JPH1149665A - 消炎鎮痛用組成物およびそれを用いてなるエアゾール製品 - Google Patents
消炎鎮痛用組成物およびそれを用いてなるエアゾール製品Info
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- JPH1149665A JPH1149665A JP21470697A JP21470697A JPH1149665A JP H1149665 A JPH1149665 A JP H1149665A JP 21470697 A JP21470697 A JP 21470697A JP 21470697 A JP21470697 A JP 21470697A JP H1149665 A JPH1149665 A JP H1149665A
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Abstract
に吸入して鼻粘膜を刺激するおそれがない消炎鎮痛用組
成物、およびそれを用いてなり、有効成分の付着性にす
ぐれ、液だれしないエアゾール製品を提供すること。 【解決手段】 炭素数2〜4の1価のアルコール、炭素
数5〜7の脂肪族炭化水素および酸性の非ステロイド系
消炎鎮痛剤を含む原液を含有してなり、前記1価のアル
コールと脂肪族炭化水素との重量比(1価のアルコール
/脂肪族炭化水素)が5/95〜65/35である消炎
鎮痛用組成物、ならびに前記消炎鎮痛用組成物をエアゾ
ール用容器内に充填してなるエアゾール製品。
Description
およびそれを用いてなるエアゾール製品に関する。さら
に詳しくは、清涼感および乾燥性にすぐれ、しかもたと
えば噴射時に吸入して鼻粘膜を刺激するおそれがない消
炎鎮痛用組成物、およびそれを用いてなり、有効成分の
付着性にすぐれ、液だれしないエアゾール製品に関す
る。
ンドメタシンなどの酸性の非ステロイド系消炎鎮痛化合
物が汎用されている。
合物を、通常の経口投与や坐剤投与などの方法により、
短期間ではなく、長期間にわたって投与したばあい、胃
腸障害や腎臓・肝臓障害などの副作用が生じるといった
問題がある。
与や坐剤投与とは異なる経路によって消炎鎮痛剤を患部
に浸透させることを目的として、近年、外用液剤などの
研究が行なわれ、市販されるまでにいたっている。
表面に塗布する際に、患部の痛みが激しいばあいには、
かなりの苦痛を伴うという問題がある。
緩和しうるものとして、インドメタシンを含有したエア
ゾール剤が提案されている(特開昭61−83117号
公報)。
に噴射されるばあいが多く、かかる霧状のエアゾール剤
によって鼻粘膜が刺激されて咳込んだり、口内に入り込
んで前記経口投与を行なったばあいと同様の副作用が生
じるなどの問題がある。
ば、カルボキシビニルポリマー水溶液を水溶性塩基物質
で増粘させ、さらに粘度調整剤にてその粘度が特定範囲
内の値となるように調整してなる噴霧用ゲル基剤(特公
平6−23094号公報)、有効成分に界面活性剤、水
および粉体を特定量加えてなる泡状エアゾール消炎鎮痛
製剤(特開昭63−119420号公報)、水を主成分
とする原液に噴射剤を乳化もしくは分散させてなる氷結
状または積雪状に付着しうるエアゾール用組成物(特開
平2−255890号公報)、非ステロイド系消炎鎮痛
化合物、吸収促進剤、界面活性剤、pH調整剤および水
からなる泡状エアゾール剤(特開平3−72432号公
報)などが提案されており、これらのほかにも、エアゾ
ール化させずに、ポンプにて噴霧させる形状の消炎鎮痛
用ポンプ製品がすでに市販されている。
エアゾール消炎鎮痛製剤、エアゾール用組成物および泡
状エアゾール剤は、いずれもこれらが塗布された患部を
充分に擦らなければならず、前記外用液剤と同様に、患
部の痛みが激しいばあいには、やはり苦痛を伴うという
問題がある。また、前記噴霧用ゲル基剤を噴霧製品とす
ると、原液の粘度が高いため、容器内に多く付着して残
量が多くなり、さらに消炎鎮痛用ポンプ製品は、使用部
位で液だれが起こるとともに、清涼感がないという欠点
を有するものである。
術に鑑みてなされたものであり、清涼感および乾燥性に
すぐれ、しかも、たとえばミスト状に噴射させることが
できるにもかかわらず、噴射時に吸入して鼻粘膜を刺激
するおそれがなく、患部に容易に均一に塗布することが
できる消炎鎮痛用組成物、および有効成分の付着性にす
ぐれ、噴射時に液だれしないエアゾール製品を提供する
ことを目的とする。
肪族炭化水素および酸性の非ステロイド系消炎鎮痛剤を
含む原液を含有してなり、前記1価のアルコールと脂肪
族炭化水素との重量比(1価のアルコール/脂肪族炭化
