりわずかに冷却し、次いで検査されてロールに巻き取られる。この基本プロセスには幾つかの変法、たとえばラテックス結合剤を２回付与するための“二重皿”（各回の混合物は異なる粘度をもつ）があるが、付与方法に関係なくラテックス結合剤の全重量は一般に約０．８５〜１．０２ｋｇ／ｍ²（約２５〜３０ｏｚ／ｙｄ²）である。乾燥炉内を通過する一般的な線速度は約１９１ｃｍ／分（７５ｆｔ／分）である。ラテックス結合剤は低い経費で良好な性能特性を付与しうるので、カーペット業界の主流である。ラテックス結合剤が最終カーペット製品に与える特性には、高いタフト結合性（糸束の固着）、毛羽立ち抵抗性（糸束の繊維が引き抜かれるのに対する抵抗性）、および二次裏地への接着性（時には離層強度または剥離強度と呼ばれる）が含まれる。これらの特性が、ラテックス結合剤混合物につき約１セント／ｏｚ／ｙｄ²の原料費で、すなわち一般的なカーペットにつき約２５セント／ｏｚ／ｙｄ²で得られる。カーペット工業が直面する問題経済性と物理的特性を兼ね備えているため、上記のカーペット製造方法が米国で製造される全カーペットの８０〜９０％で採用されている。しかしこのカーペット製造方法にはプロセス上も環境上も欠点がある。プロセス面では、一般的なカーペット製造方法はラテックス硬化のために乾燥工程を必要とするという欠点がある。乾燥工程はカーペットの原価を高め、生産速度を制限する。さらに、ラテックスの乾燥に用いる炉はきわめて高価であり、数十万ドルから百万ドル以上かかる。炉は資本集約的な装置であるだけでなく、操作に際してもエネルギーを消費する。上記のカーペット製造方法は、ラテックス結合剤の取り扱い、貯蔵、およびタフティングした一次裏地への付与のために高価なアプリケーターその他の付属装置も必要とする。用いる個々の方法に応じて、ラテックスを二次裏地に付与する際にも付加装置が必要な場合がある。このような装置の操作および保全には労力および経費がかかる。伝統的なラテックスの使用に伴う環境上の欠点は、一般に２つある。まず、ラテックスは一般に再溶融できないので、それを用いた場合は使用済みカーペットの再生利用、および製造過程で生じるスクラップ品、たとえば耳や規格外カーペットの再利用性すら妨げられる。ラテックスは型および他の再生利用装置への粘着を生じ、ラテックスは加熱されると悪臭を放出し、またラテックスはラテックスを含有する製品を再生利用するために過度の機械エネルギーを付与する必要がある。そのような工場スクラップに適した埋立地が入手しにくくなり、かつ経費が高騰しているため、カーペット業界ではその工場スクラップにつき他の用途を見出すことの必要性を感じている。実際に再生利用性という点は、工場スクラップのみについても、一般にカーペットに用いる表糸および裏地が純熱可塑性材料で作成されているという事実にもかかわらず、重大な問題である。これらの成分が充填剤入りラテックス（きわめて著しい量の無機充填剤成分、たとえば炭酸カルシウムを含有する）で汚染されると、それらは経済的に、また上記の技術的な問題のため、再生利用するのが困難である。さらに、カーペット業界は可能な範囲で廃棄物を減らし、材料を再生利用するためにその操作を能率化する見事な事業を行ったが、それにもかかわらず比較的効率的なカーペット工場ですらその販売量のほぼ０．５〜１％のスクラップを生じるというのが実際の製造業である。米国ではこれは年間約９１４万平方メートル（１千万平方ヤード）、または約１３６０〜１８１０万キログラム（３〜４千万ポンド）の規模の工場スクラップに相当する。使用済みカーペットの廃棄の問題を再生利用事業の要因として考慮すると、これはカーペット業界にとって大きな挑戦であることが分かる。ラテックス組成物の使用に関連する他の環境上の関心事は、組成物が特定の揮発性有機化合物（ＶＯＣ）を発生する可能性があるという予測に関する。これらのＶＯＣはいわゆる“ビル疾患症候群”に関係すると思われる。たとえば“カーペットは我々の健康に有害であるか”，Ｃａｒｐｅｔ＆ＲｕｇＩｎｄｕｓｔｒｙ，１９９０年１０月、参照。カーペット製造中のＶＯＣ放出のため若干の工場は空気調整および換気のための特殊な装置を付置し、これもカーペット製造の経費を増大させた。カーペット製造に対して伝統的なラテックスが与える他の欠点は、重量である。ラテックス組成物は、一般に大量の無機材料、特に粉砕石灰石を混入することにより増量される。これはカーペットの重量を著しく増加させる。カーペットを工場からその卸センターや小売業の所在地へ輸送し、または輸出する際、輸送費は一般に重量に基づく。したがってカーペット重量の減少はきわめて望ましい。さらに、高濃度の無機充填剤はカーペット重量に関係するだけでなく、硬い手触りを生じ、これは特定の用途、たとえばカーペットが車の床の輪郭に沿わなければならないリクリエーション車両や改造バンなどの用途において欠点である。したがって当業界では、カーペット構造中に伝統的に用いられているラテックスの安価で経済的な代替品を見出し、一方、それにもかかわらずそのようなラテックスを用いて得た最終カーペットに望ましい物理的特性を与えることが長年求められてきた要望である。したがって長年間、カーペット製造業者はラテックスの使用を排除し、または少なくとも量を減少させたタフテッドカーペットを製造するための新規方法を開発することを試みてきた。従来の技術タフテッドカーペット構造体中の伝統的なラテックス組成物を交換する試みは、一般的な２つの群のいずれか１つに属するものとして記載できる。１つの群では溶融した接着剤をラテックス組成物の代わりに付与する。他の場合は、接着性結合剤を固体状で、たとえば粉末として、または裏地と混合した溶融性繊維として付与し、次いで加熱工程で溶融および融合させる。接着用結合剤を溶融状態で付与する典型的な１方法は、ホットメルト接着剤の使用を必要とする。ホットメルト接着剤の付与は一般に、溶融状態のホットメルト組成物を収容した溜め内に配置したアプリケーターロール上に、タフティングした一次裏地の底面を導通することにより行われる。付与ロールから構造物の底面に移行する接着剤の量を制御するために、通常はドクターブレードを用いる。ホットメルト組成物をタフティングした一次裏地の底面に付与したのち、かつ冷却前に、所望により二次裏地を底面と接触させ、得られた構造物を次いで加熱したニップロールに導通し、続いて冷却する。ホットメルト接着剤の使用により、付与後に組成物を乾燥させる必要がなくなる。さらに、二次裏地材料を望む場合にはホットメルト組成物を付与したのち直接に付与することができる。多数のホットメルト接着剤、およびホットメルト接着剤を用いた方法が、カーペット積層用として提示される。たとえば米国特許第３，５５１，２３１号（１９７０年１２月２９日、スメドパーグに付与）、米国特許第３，５８３，９３６号（１９７１年６月８日、スタールに付与）、および米国特許第３，６８４，６００号（１９７２年８月１５日、スメドバーグに付与）は、それぞれ特定のホットメルト接着剤をタフテッドカーペット積層に用いることを開示する。各特許において熱可塑性樹脂がホットメルト接着剤組成物中の有用成分として確認されている。しかしホットメルト接着剤は、それらの価格のため、一般に高い塗布率を必要とするため、また場合によってはホットメルト接着剤自体がラテックスの使用により提示されるのと同じ幾つかの環境問題を提示するため、カーペット業界の要望に対して価格的に有効な解決策であるとは証明されていない。タフテッド一次裏地に対して溶融接着剤を施用することを含む別のアプローチは、押出被覆又は押出貼合せである。例えば英国特許第９７１，９５８号参照。この方法では、熱可塑性ポリオレフィンポリマーであることができる溶融バインダー材料の押出シートを、タフテッド一次裏地（tufted primary backing）の裏側に施用する。押出シートは、押出機に対して原料を供給し、比較的高温で前記原料を押出し、タフテッド一次裏地に対して、所望ならば二次裏地に対して、押出シートを一体となるように融着させるのに十分な高温で、ダイを通して薄いシートをつくることによって、得られる。押出被覆／押出貼合せに対するアプローチの最近の例は、Fink によって１９９３年８月３１日に設定された米国特許第５，２４０，５３０号である。しかしながら、押出被覆及び押出貼合せは、幅広い（１２フィート以上）押出被覆機の取り付け及び運転、達成され得る速い施用速度及び比較的遅いライン速度（line speeds）、及びタイプの変化が製造運転時に導入されるときに起こる高い浪費率と関連のある高い資本経費及び技術的挑戦を含むいくつもの理由の故に、工業で広範囲には受け入れられなかった。この後者の点に関して、例えば、多様な等級及び重量のカーペットを製造することは、一重カーペットを製造する作業にとってはありふれている；各タイプのカーペットは、異なる量の接着剤を必要とするかもしれない。押出機によって送達される接着剤の施用速度を変化させるのは、「進行中に」容易には達成することはできず、また、均一で適当な施用速度を、いくらかの浪費を経験せずに、開始時に維持することはできない。従来技術の他の組では、接着バインダー材料は、固体形態で供給され、次に加熱工程で溶融及び融着される。