JPH115013A - 排ガス処理装置 - Google Patents
排ガス処理装置Info
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- JPH115013A JPH115013A JP9176537A JP17653797A JPH115013A JP H115013 A JPH115013 A JP H115013A JP 9176537 A JP9176537 A JP 9176537A JP 17653797 A JP17653797 A JP 17653797A JP H115013 A JPH115013 A JP H115013A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体製造工程等から排出される排ガスを処
理して、その中に含まれる有害・汚染物質を実質的に完
全に分解除去することができ、かつ安価で二次的汚染も
生じない構造を備えた排ガス処理装置を提供する。 【解決手段】 所定間隔をもって平行対向状に配置させ
た一対のプラズマ電極20,21間の真空雰囲気中に、
排ガスを導入して、プラズマ電極20,21に高周波発
振器22からの高周波電気エネルギを印加すると、プラ
ズマが発生して、排ガス中の構成物質がプラズマ電極2
0,21の電極表面に、プラズマ反応生成物として堆積
固化し、この結果、上記排ガス中の有害・汚染物質が分
解除去される。上記電極表面は、そこに堆積固化した反
応生成物のみを除去し得る構造を備え、これにより、プ
ラズマ電極は廃棄することなく再使用可能である。
理して、その中に含まれる有害・汚染物質を実質的に完
全に分解除去することができ、かつ安価で二次的汚染も
生じない構造を備えた排ガス処理装置を提供する。 【解決手段】 所定間隔をもって平行対向状に配置させ
た一対のプラズマ電極20,21間の真空雰囲気中に、
排ガスを導入して、プラズマ電極20,21に高周波発
振器22からの高周波電気エネルギを印加すると、プラ
ズマが発生して、排ガス中の構成物質がプラズマ電極2
0,21の電極表面に、プラズマ反応生成物として堆積
固化し、この結果、上記排ガス中の有害・汚染物質が分
解除去される。上記電極表面は、そこに堆積固化した反
応生成物のみを除去し得る構造を備え、これにより、プ
ラズマ電極は廃棄することなく再使用可能である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排ガス処理装置に関
し、さらに詳細には、各種の半導体製造工程等から排出
される排ガスを処理する排ガス処理技術に関する。
し、さらに詳細には、各種の半導体製造工程等から排出
される排ガスを処理する排ガス処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造、太陽電池製造、LCD製造
などのCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いた
製造装置、エッチング装置、イオン打込装置、PVD(P
hysical Vapor Deposition) 装置、および反応ガスを利
用して成膜またはエッチングを行う装置等を用いた各種
製造工程(以下、半導体製造工程等と称する)において
は、種々の反応ガスが大量に使用されているところ、こ
れらすべての反応ガスが完全に消費されてしまうことは
なく、未反応ガスや残留ガスなどが反応生成ガスと共に
排出される。
などのCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いた
製造装置、エッチング装置、イオン打込装置、PVD(P
hysical Vapor Deposition) 装置、および反応ガスを利
用して成膜またはエッチングを行う装置等を用いた各種
製造工程(以下、半導体製造工程等と称する)において
は、種々の反応ガスが大量に使用されているところ、こ
れらすべての反応ガスが完全に消費されてしまうことは
なく、未反応ガスや残留ガスなどが反応生成ガスと共に
排出される。
【0003】例えば、CVD法による半導体製造工程に
おいては、大量のシラン(SiH4)、四塩化チタン
(TiCl4 )、六フッ化タングステン(WF6 )、ア
ンモニア(NH3 )、ジクロルシラン(SiH2 C
l2 )、アルシン(AsH3 )、ホスフィン(P
H3 )、三臭化ホウ素(BBr3 )等の反応ガスが使用
されるが、この製造工程において実際に消費される量は
非常に少ない。
おいては、大量のシラン(SiH4)、四塩化チタン
(TiCl4 )、六フッ化タングステン(WF6 )、ア
ンモニア(NH3 )、ジクロルシラン(SiH2 C
l2 )、アルシン(AsH3 )、ホスフィン(P
H3 )、三臭化ホウ素(BBr3 )等の反応ガスが使用
されるが、この製造工程において実際に消費される量は
非常に少ない。
【0004】その結果、この製造工程から排出される排
ガスは大量でかつその濃度も比較的高いところ、その中
には人的に非常に有毒な物質、腐食性の物質あるいは引
火性の物質等の有害・汚染物質が含まれており、これら
の排ガスは、環境衛生上はもちろん法律上からもそのま
ま大気へ放出することはできず、事前に所要の排ガス処
理をして無害化する方策がとられている。
ガスは大量でかつその濃度も比較的高いところ、その中
には人的に非常に有毒な物質、腐食性の物質あるいは引
火性の物質等の有害・汚染物質が含まれており、これら
の排ガスは、環境衛生上はもちろん法律上からもそのま
ま大気へ放出することはできず、事前に所要の排ガス処
理をして無害化する方策がとられている。
【0005】この種の排ガス処理方法としては、従来、
排ガス中の有害・汚染物質を水または薬液により除去す
る湿式、排ガスを高温で反応または燃焼させて有害・汚
染物質を分解処理する乾式、これら両方式を組み合わせ
た薬液燃焼式、あるいは微生物によって排ガス中の有害
・汚染物質を分解処理する微生物式など種々の方法があ
る。そして、これらの方法を利用した各種の排ガス処理
装置が開発提案され、この装置が、上記半導体製造工程
の下流側に配されて、この半導体製造工程から排出され
た排ガスを適宜分解除去してから大気に放出するように
されていた。
排ガス中の有害・汚染物質を水または薬液により除去す
る湿式、排ガスを高温で反応または燃焼させて有害・汚
染物質を分解処理する乾式、これら両方式を組み合わせ
た薬液燃焼式、あるいは微生物によって排ガス中の有害
・汚染物質を分解処理する微生物式など種々の方法があ
る。そして、これらの方法を利用した各種の排ガス処理
装置が開発提案され、この装置が、上記半導体製造工程
の下流側に配されて、この半導体製造工程から排出され
た排ガスを適宜分解除去してから大気に放出するように
されていた。
【0006】一方、このようにして分解処理された有害
・汚染物質は、上記排ガス処理装置の回収用カートリッ
ジに回収されて、このカートリッジと共にそのまま廃棄
されていた。
・汚染物質は、上記排ガス処理装置の回収用カートリッ
ジに回収されて、このカートリッジと共にそのまま廃棄
されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の排ガス処理方法のいずれにおいても、排ガス中に
含まれる有害・汚染物質の分解除去はまだ完全とは言え
ず、環境衛生上または法律上の基準レベルは一応満足し
ているものの、依然として大気汚染の問題は残っている
というのが現状であり、さらなる処理効率の向上が望ま
れていた。
従来の排ガス処理方法のいずれにおいても、排ガス中に
含まれる有害・汚染物質の分解除去はまだ完全とは言え
ず、環境衛生上または法律上の基準レベルは一応満足し
ているものの、依然として大気汚染の問題は残っている
というのが現状であり、さらなる処理効率の向上が望ま
れていた。
【0008】また、従来の排ガス処理装置においては、
分解処理された有害・汚染物質は、上述したごとく、回
収用カートリッジと共に廃棄される構造であったため、
その回収コストが高く、またこれら廃棄物からの2次的
汚染の問題もあった。
分解処理された有害・汚染物質は、上述したごとく、回
収用カートリッジと共に廃棄される構造であったため、
その回収コストが高く、またこれら廃棄物からの2次的
汚染の問題もあった。
【0009】さらに、上記排ガス処理装置が、上記半導
体製造工程の反応容器とその真空ポンプシステムとの間
に介装される場合には、ガス処理装置での未処理物質を
含む排ガスがこの真空ポンプシステムへ送り込まれる結
果、ポンプオイルが、排ガス中の未処理物質と反応して
劣化してしまい、これが真空ポンプシステムの寿命を縮
めるという問題もあった。
体製造工程の反応容器とその真空ポンプシステムとの間
に介装される場合には、ガス処理装置での未処理物質を
含む排ガスがこの真空ポンプシステムへ送り込まれる結
果、ポンプオイルが、排ガス中の未処理物質と反応して
劣化してしまい、これが真空ポンプシステムの寿命を縮
めるという問題もあった。
【0010】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、各種の
半導体製造工程等から排出される排ガスを処理して、そ
の中に含まれる有害・汚染物質を実質的に完全に分解除
去することができ、しかも安価で二次的汚染も生じない
構造を備えた排ガス処理装置を提供することにある。
されたものであって、その目的とするところは、各種の
半導体製造工程等から排出される排ガスを処理して、そ
の中に含まれる有害・汚染物質を実質的に完全に分解除
去することができ、しかも安価で二次的汚染も生じない
構造を備えた排ガス処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の排ガス処理装置は、半導体製造工程等から
