JPH11500776A - ゴルフボールカバー組成物及びその製法 - Google Patents

ゴルフボールカバー組成物及びその製法

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JPH11500776A JP9519886A JP51988697A JPH11500776A JP H11500776 A JPH11500776 A JP H11500776A JP 9519886 A JP9519886 A JP 9519886A JP 51988697 A JP51988697 A JP 51988697A JP H11500776 A JPH11500776 A JP H11500776A
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Abstract

(57)【要約】 ゴルフボールカバー組成物を製造する方法であって、a)(1)2〜8個の炭素原子を有するオレフィンモノマーを含む第1のモノマー成分;(2)不飽和カルボン酸に基づく4〜22個の炭素原子を有するアクリレート類エステルを含む第2のモノマー成分;及び(3);一酸化炭素、二酸化イオウ、無水物モノマー、不飽和モノカルボン酸、2〜8個の炭素原子を有するオレフィン及びビニルエステル又は4〜21個の炭素原子を有するアルキル酸のビニルエーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーを含む任意の第3のモノマー成分を含むポリマーを形成すること;b)上記ポリマーに十分な量の熱を適用して該ポリマーを実質的な溶融状態に転化すること;c)上記溶融ポリマーに十分な量の無機金属塩基を添加することによって混合物を形成して;及びd)上記混合物を鹸化して改良されたゴルフボールカバーを製造するのに適合したポリマー塩を製造することを含む方法。

Description

【発明の詳細な説明】 ゴルフボールカバー組成物及びその製法 発明の分野 この発明は、一般にゴルフボールに関し、さらに詳細には、ゴルフボールカバ ーの製造に使用する、鹸化ポリマー材料の製法に関する。 発明の背景 歴史的に、ゴルフボールは、耐久性、飛距離およびコントロール等のプレーに 関連する特性を改良するための努力において、大規模の進展をしてきている。現 代のゴルフボールは、ワンピース、ツーピース、及びスリーピース(糸巻として も知られる)ボールに分類される。ワンピースボールは、均一な材料でつくられ 、ディンプルパターンが成形により設けられる。ワンピースボールは安価で極め て耐久性であるが、比較的高スピンで低速度であるため、飛距離が大きくない。 ツーピースボールは今日使用されているボールの中で最も人気のあるものであ る。これは、固体コアの周囲にカバーを成形することにより作られる。一般に、 ツーピースとスリーピースのゴルフボールは以下の2つの方法のいずれかでコア の周囲にカバーを成形することにより作られる。すなわち、収縮ピン金型中に保 持したコアの周囲に液状のカバー原料を射出成形するか、コアの周囲に予備成形 したハーフシェルを圧縮成形する方法である。予備成形したハーフシェルはハー フシェル金型中に液状のカバー原料を射出し、カバー原料を対応する形状に固化 することにより得られる。 ゴルフボールのコアは、糸巻にしろソリッドにしろ、通常は直径1.4 〜1.6 イ ンチ(3.5 〜4.1 cm)である。このコアの周りにカバーを成形して米国ゴルフ協 会(USGA)が規定する最小直径1.68インチ(4.3 cm)のゴルフボールを形成 する。通常、カバーの厚みは約0.04インチ(0.1 cm)である。ツーピースボール は通常、硬い「カットプルーフ」カバーを有する。これは、飛距離を大きくする が、スピン速度を小さくし、そのため、ボールのコントロール性が低下する。 スリーピースまたは糸巻ボールは糸巻コアの周囲にカバーを成形することによ り作られる。このコアは通常、ゴム製であり、固体または半固体であり、または 液状、例えば、液体を充填した中心を持つことができる。糸巻コアは、中心コア の周囲に弾性材料からなる長い細糸を巻き付けることにより作られる。次いでこ の糸巻コアを、耐久性のカバー材料でカバーする。糸巻ボールは、通常、より軟 質であり、より多くのスピンを与えるので、ボールのコントロールが容易になる が、通常はツーピースボールより飛距離が小さい。そのより複雑な構造のため、 糸巻ボールは通常製造に時間がかかり、ツーピースボールよりも製造費用が高く なる。 今日のゴルフボールのカバーは、バラタ、サーリン(登録商標)、及びイオテ ック(登録商標)のような種々の材料で作られている。バラタ、すなわち、天然 又は合成のトランスポリイソプレンゴムは、これらのカバー材料の中で最も軟質 である。長年にわたり、バラタは、殆どのゴルフボールの標準的なカバーストッ ク材料であった。バラタカバーのボールは、プロ及び上級のアマチュアプレーヤ ーの間で人気がある。その理由はカバーが軟質であるため、プレーヤーが、とり わけ、ショートアプローチショットの際に、十分なスピン速度を得ることができ るため、より正確にボールの方向と距離をコントロールすることができるという ことにある。 しかし、バラタカバーボールは高価であり、他のカバー材料と比較して耐久性 が劣る。特に、バラタカバーボールは、アベレージゴルファーに珍しくない、下 手にスイングされたゴルフクラブによりニックやカットを受けやすい。このよう なニックやカットはボールの飛距離特性を低下させ、その使用価値を無くしてし まう。従って、バラタカバーボールに近いフィーリングとスピン速度を与え、し かも高い耐久性と飛距離を有するゴルフボールを得るための試みの中でカバー組 成物が開発されてきた。 1960年代中期、デュポン社は、アイオノマー樹脂として知られる新種の樹脂を 発見した。これらの樹脂は、カバーストック材料として大幅にバラタに取って代 わるものとなった。化学的には、これらのアイオノマー樹脂は、オレフィンとα 、βエチレン性不飽和カルボン酸のコボリマーで、カルボン酸基の10〜90% が 金属イオンにより中和されたものである。1966年8月2日発行の米国特許第3,26 4,272 号参照。今日、商業的に入手可能なアイオノマー樹脂は、例えば、エチレ ンとメタクリル酸またはアクリル酸のコボリマーであり、デュポン社から商晶名 「サーリン」(登録商標)で、エクソン社から商品名「イオテック」(登録商標 )で販売されている。これらのアイオノマー樹脂は、金属イオンの種類、酸の量 、中和の程度により区別される。さらに、シェブロン化学社は最近エチレンアク リレートをベースとするコポリマーから製造した一連のアイオノマーを商品名「 イマック」(登録商標)で販売している。 ダンロップゴム社は、ゴルフボールのカバーにサーリンを使用した最初の特許 を取得している(米国特許第3,454,280 号(1969年7月8日発行)参照)。それ 以来、ゴルフボールのカバー組成物にこれらのアイオノマー樹脂を使用した多数 の開示がなされている。例えば、米国特許第3,819,768 号(1974年6月25日発行 );同4,323,247 号(1982年4月6日発行);同4,526,375 号(1985年7月2日 発行);同4,884,814 号(1989年12月3日発行);同4,911,451 号(1990年3月2 7日発行)。しかし、上記特許に記載されているようにサーリンでカバーしたゴル フボールは、実質的にカットプルーフのカバーを有するものの、バラタカバーボ ールと比較してスピンおよびフィーリング特性が劣っている。 1986年11月、デュポン社は、低い曲げ弾性率を有するナトリウムおよび亜鉛ア イオノマー樹脂を導入し、これを、他のアイオノマー樹脂とブレンドして使用し てゴルフボールカバーを製造することを提案した。これらの低曲げ弾性率を有す るアイオノマー樹脂から作られたゴルフボールカバーは、スピンとフィーリング 特性を改善したが、比較的に速度が低い。 1986年12月、デュポン社はエチレンとメタクリル酸のコポリマーであるリチウ ムアイオノマー樹脂を導入した。これらのリチウムアイオノマー樹脂は極めて高 い、通常は約60,000psi(415MPa)の曲げ弾性率を有する。デュポン社はリチウム アイオノマー樹脂を使用して、ナトリウムまたは亜鉛アイオノマー樹脂製のカバ ーよりも、カット耐性が大きく、より硬いゴルフボールカバーが作れることを示 唆した。デュポン社はまたリチウムアイオノマー樹脂製のカバーを持ったゴルフ ボールは、ナトリウムおよび亜鉛アイオノマー樹脂とそのブレンドのような公知 の他のアイオノマー樹脂製のゴルフボールよりも、より高い回復係数を有し、カ ットされにくい(すなわち、より耐久性である)ことも示唆した。デュポン社は さらにリチウムアイオノマー樹脂を他のアイオノマー樹脂とブレンドして使用す ると、これら他の樹脂に対してより優れたカット耐性を与えることも示唆した。 米国ゴルフ協会(USGA)は、ゴルフボールの初速は、255 フィート(78m) /秒を越えないこと、すなわち、250 フィート(76m)/秒で許容度は2%、を 越えないことが必要であるという規則を発表した。低曲げ弾性率のアイオノマー 樹脂製のカバーを使用したゴルフボールは、この最大値より十分に低かった。