JPH1149455A - 昇降機及びその駆動機構 - Google Patents

昇降機及びその駆動機構

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JPH1149455A
JPH1149455A JP20911797A JP20911797A JPH1149455A JP H1149455 A JPH1149455 A JP H1149455A JP 20911797 A JP20911797 A JP 20911797A JP 20911797 A JP20911797 A JP 20911797A JP H1149455 A JPH1149455 A JP H1149455A
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JP
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roller
guide body
upper roller
area
distance
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JP20911797A
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Masahiro Morita
昌宏 森田
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YARISUTE KK
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YARISUTE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置スペースの省スペース化が可能な昇降機
及びその駆動機構を提供する。 【解決手段】 上ガイド体203a及び下ガイド体20
3bに沿って昇降する本体205は、駆動機構211、
駆動機構211によって搬送されるシート213及び踏
台215を備える。駆動機構211は、第1上ローラ2
17、第1下ローラ219、第2上ローラ221及び第
2下ローラ223を含み、ガススプリング233等によ
って第1上ローラ217と第1下ローラ219で上ガイ
ド体203aを挟着し、第2上ローラ221と第2下ロ
ーラ223で下ガイド体203bを挟着する。この挟着
状態で第1上ローラ217と第2上ローラ221はほぼ
上下方向に揃った位置で駆動し、水平方向のずれがない
分だけ急なカーブのコーナも曲がることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、昇降機の駆動機
構及び昇降機に関し、特に、上下方向に隔てて設けられ
た上ガイド体及び下ガイド体に沿って昇降可能な昇降機
の駆動機構及び昇降機に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、階段の種類を説明するための
図であり、図10(a) 〜(d) には4種類の階段が示され
ている。図10(a) に示すように、階段101は単なる
直線的な昇降の階段であり、図10(b) に示すように、
階段103はおどり場103aが途中に設けられた直線
的な階段である。
【0003】これに対し、図10(c) に示すように、階
段105は、途中におどり場105aが設けられ、おど
り場105aの上側と下側とで昇降方向が異なり、90
度方向転換したL字状の階段である。図10(d) に示す
ように、階段107は、同じように途中におどり場10
7aが設けられ、その上側と下側とで昇降方向が異な
り、180度方向を転換したU字状の階段である。
【0004】従来より図10(a) に示す階段101を昇
降する階段昇降機は提案されているが、同じ構造では図
10(b) に示すような階段103を昇降することができ
ないため、特開平7−125950号公報で提案されて
いるような階段昇降機がある。図11は、その階段昇降
機の主要部の右斜視図であり、図12は、左斜視図であ
る。
【0005】図11及び図12を参照して、階段昇降機
は、椅子式であり、上下方向に隔てて設けられた上ガイ
ド体109a及び下ガイド体109bと、本体111と
を備えている。本体111は、駆動機構113と、駆動
機構113によって搬送されるシート115と、踏台1
