【発明の詳細な説明】
双方向通信装置のバッテリ内の選択呼出受信機
発明の分野
本発明は、一般に、選択呼出受信機に関し、さらに詳しくは、双方向通信装置
のバッテリ内の選択呼出受信機に関する。
発明の背景
セルラ電話の登場は、双方向携帯通信の新たな幕開けとなった。ただし、セル
ラ電話は携帯双方向通信を行うが、ほとんどの地理的位置においてアクセス可能
であるという利便性のために高い経済的コストをもたらす。さらに、セルラ電話
の利用者は自己のセルラ電話に対するあるいは自己のセルラ電話からのすべての
呼に対してエア・タイム・コストを支払わなければならないので、無差別な呼が
セルラ電話番号の開示を制限したり、あるいは電話をオフして、重要な呼を見逃
すことを防ぐ手立てがない。
この問題を解決する一つの試みとして、セルラ電話と選択呼出受信機(ページ
ャ)とを一体化する試みがあった。一体化されたセルラ電話・選択呼出受信機で
は、利用者は
選択呼出受信機の番号を広く配分し、しかも番号を利用者のセルラ電話に制限で
きる。ページングされたとき、利用者は、自己のセルラ電話でコールバックすべ
きかどうかを、電話番号または添付メッセージから判断できる。この一体化によ
り、セルラ電話および選択呼出受信機は個別の受信回路を有し、そのため両方の
装置は動作できる、すなわち、互いに独立して、あるいは同時に、メッセージを
受信できる。残念ながら、従来のセルラ電話は電源が限られており、通常の動作
状態では、ほとんどの利用者にとって十分長い「通話時間(talk-time)」を提供
できない。バッテリの限られた電源は、セルラ電話を選択呼出受信機と一体化す
ると悪化するが、これは両方の装置がすでに不当に短い「通話時間」しかないバ
ッテリに対して高い要求を課するためである。
双方向通信装置における従来のディスプレイ装置は、通信装置と一体化される
。一般に、これらのディスプレイ装置は、ある時間に表示される情報量を著しく
制限する比較的小さいディスプレイ・スクリーンを与える。このようなディスプ
レイ制限は、一度に利用者に効果的に送信できるデータの量を制限する。これら
のディスプレイはスクロールを多用し、一般にサイズがかなり小さい。セルラ電
話の典型的なディスプレイは、1〜2行の情報しか表示できず、ここで各行は一
般に英数字10個以下に制限される。このサイズのディスプレイは電話番号を表
示するためには十分
かもしれないが、複数の単語の複数行のメッセージを表示するためには不十分で
ある。複数行のメッセージを表示するための現在の技術レベルでは、利用者は一
度に1つまたは2つの単語でメッセージをスクロールする(「バンク(banking)
」ともいう)。これにより、利用者は、メッセージ全体を読むためには、多くの
キーストロークを装置に入力する必要がある(スクロール手順)。メッセージが
「短い」か、あるいは暗号化されない限り、利用者はスクロールを利用せずにメ
ッセージ全体を見ることはできない。利用者に複数のメッセージがある場合、さ
らにキーストロークを必要とするので、さらに時間のかかる作業となる。
また、「バッテリ低下」など単純なことを利用者に通知する場合にも、ディス
プレイは、この情報を小さなディスプレイ上で通知するために、一般にアイコン
を利用してバッテリの状態を表示する。電話機メーカの間でアイコンの標準化は
行われていないので、利用者は自己が利用する各セルラ電話について異なるシン
ボル群を覚えて認識する必要がある。利用者が「非標準的な」アイコンを認識す
ることを必要とせずに、電話が「バッテリ低下」メッセージを単純に表示すれば
、より普遍的に把握されるであろう。
利用者がセルラ電話用のこれらの既存のディスプレイ上でテキスト・メッセー
ジを読みたい場合、利用者はメッセージのうち1〜2個の単語を一般に読んでか
ら、メッセージの次の単語にスクロールすることを強制される。多くの既
存のセルラ電話はテキストでなく数字で利用するために最適化されるので、スク