そ こで、全てのゴルフボールメーカーは、この制限値にできるだけ近いものを作ろ うとしのぎをけずった。 理想的なゴルフボールを製造するための様々な試みの中で、ゴルフ産業は、軟 質ポリウレタンのような多数の軟質ポリマー材料と、硬質アイオノマー樹脂(す なわち、ASTM法D−2240で測定したショアDスケールで約60〜66の硬度 を有するアイオノマー樹脂)をブレンドした。しかし、軟質ポリマー材料と硬質 アイオノマー樹脂のブレンドはこれらのボールが多数の加工上の問題を有するこ とから一般に満足すべきものではなかった。さらに、この組合せから作られたボ ールは一般に飛距離が短かった。 また、種々の硬−軟アイオノマーブレンド、すなわち、硬度及び/又は曲げ弾 性率がかなり異なるアイオノマー樹脂の混合物も試みられた。米国特許第4,884, 814 号は、種々の硬質メタクリル酸ベースのアイオノマー樹脂に、同量又は多量 の少なくとも1種の軟質アイオノマーメタクリル酸ベースのアイオノマー樹脂( すなわち、ショアDスケールで約25〜40の硬度を有するアイオノマー樹脂)をブ レンドして、比較的低曲げ弾性率のゴルフボールカバー組成物を製造したこと、 この組成物は、従来の硬質アイオノマーカバーより軟らかいだけでなく、繰り返 しのプレーに対する充分な耐久性も示すことを開示している。これらの比較的低 曲げ弾性率のカバー組成物は通常、約25〜70%の硬質アイオノマー樹脂と、約30 〜約75%の軟質アイオノマー樹脂を含んでいる。 サリバンの米国特許第5,324,783 号は、比較的多量の、例えば、70〜90重量% の硬質アイオノマー樹脂と、比較的少量の、例えば、10〜約25〜30重量%の軟質 アイオノマーのブレンドを含むゴルフボールカバー組成物を開示している。この 硬質アイオノマーは、炭素原子数2〜8のオレフィンと炭素原子数3〜8の不飽 和モノカルボン酸のコポリマーのナトリウム塩又は亜鉛塩である。軟質アイオノ マーは、炭素原子数2〜8のオレフィン、メタクリル酸、及び炭素原子数1〜21 のアクリルエステル系不飽和モノマーのターポリマーのナトリウム塩又は亜鉛塩 である。 より低コストでバラタカバーボールの特性に近づけるために、技術者は、様々 なカバー組成物を有するボールを開発した。金属カチオンの種類、量、ベース樹 脂の分子量、組成(すなわち、エチレン及びメタクリル酸及び/又はアクリル酸 基の相対的な含有量)及び強化材等の添加物によって異なる広範にわたる性質を もった50種類以上の商品グレードのアイオノマーがデュポン及びエクソンから市 販されている。上記のとおり、これらの先行技術の組成物は、バラタカバーボー ルと比較してかなりカット耐性及び耐久性が高い。硬質アイオノマー樹脂により 得られる改良された耐衝撃性と飛距離を有するだけでなく、先の軟質バラタカバ ーに関連するプレー性(すなわち、スピン)、上級ゴルファーが要求する特性も 備えたゴルフボールカバー組成物を開発するための多くの研究が続いている。 しかし、バラタカバーボールの性能を再現しようとする多数の試みにも係わら ず、これまでのゴルフボールカバー組成物は、スピン速度が低く、グリーン近く でコントロールすることが難しいという欠点がある。さらに、これまでのボール はバラタカバーボールと比較して、比較的に「打球音とフィーリング」がよくな いという傾向があった。さらに、従来のゴルフボールカバー組成物の多くは、ス ピンとフィーリング特性が改良された低曲げ弾性率のアイオノマー樹脂で作られ ているが、比較的速度が低く、飛距離が短い。 従って、スピン速度とフィーリングがバラタカバーボールにもっと近いもので あって、しかも、現在入手可能なボールまたは先行技術に記載されたボールが有 するのと同等又はこれよりも優れた耐久性を与えるようなゴルフボールカバー組 成物に対するニーズがある。 本発明は、ゴルフボール及びそのカバーに有用な組成物を製造するためのコポ リマーを選択的に加水分解すなわち、鹸化して、アイオノマー性を有するポリマ ーを製造するための新規な方法を提供するものである。新規なカバー組成物は、 ポリマーを中和するのに使用する金属カチオンの2種、3種又は多種のブレンド を含み得る。このアイオノマー性を有する一連の新規ポリマーは、サーリン(登 録商標)、イオテック(登録商標)及びイマック(登録商標)アイオノマー等の 他のポリマーとブレンドして、望ましい性質をもったゴルフボール及びゴルフボ ールカバーを製造することができる。このゴルフボール組成物は、ソリッド及び 糸巻構造のボールの両者に使用することができる。 架橋性ポリマー鎖のアルキルアクリレート単位の加水分解すなわち鹸化は、グ ロスの米国特許第3,926,891 号(1975年12月16日)に記載されている。これは、 ポリマーをアルカリ金属水酸化物水溶液に溶解し、次いで加熱することにより行 なわれる。生成物は、溶液を基体上に塗布し、水を蒸発させるか、溶液を非溶媒 中に押し出すことにより回収する。米国特許第3,970,626 号(1976年7月20日) において、ハーストは、アルカリ金属水酸化物、熱可塑性エチレン−アルキルア クリレートコポリマー、及び水の混合物を加熱して、アクリレート単位を鹸化し 水性エマルションを形成する。このエマルションをそのまま用いて、部分的に乾 燥してペースト又は湿ったソリッドに、或いは完全に乾燥して固体状にする。 エチレン−アルキルアクリレートコポリマーの別の加水分解すなわち鹸化方法 が、クルコフの米国特許第5,218,057 号(1993年6月8日)に記載されている。 この特許では、鹸化を起こすのに充分な温度であってコポリマーが相変化を起こ す温度で、コポリマーを、無機アルカリ金属塩基の水溶液と混合する。通常、コ ポリマーは、水溶液と混合すると溶融する。 これら従来の方法ではいずれも、反応を水性媒体中で行なうか、ポリマーに水 溶液を加えることによって、ポリマー成分を水と接触させることが必要である。 この種の方法はしかしいくつかの問題点がある。第一に、加水分解すなわち鹸化 されたポリマー生成物から水を除去することが困難である。ポリマー生成物は、 塩の形であり、反応体であるアクリレートエステルよりも極性が高く、水のよう な極性溶媒と会合しやすい、すなわち水素結合しやすい。水のような高度に相互 作用する極性溶媒を除去するのに必要なエネルギーは、非極性ないし極性の弱い 有機溶媒と比較してはるかに大きい。第二に、アイオノマー生成物から水を除去 することは重要である。というのは水が存在すると、有効な架橋部位として作用 する極性イオン性ドメインにより付与されるアイオノマーの機械的性質に悪影響 を及ぼし得る。残留する水は、これらドメイン内のイオン性相互作用を弱め、ド メインが付与する機械的性質に及ぼす利点を低減する。最後に、水の不完全な除 去は、生成物アイオノマーを再加熱し、例えば、ゴルフボールカバーに成形する 後続の加工工程において困難をもたらす。残留水は、泡を形成し、加工品の表面 に望ましくない不規則性や不完全性をもたらす。加工ポリマー製品中の残留水は 空隙を形成したり、発泡したりして、加工品の機械的性質、支持力及び耐久性に 望ましくない影響を及ぼす。 アルカリ金属塩の固体、溶液又はスラリーにより、エチレン−アクリル酸コポ リマーの溶融状態中和が、ウォルターの米国特許第3,472,825 号(1969年10月14 日)に記載されている。その実施例では、バンバリーミキサー又は2ロールミル で、アルカリ金属水酸化物とコポリマーを一定の温度で混合して加水分解を行な っている。ウォルターはこの中和に、押出型ポリマー加工装置の使用を開示して いない。 マクレインの米国特許第4,638,034 号(1987年1月20日)は、エチレン−アル キルアクリレートコポリマーを溶融して金属水酸化物で鹸化し、アイオノマーと 副生成物、すなわちアルカノール、を形成し、次いで必要によりこのアイオノマ ーを酸性にして遊離の酸性コポリマーを形成することにより、エチレン−アルキ ルアクリレートコポリマーからエチレン−アクリル酸コポリマー又はそのアイオ ノマーを製造する方法を開示している。この方法は、溶融状態で、且つ、副生成 物のアルカノール以外の溶媒の不存在下で進行する。鹸化は非静的混合条件下で 通常は、マルチロールミル、バンバリーミキサー、又は2軸押出機等の溶融ポリ マー材料の混合に普通に使用される装置を用いて行なわれる。 しかし、'034特許に開示された方法は、最適な製品品質を与えることができな い。というのは、この特許が開示するようにブレンドと鹸化を1回の操作で行な うと急激に加水分解が起こり、粘度が急上昇するからである。この粘度の急上昇 のために、得られた混合物は不均一であり、それから得られた生成物の物性はこ の生成物全体に均一なものではない。 アルキル−アクリレートコポリマーから金属アクリレートコポリマー塩への溶 融状態変換の際に、メルトフローインデックスの大きな低下と、対応した溶融粘 度の大きな上昇が起こる。特定の理論に拘束されるものではないが、このメルト フローインデックスの低下は、鹸化反応の際に形成された比較的極性のイオン性 塩が、比較的非極性の未反応アルキルアクリレート又はコモノマー鎖セグメント と会合するよりも、それら同士で会合し易いという傾向によって起こるものと考 えられる。異なる鎖に結合した側鎖からイオン性ドメインに生じる塩部分の凝集 が、溶融コポリマー全体の効果的な架橋点をもたらす。