17とを備えている。駆動機構113は、第1上ローラ
119、第1下ローラ121、第2上ローラ123、第
2下ローラ125を有し、シート115は基台127に
支持され、第1上ローラ119と第2上ローラ123が
基台127に取付けられている。そして、第1上ローラ
119はその取付位置で回転可能であり、第2上ローラ
123もその取付位置で回転可能であり、両者はチェー
ン129によって一方が回転すると回転するようになっ
ている。
【0006】第1下ローラ121は回転可能で上揺動体
131に取付けられており、上揺動体131は第1上ロ
ーラ119の回転軸を中心に回動可能である。第2下ロ
ーラ125は回転可能で下揺動体133に取付けられて
おり、下揺動体133は第2上ローラ123の回転軸を
中心に回動可能である。第1下ローラ121は、ギア1
21aが第1上ローラ119の回転に合わせて回転する
ギア119aにかみ合うことで回転する。即ち、第1上
ローラ119が回転することで、チェーン129を介し
て第2上ローラ123が回転し、ギア119a及びギア
121aを介して第1下ローラ121が回転する。な
お、第2下ローラ125はフリーな状態である。
【0007】上ガイド体109a及び下ガイド体109
bに沿って本体111が昇降するためには、第1上ロー
ラ119、第1下ローラ121、第2上ローラ123及
び第2下ローラ125が回転しただけで足りず、グリッ
プ力を生じさせるべく、第1上ローラ119及び第1下
ローラ121で上ガイド体109aを挟着し、第2上ロ
ーラ123及び第2下ローラ125で下ガイド体109
bを挟着する必要がある。そのために、上揺動体131
と下揺動体133とは弾性体135で接続されており、
相反する方向に反力が与えられて挟着状態が得られてい
る。
【0008】この挟着状態で、駆動体137が第1上ロ
ーラ119を駆動させると、前述した構成から連鎖的に
第1下ローラ121及び第2上ローラ123も駆動し、
昇降が可能となっている。このような従来の駆動機構に
よって、図13に示すような斜行領域A(傾斜角度θ
1)、水平領域、及び斜行領域B(θ2)のような傾斜
が異なる場合でも昇降が可能となり、図10(b) に示す
階段103にも対応させていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の図1
1及び図12に示した階段昇降機の駆動機構は図14に
示すようになっている。即ち、第1上ローラ119及び
第1下ローラ121で上ガイド体109aを挟着し、第
2上ローラ123及び第2下ローラ125でガイド体1
09bを挟着した状態では、第1上ローラ119と第2
上ローラ123の位置関係は上下方向に対して角度α
(約15度)ずれていた。その結果、第1上ローラ11
9と第2上ローラ123とは水平方向でかなりの間隔を
隔てていた。
【0010】しかしながら、第1上ローラ119と第2
上ローラ123とが上下方向に対して角度αだけずれて
いれば、駆動機構の走行安定性が高いものの、コーナが
ある場合はそのカーブを緩やかなものにしなければなら
なかった。具体的には、図10(c) の階段103の場合
は問題になりにくいが、図10(c) 及び(d) に示した階
段105及び階段107を昇降する場合の上ガイド体1
09a及び下ガイド体109bは外回りでしかも緩やか
なカーブのコーナが形成されたものである必要があっ
た。
【0011】その結果、図15に示すように、緩やかな
カーブのコーナ141が形成された分だけ、上ガイド体
109a及び下ガイド体109bが階段105の内側に
せり出した状態になり、階段105としての機能を有す
る領域143は小さいものであった。このことは図10
(c) に示す階段105に限らず、図10(d) に示す階段
107の場合も同様であり、小さくなった領域は2カ所
も生じていた。
【0012】ゆえに、請求項1の発明は、階段昇降機の
ような昇降機の設置スペースを省スペース化できる駆動
機構を提供することを課題とする。請求項2の発明は、
請求項1の発明の課題に加えて、ガイド体の水平領域に
おける走行安定性を保証し得る駆動機構を提供すること
を課題とする。請求項3の発明は、請求項1又は2の発
明の課題に加えて、昇降されるべき被昇降物を載置する
被昇降物載置用部材が昇降の障害にならない昇降機を提
供することを課題とする。
【0013】請求項4の発明は、請求項1又は2の発明