ロール・キーはない。利用者は、スクロール機能を実行するために、「*」また
は「♯」などの特殊なファンクション・キーを覚えることを強制される。スクロ
ール機能は、音量「アップ」および音量「ダウン」キーなどのファンクション・
キーと関連する場合もある。
ほとんどのセルラ電話での入力は依然としてフル電話キーパッドを有するので
、セルラ電話の設計者がセルラ電話の既存のフォーム・ファクタ内に大きなディ
スプレイを内蔵するための余地はほとんどない。一般大衆が電話キーパッドに馴
染みが極めて深いので、このフォーム・ファクタは続くと思われる。しかし、電
話回路の実際のサイズはさらに小型化すると思われる。あるセルラ製品は、キー
パッドがディスプレイ上に表示され、仮想的なキーパッドを作り出すように、セ
ルラ電話の正面をディスプレイにすることによって、このサイズ制限を克服する
。ただし、この機能により、消費者が慣れ親しんだ電話キーパッドのルック・ア
ンド・フィールはなくなる。
従って、重要な呼出を見逃す可能性を増加したり、セルラ電話のバッテリ寿命
を悪化させずに、セルラ電話への不必要な呼出を防ぐ方法および装置が必要とさ
れる。利用者が最小限のキーストロークおよびスクロールで、メッセージ全体を
読むことを可能にするために、既存のセルラ電話に対して着脱可能に装着すべく
適応可能なように、モジュー
ル形式のディスプレイ装置を提供することが望ましい。セルラ電話とバッテリを
共用する、このようなモジュール形式の装置を提供することがさらに望ましい。
なお、本願は、Barnettらによって1995年2月3日に出願された先行出願
第08/383,333号”CELLULAR TELEPHONE BATT
ERY HAVING A SELECTIVE CALL RECEIVER
”およびMaloneらによって1995年1月31日に出願された先行出願第08
/381,053号”DISPLAY MODULE FOR USE WIT
H A TWO-WAY COMMUNICATION DEVICE”の一部
継続出願である。
図面の簡単な説明
第1図および第2図は、従来技術によるセルラ電話用の二種類のバッテリの斜
視図である。
第3図は、本発明の好適な実施例による選択呼出受信機を有するバッテリを具
備するセルラ電話の斜視図である。
第4図は、第3図によるセルラ電話から取り外されたバッテリの斜視図である
。
第5図は、本発明の第2実施例によるセルラ電話から取り外された選択呼出受
信機を含むバッテリの斜視図である。
第6図は、本発明の第3実施例によるセルラ電話から取り外された選択呼出受
信機を含むバッテリの斜視図である。
第7図は、本発明の好適な実施例によるセルラ電話およびバッテリに結合され
た選択呼出受信機の電気ブロック図である。
第8図は、セルラ電話に装着された、本発明の第4実施例による着脱可能なモ
ジュールの斜視図である。
第9図は、第8図の分解図である。
第10図は、第9図の反転図である。
第11図は、第8図の分解平面図である。
第12図は、第8図の平面図である。
好適な実施例の説明
第1図および第2図は、従来のバッテリ、例えば、モトローラMICROTA
Cセルラ電話の2つの斜視図を示す。第1図に示すバッテリは、「通話時間」が
短いバッテリ・サイズを示し、第2図に示すバッテリは、「通話時間」が長いバ
ッテリ・サイズを示す。周知なように、セルラ電話は、バッテリをセルラ電話の
背部にスライド式に着脱することによって、第1図および第2図に示すいずれの
バッテリにも装着できる。
第3図を参照して、本発明の好適な実施例による選択呼出受信機からなるバッ
テリを有するセルラ電話を示す。一体型セルラ電話300は、ハウジング302
と、セルラ電話300に対する通信を送受信するための伸縮アンテナ
(retractable antenna)304とを有する。バッテリ306は、電力をセルラ電
