JPH1148541A - テープ送り装置およびこれを備えたテープ印刷装置 - Google Patents

テープ送り装置およびこれを備えたテープ印刷装置

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JPH1148541A
JPH1148541A JP9220913A JP22091397A JPH1148541A JP H1148541 A JPH1148541 A JP H1148541A JP 9220913 A JP9220913 A JP 9220913A JP 22091397 A JP22091397 A JP 22091397A JP H1148541 A JPH1148541 A JP H1148541A
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英毅 及川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープカートリッジの装置本体への装着に連
動して、テープを適切な送り待機状態にすることができ
るテープ送り装置およびこれを備えたテープ印刷装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 テープカートリッジ4に搭載したテープ
T1を送る駆動ローラ46および従動ローラ191を備
えると共に、装置本体2に対するテープカートリッジ4
の着脱動作に連動して、従動ローラ191を、駆動ロー
ラ46に転接する導入位置と駆動ローラ46から離脱す
る退避位置との間で移動させるローラ導入手段17を備
えたテープ送り装置11において、ローラ導入手段17
は、従動ローラ191を支持すると共に装置フレーム1
8に移動自在に支持されたローラ支持部材192と、テ
ープカートリッジ4の着脱動作に連動し、従動ローラ1
91を導入位置と退避位置との間で移動させる支持部材
移動機構200と、テープカートリッジ4の着脱動作に
連動し、従動ローラ191を駆動ローラ46に押圧・押
圧解除する押圧機構194とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、印刷テー
プのみを搭載した第1のテープカートリッジと、印刷テ
ープおよびラミネートテープを搭載した第2のテープカ
ートリッジとのいずれをも使用可能なテープ印刷装置、
およびテープ印刷装置に搭載され、これらテープを送る
テープ送り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、先に第2のテープカート
リッジを使用可能なテープ印刷装置を提案している(例
えば特願平9−155931号)。このテープ印刷装置
におけるテープ送り装置は、印刷位置を挟んで送り方向
の両側に印刷テープを送る送りローラ、および印刷テー
プにラミネートテープを貼着しながら送るラミネートロ
ーラの2組のローラを備えている。テープカートリッジ
から繰り出された印刷テープに印刷が行われた後、これ
にテープカートリッジから繰り出されたラミネートテー
プが貼着されるが、これらの印刷および貼着動作は、そ
れぞれ印刷テープおよびラミネートテープを送りながら
行われる。この場合、送りローラは、印刷テープを挟み
込んで回転送りする送り駆動ローラと送り従動ローラと
で構成され、またラミネートローラは、印刷テープおよ
びラミネートテープを同時に挟み込んで回転送りするラ
ミ駆動ローラとラミ従動ローラとで構成されている。そ
して、この送り駆動ローラとラミ駆動ローラとは装置本
体に搭載され、送り従動ローラとラミ従動ローラとはテ
ープカートリッジに搭載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のテー
プ印刷装置において、第2のテープカートリッジからラ
ミネートテープを取り外せば、便宜的に第1のテープカ
ートリッジが使用可能となる。しかし、このようにする
と、ラミネートテープ収容部にラミネートテープの無い
テープカートリッジが提供されることになり、違和感が
生ずるだけでなく、テープカートリッジがコスト高にな
ると共に、省資源化に反するものとなる。そこで、ラミ
ネートテープ収容部を取り去って第1のテープカートリ
ッジを構成すれば、かかる問題は解消する。しかし、ラ
ミネートテープ収容部を取り去ることは、同時にラミ従
動ローラも取り去ることになり、印刷テープを適切に送
るためには、装置本体側にラミ従動ローラに代わる従動
ローラが必要になる。
【0004】この場合、単純に、装置本体のラミ従動ロ
ーラに転接させて新たに従動ローラ(サブ従動ローラ)
を設けると、第1のテープカートリッジを装着したとき
に、印刷テープの繰出し端を、ラミ従動ローラとサブ従
動ローラとの間に挟み込む操作が必要となり、使い難い
ものとなってしまう。また、第2のテープカートリッジ
を装着するときには、このサブ従動ローラとテープカー
トリッジに搭載したラミ従動ローラが干渉して、テープ
カートリッジを装着することができなってしまう不具合
が生ずる。
【0005】本発明は、テープカートリッジの装置本体
への装着に連動して、テープを適切な送り待機状態にす
ることができるテープ送り装置およびこれを備えたテー
プ印刷装置を提供することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のテープ送り装置
は、テープカートリッジに搭載したテープを挟み込んで
これを繰り出しながら回転送りする駆動ローラおよび従
動ローラを備えると共に、装置本体がアクセス可能なセ
ット位置に対するテープカートリッジの一連の着脱動作
に連動して、従動ローラを、駆動ローラに転接する導入
位置と駆動ローラから離脱する退避位置との間で移動さ
せるローラ導入手段を備えたテープ送り装置において、
ローラ導入手段は、従動ローラを支持すると共に装置フ
レームに移動自在に支持されたローラ支持部材と、テー
プカートリッジの一連の着脱動作に連動し、ローラ支持
部材を介して従動ローラを導入位置と退避位置との間で
移動させる支持部材移動機構と、テープカートリッジの
一連の着脱動作に連動し、ローラ支持部材を介して導入
位置における従動ローラを駆動ローラに押圧および押圧
解除する押圧機構とを有することを特徴とする。
【0007】この構成によれば、テープカートリッジの
一連の装着動作において、支持部材移動機構により、従
動ローラを支持するローラ支持部材が移動して、従動ロ
ーラを退避位置から導入位置に移動させ、また押圧機構
が、ローラ支持部材を介してこの導入位置における従動
ローラを駆動ローラに押圧する。一方、テープカートリ
ッジの一連の離脱動作において、押圧機構が、ローラ支
持部材を介して導入位置における従動ローラを駆動ロー
ラから押圧解除し、また支持部材移動機構により、ロー
ラ支持部材が移動して、従動ローラを導入位置から退避
位置に移動させる。したがって、テープの端部を外部に
繰りだした状態で、テープカートリッジを装置本体に装
着するときには、従動ローラがテープを挟み込んで駆動
ローラに転接し且つ押圧する。この状態で、テープカー
トリッジ(テープ)に対し装置本体がアクセス可能とな
り、テープを送り待機状態にすることができる。逆に、
テープカートリッジを装置本体から離脱させるときに
は、従動ローラが駆動ローラから離れて、テープカート
リッジを簡単に外すことができる。
【0008】この場合、従動ローラは、ローラ支持部材
に支持されたローラ軸と、ローラ軸に装着され駆動ロー
ラに転接するローラ本体とを有し、ローラ本体は、ロー
ラ軸の軸方向中間位置に配設した主ローラ本体と、主ロ
ーラ本体の両側に間隙を存して対称に配設した複数の副
ローラ本体とで構成されていることが、好ましい。
【0009】この構成によれば、各種幅の異なるテープ
を使用可能とした場合、幅の狭いテープは主ローラ本体
と駆動ローラとで送り、幅の広いテープは主ローラ本体
および複数の副ローラ本体と駆動ローラとで送るように
する。この場合、主ローラ本体と複数の副ローラ本体と
の間には間隙があるため、ローラ軸が撓み難く、幅の広
狭に拘らずテープを比較的均一に押圧することができ、
各種幅の異なるテープを使用してもテープ送りを安定さ
せることができる。
【0010】これらの場合、ローラ支持部材は、従動ロ
ーラを接離方向に移動自在に支持しており、ローラ支持
部材を受けとして従動ローラを駆動ローラ側に付勢する
付勢部材を、更に有していることが好ましい。
【0011】この構成によれば、押圧機構が、ローラ支
持部材を介してこの導入位置における従動ローラを駆動
ローラに押圧すると、従動ローラが駆動ローラの反力を
受けて移動すると共に、この移動により付勢部材が撓ん
で従動ローラを駆動ローラに向かって付勢する。すなわ
ち、従動ローラは付勢部材により付勢された状態で駆動
ローラに転接することになり、テープに安定な挟持力を
発揮する。したがって、テープの送りを安定させること
ができる。
【0012】これらの場合、ローラ支持部材は、装置フ
レームに回動自在に支持され、且つ自由状態で従動ロー
ラと共に退避位置から導入位置に倒れ込むように支持さ
れており、支持部材移動機構は、ローラ支持部材の下側
に臨んで、テープカートリッジの一連の離脱動作に連動
し、ローラ支持部材を介して従動ローラを導入位置から
退避位置に移動させることが、好ましい。
【0013】この構成によれば、テープカートリッジの
一連の離脱動作において、支持部材移動機構は、ローラ
支持部材の下側に臨んでこれを支え上げ、従動ローラを
導入位置から退避位置に移動させる。逆に、テープカー
トリッジの一連の装着動作では、支持部材移動機構の支
えが外れ、ローラ支持部材は、従動ローラと共に退避位
置から導入位置に倒れ込むように移動する。このよう
に、従動ローラの退避位置から導入位置への移動を、自
身の倒れ込みにより行うようにしているため、例えば、
上記第2のテープカートリッジが装着されたときに、倒
れ込んだ従動ローラ(ローラ支持部材)は、このテープ
カートリッジに当接して定位し、テープカートリッジを
装着する際に邪魔になることがない。
【0014】またこの場合、テープカートリッジの一連
の離脱動作には、装置本体のカートリッジ装着部を開閉
する開閉蓋の開閉動作が含まれており、支持部材移動機
構は、開閉蓋を開放する方向に付勢するばねであり、ば
ねは一端部が開閉蓋に固定され、他端がローラ支持部材
の下側に臨み、開閉蓋の開放動作に連動して従動ローラ