の課題に加えて、特にガイド体の水平領域から斜行領域
に降りる際の安全性を向上させた昇降機を提供すること
を課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上下
方向に隔てて設けられた上ガイド体及び下ガイド体に沿
って昇降可能な昇降機の駆動機構であって、第1上ロー
ラと、第1下ローラと、第2上ローラと、第2下ローラ
と、挟着手段と、駆動手段とを備えている。第1上ロー
ラは、上ガイド体の上面側に沿って移動可能である。第
1下ローラは上ガイド体の下面側に沿って移動可能であ
る。第2上ローラは、下ガイド体の上面側に沿って移動
可能である。第2下ローラは、下ガイド体の下面側に沿
って移動可能である。挟着手段は、第1上ローラと第1
下ローラとで上ガイド体を挟着させ、挟着状態で第2上
ローラを第1上ローラに対してほぼ真下に位置させつつ
第2上ローラと第2下ローラとで下ガイド体を挟着させ
る。駆動手段は、第1上ローラ及び第2上ローラのそれ
ぞれを駆動させる。
【0015】このような発明によって第1上ローラ及び
第2上ローラが駆動する場合における位置関係は、ほぼ
上下方向に並んでおり、カーブのきついコーナであって
も曲がることができる。請求項2の発明は、請求項1の
上ガイド体及び下ガイド体が水平領域を有しており、第
1上ローラに対して水平方向に所定距離を隔てて位置す
る補助ローラを備えていることを特徴としている。
【0016】このような発明によって、水平領域で上ガ
イド体の上面側を移動する第1上ローラと下ガイド体の
上面側を移動する第2上ローラとが上下方向にほぼ並ん
だ状態となっても、上ガイド体の上面側に移動するロー
ラが第1上ローラに加え補助ローラも含まれることにな
る。請求項3の発明は、昇降機であって、斜行領域を有
している上ガイド体及び下ガイド体と、請求項1又は2
の駆動機構と、駆動機構によって搬送されるとともに、
第1上ローラの上方でかつ水平に維持されつつ上ガイド
体に当接しないように支持される被昇降物載置用部材と
を備えていることを特徴としている。
【0017】このような発明では、斜行領域の傾斜角度
が大きくなっても、被昇降物載置用部材が上ガイド体か
ら離れる方向にずらして支持されているため、被昇降物
載置用部材が上ガイド体に当接しなくてすむ。請求項4
の発明は、昇降機であって、水平領域、斜行領域及び水
平領域と斜行領域とを接続する接続領域を有している上
ガイド体及び下ガイド体と、請求項1又は2の駆動機構
と、駆動機構によって搬送されるとともに第1上ローラ
の上方でほぼ水平に維持されつつ上ガイド体に当接しな
いように支持される被昇降物載置用部材とを備えてい
る。第1上ローラと第2上ローラとの間隔は一定距離に
固定されており、第1下ローラは第1上ローラの回転軸
を中心にして一定距離で回動可能であり、第2下ローラ
は第2上ローラの回転軸を中心にして一定距離で回動可
能である。挟着手段は、常時斜行領域における下側から
上側に向かう方向に回動するように第1下ローラを付勢
して第1上ローラとともに上ガイド体を挟着させて、常
時斜行領域における上側から下側に向かう方向に回動す
るように第2下ローラを付勢して第2上ローラとともに
下ガイド体を挟着させるための反力を発生させる反力発
生手段を含んでいる。そして、特に、斜行領域の上ガイ
ド体と下ガイド体の上下方向の間隔は水平領域の上ガイ
ド体と下ガイド体の上下方向の間隔に等しく、接続領域
の上ガイド体と下ガイド体の上下方向の間隔は水平領域
の上ガイド体と下ガイド体の上下方向の間隔に比べて狭
いことを特徴としている。
【0018】このような発明によって、水平領域と斜行
領域とを接続する接続領域では、第1上ローラと第2上
ローラとの間隔が一定距離に固定されているため、被昇
降物載置用部材が水平から少し傾くような方向に傾斜す
ることになる。しかも、その傾斜は被昇降物載置用部材
が上ガイド体に近づくような傾斜であり、即ち前方に倒
れる方向と逆の方向の傾斜であり、その傾斜した分だけ
挟着力を増加させることができる。特に、被昇降物載置
用部材が上ガイド体から離れる方向に取付けられて被昇
降物が載置された場合には、前方に加重がかかるが、傾
斜することで挟着力を増加させつつ、荷重の負担を小さ
くできる。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明は、きついカーブのコー
