JPH1148515A - サ−マルヘッド制御装置 - Google Patents
サ−マルヘッド制御装置Info
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- JPH1148515A JPH1148515A JP21035297A JP21035297A JPH1148515A JP H1148515 A JPH1148515 A JP H1148515A JP 21035297 A JP21035297 A JP 21035297A JP 21035297 A JP21035297 A JP 21035297A JP H1148515 A JPH1148515 A JP H1148515A
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- thermal head
- temperature
- lines
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ラインサ−マルヘッドを用いた記録装置にお
いて、温度検出装置の検知温度が蓄熱による温度上昇に
追従仕切れなくなることを防止することができるサ−マ
ルヘッド制御装置を提供すること。 【解決手段】 抵抗要素電子部品を備え、この抵抗要素
電子部品に予め設定された時間で必要な電力の通電制御
を行って1ドットを印字する印字素子を複数個使用した
サ−マルヘッドを制御するサ−マルヘッド制御装置にお
いて、印字時に選択された同時に通電される前記印字素
子の個数が予め設定された個数以上のラインがmライン
以上連続して形成されたとき、通電時間をmラインのと
きよりも小さい小電力通電モ−ドとする通電調整手段
(101 〜104 ,16〜18)とを備えたことを特徴とする。
いて、温度検出装置の検知温度が蓄熱による温度上昇に
追従仕切れなくなることを防止することができるサ−マ
ルヘッド制御装置を提供すること。 【解決手段】 抵抗要素電子部品を備え、この抵抗要素
電子部品に予め設定された時間で必要な電力の通電制御
を行って1ドットを印字する印字素子を複数個使用した
サ−マルヘッドを制御するサ−マルヘッド制御装置にお
いて、印字時に選択された同時に通電される前記印字素
子の個数が予め設定された個数以上のラインがmライン
以上連続して形成されたとき、通電時間をmラインのと
きよりも小さい小電力通電モ−ドとする通電調整手段
(101 〜104 ,16〜18)とを備えたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗要素電子部品
を備え、この抵抗要素電子部品に予め設定された時間で
必要な電力量の通電制御を行って1ドットを印字する印
字素子を複数個使用したサ−マルヘッドを制御するサ−
マルヘッド制御装置に関する。
を備え、この抵抗要素電子部品に予め設定された時間で
必要な電力量の通電制御を行って1ドットを印字する印
字素子を複数個使用したサ−マルヘッドを制御するサ−
マルヘッド制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】抵抗を使用した印字素子を複数個使用し
た印字ヘッド、例えば発熱体を複数個1列に配列したラ
インサ−マルヘッドは、インクリボンを使用した印字の
場合にインクリボンのインク層を印字素子に通電したこ
とより発生させた熱により溶融させて用紙へ転写する。
た印字ヘッド、例えば発熱体を複数個1列に配列したラ
インサ−マルヘッドは、インクリボンを使用した印字の
場合にインクリボンのインク層を印字素子に通電したこ
とより発生させた熱により溶融させて用紙へ転写する。
【0003】このようなサ−マルヘッドを備えた、記録
装置のサ−マルヘッド制御方法として特願平8−344
174号に記載されるサ−マルヘッド制御方法がある。
装置のサ−マルヘッド制御方法として特願平8−344
174号に記載されるサ−マルヘッド制御方法がある。
【0004】ここで、このサ−マルヘッド制御方法を図
5乃至図8を参照して簡単に説明する。図5は、この発
明を適用した印字ヘッド制御装置としてのヘッドコント
ローラ2及びこのヘッドコントローラ2により制御され
るラインサーマルヘッド1の概略の構成を示す一部回路
図を含むブロック図である。なお、このラインサーマル
ヘッドを使用したサーマルプリンタでは樹脂系インクの
インクリボンを使用する。
5乃至図8を参照して簡単に説明する。図5は、この発
明を適用した印字ヘッド制御装置としてのヘッドコント
ローラ2及びこのヘッドコントローラ2により制御され
るラインサーマルヘッド1の概略の構成を示す一部回路
図を含むブロック図である。なお、このラインサーマル
ヘッドを使用したサーマルプリンタでは樹脂系インクの
インクリボンを使用する。
【0005】このヘッドコントローラ2は、前記ライン
サーマルヘッド1を制御すると共に、サーマルプリンタ
全体の制御を行うプリンタ本体制御部3に制御されるよ
うに接続され、印字データがドットデータに展開(描
画)される印字データメモリ4に対して印字データの読
取りができるように接続されている。
サーマルヘッド1を制御すると共に、サーマルプリンタ
全体の制御を行うプリンタ本体制御部3に制御されるよ
うに接続され、印字データがドットデータに展開(描
画)される印字データメモリ4に対して印字データの読
取りができるように接続されている。
【0006】なお、前記プリンタ本体制御部3は、図示
しないが、各種コントローラ及びインターフェイスを介
して周辺装置を制御して、用紙を搬送し、この用紙に前
記ラインサーマルヘッド1により所望の印字データを印
字して排出するようになっている。
しないが、各種コントローラ及びインターフェイスを介
して周辺装置を制御して、用紙を搬送し、この用紙に前
記ラインサーマルヘッド1により所望の印字データを印
字して排出するようになっている。
【0007】ラインサーマルヘッドは、印字素子として
の1280個の発熱抵抗体1-1〜1-1280 を一列に配列
して構成されている。これらの全ての発熱抵抗体1-1〜
1-1280 の一端は共にコモン抵抗5を介して駆動電源V
ccに接続されている。
の1280個の発熱抵抗体1-1〜1-1280 を一列に配列
して構成されている。これらの全ての発熱抵抗体1-1〜
1-1280 の一端は共にコモン抵抗5を介して駆動電源V
ccに接続されている。
【0008】前記各発熱抵抗体1-1〜1-1280 の他端は
それぞれ、NPN形のトランジスタ6-1〜6-1280 のコ
レクタ端子に接続され、これらの全てのトランジスタ6
-1〜6-1280 のエミッタ端子は共にグランド( 0 [V])
に接続されている。
それぞれ、NPN形のトランジスタ6-1〜6-1280 のコ