一つの前記アプローチは、Reithによって１９８９年７月４日に設定された、通常に譲渡された米国特許第４，８４４，７６５号において開示されている。Reith は、フィルムの形態で、好ましくは二つの異なる粘性接着剤組成物の複合フィルムの形態で、接着剤を提供することを開示している。Reith は、工業の問題のいくつかについて取り組んでいるが、いくつもの欠点に悩まされている。例えば、Reith の実施例で示されているように、接着剤組成物は、離層強度及びタフト結合に関するＦＨＡ（連邦住宅局）によって定められた最低限の基準を達成するために、１平方ヤード当たり約１ポンドの総合重量で施用される。更に、Reith は、許容可能なカーペット特性を達成するために、及び一重フィルムを用いたときに得られた結果を向上させるために、異なる粘度の二つの分離フィルム（又は二つの異なるフィルムからつくられた複合材）を提供している。接着フィルムを扱うために、高価な剥離紙は、セパレーターの使用も必要とした。これらの因子すべてが、市場においてなんらの市販用途を見出せなかった Reith アプローチのコスト高の一因である。この同じ範疇における別のアプローチは、Guild によって１９８４年４月２７日に米国特許第４，４３９，４７６号において開示されている。接着材料は、低融点ポリアミドステープルファイバーの形態で供給される。特に、Guild は、明らかに最初に、一次裏地上にルースステープルファイバーを分散させ、次に前記ステープルファイバーを一次裏地の中に及び一次裏地を貫通させて、針縫いしている。Guildは、ステープルファイバーを溶融させるときに、カーペットのタフトを、一次裏地の中に固定することを記載している（数字で表したタフト結合データは提供されていないが）。Guild は、彼の方法にしたがって製造されたカーペットの毛羽立ち抵抗性の問題について何も記載していないし、またカーペットを製造するときの圧力の利用も教えていない。更に、Guildは、タフトステッチの底部上（真下とは異なる）に接着剤被覆を提供することの重要性を教えていないか又は示唆していない。にもかかわらず、Guild は、例えばラテックスの使用及び乾燥作業の必要性のような当業における問題のいくつかを排除するアプローチを提案している。しかしながら、Guildのアプローチの短所には、少なくとも三つの面がある。第一に、Guild は、毛羽立ち抵抗性を有するカーペットを提供していないようである。第二に、Guild によって教えられ且つ選択されている低融点ポリアミドファイバーは、非常に高価であり、１ポンド当たり約＄８．５０要する。第三に、Guild は、一次裏地上にステープルファイバーを分散させ、次に前記一次裏地を貫通させて前記ファイバーを針縫いする工程を要求している。実際、Guild は、ステープルファイバーが一次裏地を貫通し連続して延びるように、溶融可能なファイバーを針で縫って、一次裏地の各側にファイバー層をつくる必要性について繰り返し言及している。もちろん針縫い作業によって、カーペットに更なるコストが加わる。本出願人の知識の及ぶ限りでは、 Guild によるアプローチを用いているカーペットは、まだ商業的に製造又は利用可能となっていない。なお更なるアプローチは、（先に″The Carpet Recycling Newsletter Volume 93，No.7 1993年9月″において要約された）１９９４年４月２０日に開かれた国際耐久性ニードルパンチ・カンファレンスにおいて、L.G.Stockman らによって提出された論文″All-polyester Carpet System：Environmental and performan ce Aspect″Hoechst Celanese Corporation of Salisbury，North Carolina において開示されている。１９９３年１１月１０日に出版された欧州特許出願第０５６８９１６Ａ１号も参照。この報告にしたがって、ポリエステル二次裏地と共に、タフテッドポリエステルフェルト一次裏地を用いて、カーペットをつくることができる。前記の各裏地は、カーペット裏地を含む非バインダーファイバーと密接に混合された低融点の外装（sheath）（バインダーファイバー）とを有する不均質充填剤入りファイバー（hetro-filled fiber）をある％含む。次に、前記裏地を、共に針縫いし、加熱処理した。このアプローチは、確かに、再利用可能な全ポリエステル製のカーペットを市場に提供する方向において建設的な工程であるが、そのアプローチを用いてつくられたカーペットについて開示された物理的性質は高いレベルのものではなかった；すなわち、５．７ポンドを超えるタフト結合（tuft bind）は有しておらず、また、この方法によってつくられたループパイルカーペットの毛羽立ち抵抗性は、不確かである。更に、恐らく最も重要なことには、このアプローチは、ファイバー配合装置の取り付け及びカーペット製造工場における針縫いラインも必要とすると考えられる。これは、カーペット工業にとっては実質的な投資であると考えられ、それは行われそうにもない。更に、このアプローチは、新しい二成分ファイバーの使用を要求する；これらは、高価である。更に、このアプローチは、不織布一次裏地、及び不織布二次裏地を用いる。前記の双方の裏地は、当業で典型的に用いられる織布ポリプロピレン裏地に比べて重い。一般的に、不織布裏地は、織布裏地が有する強度及び寸法安定性を欠くので、前記のカーペットには、限定された用途のみが見出されることが予期される。カーペット工業が直面する問題を恐らく解決する更なるアプローチは、独国の会社である Knobel GmbH と協力して、Danish machinery builder，Campen A/S によって提案された。Campen/Knobel は、例えばエチレン・ビニルアセテート（ＥＶＡ）、ポリエチレン及びポリプロピレンのような熱可塑性ポリマーの粉末形態がタフテッド一次カーペット裏地の裏側に施用されている散布システム（s-ca ttering system）の使用を提案している。次に、その上に付着された粉末を有する裏地を、赤外線トンネルの中を通過させて、粉末を溶融し、恐らくはタフト中に固定する。しかしながら、Campen/Knobel は、特別なファイバー固定が必要な場合は、次に、伝統的な充填剤を入れた下塗（pre-coat）を施用することができることを記載している。実際には、出願人は、散布被覆アプローチは、商業的実践において、常に又はほとんど常に、ラテックス下塗の使用を含むと考えている。更に、Ca m-pen/Knobel アプローチは、カーペット製造人が新しい装置を購入することを必要とし、カーペット工場で典型的に見出される現存の装置は使えない。更に、粉末被覆は高価なものになる傾向があり、経済ならびに恐らくは性能に基づく前記の理由及び更なる理由の故に、散布技術（又は粉末被覆技術）は、欧州における自動車用カーペットを除けば、商業的カーペット製造作業中の重要な工程として取り入れられるのが遅れた。本出願人の発明は、従来技術のアプローチによっても解消することができなかったカーペット工業の問題を解決する。発明の概要本発明は、ループパイル表糸、少なくとも一つの裏地、及び無機材料とラテックス材料とを実質的に含有していない接着バインダーを含むタフテッドカーペットを提供する。前記ループパイル表糸は、少なくとも４ポンドのタフト結合及び１以上の抗毛羽立ち性の等級を有する。別の態様では、本発明は、カットパイル表糸、少なくとも一つの裏地、及び無機材料とラテックス材料とを実質的に含有していない接着バインダーを含むタフテッドカーペットを提供する。前記の接着バインダーは、接着布帛（adhesive fabric）の形態で提供され、またカットパイル表糸は、少なくとも３ポンド及び好ましくは少なくとも４ポンドのタフト結合を有する。もう一つ別の態様では、本発明は、接着布帛と機能的に接合された支持布帛（supporting fabric）を含む改良カーペットを提供する。更にもう一つ別の態様では、本発明は、表糸を用いて一次裏地にパイルをつける工程；タフテッド一次裏地を接着布帛と接触させる工程；接着布帛を溶融させる工程；及びタフテッド一次裏地と接触させながら、溶融接着布帛に対して力を施用する工程を含むタフテッドカーペットをつくる方法を提供する。発明の説明簡単に言えば、本発明には三つの面がある。本発明の一つの面は、表糸、少なくとも一つの裏地（すなわち、一次裏地）、及び従来技術で用いられた伝統的なバインダー組成物において見出されるような無機材料とラテックス材料とを実質的に含有していない接着バインダー（好ましくは、布帛形態で提供する）を含む新しいタフテッドカーペットである。更に、前記の新しいタフテッドカーペットは、カットパイル組織において少なくとも３ポンド及び好ましくは少なくとも４ポンド、及びループパイル組織では少なくとも４ポンドのタフト結合を提供する。前記のタフト結合は、工業的に最小の基準として一般的に受け入れられる。ＦＨＡハウジングガイドラインを満たすのに必要な最小値は、先の４ポンドであったが、最近では、カットパイル組織については３ポンドまで引き下げられたが、ループパイル組織については６．２５ポンドである。