JPH11500144A - アセチルコリンエラスターゼのインヒビターである新規な多環式アミノピリジン化合物、それらの製造方法およびそれらの使用 - Google Patents

アセチルコリンエラスターゼのインヒビターである新規な多環式アミノピリジン化合物、それらの製造方法およびそれらの使用

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JPH11500144A JP9514739A JP51473997A JPH11500144A JP H11500144 A JPH11500144 A JP H11500144A JP 9514739 A JP9514739 A JP 9514739A JP 51473997 A JP51473997 A JP 51473997A JP H11500144 A JPH11500144 A JP H11500144A
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ラスコルス,ホアン コントレラス
フォルネール,モントセラート スィモン
カルドネル,ホルディ モラール
アチャブ,ラチドゥ アール
サンチョ,アルベルト バディア
ディエス,ホセプ アーラディ バニョス
マリア ビバス,ヌリア
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メディケム,ソシエダ アノニマ
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Abstract

(57)【要約】 アセチルコリンエラスターゼのインヒビターとして新規な多環式アミノピリジン化合物、それらの製造方法およびそれらの利用。多環式アミノピリジン化合物は式(I)を有し、式中、種々の基は本発明の説明の中に示された意味を有する。前記化合物の製造方法は、一般式(II)を有するケトンを一般式(III)を有するアミノニトリルと反応させ、そして、必要に応じて、式(I)の化合物をアルキル化、アラルキル化またはアシル化するか、または対応するケトン前駆体を還元することを特徴とする。一般式(I)を有する化合物は、記憶障害、例えば、老人性痴呆またはアルツハイマー病に対して有効な薬剤の製造のために特に適当である。

Description

【発明の詳細な説明】 アセチルコリンエラスターゼのインヒビターである新規な多環式アミノピリジン 化合物、それらの製造方法およびそれらの使用 技術分野 本発明は、いくつかの新規な多環式アミノピリジン化合物およびそれらの薬学 上許容される塩に関し、これらの化合物および塩は酵素アセチルコリンエラスタ ーゼのインヒビターであり、中枢神経系における神経伝達物質アセチルコリンの レベルを増加することができる薬剤が適用される記憶障害、例えば、老人性痴呆 またはアルツハイマー病の治療において治療的有益性を有する。 Hershenson,et al.,J.Med.Chem.29,1125-1130(1986)は、アセチルコ リンのレベルがアルツハイマー病の患者の脳において減少することを報告し、そ して酵素アセチルコリンエラスターゼのインヒビターであるフィソスチグミンの 前記患者の治療における有益性を研究した。 W.K.Summers,et al.,Clin.Toxicol.16,269(1980)は、式 のタクリンと呼ばれる既知のアセチルコリンエラスターゼインヒビター、9−ア ミノ−1,2,3,4−テトラヒドロアクリジン、を報告し、これはレシチンと 組み合わせて静脈内投与したとき、アルツハイマー病の治療において有効である ことが証明されたが、毒性が高いという欠点を有する。 引き続いて、G.M.Shutske,et al.,J.Med.Chem.32,1805−1813(1989)は 、また、アセチルコリンエラスターゼ阻害活性を示す9−アミノ−1,2,3, 4−テトラヒドロ−1−アクリジノール誘導体を記載し、そして特許または発行 された特許出願、米国特許第 4,546,104号、欧州特許出願(EP-A)第 0268871号 、米国特許第 4,735,953号、米国特許第 4,753,950号、米国特許第 4,762,841号 、欧州特許出願(EP-A)第394950号および日本国特許出願(JP-A)第03002166号 明細書には、また、アセチルコリンエラスターゼ阻害活性を示す前述の化学的構 造に関係する他の化合物が記載されている。 それらの部分について、本発明の著者らは、特許出願WO93/13100号において、 アセチルコリンエラスターゼ阻害活性を有するビスピリジン誘導体の製造方法を 記載した。 前述の酵素の他の既知のインヒビターは、式 のフペリジンAと呼ばれる生成物である。 いずれの場合においても、アセチルコリンエラスターゼのインヒビターとして いっそう有効であり、かつこのような重大な、社会的に損傷性の疾患のなおさら にいっそう有効かつ安全な治療を可能とする、別の新規な化合物が要求されてい る。 本発明の著者らは、1つのグループの新規な多環式アミノピリジンを発見し、 それらの化合物のあるものは、アセチルコリンエラスターゼ阻害作用においてタ クリンよりも非常に有効であることを証 明した。 発明の主題 本発明の主題は、酵素アセチルコリンエラスターゼに対して高い阻害効能を有 する新規な多環式アミノピリジン化合物およびそれらの薬学上許容される塩であ る。 本発明の他の主題は、記憶障害、例えば、老人性痴呆またはアルツハイマー病 に対する薬剤の製造における新規な多環式アミノピリジン化合物およびそれらの 薬学上許容される塩の使用、ならびにそれらを含有する医薬組成物である。 本発明のなお他の主題は、前述の新規な化合物を製造する方法である。 発明の説明 本発明の主題である新規アミノピリジン化合物は、下記一般式(I)に相当す る: 式中、 Rは水素、アルキル、アラルキルまたはアシルであり、 R1およびR2は、独立して、水素、アルキル、アラルキル、アルコキシ、アル コキシカルボニル、アミノまたは1または2つのアルキルで置換されたアミノ、 アラルキルまたはアシル基であり、 mおよびnは1,2または3の値であり、 XおよびYは、独立して、2個の炭素間の結合、酸素または硫黄原子、基N− R3、または1〜5個の炭素原子を含有しかつ1または2以上の置換基R4を含有 できるアルキレンまたはアルケニレン架橋である。Xがアルケニレン基であると き、後者は飽和もしくは不飽和の炭素環式または複素環式環系に融合することが でき、前記環は1または2以上の基R5で置換することができ、例えば、Xはオ ルト−フェニレン基であることができ、そして p,qおよびrは1または1より大きい値であり、そして R6またはR7は、独立して、水素、ハロゲン、好ましくはフッ素または塩素、 低級アルコキシまたは低級アルキルであることができる置換基である。 上記定義において、 用語「アルキル」は、直鎖状、分枝鎖状の置換された環式またはシクロアルキ ル鎖を有する1〜6個の炭素原子を有する炭化水素残基、例えば、メチル、エチ ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s−ブチル、ペンチル、シクロペンチル 、シクロペンチルメチル、シクロヘキシル、およびその他を表す。 用語「アラルキル」は、7〜12個の炭素原子を含有するフェニルアルキル、ま たはフェニル上で置換されたフェニルアルキルを意味する。「フェニルアルキル 」または「フェニル上で置換されたフェニルアルキル」中の用語「アルキル」は 、1〜4個の炭素原子を含有する直鎖状鎖を有するアルキレン基、例えば、メチ レン、エチレン、トリメチレンまたはテトラメチレンを意味する。「フェニル上 で置換されたフェニルアルキル」中の置換されたフェニルは、ハロゲン、例えば 、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素、1〜4個の炭素原子を含有する直鎖状もし くは分枝鎖状のアルキル基を包含する低級アルキル、例えば、メチル、エチル、 プロピル、イソプロピル、ブチル、s−ブチルおよびt−ブチル、および1〜4 個の炭素原子を含有する直鎖または分枝鎖を有するアルコキシ基を包含する低級 アルコキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト キシおよびs−ブトキシから成る群より選択される1または2以上の置換基を含 有するフェニル基である。 このようなアラルキル基の例は、ベンジル、フェニルエチル、3−フェニルプ ロピル、4−フェニルブチル、2−(4−メトキシフェニル)エチル、2−(2 −メチルフェニル)エチル、2−(4−フルオロフェニル)エチルおよび4−( 4−クロロフェニル)ブチルである。 用語「アシル」は、アルキルおよびアラルキル残基が上記において定義した意 味を有するアルキルカルボニルまたはアラルキルカルボニルを意味する。 R1およびR2に関して、用語アルキルおよびアラルキルはRについて上記にお いて与えた意味を有する。アルコキシ置換基およびアルコキシカルボニル置換基 のアルコキシ基は、低級アルコキシ基について上記において与えた意味を有する ことができる。アミノ基のアルキル、アラルキルおよびアシル置換基は、また、 Rに関して上記において与えた意味を有することができる。 N−R3の基R3は、Rについて上記において定義した意味を有することができ る。 アルキレンまたはアルケニレン架橋に結合した基R4は、独立して、水素、1 〜4個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の 低級アルキル、アルケニルまたはアルキリデン、フェニル、1または2以上の1 〜4個の炭素原子を有する低級アルキル基、1〜4個の炭素原子を有する低級ア ルコキシ基またはハロゲン(フッ素、塩素、臭素またはヨウ素)基で置換された フェニル、Rに関して上に定義したアラルキル、1〜4個の炭素原子を有する低 級アルコキシ、およびヒドロキシルである。 XまたはYに融合した環の置換基である基R5は、水素、1〜4個の炭素原子 を有する低級アルキルまたは低級アルコキシ、またはハロゲン(フッ素、塩素、 臭素およびヨウ素)である。 一般式(I)の化合物は光学的異性を発生することができる少なくとも2つの キラル中心、すなわち、2個の不斉炭素を有するので、本発明はラセミ体化合物 およびこれらの化合物のすべての可能な鏡像異性体、または異なる比率のそれら の混合物の双方に関する。 その薬学上許容される酸付加塩は、有機酸または無機酸、例えば、無機酸の中 で塩酸、臭化水素酸、硫酸および硝酸、および有機酸の中で酒石酸、コハク酸、 マレイン酸、フマル酸およびクエン酸である。 Rが水素である本発明の主題である一般式(I)の化合物は、一般に、一般式 (II) のケトンを、一般式(III) のアミノニトリルと(一般式(II)および(III)において、A,R1,R2,X ,Y,mおよびnは上記において定義した意味を有する)、触媒としてルイス酸 または脱水剤の存在下に、適当な溶媒中で、反応させることによって製造するこ とができる。前記反応は、Rが水素である一般式(I)の化合物に直接に導き、 前記化合物は慣用手法、例えば、カラムクロマトグラフィー、異なる溶媒を使用 する選択的溶解または結晶化により、遊離塩基の形態で、または有機酸または無 機酸との付加塩の形態で精製することができる。 一般式(II)のケトンにおいて、2つの指標mおよびnの少なくとも1つのは 1に等しいか、または1より大きいことが必要である、すなわち、ケト官能基に 関してアルファ位置に少なくとも1つのメチレン基が存在することが必須である ことがわかる。 ケトン(II)とアミノニトリル(III)との縮合において触媒として使用する ルイス酸は、なかでも、三塩化アルミニウム、二塩化亜鉛、四塩化チタン、およ びその他であることができ、これらのすべては無水の形態である。 反応溶媒として、非プロトン性溶媒、例えば、なかでもニトロベンゼン、1, 2−ジクロロエタン、ジクロロメタンおよびジメチルホルムアミドが使用される 。 反応は0〜 150℃の温度において実施され、反応時間は使用される触媒の種類お よび溶媒に依存して1〜48時間の間で変化する。 Rが水素以外である一般式(I)の化合物は、当業者に知られている方法、例 えば、米国特許第 4,753,950号および発行された日本 国特許出願(JP-A)第03002166号に記載されている方法に従い、Rが水素である 一般式(I)の化合物のアルキル化、アラルキル化またはアシル化により製造す ることができる。 XまたはYがエンド位置においてヒドロキシル基で置換されたアルキレン基、 例えば、X=CH2−CH(エンド−OH)−CH2−である、いくつかの化合物(I)は 、より好都合には、XまたはYが適当な位置においてオキソ基で置換されたアル キレン基、例えば、X=CH2−CO−CH2−である、対応する前駆体化合物から、適 当な還元剤、例えば、複合金属水素化物、例えば、ホウ水素化ナトリウムまたは 水素化リチウムアルミニウムを使用する還元、触媒、プロトン性媒質中の金属、 例えば、エタノール中のナトリウムの存在下の水素化、およびその他により、製 造することができる。 一般式(I)の化合物のすべての可能な鏡像異性体は、当業者によく知られて いる慣用技術、例えば、光学的に活性な有機酸とのジアステレオマーの塩の選択 的または分別結晶化、クロマトグラフィー法、鏡像異性選択的合成、およびその 他により得ることができる。 一般式(I)の化合物のその薬学上許容される付加塩の形成反応は、慣用法に より、例えば、適当な溶媒、例えば、水、アルコール、例えば、メタノール、エ タノール、イソプロパノール、およびその他、またはエーテル、例えば、ジエチ ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、およびその他の中で、塩基性有 機化合物を有機酸または無機酸と反応させることによって実施される。 本発明の主題として、一般式(I)に包含される化合物の中で、下記一般式に 相当する化合物は好ましい: 式中、A、XおよびYは一般式(I)について既に述べた意味を有する。 前記化合物は、一般式(II)に包含される化合物の中で、一般式 (式中、XおよびYは既に述べた意味を有する)に相当するケトンを、一般式( III)のアミノニトリルと、一般式(I)の化合物の製造について既に説明した 方法において、反応させることによって製造することができる。 本発明の主題である化合物を製造するための出発ケトン(II)の中で、特定の 場合の例として表1の化合物を述べることができる。 化合物(I)の製造において出発物質として使用するケトン(II)のあるもの は以前に記載された化合物であり、結局、前記従来の記載に従い製造することが できる。したがって、IIaはJ.G.Henkel et al.,J.Org.Chem.48,3858−3859 (1983)に記載され、IIbは K.Kimoto et al.,Bull.Chem.Soc.Jpn.45,369 8−3702(19 72)に記載され、IIfはH.Quast et al.,Liebigs Ann.,725−738(1995)に記載 され、IIgはT.Momose et al.,Chem.Pharm.Bull.26,288−295(1978)に記載 され、IIhはR.S.Henry et al.,J.Chem.Soc.,Perkin Trans.2,1549−155 3(1976)に記載され、そしてIIoは R.Bishop,Aust.J.Chem.37,319−325( 1984)に記載された。 ケトンIIc,IId,IIe,IIi,IIjおよびIIk、ならびにこれらの化合物に 関係する他のケトンは、下記のスキームにおける反応順序から成る方法により製 造することができる: Xが既に与えた意味を有するジケトン(VI)を有機金属(有機マグネシウムま たは有機リチウム)試薬と反応させてオキサアダマンタノール(V)を生成させ 、これをメタンスルホニルクロライドと反応させて対応するメタンスルホネート (IV)を生成させる。後者は、シリカゲルで処理すると、対応するケトン(II) に変換する。 ケトンIIlおよびIIm、ならびにこれらの化合物に関係する他のケトンは、下 記のスキームにおける反応順序に従い、すなわち、アセタールエステル(VII) の加水分解により、製造することができる: アセタールエステルの製造は、A.P.Kozikowski et al.,Heterocycles 39,101 −116(1994)に記載されている方法、および対応するケト酸(VIII)の脱カルボ キシル化に従い実施することができる。 