ナも曲がることが可能な駆動機構であるため、コーナを
形成するガイド体がせり出さなくなり、昇降機の設置ス
ペースを省スペース化できる。また、きついカーブのコ
ーナを曲がることが可能なため、いわゆる内回りも可能
になる。特に、内回りが可能になったことにより、以下
の効果が得られる。まず、いわゆる外回りで、1階から
2階、さらに3階まで昇降させる場合には、装着時にド
アの開閉ができず廊下を横切る着脱可能なガイド体が必
要になるのに対し、内回りではそのような不都合がなく
連続的な昇降が可能となる。また、1階から2階の昇降
であっても、外回りの場合はドアに近い位置に昇降機が
来ることがあり、ドアの開閉に支障があるが、内回りの
場合はそのような不都合がない。さらに、らせん状の階
段に対しても昇降可能となる。
【0020】請求項2の発明は、請求項1の発明の効果
に加えて、ガイド体の水平領域では第1上ローラに加
え、補助ローラも上ガイド体の上面側に沿って移動する
ので、駆動機構の走行安定性を向上させることができ
る。そのため、人のような被昇降物を昇降させる場合
も、安定性が確保たれて安全性が保証される。請求項3
の発明は、請求項1又は2の発明の効果に加えて、斜行
領域でも被昇降物載置用部材が上ガイド体に当接しない
ように支持されるため、例えば螺旋階段のように急な傾
斜の斜行領域のガイド体を昇降することが可能となる。
【0021】請求項4の発明は、水平領域と斜行領域と
を接続する接続領域での挟着力が増加するように、上ガ
イド体及び下ガイド体が工夫されているため、グリップ
力が大きくて安定した走行が可能になる。しかも、挟着
力が増加することに加え、前方に倒れる方向とは逆方向
に傾斜するため、例えば被昇降物載置用部材が上ガイド
体から離れる位置で支持された場合で被昇降物が載置さ
れても、挟着力を増加する方向で負担を小さくする方向
に荷重が加わることになる。そのため、人のような被昇
降物を特に降ろす場合も、安定性が確保されて安全性が
保証される。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の形態に
係る階段昇降機の全体を示した図であり、図2は、図1
の上ガイド体及び下ガイド体と本体の駆動機構との関係
を説明するための図であり、図3は、図2のガススプリ
ングの断面図である。図1を参照して、1階1Fと2階
2Fとを繋ぐ階段201は、途中におどり場201aが
設けられたU字状の階段である。おどり場201aを上
がって2階2Fの外側の壁に階段207が設けられ、そ
の前方は廊下209である。階段昇降機は、椅子式であ
り、内回り用の上ガイド体203a及び下ガイド体20
3bと、本体205とを備えている。上ガイド体203
a及び下ガイド体203bは、全てが斜行領域であり、
きついカーブのコーナ210が形成されている。
【0023】図2に示すように、コーナ210を曲がれ
る本体205は、駆動機構211とシート213と、踏
台215とを備えている。駆動機構211は、第1上ロ
ーラ217、第1下ローラ219、第2上ローラ22
1、第2下ローラ223を含み、第1上ローラ217及
び第2上ローラ221は上下方向に所定距離を隔てて基
台225に取付けられている。第1上ローラ217と第
2上ローラ221との両者は、図示を省略したチェーン
によって一方の回転が他方に伝わるようになっている。
【0024】第1下ローラ219は上揺動体229に回
転可能に取付けられ、上揺動体229は第1上ローラ2
17の回転軸を中心に回動可能になっており、第2下ロ
ーラ223は下揺動体231に回転可能に取付けられ、
下揺動体231は第2上ローラ221の回転軸を中心に
回動可能になっている。上揺動体229と下揺動体23
1との両者はガススプリング233によって接続され、
ガススプリング233から与えられる反力によって第1
下ローラ219と第2下ローラ223が離れるような方
向に付勢されている。この付勢力によって、第1上ロー
ラ217と第1下ローラ219は上ガイド体203aを
挟着し、第2上ローラ221と第2下ローラ223は下
ガイド体203bを挟着している。従って、上揺動体2
29、下揺動体231及びガススプリング233で挟着
手段が構成される。尚、第1上ローラ217と第1下ロ
ーラ219は図示を省略したギアが噛み合って回転が伝
わるようになっており、第2下ローラ223はフリーの