ループパイル組織に関する前記の高い基準値も、本発明によって達成され且つ超えられる。ループパイル組織では、本発明カーペットは、１又は０の毛羽立ち等級（以下で更に十分に説明する）を有する。本発明の別の面は、接着布帛に対して機能的に接合されている（すなわち、結合されている）支持布帛を含む新しい改良カーペット裏地に関するものである。前記裏地は、一次カーペット裏地又は二次カーペット裏地であっても良い。裏地を一次裏地として用いることを意図している場合には、接着布帛は、好ましくは、タフトステッチと織布支持布帛（woven supporting fabric）との間にあるタフテッド一次裏地のステッチド表面上に配置する。二次裏地の場合には、接着布帛は、タフテッド一次裏地と並置して、一次裏地のステッチド表面と接触させる。本発明の第三の面は、表糸を用いて一次裏地にパイルを付ける工程；（パイルを付ける前に、裏地のパイルの無い側に対して機能的に接合された接着布帛を、任意に有していても良いが、有している必要は無い）タフテッド一次裏地を接着布帛と接触させる工程；接着布帛を溶融させる工程；及びタフテッド一次裏地と接触させながら、溶融接着布帛に対して力を施用する工程を含むタフテッドカーペットをつくる新しい方法を提供する。別法として、前記の方法は、一次裏地を接着布帛と最初に接触させ、次に結合させた一次裏地と接着布帛にパイルを付けるように、第一工程と第二工程とを逆にして行っても良く：次に、好ましくは、更なる接着布帛を、溶融工程の前に、タフテッド複合材料と接触させる。更に好ましくは、本発明の新しいタフテッドカーペットに関して、接着バインダーは、少なくとも一種類の熱可塑性樹脂を含むことが好ましい。ほとんど大部分のタフテッドカーペットは、熱可塑性表糸と、熱可塑性の一次裏地及び二次裏地とでつくられているので、熱可塑性接着バインダーを用いると、中古カーペットの再利用可能性ならびに工場スクラッブの再利用可能性が著しく促進される。実際に、接着バインダーとして用いられる熱可塑性樹脂は、熱可塑性樹脂が、タフテッドカーペットの一次裏地及び二次裏地で用いられる熱可塑性樹脂の融点に比べて低い少なくとも約２０℃の融点を有している限りは、また、加工温度においてあまり粘性ではなく、タフトの周囲に流れず、且つ結合を提供する限りは、広範な材料から選択しても良い。例えば、一次裏地は、良くあることであるが、示差走査熱量計（ＤＳＣ）で測定した典型的な融点約１６５℃を有する結晶質プロピレンホモポリマーからつくられるとき、接着バインダーは、プロピレンホモポリマーに比べて低い融点約４０℃を有する線状低密度ポリエチレンであっても良い。他の適当な樹脂としては、プロピレンランダムコポリマー、メタロセンポリマー、シンジオタクチックポリプロピレン、低融点ポリアミド、ポリエステル、エチレンコポリマー（例えば、エチレン・ビニルアセテート及びエチレンメチルアクリレートコポリマーを含む）、低密度ポリエチレン、及び高密度ポリエチレンが挙げられる。現在のところでは、本出願人は、線状低密度ポリエチレンが最終カーペット製品に対して付与する溶融特性、及び例えばタフト結合及び抗毛羽立ち性のような性能特性の故に、また、その比較的低いコストの故に、線状低密度ポリエチレンを選択する。本出願人によって選択される二種類の特に線状で低密度のポリエチレンは、Dow Chemical Company によって提供されるものであり、 Aspun 6806 及びAspun 6831 という商標で市販されている。他の好ましい樹脂は、例えばＡｓｐｕｎ６８０６のような線状低密度ポリエチレンとメタロセンポリエチレンとのブレンド、及び線状低密度ポリエチレンと例えばＲｅｘｅｎｅＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎによって提供されるＲｅｘｅｎｅ２０８０のような低密度ポリエチレンとのブレンドを包含する。接着結合剤(adhesive binder)の他の好ましい特徴は、タフトの良好な濡れとエンキャプシュレーション(encapsulation)とを促進するために、比較的高いメルトインデックスとメルトフローレート(melt flow rate)とを有することである。線状低密度ポリエチレンの場合には、３０ｇ／１０分間（１９０℃）を越えるメルトインデックス（ＡＳＴＭＤ−１２３８によって測定）が好ましく；６０ｇ／１０分間（１９０℃）を越えるメルトインデックスが最も好ましい。施用の便利さと、全カーペットの全域にわたる一貫した均一な接着剤量を維持するために、本発明の１実施態様によると、接着結合剤は布帛の形状で供給されるべきである。このような形状で、接着結合剤は約１２オンス／平方ヤード未満の重量で供給されることができ、しかもまだ最終カーペットに良好から優れた物理的性質を与えることができる。好ましくは、９オンス／平方ヤード未満の重量、最も好ましくは、６オンス／平方ヤード未満の重量が、受容されるカーペットの性質を維持しながら、用いられる。接着結合剤を供給するための最も好ましい布帛形状は不織布である。不織布は伝統的に織布よりも低いコストであるので（及び接着剤布帛(adhesive fabric) の強度は接着剤布帛をカーペットに用いる前には、それを取り扱うことができるかぎりは、その使用のために重要ではないので）、特に不織布が均一な結合を達成するために充分に均質性である場合には、本発明に有利に用いられる。これに関して、出願人はＥａｔｏｎ等へ１９９２年１２月２２日発行された米国特許第５，１７３，３５６号（本発明に援用される）に開示されたような連続フィラメント不織布を好む。Ｅａｔｏｎ特許によって製造された布帛は、特に一貫した均一な基本重量を有する。均一性は、用いられるべき接着結合剤量を最小にすることによってカーペット製造業者が最終カーペットの総重量（及びコスト）を減ずることを可能にするので、重要である。また、これらの布帛はこれらを容易に溶融可能にするような非圧延状態(uncalendered condition)で用いられることができ、好ましくはこの状態で用いられる。このような布帛の例はＡｍｏｃｏＦａｂｒｉｃｓａｎｄＦｉｂｅｒｓＣｏｍｐａｎｙによってＲＦＸ（登録商標）布帛として販売される布帛である。Ｅａｔｏｎ等の特許によって製造される布帛の他の特に有利な特徴は、他の機械的コンソリデーション(consolidation)、化学的結合剤又は熱圧延(thermal ca lendering)を必要とすることなく“そのまま”取り扱われることができることである。したがって、このような付加的な操作が除去されるので、これらの布帛は、本発明をカーペット製造の伝統的なラテックスアプローチと費用的に競合可能にする根拠に基づいて、経済的に製造されることができる。しかし、自己結合布帛が好ましいとはいえ、接着剤布帛を例えばスパンボンド(spunbond)、メルトブローン(meltblown)又はニードルパンチド(needlepunched)不織布として、便利な形状で供給することもでき、後者はステープルファイバー、連続フィラメント又は両方から製造されることを理解すべきである。スパンボンド布帛とそれらの製造は、例えば、ＣａｒｌＦｒｅｕｄｅｎｂｅｒｕｇＫｏｍｍａｎｄｌｔｇｅｓｅｌｌｓｃｈａｆｔＡｕｆＡｃｔｉｅｎへ１９７０年３月２４日発行された米国特許第３，５０２，７６３号に述べられており；メルトブローン布帛は、例えば、ＥｘｘｏｎＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎへ１９７６年８月３日発行された米国特許第３，９７２，７５９号に述べられている。タフテッドカーペット(tufted carpet)を異なる熱可塑性樹脂から、例えばナイロン表糸(face yarn)と、ポリプロピレン第１及び第２バッキング(backing)とから製造する場合には、使用済みカーペットと発生するミルスクラップ(mill sc rap)とのリサイクル可能性を容易にするために、接着結合剤中に種々な樹脂の相容化剤(compatibilizing agent)を含めることが望ましい。或いは、相容化剤をカーペットの構成部分のいずれかに含めることができ、カーペットの製造中に例えばタフティング(tufting)の前若しくは後にローラーの使用若しくは吹付けによってバッキング布帛に施用することによって別々に加えることができる、又はリサイクル操作中に別々に加えることができる。相容化剤は、熱可塑性接着剤の総合粘度を減じて、接着剤による表糸の濡れを高めるためにも役立つことができるが、接着結合剤の溶融若しくは溶融状態の接着結合剤のカーペットのタフト中の流動を妨害しない相容化剤が受容される。出願人は機能化ポリオレフィン相容化剤がポリプロピレンバッキング及びナイロン表糸との使用のために満足できるものであることを発見している。このような相容化剤の１種はＥ．Ｉ．ＤｕＰｏｎｔｄｅＮｅｍｏｕｒｓ＆ＣｏｍｐａｎｙによってＦｕｓａｂｏｎｄＭＺ−２７８Ｄとして販売される、２８℃において８５０のメルトフローレートを有するマレエート化(maleated)ランダム−ポリプロピレンコポリマーである。ＥａｓｔｍａｎＣｈｅｍｉｃａｌｓ社によって“Ｃ−１８”として販売されるマレエート化ポリエチレンワックス、又はＥｘｘｏｎＣｈｅｍｉｃａｌｓから入手可能な、３〜２０％のアクリル酸を含有するエチレン−アクリル酸コポリマーも適切である。