JPH1149762A - チアゾール化合物 - Google Patents

チアゾール化合物

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Publication number
JPH1149762A
JPH1149762A JP22752397A JP22752397A JPH1149762A JP H1149762 A JPH1149762 A JP H1149762A JP 22752397 A JP22752397 A JP 22752397A JP 22752397 A JP22752397 A JP 22752397A JP H1149762 A JPH1149762 A JP H1149762A
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JP
Japan
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group
lower alkyl
amino
carbamoyl
amino group
Prior art date
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Pending
Application number
JP22752397A
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English (en)
Inventor
Hiromasa Hashimoto
宏正 橋本
Katsuaki Imamura
勝明 今村
Hideo Takagi
秀夫 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(I) 【化1】 [式中、Rは低級アルキル基;低級ハロアルキル基;低
級ヒドロキシアルキル基;低級アルコキシ低級アルキル
基;アラルキルオキシ低級アルキル基等であり、R1
低級アルキル基等で置換されてもよいシクロアルキル基
であり、R2は置換されてもよいアリール基;置換され
てもよい芳香族複素環基;一般式 【化2】 (ここで、Qは明細書記載のとおりであり、置換されて
いてもよい)又は−CONH−(CH2n−Q1(ここ
で、Q1及びnは明細書記載のとおりである)である]
で表わされるチアゾール化合物又はその医薬上許容し得
る塩。 【効果】 本発明は新規なチアゾール化合物に関するも
のであり、更に詳しくは、本発明化合物は優れたTNF
−αの選択的産生阻害作用及び/又はIFN−γの産生
阻害作用を有しており、特に炎症疾患、関節リウマチ等
の自己免疫疾患、アレルギー疾患等に非常に効果的な作
用を示し、今までにない新しいタイプの疾患治療薬又は
予防薬として有用性が期待される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なチアゾール化合
物に関するものであり、更に詳しくは、TNF−αの選
択的産生阻害作用及び/又はIFN−γの産生阻害作用
を有するチアゾール化合物又はその医薬上許容し得る塩
を含有してなる医薬に関する。
【0002】
【従来の技術】生体内の免疫応答はT細胞、B細胞、マ
クロファージ等の細胞間相互作用によって成立してお
り、これら免疫担当細胞が抗原に対して応答する際に産
生される活性物質のうち、免疫グロブリンを除いた物質
がサイトカインである。これらのサイトカインは標的細
胞傷害や遅延型過敏反応をはじめとして、種々の細胞性
免疫反応の発現や調節、造血細胞の増殖・分化に関与し
ており、感染や腫瘍に対する生体防御機構に対しても重
要な役割を担っている。また、これらサイトカインはそ
れぞれのサイトカイン間で相互的作用も有しており、サ
イトカインの産生を増強したり、反対に抑制したり、或
るいはサイトカインの生物活性を促進又は抑制したりし
ている。最近では、これら種々のサイトカインの産生異
常が疾患の病因に深く関わっていることが明らかにされ
つつある。
【0003】ところで、これらサイトカインのひとつで
あるTNF−αは、腫瘍部位に出血性壊死を誘発させる
因子として1975年Carswellらによって発見
され、抗癌剤として期待されたが、全身投与では効果が
少なく、また悪液質や敗血症ショック等の副作用が存在
することが明らかとなり、医薬品としての使用には不適
とされてきた。また、当初TNF−αは抹消マクロファ
ージからのみ産生されるものと思われていたが、未熟な
骨髄マクロファージや、その他のマクロファージ系の細
胞(例えば、クッパー細胞やマイクログリア等)でも産
生され、また好中球、リンパ球、NK(ナチュラルキラ
ー)細胞、LAK(リンホカイン活性化キラー)細胞、
線維芽細胞、肥満細胞、アストロサイト、上皮細胞等多
種の細胞でも産生され、それに伴いこれら細胞への作用
も多岐にわたっていることが明らかとなっている。例え
ば、腫瘍細胞に対しては増殖阻止や破壊、分化誘導、分
裂等の作用を;ウィルス感染細胞に対しては傷害作用
を;T細胞に対しては増殖、IL(インターロイキン)
−2レセプター誘導、組織抗原上昇、IFN(インター
フェロン)−γやCSF(コロニー刺激因子)の産生作
用を;B細胞に対しては抗体産生や分裂促進作用を;N
K・LAK細胞に対しては傷害活性の増強や誘導増強作
用を;マクロファージに対しては傷害活性の増強、走化
性誘導、組織抗原の上昇や下降、プロスタグランジン類
やロイコトリエン類の産生亢進、PAF(血小板活性化
因子)の産生、活性酸素の産生、IL−1・IL−6・
IL−8・TNF−α・CSFの産生、血管新生因子の
産生、スカベンジャーレセプターの抑制作用を;好中球
に対しては貧食や脱顆粒の促進、ADCC(抗体依存性
細胞障害)活性の増強、走化性や接着分子の誘導、活性
酸素類・PAF・ロイコトリエンB4の産生、付着能上
昇、補体レセプターの上昇作用を;好酸球に対しては原
虫への傷害活性の増強作用を;骨髄細胞に対しては増殖
や分化の阻害及び活性化の作用を;血管内皮細胞に対し
ては傷害、増殖の抑制、プロコアギュラント活性誘導、
プラスミノーゲン活性化抑制因子の産生増強、組織抗原
や白血球接着分子の誘導、IL−1・IL−6・IL−
8・GM−CSF(顆粒球・マクロファージ・コロニー
刺激因子)の産生、プロスタグランジン類やPAFの産
生、PDGF(血小板由来増殖因子)の誘導、IL−3
レセプターの誘導作用を;線維芽細胞に対しては増殖、
癌遺伝子の発現、コラゲナーゼやプロスタグランジン類
の産生、IL−1・IL−6・INF・PDGF・GM
−CSFの産生、EGF(上皮細胞成長因子)レセプタ
ーの上昇、滑膜細胞に対してはコラゲナーゼ・アラキド
ン酸・プロスタグランジン類の産生作用を;破骨細胞に
対しては骨吸収促進、M−CSF(マクロファージ・コ
ロニー刺激因子)の産生、プロスタグランジンの増強作
用を;脂肪細胞に対してはリポ蛋白リパーゼ阻害作用
を;肝細胞に対しては急性期蛋白誘導、薬物代謝抑制作
用を;上皮細胞に対しては増殖、コラーゲン合成作用
を;血小板に対しては細胞成長因子の誘導作用を;視床
下部に対してはプロスタグランジン産生(発熱)作用
を;血管平滑筋細胞に対してはNOの産生作用を;骨細
胞に対してはコラーゲンとフィブロネクチンの産生抑制
作用を;横紋筋細胞に対しては膜電位の変化作用をそれ
ぞれ示すことが明らかとなっている。
【0004】従って、現在ではTNF−αは炎症を基本
にした生体防御・免疫機構に広く係わるサイトカインと
して認識されており、その産生調節機構の破綻、例えば
持続的かつ過剰な産生が組織傷害を引き起こす等の様々
な病気の原因や増悪をもたらす要因となりうると考えら
れている。実際、TNF−αを動物に接種したり、トラ
ンスジェニックマウスの研究、又はTNF−αのヒト臨
床治験から様々な病状が観察されている。例えば、心・
血管に関しては血圧低下、心筋抑圧、肺に関しては呼吸
困難、無呼吸、内皮細胞活性化、白血球集積、浮腫を伴
う血管外漏出、腎臓に関しては腎尿血管壊死、多尿に引
き続く乏尿、胃腸に関しては運動及び吸収低下、下痢、
出血性壊死、血液に関しては造血低下、鉄欠乏症、凝固
系促進、DIC(広汎性血管内凝固)、中枢神経に関し
ては発熱、悪心、吐き気、頭痛、食欲不振、代謝に関し
ては乳酸アシドーシス、高血糖に引き続く低血糖、高脂
血症、高カルシウム血症、異化ホルモン放出、筋肉に関
してはアミノ酸遊離、膜ポテンシャル低下、その他に関
しては免疫抑制、胎児死、肝腫、肝障害、ヘルペス活性
化、副腎質壊死等の症状が観測されている。また、最近
ではアレルギーとの関係ついても示唆されている。即
ち、Ig(免疫グロブリン)EはTNF−αの刺激によ
り産生増強され、IgEが結合するマスト細胞は多量の
TNF−αを含んでおり、Fcεレセプター1を介した
刺激によりTNF−αが放出される。放出したTNF−
αは、血管内皮細胞に接着分子を誘導し、その結果リン
パ球や好酸球が内皮に接着し、組織湿潤等が進行する。
実際、喘息患者や鼻アレルギー患者の粘液中にはTNF
−αが分泌されている。更に、接触性皮膚炎等のIV型
アレルギーにおいても、TNF−αは重要であり、アル
サス反応のようなIII型アレルギーにも深く関与して
いることが知られている。即ち、抗原抗体複合物による
炎症において、マスト細胞からTNF−αが産生され好
中球が集積してくるが、この時抗TNF−α抗体を投与
するとアルサス炎症はみられず、またマスト細胞欠損動
物でもこの現象がみられないことから、マスト細胞から
産生されるTNF−αが大きな意味を持っていると考え
られる。このようにTNF−αは単なる炎症だけではな
く、I、III、IV型アレルギーにおいても大きな働
きをしていると考えられる。特に最近になり、TNF−
αはマスト細胞に加え、ランゲルハンス細胞やケラチノ
サイトからも産生されることが分かっており、皮膚疾患
においても無視できないサイトカインといえる。
【0005】TNF−αは多くの細胞で産生され、それ
らの細胞に対する作用も多岐にわたっており、またその
作用によりサイトカイン類・脂質類・活性酸素類等の生
体の恒常性維持に係わる各種可溶性因子も放出される。
よってTNF−αの破綻はそれらの細胞に大きな影響を
与えると考えられる。また前述のとおり、サイトカイン
はそれぞれ相互的作用を有することは知られているが、
その作用については未だ不明な点がある。これらサイト
カイン全体を全て阻害することは過剰に産生したサイト
カインばかりでなく、生体の恒常性維持に係わっている
正常なサイトカインの産生も阻害することとなり、予期
せぬ作用を伴うことも考えられる。従って、TNF−α
の過剰産生や作用を防止又は阻害すること、更に言うな
らば選択的な阻害は、非常に意味のあることであり、今
までにない新しい作用機序の治療薬となり得、しいては
数多くの炎症性、感染性、免疫性又は悪性疾患に対する
有用な治療法と成り得る可能性もある。それらとして
は、悪液質、アレルギー(即時型、アルサス反応、接触
性過敏症等)、気管支喘息、敗血症性ショック、敗血
症、内毒素性ショック、成人呼吸窮迫症候群、慢性肺炎
症性疾患、珪肺症、肺サルコイドーシス、骨吸収病、潅
流損傷、マラリア、ミコバクテリア感染症、関節炎(関
節リウマチ、リウマチ様脊髄炎、変形性関節症、痛風性
関節炎等)、火傷、対宿主性移植片反応、同種移植片拒
絶反応、悪性腫瘍、造血抑制等の貧血、透析低血圧、S
LE(全身性エリテマトーデス)等の自己免疫疾患、糖
尿病、乾癬、多発性大脳硬化症、クローン病、潰瘍性大
腸炎、AIDS(後天性免疫不全症候群)、ARC(A
IDS関連コンプレックス)、ケロイド形成、瘢痕組織
形成、虚血性心疾患、うっ血性心不全、脳血管傷害、髄
膜炎、レプラ・結核、肝炎、膵炎、糸球体腎炎、DIC
(広汎性血管内凝固)、SIRS(全身性炎症反応症候
群)等が挙げられる。
【0006】上記に述べたとおり、TNF−αと各疾患
が深い関連を持つことが徐々に明らかとなり、TNF−
αを抗体や阻害剤を用いて制御し、慢性関節リウマチ等
の疾患を治療するという試みが盛んに行なわれている。
例えば、最近になり慢性関節リウマチの治療試験におい
て抗TNF−α抗体を用い、その有効性について報告が
なされている。しかしながら、抗TNF−α抗体におい
ては、その安全性について、例えば生体内におけるその
抗体に対する抗体生成による有効性維持の問題、またそ
の抗体によるアレルギーショックやリバウンド現象の発
生等の問題が危惧されている。このように、抗体を用い
た治療方法はその有効性とは別に継続的な使用における
問題点が危惧されており、従ってこのような問題点のな
い阻害剤の開発が熱望されている。しかしながら、未だ
満足のいく結果は得られていないのが現状である。
【0007】一方、TNF−αと同様に増殖シグナルで
なく、それぞれ特異的なレスポンスを細胞に誘導するサ
イトカインとしてIFN−γがある。IFN−γは19
65年にWeelockにより初めて報告され、現在で
はT細胞やNK細胞といった免疫担当細胞を特異的又は
非特異的抗原で刺激した場合に産生され、抗ウィルス活
性因子としてよりも免疫調節因子の一種として認識され
ている。
【0008】INF−γの産生細胞は、T細胞及びNK
細胞に限られているが、その作用は非常に多岐にわたっ
ており、免疫反応の殆ど全てに関わっていると考えられ
ている。特に、マクロファージに対しては活性化、抗原
提示能の増強、抗腫瘍活性の増強、IL−1及びTNF
−αの産生増強作用を;NK細胞に対してはNK活性の
増強作用を;T細胞に対してはCTL(細胞障害性T細
胞)の誘導促進、IL−2産生及びIL−2受容体の発
現増強作用を有する。また、IFN−γは免疫応答に重
要なMHC(主要組織適合抗原遺伝子複合体)等の細胞
表面抗原を特異的に発現誘導することも明らかになって
いる。即ち、過剰なIFN−γ産生が自己免疫疾患の原
因となると考えられている。
【0009】また、単球上のFcεレセプターの数と密
度を増大させることからアレルギーにも関与していると
考えられている。更に、IFN−γがシュワルツマン反
応に関与しており、抗IFN−γ抗体がその反応を抑制
すること、SLE、シューグレン症候群、リウマチ性多
発筋痛症等の患者の血清中のIFN−γ濃度が上昇する
こと、MS(多発性硬化症)の患者にIFN−γを投与
すると悪化すること等が明らかになっている。
【0010】従って、IFN−γの過剰な産生は様々な
疾患の病因になると考えられ、その過剰な産生を抑制す
ることは数多くの疾患、例えば寄生虫病、アレルギー、
関節リウマチ、SLE、重症筋無力症、インスリン依存
真性糖尿病、甲状腺炎等を含むMHC関連性免疫疾患等
に有用な治療薬となり得ると考えられる。
【0011】以上のように、TNF−α、IFN−γと
も多様な生物活性を有しており、その破綻はこれら細胞
に大きな影響を与えると共に、様々な疾患の要因となり
得ると考えられる。従って、TNF−α及び/又はIF
N−γの産生を阻害することは数多くの疾患、特に炎症
疾患、関節リウマチ等の自己免疫疾患、アレルギー疾患
等に非常に効果的な作用を示し、今までにない新しい作
用機序の治療薬又は予防薬になり得ると考えられる。
【0012】このような技術背景のもと、TNF−αの
阻害を目的とした化合物の報告がなされている。例え
ば、特表平9−505082号公報には3−(3−シク
ロペンチルオキシ−4−メトキシ)フェニル−2−イソ
オキサゾリン−5−ヒドロキサム酸等のイソオキサゾリ
ン化合物が、特表平9−503505号公報には3−シ
アノ−3−(シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェ
ニル)シクロヘキサン−1−オン等の新規化合物が、特
表平9−501155号公報にはN−(3,5−ジクロ
ロピリド−4−イル)−3−シクロペンチルオキシ−6
−フルオロ−4−メトキシベンズアミド等の化合物が、
特表平9−500908号公報には1−(4−フルオロ
フェニル)−3−イソプロピル−6−オキソ−5−フェ
ニル−4,6−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[3,4−
c]ピロール等のジヒドロピラゾロピロール類が、特表
平9−500872号公報には[3−フタルイミド−3
−(3,4−ジメトキシフェニル)]プロピオン酸メチ
ル等のイミド類が、特表平9−500640号公報には
N−フェニル−N−メチル−1,2−ジヒドロ−4−ヒ
ドロキシ−1−メチル−2−オキソ−キノリン−3−カ
ルボキシアミド等のキノリン−3−カルボキシアミド化
合物が、特開平8−245391号公報には6−[3−
(3,4−ジメトキシベンジル)アミノ−2−ヒドロキ
シプロポキシ]カルボスチリル等のカルボスチリル誘導
体が、特開平8−134073号公報にはカテコールジ
エーテル化合物が、特表平8−500815号公報には
4−シアノ−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メ
トキシフェニル)シクロヘキサ−1−エン−1−イル・
トリフルオロメチルスルホネート等の化合物が、EP7
79291号公報にはベンゾフラニルウレア化合物が、
WO97/20833号公報には2−アセチル−N−ベ
ンジル−7−メトキシ−4−ベンゾフランスルホンアミ
ド等のベンゾフラン誘導体が、WO97/18208号
公報には8−(ベンゾ[c]チアジアゾール−4−イ
ル)−6−(ピリジン−4−イル−メチル)キノリン等
のキノリン誘導体が、WO97/18188号公報には
7−[4−(4−シアノフェニル)フェノキシ)ヘプタ
ノヒドロキサム酸等のビフェニル誘導体が、EP770
613号公報には3−チアゾール−2−イル−1,3−
ジアザ−スピロ[4,5]デカン−2,4−ジオン等の
イミダゾリジン−2,4−ジオン誘導体が、WO97/
08143号公報には3−フタルイミド−3−(3,4
−ジエトキシフェニル)プロピオニトリル等の環状アミ
ド誘導体が、WO97/05105号公報にはα−モノ
フルオロメチル−α−N−[(3−シクロペンチルオキ
シ−4−メトキシ)ベンゾイル]グリシン ヒドロキサ
ム酸等のN−(アロイル)グリシン ヒドロキサム酸誘
導体がそれぞれ開示されている。しかしながら、これら
公報には本発明化合物の開示は勿論、それを示唆する記
載は見当らない。
【0013】また、サイトカインを介在する疾患に有効
な化合物として下記のような報告もなされている。例え
ば、特表平9−505055号公報には5−(3−メト
キシフェニル)−2−メチル−4−(4−ピリジル)オ
キサゾール等のオキサゾール化合物が開示されている。
しかしながら、同公報化合物はオキサゾールの4位、5
位に置換されていてもよいアリール基又はヘテロアリー
ル基を有する構造であり、またその効果はIL−1、I
L−6、IL−8及びTNF等のサイトカインの阻害に
有効である旨の記載のみであり、本発明化合物の開示は
勿論、それを示唆する記載はなく、ましてや本発明のよ
うな構造の化合物がTNF−α選択的産生阻害作用及び
/又はIFN−γ産生阻害作用を有する旨の記載は見当
らない。
【0014】特表平9−500137号公報には1−
[3−(4−モルホリニル)プロピル]−4−(4−フ
ルオロフェニル)−5−(4−キノリル)イミダゾール
等のトリ置換イミダゾール化合物が、特表平7−503
018号公報には1−(4−ピリジル)−2−(4−フ
ルオロフェニル)−4−フェニルイミダゾール等のピリ
ジル置換イミダゾール誘導体が、特表平7−50301
7号公報には4−(4−フルオロフェニル)−2−(4
−メチルチオフェニル)−5−(4−ピリジル)イミダ
ゾール等のイミダゾール誘導体が、WO97/1287
6号公報には4−[5−(3,4−ジクロロフェニル)
−4−ピリジン−4−イル−1H−イミダゾール−2−
イル]ピペリジン等のイミダゾール化合物がそれぞれ開
示されている。しかしながら、これら公報も本発明化合
物の開示は勿論、それを示唆する記載もなく、効果につ
いてもサイトカインの阻害作用のみで本発明のごとき効
果を有する旨の記載は見当らない。
【0015】WO97/16442号公報、WO97/
16441号公報及びWO97/16426号公報には
サイトカイン阻害剤としてピロール誘導体がそれぞれ開
示されている。しかしながら、これら公報についても同
様で本発明化合物を示唆する記載は勿論、その効果につ
いてもサイトカインの阻害活性を有する旨の記載のみで
本発明化合物のごとき効果を有する旨の記載も見当らな
い。
【0016】更に、チアゾール化合物に関する報告も数
多くなされている。例えば、WO95/00501号公
報には4−(4−アミノスルホニルフェニル)−5−
(4−フルオロフェニル)−2−メチルチアゾール及び
3−(4−アミノスルホニルフェニル)−2−シクロヘ
キシル−5−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)チ
オフェン等のフェニル複素環が開示されている。しかし
ながら、同公報化合物は4−スルホニルフェニル基で置
換されることを特徴とする複素環であり、またその作用
についてもCOX−2選択的阻害作用のみの記載であ
り、本発明のごとき構造を有する化合物の記載は勿論、
それを示唆する旨の記載はなく、ましてやTNF−α選
択的産生阻害作用及び/又はIFN−γ産生阻害作用の
記載も見当らない。
【0017】US4632930号公報には5−シクロ
ペンチル−4−メチルスルホニルフェニル)−α,α−
ビス(トリフルオロメチル)チアゾール−2−メタノー
ル等のチアゾール誘導体が開示されている。しかしなが
ら、同公報化合物は高血圧症に有効な化合物であり、本
発明のごとき効果の開示は勿論、それを示唆する記載も
見当らない。
【0018】特開平5−70446号公報にはN−[5
−シクロヘキシル−4−(4−メトキシフェニル)チア
ゾール−2−イル]トリフルオロメタンスルホンアミド
等のN−チアゾリルスルホンアミド誘導体が開示されて
いる。しかしながら、同公報開示の化合物はチアゾール
環の2位にスルホンアミド基を有することを特徴とする
ものであり、本発明化合物を示唆するものではなく、ま
た効果についても抗炎症等の作用を有する旨の記載のみ
で、本発明のような構造の化合物がTNF−α選択的産
生阻害作用及び/又はIFN−γ産生阻害作用を有する
旨の記載は見当らない。
【0019】WO96/03392号公報には2−エチ
ル−4−(4−フルオコフェニル)−5−(4−メチル
スルホニルフェニル)チアゾール等のチアゾール化合物
が開示されている。しかしながら、同公報化合物はチア
ゾール環の4位又は5位にスルホニルフェニル基を有す
ることを特徴としており、本発明のごとき化合物の開示
は勿論、それを示唆する旨の記載は見当らない。また、
効果についても同公報にはCOX−2(シクロオキシゲ
ナーゼ−2)選択的阻害活性を有する旨の記載のみであ
り、本発明のごとき組み合わせの化合物がTNF−α選
択的産生阻害作用及び/又はIFN−γ産生阻害作用を
有する旨の記載は勿論、それを示唆する旨の記載も見当
らない。
【0020】特開平7−149746号公報には5−シ
クロヘキシル−4−(4−メトキシフェニル)−2−
(4−ピバロイルオキシベンゼンスルホニル)アミノチ
アゾール等の2−置換アミノチアゾール誘導体が開示さ
れている。しかしながら、同公報開示の化合物はチアゾ
ール環の2位にアミノ基を有することを特徴としている
上、その作用についてはエラスターゼ阻害作用を有する
ものであり、本発明のごとき化合物及びその作用につい
ての開示は勿論、それを示唆する旨の記載も見当らな
い。
【0021】WO96/16650号公報には5−シク
ロペンチル−2−メチルスルホニルアミノ−4−フェニ
ルチアゾール等の2−アミノチアゾール誘導体が開示さ
れている。しかしながら、同公報化合物はチアゾール環
の2位がアミノ基で置換されていることを特徴としてお
り、またその作用は抗菌作用、殺菌作用であり、本発明
を示唆するものではない。
【0022】その他、特開昭62−178590号公報
には抗真菌活性又は殺菌活性を有する化合物として4,
5−ビス(4−クロロフェニル)−2−(1H−イミダ
ゾール−1−イル)メチルチアゾール等のチアゾール誘
導体が、特開平5−155871号公報にはコレシスト
キニン及びガストリン受容体の相互に影響を及ぼす化合
物として2−[(2−インドリル)カルボニルアミノ]
−4−フェニル−5−(4−ヒドロキシピペリジン−1
−イル)チアゾール等の2−アシルアミノ−5−チアゾ
ール誘導体が、特開平3−173874号公報にはリピ
キシゲナーゼ阻害作用を有する2−ベンジルチアゾール
化合物が、WO94/03448号公報には5−リポキ
シゲナーゼ及び/又はシクロオキシゲナーゼ阻害作用を
有する2−チアゾリル−5−ヒドロキシ−1,3−ピリ
ミジン化合物が、特開平3−14569号公報には抗炎
症作用又は5−リポキシゲナーゼ阻害作用等を有する化
合物として2−アセチルアミノメチル−4,5−ビス
(4−メトキシフェニル)チアゾール等のチアゾール化
合物が、特開昭63−66190号公報には抗炎症作用
等を有する化合物として[(4,5−ジフェニル−2−
チアゾリル)チオメチレン]ジホスホン酸等のジフェニ
ルチアゾールジホスホン酸誘導体が、特開平1−754
75号公報には抗炎症作用を有する化合物として5−
(4−クロロフェニル)−4−(4−メトキシフェニ
ル)−2−モルホリノアミノチアゾール等のジフェニル
チアゾール誘導体が、特開平4−154773号公報に
は抗炎症作用を有する化合物として5−(4,5−ジフ
ェニルチアゾール−2−イルオキシ)サリチル酸等のチ
アゾール誘導体が、特開平57−183767号公報に
はプロスタグランジン合成抑制作用等を有する化合物と
して2−エチルチオ−4,5−ビス(4−クロロフェニ
ル)チアゾール等のチアゾール誘導体が、特開平3−2
7370号公報には4,5−ビス(4−メトキシフェニ
ル)−2−(N,N−ジメチルカルバモイル)チアゾー
ル等のチアゾール化合物が、特開昭54−55566号
公報には血小板密着及び血小板凝集に起因する疾患の抑
制又は治療に有用な化合物として4,5−ビス(p−メ
トキシフェニル)−2−チアゾールエタノール等のチア
ゾール化合物が、特開平7−149745号公報にはエ
ラスターゼ阻害作用を有する化合物として5−フェニル
−2−メチルアミノ−4−(4−ピバロイルオキシフェ
ニル)チアゾール等の2−アミノチアゾール誘導体が、
特開昭61−10580号公報には抗炎症作用等を有す
る化合物として2−エチル−4−(3,4−ジメトキシ
フェニル)−5−(3−ピリジル)チアゾール等の5−
ピリジル−1,3−チアゾール誘導体が、特開平4−1
73782号公報には抗炎症作用等を有する化合物とし
てN−[5−(2,4−ジニトロフェニル)−4−フェ
ニルチアゾール−2−イル]トリフルオロメタンスルホ
ンアミド等の2−スルホンアミド−4,5−ジフェニル
チアゾール誘導体が、特開昭60−58981号公報に
は抗炎症作用等を有する化合物として2−エチル−4−
(3,4−ジメトキシフェニル)−5−(3−ピリジ
ル)−1,3−チアゾール等の5−ピリジル−1,3−
チアゾール誘導体が、特開平4−117371号公報に
は抗炎症作用等を有する化合物として2−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−5−(4−
メトキシフェニル)−4−(2−チエニル)チアゾール
等のチアゾール誘導体が、特開平3−173876号公
報には抗炎症作用等を有する化合物として2−メタンス
ルホニルアミノ−5−(4−ニトロフェニル)−4−フ
ェニルチアゾール等のジフェニルチアゾール誘導体が、
特開昭57−175171号公報には抗炎症作用等を有
する化合物として4−(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルチオ−5−フ
ェニルチアゾール等の3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル置換複素環化合物が、特表平7
−500116号公報には殺菌剤として4−(4−クロ
ロフェニル)−5−(4−メチルフェニル)−2−
(2,6−ジニトロ−4−トリフルオロフェニルアミ
ノ)チアゾール等のN−複素環式ニトロアニリンが、特
表平7−503023号公報には胃酸分泌阻害剤として
4−(4−アミノピリジン−2−イル)−5−(2−メ
チルフェニル)2−プロピルチアゾール等のチアゾリル
ピリジン誘導体が、特開平3−81268号公報には殺
菌作用を有する化合物として2−メチル−4−(4’−
メチルフェニル)−5−(1,2,4−トリアゾール−
1−イル)−チアゾール等のチアゾール誘導体が、WO
96/29330号公報には抗精神病作用を有する化合
物として2−アミノ−4−(4−フルオロフェニル)−
5−(ピロリジン−3−イル)チアゾール等のチアゾー
ル誘導体がそれぞれ開示されている。しかしながら、こ
れら公報には本発明開示化合物のごとき組み合わせの記
載は勿論、それを示唆するような記載もなく、ましてや
TNF−α選択的産生阻害作用及び/又はIFN−γ産
生阻害作用を示唆する旨の記載も見当らない。
【0023】更にWO96/27980号公報にはCO
X−2選択的阻害作用を有する化合物として2−フェニ
ル−4−(シクロヘキシル)−5−[4−(メチルスル
ホニル)フェニル]オキサゾール等のオキサゾール化合
物が開示されている。しかしながら、同公報化合物は4
−スルホニルフェニル基で置換されることを特徴とする
オキサゾール化合物であり、本発明化合物の開示は勿
論、それを示唆する旨の記載も見当らない。
【0024】特開平8−325249号公報にはCOX
−2選択的阻害作用を有する化合物として4−シクロヘ
キシル−2−エチル−5−(4−メチルスルホニルフェ
ニル)オキサゾール等のオキサゾール誘導体が開示され
ている。しかしながら、同公報化合物は4−スルホニル
フェニル基で置換されることを特徴とするオキサゾール
化合物であり、本発明化合物の開示は勿論、それを示唆
する旨の記載も見当らない。
【0025】特開平9−52882号公報にはCOX−
2選択的阻害作用を有する化合物として5−(4−アミ
ノスルホニル−3−フルオロフェニル)−2−メチル−
4−シクロヘキシルオキサゾール等のオキサゾール誘導
体が開示されている。しかしながら、同公報化合物は4
−スルホニル−3−フルオロフェニル基等で置換される
ことを特徴とするオキサゾール化合物であり、本発明化
合物の開示は勿論、それを示唆する旨の記載も見当らな
い。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、前記の
ごとくTNF−αの産生を選択的に阻害する化合物を提
供すべく鋭意検討した結果、驚くべきことにチアゾール
の置換基として4位にシクロペンチル基又はシクロヘキ
シル基等の置換されてもよいシクロアルキル基を、2位
にエチル基等の低級アルキル基又はヒドロキシメチル基
等の低級ヒドロキシアルキル基等を、5位には特に上記
A群から選ばれる1乃至3個の置換基で置換されたフェ
ニル基等を有する化合物が優れたTNF−α選択的産生
阻害作用を有することを見出し、本発明を完成するに至
った。更に、本発明化合物を検討した結果、驚くべきこ
とにIFN−γについても産生阻害作用を有し、また一
部の化合物についてはPDEIV(ホスホジエステラー
ゼIV)の阻害作用を有することも判明した。
【0027】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、下記