排出された排ガス中の構成物質を反応固化させる装置で
あって、排ガス導入口および排ガス排出口を備える密閉
反応室と、この密閉反応室内を真空雰囲気にする真空手
段と、上記密閉反応室内にプラズマを発生させるプラズ
マ発生手段とを備えてなり、このプラズマ発生手段は、
上記密閉反応室内に所定の間隔をもって平行対向状に配
置された一対のプラズマ電極と、これらプラズマ電極に
高周波電気エネルギを印加するための高周波発振器とを
備え、上記一対のプラズマ電極は、その電極表面が上記
プラズマによる反応生成物の堆積固化面として機能する
とともに、この堆積固化面上の反応生成物を除去して再
使用可能な構造を備えていることを特徴とする。
め、本発明の排ガス処理装置は、半導体製造工程等から
排出された排ガス中の構成物質を反応固化させる装置で
あって、排ガス導入口および排ガス排出口を備える密閉
反応室と、この密閉反応室内を真空雰囲気にする真空手
段と、上記密閉反応室内にプラズマを発生させるプラズ
マ発生手段とを備えてなり、このプラズマ発生手段は、
上記密閉反応室内に所定の間隔をもって平行対向状に配
置された一対のプラズマ電極と、これらプラズマ電極に
高周波電気エネルギを印加するための高周波発振器とを
備え、上記一対のプラズマ電極は、その電極表面が上記
プラズマによる反応生成物の堆積固化面として機能する
とともに、この堆積固化面上の反応生成物を除去して再
使用可能な構造を備えていることを特徴とする。
【0012】好適な実施態様として、上記一対のプラズ
マ電極は、対向する他方のプラズマ電極に向けて平行に
延びる複数の電極子をそれぞれ備えるとともに、これら
電極子の電極表面は、上記プラズマによる反応生成物の
堆積固化面として機能する平坦面に形成され、上記一対
のプラズマ電極の電極子同士は、交互にかつ平行に交差
するように配列されて、各対向する電極子同士の間隙が
上記密閉反応室の排ガス導入口から排ガス排出口へ迂回
して延びる排ガス流路を区画形成し、上記一対のプラズ
マ電極の少なくとも一方は、上記堆積固化面上の反応生
成物の除去のため取外し可能な取付構造を備えている。
マ電極は、対向する他方のプラズマ電極に向けて平行に
延びる複数の電極子をそれぞれ備えるとともに、これら
電極子の電極表面は、上記プラズマによる反応生成物の
堆積固化面として機能する平坦面に形成され、上記一対
のプラズマ電極の電極子同士は、交互にかつ平行に交差
するように配列されて、各対向する電極子同士の間隙が
上記密閉反応室の排ガス導入口から排ガス排出口へ迂回
して延びる排ガス流路を区画形成し、上記一対のプラズ
マ電極の少なくとも一方は、上記堆積固化面上の反応生
成物の除去のため取外し可能な取付構造を備えている。
【0013】また、他のもう一つの好適な実施態様とし
て、上記密閉反応室内におけるプラズマ反応の反応速度
を向上させるための冷却手段を備え、この冷却手段は、
上記プラズマ電極を直接冷却する構造とされている。
て、上記密閉反応室内におけるプラズマ反応の反応速度
を向上させるための冷却手段を備え、この冷却手段は、
上記プラズマ電極を直接冷却する構造とされている。
【0014】本発明においては、真空手段としての既設
ポンプシステムまたは新設されるポンプシステムにより
得られる真空雰囲気を利用して、所定の間隔をもって平
行対向状に配置させた一対のプラズマ電極間の真空雰囲
気中に、半導体製造工程等から排出された排ガスを導入
し、上記両プラズマ電極に高周波発振器からの高周波電
気エネルギを印加する。
ポンプシステムまたは新設されるポンプシステムにより
得られる真空雰囲気を利用して、所定の間隔をもって平
行対向状に配置させた一対のプラズマ電極間の真空雰囲
気中に、半導体製造工程等から排出された排ガスを導入
し、上記両プラズマ電極に高周波発振器からの高周波電
気エネルギを印加する。
【0015】これにより、上記両プラズマ電極間の真空
雰囲気中にプラズマが発生して、上記排ガスの構成物質
が上記反応促進ガスと共に励起活性化されて反応し、堆
積固化面として機能する上記プラズマ電極の電極表面
に、プラズマ反応生成物が安定して堆積固化し、この結
果、上記排ガス中の有害・汚染物質が分解除去される。
雰囲気中にプラズマが発生して、上記排ガスの構成物質
が上記反応促進ガスと共に励起活性化されて反応し、堆
積固化面として機能する上記プラズマ電極の電極表面
に、プラズマ反応生成物が安定して堆積固化し、この結
果、上記排ガス中の有害・汚染物質が分解除去される。
【0016】すなわち、半導体製造工程等にはできるだ
け高効率での反応を促進する目的等から多量の反応ガス
が供給されるところ、上記排ガス中には、反応消費によ
り新たに生成した反応生成ガスのほか、反応消費される
ことなく排出される多量の未反応ガスや残留ガスが含ま
れている。
け高効率での反応を促進する目的等から多量の反応ガス
が供給されるところ、上記排ガス中には、反応消費によ
り新たに生成した反応生成ガスのほか、反応消費される
ことなく排出される多量の未反応ガスや残留ガスが含ま
れている。
【0017】したがって、この排ガスを上記プラズマ電
極間に通過させることにより、ここに発生しているプラ
ズマの作用により、排ガス中の構成物質の解離、重合が
促されて、効率的な気相化学反応(酸化、水素還元、置
換反応等)を起こす。この結果、プラズマ電極の電極表
面には、上記排ガス中の有害・汚染物質が安定したプラ
ズマ反応生成物として堆積固化して、排ガスから分解除
去されることとなる。
極間に通過させることにより、ここに発生しているプラ
ズマの作用により、排ガス中の構成物質の解離、重合が
促されて、効率的な気相化学反応(酸化、水素還元、置
換反応等)を起こす。この結果、プラズマ電極の電極表
面には、上記排ガス中の有害・汚染物質が安定したプラ
ズマ反応生成物として堆積固化して、排ガスから分解除
去されることとなる。
【0018】この場合、上記電極表面は、そこに堆積固
化した反応生成物のみを除去し得る構造を備えているた
め、上記電極表面に堆積固化したプラズマ反応生成物が
所定量まで成長したら、それを適宜剥離除去することに
より、プラズマ電極は廃棄することなく再使用可能であ
る。
化した反応生成物のみを除去し得る構造を備えているた
め、上記電極表面に堆積固化したプラズマ反応生成物が
所定量まで成長したら、それを適宜剥離除去することに
より、プラズマ電極は廃棄することなく再使用可能であ
る。
【0019】また、上記一対のプラズマ電極が複数の電
極子を備え、対向する電極子同士が交互にかつ平行に交
差するように配列されて、その間に上記密閉反応室の排
ガス導入口から排ガス排出口へ迂回して延びる排ガス流
路を区画形成することにより、長くかつ広い表面積を得
た電極構造が構成される。この結果、排ガスは、長い排
ガス流路を通過する間に十分なプラズマ反応を起こし
て、排ガス中の有害・汚染物質は実質上完全に分解除去
されることとなる。
極子を備え、対向する電極子同士が交互にかつ平行に交
差するように配列されて、その間に上記密閉反応室の排
ガス導入口から排ガス排出口へ迂回して延びる排ガス流
路を区画形成することにより、長くかつ広い表面積を得
た電極構造が構成される。この結果、排ガスは、長い排
ガス流路を通過する間に十分なプラズマ反応を起こし
て、排ガス中の有害・汚染物質は実質上完全に分解除去
されることとなる。
【0020】さらに、プラズマ電極を水冷等の適宜冷却
手段で冷却することにより、プラズマ反応の反応速度つ
まりプラズマ反応生成物の堆積速度が増進する。この場
合、上記電極構造は冷却温度を効率良く伝達させるため
の構造としても機能し、排ガス中の有害・汚染物質の除
去効率はさらに高まる。
手段で冷却することにより、プラズマ反応の反応速度つ
まりプラズマ反応生成物の堆積速度が増進する。この場
合、上記電極構造は冷却温度を効率良く伝達させるため
の構造としても機能し、排ガス中の有害・汚染物質の除
去効率はさらに高まる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0021】実施形態1 本発明に係る排ガス処理装置を図1ないし図6に示し、
この排ガス処理装置1は、具体的には、図7に示すよう
に、半導体製造装置2の反応室3と、この反応室3内を
真空雰囲気にする真空ポンプシステムの真空ポンプ4と
の間に配置されて、上記反応室3から排出される排ガス
中の構成物質を反応固化させるものである。
この排ガス処理装置1は、具体的には、図7に示すよう
に、半導体製造装置2の反応室3と、この反応室3内を
真空雰囲気にする真空ポンプシステムの真空ポンプ4と
の間に配置されて、上記反応室3から排出される排ガス
中の構成物質を反応固化させるものである。
【0022】排ガス処理装置1は、図1に示すような独
立した装置ユニットの形態とされて、既設および新設を
問わず半導体装置2の排気経路に容易に介装可能な構造
とされている。この装置1は、主要部として、反応部
5、反応促進気体導入部6、真空ポンプ4、プラズマ発
生部7および冷却部8を主要部として備えてなり、本実
施形態においては、上記真空ポンプ4が半導体製造装置
2と共用される構成とされている。また、これら各構成
部4〜8は、装置本体50の前面部に設けられた制御パ
ネル9によって適宜設定操作される。この制御パネル9
は、各種設定ボタン9a,9bと、これら設定ボタン9
a,9bによる設定内容を表示する液晶表示等の表示部
9cを備える。
立した装置ユニットの形態とされて、既設および新設を
問わず半導体装置2の排気経路に容易に介装可能な構造
とされている。この装置1は、主要部として、反応部
5、反応促進気体導入部6、真空ポンプ4、プラズマ発
生部7および冷却部8を主要部として備えてなり、本実
施形態においては、上記真空ポンプ4が半導体製造装置