ケトンIInは、P.Camps et al.,Tetrahedron Lett.35,3187−3190(1994) に記載されているケトンアセタールIXから、メチルリチウムとの反応、引き続く 脱水および生成したアルコールXの加水分解により、下記のスキームに従い、製 造された: IInに関係するケトンは同様な方法において製造することができる。 一般に、出発ケトン(II)は、記載された方法のいずれか1つにより、所望の 置換基に従い当業者に明らかな変更を導入することによって製造することができ る。 本発明の主題である化合物を製造するための出発アミノニトリル(III)の中 で、表2に示す化合物を特定の例として述べることができる。 アミノニトリルIIIv、IIIwおよびIIIxは、市場において入手可能である。 残りのアミノニトリルは、下記の文献に記載されている方法に従い製造すること ができる:F.Hunziker et al.,Eur.J.Med.Chem.16,391−398(1981)および H.E.Schroeder et al.,J.Am. Chem.Soc.71,2205-2207(1949)。一般に、 一般式(III)の化合物は既知であり、そして当業者に容易に利用可能な慣用手 段により製造することができる。 製造される一般式(I)の化合物の中で、表3に示す化合物を特別の例として 述べることができる。各化合物はローマ数字I、次いで2つの小文字を使用して 示され、これらの文字は第1に表1においてそれが生成される出発ケトンに割り 当てられたものに相当し、そして第2に表2においてそれが、また、生成される アミノニトリルに割り当てられたものに相当する。 生成物Iqw、IrwおよびIrzはケトン(II)とアミノニトリル(III)との直 接反応により得られないが、特許出願WO93/13100号において本発明の著者らが記 載するケト前駆体の直接還元により得られる。それにもかかわらず、一貫性のた めに、あたかもそれらが仮定の出発ケトンIIqおよびIIrから由来するように、 それらを命名する方法を維持した。 一般式(I)の生成物の残部は、既に説明した方法において、ケトン(II)を アミノニトリル(III)と反応させることによって製造することができる。 鏡像異性的に純粋な形態の一般式(I)の化合物は、種々の手法 により、例えば、実施例37および38に記載するように、キラル静止相として15〜 25μmの微結晶性セルローストリアセテート(Merck)を使用する中圧カラムク ロマトグラフィーにより得ることができる。 鏡像異性的に純粋な形態の一般式(I)の化合物のあるものは、鏡像異性選択 的合成を経て、対応するラセミ体化合物の製造に類似する方法において、一般式 (II)の範囲内に入り、一般式 に相当し、鏡像異性体の1つまたは他のものに富んだケトンを、一般式(III) のアミノニトリルと、ラセミ体の形態の一般式(I)の化合物の製造について既 に説明した方法において、反応させることによって製造することができる。 ケトン(IIc)(X=CH2,R8=CH2CH3である上記式に相当する)、ならびに この化合物に関係する他のケトンは、下記のスキームにおける反応順序を経て鏡 像異性体の1つまたは他のものに富んだ形態で製造することができる: アキラル化合物 鏡像異性体の1つに富んだ(XII),(XIII)および(II )キラル化合物 Xが上記において示した意味の1つである(例えば、X=CH2、 オルト−フェニレン、およびその他)化合物(XI)は、記載された方法[T.Mo moseおよびO.Muraoka,Chem.Pharm.Bull,26,288−295(1978)]に従い、対応 する化合物(VI)をエチレングリコールまたは他の適当な試薬でアセチル化する ことによって製造することができ、そしてこの鏡像異性選択的合成順序のアキラ ル出発物質である。関係する場合について記載された手法[N.S.Simpkins et al .,Tetrahedron 49, 207−218(1993)およびその中に引用されている参考文献] に従い、アキラルケトンアセタール(XI)を鏡像異性的に純粋な形態のキラル アミンから誘導されたリチウムアミド、例えば、(+)−ビス[(R)−1−フ ェニルエチル]アミンと反応させると、エノレートアニオンが得られ、これらは 、α−カルボニル位置の1つまたは他の位置からのプロトンの抽出により、鏡像 異性体の1つに高度に富んでおり、N−フェニル−ビス(トリフルオロメチルス ルホニル)イミド[J.E.McMurry およびW.J.Scott,Tetrahedron Lett.24,979 −982(1983)]またはトリフルオロメタンスルホン酸無水物[P.J.Stang および W.Treptow,Synthesis,283−284(1980)]と反応させると、出発アミンの立体配 置に依存して、1つまたは他の鏡像異性体に富んだ対応するエノールトリフルオ ロメタン−スルホネート(XII)が得られる。これらのエノールトリフルオロメ タン−スルホネート(XII)は、Cu(I)複合体の存在下にグリニヤール試薬と 反応させると、R8がアルキルまたはアラルキル基、すなわち、Rに関して上記 において与えた意味、またはR4に関して前述したようなフェニルまたは置換フ ェニル基を表す、アセタール(XIII)が得られる。 アセタール(XIII)の鏡像異性体の過剰はそれらの前駆体(XII)のそれと 実質的に同一である、すなわち、この反応はエピマー化をほとんどまたはまった くを引き起こさないで進行する[関係する 反応については、J.Kant,J.Org.Chem.58,2296−2301(1933)を参照のこと ]。これらのアセタールを加水分解すると、対応するケトン(II)が得られ、こ の方法は、実施例33および34に記載する条件下に、また、エピマー化をほとんど またはまったくを引き起こさないで進行するので、ケトン(II)の鏡像異性体の 過剰は前駆体アセタール(XIII)のそれに類似する。 鏡像異性体の1つまたは他のものに富んだこれらのケトン(II)をアミノニト リル(III)と、ラセミ体ケトン(II)から出発する前述の条件下に、反応させ ると、使用するケトン(II)に依存して、1つまたは他の鏡像異性体に富んだア ミノキノリン(I)が得られるが、得られるアミノキノリン(I)の鏡像異性体 の過剰は、縮合前の出発ケトン(II)のエピマー化のために、出発ケトン(II) のそれより通常少ない。これらのアミノキノリンまたはそれらの塩の分別結晶化 により、アミノキノリン(I)は鏡像異性体的に純粋であるか、または鏡像異性 体の1つまたは他のものに高度に富んでいる。 本発明の主題である一般式(I)の化合物は、酵素アセチルコリンエラスター ゼに対して顕著な阻害活性を表し、それらのあるものはタクリン、すなわち、老 人性痴呆またはアルツハイマー病の場合における治療剤として既に使用されてい る前述の酵素のインヒビター、よりもかなりいっそう活性である。 本発明の主題である化合物、ならびに薬学上許容される酸とのそれらの付加塩 は、慣用の製剤、例えば、錠剤、カプセル剤、シロップ剤および懸濁液の形態で 経口的または非経口的に投与できる。また、それらは溶液または乳濁液、および その他の形態で非経口的に投与することができる。それらは坐剤の形態で直腸に 直接適用することができる。製剤は薬理学上許容される担体、賦形剤、アクチベ ーター、キレート剤、安定剤、およびその他を含有することができる。注射の場 合において、薬理学上許容される緩衝剤、可溶化剤または張度剤を混入すること ができる。1日量は疾患の症状、患者の年令および体重、投与のモード、および その他に依存して変化させることができ、そして成人についての通常の投与量は 毎日1〜500mgであり、いくつかの部分に分割することができる。 1系列の実施例を下に記載する。これらの実施例は本発明の主題を例示するも のとして解釈すべきであり、そして本発明の範囲を限定しない。 実施例 化合物の融点は、ガレンカンプ(Gallenkamp)MFB.595.010m型装置で測定さ れた。赤外スペクトルは、パーキン・エルマー(Perkin Elmer)FT−IR1600型分 光光度計で記録された。薄層クロマトグラフィーは、シリカゲル 60F254(Alugra n R sil G/UV254)上で実施された。カラムクロマトグラフィーについて、シリ カゲル60(Merck,230−440メッシュ)を使用した。微量分析はセントロ・デ・ Desarrollo)[研究および開発センター]の微量分析部、C.I.D.,スペイン国バ ルセロナ、において実施され、そして特記しない限り± 0.3%の誤差で理論値と 一致した。一般に、化合物を80℃において2日間(標準的条件)真空(1トル) 乾燥した。 NMR(13Cおよび1H)スペクトルはバリアン・ジェミニ(Varian Gemini)200 および 300およびバリアン(Varian)VXR500分光光度計で記録した;化学シフト は TMS(δ目盛り)に関して ppmで与えられている;カップリング定数はヘルツ (Hz)で表され、そして標準的略号が使用された。1H/1H COSY 実験は標準的 手法を使用 して実施され、そして1H/13C実験は間接的検出プローブを有するHMQCおよびH MBCパルス順序を使用して実施された。表4(1),4(2),5(1),5( 2),6,7(1)および7(2)は、実施例1〜24において得られた一般式( I)の化合物の化学シフトおよびカップリング定数を示す。環炭素は下記の環構 造に従い小文字で識別され、前述の実施例において得られたすべての化合物をこ れらの環構造に割り当てることができる。化合物(+)−および(−)−I bw ,(+)−および(−)−Icw,(+)−および(−)−XII(X=CH2)の鏡像 異性体の過剰は、キラル静止相のセルローストリス(3,5−ジメチルフェニル カルバメート)を含有する、ダイゼル・カンパニー・リミテッド(Daicel Co.Lt d.)からのウォーターズ(Waters)600 計装およびCHIRALCEL OD-Hカラム(25 ×0.46cm)を使用する高性能液−液クロマトグラフィーにより確立された。化合 物(+)−および(−)−XIII(X=CH2,R8=CH2CH3)および(+)−およ び(−)−XII(X=CH2,R8=CH2CH3)の鏡像異性体の過剰は、キラル静止相 としてβ−シクロデキストリンを含有する SU PELCO β−DEX 110カラム(30m ×0.25mm)有するパーキン・エルマー(Perkin Elmer)8600型計装を使用する気 液クロマトグラフィー(CG)により確立された。化合物(±)−Ibwおよび(± )−Icwは、キラル静止相として会社メルク(Merck)からの微結晶性セルロース トリアセテート(15〜25μm)を含有す −液クロマトグラフィー(MPLC)により、96%エタノールで溶離することによっ て分割された。 実施例1 12 −アミノ−6,7,10,11−テトラヒドロ−7,11−メタノシクロオクタ[b ]キノリン、Iaw 1,2−ジクロロエタン(120ml)中のAlCl3(489mg,3.67mmol)および2−ア ミノベンゾニトリル(437mg,3.70mmol)の懸濁液をアルゴン雰囲気下に調製し、 氷浴中で冷却した。1,2−ジクロロエタン(20ml)中のケトンIIa(500mg,3 .67mmol)の溶液を滴下し、反応混合物を1時間加熱還流させた。生ずる懸濁液 を0℃に冷却し、THF(120ml)と水(60ml)との混合物で滴々処理し、2N水性 NaOH溶液でアルカリ性とし、この混合物を30分間撹拌した。減圧下に有機溶媒を 蒸発させ、生ずる混合物を濾過すると、黄色がかった固体状物(1.20g)が分離 し、これをシリカゲル(25g)のカラムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤とし て増加する極性のヘキサン/酢酸エチル/メタノール混合物を使用した。90:10 酢酸エチル/メタノールで溶離すると、Iaw(510mg,59%の収率)が得られた。 Iaw−HCl :濃HCl(10ml)をメタノール(50ml)中のIaw(510mg)の溶液に添加 し、この混合物を20分間加熱還流させた。溶媒を蒸発乾固すると、黄色がかった 固体状物(520mg)が得られ、これを1:1酢酸エチル/メタノール(15ml)から 結晶化させると、80℃/1トルにおいて2日間(標準的条件)乾燥した後、Iaw ・HCl ・1.75H2O(310mg,28%の全体の収率)が白色固体状物の形態で得られた 、m.p.177−179℃(酢酸エチル/メタノール)(分解);IR(KBr)ν:3700−20 00(最大、3335および3176,NH,OHおよびNH+st)、1652および1586(ar-C-Cおよ びar-C-Nst)cm-1。元素分析はC16H16N2・HCl ・1.75H2O と一致した。実施例2 12 −アミノ−6,7,10,11−テトラヒドロ−9−メチル−7,11 −メタノシクロオクタ[b]キノリン、Ibw この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (1.5g,11.2mmol)、2−アミノベンゾニトリル(1.15g,9.73mmol),1, 2−ジクロロエタン(120ml)および1,2−ジクロロエタン(20ml)中のケト ンIIb(1.5g,9.79mmol)の溶液から出発して実施した。得られた黄色がかっ た固体状残留物(2.5g)をシリカゲル(50g)のカラムクロマトグラフィーにか け、溶離剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エチル/メタノール混合物を使 用した。90:10酢酸エチル/メタノールで溶離すると、Ibw(1.48g,60%の収 率)が得られた。 Ibw-HCl :これはIaw-HCl について記載した方法に類似する方法においてI bw(1.48g)から製造した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた暗色固体状物 (1.50g)を活性炭で脱色し、生ずる薄褐色残留物(1.20g)を1:1酢酸エチ ル/メタノール(20ml)から結晶化させると、標準的条件下に乾燥した後、Ibw ・HCl ・H2O(980mg,33%の全体の収率)が白色固体状物の形態で得られた、m. p.265−268 ℃(酢酸エチル/メタノール)(分解);IR(KBr)ν:3700−200 0(最大、3354および3202、NH,OHおよびN+st),1640および1588(ar-C-Cおよび ar-C-Nst)cm-1。元素分析はC17H18N2・HCl ・H2O と一致した。実施例3 12 −アミノ−1−フルオロ−6,7,10,11−テトラヒドロ−9−メチル−7, 11−メタノシクロオクタ[b]キノリン、Ibx この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (900mg,6.75mmol),2−アミノ−6−フルオロベンゾニトリル(1.00g,7. 35mmol),1,2−ジクロロエタン(120ml)および1,2−ジクロロエタン(20m l)中のケトンIIb(1.00 g,6.67mmol)の溶液から出発して実施した。得られた黄色がかった固体状残留 物(1.80g)をシリカゲル(50g)のカラムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤 として増加する極性のヘキサン/酢酸エチル/メタノール混合物を使用した。90 :10酢酸エチル/メタノールで溶離すると、Ibx(1.18g,66%の収率)が得ら れた。 Ibx−HCl :これはIaw・HCl について記載した方法に類似する方法において Ibx(1.18g)から製造した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた暗色固体状 物(1.20g)を活性炭で脱色し、生ずる薄褐色残留物(1.00g)を1:1酢酸エ チル/メタノール(30ml)から結晶化させると、標準的条件下に乾燥した後、I bx−HCl(459mg,23%の全体の収率)がピンク色がかった白色固体状物の形態で 得られた、m.p.268℃(酢酸エチル/メタノール)(分解);IR(KBr)ν:3700 −2000(最大、3408および3161,NH,OHおよびN+st),1639および1595(ar-C-C およびar-C-Nst)cm-1。元素分析はC17H17FN2・HCl と一致した。