効果的な架橋は次いでコ ポリマーの溶融粘度の大幅な上昇と、コポリマーのメルトフローインデックスの 大幅な低下をもたらす。 発明の概要 本発明の方法は、従来の溶融加水分解又は鹸化法とは基本的に異なる。従来行 なわれているように、混合と加水分解を同時に行なう代わりに本発明の方法は、 これらの操作を別々に、例えば、以下に説明するように押出機又はロールミル中 で行なう。第一工程では、ポリマーを、そのポリマーによって異なるが、約50〜 350 ℃の温度で加熱して実質的に溶融状態にし、後続の金属塩基との混合を容易 にする。この予備加熱工程は、最終生成物の均一性を高め、従って、最終生成物 は改良された性質を有する。 次の工程では、溶融ポリマーに金属塩基を加え、ポリマーと金属塩基を、加水 分解が起こらないような条件下で充分に混合する。ポリマーの鹸化度を約1〜約 50%にするためには、充分な量の金属塩基を全体にわたって加える必要がある。 ポリマーの融点より僅かに高い温度で混合を行なう。押出機で混合を行なうには スクリュウを約20〜500rpmで、材料の粘度によって、すなわち、粘度が高いほど rpm を大きくするように、変化させる。さらに、押出機の搬送要素は、混合の際 に、材料の実質的な加水分解が起こらないように、当業者によく理解されるよう に、適切な深さのものとする。 また上述のとおり、混合はロールミルを用いて行うこともできる。この場合、 シリンダーロールのスピードは、材料の粘度により、約5〜100rpmに調整する。 更に、ミルの間隔を、剪断の量、従って加水分解の程度を制御するのに必要なよ うに調整する。金属塩基は溶融ポリマーに一度に加えても良いし、バッチですな わち段階に分けて加えても良い。 第三工程では、ポリマーと金属塩基との間で加水分解すなわち鹸化反応が起こ るように条件を設定する。鹸化は、ポリマーと塩基を高温で、すなわち、溶融温 度よりも実質的に高い温度で、押出機では、混練要素により、ロールミルでは、 ミルの間隙を狭くして追加の剪断を与えるように、連続的に混合することにより 達成される。 この新規な3工程法は、従来の方法に対していくつかの改良をもたらす。第一 に、これは、反応が開始される前の反応体の混合をずっと容易にする。塩でない ポリマーの溶融粘度は塩ポリマー型よりずっと低いので、ポリマーと金属塩基の 混合はより低出力の所要電力でさらに容易に実施できる。また、ポリマーと金属 塩基の混合はより均一である。というのは、未反応で、従って、メルトフローが 高く、溶融粘度が低い部分中に、メルトフローが低いすなわち溶融粘度が高い加 水分解すなわち鹸化された部分が実質的に存在しないためである。さらに、ポリ マー中の塩基の混合、分散の度合いは、メルトフローインデックスが溶融ポリマ ーの容積全体にわたってより均一であるために、さらに容易に制御できる。 一旦、実質的な鹸化が始まると、この反応は従来の方法よりも均一であると考 えられる。特定の理論に拘束されるものではないが、混合相中の反応体の制御さ れた分散が、加水分解相中のより均一な溶融形態をもたらすものと考えられる。 本発明の多工程法により得られる混合の制御性、均一性が、加水分解反応の進行 に伴い、より微細な形態学的テクスチャーの形成をもたらすものと考えられる。 すなわち、加水分解で生じたポリマー塩と、比較的極性のない未反応部分及びコ モノマーの異なる極性からより小さなサイズの部分が生じる。さらに、形成され た形態学的テクスチャーは過度の剪断混合によって破壊されない。この溶融加水 分解生成物は、高メルトフローインデックスと低メルトフローインデックスの部 分のサイズ又は程度の変動が少なく、後続の固化形態及び特性においてより均一 であると考えられる。 さらに他の実施態様において、本発明は、上記方法により製造された、すなわ ち、従来のカバー組成物を使用したボールとは対照的に、強化された物性を有す る材料を含むカバーを備えたゴルフボールに関する。この組成物製のカバーを有 するゴルフボールは、悪影響を伴うことなく大きな飛距離を示し、多くの場合、 そのプレー特性、すなわち、耐衝撃性、スピン、打球音及びフィーリング、コン プレッション等を改良する。 発明の詳細な説明 本発明によれば、以下の一般式を有するポリマーを使用して、改良されたゴル フボールカバーを製造することができる。 式中、R1は水素、メチル、エチル、分岐又は直鎖のプロピル、ブチル、ペン チル、ヘキシル、ヘプチル、及びオクチル等のアルキルであり; R2は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族環基又は複素 環式基であり; R3は水素、メチル、エチル、分岐又は直鎖のプロピル、ブチル、ペンチル、 ヘキシル、ヘプチル、及びオクチル等のアルキルであり; R4は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族基又は複素環 式基であり; R5はCn2n+1(n=1〜18)(例えば、CH3,C2H5,C3H7,C4H9,C5H11,C6H13 ,C7H15,C9H19,C10H21)及びフェニルからなる群から選ばれ、R5内の0〜5 個のHは、COOH、SO3H、NH3、無水コハク酸及びそれらの塩類、F、C l、Br、I、OH、SH、エポキシ、珪素、低級アルキルエステル、低級アル キルエーテル、及び芳香族環又は複素環式環からなる群から選ばれる置換基によ り置換されていてもよく、但しR4とR5が一緒になって二環式環を形成すること もでき; R6は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族環基又は複 素環式基であり; R7は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族基又は複素環 式基であり; a、b及びcは、各コモノマーの相対的な百分率を示す。 また本発明のゴルフボールカバーは、下記の一般式のポリマーを用いて製造で きる。 式中、R1、R2、R3、R4及びR5は上記定義のとおりであり; d、e及びfは、各コモノマーの相対的な百分率を示す。 さらに本発明のゴルフボールカバーは、以下の一般式のポリマーを用いて製造 することができる。 式中、R1、R2、R3、R4及びR5は上記定義のとおりであり; g、h及びiは、各コモノマーの相対的な百分率を示す。 さらにまた本発明のゴルフボールカバーは、以下の一般式のポリマーを用いて 製造することができる。 式中、R1、R2、R3、R4及びR5は上記定義のとおりであり; R8は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族環基又は複素 環式基であり; R9は水素、C1-C5を含む低級アルキル基であり; R10は水素であり、又はCn2n+1(n=1〜18)及びフェニルからなる群か ら選ばれ、R10内の0〜5個のHはCOOH、SO3H、NH3、無水コハク酸、 及びそれらの塩類、F、Cl、Br、I、OH、SH、エポキシ、珪素、低級ア ルキルエステル、低級アルキルエーテル、及び芳香族環又は複素環式環からなる 群から選ばれる置換基により置換されていてもよく、但しR9とR10が一緒にな って二環式環を形成することもでき; k、m及びnは、各コモノマーの相対的な百分率を示す。 さらにまた本発明のゴルフボールカバーは、以下の一般式のポリマーを用いて 製造することができる。 式中、R1、R2、R3、R4及びR5は上記定義のとおりであり; R11は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族環基又は複 素環式基であり; R12は水素又はC1-C5を含む低級アルキル基であり; R13は水素であり、又はCn2n+1(n=1〜18)及びフェニルからなる群か ら選ばれ、R13内の0〜5個のHはCOOH、SO3H、NH3、無水コハク酸及 びそれらの塩類、F、Cl、Br、I、OH、SH、エポキシ、珪素、低級アル キルエステル、低級アルキルエーテル、及び芳香族環又は複素環式環からなる群 から選ばれる置換基により置換されていてもよく;R13はR10と同じであり、但 しR12とR13が一緒になって二環式環を形成することもでき; r、s及びtは、各コモノマーの相対的な百分率を示す。 上記式のコモノマー単位は、当業者に周知の技術及び合成戦略により容易に製 造することができる。上記コモノマーは、多くの商業源から商業的に入手するこ とができる。 本発明のコポリマーは、ランダム、ブロック又は交互共重合体であり、2,3 、4、5種類又はそれ以上の異なるモノマーを、当業者に周知の方法で配合する ことにより製造することができる。更に、本発明のポリマーはアイソタクチック 、シンジオタクチック又はアタクチックポリマー、又はのそれらの組み合わせで ある。アイソタクチック、シンジオタクチック又はアタクチックポリマーを創造 する側基は、ゴルフボールカバーにおいて用いられる樹脂の最終的な性質を制御 するための樹脂を構成する異なるポリマー鎖の間の相互作用を決定するために選 択され得る。芳香族及び環状オレフィンは、メチル及びフェニル等の具体的な基 と同様に本発明において用いられ得る。 