状態である。
【0025】このような挟着状態で、図示を省略した駆
動体によって第1上ローラ217が駆動すると、チェー
ンを介して第2上ローラ221も駆動し、ギアを介して
第1下ローラ219が駆動するようになっている。その
結果、シート213は水平状態に保たれたまま駆動機構
211によって搬送されるようになっている。なお、第
1上ローラ217及び第2上ローラ221のそれぞれを
駆動させる駆動手段は、駆動体及びチェーンで構成され
る。
【0026】ここで、特に従来例と異なるのは、第1上
ローラ217と第2上ローラ221の位置関係である。
即ち、第1上ローラ217と第1下ローラ219で上ガ
イド体203aを挟着し、第2上ローラ221と第2下
ローラ223で下ガイド体203bを挟着した挟着状態
では、第2上ローラ221は、第1上ローラ217に対
してほぼ真下に位置している。従って、上ガイド体20
3aの挟着位置と下ガイド体203bの挟着位置は上下
関係となり、水平方向にはズレのない状態となる結果、
急なカーブのコーナ210を曲がれるようになってい
る。
【0027】尚、コーナ210の部分の傾斜が他の部分
の傾斜と全く同じであれば、図10(a) に示す階段10
1の上ガイド体及び下ガイド体を曲げたものと同様であ
るため、駆動機構は図2に示すような複雑なものとする
必要はない。しかし、コーナ210の傾斜が他の部分の
傾斜と異なるのであれば、図2に示す駆動機構211で
対処できる。
【0028】また、挟着状態で第2上ローラ221の位
置が第1上ローラ217のほぼ真下と説明したが、完全
な真下である必要はなく、多少のずれがあってもよい。
ただし、上下方向に対して10度を越える傾斜の場合は
従来のような問題が生じるため、上下方向に対してプラ
スマイナス5度内の傾斜であることが好ましい。このよ
うに挟着状態で特徴のある第1上ローラ217及び第2
上ローラ221を有する駆動機構211によって、コー
ナ210のようなきついカーブのコーナであっても曲が
ることが可能である結果、コーナをきついカーブにでき
るため、その分だけ設置スペースを省スペース化できる
ている。また、きついカーブのコーナを曲がれること
で、図1に示すような内回りが可能となっている。特
に、内回りが可能となったことによって、以下の効果が
得られている。
【0029】外回りの階段昇降機の本体が2階2Fに来
ると、ドア207の開閉に邪魔になることがあるが、内
回りの場合はそのような不都合が生じにくい。外回りで
3階まで連続的に本体を昇降させようとすると、着脱で
きるガイド体を、ドア207に取付け、廊下209を横
切らせながら取付ける必要があり、装着時はドア207
開閉ができず、廊下209を通ることができないが、内
回りの場合はこのような問題がなく連続的な昇降が可能
である。さらに、螺旋的な設置が可能になり、螺旋階段
の連続的な昇降が可能となる。なお、螺旋階段は、斜行
領域のカーブが連続するものであり、その傾斜は急傾斜
の場合があるが、第1上ローラ217の上方で水平に維
持されるシート213を上ガイド体203aから離れる
方向にずらして支持すれば、シート213が上ガイド体
203aに当接することがなく昇降の妨げとはならな
い。
【0030】次に、図3を用いて、挟着状態を得るのに
適したガススプリング233について説明する。取付部
235が上揺動体229に取付けられ、取付部237が
下揺動体231に取付けられる。シリンダ239の内部
にロッド241と一体で軸方向に摺動するピストン24
3が設けられている。ピストン243によってシリンダ
239内部は第1室245aと第2室245bとに分け
られ、両者には圧縮ガス247が充填されている。第1
室245aと第2室245bは穴249によって連通さ
れている。シリンダ239内にはオイル251が充填さ
れ、圧縮ガス247、オイル251等の漏れを防ぐシー
ル253が設けられている。
【0031】このようなガススプリング233が用いら
れることで、上ガイド体203a及び下ガイド体203
bの傾斜が変わることで生じる伸び縮みの速度は穴24
9によって制御されている。ところで、前述したよう
に、図1に示す内回りの場合には、上ガイド体203a
及び下ガイド体203bは全て斜行領域で形成されてお
り、斜行領域にコーナ210が含まれている。これに対
し、外回りの場合には斜行領域と水平領域とで形成さ