本発明の他の態様は改良されたカーペットバッキングに関する。さらに詳しくは、このカーペットバッキングは伝統的な第１又は第２バッキング布帛（織布又は不織布のいずれかであるが、織布の方がその高い強度対重量比のためと、織布が毛羽安定性(fuzz resistant)カーペットの製造を容易にするために好ましい）を含むことができ、これらのバッキング布帛には上述した種類の接着剤布帛が例えばポイント結合、熱圧延又はニードリング(needling)（或いは当業者に周知の任意の他の方法）によって予め機能的に(operatively)結合されている。伝統的な第１及び第２バッキングは支持布帛(supporting fabric)を形成し、これは標準カーペットミル操作において、タフティング、洗浄、染色及び乾燥操作（第１カーペットバッキングの場合）を通して接着剤布帛を維持するために用いられることができる。このような支持布帛は技術上周知であり、例えば、Ｓｃｈｗａｒｔｚ等に１９６７年１２月２６日に発行された米国特許第３，３５９，９３４号に開示されるようなスプリット可能な(splittable)糸から製造された布帛を包含しうる。第２バッキング物質の場合には、ラテックスの施用に伝統的に関連した装置を用いて、接着剤布帛をタフテッド第１バッキングに与えるために、支持布帛を用いることができる。接着剤布帛を備えた第２バッキングを次に、複合体構造を伝統的なラテックス乾燥オーブンに通す直前に、このような装置を用いてタフテッド第１バッキング（本発明の態様によると、これも接着剤布帛を機能的に有することができる）に組合せることができる。第１バッキングと第２バッキングの両方が接着剤布帛を備える場合には、接着剤布帛の総重量がカーペットの製造を妨げるほど大きくならないかぎり、カーペットによって要求される、必要なタフト結合と他の性能特性とを与えるために有効である重量の接着剤布帛を用いることができる。一般には、重量と費用とを最小にするために、接着剤布帛の総重量が約１２オンス／平方ヤード以下であることが好ましい。さらに好ましくは、コストをさらに減じ、加工速度を促進するために、接着剤布帛の総重量は９オンス以下である。６オンス／平方ヤードよりも低い総重量も、良好なタフト結合と他の良好な性能特徴を有するカーペットを生じることが実証されている。しかし、第１布帛と第２布帛の各々に接着剤布帛としてある程度の接着剤を与えることによってある一定の性能と性質との利益を得ることができるが、操作の改良と製造プロセスの簡略化の理由から第１バッキングと第２バッキングの両方に接着剤布帛が存在することは重要ではない、又は実際に、同じ接肴剤布帛が両方のバッキングに用いられることを、この開示を利用する人々は理解するであろう。例えば、所望の用途とカーペット性質とに依存して、毛羽安定性を改良するために第１バッキングの接着剤布帛の製造には低粘度接着剤を用いることができ、タフト結合を改良するためには、異なる粘度の高強度接着剤を用いることができる。しかし、第２バッキングを用いる場合には、カーペットに良好な離層強度と寸法安定性とを与えるために、出願人は第２バッキングに少なくとも一部の接着剤布帛を少なくとも約１．５オンス／平方ヤードの重量で用いることを好む。さらに、好ましい接着剤布帛重量は例えば表糸の種類（例えばナイロン又はポリプロピレン）、そのデニール、及び第１バッキング中のステッチパターンのようなファクターに依存する。第１バッキングに用いるための好ましい支持織布は、本質的に均一な厚さの平たい布帛を形成するような、方形又は長方形組織の、例えばスリットフィルム糸 (sllt film yarn)のような、実質的に長方形断面の糸から織られたポリオレフィン布帛である。バッキングの均一な厚さと、バッキング糸の実質的に長方形の断面とは、針穿刺中の摩擦を減じ、タフティング針をそらせうるアーチ状の糸表面が存在しないので、バッキングの針穿刺を容易にする。一対一組織で、実質的に長方形断面の糸を有するこのようなバッキングの１つは、Ｒｈｏｄｅｓに１９６３年１１月１９日に発行された米国特許第３，１１０，９０５号に開示されており、この特許は本明細書に援用される。実質的に長方形の断面を有するポリプロピレン、ポリエステル、又はポリプロピレンとポリエステルとのブレンドの糸から織られた布帛を用いることが最も好ましい。バッキングを第２バッキングとして用いる場合の好ましい支持布帛は、たて糸とよこ糸に実質的に長方形断面の糸を有する、又はたて糸に実質的に長方形断面の糸を有し、よこ糸は紡績糸である織られたバッキングである。後者の構成の織られたバッキングは、２種類の異なる糸からの布帛の製造の付加的な複雑さと費用にも拘わらず、ラテックスと相互作用する紡績糸の付加的な可能性のために、ラテックス結合剤が用いられる場合の第２バッキングとして有利に用いられている。しかし、本発明の場合には、ラテックスが製造プロセスにおいて接着剤布帛の使用に代えられるので、紡績糸を有する第２バッキングの必要性は減ぜられており、しかもまだカーペット製造業者に一層の利益を与えている。再び、ポリプロピレン、ポリエステル、又はポリプロピレンとポリエステルとのブレンドが支持布帛の製造に用いるために好ましい物質である。第２バッキングの特徴は周知のようにカーペット形式によっても変化するが、本発明の目的のために、より開放的な組織(more open weave)を有する第２バッキングが、接着剤布帛の溶融及び冷却中の熱転移を容易にするので、好ましい。支持布帛並びに接着剤布帛は、耐火炎性若しくは耐汚染性を与えるため、静電荷を減ずるため、着色するため及び他の目的のために種々な染料、添加剤、調節剤又は表面処理の組込み又は施用によって、それらのいずれか又は両方に与えられる特別な特徴を有することができる。しかし、このような付加的な物質の典型的な割合での使用が本発明の範囲及び要旨に含まれることを理解すべきである。したがって、“無機及びラテックス物質を実質的に含まない”接着結合剤又は接着剤布帛を、我々が述べる場合には、このような添加剤が配合されている接着剤を本発明の範囲から排除することを我々は意図しない。本発明の方法によると、第１バッキング布帛を表糸（好ましくは、熱可塑性表糸）によってタフティングした後に、タフテッド第１バッキング布帛を接着剤布帛と接触させ、この場合に接着剤布帛はタフテッド第１バッキングに接触する前に第１バッキング又は第２バッキングのいずれかに結合している必要は必ずしもない、接着剤布帛を溶融し、溶融した状態の接着剤布帛をタフテッド第１バッキング中に押し入れることによって、カーペットを製造することができる。或いは、第１バッキング布帛を最初に接着剤布帛と接触させてから、結合した第１バッキング布帛と接着剤布帛とをタフティングする。カーペット製造のための伝統的なラテックス方法に関連して、第２バッキングを供給しているときと同時に接着剤布帛をタフテッド第１バッキングと接触させるために便利に供給することができることは、当業者によって容易に理解されるであろう。したがって、第２バッキングとタフテッド第１バッキングとの結合に用いた同じ“接合(marrying)”ロールを、タフテッド第１バッキングを接着剤布帛並びに用いる予定である場合の第２バッキングと接触させるためにも用いることができる。複合カーペット構造体を次に幾つかの慣用的な方法のいずれかによって便利に加熱して、接着剤布帛を溶融することができる。例えば、複合構造体を、加熱されたドラムを含むホットドラムラミネーター上に供給した後に、加圧ロールアセンブリを用いて複合構造体を加圧することができる。典型的に、第２バッキングがドラムと接触することによって、ドラムの加熱された表面との長時間の接触による表糸の可能な損傷を避けるように、バッキングはドラムと接触する。ラテックスプロセスに用いられる種類の慣用的な乾燥オーブンも使用可能であり、接触したバッキングと接着剤布帛とは回転テンターフレーム又はロール上又は他の同様な手段によってそれを通過する。ラテックスオーブンからの出口後に、第２バッキングとタフテッド第１バッキングとは溶融した接着剤布帛中に再び加圧ロールの使用によって圧し入れられる。この開示の利益を受ける、この技術分野に習熟した人々によって理解されるように、接着剤が溶融状態にあるときに溶融した接着剤布帛をプレスすることは、最終カーペット製品の良好なタフト結合と特に良好な毛羽安定性との達成を容易にするので有利である。カーペット構造体の冷却は適当な手段によって、例えばカーペット構造体を周囲温度帯中に又は好ましくは冷却ボックス中に若しくはチルロール上に(against chill roll)簡単に通して、形態をその場にロックすることによって、達成することができる。例えば４０フィート／分を越えるライン速度が望ましい場合には、このような冷却ボックス又はチルロールが薦められる。これらの工程中の収縮を最小にし、制御するためのテンターも望ましい。本発明の溶融可能な接着剤によって製造されるカーペットのライン速度は、慣用的な強制通風炉での充填剤入り(filled)ラテックス接着剤によって製造されるカーペットのライン速度と少なくとも同程度の大きさであることができると、出願人は考える。