JPH11500343A - 聴覚保護手段 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 聴覚保護手段（１）は弾性降伏自在な形状のバンド（２）を含み、バンド（２）は２つの端部（４）を有し、端部（４）はユーザの耳近傍のユーザの頭部に隣接して設けられている。耳珠曲げパッド（８）は各バンド端部（４）に設けられ、パッド（８）は対向し、パッド（８）の間に間隔が設けられ、バンド端部（４）は、パッド（８）をユーザの耳珠に付けるため広がって離れていなければならない。バンド（２）の弾性は、バンド端部（４）が広がって離れるとき、復元力を生じさせ、復元力によって、ユーザの耳珠はパッド（８）によって曲げられ、パッド（８）は、それぞれ、ユーザの耳道を覆う。

Description

【発明の詳細な説明】 聴覚保護手段 技術分野 本発明は、聴神経に損傷を与えたり苦痛または不快感を催す雑音から人を保護 する手段に関する。 背景技術 上記の目的を達成する手段を提供する考えは新しくない。様々な形態の「聴覚 保護装置」はすでに用いられている。用いられる装置の範囲の両極として、耳全 体を覆う耳あてと、聴覚領域に繋がる耳道に押し込まれるように適用される耳栓 とがある。これらの聴覚保護手段はともに欠点がある。 耳あての場合、不快感をもたらす要因がある。耳あて装着者の耳は冷気から完 全に遮断されているので、その結果、耳は非常に暑くなってしまう。これは、装 着者にとって非常に不快であり、形態は異なるが耳あてによって弱められた雑音 に起因する不快感とほぼ同程度の不快感を催す。耳栓の場合、耳道に押し込まれ るものと同様に、耳栓の使用に関連する危険性がある。快適さおよび消音を達成 するため調整を行う問題がある。また、ある目的で短時間の間通常通りに音を聞 く必要がある場合、耳栓の取り外しおよび交換を行う問題がある。 発明の目的 本発明の目的は、各耳の耳道をほぼ閉じて空気を振動させる音に対する鋭敏な 内耳聴覚機構への接近を制限する装着装置を提供することによって、上記の問題 を解消することである。これは、装着者の耳珠を曲げることによって行われ、耳 珠は、それぞれ、隣接する耳道の入口の上にある。 発明の概要 聴覚保護手段は、ユーザの頭部の一部を囲むような形状のバンドを含み、前記 バンドは２つの端部を有し、それぞれの端部は、前記保護手段の使用時、ユーザ の耳近傍のユーザの頭部に隣接して設けられ、前記バンドは弾性的に降伏自在な ので、バンド端部は離れることができ、前記手段は各バンド端部上に耳珠曲げパ ッドを含み、前記パッドは対向して離れて配置され、前記パッドを前記保護手段 のユーザの耳珠に係合するため、前記バンドは弾性降伏する必要があり、弾性降 伏するとき、十分な復元力が生じ、ユーザの耳珠を曲げることを特徴とする。 例を挙げて、以下に、上記の２つの実施の形態を、図面を参照してより十分に 説明する。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の聴覚保護手段の一形態の正面図である。 図２は、保護手段のパッドとパッド取り付けバンドとの接続を示す部分拡大図 である。 図３は、パッドとバンドの接続の別の形態を示す図２に類似の図である。 図４は、目保護手段を備える本発明に係る聴覚保護手段の平面図である。 図５は、仮の輪郭で示されたユーザの額、鼻および耳とともに図５の聴覚保護 手段の側面図である。 図６は、図５の保護手段で用いられるようなパッドの好適な形態の拡大正面図 である。 実施の形態 図１に示すように、符号１で示される聴覚保護手段１はヘッドバンド２を備え 、ヘッドバンド２は湾曲した中央部３を有し、中央部３はユーザの頭部の一部を 囲む。