を退避位置に移動させることが、好ましい。
【0015】この構成によれば、開閉蓋の開閉動作を利
用して、従動ローラを導入位置と退避位置との間で移動
させることができる。すなわち、特別な操作を必要とす
ることなく、従動ローラを移動させることができる。ま
たこの移動は、開閉蓋を開放方向に付勢するばねを利用
しているため、部品点数を削減することができる。
【0016】この場合、押圧機構は、装置フレームに回
動自在に支持され、その終期回動動作に伴ってローラ支
持部材を押圧する押圧ブロックと、押圧ブロックの初期
回動動作に伴ってこれをローラ支持部材に臨ませるカム
ブロックと、押圧ブロックを回動させる揺動アームと、
テープカートリッジの一連の装着動作に連動して、揺動
アームを揺動させる揺動機構とを備えることが、好まし
い。
【0017】この構成によれば、テープカートリッジの
一連の装着動作において、揺動機構により揺動アームが
揺動し、続いて押圧ブロックが回動する。押圧ブロック
が回動すると、その初期回動動作で押圧ブロックがロー
ラ支持部材に臨み、続いて終期回動動作で、ローラ支持
部材に臨んだ押圧ブロックがローラ支持部材を押圧す
る。このように、押圧ブロックがローラ支持部材を押圧
する直前に、ローラ支持部材に臨むようになっているた
め、ローラ支持部材(従動ローラ)の移動の際に、押圧
ブロックが邪魔になることがない。
【0018】この場合、カートリッジ装着部には、テー
プカートリッジを受け入れて、これを受入位置とセット
位置との間で移動させるイジェクト板が設けられてお
り、揺動機構は、前記イジェクト板で構成されているこ
とが、好ましい。
【0019】この構成によれば、イジェクト板の移動を
利用して、従動ローラを駆動ローラに押圧することがで
き、構造を単純化することができる。
【0020】また、本発明のテープ印刷装置は、上記の
いずれかのテープ送り装置と、テープ送り装置により送
られるテープに印刷を行う印刷装置とを備えたことを特
徴とする。
【0021】この構成によれば、テープカートリッジの
着脱を簡単に行うことができる。また例えば、上記の第
1のテープカートリッジおよび第2のテープカートリッ
ジのいずれをも使用可能とすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態に係るテープカートリッジおよびテープ
印刷装置について説明する。このテープ印刷装置は、キ
ー入力した所望の文字などを、印刷テープにインクジェ
ット方式でカラー印刷を行うと共に、この印刷テープの
印刷部分を切断してラベルを作成するものである。ま
た、このテープ印刷装置では、印刷テープに加えラミネ
ートテープを搭載することで、この印刷テープの印刷部
分にラミネートテープを貼着し、この状態で印刷テープ
を切断してラミネート済みのラベルを作成することも可
能である。そして、印刷テープおよびラミネートテープ
は、テープカートリッジに収容した状態で提供される。
【0023】図1はテープ印刷装置の外観斜視図であ
り、図2はテープ印刷装置の装置本体の断面図である。
両図に示すように、このテープ印刷装置1は、装置本体
2と、装置本体2の前部に取り付けたキーボード3と、
印刷テープT1およびラミネートテープT2を収容した
テープカートリッジ4と、4色のインクを充填したイン
クカートリッジ5とで構成されており、テープカートリ
ッジ4およびインクカートリッジ5は、装置本体2に対
し着脱自在に装着されている。
【0024】キーボード3の上面には各種のキー3aが
配設され、このテープ印刷装置1の入力手段を構成して
いる。この場合、キーボード3は、装置本体2に対し起
倒自在に取り付けられており、テープ印刷装置1を使用
する場合には、キーボード3を引き倒した状態にし、こ
れを携帯する場合には、キーボード3を引き起こした状
態にする。
【0025】装置本体2は、装置ケース6によりその外
殻が形成され、装置ケース6の上部には、テープカート
リッジ4およびインクカートリッジ5を着脱するための
開閉蓋7が広く設けられている。開閉蓋7の右前部に
は、装置本体2に内蔵した液晶表示部8に対応して、小
窓9が形成されている。また、装置ケース6の側面に
は、ラミネート済みの印刷テープT1を外部に排出する
スリット状のテープ排出口10が形成されている。
【0026】装置ケース6の内部には、印刷テープT1
およびラミネートテープT2を送ると共に、印刷テープ
T1にラミネートテープT2を貼着するテープ送り装置
11、印刷テープT1にインクジェット方式でカラー印
刷を行う印刷装置12、ラミネート済みの印刷テープT
1を切断する切断装置13およびこれら各装置を制御す
ると共に情報処理を行う回路基板14などが、搭載され
ている。また、装置ケース6の内部には、テープカート
リッジ4をこれらの装置がアクセス可能な位置にセット
するイジェクト機構15などが設けられている(図2参
照)。
【0027】そして、これら各装置は、回路基板14に
組み込まれた制御回路により、相互に関連して動作する
ように制御される。具体的に説明すると、テープ送り装
置11が駆動すると、テープカートリッジ4から印刷テ
ープT1が繰り出されてゆき、これにテープカートリッ
ジ4の中間部分の上側から臨む印刷装置12により、キ
ー入力に基づいた印刷が行われる。印刷が行われながら
更に印刷テープT1は先方に送られてゆき、こんどはこ
れに、テープカートリッジ4から繰り出されてきたラミ
ネートテープT2が連続的に貼着されてゆく。印刷部分
にラミネートテープT2が貼着された印刷テープT1
は、更に印刷テープ送り装置11により、テープ排出口
10から外部に送り出されて行くが、余白を考慮した印
刷部分の後端がカッター位置に達すると、印刷テープ送
り装置11が停止し、切断装置13が作動して印刷テー
プT1(およびラミネートテープT2)を切断する。こ
のようにして、所望の文字等を印刷したラミネート済み
のラベルが作成される。
【0028】印刷装置12は、左右(図1では前後)の
両端を図外のフレームに支持されたキャリッジガイド軸
31と、キャリッジガイド軸31にスライド自在に取り
付けられたキャリッジ32と、正逆走行することでキャ
リッジ32を左右方向に往復動させる図外のタイミング
ベルトと、タイミングベルトを正逆走行させる図外のキ
ャリッジモータとを備えている。また、キャリッジ32
には、その下部に印刷ヘッド33が、上部にインクカー
トリッジ5を装着するカートリッジホルダ34が、それ
ぞれ一体に取り付けられている。この場合、印刷ヘッド
33は下向きに取り付けられ、またインクカートリッジ
5はカートリッジホルダ34に下向きに装着される。イ
ンクカートリッジ5が装着されると、インクカートリッ
ジ5の各色のインクタンク5aが印刷ヘッド33に連通
し、印刷ヘッド33へのインクの供給が可能になる。な
お、インクタンク5aには、それぞれイエロー、シア
ン、マゼンタ、ブラック(黒)の各色のインクが充填さ
れている。
【0029】テープ送り装置11は、送り方向に印刷装
置12を挟んで、印刷テープ側送り機構11aとラミネ
ートテープ側送り機構11bとを有している。印刷テー
プ側送り機構11aは、送り従動ローラ42および送り
駆動ローラ43を上下に配設して成る送りローラ41
と、送り駆動ローラ43を回転駆動させる図外の送りモ
ータとを備えている。送り駆動ローラ43は装置本体2
に設けられ、送り従動ローラ42はテープカートリッジ
4に設けられている。装置本体2にテープカートリッジ
4を装着すると、送り従動ローラ42が送り駆動ローラ
43との間に印刷テープT1を挟み込むようにして、こ
れを押圧する。そして、この状態で送りモータを回転さ
せることにより、送り従動ローラ42と送り駆動ローラ
43との間に挟み込まれた印刷テープT1が先方に送ら
れる。なお、印刷テープT1の送りと印刷ヘッド33の
往復動とは、印刷技術における主走査方向と副走査方向
の関係に相当する。したがって、送りモータとキャリッ
ジモータとは連動して駆動する。
【0030】ラミネートテープ側送り機構11bは、ラ
ミ従動ローラ45およびラミ駆動ローラ46を上下に配
設して成るラミネートローラ44と、ラミ駆動ローラ4
6を回転駆動させる図外のラミネートモータとを備えて
いる。なお、このラミネートモータと上記の送りモータ
とは同一のものであり、図外の減速歯車列を介して動力
分岐させ、それぞれ送りローラ41およびラミネートロ
ーラ44に動力を伝達する。ラミ駆動ローラ46は装置
本体2に設けられ、ラミ従動ローラ45はテープカート
リッジ4に設けられている。装置本体2にテープカート
リッジ4を装着すると、ラミ従動ローラ45がラミ駆動
ローラ46との間に印刷テープT1およびラミネートテ
ープT2を挟み込むようにして、これらを押圧する。そ
して、この状態でラミネートモータが回転することによ
り、ラミ従動ローラ45とラミ駆動ローラ46との間に
挟み込まれた印刷テープT1とラミネートテープT2と
が、貼着しながら先方に送られる。
【0031】なお、送りローラ41とラミネートローラ
44との間では印刷テープT1を水平に送れるように、
送りローラ41とラミネートローラ44とは同一水平面
内に配設されている。また、両ローラ41,44は、送
りローラ41の周速に対しラミネートローラ44の周速
がわずかに速くなるなるように構成されており、送りロ
ーラ41とラミネートローラ44との間で印刷テープT
1に張りを持たせるようにしている。
【0032】切断機構13は、カッター51とカッター
51を切断動作させる図外のカッターモータとを備えて
いる。印刷が完了してから送りモータ(ラミネートモー
タ)が所定の距離、印刷テープT1をステップ送りする
と、両モータが停止し、この停止と同時に、カッターモ
ータが駆動して、印刷テープT1の切断が行われる。な
お、カッター51の切断動作を、キー操作で行うように
してもよい。
【0033】ここで、これら各装置がアクセスする印刷
テープT1およびラミネートテープT2について、また
これらが収容されるテープカートリッジ4について、さ
らにはテープカートリッジ4を装置本体2に適切に装着
するためのイジェクト機構15などについて、詳細に説
明する。
【0034】印刷テープ(テープ本体)T1は、基材テ
ープと基材テープの裏面に塗着した粘着層と粘着層に貼
着した剥離紙テープとで構成されており、基材テープ
は、紙やコート層を有する紙、あるいはコート層を有す
るフィルム等のインクを十分吸収できる素材で構成され