れ、水平領域にコーナが含まれることになる。きついカ
ーブのコーナを曲がれる点からすれば、斜行領域と水平
領域のいずれでもよく、得られる効果としての設置スペ
ースの省スペース化は同じように得られる。以下、外回
りの場合について説明する。
【0032】図4は、図1の斜行領域の本体を裏側か
ら見た図であり、図5は、図1の斜行領域から水平領
域にさしかかる直前の本体を裏側から見た図であり、図
6は、図1の水平領域から斜行領域にさしかかる直前
の本体を裏側から見た図であり、図7は、図6の矢印V
IIの方向から本体を矢視した図である。図4、図5、
図6の順に駆動機構211の状態の変化、特に第1上ロ
ーラ217、第1下ローラ219、第2上ローラ221
及び第2下ローラ223の状態の変化が見られる。この
変化は、斜行領域、水平領域、斜行領域において
も、シート213が第1上ローラ217の上方でかつ水
平方向に維持されるために必要な変化である。
【0033】図2の説明では省略した駆動機構211の
構造をもう少し説明する。第1下ローラ219は第1上
ローラ217の回転軸心を中心に回動可能であり、その
回動半径は上ガイド体300aの垂直断面の径よりも十
分に大きく、第1上ローラ217と第1下ローラ219
の回転中心を結んだ方向と上ガイド体300aの垂直断
面の方向とは異なっている。即ち、方向が一致した状態
では、第1上ローラ217と第1下ローラ219は、上
ガイド体300aを挟着できず、隙間があいた状態とな
る。同様に第2下ローラ223は第2上ローラ221の
回転軸心を中心に回動可能であり、その回動半径は下ガ
イド体300bの垂直断面の径よりも十分に大きく、第
2上ローラ221と第2下ローラ223の回転中心を結
んだ方向と下ガイド体300bの垂直断面の方向とは異
なっている。この異なっている状態において、ガススプ
リング233が反力を発生し、第1下ローラ219を上
ガイド体300aの下面側に押し付ける方向で付勢し、
第2下ローラ223を下ガイド体300bの下面側に押
し付ける方向に付勢して、第1上ローラ217と第1下
ローラ219で上ガイド体300aを挟着し、第2上ロ
ーラ221と第2下ローラ223で下ガイド体300b
を挟着している。挟着力は、図2の場合も同様である
が、ガススプリング233の反力も考慮した約250K
g重のトルクによって得られ、十分なグリップ力が生じ
ている。
【0034】図4、図5、図6を比較すると、第1下ロ
ーラ219及び第2下ローラ223は回動したため、位
置がそれぞれで異なるように見えるが、第1上ローラ2
17と第2上ローラ221の位置関係はほぼ上下方向に
揃っている。前述したように、上下方向に揃ったことで
きついカーブのコーナを曲がることは可能であり、図1
に示す水平領域におけるコーナ301、コーナ303を
曲がることが可能である。このコーナ301及びコーナ
303はきついカーブであり、その結果、外回りの場合
も設置スペースの省スペース化が可能になっている。
【0035】図8は、図15に対応した図であり、比較
すると、コーナ311のカーブがきつい分だけ設置スペ
ースが小さくなり、領域313は領域143に比べて大
きいものとなっている。なお、図8は、図15に対応す
るようにL字状の階段の場合であるが、U字状の階段の
場合は2カ所のコーナがあるため、さらに設置スペース
は小さいものとできる。
【0036】図4から図6に示した駆動機構211は、
図2の駆動機構211と異なり、補助ローラ305が設
けられている。補助ローラ305は、第1上ローラ21
7の水平方向で所定距離を隔てて設けられており、図6
に示すように、水平領域で第1上ローラ217に追随し
て移動できるものである。これは、第1上、第1下、第
2上及び第2下ローラがすべて上下方向に揃う傾向にあ
り、水平領域でのグリップ力が最も低下するため、駆動
機構211の走行を安定化させるために補助的なものと
して設けられいる。その結果、水平領域では、第1上ロ
ーラ217と補助ローラ305が上ガイド体300aの
上面側を移動することになり、駆動機構211の安定走
行が行われ、結果的にシート213が安定し、シート2
13に人が座った場合であっても安定性が確保された安
全なものとなる。
【0037】尚、図7に、駆動機構211を構成する部
品の位置関係を示している。ここで、おどり場201a
には支柱307が設けられており、支柱307によって
上ガイド体300a及び下ガイド体300bが上下方向