話に供給するため、ハウジング302に機械的かつ電気的に結合される。バッテ
リ306の外面(またはハウジング)308は、バッテリ306内に収容される
選択呼出受信機のハウジングを同様に形成(あるいは構成)する。バッテリ30
6のハウジング308内に収容される電源は、バッテリ306内に収容される選
択呼出受信機を含むセルラ電話300に電力を供給する。第1図および第2図に
示すバッテリの外部寸法を増加せずに、第1図の電源は、例えば、第2図のハウ
ジング内で利用でき、選択呼出受信機を第2図と同じサイズのバッテリに内蔵す
るための十分なスペースを提供できる。ディスプレイ310は、以下で詳しく説
明する、選択呼出受信機またはセルラ電話によって受信されたメッセージを表示
するため、バッテリ306のハウジング308上に配置され、かつ一体的に結合
される。バッテリ306のハウジング308に結合された制御ボタン312は、
利用者が選択呼出受信機を制御し、またメッセージを格納,呼出および破棄する
ことにより、選択呼出受信機によって受信されたメッセージを処理することを可
能にする。バッテリ306は、バッテリ306を外部チャージャ(図示せず)に
結合するための接続314をさらに含んで構成される。バッテリ306をセルラ
電話のハウジング302からロック解除して、バッテリ306をセルラ電話から
切り離し、取り外せるように
するため、解除ボタン316はバッテリ306上に設けられる。
第4図は、第3図によるセルラ電話から切り離され、取り外されたバッテリの
斜視図を示す。バッテリ306は、別のセットのインタロック用レールを有する
機械的インタフェース402と、セルラ電話をバッテリ306に結合・接続する
ための圧力コンタクトからなる電気インタフェースとによって構成される。バッ
テリ306がセルラ電話に結合・接続されると、セルラ電話は選択呼出受信機か
ら独立して動作する。従って、選択呼出受信機がページ(選択呼出メッセージ)
を受信中に、セルラ電話は利用可能である。さらに、セルラ電話がオフされても
、選択呼出受信機は選択呼出メッセージを受信できる。
第4図に示すように、バッテリ306はセルラ電話から取り外すことができ、
それにより選択呼出受信機を選択呼出メッセージの受信が完全にできる状態にし
たまま、セルラ電話をディセーブルできる。このように、セルラ電話のバッテリ
306は、切り離されても、セルラ電話バッテリ306の電源によって給電され
る独立した選択呼出受信機として動作する。バッテリのハウジング308は、選
択呼出受信機のハウジング・エンクロージャ308を形成する。
第5図を参照して、本発明の第2実施例による、選択呼出受信機を含むセルラ
電話から取り外されたバッテリの斜視図を示す。第2実施例によるバッテリ50
0は、選択呼
出受信機のバックアップ電力を供給するための二次バッテリ726(第7図)に
アクセスするバッテリ・ドア502によって構成される。
第6図を参照して、本発明の第3実施例による、選択呼出受信機を有するセル
ラ電話から取り外されたバッテリの斜視図を示す。バッテリ600は、バッテリ
のハウジング・エンクロージャ308の機械的インタフェースに結合されたベル
ト・クリップ602を具備して示される。ベルト・クリップ602は、バッテリ
306の機械的インタフェース402と同様な機械的インタフェース604によ
って構成されるが、ベルト・クリップ602をバッテリのハウジング308に装
着するためにバッテリ306の機械的インタフェース402に嵌合できる。機械
的インタフェース604は、同様にスライド式結合を有するバッテリの機械的イ
ンタフェース402を介して、ベルト・クリップ602をバッテリにスライド式
に結合することを可能にするスライド式結合によって構成される。動作的には、
ベルト・クリップは、矢印606によって示されるようにスライドすることによ
ってバッテリに装着される。バッテリ308は、ハウジング308内に収容され