本明細書において用いられる、直鎖又は分岐鎖アルキル基なる用語は、置換又 は非置換非環式炭素含有化合物を意味するものとし、アルカン、アルケン及びア ルキンを含む。アルキル基の例は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イ ソプロピル、n−ブチル、イソブチル又はtert- ブチル等の低級アルキル;オク チル、ノニル及びデシル等の高級アルキル(upper alkyl);エチレン、プロピレ ン、プロピリジエン、ブチレン、ブチルジエン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン 、オクテン、ノルボルネン、ノネン及びデセン等の低級アルキレン等を含む。当 業者は、多くの直鎖、すなわち直線の、及び分岐アルキル基に精通しており、そ れらは本発明の範囲内である。 更に、そのようなアルキル基は種々の置換基を含み、1以上の水素原子は官能 基で置換されている。官能基は、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル、スルホ ン、アミド、エステル、エーテル、ホスフェート、チオール、ニトロ、シラン、 無水コハク酸、エポキシ及びハロゲン(フッ素、塩素、臭素及びヨウ素)を含む が、これらに限定されない。 本明細書において用いられる、環状炭素含有化合物を含む、置換及び非置換炭 素環式基は、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びアダマンチ ル等を含むが、これらに限定されない。そのような環式基は種々の置換基を含ん でもよく、1以上の水素原子は官能基で置換されている。このような官能基は上 述されており、低級基は1〜28個の炭素原子を有する。本発明の環式基は更に ヘテロ原子を含んでもよい。例えば、特定の態様において、R2はシクロヘキサ ノールである。 R1及びR2は、アルキル、炭素環式基又は芳香族基、例えば、1−シクロヘキ シルプロピル、ベンジルシクロヘキシルメチル、2−シクロヘキシルプロピル、 2,2−メチルシクロヘキシルプロピル、2,2−メチルフェニルプロピル、2 ,2−メチルフェニルブチル等のいずれかの組み合わせを意味する。芳香族基は 、結合した二重結合の系を有する炭化水素環を含み、通常6又はそれ以上の偶数 個のπ(パイ)電子を含む。芳香族化合物の例は、フェニル、ナフチル、アニシ ル、トルイル及びキシレニル等を含むが、これらに限定されない。本発明によれ ば、芳香族基はピリミジン又はチオフェン等のヘテロアリール基も含む。また、 これらの物質は多様な官能基のいくつかで置換されていてもよい。上述した官能 基に加え、置換アルキル基及び炭素環式基と関連して、芳香族化合物上の官能基 はニトロ基を含んでいてもよい。 本明細書におけるコモノマーは種々の方法で組み合わされ、種々の特性を有す る最終的なコポリマーを与える。文字、a、d、g、k及びrは、独立に1〜9 9%、好ましくは10〜95%、更に好ましくは10〜70%、最も好ましくは 約10〜50%の範囲で変動することができる数字を意味する。B、e、h、m 及びsは、独立に99〜1%、好ましくは90〜5%、更に好ましくは90〜3 0%、最も好ましくは90〜50%の範囲で変動し得る。C、f、i、n及びt は、独立に0〜49%の範囲で変動し得る。 本発明の別の態様においては、上述したポリマーのグラフトコポリマーが、ゴ ルフボールカバーの製造に用いるために製造される。例えば、グラフトポリマー は、グラフト断片が無水物を含むポリマー鎖の間を構成するように製造され、こ こで、「無水物」とは、以下の式を有する化合物を意味する。 式中、R14及びR15は同一であるか又は異なり、水素、直線又は分岐鎖アルキ ル、置換又は非置換カルボキシル基から選択される。しかし、代わりに、二重結 合又は三重結合を含む他のグラフト剤がグラフト剤として用いられる。このよう な物質の例は、アクリレート、スチレン及びブタジエンを含むが、これらに限定 されない。 本発明のポリマー分子のグラフト化は、当業界で公知のどのような技術によっ ても実施することができる。例えば、Butterworths,London,U.S.(1962)によ って出版された、R.CeresaによるBlock and Graft Copolymersを参照されたい。 本発明のポリマーのグラフト化は、約1〜約50%、好ましくは約1〜約25% 、最も好ましくは約1〜約15%の、上記式VI等のグラフト剤を、添加すること により実施するのが好ましい。上記グラフト剤は、本発明のポリマーに、固体と して又は非水性液として加えることができる。後の反応は、最終的なグラフト化 ポリマーを更に柔軟にすることができる。 ポリマー合成の分野においては多くの異なる合成プロトコールが目的の化合物 を製造するために周知であるので、本発明のポリマーは種々の方法で製造するこ とができる。異なる経路は、多かれ少なかれ高価な試薬、より簡単な又はより困 難な分離又は精製操作、簡単な又は扱いにくいスケールアップ、及び高い又は低 い収率を含む。熟練した合成有機ポリマー化学者は、合成戦略の競合する性質を バランスさせる方法をよく知っている。従って、本発明の化合物は合成戦略の選 択によって制限されず、上述した化合物を産生するいずれの合成戦略も用いるこ とができる。 要約すると、本発明の方法によって製造されたポリマーは、 (1)2〜8個の炭素原子を有するオレフィンモノマーを含む第一の単量体成分;( 2)4〜22個の炭素原子を有するアクリレートクラスのエステルをベースとする 不飽和カルボン酸を含む第二の単量体成分;(3)一酸化炭素、酸化硫黄、無水物 単量体、不飽和モノカルボン酸、2〜8個の炭素原子を有するオレフィン、4〜 21個の炭素原子を有するアルキル酸のビニルエステル又はビニルエーテルから なる群から選択される、少なくとも1つの単量体を含む任意の第三の単量体成分 を含む。 本発明の方法においては、金属塩基(metal base)又は金属塩を固体又は溶液の 形態で添加する。しかし、好ましくは、金属塩基は粉末又はペレット等の固体の 形態である。本発明において用いられる粉末の塩基は、好ましくは約1〜500 ミクロンの粉末粒子直径を有する。更に好ましくは、上記粉末は10〜100ミ クロンの粉末粒子直径を有する。ペレットの場合は、実質的にどのような市販の ペレットペレット粒子サイズも用いることができる。 また、上記金属塩基は溶液の形態で添加することができる。好ましくは、溶液 は非水溶液であり、そのためにその後の工程及び使用の際の水の不完全な除去に より発生する困難さが回避される。上記非水溶液は、典型的には、アルコール、 酢酸及び無水酢酸等の溶媒を含み、勿論、他の溶媒を用いてもよい。 上記金属塩基は、下記周期表からなる群から選択される、少なくとも1つの金 属陽イオンを含む:IA、IB、IIA、IIB、IIIA、IIIB、IVA、IVB、VA 、VB、VIA、VIIA、VIII、ランタニド系列及びアクチニド系列。更に好まし くは、上記金属塩基は、Li、Na、K、Rb、Cs、Mg、Ca、Sr、Ba 、Zn、Cd、Hg、La、Ti、Zr、V、Cr、Mo、W、Mn、Fe、R u、Os、Co、Rh、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、B、Al、Sn、Pb からなる群から選択される少なくとも1つの金属陽イオンを含む。 本発明の金属塩基は、更に、水酸化物、アルコキシド、アセテート、カーボネ ート、重炭酸塩、酸化物、ギ酸塩及び硝酸塩からなる群から選択される、少なく とも1つの陰イオンを含む。 本明細書の、明細書で記載するポリマーをけん化又は加水分解する方法は、以 下の工程からなる。ポリマーを押出し機の流入ゾーンに導入し、上記ポリマーを 上記流入ゾーン中で溶融し混合し;上記溶融したポリマーを、上記流入ゾーンか ら押出し機下流の別のゾーンに通過させ;上述したけん化条件下で、上記金属塩 基を、上記ポリマーの少なくとも一部が、例えばそのメルトインデックス又は酸 に対する滴定によって示されるようにけん化されるまで上記溶融したポリマーに 上記他のゾーンを通過するように添加する。 上記方法は、好ましくは、溶融、添加及び混合ゾーン装置を含む二軸スクリュ ー押出機を用いて実施される。更に、上記方法は、ポリマー中に濃縮された量の 金属塩基とともに、ポリマーとして同一か又は異なる組成物を含み、マスターバ ッチが側流押出機から添加される、マスターバッチを用いて実施することもでき る。上記側流押出機は、溶融、添加及び混合ゾーン装置を含む二軸スクリュー押 出機であってもよい。 他の態様において、本発明のポリマーをけん化又は加水分解する連続的方法は 、以下の工程からなる。ポリマーを、押出機の流入ゾーン内に導入し、上記流入 ゾーン中のポリマーを溶融し混合し;上記溶融したポリマーを、直列につないだ 少なくとも2つの他のゾーンを通過させ;けん化条件下で上記金属塩基の一部を 、上記ポリマーの少なくとも一部がけん化されるまで各他のゾーンを通過するよ うに、溶融したポリマー中に添加する。 上記方法は、溶融、添加及び混合ゾーン装置を含む二軸スクリュー押出機を用 いて実施することができる。