に隔てて設けられている。そして、第1上ローラ217
を駆動するための駆動体309が設けられている。とこ
ろで、図4、図5及び図6の上ガイド体300a及び下
ガイド体300bは、図9(a) に示すように、同じ形状
のガイド体の一方を上下方向に距離H1だけ等間隔でず
らして設置されている。これは、第1上ローラ217と
第2上ローラ221の上下方向の間隔が一定距離であ
り、この方向が上下方向で保たれることでシート213
が水平に保たれるからである。
【0038】しかしながら、第1上ローラ217と第1
下ローラ219との間の挟着力、第2上ローラ221と
第2下ローラ223との間の挟着力、ガススプリング2
33の反力の大きさと方向、上ガイド体300aの垂直
断面の直径、下ガイド体300bの垂直断面の直径、第
1上ローラ217と第1下ローラ219との間の距離と
回動方向、第2上ローラ221と第2下ローラ223と
の間の距離と回動方向、水平領域から斜行領域に移行
する際の曲げ方等の種々の理由によって、水平領域から
斜行領域に移行する際にグリップ力が低下し、水平領
域から斜行領域に移行する際に前倒しになる恐れがあ
る。
【0039】これに対応すべく、図9(b) に示すよう
に、水平領域と斜行領域との間に接続領域を設ける。
この接続領域では、上ガイド体300aの円弧の径より
も下ガイド体300bの円弧の径を大きくして上ガイド
体300aと下ガイド体300bの上下方向の間隔H2
とし、水平領域と斜行領域の上ガイド体300aと下
ガイド体300bの上下方向の間隔H1よりも小さくし
ている。このように短くしたことで、本体205が水平
領域から接続領域に移行すると、本体205は、第1
上ローラ217と第2上ローラ221との距離が固定さ
れているため、少し傾斜することになる。傾斜方向は、
挟着状態が前述した状態であるため前倒しとならない方
向であり、第1上ローラ217と第1下ローラ219の
挟着方向及び第2上ローラ221と第2下ローラ223
との挟着方向は図4に示した状態に近づく。従って、グ
リップ力が大きくなり、前倒しとならず、安定した走行
になり、安全性が確実なものとなる。
【0040】接続領域の上ガイド体300aと下ガイド
体300bの上下方向の間隔を小さくする手法として、
図9(c) に示すように、接続領域を直線上のパイプで接
続して接続領域の上ガイド体300aと下ガイド体30
0bの上下方向の間隔を距離H3(<H1)にしてもよ
い。なお、図9(b) の場合は円弧のガイドどうしで接続
領域を形成し、図9(c) の場合はまっすぐなガイドと円
弧のガイドを組み合わせて接続領域を形成しているが、
限定されるものではない。但し、円弧や直線にした方が
ガイドの製造は容易である。
【0041】また、このような接続領域を設けた理由
は、特に水平領域から斜行領域に下る際に前倒しの恐れ
があるためであるが、例えば図1の斜行領域と水平領
域との間の部分に接続領域を設けてることを妨げるもの
ではない。さらに、グリップ力が十分で前倒しにならず
安全性が確保されるのであれば、接続領域を形成する必
要はない。
【0042】(その他)なお、昇降機しては、椅子式の
階段昇降機に限らず、車椅子用の階段昇降機であっても
よい。さらに、昇降機は、階段を昇降する場合に限ら
ず、ガイドを用いて昇降する全ての昇降機が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る階段昇降機の全体
を説明するための図である。
【図2】図1の本体を裏側から見た図である。
【図3】図2のガススプリングの断面図である。
【図4】外回りにおける図1の斜行領域を走行する本
体を裏側から見た図である。
【図5】外回りにおける図1の斜行領域から水平領域
にさしかかる直前の本体を裏側から見た図である。
【図6】外回りにおける図1の水平領域から斜行領域
にさしかかる直前の本体を裏側から見た図である。
【図7】図6の矢印VIIの方向から見た図である。
【図8】図15に対応した図であって、設置スペースの
省スペース化を説明するための図である。
【図9】図1の水平領域から斜行領域との間に接続領域
を設けた状態を説明するための図である。
【図10】階段の種類を説明するための図である。
【図11】従来の椅子式階段昇降機の要部の右斜視図で
ある。
【図12】従来の椅子式階段昇降機の要部の左斜視図で
ある。