2と共用される構成とされている。また、これら各構成
部4〜8は、装置本体50の前面部に設けられた制御パ
ネル9によって適宜設定操作される。この制御パネル9
は、各種設定ボタン9a,9bと、これら設定ボタン9
a,9bによる設定内容を表示する液晶表示等の表示部
9cを備える。
【0023】反応部5は、上記装置本体50に上下に並
列に配設された二つの反応ユニット10,10を備え
る。各反応ユニット10は、後述するプラズマ反応生成
物の除去のため、例えば装置本体50から容易に前方へ
引き出して取外し可能な構造を備える。
列に配設された二つの反応ユニット10,10を備え
る。各反応ユニット10は、後述するプラズマ反応生成
物の除去のため、例えば装置本体50から容易に前方へ
引き出して取外し可能な構造を備える。
【0024】また、上記反応ユニット10は、図2に示
すように、4つの反応容器11a、11b、11c、1
1dが直列に接続されてなり、排ガスが複数種類の構成
物質からなる混合ガスである場合に、各構成物質を個別
に除去することも可能な構成とされている。
すように、4つの反応容器11a、11b、11c、1
1dが直列に接続されてなり、排ガスが複数種類の構成
物質からなる混合ガスである場合に、各構成物質を個別
に除去することも可能な構成とされている。
【0025】すなわち、上記4つの反応容器11a〜1
1dは、後述する冷却部8の冷却器30を介して互いに
一体的に組み立てられて、上記反応ユニット10が構成
されている。最上流側の第1の反応容器11aの排ガス
導入口12aは、排ガス管路13aを介して、半導体製
造工程の反応室3の排ガス排出口3aに接続され、一
方、最下流側の第4の反応容器11dの排ガス排出口1
2bは、排ガス管路13bを介して、真空ポンプ4に接
続されている。また、互いに隣接する反応容器11aと
11b、11bと11c、11cと11d同士は、上流
側の反応容器の排ガス排出口12bが下流側の反応容器
の排ガス導入口12aに接続されてなる。
1dは、後述する冷却部8の冷却器30を介して互いに
一体的に組み立てられて、上記反応ユニット10が構成
されている。最上流側の第1の反応容器11aの排ガス
導入口12aは、排ガス管路13aを介して、半導体製
造工程の反応室3の排ガス排出口3aに接続され、一
方、最下流側の第4の反応容器11dの排ガス排出口1
2bは、排ガス管路13bを介して、真空ポンプ4に接
続されている。また、互いに隣接する反応容器11aと
11b、11bと11c、11cと11d同士は、上流
側の反応容器の排ガス排出口12bが下流側の反応容器
の排ガス導入口12aに接続されてなる。
【0026】これにより、図6において、上記半導体製
造工程の反応室3の排ガス排出口3aから排ガス管路1
3aを介して排出される排ガスは、最上流側の第1の反
応容器11aから、第2ないし第3の反応容器11b〜
11dに至る連続した4つの密閉反応室A,A,…を順
次通過した後、排ガス管路13bを介して上記真空ポン
プ4に至ることとなる。14は手動バルブを示し、15
は圧力計を示している。
造工程の反応室3の排ガス排出口3aから排ガス管路1
3aを介して排出される排ガスは、最上流側の第1の反
応容器11aから、第2ないし第3の反応容器11b〜
11dに至る連続した4つの密閉反応室A,A,…を順
次通過した後、排ガス管路13bを介して上記真空ポン
プ4に至ることとなる。14は手動バルブを示し、15
は圧力計を示している。
【0027】また、各反応容器11a〜11dは、具体
的には図3に示すような共通した基本構造を備えてお
り、以下、最上流側の第1の反応容器11aを例にとっ
て説明する。
的には図3に示すような共通した基本構造を備えてお
り、以下、最上流側の第1の反応容器11aを例にとっ
て説明する。
【0028】反応容器11aは、上記排ガス導入口12
aおよび排ガス排出口12bを有する密閉反応室Aを備
え、この密閉反応室A内に、後述するように、プラズマ
発生部7のプラズマ電極20,21が設けられて、上記
排ガス導入口12aから排ガス排出口12bへ迂回して
延びる排ガス流路16を形成している。また、各プラズ
マ電極20,21の背面には、冷却器30がそれぞれ隣
接して設けられている。
aおよび排ガス排出口12bを有する密閉反応室Aを備
え、この密閉反応室A内に、後述するように、プラズマ
発生部7のプラズマ電極20,21が設けられて、上記
排ガス導入口12aから排ガス排出口12bへ迂回して
延びる排ガス流路16を形成している。また、各プラズ
マ電極20,21の背面には、冷却器30がそれぞれ隣
接して設けられている。
【0029】反応促進気体導入部6は、各反応容器11
a〜11dの密閉反応室A内に反応促進ガスを導入する
気体導入手段として機能するもので、密閉反応室Aの適
所に気体導入口6aがそれぞれ内部に臨んで設けられる
とともに、これら気体導入口6a,6a,…は、図示し
ないが、切換弁等を有する配管を介して気体供給源に連
係されている。
a〜11dの密閉反応室A内に反応促進ガスを導入する
気体導入手段として機能するもので、密閉反応室Aの適
所に気体導入口6aがそれぞれ内部に臨んで設けられる
とともに、これら気体導入口6a,6a,…は、図示し
ないが、切換弁等を有する配管を介して気体供給源に連
係されている。
【0030】この気体供給源は、処理すべき排ガスの構
成物質に対応する反応促進ガスを適宜選択的に供給する
ことができ、例えば、上記反応容器11a〜11dの各
気体導入口6a,6a,…のすべてに同一種類の反応促
進ガスを供給したり、あるいは、各気体導入口6a,6
a,…ごとに異なる種類の反応促進ガスを供給すること
も可能である。特に、後者のような供給方法は、処理す
べき排ガスが複数種類の構成物質からなる混合ガスであ
る場合に、各構成物質を個別に回収除去することを可能
にする。各反応容器11a〜11dに導入すべき反応促
進ガスの選択設定は、装置本体50の前面にある制御パ
ネル9により行う。
成物質に対応する反応促進ガスを適宜選択的に供給する
ことができ、例えば、上記反応容器11a〜11dの各
気体導入口6a,6a,…のすべてに同一種類の反応促
進ガスを供給したり、あるいは、各気体導入口6a,6
a,…ごとに異なる種類の反応促進ガスを供給すること
も可能である。特に、後者のような供給方法は、処理す
べき排ガスが複数種類の構成物質からなる混合ガスであ
る場合に、各構成物質を個別に回収除去することを可能
にする。各反応容器11a〜11dに導入すべき反応促
進ガスの選択設定は、装置本体50の前面にある制御パ
ネル9により行う。
【0031】以下は、処理されるべき排ガスの構成物質
に対して、好適に用いられる反応促進ガスの一例であ
る。
に対して、好適に用いられる反応促進ガスの一例であ
る。
【0032】CVD系の排ガスには、シラン(Si
H4 )、四塩化チタン(TiCl4 )、六フッ化タング
ステン(WF6 )、アンモニア(NH3 )、ジクロルシ
ラン(SiH2 Cl2 )、アルシン(AsH3 )、ホス
フィン(PH3 )あるいは三臭化ホウ素(BBr3 )等
が含まれているが、これらの排ガスに対しては、酸素
(O2 )、水素(H2 )、水(H2 O)および空気等の
反応促進ガスが、単独であるいは適宜混合して用いられ
る。
H4 )、四塩化チタン(TiCl4 )、六フッ化タング
ステン(WF6 )、アンモニア(NH3 )、ジクロルシ
ラン(SiH2 Cl2 )、アルシン(AsH3 )、ホス
フィン(PH3 )あるいは三臭化ホウ素(BBr3 )等
が含まれているが、これらの排ガスに対しては、酸素
(O2 )、水素(H2 )、水(H2 O)および空気等の
反応促進ガスが、単独であるいは適宜混合して用いられ
る。
【0033】また、エッチング系の排ガスには、テトラ
フルオロメタン(CF4 )、三塩化ホウ素(BC
l3 )、塩化ケイ素(SiCl4 )臭化水素(HB
r)、トリフルオロメタン(CHF3 )、三フッ化窒素
(NF3 )あるいは六フッ化イオウ(SF6 )等が含ま
れているが、これらの排ガスに対しては、酸素
(O2 )、水素(H2 )、水(H2 O)、シラン(Si
H4 )および二酸化炭素(CO2 )等の反応促進ガス
が、単独であるいは適宜混合して用いられる。
フルオロメタン(CF4 )、三塩化ホウ素(BC
l3 )、塩化ケイ素(SiCl4 )臭化水素(HB
r)、トリフルオロメタン(CHF3 )、三フッ化窒素
(NF3 )あるいは六フッ化イオウ(SF6 )等が含ま
れているが、これらの排ガスに対しては、酸素
(O2 )、水素(H2 )、水(H2 O)、シラン(Si
H4 )および二酸化炭素(CO2 )等の反応促進ガス
が、単独であるいは適宜混合して用いられる。
【0034】真空ポンプ4は、反応容器11a〜11d
の密閉反応室A,A,…内を真空雰囲気にする真空手段
として機能するもので、本実施形態においては、上述し
たように、半導体製造装置2の反応室3用の既設の真空
ポンプシステムのものがそのまま共用されている。この
ような構成とすることにより、設備コストが低減される
とともに、上記真空ポンプ4中に使用されているポンプ
オイルに混入されるガスおよび複生成物が減少し、ポン
プオイルの寿命さらには真空ポンプシステム自体の寿命
も延長されることになる。
の密閉反応室A,A,…内を真空雰囲気にする真空手段
として機能するもので、本実施形態においては、上述し
たように、半導体製造装置2の反応室3用の既設の真空
ポンプシステムのものがそのまま共用されている。この
ような構成とすることにより、設備コストが低減される
とともに、上記真空ポンプ4中に使用されているポンプ
オイルに混入されるガスおよび複生成物が減少し、ポン
プオイルの寿命さらには真空ポンプシステム自体の寿命
も延長されることになる。