本発明の本質的な態様が、タフテッド第１バッキング中への溶融接着剤の圧入を容易にし、第２バッキングを用いる場合には、第２バッキングをカーペットに融合させるための力の使用と供給であることは、理解されるであろう。加えられる圧力の正確な下限と上限は、例えば表糸に用いられる性質と物質（ナイロンは一般にポリプロピレンよりも大きい弾性を有する）、接着剤布帛に用いられる接着剤組成物の粘度、炉の温度、炉中の滞留時間、接着剤布帛の重量のような、多くのファクターに依存するが、出願人は、表糸の圧潰が最小であるかぎり、大きい力が小さい力よりも一般に良好であることを発見している。一般に、カットパイルカーペット(cut pile carpet)には約１０ポンド／直線インチの最小の力が必要であり、受容されるタフト結合と毛羽安定性との特性を有するループパイルカーペットを製造するためには少なくとも２０ポンド／直線インチ、好ましくは４０ポンド／直線インチ、最も好ましくは８０ポンド／直線インチが必要である。一般に高度なタフト結合と良好な毛羽安定性との両方を得ることは、単に高いタフト結合のみを得ることよりも困難であり、ループパイルカーペットでは、毛羽安定性が良好なカーペット外観を維持するために必要な重要な性質である。したがって、カットパイルカーペットにおけるよりもループパイルカーペットの構造では、一般に大きい力が用いられる。一般に、この場合にも、３００ポンド／直線インチを越える圧力は表糸の艶消しと圧潰とを生じるので、避けるべきであることが判明している。下記実施例は本発明を説明するものであり、本発明の範囲を限定するものと見なすべきではない。実施例一連のタフテッドカーペットを主として布帛形状の種々な熱可塑性接着剤を用いて製造した。下記例の各々に関して、使用物質、製造装置、製造方法及び試験方法は、特定の実施例に関して例外を記載しない限り、全て下記に指定する通りである。タフテッド第１バッキング材料：１３形式のタフテッド第１バッキングを用いて、ＮＹ−１からＮＹ−１０までと、ＰＲ−１と、ＰＲ−２と、ＰＥＴ−１として特定した。タフテッド第１バッキングは下記仕様に従って製造した、第１バッキングの下に接着剤布帛を用いる実施例では、第１バッキングがポリプロピレン支持織布とタフトとの間のバッキングのステッチ面に配置された接着剤布帛によってタフティングされていると理解される。支持布帛カーペットバッキング、ＰｏｌｙＢａｃ（登録商標）とＦＬＷ（登録商標）とはそれぞれＡｍｏｃｏＦｉｂｒｉｃｓａｎｄＦｉｂｅｒｓＣｏｍｐａｎｙ（ジョージア州，アトランタ）から入手可能である。ＮＹ−１ナイロン６表糸；ループパイル構造、１／８ゲージ；ストレートステッチ、ＰｏｌｙＢａｃ形式２２０５織られたポリプロピレンバッキング上にタフテッド。糸形式：バルクト(bulked)連続フィラメント；デニール：２７５０。パイル高さ：０．２５インチ；パイル重量：１７．８オンス／平方ヤード（ｏｓｙ）。ＮＹ−２ナイロン６表糸；ループパイル構造、１／８ゲージ；ストレートステッチ、ＦＬＷ形式４００５，支持布帛のパイル側上のポリプロピレンとナイロン６ステープルファイバーとの５０／５０ブレンドの１．５ｏｓｙフリース(fleece)層を有する織られたポリプロピレンカーペットバッキング上にタフテッド。糸形式：バルクト連続フィラメント；デニール：２７５０。パイル高さ：０．２５インチ；パイル重量：１７．８ｏｓｙ。ＮＹ−３ナイロン６表糸；カットパイル構造、３／８ゲージ；ＦＬＷ形式４００５織られたポリプロピレンバッキング上にタフテッド。糸形式：１１００／２ケーブルド(cabled)、熱硬化糸４ターン(turn)／インチ。パイル高さ：１／２インチ；パイル重量：７ｏｓｙ。ＮＹ−４ナイロン６．６表糸；カットパイル構造、３／８ゲージ；織られたポリプロピレンカーペットバッキング、ＦＬＷ形式４００５上にタフテッド。糸形式：１１００／２ケーブルド、熱硬化糸４ターン／インチ。パイル高さ：１／２インチ；パイル重量：１２ｏｓｙ。ＮＹ−５ナイロン６．６表糸；カットパイル構造、１／４ゲージ、ステップオーバーステッチによる；織られたポリプロピレンカーペットバッキング、ＦＬＷ形式４００５上にタフテッド。糸形式：１１００／２ケーブルド、熱硬化糸４ターン／インチ。パイル高さ：１／２インチ；パイル重量：２０ｏｓｙ。ＮＹ−６ナイロン６．６表糸；カットパイル構造、１／８ゲージ、ストレートステッチ；織られたポリプロピレンバッキング、ＰｏｌｙＢａｃ形式２２０５上にタフテッド。糸形式：１１００／２ケーブルド、熱硬化糸４ターン／インチ。パイル高さ：５／８インチ；パイル重量：５０ｏｓy。ＮＹ−７ナイロン６．６表糸；カットパイル構造、５／３２ゲージ、ストレートステッチによる；ＰｏｌｙＢａｃ形式織られたポリプロピレンカーペットバッキング上にタフテッド。糸形式：ステープルファイバーからの紡績糸；３．０／２（コットンカウント／プライ(cot ton count/ply)）；ケーブルド及び熱硬化；５ターン／インチ。パイル高さ：１／２インチ；パイル重量：２４ｏｓｙ。ＮＹ−８ナイロン６表糸；カットパイル構造、５／３２ゲージ、ステップオーバーステッチによる；ＰｏｌｙＢａｃ形式２２−５織られたポリプロピレンカーペットバッキング上にタフテッド。糸形式：バルクト、スタッファーボックスド(stuffer-boxed)及び熱硬化；４ターン／インチ；デニール：１４００／２。パイル高さ：５／８インチ；パイル重量：３８ｏｓｙ。ＮＹ−９ナイロン６表糸；ループパイル構造、１／１０ゲージ、ストレートステッチによる；ＰｏｌｙＢａｃ形式２２０５織られたポリプロピレンカーペットバッキング上にタフテッド。糸形式：バルクト連続フィラメント；２８００デニール。パイル高さ：０．１８インチ；パイル重量：２４ｏｓｙ。ＮＹ−１０ナイロン６表糸；ループパイル構造、１／１０ゲージ、ストレートステッチによる；ＰｏｌｙＢａｃ形式２２０５織られたポリプロピレンカーペットバッキング上にタフテッド。糸形式：バルクト連続フィラメント；２８００デニール。パイル高さ：０．１８インチ；パイル重量：２４ｏｓｙ。ＰＰ−１ポリプロピレン表糸；ループパイル構造，１／１０ゲージ、織られたポリプロピレンカーペットバッキング、ＰｏｌｙＢａｃ形式２２０５上にタフテッド。糸デニール：３５００。パイル高さ：０．２５インチ；パイル重量：２５ｏｓｙ。ＰＰ−２ポリプロピレン表糸；ループパイル構造，１／８ゲージ、ＰｏｌｙＢａｃ形式２２０５織られたポリプロピレンバッキング上にタフテッド。糸形式：バルクト連続フィラメント；糸デニール：２７５０。パイル高さ：０．２４インチ；パイル重量：１１．３ｏｓｙ。ＰＥＴ−１ポリエステル表糸、カットパイル構造、１／８ゲージステップオーバーステッチによる、ＰｏｌｙＢａｃ形式２２０５織られたポリプロピレンバッキング上にタフテッド。糸形式：ステープルファイバーからの紡績糸；３．８／２（コットンカウント／プライ）；５．５ターン／インチ；ケーブルド、スタッファーボックスド、及び熱硬化。パイル高さ：１／２インチ；パイル重量：４０ｏｓｙ。接着剤布帛材料：下記実施例に用いた接着剤布帛は、以下で指定されるポリマーを用いて、米国特許第５，１７３，３５６号の教示に従って製造した。接着剤布帛はそれぞれ、０．５〜１．５ｏｓｙ／プライの重量を有した：６８０６：線状低密度ポリエチレン（ＬＬＤＰＥ）、ＤｏｗＣｈｅｍｉｃａｌＣｏ．によってＡｓｐｕｎ６８０６として販売。６８３１ＬＬＤＰＥ、ＤｏｗＣｈｅｍｉｃａｌＣｏ．によってＡｓｐｕｎ６８３１として販売。２２２０エチレンメチルアクリレートコポリマー樹脂、ＣｈｅｖｒｏｎＣｈｅｍｉｃａｌＣｏ．から入手可能な、ＣｈｅｖｒｏｎＳＰ２２２０として販売。２０８０低密度ポリエチレン、ＲｅｘｅｎｅＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ（Ｄａｌｌａｓ，ＴＸ）によってＲｅｘｅｎｅ２０８０として販売。ブレンド−１６８０６／マレエート化ランダムポリプロピレンコポリマーの９０／１０混合物（重量）、Ｅ．Ｉ．ＤｕＰｏｎｔ．からＦｕｓａｂｏｎｄＭＺ−２７８Ｄとして販売。ブレンド−２６８０６／マレエート化ポリエチレンワックス（ＥａｓｔｍａｎＣｈｅｍｉｃａｌｓからの“Ｃ−１８”樹脂）の９０／１０混合物（重量）。ブレンド−３６８０６／Ｃ−１８の９０／１０混合物（重量）。接着剤繊維材料：Ｋ１１５ＥＭＳＧｒｉｌｏｎ社（Ｓｕｍｔｅｒ，ＳＣ）から得られる低融点ポリアミドステープル。ステープル長さ：８０ｍｍ；デニール：１１；融点：１１５℃。２０８０−ＳＲｅｘｅｎｅＣｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ（Ｄａｌｌａｓ，ＴＸ）によって供給されるＲｅｘｅｎｅ２０８０（低密度ポリエチレン樹脂）から紡績されたステープルファイバー。ステープル長さ：４．５インチ；デニール：６；Ｒｅｘｅｎｅ２０８０のメルトインデックスは１００ｇ／１０分間（１９０℃）であった。６８１１ＡＤｏｗＣｈｅｍｉｃａｌによって供給されるＡｓｐｕｎ６８１１Ａ（線状低密度ポリエチレン樹脂）から紡績されたステープルファイバー。ステープル長さ：４．５インチ；デニール：６；Ａｓｐｕｎ６８１１Ａのメルトインデックスは３５ｇ／１０分間（１９０℃）であった。