レクタ端子に接続され、これらの全てのトランジスタ6
-1〜6-1280 のエミッタ端子は共にグランド( 0 [V])
に接続されている。
【0009】これらの各トランジスタ6-1〜6-1280 の
ベース端子はそれぞれ、各AND回路7-1〜7-1280 の
出力端子に接続されている。これらの全てのAND回路
7-1〜7-1280 の一方の入力端子には共に、前記ヘッド
コントローラ2から出力されるイネーブル信号が入力さ
れるようになっており、前記各AND回路7-1〜7-128
0 の他方の入力端子は、ラッチ回路8の各チャンネル出
力端子( No.1〜No.1280 )と接続されてい
る。
ベース端子はそれぞれ、各AND回路7-1〜7-1280 の
出力端子に接続されている。これらの全てのAND回路
7-1〜7-1280 の一方の入力端子には共に、前記ヘッド
コントローラ2から出力されるイネーブル信号が入力さ
れるようになっており、前記各AND回路7-1〜7-128
0 の他方の入力端子は、ラッチ回路8の各チャンネル出
力端子( No.1〜No.1280 )と接続されてい
る。
【0010】このラッチ回路8の各チャンネル入力端子
は、シフトレジスタ9の各データ出力端子( No.1〜
No.1280 )に接続され、前記ヘッドコントローラ
2から入力されるラッチ信号( ストローブ信号 )によ
り、前記ラッチ回路8は、前記シフトレジスタ9の各デ
ータ出力端子から出力されているデータをそれぞれラッ
チして各チャンネル出力端子から出力するようになって
いる。
は、シフトレジスタ9の各データ出力端子( No.1〜
No.1280 )に接続され、前記ヘッドコントローラ
2から入力されるラッチ信号( ストローブ信号 )によ
り、前記ラッチ回路8は、前記シフトレジスタ9の各デ
ータ出力端子から出力されているデータをそれぞれラッ
チして各チャンネル出力端子から出力するようになって
いる。
【0011】前記シフトレジスタ9は、前記ヘッドコン
トローラ2から供給されるシリアルの印字データ( 1ラ
イン=1280ビット )を順番にシフトして、前述した
ように各データ出力端子から出力する。
トローラ2から供給されるシリアルの印字データ( 1ラ
イン=1280ビット )を順番にシフトして、前述した
ように各データ出力端子から出力する。
【0012】図6は、前記ヘッドコントローラ2の概略
の構成を示すブロック図である。このヘッドコントロー
ラ2は、ヘッド制御部11と、データ制御部12と、イ
ネーブル信号出力部13と、カウンタ部14と、温度保
持期選択部15と、60%パルス発生部16と、40%
パルス発生部17と、温度上昇タイマ18とから構成さ
れている。
の構成を示すブロック図である。このヘッドコントロー
ラ2は、ヘッド制御部11と、データ制御部12と、イ
ネーブル信号出力部13と、カウンタ部14と、温度保
持期選択部15と、60%パルス発生部16と、40%
パルス発生部17と、温度上昇タイマ18とから構成さ
れている。
【0013】なお、前記イネーブル信号出力部13と、
前記60%パルス発生部16又は前記40%パルス発生
部17と、前記温度上昇タイマ18とにより通電制御手
段が構成されている。また、前記カウンタ部14及び前
記温度保持期選択部15により断続通電調節手段が構成
されている。
前記60%パルス発生部16又は前記40%パルス発生
部17と、前記温度上昇タイマ18とにより通電制御手
段が構成されている。また、前記カウンタ部14及び前
記温度保持期選択部15により断続通電調節手段が構成
されている。
【0014】前記ヘッド制御部11は、前記プリンタ本
体制御部3と接続されており、このプリンタ本体制御部
3からの制御信号又は制御データに基づいて、まず、前
記データ制御部12にデータ読取り出力の制御信号を出
力し、前記シフトレジスタ9に1ラインの印字データが
セットされたタイミングで、前記ラッチ回路8にラッチ
信号( ストローブ信号 )を出力した後、用紙への印字タ
イミングに合わせて、前記イネーブル信号出力部13に
イネーブル信号出力制御信号を出力する。
体制御部3と接続されており、このプリンタ本体制御部
3からの制御信号又は制御データに基づいて、まず、前
記データ制御部12にデータ読取り出力の制御信号を出
力し、前記シフトレジスタ9に1ラインの印字データが
セットされたタイミングで、前記ラッチ回路8にラッチ
信号( ストローブ信号 )を出力した後、用紙への印字タ
イミングに合わせて、前記イネーブル信号出力部13に
イネーブル信号出力制御信号を出力する。
【0015】前記データ制御部12は、データ読取り出
力の制御信号に基づいて、前記印字データメモリ4にア
クセス可能に接続されており、この印字データメモリ4
から印字データを1ラインデータ( 1280ビット )毎
に読取って、前記カウンタ部14と共に前記シフトレジ
スタ9へ出力する。
力の制御信号に基づいて、前記印字データメモリ4にア
クセス可能に接続されており、この印字データメモリ4
から印字データを1ラインデータ( 1280ビット )毎
に読取って、前記カウンタ部14と共に前記シフトレジ
スタ9へ出力する。
【0016】前記カウンタ部14は、1ライン中( 12
80ビット中 )の印字するドットのデータ( 1 )の個数
をカウントし、予め設定された個数以上の場合には、印
字率大を示す切換信号( ローレベル信号 )を前記温度保
持期選択部15へ出力する。一方、前記60%パルス発
生部16及び前記40%パルス発生部17からは、予め
設定された周期のそれぞれデューティ比60%及び40
%のパルス信号を前記温度保持期選択部15へ出力す
る。
80ビット中 )の印字するドットのデータ( 1 )の個数
をカウントし、予め設定された個数以上の場合には、印
字率大を示す切換信号( ローレベル信号 )を前記温度保
持期選択部15へ出力する。一方、前記60%パルス発
生部16及び前記40%パルス発生部17からは、予め
設定された周期のそれぞれデューティ比60%及び40
%のパルス信号を前記温度保持期選択部15へ出力す
る。
【0017】この温度保持期選択部15は、前記カウン
タ部14から切換信号が入力されないときには、前記4
0%パルス発生部17からのデューティ比40%のパル
ス信号を前記イネーブル信号出力部13へ供給し、前記
カウンタ部14からの切換信号が入力されたときには、
前記60%パルス発生部16からのデューティ比60%
のパルス信号を前記イネーブル信号出力部13へ供給す
る。
タ部14から切換信号が入力されないときには、前記4
0%パルス発生部17からのデューティ比40%のパル
ス信号を前記イネーブル信号出力部13へ供給し、前記
カウンタ部14からの切換信号が入力されたときには、
前記60%パルス発生部16からのデューティ比60%