水素)が5/95〜65/35である消炎鎮痛用組成
物、および 前記消炎鎮痛用組成物をエアゾール用容器内に充填し
てなるエアゾール製品に関する。
記したように、炭素数2〜4の1価のアルコール、炭素
数5〜7の脂肪族炭化水素および酸性の非ステロイド系
消炎鎮痛剤を含む原液を含有してなり、前記1価のアル
コールと脂肪族炭化水素との重量比(1価のアルコール
/脂肪族炭化水素)が5/95〜65/35のものであ
る。
アルコールは、酸性の非ステロイド系消炎鎮痛剤が原液
中に溶解するのを補助するためや、噴射時に組成物の特
性の発現を補助するための成分である。
エタノール、変性エタノール、n−プロパノール、i−
プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノールなどが
あげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用
いることができる。
炭化水素は、組成物が塗布面で液だれすることなく、乾
燥性を向上させ、さらに前記1価のアルコールと併用す
ることにより、よりすぐれた使用感を付与するための成
分である。
−ペンタン、i−ペンタン、n−ヘキサン、i−ヘキサ
ン、n−ヘプタン、i−ヘプタンなどがあげられ、これ
らは単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。
脂肪族炭化水素との重量比(1価のアルコール/脂肪族
炭化水素)は、適度な清涼感をえ、非ステロイド系消炎
鎮痛剤を充分に溶解させるという点から、5/95以
上、好ましくは10/90以上であり、また組成物を噴
射させたときに吸引するおそれがない程度の粒子径とな
るようにするという点から、65/35以下、好ましく
は60/40以下である。
脂肪族炭化水素との合計含有量は、これら両成分を用い
たことによる効果が充分に発現されるようにするために
は、95重量%以上、好ましくは96重量%以上である
ことが望ましく、また相対的に非ステロイド系消炎鎮痛
剤の量が少なくなってその効果が不充分とならないよう
にするためには、99.9重量%以下、好ましくは9
9.8重量%以下であることが望ましい。
ルコールよりも沸点が低い脂肪族炭化水素を用いている
にもかかわらず、1価のアルコールと脂肪族炭化水素と
が特定の割合となるようにし、かつたとえば後述する圧
縮ガスを用いることにより、吸入するおそれがなく、か
つすぐれた清涼感および乾燥性が発現されるという利点
がある。
消炎鎮痛剤は、組成物に消炎鎮痛効果を付与するための
成分である。
たとえばインドメタシン、イブプロフェン、ケトプロフ
ェン、イブプロフェンピコノール、ピロキシカム、フェ
ルビナク、アスピリン、アルクロフェナック、クリダナ
ク、サルサラート、ナプロキセン、フェンブフェン、フ
ルフェナム酸、フルルビプロフェン、メチアジン酸、メ
フェナム酸、ベンダザック、ブフェキサマック、ウフェ
ナマートなどがあげられる。これらのなかでは、その消
炎鎮痛効果の点から、インドメタシン、ケトプロフェ
ン、ピロキシカムおよびフェルビナクが好ましい。
含有量は、消炎鎮痛効果が充分に発現されるようにする
ためには、0.1重量%以上、好ましくは0.2重量%
以上であることが望ましく、また組成物を患部に噴射し
た際に、刺激が生じるなどの副作用のおそれをなくすた
めには、5重量%以下、好ましくは4重量%以下である
ことが望ましい。
ルコール、脂肪族炭化水素および非ステロイド系消炎鎮
痛剤を含有したものであり、これらで原液全量が100
重量%となるようにすればよいが、かかる原液には、本
発明の目的を阻害しないかぎり、必要に応じて、たとえ
ば水、局所刺激剤、消炎剤、多価アルコール、高級アル
コール、高級脂肪酸、脂肪酸エステル、ポリシロキサ
ン、界面活性剤、増粘剤、動植物油、炭化水素油、植物
抽出成分、pH調整剤、粉末などのその他の成分を適宜
含有させることができる。
たとえばエアゾール組成物などに用いられている精製水
やイオン交換水などを好適に用いることができる。
ル酸誘導体、ヒノキチオールなどがあげられる。
チン酸、グリチルレチン酸誘導体、グリチルリチン酸誘
導体、アラントイン、カンフル、l−メントールなどが
あげられる。
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、
1,3−ブチレングリコールなどがあげられる。
ウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアル
コール、ミリスチルアルコールなどがあげられる。