【0035】プラズマ発生部7は、反応容器11a〜1
1dの密閉反応室A,A,…内にプラズマを発生させる
プラズマ発生手段として機能するもので、前述した一対
のプラズマ電極20,21と、高周波発振器22とを備
えてなる。
1dの密閉反応室A,A,…内にプラズマを発生させる
プラズマ発生手段として機能するもので、前述した一対
のプラズマ電極20,21と、高周波発振器22とを備
えてなる。
【0036】一対のプラズマ電極20,21は、本来の
電極としての機能に加えて、プラズマ反応生成物の堆積
固化部としても機能するアルミニウム製のもので、各密
閉反応室A内に露出した状態で、所定の間隔をもって平
行対向状に配置されている。
電極としての機能に加えて、プラズマ反応生成物の堆積
固化部としても機能するアルミニウム製のもので、各密
閉反応室A内に露出した状態で、所定の間隔をもって平
行対向状に配置されている。
【0037】両プラズマ電極20,21は、隔壁部材と
しての絶縁材料製の電極間分離板25,26により所定
の間隔をもって配列支持されて、反応容器11a〜11
dの壁部を構成しており、これらに囲まれた空間が密閉
反応室Aとされている。図示のものにおいては、セラミ
ック製の電極間分離板25,26が使用されている。こ
の電極間分離板25とプラズマ電極20,21の接合部
分は、Oリング等のシール部材27により密封されると
ともに、上側の電極間分離板25に、上記排ガス導入口
12aおよび気体導入口6aが設けられている。
しての絶縁材料製の電極間分離板25,26により所定
の間隔をもって配列支持されて、反応容器11a〜11
dの壁部を構成しており、これらに囲まれた空間が密閉
反応室Aとされている。図示のものにおいては、セラミ
ック製の電極間分離板25,26が使用されている。こ
の電極間分離板25とプラズマ電極20,21の接合部
分は、Oリング等のシール部材27により密封されると
ともに、上側の電極間分離板25に、上記排ガス導入口
12aおよび気体導入口6aが設けられている。
【0038】また、両プラズマ電極20,21の具体的
構造は、その電極表面ができるだけ長くかつ広く、かつ
冷却部8による高い冷却効率が得られる構成とされてい
る。
構造は、その電極表面ができるだけ長くかつ広く、かつ
冷却部8による高い冷却効率が得られる構成とされてい
る。
【0039】すなわち、プラズマ電極20,21の内側
には、対向する他方のプラズマ電極に向けて平行に延び
る複数の電極子20a,20a,…、21a,21a,
…をそれぞれ備えている。
には、対向する他方のプラズマ電極に向けて平行に延び
る複数の電極子20a,20a,…、21a,21a,
…をそれぞれ備えている。
【0040】これら両プラズマ電極20,21の電極子
20a,21a,…同士は、交互にかつ平行に交差する
ように配列されて、各対向する電極子20a,21aの
間隙が密閉反応室Aの排ガス導入口12aから排ガス排
出口12bへ迂回して延びる長い排ガス流路16を形成
している。
20a,21a,…同士は、交互にかつ平行に交差する
ように配列されて、各対向する電極子20a,21aの
間隙が密閉反応室Aの排ガス導入口12aから排ガス排
出口12bへ迂回して延びる長い排ガス流路16を形成
している。
【0041】具体的には、上記電極子20a,21a
は、図3(a) および図4に示すような薄肉平板状でかつ
先細のテーパ断面形状を有するとともに、その電極表面
が平坦面に形成されて、両電極子20a,21aの電極
面間距離が排ガス流路16全長にわたって等しくなるよ
うに設定されている。これに関連して、電極子20a,
21aの先端部は図3(b) に示すように円弧断面に形成
されて、この排ガス流路16の折返し部分においても他
の直線部分と実質的に同じ電極面間距離が保持されてい
る。
は、図3(a) および図4に示すような薄肉平板状でかつ
先細のテーパ断面形状を有するとともに、その電極表面
が平坦面に形成されて、両電極子20a,21aの電極
面間距離が排ガス流路16全長にわたって等しくなるよ
うに設定されている。これに関連して、電極子20a,
21aの先端部は図3(b) に示すように円弧断面に形成
されて、この排ガス流路16の折返し部分においても他
の直線部分と実質的に同じ電極面間距離が保持されてい
る。
【0042】これにより、排ガス流路16の全長にわた
って均一なプラズマ発生が確保されるとともに、各電極
子20a,21aの平坦な電極表面は、大きな有効電極
表面積を確保し、かつ後述するプラズマによる反応生成
物の堆積固化面としても機能することになる。
って均一なプラズマ発生が確保されるとともに、各電極
子20a,21aの平坦な電極表面は、大きな有効電極
表面積を確保し、かつ後述するプラズマによる反応生成
物の堆積固化面としても機能することになる。
【0043】また、各反応容器11a〜11dにおける
プラズマ電極20,21は、その堆積固化面、つまり電
極子20a,21の電極表面上の反応生成物を除去して
再使用可能な構造を備えている。
プラズマ電極20,21は、その堆積固化面、つまり電
極子20a,21の電極表面上の反応生成物を除去して
再使用可能な構造を備えている。
【0044】具体的には、前述したように、反応ユニッ
ト10が装置本体50から前方へ引き出して取外すこと
ができるとともに、その反応容器11a〜11dがそれ
ぞれ容易に分解・組立てが可能であり、これにより、各
プラズマ電極20,21の電極子20a,21の電極表
面上の反応生成物を手作業による剥離作業等により除去
可能とされている。この場合、上記電極表面が平坦面で
あることから、反応生成物の剥離作業等は比較的容易か
つ迅速に行うことができる。
ト10が装置本体50から前方へ引き出して取外すこと
ができるとともに、その反応容器11a〜11dがそれ
ぞれ容易に分解・組立てが可能であり、これにより、各
プラズマ電極20,21の電極子20a,21の電極表
面上の反応生成物を手作業による剥離作業等により除去
可能とされている。この場合、上記電極表面が平坦面で
あることから、反応生成物の剥離作業等は比較的容易か
つ迅速に行うことができる。
【0045】なお、反応容器11a〜11dからプラズ
マ電極20,21の少なくとも一方が取外し可能であれ
ば、上記反応生成物の除去作業は可能であり、この場
合、プラズマ電極20,21の取外し方向は、電極子2
0a,21aと平行な方向(図4の矢符方向)とされて
いる。
マ電極20,21の少なくとも一方が取外し可能であれ
ば、上記反応生成物の除去作業は可能であり、この場
合、プラズマ電極20,21の取外し方向は、電極子2
0a,21aと平行な方向(図4の矢符方向)とされて
いる。
【0046】高周波発振器22は、上記プラズマ電極2
0,21に高周波電気エネルギを印加するためのもの
で、これら両電極に電気的に接続されている。高周波発
振器22は、100kHz〜13.56MHzの周波数
の電気エネルギを発振する。
0,21に高周波電気エネルギを印加するためのもの
で、これら両電極に電気的に接続されている。高周波発
振器22は、100kHz〜13.56MHzの周波数
の電気エネルギを発振する。
【0047】そして、この高周波発振器22を前記制御
パネル9で運転操作することにより、プラズマ電極2
0,21に高周波電気エネルギが印加されて、これら両
プラズマ電極20,21間を通過する排ガスの構成物質
が電子的に励起されるように構成されている。なお、プ
ラズマ発生部7は、装置本体50の前面部に設けられた
操作パネル60を備え、ここには高周波発振器22の発
振周波数を設定する設定ボタン60aと、この設定ボタ
ン60aによる設定内容を表示する液晶表示等の表示部
60bを備える。
パネル9で運転操作することにより、プラズマ電極2
0,21に高周波電気エネルギが印加されて、これら両
プラズマ電極20,21間を通過する排ガスの構成物質
が電子的に励起されるように構成されている。なお、プ
ラズマ発生部7は、装置本体50の前面部に設けられた
操作パネル60を備え、ここには高周波発振器22の発
振周波数を設定する設定ボタン60aと、この設定ボタ
ン60aによる設定内容を表示する液晶表示等の表示部
60bを備える。
【0048】冷却部8は、各密閉反応室A内におけるプ
ラズマ反応の反応速度を増進させるための冷却手段とし
て機能するもので、具体的には、冷媒として冷却水を利
用する水冷式冷却器であって、プラズマ電極20、21
を直接冷却する構造とされている。
ラズマ反応の反応速度を増進させるための冷却手段とし
て機能するもので、具体的には、冷媒として冷却水を利
用する水冷式冷却器であって、プラズマ電極20、21
を直接冷却する構造とされている。
【0049】図示の実施形態の冷却部8の冷却器30
は、図5に示すように、同一内外形寸法を有するアルミ
ニウムまたはステンレス鋼等の良伝熱性材料からなる矩
形状(図示の場合は正方形)のパイプ31,31,…が
矩形厚板状に組み立てられてなる。
は、図5に示すように、同一内外形寸法を有するアルミ
ニウムまたはステンレス鋼等の良伝熱性材料からなる矩
形状(図示の場合は正方形)のパイプ31,31,…が
矩形厚板状に組み立てられてなる。
【0050】つまり、冷却本体部を構成する本体パイプ
31a,31a,…が並列に接続されてなるとともに、
これら本体パイプ31a,31a,…の両端が冷却水供
給用の一対の連通パイプ31b,31bにより接続され
ている。これら連通パイプ31b,31bの接続面に
は、上記各本体パイプ31a,31a,…に連通する矩
形状の開口32,32,…が開設されている。
31a,31a,…が並列に接続されてなるとともに、
これら本体パイプ31a,31a,…の両端が冷却水供
給用の一対の連通パイプ31b,31bにより接続され
ている。これら連通パイプ31b,31bの接続面に
