JPH1149969A - 室温硬化性組成物 - Google Patents
室温硬化性組成物Info
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- JPH1149969A JPH1149969A JP20677297A JP20677297A JPH1149969A JP H1149969 A JPH1149969 A JP H1149969A JP 20677297 A JP20677297 A JP 20677297A JP 20677297 A JP20677297 A JP 20677297A JP H1149969 A JPH1149969 A JP H1149969A
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Abstract
成物の提供。 【解決手段】3つの加水分解性基がケイ素に結合した加
水分解性ケイ素基を必須成分として有する重合体
(A)、および空気硬化性化合物(B)および/または
光硬化性化合物(C)からなる室温硬化性組成物。
Description
る室温硬化性組成物に関する。
の重合体を硬化させてシーラント、接着剤等に使用する
方法はよく知られており、工業的に有用な方法である。
このような重合体のうち、特に主鎖がポリオキシアルキ
レン鎖である重合体は、室温で液状であり、かつ硬化物
が比較的低温でも柔軟性を保持し、シーラント、接着剤
等に利用する場合好ましい特性を備えている。
特開平3−72527および特開平3−47825等に
記載されている末端に加水分解性ケイ素基を有する重合
体が挙げられる。このような末端に加水分解性ケイ素基
を有する重合体は、伸びや柔軟性を保持するためにケイ
素原子1つ当たり2つの加水分解性基が結合してなる加
水分解性ケイ素基を通常有する。
つの加水分解性基が結合してなる加水分解性ケイ素基を
有する重合体は硬化性に劣り、架橋密度が充分でないた
めに硬化初期にはべたつき(表面タック)があり、また
耐候劣化により長期的には表面にクラックが入りやす
い、という問題があった。この問題を解決するために光
硬化性化合物や空気硬化性化合物を添加する方法が特開
平3−160053等で試みられたが、いずれも硬化性
や表面耐候性の改良には充分でなかった。
イ素基を有する重合体に対して、その柔軟性や作業性を
大きく悪化させることなく良好な硬化特性と表面耐候性
が改良できる組成について検討した結果、本発明に至っ
た。
で表される加水分解性ケイ素基を有する重合体を含有す
る室温硬化性組成物であって、式(1)中のaが3であ
る加水分解性ケイ素基を有する重合体(A)、空気硬化
性化合物(B)および/または光硬化性化合物(C)を
必須成分とする室温硬化性組成物である。 −SiXa R1 3-a ・・・(1) (式(1)中、R1 は炭素数1〜20の置換もしくは非
置換の1価の有機基であり、Xは水酸基または加水分解
性基であり、aは1、2または3である。ただし、R1
が複数個存在するときは同じでも異なってもよく、Xが
複数個存在するときは同じでも異なってもよい。)
たは側鎖に上記式(1)で表される加水分解性ケイ素基
を有する。重合体の主鎖としては、ポリオキシアルキレ
ン鎖、ポリエステル鎖、ポリカーボネート鎖、ポリオレ
フィン鎖などが挙げられる。主鎖は本質的にポリオキシ
アルキレン鎖であることが好ましい。
47825、特開平3−72527、特開平3−796
27、特公昭46−30711、特公昭45−3631
9、特公昭46−17553等に提案されている。
る重合体について説明する。このような重合体は、下記
に述べるように官能基を有するポリオキシアルキレン化
合物を原料とし、末端に適宜有機基を介して加水分解性
ケイ素基を導入して製造されることが好ましい。
は、触媒の存在下1つ以上の水酸基を有するヒドロキシ
化合物などの開始剤にモノエポキシドなどを反応させて
製造する水酸基末端のものが好ましい。
ド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ヘキシレ
ンオキシド等が挙げられる。テトラヒドロフラン等も使
用できる。触媒としては、カリウム系化合物やセシウム
系化合物等のアルカリ金属触媒、複合金属シアン化物錯
体触媒、金属ポルフィリン触媒などが挙げられる。
分子量のポリオキシアルキレン化合物を使用する場合に
は、アルカリ触媒等にて製造した比較的低分子量のポリ
オキシアルキレン化合物に塩化メチレン等の多ハロゲン
化合物を反応させることにより多量化して得られるポリ