のパルス信号を前記イネーブル信号出力部13へ供給す
る。
【0018】このイネーブル信号出力部13は、前記A
ND回路7-1〜7-1280 へイネーブル信号を出力するよ
うになっており、前記ヘッド制御部11からのイネーブ
ル信号出力制御信号に基づいて、まず、前記温度上昇期
タイマ18をスタートさせると同時にイネーブル信号を
ローレベルに固定する。この温度上昇タイマ18には、
前記ラインサーマルヘッド1の発熱抵抗体1-1〜1-128
0 の温度( ヘッド温度 )が樹脂系インクの融点T2より
十分に高く、インクリボンの耐熱温度T1より低い印字
に最適なヘッド温度に到達するのにかかる通電時間t1
が予め設定されており、この通電時間t1の計時を終了
すると、前記イネーブル信号出力部13へ温度上昇期終
了信号を出力するようになっている。このイネーブル信
号出力部13は、この温度上昇終了信号に基づいて、前
記温度保持期選択部15から供給されるパルス信号をイ
ネーブル信号として予め設定された印字に必要な転写時
間tだけ出力し、この転写時間tを終了すると、イネー
ブル信号をハイレベルに固定する。
ND回路7-1〜7-1280 へイネーブル信号を出力するよ
うになっており、前記ヘッド制御部11からのイネーブ
ル信号出力制御信号に基づいて、まず、前記温度上昇期
タイマ18をスタートさせると同時にイネーブル信号を
ローレベルに固定する。この温度上昇タイマ18には、
前記ラインサーマルヘッド1の発熱抵抗体1-1〜1-128
0 の温度( ヘッド温度 )が樹脂系インクの融点T2より
十分に高く、インクリボンの耐熱温度T1より低い印字
に最適なヘッド温度に到達するのにかかる通電時間t1
が予め設定されており、この通電時間t1の計時を終了
すると、前記イネーブル信号出力部13へ温度上昇期終
了信号を出力するようになっている。このイネーブル信
号出力部13は、この温度上昇終了信号に基づいて、前
記温度保持期選択部15から供給されるパルス信号をイ
ネーブル信号として予め設定された印字に必要な転写時
間tだけ出力し、この転写時間tを終了すると、イネー
ブル信号をハイレベルに固定する。
【0019】このような構成においては、図7に示すよ
うに、印字を行う発熱抵抗体1-1〜1-1280 を通電制御
する。
うに、印字を行う発熱抵抗体1-1〜1-1280 を通電制御
する。
【0020】1ライン中の印字率が小さい場合には、デ
ータ制御部12からシフトレジスタ9に1ラインの印字
データが出力された段階で、カウンタ部14から切換信
号が出力されないことが決まる。温度保持期選択部15
は40%パルス発生部からのデューティ比40%のパル
ス信号を選択してイネーブル信号出力部13に供給す
る。
ータ制御部12からシフトレジスタ9に1ラインの印字
データが出力された段階で、カウンタ部14から切換信
号が出力されないことが決まる。温度保持期選択部15
は40%パルス発生部からのデューティ比40%のパル
ス信号を選択してイネーブル信号出力部13に供給す
る。
【0021】従って、この1ライン( 1ドット )の印字
では最初、印字を行う発熱抵抗体1-1〜1-1280 には温
度上昇期タイマ18により計時される通電時間t1だけ
連続通電が行われ、印字を行う発熱抵抗体1-1〜1-128
0 のヘッド温度は、グラフ曲線S1に示すように、樹脂
系インクの融点T2より十分に高く、インクリボンの耐
熱温度T1より低い印字に最適なヘッド温度まで上昇す
る。この通電時間t1が経過すると、印字を行う発熱抵
抗体1-1〜1-1280 には予め設定された印字に必要な転
写時間tだけ、デューティ比40%のパルス信号に基づ
く断続通電が行われ、印字を行う発熱抵抗体1-1〜1-1
280 のヘッド温度は、樹脂系インクの融点T2とインク
リボンの耐熱温度T1との範囲内の温度で維持される。
この転写時間tが経過すると、印字を行う発熱抵抗体1
-1〜1-1280 への通電が停止され、発熱抵抗体1-1〜1
-1280 のヘッド温度は急激に下降する。
では最初、印字を行う発熱抵抗体1-1〜1-1280 には温
度上昇期タイマ18により計時される通電時間t1だけ
連続通電が行われ、印字を行う発熱抵抗体1-1〜1-128
0 のヘッド温度は、グラフ曲線S1に示すように、樹脂
系インクの融点T2より十分に高く、インクリボンの耐
熱温度T1より低い印字に最適なヘッド温度まで上昇す
る。この通電時間t1が経過すると、印字を行う発熱抵
抗体1-1〜1-1280 には予め設定された印字に必要な転
写時間tだけ、デューティ比40%のパルス信号に基づ
く断続通電が行われ、印字を行う発熱抵抗体1-1〜1-1
280 のヘッド温度は、樹脂系インクの融点T2とインク
リボンの耐熱温度T1との範囲内の温度で維持される。
この転写時間tが経過すると、印字を行う発熱抵抗体1
-1〜1-1280 への通電が停止され、発熱抵抗体1-1〜1
-1280 のヘッド温度は急激に下降する。
【0022】また、1ライン中の印字率が大きい場合に
は、データ制御部12からシフトレジスタ9に1ライン
の印字データが出力された段階で、カウンタ部14から
切換信号が出力される。温度保持期選択部15は60%
パルス発生部からのデューティ比60%のパルス信号を
選択してイネーブル信号出力部13に供給する。従っ
て、1ライン( 1ドット )の印字では最初、印字を行う
発熱抵抗体1-1〜1-1280 には温度上昇期タイマ18に
より計時される通電時間t1だけ連続通電が行われ、印
字を行う発熱抵抗体1-1〜1-1280 のヘッド温度は、グ
ラフ曲線S2に示すように、樹脂系インクの融点T2よ
り十分に高く、インクリボンの耐熱温度T1より低い印
字に最適なヘッド温度まで上昇する。ただし、印字率が
大きいため、印字を行う発熱抵抗体1-1〜1-1280 の個
数が多くなるため、コモン抵抗5との関係から、印字を
行う各発熱抵抗体1-1〜1-1280 にかかる電圧が低下し
て、発熱抵抗体1-1〜1-1280 の温度上昇カーブは印字
率が小さい場合に比べて緩やかになり、その到達温度も
低くなる。
は、データ制御部12からシフトレジスタ9に1ライン
の印字データが出力された段階で、カウンタ部14から
切換信号が出力される。温度保持期選択部15は60%
パルス発生部からのデューティ比60%のパルス信号を
選択してイネーブル信号出力部13に供給する。従っ
て、1ライン( 1ドット )の印字では最初、印字を行う
発熱抵抗体1-1〜1-1280 には温度上昇期タイマ18に
より計時される通電時間t1だけ連続通電が行われ、印
字を行う発熱抵抗体1-1〜1-1280 のヘッド温度は、グ
ラフ曲線S2に示すように、樹脂系インクの融点T2よ
り十分に高く、インクリボンの耐熱温度T1より低い印
字に最適なヘッド温度まで上昇する。ただし、印字率が