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸など
があげられる。
リスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、
オクタン酸セチルなどがあげられる。
メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン
などの鎖状ポリシロキサン;デカメチルポリシロキサン
などの環状ポリシロキサンなどがあげられる。
ン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩などのアニオン
界面活性剤;脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム
塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジ
ニウム塩、イミダゾリニウム塩などのカチオン界面活性
剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、単一
鎖長ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレ
ングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステロール
エーテル、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、
グリセリン脂肪酸エステル、デカグリセリン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体および硬化ヒマシ
油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、シリコ
ーンポリエーテルコポリマーなどのノニオン界面活性剤
などがあげられる。
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ニトロセルロース、カチオン化セルロースなどのセ
ルロース類;キサンタンガム、グアガム、カチオン化グ
アガム、デンプン、カチオン化デンプン、ヒアルロン酸
ナトリウム、アルギン酸、カラギーナン、カルボキシビ
ニルポリマー、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ルなどがあげられる。
ン、ラノリン誘導体、タートル油、ミンク油、ミツロ
ウ、プリスタン、卵黄油などの動物油;オリーブ油、ア
ーモンド油、ホホバ油、落花生油、ヒマシ油、ヤシ油、
パーム油、サフラワー油、ヒマワリ油、綿実油、アボカ
ド油、ツバキ油、トウモロコシ油、小麦胚芽油、コメヌ
カ油、カカオ油、ゴマ油、月見草油、紅花油、サザンカ
油、大豆油、ナタネ油などの植物油があげられる。
ラフィン、スクワレン、プリスタン、パラフィン、スク
ワラン、ワセリンなどがあげられる。
ン抽出成分、シャクヤク抽出成分、センブリ抽出成分、
アロエ抽出成分、ヨクイニン抽出成分、ヘチマ抽出成
分、ローズマリー抽出成分、セイヨウノコギリソウ抽出
成分などがあげられる。
ナトリウム水溶液、アンモニア水、トリエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、
クエン酸などがあげられる。
化チタン、ナイロンパウダー、シリコーンパウダー、炭
酸カルシウム、シリカ、タルクなどがあげられる。
料、顔料、色素、防腐剤、ビタミン類などを原液に添加
することも可能である。
とくに限定がなく、それぞれの目的などに応じ、その効
果が充分に発現され、原液全量が100重量%となるよ
うに適宜調整すればよい。
成分が混合溶解された均一な状態であってもよく、また
前記非ステロイド系消炎鎮痛剤が微粉末として均一に分
散された状態であってもよい。
圧縮ガスを含有させることができる。本発明において
は、炭素数2〜4の1価のアルコールよりも沸点の低い
炭素数5〜7の脂肪族炭化水素が配合されているにもか
かわらず、かかる圧縮ガスを用いることにより、組成物
の平均粒子径をある程度大きくし、吸入するおそれをな
くすことができる。
O2、N2O、空気などが好ましく例示され、これらは単
独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
全性を考慮すると、原液と圧縮ガスとの重量比(原液/
圧縮ガス)が95/5以上、好ましくは96/4以上と
なるように調整することが望ましく、また最後まで安定
した噴射状態を保持するためには、前記重量比が99.