ている。粘着層は、ラベルとしての印刷テープをファイ
ルなどの貼着対象物に貼着するためのものであり、また
剥離紙テープは、この粘着層にゴミなどが付着するのを
防止するためのものである。一方、ラミネートテープ
(テープ本体)T2は、基材テープと基材テープの裏面
に塗着した粘着層とで構成されており、基材テープは、
16〜38μm厚程度の透明なフィルムなどで構成され
ている。
【0035】そして、印刷テープT1とこれに貼着され
るラミネートテープT2とは、ほぼ同一幅に形成され、
側端を揃え重ねるようにして貼着される。実際には、印
刷テープT1に対しラミネートテープT2がわずかに
(0.3mm程度)狭幅に形成され、貼着の際のラミネー
トテープT2の微小な横ずれを吸収できるようになって
いる。すなわち、印刷テープT1に対しラミネートテー
プT2をその幅方向の両側において0.15mmずつ狭幅
とし、製造上の誤差などで想定されるずれ量に対し、ラ
ミネートテープT2が印刷テープT1からはみ出さない
ようにしている。
【0036】また、テープカートリッジ4に搭載される
ラミネートテープT2の全長に対し、印刷テープT1の
全長は幾分短く形成されており、ラミネートテープT2
が使い終わる前に印刷テープT1が使い終わるようにし
ている。これにより、ラミネートテープT2が貼着でき
ないのに、印刷テープT1に印刷が行われるのを防止し
ている。なお、印刷テープT1が使い終わる直前に、ユ
ーザーに印刷テープT1の残量が少ない旨、報知するこ
とが好ましい。例えば、印刷テープT1の後端部に透孔
(黒塗り部でも可)を形成し、この透孔を光センサなど
で検出して、警報を出すようにする。
【0037】一方、印刷テープT1およびラミネートテ
ープT2には、テープ幅4.5mm〜96mm程度の各種
(10種類程度)のものが用意されており、これら各種
のテープT1,T2は、それぞれテープカートリッジ4
に収容された状態で提供される。より具体的には、テー
プカートリッジ4は、印刷テープT1およびラミネート
テープT2を搭載可能なタイプのものと、印刷テープT
1のみ搭載可能なタイプのものとがある(図3および図
7参照)。また、これら2種類に大別されるテープカー
トリッジ4には、それぞれ幅が異なる「大」、「中」、
「小」の3種類のものが用意されており、幅の異なる1
0種類のテープは、狭幅の数種類がこの「小」に、中間
幅の数種類がこの「中」に、広幅の数種類がこの「大」
に、それぞれ搭載されている。なお、印刷テープT1に
は、材質の異なるものや、地色が白色以外のものなども
用意されており、将来採用されるものも含め、少なくと
も数十種類のテープT1,T2が使用可能となってい
る。
【0038】次に、ラミネートテープ付きか否かで2種
類に大別されるテープカートリッジ4について、最もサ
イズの大きい上記の「大」を例に、それぞれ説明する。
図3および図4のテープカートリッジ4aは、印刷テー
プT1およびラミネートテープT2を搭載したタイプの
ものであり、印刷テープT1を収容した主収容部61
と、ラミネートテープT2を収容した副収容部62とを
中間で連結した構造を有しており、この中間の連結部6
3に印刷装置12の印刷ヘッド33が臨むようになって
いる。そして、これら各部を構成するカートリッジケー
ス64は、本体ケース65と、主収容部61側の主ケー
ス蓋66と、副収容部62側の副ケース蓋67とで形成
されている。なお、この主ケース蓋66および副ケース
蓋67は、ユーザー側で開放できる構造とし、印刷テー
プT1およびラミネートテープT2をユーザー側で交換
できるようにしてもよい。かかる場合には、印刷テープ
T1とラミネートテープT2とが誤って装着されるのを
防止するため、後述するテープ軸68の径とラミテープ
軸69の径とを異なるものとすることが、好ましい。
【0039】主収容部61にはロール状に巻回した印刷
テープT1が収容され、同様に副収容部62にはロール
状に巻回したラミネートテープT2が収容されている。
印刷テープT1はテープ軸68に装着され、テープ軸6
8を介してカートリッジケース64に回転自在に取り付
けられている。同様に、ラミネートテープT2はラミテ
ープ軸69に装着され、ラミテープ軸69を介してカー
トリッジケース64に回転自在に取り付けられている。
【0040】図5に示すように、印刷テープT1は、テ
ープ本体T1aとテープコアT1bとで構成され、テー
プコアT1bにテープ本体T1aがロール状に巻回され
ている。テープコアT1bの軸方向の長さは、テープ本
体T1aの軸方向の長さ、すなわちテープ幅よりわずか
に長く形成され、後述するテープ軸68のフランジ71
などにテープ本体T1aが接触しないようになってい
る。また、テープコアT1bの内周面にはキー溝T1c
が形成されており、印刷テープT1をテープ軸68に装
着したときにこのキー溝T1cが、後述するテープ軸6
8のキー部74に係合する。
【0041】図6に示すように、テープ軸68は、印刷
テープT1が回転自在に装着される軸本体70と、軸本
体70に装着した印刷テープT1の軸方向の移動を規制
するフランジ71および抜止めフック72とで、一体に
形成されている。フランジ71は、円板部73と、円板
部73の軸方向内側に設けたキー部74と、円板部73
の軸方向外側に設けた回転規制部75とで構成されてい
る。キー部74は、円板部73および軸本体70から延
設されており、軸本体70に装着した印刷テープT1の
キー溝T1cに係合して、印刷テープT1の回止めとし
て作用する。回転規制部75は、外周面に複数個の突起
75aを有し全体として星形に形成されている。テープ
カートリッジ4aを装置本体2から取り外した状態にお
いて、この回転規制部75には、後述する送り押圧レバ
ー91の係合片部96が係合し、テープカートリッジ4
aを運搬或いは保管しておくときに、印刷テープT1が
回転しないようになっている。逆に、テープカートリッ
ジ4aを装置本体2に装着すると、この回転規制部75
から係合片部96が離脱して、印刷テープT1が繰出し
可能となる。
【0042】軸本体70は、パイプ状に形成され、両外
端部でカートリッジケース64の両内側部に回転自在に
軸支されている。抜止めフック72は、ばね性を持たせ
るべく、軸本体70の一部に軸方向に長く「U」字状の
切欠きを入れて形成されている。抜止めフック72の先
端部には、軸本体70の外周面から突出する規制突起7
2aが形成されており、規制突起72aは先下がりの斜
面を有してやじり状に形成されている。軸本体70の外
端部からフランジ71に向かって印刷テープT1を挿入
してゆくと、印刷テープT1のテープコアT1bが規制
突起72aに乗り上げ、これを押し込むようにして挿入
される。印刷テープT1がフランジ71に突き当たる位
置まで挿入されると、テープコアT1bの端から規制突
起72aが外れ規制突起72aは元の状態に復帰する。
【0043】すなわち、印刷テープT1を軸本体70に
完全に挿入すると、テープコアT1bのキー溝T1cが
フランジ71のキー部74に係合し、印刷テープT1は
テープ軸68に対して回転規制され、またテープコアT
1bがフランジ71と規制突起72aとの間に定位し、
印刷テープT1はテープ軸68に対し抜止め状態で装着
される。この場合、テープコアT1bの軸方向の長さ寸
法は、フランジ71と規制突起72aとの間の離間寸法
より、わずかに短く形成されており、印刷テープT1は
テープ軸68に対し、所定のクリアランスをもって軸方
向に微小移動可能に装着される。これにより、ロール状
に巻回された状態から繰り出される印刷テープT1は、
後述するテープガイド106の幅および位置規制になら
って、適宜、左右方向(軸方向)に微小移動する。
【0044】このように、繰り出される印刷テープT1
が、テープガイド106にならって軸方向に微小移動す
るように構成されているため、例えば印刷テープT1に
製造上の巻ずれが生じていても、送りローラ41に向か
って適切な幅方向の位置を維持した状態で、繰り出すこ
とができる。したがって、繰り出される印刷テープT1
に無理な力が加わることが無く、印刷テープT1を円滑
にかつ精度良く送り出すことができる。
【0045】同様に、図7に示すように、ラミネートテ
ープT2は、テープ本体T2aとテープコアT2bとで
構成され、テープコアT2bにテープ本体T2aがロー
ル状に巻回されている。テープコアT2bの軸方向の長
さは、テープ本体T2aの軸方向の長さ、すなわちテー
プ幅よりわずかに長く形成され、後述するラミテープ軸
69のフランジ77などに、テープ本体T2aが接触し
ないようになっている。また、テープコアT2bの内周
面には、対向位置に一対のキー溝T2cが形成されてお
り、ラミネートテープT2をラミテープ軸69に装着し
たときにこのキー溝T2cが、後述するラミテープ軸6
9のキー部81に係合する。
【0046】図8に示すように、ラミテープ軸69は、
ラミネートテープT2が回転自在に装着される軸本体7
6と、軸本体76に装着したラミネートテープT2の軸
方向の移動を規制するフランジ77および抜止めフック
78とで、一体に形成されている。また、軸本体76の
フランジ77側の外端部には、制動ばね79が巻回され
ている。フランジ77は、円板部80と、円板部80の
軸方向内側に設けたキー部81とで構成されている。キ
ー部81は、円板部80および軸本体76から延設され
ており、軸本体76に装着したラミネートテープT2の
キー溝T2cに係合して、ラミネートテープT2の回止
めとして作用する。
【0047】軸本体76は、パイプ状に形成され、両外
端部でカートリッジケース64の両内側部に回転自在に
軸支されている。抜止めフック78は、上記のテープ軸
68の抜止めフック72と全く同様に、軸本体76の一
部に切欠きを入れて形成され、かつその先端部に規制突
起78aを有している。すなわち、ラミネートテープT
2を軸本体76に完全に挿入すると、テープコアT2b
のキー溝T2cがフランジ77のキー部81に係合し、
ラミネートテープT2はラミテープ軸69に対して回転
規制され、またテープコアT2bがフランジ77と規制
突起78aとの間に定位し、ラミネートテープT2はラ
ミテープ軸69に対し抜止め状態で装着される。またこ
の場合も、テープコアT2bの軸方向の長さ寸法は、フ
ランジ77と規制突起78aとの間の離間寸法より、わ
ずかに短く形成されており、ラミネートテープT2はラ
ミテープ軸69に対し、所定のクリアランスをもって軸