大きいため、印字を行う発熱抵抗体1-1〜1-1280 の個
数が多くなるため、コモン抵抗5との関係から、印字を
行う各発熱抵抗体1-1〜1-1280 にかかる電圧が低下し
て、発熱抵抗体1-1〜1-1280 の温度上昇カーブは印字
率が小さい場合に比べて緩やかになり、その到達温度も
低くなる。
【0023】この通電時間t1が経過すると、印字を行
う発熱抵抗体1-1〜1-1280 には予め設定された印字に
必要な転写時間tだけ、デューティ比60%のパルス信
号に基づく断続通電が行われ、印字を行う発熱抵抗体1
-1〜1-1280 のヘッド温度は、樹脂系インクの融点T2
とインクリボンの耐熱温度T1との範囲内の温度で維持
される。この転写時間tが経過すると、印字を行う発熱
抵抗体1-1〜1-1280 への通電が停止され、発熱抵抗体
1-1〜1-1280 のヘッド温度は下降する。
う発熱抵抗体1-1〜1-1280 には予め設定された印字に
必要な転写時間tだけ、デューティ比60%のパルス信
号に基づく断続通電が行われ、印字を行う発熱抵抗体1
-1〜1-1280 のヘッド温度は、樹脂系インクの融点T2
とインクリボンの耐熱温度T1との範囲内の温度で維持
される。この転写時間tが経過すると、印字を行う発熱
抵抗体1-1〜1-1280 への通電が停止され、発熱抵抗体
1-1〜1-1280 のヘッド温度は下降する。
【0024】このような構成によれば、デューティ比6
0%及びデューティ比40%のパルス信号をそれぞれ出
力する60%パルス発生部16及び40パルス発生部1
7と、1ラインの印字データ中の印字する( 選択された
)ドットのデータの個数をカウントして予め設定された
個数以上の場合に印字率大を示す切換信号を出力するカ
ウンタ部14と、この切換信号に基づいてデューティ比
60%及びデューティ比40%のパルス信号のいずれか
一方を選択して出力する温度保持期選択部15と、発熱
抵抗体1-1〜1-1280 のヘッド温度が樹脂系インクの融
点T2より十分に高く、インクリボンの耐熱温度T1よ
り低い印字に最適な温度に到達するのにかかる通電時間
t1を計時する温度上昇期タイマ18とを設け、発熱抵
抗体1-1〜1-1280 を通電時間t1だけ連続通電した
後、温度保持期選択部15により選択出力されたパルス
信号で予め設定された印字に必要な転写時間tだけ断続
通電することにより、発熱抵抗体1-1〜1-1280 のヘッ
ド温度を樹脂系インクの融点T2より十分に高く、イン
クリボンの耐熱温度T1より低い印字に最適な温度範囲
で印字に必要な転写時間tだけ維持させることができ
る。
0%及びデューティ比40%のパルス信号をそれぞれ出
力する60%パルス発生部16及び40パルス発生部1
7と、1ラインの印字データ中の印字する( 選択された
)ドットのデータの個数をカウントして予め設定された
個数以上の場合に印字率大を示す切換信号を出力するカ
ウンタ部14と、この切換信号に基づいてデューティ比
60%及びデューティ比40%のパルス信号のいずれか
一方を選択して出力する温度保持期選択部15と、発熱
抵抗体1-1〜1-1280 のヘッド温度が樹脂系インクの融
点T2より十分に高く、インクリボンの耐熱温度T1よ
り低い印字に最適な温度に到達するのにかかる通電時間
t1を計時する温度上昇期タイマ18とを設け、発熱抵
抗体1-1〜1-1280 を通電時間t1だけ連続通電した
後、温度保持期選択部15により選択出力されたパルス
信号で予め設定された印字に必要な転写時間tだけ断続
通電することにより、発熱抵抗体1-1〜1-1280 のヘッ
ド温度を樹脂系インクの融点T2より十分に高く、イン
クリボンの耐熱温度T1より低い印字に最適な温度範囲
で印字に必要な転写時間tだけ維持させることができ
る。
【0025】また、印字率の大小により断続通電におけ
るデューティ比を変更することにより、印字率による発
熱抵抗体1-1〜1-1280 にかかる電圧の変動に対して、
適切に電力調整を行って、発熱抵抗体1-1〜1-1280 の
温度制御を行うことができる。
るデューティ比を変更することにより、印字率による発
熱抵抗体1-1〜1-1280 にかかる電圧の変動に対して、
適切に電力調整を行って、発熱抵抗体1-1〜1-1280 の
温度制御を行うことができる。
【0026】このような構成のサ−マルヘッド制御装置
において、ヘッドに蓄積される熱量を印字素子への通電
電力へ反映させる際、ラインサ−マルヘッド近傍に備え
られた、サ−ミスタ等の温度検出手段によりヘッドの温
度を検出し、その情報が考慮され前記通電時間を決定し
ていた。
において、ヘッドに蓄積される熱量を印字素子への通電
電力へ反映させる際、ラインサ−マルヘッド近傍に備え
られた、サ−ミスタ等の温度検出手段によりヘッドの温
度を検出し、その情報が考慮され前記通電時間を決定し
ていた。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】印字率が大きい(同時
に通電される発熱体の個数が多い)印字が連続的に続く
際、図8に示すようにヘッドの蓄熱が大きく、インク溶
融温度T2を越える時間が長くなり、形成されるドット
に必要以上の熱エネルギ−が印字され、ドットが大きく
形成され印字品質が損なわれる。
に通電される発熱体の個数が多い)印字が連続的に続く
際、図8に示すようにヘッドの蓄熱が大きく、インク溶
融温度T2を越える時間が長くなり、形成されるドット
に必要以上の熱エネルギ−が印字され、ドットが大きく
形成され印字品質が損なわれる。
【0028】さらには、インクリボンのインクが塗布さ
れているPET等からなる基材のガラス転移温度T1を
越えるとその基材を破壊し、インクリボンに皺を発生さ
せる。
れているPET等からなる基材のガラス転移温度T1を
越えるとその基材を破壊し、インクリボンに皺を発生さ
せる。
【0029】これらの現象は、近年ラインサ−マルヘッ
ドを用いた記録装置の高速化に伴い、前記温度検出装置
の検知温度が発生体部の蓄熱による温度上昇に追従仕切
れなくなり顕著なものとなった。
ドを用いた記録装置の高速化に伴い、前記温度検出装置
の検知温度が発生体部の蓄熱による温度上昇に追従仕切
れなくなり顕著なものとなった。
【0030】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的はラインサ−マルヘッドを用いた記録装置
において、温度検出装置の検知温度が蓄熱による温度上
昇に追従仕切れなくなることを防止することができるサ
−マルヘッド制御装置を提供することにある。
で、その目的はラインサ−マルヘッドを用いた記録装置
において、温度検出装置の検知温度が蓄熱による温度上
昇に追従仕切れなくなることを防止することができるサ