実施例4 12 −アミノ−3−フルオロ−6,7,10,11−テトラヒドロ−9−メチル−7, 11−メタノシクロオクタ[b]キノリン、Iby この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (2.8g、21.0mmol),2−アミノ−4−フルオロベンゾニトリル(2.0g,14.5 mmol),1,2−ジクロロエタン(20ml)および1,2−ジクロロエタン(120ml )中のケトンIIb(1.71g,11.4mmol)の溶液から出発し、反応混合物を7時間 加熱還流させて実施した。得られた固体状残留物(4.45g)をシリカゲル(110g )のカラムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤として増加する極性のヘキサン/ 酢酸エチル/メタノール混合物を使用した。70:30酢酸エチル/メタノールで溶 離すると、Iby(2.27g,74%の収率) が得られた。 Iby・HCl :メタノール(20ml)中のIby(2.09g)の溶液をジエチルエーテ ル中のHCl 溶液で酸性化した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた固体状物( 2.54g)を1:3メタノール/水(20ml)から結晶化させると、標準的条件下に 乾燥した後、Iby−HCl ・2/3H2O(1.40g,42%の全体の収率)が白色固体状 物の形態で得られた、m.p.220−222℃(メタノール/水;IR(KBr)ν:3700−20 00(最大、3334,3176および2926,NH,OHおよびNH+st),1638および1591(ar-C -Cおよびar-C-Nst)cm-1。元素分析はC17H17FN2・ HCl・2/3H2O と一致した。実施例5 12 −アミノ−2,3,5,6,9,10−ヘキサヒドロ−8−メチル−6,10−メ タノ−1H−シクロオクタ[e]シクロペンタ[b]ピリジン、Ibz この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (4.40g、33.0mmol),2−アミノ−1−シクロペンテンカルボニトリル(3.5 7g,33.0mmol),1,2−ジクロロエタン(120ml)および1,2−ジクロロエタ ン(80ml)中のケトンIIb(4.90g,33.0mmol)の溶液から出発し、反応混合物 を12時間加熱還流させて実施した。得られた黄色がかった固体状残留物(6.50g )をシリカゲル(100g)のカラムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤として増加 する極性のヘキサン/酢酸エチル/メタノール混合物を使用した。90:10酢酸エ チル/メタノールで溶離すると、Ibz(760mg,10%の収率)が得られた。 Ibz・HCl :これはIaw・HCl について記載した方法に類似する方法において Ibz(760mg)から製造した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた固体状物(863m g)を1:1酢酸エチル/メタノール( 30ml)から結晶化させると、標準的条件下に乾燥した後、Ibz−HCl ・3H2O(4 10mg,4%の全体の収率)が白色固体状物の形態で得られた、m.p.247−250 ℃ (酢酸エチル/メタノール)(分解);IR(KBr)ν:3700−2000(最大、3341お よび3187,NH,OHおよびNH+st),1655および1620(ar-C-Cおよびar-C-Nst)cm-1 。元素分析は C16H20N2・HCl ・3H2O と一致した。実施例6 12 −アミノ−3−クロロ−9−エチル−6,7,10,11−テトラヒドロ−7,11 −メタノシクロオクタ[b]キノリン、Icv この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (3.00g、22.5mmol),2−アミノ−4−クロロベンゾニトリル(2.33g,15.3m mol),1,2−ジクロロエタン(20ml)および1,2−ジクロロエタン(115ml) 中のケトンIIc(1.80g,11.0mmol)の溶液から出発し、反応混合物を7時間加 熱還流させて実施した。得られた固体状残留物(4.2g)をシリカゲル(125g)のカ ラムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エ チル混合物を使用した。40:60ヘキサン/酢酸エチルで溶離すると、Icv(1.35 g,41%の収率)が得られた。 Icv・HCl :メタノール(30ml)中のIcv(1.35g)の溶液をメタノール中の HCl 溶液で酸性化した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた固体状物(1.54g )を3:10メタノール/水(26ml)から結晶化させると、標準的条件下に乾燥し た後、Icv・HCl ・2/3H2O(0.96g,25%の全体の収率)が白色固体状物の形 態で得られた、m.p.202− 206℃(メタノール/水)(分解);IR(KBr)ν:370 0−2000(最大、3333,3177,2816および2671,NH,OHおよびNH+st),1652,16 34および1585(ar-C-Cおよびar-C-Nst)cm-1。元素分析はC18H19ClN2・HCl ・2/ 3H2O と一致した。実施例7 12 −アミノ−9−エチル−6,7,10,11−テトラヒドロ−7,11−メタノシク ロオクタ[b]キノリン、Icw この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (650mg,4.80mmol),2−アミノベンゾニトリル(567mg,4.87mmol),1,2− ジクロロエタン(120ml)および1,2−ジクロロエタン(20ml)中のケトンIIc( 800mg,4.87mmol)の溶液から出発して実施した。得られた黄色がかった固体状残 留物(1.50g)をシリカゲル(25g)のカラムクロマトグラフィーにかけ、溶離 剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エチル/メタノール混合物を使用した。 90:10酢酸エチル/メタノールで溶離すると、Icw(750mg,59%の収率)が得ら れた。 Icw-HCl :これはIaw・HCl について記載した方法に類似する方法において Icw(750mg)から製造した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた固体状物(760m g)を1:1酢酸エチル/メタノール(25ml)から結晶化させると、標準的条件下 に乾燥した後、Icw−HCl ・1.25H2O(330mg,21%の全体の収率)が白色固体状 物の形態で得られた、m.p.260−263 ℃(酢酸エチル/メタノール)(分解); IR(KBr)ν:3700−2000(最大、3325および3150,NH,OHおよびNH+st)、1660お よび1587(ar-C-Cおよびar-C-Nst)cm-1。元素分析はC18H20N2・HCl ・1.25H2O と 一致した。実施例8 12 −アミノ−9−エチル−1−フルオロ−6,7,10,11−テトラヒドロ−7, 11−メタノシクロオクタ[b]キノリン、Icx この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (1.35g,10.1mmol),2−アミノ−6−フルオロベンゾニトリル(1.06g,7.7 9mmol),1,2−ジクロロエタン(10 ml)および1,2−ジクロロエタン(40ml)中のケトンIIc(0.85g,5.18mmol )の溶液から出発し、反応混合物を21時間加熱還流させて実施した。得られた固 体状残留物(3.18g)をシリカゲル(95g)のカラムクロマトグラフィーにかけ 、溶離剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エチル混合物を使用した。30:70 ヘキサン/酢酸エチルで溶離すると、Icx(0.43g,29%の収率)が得られた。 Icx−HCl :メタノール(8ml)中のIcx(0.43g)の溶液をメタノール中の HCl 溶液で酸性化した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた固体状物(0.47g )をアセトニトリル(5ml)から結晶化させると、標準的条件下に乾燥した後、 Icx・HCl(0.24g,15%の全体の収率)が白色固体状物の形態で得られた、m.p. 164−166 ℃(アセトニトリル);IR(KBr)ν:3700−2000(最大、3334,3208, 2867および2823,NH,OHおよびNH+st),1638および1594(ar-C-Cおよびar-C-Nst )cm-1実施例9 12 −アミノ−9−エチル−3−フルオロ−6,7,10,11−テトラヒドロ−7, 11−メタノシクロオクタ[b]キノリン、Icy この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (1.30g,9.74mmol),2−アミノ−4−フルオロベンゾニトリル(0.93g,6.8 4mmol),1,2−ジクロロエタン(10ml)および1,2−ジクロロエタン(55m l)中のケトンIIc(0.80g,4.88mmol)の溶液から出発し、反応混合物を7時 間加熱還流させて実施した。得られた固体状残留物(1.57g)をシリカゲル(50 g)のカラムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤として増加する極性のヘキサン /酢酸エチル混合物を使用した。30:70ヘキサン/酢酸エチルで溶離すると、I cy(0.55g、40%の収率)が得られた。 Icy−HCl :メタノール(10ml)中のIcy(0.55g)の溶液をメ タノール中のHCl 溶液で酸性化した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた固体 状物(0.65g)を1:6メタノール/水(10.5ml)から結晶化させると、標準的 条件下に乾燥した後、Icy−HCl ・1/2H2O(0.45g,28%の全体の収率)が白 色固体状物の形態で得られた、m.p.202−206 ℃(メタノール/水)(分解); IR(KBr)ν:3700−2000(最大、3332,3180,2823および2696,NH,OHおよびNH+ st),1640および1591(ar-C-Cおよびar-C-Nst)cm-1。元素分析はC18H19FN2・HCl ・1/2H2O と一致した。実施例10 12 −アミノ−6,7,10,11−テトラヒドロ−9−プロピル−7,11−メタノシ クロオクタ[b]キノリン、Idw この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (2.75g,20.6mmol),2−アミノベンゾニトリル(1.85g,15.5mmol),1, 2−ジクロロエタン(20ml)および1,2−ジクロロエタン(120ml)中のケト ンIId(1.84g,10.3mmol)の溶液から出発し、反応混合物を7時間加熱還流さ せて実施した。得られた固体状残留物(4.32g)をシリカゲル(130g)のカラム クロマトグラフィーにかけ、溶離剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エチル /メタノール混合物を使用した。70:30酢酸エチル/メタノールで溶離すると、 Idw(2.82g,98%の収率)が得られた。 Idw・HCl :メタノール(15ml)中のIdw(2.80g)の溶液をジエチルエーテ ル中のHCl 溶液で酸性化した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた固体状物( 1.87g)を1:1メタノール/水(20ml)から結晶化させると、標準的条件下に 乾燥した後、Idw−HCl(1.20g,37%の全体の収率)が白色固体状物の形態で 得られた、m.p.331−333 ℃(メタノール/水(分解);IR(KBr)ν:3700−200 0(最大、3320,3146および2820,NH,OHおよびNH+st),1662お よび1586(ar-C-Cおよびar-C-Nst)cm-1。元素分析はC19H22N2・HCl と一致した。実施例11 12 −アミノ−9−ブチル−6,7,10,11−テトラヒドロ−7,11−メタノシク ロオクタ[b]キノリン、Iew この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (2.080g,21.0mmol),2−アミノベンゾニトリル(2.00g,16.95mol),1 ,2−ジクロロエタン(20ml)および1,2−ジクロロエタン(120ml)中のケ トンIIe(2.20g,11.4mmol)の溶液から出発し、反応混合物を7時間加熱還流 させて実施した。得られた固体状残留物(3.86g)をシリカゲル(150g)のカラ ムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エチ ル/メタノール混合物を使用した。70:30酢酸エチル/メタノールで溶離すると 、Iew(2.40g,72%の収率)が得られた。 Iew・HCl :メタノール(15ml)中のIew(2.40g)の溶液をジエチルエーテ ル中のHCl 溶液で酸性化した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた固体状物( 2.66g)を2:3メタノール/水(25ml)から結晶化させると、標準的条件下に 乾燥した後、Iew−HCl(1.08g,29%の全体の収率)が白色固体状物の形態で得 られた、m.p. 328−330 ℃(メタノール/水(分解);IR(KBr)ν:3700−2000 (最大、3316,3146,2927,2823および2691,NH,OHおよびNH+st),1663およ び1586(ar-C-Cおよびar-C-Nst)cm-1。元素分析はC20H24N2・HCl と一致した。実施例12 12 −アミノ−9−フェニル−6,7,10,11−テトラヒドロ−7,11−メタノシ クロオクタ[b]キノリン、Ifw この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (627mg,4.70mmol),2−アミノベンゾニトリル(554mg,4.69mmol),1, 2−ジクロロエタン(120ml)および1,2−ジクロロエタン(20ml)中のケト ンIIf(1.00g,4.71mmol)の溶液から出発して実施した。得られた黄色がかっ た固体状残留物(2.20g)をシリカゲル(50g)のカラムクロマトグラフィーに かけ、溶離剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エチル/メタノール混合物を 使用した。90:10酢酸エチル/メタノールで溶離すると、Ifw(730mg,50%の収 率)が得られた。 Ifw・HCl :これはIaw-HCl について記載した方法に類似する方法において Ifw(730mg)から製造した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られたピンク色固体 状物(750mg)を1:1酢酸エチル/メタノール(10ml)から結晶化させると、標 準的条件下に乾燥した後、Ifw・HCl ・1.25H2O(610mg,35%の全体の収率)が 白色固体状物の形態で得られた、m.p.207℃(酢酸エチル/メタノール)(分解 );IR(KBr)ν:3700−2000(最大、3330および3200,NH,OHおよびNH+st),16 47および1589(ar-C-Cおよびar-C-Nst)cm-1元素分析はC22H20N2・HCl ・1.25H2O と一致した。実施例13 12 −アミノ−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−7,11−メタノシクロオ クタ[b]キノリン、Igw この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (964mg,7.23mmol),2−アミノベンゾニトリル(856mg,7.25mmol),1,2 −ジクロロエタン(l20ml)および1,2−ジクロロエタン(20ml)中のケトンI Ig(1.00g,7.24mmol)の溶液から出発し、反応混合物を12時間加熱還流させ て実施した。