更に、上記方法は、ポリマー中に濃縮された量の金 属塩基とともに、他のマスターバッチとして同一か又は異なる量の金属ベースと ともに流入ゾーンに導入されるポリマーとして同一か又は異なる組成物を含み、 マスターバッチが側流押出機から添加される、単一又は複数のマスターバッチを 用いて実施することもできる。上記方法は、溶融、添加及び混合ゾーン装置を含 む二軸スクリュー押出機である、単一又は複数のの側流押出機によって実施する ことができる。 本発明の他の態様においては、本発明の加水分解されたポリマーが当業界にお いて周知の方法で他のポリマー又はアイオノマーと組み合わされ、得られた材料 はゴルフボールカバーの製造に用いられる。特に、本発明のポリマーは、ゴルフ ボールカバーにおいて用いることのできる、他の全てのポリマーと組み合わせる ことができる。 本発明によって製造された、アイオノマー特性を有するポリマーは、第一のポ リマーを製造するために用いられたものとは、異なる金属塩基陽イオン又は陽イ オン種分布を有する、本発明によって製造された他の同様のポリマーと配合する ことができ、所望のゴルフボール特性を有する配合物が得られる。 また、本発明の方法によって製造された、同一の金属塩基陽イオンを有するが 異なるアイオノマー特性を有する異なる2種のポリマーを配合し、所望のゴルフ ボール特性を有する配合物を得ることができる。例えば、2種のポリマーは、加 水分解の程度、その後の酸性化の程度、分子量、分子量分布、立体規則性、ブロ ッキネス(blockiness)等において相違している。 更なる態様においては、2種のポリマーを製造するために用いられる、金属塩 基陽イオン又は陽イオン種の分布において異なる、異なる2種のアイオノマー特 性を有するポリマーを配合し、所望のゴルフボール特性を有する配合物を得るこ とができる。 本発明の別の態様においては、本発明のポリマーを、現在、DuPont及びExxon から、それぞれサーリン(SURLYN,登録商標)及びアイオテック(IOTEK,登録商標) として市販されている、エチレンメタクリル酸アイオノマー、及びエチレンアク リル酸アイオノマー、及びそれらのターポリマーと混合する。上記及び他のポリ マー及びアイオノマーは、米国特許第5,155,157 号明細書及びカナダ特許第963, 380 号明細書に開示されている。 本発明の更なる態様においては、本発明のポリマーを、他の非イオン性熱可塑 性樹脂と混合する。ゴルフボールカバーにおいて本発明で特許請求されるポリマ ーととともに用いることのできるこのタイプのポリマーは、以下のものを含む。 ポリ(エチルエチレン)、ポリ(ヘプチルエチレン)、ポリ(ヘキシルデシルエ チレン)、ポリ(イソペンチルエチレン)、ポリ(1,1−ジメチルトリメチレ ン)、ポリ(1,1,2−トリメチルトリメチレン)、ポリ(ブチルアクリレー ト)、ポリ(4−シアノブチルアクリレート)、ポリ(2−エチルブチルアクリ レート)、ポリ(ヘプチルアクリレート)、ポリ(2−メチルブチルアクリレー ト)、ポリ(3−メチルブチルアクリレート)、ポリ(N−オクタデシルアクリ ルアミド)、ポリ(オクタデシルメタクリレート)、ポリ(ブトキシエチレン) 、ポリ〔1,1−ビス(トリフルオロメトキシ)ジフルオロエチレン〕、ポリ( メトキシエチレン)、ポリ(ペンチルオキシエチレン)、ポリ(1,1−ジクロ ロエチレン)、ポリ(シクロペンチルアセトキシエチレン)、ポリ(4−〔(2 −ブトキシエトキシ)メチル〕スチレン)、ポリ(4−ドデシルスチレン)、ポ リ(4−テトラデシルスチレン)、ポリ(フェネチルメチルエチレン)、ポリ〔 オキシ(アリルオキシメチル)エチレン〕、ポリ〔オキシ(エトキシメチル)エ チレン〕、ポリ(オキシエチルエチレン)、ポリ(オキシテトラメチレン)、ポ リ(オキシトリメチレン)、ポリ(オキシカルボニルペンタメチレン)、ポリ( オキシカルボニル−3−メチルペンタメチレン)、ポリ(オキシカルボニル−1 ,5−ジメチルペンタメチレン)、ポリ(オキシ−2,2,3,3,4,4−ヘ キサフルオロペンタメチレンオキシアジポイル)、ポリ〔オキシ(メチル)−3 ,3,3−トリフルオロプロピルシリレン−3p3−ジフルオロペンタメチレン (メチル)−3,3,3−トリフルオロプロピルシリレン〕、ポリ(シラン)及 びポリ(シラザン)、主鎖複素環ポリマー及びポリ(フランテトラカルボン酸ジ イミド及びそれらの属するポリマーのクラス。 他のポリマーも、本発明のゴルフボールカバーにおいて用いることができる。 特に、米国特許第2,924,593 号明細書、第5,055,438 号明細書及び第5,324,800 号明細書に開示されたポリマーが本発明のゴルフボールカバーのための組成物を 製造するために用いられ、上記公報は本明細書に組み込まれる。 更に好ましくは、ゴルフボールカバーにおいて特許請求されたポリマーととも に用いられる他のポリマーは、以下のものを含む。DuPontから入手可能なHYTREL (登録商標)等のブロックポリ(エーテルエステル)コポリマー、Elf Atochem から入手可能なPEBAX(登録商標)等のブロックポリ(エーテル−アミド)コポ リマー、Shell Chemicalから入手可能なKRATON Dグレード(登録商標)等のスチ レン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、Shell Chemicalから入手可能 なKRATON G(登録商標)等のスチレン−(エチレン−プロピレン)−スチレン又 はスチレン−(エチレン−ブチレン)−スチレンブロックコポリマー、Shell Ch emicalから入手可能なKRATON FD (登録商標)又はKRATON FG (登録商標)シリ ーズ等の無水マレイン酸又はスルホン酸グラフト又は官能基を有するKRATON(登 録商標)のいずれか、Quantum から入手可能な、エチレン−アクリレート又はエ チレンメタクリレートシリーズ等のオレフィンコポリマー、Dow から入手可能な AFFINITY(登録商標)又はENGAGE(登録商標)シリーズ等のメタロセン触媒から 製造されるエチレン−オクテンコポリマー、Exxon から入手可能なEXACT(登録 商標)シリーズ等のメタロセン触媒から製造されるエチレン−αオレフィンコポ リマー及びターポリマー、BF Goodrich から入手可能なESTANEシリーズ等のブロ ックポリ(ウレタン−エステル)又はブロックポリ(ウレタン−エーテル)又は ブロックポリ(ウレタン−カプロラクトン)、Union Carbide から入手可能なCA RBOWAX等のポリエチレングリコール、Eastman から入手可能なEKTAR 等のポリカ プロラクトン、ポリカプロラクタム、ポリエステル、DuPont及びICI から入手可 能なナイロン6又はナイロン6,6等のポリアミド、エチレン−プロピレン−( ジエンモノマー)ターポリマー及びそれらのスルホン化又はカルボキシル化誘導 体、及びMonsantoから入手可能なSANTOPRENE。 本発明のポリマー配合物は、相溶化剤を加えるか加えないかにより、配合ポリ マーの分野において周知の知識により、分子量、立体規則性、ブロッキネスの程 度の変化等の、配合成分の分子構造を変化させることにより製造される。 本発明において用いられるポリマーの量は、本発明の加水分解されたポリマー の1〜99%に変化し得、ゴルフボールカバーにおいて用いられる他のポリマー 又はアイオノマーの99〜1%に変化し得る。更に好ましい比は本発明の加水分 解ポリマーが95〜5%で、1以上の他のポリマーが5〜95%である。最も好 ましくは、本発明の加水分解ポリマーが約95〜約10%で、他のポリマー又は アイオノマーが約5〜約90%である。 好ましくは、本発明におけるゴルフボールカバーを製造するために用いられる カバーストック(cover stock)は、本発明のポリマーと他のカバー材料との配合 物である。アイオノマー樹脂の配合は、従来の装置を用いて従来の方法で実施す ることができる。良好な結果は、コモノマー又は樹脂を固体、ペレット化された 形態中で混合し、次いで該混合物を加熱した射出成型機のバレルを供給するため に用いられるホッパーに配置することによって得られる。それ以上の混合を加熱 されたバレル中のスクリューで実施した。注入成形機は、コアの周りで圧縮成型 するための予備成形ハーフシェルを製造するため、又は格納式−ピン鋳型を用い てコアの周りで流動可能なカバーストックを成形するために用いられる。このよ うな機械は従来のものである。 本発明のゴルフボール組成物に添加することのできる付加的な成分は、例えば 、TINUVIN(登録商標)213 及びTINUVIN(登録商標)328 等の紫外線安定剤を含 む。また、例えばTINUVIN(登録商標)770 及びTINUVIN(登録商標)765 等の光 安定剤も用いることができる。TINUVIN(登録商標)製品はCiba-Geigyから入手 可能である。他の染料、光学増白剤、及び蛍光顔料も、本発明によって製造され たポリマーにより製造されるゴルフボールカバーにおいて用いることができる。 このような付加的な成分を、所望の目的を達成するための量加えることができる 。しかし、通常の量は、約0.05%〜約1.5%であり、更に好ましくは約0. 5%〜約1.0%である。 白色顔料及び紫色素の有効量をカバー組成物に加えることができる。