(1)乃至(14)に示すチアゾール化合物又はその医
薬上許容し得る塩及びそれらチアゾール化合物を含んで
なる医薬組成物に関する。 (1)一般式(I)
【0028】
【化14】
【0029】[式中、Rは低級アルキル基;低級ハロア
ルキル基;低級ヒドロキシアルキル基;低級アルコキシ
低級アルキル基;アラルキルオキシ低級アルキル基;カ
ルボキシ基;低級アルコキシカルボニル基;カルバモイ
ル基;低級アルキルカルバモイル基又はジ低級アルキル
カルバモイル基であり、R1はハロゲン原子;低級アル
キル基;水酸基;低級アルコキシ基;メルカプト基;低
級アルキルチオ基;アミノ基;低級アルキルアミノ基及
びジ低級アルキルアミノ基から選ばれる置換基で置換さ
れてもよい炭素原子数3乃至7個のシクロアルキル基で
あり、R2はアリール基;窒素原子、酸素原子及び硫黄
原子から選ばれる複素原子を1乃至3個含んでなる芳香
族複素環基(ここで、これらアリール基又は芳香族複素
環基は下記A群から選ばれる1乃至3個の置換基で置換
されてもよい);一般式
【0030】
【化15】
【0031】(ここで、Qは
【0032】
【化16】
【0033】であり、これらは下記F群から選ばれる1
乃至3個の置換基で置換されてもよい)又は−CONH
−(CH2n−Q1[ここで、Q1はアリール基;窒素原
子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる複素原子を1乃
至3個含んでなる芳香族複素環基;炭素原子数3乃至7
個のシクロアルキル基(ここで、これらアリール基、複
素環基又はシクロアルキル基は下記A群から選ばれる1
乃至3個の置換基で置換されてもよい)又は一般式
【0034】
【化17】
【0035】(ここで、Qは前述のとおりであり、これ
らは下記F群から選ばれる1乃至3個の置換基で置換さ
れてもよい)であり、nは0又は1乃至4から選ばれる
整数である]である]で表わされるチアゾール化合物又
はその医薬上許容し得る塩。
【0036】A群 シアノ基;ニトロ基;水酸基;ハロゲン原子;アミノ
基;低級アルキルアミノ基;ジ低級アルキルアミノ基;
(低級ヒドロキシアルキル)アミノ基;ジ(低級ヒドロ
キシアルキル)アミノ基;(低級ハロアルキル)アミノ
基;ジ(低級ハロアルキル)アミノ基;(カルボキシ低
級アルキル)アミノ基;ジ(カルボキシ低級アルキル)
アミノ基;(低級アルコキシカルボニル低級アルキル)
アミノ基;ジ(低級アルコキシカルボニル低級アルキ
ル)アミノ基;(低級アルカノイル低級アルキル)アミ
ノ基;ジ(低級アルカノイル低級アルキル)アミノ基;
(カルバモイル低級アルキル)アミノ基;ジ(カルバモ
イル低級アルキル)アミノ基;(低級アルキルカルバモ
イル低級アルキル)アミノ基;ジ(低級アルキルカルバ
モイル低級アルキル)アミノ基;[(ジ低級アルキルカ
ルバモイル)低級アルキル]アミノ基;ジ[(ジ低級ア
ルキルカルバモイル)低級アルキル]アミノ基;アラル
キルアミノ基;ジアラルキルアミノ基;低級アルカノイ
ルアミノ基;ジ低級アルカノイルアミノ基;低級ハロア
ルカノイルアミノ基;ジ(低級ハロアルカノイル)アミ
ノ基;オキサルアミノ基;ジオキサルアミノ基;低級ア
ルコキサリルアミノ基;ジ低級アルコキサリルアミノ
基;(低級ヒドロキシアルカノイル)アミノ基;ジ(低
級ヒドロキシアルカノイル)アミノ基;(低級アルコキ
シ低級アルカノイル)アミノ基;ジ(低級アルコキシ低
級アルカノイル)アミノ基;低級アルコキシカルボニル
アミノ基;ジ(低級アルコキシカルボニル)アミノ基;
ウレイド基;低級アルキル置換ウレイド基;アラルキル
置換ウレイド基;グアニジノ基;低級アルキル置換グア
ニジノ基;アラルキル置換グアニジノ基;低級アルカノ
イルオキシ基;カルバモイルオキシ基;低級アルキルカ
ルバモイルオキシ基;ジ低級アルキルカルバモイルオキ
シ基;ベンゾイル基;カルボキシ基;メルカプト基;1
−ピペリジルカルボニル基;1−ピペラジニルカルボニ
基;1−ピロリジニルカルボニル基;モルホリノカルボ
ニル基;低級アルキル基;低級アルカノイル基;低級ア
ルコキシ基;低級アルキルチオ基;低級イミドイル基;
アミジノ基;カルバモイル基;低級アルコキシカルボニ
ル基;窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる複
素原子を1乃至3個含んでなる複素環基(ここで、これ
ら低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルコキ
シ基、低級アルキルチオ基、低級イミドイル基及び低級
アルコキシカルボニル基は下記B群から選ばれる1乃至
2個の置換基で置換されてもよく、これらカルバモイル
基及びアミジノ基は下記C群から選ばれる1乃至3個の
置換基で置換されてもよく、これら1−ピペリジルカル
ボニル基、1−ピペラジニルカルボニ基、1−ピロリジ
ニルカルボニル基及びモルホリノカルボニル基は下記D
群から選ばれる1乃至2個の置換基で置換されてもよ
く、またこれら複素環基は下記E群より選ばれる1乃至
3個の置換基で置換されてもよい)、
【0037】B群 水酸基;低級アルコキシ基;ハロゲン原子;メルカプト
基;低級アルキルチオ基;カルバモイル基;低級アルキ
ルカルバモイル基;ジ低級アルキルカルバモイル基;カ
ルボキシ基;低級アルコキシカルボニル基;低級アルカ
ノイル基;ベンゾイル基;カルバモイル低級アルコキシ
基;低級アルキルカルバモイル低級アルコキシ基;(ジ
低級アルキルカルバモイル)低級アルコキシ基;カルボ
キシ低級アルコキシ基;低級アルコキシカルボニル低級
アルコキシ基;低級アルカノイル低級アルコキシ基;カ
ルバモイル低級アルキルチオ基;低級アルキルカルバモ
イル低級アルキルチオ基;(ジ低級アルキルカルバモイ
ル)低級アルキルチオ基;カルボキシ低級アルキルチオ
基;低級アルコキシカルボニル低級アルキルチオ基;低
級アルカノイル低級アルキルチオ基;低級アルカノイル
オキシ基;カルバモイルオキシ基;低級アルキルカルバ
モイルオキシ基;ジ低級アルキルカルバモイルオキシ
基;アミノ基;低級アルキルアミノ基;ジ低級アルキル
アミノ基;(低級ヒドロキシアルキル)アミノ基;ジ
(低級ヒドロキシアルキル)アミノ基;(低級ハロアル
キル)アミノ基;ジ(低級ハロアルキル)アミノ基;
(カルボキシ低級アルキル)アミノ基;ジ(カルボキシ
低級アルキル)アミノ基;(低級アルコキシカルボニル
低級アルキル)アミノ基;ジ(低級アルコキシカルボニ
ル低級アルキル)アミノ基;(低級アルカノイル低級ア
ルキル)アミノ基;ジ(低級アルカノイル低級アルキ
ル)アミノ基;(カルバモイル低級アルキル)アミノ
基;ジ(カルバモイル低級アルキル)アミノ基;(低級
アルキルカルバモイル低級アルキル)アミノ基;ジ(低
級アルキルカルバモイル低級アルキル)アミノ基;
[(ジ低級アルキルカルバモイル)低級アルキル]アミ
ノ基;ジ[(ジ低級アルキルカルバモイル)低級アルキ
ル]アミノ基;アラルキルアミノ基;ジアラルキルアミ
ノ基;低級アルカノイルアミノ基;ジ低級アルカノイル
アミノ基;低級ハロアルカノイルアミノ基;ジ(低級ハ
ロアルカノイル)アミノ基;オキサルアミノ基;ジオキ
サルアミノ基;低級アルコキサリルアミノ基;ジ低級ア
ルコキサリルアミノ基;(低級ヒドロキシアルカノイ
ル)アミノ基;ジ(低級ヒドロキシアルカノイル)アミ
ノ基;(低級アルコキシ低級アルカノイル)アミノ基;
ジ(低級アルコキシ低級アルカノイル)アミノ基;低級
アルコキシカルボニルアミノ基;ジ(低級アルコキシカ
ルボニル)アミノ基、
【0038】C群 低級アルキル基;低級ヒドロキシアルキル基;低級ハロ
アルキル基;カルボキシ低級アルキル基;メルカプト低
級アルキル基;低級アルコキシカルボニル低級アルキル
基;低級アルカノイル低級アルキル基;カルバモイル低
級アルキル基;低級アルキルカルバモイル低級アルキル
基;(ジ低級アルキルカルバモイル)低級アルキル基;
アミノ低級アルキル基;低級アルキルアミノ低級アルキ
ル基;(ジ低級アルキルアミノ)低級アルキル基;(カ
ルバモイル)(カルボキシ)二置換低級アルキル基;
(カルバモイル)(低級アルコキシカルボニル)二置換
低級アルキル基;水酸基;低級アルコキシ基;炭素原子
数3乃至7個のシクロアルキル基;アラルキル基;低級
アルカノイルオキシ基;カルバモイルオキシ基;低級ア
ルキルカルバモイルオキシ基;ジ低級アルキルカルバモ
イルオキシ基;低級アルコキシ低級アルコキシ基;低級
アルカノイル低級アルコキシ基;カルバモイル低級アル
コキシ基;低級アルキルカルバモイル低級アルコキシ
基;(ジ低級アルキルカルバモイル)低級アルコキシ
基;カルボキシ低級アルコキシ基;低級アルコキシカル
ボニル低級アルコキシ基;アミノ基;低級アルキルアミ
ノ基;ジ低級アルキルアミノ基;(低級ヒドロキシアル
キル)アミノ基;ジ(低級ヒドロキシアルキル)アミノ
基;(低級ハロアルキル)アミノ基;ジ(低級ハロアル
キル)アミノ基;(カルボキシ低級アルキル)アミノ
基;ジ(カルボキシ低級アルキル)アミノ基;(低級ア
ルコキシカルボニル低級アルキル)アミノ基;ジ(低級
アルコキシカルボニル低級アルキル)アミノ基;(低級
アルカノイル低級アルキル)アミノ基;ジ(低級アルカ
ノイル低級アルキル)アミノ基;(カルバモイル低級ア
ルキル)アミノ基;ジ(カルバモイル低級アルキル)ア
ミノ基;(低級アルキルカルバモイル低級アルキル)ア
ミノ基;ジ(低級アルキルカルバモイル低級アルキル)
アミノ基;[(ジ低級アルキルカルバモイル)低級アル
キル]アミノ基;ジ[(ジ低級アルキルカルバモイル)
低級アルキル]アミノ基;アラルキルアミノ基;ジアラ
ルキルアミノ基;低級アルカノイルアミノ基;ジ低級ア
ルカノイルアミノ基;低級ハロアルカノイルアミノ基;
ジ(低級ハロアルカノイル)アミノ基;オキサルアミノ
基;ジオキサルアミノ基;低級アルコキサリルアミノ
基;ジ低級アルコキサリルアミノ基;(低級ヒドロキシ
アルカノイル)アミノ基;ジ(低級ヒドロキシアルカノ
イル)アミノ基;(低級アルコキシ低級アルカノイル)
アミノ基;ジ(低級アルコキシ低級アルカノイル)アミ
ノ基;低級アルコキシカルボニルアミノ基;ジ(低級ア
ルコキシカルボニル)アミノ基、
【0039】D群 低級アルキル基;水酸基;低級アルコキシ基;ハロゲン
原子;アミノ基、
【0040】E群 水酸基;メルカプト基;ハロゲン原子;低級アルキル
基;低級アルコキシ基;低級アルキルチオ基;アミノ
基;オキソ基;低級ハロアルキル基;アラルキル基;低
級ヒドロキシアルキル基;カルボキシ低級アルキル基;
低級アルコキシカルボニル低級アルキル基;カルバモイ
ル低級アルキル基;低級アルキルカルバモイル低級アル
キル基;(ジ低級アルキルカルバモイル)低級アルキル
基;低級アルカノイル低級アルキル基;低級アルコキシ
低級アルキル基;カルボキシ低級アルコキシ基;低級ア
ルコキシカルボニル低級アルコキシ基;カルバモイル低
級アルコキシ;低級アルキルカルバモイル低級アルコキ
シ基;(ジ低級アルキルカルバモイル)低級アルコキシ
基;低級アルカノイル低級アルコキシ基;(カルボキシ
低級アルキル)アミノ基;(低級アルコキシカルボニル
低級アルキル)アミノ基;(カルバモイル低級アルキ
ル)アミノ基;(低級アルキルカルバモイル低級アルキ
ル)アミノ基;[(ジ低級アルキルカルバモイル)低級
アルキル]アミノ基、
【0041】F群 低級アルキル基;水酸基;メルカプト基;ハロゲン原
子;低級アルコキシ基;低級アルキルチオ基;アミノ
基;オキソ基;低級ハロアルキル基;カルボキシ低級ア
ルキル基;低級アルコキシカルボニル低級アルキル基;
カルバモイル低級アルキル基;低級アルキルカルバモイ
ル低級アルキル基;(ジ低級アルキルカルバモイル)低
級アルキル基;低級アルカノイル低級アルキル基;低級
アルコキシ低級アルキル基;カルボキシ低級アルコキシ
基;低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基;カル
バモイル低級アルコキシ基;低級アルキルカルバモイル
低級アルコキシ基;(ジ低級アルキルカルバモイル)低
級アルコキシ基;低級アルカノイル低級アルコキシ基;
(カルボキシ低級アルキル)アミノ基;(低級アルコキ
シカルボニル低級アルキル)アミノ基;(カルバモイル
低級アルキル)アミノ基;(低級アルキルカルバモイル
低級アルキル)アミノ基;[(ジ低級アルキルカルバモ
イル)低級アルキル]アミノ基。
【0042】(2)Rが低級アルキル基;低級ハロアル
キル基;低級ヒドロキシアルキル基又は低級アルコキシ
低級アルキル基であり、R1が低級アルキル基で置換さ
れてもよい炭素原子数5乃至7個のシクロアルキル基で
あり、R2がフェニル基又はナフチル基;ピロリル基、
フリル基、チエニル基、チアゾリル基、オキサゾリル
基、イミダゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾ
リル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジア
ゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル
基、ピリミジニル基、ピリダジニル基及びトリアジニル
基から選ばれる芳香族複素環基(ここで、これらフェニ
ル基、ナフチル基又は芳香族複素環基は下記A’群から
選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよい);一
般式
【0043】
【化18】
【0044】(ここで、Qが
【0045】
【化19】
【0046】であり、これらは下記F’群から選ばれる
1乃至3個の置換基で置換されてもよい)又は−CON
H−(CH2n−Q1[ここで、Q1がフェニル基又はナ
フチル基;ピロリル基、フリル基、チエニル基、チアゾ
リル基、オキサゾリル基、イミダゾリル基、イソチアゾ
リル基、イソオキサゾリル基、ピラゾリル基、オキサジ
アゾリル基、チアジアゾリル基、トリアゾリル基、ピリ
ジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル
基及びトリアジニル基から選ばれる芳香族複素環基であ
る(ここで、これらフェニル基、ナフチル基又は芳香族
複素環基は下記A’群から選ばれる1乃至3個の置換基
で置換されてもよい)であり、nが0又は1乃至2から
選ばれる整数である]である上記(1)記載のチアゾー
ル化合物又はその医薬上許容し得る塩。
【0047】A’群 シアノ基;ニトロ基;水酸基;ハロゲン原子;アミノ
基;低級アルキルアミノ基;ジ低級アルキルアミノ基;
(低級アルコキシカルボニル低級アルキル)アミノ基;
(カルバモイル低級アルキル)アミノ基;低級アルカノ
イルアミノ基;ジ低級アルカノイルアミノ基;低級ハロ
アルカノイルアミノ基;低級アルコキサリルアミノ基;
(低級ヒドロキシアルカノイル)アミノ基;(低級アル
コキシ低級アルカノイル)アミノ基;低級アルコキシカ
ルボニルアミノ基;ウレイド基;低級アルキル置換ウレ
イド基;グアニジノ基;低級アルカノイルオキシ基;ベ
ンゾイル基;カルボキシ基;1−ピペリジルカルボニル
基;1−ピペラジニルカルボニ基;1−ピロリジニルカ
ルボニル基;モルホリノカルボニル基;低級アルキル
基;低級アルカノイル基;低級アルコキシ基;低級アル
キルチオ基;低級イミドイル基;アミジノ基;カルバモ
イル基;低級アルコキシカルボニル基;窒素原子、酸素
原子及び硫黄原子から選ばれる複素原子を1乃至3個含
んでなる複素環基(ここで、これら低級アルキル基、低
級アルカノイル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチ
オ基、低級イミドイル基及び低級アルコキシカルボニル
基は下記B’群から選ばれる1乃至2個の置換基で置換
されてもよく、これらカルバモイル基及びアミジノ基は
下記C’群から選ばれる1乃至3個の置換基で置換され
てもよく、これら1−ピペリジルカルボニル基、1−ピ
ペラジニルカルボニ基、1−ピロリジニルカルボニル基
及びモルホリノカルボニル基は下記D’群から選ばれる
1乃至2個の置換基で置換されてもよく、またこれら複
素環基は下記E’群より選ばれる1乃至3個の置換基で
置換されてもよい)、
【0048】B’群 水酸基;低級アルコキシ基;カルバモイル基;低級アル
コキシカルボニル基;カルバモイル低級アルコキシ基;
低級アルカノイルオキシ基;カルバモイルオキシ基、
【0049】C’群 低級アルキル基;低級ヒドロキシアルキル基;低級ハロ
アルキル基;カルボキシ低級アルキル基;低級アルコキ
シカルボニル低級アルキル基;カルバモイル低級アルキ
ル基;(ジ低級アルキルアミノ)低級アルキル基;(カ
ルバモイル)(カルボキシ)二置換低級アルキル基;
(カルバモイル)(低級アルコキシカルボニル)二置換
低級アルキル基;水酸基;低級アルコキシ基;炭素原子
数3乃至7個のシクロアルキル基;アラルキル基;低級
アルカノイルオキシ基;カルバモイルオキシ基;ジ低級
アルキルアミノ基、
【0050】D’群 低級アルキル基、
【0051】E’群 低級アルキル基;オキソ基;アラルキル基、
【0052】F’群 低級アルキル基;水酸基;オキソ基;カルバモイル低級
アルキル基;低級アルキルカルバモイル低級アルキル
基。
【0053】(3)Rがメチル基、エチル基、ヒドロキ
シメチル基又はメトキシメチル基であり、R1がシクロ
ペンチル基又はシクロヘキシル基である上記(1)記載
のチアゾール化合物又はその医薬上許容し得る塩。
【0054】(4)一般式(I’)
【0055】
【化20】
【0056】[式中、R’は低級アルキル基;低級ハロ
アルキル基;低級ヒドロキシアルキル基;低級アルコキ
シ低級アルキル基;アラルキルオキシ低級アルキル基;
カルボキシ基;低級アルコキシカルボニル基;カルバモ
イル基;低級アルキルカルバモイル基又はジ低級アルキ
ルカルバモイル基であり、R1’はハロゲン原子;低級
アルキル基;水酸基;低級アルコキシ基;メルカプト
基;低級アルキルチオ基;アミノ基;低級アルキルアミ
ノ基及びジ低級アルキルアミノ基から選ばれる置換基で
置換されてもよい炭素原子数3乃至7個のシクロアルキ
ル基であり、R2’はアリール基(ここで、このアリー
ル基は上記A群から選ばれる1乃至3個の置換で置換さ
れてもよい)又は一般式
【0057】
【化21】
【0058】(ここで、Q’は
【0059】
【化22】
【0060】であり、これらは上記F群から選ばれる1
乃至3個の置換基で置換されてもよい)である]で表わ
されるチアゾール化合物又はその医薬上許容し得る塩。
【0061】(5)R’が低級アルキル基;低級ハロア
ルキル基;低級ヒドロキシアルキル基又は低級アルコキ
シ低級アルキル基であり、R1’が低級アルキル基で置
換されてもよい炭素原子数5乃至7個のシクロアルキル
基であり、R2’がアリール基(ここで、このアリール
基は上記A’群から選ばれる1乃至3個の置換基で置換
されてもよい)又は一般式
【0062】
【化23】
【0063】(ここで、Q’が
【0064】
【化24】
【0065】であり、これらは上記F’群から選ばれる
1乃至3個の置換基で置換されてもよい)である上記
(4)記載のチアゾール化合物又はその医薬上許容し得
る塩。
【0066】(6)R’がメチル基、エチル基、ヒドド
ロキシメチル基又はメトキシメチル基であり、R1’が
シクロペンチル基又はシクロヘキシル基であり、R2
が低級アルキル基;ハロゲン原子;水酸基;アミノ基;
シアノ基;ニトロ基;低級アルキル基、水酸基、低級ア
ルカノイルオキシ基及びカルバモイルオキシ基から選ば
れる1乃至3個の置換基で置換されてもよいアミジノ
基;低級アルカノイルオキシ基、カルバモイルオキシ基
又はカルバモイル低級アルコキシ基で置換されてもよい
低級イミドイル基;カルバモイル基;低級アルキルカル
バモイル基;低級アルキル基で置換されてもよいウレイ
ド基及びオキソ基で置換されてもよいイミダゾリジニル
基から選ばれる1乃至2個の置換基で置換されてもよい
フェニル基、3−ヒドロ−2−オキソ−1H−ベンゾイ
ミダゾリル基、3−ヒドロ−2−オキソ−1H−インド
リル基、2−オキソ−3H−ベンゾオキサゾリル基又は
3−メチル−4−オキソ−3H−1,3−ベンゾオキサ
ジニル基である上記(4)記載のチアゾール化合物又は
その医薬上許容し得る塩。
【0067】(7)一般式(I’’)
【0068】
【化25】
【0069】[式中、R’’は低級アルキル基;低級ハ
ロアルキル基;低級ヒドロキシアルキル基;低級アルコ
キシ低級アルキル基;アラルキルオキシ低級アルキル
基;カルボキシ基;低級アルコキシカルボニル基;カル
バモイル基;低級アルキルカルバモイル基又はジ低級ア
ルキルカルバモイル基であり、R1’’はハロゲン原
子;低級アルキル基;水酸基;低級アルコキシ基;メル
カプト基;低級アルキルチオ基;アミノ基;低級アルキ
ルアミノ基及びジ低級アルキルアミノ基から選ばれる置
換基で置換されてもよい炭素原子数3乃至7個のシクロ
アルキル基であり、R2’’は窒素原子、酸素原子及び
硫黄原子から選ばれる複素原子を1乃至3個含んでなる
芳香族複素環基である(ここで、この芳香族複素環基は
上記A群から選ばれる1乃至3個の置換基で置換されて
もよい)]で表わされるチアゾール化合物又はその医薬
上許容し得る塩。
【0070】(8)R’’が低級アルキル基;低級ハロ
アルキル基;低級ヒドロキシアルキル基又は低級アルコ
キシ低級アルキル基であり、R1’’が低級アルキル基
で置換されてもよい炭素原子数5乃至7個のシクロアル
キル基であり、R2’’が置換されてもよく、ピロリル
基、フリル基、チエニル基、チアゾリル基、オキサゾリ
ル基、イミダゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサ
ゾリル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジ
アゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル
基、ピリミジニル基、ピリダジニル基及びトリアジニル
基から選ばれる芳香族複素環基(ここで、この芳香族複
素環基は上記A’群から選ばれる1乃至3個の置換基で
置換されてもよい)である上記(7)記載のチアゾール
化合物又はその医薬上許容し得る塩。
【0071】(9)一般式(I’’’)
【0072】
【化26】
【0073】[式中、R’’’は低級アルキル基;低級
ハロアルキル基;低級ヒドロキシアルキル基;低級アル
コキシ低級アルキル基;アラルキルオキシ低級アルキル
基;カルボキシ基;低級アルコキシカルボニル基;カル
バモイル基;低級アルキルカルバモイル基又はジ低級ア
ルキルカルバモイル基であり、R1’’’はハロゲン原
子;低級アルキル基;水酸基;低級アルコキシ基;メル
カプト基;低級アルキルチオ基;アミノ基;低級アルキ
ルアミノ基及びジ低級アルキルアミノ基から選ばれる置
換基で置換されてもよい炭素原子数3乃至7個のシクロ
アルキル基であり、R2’’’は−CONH−(CH2
n’−Q1’[ここで、Q1’はアリール基;窒素原子、
酸素原子及び硫黄原子から選ばれる複素原子を1乃至3
個含んでなる芳香族複素環基;炭素原子数3乃至7個の
シクロアルキル基である(ここで、これらアリール基、
芳香族複素環基又はシクロアルキル基は上記A群から選
ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよい)であ
り、n’は0又は1乃至4から選ばれる整数である]で
表わされるチアゾール化合物又はその医薬上許容し得る
塩。
【0074】(10)R’’’が低級アルキル基;低級
ハロアルキル基;低級ヒドロキシアルキル基又は低級ア
ルコキシ低級アルキル基であり、R1’’’が低級アル
キル基で置換されてもよい炭素原子数5乃至7個のシク
ロアルキル基であり、R2’’’が−CONH−(C
2n’−Q1’[ここで、Q1’がアリール基;ピリジ
ル基及びチアゾリル基から選ばれる置換されてもよい芳
香族複素環基(ここで、これらアリール基又は芳香族複
素環基は上記A’群から選ばれる1乃至3個の置換基で
置換されてもよい)であり、n’が0又は1乃至2から
選ばれる整数である]である上記(9)記載のチアゾー
ル化合物又はその医薬上許容し得る塩。
【0075】(11)5−(3−クロロ−4−ヒドロキ
シフェニル)−4−シクロペンチル−2−エチルチアゾ
ール;5−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−4−
シクロペンチル−2−エチルチアゾール;5−(4−シ
アノ−4−ニトロフェニル)−4−シクロペンチル−2
−エチルチアゾール;5−(3−アセチルアミノ−4−
カルバモイルメトキシフェニル)−4−シクロペンチル
−2−エチルチアゾール;4−シクロペンチル−2−エ
チル−5−(3−ヒドロ−2−オキソ−1H−ベンゾイ
ミダゾール−5−イル)チアゾール;4−シクロペンチ
ル−2−エチル−5−(3−ヒドロ−2−オキソ−1H
−インドール−6−イル)チアゾール;4−シクロペン
チル−2−エチル−5−(2−オキソ−3H−ベンゾオ
キサゾール−6−イル)チアゾール;5−(4−カルバ
モイルフェニル)−4−シクロペンチル−2−ヒドロキ
シメチルチアゾール;4−シクロペンチル−2−エチル
−5−[4−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)
フェニル]チアゾール;4−シクロペンチル−2−エチ
ル−5−[4−(N−ヒドロキシアミジノ)フェニル]
チアゾール;4−シクロペンチル−2−エチル−5−
[4−(1,3−ジメチルウレイド)フェニル]チアゾ
ール;4−シクロペンチル−2−エチル−5−[4−
(N−ヒドロキシアミジノ)−3−ニトロフェニル]チ
アゾール;5−[4−(N−アセトキシアミジノ)フェ
ニル]−4−シクロペンチル−2−エチルチアゾール;
4−シクロペンチル−2−エチル−5−(3−メチル−
4−オキソ−3H−1,3−ベンゾオキサジン−7−イ
ル)チアゾール;5−[4−(N−アセトキシアセトイ
ミドイル)フェニル]−4−シクロペンチル−2−エチ
ルチアゾール;5−[4−(N−カルバモイルオキシア
セトイミドイル)フェニル]−4−シクロペンチル−2
−エチルチアゾール;5−[4−(N−カルバモイルオ
キシアミジノ)フェニル]−4−シクロペンチル−2−
エチルチアゾール4−シクロペンチル−2−エチル−5
−[4−(N−ヒドロキシ−N’−メチルアミジノ)フ
ェニル]チアゾール;4−シクロペンチル−2−エチル
−5−[4−(N−カルバモイルメトキシアセトイミド
イル)フェニル]チアゾール及び4−シクロペンチル−
2−エチル−5−[4−(N−メチルカルバモイル)フ
ェニル]チアゾールからなる群より選ばれる上記(4)
記載のチアゾール化合物又はその医薬上許容し得る塩。
【0076】(12)上記(1)乃至(11)記載のチ
アゾール化合物又はその医薬上許容し得る塩を有効成分
としてなる医薬組成物。
【0077】(13)上記(1)乃至(11)記載のチ
アゾール化合物又はその医薬上許容し得る塩を有効成分
としてなるTNF(腫瘍壊死因子)−α産生阻害剤。
【0078】(14)上記(1)乃至(11)記載のチ
アゾール化合物又はその医薬上許容し得る塩を有効成分
としてなるIFN(インタフェロン)−γ産生阻害剤。
【0079】ここで、「低級アルキル基」とは、炭素原
子数1乃至4個のアルキル基を意味し、具体的にはメチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチ
ル基等である。
【0080】「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子等である。
【0081】「低級ハロアルキル基」とは、前述の低級
アルキル基にフッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ
素原子等のハロゲン原子が置換したものを意味し、具体
的にはフルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチ
ル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、トリフ
ルオロメチル基、トリクロロメチル基、クロロエチル
基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、ペン
タクロロエチル基、ブロモプロピル基、ジクロロプロピ
ル基、トリフルオロブチル基等である。
【0082】「低級ヒドロキシアルキル基」とは、前述
の低級アルキル基に水酸基が置換したものを意味し、具
体的にはヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル
基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシプロピル
基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピ
ル基、2−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、1−ヒド
ロキシ−1−メチルエチル基、1−ヒドロキシブチル
基、2−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル
基、4−ヒドロキシブチル基、1−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピル基、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル
基、3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル基、1−ヒド
ロキシメチルプロピル基、1−ヒドロキシ−1−メチル
プロピル基、2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル基、
3−ヒドロキシ−1−メチルプロピル基、2−ヒドロキ
シ−1,1−ジメチルエチル基等である。
【0083】「メルカプト低級アルキル基」とは、前述
の低級アルキル基にメルカプト基が置換したものを意味
し、具体的にはメルカプトメチル基、1−メルカプトエ
チル基、2−メルカプトエチル基、1−メルカプトプロ
ピル基、2−メルカプトプロピル基、3−メルカプトプ
ロピル基、2−メルカプト−1−メチルエチル基、1−
メルカプト−1−メチルエチル基、1−メルカプトブチ
ル基、2−メルカプトブチル基、3−メルカプトブチル
基、4−メルカプトブチル基、1−メルカプト−2−メ
チルプロピル基、2−メルカプト−2−メチルプロピル
基、3−メルカプト−2−メチルプロピル基、1−メル
カプトメチルプロピル基、1−メルカプト−1−メチル
プロピル基、2−メルカプト−1−メチルプロピル基、
3−メルカプト−1−メチルプロピル基、2−メルカプ
ト−1,1−ジメチルエチル基等である。
【0084】「低級アルコキシ基」とは、炭素原子数1
乃至4個のアルコキシ基を意味し、具体的にはメトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブ
トキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、te
rt−ブトキシ基等である。
【0085】「低級アルコキシ低級アルキル基」とは、
