JP3291121B2 - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JP3291121B2
JP3291121B2 JP11548994A JP11548994A JP3291121B2 JP 3291121 B2 JP3291121 B2 JP 3291121B2 JP 11548994 A JP11548994 A JP 11548994A JP 11548994 A JP11548994 A JP 11548994A JP 3291121 B2 JP3291121 B2 JP 3291121B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーマルプリンタに係
り、特に、ライン状に配列された複数の発熱抵抗体に電
流を供給して発熱させることにより印字を行なうサーマ
ルプリンタに関する。
【0002】従来より、静粛性、高速性、保守性等の面
から様々な分野でサーマルプリンタが活用されている
が、近年、装置の小型化、低消費電力化に対する要求も
高く、現在ではNi−Cd(ニッケル−カドミウム)、
Ni−MH(ニッケル−水素)およびLiイオン(リチ
ウム−イオン)等の二次電池で駆動可能なサーマルプリ
ンタが開発実用化されている。
【0003】このようなサーマルプリンタでは駆動電源
の特性に応じて駆動状態を設定することにより常に最良
の印字が得られる。
【0004】
【従来の技術】図8に一般的なライン型サーマルプリン
タの要部を示す。
【0005】図8において、41−1〜41−nは発熱
抵抗体素子、42−1〜42−nは駆動トランジスタ、
43はラッチ用レジスタ、44は印字データ入力用シフ
トレジスタであり、Vsetは発熱抵抗体素子41−1〜4
1−nに印加される電源電圧、STB0〜STB4は複
数の発熱抵抗体素子41−1〜41−nを同時に通電す
るためのストローブ信号、LAは印字データ入力用シフ
トレジスタ44内のデータをラッチに転送するタイミン
グ信号、CLKは印字データを転送するための同期信
号、SDIは印字データを転送するシリアルデータであ
る。
【0006】また、例えば1ドットライン当たりの構成
発熱抵抗体素子数は320ドットである。印字ブロック
数は5とし、印字ブロック内の発熱抵抗素子数は64ド
ットとなる。
【0007】サーマルヘッドにおいて印字を行なう場合
には、まず印字データを転送同期信号CLKと同期さ
せ、印字データ入力用シフトレジスタに転送する。1ド
ットライン分の印字データの転送が終了した後、LAに
よりラッチ用レジスタに印字データをラッチする。その
後、STB0〜STB4により駆動トランジスタを駆動
させ、発熱抵抗体素子に通電を行なう。
【0008】サーマルヘッドの印字動作は単一の印字ブ
ロックまたは複数の印字ブロックを順次通電することで
行なわれるが、ここで横罫線等(印字率100%)を印
字する場合などは一つのストローブ信号で駆動し得る発
熱抵抗体の素子全てに電流が流れ、この時サーマルヘッ
ドにて消費されるピーク電流は最大となる。
【0009】サーマルプリンタにおいて、サーマルヘッ
ドの発熱抵抗体41−1〜41−nに通電する際の消費
ピーク電流はおよそ以下の通り近似できる。
【0010】 ΣI=(Vset−Vsat)/Rave×N …式(1) 上記式において、ΣIはサーマルヘッドの発熱抵抗体4
1−1〜41−nにて消費されるピーク電流の総和、Vs
etは発熱抵抗体の印加電圧、Vsatは駆動トランジスタの
飽和電圧、Rave は発熱抵抗体の平均抵抗値、Nは同時
に通電する発熱抵抗体の数である。ここで、一般的にVs
at≪Vsetの関係にある。
【0011】上記式においても判る通り、サーマルヘッ
ドの発熱抵抗体にて消費されるピーク電流の総和は、印
加電圧および同時通電発熱抵抗体数に比例し、発熱抵抗
体の抵抗値に反比例する。
【0012】ここで、一つのサーマルプリンタ装置にお