オキシアルキレン化合物を使用できる。
したポリオキシアルキレン化合物は、アルカリ触媒を用
いた場合に比べ分子量分布が狭く、良好な硬化性が得ら
れるため、このポリオキシアルキレン化合物を用いるこ
とが好ましい。
サシアノコバルテートを主成分とする錯体が好ましく、
そのエーテルおよび/またはアルコール錯体が特に好ま
しい。その組成は本質的に特公昭46−27250に記
載されているものが使用できる。エーテルとしてはエチ
レングリコールジメチルエーテル(グライム)、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル(ジグライム)等が好
ましく、錯体の製造時の取り扱い点からグライムが特に
好ましい。アルコールとしては特開平4−145123
に記載されているt−ブタノールが好ましい。
数は2以上が好ましく、硬化物特性として柔軟性を強調
したい場合には2または3が特に好ましく、接着性や硬
化性を強調したい場合には3〜8が特に好ましい。
は、具体的にはポリオキシエチレン、ポリオキシプロピ
レン、ポリオキシブチレン、ポリオキシヘキシレン、ポ
リオキシテトラメチレンおよびこれらの共重合物が挙げ
られる。
合物はポリオキシプロピレンジオールとポリオキシプロ
ピレントリオールである。また、下記(イ)や(ニ)の
方法に用いる場合、アリル末端ポリオキシプロピレンモ
ノオールなどのオレフィン末端のポリオキシアルキレン
化合物も使用できる。
ついて説明する。式(1)中R1 は炭素数1〜20の置
換もしくは非置換の1価の有機基であり、好ましくは炭
素数8以下のアルキル基、フェニル基またはフルオロア
ルキル基である。特に好ましくは、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシ
ル基、フェニル基等である。R1 が複数個存在するとき
はそれらは同じでも異なってもよい。
ばハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、アミ
ド基、アミノ基、アミノオキシ基、ケトキシメート基、
ヒドリド基などがある。
基の炭素数は6以下が好ましく、4以下が特に好まし
い。好ましいXは炭素数4以下の低級アルコキシ基、特
にメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基またはプロペ
ニルオキシ基が例示できる。またXが複数個存在すると
きはそれらは同じでも異なってもよい。
水分解性ケイ素基の数は1〜8が好ましく、2〜6が特
に好ましい。加水分解性ケイ素基の原料ポリオキシアル
キレン化合物への導入の方法は特には限定されないが、
たとえば以下の(イ)〜(ニ)の方法で導入できる。
ン化合物の末端にオレフィン基を導入したものと、式
(2)で表されるヒドロシリル化合物を反応させる方
法。 HSiXa R1 3-a ・・・(2) (式(2)中、R1 、X、aは前記に同じ。)
は、不飽和基および官能基を有する化合物をポリオキシ
アルキレン化合物の末端水酸基に反応させて、エーテル
結合、エステル結合、ウレタン結合またはカーボネート
結合などにより結合させる方法、またはアルキレンオキ
シドを重合する際に、アリルグリシジルエーテルなどの
オレフィン基含有エポキシ化合物を添加して共重合させ
ることにより原料ポリオキシアルキレン化合物の側鎖に
オレフィン基を導入する方法などが挙げられる。
ン化合物の末端に式(3)で表される化合物を反応させ
る方法。 R1 3-a−SiXa −R2 NCO ・・・(3) (式(3)中、R1 、X、aは前記に同じ。R2 は炭素
数1〜17の2価炭化水素基。)
ン化合物の末端にトリレンジイソシアネートなどのポリ
イソシアネート化合物を反応させてイソシアネート基末
端とした後、該イソシアネート基に式(4)で表される
ケイ素化合物のW基を反応させる方法。 R1 3-a−SiXa −R2 W・・・(4) (式(4)中、R1 、R2 、X、aは前記に同じ。Wは
水酸基、カルボキシル基、メルカプト基およびアミノ基
(1級または2級)から選ばれる活性水素含有基。)
ン化合物の末端にオレフィン基を導入し、そのオレフィ
ン基と、Wがメルカプト基である式(4)で表されるケ
イ素化合物のメルカプト基を反応させる方法。
である加水分解性ケイ素基」(以下、「加水分解性ケイ
素基(D)」という)を有する重合体を含有することを
要する。本発明の組成物において、式(1)で表される
加水分解性ケイ素基中における加水分解性ケイ素基
(D)の数は、用途、必要とする特性などに応じて変え