前述の低級アルキル基に前述の低級アルコキシ基が置換
したものを意味し、具体的にはメトキシメチル基、2−
メトキシエチル基、3−メトキシプロピル基、4−メト
キシブチル基、エトキシメチル基、2−エトキシエチル
基、1−メトキシ−1−メチルエチル基等である。
【0086】「アリール基」とは、フェニル基、ナフチ
ル基、アントリル基、フェナントリル基、ビフェニル基
等である。
【0087】「アラルキル基」とは、前述の低級アルキ
ル基に前述のアリール基が置換したものを意味し、具体
的にはベンジル基、ベンズヒドリル基、トリチル基、フ
ェネチル基、3−フェニルプロピル基、2−フェニルプ
ロピル基、4−フェニルブチル基、ナフチルメチル基、
2−ナフチルエチル基、4−ビフェニルメチル基、3−
(4−ビフェニル)プロピル基等である。
【0088】「アラルキルオキシ基」とは、ベンジルオ
キシ基、フェネチルオキシ基、3−フェニルプロポキシ
基、ナフチルメトキシ基、2−ナフチルエトキシ基、4
−ビフェニルメトキシ基等である。
【0089】「アラルキルオキシ低級アルキル基」と
は、前述の低級アルキル基に前述のアラルキルオキシ基
が置換したものを意味し、具体的にはベンジルオキシメ
チル基、2−(ベンジルオキシ)エチル基、フェネチル
オキシメチル基、3−フェニルプロポキシメチル基、ナ
フチルメトキシメチル基、2−ナフチルエトキシメチル
基、4−ビフェニルメトキシメチル基等である。
【0090】「低級アルコキシカルボニル基」とは、炭
素原子数2乃至5個の低級アルコキシカルボニル基を意
味し、具体的にはメトキシカルボニル基、エトキシカル
ボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカ
ルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシカル
ボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−
ブトキシカルボニル基等である。
【0091】「低級アルキルカルバモイル基」とは、カ
ルバモイル基に前述の低級アルキル基が置換したものを
意味し、具体的にはメチルカルバモイル基、エチルカル
バモイル基、プロピルカルバモイル基、イソプロピルカ
ルバモイル基、ブチルカルバモイル基、イソブチルカル
バモイル基、sec−ブチルカルバモイル基、tert
−ブチルカルバモイル基等である。
【0092】「ジ低級アルキルカルバモイル基」とは、
カルバモイル基に前述の低級アルキル基が同一又は異な
ってジ置換したものを意味し、具体的にはジメチルカル
バモイル基、ジエチルカルバモイル基、ジプロピルカル
バモイル基、ジイソプロピルカルバモイル基、ジブチル
カルバモイル基、ジイソブチルカルバモイル基、ジ−s
ec−ブチルカルバモイル基、ジ−tert−ブチルカ
ルバモイル基、N−エチル−N−メチルカルバモイル
基、N−メチル−N−プロピルカルバモイル基、N−エ
チル−N−プロピルカルバモイル基等である。
【0093】「低級アルキルチオ基」とは、炭素原子数
1乃至4個のアルキルチオ基を意味し、具体的にはメチ
ルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピ
ルチオ基、ブチルチオ基、イソブチルチオ基、sec−
ブチルチオ基、tert−ブチルチオ基等である。
【0094】「低級アルキルアミノ基」とは、アミノ基
に前述の低級アルキル基が置換したものを意味し、具体
的にはメチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミ
ノ基、イソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、イソブ
チルアミノ基、sec−ブチルアミノ基、tert−ブ
チルアミノ基等である。
【0095】「ジ低級アルキルアミノ基」とは、アミノ
基に前述の低級アルキル基が同一又は異なってジ置換し
たものを意味し、具体的にはジメチルアミノ基、ジエチ
ルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジブチルアミノ基、
N−エチル−N−メチルアミノ基、N−メチル−N−プ
ロピルアミノ基、N−メチル−N−イソブチルアミノ
基、N−エチル−N−tert−ブチルアミノ基等であ
る。
【0096】「炭素原子数3乃至7個のシクロアルキル
基」とは、具体的にはシクロプロピル基、シクロブチル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプ
チル基等である。
【0097】「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選
ばれる複素原子を1乃至3個含んでなる芳香族複素環
基」とは、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子から選ばれ
る1乃至3個の複素原子を有する芳香族複素環基、好ま
しくは5乃至6員の芳香族複素環基を意味し、具体的に
はピロリル基、フリル基、チエニル基、チアゾリル基、
オキサゾリル基、イミダゾリル基、イソチアゾリル基、
イソオキサゾリル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル
基、チアジアゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、
ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、トリ
アジニル基等である。
【0098】「(低級ヒドロキシアルキル)アミノ基」
とは、アミノ基に前述の低級ヒドロキシアルキル基が置
換したものを意味し、具体的にはヒドロキシメチルアミ
ノ基、1−ヒドロキシエチルアミノ基、2−ヒドロキシ
エチルアミノ基、1−ヒドロキシプロピルアミノ基、2
−ヒドロキシプロピルアミノ基、3−ヒドロキシプロピ
ルアミノ基、2−ヒドロキシ−1−メチルエチルアミノ
基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチルアミノ基、1−
ヒドロキシブチルアミノ基、2−ヒドロキシブチルアミ
ノ基、3−ヒドロキシブチルアミノ基、4−ヒドロキシ
ブチルアミノ基、1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル
アミノ基、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルアミノ
基、3−ヒドロキシ−2−メチルプロピルアミノ基、1
−ヒドロキシメチルプロピルアミノ基、1−ヒドロキシ
−1−メチルプロピルアミノ基、2−ヒドロキシ−1−
メチルプロピルアミノ基、3−ヒドロキシ−1−メチル
プロピルアミノ基、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル
エチルアミノ基等である。
【0099】「ジ(低級ヒドロキシアルキル)アミノ
基」とは、アミノ基に前述の低級ヒドロキシアルキル基
が同一又は異なってジ置換したものを意味し、具体的に
はジヒドロキシメチル)アミノ基、ジ(2−ヒドロキシ
エチル)アミノ基、ジ(3−ヒドロキシプロピル)アミ
ノ基、ジ(2−ヒドロキシプロピル)アミノ基、ジ(4
−ヒドロキシブチル)アミノ基、(N−ヒドロキシメチ
ル−N−2−ヒドロキシエチル)アミノ基等である。
【0100】「(低級ハロアルキル)アミノ基」とは、
アミノ基に前述の低級ハロアルキル基が置換したものを
意味し、具体的にはフルオロメチルアミノ基、クロロメ
チルアミノ基、ブロモメチルアミノ基、ジフルオロメチ
ルアミノ基、ジクロロメチルアミノ基、トリフルオロメ
チルアミノ基、トリクロロメチルアミノ基、クロロエチ
ルアミノ基、ジフルオロエチルアミノ基、トリフルオロ
エチルアミノ基、ペンタクロロエチルアミノ基、ブロモ
プロピルアミノ基、ジクロロプロピルアミノ基、トリフ
ルオロブチルアミノ基等である。
【0101】「ジ(低級ハロアルキル)アミノ基」と
は、アミノ基に前述の低級ハロアルキル基がジ置換した
ものを意味し、具体的にはジ(フルオロメチル)アミノ
基、ジ(クロロメチル)アミノ基、ジ(ブロモメチル)
アミノ基、ジ(ジフルオロメチル)アミノ基、ジ(ジク
ロロメチル)アミノ基、ジ(トリフルオロメチル)アミ
ノ基、ジ(トリクロロメチル)アミノ基、ジ(クロロエ
チル)アミノ基、ジ(ジフルオロエチル)アミノ基、ジ
(トリフルオロエチル)アミノ基、ジ(ペンタクロロエ
チル)アミノ基、ジ(ブロモプロピル)アミノ基、ジ
(ジクロロプロピル)アミノ基、ジ(トリフルオロブチ
ル)アミノ基等である。
【0102】「カルボキシ低級アルキル基」とは、前述
の低級アルキル基にカルボキシ基が置換したものを意味
し、具体的にはカルボキシメチル基、2−カルボキシエ
チル基、2−カルボキシプロピル基、3−カルボキシプ
ロピル基、4−カルボキシブチル基等である。
【0103】「(カルボキシ低級アルキル)アミノ基」
とは、アミノ基に前述のカルボキシ低級アルキル基が置
換したものを意味し、具体的には(カルボキシメチル)
アミノ基、(2−カルボキシエチル)アミノ基、(2−
カルボキシプロピル)アミノ基、(3−カルボキシプロ
ピル)アミノ基、(4−カルボキシブチル)アミノ基等
である。
【0104】「ジ(カルボキシ低級アルキル)アミノ
基」とは、アミノ基に前述のカルボキシ低級アルキル基
がジ置換したものを意味し、具体的にはジ(カルボキシ
メチル)アミノ基、ジ(2−カルボキシエチル)アミノ
基、ジ(2−カルボキシプロピル)アミノ基、ジ(3−
カルボキシプロピル)アミノ基、ジ(4−カルボキシブ
チル)アミノ基等である。
【0105】「低級アルコキシカルボニル低級アルキル
基」とは、前述の低級アルキル基に前述の低級アルコキ
シカルボニル基が置換したものを意味し、具体的にはメ
トキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル
基、プロポキシカルボニルメチル基、イソプロポキシカ
ルボニルメチル基、ブトキシカルボニルメチル基、イソ
ブトキシカルボニルメチル基、sec−ブトキシカルボ
ニルメチル基、tert−ブトキシカルボニルメチル
基、2−メトキシカルボニルエチル基、2−エトキシカ
ルボニルエチル基、2−プロポキシカルボニルエチル
基、3−メトキシカルボニルプロピル基、3−エトキシ
カルボニルプロピル基、4−メトキシカルボニルブチル
基、4−エトキシカルボニルブチル基等である。
【0106】「(低級アルコキシカルボニル低級アルキ
ル)アミノ基」とは、アミノ基に前述の低級アルコキシ
カルボニル低級アルキル基が置換したものを意味し、具
体的には(メトキシカルボニルメチル)アミノ基、(エ
トキシカルボニルメチル)アミノ基、(プロポキシカル
ボニルメチル)アミノ基、(イソプロポキシカルボニル
メチル)アミノ基、(ブトキシカルボニルメチル)アミ
ノ基、(イソブトキシカルボニルメチル)アミノ基、
(sec−ブトキシカルボニルメチル)アミノ基、(t
ert−ブトキシカルボニルメチル)アミノ基、(2−
メトキシカルボニルエチル)アミノ基、(2−エトキシ
カルボニルエチル)アミノ基、(2−プロポキシカルボ
ニルエチル)アミノ基、(3−メトキシカルボニルプロ
ピル)アミノ基、(3−エトキシカルボニルプロピル)
アミノ基、(4−メトキシカルボニルブチル)アミノ
基、(4−エトキシカルボニルブチル基)アミノ基等で
ある。
【0107】「ジ(低級アルコキシカルボニル低級アル
キル)アミノ基」とは、アミノ基に前述の低級アルコキ
シカルボニル低級アルキル基がジ置換したものを意味
し、具体的にはジ(メトキシカルボニルメチル)アミノ
基、ジ(エトキシカルボニルメチル)アミノ基、ジ(プ
ロポキシカルボニルメチル)アミノ基、ジ(イソプロポ
キシカルボニルメチル)アミノ基、ジ(ブトキシカルボ
ニルメチル)アミノ基、ジ(イソブトキシカルボニルメ
チル)アミノ基、ジ(sec−ブトキシカルボニルメチ
ル)アミノ基、ジ(tert−ブトキシカルボニルメチ
ル)アミノ基、ジ(2−メトキシカルボニルエチル)ア
ミノ基、ジ(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ
基、ジ(2−プロポキシカルボニルエチル)アミノ基、
ジ(3−メトキシカルボニルプロピル)アミノ基、ジ
(3−エトキシカルボニルプロピル)アミノ基、ジ(4
−メトキシカルボニルブチル)アミノ基、ジ(4−エト
キシカルボニルブチル基)アミノ等である。
【0108】「低級アルカノイル基」とは、炭素原子数
2乃至5個の低級アルカノイル基を意味し、具体的には
アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリ
ル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基等で
ある。
【0109】「低級アルカノイル低級アルキル基」と
は、前述の低級アルキル基に前述の低級アルカノイル基
が置換したものを意味し、具体的にはアセチルメチル
基、2−アセチルエチル基、3−アセチルプロピル基、
4−アセチルブチル基、プロピロニルメチル基、2−プ
ロピオニルエチル基、3−プロピオニルプロピル基、ブ
チリルメチル基、2−ブチリルエチル基、イソブチリル
メチル基、2−イソブチリルエチル基、バレリルメチル
基、イソバレリルメチル基、ピバロイルメチル基、2−
ピバロイルエチル基等である。
【0110】「(低級アルカノイル低級アルキル)アミ
ノ基」とは、アミノ基に前述の低級アルカノイル低級ア
ルキル基が置換したものを意味し、具体的には(アセチ
ルメチル)アミノ基、(2−アセチルエチル)アミノ
基、(3−アセチルプロピル)アミノ基、(4−アセチ
ルブチル)アミノ基、(プロピロニルメチル)アミノ
基、(2−プロピオニルエチル)アミノ基、(3−プロ
ピオニルプロピル)アミノ基、(ブチリルメチル)アミ
ノ基、(2−ブチリルエチル)アミノ基、(イソブチリ
ルメチル)アミノ基、(2−イソブチリルエチル)アミ
ノ基、(バレリルメチル)アミノ基、(イソバレリルメ
チル)アミノ基、(ピバロイルメチル)アミノ基、(2
−ピバロイルエチル)アミノ基等である。
【0111】「ジ(低級アルカノイル低級アルキル)ア
ミノ基」とは、アミノ基に前述の低級アルカノイル低級
アルキル基がジ置換したものを意味し、具体的には(ア
セチルメチル)アミノ基、(2−アセチルエチル)アミ
ノ基、(3−アセチルプロピル)アミノ基、(4−アセ
チルブチル)アミノ基、(プロピロニルメチル)アミノ
基、(2−プロピオニルエチル)アミノ基、(3−プロ
ピオニルプロピル)アミノ基、(ブチリルメチル)アミ
ノ基、(2−ブチリルエチル)アミノ基、(イソブチリ
ルメチル)アミノ基、(2−イソブチリルエチル)アミ
ノ基、(バレリルメチル)アミノ基、(イソバレリルメ
チル)アミノ基、(ピバロイルメチル)アミノ基、(2
−ピバロイルエチル)アミノ基等である。
【0112】「カルバモイル低級アルキル基」とは、前
述のアルキル基にカルバモイル基が置換したものを意味
し、具体的にはカルバモイルメチル基、2−カルバモイ
ルエチル基、3−カルバモイルプロピル基、4−カルバ
モイルブチル基、3−カルバモイル−1−メチルプロピ
ル基、1−カルバモイルエチル基、2−カルバモイルプ
ロピル基等である。
【0113】「(カルバモイル低級アルキル)アミノ
基」とは、アミノ基に前述のカルバモイル低級アルキル
基が置換したものを意味し、具体的には(カルバモイル
メチル)アミノ基、(2−カルバモイルエチル)アミノ
基、(3−カルバモイルプロピル)アミノ基、(4−カ
ルバモイルブチル)アミノ基、(3−カルバモイル−1
−メチルプロピル)アミノ基、(1−カルバモイルエチ
ル)アミノ基、(2−カルバモイルプロピル)アミノ基
等である。
【0114】「ジ(カルバモイル低級アルキル)アミノ
基」とは、アミノ基に前述のカルバモイル低級アルキル
基がジ置換したものを意味し、具体的にはジ(カルバモ
イルメチル)アミノ基、ジ(2−カルバモイルエチル)
アミノ基、ジ(3−カルバモイルプロピル)アミノ基、
ジ(4−カルバモイルブチル)アミノ基、ジ(3−カル
バモイル−1−メチルプロピル)アミノ基、ジ(1−カ
ルバモイルエチル)アミノ基、ジ(2−カルバモイルプ
ロピル)アミノ基等である。
【0115】「低級アルキルカルバモイル低級アルキル
基」とは、前述の低級アルキル基に前述の低級アルキル
カルバモイル基が置換したものを意味し、具体的にはメ
チルカルバモイルメチル基、エチルカルバモイルメチル
基、プロピルカルバモイルメチル基、イソプロピルカル
バモイルメチル基、ブチルカルバモイルメチル基、イソ
ブチルカルバモイルメチル基、sec−ブチルカルバモ
イルメチル基、tert−ブチルカルバモイルメチル
基、2−(メチルカルバモイル)エチル基、2−(エチ
ルカルバモイル)エチル基、2−(プロピルカルバモイ
ル)エチル基、2−(イソプロピルカルバモイル)エチ
ル基、2−(ブチルカルバモイル)エチル基、2−(イ
ソブチルカルバモイル)エチル基、2−(sec−ブチ
ルカルバモイル)エチル基、2−(tert−ブチルカ
ルバモイル)エチル基、3−(メチルカルバモイル)プ
ロピル基、3−(エチルカルバモイル)プロピル基、4
−(メチルカルバモイル)ブチル基、4−(エチルカル
バモイル)ブチル基等である。
【0116】「(低級アルキルカルバモイル低級アルキ
ル)アミノ基」とは、アミノ基に前述の低級アルキルカ
ルバモイル低級アルキル基が置換したものを意味し、具
体的には(メチルカルバモイルメチル)アミノ基、(エ
チルカルバモイルメチル)アミノ基、(プロピルカルバ
モイルメチル)アミノ基、(イソプロピルカルバモイル
メチル)アミノ基、(ブチルカルバモイルメチル)アミ
ノ基、(イソブチルカルバモイルメチル)アミノ基、
(sec−ブチルカルバモイルメチル)アミノ基、(t
ert−ブチルカルバモイルメチル)アミノ基、[2−
(メチルカルバモイル)エチル]アミノ基、[2−(エ
チルカルバモイル)エチル]アミノ基、[2−(プロピ
ルカルバモイル)エチル]アミノ基、[2−(イソプロ
ピルカルバモイル)エチル]アミノ基、[2−(ブチル
カルバモイル)エチル]アミノ基、[2−(イソブチル
カルバモイル)エチル]アミノ基、[2−(sec−ブ
チルカルバモイル)エチル]アミノ基、[2−(ter
t−ブチルカルバモイル)エチル]アミノ基、[3−
(メチルカルバモイル)プロピル]アミノ基、[3−
(エチルカルバモイル)プロピル]アミノ基、[4−
(メチルカルバモイル)ブチル]アミノ基、[4−(エ
チルカルバモイル)ブチル]アミノ基等である。
【0117】「ジ(低級アルキルカルバモイル低級アル
キル)アミノ基」とは、アミノ基に前述の低級アルキル
カルバモイル低級アルキル基がジ置換したものを意味
し、具体的にはジ(メチルカルバモイルメチル)アミノ
基、ジ(エチルカルバモイルメチル)アミノ基、ジ(プ
ロピルカルバモイルメチル)アミノ基、ジ(イソプロピ
ルカルバモイルメチル)アミノ基、ジ(ブチルカルバモ
イルメチル)アミノ基、ジ(イソブチルカルバモイルメ
チル)アミノ基、ジ(sec−ブチルカルバモイルメチ
ル)アミノ基、ジ(tert−ブチルカルバモイルメチ
ル)アミノ基、ジ[2−(メチルカルバモイル)エチ
ル]アミノ基、ジ[2−(エチルカルバモイル)エチ
ル]アミノ基、ジ[2−(プロピルカルバモイル)エチ
ル]アミノ基、ジ[2−(イソプロピルカルバモイル)
エチル]アミノ基、ジ[2−(ブチルカルバモイル)エ
チル]アミノ基、ジ[2−(イソブチルカルバモイル)
エチル]アミノ基、ジ[2−(sec−ブチルカルバモ
イル)エチル]アミノ基、ジ[2−(tert−ブチル
カルバモイル)エチル]アミノ基、ジ[3−(メチルカ
ルバモイル)プロピル]アミノ基、ジ[3−(エチルカ
ルバモイル)プロピル]アミノ基、ジ[4−(メチルカ
ルバモイル)ブチル]アミノ基、ジ[4−(エチルカル
バモイル)ブチル]アミノ基等である。
【0118】「(ジ低級アルキルカルバモイル)低級ア
ルキル基」とは、前述の低級アルキル基に前述のジ低級
アルキルカルバモイル基がジ置換したものを意味し、具
体的には(ジメチルカルバモイル)メチル基、(ジエチ
ルカルバモイル)メチル基、(ジプロピルカルバモイ
ル)メチル基、(ジイソプロピルカルバモイル)メチル
基、(ジブチルカルバモイル)メチル基、(ジイソブチ
ルカルバモイル)メチル基、(ジ−sec−ブチルカル
バモイル)メチル基、(ジ−tert−ブチルカルバモ
イル)メチル基、(N−エチル−N−メチルカルバモイ
ル)メチル基、(N−メチル−N−プロピルカルバモイ
ル)メチル基、(N−エチル−N−プロピルカルバモイ
ル)メチル基、2−(ジメチルカルバモイル)エチル
基、2−(ジエチルカルバモイル)エチル基、2−(ジ
プロピルカルバモイル)エチル基、2−(ジイソプロピ
ルカルバモイル)エチル基、2−(ジブチルカルバモイ
ル)エチル基、2−(ジイソブチルカルバモイル)エチ
ル基、2−(ジ−sec−ブチルカルバモイル)エチル
基、2−(ジ−tert−ブチルカルバモイル)エチル
基、3−(ジメチルカルバモイル)プロピル基、3−
(ジエチルカルバモイル)プロピル基、4−(ジメチル
カルバモイル)ブチル基、4−(ジエチルカルバモイ
ル)ブチル基等である。
【0119】「[(ジ低級アルキルカルバモイル)低級
アルキル]アミノ基」とは、アミノ基に前述の(ジ低級
アルキルカルバモイル)低級アルキル基が置換したもの
を意味し、具体的には[(ジメチルカルバモイル)メチ
ル]アミノ基、[(ジエチルカルバモイル)メチル]ア
ミノ基、[(ジプロピルカルバモイル)メチル]アミノ
基、[(ジイソプロピルカルバモイル)メチル]アミノ
基、[(ジブチルカルバモイル)メチル]アミノ基、
[(ジイソブチルカルバモイル)メチル]アミノ基、
[(ジ−sec−ブチルカルバモイル)メチル]アミノ
基、[(ジ−tert−ブチルカルバモイル)メチル]
アミノ基、[(N−エチル−N−メチルカルバモイル)
メチル]アミノ基、[(N−メチル−N−プロピルカル
バモイル)メチル]アミノ基、[(N−エチル−N−プ
ロピルカルバモイル)メチル]アミノ基、[2−(ジメ
チルカルバモイル)エチル]アミノ基、[2−(ジエチ
ルカルバモイル)エチル]アミノ基、[2−(ジプロピ
ルカルバモイル)エチル]アミノ基、[2−(ジイソプ
ロピルカルバモイル)エチル]アミノ基、[2−(ジブ
チルカルバモイル)エチル]アミノ基、[2−(ジイソ
ブチルカルバモイル)エチル]アミノ基、[2−(ジ−
sec−ブチルカルバモイル)エチル]アミノ基、[2
−(ジ−tert−ブチルカルバモイル)エチル]アミ
ノ基、[3−(ジメチルカルバモイル)プロピル]アミ
ノ基、[3−(ジエチルカルバモイル)プロピル]アミ
ノ基、[4−(ジメチルカルバモイル)ブチル]アミノ
基、[4−(ジエチルカルバモイル)ブチル]アミノ基
等である。
【0120】「ジ[(ジ低級アルキルカルバモイル)低
級アルキル]アミノ基」とは、アミノ基に前述の(ジ低
級アルキルカルバモイル)低級アルキル基がジ置換した
ものを意味し、具体的にはジ[(ジメチルカルバモイ
ル)メチル]アミノ基、ジ[(ジエチルカルバモイル)
メチル]アミノ基、ジ[(ジプロピルカルバモイル)メ
チル]アミノ基、ジ[(ジイソプロピルカルバモイル)
メチル]アミノ基、ジ[(ジブチルカルバモイル)メチ
ル]アミノ基、ジ[(ジイソブチルカルバモイル)メチ
ル]アミノ基、ジ[(ジ−sec−ブチルカルバモイ
ル)メチル]アミノ基、ジ[(ジ−tert−ブチルカ
ルバモイル)メチル]アミノ基、ジ[(N−エチル−N
−メチルカルバモイル)メチル]アミノ基、ジ[(N−
メチル−N−プロピルカルバモイル)メチル]アミノ
基、ジ[(N−エチル−N−プロピルカルバモイル)メ
チル]アミノ基、ジ[2−(ジメチルカルバモイル)エ
チル]アミノ基、ジ[2−(ジエチルカルバモイル)エ
チル]アミノ基、ジ[2−(ジプロピルカルバモイル)
エチル]アミノ基、ジ[2−(ジイソプロピルカルバモ
イル)エチル]アミノ基、ジ[2−(ジブチルカルバモ
イル)エチル]アミノ基、ジ[2−(ジイソブチルカル
バモイル)エチル]アミノ基、ジ[2−(ジ−sec−
ブチルカルバモイル)エチル]アミノ基、ジ[2−(ジ
−tert−ブチルカルバモイル)エチル]アミノ基、
ジ[3−(ジメチルカルバモイル)プロピル]アミノ
基、ジ[3−(ジエチルカルバモイル)プロピル]アミ
ノ基、ジ[4−(ジメチルカルバモイル)ブチル]アミ
ノ基、ジ[4−(ジエチルカルバモイル)ブチル]アミ
ノ基等である。
【0121】「アラルキルアミノ基」とは、アミノ基に
前述のアラルキル基が置換したものを意味し、具体的に
はベンジルアミノ基、フェネチルアミノ基、(3−フェ
ニルプロピル)アミノ基、(2−フェニルプロピル)ア
ミノ基、(4−フェニルブチル)アミノ基、(ナフチル
メチル)アミノ基、(2−ナフチルエチル)アミノ基、
(4−ビフェニルメチル)アミノ基、(3−(4−ビフ
ェニル)プロピル)アミノ基等である。
【0122】「ジアラルキルアミノ基」とは、アミノ基
に前述のアラルキル基がジ置換したものを意味し、具体
的にはジベンジルアミノ基、ジフェネチルアミノ基、ジ
(3−フェニルプロピル)アミノ基、ジ(2−フェニル
プロピル)アミノ基、ジ(4−フェニルブチル)アミノ
基、ジ(ナフチルメチル)アミノ基、ジ(2−ナフチル
エチル)アミノ基等である。
【0123】「低級アルカノイルアミノ基」とは、アミ
ノ基に前述の低級アルカノイル基が置換したものを意味
し、具体的にはアセチルアミノ基、プロピオニルアミノ
基、ブチリルアミノ基、イソブチリルアミノ基、バレリ
ルアミノ基、イソバレリルアミノ基、ピバロイルアミノ
基等である。
【0124】「ジ低級アルカノイルアミノ基」とは、ア
ミノ基に前述の低級アルカノイル基がジ置換したものを
意味し、具体的にはジアセチルアミノ基、ジプロピオニ
ルアミノ基、ジブチリルアミノ基、ジイソブチリルアミ
ノ基、ジバレリルアミノ基、ジイソバレリルアミノ基、
ジピバロイルアミノ基等である。
【0125】「低級ハロアルカノイルアミノ基」とは、
アミノ基に前述のハロゲン原子で置換された前述の低級
アルカノイル基が置換したものを意味し、具体的にはク
ロロアセチルアミノ基、フルオロアセチルアミノ基、ブ
ロモアセチルアミノ基、ジクロロアセチルアミノ基、ジ
フルオロアセチルアミノ基、トリフルオロアセチルアミ
ノ基、トリクロロアセチルアミノ基、クロロプロピオニ
ルアミノ基、ジフルオロプロピオニルアミノ基、トリフ
ルオロプロピオニルアミノ基、ペンタクロロプロピオニ
ルアミノ基、ブロモブチリルアミノ基、ジクロロブチリ
ルアミノ基、トリフルオロバレリルアミノ基等である。
【0126】「ジ(低級ハロアルカノイル)アミノ基」
とは、アミノ基に前述のハロゲン原子で置換された前述
の低級アルカノイル基がジ置換したものを意味し、具体
的にはジ(クロロアセチル)アミノ基、ジ(フルオロア
セチル)アミノ基、ジ(ブロモアセチル)アミノ基、ジ
(ジクロロアセチル)アミノ基、ジ(ジフルオロアセチ
ル)アミノ基、ジ(トリフルオロアセチル)アミノ基、
ジ(トリクロロアセチル)アミノ基、ジ(クロロプロピ
オニル)アミノ基、ジ(ジフルオロプロピオニル)アミ
ノ基、ジ(トリフルオロプロピオニル)アミノ基、ジ
(ペンタクロロプロピオニル)アミノ基、ジ(ブロモブ
チリル)アミノ基、ジ(ジクロロブチリル)アミノ基、
ジ(トリフルオロバレリル)アミノ基等である。
【0127】「低級アルコキサリルアミノ基」とは、ア
ミノ基に炭素原子数3乃至6個の低級アルコキサリル基
が置換したものを意味し、具体的にはメトキサリルアミ
ノ基、エトキサリルアミノ基、プロポキサリルアミノ
基、イソプロポキサリルアミノ基、ブトキサリルアミノ
基、イソブトキサリルアミノ基、sec−ブトキサリル
アミノ基、tert−ブトキサリルアミノ基等である。
【0128】「ジ低級アルコキサリルアミノ基」とは、
アミノ基に炭素原子数3乃至6個の低級アルコキサリル
基がジ置換したものを意味し、具体的にはジメトキサリ
ルアミノ基、ジエトキサリルアミノ基、ジプロポキサリ
ルアミノ基、ジイソプロポキサリルアミノ基、ジブトキ
サリルアミノ基、ジイソブトキサリルアミノ基、ジ−s
ec−ブトキサリルアミノ基、ジ−tert−ブトキサ
リルアミノ基等である。
【0129】「(低級ヒドロキシアルカノイル)アミノ
基」とは、アミノ基に水酸基で置換された前述の低級ア
ルカノイル基が置換したものを意味し、具体的には(ヒ
ドロキシアセチル)アミノ基、(2−ヒドロキシプロピ
オニル)アミノ基、(3−ヒドロキシプロピオニル)ア
ミノ基、(2−ヒドロキシブチリル)アミノ基、(3−
ヒドロキシブチリル)アミノ基、(4−ヒドロキシブチ
リル)アミノ基、(5−ヒドロキシバレリル)アミノ
基、(4−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)アミ
ノ基、(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピオニ
ル)アミノ基等である。
【0130】「ジ(低級ヒドロキシアルカノイル)アミ
ノ基」とは、アミノ基に水酸基で置換された前述の低級
アルカノイル基が置換したものを意味し、具体的にはジ
(ヒドロキシアセチル)アミノ基、ジ(2−ヒドロキシ
プロピオニル)アミノ基、ジ(3−ヒドロキシプロピオ
ニル)アミノ基、ジ(2−ヒドロキシブチリル)アミノ
基、ジ(3−ヒドロキシブチリル)アミノ基、ジ(4−
ヒドロキシブチリル)アミノ基、ジ(5−ヒドロキシバ
レリル)アミノ基、ジ(4−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロピオニル)アミノ基、ジ(3−ヒドロキシ−2,2−
ジメチルプロピオニル)アミノ基等である。
【0131】「(低級アルコキシ低級アルカノイル)ア
ミノ基」とは、アミノ基に水酸基で置換された前述の低
級アルカノイル基が置換したものを意味し、具体的には
(メトキシアセチル)アミノ基、(2−メトキシプロピ
オニル)アミノ基、(3−メトキシプロピオニル)アミ
ノ基、(2−メトキシブチリル)アミノ基、(3−メト
キシブチリル)アミノ基、(4−メトキシブチリル)ア
ミノ基、(5−メトキシバレリル)アミノ基、(4−メ
トキシ−2−メチルプロピオニル)アミノ基、(3−メ
トキシ−2,2−ジメチルプロピオニル)アミノ基、
(エトキシアセチル)アミノ基、(2−エトキシプロピ
オニル)アミノ基、(3−エトキシプロピオニル)アミ
ノ基、(2−エトキシブチリル)アミノ基、(3−エト
キシブチリル)アミノ基、(4−エトキシブチリル)ア
ミノ基、(5−エトキシバレリル)アミノ基、(4−エ
トキシ−2−メチルプロピオニル)アミノ基、(3−エ
トキシ−2,2−ジメチルプロピオニル)アミノ基、
(プロポキシアセチル)アミノ基、(3−プロポキシプ
ロピオニル)アミノ基、(ブトキシアセチル)アミノ
基、(3−ブキシプロピオニル)アミノ基等である。
【0132】「ジ(低級アルコキシ低級アルカノイル)
アミノ基」とは、アミノ基に水酸基で置換された前述の
低級アルカノイル基がジ置換したものを意味し、具体的
にはジ(メトキシアセチル)アミノ基、ジ(2−メトキ
シプロピオニル)アミノ基、ジ(3−メトキシプロピオ
ニル)アミノ基、ジ(2−メトキシブチリル)アミノ
基、ジ(3−メトキシブチリル)アミノ基、ジ(4−メ
トキシブチリル)アミノ基、ジ(5−メトキシバレリ