9/0.1以下、好ましくは99.5/0.5以下とな
るように調整することが望ましい。
望量の各成分を含む原液を含有してなるものであるが、
前記圧縮ガスが用いられるばあい、かかる原液と圧縮ガ
スとを、たとえば前記割合で混合することによって調製
することができる。
ゾール用容器内に充填し、たとえばエアゾール用バル
ブ、ボタンを取り付けることにより、本発明のエアゾー
ル製品が製造される。
とくに限定がなく、一般に用いられているエアゾール用
耐圧容器を適用することができる。
をエアゾール製品から噴射させることができるように
し、過度の使用による人体への影響および製品の内圧が
変化しても、噴射量に大きな影響を及ぼさないようにす
るためには、たとえば図1に示されるような構造の定量
バルブを有するエアゾール用容器を用いることが好まし
い。
(静止状態)のものである。
ている。ボタン1は、ボタン本体1aとその前面に設け
られたノズル1bとセンターポストチップ1cとからな
り、ノズル1bの裏面(具体的には、ノズル1bとセン
ターポストチップ1cとのあいだ)に、組成物(原液)
が通る溝1dが設けられ、この溝1dにより原液が旋回
し、細かい粒子となって噴射される機構(一般に、メカ
ニカルブレークアップとよばれるもの)を備えたもので
ある。
ム2の下方に設けられたスプリング3によってステムラ
バー4がマウンティングキャップ5に押圧され、エアゾ
ール製品が密閉状態に保たれる。ステムラバー4を固定
しているガイドブッシュ6の外周には、たとえばゴムな
どの可撓性を有する材料からなるタンク7が設けられ、
該タンク7は、ハウジング8によって固定されている。
ハウジング8の下面には、ディップチューブ9が接続さ
れている。なお、エアゾール用容器(図示せず)は、マ
ウンティングキャップ5とハウジング8のあいだでガス
ケット10を介してシールして固定される。
ディップチューブ9を介してハウジング8内に入り、ス
テム2とタンク7との間隙およびステム2とガイドブッ
シュ6との間隙を介してガイドブッシュ6の内部に入
り、ついでホール11を介してガイドブッシュ6とタン
ク7とのあいだに形成された定量室12内に充填され
る。
ことにより、図2に示されるように作動させることがで
きる。
は、ディップチューブ9を介してハウジング8の内部に
入るが、ステム2とタンク7とが完全にシールされてい
るので、ガイドブッシュ6内には該原液は導入されな
い。
容器の外圧(大気圧)よりも大であるから、ボタン1を
下方に押圧したときにノズル1bの吐出孔13と定量室
12とが導通孔14、ガイドブッシュ6を介して連通さ
れたときに、連通ホール15を介して導入されたエアゾ
ール用容器内の噴射剤の圧力によって図2に示されるよ
うに、タンク7が変形し、定量室12内の原液がホール
11、ガイドブッシュ6および導通孔14を順次介して
吐出孔13から吐出される。
ルブを用いたばあいには、定量室12内に充填された原
液を一定量でノズル1bの吐出孔13を介して外部に噴
出させることができる。
関係なく使用することができ、誤使用による圧縮ガスの
ガス抜けのおそれがないという点から、たとえば図3に
示されるようなその内部が隔壁によって二分割されたエ
アゾール用容器を用い、二分割された一方の分室(円
筒)に原液を充填し、もう一方の分室(容器と円筒との
空間部)に圧縮ガスを充填してエアゾール製品とするこ
とが好ましい。
れたエアゾール用容器の一実施態様を示す概略断面図で
ある。
れた容器18は、その内部がたとえば樹脂内袋などの隔
壁19によって二分割されており、内筒21内には原液
が充填され、容器18と内筒21とのあいだの空間部2
0には圧縮ガスが充填される。このように原液と圧縮ガ
スとを別々に充填しうるようなエアゾール用容器を用い
ることにより、前記したように、正立、倒立に関係なく
使用することができ、誤使用による圧縮ガスのガス抜け
のおそれがないといった利点が生じる。なお、かかる内
部が二分割されたエアゾール用容器においても、前記の
ごとき図1に示される定量バルブを用いてもよい。
は、所望の噴射形態が容易に付与されるようにするため
には、25℃でのエアゾール製品の内圧が1kg/cm
2以上、好ましくは2kg/cm2以上となるように調整
することが望ましく、また製品の安全性を考慮すると、
25℃でのエアゾール製品の内圧が10kg/cm2以
下、好ましくは9kg/cm2以下となるように調整す
ることが望ましい。
される組成物の噴射形態にはとくに限定がなく、たとえ
ばミスト状、糸状、ゲル状などがあげられる。