得られた黄色がかった固体状残留物(2.40g)をシリカゲル(50g ) のカラムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤として増加する極性のヘキサン/酢 酸エチル/メタノール混合物を使用した。90:10酢酸エチル/メタノールで溶離 すると、Igw(430mg,25%の収率)が得られた。 Igw-HCl :これはIaw-HCl について記載した方法に類似する方法においてI gw(430mg)から製造した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた固体状物(445mg) を1:1酢酸エチル/メタノール(10ml)から結晶化させると、標準的条件下に 乾燥した後、Igw−HCl −H2O(310mg,15%の全体の収率)が白色固体状物の形 態で得られた、m.p.254−256 ℃(酢酸エチル/メタノール)(分解);IR(KBr )ν:3700−2000(最大、3450,3165および2815,NH,OHおよびNH+st),1664, 1632および1585(ar-C-Cおよびar-C-Nst)cm-1。元素分析はC16H18N2・HCl ・H2O と一致した。実施例14 12 −アミノ−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−7,11−メタノシクロオ クタ[b]キノリン−9−エンド−オール、Ihw この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (430mg,3.22mmol),2−アミノベンゾニトリル(382mg,3.23mmol),1,2 −ジクロロエタン(120ml)および1,2−ジクロロエタン(20ml)中のケトンI Ih(500mg,3.24mmol)の溶液から出発して実施した。得られた黄色がかった固体 状残留物(1.10g)をシリカゲル(50g)のカラムクロマトグラフィーにかけ、 溶離剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エチル/メタノール混合物を使用し た。メタノールで溶離すると、Ihw(400mg,48%の収率)が得られた。 Ihw・HCl :これはIaw-HCl について記載した方法に類似する方法において Ihw(400mg)から製造した。酸性溶液を蒸発乾固した 後、得られた暗色固体状物(475mg)を活性炭で脱色し、得られる残留物(380mg)を 1:9酢酸エチル/メタノール(10ml)から結晶化させると、標準的条件下に乾 燥した後、Ihw-HCl ・1.5H2O(200mg,19%の全体の収率)が黄色がかった白色固 体状物の形態で得られた、m.p.260℃(酢酸エチル/メタノール)(分解);IR (KBr)ν:3700−2000(最大、3342および3200,NH,OHおよびNH+st),1654,1 640および1587(ar-C-Cおよびar-C-Nst)cm-1。元素分析はC16H18N2O−HCl ・1.5H2 Oと一致した。実施例15 syn −12−アミノ−6,7,10,11−テトラヒドロ−9,13−ジメチル−13−メ トキシ−7,11−メタノシクロオクタ[b]キノリン、Iiw この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (488mg,3.57mmol),2−アミノベンゾニトリル(422mg,3.57mol),1,2− ジクロロエタン(40ml)および1,2−ジクロロエタン(80ml)中のケトンII i(631mg,3.25mmol)の溶液から出発し、反応混合物を6時間加熱還流させて 実施した。得られた褐色がかった残留物(0.90g)をシリカゲルのカラムクロマ トグラフィーにかけ、溶離剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エチル/メタ ノール混合物を使用した。90:10酢酸エチル/メタノールで溶離すると、Iiw(4 70mg,49%の収率)が得られた。 Iiw-HCl :メタノール(10ml)中のIiw(470mg)の溶液をジエチルエーテル中 のHCl 溶液で酸性化した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた暗色固体状物(4 90mg)を10:1酢酸エチル/メタノール(22ml)から結晶化させると、標準的条 件下に乾燥した後、Iiw・HCl(380mg,35%の全体の収率)が白色固体状物の形 態で得られた、m.p.265−270 ℃(酢酸エチル/メタノール)(分解);IR( KBr)ν:3700−2000(最大、3331および3144,NH,OHおよびNH+st),1659およ び1588(ar-C-Cおよびar-C-Nst)cm-1。元素分析は C19H22N2O・HCl と一致した。実施例16 anti −12−アミノ−6,7,10,11−テトラヒドロ−9,13−ジメチル−13−メ トキシ−7,11−メタノシクロオクタ[b]キノリン、Ijw この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (160mg,1.20mmol)、2−アミノベンゾニトリル(140mg,1.19mol),1,2− ジクロロエタン(10ml)および1,2−ジクロロエタン(30ml)中のケトンIIj (200mg,1.03mmol)の溶液から出発し、反応混合物を4時間加熱還流させて実施 した。得られた黄色がかった固体状残留物(204mg)をシリカゲルのカラムクロマ トグラフィーにかけ、溶離剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エチル/メタ ノール混合物を使用した。95:5酢酸エチル/メタノールで溶離すると、Ijw( 87mg,29%の収率)が得られた。 Ijw・HCl :メタノール(5ml)中のIjw(87mg)の溶液をジエチルエーテル 中のHCl 溶液で酸性化した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた固体状物(120 mg)を10:1酢酸エチル/メタノール(22ml)から結晶化させると、標準的条件 下に乾燥した後、Ijw・HCl ・ 1.25H2O(60mg,16%の全体の収率)が白色固体 状物の形態で得られた、m.p.220℃(酢酸エチル/メタノール)(分解);IR(K Br)ν:3700−2000(最大、3338および3179,NH,OHおよびNH+st),1658および 1587(ar-C-Cおよびar-C-Nst)cm-1。元素分析はC19H22N2O ・HCl ・1.25H2O と一 致した。実施例17 12 −アミノ−6,7,10,11−テトラヒドロ−9−メチル−7,11 −メタノシクロオクタ[b]キノリン−13−オン、Ikw この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (0.81g,5.94mmol),2−アミノベンゾニトリル(0.70g,5.93mol),1,2− ジクロロエタン(20ml)および1,2−ジクロロエタン(30ml)中のケトンIIk (490mg,2.98mmol)の溶液から出発し、反応混合物を4時間加熱還流させて実施 した。得られた固体状残留物(1.64g)をシリカゲルのカラムクロマトグラフ ィーにかけ、溶離剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エチル/メタノール混 合物を使用した。95:5酢酸エチル/メタノールで溶離すると、Ikw(0.46g、 58%の収率)が得られた。 12−アミノ−6,7,10,11−テトラヒドロ−13,13−ジヒドロキシ−9−メ チル−7,11−メタノシクロオクタ[b]キノリン塩酸塩(水和された形態の塩 酸塩はケトン塩基に相当する)、Ikw・HCl :ジクロロメタン(10ml)中のIkw (0.46g)の溶液をジエチルエーテル中のHCl 溶液で酸性化した。酸性溶液を蒸 発乾固した後、得られた黄色がかった固体状物(480mg)を10:1酢酸エチル/メ タノール(22ml)から結晶化させると、標準的条件下に乾燥した後、Ikw-HCl ・ 0.1H2O(230mg,24%の全体の収率)が白色固体状物の形態で得られた、m.p .225℃(酢酸エチル/メタノール)(分解);IR(KBr)ν:3700−2000(最大、 3355および3215,NH,OHおよびNH+st),1651および1588(ar-C-Cおよびar-C-Nst )cm-1。元素分析はC17H18N2O2・HCl ・0.1H2Oと一致した。実施例18 12 −アミノ−6,7,10,11−テトラヒドロ−9−メチル−7,11−[1]−( Z)プロペニリデノシクロオクタ[b]キノリン、Ilw この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法に おいて、AlCl3(539mg,4.03mmol),2−アミノベンゾニトリル(476mg,4.03mo l),1,2−ジクロロエタン(45ml)および1,2−ジクロロエタン(9ml)中 のケトンIIl(473mg,2.69mmol)の溶液から出発し、反応混合物を16時間加熱 還流させて実施した。得られた半固体状オレンジ色残留物(1.10g)をシリカゲ ル(70g)のカラムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤として増加する極性のヘ キサン/酢酸エチル混合物を使用した。1:1ヘキサン/酢酸エチルで溶離する と、Ilw(527mg,71%の収率)が得られた。 Ilw-HCl :メタノール(25ml)中のIlw(527mg)の溶液をジエチルエーテル中 のHCl 溶液で酸性化した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られたオレンジ色固体 状物(645mg)をメタノール(2.3ml)から結晶化させると、標準的条件下に乾燥した 後、Ilw−HCl ・3/4H2O(263mg,30%の全体の収率)が白色固体状物の形態 で得られた、m.p.320℃(メタノール)(分解);IR(KBr)ν:3700−2000(最 大、3334,3188および2905,NH,OHおよびNH+st),1640および1585(ar-C-Cおよ びar-C-Nst)cm-1。元素分析はC19H20N2・HCl・3/4H2O と一致した。実施例19 12 −アミノ−6,7,10,11−テトラヒドロ−9−メチル−7,11−[1]−( E)プロペニリデノシクロオクタ[b]キノリン、Imw この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (682mg,5.11mmol),2−アミノベンゾニトリル(603mg,5.11mol),1,2− ジクロロエタン(55ml)およびケトンIImの溶液から出発し、反応混合物を14時 間加熱還流させて実施した。得られた半固体状オレンジ色残留物(2.03g)をシ リカゲル(70g)のカラムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤として増加する極 性のヘキサン/酢酸エチル混合物を使用した。1:1ヘキサン/酢酸エチルで溶 離すると、Imw(740mg,79%の収率)が得られた。 Imw-HCl :メタノール(30ml)中のImw(740mg)の溶液をジエチルエーテル中 のHCl 溶液で酸性化した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られたオレンジ色固体 状物(840mg)をメタノール(2.5ml)から結晶化させると、標準的条件下に乾燥した 後、Imw・HCl(420mg,39%の全体の収率)が白色固体状物の形態で得られた、m .p.250℃(メタノール)(分解);IR(KBr)ν:3700−2000(最大、3334,3160 および2905,NH,OHおよびNH+st),1652,1627および1586(ar-C-Cおよびar-C-N st)cm-1。元素分析はC19H20N2・HCl と一致した。実施例20 12 −アミノ−6,7,10,11−テトラヒドロ−9−メチル−7,11−o−ベンゼ ノシクロオクタ[b]キノリン、Inw この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (125mg,0.94mmol),2−アミノベンゾニトリル(111mg,0.94mol),1,2− ジクロロエタン(20ml)および1,2−ジクロロエタン(10ml)中のケトンIIn (200mg,0.94mmol)の溶液から出発し、反応混合物を12時間加熱還流させて実施 した。得られた黄色がかった固体状残留物(240mg)をシリカゲル(15g)のカラ ムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エチ ル/メタノール混合物を使用した。90:10酢酸エチル/メタノールで溶離すると 、Inw(210mg,71%の収率)が得られた。 Inw-HCl :これはIaw-HCl について記載した方法に類似する方法においてI nw(210mg)から製造した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた暗色固体状物(21 5mg)を1:1酢酸エチル/メタノー ル(10ml)から結晶化させると、標準的条件下に乾燥した後、Inw・HCl ・2.25 H2O(160mg,44%の全体の収率)が白色固体状物の形態で得られた、m.p.263− 265 ℃(酢酸エチル/メタノール);IR(KBr)ν:3700−2000(最大、3326およ び3218,NH,OHおよびNH+st),1655,1635および1583(ar-C-Cおよびar-C-Nst)c m-1。元素分析はC22H20N2・HCl ・2.25H2O と一致した。実施例21 12 −アミノ−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−7,11−o−ベンゼノシ クロオクタ[b]キノリン、Iow この反応は、Iawの製造について記載した方法に類似する方法において、AlCl3 (2.00mg,15.0mmol),2−アミノベンゾニトリル(1.77g,15.0mol),1,2− ジクロロエタン(120ml)および1,2−ジクロロエタン(20ml)中のケトンIIo (3.00g,15.0mmol)の溶液から出発し、反応混合物を12時間加熱還流させて実 施した。得られた黄色がかった固体状残留物(2.9g)をシリカゲル(50g)のカ ラムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エ チル/メタノール混合物を使用した。90:10酢酸エチル/メタノールで溶離する と、Iow(1.25g,28%の収率)が得られた。 Iow-HCl :これはIaw-HCl について記載した方法に類似する方法においてI ow(1.25g)から製造した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた暗色固体状物 (1.3mg)を1:1酢酸エチル/メタノール(25ml)から結晶化させると、標準的 条件下に乾燥した後、Iow-HCl ・2H2O(560mg,10%の全体の収率)が黄色が かかった白色固体状物の形態で得られた、m.p.120−122℃(酢酸エチル/メタ ノール)(分解);IR(KBr)ν:3700-2000(最大、3450,3365および3250,NH, OHおよびNH+st),1642および1570(ar-C-Cおよ びar-C-Nst)cm-1。元素分析はC21H20N2・HCl ・2H2O と一致した。実施例22 12 −アミノ−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−7,11−o−ベンゼノ シクロオクタ[b]キノリン−9−エンド−オール、Iqw メタノール(30ml)中の12−アミノ−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ −7,11−o−ベンゼノシクロオクタ[b]キノリン−9−オン(200mg,0.64m mol)[特許出願WO93/ 13100号]の溶液を調製し、NaBH4(100mg,2.7mmol)を滴 下した。