−マルヘッド制御装置を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わるサ−マ
ルヘッド制御装置は、抵抗要素電子部品を備え、この抵
抗要素電子部品に予め設定された時間で必要な電力の通
電制御を行って1ドットを印字する印字素子を複数個使
用したサ−マルヘッドを制御するサ−マルヘッド制御装
置において、印字時に選択された同時に通電される前記
印字素子の個数nが予め設定された個数以上のラインが
mライン以上連続して形成されたとき、通電時間をmラ
インのときよりも小さい小電力通電モ−ドとする通電調
整手段とを備えたことを特徴とする。
ルヘッド制御装置は、抵抗要素電子部品を備え、この抵
抗要素電子部品に予め設定された時間で必要な電力の通
電制御を行って1ドットを印字する印字素子を複数個使
用したサ−マルヘッドを制御するサ−マルヘッド制御装
置において、印字時に選択された同時に通電される前記
印字素子の個数nが予め設定された個数以上のラインが
mライン以上連続して形成されたとき、通電時間をmラ
インのときよりも小さい小電力通電モ−ドとする通電調
整手段とを備えたことを特徴とする。
【0032】請求項2に係わるサ−マルヘッド制御装置
は、請求項1の通電調節手段は、個数nにより、前記小
電力通電モ−ド時の通電する電力が異なることを特徴と
する。
は、請求項1の通電調節手段は、個数nにより、前記小
電力通電モ−ド時の通電する電力が異なることを特徴と
する。
【0033】請求項3に係わるサ−マルヘッド制御装置
は、請求項1の通電調節手段は、個数nがより大きい個
数n1となったとき前記小電力通電モ−ドを解除するこ
とを特徴とする。
は、請求項1の通電調節手段は、個数nがより大きい個
数n1となったとき前記小電力通電モ−ドを解除するこ
とを特徴とする。
【0034】請求項4に係わるサ−マルヘッド制御装置
は、請求項1の通電調節手段は、印字ヘッド制御装置が
小電力モ−ドにある際、ある予め設定されたライン数m
1ライン連続的に同時に通電される前記印字素子の個数
がn2以下であった場合、小電力モ−ドを解除すること
を特徴とする。
は、請求項1の通電調節手段は、印字ヘッド制御装置が
小電力モ−ドにある際、ある予め設定されたライン数m
1ライン連続的に同時に通電される前記印字素子の個数
がn2以下であった場合、小電力モ−ドを解除すること
を特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を図1乃至図5を参照して説明する。まず、図4
を参照してサ−マルプリンタの概略的ブロック図につい
て説明する。図において、31はサ−マルプリンタを統
括的に制御するためのCPU(中央処理装置)である。
このCPU31は、マイクロプロセッサ及びその周辺回
路により構成されている。このCPU31からのシステ
ムバス32には、印字部コントロ−ラ33、ROM(リ
−ド・オンリ・メモリ)34、RAM(ランダム・アク
セス・メモリ)35、通信I/F(インタフェ−ス)3
6が接続されている。
の形態を図1乃至図5を参照して説明する。まず、図4
を参照してサ−マルプリンタの概略的ブロック図につい
て説明する。図において、31はサ−マルプリンタを統
括的に制御するためのCPU(中央処理装置)である。
このCPU31は、マイクロプロセッサ及びその周辺回
路により構成されている。このCPU31からのシステ
ムバス32には、印字部コントロ−ラ33、ROM(リ
−ド・オンリ・メモリ)34、RAM(ランダム・アク
セス・メモリ)35、通信I/F(インタフェ−ス)3
6が接続されている。
【0036】この印字部コントロ−ラ33には、印字部
37が接続され、通信I/F36にはホストコンピュ−
タ38が接続されている。
37が接続され、通信I/F36にはホストコンピュ−
タ38が接続されている。
【0037】印字部コントロ−ラ33は図5のプリンタ
本体制御部3に相当し、印字部37はラインサ−マルヘ
ッド1及びヘッドコントロ−ラ100に相当する。
本体制御部3に相当し、印字部37はラインサ−マルヘ
ッド1及びヘッドコントロ−ラ100に相当する。
【0038】ROM34には各種制御プログラムが記憶
されており、RAM35には各種作業領域が確保されて
いる。
されており、RAM35には各種作業領域が確保されて
いる。
【0039】次に、図1を参照して本発明を適用したサ
−マルヘッド制御装置としてのヘッドコントロ−ラ10
0の概略構成を示すブロック図である。本願発明に係わ
るヘッドコントロ−ラ100は従来のヘッドコントロ−
ラ2に、50%パルス発生部101、30%パルス発生
部102、mラインカウンタ103及びm1ラインカウ
ンタ104が付加されたものとなっている。従って、図
6と同じ部分には、同一番号を付し、その説明について
は省略する。
−マルヘッド制御装置としてのヘッドコントロ−ラ10
0の概略構成を示すブロック図である。本願発明に係わ
るヘッドコントロ−ラ100は従来のヘッドコントロ−
ラ2に、50%パルス発生部101、30%パルス発生
部102、mラインカウンタ103及びm1ラインカウ
ンタ104が付加されたものとなっている。従って、図
6と同じ部分には、同一番号を付し、その説明について
は省略する。
【0040】つまり、温度保持期選択部15には、60
%パルス発生部16、40%パルス発生部17と共に、
50%パルス発生部101、30%パルス発生部102
が接続されている。この50%パルス発生部101及び
30%パルス発生部102は、予め設定された周期のそ
れぞれデュ−ティ比50%及び30%のパルス信号を温
度保持期選択部15に出力する。
%パルス発生部16、40%パルス発生部17と共に、
50%パルス発生部101、30%パルス発生部102
が接続されている。この50%パルス発生部101及び
30%パルス発生部102は、予め設定された周期のそ
れぞれデュ−ティ比50%及び30%のパルス信号を温
度保持期選択部15に出力する。
【0041】カウンタ部14は、1ライン中(1280
ビット中)の印字するドットのデ−タ(1)の個数をカ
ウントし、予め設定された個数以上の場合には、印字率
大を示す切換信号(ロ−レベル信号)を前記温度保持期
選択部15へ出力する。
ビット中)の印字するドットのデ−タ(1)の個数をカ
ウントし、予め設定された個数以上の場合には、印字率
大を示す切換信号(ロ−レベル信号)を前記温度保持期
選択部15へ出力する。
【0042】さらに、このカウンタ部14で計数された
ドットのデ−タ(1)の個数のカウント値は、mライン
カウンタ103及びm1ラインカウンタ104に出力さ
れる。
ドットのデ−タ(1)の個数のカウント値は、mライン
カウンタ103及びm1ラインカウンタ104に出力さ
れる。