は、上記各本体パイプ31a,31a,…に連通する矩
形状の開口32,32,…が開設されている。
【0051】また、一方の連通パイプ31bには、冷却
水導入口30aが設けられるとともに、他方の連通パイ
プ31bには、冷却水排出口30bが設けられている。
これにより、冷却器30において、上記冷却水導入口3
0aから各パイプ31a,31b,…を介して冷却水排
出口30bに至る冷却水流路が形成される。
水導入口30aが設けられるとともに、他方の連通パイ
プ31bには、冷却水排出口30bが設けられている。
これにより、冷却器30において、上記冷却水導入口3
0aから各パイプ31a,31b,…を介して冷却水排
出口30bに至る冷却水流路が形成される。
【0052】冷却器30は、図2および図3に示すよう
に、反応容器11a〜11dの壁部を構成する上記プラ
ズマ電極20,21の外側背面に接触配置されて、冷却
水と電極部との距離が極力短くなるように構成されてい
る。これに関連して、前述したように、プラズマ電極2
0,21の電極子20a,21aは、薄肉平板状でかつ
先細のテーパ断面形状に形成されているので、冷却器3
0による冷却温度が効率良く伝達され得る。
に、反応容器11a〜11dの壁部を構成する上記プラ
ズマ電極20,21の外側背面に接触配置されて、冷却
水と電極部との距離が極力短くなるように構成されてい
る。これに関連して、前述したように、プラズマ電極2
0,21の電極子20a,21aは、薄肉平板状でかつ
先細のテーパ断面形状に形成されているので、冷却器3
0による冷却温度が効率良く伝達され得る。
【0053】また、相隣接する反応容器11a〜11d
同士は、一つの冷却器30を共用する構造とされてい
る。図6に示すように、最上流側の冷却器30の冷却水
導入口30aが配管35aを介して冷却部8の冷却水供
給源に連係されるとともに、最下流側の冷却器30の冷
却水排出口30bが配管35bを介して図外へ排水され
ている。また、隣接する冷却器30,30同士は、上流
側の冷却器30の冷却水排出口30bが下流側の冷却器
30の冷却水導入口30aに接続されてなる。36は手
動バルブを示し、37は流量計を示している。
同士は、一つの冷却器30を共用する構造とされてい
る。図6に示すように、最上流側の冷却器30の冷却水
導入口30aが配管35aを介して冷却部8の冷却水供
給源に連係されるとともに、最下流側の冷却器30の冷
却水排出口30bが配管35bを介して図外へ排水され
ている。また、隣接する冷却器30,30同士は、上流
側の冷却器30の冷却水排出口30bが下流側の冷却器
30の冷却水導入口30aに接続されてなる。36は手
動バルブを示し、37は流量計を示している。
【0054】しかして、以上のように構成された排ガス
処理装置1において、半導体製造装置2の反応室3から
排出された排ガスは、図6に示すように、排ガス管路1
3aを介して、反応部5の二つの反応ユニット10,1
0へ導入される。各反応ユニット10へ導入された排ガ
スは、直列に接続された第1ないし第4の反応容器11
a、11b、11c、11dの密閉反応室A,A,…を
順次通過した後、排ガス管路13bから真空ポンプ4を
介して、大気等に排出される。
処理装置1において、半導体製造装置2の反応室3から
排出された排ガスは、図6に示すように、排ガス管路1
3aを介して、反応部5の二つの反応ユニット10,1
0へ導入される。各反応ユニット10へ導入された排ガ
スは、直列に接続された第1ないし第4の反応容器11
a、11b、11c、11dの密閉反応室A,A,…を
順次通過した後、排ガス管路13bから真空ポンプ4を
介して、大気等に排出される。
【0055】各密閉反応室A内部において、プラズマ電
極20,21の電極子20a,21a,…間に形成され
た排ガス流路16は、真空ポンプ4により真空雰囲気に
されるとともに、気体導入部6から所定の反応促進ガス
が補助的に導入されており、また高周波発振器22によ
りプラズマ電極20,21には高周波電気エネルギが印
加されている。
極20,21の電極子20a,21a,…間に形成され
た排ガス流路16は、真空ポンプ4により真空雰囲気に
されるとともに、気体導入部6から所定の反応促進ガス
が補助的に導入されており、また高周波発振器22によ
りプラズマ電極20,21には高周波電気エネルギが印
加されている。
【0056】これにより、排ガス導入口12aから導入
された排ガスは、図3に示すように、上記反応促進ガス
と混合されながら、真空雰囲気の排ガス流路16を排ガ
ス排出口12bへ通過する際に、上記電極子20a,2
1a,…間の真空雰囲気中にプラズマが発生して、上記
排ガスの構成物質が上記反応促進ガスと共に励起活性化
されて反応し、冷却器30により冷却された上記電極子
20a,21a,…の電極表面に、プラズマ反応生成物
が固形物として安定して堆積固化し、この結果、上記排
ガス中の有害・汚染物質が分解除去されることとなる。
された排ガスは、図3に示すように、上記反応促進ガス
と混合されながら、真空雰囲気の排ガス流路16を排ガ
ス排出口12bへ通過する際に、上記電極子20a,2
1a,…間の真空雰囲気中にプラズマが発生して、上記
排ガスの構成物質が上記反応促進ガスと共に励起活性化
されて反応し、冷却器30により冷却された上記電極子
20a,21a,…の電極表面に、プラズマ反応生成物
が固形物として安定して堆積固化し、この結果、上記排
ガス中の有害・汚染物質が分解除去されることとなる。
【0057】すなわち、半導体製造装置2の反応室3に
はできるだけ高効率での反応を促進する目的等から多量
の反応ガスが供給されるため、上記排ガス中には、反応
消費により新たに生成した反応生成ガスのほか、反応消
費されることなく排出される多量の未反応ガスや残留ガ
スが含まれている。
はできるだけ高効率での反応を促進する目的等から多量
の反応ガスが供給されるため、上記排ガス中には、反応
消費により新たに生成した反応生成ガスのほか、反応消
費されることなく排出される多量の未反応ガスや残留ガ
スが含まれている。
【0058】したがって、上記反応促進ガスとして、こ
れら排ガスの構成物質に対応したもの、例えば上記反応
室3に反応ガスと共に供給される反応促進ガスと同じも
のや触媒効果のある適当な触媒ガスを用いることによ
り、この反応促進ガスと上記プラズマとの相互作用で、
構成物質分子の解離、重合が促されて、効率的な気相化
学反応(酸化、水素還元、置換反応等)を起こすことが
できる。
れら排ガスの構成物質に対応したもの、例えば上記反応
室3に反応ガスと共に供給される反応促進ガスと同じも
のや触媒効果のある適当な触媒ガスを用いることによ
り、この反応促進ガスと上記プラズマとの相互作用で、
構成物質分子の解離、重合が促されて、効率的な気相化
学反応(酸化、水素還元、置換反応等)を起こすことが
できる。
【0059】この場合、複数の電極子20a,21a,
…が交互にかつ平行に交差するように配列されて、その
間に上記密閉反応室Aの排ガス導入口12aから排ガス
排出口12bへ迂回して延びる排ガス流路16が区画形
成され、これにより、長くかつ広い有効電極表面積を有
する電極構造が構成されているから、排ガスは、長い排
ガス流路16を通過する間に十分なプラズマ反応を起こ
して、排ガス中の有害・汚染物質は実質上完全に分解除
去されることとなる。
…が交互にかつ平行に交差するように配列されて、その
間に上記密閉反応室Aの排ガス導入口12aから排ガス
排出口12bへ迂回して延びる排ガス流路16が区画形
成され、これにより、長くかつ広い有効電極表面積を有
する電極構造が構成されているから、排ガスは、長い排
ガス流路16を通過する間に十分なプラズマ反応を起こ
して、排ガス中の有害・汚染物質は実質上完全に分解除
去されることとなる。
【0060】また、電極子20a,21a,…は冷却器
30により冷却されているため、プラズマ反応の反応速
度つまりプラズマ反応生成物の堆積速度が増進する。こ
の場合にも、上記電極構造は冷却温度を電極子20a,
21a,…の先端まで効率良く伝達させるための構造と
して機能するので、排ガス中の有害・汚染物質の除去効
率はこれによりさらに高まることとなる。
30により冷却されているため、プラズマ反応の反応速
度つまりプラズマ反応生成物の堆積速度が増進する。こ
の場合にも、上記電極構造は冷却温度を電極子20a,
21a,…の先端まで効率良く伝達させるための構造と
して機能するので、排ガス中の有害・汚染物質の除去効
率はこれによりさらに高まることとなる。
【0061】さらに、電極子20a,21a,…の電極
表面に堆積固化するプラズマ反応生成物の量が所定量ま
で成長したら、前述した要領で、反応ユニット10を装
置本体50から取外して、その反応容器11a〜11d
を分解し、各プラズマ電極20,21の電極子20a,
21の電極表面上の反応生成物をロールブラシや自動清
掃機器等により適宜除去することにより、プラズマ電極
20,21は廃棄されることなく再使用することができ
る。しかも、上記電極子20a,21の電極表面は平坦
面に形成されているため、反応生成物の剥離作業等は比
較的容易かつ迅速に行うことができ、作業能率が良い。
表面に堆積固化するプラズマ反応生成物の量が所定量ま
で成長したら、前述した要領で、反応ユニット10を装
置本体50から取外して、その反応容器11a〜11d
を分解し、各プラズマ電極20,21の電極子20a,
21の電極表面上の反応生成物をロールブラシや自動清
掃機器等により適宜除去することにより、プラズマ電極
20,21は廃棄されることなく再使用することができ
る。しかも、上記電極子20a,21の電極表面は平坦
面に形成されているため、反応生成物の剥離作業等は比
較的容易かつ迅速に行うことができ、作業能率が良い。
【0062】また、図示の実施形態においては、プラズ