ル)アミノ基、ジ(4−メトキシ−2−メチルプロピオ
ニル)アミノ基、ジ(3−メトキシ−2,2−ジメチル
プロピオニル)アミノ基、ジ(エトキシアセチル)アミ
ノ基、ジ(2−エトキシプロピオニル)アミノ基、ジ
(3−エトキシプロピオニル)アミノ基、ジ(2−エト
キシブチリル)アミノ基、ジ(3−エトキシブチリル)
アミノ基、ジ(4−エトキシブチリル)アミノ基、ジ
(5−エトキシバレリル)アミノ基、ジ(4−エトキシ
−2−メチルプロピオニル)アミノ基、ジ(3−エトキ
シ−2,2−ジメチルプロピオニル)アミノ基、ジ(プ
ロポキシアセチル)アミノ基、ジ(3−プロポキシプロ
ピオニル)アミノ基、ジ(ブトキシアセチル)アミノ
基、ジ(3−ブキシプロピオニル)アミノ基等である。
【0133】「低級アルコキシカルボニルアミノ基」と
は、アミノ基に前述の低級アルコキシカルボニル基が置
換したものを意味し、具体的にはメトキシカルボニルア
ミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、プロポキシカル
ボニルアミノ基、イソプロポキシカルボニルアミノ基、
ブトキシカルボニルアミノ基、イソブトキシカルボニル
アミノ基、sec−ブトキシカルボニルアミノ基、te
rt−ブトキシカルボニルアミノ基等である。
【0134】「ジ(低級アルコキシカルボニル)アミノ
基」とは、アミノ基に前述の低級アルコキシカルボニル
基がジ置換したものを意味し、具体的にはジ(メトキシ
カルボニル)アミノ基、ジ(エトキシカルボニル)アミ
ノ基、ジ(プロポキシカルボニル)アミノ基、ジ(イソ
プロポキシカルボニル)アミノ基、ジ(ブトキシカルボ
ニル)アミノ基、ジ(イソブトキシカルボニル)アミノ
基、ジ(sec−ブトキシカルボニル)アミノ基、ジ
(tert−ブトキシカルボニル)アミノ基等である。
【0135】「低級アルキル置換ウレイド基」とは、ウ
レイド基に前述の低級アルキル基が1以上置換したもの
を意味し、具体的には3−メチルウレイド基、3−エチ
ルウレイド基、3−プロピルウレイド基、3−イソプロ
ピルウレイド基、3−ブチルウレイド基、3−イソブチ
ルウレイド基、3−sec−ブチルウレイド基、3−t
ert−ブチルウレイド基、3,3−ジメチルウレイド
基、3,3−ジエチルウレイド基、3,3−イソプロピ
ルウレイド基、1,3−ジメチルウレイド基、3−エチ
ル−1−メチルウレイド基、1,3−ジエチルウレイド
基、1,3−ジイソブチルウレイド基、1,3,3−ト
リメチルウレイド基等である。
【0136】「アラルキル置換ウレイド基」とは、ウレ
イド基に前述のアラルキル基が1以上置換したものを意
味し、具体的には3−ベンジルウレイド基、3−フェネ
チルウレイド基、3−(3−フェニルプロピル)ウレイ
ド基、3−(2−ナフチルメチル)ウレイド基、3,3
−ジベンジルウレイド基、1,3−ジベンジルウレイド
基等である。
【0137】「低級アルキル置換グアニジノ基」とは、
グアニジノ基に前述の低級アルキル基が1以上置換した
ものを意味し、具体的には3−メチルグアニジノ基、3
−エチルグアニジノ基、3−プロピルグアニジノ基、3
−イソプロピルグアニジノ基、3−ブチルグアニジノ
基、3−イソブチルグアニジノ基、3−sec−ブチル
グアニジノ基、3−tert−ブチルグアニジノ基、
3,3−ジメチルグアニジノ基、3,3−ジエチルグア
ニジノ基、1,3−イソプロピルグアニジノ基、2,3
−ジメチルウレイド基、3−エチル−2−メチルウレイ
ド基、1,3−ジメチルグアニジノ基、1,3−ジエチ
ルグアニジノ基、1,2,3−トリメチルウレイド基等
である。
【0138】「アラルキル置換グアニジノ基」とは、グ
アニジノ基に前述のアラルキル基が1以上置換したもの
を意味し、具体的には3−ベンジルグアニジノ基、3−
フェネチルグアニジノ基、3−(3−フェニルプロピ
ル)グアニジノ基、3−(2−ナフチルメチル)グアニ
ジノ基、3,3−ジベンジルグアニジノ基、2,3−ジ
ベンジルグアニジノ基、1,3−ジベンジルグアニジノ
基等である。
【0139】「低級アルカノイルオキシ基」とは、炭素
原子数2乃至5個の低級アルカノイルオキシ基を意味
し、具体的にはアセチルオキシ基、プロピオニルオキシ
基、ブチリルオキシ基、イソブチリルオキシ基、バレリ
ルオキシ基、イソバレリルオキシ基、ピバロイルオキシ
基等である。
【0140】「低級アルキルカルバモイルオキシ基」と
は、カルバモイルオキシ基に前述の低級アルキル基が置
換したものを意味し、具体的にはメチルカルバモイルオ
キシ基、エチルカルバモイルオキシ基、プロピルカルバ
モイルオキシ基、イソプロピルカルバモイルオキシ基、
ブチルカルバモイルオキシ基、イソブチルカルバモイル
オキシ基、sec−ブチルカルバモイルオキシ基、te
rt−ブチルカルバモイルオキシ基等である。
【0141】「ジ低級アルキルカルバモイルオキシ基」
とは、カルバモイルオキシ基に前述の低級アルキル基が
同一又は異なってジ置換したものを意味し、具体的には
ジメチルカルバモイルオキシ基、ジエチルカルバモイル
オキシ基、ジプロピルカルバモイルオキシ基、ジイソプ
ロピルカルバモイルオキシ基、ジブチルカルバモイルオ
キシ基、ジイソブチルカルバモイルオキシ基、ジ−se
c−ブチルカルバモイルオキシ基、ジ−tert−ブチ
ルカルバモイルオキシ基、N−エチル−N−メチルカル
バモイルオキシ基、N−メチル−N−プロピルカルバモ
イルオキシ基、N−エチル−N−プロピルカルバモイル
オキシ基等である。
【0142】「低級イミドイル基」とは、炭素原子数2
乃至5個の低級イミドイル基を意味し、具体的にはアセ
トイミドイル基、プロピオンイミドイル基、ブチルイミ
ドイル基、イソブチルイミドイル基、バレルイミドイル
基、イソバレルイミドイル基、ピバルイミドイル基等で
ある。
【0143】「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選
ばれる複素原子を1乃至3個含んでなる複素環基」と
は、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子から選ばれる1乃
至3個の複素原子を有する複素環基、好ましくは5乃至
6員の複素環基を意味し、具体的にはピロリル基、フリ
ル基、チエニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、イ
ミダゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル
基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリ
ル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピ
リミジニル基、ピリダジニル基、トリアジニル基、ピロ
リジニル基、ピロリニル基、イミダゾリジニル基、イミ
ダゾリニル基、ピラゾリジニル基、ピペリジル基、ピペ
ラジニル基、モルホリニル基、オキサゾリジニル基、オ
キサゾリニル基、チアゾリジニル基、チアゾリニル基等
である。
【0144】「カルバモイル低級アルコキシ基」とは、
前述の低級アルコキシ基にカルバモイル基が置換したも
のを意味し、カルバモイルメトキシ基、1−カルバモイ
ルエトキシ基、2−カルバモイルエトキシ基、1−カル
バモイルプロポキシ基、2−カルバモイルプロポキシ
基、3−カルバモイルプロポキシ基、2−カルバモイル
−1−メチルエトキシ基、1−カルバモイル−1−メチ
ルエトキシ基、1−カルバモイルブトキシ基、2−カル
バモイルブトキシ基、3−カルバモイルブトキシ基、4
−カルバモイルブトキシ基、1−カルバモイル−2−メ
チルプロポキシ基、2−カルバモイル−2−メチルプロ
ポキシ基、3−カルバモイル−2−メチルプロポキシ
基、1−カルバモイルメチルプロポキシ基、1−カルバ
モイル−1−メチルプロポキシ基、2−カルバモイル−
1−メチルプロポキシ基、3−カルバモイル−1−メチ
ルプロポキシ基、2−カルバモイル−1,1−ジメチル
エトキシ基等である。
【0145】「低級アルキルカルバモイル低級アルコキ
シ基」とは、前述のカルバモイル低級アルコキシ基に前
述の低級アルキル基が置換したものを意味し、具体的に
はメチルカルバモイルメトキシ基、エチルカルバモイル
メトキシ基、プロピルカルバモイルメトキシ基、イソプ
ロピルカルバモイルメトキシ基、tert−ブチルカル
バモイルメトキシ基、2−(メチルカルバモイル)エト
キシ基、2−(エチルカルバモイル)エトキシ基、2−
(プロピルカルバモイル)エトキシ基、2−(イソプロ
ピルカルバモイル)エトキシ基、3−(メチルカルバモ
イル)プロポキシ基、3−(エチルカルバモイル)プロ
ポキシ基、4−(メチルカルバモイル)ブトキシ基、2
−(エチルカルバモイル)−2−メチルプロポキシ基等
である。
【0146】「(ジ低級アルキルカルバモイル)低級ア
ルコキシ基」とは、前述のカルバモイル低級アルコキシ
基に前述の低級アルキル基がジ置換したものを意味し、
具体的には(ジメチルカルバモイル)メトキシ基、(ジ
エチルカルバモイル)メトキシ基、(ジプロピルカルバ
モイル)メトキシ基、(ジイソプロピルカルバモイル)
メトキシ基、(ジ−tert−ブチルカルバモイル)メ
トキシ基、2−(ジメチルカルバモイル)エトキシ基、
2−(ジエチルカルバモイル)エトキシ基、2−(ジプ
ロピルカルバモイル)エトキシ基、2−(ジイソプロピ
ルカルバモイル)エトキシ基、3−(ジメチルカルバモ
イル)プロポキシ基、3−(ジエチルカルバモイル)プ
ロポキシ基、4−(ジメチルカルバモイル)ブトキシ
基、2−(ジエチルカルバモイル)−2−メチルプロポ
キシ基等である。
【0147】「カルボキシ低級アルコキシ基」とは、前
述の低級アルコキシ基にカルボキシ基が置換したものを
意味し、具体的にはカルボキシメトキシ基、2−カルボ
キシエトキシ基、3−カルボキシプロポキシ基、4−カ
ルボキシブトキシ基、2−カルボキシ−1−エトキシ
基、1−カルボキシ−1−エトキシ基、3−カルボキシ
−2−メチルプロポキシ基、3−カルボキシ−1−メチ
ルプロポキシ基等である。
【0148】「低級アルコキシカルボニル低級アルコキ
シ基」とは、低級アルコキシ基に前述の低級アルコキシ
カルボニル基が置換したものを意味し、具体的にはメト
キシカルボニルメトキシ基、エトキシカルボニルメトキ
シ基、プロポキシカルボニルメトキシ基、イソプロポキ
シカルボニルメトキシ基、ブトキシカルボニルメトキシ
基、イソブトキシカルボニルメトキシ基、sec−ブト
キシカルボニルメトキシ基、tert−ブトキシカルボ
ニルメトキシ基、2−メトキシカルボニルエトキシ基、
2−エトキシカルボニルエトキシ基、2−プロポキシカ
ルボニルエトキシ基、2−イソプロポキシカルボニルエ
トキシ基、2−ブトキシカルボニルエトキシ基、2−イ
ソブトキシカルボニルエトキシ基、2−sec−ブトキ
シカルボニルエトキシ基、2−tert−ブトキシカル
ボニルエトキシ基、3−メトキシカルボニルプロポキシ
基、3−エトキシカルボニルプロポキシ基、4−メトキ
シカルボニルブトキシ基、4−エトキシカルボニルブト
キシ基等である。
【0149】「低級アルカノイル低級アルコキシ基」と
は、前述の低級アルコキシ基に前述の低級アルカノイル
基が置換したものを意味し、具体的にはアセチルメトキ
シ基、プロピオニルメトキシ基、ブチリルメトキシ基、
イソブチリルメトキシ基、バレリルメトキシ基、イソバ
レリルメトキシ基、ピバロイルメトキシ基、2−アセチ
ルエトキシ基、2−プロピオニルエトキシ基、2−ブチ
リルエトキシ基、2−イソブチリルエトキシ基、2−バ
レリルエトキシ基、2−イソバレリルエトキシ基、2−
ピバロイルエトキシ基、3−アセチルプロポキシ基、3
−プロピオニルプロポキシ基、4−アセチルブトキシ
基、4−プロピオニルブトキシ基等である。
【0150】「カルバモイル低級アルキルチオ基」と
は、前述の低級アルキルチオ基にカルバモイル基が置換
したものを意味し、カルバモイルメチルチオ基、1−カ
ルバモイルエチルチオ基、2−カルバモイルエチルチオ
基、1−カルバモイルプロピルチオ基、2−カルバモイ
ルプロピルチオ基、3−カルバモイルプロピルチオ基、
2−カルバモイル−1−メチルエチルチオ基、1−カル
バモイル−1−メチルエチルチオ基、1−カルバモイル
ブチルチオ基、2−カルバモイルブチルチオ基、3−カ
ルバモイルブチルチオ基、4−カルバモイルブチルチオ
基、1−カルバモイル−2−メチルプロピルチオ基、2
−カルバモイル−2−メチルプロピルチオ基、3−カル
バモイル−2−メチルプロピルチオ基、1−カルバモイ
ルメチルプロピルチオ基、1−カルバモイル−1−メチ
ルプロピルチオ基、2−カルバモイル−1−メチルプロ
ピルチオ基、3−カルバモイル−1−メチルプロピルチ
オ基、2−カルバモイル−1,1−ジメチルエチルチオ
基等である。
【0151】「低級アルキルカルバモイル低級アルキル
チオ基」とは、前述のカルバモイル低級アルキルチオ基
に前述の低級アルキル基が置換したものを意味し、具体
的にはメチルカルバモイルメチルチオ基、エチルカルバ
モイルメチルチオ基、プロピルカルバモイルメチルチオ
基、イソプロピルカルバモイルメチルチオ基、tert
−ブチルカルバモイルメチルチオ基、2−(メチルカル
バモイル)エチルチオ基、2−(エチルカルバモイル)
エチルチオ基、2−(プロピルカルバモイル)エチルチ
オ基、2−(イソプロピルカルバモイル)エチルチオ
基、3−(メチルカルバモイル)プロピルチオ基、3−
(エチルカルバモイル)プロピルチオ基、4−(メチル
カルバモイル)ブチルチオ基、2−(エチルカルバモイ
ル)−2−メチルプロピルチオ基等である。
【0152】「(ジ低級アルキルカルバモイル)低級ア
ルキルチオ基」とは、前述のカルバモイル低級アルキル
チオ基に前述の低級アルキル基がジ置換したものを意味
し、具体的には(ジメチルカルバモイル)メチルチオ
基、(ジエチルカルバモイル)メチルチオ基、(ジプロ
ピルカルバモイル)メチルチオ基、(ジイソプロピルカ
ルバモイル)メチルチオ基、(ジ−tert−ブチルカ
ルバモイル)メチルチオ基、2−(ジメチルカルバモイ
ル)エチルチオ基、2−(ジエチルカルバモイル)エチ
ルチオ基、2−(ジプロピルカルバモイル)エチルチオ
基、2−(ジイソプロピルカルバモイル)エチルチオ
基、3−(ジメチルカルバモイル)プロピルチオ基、3
−(ジエチルカルバモイル)プロピルチオ基、4−(ジ
メチルカルバモイル)プロピルチオ基、2−(ジエチル
カルバモイル)−2−メチルプロピルチオ基等である。
【0153】「カルボキシ低級アルキルチオ基」とは、
前述の低級アルキルチオ基にカルボキシ基が置換したも
のを意味し、具体的にはカルボキシメチルチオ基、2−
カルボキシエチルチオ基、3−カルボキシプロピルチオ
基、4−カルボキシブチルチオ基、2−カルボキシ−1
−エチルチオ基、1−カルボキシ−1−エチルチオ基、
3−カルボキシ−2−メチルプロピルチオ基、3−カル
ボキシ−1−メチルプロピルチオ基等である。
【0154】「低級アルコキシカルボニル低級アルキル
チオ基」とは、低級アルキルチオ基に前述の低級アルコ
キシカルボニル基が置換したものを意味し、具体的には
メトキシカルボニルメチルチオ基、エトキシカルボニル
メチルチオ基、プロポキシカルボニルメチルチオ基、イ
ソプロポキシカルボニルメチルチオ基、ブトキシカルボ
ニルメチルチオ基、イソブトキシカルボニルメチルチオ
基、sec−ブトキシカルボニルメチルチオ基、ter
t−ブトキシカルボニルメチルチオ基、2−メトキシカ
ルボニルエチルチオ基、2−エトキシカルボニルエチル
チオ基、2−プロポキシカルボニルエチルチオ基、2−
イソプロポキシカルボニルエチルチオ基、2−ブトキシ
カルボニルエチルチオ基、2−イソブトキシカルボニル
エチルチオ基、2−sec−ブトキシカルボニルエチル
チオ基、2−tert−ブトキシカルボニルエチルチオ
基、3−メトキシカルボニルプロピルチオ基、3−エト
キシカルボニルプロピルチオ基、4−メトキシカルボニ
ルブチルチオ基、4−エトキシカルボニルブチルチオ基
等である。
【0155】「低級アルカノイル低級アルキルチオ基」
とは、前述の低級アルキルチオ基に前述の低級アルカノ
イル基が置換したものを意味し、具体的にはアセチルメ
チルチオ基、プロピオニルメチルチオ基、ブチリルメチ
ルチオ基、イソブチリルメチルチオ基、バレリルメチル
チオ基、イソバレリルメチルチオ基、ピバロイルメチル
チオ基、2−アセチルエチルチオ基、2−プロピオニル
エチルチオ基、2−ブチリルエチルチオ基、2−イソブ
チリルエチルチオ基、2−バレリルエチルチオ基、2−
イソバレリルエチルチオ基、2−ピバロイルエチルチオ
基、3−アセチルプロピルチオ基、3−プロピオニルプ
ロピルチオ基、4−アセチルブチルチオ基、4−プロピ
オニルブチルチオ基等である。
【0156】「アミノ低級アルキル基」とは、前述の低
級アルキル基にアミノ基が置換したものを意味し、具体
的にはアミノメチル基、1−アミノエチル基、2−アミ
ノエチル基、1−アミノプロピル基、2−アミノプロピ
ル基、3−アミノプロピル基、2−アミノ−1−メチル
エチル基、1−アミノ−1−メチルエチル基、1−アミ
ノブチル基、2−アミノブチル基、3−アミノブチル
基、4−アミノブチル基、1−アミノ−2−メチルプロ
ピル基、2−アミノ−2−メチルプロピル基、3−アミ
ノ−2−メチルプロピル基、1−アミノメチルプロピル
基、1−アミノ−1−メチルプロピル基、2−アミノ−
1−メチルプロピル基、3−アミノ−1−メチルプロピ
ル基、2−アミノ−1,1−ジメチルエチル基等であ
る。
【0157】「低級アルキルアミノ低級アルキル基」と
は、前述のアミノ低級アルキル基に前述の低級アルキル
基が置換したものを意味し、具体的にはメチルアミノメ
チル基、エチルアミノメチル基、プロピルアミノメチル
基、イソプロピルアミノメチル基、ブチルアミノメチル
基、イソブチルアミノメチル基、sec−ブチルアミノ
メチル基、tert−ブチルアミノメチル基、2−メチ
ルアミノエチル基、2−エチルアミノエチル基、2−プ
ロピルアミノエチル基、2−イソプロピルアミノエチル
基、3−メチルアミノプロピル基、3−エチルアミノプ
ロピル基、4−メチルアミノブチル基、4−エチルアミ
ノブチル基等である。
【0158】「(ジ低級アルキルアミノ)低級アルキル
基」とは、前述のアミノ低級アルキル基に前述の低級ア
ルキル基がジ置換したものを意味し、具体的にはジメチ
ルアミノメチル基、ジエチルアミノメチル基、ジプロピ
ルアミノメチル基、ジイソプロピルアミノメチル基、ジ
ブチルアミノメチル基、ジイソブチルアミノメチル基、
ジ−sec−ブチルアミノメチル基、ジ−tert−ブ
チルアミノメチル基、2−ジメチルアミノエチル基、2
−ジエチルアミノエチル基、2−ジプロピルアミノエチ
ル基、2−ジイソプロピルアミノエチル基、3−ジメチ
ルアミノプロピル基、3−ジエチルアミノプロピル基、
4−ジメチルアミノブチル基、4−ジエチルアミノブチ
ル基等である。
【0159】「(カルバモイル)(カルボキシ)二置換
低級アルキル基」とは、前述の低級アルキル基にカルバ
モイル基及びカルボキシ基が置換したものを意味し、具
体的には1−カルボキシ−2−カルバモイルエチル基、
2−カルボキシ−1−カルバモイルエチル基、1−カル
ボキシ−3−カルバモイルプロピル基、2−カルボキシ
−3−カルバモイルプロピル基等である。
【0160】「(カルバモイル)(低級アルコキシカル
ボニル)二置換低級アルキル基」とは、前述の低級アル
キル基にカルバモイル基及び前述の低級アルコキシカル
ボニル基が置換したものを意味し、具体的には1−メト
キシカルボニル−2−カルバモイルエチル基、1−te
rt−ブトキシカルボニル−2−カルバモイルエチル
基、1−エトキシカルボニル−2−カルバモイルエチル
基、1−メトキシカルボニル−3−カルバモイルプロピ
ル基等である。
【0161】より具体的に述べるならば、Rにおける
「低級アルキル基」として、好ましいのはメチル基、エ
チル基、tert−ブチル基であり、特に好ましいのは
エチル基である。
【0162】Rにおける「低級ハロアルキル基」とし
て、特に好ましいのはクロロメチル基である。
【0163】Rにおける「低級ヒドロキシアルキル基」
として、好ましいのはヒドロキシメチル基、ヒドロキシ
プロピル基であり、特に好ましいのはヒドロキシメチル
基である。
【0164】Rにおける「低級アルコキシ低級アルキル
基」として、特に好ましいのはメトキシメチル基であ
る。
【0165】Rにおける「アラルキルオキシ低級アルキ
ル基」として、好ましいのはベンジルオキシメチル基、
ベンジルオキシプロピル基であり、特に好ましいのはベ
ンジルオキシメチル基である。
【0166】Rにおける「低級アルコキシカルボニル
基」として、特に好ましくはエトキシカルボニル基であ
る。
【0167】Rにおける「低級アルキルカルバモイル
基」として、特に好ましいのはメチルカルバモイル基で
ある。
【0168】Rにおける「ジ低級アルキルカルバモイル
基」として、特に好ましいのはジメチルカルバモイル基
である。
【0169】R1における「ハロゲン原子;低級アルキ
ル基;水酸基;低級アルコキシ基;メルカプト基;低級
アルキルチオ基;アミノ基;低級アルキルアミノ基及び
ジ低級アルキルアミノ基から選ばれる1以上の置換基で
置換されてもよい炭素原子数3乃至7個のシクロアルキ
ル基」として、好ましいのはシクロペンチル基、1−メ
チルシクロペンチル基、シクロヘキシル基であり、特に
好ましいのはシクロペンチル基、シクロヘキシル基であ
る。
【0170】R2における「アリール基」として、好ま
しいのはフェニル基、ナフチル基、であり、特に好まし
いのはフェニル基である。
【0171】R2における「窒素原子、酸素原子及び硫
黄原子から選ばれる複素原子を1乃至3個含んでなる芳
香族複素環基」として、特に好ましいのはピリジル基、
チエニル基である。
【0172】R2におけるQとして、好ましいのは
【0173】
【化27】
【0174】であり、特に好ましいのは
【0175】
【化28】
【0176】である。
【0177】Q1における「アリール基」として、好ま
しいのはフェニル基、ナフチル基、であり、特に好まし
いのはフェニル基である。
【0178】Q1における「窒素原子、酸素原子及び硫
黄原子から選ばれる複素原子を1乃至3個含んでなる芳
香族複素環基」として、特に好ましいのはピリジル基、
チアゾール基である。
【0179】Q1における「炭素原子数3乃至7個のシ
クロアルキル基」として、好ましいのはシクロペンチル
基、シクロヘキシル基であり、特に好ましくはシクロヘ
キシル基である。
【0180】Q1におけるQとして、好ましいのは
【0181】
【化29】
【0182】であり、特に好ましいのは
【0183】
【化30】
【0184】である。
【0185】nにおいて、好ましいのは0又は1乃至2
から選ばれる整数であり、特に好ましいのは0である。
【0186】A群において、好ましいのはシアノ基;ニ
トロ基;水酸基;ハロゲン原子(特にフッ素原子、塩素
原子);アミノ基;低級アルキルアミノ基(特にメチル
アミノ基、エチルアミノ基);ジ低級アルキルアミノ基
(特にジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基);(低級
アルコキシカルボニル低級アルキル)アミノ基(特にエ
トキシカルボニルメチルアミノ基);(カルバモイル低
級アルキル)アミノ基(特に(カルバモイルメチル)ア
ミノ基);低級アルカノイルアミノ基(特にアセチルア
ミノ基、プロピオニルアミノ基);ジ低級アルカノイル
アミノ基(特にジアセチルアミノ基);低級ハロアルカ
ノイルアミノ基(特にトリフルオロアセチルアミノ
基);低級アルコキサリルアミノ基(特にエトキサリル
アミノ基);(低級ヒドロキシアルカノイル)アミノ基
(特に(ヒドロキシアセチル)アミノ基);(低級アル
コキシ低級アルカノイル)アミノ基(特に(メトキシア
セチル)アミノ基);低級アルコキシカルボニルアミノ
基(特にメトキシカルボニルアミノ基);ウレイド基;
低級アルキル置換ウレイド基(特に3−メチルウレイド
基、3,3−ジメチルウレイド基、1,3−ジメチルウ
レイド基);グアニジノ基;低級アルカノイルオキシ基
(特にアセトキシ基);ベンゾイル基;カルボキシ基;
1−ピペリジルカルボニル基;1−ピペラジニルカルボ
ニ基;1−ピロリジニルカルボニル基;モルホリノカル
ボニル基;低級アルキル基(特にメチル基、エチル基、
イソプロピル基);低級アルカノイル基(特にアセチル
基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基);
低級アルコキシ基(特にメトキシ基、エトキシ基、プロ
ポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基);低級アル
キルチオ基(特にメチルチオ基、エチルチオ基、プロピ
ルチオ基);低級イミドイル基(特にアセトイミドイル
基);アミジノ基;カルバモイル基;低級アルコキシカ
ルボニル基(特にメトキシカルボニル基);窒素原子、
酸素原子及び硫黄原子から選ばれる複素原子を1乃至3
個含んでなる複素環基(特にオキサゾリニル基イミダゾ
リニル基、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、オキ
サゾリジニル基、オキサジアゾリル基、トリアゾリル
基)であり、特に好ましいのはシアノ基;ニトロ基;水
酸基;ハロゲン原子(特にフッ素原子、塩素原子);ア
ミノ基;低級アルカノイルアミノ基(特にアセチルアミ
ノ基、プロピオニルアミノ基);低級アルキル基(特に
メチル基、エチル基、イソプロピル基);低級アルコキ
シ基(特にメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イ
ソプロポキシ基、ブトキシ基);低級イミドイル基(特
にアセトイミドイル基);アミジノ基;カルバモイル
基;ウレイド基;低級アルキル置換ウレイド基(特に3
−メチルウレイド基、3,3−ジメチルウレイド基、
1,3−ジメチルウレイド基);イミダゾリジニル基で
ある。
【0187】B群おいて、好ましいのは水酸基;低級ア
ルコキシ(特にメトキシ基);カルバモイル基;低級ア
ルコキシカルボニル基(特にメトキシカルボニル基、エ
トキシカルボニル基);カルバモイル低級アルコキシ基
(特にカルバモイルメトキシ基);低級アルカノイルオ
キシ基(特にアセトキシ基);カルバモイルオキシ基で
あり、特に好ましくはカルバモイル基;低級アルカノイ
ルオキシ基(特にアセトキシ基);カルバモイルオキシ
基である。
【0188】C群において、好ましいのは低級アルキル
基(特にメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基);低級ヒドロキシアルキル基(特に2−ヒドロキ
シエチル基、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル
基);低級ハロアルキル基(特にクロロエチル基);カ
ルボキシ低級アルキル基(特にカルボキシメチル基);
低級アルコキシカルボニル低級アルキル基(特にエトキ
シカルボニルメチル基);カルバモイル低級アルキル基
(特にカルバモイルメチル基);(ジ低級アルキルアミ
ノ)低級アルキル基(特にジメチルアミノエチル基);
(カルバモイル)(カルボキシ)二置換低級アルキル基
(特に2−カルバモイル−1−カルボキシエチル基);
(カルバモイル)(低級アルコキシカルボニル)二置換
低級アルキル基(特に1−tert−ブトキシカルボニ
ル−2−カルバモイルエチル基);水酸基;低級アルコ
キシ基(特にメトキシ基);炭素原子数3乃至7個のシ
クロアルキル基(特にシクロプロピル基);アラルキル
基(特にベンジル基);低級アルカノイルオキシ基(特
にアセトキシ基);カルバモイルオキシ基;ジ低級アル
キルアミノ基(特にジメチルアミノ基)であり、特に好
ましいのは低級アルキル基(特にメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基);水酸基;低級アルカノ
イルオキシ基(特にアセトキシ基);カルバモイルオキ
シ基である。
【0189】D群において、特に好ましいのは低級アル
キル基(特にメチル基)である。
【0190】E群において、好ましいのは低級アルキル
基(特にメチル基);オキソ基;アラルキル基(特にベ
ンジル基)であり、特に好ましいのはオキソ基である。
【0191】F群おいて、好ましいのは低級アルキル基
(特にメチル基);水酸基;オキソ基;カルバモイル低
級アルキル基(特にカルバモイルメチル基);低級アル
キルカルバモイル低級アルキル基(特にメチルカルバモ
イルメチル基)であり、特に好ましいのは低級アルキル
基(特にメチル基);オキソ基である。
【0192】R2におけるアリール基の置換基として、
好ましいのはシアノ基、ニトロ基、水酸基、塩素原子、
メチル基、エチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチ
ル基、カルバモイルメチル基、カルバモイルエチル基、
N−ヒドロキシアミジノ基、N−アセトキシアミジノ
基、N−メトキシアミジノ基、N−カルバモイルオキシ
アミジノ基、N−ヒドロキシ−N’−メチルアミジノ
基、N−ベンジル−N’−ヒドロキシアミジノ基、N−
メトキシアセトイミドイル基、N−アセトキシアセトイ
ミドイル基、N−カルバモイルオキシアセトイミドイル
基、N−ヒドロキシアセトイミドイル基、N−(カルバ
モイルメトキシ)アセトイミドイル基、メトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ
基、メトキシカルボニルメトキシ基、カルバモイルメト
キシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ
基、カルバモイルメチルチオ基、アセチル基、プロピオ
ニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ベンゾイル基、
カルボキシ基、メトキシカルボニル基、カルバモイル
基、N−メチルカルバモイル基、N,N−ジメチルカル
バモイル基、N−エチルカルバモイル基、N−プロピル
カルバモイル基、N−イソプロピルカルバモイル基、N
−(ヒドロキシエチル)カルバモイル基、N−(クロロ
エチル)カルバモイル基、N−(エトキシカルボニルメ
チル)カルバモイル基、N−(カルバモイルメチル)カ
ルバモイル基、N−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチ
ルエチル)カルバモイル基、N−メトキシ−N−メチル
カルバモイル基、N−(カルボキシメチル)カルバモイ
ル基、N−シクロプロピルカルバモイル基、N−ヒドロ
キシカルバモイル基、N−(ジメチルアミノ)カルバモ
イル基、N−(ジメチルアミノエチル)カルバモイル
基、N−(1−tert−ブトキシカルボニル−2−カ
ルバモイルエチル)カルバモイル基、N−(2−カルバ
モイル−1−カルボキシエチル)カルバモイル基、ピペ
リジノカルボニル基、4−メチルピペラジン−1−カル
ボニル基、アセトキシ基、アセチルアミノ基、プロピオ
ニルアミノ基、エトキサリルアミノ基、(メトキシアセ
チル)アミノ基、(ヒドロキシアセチル)アミノ基、ト
リフルオロアセチルアミノ基、メトキシカルボニルアミ
ノ基、ウレイド基、3−メチルウレイド基、3,3−ジ
メチルウレイド基、1,3−ジメチルウレイド基、グア