反応混合物を室温において12時間撹拌し、溶媒を減圧下に蒸発させ、得 られる残留物を2N NaOH(30ml)中に懸濁させた。この混合物を還流において 30分間加熱し、濾過し、固体状物を水で洗浄した。固体状物を乾燥した後、アル コールIqw(175mg,87%の収率)が得られた。 Iqw-HCl :これはIaw-HCl について記載した方法に類似する方法においてI qw(175mg)から製造した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた暗色固体状物(19 7mg)を1:1酢酸エチル/メタノール(10ml)から結晶化させると、標準的条件 下に乾燥した後、Iqw・HCl ・2H2O(130mg,53%の全体の収率)が黄色がかっ た固体状物の形態で得られた、m.p.259−261℃(酢酸エチル/メタノール)( 分解);IR(KBr)ν:3700−2000(最大、3374および3225,NH,OHおよびNH+st) ,1637および1584(ar-C-Cおよびar-C-Nst)cm-1。元素分析はC21H20N2O ・HCl ・ 2H2O と一致した。実施例23 12 −アミノ−6,7,8,9,10,11−ヘキサヒドロ−7,11−メタノシクロオ クタ[b]キノリン−9−エンド−オール、Irw この反応は、Iqwの製造について記載した方法に類似する方法に おいて、12−アミノ−7,8,10,11−ヘキサヒドロ−7,11−メタノ−6H− シクロオクタ[b]キノリン−9−オン(200mg,0.79mmol)[特許出願WO93/ 13 100号]、メタノール(20ml)およびNaBH4(60mg,1.6mmol)から出発して実施 し、不純物のアルコールIrw(180mg)が得られた。 Irw-HCl :これはIaw・HCl について記載した方法に類似する方法において Irw(180mg)から製造した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた褐色固体状物( 200mg)を1:1酢酸エチル/メタノール(12ml)から結晶化させると、標準的条 件下に乾燥した後、Irw・HCl ・0.75H2O(145mg,68%の全体の収率)が得られ た、m.p.197−198℃(酢酸エチル/メタノール)(分解);IR(KBr)ν:3700− 2000(最大、3515,3463,3338,3251および3080,NH,OHおよびNH+st),1659 ,1575および1565(ar-C-Cおよびar-C-Nst)cm-1。元素分析はC16H18N2O ・HCl ・ 0.75H2O と一致した。実施例24 11 −アミノ−2,3,5,6,7,8,9,10−オクタヒドロ−6,10−メタノ −1H−シクロオクタ[e]シクロペンタ[b]ピリジン−8−エンド−オール 、Irz この反応は、Iqwの製造について記載した方法に類似する方法において、11− アミノ−2,3,5,6,7,8,9,10−オクタヒドロ−6,10−メタノ−シ クロオクタ[e]シクロペンタ[b]ピリジン−8−オン(500mg,2.06mmol) [特許出願WO93/ 13100号]、メタノール(50ml)およびNaBH4(150mg,3.96mm ol)から出発して実施し、アルコールIrz(420mg,85%の収率)が得られた。 Irz・HCl :これはIaw・HCl について記載した方法に類似する方法において Irz(420mg)から製造した。酸性溶液を蒸発乾固した後、得られた暗色固体状物( 440mg)を1:1酢酸エチル/メタノー ル(20ml)から結晶化させると、標準的条件下に乾燥した後、Irz・HCl ・ 2.5 H2O(330mg,50%の全体の収率)が得られた、m.p.162−164 ℃(酢酸エチル/メ タノール)(分解);IR(KNr)ν:3700−2000(最大、3500および3417,NH,OH およびNH+st),1640(ar-C-Cおよびar-C-Nst)cm-1。元素分析はC15H20N2O ・HCl ・2.5H2Oと一致した。実施例25 7−エチルビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3−オン、IIc a)3−エチル−2−オキサ−1−アダマンタノール、V(X=−CH2−;R= −C2H5) 無水THF(100ml)中のビシクロ[3.3.1]ノナン−3,7−ジオン(1.00g,6.5 7mmol)の溶液を、THF 中の塩化エチルマグネシウムの氷浴中で冷却した22%溶 液(2.2ml,6.5mmol)に滴下した。反応混合物を3時間撹拌し、形成した白色沈 澱が完全に溶解してしまうまで、5%水性NH4Cl 溶液で処理した(40ml)。有機 相を分離し、水性相をジクロロメタン(3×100ml)で抽出した。一緒にした有機 抽出液を無水Na2SO4で乾燥し、減圧下に蒸発させた。得られた固体状残留物(1. 10g)を 100℃/0.1 トルにおいて昇華させると、純粋なアルコールV(X=-CH2 - ;R=-C2H5)(890mg,74%の収率)が得られた、m.p.109−110.5℃(昇華) ;IR(KBr)ν:3319(OHst)cm-1。元素分析はC11H18O2と一致した。 b)3−エチル−2−オキサ−1−アダマンチルメタンスルホネート、IV(X= -CH2- ;R=-C2H5) 無水ジクロロメタン(150ml)中のアルコールV(X=-CH2;R=-C2H5)(5. 47g,30.0mmol)および無水トリエチルアミン(6.1ml, 43.8mmol)の溶液を調製 し、−10℃に冷却した。塩化メタンスルホニル(3.6ml,31.2mmol)を滴下し、反 応混合物を30分間撹拌し、10 %水性HCl と砕氷との混合物(100ml)中に注いだ。有機相を分離し、水性相をジ クロロメタン(3×200ml)で洗浄した。一緒にした有機抽出液を飽和水性NaHCO3 溶液(500ml)およびブライン(50ml)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥した。溶媒を 減圧下に蒸発させると、メシレートIV(X=-CH2-;R=-C2H5)(7.0g,89%の収 率)が白色固体状物の形態で得られた、m.p. 44−46℃(ジクロロメタン);IR( KBr)ν:1356および1178(S=Ost)cm-1。元素分析はC12H20O4S と一致した。 c)7−エチルビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3−オン、IIc ジクロロメタン(75ml)中のメシレートIV(X=-CH2- ;R=-C2H5)(7.31 g、28.1mmol)およびシリカゲル(7.5g)の懸濁液を室温において3時間撹拌し 、減圧下に蒸発させ、シリカゲル(75g)のカラムクロマトグラフィーにかけ、 溶離剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エチル混合物を使用した。80:20ヘ キサン/酢酸エチルで溶離すると、ケトンIIc(1.94g、42%の収率)が油状物 の形態で得られた。70:30ヘキサン/酢酸エチルで溶離を続けると、アルコール V(X=-CH2- ;R=-C2H5)(0.72g,14%の収率)が得られた。 IIc:IR(NaCl)ν:1709(C=Ost)cm-1。元素分析はC11H16O・0.1H2Oと一致 した。実施例26 7−プロピルビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3−オン、IId a) 3−プロピル−2−オキサ−1−アダマンタノール、V(X=-CH2- ; R=-n-C3H7) この反応は、前の実施例に記載した方法に類似する方法において、ジエチルエ ーテル中の塩化プロピルマグネシウムの2.0M溶液(74.0ml,147.8mmol)および無 水THF(300ml)中のビシクロ[3.3.1] ノナン−3,7−ジオン(15.0g,98.7mmol)の溶液から出発し、反応混合物を 30分間撹拌して、実施した。得られる半固体状残留物(18.8g)を80℃/0.5 ト ルにおいて昇華させると、純粋なアルコールV(X=-CH2- ;R=-n-C3H7)(7 .30g,38%の収率)が得られた、m.p. 66−67℃(昇華);IR(KBr)ν:3317( OHst)cm-1。元素分析はC12H20O2と一致した。 b) 3−プロピル−2−オキサ−1−アダマンチルメタンスルホネート、IV( X=-CH2- ;R=-n-C3H7) この反応は、前の実施例に記載した方法に類似する方法において、3−プロピ ル−2−オキサ−1−アダマンタノールV(X=-CH2- ;R=-n-C3H7)(0.80 g,4.08mmol)、無水トリエチルアミン(0.83ml,5.95mmol)、無水ジクロロメ タン(20ml)および塩化メタンスルホニル(0.48ml,4.23mmol)から出発し、メ シレートIV(X=-CH2- ;R=-n-C3H7)(1.02g,91%の収率)が油状物の形 態で得られた;IR(NaCl)ν:1357および1178(S=Ost)cm-1。元素分析はC13H2 2 O4S と一致した。 c) 7−プロピルビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3−オン、IId この反応は、11cの製造について記載した方法に類似する方法において、メシ レートIV(X=-CH2- ;R=-n-C3H7)(0.88,3.21mmol),シリカゲル(1g )およびジクロロメタン(10ml)から出発して実施した。得られた残留物をシリ カゲル(9g)のカラムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤として増加する極性 のヘキサン/酢酸エチル混合物を使用した。90:10ヘキサン/酢酸エチルで溶離 すると、ケトンIId(0.27g,47%の収率)が得られた。70:30ヘキサン/酢酸 エチルで溶離を続けると、アルコールV(X=-CH2-;R=-n-C3H7)(70mg,11 %の収率)が得られた。 IId:無色油状物、IR(NaCl)ν:1718(C=Ost)cm-1。元素分析はC12H18O と一致した。実施例27 7−ブチルビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3−オン、IIe a) 3−ブチル−2−オキサ−1−アダマンタノール、V(X=-CH2- ;R= -n-C4H9) この反応は、実施例25に記載した方法に類似する方法において、ヘキサン中の 塩化n−ブチルマグネシウムの 1.6M溶液(70.0ml,112mmol)および無水THF(200 ml)中のビシクロ[3.3.1]ノナン−3,7−ジオン(10.0g,65.8mmol)の溶液 から出発し、反応混合物を30分間撹拌して、実施した。得られる固体状残留物( 12.8g)を60℃/ 0.5トルにおいて昇華させると、純粋なアルコールV(X=-C H2- ;R=-n-C4H9)(8.95g,65%の収率)が得られた、m.p.58−59℃(昇華 );IR(KBr)ν:3334(OHst)cm-1。元素分析はC13H22O2と一致した。 b) 3−ブチル−2−オキサ−1−アダマンチルメタンスルホネート、IV(X =-CH2- ;R=-n-C4H9) この反応は、実施例25に記載した方法に類似する方法において、3−ブチル− 2−オキサ−1−アダマンタノールV(X=-CH2- ;R=-n-C4H9)(8.83g,4 2.0mmol)、無水トリエチルアミン(8.5ml,61.0mmol),無水ジクロロメタン(210 ml)および塩化メタンスルホニル(5.0ml,1,63.0mmol)から出発し、メシレー トIV(X=-CH2- ;R=-n-C4H9)(10.6g,88%の収率)が油状物の形態で得 られた;IR(NaCl)ν:1356および1177(S=Ost)cm-1。この化合物について、 飽和すべき元素分析を実施することができなかった。 c) 7−ブチルビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3−オン、II e この反応は、IIcの製造について記載した方法に類似する方法において、メシ レートIV(X=-CH2- ;R=-n-C4H9)(13.6g,47.2mmol)、シリカゲル(14 g)およびジクロロメタン(140ml)から出発して実施した。得られた残留物をシ リカゲル(120g)のカラムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤として増加する極 性のヘキサン/酢酸エチル混合物を使用した。95:5ヘキサン/酢酸エチルで溶 離すると、ケトンIIe(3.7g,41%の収率)が得られた。90:10ヘキサン/酢 酸エチルで溶離を続けると、アルコールV(X=-CH2-;R=-n-C4H9)(2.8g ,28%の収率)が得られた。 IIe:無色油状物、IR(NaCl)ν:1718(C=Ost)cm-1。元素分析はC13H20O・ 0.1H2Oと一致した。実施例28 syn −7,9−ジメチル−9−メトキシビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3−オ ン、IIi、およびanti−7,9−ジメチル−9−メトキシビシクロ[3.3.1]ノン −6−エン−3−オン、IIj a) 9−メチル−9−メトキシビシクロ[3.3.1]ノナン−3,7−ジオン、VI (X=-C-(CH3)(OCH3)-) メタノール(30ml)中のナトリウム(40mg,1.73mmol)の溶液を調製し、メタ ノール(60ml)中の4−メチル−4−メトキシ−2,5−シクロヘキサジエンの 溶液(2.4g,17.4mmol)の溶液およびメタノール(60ml)中のジメチルアセトン ジカルボキシレートの溶液(6.1g,35.0mmol)の溶液を滴下した。反応混合物を4 8時間加熱還流させ、そして放冷した。水(80ml)およびNaOH(2.0g,50.0mmol )を添加し、この混合物を8時間加熱還流させ、有機溶媒を減圧下に蒸発させた 。得られる水性相を2N HCl(30ml)で酸性化し、1時間撹拌し、ジクロロメタン (4×50ml)で抽出した。一緒にした 有機抽出液を無水Na2SO4で乾燥し、減圧下に蒸発させた。得られる固体状残留物 (3.00g)を 110℃/1トルにおいて昇華させると、純粋なVI(X=-C-(CH3)(O CH3)-)(2.73g,81%の収率)が白色固体状物の形態で得られた、m.p.144℃ (ジクロロメタン);IR(KBr)ν:1174(C=Ost)cm-1。元素分析はC11H16O3と一 致した。 b) syn−3,6−ジメチル−6−メトキシ−2−オキサ−1−アダマンタノ ール、V(X=-C(CH3)(syn-OCH3)−;R=-CH3)およびanti−3,6−ジメチ ル−6−メトキシ−2−オキサ−1−アダマンタノール、V(X=-C(CH3)(anti -OCH3)- ;R=-CH3) この反応は、実施例25に記載した方法に類似する方法において、THF 中の塩 化メチルマグネシウムの22%溶液(3.0ml,8.82mmol)および無水 THF(60ml)中 の9−メチル−9−メトキシビシクロ[3.3.1]ノナン−3,7−ジオンVI(1.10 g,5.6lmmol)の溶液から出発し、反応混合物を30分間撹拌して、実施し、ほぼ 3:4の比率においてsyn およびantiアルコールの混合物から成る油状粗生成物 (1.05g,88%の収率)が得られた。この粗生成物をジエチルエーテルから結晶 化させると、純粋なアルコールV(X=-C(CH3)(syn-OCH3)-;R=-CH3)(430mg ,36%の収率)が白色体状物の形態で得られた。結晶化の母液をシリカゲルのカ ラムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エ チル混合物を使用した。80:20ヘキサン/酢酸エチルで溶離すると、純粋なV( X=-C(CH3)(anti-OCH3)- ;R=-CH3)(217mg,18%の収率)が油状物の形態 で得られた。 V(X=-C(CH3)(syn-OCH3)-;R=-CH3);m.p.124−126 ℃(ジエチルエー テル);IR(KBr)ν:3361(OHst)cm-1。元素分析はC12H20O3と一致した。 V(X=-C(CH3)(anti-OCH3)-;R=-CH3);IR(NaCl)ν:33 18(OHst)cm-1。元素分析はC12H20O3・1/4H2O と一致した。 