マ反応を起こす密閉反応室Aが複数直列に接続されてい
るため、半導体製造装置2から排出される排ガスが複数
種類の構成物質からなる混合ガスである場合は、各密閉
反応室Aの排ガス流路16の真空雰囲気内に、上記気体
導入部6により選択された種類の反応促進ガスを個別に
導入することで、上記混合ガス中の目的とする構成物質
分子のみを選択的に解離、重合させて、各種のプラズマ
反応生成物として個別除去することも可能である。
マ反応を起こす密閉反応室Aが複数直列に接続されてい
るため、半導体製造装置2から排出される排ガスが複数
種類の構成物質からなる混合ガスである場合は、各密閉
反応室Aの排ガス流路16の真空雰囲気内に、上記気体
導入部6により選択された種類の反応促進ガスを個別に
導入することで、上記混合ガス中の目的とする構成物質
分子のみを選択的に解離、重合させて、各種のプラズマ
反応生成物として個別除去することも可能である。
【0063】本実施形態のように、排ガス処理装置1が
半導体製造装置2とその真空ポンプシステムの真空ポン
プ4との間に設置されていることにより、大気汚染等が
防止されるばかりでなく、真空ポンプ4中に使用されて
いるオイルに混入されるガスおよび複生成物が減少し
て、その寿命が延びるとともに、真空ポンプ4の稼働率
が向上して、真空ポンプシステム自体の寿命も大幅に延
長され得る。
半導体製造装置2とその真空ポンプシステムの真空ポン
プ4との間に設置されていることにより、大気汚染等が
防止されるばかりでなく、真空ポンプ4中に使用されて
いるオイルに混入されるガスおよび複生成物が減少し
て、その寿命が延びるとともに、真空ポンプ4の稼働率
が向上して、真空ポンプシステム自体の寿命も大幅に延
長され得る。
【0064】実施形態2 本実施形態は図8に示されており、各反応容器11a〜
11dにおけるプラズマ電極120,121の構造が改
変されたものである。
11dにおけるプラズマ電極120,121の構造が改
変されたものである。
【0065】すなわち、これら両プラズマ電極120,
121の電極子120a,121a,…は、図8に示す
ような薄肉平板状でかつその基端から先端まで同一厚さ
を有するとともに、その電極表面が平坦面に形成され
て、両電極子120a,121aの電極面間距離が排ガ
ス流路16全長にわたって等しくなるように設定されて
いる。これに関連して、電極子120a,121aの先
端部は、実施形態1と同様に円弧断面に形成されて、こ
の排ガス流路16の折返し部分においても他の直線部分
と実質的に同じ電極面間距離が保持されている。
121の電極子120a,121a,…は、図8に示す
ような薄肉平板状でかつその基端から先端まで同一厚さ
を有するとともに、その電極表面が平坦面に形成され
て、両電極子120a,121aの電極面間距離が排ガ
ス流路16全長にわたって等しくなるように設定されて
いる。これに関連して、電極子120a,121aの先
端部は、実施形態1と同様に円弧断面に形成されて、こ
の排ガス流路16の折返し部分においても他の直線部分
と実質的に同じ電極面間距離が保持されている。
【0066】これにより、排ガス流路16の全長にわた
って均一なプラズマ発生が確保されるとともに、各電極
子20a,21aの平坦な電極表面は、大きな有効電極
表面積を確保し、かつ後述するプラズマによる反応生成
物の堆積固化面としても機能することになるのは、実施
形態1と同様であり、また、その他の構成および作用も
実施形態1と同様である。
って均一なプラズマ発生が確保されるとともに、各電極
子20a,21aの平坦な電極表面は、大きな有効電極
表面積を確保し、かつ後述するプラズマによる反応生成
物の堆積固化面としても機能することになるのは、実施
形態1と同様であり、また、その他の構成および作用も
実施形態1と同様である。
【0067】実施形態3 本実施形態は図9に示されており、半導体製造装置1の
既設の真空ポンプ4の駆動容量が小さい場合に、排ガス
処理装置1に別個独立した真空ポンプ104を設ける構
成を備えたものである。
既設の真空ポンプ4の駆動容量が小さい場合に、排ガス
処理装置1に別個独立した真空ポンプ104を設ける構
成を備えたものである。
【0068】すなわち、排ガス処理装置1の反応部5
は、半導体製造装置2の反応室3内を真空雰囲気にする
真空ポンプ4の下流側に配置されるとともに、この反応
部5の下流側に上記真空ポンプ104が配設されてい
る。なお、この真空ポンプ104を駆動する真空ポンプ
システムは、半導体製造装置2の真空ポンプ4のものと
共用でも、あるいは独立したものでも良い。
は、半導体製造装置2の反応室3内を真空雰囲気にする
真空ポンプ4の下流側に配置されるとともに、この反応
部5の下流側に上記真空ポンプ104が配設されてい
る。なお、この真空ポンプ104を駆動する真空ポンプ
システムは、半導体製造装置2の真空ポンプ4のものと
共用でも、あるいは独立したものでも良い。
【0069】しかして、このような構成とすることによ
り、半導体製造装置2の性能のいかんにかかわらず、排
ガス処理装置1の反応部5には常に安定した最適真空度
が得られることとなる。その他の構成および作用は実施
形態1と同様である。
り、半導体製造装置2の性能のいかんにかかわらず、排
ガス処理装置1の反応部5には常に安定した最適真空度
が得られることとなる。その他の構成および作用は実施
形態1と同様である。
【0070】以下は上記実施形態の排ガス処理装置1を
適用した具他例である。 実施例1 本実施例は、CVD法による半導体製造工程においてシ
ランガス(SiH4 )を使用する場合に、実施形態1の
排ガス処理装置1を適用したものである。
適用した具他例である。 実施例1 本実施例は、CVD法による半導体製造工程においてシ
ランガス(SiH4 )を使用する場合に、実施形態1の
排ガス処理装置1を適用したものである。
【0071】CVDでシランガス(SiH4 )を使用す
る場合には、通常酸素(O2 )も同時に反応室3に導入
されるから、この反応室3からの排ガス中には、多量の
シランが未反応のまま残留している。したがって、この
残留ガスに対してプラズマ反応を促進するため、これら
の排ガスに対しては、反応促進ガスとして、特に酸素
(O2 )を多量に混入させる。
る場合には、通常酸素(O2 )も同時に反応室3に導入
されるから、この反応室3からの排ガス中には、多量の
シランが未反応のまま残留している。したがって、この
残留ガスに対してプラズマ反応を促進するため、これら
の排ガスに対しては、反応促進ガスとして、特に酸素
(O2 )を多量に混入させる。
【0072】これにより、上記反応部5においては、排
ガスが反応室3におけるCVDと同じ反応が起こり、シ
ラン系排ガスの濃度低減が可能となる。
ガスが反応室3におけるCVDと同じ反応が起こり、シ
ラン系排ガスの濃度低減が可能となる。
【0073】実施例2 本実施例は、CVD法による半導体製造工程においてシ
ランガス(SiH4 )中にジボラン(B2 H6 ),フォ
スフィン(PH3 ),アルシン(ASH3 )が混入され
ている場合に、実施形態1の排ガス処理装置1を適用し
たものである。
ランガス(SiH4 )中にジボラン(B2 H6 ),フォ
スフィン(PH3 ),アルシン(ASH3 )が混入され
ている場合に、実施形態1の排ガス処理装置1を適用し
たものである。
【0074】この場合は、それぞれプラズマ反応生成物
としてドープされた二酸化ケイ素等の酸化物が堆積固化
されることで、除去が可能となる。
としてドープされた二酸化ケイ素等の酸化物が堆積固化
されることで、除去が可能となる。
【0075】実施例3 本実施例は、エッチング系の半導体製造装置2の反応室
3からの排ガス中にフッ素ガスが混入されている場合
に、実施形態1の排ガス処理装置1を適用したものであ
る。
3からの排ガス中にフッ素ガスが混入されている場合
に、実施形態1の排ガス処理装置1を適用したものであ
る。
【0076】この場合は、フッ素ガスが被エッチング物
と反応して生成した反応生成ガスが、反応部5のプラズ
マ反応により解離されて、フッ酸(HF)が新たに生成
される場合がある。このため、反応容器11a〜11d
の壁面材料の一部をシリコン(Si)または多結晶シリ
コンに変えることにより、このシリンコンを形成された
フッ酸と強制的に反応させることにより、四フッ化ケイ
素(SiF4 )および水素(H2 )として分解されて、
フッ酸の生成が軽減される。
と反応して生成した反応生成ガスが、反応部5のプラズ
マ反応により解離されて、フッ酸(HF)が新たに生成
される場合がある。このため、反応容器11a〜11d
の壁面材料の一部をシリコン(Si)または多結晶シリ
コンに変えることにより、このシリンコンを形成された
フッ酸と強制的に反応させることにより、四フッ化ケイ
素(SiF4 )および水素(H2 )として分解されて、
フッ酸の生成が軽減される。
【0077】実施例4 本実施例は、実施例1と同様、CVD法による半導体製
造工程においてシランガス(SiH4 )を使用する場合
に、実施形態1の排ガス処理装置1を適用したものであ
る。
造工程においてシランガス(SiH4 )を使用する場合
に、実施形態1の排ガス処理装置1を適用したものであ
る。
【0078】この場合、実施例1の構成において、図1
0に示すように、排ガス処理装置1の反応部5の上流側
に、シランガスと酸素を強制的に反応させる反応室Bを
配設したものである。その他の構成および作用は実施例
1と同様である。
0に示すように、排ガス処理装置1の反応部5の上流側
に、シランガスと酸素を強制的に反応させる反応室Bを
配設したものである。その他の構成および作用は実施例
1と同様である。
【0079】なお、上述した実施形態はあくまでも本発