た選択呼出受信機に電力を供給し、バッテリが選択呼出受信機から切り離されて
も、選択呼出受信機が機能することを可能にする。従って、バッテリ306は、
セルラ電話から取り外されると、セルラ電話から分離して独立したユニットとし
て携帯できる。
このように、選択呼出受信機を含むセルラ電話のバッテリは、セルラ電話から
切り離して個別に携帯できる。選択呼出受信機は、セルラ電話がオフされても機
能できる。これにより、利用者は、選択呼出受信機で受信されるメッセージに対
して利用者が与える優先度に応じて、いつページに応答するかを判断できる。さ
らに、利用者の携帯電話が盗まれる可能性が高いと利用者が判断した場合、利用
者はセルラ電話をバッテリから切り離すことができる。そうすると、セルラ電話
を安全な場所に残して、バッテリをベルト・クリップ602に接続し、選択呼出
受信機として携帯でき、そのため利用者は自己のセルラ電話の安全性を損なわず
に常に通信できる。
第7図を参照して、本発明によるバッテリに結合された選択呼出受信機および
セルラ電話の電気ブロック図を示す。セルラ電話702は、双方向通信回路70
2と、セルラ電話(または携帯装置)のバッテリ704に結合するための機械的
インタフェース(上で説明済み)とによって構成される。バッテリ(電源)70
4は、好ましくは、選択呼出受信機および追加回路を内蔵するための十分なスペ
ースを与えるため、第1図で示したバッテリ内に収容できるサイズからなる。バ
ッテリ・ハウジングは、上記のように、バッテリをセルラ電話702に機械的か
つ電気的に結合することを可能にする同様な機械的インタフェースを有する。周
知なように、セルラ電話702用のバッテリ704は、セ
ルラ電話702を給電するために6ボルトを供給でき、また選択呼出受信機の一
般的なバッテリは、1.5ボルトを供給できる。従って、セルラ電話702と選
択呼出受信機との間に結合されたレギュレータ706は、バッテリ704からの
6ボルト(電圧)電源を、選択呼出受信機710に電力を供給するための1.5
ボルト電源に調整する。あるいは、バッテリ704は複数のセルによって構成さ
れるので、所望の1.5ボルトは、所要の電圧を得るため複数のセルのうちの必
要な数のセルに結合することによって得ることができる。選択呼出受信機710
,バッテリ704およびレギュレータ706は、バッテリ・ハウジング内で互い
に結合される(708)。
セルラ電話702の双方向通信回路は、バッテリ704に結合されると、アン
テナ304を介して電話呼出を発信および受信できる。選択呼出受信機710は
、レギュレータからの出力に接続され、レギュレータ706は、必要な1.5ボ
ルト電源を選択呼出受信機710に供給する。選択呼出受信機710は、選択呼
出受信機710に宛てられたメッセージを受信するために受信機714に結合さ
れたアンテナ712によって構成される。デコーダ/コントローラ716は、受
信メッセージを復号し、メモリ720に格納された復号メッセージを処理する。
メッセージを受信すると、報知器718は受信メッセージを利用者に報知し、こ
の受信メッセージはメモリ720に格納したり、あるい
はディスプレイ722上で表示できる。あるいは、選択呼出受信機は、当業者に
周知な方法によって、二次バッテリ726、例えば、単四電池に結合され、選択
呼出受信機710を給電するための1.5ボルトを生成する。オプションのスイ
ッチ724は、選択呼出受信機を二次バッテリ726に自動的にあるいは手動で
接続・切断する。従って、バッテリ704が1.5ボルト以下に放電すると、二
次(バックアップ)バッテリ726はバックアップ電源を選択呼出受信機に供給
する。あるいは、選択呼出受信機は、当業者に周知なプラグイン・コネクタ73
0,732によって示されるプラグイン・モジュールとしてバッテリに装着でき
、バッテリを充電する際に、選択呼出受信機回路を取り外して交換できる。