いてサーマルヘッドの発熱抵抗体の抵抗値は可変できな
いため、サーマルヘッドの消費ピーク電流は印加電圧と
同時通電発熱抵抗体数に依存することになる。
【0013】よって式(1)において、Nは例えば64
ドットとなるが、バッテリ等、特に一次電池やLiイオ
ン二次電池を駆動電流として使用した場合には電源電圧
Vsetが大きく変動することにより、サーマルヘッドにて
消費されるピーク電流も電源電圧Vsetに伴い変動してい
た。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のサー
マルプリンタではピーク電流は発熱抵抗体及びスイッチ
ング素子の内部抵抗及び電源電圧より一義的に決定され
てしまうため、電源が電池などの場合、電池の放電特性
などに応じてピーク電圧を容易に設定できず、電源など
に対する汎用性が低下する等の問題点があった。
【0015】またLiイオンに電池等は低温環境下では
内部インピーダンスが増加する傾向にあるため、ピーク
電流を抑える必要性がある。
【0016】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、電源などに対する汎用性が良好なサーマルプリンタ
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理構成
図を示す。発熱抵抗体1−1〜1−nは通電される電流
に応じて発熱する。
【0018】ピーク電流設定手段2は前記複数の発熱抵
抗体1−1〜1−nに供給するピーク電流を電源の電流
容量に応じて任意に設定可能にする。
【0019】電流制御手段3は前記複数の発熱抵抗体1
−1〜1−nに供給される電流を前記ピーク電流設定手
段2で設定された設定ピーク電流となるように電流を制
御する。また、電流制御手段3には、発熱抵抗体に通電
される電流を検出する電流監視回路が付加されている。
【0020】印字速度制御手段4は前記ピーク電流設定
手段2で設定された設定ピーク電流に応じて印字速度を
制御する。
【0021】請求項2では前記電流制御手段3を前記発
熱抵抗体1−1〜1−nの温度を検出し、温度に応じて
前記発熱抵抗体1−1〜1−nに供給される電流が前記
ピーク電流以下となるように電流制御する構成としてな
る。
【0022】請求項3では前記電流制御手段3が前記発
熱抵抗体1−1〜1−nに電流を供給する電源の電圧を
検出し、電圧に応じて前記発熱抵抗体1−1〜1−nに
供給される電流が前記ピーク電流以下となるように電流
を制御する構成とする。
【0023】請求項4では前記電流制御手段3が前記発
熱抵抗体1−1〜1−nに流れる電流を検出し、電流に
応じて前記発熱抵抗体1−1〜1−nに供給される電流
が前記ピーク電流以下となるように電流を制御する構成
としてなる。
【0024】請求項5では前記電流制御手段3が前記発
熱抵抗体1−1〜1−nのうち電流が供給される発熱抵
抗体の数を検出し、検出した発熱抵抗体の数に応じて前
記発熱抵抗体1−1〜1−nに供給される電流が前記ピ
ーク電流以下となるように電流を制御する構成としてな
る。
【0025】
【作用】請求項1によれば、ピーク電流設定手段により
複数の発熱抵抗体に供給されるピーク電流を自由に設定
できるため、電源の容量等に応じて発熱抵抗体のピーク
電流を設定でき、電源の特性に応じたピーク電流で印字
が行なえ、したがって、各種電源に対応でき、汎用性を
向上させることができる。
【0026】請求項2によれば、サーマルヘッドの温度
に応じて発熱抵抗体に供給される電流を制御できるた
め、発熱抵抗体を印字データに応じた最適な温度に制御
できる。
【0027】請求項3によれば、電源電圧に応じて発熱
抵抗体に供給される電流を制御できるため、電源電圧に
応じた最適な電流で発熱抵抗体を駆動できる。
【0028】請求項4によれば、発熱抵抗体に実際に流
れる電流に応じて発熱抵抗体に供給される電流を制御で