ニジノ基、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ
基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、(カルバモイ
ルメチル)アミノ基、オキサゾリニル基、4,4−ジメ
チルオキサゾリニル基、イミダゾリニル基、2,5−ジ
オキソピロリジニル基、2−オキソイミダゾリジニル
基、2−オキソオキサゾリジニル基、5−メチル−1,
2,4−オキサジアゾリル基、3−メチル−2−オキソ
イミダゾリジニル基、3−ベンジル−2−オキソイミダ
ゾリジニル基、5−メチル−1,3,4−オキサジアゾ
リル基、5−メチル−1,3,4−トリアゾリル基、ジ
アセチルアミノ基、(エトキシカルボニルメチル)アミ
ノ基、エトキシカルボニルメチル基、1,1−ジエトキ
シカルボニルメチル基、フッ素原子であり、特に好まし
いのはN−ヒドロキシアミジノ基、N−アセトキシアミ
ジノ基、N−カルバモイルオキシアミジノ基、N−ヒド
ロキシ−N’−メチルアミジノ基、N−アセトキシアセ
トイミドイル基、N−カルバモイルオキシアセトイミド
イル基、カルバモイル基、1,3−ジメチルウレイド
基、2−オキソイミダゾリジニル基、塩素原子、水酸
基、メチル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、アセチ
ルアミノ基、カルバモイルメトキシ基である。
【0193】R2における芳香族複素環基の置換基とし
て、好ましいのはカルボキシ基、カルバモイル基であ
る。
【0194】R2におけるQの置換基として、好ましい
のはメチル基、水酸基、オキソ基、カルバモイルメチル
基、メチルカルバモイルメチル基であり、特に好ましい
のはオキソ基、メチル基である。
【0195】Q1におけるアリール基の置換基として、
好ましいのは水酸基、カルバモイル基、メチル基であ
る。
【0196】Q1における芳香族複素環基の置換基とし
て、好ましいのは塩素原子である。
【0197】Q1におけるQの置換基として、好ましい
のはメチル基、水酸基、オキソ基である。
【0198】「医薬上許容し得る塩」とは、上記一般式
(I)で示される化合物と無毒性の塩を形成するもので
あれば如何なるものであってもよいが、例えば塩酸塩、
臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、りん
酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;
ギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピオン酸
塩、シュウ酸塩、グリコール酸塩、コハク酸塩、乳酸
塩、マレイン酸塩、ヒドロキシマレイン酸塩、メチルマ
レイン酸塩、フマール酸塩、アジピン酸塩、酒石酸塩、
リンゴ酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、ケイ皮酸塩、ア
スコルビン酸塩、サリチル酸塩、2−アセトキシ安息香
酸塩、ニコチン酸塩、イソニコチン酸塩等の有機酸塩;
メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、イセチオン
酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸
塩、ナフタレンスルホン酸塩等のスルホン酸塩;アスパ
ラギン酸塩、グルタミン酸塩等の酸性アミノ酸塩;ナト
リウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウ
ム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニ
ウム塩;トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピ
リジン塩、ピコリン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、
N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩等の有機塩基
塩;リジン塩、アルギニン塩等のアミノ酸塩を挙げるこ
とができる。
【0199】更に、より具体的に述べるならば、一般式
(I)におけるRとしてはエチル基、ヒドロキシメチル
基が、R1としてはシクロペンチル基が、R2としては3
−クロロ−4−ヒドロキシフェニル基、4−アミノ−3
−メチルフェニル基、4−シアノ−3−ニトロフェニル
基、3−アセチルアミノ−4−カルバモイルメトキシフ
ェニル基、3−ヒドロ−2−オキソ−1H−ベンゾイミ
ダゾール−5−イル基、3−ヒドロ−2−オキソ−1H
−インドール−6−イル基、2−オキソ−3H−ベンゾ
オキサゾール−6−イル基、4−カルバモイルフェニル
基、4−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)フェ
ニル基、4−(N−ヒドロキシアミジノ)フェニル基、
4−(1,3−ジメチルウレイド)フェニル基、4−
(N−ヒドロキシアミジノ)−3−ニトロフェニル基、
4−(N−アセトキシアミジノ)フェニル基、3−メチ
ル−4−オキソ−3H−1,3−ベンゾオキサジン−7
イル基、4−(N−アセトキシアセトイミドイル)フェ
ニル基、4−(N−カルバモイルオキシアセトイミドイ
ル)フェニル基、4−(N−カルバモイルオキシアミジ
ノ)フェニル基、4−(N−ヒドロキシ−N’−メチル
アミジノ)フェニル基、4−(N−カルバモイルメトキ
シアセトイミドイル)フェニル基、4−(N−メチルカ
ルバモイル)フェニル基が特に好ましい。
【0200】ここで、本発明化合物は場合によっては水
和物又は溶媒和物であってもよく、またそのプロドラッ
ク化合物及びその代謝物についても包含されるものであ
る。
【0201】本発明化合物は、優れたTNF−αの選択
的産生阻害作用及び/又はIFN−γの産生阻害作用を
有し、今までにない新しいタイプの疾患治療薬又は予防
薬として期待される。
【0202】一般式(I)で示される本発明化合物又は
その医薬上許容し得る塩を医薬製剤として用いる場合に
は、通常、それ自体公知の薬理学的に許容される担体、
賦形剤、希釈剤、増量剤、崩壊剤、安定剤、保存剤、緩
衝剤、乳化剤、芳香剤、着色剤、甘味剤、粘稠剤、矯味
剤、溶解補助剤、その他の添加剤、具体的には水、植物
油、エタノール又はベンジルアルコールのようなアルコ
ール、ポリエチレングリコール、グリセロールトリアゼ
テートゼラチン、ラクトース、デンプン等のような炭水
化物、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ラノリン、
ワセリン等と混合して錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、座
剤、注射剤、点眼剤、液剤、カプセル剤、トローチ剤、
エアゾール剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、シロップ
剤等の形態により経口又は非経口的に投与することがで
きる。また、本発明化合物は人用医薬としての使用は勿
論、動物用医薬としても使用可能である。
【0203】投与量は、疾患の種類及び程度、投与する
化合物並びに投与経路、患者の年齢、性別、体重等によ
り変わり得るが、経口投与の場合、通常、成人1日当た
り化合物(I)を0.1〜1000mg、特に1mg〜
300mgを投与するのが好ましい。
【0204】本発明の化合物は例えば下記の方法によっ
て製造することができるが、本発明の化合物の製造方法
は、これらに限定されるものではないことは勿論であ
る。
【0205】
【化31】
【0206】(工程1)化合物(III)(式中、R及び
1は前述のとおりである)は、化合物(II)(式中、
R及びR1は前述のとおりである)とクロロ炭酸エチル
等のクロロ炭酸エステルとをトリエチルアミン等の塩基
存在下、テトラヒドロフラン、トルエン、酢酸エチル等
の不活性溶媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温
下で反応させるか、又は無水酢酸中、加温下ですること
により合成することができる。
【0207】(工程2)化合物(V)(式中、R、R1
及びR2は前述のとおりである)は、化合物(III)(式
中、R及びR1は前述のとおりである)と化合物(IV)
(式中、Xはハロゲン原子であり、R2は前述のとおり
である)又は化合物(IV)に対応する酸無水物とを塩化
マグネシウム等のマグネシウム塩及びトリエチルアミ
ン、ピリジン、炭酸カリウム等の塩基存在下、テトラヒ
ドロフラン、アセトニトリル、酢酸エチル、トルエン等
の不活性溶媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温
下で反応させることにより合成することができる。
【0208】(工程3)化合物(VI)(式中、R、R1
及びR2は前述のとおりである)は、化合物(V)(式
中、R、R1及びR2は前述のとおりである)を1N乃至
4N塩酸、しゅう酸、希硫酸等の酸存在下、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、塩化メチレン、トルエン等の不
活性溶媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下で
反応させるか、又はピリジン及び酢酸の存在下で加熱す
ることにより合成することができる。
【0209】(工程4)化合物(I)(式中、R、R1
及びR2は前述のとおりである)は、化合物(VI)(式
中、R、R1及びR2は前述のとおりである)を五硫化リ
ン、Lawesson’s(ローソン)試薬[2,4−
ビス−(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−
2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド]等の
チオカルボニル化試薬存在下、クロロホルム、塩化メチ
レン、トルエン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル
等の不活性溶媒これらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下
で反応させることにより合成することができる。
【0210】また、化合物(I)は下記の方法でも合成
することができる。
【0211】
【化32】
【0212】(工程5)化合物(VIII)(式中、R1
2及びXは前述のとおりである)は、化合物(VII)
(式中、R1及びR2は前述のとおりである)を臭素、塩
素、N−ブロモコハク酸イミド等のハロゲン化試薬存在
下、トルエン、ベンゼン、塩化メチレン、クロロホル
ム、酢酸等の有機溶媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下
乃至加温下で反応させることにより合成することができ
る。
【0213】(工程6)化合物(I)(式中、R、R1
及びR2は前述のとおりである)は、化合物(VIII)
(式中、R1、R2及びXは前述のとおりである)と化合
物(IX)(式中、Rは前述のとおりである)とをエタノ
ール、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ベンゼン等
の有機溶媒又はこれらの混合溶媒中、加熱下で反応させ
ることにより合成することができる。
【0214】これら上記工程1乃至工程4又は工程5乃
至工程6は、特にR2がアリール基、芳香族複素環基等
である場合に有効である。
【0215】更に、化合物(I)は下記の方法でも合成
することができる。この方法は、特にR2が−CONH
−(CH2n−Q1である場合に有効である。
【0216】
【化33】
【0217】(工程7)化合物(XI)(式中、R3はメ
チル基、エチル基、アリル基、メトキシメチル基等のカ
ルボキシ保護基であり、R1及びXは前述のとおりであ
る)は、化合物(X)(式中、R1及びR3は前述のとお
りである)を臭素、塩素、N−ブロモコハク酸イミド等
のハロゲン化試薬存在下、トルエン、ベンゼン、塩化メ
チレン、クロロホルム、四塩化炭素、酢酸等の有機溶
媒、水又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反
応させることにより合成することができる。
【0218】(工程8)化合物(XII)(式中、R、R1
及びR3は前述のとおりである)は、化合物(XI)(式
中、R1、R3及びXは前述のとおりである)と化合物
(IX)(式中、Rは前述のとおりである)とをエタノー
ル、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ベンゼン等の
有機溶媒又はこれらの混合溶媒中、加熱下で反応させる
ことにより合成することができる。
【0219】(工程9)化合物(XIII)(式中、R及び
1は前述のとおりである)は、化合物(XII)(式中、
R、R1及びR3は前述のとおりである)から加水分解等
の常法により合成することができる。
【0220】(工程10)化合物(I−1)(式中、Q
1、n、R及びR1は前述のとおりである)は化合物(XI
II)(式中、R及びR1は前述のとおりである)を塩化
チオニル、オキサリルクロライド等のハロゲン化剤で酸
ハロゲン化物とした後、その酸ハロゲン化物と化合物
(XIV)(式中、Q1及びnは前述のとおりである)とを
ピリジン、トリエチルアミン等の塩基存在下、クロロホ
ルム、塩化メチレン、トルエン等の有機溶媒又はこれら
の混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反応させるか、又は
化合物(XIII)と化合物(XIV)とを1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸
塩、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジフェニルホス
ホリルアジド、カルボニルジイミダゾール等の縮合剤に
て、必要に応じてN−ヒドロキシベンゾトリアゾール、
ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシ−5−ノル
ボルネン−2,3−ジカルボン酸イミド等の活性化剤存
在下、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、クロロ
ホルム、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチ
ルスルホキシド、四塩化炭素、トルエン等の有機溶媒又
はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反応される
ことにより合成することができる。
【0221】一方、上記工程1乃至工程4、工程5乃至
工程6又は工程7乃至工程10により得られた化合物
(I)のR2の置換基を、下記の工程によりそれぞれ変
換することによっても化合物(I)を合成することがで
きる。
【0222】以下、例えばR2がフェニル基の場合で説
明するが、これはR2がフェニル基以外の芳香族複素環
基等の場合でも同様にして合成することができる。例え
ば、化合物(I)において、R2の置換基の少なくとも
1つがアミノ基の場合には、下記の方法によっても合成
することができる。
【0223】
【化34】
【0224】(工程11)化合物(I2)(式中、A1
びA2は同一又は異なって水素原子又は上記A群から選
ばれる置換基であり、R及びR1は前述のとおりであ
る)は、化合物(I1)(式中、A1、A2、R及びR1
前述のとおりである)を鉄、スズ、塩化スズ、亜鉛、硫
化ナトリウム、二硫化ナトリウム等の還元剤存在下及び
必要に応じて酢酸、塩酸、塩化アンモニウム等の酸存在
下、酢酸エチル、メタノール、エタノール、エーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジイソプロピルエー
テル、ジメトキシエタン、トルエン等の有機溶媒、水或
るいはこれらの混合溶媒又は無溶媒中、冷却下乃至加温
下で反応させるか、又は白金黒、酸化白金、パラジウム
黒、酸化パラジウム、水酸化パラジウム、パラジウム炭
素、ラネーニッケル等の金属触媒存在下、酢酸エチル、
酢酸、メタノール、エタノール、エーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジイソプロピルエーテル、ジメ
トキシエタン、トルエン等の有機溶媒、水又はこれらの
混合溶媒中、水素ガスにて接触還元することにより合成
することができる。
【0225】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つが低級アルキルアミノ基、ジ低級
アルキルアミノ基、低級ヒドロキシアルキルアミノ基、
ジ低級ヒドロキシアルキルアミノ基、低級ハロアルキル
アミノ基、ジ低級ハロアルキルアミノ基、(カルボキシ
低級アルキル)アミノ基、ジ(カルボキシ低級アルキ
ル)アミノ基、(低級アルコキシカルボニル低級アルキ
ル)アミノ基、ジ(低級アルコキシカルボニル低級アル
キル)アミノ基、(低級アルカノイル低級アルキル)ア
ミノ基、ジ(低級アルカノイル低級アルキル)アミノ
基、(カルバモイル低級アルキル)アミノ基、ジ(カル
バモイル低級アルキル)アミノ基、(低級アルキルカル
バモイル低級アルキル)アミノ基、ジ(低級アルキルカ
ルバモイル低級アルキル)アミノ基、[(ジ低級アルキ
ルカルバモイル)低級アルキル]アミノ基、ジ[(ジ低
級アルキルカルバモイル)低級アルキル]アミノ基、ア
ラルキルアミノ基又はジアラルキルアミノ基等の置換ア
ミノ基の場合には、下記の方法によっても合成すること
ができる。
【0226】
【化35】
【0227】(工程12)化合物(I3)(式中、R4
低級アルキル基、低級ヒドロキシアルキル基、低級ハロ
アルキル基、カルボキシ低級アルキル基、低級アルコキ
シカルボニル低級アルキル基、低級アルカノイル低級ア
ルキル基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルキル
カルバモイル低級アルキル基、(ジ低級アルキルカルバ
モイル)低級アルキル基又はアラルキル基等の置換低級
アルキル基であり、A1、A2、R及びR1は前述のとお
りである)は、化合物(I2)(式中、A1、A2、R及
びR1は前述のとおりである)と化合物R4−X(式中、
4及びXは前述のとおりである)とを炭酸カリウム、
水素化ナトリウム、トリエチルアミン等の塩基存在下、
塩化メチレン、クロロホルム、トルエン、エーテル、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド
等の有機溶媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温
下で反応させることにより合成することができる。
【0228】また、下記の方法によっても合成すること
ができる。
【0229】
【化36】
【0230】(工程12’)化合物(I3’)(式中、
5及びR6は同一又は異なって水素原子、低級アルキル
基、低級ヒドロキシアルキル基、低級ハロアルキル基、
カルボキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル
低級アルキル基、低級アルカノイル低級アルキル基、カ
ルバモイル低級アルキル基、低級アルキルカルバモイル
低級アルキル基、(ジ低級アルキルカルバモイル)低級
アルキル基又はアラルキル基等の置換アルキル基であ
り、A1、A2、R及びR1は前述のとおりである)は、
化合物(I2)(式中、A1、A2、R及びR1は前述のと
おりである)と化合物R5−CO−R6(式中、R5及び
6前述のとおりである)とを水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化ホウ素リチウム、水素化リチウムアルミニウ
ム、水素化シアノホウ素化ナトリウム等の還元剤存在
下、メタノール、エタノール、エーテル、ジオキサン、
テトラヒドロフラン、トルエン、酢酸、ギ酸等の有機溶
媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反応さ
せることにより合成することができる。ここで、上記工
程12又は工程12’において(カルボキシ低級アルキ
ル)アミノ基又はジ(カルボキシ低級アルキル)アミノ
基の場合は、予めカルボキシ保護基で置換された(カル
ボキシ低級アルキル)アミノ基、ジ(カルボキシ低級ア
ルキル)アミノ基を用いて合成を行ない、常法によりカ
ルボキシ保護基を脱離することで合成することができ
る。また、ジ低級アルキルアミノ基、ジ低級ヒドロキシ
アルキルアミノ基、ジ低級ハロアルキルアミノ基、ジ
(カルボキシ低級アルキル)アミノ基、ジ(低級アルコ
キシカルボニル低級アルキル)アミノ基、ジ(低級アル
カノイル低級アルキル)アミノ基、ジ(カルバモイル低
級アルキル)アミノ基、ジ(低級アルキルカルバモイル
低級アルキル)アミノ基、ジ[(ジ低級アルキルカルバ
モイル)低級アルキル]アミノ基又はジアラルキルアミ
ノ基等の二置換アミノ基は過剰量のR4−X又はR5−C
O−R6と反応させることで合成することができる。
【0231】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つが低級アルカノイルアミノ基、ジ
低級アルカノイルアミノ基、低級ハロアルカノイルアミ
ノ基、ジ低級ハロアルカノイルアミノ基、(低級ヒドロ
キシアルカノイル)アミノ基、ジ(低級ヒドロキシアル
カノイル)アミノ基、(低級アルコキシ低級アルカノイ
ル)アミノ基又はジ(低級アルコキシ低級アルカノイ
ル)アミノ基等の置換アミノ基の場合には、下記の方法
によっても合成することができる。
【0232】
【化37】
【0233】(工程13)化合物(I4)(式中、R7
低級アルキル基、低級ハロアルキル基、低級ヒドロキシ
アルキル基又は低級アルコキシ低級アルキル基であり、
1、A2、R及びR1は前述のとおりである)は、化合
物(I2)(式中、A1、A2、R及びR1は前述のとおり
である)と酸ハライドR7CO−X(式中、R7及びXは
前述のとおりである)又は酸無水物(R7CO)2O(式
中、R7は前述のとおりである)とをピリジン、トリエ
チルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペラ
ジン等の塩基存在下、塩化メチレン、クロロホルム、ト
ルエン、エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、ヘキサン
等の有機溶媒、水若しくはこれらの混合溶媒又は無溶媒
中、冷却下乃至加温下で反応させるか、又は化合物(I
2)とR7COOH(式中、R7は前述のとおりである)
とを1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド・塩酸塩、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド、ジフェニルホスホリルアジド、カルボニルジイミ
ダゾール等の縮合剤にて、必要に応じてN−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール、ヒドロキシスクシンイミド、N−
ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸
イミド等の活性化剤存在下、ジメチルホルムアミド、ジ
クロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、テトラ
ヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、四塩化炭素、ト
ルエン等の有機溶媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃
至加温下で反応されることにより合成することができ
る。
【0234】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つが低級ウレイド基、低級アルキル
置換ウレイド基、アラルキル置換ウレイド基、グアニジ
ノ基、低級アルキル置換グアニジノ基又はアラルキル置
換グアニジノ基の場合には、下記の方法によっても合成
することができる。
【0235】
【化38】
【0236】(工程14)例えば、Zが酸素原子の場合
は、化合物(I6)(式中、R8は水素原子、低級アルキ
ル基又はアラルキル基であり、R9及びR10は同一又は
異なって水素原子、低級アルキル基又はアラルキル基で
あり、Zは酸素原子であり、A1、A2、R及びR1は前
述のとおりである)は、化合物(I5)(式中、A1、A
2、R、R1及びR8は前述のとおりである)と化合物R9
10NH(式中、R9及びR10は前述のとおりである)
及びトリホスゲン、カルボジイミダゾール等のカルボニ
ル化剤とをトリエチルアミン、炭酸カリウム等の塩基存
在下、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジメトキシエタン、エーテル、ジイソプロ
ピルエーテル等の有機溶媒又はこれらの混合溶媒中、冷
却下乃至加温下で反応させるか、化合物(I5)とR9
NCO(式中、R9は前述のとおりである)又はR910
NCOX(式中、R9、R10及びXは前述のとおりであ
る)とを炭酸カリウム、トリエチルアミン、ピリジン等
の塩基存在下、メタノール、エタノール、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、エーテル、クロロホルム等の有機
溶媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反応
させるか、又は化合物(I5)とイソシアン酸ナトリウ
ム又はイソシアン酸カリウムとを酢酸、トリフルオロ酢
酸、塩酸等の酸存在下、メタノール、エタノール、ジク
ロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、トル
エン、ジオキサン等の有機溶媒、水又はこれらの混合溶
媒中、冷却下乃至加温下で反応させることにより合成す
ることができる。また、Zがイミノ基の場合は、化合物
(I5)(式中、A1、A2、R、R1及びR8は前述のと
おりである)とシアナミドとをジクロロメタン、クロロ
ホルム、テトラヒドロフラン等の有機溶媒又はこれらの
混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反応させることにより
合成することができる。
【0237】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つがイミダゾリジニル基等の複素環
基の場合には、下記の方法によっても合成することがで
きる。
【0238】
【化39】
【0239】(工程15)化合物(I7)(式中、mは
2乃至3の整数であり、A1、A2、R及びR1は前述の
とおりである)は、化合物(I2)(式中、A1、A2
R及びR1は前述のとおりである)と化合物X−(C
2m−NCO(式中、m及びXは前述のとおりであ
る)とを水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチ
ルアミン、N−メチルモルホリン等の塩基存在下、ジメ
チルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
ジメトキシエタン、トルエン、エタノール等の有機溶
媒、水又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反
応させることにより合成することができる。
【0240】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つが低級アルキルアミノ基、低級ヒ
ドロキシアルキルアミノ基、低級ハロアルキルアミノ基
又はアラルキルアミノ基等の置換アミノ基の場合には、
下記の方法によっても合成することができる。また、下
記工程16は、例えばQ環上の窒素原子又は複素環上の
窒素原子に低級アルキル基、低級ヒドロキシアルキル
基、低級ハロアルキル基又はアラルキル基等の置換低級
アルキル基を置換させる場合にも有効である。
【0241】
【化40】
【0242】(工程16)化合物(I8)(式中、R11
は低級アルキル基、低級ヒドロキシアルキル基、低級ハ
ロアルキル基又はアラルキル基等の置換アルキル基であ
り、A1、A2、R、R1及びR7は前述のとおりである)
は、化合物(I4)(式中、A1、A2、R、R1及びR7
は前述のとおりである)と化合物R11−X(式中、R11
及びXは前述のとおりである)とを炭酸カリウム、水素
化ナトリウム、トリエチルアミン等の塩基存在下、塩化
メチレン、クロロホルム、トルエン、エーテル、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド等の
有機溶媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下で
反応させることにより合成することができる。
【0243】(工程17)化合物(I3’)(式中、
1、A2、R、R1及びR11は前述のとおりである)
は、化合物(I8)(式中、A1、A2、R、R1、R7
びR11は前述のとおりである)から常法の加水分解によ
り合成することができる。
【0244】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つが水酸基の場合には、下記の方法
によっても合成することができる。
【0245】
【化41】
【0246】(工程18)化合物(I10)(式中、
1、A2、R及びR1は前述のとおりである)は、化合
物(I9)(式中、R12が低級アルキル基であり、A1
2、R及びR1は前述のとおりである)を水酸化ナトリ
ウム、ナトリウムメトキシド等の塩基存在下、メタノー
ル、エタノール、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジイソプロプルエーテル、ジメトキシエタン、
トルエン等の有機溶媒、水又はこれらの混合溶媒中、冷
却下乃至加温下で加水分解させることにより合成するこ
とができる。
【0247】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つが低級アルコキシ基又は低級アル
コキシカルボニル低級アルコキシ基等の置換低級アルコ
キシ基の場合には、下記の方法によっても合成すること
ができる。
【0248】
【化42】
【0249】(工程19)化合物(I11)(式中、R13
は低級アルキル基又は低級アルコキシカルボニル低級ア
ルキル基等の置換低級アルキル基であり、A1、A2、R
及びR1は前述のとおりである)は、化合物(I10
(式中、A1、A2、R及びR1は前述のとおりである)
と化合物R13−X(式中、R13及びXは前述のとおりで
ある)とを水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチ
ルアミン等の塩基存在下、メタノール、エタノール、エ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジイソプロ
プルエーテル、ジメトキシエタン、アセトン、トルエン
等の有機溶媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温
下で反応させることにより合成することができる。
【0250】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つがカルバモイル低級アルキルチオ
基、低級アルキルカルバモイル低級アルキルチオ基、ジ
低級アルキルカルバモイル低級アルキルチオ基、カルバ
モイル低級アルコキシ基、低級アルキルカルバモイル低
級アルコキシ基、ジ低級アルキルカルバモイル低級アル
コキシ基、(カルバモイル低級アルキル)アミノ基、
(低級アルキルカルバモイル低級アルキル)アミノ基、
(ジ低級アルキルカルバモイル低級アルキル)アミノ
基、カルバモイル低級アルキル基、低級アルキルカルバ
モイル低級アルキル基、ジ低級アルキルカルバモイル低
級アルキル基、(カルバモイル低級アルキル)カルバモ
イル基、(低級アルキルカルバモイル低級アルキル)カ
ルバモイル基又は(ジ低級アルキルカルバモイル低級ア
ルキル)カルバモイル基の場合には、下記の方法によっ
ても合成することができる。
【0251】
【化43】
【0252】(工程20)化合物(I13)(式中、R15
及びR16は同一又は異なって水素原子又は低級アルキル
基であり、Lは単結合、硫黄原子、酸素原子、二級アミ
ノ基又は−HNCO−であり、Mは炭素原子数1乃至4
個の低級アルキレンであり、A1、A2、R及びR1は前
述のとおりである)は、化合物(I12)(式中、R14
低級アルキル基であり、A1、A2、L、M、R及びR1
は前述のとおりである)と化合物R1 516NH(式中、
15及びR16は前述のとおりである)とをナトリウムメ
トキシド、水素化ナトリウム、ブチルリチウム、水酸化
ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン等の塩基
存在下又は非存在下、メタノール、エタノール、エーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、クロロホルム、
トルエン等の有機溶媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下
乃至加温下で反応させることにより合成することができ
る。また、化合物(I13)は、化合物(I12)を下記工
程21と同様の方法で反応させた後、化合物R1516
Hと下記工程22と同様の方法で反応させることによっ
ても合成することができる。
【0253】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つがカルボキシ基の場合には、下記
の方法によっても合成することができる。
【0254】
【化44】
【0255】(工程21)化合物(I15)(式中、
1、A2、R及びR1は前述のとおりである)は、化合
物(I14)(式中、A1、A2、R、R1及びR14は前述
のとおりである)を常法の加水分解により合成すること
ができる。
【0256】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つがカルバモイル基、低級アルキル
カルバモイル基、ジ低級アルキルカルバモイル基、低級
ヒドロキシアルキルカルバモイル基、低級ハロアルキル
カルバモイル基、(低級アルコキシカルボニル低級アル
キル)カルバモイル基、N−低級アルコキシN−低級ア
ルキルカルバモイル基、シクロアルキルカルバモイル
基、ヒドロキシカルバモイル基、アミノカルバモイル
基、(低級アルキルアミノ)カルバモイル基、(ジ低級
アルキルアミノ)カルバモイル基、(アミノ低級アルキ
ル)カルバモイル基或るいは(カルバモイル)(低級ア
ルコキシカルボニル)二置換低級アルキル基等の置換カ
ルバモイル基、1−ピペリジルカルバニル基、1−ピペ
ラジニルカルボニル基、1−ピロリジニルカルボニル
基、モルホリノカルボニル基又は4−メチル−1−ピペ
ラジニルカルボニル基の場合には、下記の方法によって
も合成することができる。
【0257】
【化45】
【0258】(工程22)化合物(I16)(式中、R17
及びR18は同一又は異なって水素原子、低級アルキル
基、低級ヒドロキシアルキル基、低級ハロアルキル基、
低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、シクロアルキル基、水酸基、アミノ基、低級ア
ルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、アミノ低級
アルキル基或るいは(カルバモイル)(低級アルコキシ
カルボニル)二置換低級アルキル基、又はR17とR18
一緒になってピペリジル基、ピペラジニル基、ピロリジ
ニル基或るいはモルホリノ基等の複素環であり、A1
2、R及びR1は前述のとおりである)は、化合物(I
15)(式中、A1、A2、R及びR1は前述のとおりであ
る)を塩化チオニル、オキサリルクロライド等のハロゲ
ン化剤及び必要に応じてジメチルホルムアミド等の触媒
を用いて酸ハロゲン化物とした後、化合物R1718NH
(式中、R17及びR18は前述のとおりである)とピリジ
ン、トリエチルアミン、炭酸カリウム等の塩基存在下又
は非存在下、クロロホルム、塩化メチレン、トルエン、
テトラヒドロフラン等の有機溶媒、水又はこれらの混合
溶媒中、冷却下乃至加温下で反応させるか、又は化合物
(I15)と化合物R1718NHとを1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸
塩、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジフェニルホス
ホリルアジド、カルボニルジイミダゾール等の縮合剤に
て、必要に応じてN−ヒドロキシベンゾトリアゾール、
ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシ−5−ノル
ボルネン−2,3−ジカルボン酸イミド等の活性化剤存
在下、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、クロロ
ホルム、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチ
ルスルホキシド、四塩化炭素、トルエン等の有機溶媒又
はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反応される
ことにより合成することができる。
【0259】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つがシアノ基の場合には、下記の方
法によっても合成することができる。
【0260】
【化46】
【0261】(工程23)化合物(I17)(式中、
1、A2、R及びR1は前述のとおりである)は、化合
物(I16’)(式中、A1、A2、R及びR1は前述のと
おりである)をp−トルエンスルホニルクロライド等の
存在下、ピリジン、トリエチルアミン等の塩基性溶媒又
はこれらの混合溶媒中、加温下で反応させるか、又はオ
キシ塩化リン、塩化チオニル等の脱水剤存在下、ベンゼ
ン、テトラヒドロフラン、クロロホルム、ピリジン等の
有機溶媒又はこれらの混合溶媒中、加温下で反応させる
ことにより合成することができる。
【0262】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つがヒドロキシアミジノ基又は低級
アルコキシアミジノ基等の置換アミジノ基の場合には、
下記の方法によっても合成することができる。
【0263】
【化47】
【0264】(工程24)化合物(I18)(式中、R19
は水素原子又は低級アルキル基であり、A1、A2、R及
びR1は前述のとおりである)は、化合物(I17)(式
中、A1、A2、R及びR1は前述のとおりである)と化
合物R19ONH2(式中、R19は前述のとおりである)
とをメタノール、エタノール、テトラヒドロフラン等の
有機溶媒、水又はこれらの混合溶媒中、加温下で反応さ
せることにより合成することができる。また、低級アル
カノイルオキシアミジノ基、カルバモイルオキシアミジ
ノ基、(低級アルキルカルバモイルオキシ)アミジノ基
又は(ジ低級アルキルカルバモイルオキシ)アミジノ基
等の置換アミジノ基の場合には、前述の方法で得られた
19が水素原子である化合物(I18)と、酸ハライドR
20CO−X(式中、R20は低級アルキル基であり、Xは
前述のとおりである)又は酸無水物(R20CO)2
(式中、R20は前述のとおりである)とを上記工程13
と同様の方法で反応させるか、又はR19が水素原子であ
る化合物(I18)と、R2122NCOX(式中、R21
びR22は同一又は異なって水素原子又は低級アルキル基
であり、Xは前述のとおりである)、R21−NCO(式
中、R21は前述のとおりである)又はイソシアン酸ナト
リウム或るいはイソシアン酸カリウムとを上記工程14
と同様の方法で反応させることによっても合成すること
ができる。
【0265】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つがN−ヒドロキシ−N’−低級ア
ルキルアミジノ基、N−ヒドロキシ−N−アラルキルア
ミジノ基等の置換アミジノ基の場合には、下記の方法に
よっても合成することができる。
【0266】
【化48】
【0267】(工程25)化合物(I19)(式中、R23
は低級アルキル基、アラルキル基であり、R24は水素原
子、低級アルキル基であり、A1、A2、R及びR1は前
述のとおりである)は、化合物(I16’’)(式中、A
1、A2、R、R1及びR23は前述のとおりである)をL
awesson’s(ローソン)試薬、五硫化リン等の
チオカルボニル化試薬存在下、クロロホルム、テトラヒ
ドロフラン、トルエン等の有機溶媒又はこれらの混合溶
媒中、冷却下乃至加温下で反応させた後、ヨウ化メチル
等のアルキル化剤とトリエチルアミン、水素化ナトリウ
ム等の塩基存在下、クロロホルム、テトラヒドロフラ
ン、トルエン、ジメチルホルムアミド等の有機溶媒又は
これらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反応させ、更
にNH2OR24(式中、R24は前述のとおりである)を
ピリジン、トリエチルアミン等の塩基存在下、エタノー
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の有機溶媒、水
或るいはこれらの混合溶媒又は無溶媒中、冷却下乃至加
温下で反応させることにより合成することができる。
【0268】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つが低級アルカノイル基、ベンゾイ
ル基の場合には、下記の方法によっても合成することが
できる。
【0269】
【化49】
【0270】(工程26)化合物(I20)(式中、R25
は低級アルキル基、アリール基であり、A1、A2、R及
びR1は前述のとおりである)は、化合物(I15)(式
中、A1、A2、R及びR1は前述のとおりである)をR
25MgX(式中、R25及びXは前述のとおりである)、
25−Li(式中、R25は前述のとおりである)等の有
機金属試薬存在下、テトラヒドロフラン、ジエチルエー
テル等の有機溶媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至
加温下で反応させることにより合成することができる。
また、同工程において過剰量のR25MgX又はR25−L
iを用いることで、例えば1−ヒドロキシ−1−メチル
エチル基等の低級ヒドロキシアルキル基を合成すること
もできる。
【0271】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つがN−ヒドロキシ低級イミドイル
基、N−低級アルコキシ低級イミドイル基、N−カルバ
モイル低級アルコキシ低級イミドイル基、N−低級アル
カノイルオキシ低級イミドイル基又はカルバモイルオキ
シ低級イミドイル基等のN−置換低級イミドイル基の場
合には、下記の方法によっても合成することができる。
【0272】
【化50】
【0273】(工程27)化合物(I21)(式中、R26
が低級アルキル基であり、R27が水素原子、低級アルキ
ル基、カルバモイル低級アルキル基等の置換低級アルキ
ル基、低級アルカノイル基又はカルバモイル基であり、
1、A2、R及びR1は前述のとおりである)は、化合
物(I20’)(式中、A1、A2、R、R1及びR26は前
述のとおりである)を上記工程24と同様にして合成す
ることができる。
【0274】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つがジ(低級アルコキシカルボニ
ル)低級アルキル基である場合には、下記の方法によっ
ても合成することができる。
【0275】
【化51】
【0276】(工程28)化合物(I23)(式中、R28
は低級アルキル基であり、A1、R及びR1は前述のとお
りである)は、化合物(I22)(式中、A1、R、R1
びXは前述のとおりである)とCH2(COOR28
2(式中、R28は前述のとおりである)で示されるマロ
ン酸ジエステル誘導体とを水素化ナトリウム、炭酸カリ
ウム、トリエチルアミン、ピリジン等の塩基存在下、テ
トラヒドロフラン、ジエチルエーテル、エタノール、ジ
メチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等の有機溶
媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反応さ
せることにより合成することができる。
【0277】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つが低級アルコキシカルボニル低級
アルキル基である場合には、下記の方法によっても合成
することができる。
【0278】
【化52】
【0279】(工程29)化合物(I24)(式中、
1、R、R1及びR28は前述のとおりである)は、化合
物(I23)(式中、A1、R、R1及びR28は前述のとお
りである)を塩化リチウム存在下、ジメチルスルホキシ
ド等の有機溶媒、水又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃
至加温下で反応させることにより合成することができ
る。
【0280】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つが低級アルキルアミノ基、ジ低級
アルキルアミノ基、低級アルコキシカルボニル低級アル
キルアミノ基、ジ(低級アルコキシカルボニル低級アル
キル)アミノ基等の置換低級アルキルアミノ基である場
合には、下記の方法によっても合成することができる。
【0281】
【化53】
【0282】(工程30)化合物(I25)(式中、R29
及びR30は同一又は異なって水素原子、低級アルキル
基、低級アルコキシカルボニル低級アルキル基等の置換
低級アルキル基であり、A1、R及びR1は前述のとおり
である)は、化合物(I22)(式中、A1、R、R1及び
Xは前述のとおりである)とR2930NH(式中R29
びR30は前述のとおりである)とを炭酸カリウム、トリ
エチルアミン等の塩基存在下、ジメチルスルホキシド、
ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン等の有機溶
媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反応さ
せることにより合成することができる。ここで、R2
置換基の少なくとも1つが低級アルコキシ基、低級アル
コキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル低
級アルコキシ基等の置換低級アルコキシ基である場合に
は、R2930NHの代わりにR29OHを用いることで合
成することができる。
【0283】例えば、化合物(I)において、R2の置
換基の少なくとも1つがオキサゾリジニル基等の複素環
基である場合には、下記の方法によっても合成すること
ができる。
【0284】
【化54】
【0285】(工程31)化合物(I26)(式中、
1、A2、m、R及びR1は前述のとおりである)は、
化合物(I2)(式中、A1、A2、R及びR1は前述のと
おりである)とX−(CH2m−OCO−X(式中、m
及びXは前述のとおりである)とをトリエチルアミン等
の塩基存在下、トルエン、クロロホルム、テトラヒドロ
フラン等の有機溶媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃
至加温下で反応させた後、これを水酸化カリウム、水酸
化ナトリウム、トリエチルアミン等の塩基存在下、エタ
ノール、メタノール、テトラヒドロフラン等の有機溶
媒、水又はこれらの混合溶媒中、加温下で反応させるこ
とにより合成することができる。
【0286】また、R2がQ環の縮合したベンゼン環で
ある場合には、下記の方法によっても合成することがで
きる。
【0287】例えば、化合物(I)において、R2
1,3−ジヒドロベンゾイミダゾリル基、3H−ベンゾ
オキサゾリル基の場合には、下記の方法によっても合成
することができる。
【0288】
【化55】
【0289】(工程32)化合物(I28)(式中、
1’及びY2’は同一又は異なって酸素原子、二級アミ
ノ基であり、A1、R及びR1は前述のとおりである)
は、化合物(I27)(式中、Y1及びY2は同一又は異な
って水酸基、アミノ基であり、A1、R及びR1は前述の
とおりである)とカルボジイミダゾール、尿素、クロロ
炭酸フェニル、トリホスゲン等とをピリジン、トリエチ
ルアミン等の塩基存在下又は非存在下、テトラヒドロフ
ラン、クロロホルム、ベンゼン、エタノール等の有機溶
媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反応さ
せるか、又はイソシアン酸ナトリウムと酢酸等の有機溶
媒中、冷却下乃至加温下で反応させることにより合成す
ることができる。
【0290】例えば、化合物(I)において、R2
1,3−ジヒドロインドリル基の場合には、下記の方法
によっても合成することができる。
【0291】
【化56】
【0292】(工程33)化合物(I29)(式中、A1
R及びR1は前述のとおりである)は、化合物(I24
(式中、A1、R、R1及びR28は前述のとおりである)
を鉄、スズ、塩化スズ、亜鉛、硫化ナトリウム、二硫化
ナトリウム等の還元剤存在下及び必要に応じて酢酸、塩
酸、塩化アンモニウム等の酸存在下、酢酸エチル、メタ
ノール、エタノール、エーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタ
ン、トルエン等の有機溶媒、水或るいはこれらの混合溶
媒又は無溶媒中、冷却下乃至加温下で反応させるか、又
は白金黒、酸化白金、パラジウム黒、酸化パラジウム、
水酸化パラジウム、パラジウム炭素、ラネーニッケル等
の金属触媒存在下、酢酸エチル、酢酸、メタノール、エ
タノール、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、トル
エン等の有機溶媒、水又はこれらの混合溶媒中、水素ガ
スにて接触還元することにより合成することができる。
【0293】例えば、化合物(I)において、R2が4
H−ベンゾオキサジニル基、キノキサリニル基の場合に
は、下記の方法によっても合成することができる。
【0294】
【化57】
【0295】(工程34)化合物(I31)(式中、lは
1乃至2であり、Y3は酸素原子、二級アミノ基であ
り、A1、R及びR1は前述のとおりである)は、化合物
(I30)(式中、R31は低級アルキル基であり、A1
l、R、R1及びY3は前述のとおりである)を鉄、ス
ズ、塩化スズ、亜鉛、硫化ナトリウム、二硫化ナトリウ
ム等の還元剤存在下及び必要に応じて酢酸、塩酸、塩化
アンモニウム等の酸存在下、酢酸エチル、メタノール、
エタノール、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、トル
エン等の有機溶媒、水或るいはこれらの混合溶媒又は無
溶媒中、冷却下乃至加温下で反応させるか、又は白金
黒、酸化白金、パラジウム黒、酸化パラジウム、水酸化
パラジウム、パラジウム炭素、ラネーニッケル等の金属
触媒存在下、酢酸エチル、酢酸、メタノール、エタノー
ル、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジイ
ソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、トルエン等の
有機溶媒、水又はこれらの混合溶媒中、水素ガスにて接
触還元することにより合成することができる。
【0296】例えば、化合物(I)において、R2がキ
ナゾリニル基、ベンゾオキサジニル基の場合には、下記
の方法によっても合成することができる。
【0297】
【化58】
【0298】(工程35)化合物(I33)(式中、R32
は水素原子、低級アルキル基であり、R33は水素原子、
低級アルキル基であり、点線の二重線は一重結合又は二
重結合を示し、A1、R、R1及びY1’は前述のとおり
である)は、化合物(I32)(式中、A1、R、R1、R
32及びY1は前述のとおりである)と化合物R33−CH
O(式中、R 33は前述のとおりである)又は化合物R33
−C(OEt)3(式中、R33は前述のとおりである)
とをエタノール、ギ酸、酢酸等の有機溶媒又はこれらの
混合溶媒中、加温下で反応させることにより合成するこ
とができる。
【0299】更に、化合物(I)において、Rが低級ヒ
ドロキシアルキル基である場合には、下記の方法によっ
ても合成することができる。
【0300】
【化59】
【0301】(工程36)化合物(I35)(式中、Y4
は炭素原子数1乃至4個の低級アルキレン基であり、R
1及びR2は前述のとおりである)は、化合物(I34
(式中、R1、R2及びY4は前述のとおりである)を臭
化水素、塩化水素等の酸存在下、酢酸等の有機溶媒、水
又はこれらの混合溶媒中、加温下で反応させることによ
り合成することができる。なお、Y4がメチレン基の場
合には、更に生成物を酢酸ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム又は酢酸カリウムと、エタノール、ジメチルスルホキ
シド等の有機溶媒、水又はこれらの混合溶媒中、冷却下
乃至加温下で反応させた後、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の塩基存在下、エタノール、テトラヒドロフ
ラン等の有機溶媒、水又はこれらの混合溶媒中、冷却下
乃至加温下で反応させることによっても合成することが
できる。
【0302】なお、R2における置換基が2以上の場合
には、これら上記の工程を組み合わせることにより合成
することができる。
【0303】このようにして得られた化合物(I)は公
知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒抽
出、晶析、再結晶又はクロマトグラフィー等により、単
離精製することができる。
【0304】本発明の化合物には、不斉炭素に基づく立
体異性体1個以上が含まれ、そのような異性体及びそれ
らの混合物は全てこの発明の範囲内に包含される。
【発明の実施の形態】
【0305】次に実施例及び試験例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【実施例】
実施例1 4−シクロペンチル−2−エチル−5−(4−メトキシ
カルボニルフェニル)チアゾール(式(I);R=エチ
ル、R1=シクロペンチル、R2=4−メトキシカルボニ
ルフェニル)の合成 工程1)4−シクロペンチル−2−エチル−5−オキサ
ゾロン(式(III);R=エチル、R1=シクロペンチ
ル) N−プロピオニル−シクロペンチルグリシン(10.0
0g)の酢酸エチル(70ml)懸濁液に、トリエチル
アミン(8.39ml)を滴下した。この溶液に氷冷中
攪拌下、クロロ炭酸エチル(5.28ml)を滴下し、
1.5時間攪拌した。析出した沈澱物を濾過して除いた
後、櫨液を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。これを濾過し、減圧濃縮することによ
り、油状物の表題化合物を定量的に得た。
【0306】工程2)4−シクロペンチル−2−エチル
−4−(4−メトキシカルボニルフェニル)−5−オキ
サゾロン(式(III);R=エチル、R1=シクロペンチ
ル、R2=4−メトキシカルボニルフェニル) 上記工程1)で得られた油状物をテトラヒドロフラン
(70ml)に溶解し、塩化マグネシウム(5.26
g)を加えた。この懸濁液に氷冷中攪拌下、トリエチル
アミン(16ml)を滴下し、30分間攪拌した。その
後、テレフタル酸モノメチルエステルクロライド(1
0.00g)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液を
滴下し、氷冷下で1時間、更に室温で1時間攪拌した。
この反応液は分離精製せずにそのまま次工程に用いた。
【0307】工程3)2−N−プロピオニルアミノ−2
−シクロペンチル−4’−メトキシカルボニルアセトフ
ェノン(式(V);R=エチル、R1=シクロペンチ
ル、R2=4−メトキシカルボニルフェニル) 上記工程2)で得られた反応液に氷冷下、4N塩酸(3
0ml)を加え、15分間攪拌した後室温で1時間攪拌
した。酢酸エチルを加え、有機層を分離後、飽和重曹水
及び飽和食塩水で洗浄した。これを硫酸マグネシウムで
乾燥した後、濾過、減圧濃縮を行なった。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘ
キサン:酢酸エチル=3:1)で精製することにより白
色結晶の表題化合物(7.70g、収率48%)を得
た。
【0308】工程4) 上記工程3)で得られた化合物
(5.00g)のクロロホルム(50ml)溶液に五硫
化リン(5.26g)を加え、3時間加熱還流した。室
温まで冷却した後、飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄し
た。硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮を行な
った。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で
精製することにより淡黄色結晶の表題化合物(2.71
g、収率55%)を得た。
【0309】実施例2乃至40 実施例1と同様にして表1乃至表20の化合物を得た。
【0310】
【表1】
【0311】
【表2】
【0312】
【表3】
【0313】
【表4】
【0314】
【表5】
【0315】
【表6】
【0316】
【表7】
【0317】
【表8】
【0318】
【表9】
【0319】
【表10】
【0320】
【表11】
【0321】
【表12】
【0322】
【表13】
【0323】
【表14】
【0324】
【表15】
【0325】
【表16】
【0326】
【表17】
【0327】
【表18】
【0328】
【表19】
【0329】
【表20】
【0330】実施例41 4−シクロペンチル−2−エチル−5−[N−(4−ヒ
ドロキシフェニル)カルバモイル]チアゾール(式
(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2=N−
(4−ヒドロキシフェニル)カルバモイル)の合成 工程7)エチル 3−シクロペンチル−3−オキソ−2
−ブロモプロピオネート(式(XI);R1=シクロペン
チル、R3=エチル、X=臭素原子) エチル 3−シクロペンチル−3−オキソプロピオネー
ト(3.98g)の四塩化炭素(20ml)−水(20
ml)混合溶液に氷冷中攪拌下、臭素(1.00ml)
の四塩化炭素(10ml)溶液を滴下し、15分間攪拌
した。その後、クロロホルムを加え、水、飽和食塩水で
洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過、減
圧濃縮することにより油状物の表題化合物(6.53
g)を定量的に得た。
【0331】工程8)4−シクロペンチル−5−エトキ
シカルボニル−2−エチルチアゾール(式(XII);R
=エチル、R1=シクロペンチル、R3=エチル) 上記工程7)で得られた化合物(6.52g)をエタノ
ール(50ml)に溶解し、チオプロピオンアミド
(1.93g)を加え、3時間加熱還流した。その後、
この溶液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチ
ル=9:1)で精製することにより表題化合物(1.8
6g、収率34%)を得た。
【0332】工程9)5−カルボキシ−4−シクロペン
チル−2−エチルチアゾール(式(XIII);R=エチ
ル、R1=シクロペンチル) 上記工程8)で得られた化合物(2.00g)のエタノ
ール(12ml)溶液に、4N水酸化ナトリウム水溶液
(6ml)を加え、室温中で5時間攪拌した。塩酸を加
え酸性にした後、クロロホルムで抽出した。水、飽和食
塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾
過、減圧濃縮を行った。得られた残渣をヘキサンで結晶
化させることにより表題化合物(853mg、収率48
%)を得た。
【0333】工程10)上記工程9)で得られた化合物
(100mg)のアセトニトリル(2ml)−ジメチル
ホルムアミド(1ml)混合溶液に、4−アミノフェノ
ール(49mg)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(60mg)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(111mg)を
加え、室温で2日間攪拌した。水を加えた後、クロロホ
ルムで抽出し、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄した。無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過、減圧濃縮した。
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製す
ることにより表題化合物(111mg、収率79%)を
得た。
【0334】実施例42乃至44 実施例42と同様にして表21乃至表22の化合物を得
た。
【0335】
【表21】
【0336】
【表22】
【0337】実施例45 5−(4−アミノフェニル)−4−シクロペンチル−2
−エチルチアゾール(式(I);R=エチル、R1=シ
クロペンチル、R2=4−アミノフェニル)の合成 工程11)鉄紛(1.52g)、塩化アンモニウム
(2.43g)及び水(35ml)の懸濁液に、上記実
施例1と同様にして得られた実施例32の化合物(2.