【0043】mラインカウンタ103は、前記カウンタ
が切り換え信号を切り換えるカウント値をnとしたと
き、n以上の印字率の連続的なラインの数をカウント
し、あるいはn以下の印字率の連続的なラインの数をカ
ウントするカウンタである。
が切り換え信号を切り換えるカウント値をnとしたと
き、n以上の印字率の連続的なラインの数をカウント
し、あるいはn以下の印字率の連続的なラインの数をカ
ウントするカウンタである。
【0044】つまり、mラインカウンタ103はn以上
の印字率の連続的なライン数m(例えば、4)をカウン
トすると、信号aをHレベルにして温度保持期選択部1
5に出力する。
の印字率の連続的なライン数m(例えば、4)をカウン
トすると、信号aをHレベルにして温度保持期選択部1
5に出力する。
【0045】また、mラインカウンタ103はn以下の
印字率の連続的なライン数m(例えば、4)をカウント
すると、信号bをHレベルにして温度保持期選択部15
に出力する。
印字率の連続的なライン数m(例えば、4)をカウント
すると、信号bをHレベルにして温度保持期選択部15
に出力する。
【0046】また、mラインカウンタ104はnよりも
小さい数n2以下の印字率の連続的なラインの数をカウ
ントすると、信号cをHレベルにして温度保持期選択部
15に出力する。
小さい数n2以下の印字率の連続的なラインの数をカウ
ントすると、信号cをHレベルにして温度保持期選択部
15に出力する。
【0047】ここで、mラインカウンタ103、m1ラ
インカウンタ104、50%パルス発生部101、30
%パルス発生部102、60%パルス発生部16、40
%パルス発生部17、温度上昇期タイマ18により通電
調整手段が構成される。
インカウンタ104、50%パルス発生部101、30
%パルス発生部102、60%パルス発生部16、40
%パルス発生部17、温度上昇期タイマ18により通電
調整手段が構成される。
【0048】次に、上記のように構成された本発明の一
実施の形態について説明する。まず、データ制御部12
にデータ読取り出力の制御信号を出力し、前記シフトレ
ジスタ91ラインの印字データがセットされたタイミン
グで、ラッチ回路8にラッチ信号( ストローブ信号 )を
出力した後、用紙への印字タイミングに合わせて、前記
イネーブル信号出力部13にイネーブル信号出力制御信
号を出力する。
実施の形態について説明する。まず、データ制御部12
にデータ読取り出力の制御信号を出力し、前記シフトレ
ジスタ91ラインの印字データがセットされたタイミン
グで、ラッチ回路8にラッチ信号( ストローブ信号 )を
出力した後、用紙への印字タイミングに合わせて、前記
イネーブル信号出力部13にイネーブル信号出力制御信
号を出力する。
【0049】前記データ制御部12は、データ読取り出
力の制御信号に基づいて、前記印字データメモリ4にア
クセス可能に接続されており、この印字データメモリ4
から印字データを1ラインデータ( 1280ビット )毎
に読取って、前記カウンタ部14と共に前記シフトレジ
スタ9へ出力する。
力の制御信号に基づいて、前記印字データメモリ4にア
クセス可能に接続されており、この印字データメモリ4
から印字データを1ラインデータ( 1280ビット )毎
に読取って、前記カウンタ部14と共に前記シフトレジ
スタ9へ出力する。
【0050】前記カウンタ部14は、1ライン中( 12
80ビット中 )の印字するドットのデータ( 1 )の個数
をカウントし、予め設定された個数以上の場合には、印
字率大を示す切換信号( ローレベル信号 )を前記温度保
持期選択部15へ出力する。これ以降の動作において
は、1ライン中に印字するドットのデ−タ数が予め設定
された個数以上の場合で、切換信号が温度保持期選択部
15に出力され、温度保持期選択部15により60%パ
ルスが選択されている状態を想定して説明する。
80ビット中 )の印字するドットのデータ( 1 )の個数
をカウントし、予め設定された個数以上の場合には、印
字率大を示す切換信号( ローレベル信号 )を前記温度保
持期選択部15へ出力する。これ以降の動作において
は、1ライン中に印字するドットのデ−タ数が予め設定
された個数以上の場合で、切換信号が温度保持期選択部
15に出力され、温度保持期選択部15により60%パ
ルスが選択されている状態を想定して説明する。
【0051】前述したように、1ライン中に印字するド
ットの個数は、カウンタ部14によりカウントされてい
る。さらに、n以上の印字率の連続的なラインの数はm
ラインカウンタ103によりカウントされている。そし
て、同時に通電される印字素子数がn以上の印字率のラ
インが4ライン連続した際には、mラインカウンタ10
3は信号aをHレベルとする。
ットの個数は、カウンタ部14によりカウントされてい
る。さらに、n以上の印字率の連続的なラインの数はm
ラインカウンタ103によりカウントされている。そし
て、同時に通電される印字素子数がn以上の印字率のラ
インが4ライン連続した際には、mラインカウンタ10
3は信号aをHレベルとする。
【0052】この結果、温度保持期選択部15はイネ−
ブル信号出力部13にそれまで出力していた60%パル
スに代えて50%パルスを出力する。つまり、小電力通
電モ−ドAとなる。
ブル信号出力部13にそれまで出力していた60%パル
スに代えて50%パルスを出力する。つまり、小電力通
電モ−ドAとなる。
【0053】従って、図2に示したように、4ライン目
まではラインサ−マルヘッド1の発熱抵抗体1-1〜1280
の温度が樹脂系インクの融点T2とインクリボンの耐熱
温度T1との間で上昇していくが、5ライン目からは小
電力通電モ−ドAとなるために、ラインサ−マルヘッド
1の発熱抵抗体1-1〜1280の温度が樹脂系インクの融点
T2とインクリボンの耐熱温度T1との間で下降してい
く。
まではラインサ−マルヘッド1の発熱抵抗体1-1〜1280
の温度が樹脂系インクの融点T2とインクリボンの耐熱
温度T1との間で上昇していくが、5ライン目からは小
電力通電モ−ドAとなるために、ラインサ−マルヘッド
1の発熱抵抗体1-1〜1280の温度が樹脂系インクの融点
T2とインクリボンの耐熱温度T1との間で下降してい
く。
【0054】このように、印字時に選択された同時に通
電される印字素子の個数が予め設定された個数以上のラ
インが4ライン以上連続して形成されたとき、通電時間
を4ラインのときよりも小さい小電力通電モ−ドとする
ようにしたので、印字素子の個数nが予め設定された個
数以上のラインが4ライン以上連続して形成された場合
でも、ヘッドへの蓄熱が大きくなるのを防止することが
できる。
電される印字素子の個数が予め設定された個数以上のラ
インが4ライン以上連続して形成されたとき、通電時間
を4ラインのときよりも小さい小電力通電モ−ドとする