きるため、正確な電流制御が行なえる。
【0029】請求項5によれば、発熱抵抗体のうち電流
が供給される発熱抵抗体の数に応じて発熱抵抗体に供給
される電流を制御することにより発熱抵抗体に供給され
る電流を予測できるため、これに応じて電流が検出で
き、発熱抵抗体に供給される電流を制御できる。
【0030】
【実施例】図2に本発明の一実施例の構成図を示す。本
実施例のサーマルプリンタ11はMPU(マイクロ・プ
ロセシング・ユニット)12、サーマルヘッド13、ス
テップモータ14、メカニズム駆動回路15、A/D変
換モジュール16、ROM17、RAM18、インタフ
ェース回路19、電流検出用抵抗20、電流監視回路2
1、電流制御回路22、計数回路23より構成される。
【0031】MPU12はサーマルプリンタ11の制御
を行なう。サーマルヘッド13は複数の発熱抵抗体24
−1〜24−nを有し、複数の発熱抵抗体24−1〜2
4−nに選択的に電流を供給し、発熱抵抗体24−1〜
24−nを電気的に過熱し発熱抵抗体24−1〜24−
nに接して配置された感熱用紙を発色させ印字を行な
う。ステッピングモータ14は感熱用紙の搬送を行な
う。メカニズム駆動回路15はサーマルヘッド13の印
字ブロック通電制御及びステッピングモータ14の駆動
を行なう。A/D変換モジュール16は駆動電圧部2
5、及び温度測定部26を有し、駆動電圧及びサーマル
ヘッド13の基板温度を測定する。ROM17はMPU
12を制御するプログラムコードやパラメーター等を記
憶しておく読み出し専用の不揮発性メモリである。RA
M18は読み出し及び書き込み可能な揮発性メモリであ
る。インタフェース回路19はホストコンピュータ27
等の外部装置と接続され、ホストコンピュータ27によ
りデータ及びコマンドを入力し、MPU12に供給す
る。電流検出用抵抗20はサーマルヘッド13内の発熱
抵抗体24−1〜24−nと接地間に接続され、発熱抵
抗体24−1〜24−nに流れる電流に応じた電圧を発
生する。電流回路21は電流検出用抵抗20に発生する
電圧が印加され、電流検出用抵抗20から印加される電
圧に応じてサーマルヘッド13の発熱抵抗体21−1〜
24−nに通電される電流を監視する。電流制御回路2
2はサーマルヘッド13の発熱抵抗体24−1〜24−
nに通電される電流を制御する。計数回路23は同時に
通電する発熱抵抗体24−1〜24−nの素子数を印字
データに基づいて計数する。
【0032】図3にサーマルヘッド13及びその周囲の
構成図を示す。サーマルヘッド13は発熱抵抗体24−
1〜24−n、ANDゲート27−1〜27−n、スイ
ッチング用npnトランジスタQ1 〜Qn、ラッチ用レ
ジスタ28、シフトレジスタ29より構成される。
【0033】発熱抵抗体24−1〜24−nは一端が電
源端子T0 に接続され、他端がスイッチング用トランジ
スタQ1 〜Qnのコレクタに接続されており、スイッチ
ング用トランジスタQ1 〜Qnのオン/オフに応じて電
流が流れ、発熱する。
【0034】スイッチング用トランジスタQ1 〜Qnの
エミッタは電流検出用抵抗20を介して接地される。こ
のため、電流検出用抵抗20は発熱抵抗体24−1〜2
4−nに流れる総電流が供給され、発熱抵抗体24−1
〜24−nに流れる総電流に応じた電圧が発生する。
【0035】電流検出用抵抗20とスイッチング用トラ
ンジスタQ1 〜Qnのエミッタの接続点には電流監視回
路21が接続される。電流監視回路21は電流検出用抵
抗20に生じる電圧に応じた検出信号を電流制御回路2
2に供給する。
【0036】電流制御回路22には計数回路23から発
熱抵抗体24−1〜24−nのうち通電される発熱抵抗
体の数が供給される。
【0037】発熱抵抗体の数に相当するカウント値が供
給されると共にMPU12からサーマルヘッド13の温
度及び電源電圧に応じた補正データ及びピーク値データ