バンドは端部４で終わる。ヘッドバンド２の材料は十分に強く、使用中に 端部４をむりやり離そうとする力が加わっても、図示の形状をほぼ維持する。ヘ ッドバンドは完全に硬質ではないが、固有の弾性を有し、ヘッドバンドは加えら れた力に弾性降伏できることが想定される。 必要な特性は、いくつかの方法、例えば、ヘッドバンドを肉厚パネルの材料で 作り適当な幅を持たせることによって得られる。また、ヘッドバンドは薄い材料 で作り、ヘッドバンドの長さだけ伸長する外部強化リブを備えることができる。 各アーム４には開口部５が設けられている。開口部は、以下に示すように、穴 または溝でもよい。各開口部５に、曲げパッド組立部品６が取り付けられている 。各組立部品６は心棒７を含み、心棒７はパッドヘッド８を備える。 図２に示されるように、心棒７は、図示のとおり、おねじにねじ切りされてい る。開口部５はうね９を備える溝の形状をし、うね９は心棒７のねじのねじ山の 間にある谷に係合する。この構成では、曲げパッド組立部品６は「ねじ込まれ」 出たり入ったりでき、装着者の耳珠に圧力を加えるとともに、様々な装着者の頭 部の幅の違いに適応できる。この構成は、また、組立部品６を上下に移動させ、 様々な装着者の頭蓋頂部と耳珠との間の寸法の距離の変化に適応させるようにす る。この構成によって、特に、各装着者の頭蓋頂部と耳珠との間の寸法の違いに 適応できる。 上下動自在の溝が説明されているが、これは改良例かつ好適例である。開口部 ５をねじ切り穴にするだけで、組立部品６のねじ込み心棒７は受容されるのが理 解されるであろう。心棒７を簡単に組立部品６に挿入するため、心棒７の端部１ １をテーパ状にしてもよい。 組立部品６の心棒７が強靭な弾性材料からなるのは明らかであり、プラスチッ クが好適であることは想定される。また、開口部５と心棒７とのねじ部分の係合 は、開口部５および心棒７が強固に摩擦嵌合するように構成され、場合によって は、嵌合によって心棒７の変形は避けられない。 各心棒７の内端にはパッドヘッド８が設けられ、パッドヘッド８は装置装着者 の耳珠上に置かれ、耳道に入らない寸法である。パッド８のドーム状の接触面１ ２の断面は、凸状パッド部が常に適所に位置し、パッド部が埋め込まれた耳の耳 珠に係合するような形状になっている。パッド８は弾性であるが強固な材料から なるのが好ましく、ユーザを快適にし、衛生学的特性を有し、例えば、撥水性独 立気泡プラスチック製で洗浄できるようにする。 図３は、本発明の別の形態を示し、心棒７はねじで取り付けられていないが、 圧力がかかると変形できる材料からなる。この構成において、心棒７のテーパ状 ノーズ１３は開口部５に挿入され、図３において、開口部５は丸穴であり、ねじ 切りされていてもねじ切りされていなくてもよい。心棒７は穴５を貫通し、それ にともない、心棒７はほぼ変形し、心棒７が所望の位置に到達するまで、心棒７ は直線移動または回転移動する。変形の程度は、心棒７が、穴５の端縁と心棒７ との係合、すなわち、穴５から突出する場所、または、心棒７と穴５の内径との 摩擦によって、穴５がねじ切りされた場合摩擦が増して、選択位置に保持される 程度である。 上記の本発明の第１の形態は、ヘッドバンドに適用されるような本発明の好適 な実施の形態であり、本明細書に開示される本発明の概念から逸脱することなく 、上記構成部品および構成部品の相互作用の詳細について変更できることは理解 されるであろう。一例として、調整自在であることを必要とするパッドは１つだ けである。別の構成において、位置決めパッドは部材３に取り付けられ、部材３ は装置ユーザの頭部に取り付けられ、頭部に取り付けられた装置を容易に保持す る手段を供給する。