適当な紫 色素は、Hoechst Celanese Corporationにより販売されているPV Fast Violet R L Special及びHostapern Violet RL Extra Strong、及びSun Chemical Corporat ion により販売されているViolet 23 を含む。カバー組成物に添加される紫色素 の量は、カバーストックの全重量をベースとして好ましくは約0.0005%〜 約0.002%である。良好な結果は、約0.001%で得られる。好ましくは、 全カバー組成物の重量の約3.5重量%の白色顔料が本発明のカバーストックに おいて用いられる。 ウルトラマリンブルー顔料も、本発明で製造されるゴルフボールカバー中で用 いることができる。好ましくは用いられるウルトラマリンブルー顔料の量は約0 .01%〜約1.0%であり、更に好ましくは約0.4%〜約0.8%である。 適当な白色顔料は、二酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化亜鉛及び硫化亜鉛を 含む。上記白色顔料は、本発明のゴルフボールカバーに所望の明るさの均一な白 色を与えるのに適した量用いられる。特に、上記白色顔料は約0.001%〜約 5.0%の範囲の量で加えられる。更に好ましい白色顔料の範囲は約0.2%〜約 0.4%である。 例えば、当業者に周知の、充填材等の他の通常の成分が、本発明においてその 公知の目的を達成するための有効量が加えられる。 上述した成分の配合物に付加的な密度を与えるために、任意の充填材成分が選 択される。このような充填材の選択は、以下に詳述するように、所望のゴルフボ ールのタイプ(すなわち、ワンピース、ツーピース又はスリーピース)に依存す る。一般に、上記充填材は4g/cc 、好ましくは5g/cc を越える密度を有する無機 物であり、ポリマー成分の全重量をベースとして5〜65重量%の量存在する。 有用な充填材の例としては、酸化亜鉛、硫酸バリウム、ケイ酸鉛、タングステン カーバイド、それらの関連する塩及び酸化物が挙げられる。上記充填材成分は、 上述したポリマー成分と非反応性であることが好ましい。 他の任意の添加剤は、ポリマー中で充填材材料(例えば、ZnO)と酸成分との反 応の防止を補助する酸コポリマーワックス(例えば、数平均分子量が2,040 である、エチレン/16-18 %アクリル酸コポリマーであると信じられている同類 のワックス(Allied wax)AC143);光学的光沢剤;界面活性剤;加工助剤等 を含む。 本発明のポリマーは、上述した、ゴルフボールカバーにおいて用いられる付加 的な成分のいずれとも、通常の配合技術を用いて配合される。例えば、本発明の 化合物は、ペレット化したポリマー樹脂を含む容器に加えられ、149℃〜26 0℃(300°F〜500°F)に加熱される。材料の完全な混合は、加熱され た容器中でのスクリュー装置によって達成される。 本発明のポリマーは、いずれのタイプのゴルフボールの製造のためにも用いる ことができる。特に、コアを囲んだカバーを有するツーピースゴルフボールは本 発明の範囲内であり、液体、半固体又は固体コアが弾性合成材料に囲まれている 糸巻きゴルフボールも同様である。本明細書において用いられる、「固体コア」 なる用語は、ワンピースコアのみならず、米国特許第4,431,193 号明細書(該明 細書の開示を本明細書に組み込む)に開示されたように、カバーの下及びコアの 上に分離されたコア、及び他の多層及び/又は非糸巻きコアに適用される。どの ようなタイプのゴルフボールも、本発明のゴルフボールにおいて用いることがで きる。しかし、好ましいコアは若干のシス−ブタジエンを含む。本発明のポリマ ーは、複合カバー及び/又は複合コアを有するゴルフボールにおいても用いられ る。 典型的には、上記カバーは、カバーストック材料の予備成形ハーフシェルの圧 縮成形又はコアの周りのカバーストックを射出成形することによって、固体又は 糸巻きコアの周りに製造される。ハーフシェルは、通常の方法でハーフシェル鋳 型中へのカバーストックの注入成形によって製造される。好ましい方法は、予備 成形ハーフシェルの圧縮成型である。 圧縮成型においては、ストック材料のハーフシェルは、短期の149℃〜27 1℃(300°F〜520°F)で、通常のハーフシェル鋳型にカバーストック 材料を注入成形することによって製造される。次いで、予備成形ハーフシェルを コアの周りに置き、組立を圧縮成型機へ導入する。圧縮成型機は、上部及び下部 金型取付板を有する水圧プレスである。1985年4月2日に発行された米国特 許第4,508,309 号明細書に教示されるように、このような金型取付板は半鋳型を 有し、それぞれは反対側の鋳型プレートにおける他の半鋳型と正しく合うように なっている。ゴルフボールは、ハーフシェルがコアの周りで約121℃〜204 ℃(250〜400°F)で圧縮成型される場合に、本発明のカバーとともに製 造されるように思われる。次いで、成形されたボールを鋳型中で冷却し、変形せ ずに取り扱うのに十分なほど硬くなった時に最終的に取り出す。 また、ゴルフボールは、注入成形技術を用いるだけでもカバーをすることがで きる。注入成形においては、注入成形機をコアの組立をキャビティ中に置かれる ように利用される。コアの組立は、いくつかの格納式ピンの使用を通じて適所に 保持される。このような注入成型器は当業界において周知である。溶融されたカ バー材料をコアの周りのキャビティに注入する。カバー材料が冷えて硬化したら 、ピンを撤回し、成形されたボールを鋳型から取り出す。次いで、ボールを通常 のバフみがき、塗装及び刻印に付す。 本発明は、所望のサイズのゴルフボールの製造において用いることができる。 競技ゴルフボールのサイズのUSGA規格限界は直径において4.267cm( 1.680インチ)以上であるが、レジャーゴルフプレーのためにはいずれのサ イズのゴルフボールも用いられる。好ましい直径は約4.267cm〜約4.57 2cm(約1.680インチ〜約1.800インチ)である。更に好ましい直径は 約4.267cm〜約4.4704cm(約1.680インチ〜約1.760インチ )である。約4.267cm〜約4.4196cm(約1.680インチ〜約1.7 40インチ)の直径が最も好ましいが、約4.267cm〜約4.953cm(約 1.680インチ〜約1.95インチ)の範囲の直径のものを用いることができる 。約4.4704cm(約1.760インチ)を越え、約6.985cm(約2. 75インチ)の直径を有するゴルフボールまでもが、本発明の範囲内である。 更に、本発明は、1層のカバー層及び/又は二重のコアボール、すなわち、異 なる硬度の2以上のコアを有するゴルフボールの製造に用いることもできる。2 以上のカバー層を有するボールの場合、最外層は、所望の「競技能力」要求に依 存して、最外層の内側に形成される1以上の層よりも、柔らかいか又は硬い。 本明細書において引用された全ての特許は、完全に参考文献として組み込まれ る。 請求の範囲は、説明のために選択され、本発明の精神及び範囲から離脱しない 、本発明の好ましい態様の全ての変更又は改良をカバーすることを意図するもの と理解される。
【手続補正書】 【提出日】1998年6月8日 【補正内容】 (1) 明細書17頁5行の“けん化条件下で”を「非けん化条件下で」と訂正する 。 (2) 請求の範囲を別紙のとおり訂正する。 請求の範囲 1.ゴルフボールカバー組成物を製造する方法であって、 a)(1)2〜8個の炭素原子を有する第1のオレフィンモノマーを含む第1のモ ノマー成分;(2)不飽和カルボン酸に基づく4〜22個の炭素原子を有するアク リレート類エステルを含む第2のモノマー成分;及び(3)一酸化炭素、二酸化イ オウ、無水物モノマー、不飽和モノカルボン酸、2〜8個の炭素原子を有する 2の オレフィン及び4〜21個の炭素原子を有するアルキル酸のビニルエーテル 又はビニルエステル からなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーを含む任 意の第3のモノマー成分を含むポリマーを形成すること; b)上記ポリマーに十分な量の熱を適用して該ポリマーを実質的な溶融状態に転 化すること; c)上記溶融ポリマーに無機金属塩基を添加することによって混合物を形成し、 その際、該混合物の粘度が溶融ポリマーの粘度から実質的に変化しないようにす ること ;及び d)上記混合物を鹸化して改良されたゴルフボールカバーを製造するのに適合し たポリマー塩を製造すること を含み、 前記混合物を形成する際に、十分な量の無機金属塩基を前記溶融ポリマーに 加え、約1〜50%のポリマー鹸化度を達成することを特徴とする方法。 2.金属塩基が周期律表のIA、IB、IIA、IIB、IIIA、IIIB、IVA、IVB 、VA、VB、VIA、及び VIIAからなる群から選ばれる少なくとも1つの金属 カチオンを含む請求項1記載の方法。 3.少なくとも1種の金属カチオンが、Li、Na、K、Rb、Cs、Mg、Ca、Sr、Ba、Z n、Cd、Hg、La、Ti、Zr、V、Cr、Mo、W、Mn、Fe、RU、Os、Co、Rh、Ni、Pd、Pt 、Cu、Ag、B、Al、Sn、及びPbからなる群から選ばれる請求項2記載の方法。 4.