方向に微小移動可能に取り付けられている。
【0048】この場合も印刷テープT1と同様によう
に、繰り出されるラミネートテープT2が、軸方向に微
小移動するように構成されているため、ラミネートテー
プT2に製造上の巻ずれが生じていても、ラミネートロ
ーラ44に向かって適切な幅方向の位置を維持した状態
で、繰り出すことができる。したがって、繰り出される
ラミネートテープT2に無理な力が加わることが無く、
しわが生ずるなどの不具合を防止することができる。ま
た、ラミネートテープT2を精度良く送り出すことがで
きるため、印刷テープT1にラミネートテープT2を精
度良く貼着することができる。
【0049】一方、軸本体76に巻回された制動ばね7
9はコイル状に形成され、一方の端部をカートリッジケ
ース64に固定した状態で、軸本体76に軽く巻き締め
るように巻回されている。ラミネートテープT2が繰り
出されると、軸本体76と制動ばね79との摩擦によ
り、ラミテープ軸69の回転が制動される。これによ
り、繰出し時には、ラミネートテープT2を張った状態
で印刷テープT1に貼着することができ、また非繰出し
時には、ラミネートテープT2のたるみを防止すること
ができる。特に、この制動構造では、軸本体76を一方
向に押すような力が加わらないため、軸の傾きや位置ず
れを防止することができる。また、ラミネートテープT
2のたるみによるカートリッジケース64の内面などへ
の貼着を、有効に防止することができる。なお、制動ば
ね79の巻方向は、ラミネートテープT2を繰り出した
ときのラミテープ軸69の回転で、巻き締められる方向
とすることが、好ましい。
【0050】このように構成された印刷テープT1およ
びラミネートテープT2は、上記の送り従動ローラ42
および送り駆動ローラ43から成る送りローラ41と、
ラミ従動ローラ45およびラミ駆動ローラ46から成る
ラミネートローラ44とにより送り出され、またラミネ
ートローラ44により相互に貼着される。そして、この
実施形態では、自由回転する送り従動ローラ42および
ラミ従動ローラ45がテープカートリッジ4aに搭載さ
れている。なお、以降のテープカートリッジ4廻りの説
明において、「先端」および「尾端」で方向を規定でき
る場合を除き、副収容部側を「前」、主収容部側を
「後」とし、幅方向を左右として、説明を進める。
【0051】図3および図4に示すように、送り従動ロ
ーラ42およびラミ従動ローラ45は、テープカートリ
ッジ4aの連結部63を挟んで対峙するように配設され
ている。送り従動ローラ42およびラミ従動ローラ45
は、いずれもその支軸42a,45aでカートリッジケ
ース64の両内側部に回転自在に且つ上下方向に移動自
在に支持されている。そして、主収容部61側には、こ
の送り従動ローラ42を上記の送り駆動ローラ43に向
かって押圧する左右一対の送り押圧レバー91が組み込
まれ、また副収容部62側には、ラミ従動ローラ45を
ラミ駆動ローラ46に向かって押圧する左右一対のラミ
押圧レバー92が組み込まれている。
【0052】各送り押圧レバー91は、先端部93で送
り従動ローラ42の支軸42aに上側から当接すると共
に、中間部の先端寄りの位置に形成した軸部94で、カ
ートリッジケース64に揺動自在に支持されている。送
り押圧レバー91の尾端部には、下方に延設され後述す
るイジェクト機構15の送り付勢アーム134に当接す
る押上げ片部95と、上方に延設され上記テープ軸68
の回転規制部75に係合する係合片部96とが形成され
ると共に、送り押圧レバー91自体を後方に移動させ
て、先端部93を送り従動ローラ42の支軸42aから
離脱させるための把持片部97が形成されている。ま
た、送り押圧レバー91の中間部には、斜め下方に延設
したばね部98が形成されており、このばね部98の先
端がカートリッジケース64の底面に当接することで、
ばね部98は、送り押圧レバー91自体を軸部94を中
心として先端側を下側に、尾端側を上側に付勢してい
る。
【0053】この場合、ばね部98は、送り押圧レバー
91全体を上側に付勢することになるが、軸部94は、
カートリッジケース64に形成した略半円形の軸受部分
に下側から当接しており、軸部94は上側から押さえら
れるようにして、軸受部分に揺動自在に係合している。
なお、この略半円形の軸受部分と上記の把持片部97と
の関係および機能については、後の詳述する。
【0054】非装着状態のテープカートリッジ4aにお
いて送り押圧レバー91は、上記のばね部98の作用
で、係合片部96が上動しテープ軸68の回転規制部7
5に係合して印刷テープT1の回転を規制する一方、先
端部93が下動して送り従動ローラ42を下動端位置に
移動させる。また、下動端位置に移動した送り従動ロー
ラ42は、カートリッジケース64との間に印刷テープ
T1を挟み込む。すなわち、この非装着状態において印
刷テープT1は、係合片部96により回転規制されると
共に、送り従動ローラ42により送り規制され、主収容
部61内でたるみを生ずることがない。
【0055】一方、テープカートリッジ4aを装置本体
2に装着すると、送り従動ローラ42が装置本体2の送
り駆動ローラ43に当接し、送り従動ローラ42はわず
かに押し上げられる。これにより、送り従動ローラ42
による印刷テープT1の挟み込みが解除される。また、
送り押圧レバー91の先端部93が上動すると共に尾端
部が下動し、係合片部96が回転規制部75から離脱し
て、印刷テープT1が繰り出し可能となる。また同時
に、押上げ片部95がイジェクト機構15の送り付勢ア
ーム134に当接し、この送り付勢アーム134が、送
り押圧レバー91を介して送り従動ローラ42を送り駆
動ローラ43に常に転接するように押圧する。
【0056】このように、送り従動ローラ42をテープ
カートリッジ4a側に組み込むことで、印刷テープT1
の送りローラ41への挟み込みを、テープカートリッジ
4aの装置本体2への装着を利用して自動的に行うこと
ができる。すなわち、送り従動ローラ42を装置本体2
に組み込んだ場合の移動機構などを、省略することがで
きると共に、構造を単純化することができる。また、送
り従動ローラ42の軸方向の長さを、印刷テープT1の
テープ幅に対応させることができるため、送り従動ロー
ラ42の押圧力を、印刷テープT1の幅方向に均一に加
えることができ、印刷テープT1を安定に送ることがで
きる。さらに、送り押圧レバー91を主収容部61の長
さいっぱいに、かつシーソー様に揺動自在に設けている
ため、送り付勢アーム134からのばね力をてこの原理
を利用して送り従動ローラ42に付与することができ
る。このため、送り付勢アーム134側のばね(圧縮ば
ね)のばね定数を下げた状態で大きなばね力を作用させ
ることができ、送り従動ローラ42を安定な力で押圧す
ることができる。
【0057】なお、この実施形態では、送り従動ローラ
42の送り駆動ローラ43への押圧を、イジェクト機構
15の送り付勢アーム134側で行うようにしている
が、これを図3の仮想線で示すように、カートリッジケ
ース64内に設けたコイルばね99で行うようにしても
よい。このようにすれば、搭載した印刷テープT1に対
応して、その送りに最も適した押圧力を送り従動ローラ
42に付与することができる。また、装置本体2側にお
けるばね用のスペースを省略することができると共に、
構造を単純化することができる。
【0058】同様に、各ラミ押圧レバー92は、先端部
101でラミ従動ローラ45の支軸45aに上側から当
接すると共に、中間部の先端寄りの位置に形成した軸部
102で、カートリッジケース64に揺動自在に支持さ
れている。ラミ押圧レバー92の尾端部には、下方に延
設され後述するイジェクト機構15のラミ付勢アーム1
35に当接する押上げ片部103が形成され、また斜め
下方に延設したばね部104が形成されている。テープ
カートリッジ4aを装置本体2に装着すると、ラミ従動
ローラ45が装置本体2のラミ駆動ローラ46に当接
し、ラミ従動ローラ45は押し上げられ、また同時に、
押上げ片部103が上記のラミ付勢アーム135に当接
し、このラミ付勢アーム135が、ラミ押圧レバー92
を介してラミ従動ローラ45をラミ駆動ローラ46に常
に転接するように押圧する。
【0059】この場合も、ラミ従動ローラ45をテープ
カートリッジ4a側に組み込むことで、印刷テープT1
およびラミネートテープT2のラミネートローラ44へ
の挟み込みを、テープカートリッジ4aの装着を利用し
て自動的に行うことができる。また、ラミ従動ローラ4
5の軸方向の長さをラミネートテープT2のテープ幅に
対応させることができ、ラミネートテープT2を安定に
送ることができる。さらに、ラミ押圧レバー92を副収
容部62の長さいっぱいに、かつシーソー様に揺動自在
に設けているため、ラミ付勢アーム135からのばね力
をてこの原理を利用してラミ従動ローラ45に付与する
ことができる。なお、この場合も、ラミ従動ローラ45
の押圧を、図3の仮想線で示すカートリッジケース64
内のコイルばね105で行うようにしてもよい。
【0060】このように構成されたテープカートリッジ
4aは、イジェクト機構15により装置本体2の所定の
セット位置に装着される。そして、セット位置では、送
り従動ローラ42が印刷テープT1を挟み込んで送り駆
動ローラ43に転接し、ラミ従動ローラ45が印刷テー
プT1およびラミネートテープT2を挟み込んでラミ駆
動ローラ46に転接する。また、連結部63には、上側
から印刷ヘッド33が臨む。このため、連結部63の上
側は開放されており、この部分を印刷テープT1が水平
に且つ張った状態で走行する。
【0061】ロール状に巻回した印刷テープT1は、送
り従動ローラ42および送り駆動ローラ43により繰り
出されるが、その際、送り従動ローラ42の送り方向手
前に配設した左右一対のテープガイド106に幅方向を
案内される。すなわち、印刷テープT1は一対のテープ
ガイド106に幅方向の位置を規制されながら印刷位置
に送り出されて行く。また、こののテープガイド106
による位置規制にならって、テープ軸68に対し印刷テ
ープT1がテープ幅方向に微小移動する。
【0062】同様に、ロール状に巻回したラミネートテ
ープT2は、ラミ従動ローラ42の送り方向手前に配設
した左右一対のラミテープガイド107に幅方向の位置
を規制されながら貼着位置に送り出されて行く。そし
て、上記の一対のテープガイド106と一対のラミテー