これによって、例えば、ユーザの頭部が突然動いた場合に生 じる、ユーザ頭部に付けられた装置に関連して部材３が移動する傾向を解消する 。 本装置の別の変形例として、パッド８を大きくして、パッド８と装置装着者の 耳との間の支持面を大きくすることができる。 本装置の外観の向上を図った本装置のさらに別の変形例として、装飾キャップ が、アーム４から突起している心棒７の端部に取り付けられる。さらに、提案さ れているように、凹凸のない断面を設けて、心棒７のキャップの突起端部の外観 を美しくすることによって、心棒の端部が衣類または外部のもの、例えば、装置 着用時、着用した装置が接触する布にひっかかる恐れがなくなる。 図４および図６に示される本発明の第２の実施の形態は、第１の実施の形態の 特徴と目保護部の追加的特徴を組み合わせている。聴覚保護手段の目保護部はプ ラスチックフレーム１４からなり、プラスチックフレーム１４は、暗色で強靭な プラスチックレンズ１５および側窓１６を支持する。フレーム１４は逆の形状の ブリッジ部品からなり、ブリッジ部品はユーザの鼻１７にまたがる。フレーム１ ４は鼻パッド１８を含みまたは有し、鼻パッド１８は鼻の上に載せられ、目保護 部を支持する。 他の実施の形態において、目保護部は他の形状でもよい。例えば、目保護部は 一続きのもの、いわゆる広角の透明プラスチックゴーグルからなり、ゴーグルは 自立型でも自立型でなくてもよい。すなわち、ゴーグルはフレームを備えず一体 型のブリッジ部品を備え、側窓を備えなくてもよいし、不透明な要素を代用して もよい。レンズは必ずしも暗色でなくてもよい。 ヒンジ１９は目保護部の外縁に備えられ、伸長した側アーム２０はヒンジで接 続される。各後アーム部２０の後端方向に、弾性パッド２１が取り付けられてい る。パッド２１は、それぞれ、ドーム状のヘッド２２を含み、ヘッド２２は半球 形であるのが好ましく、シャンク２３を備え、シャンク２３はアーム２０に取り 付けられている。 パッドシャンク２３は、アーム２０の溝２４に固定されるとともに溝２４に沿 って移動自在になるように好適な方法で適応される。一例として、図６に示され るように、パッドシャンク２３は肩部２４を含み、肩部２４は、アーム２０の内 面、溝２４の幅とほぼ同じ直径の軸部２５および軸２５より直径が大きい外部ボ スフランジを押圧する。肩部２４とフランジ２６の間隔は、アーム２０の厚さと ほぼ同じであるか、若干小さい。 フランジ２６は、力が加えられたとき、フランジ２６が変形するとともに溝２ ４を貫通できるように形状および寸法が決められる。フランジ２６が溝２４を貫 通した後、フランジ２６は伸長し、アーム２０は肩部２４とフランジ２６との対 向面の間で把持される。パッドが溝２４に沿って移動するのを妨げないように、 肩部２４およびフランジ２６をアーム２０に把持するとともにパッド軸２５を溝 ２４に適切な嵌合をするが、パッドが移動する位置にパッドを保持するには十分 である。 理解されるように、パッドの位置調整は、あらゆるユーザの耳および鼻の相対 的位置決めが変化するので、必要とされる。 パッドヘッド２２は、ユーザの耳のそれぞれの耳珠を押圧するとともに耳珠を 押し下げるような形状にし、それによって、耳道の入口からの音を非常に効果的 に排除する。 フレーム１４と側アーム２０との間のヒンジによる接続１９は、それぞれ、移 動制限停止手段を備え、この手段は、アーム２０の後端でアーム２０が広がって 離れるのを制限する。使用時、アーム２０およびフレーム１４からなるバンドは 、ユーザが加える拡張力に対して弾性的に降伏し、聴覚保護手段を耳珠上のパッ ド２１で正確な位置決めを行う。