第２バッキング支持布帛：３８７０ＡｍｏｃｏＦａｂｒｉｃｓａｎｄＦｉｂｅｒｓＣｏ．（Ａｔｌａｎｔａ，ＧＡ）からの織られたポリプロピレン布帛、１６ｘ５ピックカウント(pick count)、公称重量２．１ｏｓｙ、たて糸として長方形断面テープと充填糸(fill yarn)としての１８００デニール紡績糸とを有する。色：自然。３８６５色が自然ではなく明ジュート色であること以外は、３８７０に同じ、織られたポリプロピレン布帛。Ｒ−９２１織られたポリプロピレン絽組織布帛、１６ｘ５ピックカウント、公称重量１．６ｏｓｙ、たて糸として４５０デニールの長方形断面テープと充填糸としての１０５０デニールギザギザ状(serrate d)糸とを有する。装置：実施例１〜15および23において使用した装置は下記のオーブンとカレンダーであった。オーブン − HIX社（カンザス州ピッツバーグ）製の移動ベルト式赤外線オーブン、モデル4819 カレンダー − 実験室用のホットメルトカレンダー、タイプ500、２つのオイル加熱ロールを有する、エルンスト・ベンツAG 社製造、ラムラング、スイス実施例16〜22は、下記のカーペットラミネーターを使用して行った。カーペットラミネーター − スイス、Muenchwilen の Villars AG によって製造された1.2メートル幅の実験室用カーペットラミネーターで、巻出スタンド、赤外線ヒーターを含んだ2.3メートルの加熱ゾーン、カレンダー、および引取ロールを有する。本ラミネーターは、加熱ゾーンを通してカーペットを移送するための移動金属ベルトを有する。試験手順： ASTM D1335 にしたがってタフトバインドを測定した。 “ベルクロ（Velcro）”ローラー試験（標準的な試験ではないが、カーペット業界で通常使用されている試験）を使用して毛羽立ちを測定した。さらに、幅３インチ×直径２インチの円筒状スチールローラー（重量２ポンド）を、ニューハンプシャー州マンチェスターのベルクロUSA社から市販のベルクロ^Rブランドテープでカバーした（フック部分）。ループパイルカーペットのセクションの上にローラーを20回（各方向に10回）通すことによって毛羽立ち状態を調べた、カーペットの毛羽立ちを観察し、下記の耐毛羽立ち等級スケールにしたがって等級付けした。０（なし） − 毛羽立ちが認められない１（極小） − 毛羽立ちがわずかしか認められない２（小） − 毛羽立ちが幾らか認められる３（中） − 毛羽立ちがかなり認められる４（高） − 毛羽立ちがひどい毛羽立ちがないか又はわずかしか認められないカーペット（０〜１）を受け入れ可能と判断した。類似の等級付けスケールに関しては、米国特許第3,684,600 号を参照のこと。実施例１タフテッド一次裏地（tufted primary hacking）（NY-1）の幅12インチ×長さ 18インチ片を、赤外線オーブンの外側の金属ベルト上にパイル側を下にして置いた。このタフテッド一次裏地は、裏地の下側とタフトとの間に３osyの6806接着剤入り性不織布を有していた。6806不織布（６osy）のバットをタフテッド一次裏地の上に置き、次いで ActionBac Style 3870 二次裏地を置いた。この集成体の上に、２つの木製ボード（約２フィート×２インチ×４インチ）によって圧した亜鉛めっき鋼製金網（hardware cloth）の２フィート×２フィート片を置いた。オーブンの温度ダイヤルを300°Fに設定した。積層プロセスを始めるために、集成体をオーブンの加熱セクションに速やかに移動させた。そこに3.5分滞留させ、この時間中に接着剤入り布帛が溶融した。サンプル裏側の温度ストリップは 289°Fという表面温度を示した。この時間の経過後、集成体をオーブンの外に速やかに移動した。次いで亜鉛めっき鋼製金網を速やかに取り除き、集成体を10フィート/分にて加熱カレンダーに通した。ロールを100℃に加熱した。ロールによってサンプルに加わった力は138ポンド/リニヤインチであった。強化された加温カーペットサンプルをもう一度加熱ロールに通し、次いで重いフラットシートの下で冷却した。冷却された後、サンプルをベルクロ・ローラー試験に付した。毛羽立ちは認められなかった。さらに、サンプルをタフトバインドに関しても試験した。タフトバインドは9.5ポンドであった。実施例２〜18 これらの実施例は、タフテッド一次裏地、加熱時間、接着剤の種類、接着剤の量、および接着剤の配置場所を表Ｉに示すように変えたこと以外は、実施例１と同じ手順にて行った。表Ｉにまとめてあるように、サンプルはいずれも、６ポンド以上のタフトバインドおよび“極小”もしくは“なし”の毛羽立ち等級を有した。実施例９〜11では、ジロ・クロスラッパー (Dilo cross lapper)とニードル織機を使用して、K115ステープルファイバーを一次裏地に縫い込んだ。タフテッド一次裏地と二次裏地との間にK115ステープルファイバーを配置した場合では（実施例10〜11）、K115ファイバーを手で振りかけ、均一な分布が得られるまで配置し直した。実施例17〜18においては、接着剤入り繊維材料2080-Sと6811Aをそれぞれカーディングとニードリングによって先ず不織布にした。こうして得られたニードルバンチされた接着剤入り不織布を、表Ｉに示す基本重量にて非タフテッド一次裏地に結合し、次いでふさ状にして布帛を支持する二次裏地にした。接着剤入り不織布をさらにニードリングによって結合した。カーペットサンプルは、それぞれの接着剤入り布帛が互いに向かい合う関係で、複合二次布帛をタフテッド一次裏地の上に配置することによって作製した。加熱および実施例１に記載のニップ力（nip force）を加えるための一般手順は、表Ｉの記載の条件を使用して行った。比較例ＡとＢ比較例Ａ：高温の集成体に加えられるニップ力が10ポンド/リニヤインチ未満であったこと以外は、タフテッド一次裏地 NY-1、6806接着剤入り不織布、およびActionBac Style 3870二次裏地を使用して、実施例１と同じ手順にて幅12インチ×長さ18インチ片のカーペットを作製した。冷却したサンプルのタフトバインドは9.7ポンドであったが、ベルクロ・ローラー試験における毛羽立ち等級は “中” であった。本実験により、受け入れ可能なレベルの耐毛羽立ち性を得るためには、溶融接着剤を含んだカーペット集成体に圧力を加えることが必須であることがわかった。比較例Ｂ：ニップ力が10ポンド/リニヤインチであったこと以外は、実施例３と同じ手順にて幅12インチ×長さ18インチ片のカーペットサンプルを作製した。冷却したサンプルをタフトバインドと耐毛羽立ち性に関して試験した。タフトバインドは4.7ポンドで、毛羽立ち等級は“高”であった。実施例19〜21 表糸の30インチ幅のバンドを、6831樹脂から製造した３osyの接着剤入り不織布を有していて、縫い合わせた（すなわち非パイル側の）表面にニードルパンチした一次裏地によりふさ状にした。ActionBac 3870 二次裏地に結合した６osy の6831接着剤入り不織布の36インチ幅ウェブを、タフテッド一次裏地の下側に軽く針縫いした。この集成体全体をロールに巻き上げ、ビラーズ・カーペットラミネーターの巻出装置の上に配置した。この集成体を、パイル側を下にして0.5m/ 分の速度にてラミネーターに通した。ヒーターの下を通過するときに接着剤入り布帛が溶融した。２メートルのヒーターを通過した後のカーペット裏側の表面温度は128℃であった。カーペットは、ヒーターゾーンを出るとすぐにカレンダーに通し、そこで59ポンド/リニヤインチのニップ力を加えて集成体全体を強固にした。次いでこのカーペットをチルロールの上に通し、ロールに巻き上げた。タフトバインドと耐毛羽立ち性を試験するために、最終カーペットの一部を切り取った。タフトバインドは10.9ポンドであり、毛羽立ち等級は ”極小” であった。実施例20〜21は、表IIに記載の変更を加えたこと以外は、実施例19の一般手順にしたがって行った。実施例22〜25 タフテッド一次裏地NY-3の40インチ幅ロール、6831接着剤入り不織布の４osy の不織ウェブ、およびActionBac^R3870で構成される複合物を軽く縫い合わせ、ロールに巻き上げた。この集成体をビラーズ・ラミネーターの巻出装置の上に配置し、0.9m/分の速度にてラミネーターに通した。集成体の裏側表面温度が第２の加熱ゾーン終端において126℃になるよう、ヒーターを調節した。45ポンド/リニヤインチのカレンダーニップ力を集成体に加えた。次いで冷却してロールに巻き上げた。最終カーペットに関してタフトバインド強度を測定した。タフトバインド強度は4.3ポンドであった。実施例23〜25は、表IIIに記載の変更を加えたこと以外は、実施例22の一般手順にしたがって行った。実施例２６〜２９実施例２６においては、タフテッド１次裏地ＮＹ−５の１２インチ×１８インチの片を、赤外オブンのベルト上にパイル側を下にして配置した。６８０６不織接着布帛の６ｏｓｙの層を頂部上に配置し、次にＡｃｔｉｏｎＢａｃＳｔｙｌｅ３８７０第２次裏地の層を配置した。アッセンブリを１枚のハードウェアクロスで被覆した後、オブン内に配置して、３００°Ｆのダイアル設定において３分間加熱した。