c.1) syn−3,6−ジメチル−6−メトキシ−2−オキサ−1−アダマン チルメタンスルホネート、IV(X=-C(CH3)(syn-OCH3)- ;R=-CH3) この反応は、実施例25に記載した方法に類似する方法において、アルコールV (X=-C(CH3)(syn-OCH3)- ;R=-CH3)(530mg,2.50mmol)、無水トリエチル アミン(0.69ml,4.95mmol)、無水ジクロロメタン(15ml)および塩化メタンス ルホニル(0.38ml,4.89mmol)溶液から出発して実施し、メシレートIV(X=-C (CH3)(syn-OCH3)−;R=-CH3)(630mg,87%の収率)が褐色油状物の形態で得 られた;IR(NaCl)ν:1368および1173(S−Ost)cm-1。この化合物について、 満足すべき元素分析を実施することができなかった。 d.1) syn−7,9−ジメチル−9−メトキシビシクロ[3.3.1]ノン−6−エ ン−3−オン、IIi ジクロロメタン(50ml)中のメシレートIV(X=-C(CH3)(syn-OCH3)- ;R=- CH3)(630mg,2.17mmol)およびシリカゲル(6g)の懸濁液を、室温において 8時間撹拌した。この混合物を濾過し、ジクロロメタン(3×50ml)およびメタ ノール(50ml)で洗浄し、一緒にした濾液および洗液を減圧下に蒸発させた。得 られた油状残留物(550mg)をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにかけ、溶 離剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エチル混合物を使用した。90:10ヘキ サン/酢酸エチルで溶離すると、ケトンIIi(190mg,45%の収率)が得られた 。80:20ヘキサン/酢酸エチルで溶離を続けると、アルコールV(X=C(CH3)(s yn-OCH3)- ;R=-CH3)(120mg,26%の収率)が得られた。 IIi;白色固体状物、m.p.37−38℃(100℃/ 1.5トルにおいて昇華した;IR(K Br)ν:1771(C=Ost)cm-1。元素分析はC12H18O2と 一致した。 c.2) anti−3,6−ジメチル−6−メトキシ−2−オキサ−1−アダマン チルメタンスルホネート、IV(X=-C(CH3)(anti-OCH3)- ;R=-CH3) この反応は、実施例25に記載した方法に類似する方法において、アルコールV (X−-C(CH3)(anti-OCH3)−;R=-CH3)(560mg,2.64mmol)、無水トリエチ ルアミン(0.73ml,5.23mmol)、無水ジクロロメタン(15ml)および塩化メタン スルホニル(0.41ml,5.30mmol)溶液から出発して実施し、メシレートIV(X= -C(CH3)(anti-OCH3)- ;R=-CH3)(680mg,89%の収率)が褐色油状物の形態 で得られた;IR(NaCl)ν:1369および1173(S=Ost)cm-1。元素分析はC13H22O5 Sと一致した。 d.2) anti−7,9−ジメチル−9−メトキシビシクロ[3.3.1]ノン−6− エン−3−オン、IIj この反応は、IIiの製造について記載した方法に類似する方法において、メシ レートIV(X=-C(CH3)(anti-OCH3)- ;R=-CH3)(680mg,2.34mmol)、ジク ロロメタン(50ml)から出発し、この混合物を36時間撹拌して、実施した。得ら れた油状残留物(590mg)をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにかけ、溶離 剤として増加する極性のヘキサン/酢酸エチル混合物を使用した。90:10ヘキサ ン/酢酸エチルで溶離すると、ケトンIIj(100mg,22%の収率)が得られた。5 0:50ヘキサン/酢酸エチルで溶離を続けると、アルコールV(X=-C(CH3)(ant i-OCH3)- ;R=-CH3)(300mg,60%の収率)が得られた。 IIj;無色油状物、IR(NaCl)ν:1713(C=Ost)cm-1。元素分析はC12H18O2 と一致した。実施例29 7−メチルビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3,9−ジオン、IIk a) 3−メチル−6,6−ジメトキシ−2−オキサ−1−アダマンタノール、 V(X=-O(CH3)2- ;R=-CH3) この反応は、実施例25に記載した方法に類似する方法において、THF 中の塩化 メチルマグネシウムの22%溶液(2.91ml,8.55mmol)および無水THF(50ml)中 の6,6−ジメトキシビシクロ[3.3.1]ノナン−3,7−ジオン(1.21g,5.70m mol)の溶液から出発し、反応混合物を30分間撹拌して、実施した。得られる固 体状残留物(900mg)をジエチルエーテル中で結晶化させると、純粋なアルコール V(X=-O(CH3)2- ;R=-CH3)(690mg,53%の収率)が白色固体状物の形態 で得られた、m.p.132℃(ジエチルエーテル);IR(KBr)ν:3327(OHst)cm-1 。元素分析はC12H20O4と一致した。 b) 3−メチル−6,6−ジメトキシ−2−オキサ−1−アダマンチルメタン スルホネート、IV(X=-O(CH3)2- ;R=-CH3) この反応は、実施例25に記載した方法に類似する方法において、アルコールV (X=-O(CH3)2- ;R=-CH3)(440mg,1.92mmol)、無水トリエチルアミン(0. 40ml,2.9mmol),無水ジクロロメタン(10ml)および塩化メタンスルホニル(0. 22ml,2.8mmol)から出発し、メシレートIV(X=-O(CH3)2- ;R=-CH3)(580 mg,98%の収率)が無色油状物の形態で得られた;IR(NaCl)ν:1359および11 73(S=Ost)cm-1。元素分析はC13H22O6Sと一致した。 c) 3−メチル−2−オキサ−6−オキソ−1−アダマントールV(X=-CO- ;R=-CH3)および7−メチルビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3,9−ジオ ン、IIk ジクロロメタン(200m ml)中のアルコールV(X=-O(CH3)2- ;R=-CH3)( 4.79g,21.0mmol)およびP2O5(40.0g,282mmol)の混 合物を、8時間加熱還流させた。生ずる懸濁液を濾過し、濾液を減圧下に蒸発さ せ、暗色油状物(4.14g)が得られた。固体状物濾過残留物を水中に溶解し、溶 媒をジクロロメタン(4×40ml)で抽出した。一緒にした有機抽出液を蒸発させ ると、暗色油状物(330mg)が得られ、これを上記粗生成物と一緒にし、シリカゲ ルのカラムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤として増加する極性のヘキサン/ 酢酸エチル混合物を使用すると、ケトンIIk(690mg,20%の収率)およびアル コールV(X=-CO-;R=-CH3)(1.41g,27%の収率)が得られた。 IIk;m.p.66−67℃(60℃/ 0.5トルにおいて昇華した);IR(NaCl)ν:17 31および1710(C=Ost)cm-1。元素分析はC10H12O2と一致した。 V(X=-CO-;R=-CH3);m.p.136− 139℃(ジエチルエーテル);IR(KBr )ν:3334(OHst)および1727(C=Ost)cm-1。元素分析はC10H14O3と一致した。 d) 3−メチル−2−オキサ−6−オキソ−1−アダマンチルメタンスルホネ ート、IV(X=-CO-;R=-CH3) この反応は、実施例25に記載した方法に類似する方法において、アルコールV (X=-CO-;R=-CH3)(1.19g,6.53mmol)、無水トリエチルアミン(1.36ml ,9.80mol)、無水ジクロロメタン(33ml)および塩化メタンスルホニル(0.76ml ,9.80mmol)から出発し、メシレートIV(X=-CO-;R=-CH3)(1.64g,96% の収率)が黄色がかった固体状物の形態で得られた、m.p.106−107℃(ジエチ ルエーテル);IR(KBr)ν:1732(C=Ost),1358および1183(S=Ost)cm-1。元 素分析は C11H16O5Sと一致した。 e) 7−メチルビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3,9−ジオン、IIk ジクロロメタン(10ml)中のアルコールIV(X=-CO-;R=-CH3)(400mg,1 .53mmol)およびH2SO4(0.2ml,2.0mmol)の溶液を、室温において4日間日間撹 拌した。生ずる混合物を水(2×15ml)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、減圧下 に蒸発させた。得られる褐色油状物(250mg)を125℃/1トルにおいて蒸留すると 、ケトンIIk(60mg,24%の収率)が得られた。実施例30 (E)−9−エチリデン−7−メチルビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3−オ ン、IIl a) (Z)−9−エチリデン−3−メチル−7−オキソビシクロ[3.3.1]ノン −3−エン−1−カルボン酸、VIII(R=H;R′=Me) メチル(Z)−7,7−エチレンジオキシ−9−エチリデン−3−メチルビシ クロ[3.3.1]ノン−3−エン−1−カルボキシレートVII(R=H;R′=Me)( 4.33g,15.6mmol)[A.P.Kozikowski et al.,Heterocycles 39,101−116(199 4)],20%水性NaOH溶液(325ml,1.63mol),THF(325ml)およびメタノール(325 ml)の混合物をアルゴン雰囲気下に48時間加熱還流させた。有機溶媒を減圧下に 蒸発させ、生ずる水性相をジクロロメタン(2×50ml)で洗浄し、濃HCl で酸性 化し、ジクロロメタン(3×100ml)で抽出した。一緒にした有機抽出液をブライ ン(100ml)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥した。溶媒を減圧下に蒸発させると、ゼ ラチン状黄色残留物(3.38g)が得られ、これをジオキサン(40ml)中に溶解し 、2N HCl(40ml)で室温において4時間処理した。生ずる混合物を減圧下に濃縮 し、水(50ml)で希釈し、ジクロロメタン(3×30ml)で抽出した。一緒にした 有機抽出液をブライン(50ml)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥した。溶媒を減圧下 に蒸発させると、酸VIII(R=H;R′ =Me)(2.92g,85%の収率)が黄色固体状物の形態で得られた、m.p.134−13 6 ℃(エタノール);IR(KBr)ν: 2972(COO-Hst),1724(C=Ost)cm-1。元素 分析はC13H16O3と一致した。 b) (E)−9−エチリデン−7−メチルビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン− 3−オン、IIl 無水トルエン(185ml)中の酸VIII(R=H;R′=Me)(1.25g,5.68mmol) および塩化チオニル(1.65ml,20.4mmol)の懸濁液を80℃に4時間加熱し、減圧 下に濃縮した。得られる残留物を無水トルエン(15ml)中に溶解し、2回減圧下 に蒸発させて塩化チオニルを除去すると、油状物黄色残留物(1.35g)が得られ た。別に、無水トルエン(60ml)中の2−チオピリジンN−オキシドナトリウム 塩(1.13g,7.58mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(75.5mg,0.64mmol)お よびt−ブチルメルカプタン(3.44ml,30.6mmol)の懸濁液を加熱還流させ、無 水トルエン(30ml)中の上記酸塩化物の溶液を15分かけて添加した。反応混合物 を14時間加熱還流させ、水(2×30ml)およびブライン(30ml)で洗浄し、無水 Na2SO4で乾燥した。溶媒を減圧下に蒸発させると、油状褐色残留物(2.22g)が 得られ、これをヘキサン(15ml)中に溶解し、3N HCl(3.5×2.5ml)で洗浄し、無 水Na2SO4で乾燥した。溶媒を減圧下に蒸発させると、オレンジ色油状物(1.15g )が得られ、これをシリカゲル(75g)のカラムクロマトグラフィーにかけ、溶 離剤として99:1ヘキサン/酢酸エチル混合物を使用すると、ケトンIIl(770m g,77%の収率)が無色油状物の形態で得られた;IR(CHCl3)ν:1706(C=Ost )cm-1。元素分析は C12H16Oと一致した。実施例31 (Z)−9−エチリデン−7−メチルビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3−オ ン、IIm この反応はIIlの製造について記載した方法に類似する方法において実施し、 酸塩化物の製造するために酸VIII(R=Me;R′=Me)(1.00g,4.54mmol)[ A.P.Kozikowski et al.,Heterocycles 39, 101−116(1994)]、塩化チオニル (1.10ml,13.6mmol)および無水トルエン(150ml)から出発し、そして2−チ オピリジンN−オキシド(0.82g,5.50mmol),4−ジメチルアミノピリジン(55 .0mg,0.45mmol),t−ブチルメルカプタン(2.50ml,22.2mmol)および無水ト ルエン(50ml)から出発し、そして4時間加熱還流させて脱カルボキシル化を実 施した。得られた油状褐色残留物(1.34g)をヘキサン(15ml)中に溶解し、3N HCl(3×2.5ml)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥した。溶媒を減圧下に蒸発させる と、ケトンIIm(614mg,77%の収率)が無色油状物の形態で得られた。酸性洗液 を一緒にし、トルエン(2×10ml)およびヘキサン(3×10ml)で抽出した。一 緒にした有機抽出液を蒸発させ、得られた残留物(419mg)をヘキサン(10ml)中 に溶解し、2N HCl(8×2ml)で洗浄し、減圧下に蒸発させると、さらにケトン IIm(35mg,81%の全体の収率のうちの4%)が得られた;IR(KBr)ν:1705(C =Ost)cm-1。元素分析はC12H16O と一致した。実施例32 5,6,8,9−テトラヒドロ−11−メチル−5,9−[1]プロペノ−5H− ベンゾシクロヘプテン−7−オン、IIn a) 11,11−エチレンジオキシ−6,7,8,9−テトラヒドロ−7−エキソ −メチル−5,9−プロパノ−5H−ベンゾシクロヘプテン−7−エンド−オー ル、X この反応は、実施例25に記載した方法に類似する方法において、ジエチルエー テル中のメチルリチウムの5%溶液(15ml,24.0mmol)および無水 THF(25ml) 中の11,11−エチレンジオキシ−6,7 ,8,9−テトラヒドロ−5,9−プロパノ−5H−ベンゾシクロヘプテン−7 −オンIX(2.00g,7.74mmol)の溶液から出発して、実施した。得られる固体状 残留物(1.90g,89%の収率)をクロロホルム(15ml)中で結晶化させると、純 粋なアルコールX(1.20g,56%の収率)が白色固体状物の形態で得られた、m. p.146−148℃(クロロホルム);IR(KBr)ν:3462(OHst)cm-1。元素分析はC1 7 H22O3と一致した。 b) 5,6,8,9−テトラヒドロ−11−メチル−5,9−[1]プロペノ− 5H−ベンゾシクロヘプテン−7−オン、IIn 塩化メタンスルホニル(0.5ml,6.45mmol)を、アルコールX(1.20g,4.37m mol)と無水ピリジン(10ml)との混合物に0℃において滴下した。反応混合物 を3時間撹拌し、2N HCl(60ml)と砕氷(20ml)との混合物中に注いだ。有機相 を分離し、飽和水性NaHCO3溶液(60ml)およびブライン(60ml)で洗浄し、無水 Na2SO4で乾燥した。溶媒を減圧下に蒸発させると、残留物(1.5g)が得られ、こ れをシリカゲル(50g)のカラムクロマトグラフィーにかけ、溶離剤として増加 する極性のヘキサン/酢酸エチル混合物を使用した。