図示のように、セルラ電話702および選択呼出受信機710はバッテリ70
4を共用するため、両方の装置は互いに独立して動作するので、セルラ電話70
2および選択呼出受信機710は同時にかつ互いに独立して利用できる。
一般に、セルラ電話は、選択呼出受信機よりも限られたカバー・エリア(cover
age area)を有し、セルラ電話の1分当たりの料金は、選択呼出受信機の毎月の
料金に比べると高い。従って、選択呼出受信機をセルラ電話のバッテリに内蔵す
ることによって、バッテリがセルラ電話を動作するための電圧レベル以下に放電
したときに、バッテリをセルラ電話から切り離して、ページを受信可能な独立し
たユ
ニットとして携帯できる。このように、バッテリがセルラ電話を動作するために
必要な電圧レベル以下に放電すると、バッテリをセルラ電話から切り離しても、
選択呼出受信機として独立して動作できる。さらに、セルラ電話を切り離すと、
バッテリの電流消費は低減され、それにより選択呼出受信機のバッテリ寿命を増
加する。従って、セルラ・バッテリは6ボルト・バッテリであり、選択呼出受信
機は1.5ボルトしか必要としないので、セルラ電話のバッテリに収容される選
択呼出受信機は、延長されたバッテリ寿命を有する。そのため、セルラ電話が動
作電圧レベル以下にバッテリを放電しても、1.5ボルトしか必要としない選択
呼出受信機は依然として長い間動作できる。
従って、選択呼出受信機は、セルラ電話がオフのときにページを受信できるの
で、無差別な呼出を避けるため、セルラ電話をオフ位置で携帯できる。そのため
、利用者はどの呼出に返送するかを、番号またはメッセージから判断できる。さ
らに、バッテリがセルラ電話を動作するための電圧レベル以下に放電すると、セ
ルラ電話をバッテリから切り離して、セルラ・バッテリ/選択呼出受信機を利用
者に固定するためにベルト・クリップをバッテリに装着した状態で、セルラ電話
を安全な場所に残すことができるため、この一体型セルラ/選択呼出受信機は、
潜在的な安全対策を提供する。
要するに、セルラ電話を給電するためのバッテリは、選
択呼出受信と、選択呼出受信機を給電するバッテリの電圧を調整するために選択
呼出受信機に結合されたレギュレータと、セルラ電話からバッテリをスライド式
に切り離すためのスライド式結合とによって構成される。また、バッテリは、セ
ルラ電話から切り離されたときに、選択呼出受信機に電力を供給する。ベルト・
クリップはバッテリに結合して、選択呼出受信機をセルラ電話から独立して携帯
することを可能にし、バッテリ内に収容された二次バッテリ(バックアップ・バ
ッテリ)は、選択呼出受信機のバックアップ電源を供給する。また、バッテリの
ハウジングは、バッテリ内に選択呼出受信機を収容する。ハウジングは、選択呼
出受信機またはセルラ電話によって受信されたメッセージを表示するために外面
に結合されたディスプレイをさらに含んで構成される。
双方向通信装置と用いるための着脱可能なモジュールは、双方向通信装置によ
って受信または送信される情報を表示するディスプレイ・スクリーンと、ディス
プレイ・スクリーンに動作可能に接続され、双方向通信装置に電気接続するため
に適応された電気コネクタとによって構成され、着脱可能なモジュールは双方向
通信装置に着脱可能に装着すべく適応される。
第8図を参照して、好ましくは、双方向通信装置12と用いるための選択呼出
受信機によって構成される着脱可能なモジュール10を示す。着脱可能なモジュ
ール10は、
好ましくは、第7図を参照して説明した選択呼出受信機を含む。あるいは、着脱
可能なモジュール10は、双方向通信装置12および選択呼出受信機によって受
信または送信される情報を表示するディスプレイ・スクリーン14を含む。双方
向通信装置12は、好ましくは、図示のようにセルラ電話である。ただし、装置
12は、陸線電話回路用のモデム,セルラ・モデム,コードレス電話,専用移動