ようにしたので、印字素子の個数nが予め設定された個
数以上のラインが4ライン以上連続して形成された場合
でも、ヘッドへの蓄熱が大きくなるのを防止することが
できる。
【0055】また、同時に通電される印字素子数がn以
下の印字率のラインが4ライン連続した場合には、mラ
インカウンタ103から信号bがHレベルとして、温度
保持期選択部15に出力される。
下の印字率のラインが4ライン連続した場合には、mラ
インカウンタ103から信号bがHレベルとして、温度
保持期選択部15に出力される。
【0056】この信号bを受けて、温度保持期選択部1
5は、4ライン目までは40%パルスをイネ−ブル信号
出力部13に出力していたのに代えて、30%パルスを
イネ−ブル信号出力部13に出力する。つまり、小電力
通電モ−ドBとなる。
5は、4ライン目までは40%パルスをイネ−ブル信号
出力部13に出力していたのに代えて、30%パルスを
イネ−ブル信号出力部13に出力する。つまり、小電力
通電モ−ドBとなる。
【0057】このように、個数nにより小電力通電モ−
ド時の通電する電力を異ならせるようにしたので、個数
nにより的確に電力制御を行うことができる。
ド時の通電する電力を異ならせるようにしたので、個数
nにより的確に電力制御を行うことができる。
【0058】ところで、ヘッドコントロ−ラ100が小
電力通電モ−ドBであるときに、カウンタ部14がn以
上の数n1をカウントしたとき、小電力モ−ドの状態と
してモ−ドBからモ−ドAへ移行する。
電力通電モ−ドBであるときに、カウンタ部14がn以
上の数n1をカウントしたとき、小電力モ−ドの状態と
してモ−ドBからモ−ドAへ移行する。
【0059】このようにモ−ドBからモ−ドAへ移行す
ると、印字率が大きくなるということは図3に示すよう
に、今まで発熱していない蓄熱のない領域の印字素子を
通電させることになるので、X1,X2領域への通電電
力が不足して印字かすれを引き起こす。
ると、印字率が大きくなるということは図3に示すよう
に、今まで発熱していない蓄熱のない領域の印字素子を
通電させることになるので、X1,X2領域への通電電
力が不足して印字かすれを引き起こす。
【0060】そこで、ヘッドコントロ−ラ100は、小
電力通電モ−ドBであるときに、カウンタ部14がn以
上の数n1をカウントしたときには、小電力モ−ドを解
除して、温度保持期選択部15からイネ−ブル信号出力
部13に60%パルスを発生させるようにしている。
電力通電モ−ドBであるときに、カウンタ部14がn以
上の数n1をカウントしたときには、小電力モ−ドを解
除して、温度保持期選択部15からイネ−ブル信号出力
部13に60%パルスを発生させるようにしている。
【0061】このように、印字素子の個数nがnより大
きいn1となったときに、小電力通電モ−ドを解除する
ようにしたので、今まで発熱していない領域の印字素子
に通電して、通電電力が不足して印字かすれを引き起こ
すことを防止することができる。
きいn1となったときに、小電力通電モ−ドを解除する
ようにしたので、今まで発熱していない領域の印字素子
に通電して、通電電力が不足して印字かすれを引き起こ
すことを防止することができる。
【0062】さらに、小電力モ−ドにある時に、カウン
タ部14がn以下の数n2、例えば“0”をカウント
し、そのラインがm1ライン連続すると、サ−マルヘッ
ドは蓄熱量が減少していく。従って、それ以降発生する
通電に対しては、小電力モ−ドを解除して、通常の通電
制御をするようにしている。
タ部14がn以下の数n2、例えば“0”をカウント
し、そのラインがm1ライン連続すると、サ−マルヘッ
ドは蓄熱量が減少していく。従って、それ以降発生する
通電に対しては、小電力モ−ドを解除して、通常の通電
制御をするようにしている。
【0063】このように、小電力モ−ドにある際に、あ
る予め設定されたライン数m1ライン連続的に同時に通
電される前記印字素子の個数がn2以下であった場合、
小電力モ−ドを解除するようにしたので、印字素子の個
数がn2以下となった場合には、ヘッドの蓄熱量は減衰
していき、通電電力が不足して印字かすれを引き起こす
ことを防止することができる。
る予め設定されたライン数m1ライン連続的に同時に通
電される前記印字素子の個数がn2以下であった場合、
小電力モ−ドを解除するようにしたので、印字素子の個
数がn2以下となった場合には、ヘッドの蓄熱量は減衰
していき、通電電力が不足して印字かすれを引き起こす
ことを防止することができる。
【0064】なお、上記実施の形態では、温度保持期選
択部15には、30%パルス発生部102、40%パル
ス発生部17、50%パルス発生部101、60%パル
ス発生部16から出力される30%パルス、40%パル
ス、50%パルス、60%パルスとして4つのパルスを
入力させるようにしたが、これに限らず5つ以上のパル
スを入力されるようにしても良い。
択部15には、30%パルス発生部102、40%パル
ス発生部17、50%パルス発生部101、60%パル
ス発生部16から出力される30%パルス、40%パル
ス、50%パルス、60%パルスとして4つのパルスを
入力させるようにしたが、これに限らず5つ以上のパル
スを入力されるようにしても良い。
【0065】さらに、通電調整手段をハ−ドウェア的に
行うようにしたが、ソフトウェア的に行うようにしても
良い。
行うようにしたが、ソフトウェア的に行うようにしても
良い。
【0066】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、印字時に
選択された同時に通電される印字素子の個数が予め設定
された個数以上のラインがmライン以上連続して形成さ
れたとき、通電時間をmラインのときよりも小さい小電
力通電モ−ドとするようにしたので、印字素子の個数n
が予め設定された個数以上のラインがmライン以上連続
して形成された場合でも、ヘッドへの蓄熱が大きくなる
のを防止することができる。
選択された同時に通電される印字素子の個数が予め設定
された個数以上のラインがmライン以上連続して形成さ
れたとき、通電時間をmラインのときよりも小さい小電
力通電モ−ドとするようにしたので、印字素子の個数n
が予め設定された個数以上のラインがmライン以上連続
して形成された場合でも、ヘッドへの蓄熱が大きくなる
のを防止することができる。
【0067】請求項2記載の発明によれば、請求項1の
通電調節手段は、個数nにより、小電力通電モ−ド時の
通電する電力を異なるようにしたので、個数nにより的
確に電力制御を行うことができる。
通電調節手段は、個数nにより、小電力通電モ−ド時の
通電する電力を異なるようにしたので、個数nにより的
確に電力制御を行うことができる。