80:20ヘキサン/酢酸エチ ルで溶離すると、ケトンIIn(320mg,34%の収率)が無色油状物の形態で得ら れた。IR(NaCl)ν:1695(C=Ost)cm-1。元素分析は C15H16Oと一致した。実施例33 (−)−7−エチルビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3−オンの製造、(−) −IIc a) (−)−7,7−エチレンジオキシ−3−(トリフルオロメチルスルホニ ルオキシ)ビシクロ[3.3.1]ノン−2−エン、(−)−XII(X=CH2) (+)−ビス([R]−フェニルエチル]アミン[2.76g,12.2 mmol,[α]20 D=+165(c=1.10,CHCl3))]および無水テトラヒドロフラン (THF)(110ml)を、内部温度計、不活性雰囲気および磁気撹拌機を有する 250ml の三首丸底フラスコの中に入れた。この溶液をアセトン/CO2浴中で−78℃に冷 却し、ヘキサン中のn−ブチルリチウムの 1.6M溶液(7.65ml,12.2mmol)を滴 下し、この混合物をこの温度において5分間撹拌し、引き続いて1時間かけて室 温に放温した。この溶液を再び−78℃に冷却し、無水THF(9.50ml)中の塩化リ チウム(87.0mg,2.04mmol)の溶液を滴下し(2分)、次いで無水 THF(12ml) 中のケトンXI(X=CH2)(2.0g,10.2mmol)の溶液を滴下した。この混合物 をこの温度において15分間撹拌し、その後無水 THF(10ml)中のN−フェニルビ ス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(5.46g,15.3mmol)を滴下した( 10分)。反応混合物を室温において16時間撹拌し、ほぼ10mlの体積に減圧下に濃 縮し、酢酸エチル(10ml)、ヘキサン(220ml)および水(50ml)を添加した。沈 降が起こった後、水性相を分離し、有機相を順次に2N水性水酸化ナトリウム溶 液(2×50ml)2N水性塩酸溶液(2×50ml)および水(2×55ml)で洗浄し、 無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下に蒸発させると、黄色残 留物(4.08)が得られ、これをシリカゲル(60〜200μm, 150g)のカラムク ロマトグラフィーにかけ、97.5: 2.5ヘキサン/酢酸エチル混合物で溶離する と、(−)−XII(X=CH2)(2.15g,64%の収率)が得られた、b.p.65℃/ 1トル、[α]20 D=−45.6(c=1.02,CHCl3)],ee=81%。 1H NMR(500MHz,CDCl3),δ:1.61(dt,J=12.5Hz,J ′=3.0Hz,1H,9-Hanti ),1.72(dm,J=12.5Hz,9-Hsyn),1.77(dd,J=14.0Hz,J′=4.5Hz, 1H,8-Hexo),1.80−1.85(複合吸収、3H,8-Hendo,6-Hexoおよび6-Hendo), 2.27(d,J =17.5Hz,1H,4-Hendo),2.43(m,1H,5-H),2.57(dd,J=17.5Hz,J′=7 .5Hz,1H,4-Hexo),2.65(幅が広いs,1H,1-H),3.78(m,2H)および3.91(m, 2H)(O-CH2-CH2-O),5.76(d, J= 6.5Hz,1H,2-H)。13 C NMR(75.4Hz,CDCl3),δ:28.2(CH,C5),29.2(CH,Cl), 30.0(CH2,C9 ),33.3(CH2,C4),38.0(CH2,C8),41.5(CH2,C6),63.1および64.8(CH2 ,O-CH2-CH2-O), 107.7(C,C7),118.5(C,q,J= 320Hz,CF3),120.9(CH ,C2),149.8(C,C3)。 IR(CHCl3),ν:2928,1414,1244,1143,1092,1075,1050,1024,978,964 ,875cm-1。 元素分析は C12H15F3O5Sと一致した。 b) (−)−7,7−エチレンジオキシ−3−エチルビシクロ[3.3.1]ノン− 2−エン、(−)−XIII(X=CH2,R=CH2CH3) CuBr・Me2S複合体(4.71g,22.9mmol)および無水 THF(20ml)を、不活性雰 囲気および磁気撹拌機を有する 250mlの三首丸底フラスコの中に入れた。灰色が かった懸濁液をアセトン/CO2浴中で−78℃に冷却し、無水 THF中の臭化エチル マグネシウムの1M溶液(41.1ml,41.1mmol)を滴下した。浴を除去し、混合物 が黒色となるまで、混合物を撹拌した(添加が完結に近づくにつれて、灰色がか ったペーストが形成し、浴を除去したとき、これは流体となった)。約15分が経 過したとき、混合物を再び−78℃に冷却し、無水 THF(20ml)中の(−)−XII (X−CH2)[1.50g,4.57mmol,[α]20 D=−45.6(c=1.02,CHCl3),ee=8 1%]の溶液を添加した。黒色混合物を室温において16時間撹拌し、10分間沈降 させ、濾過し、黒色固体状残留物をヘキサン(35ml)で洗浄した。濾液から溶媒 を減圧下に蒸発させると、ゼラチン状黄色がかった残留物(1.05g )が得られ、これを中性アルミナ(300g)を通してクロマトグラフィーにかけ 、98:2 ヘキサン/酢酸エチル混合物で溶離すると、(−)−XIII(X=CH2, R=CH2CH3)が黄色油状物の形態で得られた(616mg)。減圧下の蒸留により、分 析用試料を得た、b.p.60℃/ 0.5トル,[α]20 D=−82.6(c=1.08,CHCl3)。 1H NMR(500MHz,CDCl3),δ:0.97(t,J=7.5Hz,3H,CH2-CH 3),1.55(幅が 広いd,J=12.0Hz,1H,9-Hanti),1.65(幅が広いd,J=12.0Hz,1H,9-Hsyn ),1.73(m,2H,8-Hexoおよび8-Hendo),1.76(m,2H,6-Hexoおよび6-Hendo ),1.88(d,J=17.0Hz,1H,4-Hendo),1.93(m,2H,CH 2-CH3),2.21(複合 吸収,1H,4-Hexo),2.23(幅が広いs,1H,5-H),2.38(幅が広いs,1H,1-H) ,3.71-3.97(複合吸収,4H,O-CH2-CH2-O),5.44(dm,J =6.5Hz,1H,2-H)。13 C NMR(75.4MHz,CDCl3),δ:12.3(CH3,CH2−CH 3),27.6(CH,C5),29.1( CH,Cl),30.1(CH2CH2-CH3),31.2(CH2,C9),3434(CH2,C4),39.1( CH2,C8),41.7(CH2,C6),62.7および64.4(CH2,O-CH2-CH2-O),109.0(C, C7), 122.6(CH,C2),139.6(C,C3)。 IR(CHCl3),ν:2925,1453,1428,1365,1263,1245,1227,1190,1143,108 1,1022,947,860cm-1。 元素分析はC13H20O2と一致した。 c) (−)−7−エチルビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3−オン、(−) −IIc (−)−XIII(X=CH2,R=CH2CH3)[494mg,3.37mmol,[α]20 D=−82 .6(c=1.08,CHCl3)],シリカゲル(40〜60μm, 4.5g)およびCH2Cl2(15ml )を、磁気撹拌機を有する50mlの一首丸底フラスコの中に入れ、混合物を室温に おいて27時間撹拌し、溶 媒を減圧下に蒸発させ、残留物をシリカゲル(60〜200μm,15g)のカラムク ロマトグラフィーにかけ、97:3ヘキサン/酢酸エチル混合物で溶離すると、( −)−II(X= CH2,R=CH2CH3)[179mg,(−)−XII(X=CH2)に基づい て30%の収率)]が得られた、b.p.45℃/ 0.4トル、[α]20 D=−85(c=0.9 3,CHCl3),ee=81%。 1H NMR(500MHz,CDCl3),δ:0.92(t,J= 7.5Hz,3H,CH2-CH 3),1.80(幅が 広いd,J=18.0Hz,1H,8-Hendo)、1.86(幅が広いq,J= 7.5Hz,2H,CH 2-CH3) ,1.92(dm, J=12.5Hz,1H,9-Hanti),1.98(dm, J=12.5Hz,1H,9-Hsyn ),2.23(dq, J=15.5Hz,J ′= 2.0Hz,1H,2-Hendo),2.29(dq, J=14. 5Hz, J′= 2.0Hz,1H,4-Hendo),2.33(幅が広いdd, J=18.0Hz, J′=6. 0Hz,1H,8-Hexo),2.41(dd, J=14.5Hz, J′= 4.0Hz,1H,4-Hexo),2.4 7(ddt, J=15.5Hz, J′= 6.5Hz, J″= 1.0Hz,1H,2-Hexo),2.56(m,1H ,1-H),2.65(幅が広いs,1H,5-H),5.40(dm, J= 6.0Hz,1H,6-H)。13 C NMR(50.3MHz,CDCl3),δ:12.3(CH3,CH2-CH 3),29.8(CH2CH2-CH3) ,30.2(CH,Cl),30.5(CH2,C9),30.9(CH,C5),35.7(CH2,C8),46.7(CH2, C4),49.1(CH2,C2),123.0(CH,C6),138.3(C,C7),212.3 (C,C3)。IR(NaCl )ν:1709cm-1。 元素分析は C11H16Oと一致した。実施例34 (+)−7−エチルビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3−オンの製造、(+) −IIc a) (+)−7,7−エチレンジオキシ−3−(トリフルオロメチルスルホニ ルオキシ)ビシクロ[3.3.1]ノン−2−エン、(+) −XII(X=CH2) (−)−ビス[(S)−1−フェニルエチル]アミン[2.07g,9.18mmol,[ α]20 D=−167(c=1.02,CHCl3)]および無水 THF(80ml)を、内部温度計、 不活性雰囲気および磁気撹拌機を有する 250mlの三首丸底フラスコの中に入れた 。この溶液をアセトン/CO2浴中で−78℃に冷却し、ヘキサン中のn−ブチルリ チウムの 1.6M溶液(5.74ml,9.18mmol)を滴下し、この混合物をこの温度にお いて5分間撹拌し、次いで1時間放置した。この溶液を再び−78℃に冷却し、無 水THF(7.0ml)中の塩化リチウム(65.0mg,1.53mmol)の溶液を滴下し(2分) 、次いで無水THF(9.0ml)中のケトンXI(X=CH2)(1.5g,7.65mmol)の溶 液を滴下した。この混合物をこの温度において15分間撹拌し、無水THF(8ml) 中のN−フェニルビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(4.10g,11.5 mmol)を滴下した(10分)。反応混合物を室温において16時間撹拌し、ほぼ8ml の体積に減圧下に濃縮し、酢酸エチル(5ml)、ヘキサン(165ml)および水(4 0ml)を添加し、沈降が起こった後、水性相を分離した。有機相を順次に2N水 性水酸化ナトリウム溶液(2×40ml)、2N水性塩酸溶液(2×40ml)および水 (2×55ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下 に蒸発させると、油状物と結晶質固体状物との混合物である黄色残留物(3.23g )が得られ、これをシリカゲル(60〜 200μm, 140g)のカラムクロマトグラ フィーにかけ、97.5: 2.5ヘキサン/酢酸エチル混合物で溶離すると、(+)− XII(X=CH2)(1.99g,79%の収率)が黄色油状物の形態で得られた、b.p. 65℃/1トル、[α]20 D=+43(c=1.08,CHCl3)],ee=80%。1Hおよび13 C NMRのデータは(−)−XII(X=CH2)についてのそれらと一致し、そして 元素分析はC12H15F3O5S と一致した。 b) (+)−7.7 −エチレンジオキシ−3−エチルビシクロ[3.3.1]ノン−2 −エン、(+)−XIII(X=CH2,R=CH2CH3) CuBr・Me2S複合体(4.71g,22.9mmol)および無水 THF(20ml)を、温度計、 不活性雰囲気および磁気撹拌機を有する 250mlの三首丸底フラスコの中に入れた 。灰色がかった懸濁液をアセトン/CO2浴中で−78℃に冷却し、無水 THF中の臭 化エチルマグネシウムの1M溶液(41.1ml,41.1mmol)を滴下した。浴を除去し 、混合物が黒色となるまで、混合物を撹拌した(添加が完結に近づくにつれて、 灰色がかったペーストが形成し、浴を除去したとき、これは流体となった)。約 15分が経過したとき、混合物を再び−78℃に冷却し(再固体化)、無水THF(20m l)中の(+)−XII(X=CH2)[1.50g,4.57mmol,[α]20 D=+43(c=1. 08,CHCl3),ee=80%]の溶液を添加した。黒色混合物を室温において16時間撹 拌し、10分間沈降させ、濾過し、黒色固体状残留物をヘキサン(30ml)で洗浄し た。濾液を低温において減圧下に約25mlの体積に濃縮し、再び濾過し、濾液から 溶媒を減圧下に蒸発させると、ゼラチン状黄色がかった残留物(0.94g)が得ら れ、これを中性アルミナ(300g)を通してクロマトグラフィーにかけ、98:2 ヘキサン/酢酸エチル混合物で溶離すると、(+)−XIII(X=CH2,R=CH2C H3)が黄色油状物の形態で得られた(687mg,72%の収率)、b.p.60℃/ 0.5ト ル、[α]20 D=+87.2(c=1.03,CHCl3)。1Hおよび13C NMRのデータは(− )−XIII(X=CH2,R=CH2CH3)についてのそれらと一致し、そして元素分析 はC13H20O2と一致した。 c) (+)−7−エチルビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3−オン、(+) −IIc (+)−XIII(X=CH2,R=CH2CH3)[530mg,2.55mmol,[α]20 D=+87 .2(c=1.03,CHCl3)]、シリカゲル(40〜60μm , 6.5g)およびCH2Cl2(15ml)を、磁気撹拌機を有する50mlの一首丸底フラス コの中に入れ、混合物を室温において27時間撹拌した。溶媒を減圧下に蒸発させ 、残留物をシリカゲル(60〜200μm,15g)のカラムクロマトグラフィーにか け、97:3ヘキサン/酢酸エチル混合物で溶離すると、(+)−IIcが黄色油状 物の形態で得られた(340mg,81%の収率)、b.p.45℃/0.4トル、[α]20 D= +81(c=0.96,CHCl3),ee=80%。 1Hおよび13C NMRのデータは(−)−IIcについてのそれらと一致し、そし て元素分析は C11H16Oと一致した。実施例35 (+)−12−アミノ−6,7,10,11−テトラヒドロ−9−エチル−7,11−メ タノシクロオクタ[b]キノリン塩酸塩、(+)−Icw・HCl 無水 AlCl3(81.0mg,0.61mmol),2−アミノベンゾニトリル(54.0mg,0.46 mmol)および1,2−ジクロロエタン(2.5ml)を、還流冷却器、不活性雰囲気 および磁気撹拌機を有する25mlの二首丸底フラスコの中に入れた。その後、1, 2−ジクロロエタン(0.75ml)中の(−)−IIc[50mg,0.30mmol,[α]20 D =−85(c=0.93,CHCl3),ee=81%]の溶液を10分かけて滴下し、混合物を14 時間加熱還流させた。それを放冷し、水(2ml)およびTHF(2ml)を添加し、 混合物を5N水性NaOH溶液(1ml)でアルカリ性とし、室温において30分間撹拌 した。それを減圧下に濃縮し、得られる粘性オレンジ色固体状物を含有する水性 懸濁液を濾過し、残留物を水(5ml)で洗浄した。固体状物をメタノール(3ml )中に溶解し、溶液を減圧下に蒸発させると、オレンジ色ワックス状残留物(105 mg)が得られ、これをシリカゲル(60〜200μm、40g)のカラムクロマトグラフ ィーにかけ、まずヘキサン、ヘキサン/酢酸エチル混 合物、酢酸エチル、最後に酢酸エチル/メタノール混合物で溶離し、酢酸エチル /メタノール混合物で溶離すると、(+)−Icwが得られた(64mg,80%の収率 、ee=50%)。