うる。
有する重合体が、該加水分解性ケイ素基として加水分解
性ケイ素基(D)のみを有する重合体である場合、すな
わち、組成物中における式(1)で表される加水分解性
ケイ素基のほぼ100%、すなわち80〜100%が加
水分解性ケイ素基(D)である場合、硬化速度が大きく
なり、深部硬化性が特に優れた室温硬化性組成物が得ら
れる。この場合、特に式(1)で表される加水分解性ケ
イ素基の90〜100%、さらには95〜100%が加
水分解性ケイ素基(D)であることが好ましい。
加水分解性ケイ素基と加水分解性ケイ素基(D)が混在
している場合には、良好な伸び特性と速硬化性を両立し
うる室温硬化性組成物が得られる。
性ケイ素基中の加水分解性ケイ素基(D)の割合が5〜
80%であることが好ましい。この割合を任意に変える
ことにより要求に応じた特性を自由に制御できる。すな
わち加水分解性ケイ素基(D)の割合が5〜50%のと
きは、硬化性を向上させると同時にシーラントなどで必
要とされる良好な伸び特性や柔軟性を提供でき、また加
水分解性ケイ素基(D)の割合が50〜80%のとき
は、弾性接着剤などに必要とされる伸び特性を充分に確
保しながら飛躍的に硬化性を改善できる。
素基中において加水分解性ケイ素基(D)以外の加水分
解性ケイ素基は式(1)中のaが2の加水分解性ケイ素
基であることが特に好ましい。
解性ケイ素基と加水分解性ケイ素基(D)が混在した組
成物を得るためには、たとえば、下記の方法(ホ)、
(ヘ)がある。(ホ)、(ヘ)を併用してもよい。
加水分解性ケイ素基および式(1)中のaが3である加
水分解性ケイ素基(D)を併有する重合体を使用する。
(ヘ)式(1)中のaが1または2である加水分解性ケ
イ素基を有する重合体および式(1)中のaが3である
加水分解性ケイ素基(D)を有する重合体の混合物を使
用する。
用される用途に応じて適当な値を選択できる。すなわち
柔軟性が重視されるシーラントなどの用途には原料であ
る水酸基を有するポリオキシアルキレン化合物の水酸基
価から換算した分子量(以下、水酸基価換算分子量)で
4000〜50000の重合体が適する。6000〜5
0000であることがより好ましく、8000〜250
00であることが特に好ましい。また強度が要求される
接着剤などの用途には水酸基価換算分子量1000〜3
0000の重合体が適する。1000より低い場合は硬
化物が脆いものとなり30000を超える場合は高粘度
のため作業性が著しく悪くなる。3000〜20000
であることがより好ましく、6000〜20000であ
ることが特に好ましい。
硬化性化合物(B)および/または光硬化性化合物
(C)を使用する。空気硬化性化合物(B)の使用は初
期タックの改良に効果があり、光硬化性化合物(C)の
使用は耐汚染性やクラック抑制の改良に効果がある。空
気硬化性化合物(B)および光硬化性化合物(C)は併
用することが特に好ましい。
(B)としては、空気中の酸素により重合を起こす不飽
和基を分子内に有する化合物が好ましい。具体的には、
乾性油、乾性油の変性物、液状ジエン系重合体または液
状ジエン系重合体の変性油が好ましい。
油、大豆油、ひまわり油、麻実油などが挙げられる。乾
性油の変性物としては、乾性油を変性して得られる各種
アルキッド樹脂、乾性油と官能性ポリオキシアルキレン
との反応生成物、乾性油とイソシアネート化合物との反
応生成物(ウレタン化油)、乾性油により変性されたア
クリル系重合体、乾性油により変性されたエポキシ樹
脂、乾性油により変性されたシリコン樹脂が挙げられ
る。
ては、ブタジエン、クロロプレン、イソプレン、1,3
−ペンタジエンなどの炭素数4〜8のジエン系化合物を
単独重合または共重合させて得られる液状重合体、ジエ
ン系化合物と共重合性を有するアクリロニトリル、スチ
レン等のモノマーをジエン系化合物が主体となるように
共重合させて得られるNBR、SBR等の重合体、それ
らの各種変性物(マレイン化変性物、ボイル油変性物な
ど)が挙げられる。
合体および液状ジエン系重合体の変性物が好ましい。乾
性油が特に好ましい。空気硬化性化合物(B)は1種単
独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
化硬化反応を促進する触媒や金属ドライヤを併用すると
効果が高められる場合がある。これらの触媒や金属ドラ
イヤとしては、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉛、ナ
フテン酸ジルコニウム、2−エチルエキサン酸コバル