この時間の間、布帛接着剤が溶融し、アッセンブリの裏側温度は約２８９°Ｆに達した。加熱されたアッセンブリをオブンから取出し、速やかに、９２ｐｉｌのニップ力を加えながら１０ｆｔ／分の速度でカレンダーを通した。カレンダーを通る第２通過の後、カーペットを二つの平坦な表面の間で冷却した。試料のタフト結合は４．３ポンドであった。実施例２７〜２９は、表４に示す変化を加えた他は実施例２６の一般的手順に従って行った。これらの実施例は、また、本発明によるカットパイルカーペットの構造を示すものである。実施例３０幅１５２インチのタフテッド１次裏地（ＮＹ−９）を、スタイル３８７０第２次裏地支持布帛に針縫いによって結合させた４．５ｏｓｙの６８０６不織接着布帛の複合体と接触させた。次に、複合布帛を、直径１４フィートの回転油加熱ドラムの表面と接触させた。カーペットアッセンブリの２次裏地支持布帛をドラムに対して、不織接着布帛を２次裏地とタフテッド１次裏地の裏側との間に配置した。ドラム内の油を３４０°Ｆに予備加熱し、ドラムのエッジの回転速度は２０ｆｔ／分であった。カーペットアッセンブリが、回転ドラムの表面上を３４０° の円弧だけ移動した後、ターンロール及びカーペットの裏側を２６０°Ｆに保持する一連の赤外ヒーター上を、一対のクロムメッキスティールニップロールを通過するまで、通過させた。ロールは、カーペットに対して、２２ポンド／インチのニップ力を加えた。カーペットがニップロールを通過した後、テンターフレームに移し、冷却し、ロール上に巻き取った。タフト結合をカーペット上で測定した。タフト結合は、カットパイル部分上では５．８ポンド、ループパイル部分上では９．９ポンドであった。実施例３１２次裏地Ｒ−９２１を２次裏地３８７０に代えて用いた他は実施例１の一般的手順を繰り返した。カーペットアッセンブリは、３ｏｓｙの６８０６不織接着布帛が結合したタフテッド１次裏地ＮＹ−１、６８０６不織接着布帛の６ｏｓｙウェブ、及び２次裏地支持布帛Ｒ−９２１から構成されていた。アッセンブリを、３００°Ｆに温度設定したオブンにおいて３．５時間加熱した。この時間の終了時において、９２ポンド／インチのニップ力を加えるカレンダーを通して通過させた。最終的なカーペットを物理特性に関して試験した。そのタフト結合は９．５ポンドであり、Ｖｅｌｃｏローラー試験における毛羽評価値は「極小」であった。ＡＳＴＭＤ−３６７６にしたがって測定した層間剥離強度は１０．５ポンド／インチであった。強度は、２．５ポンド／インチのＦＨＡ最小要求値を大きく上回るものであった。実施例３２及び３３実施例３２は、溶融の前にカーペットの下側に自立構造（ｆｒｅｅｓｔａｎｄｉｎｇ）不織布帛を針縫いする方法を示す。実施例３２においては、タフテッド１次裏地ＮＹ−１０を針織機上にパイル側を下にして配置した。６８０６不織接着布帛の６ｏｓｙのバットをタフテッド１次裏地の頂部上に配置し、１インチあたり１２００針の針密度、１２ｍｍの針深さ，及びＦｏｓｔｅｒＮｅｅｄｌｅＣｏ．，Ｍａｎｉｔｏｗｏｃ，ＷＩによって製造されたＦ−２０−６−２２−３．５−ＮＫ／１５×１８×３６×２ＲＢ針を用いて、パイルヤーンの裏側中に針縫いした。ＮＹ−１０及び不織布帛のニードルパンチ複合体を、実施例１の赤外オブン中のベルト上にパイル側を下にして配置した。更に３ｏｓｙの６８０６不織接着布帛を、アッセンブリの頂部上に配置し、次に１枚の３８７０２次裏地を配置した。実施例１の手順にしたがって、全アッセンブリを、３００°Ｆに温度設定されたオブンで３．７５分加熱した後、速やかに、９２ポンド／インチのニップ力を加えるカレンダーロールを通して通過させた。最終的なカーペットを、タフト結合及び毛羽抵抗に関して試験した。タフト結合は９．１ポンドであり、Ｖｏｌｃｏローラー試験における毛羽評価値は「極小」であった。実施例３３においては、不織接着布帛をパイルヤーンの裏側中にニードルパンチしなかった他は実施例３２の手順を繰り返した。全体で９ｏｓｙの６８０６不織接着布帛を用いた。この実験からのカーペットは、７．６ポンドのタフト結合及び「極小〜無し」の毛羽評価値を有していた。実施例３２及び３３のいずれにおいても、毛羽抵抗性に関する基準を満足するカーペットが得られる。しかしながら、実施例３２におけるタフト結合は実施例３３におけるよりもわずかに高かった。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項【提出日】１９９７年４月２５日【補正内容】９．接着布帛が不織布帛を含む請求の範囲第８項に記載のタフテッドカーペット。 10．接着布帛が、実質的に連続のフィラメントを含む不織布帛を含む請求の範囲第９項に記載のタフテッドカーペット。 11．不織布帛が、自己結合している実質的に連続のフィラメントを含む請求の範囲第１０項に記載のタフテッドカーペット。 12．不織布帛が、スパンボンド、メルトブロー及びニードルパンチ不織布帛からなる群から選択される布帛である請求の範囲第９項に記載のタフテッドカーペット。 13．フェースヤーン、裏地布帛及び接着バインダーが、それぞれ熱可塑性材料を含む請求の範囲第１項〜１２項のいずれかに記載のタフテッドカーペット。 14．接着バインダーのための熱可塑性材料が、裏地布帛の熱可塑性材料の融点よりも少なくとも２０℃低い融点を有する請求の範囲第１３項に記載のタフテッドカーペット。 15．支持布帛に針縫い又は熱結合された不織接着布帛を含む改良されたカーペット裏地。 16．支持布帛が不織布帛である請求の範囲第１４項に記載の改良されたカーペット裏地。 17．接着布帛が、１平方ヤードあたり約１２オンス（４０７ｇ／ｍ²）以下の基準重量を有する請求の範囲第１４項又は第１５項に記載の改良されたカーペット裏地。 18．接着布帛及び支持布帛がそれぞれ熱可塑性材料から製造されるものである請求の範囲第１４項〜１７項のいずれかに記載の改良されたカーペット裏地。 19．接着布帛の熱可塑性材料が、支持布帛の熱可塑性材料の融点よりも少なくとも２０℃低い融点を有する請求の範囲第１８項に記載の改良されたカーペット裏地。 20．接着布帛が、実質的に連続のフィラメントを含む不織布帛を含む請求の範囲第１５項〜１９項のいずれかに記載の改良されたカーペット裏地。 21．接着布帛が、自己結合している実質的に連続のフィラメントを含む不織布帛を含む請求の範囲第２０項に記載の改良されたカーペット裏地。 22．接着布帛が、スパンボンド、メルトブロー及びニードルパンチ不織布帛からなる群から選択される不織布帛を含む請求の範囲第１５項〜第２１項のいずれかに記載の改良されたカーペット裏地。 23．支持布帛及び接着布帛が、互いに点結合されている請求の範囲第１５項〜第２２項のいずれかに記載の改良されたカーペット裏地。 24．支持布帛及び接着布帛が互いに熱圧延（ｃａｌｅｎｄａｒ）されている請求の範囲第１５項〜第２２項のいずれかに記載の改良されたカーペット裏地。 25．支持布帛及び接着布帛が互いに針縫いされている請求の範囲第１５項〜第２２項のいずれかに記載の改良されたカーペット裏地。 26．１次裏地布帛をフェースヤーンでタフト化し；タフト化された１次裏地布帛を接着布帛と接触させ；接着布帛を溶融し；そしてタフト化された１次裏地と接触させながら溶融された接着布帛に力を加える；工程を含むことを特徴とするタフテッドカーペットを製造する方法。 27．接着布帛を２次裏地と接触させる工程を更に含む請求の範囲第２６項に記載の方法。 28．接着布帛が実質的に無機及びラテックス材料を含まないものである請求の範囲第２６項又は２７項に記載の方法。 29．フェースヤーン、１次裏地、及び接着布帛が、それぞれ熱可塑性材料から製造されているものである請求の範囲第２６項〜第２８項のいずれかに記載の方法。 30．接着布帛の熱可塑性材料が、１次裏地布帛の熱可塑性材料の融点よりも少なくとも２０℃低い融点を有する請求の範囲第２６項〜第２９項のいずれかに記載の方法。 31．接着布帛に加える力が、少なくとも約１０ポンド／インチ（１７．８ｋｇ／ｃｍ）である請求の範囲第２６項〜第３０項のいずれかに記載の方法。 32．力が少なくとも２０ポンド／インチ（３５．６ｋｇ／ｃｍ）である請求の範囲第３１項に記載の方法。 33．力が少なくとも８０ポンド／インチ（１４３ｋｇ／ｃｍ）である請求の範囲第３２項に記載の方法。 34．接着布帛が、１平方ヤードあたり約１２オンス（４０７ｇ／ｃｍ²）未満の基準重量を有する請求の範囲第２６項〜第３３項のいずれかに記載の方法。 35．接着布帛が不織布帛である請求の範囲第２６項〜第３４項のいずれかに記載の方法。 36．接着布帛が、実質的に連続のフィラメントを含む不織布帛を含む請求の範囲第３５項に記載の方法。 37．不織布帛が、実質的に連続の自己結合フィラメントを含む請求の範囲第３５項に記載の方法。 38．不織布帛が、スパンボンド、メルトブロー及びニードルパンチ不織布帛からなる群から選択されるものである請求の範囲第３５項に記載の方法。 39．１次裏地布帛を接着布帛と接触させ；１次裏地布帛及び接着布帛をフェースヤーンでタフティングし；接着布帛を溶融し；そしてタフト化された１次裏地と接触させながら接着布帛に力を加える；工程を含むことを特徴とするタフテッドカーペットの製造方法。