【図13】図11及び12の椅子式階段昇降機の本体が
斜行領域と水平領域が組み合わされたガイドを昇降する
状態を示した図である。
【図14】図11及び図12の椅子式階段昇降機の駆動
機構を説明するための図である。
【図15】従来の椅子式階段昇降機の問題点を説明する
ための図である。
【符号の説明】
203a,300a・・・上ガイド体 203b,300b・・・下ガイド体 211・・・駆動機構 213・・・シート 217・・・第1上ローラ 219・・・第1下ローラ 221・・・第2上ローラ 223・・・第2下ローラ 233・・・ガススプリング 305・・・補助ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に隔てて設けられた上ガイド体
    及び下ガイド体に沿って昇降可能な昇降機の駆動機構で
    あって、 前記上ガイド体の上面側に沿って移動可能な第1上ロー
    ラと、 前記上ガイド体の下面側に沿って移動可能な第1下ロー
    ラと、 前記下ガイド体の上面側に沿って移動可能な第2上ロー
    ラと、 前記下ガイド体の下面側に沿って移動可能な第2下ロー
    ラと、 前記第1上ローラと前記第1下ローラとで前記上ガイド
    体を挟着させ、挟着状態で前記第2上ローラを前記第1
    上ローラに対してほぼ真下に位置させつつ前記第2上ロ
    ーラと前記第2下ローラとで前記下ガイド体を挟着させ
    る挟着手段と、 前記第1上ローラ及び前記第2上ローラのそれぞれを駆
    動させる駆動手段とを備えた、昇降機の駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記上ガイド体及び前記下ガイド体は、
    水平領域を有しており、 前記第1上ローラに対して水平方向に所定距離を隔てて
    位置する補助ローラを備えた請求項1記載の昇降機の駆
    動機構。
  3. 【請求項3】 昇降機であって、 斜行領域を有している上ガイド体及び下ガイド体と、 請求項1又は2の前記駆動機構と、 前記駆動機構によって搬送されるとともに、前記第1上
    ローラの上方でかつ水平に維持されつつ前記上ガイド体
    に当接しないように支持される被昇降物載置用部材とを
    備えた、昇降機。
  4. 【請求項4】 昇降機であって、 水平領域、斜行領域及び前記水平領域と前記斜行領域と
    を接続する接続領域を有している上ガイド体及び下ガイ
    ド体と、 請求項1又は2の前記駆動機構と、 前記駆動機構によって搬送されるとともに、前記第1上
    ローラの上方でほぼ水平に維持されつつ前記上ガイド体
    に当接しないように支持される被昇降物載置用部材とを
    備え、 前記第1上ローラと前記第2上ローラとの間隔は一定距
    離に固定されており、前記第1下ローラは、前記第1上
    ローラの回転軸を中心にして一定距離で回動可能であ
    り、 前記第2下ローラは、前記第2上ローラの回転軸を中心
    にして一定距離で回動可能であり、 前記挟着手段は、常時前記斜行領域における下側から上
    側に向かう方向に回動をするように前記第1下ローラを
    付勢して前記第1上ローラとともに前記上ガイド体を挟
    着させ、常時前記斜行領域における上側から下側に向か
    う方向に回動するように前記第2下ローラを付勢して前
    記第2上ローラとともに前記下ガイド体を挟着させるた
    めの反力を発生する反力発生手段を含み、 前記斜行領域の前記上ガイド体と前記下ガイド体の上下
    方向の間隔は、前記水平領域の前記上ガイド体と前記下
    ガイド体の上下方向の間隔に等しく、前記接続領域の前
    記上ガイド体と前記下ガイド体の上下方向の間隔は、前
    記水平領域の前記上ガイド体と前記下ガイド体の上下方
    向の間隔に比べて狭いことを特徴とする、昇降機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102004033754A1 (de) * 2004-07-10 2006-02-09 HIRO LIFT Hillenkötter + Ronsieck GmbH Treppenschrägaufzug

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