(+)−Icwをメタノール(2ml)中に溶解し、エチルエーテル (3ml)中のHCl の0.38N溶液(3ml)を添加することによって、その塩酸塩に 変換した。溶媒を減圧下に蒸発させると、(+)−Icw・ HCl(90mg)が得られ た。 前述の操作に類似する操作により得られた(+)−Icw−HCl(544mg,ee=53 %)を酢酸エチル(5ml)およびメタノール(2.5ml)中で結晶化させ、(+)− Icw・HCl が得られた(l88mg,ee=99%),[α]20 D=+353(c=0.95,MeOH) ,m.p.320℃(225℃において開始する分解を伴う)。1Hおよび13C NMRのデータ は(±)−Icwのそれらと一致する。IR(KBr)ν:3328,3178,2880,2819,166 7,1650,1638,1585,1496,1463,1412,1373,1183,1158, 852,771 cm-1 。元素分析はC18H20N2・HCl と一致した。実施例36 (−)−12−アミノ−6,7,10,11−テトラヒドロ−9−エチル−7,11−メ タノシクロオクタ[b]キノリン塩酸塩、(−)−Icw・HCl この反応は(+)−Icw・HCl ついて前の実施例に記載した方法に類似する方 法において実施した。無水AlCl3(252mg,1.89mmol),2−アミノベンゾニトリ ル(168mg,1.42mmol)および1,2−ジクロロエタン(7ml)から出発し、1, 2−ジクロロエタン(1.5ml)中の(+)−IIc[155mg,0.94mmol,[α]20 D =+81(c=0.96,CHCl3),ee=81%]溶液が得られた、(−)−Icw(199mg,8 0%の収率、ee=57%)。 出発物質が鏡像異性体の過剰がより小さいケトン(+)−IIcで あった操作に類似する他の操作により得られた、(−)−Icw・HCl(242 mg,2 2%のee)を酢酸エチル(5ml)およびメタノール(2ml)中で結晶化すると、 (−)−Icw・HCl(45mg,>99%のee)が得られた、[α]20D=− 345(c=0. 99,MeOH)、m.p.310℃(240℃において開始する分解を伴う)。1Hおよび13C N MRのデータは(±)−Icwのそれらと一致する。IR(KBr)ν:3329,3180,2930,2 886,2821,1672,1650,1628,1585,1494,1461,1412,1373,1184,1162,8 52,763cm-1。元素分析はC18H20N2・HCl ・2/3H2Oと一致した。実施例37 ラセミ体混合物(±)−12−アミノ−6,7,10,11−テトラヒドロ−9−エチ ル−7,11−メタノシクロオクタ[b]キノリン、(+)−Icw、のクロマトグ ラフィーによる分割 ポンプ、キラル静止相およびUV検出器から成る中圧液体クロマトグラフィー( MPLC)系を使用して、(±)−Icwのクロマトグラフィーによる分割を実施した 。キラル静止相は、15〜25μmの粒度を有するセルローストリアセテート(Merck 16362)である。この方法において、各回 135mgの(±)−Icw塩基を4回導入 し、溶離剤として96%エタノールを使用し、流速は 1.8〜 2.0ml/分であり、そ して圧力は8〜12バールであった。全体として、ee>90%を有する(−)−Icw (269mg)およびee>85%を有する(+)−Icw(241mg)が得られた。 (−)−Icw(269mg)をMeOH(10ml)中に溶解し、エチルエーテル(8ml)中 のHCl の0.38N溶液を添加した。有機溶媒を減圧下に蒸発させ、(−)−Icw-H Cl(307mg)が得られ、これを酢酸エチル(3ml)とメタノール(2.2ml)との混合 物中で結晶化させると、 (−)−Icw・HCl に相当する褐色結晶質固体状物(130mg,99%ee)が得られた 、[α]20 D=−345(c=0.95,MeOH)。 (+)−Icw(241mg)をMeOH(8ml)中に溶解し、エチルエーテル(7ml)中 のHCl の0.38N溶液を添加した。有機溶媒を減圧下に蒸発させ、(+)−Icw・ HCl(275mg)が得られ、これを酢酸エチル(2.5ml)とメタノール(1.8ml)との混 合物中で結晶化させると、(+)−Icw・HCl に相当する褐色結晶質固体状物( 85mg,99%ee)が得られた、[α]20 D=+350(c=0.99,MeOH)。 注:ee値は、双方の場合において、塩酸塩から遊離した(+)−または(−)− Icw塩基の試料について決定した。実施例38 ラセミ体混合物(±)−12−アミノ−6,7,10,11−テトラヒドロ−9−メチ ル−7,11−メタノシクロオクタ[b]キノリン、(+)−Ibw、のクロマトグ ラフィーによる分割 実施例37に記載する系を使用して、(±)−Ibwのクロマトグラフィーによる 分割を実施した。この方法において、塩基の形態の(±)−Ibw(1× 100mg+ 3×150mg)を4回導入し、溶離剤として96%エタノールを使用し、流速は 2.0〜 2.5ml/分であり、そして圧力は8〜12バールであった。全体として、(−)− Ibw(189mg,ee>90%)および(+)−Ibw(140mg,ee>80%)が得られた。 (−)−IbwをMeOH(10ml)中に溶解し、エチルエーテル(10ml)中のHCl の 0.38N溶液を添加した。有機溶媒を減圧下に蒸発させ、(−)−Ibw・HCl(264 mg)が得られ、これをMeOH(0.25ml)中に溶解し、酢酸エチル(1.5ml)添加し た。形成した沈澱を濾過し、(−)−Ibw・HCl(124mg、ee=90%)が微粉末状 褐色固体状物の形態で得られた、m.p.295℃(240℃において開始する分解を伴う )、[α]20 D=−328(c=1.0,MeOH)。1Hおよび13C NMRのデ ータは(±)−Ibwについてのそれと一致する。IR(KBr)ν:3338,3182,2918 ,2874,2852,2811,1666,1650,1634,1585,1495,1457,1414,1374,1187 ,1160,874,841,764cm-1。 元素分析はC17H18N2・HCl ・1/2H2Oと一致した。 (+)−Ibw(140mg,ee>80%)をMeOH(7ml)中に溶解し、エチルエーテル (8ml)中のHCl の0.38N溶液を添加した。有機溶媒を減圧下に蒸発させ、(+ )−Ibw-HCl(201mg)が得られ、これをMeOH(0.20ml)中に溶解し、酢酸エチ ル(1.2ml)添加し、形成した沈澱を濾過し、(+)−Ibw−HCl(114mg,ee=87 %)が微粉末状褐色固体状物の形態で得られた、m.p.300℃(250℃において開始 する分解を伴う)、[α]20 D=+309(c=1.0,MeOH)。1Hおよび13C NMRのデ ータは(±)−Ibwについてのそれと一致する。IR(KBr)ν:3319,3178,2925 ,2892,2870,2810,1666,1646,1636,1600,1584,1490,1457,1414,1373 ,1181,1159,878,845,768 cm-1。元素分析はC17H18N2・HCl ・2/3H2Oと 一致した。注:ee値は、双方の場合において、塩酸塩から遊離した(+)−また は(−)−Ibw塩基の試料について決定した。実施例39 アセチルコリンエラスターゼ阻害能力 Ellman,et al.,Biochem.Pharmacol.,88−95(1961)に記載されている 測色法を使用して、実施例1〜24および35〜38において得られた化合物のアセチ ルコリンエラスターゼを阻害する能力について決定した。 すべての化合物は酵素アセチルコリンエラスターゼに対して阻害活性を示し、 そしてそれらの化合物のあるものはタクリンのそれより明らかに大きい活性を示 した。理解されるように、同一化合物の2つの鏡像異性体は活性において有意に 異なる差を示し、左旋光性 鏡像異性体(−)−Ibwおよび(−)−Icwは、それぞれ、それらの鏡像異性体 (+)−Ibwおよび(+)−Icwよりも非常に活性である。 表8は、同一条件下にタクリンが示す酵素に対する阻害活性に関して、得られ た化合物のいくつかの阻害活性を示す。阻害活性は、タクリンのIC50(酵素の5 0%を阻害する濃度)/各化合物のIC50の比で表される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ゲルビグ ロメウ,ディアナ マリナ スペイン国,エー−08028 バルセロナ, ヌークリ ユニバーシタリ デ ペドラル ベス,ユニバーシタト デ バルセロナ (72)発明者 コントレラス ラスコルス,ホアン スペイン国,エー−08028 バルセロナ, ヌークリ ユニバーシタリ デ ペドラル ベス,ユニバーシタト デ バルセロナ (72)発明者 スィモン フォルネール,モントセラート スペイン国,エー−08028 バルセロナ, ヌークリ ユニバーシタリ デ ペドラル ベス,ユニバーシタト デ バルセロナ (72)発明者 モラール カルドネル,ホルディ スペイン国,エー−08028 バルセロナ, ヌークリ ユニバーシタリ デ ペドラル ベス,ユニバーシタト デ バルセロナ (72)発明者 アール アチャブ,ラチドゥ スペイン国,エー−08028 バルセロナ, ヌークリ ユニバーシタリ デ ペドラル ベス,ユニバーシタト デ バルセロナ (72)発明者 バディア サンチョ,アルベルト スペイン国,エー−08028 バルセロナ, ヌークリ ユニバーシタリ デ ペドラル ベス,ユニバーシタト デ バルセロナ (72)発明者 バニョス ディエス,ホセプ アーラディ スペイン国,エー−08028 バルセロナ, ヌークリ ユニバーシタリ デ ペドラル ベス,ユニバーシタト デ バルセロナ (72)発明者 ビバス,ヌリア マリア スペイン国,エー−08028 バルセロナ, ヌークリ ユニバーシタリ デ ペドラル ベス,ユニバーシタト デ バルセロナ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式I (式中、 Rは水素、アルキル、アラルキルまたはアシルであり、 R1およびR2は、独立して、水素、アルキル、アラルキル、アルコキシ、アル コキシカルボニル、アミノまたは1または2つのアルキル、アラルキルまたはア シル基で置換されたアミノであり、 mおよびnは1、2または3の値であり、 XおよびYは、独立して、2個の炭素間の結合、酸素または硫黄原子、基N− R3(式中基R3はRについて上記において定義した意味を有する)または1〜5 個の炭素原子を含有しかつ1または2以上の置換基R4を含有できるアルキレン またはアルケニレン架橋(ここでR4は、独立して、水素、1〜4個の炭素原子 を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の低級アルキル、アルケニルまたはアルキリデ ン、フェニルまたは1または2以上の1〜4個の炭素原子を有する低級アルキル 基、1〜4個の炭素原子を有する低級アルコキシ基またはハロゲン基で置換され たフェニル、アラルキル、1〜4個の炭素原子を有する低級アルコキシ、および ヒドロキシルである)であり、そしてXがアルケニレン基であるとき、後者は飽 和もしくは不飽和の炭素環式または複素環式環系に融合することができ、前記環 は1または2以上の基R5(R5は水素、1〜4個の炭素原子を 有する低級アルキルまたは低級アルコキシまたはハロゲンである)で置換するこ とができ、そして p,qおよびrは1または1より大きい値であり、そして R6またはR7は、独立して、水素、ハロゲン、低級アルコキシまたは低級アル キルであることができる置換基である) の多環式アミノピリジン化合物およびおよびそれらのその薬学上許容される塩。 2.Rが水素である、請求項1に記載の化合物。 3.mおよびnの双方が1に等しい、請求項1に記載の化合物。 4. 一般式 (式中、A,XおよびYは請求項1に記載の意味を有する)の請求項2および3 に記載の化合物。 5. 7がハロゲンまたは1〜4個の炭素原子を有する低級アルキルであり、そして rが0,1または2の値である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。 6.Xがオルト−フェニレン基、メチレン基または1または2以上の基R4で 置換されたメチレン基であり、前記基R4は、独立して、低級アルキル、低級ア ルコキシ、ヒドロキシルであるか、または一緒になってアルキリデン基であるこ とができる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。 7.Yが3個の炭素原子を含有するアルキレンまたはアルケニレン架橋であり 、その中央炭素は基R4で置換されることができ、基R4は請求項1に記載する意 味を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。 8.一般式 (式中、R4は水素、1〜4個の炭素原子を有する低級アルキルまたはフェニル であり、そしてR7は水素またはハロゲン、好ましくはフッ素または塩素である )の請求項4〜7のいずれか一項に記載の化合物。 9.請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物の少なくとも1種を含んでな ることを特徴とする医薬組成物。 10.記憶障害、例えば、老人性痴呆またはアルツハイマー病に対する薬剤の製 造のための請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合 物の使用。 11.一般式(I) (式中、 Rは水素、アルキル、アラルキルまたはアシルであり、 R1およびR2は、独立して、水素、アルキル、アラルキル、アルコキシ、アル コキシカルボニル、アミノまたは1または2つのアルキルで置換されたアミノ、 アラルキルまたはアシル基であり、 mおよびnは1,2または3の値であり、 XおよびYは、独立して、2個の炭素間の結合、酸素または硫黄原子、基N− R3(式中基R3はRについて上記において定義した意味を有する)または1〜5 個の炭素原子を含有しかつ1または2以上の置換基R4を含有できるアルキレン またはアルケニレン架橋(ここでR4は、独立して、水素、1〜4個の炭素原子 を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の低級アルキル、アルケニルまたはアルキリデ ン、フェニルまたは1または2以上の1〜4個の炭素原子を有する低級アルキル 基、1〜4個の炭素原子を有する低級アルコキシ基またはハロゲン基で置換され たフェニル、アラルキル、1〜4個の炭素原子を有する低級アルコキシ、および ヒドロキシルである)であり、そしてXがアルケニレン基であるとき、後者は飽 和もしくは不飽和の炭素環式または複素環式環系に融合することができ、前記環 は1または2以上の基R5(R5は水素、1〜4個の炭素原子を有する低級アルキ ルまたは低級アルコキシまたはハロゲンである) で置換することができ、そして p,qおよびrは1または1より大きい値であり、そして R6またはR7は、独立して、水素、ハロゲン、低級アルコキシまたは低級アル キルであることができる置換基である) の多環式アミノピリジン化合物およびおよびそれらのその薬学上許容される塩を 製造する方法であって、一般式(II) のケトンを一般式(III) のアミノニトリルと反応させ(一般式(II)および(III)において,A,R1, R2,X,Y,mおよびnは上記において定義した意味を有する)そして、必要 に応じて、Rが水素以外である化合物を製造する場合、Rが水素である一般構造 式(I)の化合物をアルキル化、アラルキル化またはアシル化するか、またはR4 がエンドヒドロキシル基である化合物を製造する場合、R4がオキソ基である対 応するケト前駆体を還元し、その後、必要に応じて、適当な酸との薬学上許容さ れる塩を形成する、ことを特徴とする方法。 12.出発ケトン(II)が一般式 (式中、XおよびYは請求項11に記載の意味を有する)に相当することを特徴 とする、請求項11に記載の方法。 13.ケトン(II)とアミノニトリル(III)との間の反応を触媒としてルイス 酸または脱水剤の存在下に実施する、請求項11および12に記載の方法。
JP9514739A 1995-10-11 1996-10-11 アセチルコリンエラスターゼのインヒビターである新規な多環式アミノピリジン化合物、それらの製造方法およびそれらの使用 Pending JPH11500144A (ja)

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