【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項【提出日】１９９７年５月１５日【補正内容】１．ループパイル又はカットパイルの表糸（フェースヤーン）、少なくとも一つの裏地布帛、及び無機及びラテックス材料を実質的に含まない接着バインダーを含むタフテッドカーペットであって、フェースヤーンが少なくとも３ポンド（１．３６ｋｇ）のタフト結合を有し、ループパイルフェースヤーンが１又はこれより優れた毛羽抵抗評価値を有することを特徴とするタフテッドカーペット。２．少なくとも６．２５ポンド（２．８３ｋｇ）のタフト結合を有する請求の範囲第１項に記載のタフテッドカーペット。３．接着バインダーが熱可塑性材料を含む請求の範囲第１項又は第２項に記載のタフテッドカーペット。４．熱可塑性材料が、１９０℃において１０分あたり少なくとも３０ｇのメルトフローレートを有する請求の範囲第３項に記載のタフテッドカーペット。５．熱可塑性材料が、線状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレンコポリマー、高密度ポリエチレン、プロピレンランダムコポリマー、ポリアミド、メタロセンポリエチレン及びシンジオタクチックポリプロピレンからなる群から選択されるポリマーを含む請求の範囲第３項又は第４項に記載のタフテッドカーペット。６．熱可塑性接着材料が更に官能化ポリオレフィン相溶化剤を含む請求の範囲第３項〜第５項のいずれかに記載のタフテッドカーペット。７．接着バインダーが、１平方ヤードあたり約１２オンス（４０７ｇ／ｍ²）未満の量で存在する請求の範囲第４項に記載のタフテッドカーペット。８．接着バインダーが接着布帛の形態で与えられる請求の範囲第１項又は第２項に記載のタフテッドカーペット。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者ガードナー，ヒュー・シーアメリカ合衆国ジョージア州30075，ロスウェル，ロング・レイク・ドライブ 2754 (72)発明者ゴッドフリー，ジャックアメリカ合衆国ジョージア州30710，コフッタ，ドライバー・レイン 111 (72)発明者ジョーンズ，ケネスアメリカ合衆国ジョージア州30741，ロスビル，アーティー・レイン 131 (72)発明者シェルナット，グレゴリー・ピーアメリカ合衆国ジョージア州30135，ダグラスビル，フォーレスト・ビュー・トレイル 5250

Claims

【特許請求の範囲】１．ループパイルフェースヤーン、少なくとも１つの裏地布帛及び無機及びラテックス材料を実質的に含まない接着性バインダーを含むタフテッドカーペットであって、ループパイルフェースヤーンは、少なくとも３ポンドのタフト結合と１より優れた毛羽だち耐性を有する前記カーペット。２．少なくとも６．２５ポンドのタフト結合を有する請求項１に記載のタフテッドカーペット。３．接着性バインダーが熱可塑性樹脂を含む請求項１に記載のタフテッドカーペット。４．接着性バインダーが接着性布帛の形態で提供される請求項１に記載のタフテッドカーペット。５．接着性バインダーが１平方ヤード当たり約１２オンス未満の量で存在する請求項４に記載のタフテッドカーペット。６．熱可塑性樹脂が１９０℃で１０分当たり少なくとも３０グラムの溶融流量を有する請求項３に記載のタフテッドカーペット。７．熱可塑性樹脂が、線状の低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレンコポリマー、高密度ポリエチレン、プロピレンランダムコポリマー、ポリアミド、メタロセンポリエチレン及びシンジオタクチックポリプロピレンからなる群から選択されるポリマーを含む請求項３に記載のタフテッドカーペット。８．接着性布帛が不織布帛を含む請求項４に記載のタフテッドカーペット。９．不織布帛が自己接着されている実質的に連続フィラメントを含む請求項８に記載のタフテッドカーペット。１０．不織布帛が、スパンボンド、メルトブロー及びニードルパンチの不織布帛からなる群から選択される布帛である請求項８に記載のタフテッドカーペット。１１．フェースヤーン、裏地布帛及び接着性バインダーが各々熱可塑性樹脂を含む請求項１に記載のタフテッドカーペット。１２．接着性バインダー用の熱可塑性樹脂が、裏地布帛の熱可塑性樹脂の融点よりも少なくとも２０℃低い融点を有する請求項１１に記載のタフテッドカーペット。１３．熱可塑性樹脂の接着剤が官能化ポリオレフィン相溶化剤をさらに含む請求項７に記載のタフテッドカーペット。１４．カットパイルフェースヤーン、少なくとも一つの裏地布帛及び無機及びラテックス材料を実質的に含まない接着性バインダーを含むタフテッドカーペットであって、接着性バインダーは接着性布帛の形態で提供され、カットパイルフェースヤーンは少なくとも３ポンドのタフト結合を有する前記カットパイルフェースヤーン。１５．接着性バインダーが熱可塑性樹脂を含む請求項１４に記載のタフテッドカーペット。１６．接着性バインダーが１平方ヤードあたり約１２オンス未満の量で存在する請求項１４に記載のタフテッドカーペット。１７．熱可塑性樹脂が、線状の低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレンコポリマー、高密度ポリエチレン、プロピレンランダムコポリマー、ポリアミド、メタロセンポリエチレン及びシンジオタクチックポリプロピレンからなる群から選択されるポリマーを含む請求項１５に記載のタフテッドカーペット。１８．接着性布帛が不織布帛を含む請求項１４に記載のタフテッドカーペット。１９．不織布帛が自己接着された実質的に連続フィラメントを含む請求項１８に記載のタフテッドカーペット。２０．不織布帛が、スパンボンド、メルトブロー及びニードルパンチの不織布帛からなる群から選択される請求項１８に記載のタフテッドカーペット。２１．フェースヤーン、裏地布帛及び接着性バインダーが各々熱可塑性樹脂から製造されている請求項１４に記載のタフテッドカーペット。２２．接着性バインダー用の熱可塑性樹脂が、裏地布帛の熱可塑性樹脂の融点よりも少なくとも２０℃低い融点を有する請求項２１に記載のタフテッドカーペット。２３．熱可塑性樹脂がさらに官能化ポリオレフィン相溶化剤を含む請求項１７に記載のタフテッドカーペット。２４．接着性布帛に機能的に接続された支持布帛を含む改良カーペット裏地。２５．接着性布帛が実質的に無機及びラテックス材料を含まない請求項２４に記載の改良カーペット裏地。２６．支持布帛が織布帛である請求項２４に記載の改良カーペット裏地。２７．接着性布帛が１平方ヤードあたり約１２オンス以下の基本重量を有する請求項２４に記載の改良カーペット裏地。２８．接着性布帛及び支持布帛が各々熱可塑性樹脂から製造されている請求項２４に記載の改良カーペット裏地。２９．接着性布帛の熱可塑性樹脂が支持布帛の熱可塑性樹脂の融点よりも少なくとも２０℃未満低い融点を有する請求項２８に記載の改良カーペット裏地。３０．接着性布帛が自己接着されている実質的に連続フィラメントを含む不織布帛である請求項２４に記載の改良カーペット裏地。３１．接着性布帛が、スパンボンド、メルトブロー及びニードルパンチの不織布帛からなる群から選択される不織布帛を含む請求項２４に記載の改良カーペット裏地。３２．支持布帛及び接着性布帛が互いにポイント接着されている請求項２４に記載の改良カーペット裏地。３３．支持布帛及び接着布帛が互いに熱圧延されている請求項２４に記載の改良カーペット裏地。３４．支持布帛及び接着性布帛が互いに縫ってある請求項２４に記載の改良カーペット裏地。３５．フェースヤーンで第１の裏地布帛をタフト化し；接着性布帛とタフト化した第１の裏地布帛とを接触させ；接着性布帛を溶融し；次いでタフト化された第１の裏地と接触させつつ、溶融した接着性布帛に力を適用する各段階を含むタフテッドカーペットの製造法。３６．接着性布帛と第２の裏地を接触させる段階をさらに含む請求項３５に記載の方法。３７．接着性布帛が実質的に無機及びラテックス材料を含まない請求項３５に記載の方法。３８．フェースヤーン、第１の裏地及び接着性布帛が各々熱可塑性樹脂から製造されている請求項３５に記載の方法。３９．接着性布帛の熱可塑性樹脂が、第１の裏地布帛の熱可塑性樹脂材料の融点よりも少なくとも２０℃未満低い融点を有する請求項３８に記載の方法。４０．接着性布帛に適用される力が１長さインチ当たり少なくとも約１０ポンドである請求項３５に記載の方法。４１．力が１線インチあたり少なくとも２０ポンドである請求項４０に記載の方法。４２．力が１線インチあたり少なくとも８０ポンドである請求項４１に記載の方法。４３．接着性布帛が１平方ヤードあたり約１２オンス未満の基本重量を有する請求項３５に記載の方法。４４．接着性布帛が不織布帛を有する請求項３５に記載の方法。４５．不織布帛が実質的に連続自己接着フィラメントを含む請求項４５に記載の方法。４６．不織布帛がスパンボンド、メルトブロー及びニードルパンチされた不織布帛からなる群から選択される請求項４５に記載の方法。４７．第１の裏地を接着性布帛と接触させ；第１の裏地布帛と接着性布帛をフェースヤーンでタフト化し；接着性布帛を溶融し；次いでタフト化された第１裏地と接触させつつ溶融した接着性布帛に力を適用する各段階を含むタフテッドカーペットの製造法。