無線機(SMR:specialized mobile radio),パーソナル通信システム(PC
S)装置またはパーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)など、別の種類
の双方向通信装置でもよい。
また、着脱可能なモジュール10は、好ましくは、追加機器(図示せず)を着
脱可能なモジュール10に動作可能に装着するための電気インタフェース16,
18を含み、それにより着脱可能なモジュール10および通信装置12の機能を
向上させる。電気インタフェース16,18は、好ましくは、図示のRS−23
2インタフェースおよび赤外線インタフェースであるが、第9図に示すコネクタ
30の複製など、所望の追加機器を可能にするために必要な他のインタフェース
または接続でもよい。追加機器(リモート装置)には、プリンタ,ファックス装
置,PDA,パーソナル・コンピュータまたは通信装置12を介してデータを送
信,受信または処理するための他の装置などの装置が含まれる。エネルギ源モジ
ュールまたはバッテリ22を充
電するための標準的な接続20も設けられる。制御ボタン24は、選択呼出受信
機の電源ボタンを含み、また受信したページング・メッセージまたは双方向メッ
セージを表示するためのスクロールまたはメニュー・オプションなどの他の機能
を提供する。ボタン24は、スクリーン14上のタッチパッドとしてディスプレ
イ上に表示または設けることができ、あるいはディスプレイ14上の仮想ボタン
として実施できる。
第9図からもっともよくわかるように、着脱可能なモジュール10は、本体部
分26およびテール部分28を含む。テール部分28は、外部からアクセス可能
な電気コネクタ30を介して通信装置12に装着することを可能にするため、エ
ネルギ源(バッテリ)22を超えて延在するように構成される。当業者であれば
、着脱可能なモジュール10の構成は、エネルギ源22および通信装置12の物
理的構成、ならびに電気コネクタ30の位置に依存することが理解される。この
モジュール構成は、着脱可能なモジュールを他の整合性のあるエネルギ源22お
よび通信装置12に容易に装着できるという利点を提供する。
さらに、選択呼出受信機を含む着脱可能なモジュール10および通信装置12
は、好ましくは、接続20,34に接触する接続32を介して、同じエネルギ源
22によって給電される。外部接続32を介して着脱可能なモジュール10を給
電することにより、エネルギ源22は、選択呼出
受信機を有する着脱可能なモジュール10および通信装置12の両方を給電する
ためにより効率的に利用できる。エネルギ源22は、着脱可能なモジュール10
および通信装置12の両方に着脱可能に装着するように適応でき、あるいは着脱
可能なモジュール10は、単純に通信装置12(図示せず)に直接装着できる。
第10図および第11図を参照して、着脱可能なモジュール10に動作可能に
装着され、電気コネクタ30を介して通信装置12に電気接続するために適応さ
れた電気コネクタ36を示す。コネクタ30,36は、着脱可能なモジュール1
0と通信装置12との間の電気インタフェースとなり、また装置12に対するモ
ジュール10の装着を向上させる。
第12図は、互いに相互接続された着脱可能なモジュール10,エネルギ源2
2および通信装置12を示す側面図である。着脱可能なモジュール10は、コン
パクトですっきりした設計であり、着脱可能なモジュール10を通信装置12に
装着でき、選択呼出受信機を有する着脱可能なモジュール10が最小限のスペー
スしか占めず、しかもディスプレイ・スクリーン14のサイズを通信装置12の
フォーム・ファクタまで最大限にすることが第12図からわかる。
第8図に示すディスプレイ・スクリーン14上に表示されるテキストだけでな
く、スクリーン14はテキスト,グラフィックスまたはアイコンの形式で情報を
表示できる。着脱可能なモジュール10によって提供される可能な用途