ト、2−エチルエキサン酸ジルコニウム等の金属塩や、
アミン化合物などが挙げられる。
使用量は重合体(A)の100重量部に対して0.01
〜20重量部が好ましい。使用量が0.01重量部に満
たないと空気硬化性化合物(B)の使用目的である初期
タックの改善効果が不充分であり、20重量部を超える
と硬化物の伸びなどが損なわれる。好ましい使用量は1
〜10重量部である。
とは光の作用によってかなり短時間に分子構造が化学変
化をおこし硬化などの物性的変化を生ずるものである。
この種の化合物としてはモノマー、オリゴマー、樹脂ま
たはそれらを含む組成物等多くのものが知られており、
市販されている任意のものを使用しうる。不飽和アクリ
ル系化合物、ポリケイ皮酸ビニル類またはアジド化樹脂
等が代表的なものであり、不飽和アクリル系化合物が特
に好ましい。
ロイル基もしくはメタクリロイル基を1〜数個有するモ
ノマー、オリゴマー、またはそれらの混合物が好まし
く、特にアクリロイル基を有する化合物が好ましい。よ
り具体的には多価アルコールのジ(メタ)アクリレート
等のモノマーや該モノマーを重合して得られる分子量1
0000以下のオリゴエステルが好ましい((メタ)ア
クリレートとはアクリレートとメタクリレートを示す。
以下同じ)。多価アルコールのジ(メタ)アクリレート
の具体例としては、プロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、などが挙げ
られる。
用量は重合体(A)の100重量部に対して0.01〜
20重量部が好ましい。使用量が0.01重量部に満た
ないと光硬化性化合物(C)の使用目的である耐汚染性
の改善が不充分であり、20重量部を超えると硬化物の
伸びなどが損なわれる。好ましい使用量は1〜10重量
部である。
硬化触媒、可塑剤、充填剤、接着性付与剤、その他の添
加剤などを加えて使用してもよい。
加水分解および縮合反応の触媒として公知の化合物が使
用できる。すなわち、アルキルチタン酸塩、有機ケイ素
チタン酸塩、2−エチルエキサン酸錫[ビス(2−エチ
ルエキサン酸)錫]およびジブチル錫ジラウレート等の
ようなカルボン酸の金属塩、ジブチルアミン−2−エチ
ルヘキソエート等のようなアミン塩、ならびに他の酸性
触媒および塩基性触媒を使用できる。硬化触媒の使用量
としては、重合体(A)100重量部に対し、0.00
1〜10重量部、特には0.01〜5重量部の範囲が好
ましい。
き、具体的にはフタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチ
ル、フタル酸ブチル等のフタル酸エステル類;アジピン
酸ジオクチル、コハク酸イソデシル、セバシン酸ジブチ
ル、オレイン酸ブチル等の脂肪族カルボン酸エステル;
ペンタエリスリトールエステルなどのグリコールエステ
ル類;リン酸トリオクチル、リン酸トリクレジル等のリ
ン酸エステル類;エポキシ化大豆油、エポキシステアリ
ン酸ベンジル等のエポキシ可塑剤;塩素化パラフィン等
が1種単独でまたは2種以上の混合物で使用できる。
め剤、密着剤などを含有してもよい。充填剤の使用量は
重合体(A)100重量部に対して0〜1000重量
部、特に50〜250重量部が好ましい。充填剤の具体
例としては以下のものが挙げられる。これらの充填剤は
単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
シリカ、無水ケイ酸、含水ケイ酸およびカーボンブラッ
ク、炭酸マグネシウム、ケイソウ土、焼成クレー、クレ
ー、タルク、酸化チタン、ベントナイト、有機ベントナ
イト、酸化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜鉛華、シラスバル
ーン、木粉、パルプ、木綿チップ、マイカ、くるみ穀
粉、もみ穀粉、グラファイト、アルミニウム微粉末、フ
リント粉末等の粉体状充填剤、石綿、ガラス繊維、ガラ
スフィラメント、炭素繊維、ケブラー繊維、ポリエチレ
ンファイバー等の繊維状充填剤など。
ポキシシラン等のシランカップリング剤や、フェノール
樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。その他顔料として
酸化鉄、酸化クロム、酸化チタン等の無機顔料およびフ
タロシアニンブルー、フタロシアニングリーン等の有機
顔料、タレ止め剤として有機酸処理炭酸カルシウム、水
添ひまし油、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、微粉末シリカ等、各種の老化防止剤、紫外線吸収剤