弾性降伏によって復元力が生じ、復元力は十分 な圧力とともにパッド２１をユーザの耳珠に対して保持し、耳珠が曲がる。 本実施の形態のバンド固有の弾性が与える復元力を補うため、パッド装置を変 形して、パッド装置をアーム２０に対して軸方向に調整自在にすることができる 。このような構成において、フランジ２６は備えられず、軸２５は溝２４の内面 のうねに弾性的に係合し、軸２５は溝２４に「ねじ込まれ」、パッドヘッド２２ は互いに接近したり遠ざかる。上記実施の形態の変形において、本発明の第１の 実施の形態を参照して記載され図２に示されるような方法で、軸２５はねじ込ま れ、溝２４の内面のねじのうねに係合する。 第２の実施の形態は損傷を与える作用から目を保護するように説明されている が、本発明によると、レンズを不透明にして光を目から遮断する。人が暗くない 環境で睡眠するのを容易にするように用いられる。代替として、このような例に おいて、概略説明されるような保護装置をレンズ用軟質ライナまたは成形ライナ に嵌合し、装着者の睡眠を妨げるような不快感を与えることなく、光を装着者の 目から遮断してもよい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＵ，ＣＡ，ＪＰ，Ｋ Ｒ，ＮＺ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ユーザの頭部の一部を囲むような形状のバンドを含み、前記バンドは２つの 端部を有し、それぞれの端部は、使用時ユーザの耳近傍のユーザの頭部に隣接す るように位置し、前記バンド端部が離れることができるように前記バンドは弾性 的に降伏自在であり、各バンド端部は耳珠曲げパッドを有し、前記パッドは対向 して離れて配置され、前記パッドをユーザの耳珠に係合するため、前記バンドは 弾性降伏するものであり、弾性降伏するとき十分な復元力が生じて、前記パッド がユーザの耳珠を曲げることを特徴とする聴覚保護手段。 ２．前記パッドの少なくとも１つは調整自在であり、パッドの間隔を変化させる ことができることを特徴とする請求項１記載の聴覚保護手段。 ３．前記バンドは分割されるとともに、ユーザの顔幅にまたがる目保護部を含み 、前記目保護部は、ユーザの鼻にかけられる中央ブリッジを有し、２本の側アー ムはそれぞれ目保護部の外縁から伸長するとともに前記バンドの前記端部を含む ことを特徴とする請求項１記載の聴覚保護手段。 ４．前記目保護部は強化透明レンズを含むことを特徴とする請求項３記載の聴覚 保護手段。 ５．前記目保護部は不透明レンズを含むことを特徴とする請求項３記載の聴覚保 護手段。 ６．耳珠曲げパッドは、それぞれ、前記バンド端部の開口部にねじ込まれた曲げ パッドの心棒を介してバンド端部に取り付けられていることを特徴とする請求項 １記載の聴覚保護手段。 ７．耳珠曲げパッドは、それぞれ、おねじにねじ切りされた取り付け心棒を有し 、曲げパッドのねじ切り心棒は、バンド端部で対応する形状の開口部に係合して いることを特徴とする請求項１記載の聴覚保護手段。 ８．バンド端部の開口部は、バンドの長手方向に延長することを特徴とする請求 項７記載の聴覚保護手段。 ９．耳珠曲げパッドは、それぞれ、曲げパッドの心棒を介してバンド端部に取り 付けられ、心棒は変形自在であるとともに、前記バンド端部の開口部に接触嵌合 することを特徴とする請求項１記載の聴覚保護手段。 １０．前記耳珠曲げパッドは、それぞれ、取り付けスピンドルを含み、該スピン ドルは、それぞれ、バンド端部の溝に摺動自在に取り付けられていることを特徴 とする請求項３ないし５のいずれかに記載の聴覚保護手段。