プガイド107とは、左右方向において同位置に配設さ
れており、ラミ従動ローラ45とラミ駆動ローラ46が
転接する貼着位置で、印刷テープT1にラミネートテー
プT2が正確に重なって貼着される。
【0063】一方、連結部63の両側縁部には、左右一
対のインク回収窓108が形成されている(図4参
照)。各インク回収窓108は方形に形成され、走行す
る印刷テープT1の幅方向の端が臨む位置に配設されて
いる。また、図示しないが、各インク回収窓108の下
側に位置して装置本体2には、吐出したインクを吸収す
る廃インク吸収材がそれぞれ配設されている。このテー
プ印刷装置1では、文字などのキャラクタの他に背景色
を印刷できるようになっており、背景色を印刷する場合
には、印刷テープT1の端から外側にはみ出した位置か
ら印刷(インクの吐出)を開始するようになっている。
したがって、印刷テープT1の端からはみ出してインク
は、このインク回収窓108に向かって吐出され、イン
ク回収窓108を通過して廃インク吸収材に吸収され
る。
【0064】主収容部61側の本体ケース65の下面中
央には、テープカートリッジ4aのイジェクト機構15
への装填を案内するガイド溝110が形成されている
(図4参照)。ガイド溝110は、テープカートリッジ
4aの長手方向に延びており、後述するイジェクト機構
15のガイド突起143に係合する。この場合、テープ
カートリッジ4aは、その副収容部62側から差し込む
ようにしてイジェクト機構15に装填される。このた
め、ガイド溝110は、溝本体111の前端部に、後述
するロック・アンロック機構16が臨む拡幅部112
と、ガイド突起143を相対的に導き入れる拡開部11
3とを連ねて、構成されている。
【0065】また、溝本体111の前後2箇所には、本
体ケース65を切り欠いて形成した2つの押圧爪部11
4が形成されている。2つの押圧爪部114は、溝本体
111の一方の側部に臨んでおり、ガイド溝110に係
合したガイド突起143の側面を押圧することで、イジ
ェクト機構15に対するテープカートリッジ4aの左右
方向の位置決めを行い得るようになっている。なお、イ
ジェクト機構15に対するテープカートリッジ4aの前
後方向の位置決めは、後述するロック・アンロック機構
16などで行われる。また、図3中の符号115は、主
収容部61の前部中段に形成した識別プレートであり、
この識別プレート115に上記のキャリッジ32に搭載
した図外のセンサが臨むことで、テープカートリッジ
4、印刷テープT1およびラミネートテープT2の種別
や、個々の印刷テープT1に対する印刷開始位置が、検
出されるようになっている。
【0066】次に、図9を参照して、印刷テープT1の
みを搭載したタイプのテープカートリッジ4bについて
説明する。同図に示すように、テープカートリッジ4b
は、副収容部62がなく、主収容部61と連結部63と
で構成されている。したがって、テープカートリッジ4
bには、カートリッジケース64内に印刷テープT1、
テープ軸68、送り従動ローラ42および送り押圧レバ
ー91などが組み込まれている。
【0067】また、このテープカートリッジ4bでは、
印刷テープT1がユーザー側において交換できるよう
に、主ケース蓋66が本体ケース65に対し開閉自在に
構成されている。そして、送り従動ローラ42は主ケー
ス蓋66に取り付けられており、交換した印刷テープT
1のテープ端を外部まで繰り出しておいて、主ケース蓋
66を閉塞することにより、印刷テープT1を初期状態
に適切にセットできるようになっている。この場合、送
り押圧レバー91の先端部93が送り従動ローラ42の
支軸42aに上側から係合しているため、主ケース蓋6
6を開放するときに、送り従動ローラ42が送り押圧レ
バー91につかえることになる。
【0068】そこで、この実施形態では、送り押圧レバ
ー91を本体ケース65の外側から移動させて、送り従
動ローラ42から離脱させ得るようになっている。すな
わち、送り押圧レバー91の尾端部に設けた把持片部9
7に対応して、本体ケース65には操作開口121が形
成されており、この操作開口121が把持片部97を掴
んで後方に引くことにより、先端部93が送り従動ロー
ラ42の支軸42aから離脱する。また同時に、送り押
圧レバー91の軸部94が本体ケース65の軸受部分か
ら抜けて、これに連なる水平溝部分に沿って後方へ移動
する。そして、後方へ移動した送り押圧レバー91は、
ばね部98のばね力を利用して、その把持片部97の上
端に形成した凹部97aを操作開口121の縁部に掛け
止めすることで、安定させるようになっている。
【0069】なお、このテープカートリッジ4bには、
ラミ従動ローラ45が無いため、これに代えて印刷装置
12の先方における印刷テープT1の送りを、装置本体
2に備えるサブ従動ローラ(後述する)191を用いて
行うようにしている。すなわち、装置本体2には、副収
容部62の無いテープカートリッジ4bが装着された場
合に、ラミ駆動ローラ46にサブ従動ローラ191を転
接させるサブローラ導入機構17が組み込まれている
(図15参照、詳細は後述する)。
【0070】次に、図10および図11を参照して、イ
ジェクト機構15について説明する。イジェクト機構1
5は、テープカートリッジ4が抜差し自在に装填される
装填位置と、テープカートリッジ4に各構成装置がアク
セス可能なセット位置との間で、移動自在に構成されて
いる。装填位置におけるイジェクト機構15は尾端側が
持ち上がって傾斜姿勢となっており、この状態から先端
部側を中心にシーソー様に水平姿勢になるように回動さ
せることでセット位置に移動する(図13および図15
参照)。
【0071】この場合、イジェクト機構15の装填位置
からセット位置への移動、およびセット位置から装填位
置への移動は、装置本体2に組み込んだばねおよびダン
パー手段(いずれも図示せず)により、開閉蓋7の開閉
に連動して行われる。また、イジェクト機構15は、ロ
ック手段(図示せず)によりセット位置において不動に
ロックされる一方、このロックは開閉蓋7の開放をトリ
ガとして解除される。
【0072】イジェクト機構15は、主イジェクト板1
32および副イジェクト板133から成るイジェクト板
131を備えており、主イジェクト板132は、最も大
きなテープカートリッジ4が載る大きさを有し、副イジ
ェクト板133は、装填したテープカートリッジ4の主
収容部61が位置する部分に、主イジェクト板132の
上に重ねるようにして設けられている(図14参照)。
副イジェクト板133の後端部には、セット位置に装着
したテープカートリッジ4の送り押圧レバー91に当接
して、これを突き上げるように付勢する左右一対の送り
付勢アーム134が取り付けられている。同様に、主イ
ジェクト板132の前端部には、セット位置に装着した
テープカートリッジ4のラミ押圧レバー92に当接し
て、これを突き上げるように付勢する左右一対のラミ付
勢アーム135が取り付けられている(図14参照)。
さらに、主イジェクト板132の中間部下面には、イジ
ェクト機構15に装填したテープカートリッジ4を、イ
ジェクト板131に対し不動にセットするロック・アン
ロック機構16が搭載されている。
【0073】副イジェクト板133は、方形の樹脂板な
どで構成されており、下面に形成した左右一対の装着フ
ック136により、主イジェクト板132の上面に着脱
自在に取り付けられている。各装着フック136は、主
イジェクト板132の板厚分、下方に延び、更に前方に
延びていて、先端部が上向きの突起状に形成されてい
る。これに対して、主イジェクト板132には、両装着
フック136が遊挿される一対の第1開口137と、そ
の前方に位置する一対の第2開口138とが形成されて
いる。一対の装着フック136を一対の第1開口137
に合致させるようにして、副イジェクト板133を主イ
ジェクト板132に重ねた後、副イジェクト板133を
前進させることで、一対の装着フック136の先端部が
第2開口138に係合し、主イジェクト板132に副イ
ジェクト板133が装着される。
【0074】なお、装着した副イジェクト板133は、
その中央部下面に形成した左右一対の円形突起139
が、主イジェクト板132の中央部に形成した左右一対
の長孔140に係合し、且つその尾端部に形成した左右
一対の切欠き部141が、主イジェクト板132の尾端
部に形成した左右一対の凸部142に係合することで、
主イジェクト板132に位置決めされる。
【0075】また、副イジェクト板133の上面の中央
には、テープカートリッジ4のガイド溝110が係合す
るガイド突起143が形成されている。ガイド突起14
3の前端寄りには、このガイド突起143を挟んで副イ
ジェクト板133に、左右一対の貫通口144が形成さ
れており、この両貫通口144から後述するロック・ア
ンロック機構16の一対の爪部175が突出して、これ
に装填したテープカートリッジ4に係合する。
【0076】一対の送り付勢アーム134は、上記のガ
イド突起143を挟んで左右対称であって、主イジェク
ト板132の下側にそれぞれ配設され、且つそれぞれ
が、各2本の圧縮ばね145で、上記の送り押圧レバー
91を突き上げる方向に付勢している。各送り付勢アー
ム134は、中間の回動軸146を挟んで、テープカー
トリッジ4の送り押圧レバー91に当接する当接部14
7と、圧縮ばね145に係合するばね受け部148とで
構成されている。当接部147は、幅の異なる各種のテ
ープカートリッジ(「大」、「中」、「小」および「予
備」)4に対応して、4つの当接部位147aを有し、
また当接部位147a間はストッパ部位147bで連結
されている。また、回動軸146は、副イジェクト板1
33の下側に形成した一対の軸受片149に両持ちで支
持されている。さらに、圧縮ばね145は、ばね受け部
148の上面と主イジェクト板132の下面との間に装
着されている。
【0077】そして、各送り付勢アーム134は圧縮ば
ね145に付勢され、主イジェクト板132に形成した
下アーム開口150と、これに合致させて副イジェクト
板133に形成した上アーム開口151とを介して、テ
ープカートリッジ4の送り押圧レバー91に当接する。
イジェクト機構(イジェクト板131)15に対しテー
プカートリッジ4が装填位置にある場合には、送り従動
ローラ42は送り駆動ローラ43に接触しておらず、送
り押圧レバー91の尾端(押上げ片部95)は上動した
状態にある。これに対し送り付勢アーム134は圧縮ば