等が使用できる。
存在下で硬化し、特に弾性シーラント用、接着剤用、コ
ーティング材用として使用できる。
(例7〜9)、比較例(例10〜13)により具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されな
い。なお、部は重量部を示す。分子量は水酸基価換算分
子量をいう。
キサシアノコバルテート触媒を用いてプロピレンオキシ
ドの重合を行い、ポリオキシプロピレントリオールを得
た。これにイソシアネートプロピルトリメトキシシラン
を加え、ウレタン化反応を行い末端をトリメトキシシリ
ル基に変換して、分子量18000の重合体P1を得
た。
れた平均分子量3000のポリオキシプロピレンジオー
ルを金属ナトリウムの存在下、クロロブロモメタンと反
応させて高分子量化を行った。得られたポリオキシプロ
ピレンジオールをナトリウムアルコキシドに変換した
後、塩化アリルを反応させて末端にアリルオキシ基を有
するポリオキシプロピレンを得た。ヒドロシリル化合物
としてトリメトキシシランを白金触媒の存在下に反応さ
せて末端にトリメトキシシリル基を有する分子量900
0の重合体を得た。
グリセリンにプロピレンオキシドを反応して得られたポ
リオキシプロピレントリオールの末端水酸基を上記と同
様の方法で末端アリルオキシ化した後、ヒドロシリル化
合物としてメチルジメトキシシランを白金触媒の存在下
に反応させて末端にメチルジメトキシシリル基を有する
分子量6000の重合体を得た。この分子量9000の
重合体と分子量6000の重合体を重量比にして60対
40の割合で混合し、重合体混合物P2を得た。
して亜鉛ヘキサシアノコバルテート触媒を用いてプロピ
レンオキシドの重合を行い、ポリオキシプロピレンジオ
ールを得た。得られたポリオキシプロピレンジオールの
末端水酸基を例2と同様の方法で末端アリルオキシ化し
た後、ヒドロシリル化合物としてトリメトキシシランと
メチルジメトキシシランの70対30重量比の混合物を
白金触媒の存在下に反応させて末端にトリメトキシシリ
ル基とメチルジメトキシシリルプロピル基の両方を有す
る分子量12000の重合体P3を得た。
キサシアノコバルテート触媒を用いてプロピレンオキシ
ドの重合を行い、ポリオキシプロピレントリオールを得
た。これにイソシアネートプロピルメチルジメトキシシ
ランを加え、ウレタン化反応を行い両末端をメチルジメ
トキシシリルプロピル基に変換して、分子量18000
の重合体P4を得た。
れた平均分子量3000のポリオキシプロピレンジオー
ルを金属ナトリウムの存在下、クロロブロモメタンと反
応させて高分子量化を行った。得られたポリオキシプロ
ピレンジオールの末端水酸基を例2と同様の方法で末端
アリルオキシ化した後、ヒドロシリル化合物としてメチ
ルジメトキシシランを白金触媒の存在下に反応させて末
端にメチルジメトキシシリル基を有する分子量9000
の重合体を得た。
グリセリンにプロピレンオキシドを反応して得られたポ
リオキシプロピレントリオールの末端水酸基を例2と同
様の方法で末端アリルオキシ化した後、ヒドロシリル化
合物としてメチルジメトキシシランを白金触媒の存在下
に反応させて末端にメチルジメトキシシリル基を有する
分子量6000の重合体を得た。この分子量9000の
重合体と分子量6000の重合体を重量比にして60対
40の割合で混合し、重合体混合物P5を得た。
して亜鉛ヘキサシアノコバルテート触媒を用いてプロピ
レンオキシドの重合を行い、ポリオキシプロピレンジオ
ールを得た。得られたポリオキシプロピレンジオールの
末端水酸基を例2と同様の方法で末端アリルオキシ化し
た後、ヒドロシリル化合物としてメチルジメトキシシラ
ンのみを白金触媒の存在下に反応させて末端にメチルジ
メトキシシリル基を有する分子量12000の重合体P
6を得た。
(P1〜P6)100部に対し、炭酸カルシウム150
部、可塑剤としてフタル酸ジオクチル50部、チキソ性
付与剤3部、空気硬化性化合物(B)として桐油3部お
よび光硬化性化合物(C)としてトリメチロールプロパ
ントリアクリレート5部、硬化触媒として2−エチルヘ
キサン酸錫3部およびラウリルアミン0.5部を添加し
て、3本ペイントロールを用いて混練した。ただし例1
3は重合体P6を用いた上記組成から空気硬化性化合物
および光硬化性化合物を除いた組成とした。
物粘度が20℃で160万センチポアズに到達する時間
を測定した。また混練した組成物を20℃、65%湿度
下に7日、50℃、60%湿度下に7日養生して厚さ5