従来のものとは異なり、吸入のおそれがない程度、たと
えば50μm程度以上、好ましくは100μm程度以上
と大きい。なお、かかる組成物の平均粒子径は、均一に
塗布し、液だれしないようにするという点から、500
μm程度以下であることが好ましい。
は、清涼感および乾燥性にすぐれ、しかも噴射時に吸入
して鼻粘膜を刺激するおそれがなく、患部に容易に均一
に塗布することができるものであり、この消炎鎮痛用組
成物を用いてえられるエアゾール製品は、有効成分(組
成物)の付着性にすぐれ、噴射時に液だれしないもので
ある。
れを用いてなるエアゾール製品を実施例に基づいてさら
に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定
されるものではない。
割合で混合して消炎鎮痛用組成物をえた。えられた消炎
鎮痛用組成物50gをエアゾール用耐圧容器(満注量:
100ml)に充填し、エアゾール用バルブおよびボタ
ンを取り付けてエアゾール製品を作製した。
いられているエアゾール用容器ならびに図1の定量バル
ブおよびボタン1を用い、また実施例9においては、図
3の内部が隔壁によって二分割されたエアゾール用容
器、図1の一定量噴出可能なハウジング8を備えた定量
バルブ(ただし、マウンティングキャップは図3の22
に示されるもの)および図1のボタン1を用いてそれぞ
れエアゾール製品を作製した。
である。
す。
ル製品から消炎鎮痛用組成物を噴射させたところ、これ
らの組成物の噴射形態はいずれもミスト状であった。ま
たその平均粒子径(25℃、噴射口から15cmの距離
にて測定)は、表1に示すように、140〜350μm
とかなり大きかった。
製品から消炎鎮痛用組成物を噴射させた際にも液だれせ
ず、可能なかぎり消炎鎮痛用組成物を噴射させたのち、
エアゾール用容器内の残量を調べたところ、0.2〜
0.5gときわめて少なかった。
合で混合して消炎鎮痛用組成物をえた。えられた消炎鎮
痛用組成物を用い、実施例1〜9と同様にしてエアゾー
ル製品を作製した。
である。
レン(8)セチルエーテル(界面活性剤) l−Men:l−メントール LPG:液化石油ガス L/D:液化石油ガス(LPG)とジメチルエーテル
(DME)との混合ガス(LPG/DME(重量比)=
20/80) また、各エアゾール製品の25℃での内圧を表2に示
す。
ル製品から消炎鎮痛用組成物を噴射させたところ、これ
らの組成物の噴射形態はいずれもミスト状であった。ま
たその平均粒子径(25℃、噴射口から15cmの距離
にて測定)は、表2に示すように、液化ガスが用いられ
ているので、10〜45μmと実施例1〜9と比べてか
なり小さかった。
成分:インドメタシン7.5mg、l−メントール30
mg)を噴霧させたところ液だれが起こり、またその平
均粒子径(25℃、噴霧口から15cmの距離にて測
定)は110μmであり、実施例1〜9と比べて小さか
った。
の消炎鎮痛用組成物の物性として、清涼感、乾燥性およ
び鼻粘膜への刺激性、ならびにエアゾール製品の物性と
して付着性を以下の方法にしたがって調べた。その結果
を表3に示す。
を対象として、組成物を上腕部に3回噴射(1回噴射:
0.06g)して清涼感を判定してもらい、以下の評価
基準に基づいて評価した。
である。 C:清涼感があると判定した人が5名未満である。
下の評価基準に基づいて評価した。
触れたが、噴射物は乾燥しており、まったく付着しな
い。 B:3回目の噴射から2秒間後に噴射物の表面を手指で
触れると、わずかに噴射物が付着し、完全には乾燥して
いない。 C:3回目の噴射から2秒間後に噴射物の表面を手指で
触れると、噴射物が付着し、ほとんど乾燥していない。
の有無を判定してもらい、以下の評価基準に基づいて評
価した。
る。 B:鼻粘膜への刺激があると判定した人が5名以上、2
5名未満である。 C:鼻粘膜への刺激があると判定した人が25名以上で
ある。
位への組成物の付着性を判定してもらい、以下の評価基
準に基づいて評価した。
人が25名以上である。 B:組成物が噴射部位に確実に付着していると判定した
人が5名以上、25名未満である。 C:組成物が噴射部位に確実に付着していると判定した
人が5名未満である。
えられた消炎鎮痛用組成物は、いずれも清涼感を付与す
ることができ、短時間で乾燥し、しかも鼻粘膜への刺激
性が極めて低く、かかる消炎鎮痛用組成物を用いてなる
エアゾール製品は、組成物の付着性にすぐれたものであ
ることがわかる。
よび乾燥性にすぐれ、しかも、たとえばミスト状に噴射