【0068】請求項3記載の発明によれば、請求項1の
通電調整手段は、印字素子の個数nがnより大きいn1
となったときに、小電力通電モ−ドを解除するようにし
たので、今まで発熱していない領域の印字素子に通電し
て、通電電力が不足して印字かすれを引き起こすことを
防止することができる。
通電調整手段は、印字素子の個数nがnより大きいn1
となったときに、小電力通電モ−ドを解除するようにし
たので、今まで発熱していない領域の印字素子に通電し
て、通電電力が不足して印字かすれを引き起こすことを
防止することができる。
【0069】請求項4記載の発明によれば、請求項1の
通電調整手段は、小電力モ−ドにある際に、ある予め設
定されたライン数m1ライン連続的に同時に通電される
前記印字素子の個数がn2以下であった場合、小電力モ
−ドを解除するようにしたので、印字素子の個数がn2
以下となった場合には、ヘッドの蓄熱量は減衰してい
き、通電電力が不足して印字かすれを引き起こすことを
防止することができる。
通電調整手段は、小電力モ−ドにある際に、ある予め設
定されたライン数m1ライン連続的に同時に通電される
前記印字素子の個数がn2以下であった場合、小電力モ
−ドを解除するようにしたので、印字素子の個数がn2
以下となった場合には、ヘッドの蓄熱量は減衰してい
き、通電電力が不足して印字かすれを引き起こすことを
防止することができる。
【図1】本発明の実施形態の構成を示す図。
【図2】本発明の実施形態の発熱状態の説明図。
【図3】本発明の実施形態の説明図。
【図4】サ−マルプリンタの概略的ブロック図。
【図5】従来の形態の構成を示す図。
【図6】従来の形態のヘッドコントロ−ラの構成を示す
図。
図。
【図7】タイミングチャ−ト。
【図8】従来の形態の発熱状態の説明図。
2…コントロ−ラ、13…イネ−ブル信号出力部、14
…カウンタ、15…温度保持期選択部、16…60%パ
ルス発生部、17…40%パルス発生部、101…50
%パルス発生部、102…30%パルス発生部、103
…mラインカウンタ、104…m1ラインカウンタ。
…カウンタ、15…温度保持期選択部、16…60%パ
ルス発生部、17…40%パルス発生部、101…50
%パルス発生部、102…30%パルス発生部、103
…mラインカウンタ、104…m1ラインカウンタ。
Claims (4)
- 【請求項1】 抵抗要素電子部品を備え、この抵抗要素
電子部品に予め設定された時間で必要な電力の通電制御
を行って1ドットを印字する印字素子を複数個使用した
サ−マルヘッドを制御するサ−マルヘッド制御装置にお
いて、 印字時に選択された同時に通電される前記印字素子の個
数が予め設定された個数n以上のラインがmライン以上
連続して形成されたとき、通電時間をmラインのときよ
りも小さい小電力通電モ−ドとする通電調整手段とを備
えたことを特徴とするサ−マルヘッド制御装置。 - 【請求項2】 前記通電調節手段は、個数nにより、前
記小電力通電モ−ド時の通電する電力が異なることを特
徴とする請求項1記載のサ−マルヘッド制御装置。 - 【請求項3】 前記通電調節手段は、個数nがより大き
い個数n1となったとき前記小電力通電モ−ドを解除す
ることを特徴とする請求項1記載のサ−マルヘッド制御
装置。 - 【請求項4】 前記通電調節手段は、印字ヘッド制御装
置が小電力モ−ドにある際、ある予め設定されたライン
数m1ライン連続的に同時に通電される前記印字素子の
個数がn2以下であった場合、小電力モ−ドを解除する
ことを特徴とする請求項1記載のサ−マルヘッド制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21035297A JPH1148515A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | サ−マルヘッド制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21035297A JPH1148515A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | サ−マルヘッド制御装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003176865A Division JP3673264B2 (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | サーマルヘッド制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1148515A true JPH1148515A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16587981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21035297A Pending JPH1148515A (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | サ−マルヘッド制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1148515A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012051346A (ja) * | 2010-09-03 | 2012-03-15 | Toshiba Tec Corp | 画像形成装置及び画像形成装置の画像形成方法 |
CN117734321A (zh) * | 2024-02-21 | 2024-03-22 | 前海联大(深圳)技术有限公司 | 一种热敏打印机的加热控制方法、装置及系统 |
-
1997
- 1997-08-05 JP JP21035297A patent/JPH1148515A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012051346A (ja) * | 2010-09-03 | 2012-03-15 | Toshiba Tec Corp | 画像形成装置及び画像形成装置の画像形成方法 |
CN117734321A (zh) * | 2024-02-21 | 2024-03-22 | 前海联大(深圳)技术有限公司 | 一种热敏打印机的加热控制方法、装置及系统 |
CN117734321B (zh) * | 2024-02-21 | 2024-04-30 | 前海联大(深圳)技术有限公司 | 一种热敏打印机的加热控制方法、装置及系统 |
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