金属塩基がヒドロキシド、アルコキシド、アセテート、カーボネート、ビカ ーボネート、オキシド、ホルメート及びニトレートからなる群から選ばれる少 なくとも1 種のアニオンを含む請求項1記載の方法。 5.金属塩基が粉末及びペレットからなる群から選ばれる固体形態で添加される ことを特徴とする請求項1記載の方法。 6.金属塩基が粉末で約1〜500ミクロンの平均粒径を有する請求項5記載の 方法。 7.粉末化された金属塩基が約10〜100ミクロンの平均粒径を有する請求項 6記載の方法。 8.金属塩基が溶液で添加される請求項1記載の方法。 9.溶液が溶媒を含む非水溶液である請求項8記載の方法。 10.溶媒がアルコール、酢酸、無水酢酸及びそれらの混合物からなる群から選ば れる請求項9記載の方法。 11.第1のモノマー成分が不飽和末端位を有するα−オレフィンモノマーを含む 請求項1記載の方法。 12.第1のモノマー成分が一般式: −CHR1−CHR2− (式中、R1は水素又はアルキル基であり、及び R2は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族環基又は複 素環式基である。) を有する請求項11記載の方法。 13.第1のモノマー成分がポリマー総重量の約1〜約99重量%を構成する請求 項12記載の方法。 14.第1のモノマー成分がポリマー総重量の約10〜約95重量%を構成する請 求項12記載の方法。 15.第1のモノマー成分がポリマー総重量の約10〜約70重量%を構成する請 求項12記載の方法。 16.第1のモノマー成分がエチレンである請求項12記載の方法。 17.第2のモノマー成分が一般式: (式中、R3は水素又はアルキル基であり; R4は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族基又は複素 環式基であり; R5はCn2n+1(n=1〜18)及びフェニルからなる群から選ばれ、R4内 の0〜5個のHはCOOH、SO3H、NH3、無水コハク酸及びそれらの 塩類 、F、Cl、Br、I、OH、SH、エポキシ、珪素、低級アルキルエステル、 低級アルキルエーテル、及び芳香族環又は複素環式環からなる群から選ばれる置 換基により置換されていてもよく、但しR4とR5が一緒になって二環式環を形成 することもできる。) を有する不飽和アクリレート類エステルである請求項1記載の方法。 18.第2のモノマー成分がポリマー総重量の約99〜約1重量%を構成する請求 項17記載の方法。 19.第2のモノマー成分がポリマー総重量の約90〜約5重量%を構成する請求 項17記載の方法。 20.第2のモノマー成分がポリマー総重量の約90〜約30重量%を構成する請 求項17記載の方法。 21.第3のモノマー成分が −CHR6−CHR7−,−CO−,−SO2−, (式中、R6は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族環基 又は複素環式基であり; R7は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族基又は複素 環式基であり; R8は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族環基又は複 素環式基であり; R9は水素、C1-C5を含む低級アルキル基であり; R10は水素であり、又はn2n+1 (n=1〜18)及びフェニルからなる群 から選ばれ、R10内の0〜5個のHはCOOH、SO3H、NH3及びそれら の塩類、F、Cl、Br、I、OH、SH、珪素、低級アルキルエステル、低級 アルキルエーテル、及び芳香族環又は複素環式環からなる群から選ばれる置換基 により置換されていてもよく、但しR9とR10が一緒になって二環式環を形成す ることもでき; R11は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族環基又は 複素環式基であり; R12は水素又はC1-C5を含む低級アルキル基であり; R13は水素であり、又はn2n+1 (n=1〜18)及びフェニルからなる群 から選ばれ、R13内の0〜5個のHはCOOH、SO3H、NH3及びそれらの塩 類、F、Cl、Br、I、OH、SH、珪素、低級アルキルエステル、低級アル キルエーテル、及び芳香族環又は複素環式環からなる群から選ばれる置換基によ り置換されていてもよく、但しR12とR13が一緒になって二環式環を形成するこ ともできる。) からなる群から選ばれる少なくとも1つのモノマーである請求項1記載の方法 。 22.第3のモノマー成分がポリマー総重量の約0〜約49重量%を構成する請求 項21記載の方法。 23.ポリマーのモノマー成分がランダム、交互、ブロック又はグラフト配列で存 在する請求項1記載の方法。 24.ポリマーがアイソタクチック、シンジオタクチック及びアタクチックポリマ ー、及びそれらの組み合わせからなる群から選ばれる形態である請求項1記載の 方法。 25.ポリマーがグラフト剤の添加によってグラフト化される請求項16記載の方 法。 26.グラフト剤が式: (式中、R14及びR15は同一又は異なっていて、水素、直鎖状又は分岐鎖状の アルキル及び置換又は未置換のカルボキシル基からなる群から選ばれる。) を有する無水物を含む請求項25記載の方法。 27.グラフト剤が該ポリマーの約1〜50重量%の量で添加される請求項25記 載の方法。 28.グラフト剤が該ポリマーの約1〜25重量%の量で添加される請求項25記 載の方法。 29.グラフト剤が該ポリマーの約1〜15重量%の量で添加される請求項25記 載の方法。 30.ゴルフボールカバー組成物の製造方法であって、 (a)(1)2〜8個の炭素原子を有する第1のオレフィンモノマーを含む第1のモ ノマー成分;(2)不飽和カルボン酸に基づく4〜22個の炭素原子を有するアク リレート類エステルを含む第2のモノマー成分;及び(3)一酸化炭素、二酸化イ オウ、無水物モノマー、不飽和モノカルボン酸、2〜8個の炭素原子を有する 2の オレフィン及び4〜21個の炭素原子を有するアルキル酸のビニルエーテル 又はビニルエステル からなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーを含む任 意の第3のモノマー成分を含むポリマーを形成すること; (b)該ポリマーを入り口及び少なくとも1の追加ゾーンを含むエクストルーダ ーの入り口ゾーンへ導入し; (c)入り口ゾーンで該ポリマーを溶融し及び混合し; (d)溶融ポリマーをエクストルーダー内の追加ゾーンを通過させて; (e)溶融ポリマーが追加ゾーンを通過する際に、ポリマーの融点より高く、か つ鹸化が起こる第2の温度より低い第1の温度において、溶融ポリマーへ少なく とも一種の金属塩基及び少なくとも一種の非水溶媒から本質的になる溶液を添加 することによって混合物を形成し、その際、該混合物の粘度が溶融ポリマーの粘 度から実質的に変化しないようにすること ;及び (f)該混合物を第2の温度で鹸化してゴルフボールカバーの製造に使用するの に適合したポリマー塩を製造すること を含み、 前記混合物を形成する際に、十分な量の無機金属塩基を前記溶融ポリマーに 加え、約1〜50%のポリマー鹸化度を達成することを特徴とする方法。 31.エクストルーダーが連続して連結した少なくとも2の追加ゾーンを有し、該 金属塩基の一部が各々の追加ゾーンにおいて添加される請求項30記載の方法。 32.請求項1、30又は31のいずれか1項により製造される鹸化ポリマー製品 。 33.請求項1、30又は31のいずれか1項により製造される鹸化ポリマーを含 む1個のゴルフボール。 34.少なくとも1のカバー層及びコアを含むゴルフボールであって、該カバーが 請求項1、30又は31のいずれか1項により製造される鹸化ポリマーを含むゴ ルフボール。 35.さらに2又はそれ以上の外層を有するコアを含む請求項34記載のゴルフボ ール。 36.鹸化ポリマーが少なくとも1の付加的な熱可塑性イオノマーとブレンドされ ている請求項34記載のゴルフボール。 37.鹸化ポリマーが少なくとも1の非イオン性熱可塑性物質とブレンドされてい る請求項34記載のゴルフボール。38 .エチレンを前記第1のモノマー成分、n-ブチルアクリレートを前記第2のモ ノマー成分、一酸化炭素を前記第3のモノマー成分、水酸化マグネシウムを前記 無機金属塩基として選択し、十分な量の熱を前記ポリマーに適用して該ポリマー を約50〜350℃に加熱し、該ポリマーを実質的に溶融状態に転化する請求項 1記載の方法。 39 .エチレンを前記第1のモノマー成分、n-ブチルアクリレートを前記第2のモ ノマー成分、一酸化炭素を前記第3のモノマー成分、水酸化マグネシウムを前記 無機金属塩基として選択する請求項30記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08G 2/26 C08G 2/26 75/22 75/22