させることができるにもかかわらず、噴射時に吸入して
鼻粘膜を刺激するおそれがなく、患部に容易に均一に塗
布することができるという効果を奏する。
れるエアゾール製品は、有効成分(組成物)の付着性に
すぐれ、噴射時に液だれしないものである。
ルブの静止状態における概略断面図である。
ルブの作動状態における概略断面図である。
部が隔壁によって二分割されたエアゾール用容器の一実
施態様を示す概略断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 炭素数2〜4の1価のアルコール、炭素
数5〜7の脂肪族炭化水素および酸性の非ステロイド系
消炎鎮痛剤を含む原液を含有してなり、前記1価のアル
コールと脂肪族炭化水素との重量比(1価のアルコール
/脂肪族炭化水素)が5/95〜65/35である消炎
鎮痛用組成物。 - 【請求項2】 原液と圧縮ガスとからなる請求項1記載
の消炎鎮痛用組成物。 - 【請求項3】 酸性の非ステロイド系消炎鎮痛剤がイン
ドメタシン、ケトプロフェン、ピロキシカムおよびフェ
ルビナクから選ばれた少なくとも1種の化合物である請
求項1または2記載の消炎鎮痛用組成物。 - 【請求項4】 原液が炭素数2〜4の1価のアルコール
と炭素数5〜7の脂肪族炭化水素との合計95〜99.
9重量%および酸性の非ステロイド系消炎鎮痛剤5〜
0.1重量%を含有したものである請求項1、2または
3記載の消炎鎮痛用組成物。 - 【請求項5】 圧縮ガスがN2、CO2、N2Oおよび空
気から選ばれた少なくとも1種のガスである請求項2、
3または4記載の消炎鎮痛用組成物。 - 【請求項6】 原液と圧縮ガスとの重量比(原液/圧縮
ガス)が95/5〜99.9/0.1である請求項2、
3、4または5記載の消炎鎮痛用組成物。 - 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6記載
の消炎鎮痛用組成物をエアゾール用容器に充填してなる
エアゾール製品。 - 【請求項8】 エアゾール用容器が定量バルブを有する
ものである請求項7記載のエアゾール製品。 - 【請求項9】 エアゾール用容器が、その内部が隔壁に
よって二分割された容器である請求項7または8記載の
エアゾール製品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21470697A JPH1149665A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 消炎鎮痛用組成物およびそれを用いてなるエアゾール製品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21470697A JPH1149665A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 消炎鎮痛用組成物およびそれを用いてなるエアゾール製品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1149665A true JPH1149665A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16660270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21470697A Pending JPH1149665A (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 消炎鎮痛用組成物およびそれを用いてなるエアゾール製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1149665A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001139492A (ja) * | 1999-11-11 | 2001-05-22 | Toyo Aerosol Ind Co Ltd | 消炎鎮痛剤含有エアゾール組成物およびエアゾール製品 |
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- 1997-08-08 JP JP21470697A patent/JPH1149665A/ja active Pending
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