ね145に付勢され、主イジェクト板132の下面にス
トッパ部位147bが当接する回動端位置まで回動して
いる。この状態から、イジェクト板131の移動に伴っ
て、テープカートリッジ4がセット位置に移動すると、
送り従動ローラ42は送り駆動ローラ43に接触し、送
り押圧レバー91の尾端が送り付勢アーム134に当接
する。これにより、送り付勢アーム134は、圧縮ばね
145に抗してわずかに回動すると共に、送り押圧レバ
ー91を介して送り従動ローラ42を送り駆動ローラ4
3に向かって押圧する。
【0078】一方、主イジェクト板132の前後方向の
中間部には、装填したテープカートリッジ4に係合し
て、テープカートリッジ4の上方への脱落を防止する計
6個の押え突起153が設けられている。各押え突起1
53は、副イジェクト板133の厚みにテープカートリ
ッジ4の本体ケース65の厚みを加えた分、上方に立ち
上がり、さらに後方に向かって延びている。イジェクト
機構15にテープカートリッジ4を装填すると、テープ
カートリッジ4の本体ケース65の一部が、この押え突
起153と副イジェクト板133との間に差し込まれ
る。また、押え突起153に対応して、副イジェクト板
133の上面前部には、ガイド突起143を挟んで左右
対称位置に一対の板ばね154が取り付けられている。
この板ばね154は、テープカートリッジ4をイジェク
ト板131に差し込むように装着するときに、テープカ
ートリッジ4からわずかに引き出しておいた、印刷テー
プT1(ラミネートテープT2)の繰出し端が、この押
え突起153に引っかかるのを防止するためのものであ
る。
【0079】また、主イジェクト板132の前後方向の
中間部は、押え突起153の前方において、装置本体2
の送り駆動ローラ43を迂回するように下側に湾曲した
後、前方に延びている。そして、この前方に延びた部分
から左右一対の側板156が立ち上がっており、またこ
の側板156から上記のラミ付勢アーム135を取り付
ける支持プレート157が、前方に延びている。各側板
156の中間上部には円形の肉厚部158が形成され、
さらに肉厚部158の中心に円孔159が形成されてい
る。イジェクト機構15の両側には装置フレーム18の
側板18aが配設されており(図16参照)、装置フレ
ーム18の側板18aに固着した軸に上記の円孔159
が回動自在に係合(軸支)している。すなわち、イジェ
クト板131は、装置フレーム18の側板18aに、こ
の円孔159部分で軸支されており、この円孔159を
中心に装填位置とセット位置との間で回動する。
【0080】支持プレート157は、水平板部157a
と垂直板部157bとで断面略「L」字状に形成され、
垂直板部157bに上記の一対のラミ付勢アーム135
が取り付けられている。垂直板部157bは、左右2箇
所において平面視「コ」字状に折曲げられており、この
一対の折曲げ片160に各ラミ付勢アーム135が、両
持ちで且つ回動自在に軸支されている。そして、この場
合も上記の一対の送り付勢アーム134と同様に、一対
のラミ付勢アーム135は、上記のガイド突起143上
の中心線に対し左右対称に配設され、且つそれぞれが、
2本の圧縮ばね161で上記のラミ押圧レバー92を突
き上げる方向に付勢している。
【0081】各ラミ付勢アーム135は、中間の回動軸
162を挟んで、テープカートリッジ4のラミ押圧レバ
ー92に当接する当接部163と、圧縮ばね161に係
合するばね受け部164とで構成されている。当接部1
63は、幅の異なる各種のテープカートリッジ
(「大」、「中」、「小」および「予備」)4に対応し
て、4つの当接部位163aを有し、また当接部位16
3a間はストッパ部位163bで連結されている。さら
に、回動軸162は、上記の一対の折曲げ片160に支
持され、また圧縮ばね161は、ばね受け部164の上
部と垂直板部157bの上部との間に装着されている。
【0082】そして、各ラミ付勢アーム135は圧縮ば
ね161に付勢され、水平板部157aと垂直板部15
7bとの連結部分に形成したアーム開口165を介し
て、テープカートリッジ4のラミ押圧レバー92に当接
する。イジェクト機構(イジェクト板131)15に対
しテープカートリッジ4が装填位置のある場合には、ラ
ミ従動ローラ45はラミ駆動ローラ46に接触しておら
ず、ラミ押圧レバー92の尾端(押上げ片部103)は
上動した状態にある。これに対しラミ付勢アーム135
は圧縮ばね161に付勢され、水平板部157aの下面
にストッパ部位163bが当接する回動端位置まで回動
している。この状態から、イジェクト板131の移動に
伴って、テープカートリッジ4がセット位置に移動する
と、ラミ従動ローラ45はラミ駆動ローラ46に接触
し、ラミ押圧レバー92の尾端がラミ付勢アーム135
に当接する。これにより、ラミ付勢アーム135は、圧
縮ばね164に抗してわずかに回動すると共に、ラミ押
圧レバー92を介してラミ従動ローラ45をラミ駆動ロ
ーラ46に向かって押圧する。
【0083】次に、図10、図11および図12を参照
して、ロック・アンロック機構16について説明する。
ロック・アンロック機構16は、上下方向に移動するロ
ック爪部材171を備え、イジェクト板131に装填し
たテープカートリッジ4に下方から係止し、イジェクト
機構15に対しテープカートリッジ4を不動に位置決め
する。すなわち、テープカートリッジ4をイジェクト板
131に対し最奥まで差し込むと、ロック爪部材171
の先端がテープカートリッジ4のガイド溝110の拡幅
部112に入り込んで、テープカートリッジ4をイジェ
クト板131の最奥の位置に係止する。
【0084】ロック・アンロック機構16は、上記のロ
ック爪部材171と、ロック爪部材171を回動自在且
つ上下方向に摺動自在に支持する軸部材172と、ロッ
ク爪部材171を係止方向に付勢するコイルばね173
とを備えている。ロック爪部材171は、水平片174
aと下垂片174bとで側面視逆「L」字状に形成され
た部材本体174と、水平片174aの上面に形成した
左右一対の爪部175と、各爪部175の前面に突設し
た当て部176とで構成されている。また、下垂片17
4aの下端部の一方の側面には、コイルばね173を掛
け止めする掛止めピン177が突設されている。
【0085】一対の爪部175は、副イジェクト板13
3のガイド突起143を挟むように間隙を存して配設さ
れ、同様にガイド突起143を挟むように副イジェクト
板133に形成した上記の貫通孔144から出没して、
テープカートリッジ4をロック・アンロックする。各爪
部175は後側に上向き斜面175aを有して楔状に形
成されており、これに対応して、テープカートリッジ4
の拡幅部122の前側(拡開部113の縁部に相当する
部分)には、下向き斜面178が形成されている。テー
プカートリッジ4を副イジェクト板133に添って差し
込んでゆくと、テープカートリッジ4の下向き斜面17
8が各爪部175の上向き斜面175aに当たり、これ
を押し下げるようにして前進する。そして、この下向き
斜面178が爪部175を越えてテープカートリッジ4
が最奥に達すると、両爪部175と拡幅部112の位置
が合致して、両爪部175が上動して拡幅部112の前
端面を係止する。
【0086】一方、主イジェクト板132には、このロ
ック・アンロック機構16を組み込むための組込み開口
179が形成されており、この組込み開口179を貫通
して副イジェクト板133には、上記の貫通孔144の
下縁部から下方に延びる爪部材取付部180が垂設され
ている。爪部材取付部180は、両側壁部180aと前
壁部180bとを有し、両側壁部180aにそれぞれ形
成された軸受溝181に上記の軸部材172が係合し
て、ロック爪部材171を回動自在に且つ上下動自在に
支持している。また、この状態で各爪部175の前面に
形成した当て部176が前壁部180bに当接し、ロッ
ク爪部材171の鉛直姿勢を保持している。すなわち、
ロック爪部材171は、両側壁部180aの軸受溝18
1および前壁部180bに案内されて上下動すると共
に、この状態から軸部材172を中心に後方(図示時計
廻り)にのみ回動する。
【0087】主イジェクト板132の一部には、組込み
開口179に面して下方に折曲げたばね取付片182が
形成されており、このばね取付片182とロック爪部材
171の掛止めピン177との間にコイルばね173が
掛け渡されている。コイルばね173は斜め前下がりに
配設され、ロック爪部材171を上方に向かって付勢す
ると共に、図示反時計廻りに回動付勢している。したが
って、テープカートリッジ4が最奥まで差し込まれると
ロック爪部材171が上動してテープカートリッジ4を
イジェクト板131にロックするが、この状態から逆
に、テープカートリッジ4を強く引くと、コイルばね1
73に抗してロック爪部材171が図示時計廻りに回動
し、テープカートリッジ4のロックが解除され、テープ
カートリッジ4がイジェクト板131から引き抜けるよ
うになっている。
【0088】このように、ロック・アンロック機構16
により、テープカートリッジ4をイジェクト板131に
不動にセットするようにしているため、テープカートリ
ッジ4にアクセスする各種の装置に対して、テープカー
トリッジ4を常に所定の位置に安定にセットすることが
できる。また、コイルばね173を斜め前下がりに配設
することで、ロック動作およびロック解除動作を規律的
なものとすることができると共に、ロックおよびロック
解除構造を極めて単純なものとすることができる。
【0089】ここで、図13および図14を参照して、
ロック・アンロック機構16を含むイジェクト機構15
の動作を説明する。開閉蓋7を開放すると、これに連動
してイジェクト機構15が装填位置に移動し、そのイジ
ェクト板131が後ろ上がりの姿勢になる(装填位
置)。ここでユーザーは、テープカートリッジ4を持っ
てイジェクト板131上に載せ、ガイド突起143を案
内にして、さらに奥(前方)に向かってテープカートリ
ッジ4を押し込む。テープカートリッジ4が最奥まで押
し込まれるとロック爪部材171が上動してテープカー
トリッジ4がイジェクト機構15にロックされる(図1
3参照)。
【0090】次に、開閉蓋7を閉塞してゆくと、その閉
塞直前において、テープカートリッジ4およびイジェク
ト板131は、イジェクト板131前部の円孔159を
中心に回動する。このセット位置への回動に伴って、送
り従動ローラ42が送り駆動ローラ43に当接すると共