mmのシートを得た。このものの250時間後、500
時間後および750時間後の表面耐候性をサンシャイン
ウェザオメータで調べた。評価は、サンシャインウェザ
オメータ試験後に表面クラックが認められないものを
○、ヘアクラックが認められるものを△、明らかにクラ
ックが認められるものを×とした。結果を表1、表2に
示す。
組成物はきわめて硬化性および表面耐候性に優れるとい
う特長を有する。
Claims (5)
- 【請求項1】下記式(1)で表される加水分解性ケイ素
基を有する重合体を含有する室温硬化性組成物であっ
て、式(1)中のaが3である加水分解性ケイ素基を有
する重合体(A)、空気硬化性化合物(B)および/ま
たは光硬化性化合物(C)を必須成分とする室温硬化性
組成物。 −SiXa R1 3-a ・・・(1) (式(1)中、R1 は炭素数1〜20の置換もしくは非
置換の1価の有機基であり、Xは水酸基または加水分解
性基であり、aは1、2または3である。ただし、R1
が複数個存在するときは同じでも異なってもよく、Xが
複数個存在するときは同じでも異なってもよい。) - 【請求項2】式(1)中のaが1または2である加水分
解性ケイ素基および式(1)中のaが3である加水分解
性ケイ素基を併有する重合体を含有する、請求項1記載
の室温硬化性組成物。 - 【請求項3】式(1)中のaが1または2である加水分
解性ケイ素基を有する重合体および式(1)中のaが3
である加水分解性ケイ素基を有する重合体の両方を含有
する、請求項1記載の室温硬化性組成物。 - 【請求項4】式(1)で表される加水分解性ケイ素基を
有する重合体が、加水分解性ケイ素基として式(1)中
のaが3である加水分解性ケイ素基のみを有する重合体
である、請求項1記載の室温硬化性組成物。 - 【請求項5】重合体(A)の主鎖が、複合金属シアン化
物錯体を触媒として開始剤にアルキレンオキシドを重合
させて得られるポリオキシアルキレン鎖である、請求項
1、2、3または4記載の室温硬化性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20677297A JPH1149969A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 室温硬化性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20677297A JPH1149969A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 室温硬化性組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1149969A true JPH1149969A (ja) | 1999-02-23 |
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ID=16528842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP20677297A Pending JPH1149969A (ja) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | 室温硬化性組成物 |
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JP (1) | JPH1149969A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1997
- 1997-07-31 JP JP20677297A patent/JPH1149969A/ja active Pending
Cited By (4)
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EP2233531A1 (en) | 2002-11-01 | 2010-09-29 | Kaneka Corporation | Curable composition |
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EP2233531B2 (en) † | 2002-11-01 | 2018-11-28 | Kaneka Corporation | Curable composition |
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