の部分的なリストには,送信および終了機能,バックライト,着信メッセージま
たは着呼インジケータ,ボイス・メール,コールID(caller ID),メモリ・
フル・インジケータ,音声およびベル音量調整,リダイアル(last number redia
l),バッテリ・メータ,信号強度インジケータ,電話ロック/ロック解除インジ
ケータ,無サービス・インジケータ,使用中インジケータ,ローム(roam)インジ
ケータ,ホームまたはノンホーム・タイプ・システム,非標準プログラム済みオ
プション・インジケータ,システム・ビジー・インジケータ,システム登録,カ
スタマ・サービス番号,時間/日付機能,ロック・メッセージ機能および通信装
置12の電話番号または多重電話番号の表示が含まれる。従って、着脱可能なモ
ジュール10を既存の双方向通信装置12に装着することによって、利用者に提
供される利便性およびサービスは大幅に向上できる。
着脱可能なモジュール10は、コネクタ36においてセルラ電話12と電気接
続を確立する。着脱可能なモジュールは、セルラ電話12と整合性がある標準的
なあるいは修正されたバッテリ・パック22に装着する。明らかに、セルラ電話
12は、厳密にセルラ電話として動作するために着脱可能なモジュール10がな
くても、標準構成で利用できる。
上記のように、着脱可能なモジュール10は、バッテリ22の接続32を介し
て給電できる。これによりバッテリ
22は、セルラ電話12と、選択呼出受信機を有する着脱可能なモジュール10
の両方に対して同時に電力を供給できる。
通信装置12に対する適切な電気接続を確立することにより、着脱可能なモジ
ュール10は、装置12によってサポートされる全ての機能にアクセスでき、あ
るいは着脱可能なモジュール内の選択呼出受信機用のディスプレイとして独立し
て機能できる。これは、ディスプレイの小さなサイズのために通常利用できない
ようなセルラ電話の機能を利用者が利用できるようにするので、高度な動作を可
能にする。さらに、セルラ電話12と通信する装置は、利用者が必要とする装置
ステータスや他の情報を表示するためにより大きなディスプレイ・スクリーン1
4を利用できる。また、この大きなディスプレイ14では、メッセージを読むた
めに別の装置をセルラ電話に装着する必要なく、セルラ電話診断メッセージを表
示できる。
以上、本発明の特定の実施例について図説してきた。更なる修正および改善は
、当業者に想起される。このような修正には、着脱可能なモジュール10を制御
するために追加電気インタフェースまたは異なる種類のボタンを設けることが含
まれる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),CA,CN,JP,KR,M
X,SG
(72)発明者 カテリ,アンソニー・ウェイン
アメリカ合衆国フロリダ州ランタナ、ジュ
リア・ハイツ1001
(72)発明者 ハイダー,フェイサル・アサド
アメリカ合衆国フロリダ州レイク・ワー
ス、ミシガン・アイスル・ロード7362
(72)発明者 マックマレイ,チャールス・ロス
アメリカ合衆国フロリダ州ボイントン・ビ
ーチ、サウス・モントレイ・サークル1005
(72)発明者 ディニーン,ジェームス・ヨセフ
アメリカ合衆国イリノイ州マックヘンリ
ー、ノース・ベニントン・レーン2480
(72)発明者 マローン,ジェームス・イー
アメリカ合衆国イリノイ州バーリントン、
サリー・レーン160
(72)発明者 シェン,ツン−ウェン
アメリカ合衆国イリノイ州インバーネス、
ギャロウェイ・ドライブ1729
(72)発明者 ボンク,ジェイ・エイ
アメリカ合衆国イリノイ州バッファロー・
グローブ、チェスナット・コート・ウエス
ト34
(72)発明者 フォン,ロジャー
アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ、ナンバ
ー202、ノース・ポウリナ・ストリート
1737