75g)のメタノール(35ml)溶液を室温で加え、
2時間加熱還流した。不溶物を濾過した後、濾液を減圧
濃縮し、クロロホルム−水で抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾
過、減圧濃縮を行なった。得られた固体をヘキサン−酢
酸エチルで再結晶することにより表題化合物(2.31
g、収率93%)を得た。
【0338】実施例46乃至51 実施例45と同様にして表23乃至表26の化合物を得
た。
【0339】
【表23】
【0340】
【表24】
【0341】
【表25】
【0342】
【表26】
【0343】実施例52 4−シクロヘキシル−2−エチル−5−(4−エチルア
ミノフェニル)チアゾール(A)(式(I);R=エチ
ル、R1=シクロヘキシル、R2=4−エチルアミノフェ
ニル)及び4−シクロヘキシル−2−エチル−5−(ジ
エチルアミノフェニル)チアゾール(B)(式(I);
R=エチル、R1=シクロヘキシル、R2=4−ジエチル
アミノフェニル)の合成 工程12)60%水素化ナトリウム(42mg)のジメ
チルスルホキシド(1ml)溶液に、上記実施例45と
同様にして得られた実施例46の化合物(245mg)
のジメチルスルホキシド(1ml)溶液を加え、室温で
攪拌した後、ヨウ化エチル(320mg)を加え、一晩
攪拌した。その後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽
出液を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、濾過、減圧濃縮を行なった。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサ
ン:酢酸エチル=9:1〜7:3)で分離精製すること
により表題化合物(A)(131mg、収率48%)及
び(B)(42mg、収率14%)を得た。
【0344】実施例53 実施例52と同様にして表27乃至表28の化合物を得
た。
【0345】
【表27】
【0346】
【表28】
【0347】実施例54 5−(4−アセチルアミノフェニル)−4−シクロヘキ
シル−2−エチルチアゾール(式(I);R=エチル、
1=シクロヘキシル、R2=4−アセチルアミノフェニ
ル)の合成 工程13)上記実施例45と同様にして得られた実施例
46の化合物(129mg)のピリジン(2ml)溶液
に、氷冷中攪拌下、無水酢酸(138mg)を加え、室
温で一晩攪拌した。反応液を減圧濃縮した後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロ
ホルム:メタノール=98:2)で精製した。得られた
固体をクロロホルム−ヘキサンで結晶化することにより
表題化合物(95mg、収率64%)を得た。
【0348】実施例55 4−シクロペンチル−2−エチル−5−(4−トリフル
オロアセチルアミノフェニル)チアゾール(式(I);
R=エチル、R1=シクロペンチル、R2=4−トリフル
オロアセチルアミノフェニル)の合成 工程13)上記実施例45で得られた化合物(8.21
g)のクロロホルム(100ml)溶液にトリエチルア
ミン(4.41ml)を加えた。この溶液に、氷冷中攪
拌下、トリフルオロ酢酸無水物(4.46ml)を滴下
し、30分間攪拌した。反応液を水及び飽和食塩水で洗
浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過、減圧濃
縮を行なうことにより表題化合物(11.14g)を定
量的に得た。
【0349】実施例56乃至65 実施例54又は実施例55と同様にして表29乃至表3
4の化合物を得た。
【0350】
【表29】
【0351】
【表30】
【0352】
【表31】
【0353】
【表32】
【0354】
【表33】
【0355】
【表34】
【0356】実施例66 4−シクロペンチル−2−エチル−5−[4−(1,3
−ジメチルウレイド)フェニル]チアゾール(式
(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2=4−
(1,3−ジメチルウレイド)フェニル)の合成 工程14)上記実施例52と同様にして得られた4−シ
クロペンチル−2−エチル−5−(4−メチルアミノフ
ェニル)チアゾール(308mg)及びトリエチルアミ
ン(0.29ml)のテトラヒドロフラン(5ml)溶
液に、氷冷中攪拌下、トリホスゲン(104mg)を加
え、30分間攪拌した。その後、40%メチルアミン水
溶液(2ml)を加え、室温で15分間攪拌した。溶液
を減圧濃縮した後、水を加え、析出した固体を濾取し
た。得られた残渣をジイソプロピルエーテルで再結晶す
ることにより表題化合物(168mg、収率47%)を
得た。
【0357】実施例67乃至72 実施例66と同様にして表35乃至表38の化合物を得
た。
【0358】
【表35】
【0359】
【表36】
【0360】
【表37】
【0361】
【表38】
【0362】実施例73 4−シクロペンチル−2−エチル−5−[4−(2−オ
キソイミダゾリジン−1−イル)フェニル]チアゾール
(式(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2
4−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)フェニ
ル) 工程15)上記実施例45で得られた化合物(200m
g)のトルエン(3ml)溶液に2−クロロエチルイソ
シアネート(100mg)を加え、30分間加熱還流し
た。室温まで冷却した後、析出した固体を濾取した。こ
の固体に水酸化カリウム(0.10g)の水(1ml)
−エタノール(6ml)溶液を加え、30分間100℃
で加熱した。室温に冷却した後、得られた固体を濾取
し、ヘキサン−酢酸エチルで再結晶することにより表題
化合物(120mg、収率48%)を得た。
【0363】
【表39】
【0364】実施例74 4−シクロペンチル−2−エチル−5−[4−(3−メ
チル−2−オキソイミダゾリジン−1−イル)フェニ
ル]チアゾール(式(I);R=エチル、R1=シクロ
ペンチル、R2=4−(3−メチル−2−オキソイミダ
ゾリジン−1−イル)フェニル) 工程16)上記実施例73で得られた化合物(260m
g)のジメチルホルムアミド(2ml)溶液を、氷冷中
攪拌下、60%水素化ナトリウム(30mg)のテトラ
ヒドロフラン(2ml)懸濁液に加え、30分間攪拌し
た。その後、ヨウ化メチル(0.1ml)を加え、室温
で3時間攪拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチル
で抽出し、水及び飽和食塩水で洗浄した。硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、濾過、減圧濃縮を行なった。得たれ
た固体をエタノールで再結晶することにより表題化合物
(185mg、収率69%)を得た。
【0365】実施例75乃至77 実施例74と同様にして表40乃至表41の化合物を得
た。
【0366】
【表40】
【0367】
【表41】
【0368】実施例78 4−シクロペンチル−2−エチル−5−(4−メチルア
ミノフェニル)チアゾール(式(I);R=エチル、R
1=シクロペンチル、R2=4−メチルアミノフェニル)
の合成 工程16)4−シクロペンチル−2−エチル−5−[4
−(N−メチル−N−トリフルオロアセチルアミノ)フ
ェニル]チアゾール(式(I8);R=エチル、R1=シ
クロペンチル、R7=トリフルオロメチル、R11=メチ
ル、A1及びA2=水素原子) 水素化ナトリウム(1.61g)のテトラヒドロフラン
(25ml)−ジメチルホルムアミド(25ml)懸濁
液に氷冷中攪拌下、上記実施例55で得られた化合物
(10.59g)のテトラヒドロフラン(25ml)−
ジメチルホルムアミド(25ml)の混合溶液を加え、
30分間攪拌した後、更にヨウ化メチル(2.51m
l)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチ
ルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄した。その後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過、減圧濃縮した。得られ
た残渣は精製せずにそのまま次工程に用いた。
【0369】工程17)上記工程16)で得られた残渣
をメタノール(100ml)−テトラヒドロフラン(1
00ml)混合溶液に溶解し、更に4N水酸化ナトリウ
ム水溶液(20ml)を加え、室温で1時間攪拌した。
その後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣にクロロホ
ルムを加え、水、飽和食塩水で洗浄した。これを無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮を行った。得ら
れた残渣をエタノールで再結晶することにより表題化合
物(4.30g、収率53%)を得た。
【0370】
【表42】
【0371】実施例79 5−(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−4−シ
クロペンチル−2−エチルチアゾール(式(I);R=
エチル、R1=シクロペンチル、R2=3−クロロ−4−
ヒドロキシフェニル) 工程18)上記実施例1と同様にして得られた実施例1
8の化合物(4.07g)のエタノール(30ml)溶
液に、水酸化ナトリウム(0.60g)の水(10m
l)溶液を加え、室温で1時間攪拌した。溶液を減圧濃
縮した後、2N塩酸を加え、酸性にし、酢酸エチルで抽
出した。酢酸エチル溶液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。その後、濾過、減圧濃縮し、残
渣をエタノールで結晶化することにより表題化合物
(3.46g、収率97%)を得た。
【0372】実施例80乃至87 実施例79と同様にして表43乃至表47の化合物を得
た。
【0373】
【表43】
【0374】
【表44】
【0375】
【表45】
【0376】
【表46】
【0377】
【表47】
【0378】実施例88 4−シクロペンチル−5−(4−エトキシフェニル)−
2−エチルチアゾール(式(I);R=エチル、R1
シクロペンチル、R2=4−エトキシフェニル)の合成 工程19)上記実施例79と同様にして得られた実施例
82の化合物(137mg)及び炭酸カリウム(104
mg)のアセトン(5ml)懸濁液に、ヨウ化エチル
(234mg)を加え、8時間加熱還流した。反応液を
減圧濃縮した後、酢酸エチル−水で抽出した。有機層を
希塩酸及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、濾過、減圧濃縮を行なった。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサ
ン:酢酸エチル=45:5)で精製することにより油状
物の表題化合物(126mg、収率84%)を得た。
【0379】実施例89乃至95 実施例88と同様にして表48乃至表51の化合物を得
た。
【0380】
【表48】
【0381】
【表49】
【0382】
【表50】
【0383】
【表51】
【0384】実施例96 5−(4−カルバモイルメトキシフェニル)−4−シク
ロペンチル−2−エチルチアゾール(式(I);R=エ
チル、R1=シクロペンチル、R2=4−カルバモイルメ
トキシフェニル)の合成 工程20)上記実施例88と同様にして得られた実施例
95の化合物(2.35g)のエタノール(10ml)
溶液に、室温中攪拌下、28%アンモニア水(10m
l)を加え、一晩攪拌した。水を加え、析出した固体を
濾取することにより白色固体の表題化合物(2.08
g、収率86%)を得た。
【0385】実施例97乃至107 実施例96と同様にして表52乃至表57の化合物を得
た。
【0386】
【表52】
【0387】
【表53】
【0388】
【表54】
【0389】
【表55】
【0390】
【表56】
【0391】
【表57】
【0392】実施例108 5−(4−カルボキシフェニル)−4−シクロペンチル
−2−エチルチアゾール(式(I);R=エチル、R1
=シクロペンチル、R2=4−カルボキシフェニル)の
合成 工程21)上記実施例1で得られた化合物(11.0
g)のメタノール−テトラヒドロフラン(1:1)(1
50ml)に、4N水酸化ナトリウム水溶液(30m
l)を加え、室温で3時間攪拌した。反応液を減圧濃縮
した後、1N塩酸を加え、酸性にし、析出した固体を濾
過した。ヘキサンで結晶化することにより表題化合物
(8.82g、収率84%)を得た。
【0393】実施例109乃至113 実施例108と同様にして表58乃至表60の化合物を
得た。
【0394】
【表58】
【0395】
【表59】
【0396】
【表60】
【0397】実施例114 5−(4−カルバモイルフェニル)−4−シクロペンチ
ル−2−エチルチアゾール(式(I);R=エチル、R
1=シクロペンチル、R2=4−カルバモイルフェニル)
の合成 工程22)上記実施例108で得られた化合物(4.1
1g)の塩化メチレン(50ml)懸濁液に、オキサリ
ルクロライド(1.8ml)及び少量のジメチルホルム
アミドを加え、室温で1.5時間攪拌した。減圧濃縮し
た後、残渣をテトラヒドロフラン(50ml)に溶か
し、氷冷中攪拌下、28%アンモニア水(15ml)を
滴下し、30分間攪拌した。クロロホルムで抽出した
後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、濾過、減圧濃縮を行
なった。得られた固体を酢酸エチル−メタノールで再結
晶することにより表題化合物(2.98g、収率73
%)を得た。
【0398】実施例115乃至149 実施例114と同様にして表61乃至表78の化合物を
得た。
【0399】
【表61】
【0400】
【表62】
【0401】
【表63】
【0402】
【表64】
【0403】
【表65】
【0404】
【表66】
【0405】
【表67】
【0406】
【表68】
【0407】
【表69】
【0408】
【表70】
【0409】
【表71】
【0410】
【表72】
【0411】
【表73】
【0412】
【表74】
【0413】
【表75】
【0414】
【表76】
【0415】
【表77】
【0416】
【表78】
【0417】実施例150 5−(4−シアノ−3−ニトロフェニル)−4−シクロ
ペンチル−2−エチルチアゾール(式(I);R=エチ
ル、R1=シクロペンチル、R2=4−シアノ−3−ニト
ロフェニル)の合成 工程23)上記実施例114と同様にして得られた実施
例122の化合物(10.81g)のピリジン(100
ml)溶液に、p−トルエンスルホニルクロライド(2
3.87g)を加え、100℃で1時間加熱攪拌した。
室温まで冷却後、水を加え、30分間攪拌した。1N塩
酸、飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥、濾過、減圧濃縮を行なった。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:1)で精製し、得られた結晶をエ
タノールで再結晶することにより淡黄色結晶の表題化合
物(6.72g、収率73%)を得た。
【0418】実施例151乃至158 実施例150と同様にして表79乃至表83の化合物を
得た。
【0419】
【表79】
【0420】
【表80】
【0421】
【表81】
【0422】
【表82】
【0423】
【表83】
【0424】実施例159 4−シクロペンチル−2−エチル−5−[4−(N−ヒ
ドロキシアミジノ)フェニル]チアゾール(式(I);
R=エチル、R1=シクロペンチル、R2=4−(N−ヒ
ドロキシアミジノ)フェニル)の合成 工程24)上記実施例150と同様にして得られた実施
例155の化合物(280mg)のエタノール(1.5
ml)−水(3ml)混合液に、50%ヒドロキシルア
ミン水溶液(0.15ml)を加え、2時間加熱還流し
た。反応液を減圧濃縮した後、残渣を酢酸エチル−水で
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、濾過、減圧濃縮を行なった。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ク
ロロホルム:テトラヒドロフラン=8:1)で精製し、
得られた白色固体をエーテルで再結晶することにより白
色粉末の表題化合物(243mg、収率78%)を得
た。
【0425】実施例160 5−[4−(N−カルバモイルオキシアミジノ)フェニ
ル]−4−シクロペンチル−2−エチルチアゾール(式
(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2=4−
(N−カルバモイルオキシアミジノ)フェニル)の合成 工程24)上記実施例159で得られた化合物(200
mg)のジオキサン(3ml)−水(1.5ml)混合
溶液に4N塩酸−ジオキサン溶液(1ml)を加え、更
にイソシアン酸カリウム(70mg)を加え、室温で1
晩攪拌した。この反応液に水を加え、析出した結晶を濾
取した。得られた結晶をエタノールで再結晶することに
より表題化合物(82mg、収率36%)を得た。
【0426】実施例161乃至163 実施例159又は実施例160と同様にして表84乃至
表86の化合物を得た。
【0427】
【表84】
【0428】
【表85】
【0429】
【表86】
【0430】実施例164 4−シクロペンチル−2−エチル−5−[4−(N−ヒ
ドロキシ−N’−メチルアミジノ)フェニル]チアゾー
ル(式(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2
=4−(N−ヒドロキシ−N’−メチルアミジノ)フェ
ニル)の合成 工程25)上記実施例114と同様にして得られた実施
例116の化合物(310mg)及びローソン試薬(4
00mg)のテトラヒドロフラン(7ml)溶液を55
℃で3時間加熱攪拌した。反応液に酢酸エチルを加えた
後、飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、濾過、減圧濃縮を行なった。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=85:15)で精製するこ
とにより4−シクロペンチル−2−エチル−5−(4−
メチルアミノチオカルボニルフェニル)チアゾール(3
30mg)を得た。これをジメチルホルムアミド(4.
5ml)に溶かし、氷冷中攪拌下、60%水素化ナトリ
ウム(45mg)を加え、30分間攪拌した。更に、ヨ
ウ化メチル(80μl)を加え、室温で1時間攪拌した
後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過、減圧
濃縮を行なった。得られた油状物をピリジン(2ml)
に溶かし、ヒドロキシルアミン塩酸塩(200mg)を
加え、室温で2時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸
エチルで抽出した後、飽和食塩水で洗浄し、乾燥し、濾
過、減圧濃縮を行なった。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=
6:4)で精製し、得られた固体をクロロホルム−ヘキ
サンで結晶化することにより白色結晶の表題化合物(2
30mg、収率71%)を得た。
【0431】実施例165 実施例164と同様にして表87の化合物を得た。
【0432】
【表87】
【0433】実施例166 5−(4−アセチルフェニル)−4−シクロペンチル−
2−エチルチアゾール(式(I);R=エチル、R1
シクロペンチル、R2=4−アセチルフェニル)の合成 工程26)上記実施例108で得られた化合物(3.5
0g)のテトラヒドロフラン(100ml)溶液に、ア
ルゴン気流下、氷冷中で攪拌しながら1.0Nメチルリ
チウムエーテル溶液(22.4ml)を滴下し、室温で
4時間攪拌した。反応液を再度氷冷し、1N塩酸(20
ml)を加え、室温で10分間攪拌した。エーテル−水
で抽出した後、有機層を飽和重曹水及び飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過、減圧濃縮を
行なった。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=9:
1)で精製し、その結晶をヘキサン−エーテルで再結晶
することにより表題化合物(2.10g、収率63%)
を得た。
【0434】実施例167乃至172 実施例166と同様にして表88乃至表91の化合物を
得た。
【0435】
【表88】
【0436】
【表89】
【0437】
【表90】
【0438】
【表91】
【0439】実施例173 4−シクロペンチル−2−エチル−5−[4−(N−ヒ
ドロキシアセトイミドイル)フェニル]チアゾール(式
(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2=4−
(N−ヒドロキシアセトイミドイル)フェニル)の合成 工程27)上記実施例166で得られた化合物(255
mg)のメタノール(3ml)−テトラヒドフラン(1
ml)混合溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(135
mg)及びトリエチルアミン(0.26ml)を加え、
6時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮した後、酢酸エ
チル−水を加え、抽出した。有機層を水及び飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過、減圧濃縮
を行なった。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=8:
2)で精製することにより白色粉末の表題化合物(23
0mg、収率86%)を得た。
【0440】実施例174乃至176 実施例173又は実施例160と同様にして表92乃至
表93の化合物を得た。
【0441】
【表92】
【0442】
【表93】
【0443】実施例177 4−シクロペンチル−5−(4−ジエトキシカルボニル
メチル−3−ニトロフェニル)−2−エチルチアゾール
(式(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2
4−ジエトキシカルボニルメチル−3−ニトロフェニ
ル)の合成 工程28)60%水素化ナトリウム(200mg)のジ
メチルホルムアミド(15ml)懸濁液にアルゴン気流
下、氷冷中で攪拌しながらマロン酸ジエチル(0.71
ml)を加え、30分間攪拌した。この溶液に上記実施
例1と同様にして得られた実施例36の化合物(1.0
0g)のジメチルホルムアミド(5ml)溶液を滴下
し、室温で1晩攪拌した。更に、80℃で4時間加熱し
た後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。この抽出液を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾
過、減圧濃縮を行った。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチ
ル=4:1)で精製することにより表題化合物(500
mg、収率35%)を得た。
【0444】
【表94】
【0445】実施例178 4−シクロペンチル−5−(4−エトキシカルボニルメ
チル−3−ニトロフェニル)−2−エチルチアゾール
(式(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2
4−エトキシカルボニルメチル−3−ニトロフェニル)
の合成 工程29)上記実施例177で得られた化合物(500
mg)のジメチルスルホキシド(10ml)溶液に塩化
リチウム(138mg)及び水(29mg)を加え、
3.5時間加熱還流した。その後、水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。この抽出液を水、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮を行っ
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製
することにより油状物の表題化合物(408mg、収率
96%)を得た。
【0446】
【表95】
【0447】実施例179 4−シクロペンチル−5−[4−(N−エトキシカルボ
ニルメチルアミノ)−3−ニトロフェニル]−2−エチ
ルチアゾール(式(I);R=エチル、R1=シクロペ
ンチル、R2=4−(N−エトキシカルボニルメチルア
ミノ)−3−ニトロフェニル)の合成 工程30)上記実施例1と同様にして得られた実施例3
6の化合物(400mg)、グリシンエチルエステル塩
酸塩(262mg)及び炭酸カリウム(518mg)の
ジメチルスルホキシド(5ml)懸濁液を100℃で1
時間加熱攪拌し、反応液を水−酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、濾過、減圧濃縮を行なった。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサ
ン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより黄褐色
固体の表題化合物(422mg、収率83%)を得た。
【0448】
【表96】
【0449】実施例180 4−シクロペンチル−2−エチル−5−[4−(2−オ
キソオキサゾリジン−3−イル)フェニル]チアゾール
(式(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2
4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)フェニ
ル)の合成 工程31)上記実施例45で得られた化合物(125m
g)及びトリエチルアミン(0.1ml)のトルエン
(3ml)溶液に、氷冷中攪拌下、クロロ炭酸2−クロ
ロエチル(80mg)を加え、30分間攪拌した。酢酸
エチルを加えた後、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥、濾過、減圧濃縮を行った。得られた
残渣をエタノール(3ml)に溶解し、室温中、水酸化
カリウム(0.10g)のエタノール(2ml)溶液を
加え、70℃で5分間加熱した。この反応液に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、減圧濃縮を行
った。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精
製することにより表題化合物(80mg、収率52%)
を得た。
【0450】
【表97】
【0451】実施例181 4−シクロペンチル−2−エチル−5−(3−ヒドロ−
2−オキソ−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)チ
アゾール(式(I);R=エチル、R1=シクロペンチ
ル、R2=3−ヒドロ−2−オキソ−1H−ベンゾイミ
ダゾール−5−イル)の合成 工程32)上記実施例45と同様にして得られた実施例
51の化合物(6.11g)のテトラヒドロフラン(5
0ml)溶液に、カルボジイミダゾール(5.16g)
を加え、3時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮した
後、テトラヒドロフラン及びヘプタンを加え、析出した
固体を濾取した。固体をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:2)で
精製し、得られた結晶をエタノールで再結晶することに
より表題化合物(2.50g、収率38%)を得た。
【0452】実施例182乃至187 実施例181と同様にして表98乃至表101の化合物
を得た。
【0453】
【表98】
【0454】
【表99】
【0455】
【表100】
【0456】
【表101】
【0457】実施例188 4−シクロペンチル−2−エチル−5−(3−ヒドロ−
2−オキソ−1H−インドール−6−イル)チアゾール
(式(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2
3−ヒドロ−2−オキソ−1H−インドール−6−イ
ル)の合成 工程33)上記上記実施例178で得られた化合物(3
98mg)の酢酸(15ml)溶液に、鉄粉(229m
g)を加え、1時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し
た後、飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。更
に、有機層を飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄した後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過、減圧濃縮を行なっ
た。得られた残渣をクロロホルム−ヘキサンで結晶化す
ることにより表題化合物(210mg、収率65%)を
得た。
【0458】
【表102】
【0459】実施例189 4−シクロペンチル−2−エチル−5−(3,4−ジヒ
ドロ−2−オキソ−1H−キノキサリン−7−イル)チ
アゾール(式(I);R=エチル、R1=シクロペンチ
ル、R2=3,4−ジヒドロ−2−オキソ−1H−キノ
キサリン−7−イル)の合成 工程34)上記実施例179で得られた化合物(138
mg)のエタノール(5ml)溶液に、10%パラジウ
ム炭素(15mg)を加え、水素ガス雰囲気下、室温で
2時間攪拌した。反応液を濾過し、触媒を除いた後、減
圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:
1)で精製することにより淡黄色固体の表題化合物(6
9mg、収率62%)を得た。
【0460】実施例190乃至193 実施例189と同様にして表103乃至表105の化合
物を得た。
【0461】
【表103】
【0462】
【表104】
【0463】
【表105】
【0464】実施例194 4−シクロペンチル−2−エチル−5−(2,3−ジヒ
ドロ−3−メチル−4−オキソベンゾ[1,3]オキサ
ジン−7−イル)(式(I);R=エチル、R1=シク
ロペンチル、R2=2,3−ジヒドロ−3−メチル−4
−オキソベンゾ[1,3]オキサジン−7−イル)の合
成 工程35)4−シクロペンチル−2−エチル−5−(3
−ヒドロキシ−4−メチルカルバモイルフェニル)チア
ゾール(228mg)のギ酸(2ml)溶液にホルマリ
ン(0.16ml)を加え、120℃で2時間加熱し
た。溶液を減圧濃縮した後、クロロホルムを加え、飽和
重曹水、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで
乾燥した後、濾過、減圧濃縮を行った。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキ
サン:酢酸エチル=3:2)で精製し、粗生成物を得
た。この粗生成物をエーテル−ヘキサンで結晶化させる
ことにより表題化合物(207mg、収率88%)を得
た。
【0465】実施例195乃至197 実施例194と同様にして表106乃至表107の化合
物を得た。
【0466】
【表106】
【0467】
【表107】
【0468】実施例198 5−(4−カルバモイルフェニル)−4−シクロペンチ
ル−2−ヒドロキシメチルチアゾール(式(I);R=
ヒドロキシメチル、R1=シクロペンチル、R2=4−カ
ルバモイルフェニル)の合成 工程36)上記実施例114と同様にして得られた実施
例143の化合物(5.71g)に30%臭化水素−酢
酸(80ml)を加え、90℃で3時間加熱した。反応
液を減圧濃縮した後、クロロホルム−水で抽出した。有
機層を水、飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濾過、減圧濃縮を行なった。得られ
た残渣をエタノール(15ml)−ジメチルスルホキシ
ド(25ml)の混合溶液に溶かし、酢酸カリウム
(4.3g)を加え、100℃で10時間加熱攪拌し
た。反応液を減圧濃縮した後、テトラヒドロフラン(5
0ml)、エタノール(50ml)及び4N水酸化ナト
リウム水溶液(5ml)を加え、室温で1時間攪拌し
た。減圧濃縮した後、残渣に氷水を加え、析出した結晶
を濾取した。この結晶をメタノールで再結晶することに
より白色結晶の表題化合物(3.43g、収率78%)
を得た。
【0469】実施例199 実施例198と同様にして表108の化合物を得た。
【0470】
【表108】
【0471】実施例200 5−(4−アセトキシ−3−ジアセチルアミノフェニ
ル)−4−シクロペンチル−2−エチルチアゾール(式
(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2=4−
アセトキシ−3−ジアセチルアミノフェニル)の合成 上記実施例1と同様にして得られた実施例19の化合物
を用いて、工程11)及び工程13)を行うことにより
表題化合物を得た。
【0472】実施例201 5−(3−アミノ−4−カルボキシフェニル)−4−シ
クロペンチル−2−エチルチアゾール(式(I);R=
エチル、R1=シクロペンチル、R2=3−アミノ−4−
カルボキシフェニル)の合成 上記実施例1と同様にして得られた実施例21の化合物
を用いて、工程11)及び工程21)を行うことにより
表題化合物を得た。
【0473】実施例202 5−(3−アミノ−4−カルバモイルフェニル)−4−
シクロペンチル−2−エチルチアゾール(式(I);R
=エチル、R1=シクロペンチル、R2=3−アミノ−4
−カルバモイルフェニル)の合成 上記実施例201で得られた化合物を用いて、工程2
2)を行うことにより表題化合物を得た。
【0474】実施例203 5−(3−アミノ−4−シアノフェニル)−4−シクロ
ペンチル−2−エチルチアゾール(式(I);R=エチ
ル、R1=シクロペンチル、R2=3−アミノ−4−シア
ノフェニル)の合成 上記実施例202で得られた化合物を用いて、工程2
3)を行うことにより表題化合物を得た。
【0475】実施例204 5−(3−アセチルアミノ−4−ヒドロキシフェニル)
−4−シクロペンチル−2−エチルチアゾール(式
(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2=3−
アセチルアミノ−4−ヒドロキシフェニル)の合成 上記実施例1と同様にして得られた実施例19の化合物
を用いて、工程11)、工程13)及び工程18)を行
うことにより表題化合物を得た。
【0476】実施例205 5−(3−アセチルアミノ−4−カルバモイルメトキシ
フェニル)−4−シクロペンチル−2−エチルチアゾー
ル(式(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2
=3−アセチルアミノ−4−カルバモイルメトキシフェ
ニル)の合成 上記実施例204で得られた化合物を用いて、工程1
9)乃至工程20)を行うことにより表題化合物を得
た。
【0477】実施例206 5−(3−アセチルアミノ−4−カルバモイルメトキシ
フェニル)−4−シクロペンチル−2−メチルチアゾー
ル(式(I);R=メチル、R1=シクロペンチル、R2
=3−アセチルアミノ−4−カルバモイルメトキシフェ
ニル)の合成 5−(4−アセトキシ−3−ニトロフェニル)−4−シ
クロペンチル−2−メチルチアゾールを用いて、工程1
1)、工程13)及び工程18)乃至工程20)を行う
ことにより表題化合物を得た。
【0478】実施例207 5−(3−カルバモイルメチル−2−オキソベンゾオキ
サゾール−6−イル)−4−シクロペンチル−2−エチ
ルチアゾール(式(I);R=エチル、R1=シクロペ
ンチル、R2=3−カルバモイルメチル−2−オキソベ
ンゾオキサゾール−6−イル)の合成 上記実施例181と同様にして得られた実施例182の
化合物を用いて、工程16)及び工程20)を行うこと
により表題化合物を得た。
【0479】実施例208 5−(4−カルボキシ−3−ヒドロキシフェニル)−4
−シクロペンチル−2−エチルチアゾール(式(I);
R=エチル、R1=シクロペンチル、R2=4−カルボキ
シ−3−ヒドロキシフェニル)の合成 5−(3−アセトキシ−4−メトキシカルボニルフェニ
ル)−4−シクロペンチル−2−エチルチアゾールを用
いて、工程18)及び工程21)を行うことにより表題
化合物を得た。
【0480】実施例209 5−(4−カルバモイル−3−ヒドロキシフェニル)−
4−シクロペンチル−2−エチルチアゾール(式
(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2=4−
カルバモイル−3−ヒドロキシフェニル)の合成 上記実施例208で得られた化合物を用いて、工程2
2)を行うことにより表題化合物を得た。
【0481】実施例210 4−シクロペンチル−5−(4−シアノ−3−ヒドロキ
シフェニル)−2−エチルチアゾール(式(I);R=
エチル、R1=シクロペンチル、R2=4−シアノ−3−
ヒドロキシフェニル)の合成 上記実施例209で得られた化合物を用いて、工程2
3)を行うことにより表題化合物を得た。
【0482】実施例211 5−(3−オキソ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン
−7−イル)−4−シクロペンチル−2−エチルチアゾ
ール(式(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、
2=3−オキソ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン
−7−イル)の合成 4−シクロペンチル−2−エチル−5−(3−ヒドロキ
シ−4−ニトロフェニル)チアゾールを用いて、工程1
9)及び工程34)を行うことにより表題化合物を得
た。
【0483】実施例212 5−(4−アミノ−3−カルバモイルメトキシフェニ
ル)−4−シクロペンチル−2−エチルチアゾール(式
(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2=4−
アミノ−3−カルバモイルメトキシフェニル)の合成 上記実施例96と同様にして得られた実施例107の化
合物を用いて、工程11)を行うことにより表題化合物
を得た。
【0484】実施例213 5−(3−アミノ−4−カルバモイルメトキシフェニ
ル)−4−シクロペンチル−2−エチルチアゾール(式
(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2=3−
アミノ−4−カルバモイルメトキシフェニル)の合成 上記実施例79と同様にして得られた実施例84の化合
物を用いて、工程19)、工程20)及び工程11)を
行うことにより表題化合物を得た。
【0485】実施例214 5−[4−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]
フェニル]−4−シクロペンチル−2−エチルチアゾー
ル(式(I);R=エチル、R1=シクロペンチル、R2
=4−[N−(カルボキシメチル)カルバモイル]フェ
ニル)の合成 上記実施例114と同様にして得られた実施例130の
化合物を用いて、工程21)を行うことにより表題化合
物を得た。
【0486】実施例215 5−[4−[N−(2−カルバモイル−1−カルボキシ
エチル)カルバモイル]フェニル]−4−シクロペンチ
ル−2−エチルチアゾール(式(I);R=エチル、R
1=シクロペンチル、R2=4−[N−(カルボキシメチ
ル)カルバモイル]フェニル)の合成 上記実施例114と同様にして得られた実施例141の
化合物を用いて、工程21)を行うことにより表題化合
物を得た。
【0487】実施例216 5−[4−(N−カルバモイルメトキシアセトイミドイ
ル)フェニル]−4−シクロペンチル−2−エチルチア
ゾール(式(I);R=エチル、R1=シクロペンチ
ル、R2=4−(N−カルバモイルメトキシアセトイミ
ドイル)フェニル)の合成 上記実施例166で得られた化合物を用いて、工程2
7)及び工程20)を行うことにより表題化合物を得
た。
【0488】実施例217 4−シクロペンチル−5−(4−シアノフェニル)−2
−ヒドロキシメチルフェニル(式(I);R=ヒドロキ
シメチル、R1=シクロペンチル、R2=4−シアノフェ
ニル)の合成 上記実施例198で得られた化合物を用いて、工程2
3)を行うことにより表題化合物を得た。
【0489】実施例218 4−シクロペンチル−5−[4−(N−ヒドロキシアミ
ジノ)フェニル]−2−ヒドロキシメチルフェニル(式
(I);R=ヒドロキシメチル、R1=シクロペンチ
ル、R2=4−シアノフェニル)の合成 上記実施例217で得られた化合物を用いて、工程2
4)を行うことにより表題化合物を得た。
【0490】実施例219 5−(2−オキソ−2H−ベンゾオキサゾール−6−イ
ル)−4−シクロペンチル−2−ヒドロキシメチルフェ
ニル(式(I);R=ヒドロキシメチル、R1=シクロ
ペンチル、R2=2−オキソ−2H−ベンゾオキサゾー
ル−6−イル)の合成 5−(4−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)−4−シ
クロペンチル−2−ヒドロキシメチルチアゾールを用い
て、工程32)を行うことにより表題化合物を得た。
【0491】なお、実施例200乃至219で得られた
化合物を表109乃至表118に示す。
【0492】
【表109】
【0493】
【表110】
【0494】
【表111】
【0495】
【表112】
【0496】
【表113】
【0497】
【表114】
【0498】
【表115】
【0499】
【表116】
【0500】
【表117】
【0501】
【表118】
【0502】次に、本発明化合物のTNF−α及びIF
N−γ産生阻害作用について行った試験結果を示す。 (試験例1):ヒト末梢血単核球(PBMC:peri
pheral blood mononuclear
cell)からのサイトカイン産生抑制作用 (1)ヒトPBMCの分離と培養 ヒト血液からmono−poly resolving
medium(大日本製薬)を用いて、PBMC画分
を分離した。このPBMCを5%FCS/RPMI 1
640培地で培養し、その後、試験化合物を最終濃度
(0.001〜10μM)で加え、更にLPS(リポポ
リサッカライド)を最終濃度が10μg/mlになるよ
うに加えた。20時間インキュベートした上清を分取
し、−40℃にて冷凍保存した。また、同様のPBMC
にconA(コンカナバリンA)を最終濃度10μg/
mlになるように加え、15時間インキュベートした上
清を分取し、−40℃で冷凍保存した。
【0503】(2)サイトカインの測定 実験当日、上清解凍し、サイトカインの産生量をELI
SA法で測定した。このとき、TNF−αは[(h)T
NF−α]human,ELISA system(A
mersham)を、IL−6は[(h)IL−6]h
uman,ELISA system(Amersha
m)を、IL−1βはhuman IL−1β imm
unoassay(R&D systems)を、IL
−8はhuman IL−8 immunoassay
(R&D systems)(以上LPS刺激)を、I
FN−γは[(h)IFN−γ]human,ELIS
Asystem(Amersham)(以上conA刺
激)を用いて測定した。方法はそれぞれのキットの測定
方法に従い行なった。結果はIC50で示した。結果を表
119乃至表122に示した。
【0504】試験例2:LPS刺激によるin viv
o TNF−α産生阻害作用 5週齢の雄性ICRマウスに、0.5%CMC−Na
(カルボキシメチルセルロースナトリウム)で懸濁させ
た試験化合物を10mg/kgの用量で経口投与し、更
に経口投与の1時間後に0.01mg/kgの用量でL
PSを静脈内投与した。そして、LPS投与の1時間後
に眼底より採血し、遠心分離した後、血漿中のTNF−
αをELISA法(Genzyme)にて測定した。試
験化合物投与群のTNF−α阻害率を%阻害で示した。
結果を表119乃至表122に示した。
【0505】
【表119】
【0506】
【表120】
【0507】
【表121】
【0508】
【表122】
【0509】試験例3:マウスコラーゲン関節炎に対す
る作用 8週齢の雄性DBA/1マウス(日本チャールス・リバ
ー)を実験に用いた。コラーゲン関節炎(CIA)は、
0日目にTypeII コラーゲン(冨士化学薬品:K
−42)2mg/ml 0.1N酢酸を等量のフロイン
ト完全アジュバント(Difco)と混合してエマルジ
ョンを作り、0.1mg/0.1ml/マウスの用量
で、マウスの尾根部にエーテル麻酔下、皮内投与するこ
とで惹起させた。関節炎の評価は経日的にスコア化する
ことにより行なった。試験化合物は、0.5%CMC−
Naに懸濁させ、0日目から51日目までの52日間、
1日1回連続投与した。用量は3mg/kg・p.o.