に、ラミ従動ローラ45がラミ駆動ローラ46に当接す
る。さらに回動が進んで、イジェクト機構15がセット
位置に達するとイジェクト機構15はロックされ、送り
従動ローラ42は送り駆動ローラ43によりわずかに押
し上げられ、またラミ従動ローラ45もラミ駆動ローラ
46によりわずかに押し上げられる。
【0091】送り従動ローラ42が押し上げられると、
送り押圧レバー91が回動して送り付勢アーム134に
当接し、送り付勢アーム134から付勢力を受ける。こ
れにより、送り従動ローラ42は所定の付勢力で押圧さ
れながら送り駆動ローラ43に転接する。同様に、ラミ
従動ローラ45が押し上げられると、ラミ押圧レバー9
2が回動してラミ付勢アーム135に当接し、ラミ従動
ローラ45は所定の付勢力で押圧されながらラミ駆動ロ
ーラ46に転接する(図14参照)。そして、これら各
ローラ42,45の転接は、予めテープカートリッジ4
から引き出しておいた印刷テープT1およびラミネート
テープT2を挟み込むことになるため、イジェクト機構
15を介して、テープカートリッジ4をセット位置にセ
ットされることで、テープ送りが可能な状態となる。実
際には、テープカートリッジ4がセット位置にセットさ
れると同時に、開閉蓋7が完全に閉塞されて、このテー
プ印刷装置1は印刷待機状態となる。
【0092】次に、テープカートリッジ4を装置本体2
から取り出す場合(交換も含む)について説明する。開
閉蓋7を開放する(例えば開放ボタンを押す)と、イジ
ェクト機構15のロックが外れ、イジェクト機構15は
セット位置から装填位置にゆっくり回動する。ここで、
テープカートリッジ4を強く引くことにより、ロック爪
部材171が回動してロック・アンロック機構16のロ
ックが解除され、テープカートリッジ4がイジェクト機
構15から引き抜かれる。
【0093】次に、図15および図16を参照して、サ
ブローラ導入機構17について説明する。上述したよう
に、サブローラ導入機構17は、ラミ従動ローラ45に
代わるサブ従動ローラ191をラミ駆動ローラ46に転
接させるものである。すなわち、サブローラ導入機構1
7は、ラミネートテープ無しのテープカートリッジ4b
が装着された場合には、サブ従動ローラ191を退避位
置からラミ駆動ローラ46に転接する導入位置に移動さ
せる。
【0094】サブローラ導入機構17は、サブ従動ロー
ラ191と、先端部でサブ従動ローラ191を支持する
と共に装置フレーム18の両側板18aに回動自在に取
り付けられたローラ支持部材192と、ローラ支持部材
192を受けとしてサブ従動ローラ191をラミ駆動ロ
ーラ46側に付勢する左右一対の捻りコイルばね193
と、イジェクト板131の装填位置からセット位置への
回動に連動し、ローラ支持部材192を介してサブ従動
ローラ191をラミ駆動ローラ46に押圧する左右一対
の押圧カム機構194とを備えている。
【0095】ローラ支持部材192は、左右一対の支持
アーム部195と、一対の支持アーム部195を連結す
る連結板部196とで構成されている。両支持アーム部
195の先端部には、上下方向に延びる長孔197がそ
れぞれ形成され、この両長孔197によりサブ従動ロー
ラ191を上下動自在に且つ両持ちで支持している。ま
た、両支持アーム部195の基端部は装置フレーム18
の両側板18aに沿ってその内側に配設されており、各
支持アーム部195はスペーサ198を介在させた状態
で、軸ピン199により装置フレーム18の側板18a
に回動自在に取り付けられている。そして、ローラ支持
部材192は、支持アーム部195がほぼ横倒し姿勢と
なるサブ従動ローラ191の導入位置と、支持アーム部
195がほぼ起立姿勢となるサブ従動ローラ191の退
避位置との間で回動する。
【0096】一方、図17に示すように、開閉蓋7に
は、これを開放方向に付勢する左右一対の蓋開放ばね2
00が取り付けられている。各蓋開放ばね200は捻り
コイルばねなどで構成されており、その一端は開閉蓋7
の内側に固定され、他端は自由状態で装置本体2内に延
びると共に支持アーム部195の下側に位置するように
配設されている。開閉蓋7を開放した状態では、蓋開放
ばね200の他端が斜め上方に回動し、ローラ支持部材
192を持ち上げるようにしてサブ従動ローラ191を
退避位置に回動させる。逆に、開閉蓋7を閉塞してゆく
と、蓋開放ばね200の他端が斜め下方に回動してイジ
ェクト板131に当接し、さらに開閉蓋7を完全に閉塞
した状態では、蓋開放ばね200が撓んで開閉蓋7を開
放方向に付勢する。また同時に、退避位置において前方
に幾分傾いているローラ支持部材192はその自重によ
り、回動する蓋開放ばね200を追うようにして倒れ込
み、導入位置に移動する。なお、ラミネートテープ付き
のテープカートリッジ4aが装着されている場合には、
ローラ支持部材192は倒れ込むと同時にサブ従動ロー
ラ191がテープカートリッジ4aの副収容部62に突
き当たり、この突き当たった状態を維持する。
【0097】サブ従動ローラ191は、サブローラ軸2
01と、サブローラ軸201に回転自在に取り付けられ
た1つのセンターローラ202および2つのサイドロー
ラ203とで構成さている。センターローラ202およ
びサイドローラ203は、サブローラ軸201の左右中
間位置にセンターローラ202が配設され、これと所定
の間隙を存して左右対称位置に両サイドローラ203が
それぞれ配設されている。サブローラ軸201は、各支
持アーム部195の長孔197に係合する両外端部20
4が細径に且つ半円形断面に形成され、長孔197に対
し上下動可能であって且つ回転不能に支持されている。
【0098】一対の捻りコイルばね193は、ローラ支
持部材192の連結板部196にそれぞれ取り付けられ
ている。連結板部196には、「U」字状に切り込みを
入れ、下側に「L」字状に折曲げた左右一対の装着片部
205が形成されており、この各装着片部205に捻り
コイルばね193が装着されている。各捻りコイルばね
193の固定端193aは連結板部196の下面に下側
から当接し、付勢端193bはサブローラ軸201のセ
ンターローラ202とサイドローラ203との間の部位
に、上側から当接している。すなわち、サブ従動ローラ
201は一対の捻りコイルばね193により、下動方向
に付勢されている。
【0099】各押圧カム機構194は、回動してローラ
支持部材192を上側から押圧する押圧ブロック211
と、押圧ブロック211の回動に伴ってこれを左右方向
に進退させるカムブロック212と、押圧ブロック21
1を回動させる揺動リンク213と、揺動リンク213
の基端をイジェクト板131に連結する連結部材214
とで、構成されている。イジェクト板131が装填位置
からセット位置に回動すると、連結部材214を介して
揺動リンク213が揺動し、押圧ブロック211を回動
させる。押圧ブロック211が回動すると、カムブロッ
ク212との間のカム作用で押圧ブロック211が左右
方向に前進し、ローラ支持部材192の連結板部196
の上側に臨むと共に、その外周面で連結板部196を押
圧する。
【0100】連結部材214は、揺動リンク213が係
合する長孔形状の連結孔216を有する本体215と、
本体215から下方に延びる一対の脚部217と、両脚
部217間において本体215から下方に延びるフック
部218とで構成されている。両脚部217とフック部
218とは、内外方向にはイジェクト板(の側板15
6)131のほぼ厚み分、位置ずれして配設されてお
り、イジェクト板131を両脚部217とフック部21
8とで挟み込むと共に、フック部218の先端をイジェ
クト板131の切欠き開口219に係止することで、イ
ジェクト板131に着脱自在に取り付けられている。
【0101】揺動リンク213は、中間部で装置フレー
ム18から延びるサブフレーム19に回動自在に取り付
けられている。揺動リンク213の基端部は、第1ピン
220を介して連結部材214の連結孔216に係合
し、先端部は第2ピン221を介して押圧ブロック(ブ
ロック本体222)211に係合している。イジェクト
板131が装填位置からセット位置に回動すると、連結
部材214を介して揺動リンク213が図示時計廻りに
揺動し、押圧ブロック(ブロック本体222)211を
図示時計廻り回動させる。逆に、イジェクト板131が
セット位置から装填位置に回動すると、連結部材214
を介して揺動リンク213が図示半時計廻りに揺動し、
押圧ブロック(ブロック本体222)211を図示半時
計廻り回動させる。
【0102】押圧ブロック211は、ブロック本体22
2と、ブロック本体222を回動自在に且つ左右方向に
進退自在に支持する軸部材223とで構成されている。
軸部材223は、太径部223aと細径部223bとか
ら成り、太径部223a側でサブフレーム19に固定さ
れ、細径部223bでブロック本体222を支持してい
る。ブロック本体222は側面視略半円形に形成されて
おり、その一方の端面には、揺動リンク213の第2ピ
ン221が係合する長溝224が形成されると共に、カ
ムブロック212に当接する当接突起225が突出形成
されている。
【0103】イジェクト板131が装填位置にある場合
には、ブロック本体222の弦面222aが間隙を存し
てローラ支持部材192の連結板部196に対向してい
るが、イジェクト板131が装填位置からセット位置に
回動してゆくと、ブロック本体222の弧面222bが
連結板部196に接触してこれを押圧する。逆に、イジ
ェクト板131がセット位置から装填位置に回動してゆ
くと、ブロック本体222の弧面222bが連結板部1
96から離れ、連結板部196の押圧が解かれる。
【0104】軸部材223の太径部223aには、ブロ
ック本体222を引きつける引張りばね226が巻回さ
れており、引張りばね226の一方の端部はサブフレー
ム19に固定され、他方の端部はブロック本体222に
固定されている。そして、カムブロック212は、サブ
フレーム19に取り付けられており、当接突起225が
摺接する部位には、ブロック本体222の回動方向に沿
ったカム斜面212aが形成されている。すなわち、ブ
ロック本体222の当接突起225とカムブロック21
2のカム斜面212aとで、ブロック本体222を左右
方向に前進させるカム機構が構成され、かつ引張りばね
226でブロック本体222を後退させて、このカム機
構を確動的なものにしている。
【0105】ブロック本体222が図示時計廻りに回動