明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれ
らに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が
可能である。一例として、以下に列挙するような改変が
考えられる。
明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれ
らに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が
可能である。一例として、以下に列挙するような改変が
考えられる。
【0080】(1) 図示の実施形態においては、反応部5
が並列に配設された二つの反応ユニット10,10を備
えるが、この反応ユニット10の配設数は、半導体製造
装置2から排出される排ガスの必要処理量に対応して設
定され、例えば、必要処理量が小さい場合には、単一の
反応ユニット10とするなど、目的に応じて適宜増減さ
れる。
が並列に配設された二つの反応ユニット10,10を備
えるが、この反応ユニット10の配設数は、半導体製造
装置2から排出される排ガスの必要処理量に対応して設
定され、例えば、必要処理量が小さい場合には、単一の
反応ユニット10とするなど、目的に応じて適宜増減さ
れる。
【0081】(2) 同様に、図示の実施形態の反応ユニッ
ト10は、4つの反応容器11a、11b、11c、1
1dが直列に接続されて、排ガスが複数種類の構成物質
からなる混合ガスである場合に、各構成物質を個別に除
去することも可能な構成とされているが、この反応容器
の接続数も目的に応じて適宜増減され、単一の反応容器
つまり単一の真空雰囲気で構成されても良い。
ト10は、4つの反応容器11a、11b、11c、1
1dが直列に接続されて、排ガスが複数種類の構成物質
からなる混合ガスである場合に、各構成物質を個別に除
去することも可能な構成とされているが、この反応容器
の接続数も目的に応じて適宜増減され、単一の反応容器
つまり単一の真空雰囲気で構成されても良い。
【0082】(3) プラズマ電極20,21の具体的構
成、特に電極子20a,21aまたは120a,121
aの具体的構成は、その電極表面上の反応生成物を除去
して再使用可能な構造を備えており、さらに好適には、
各対向する電極子20a,21aまたは120a,12
1a同士の間隙が迂回して延びる排ガス流路16を区画
形成する限り、図示の実施形態に限定されない。
成、特に電極子20a,21aまたは120a,121
aの具体的構成は、その電極表面上の反応生成物を除去
して再使用可能な構造を備えており、さらに好適には、
各対向する電極子20a,21aまたは120a,12
1a同士の間隙が迂回して延びる排ガス流路16を区画
形成する限り、図示の実施形態に限定されない。
【0083】(4) プラズマ反応の反応速度を向上させる
ための冷却部8の具体的構造も目的に応じて適宜設計変
更可能であり、また、プラズマ電極20,21の電極構
成のみによって所期の排ガスの構成物質の除去効果が得
られる場合には、省略することも可能である。
ための冷却部8の具体的構造も目的に応じて適宜設計変
更可能であり、また、プラズマ電極20,21の電極構
成のみによって所期の排ガスの構成物質の除去効果が得
られる場合には、省略することも可能である。
【0084】(5) 同様に、反応促進気体を導入する反応
促進気体導入部6の具体的構成も目的に応じて適宜設計
変更可能であり、また、プラズマ電極20,21の電極
構成のみによって所期の排ガスの構成物質の除去効果が
得られる場合には、省略することも可能である。
促進気体導入部6の具体的構成も目的に応じて適宜設計
変更可能であり、また、プラズマ電極20,21の電極
構成のみによって所期の排ガスの構成物質の除去効果が
得られる場合には、省略することも可能である。
【0085】(6) また、本発明は、図示の実施形態のよ
うな半導体製造装置のほか、反応ガスを利用して成膜ま
たはエッチングを行う同様の装置の排ガスの処理に適用
可能である。
うな半導体製造装置のほか、反応ガスを利用して成膜ま
たはエッチングを行う同様の装置の排ガスの処理に適用
可能である。
【0086】
【発明の効果】以上詳細したように、本発明によれば、
排ガス導入口および排ガス排出口を備える密閉反応室
と、この密閉反応室内を真空雰囲気にする真空手段と、
上記密閉反応室内にプラズマを発生させるプラズマ発生
手段とを備えてなり、このプラズマ発生手段は、上記密
閉反応室内に所定の間隔をもって平行対向状に配置され
た一対のプラズマ電極と、これらプラズマ電極に高周波
電気エネルギを印加するための高周波発振器とを備え、
上記一対のプラズマ電極は、その電極表面が上記プラズ
マによる反応生成物の堆積固化面として機能するから、
各種の半導体製造工程等から排出される排ガスを処理し
て、その中に含まれる有害・汚染物質を実質的に完全に
分解除去することができる。
排ガス導入口および排ガス排出口を備える密閉反応室
と、この密閉反応室内を真空雰囲気にする真空手段と、
上記密閉反応室内にプラズマを発生させるプラズマ発生
手段とを備えてなり、このプラズマ発生手段は、上記密
閉反応室内に所定の間隔をもって平行対向状に配置され
た一対のプラズマ電極と、これらプラズマ電極に高周波
電気エネルギを印加するための高周波発振器とを備え、
上記一対のプラズマ電極は、その電極表面が上記プラズ
マによる反応生成物の堆積固化面として機能するから、
各種の半導体製造工程等から排出される排ガスを処理し
て、その中に含まれる有害・汚染物質を実質的に完全に
分解除去することができる。
【0087】すなわち、半導体製造工程等からの排ガス
中には、反応消費により新たに生成した反応生成ガスの
ほか、反応消費されることなく排出される多量の未反応
ガスや残留ガスが含まれているところ、この排ガスを上
記プラズマ電極間に通過させることにより、ここに発生
しているプラズマの作用により、排ガス中の構成物質の
解離、重合が促されて、効率的な気相化学反応を起こす
結果、プラズマ電極の電極表面には、上記排ガス中の有
害・汚染物質が安定したプラズマ反応生成物として堆積
固化して、排ガスから分解除去され得る。これにより、
上記排ガスを直接大気に放出しても大気汚染の問題を生
じない。
中には、反応消費により新たに生成した反応生成ガスの
ほか、反応消費されることなく排出される多量の未反応
ガスや残留ガスが含まれているところ、この排ガスを上
記プラズマ電極間に通過させることにより、ここに発生
しているプラズマの作用により、排ガス中の構成物質の
解離、重合が促されて、効率的な気相化学反応を起こす
結果、プラズマ電極の電極表面には、上記排ガス中の有
害・汚染物質が安定したプラズマ反応生成物として堆積
固化して、排ガスから分解除去され得る。これにより、
上記排ガスを直接大気に放出しても大気汚染の問題を生
じない。
【0088】この場合、上記一対のプラズマ電極が複数
の電極子を備え、対向する電極子同士が交互にかつ平行
に交差するように配列されて、その間に上記密閉反応室
の排ガス導入口から排ガス排出口へ迂回して延びる長い
排ガス流路が区画形成されていると、長くかつ広い表面
積を得た電極構造が構成され、この結果、排ガスは、こ
の長い排ガス流路を通過する間に十分なプラズマ反応を
起こして、排ガス中の有害・汚染物質は実質上完全に分
解除去され得る。
の電極子を備え、対向する電極子同士が交互にかつ平行
に交差するように配列されて、その間に上記密閉反応室
の排ガス導入口から排ガス排出口へ迂回して延びる長い
排ガス流路が区画形成されていると、長くかつ広い表面
積を得た電極構造が構成され、この結果、排ガスは、こ
の長い排ガス流路を通過する間に十分なプラズマ反応を
起こして、排ガス中の有害・汚染物質は実質上完全に分
解除去され得る。
【0089】また、上記電極表面は、そこに堆積固化し
た反応生成物のみを除去し得る構造を備えているから、
上記電極表面に堆積固化したプラズマ反応生成物が所定
量まで成長したら、それを適宜剥離除去することによ
り、プラズマ電極は廃棄することなく再使用可能であ
る。このため、分解処理された有害・汚染物質を回収用
カートリッジと共に廃棄する従来装置の構造に比較し
て、その回収コストを低く、経済的である。しかも、廃
棄されるのが電極表面に堆積固化したプラズマ反応生成
物のみであるから、その廃棄処理量が少なくかつ廃棄処
理作業も容易であり、適切な作業を行う限り、従来のよ
うにこれら廃棄物から2次的汚染を生ずることもない。
た反応生成物のみを除去し得る構造を備えているから、
上記電極表面に堆積固化したプラズマ反応生成物が所定
量まで成長したら、それを適宜剥離除去することによ
り、プラズマ電極は廃棄することなく再使用可能であ
る。このため、分解処理された有害・汚染物質を回収用
カートリッジと共に廃棄する従来装置の構造に比較し
て、その回収コストを低く、経済的である。しかも、廃
棄されるのが電極表面に堆積固化したプラズマ反応生成
物のみであるから、その廃棄処理量が少なくかつ廃棄処
理作業も容易であり、適切な作業を行う限り、従来のよ
うにこれら廃棄物から2次的汚染を生ずることもない。
【0090】さらに、プラズマ電極を冷却手段で冷却す
ることにより、プラズマ反応の反応速度つまりプラズマ
反応生成物の堆積速度が増進し、しかも、上記電極構造
は冷却温度を効率良く伝達させるための構造としても機
能するから、排ガス中の有害・汚染物質の除去効率はさ
らに高まる。
ることにより、プラズマ反応の反応速度つまりプラズマ
反応生成物の堆積速度が増進し、しかも、上記電極構造
は冷却温度を効率良く伝達させるための構造としても機
能するから、排ガス中の有害・汚染物質の除去効率はさ
らに高まる。
【0091】また、上記排ガス反応容器を、半導体製造