とした。結果を表123に示した。
【0510】
【表123】
【0511】
【発明の効果】以上の試験結果等により、本発明に係る
化合物(I)は優れたTNF−α選択的産生阻害作用を
有している。また、IFN−γに対しても産生阻害作用
を有している。更に、一部化合物においてはPDEIV
阻害作用を有している。従って、TNF−α及び/又は
IFN−γの産生を阻害することは数多くの疾患、特に
炎症疾患、関節リウマチ等の自己免疫疾患、アレルギー
疾患等に非常に効果的な作用を示し、今までにない新し
いタイプの治療薬又は予防薬として有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 277/28 C07D 277/28 277/30 277/30 277/34 277/34 277/36 277/36 277/40 277/40 277/48 277/48 277/56 277/56 417/04 209 417/04 209 213 213 233 233 239 239 241 241 249 249 263 263 265 265 333 333 417/10 207 417/10 207 233 233 249 249 263 263 271 271 417/12 213 417/12 213

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、Rは低級アルキル基;低級ハロアルキル基;低
    級ヒドロキシアルキル基;低級アルコキシ低級アルキル
    基;アラルキルオキシ低級アルキル基;カルボキシ基;
    低級アルコキシカルボニル基;カルバモイル基;低級ア
    ルキルカルバモイル基又はジ低級アルキルカルバモイル
    基であり、R1はハロゲン原子;低級アルキル基;水酸
    基;低級アルコキシ基;メルカプト基;低級アルキルチ
    オ基;アミノ基;低級アルキルアミノ基及びジ低級アル
    キルアミノ基から選ばれる置換基で置換されてもよい炭
    素原子数3乃至7個のシクロアルキル基であり、R2
    アリール基;窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ば
    れる複素原子を1乃至3個含んでなる芳香族複素環基
    (ここで、これらアリール基又は芳香族複素環基は下記
    A群から選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよ
    い);一般式 【化2】 (ここで、Qは 【化3】 であり、これらは下記F群から選ばれる1乃至3個の置
    換基で置換されてもよい)又は−CONH−(CH2n
    −Q1[ここで、Q1はアリール基;窒素原子、酸素原子
    及び硫黄原子から選ばれる複素原子を1乃至3個含んで
    なる芳香族複素環基;炭素原子数3乃至7個のシクロア
    ルキル基(ここで、これらアリール基、複素環基又はシ
    クロアルキル基は下記A群から選ばれる1乃至3個の置
    換基で置換されてもよい)又は一般式 【化4】 (ここで、Qは前述のとおりであり、これらは下記F群
    から選ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよい)
    であり、nは0又は1乃至4から選ばれる整数である]
    である]で表わされるチアゾール化合物又はその医薬上
    許容し得る塩。 A群 シアノ基;ニトロ基;水酸基;ハロゲン原子;アミノ
    基;低級アルキルアミノ基;ジ低級アルキルアミノ基;
    (低級ヒドロキシアルキル)アミノ基;ジ(低級ヒドロ
    キシアルキル)アミノ基;(低級ハロアルキル)アミノ
    基;ジ(低級ハロアルキル)アミノ基;(カルボキシ低
    級アルキル)アミノ基;ジ(カルボキシ低級アルキル)
    アミノ基;(低級アルコキシカルボニル低級アルキル)
    アミノ基;ジ(低級アルコキシカルボニル低級アルキ
    ル)アミノ基;(低級アルカノイル低級アルキル)アミ
    ノ基;ジ(低級アルカノイル低級アルキル)アミノ基;
    (カルバモイル低級アルキル)アミノ基;ジ(カルバモ
    イル低級アルキル)アミノ基;(低級アルキルカルバモ
    イル低級アルキル)アミノ基;ジ(低級アルキルカルバ
    モイル低級アルキル)アミノ基;[(ジ低級アルキルカ
    ルバモイル)低級アルキル]アミノ基;ジ[(ジ低級ア
    ルキルカルバモイル)低級アルキル]アミノ基;アラル
    キルアミノ基;ジアラルキルアミノ基;低級アルカノイ
    ルアミノ基;ジ低級アルカノイルアミノ基;低級ハロア
    ルカノイルアミノ基;ジ(低級ハロアルカノイル)アミ
    ノ基;オキサルアミノ基;ジオキサルアミノ基;低級ア
    ルコキサリルアミノ基;ジ低級アルコキサリルアミノ
    基;(低級ヒドロキシアルカノイル)アミノ基;ジ(低
    級ヒドロキシアルカノイル)アミノ基;(低級アルコキ
    シ低級アルカノイル)アミノ基;ジ(低級アルコキシ低
    級アルカノイル)アミノ基;低級アルコキシカルボニル
    アミノ基;ジ(低級アルコキシカルボニル)アミノ基;
    ウレイド基;低級アルキル置換ウレイド基;アラルキル
    置換ウレイド基;グアニジノ基;低級アルキル置換グア
    ニジノ基;アラルキル置換グアニジノ基;低級アルカノ
    イルオキシ基;カルバモイルオキシ基;低級アルキルカ
    ルバモイルオキシ基;ジ低級アルキルカルバモイルオキ
    シ基;ベンゾイル基;カルボキシ基;メルカプト基;1
    −ピペリジルカルボニル基;1−ピペラジニルカルボニ
    基;1−ピロリジニルカルボニル基;モルホリノカルボ
    ニル基;低級アルキル基;低級アルカノイル基;低級ア
    ルコキシ基;低級アルキルチオ基;低級イミドイル基;
    アミジノ基;カルバモイル基;低級アルコキシカルボニ
    ル基;窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる複
    素原子を1乃至3個含んでなる複素環基(ここで、これ
    ら低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルコキ
    シ基、低級アルキルチオ基、低級イミドイル基及び低級
    アルコキシカルボニル基は下記B群から選ばれる1乃至
    2個の置換基で置換されてもよく、これらカルバモイル
    基及びアミジノ基は下記C群から選ばれる1乃至3個の
    置換基で置換されてもよく、これら1−ピペリジルカル
    ボニル基、1−ピペラジニルカルボニ基、1−ピロリジ
    ニルカルボニル基及びモルホリノカルボニル基は下記D
    群から選ばれる1乃至2個の置換基で置換されてもよ
    く、またこれら複素環基は下記E群より選ばれる1乃至
    3個の置換基で置換されてもよい)、 B群 水酸基;低級アルコキシ基;ハロゲン原子;メルカプト
    基;低級アルキルチオ基;カルバモイル基;低級アルキ
    ルカルバモイル基;ジ低級アルキルカルバモイル基;カ
    ルボキシ基;低級アルコキシカルボニル基;低級アルカ
    ノイル基;ベンゾイル基;カルバモイル低級アルコキシ
    基;低級アルキルカルバモイル低級アルコキシ基;(ジ
    低級アルキルカルバモイル)低級アルコキシ基;カルボ
    キシ低級アルコキシ基;低級アルコキシカルボニル低級
    アルコキシ基;低級アルカノイル低級アルコキシ基;カ
    ルバモイル低級アルキルチオ基;低級アルキルカルバモ
    イル低級アルキルチオ基;(ジ低級アルキルカルバモイ
    ル)低級アルキルチオ基;カルボキシ低級アルキルチオ
    基;低級アルコキシカルボニル低級アルキルチオ基;低
    級アルカノイル低級アルキルチオ基;低級アルカノイル
    オキシ基;カルバモイルオキシ基;低級アルキルカルバ
    モイルオキシ基;ジ低級アルキルカルバモイルオキシ
    基;アミノ基;低級アルキルアミノ基;ジ低級アルキル
    アミノ基;(低級ヒドロキシアルキル)アミノ基;ジ
    (低級ヒドロキシアルキル)アミノ基;(低級ハロアル
    キル)アミノ基;ジ(低級ハロアルキル)アミノ基;
    (カルボキシ低級アルキル)アミノ基;ジ(カルボキシ
    低級アルキル)アミノ基;(低級アルコキシカルボニル
    低級アルキル)アミノ基;ジ(低級アルコキシカルボニ
    ル低級アルキル)アミノ基;(低級アルカノイル低級ア
    ルキル)アミノ基;ジ(低級アルカノイル低級アルキ
    ル)アミノ基;(カルバモイル低級アルキル)アミノ
    基;ジ(カルバモイル低級アルキル)アミノ基;(低級
    アルキルカルバモイル低級アルキル)アミノ基;ジ(低
    級アルキルカルバモイル低級アルキル)アミノ基;
    [(ジ低級アルキルカルバモイル)低級アルキル]アミ
    ノ基;ジ[(ジ低級アルキルカルバモイル)低級アルキ
    ル]アミノ基;アラルキルアミノ基;ジアラルキルアミ
    ノ基;低級アルカノイルアミノ基;ジ低級アルカノイル
    アミノ基;低級ハロアルカノイルアミノ基;ジ(低級ハ
    ロアルカノイル)アミノ基;オキサルアミノ基;ジオキ
    サルアミノ基;低級アルコキサリルアミノ基;ジ低級ア
    ルコキサリルアミノ基;(低級ヒドロキシアルカノイ
    ル)アミノ基;ジ(低級ヒドロキシアルカノイル)アミ
    ノ基;(低級アルコキシ低級アルカノイル)アミノ基;
    ジ(低級アルコキシ低級アルカノイル)アミノ基;低級
    アルコキシカルボニルアミノ基;ジ(低級アルコキシカ
    ルボニル)アミノ基、 C群 低級アルキル基;低級ヒドロキシアルキル基;低級ハロ
    アルキル基;カルボキシ低級アルキル基;メルカプト低
    級アルキル基;低級アルコキシカルボニル低級アルキル
    基;低級アルカノイル低級アルキル基;カルバモイル低
    級アルキル基;低級アルキルカルバモイル低級アルキル
    基;(ジ低級アルキルカルバモイル)低級アルキル基;
    アミノ低級アルキル基;低級アルキルアミノ低級アルキ
    ル基;(ジ低級アルキルアミノ)低級アルキル基;(カ
    ルバモイル)(カルボキシ)二置換低級アルキル基;
    (カルバモイル)(低級アルコキシカルボニル)二置換
    低級アルキル基;水酸基;低級アルコキシ基;炭素原子
    数3乃至7個のシクロアルキル基;アラルキル基;低級
    アルカノイルオキシ基;カルバモイルオキシ基;低級ア
    ルキルカルバモイルオキシ基;ジ低級アルキルカルバモ
    イルオキシ基;低級アルコキシ低級アルコキシ基;低級
    アルカノイル低級アルコキシ基;カルバモイル低級アル
    コキシ基;低級アルキルカルバモイル低級アルコキシ
    基;(ジ低級アルキルカルバモイル)低級アルコキシ
    基;カルボキシ低級アルコキシ基;低級アルコキシカル
    ボニル低級アルコキシ基;アミノ基;低級アルキルアミ
    ノ基;ジ低級アルキルアミノ基;(低級ヒドロキシアル
    キル)アミノ基;ジ(低級ヒドロキシアルキル)アミノ
    基;(低級ハロアルキル)アミノ基;ジ(低級ハロアル
    キル)アミノ基;(カルボキシ低級アルキル)アミノ
    基;ジ(カルボキシ低級アルキル)アミノ基;(低級ア
    ルコキシカルボニル低級アルキル)アミノ基;ジ(低級
    アルコキシカルボニル低級アルキル)アミノ基;(低級
    アルカノイル低級アルキル)アミノ基;ジ(低級アルカ
    ノイル低級アルキル)アミノ基;(カルバモイル低級ア
    ルキル)アミノ基;ジ(カルバモイル低級アルキル)ア
    ミノ基;(低級アルキルカルバモイル低級アルキル)ア
    ミノ基;ジ(低級アルキルカルバモイル低級アルキル)
    アミノ基;[(ジ低級アルキルカルバモイル)低級アル
    キル]アミノ基;ジ[(ジ低級アルキルカルバモイル)
    低級アルキル]アミノ基;アラルキルアミノ基;ジアラ
    ルキルアミノ基;低級アルカノイルアミノ基;ジ低級ア
    ルカノイルアミノ基;低級ハロアルカノイルアミノ基;
    ジ(低級ハロアルカノイル)アミノ基;オキサルアミノ
    基;ジオキサルアミノ基;低級アルコキサリルアミノ
    基;ジ低級アルコキサリルアミノ基;(低級ヒドロキシ
    アルカノイル)アミノ基;ジ(低級ヒドロキシアルカノ
    イル)アミノ基;(低級アルコキシ低級アルカノイル)
    アミノ基;ジ(低級アルコキシ低級アルカノイル)アミ
    ノ基;低級アルコキシカルボニルアミノ基;ジ(低級ア
    ルコキシカルボニル)アミノ基、 D群 低級アルキル基;水酸基;低級アルコキシ基;ハロゲン
    原子;アミノ基、 E群 水酸基;メルカプト基;ハロゲン原子;低級アルキル
    基;低級アルコキシ基;低級アルキルチオ基;アミノ
    基;オキソ基;低級ハロアルキル基;アラルキル基;低
    級ヒドロキシアルキル基;カルボキシ低級アルキル基;
    低級アルコキシカルボニル低級アルキル基;カルバモイ
    ル低級アルキル基;低級アルキルカルバモイル低級アル
    キル基;(ジ低級アルキルカルバモイル)低級アルキル
    基;低級アルカノイル低級アルキル基;低級アルコキシ
    低級アルキル基;カルボキシ低級アルコキシ基;低級ア
    ルコキシカルボニル低級アルコキシ基;カルバモイル低
    級アルコキシ;低級アルキルカルバモイル低級アルコキ
    シ基;(ジ低級アルキルカルバモイル)低級アルコキシ
    基;低級アルカノイル低級アルコキシ基;(カルボキシ
    低級アルキル)アミノ基;(低級アルコキシカルボニル
    低級アルキル)アミノ基;(カルバモイル低級アルキ
    ル)アミノ基;(低級アルキルカルバモイル低級アルキ
    ル)アミノ基;[(ジ低級アルキルカルバモイル)低級
    アルキル]アミノ基、 F群 低級アルキル基;水酸基;メルカプト基;ハロゲン原
    子;低級アルコキシ基;低級アルキルチオ基;アミノ
    基;オキソ基;低級ハロアルキル基;カルボキシ低級ア
    ルキル基;低級アルコキシカルボニル低級アルキル基;
    カルバモイル低級アルキル基;低級アルキルカルバモイ
    ル低級アルキル基;(ジ低級アルキルカルバモイル)低
    級アルキル基;低級アルカノイル低級アルキル基;低級
    アルコキシ低級アルキル基;カルボキシ低級アルコキシ
    基;低級アルコキシカルボニル低級アルコキシ基;カル
    バモイル低級アルコキシ基;低級アルキルカルバモイル
    低級アルコキシ基;(ジ低級アルキルカルバモイル)低
    級アルコキシ基;低級アルカノイル低級アルコキシ基;
    (カルボキシ低級アルキル)アミノ基;(低級アルコキ
    シカルボニル低級アルキル)アミノ基;(カルバモイル
    低級アルキル)アミノ基;(低級アルキルカルバモイル
    低級アルキル)アミノ基;[(ジ低級アルキルカルバモ
    イル)低級アルキル]アミノ基。
  2. 【請求項2】 Rが低級アルキル基;低級ハロアルキル
    基;低級ヒドロキシアルキル基又は低級アルコキシ低級
    アルキル基であり、R1が低級アルキル基で置換されて
    もよい炭素原子数5乃至7個のシクロアルキル基であ
    り、R2がフェニル基又はナフチル基;ピロリル基、フ
    リル基、チエニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、
    イミダゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル
    基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリ
    ル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピ
    リミジニル基、ピリダジニル基及びトリアジニル基から
    選ばれる芳香族複素環基(ここで、これらフェニル基、
    ナフチル基又は芳香族複素環基は下記A’群から選ばれ
    る1乃至3個の置換基で置換されてもよい);一般式 【化5】 (ここで、Qが 【化6】 であり、これらは下記F’群から選ばれる1乃至3個の
    置換基で置換されてもよい)又は−CONH−(C
    2n−Q1[ここで、Q1がフェニル基又はナフチル
    基;ピロリル基、フリル基、チエニル基、チアゾリル
    基、オキサゾリル基、イミダゾリル基、イソチアゾリル
    基、イソオキサゾリル基、ピラゾリル基、オキサジアゾ
    リル基、チアジアゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル
    基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基及
    びトリアジニル基から選ばれる芳香族複素環基である
    (ここで、これらフェニル基、ナフチル基又は芳香族複
    素環基は下記A’群から選ばれる1乃至3個の置換基で
    置換されてもよい)であり、nが0又は1乃至2から選
    ばれる整数である]である請求項1記載のチアゾール化
    合物又はその医薬上許容し得る塩。 A’群 シアノ基;ニトロ基;水酸基;ハロゲン原子;アミノ
    基;低級アルキルアミノ基;ジ低級アルキルアミノ基;
    (低級アルコキシカルボニル低級アルキル)アミノ基;
    (カルバモイル低級アルキル)アミノ基;低級アルカノ
    イルアミノ基;ジ低級アルカノイルアミノ基;低級ハロ
    アルカノイルアミノ基;低級アルコキサリルアミノ基;
    (低級ヒドロキシアルカノイル)アミノ基;(低級アル
    コキシ低級アルカノイル)アミノ基;低級アルコキシカ
    ルボニルアミノ基;ウレイド基;低級アルキル置換ウレ
    イド基;グアニジノ基;低級アルカノイルオキシ基;ベ
    ンゾイル基;カルボキシ基;1−ピペリジルカルボニル
    基;1−ピペラジニルカルボニ基;1−ピロリジニルカ
    ルボニル基;モルホリノカルボニル基;低級アルキル
    基;低級アルカノイル基;低級アルコキシ基;低級アル
    キルチオ基;低級イミドイル基;アミジノ基;カルバモ
    イル基;低級アルコキシカルボニル基;窒素原子、酸素
    原子及び硫黄原子から選ばれる複素原子を1乃至3個含
    んでなる複素環基(ここで、これら低級アルキル基、低
    級アルカノイル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチ
    オ基、低級イミドイル基及び低級アルコキシカルボニル
    基は下記B’群から選ばれる1乃至2個の置換基で置換
    されてもよく、これらカルバモイル基及びアミジノ基は
    下記C’群から選ばれる1乃至3個の置換基で置換され
    てもよく、これら1−ピペリジルカルボニル基、1−ピ
    ペラジニルカルボニ基、1−ピロリジニルカルボニル基
    及びモルホリノカルボニル基は下記D’群から選ばれる
    1乃至2個の置換基で置換されてもよく、またこれら複
    素環基は下記E’群より選ばれる1乃至3個の置換基で
    置換されてもよい)、 B’群 水酸基;低級アルコキシ基;カルバモイル基;低級アル
    コキシカルボニル基;カルバモイル低級アルコキシ基;
    低級アルカノイルオキシ基;カルバモイルオキシ基、 C’群 低級アルキル基;低級ヒドロキシアルキル基;低級ハロ
    アルキル基;カルボキシ低級アルキル基;低級アルコキ
    シカルボニル低級アルキル基;カルバモイル低級アルキ
    ル基;(ジ低級アルキルアミノ)低級アルキル基;(カ
    ルバモイル)(カルボキシ)二置換低級アルキル基;
    (カルバモイル)(低級アルコキシカルボニル)二置換
    低級アルキル基;水酸基;低級アルコキシ基;炭素原子
    数3乃至7個のシクロアルキル基;アラルキル基;低級
    アルカノイルオキシ基;カルバモイルオキシ基;ジ低級
    アルキルアミノ基、 D’群 低級アルキル基、 E’群 低級アルキル基;オキソ基;アラルキル基、 F’群 低級アルキル基;水酸基;オキソ基;カルバモイル低級
    アルキル基;低級アルキルカルバモイル低級アルキル
    基。
  3. 【請求項3】 Rがメチル基、エチル基、ヒドロキシメ
    チル基又はメトキシメチル基であり、R1がシクロペン
    チル基又はシクロヘキシル基である請求項1記載のチア
    ゾール化合物又はその医薬上許容し得る塩。
  4. 【請求項4】 一般式(I’) 【化7】 [式中、R’は低級アルキル基;低級ハロアルキル基;
    低級ヒドロキシアルキル基;低級アルコキシ低級アルキ
    ル基;アラルキルオキシ低級アルキル基;カルボキシ
    基;低級アルコキシカルボニル基;カルバモイル基;低
    級アルキルカルバモイル基又はジ低級アルキルカルバモ
    イル基であり、R1’はハロゲン原子;低級アルキル
    基;水酸基;低級アルコキシ基;メルカプト基;低級ア
    ルキルチオ基;アミノ基;低級アルキルアミノ基及びジ
    低級アルキルアミノ基から選ばれる置換基で置換されて
    もよい炭素原子数3乃至7個のシクロアルキル基であ
    り、R2’はアリール基(ここで、このアリール基は上
    記A群から選ばれる1乃至3個の置換で置換されてもよ
    い)又は一般式 【化8】 (ここで、Q’は 【化9】 であり、これらは上記F群から選ばれる1乃至3個の置
    換基で置換されてもよい)である]で表わされるチアゾ
    ール化合物又はその医薬上許容し得る塩。
  5. 【請求項5】 R’が低級アルキル基;低級ハロアルキ
    ル基;低級ヒドロキシアルキル基又は低級アルコキシ低
    級アルキル基であり、R1’が低級アルキル基で置換さ
    れてもよい炭素原子数5乃至7個のシクロアルキル基で
    あり、R2’がアリール基(ここで、このアリール基は
    上記A’群から選ばれる1乃至3個の置換基で置換され
    てもよい)又は一般式 【化10】 (ここで、Q’が 【化11】 であり、これらは上記F’群から選ばれる1乃至3個の
    置換基で置換されてもよい)である請求項4記載のチア
    ゾール化合物又はその医薬上許容し得る塩。
  6. 【請求項6】 R’がメチル基、エチル基、ヒドドロキ
    シメチル基又はメトキシメチル基であり、R1’がシク
    ロペンチル基又はシクロヘキシル基であり、R2’が低
    級アルキル基;ハロゲン原子;水酸基;アミノ基;シア
    ノ基;ニトロ基;低級アルキル基、水酸基、低級アルカ
    ノイルオキシ基及びカルバモイルオキシ基から選ばれる
    1乃至3個の置換基で置換されてもよいアミジノ基;低
    級アルカノイルオキシ基、カルバモイルオキシ基又はカ
    ルバモイル低級アルコキシ基で置換されてもよい低級イ
    ミドイル基;カルバモイル基;低級アルキルカルバモイ
    ル基;低級アルキル基で置換されてもよいウレイド基及
    びオキソ基で置換されてもよいイミダゾリジニル基から
    選ばれる1乃至2個の置換基で置換されてもよいフェニ
    ル基、3−ヒドロ−2−オキソ−1H−ベンゾイミダゾ
    リル基、3−ヒドロ−2−オキソ−1H−インドリル
    基、2−オキソ−3H−ベンゾオキサゾリル基又は3−
    メチル−4−オキソ−3H−1,3−ベンゾオキサジニ
    ル基である請求項4記載のチアゾール化合物又はその医
    薬上許容し得る塩。
  7. 【請求項7】 一般式(I’’) 【化12】 [式中、R’’は低級アルキル基;低級ハロアルキル
    基;低級ヒドロキシアルキル基;低級アルコキシ低級ア
    ルキル基;アラルキルオキシ低級アルキル基;カルボキ
    シ基;低級アルコキシカルボニル基;カルバモイル基;
    低級アルキルカルバモイル基又はジ低級アルキルカルバ
    モイル基であり、R1’’はハロゲン原子;低級アルキ
    ル基;水酸基;低級アルコキシ基;メルカプト基;低級
    アルキルチオ基;アミノ基;低級アルキルアミノ基及び
    ジ低級アルキルアミノ基から選ばれる置換基で置換され
    てもよい炭素原子数3乃至7個のシクロアルキル基であ
    り、R2’’は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選
    ばれる複素原子を1乃至3個含んでなる芳香族複素環基
    である(ここで、この芳香族複素環基は上記A群から選
    ばれる1乃至3個の置換基で置換されてもよい)]で表
    わされるチアゾール化合物又はその医薬上許容し得る
    塩。
  8. 【請求項8】 R’’が低級アルキル基;低級ハロアル
    キル基;低級ヒドロキシアルキル基又は低級アルコキシ
    低級アルキル基であり、R1’’が低級アルキル基で置
    換されてもよい炭素原子数5乃至7個のシクロアルキル
    基であり、R2’’が置換されてもよく、ピロリル基、
    フリル基、チエニル基、チアゾリル基、オキサゾリル
    基、イミダゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾ
    リル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジア
    ゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピラジニル
    基、ピリミジニル基、ピリダジニル基及びトリアジニル
    基から選ばれる芳香族複素環基(ここで、この芳香族複
    素環基は上記A’群から選ばれる1乃至3個の置換基で
    置換されてもよい)である請求項7記載のチアゾール化
    合物又はその医薬上許容し得る塩。
  9. 【請求項9】 一般式(I’’’) 【化13】 [式中、R’’’は低級アルキル基;低級ハロアルキル
    基;低級ヒドロキシアルキル基;低級アルコキシ低級ア
    ルキル基;アラルキルオキシ低級アルキル基;カルボキ
    シ基;低級アルコキシカルボニル基;カルバモイル基;
    低級アルキルカルバモイル基又はジ低級アルキルカルバ
    モイル基であり、R1’’’はハロゲン原子;低級アル
    キル基;水酸基;低級アルコキシ基;メルカプト基;低
    級アルキルチオ基;アミノ基;低級アルキルアミノ基及
    びジ低級アルキルアミノ基から選ばれる置換基で置換さ
    れてもよい炭素原子数3乃至7個のシクロアルキル基で
    あり、R2’’’は−CONH−(CH2n’−Q1
    [ここで、Q1’はアリール基;窒素原子、酸素原子及
    び硫黄原子から選ばれる複素原子を1乃至3個含んでな
    る芳香族複素環基;炭素原子数3乃至7個のシクロアル
    キル基である(ここで、これらアリール基、芳香族複素
    環基又はシクロアルキル基は上記A群から選ばれる1乃
    至3個の置換基で置換されてもよい)であり、n’は0
    又は1乃至4から選ばれる整数である]で表わされるチ
    アゾール化合物又はその医薬上許容し得る塩。
  10. 【請求項10】 R’’’が低級アルキル基;低級ハロ
    アルキル基;低級ヒドロキシアルキル基又は低級アルコ
    キシ低級アルキル基であり、R1’’’が低級アルキル
    基で置換されてもよい炭素原子数5乃至7個のシクロア
    ルキル基であり、R2’’’が−CONH−(C
    2n’−Q1’[ここで、Q1’がアリール基;ピリジ
    ル基及びチアゾリル基から選ばれる置換されてもよい芳
    香族複素環基(ここで、これらアリール基又は芳香族複
    素環基は上記A’群から選ばれる1乃至3個の置換基で
    置換されてもよい)であり、n’が0又は1乃至2から
    選ばれる整数である]である請求項9記載のチアゾール
    化合物又はその医薬上許容し得る塩。
  11. 【請求項11】 5−(3−クロロ−4−ヒドロキシフ
    ェニル)−4−シクロペンチル−2−エチルチアゾー
    ル;5−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−4−シ
    クロペンチル−2−エチルチアゾール;5−(4−シア
    ノ−4−ニトロフェニル)−4−シクロペンチル−2−
    エチルチアゾール;5−(3−アセチルアミノ−4−カ
    ルバモイルメトキシフェニル)−4−シクロペンチル−
    2−エチルチアゾール;4−シクロペンチル−2−エチ
    ル−5−(3−ヒドロ−2−オキソ−1H−ベンゾイミ
    ダゾール−5−イル)チアゾール;4−シクロペンチル
    −2−エチル−5−(3−ヒドロ−2−オキソ−1H−
    インドール−6−イル)チアゾール;4−シクロペンチ
    ル−2−エチル−5−(2−オキソ−3H−ベンゾオキ
    サゾール−6−イル)チアゾール;5−(4−カルバモ
    イルフェニル)−4−シクロペンチル−2−ヒドロキシ
    メチルチアゾール;4−シクロペンチル−2−エチル−
    5−[4−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)フ
    ェニル]チアゾール;4−シクロペンチル−2−エチル
    −5−[4−(N−ヒドロキシアミジノ)フェニル]チ
    アゾール;4−シクロペンチル−2−エチル−5−[4
    −(1,3−ジメチルウレイド)フェニル]チアゾー
    ル;4−シクロペンチル−2−エチル−5−[4−(N
    −ヒドロキシアミジノ)−3−ニトロフェニル]チアゾ
    ール;5−[4−(N−アセトキシアミジノ)フェニ
    ル]−4−シクロペンチル−2−エチルチアゾール;4
    −シクロペンチル−2−エチル−5−(3−メチル−4
    −オキソ−3H−1,3−ベンゾオキサジン−7−イ
    ル)チアゾール;5−[4−(N−アセトキシアセトイ
    ミドイル)フェニル]−4−シクロペンチル−2−エチ
    ルチアゾール;5−[4−(N−カルバモイルオキシア
    セトイミドイル)フェニル]−4−シクロペンチル−2
    −エチルチアゾール;5−[4−(N−カルバモイルオ
    キシアミジノ)フェニル]−4−シクロペンチル−2−
    エチルチアゾール;4−シクロペンチル−2−エチル−
    5−[4−(N−ヒドロキシ−N’−メチルアミジノ)
    フェニル]チアゾール;4−シクロペンチル−2−エチ
    ル−5−[4−(N−カルバモイルメトキシアセトイミ
    ドイル)フェニル]チアゾール及び4−シクロペンチル
    −2−エチル−5−[4−(N−メチルカルバモイル)
    フェニル]チアゾールからなる群より選ばれる請求項4
    記載のチアゾール化合物又はその医薬上許容し得る塩。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11記載のチアゾール化
    合物又はその医薬上許容し得る塩を有効成分としてなる
    医薬組成物。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至11記載のチアゾール化
    合物又はその医薬上許容し得る塩を有効成分としてなる
    TNF(腫瘍壊死因子)−α産生阻害剤。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至11記載のチアゾール化
    合物又はその医薬上許容し得る塩を有効成分としてなる
    IFN(インタフェロン)−γ産生阻害剤。
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