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ゴルフボールカバー組成物を製造する方法であって、 a)(1)2〜8個の炭素原子を有するオレフィンモノマーを含む第1のモノマー 成分;(2)不飽和カルボン酸に基づく4〜22個の炭素原子を有するアクリレー ト類エステルを含む第2のモノマー成分;及び(3);一酸化炭素、二酸化イオウ 、無水物モノマー、不飽和モノカルボン酸、2〜8個の炭素原子を有するオレフ ィン及びビニルエステル又は4〜21個の炭素原子を有するアルキル酸のビニル エーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーを含む任意の第3の モノマー成分を含むポリマーを形成すること; b)上記ポリマーに十分な量の熱を適用して該ポリマーを実質的な溶融状態に転 化すること; c)該ポリマーの約1〜50%の鹸化度を得るように、上記溶融ポリマーに十分 な量の無機金属塩基を添加することによって混合物を形成して;及び d)上記混合物を鹸化して改良されたゴルフボールカバーを製造するのに適合し たポリマー塩を製造すること を含む方法。 2.金属塩基が周期律表のIA、IB、IIA、IIB、IIIA、IIIB、IVA、 IV B、VA、VB、VIA、VIIA、VIII族、ランタニド種、及びアクチニド種からな る群から選ばれる少なくとも1つの金属カチオンを含む請求項1記載の方法。 3.少なくとも1種の金属カチオンがLi、Na、K、Rb、Cs、Mg、Ca、Sr、Ba、Zn 、Cd、Hg、La、Ti、Zr、V、Cr、Mo、W、Mn、Fe、Ru、Os、Co、Rh、Ni、Pd、Pt、 Cu、Ag、B、Al、Sn、及びPbからなる群から選ばれる請求項2記載の方法。 4.金属塩基がヒドロキシド、アルコキシド、アセテート、カーボネート、ビカ ーボネート、オキシド、ホルメート及びニトレートからなる群から選ばれる少な くとも1 種のアニオンを含む請求項1記載の方法。 5.金属塩基が粉末及びペレットからなる群から選ばれる固体形態で添加される ことを特徴とする請求項1記載の方法。 6.金属塩基が粉末で約1〜500ミクロンの平均粒径を有する請求項5記載の 方法。 7.粉末化された金属塩基が約10〜100ミクロンの平均粒径を有する請求項 6記載の方法。 8.金属塩基が溶液で添加される請求項1記載の方法。 9.溶液が溶媒を含む非水溶液である請求項8記載の方法。 10.溶媒がアルコール、酢酸、無水酢酸及びそれらの混合物からなる群から選ば れる請求項9記載の方法。 11.第1のモノマー成分が重合反応を受けることができる不飽和末端位を有する α−オレフィンモノマーを含む請求項1記載の方法。 12.第1のモノマー成分が一般式: (式中、R1は水素又はアルキル基であり、及び R2は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族環基又は複 素環式基である。) を有する請求項11記載の方法。 13.第1のモノマー成分がポリマー総重量の約1〜約99重量%を構成する請求 項12記載の方法。 14.第1のモノマー成分がポリマー総重量の約10〜約95重量%を構成する請 求項12記載の方法。 15.第1のモノマー成分がポリマー総重量の約10〜約70重量%を構成する請 求項12記載の方法。 16.第1のモノマー成分がエチレンである請求項12記載の方法。 17.第2のモノマー成分が一般式: (式中、R3は水素又はアルキル基であり; R4は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族基又は複素 環式基であり; R5はCn2n+1(n=1〜18)及びフェニルからなる群から選ばれ、R4内 の0〜5個のHはCOOH、SO3H、NH3、無水コハク酸及びそれらの塩類、 F、Cl、Br、I、OH、SH、エポキシ、珪素、低級アルキルエステル、低 級アルキルエーテル、及び芳香族環又は複素環式環からなる群から選ばれる置換 基により置換されていてもよく、但しR4とR5が一緒になって二環式環を形成す ることもできる。) を有する不飽和アクリレート類エステルである請求項1記載の方法。 18.第2のモノマー成分がポリマー総重量の約99〜約1重量%を構成する請求 項17記載の方法。 19.第2のモノマー成分がポリマー総重量の約90〜約5重量%を構成する請求 項17記載の方法。 20.第2のモノマー成分がポリマー総重量の約90〜約30重量%を構成する請 求項17記載の方法。 21.第3のモノマー成分が (式中、R6は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族環基 又は複素環式基であり; R7は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族基又は複 素環式基であり; R8は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族環基又は複 素環式基であり; R9は水素、C1-C5を含む低級アルキル基であり; R10は水素であり、又はCR2n+1(n=1〜18)及びフェニルからなる群 から選ばれ、R10内の0〜5個のHはCOOH、SO3H、NH3及びそれらの塩 類、F、Cl、Br、I、OH、SH、珪素、低級アルキルエステル、低級アル キルエーテル、及び芳香族環又は複素環式環からなる群から選ばれる置換基によ り置換されていてもよく、但しR9とR10が一緒になって二環式環を形成するこ ともでき; R11は水素、C1-C5を含む低級アルキル基、炭素環式基、芳香族環基又は 複素環式基であり; R12は水素又はC1-C5を含む低級アルキル基であり; R13は水素であり、又はCR2n+1(n=1〜18)及びフェニルからなる群 から選ばれ、R13内の0〜5個のHはCOOH、SO3H、NH3及びそれらの塩 類、F、Cl、Br、I、OH、SH、珪素、低級アルキルエステル、低級アル キルエーテル、及び芳香族環又は複素環式環からなる群から選ばれる置換基によ り置換されていてもよく、但しR12とR13が一緒になって二環式環を形成するこ ともできる。) からなる群から選ばれる少なくとも1つのモノマーである請求項1記載の方法 。 22.第3のモノマー成分がポリマー総重量の約0〜約49重量%を構成する請求 項21記載の方法。 23.ポリマーのモノマー成分がランダム、交互、ブロック又はグラフト配列で存 在する請求項1記載の方法。 24.ポリマーがアイソタクチック、シンジオタクチック及びアタクチックポリマ ー、及びそれらの組み合わせからなる群から選ばれる形態である請求項1記載の 方法。 25.ポリマーがグラフト剤の添加によってグラフト化される請求項16記載の方 法。 26.グラフト剤が式: (式中、R14及びR15は同一又は異なっていて、水素、直鎖状又は分岐鎖状の アルキル及び置換又は未置換のカルボキシル基からなる群から選ばれる。) を有する無水物を含む請求項25記載の方法。 27.グラフト剤が該ポリマーの約1〜50重量%の量で添加される請求項25記 載の方法。 28.グラフト剤が該ポリマーの約1〜25重量%の量で添加される請求項25記 載の方法。 29.グラフト剤が該ポリマーの約1〜15重量%の量で添加される請求項25記 載の方法。 30.ゴルフボールカバー組成物の製造方法であって、 (a)(1)2〜8個の炭素原子を有するオレフィンモノマーを含む第1のモノマー 成分;(2)不飽和カルボン酸に基づく4〜22個の炭素原子を有するアクリレー ト類エステルを含む第2のモノマー成分;及び(3)一酸化炭素、二酸化イオウ、 無水物モノマー、不飽和モノカルボン酸、2〜8個の炭素原子を有するオレフィ ン及びビニルエステル又は4〜21個の炭素原子を有するアルキル酸のビニルエ ーテルからなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマーを含む任意の第3のモ ノマー成分を含むポリマーを形成すること; (b)該ポリマーを入り口及び少なくとも1の追加ゾーンを含むエクストルーダ ーの入り口ゾーンへ導入し; (c)入り口ゾーンで該ポリマーを溶融し及び混合し; (d)溶融ポリマーをエクストルーダー内の追加ゾーンを通過させて; (e)溶融ポリマーが追加ゾーンを通過する時に、該ポリマーの約1〜50%の 範囲の鹸化度を得るように該溶融ポリマーへ十分な量の金属塩基を添加する ことによって混合物を形成し;及び (f)該混合物を鹸化してゴルフボールカバーの製造に使用するのに適合したポ リマー塩を製造すること を含む方法。 31.エクストルーダーが連続して連結した少なくとも2の追加ゾーンを有し、該 金属塩基の一部が各々の追加ゾーンにおいて添加される請求項30記載の方法。 32.請求項1、30又は31のいずれか1項により製造される鹸化ポリマー製品 。 33.請求項1、30又は31のいずれか1項により製造される鹸化ポリマーを含 む1個のゴルフボール。 34.少なくとも1のカバー層及びコアを含むゴルフボールであって、該カバーが 請求項1、30又は31のいずれか1項により製造される鹸化ポリマーを含むゴ ルフボール。 35.さらに2又はそれ以上の外層を有するコアを含む請求項34記載のゴルフボ ール。 36.鹸化ポリマーが少なくとも1の付加的な熱可塑性イオノマーとブレンドされ ている請求項34記載のゴルフボール。 37.鹸化ポリマーが少なくとも1の非イオン性熱可塑性物質とブレンドされてい る請求項34記載のゴルフボール。
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