すると、ブロック本体222の当接突起225とカムブ
ロック212のカム斜面212aとの間のカム作用で、
ブロック本体222が前進して、ローラ支持部材192
の連結板部196上に進出してゆく。更にこの回動が進
むと、連結板部196上に進出したブロック本体222
の弧面222bが連結板部196を上側から押圧する。
この状態から逆に、ブロック本体222が図示半時計廻
りに回動すると、ブロック本体222の弧面222bが
連結板部196から離れると共に、当接突起225とカ
ム斜面212aとの間のカム作用および引張りばね22
6により、ブロック本体222が後退して、連結板部1
96上から退避してゆく。
【0106】ここで、図15および図17を参照して、
サブローラ導入機構17の一連の動作を説明する。図1
7の仮想線に示す、開閉蓋7が開放されている状態から
これを閉塞してゆくと、これに伴って蓋開放ばね200
の他端が倒れ込んでゆき、イジェクト板131の上面に
当接する。また同時に、ローラ支持部材192が倒れ込
んでサブ従動ローラ191がラミ駆動ローラ46に当接
する。開閉蓋7の閉塞動作が進んで閉塞直前の状態に達
すると、図外の連動機構が作動し、開閉蓋7の最終閉塞
動作に伴ってイジェクト板131をセット位置に回動さ
せる。
【0107】このようにして、イジェクト板131が装
填位置からセット位置に回動してゆくと、揺動リンク2
13を介して、押圧ブロック211のブロック本体22
2が左右方向に前進しながら回動し、ローラ支持部材1
92を上側から押圧する。この押圧によりローラ支持部
材192がわずかに沈み込むと共に、サブ従動ローラ1
91を受けとして捻りコイルばね193が撓み、サブ従
動ローラ191がラミ駆動ローラ46側に付勢される
(図15参照)。
【0108】一方、図15の状態から開閉蓋7を開放し
てゆくと、イジェクト板131がセット位置から装填位
置に回動し、さらに開放が進むと、蓋開放ばね200の
他端が起立してゆく。このとき、蓋開放ばね200の他
端はローラ支持部材192に引っ掛かり、ローラ支持部
材192を起立させるようにして退避位置まで移動させ
る。
【0109】このように、ラミ駆動ローラ46に点接す
るサブ従動ローラ191を装置本体2側に設けているた
め、テープカートリッジ4がラミネートテープ付きか否
かに拘らず、すなわち2種類に大別されるテープカート
リッジ4a,4bのいずれをも使用することができる。
また、サブテープ導入機構17により、ラミネートテー
プ無しのテープカートリッジ4bが装着されたときの
み、サブ従動ローラ191を自動的に導入することがで
きる。
【0110】なお、本実施形態では、インクジェット方
式のテープ印刷装置に搭載するテープカートリッジにつ
いて説明したが、本発明は、熱転写方式のテープ印刷装
置などに搭載するテープカートリッジに適用できること
は、いうまでもない。
【0111】
【発明の効果】以上のように本発明のテープ送り装置に
よれば、テープカートリッジの装置本体への装着に連動
して、テープを適切な送り待機状態にすることができる
と共に、テープカートリッジを装置本体から簡単に離脱
させることができ、取扱い性を向上させることができ
る。
【0112】また、本発明のテープ印刷装置によれば、
例えば、印刷テープを搭載したテープカートリッジ、お
よび印刷テープおよびラミネートテープを搭載したテー
プカートリッジのいずれをも、使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置の外
観斜視図である。
【図2】実施形態に係るテープ印刷装置の装着本体の断
面図である。
【図3】実施形態に係るテープカートリッジの裁断側面
図である。
【図4】実施形態に係るテープカートリッジの裁断平面
図である。
【図5】テープカートリッジに搭載する印刷テープの構
造図である。
【図6】テープカートリッジのテープ軸の構造図であ
る。
【図7】テープカートリッジに搭載するラミネートテー
プの構造図である。
【図8】テープカートリッジのラミテープ軸の構造図で
ある。
【図9】実施形態に係る他のテープカートリッジの裁断
側面図である。
【図10】イジェクト機構の側面図である。
【図11】イジェクト機構の平面図である。
【図12】ロック・アンロック機構の側面図である。
【図13】イジェクト機構の動作(装填位置)を表した
動作説明図である。
【図14】イジェクト機構の動作(セット位置)を表し
た動作説明図である。
【図15】サブローラ導入機構の側面図である。
【図16】サブローラ導入機構の平面図である。
【図17】サブローラ導入機構の動作を表した動作説明
図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 2 装着本体 4 テープカートリッジ 7 開閉蓋 11 テープ送り装置 11a 印刷テープ側送り機構 11b ラミネートテープ側送り機構 12 印刷装置 17 サブローラ導入機構 18 装置フレーム 19 サブフレーム 41 送りローラ 42 送り従動ローラ 43 送り駆動ローラ 44 ラミネートローラ 45 ラミ従動ローラ 46 ラミ駆動ローラ 61 主収容部 62 副収容部 131 イジェクト板 191 サブ従動ローラ 192 ローラ支持部材 193 捻りコイルばね 194 押圧カム機構 200 蓋開放ばね 201 サブローラ軸 202 センターローラ 203 サイドローラ 211 押圧ブロック 212 カムブロック 213 揺動リンク T1 印刷テープ T2 ラミネートテープ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープカートリッジに搭載したテープを
    挟み込んでこれを繰り出しながら回転送りする駆動ロー
    ラおよび従動ローラを備えると共に、 装置本体がアクセス可能なセット位置に対するテープカ
    ートリッジの一連の着脱動作に連動して、前記従動ロー
    ラを、前記駆動ローラに転接する導入位置と前記駆動ロ
    ーラから離脱する退避位置との間で移動させるローラ導
    入手段を備えたテープ送り装置において、 前記ローラ導入手段は、前記従動ローラを支持すると共
    に装置フレームに移動自在に支持されたローラ支持部材
    と、 前記テープカートリッジの一連の着脱動作に連動し、前
    記ローラ支持部材を介して前記従動ローラを導入位置と
    退避位置との間で移動させる支持部材移動機構と、 前記テープカートリッジの一連の着脱動作に連動し、前
    記ローラ支持部材を介して導入位置における前記従動ロ
    ーラを前記駆動ローラに押圧および押圧解除する押圧機
    構とを有することを特徴とするテープ送り装置。
  2. 【請求項2】 前記従動ローラは、前記ローラ支持部材
    に支持されたローラ軸と、当該ローラ軸に装着され前記
    駆動ローラに転接するローラ本体とを有し、 前記ローラ本体は、前記ローラ軸の軸方向中間位置に配
    設した主ローラ本体と、当該主ローラ本体の両側に間隙
    を存して対称に配設した複数の副ローラ本体とで構成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のテープ送り
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ローラ支持部材は、前記従動ローラ
    を接離方向に移動自在に支持しており、 当該ローラ支持部材を受けとして前記従動ローラを前記
    駆動ローラ側に付勢する付勢部材を、更に有しているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のテープ送り装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ローラ支持部材は、前記装置フレー
    ムに回動自在に支持され、且つ自由状態で前記従動ロー
    ラと共に退避位置から導入位置に倒れ込むように支持さ
    れており、 前記支持部材移動機構は、前記ローラ支持部材の下側に
    臨んで、前記テープカートリッジの一連の離脱動作に連
    動し、前記ローラ支持部材を介して前記従動ローラを導
    入位置から退避位置に移動させることを特徴とする請求
    項1、2または3に記載のテープ送り装置。
  5. 【請求項5】 前記テープカートリッジの一連の離脱動
    作には、前記装置本体のカートリッジ装着部を開閉する
    開閉蓋の開閉動作が含まれており、 前記支持部材移動機構は、前記開閉蓋を開放する方向に
    付勢するばねであり、 当該ばねは一端部が前記開閉蓋に固定され、他端が前記
    ローラ支持部材の下側に臨み、前記開閉蓋の開放動作に
    連動して前記従動ローラを退避位置に移動させることを
    特徴とする請求項4に記載のテープ送り装置。
  6. 【請求項6】 前記押圧機構は、前記装置フレームに回
    動自在に支持され、その終期回動動作に伴って前記ロー
    ラ支持部材を押圧する押圧ブロックと、 当該押圧ブロックの初期回動動作に伴ってこれを前記ロ
    ーラ支持部材に臨ませるカムブロックと、 前記押圧ブロックを回動させる揺動アームと、 前記テープカートリッジの一連の装着動作に連動して、
    前記揺動アームを揺動させる揺動機構とを備えたことを
    特徴とする請求項5に記載のテープ送り装置。
  7. 【請求項7】 前記カートリッジ装着部には、前記テー
    プカートリッジを受け入れて、これを受入位置とセット
    位置との間で移動させるイジェクト板が設けられてお
    り、 前記揺動機構は、前記イジェクト板で構成されているこ
    とを特徴とする請求項6に記載のテープ送り装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載のテ
    ープ送り装置と、 当該テープ送り装置により送られるテープに印刷を行う
    印刷装置とを備えたことを特徴とするテープ印刷装置。
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JPH09174948A (ja) * 1996-11-08 1997-07-08 Seiko Epson Corp テーププリンタ

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