工程等の反応容器とその真空ポンプシステムとの間に介
装することにより、清浄化された排ガスがこの真空ポン
プシステムへ送り込まれる結果、ポンプオイルが排ガス
中の未処理物質と反応して劣化することもなく、ポンプ
オイルの寿命が延びるとともに、真空ポンプシステム自
体の寿命も延びる。
工程等の反応容器とその真空ポンプシステムとの間に介
装することにより、清浄化された排ガスがこの真空ポン
プシステムへ送り込まれる結果、ポンプオイルが排ガス
中の未処理物質と反応して劣化することもなく、ポンプ
オイルの寿命が延びるとともに、真空ポンプシステム自
体の寿命も延びる。
【図1】本発明の実施形態1である排ガス処理装置の外
観構成を示す斜視図である。
観構成を示す斜視図である。
【図2】同排ガス処理装置の反応ユニットを示し、図2
(a) は一部断面で示す平面図、図2(b) は同じく一部断
面で示す正面図、図2(c) は右側面図である。
(a) は一部断面で示す平面図、図2(b) は同じく一部断
面で示す正面図、図2(c) は右側面図である。
【図3】同反応ユニットの反応容器の内部構成を示し、
図3(a) は内部構成全体を拡大して示す縦断面図、図3
(b) は図3(a) における点線円内を拡大した断面図であ
る。
図3(a) は内部構成全体を拡大して示す縦断面図、図3
(b) は図3(a) における点線円内を拡大した断面図であ
る。
【図4】同排ガス処理装置のプラズマ発生部を構成する
プラズマ電極を分解して示す斜視図である。
プラズマ電極を分解して示す斜視図である。
【図5】同排ガス処理装置の冷却部を構成する冷却器を
一部分解して示す斜視図である。
一部分解して示す斜視図である。
【図6】同排ガス処理装置の概略構成を示すブロック構
成図である。
成図である。
【図7】同排ガス処理装置の接続系統を示すブロック図
である。
である。
【図8】本発明の実施形態2である排ガス処理装置の反
応容器の内部構成を拡大して示す縦断面図である。
応容器の内部構成を拡大して示す縦断面図である。
【図9】本発明の実施形態3である排ガス処理装置の接
続系統を示すブロック図である。
続系統を示すブロック図である。
【図10】本発明の排ガス処理装置の反応部の改変例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
A 密閉反応室 1 排ガス処理装置 2 半導体製造装置 3 半導体製造装置の反応室 4 真空ポンプ(真空手段) 5 反応部 6 反応促進気体導入部(気体導入手
段) 6a 気体導入口 7 プラズマ発生部(プラズマ発生手
段) 8 冷却部(冷却手段) 10 反応ユニット 11a〜11d 反応容器 12a 排ガス導入口 12b 排ガス排出口 16 排ガス流路 20,21 プラズマ電極 20a,21a プラズマ電極の電極子 22 高周波発振器 25,26 電極間分離板 27 シール部材 30 冷却器 104 真空ポンプ 120,121 プラズマ電極 120a,121a プラズマ電極の電極子
段) 6a 気体導入口 7 プラズマ発生部(プラズマ発生手
段) 8 冷却部(冷却手段) 10 反応ユニット 11a〜11d 反応容器 12a 排ガス導入口 12b 排ガス排出口 16 排ガス流路 20,21 プラズマ電極 20a,21a プラズマ電極の電極子 22 高周波発振器 25,26 電極間分離板 27 シール部材 30 冷却器 104 真空ポンプ 120,121 プラズマ電極 120a,121a プラズマ電極の電極子
Claims (11)
- 【請求項1】 半導体製造工程等から排出された排ガス
中の構成物質を反応固化させる装置であって、 排ガス導入口および排ガス排出口を備える密閉反応室
と、この密閉反応室内を真空雰囲気にする真空手段と、
前記密閉反応室内にプラズマを発生させるプラズマ発生
手段とを備えてなり、 このプラズマ発生手段は、前記密閉反応室内に所定の間
隔をもって平行対向状に配置された一対のプラズマ電極
と、これらプラズマ電極に高周波電気エネルギを印加す
るための高周波発振器とを備え、 前記一対のプラズマ電極は、その電極表面が前記プラズ
マによる反応生成物の堆積固化面として機能するととも
に、この堆積固化面上の反応生成物を除去して再使用可
能な構造を備えていることを特徴とする排ガス処理装
置。 - 【請求項2】 前記一対のプラズマ電極は、対向する他
方のプラズマ電極に向けて平行に延びる複数の電極子を
それぞれ備えるとともに、これら電極子の電極表面は、
前記プラズマによる反応生成物の堆積固化面として機能
する平坦面に形成され、 前記一対のプラズマ電極の電極子同士は、交互にかつ平
行に交差するように配列されて、各対向する電極子同士
の間隙が前記密閉反応室の排ガス導入口から排ガス排出
口へ迂回して延びる排ガス流路を区画形成し、 前記一対のプラズマ電極の少なくとも一方は、前記堆積
固化面上の反応生成物の除去のため取外し可能な取付構
造を備えていることを特徴とする請求項1に記載の排ガ
ス処理装置。 - 【請求項3】 前記一対のプラズマ電極の電極子は先細
のテーパ断面形状を有するとともに、これら両電極子の
対向する電極面間の距離が、前記排ガス流路全長にわた
って等しくなるように設定されていることを特徴とする
請求項2に記載の排ガス処理装置。 - 【請求項4】 前記一対のプラズマ電極の電極子は薄肉
平板状とされるとともに、これら両電極子の対向する電
極面間の距離が、前記排ガス流路全長にわたって等しく
なるように設定されていることを特徴とする請求項2に
記載の排ガス処理装置。 - 【請求項5】 前記一対のプラズマ電極と、これらプラ
ズマ電極を配列支持する絶縁材料製の隔壁部材とが、こ
れらの接合部分を密封するシール部材を介して組み立て
られた排ガス反応容器の形態とされ、 この排ガス反応容器の内部空間が前記密閉反応室とされ
るとともに、この密閉反応室内に前記電極子による迂回
した排気ガス流路が形成され、 前記プラズマ電極の少なくとも一方は、前記電極子と平
行な方向へ取外し可能な取付構造を備えていることを特
徴とする請求項2から4のいずれか一つに記載の排ガス
処理装置。 - 【請求項6】 前記密閉反応室内におけるプラズマ反応
の反応速度を向上させるための冷却手段を備え、この冷
却手段は、前記プラズマ電極を直接冷却する構造とされ
ていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つ
に記載の排ガス処理装置。 - 【請求項7】 前記冷却手段は、前記排ガス反応容器の
壁部を構成する前記プラズマ電極の外側背面に接触配置
された水冷式冷却器であることを特徴とする請求項6に
記載の排ガス処理装置。 - 【請求項8】 前記密閉反応室内に反応促進気体を導入
する気体導入手段を備えてなり、 この気体導入手段により前記密閉反応室内に導入される
反応促進気体は、処理すべき排ガスの構成物質に対応し
て選定されることを特徴とする請求項7に記載の排ガス
処理装置。 - 【請求項9】 前記排ガス反応容器が複数台直列に配設
されて、半導体製造工程等から排出された排ガスが、こ
れら排ガス反応容器の密閉反応室内に形成される真空雰
囲気中を順次通過する構成とされるとともに、 各密閉反応室の真空雰囲気内には、前記気体導入手段に
より選択された反応促進気体がそれぞれ個別に導入され
ることを特徴とする請求項8に記載の排ガス処理装置。 - 【請求項10】 前記排ガス反応容器は、半導体製造装
置等の反応容器とこの反応容器の反応室内を真空雰囲気
にするポンプシステムとの間に配置され、 このポンプシステムが前記排ガス反応容器の密閉反応室
内を真空雰囲気にする前記真空手段として機能する構成
とされていることを特徴とする請求項5から9のいずれ
か一つに記載の排ガス処理装置。 - 【請求項11】 前記排ガス反応容器は、半導体製造装
置等の反応容器内を真空雰囲気にするポンプシステムの
下流側に配置されるとともに、この排ガス反応容器の下
流側に前記真空手段が配設されていることを特徴とする
請求項5から10のいずれか一つに記載の排ガス処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9176537A JPH115013A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 排ガス処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9176537A JPH115013A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 排ガス処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH115013A true JPH115013A (ja) | 1999-01-12 |
Family
ID=16015341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP9176537A Withdrawn JPH115013A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | 排ガス処理装置 |
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JP (1) | JPH115013A (ja) |
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1997
- 1997-06-16 JP JP9176537A patent/JPH115013A/ja not_active Withdrawn
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