が供給される。電流制御回路22は電流が供給される発
熱抵抗体の数、サーマルヘッド13の温度及び電源電圧
に応じて設定される電圧と、設定ピーク電流値データに
応じた電圧とを比較してその大小関係に応じてハイ又は
ローレベルとなるパルス信号を生成する。
【0038】電流制御回路22の出力パルス信号はAN
Dゲート27−1〜27−nに供給される。ANDゲー
ト27−1−27−nには他にラッチ用シフトレジスタ
28から電流を供給する発熱抵抗体に対応した出力がハ
イレベル、それ以外がローレベルとなる印字データ信号
が供給されている。
【0039】ANDゲート27−1〜27−nは電流制
御回路22からの出力パルス信号とラッチ用レジスタ2
8からの印字パルス信号とのAND論理をとって、その
出力をトランジスタQ1 〜Qnのベースに供給する。ト
ランジスタQ1 〜QnはANDゲート27−1〜27−
nの出力パルス信号に応じてスイッチング制御される。
【0040】MPU12から供給される印字データ信号
は計数回路23を介してシフトレジスタ29に供給され
る。シフトレジスタ29にはメカニズム駆動回路15よ
り転送クロックCLKが供給されており、転送クロック
CLKにより一ライン分の印字データが蓄積されるとラ
ッチ用シフトレジスタ28に蓄積された印字データを転
送する。
【0041】ラッチ用レジスタ28にはメカニズム駆動
回路15からラッチパルスLAが供給されており、ラッ
チパルスLAによりシフトレジスタ29から転送された
1ライン分の印字データをラッチする。
【0042】図4に電流制御回路22の構成図を示す。
電流制御回路22はコンパレータ30、抵抗R1
5 、バッファ31〜33、D/A変換回路34〜37
より構成される。計数回路23から供給されたカウント
値はD/A変換器36でアナログ信号に変換され、バッ
ファ33を介して抵抗R4 の一端に供給される。このと
き、アナログ信号は計数値が大きい、つまり、電流を供
給する発熱抵抗体が多い程小さくなる。
【0043】また、MPU12から供給される電圧補正
データはD/A変換器35でアナログ信号に変換され、
バッファ32を介して抵抗R3 の一端に供給される。M
PU12から供給される温度補正データはD/A変換器
34でアナログ信号に変換され、バッファ32を介して
抵抗R2 の一端に供給される。さらに、電流監視回路2
1から供給される検出信号は抵抗R5 の一端に供給され
る。
【0044】抵抗R2 〜R5 の他端はコンパレータ30
の非反転入力端子に接続されると共に抵抗R1 を介して
定電圧源VC に接続される。このため、コンパレータ3
0の非反転入力端子には電流が供給される発熱抵抗体の
数、サーマルヘッド13の温度、電源電圧、発熱抵抗体
に流れる電流に応じた電圧が印加されることになる。コ
ンパレータ30の反転入力端子にはMPU12より設定
ピーク電流値に応じたデータがD/A変換器37を介し
て供給されている。
【0045】コンパレータ30は設定ピーク電流値と発
熱抵抗体24−1〜24−nに流れる電流に関わるパラ
メータの値とを比較し、パラメータの値が設定ピーク電
流値より大きいときにはロー、小さいときにはハイレベ
ルとなるパルス信号を出力する。
【0046】コンパレータ30の出力パルス信号はAN
Dゲート27−1〜27−nに供給される。
【0047】図5に本発明の一実施例の要部の動作波形
図を示す。同図(A)は発熱抵抗体24−1〜24−n
に流れる総電流の波形図、(B)はコンパレータ30の
出力パルス信号波形図を示す。同図中、TLAはシフトレ
ジスタ28で出力がラッチされている期間を示す。
【0048】図5に示すように、発熱抵抗体24−1〜
24−nに流れる総電流がMPU12で設定された設定
ピーク電流値より大きくなるとコンパレータ30の出力
がローレベルとなり、設定ピーク電流値より小さくなる
と再びハイレベルに戻る。このように、印字データが
‘1’のときでもコンパレータ30の出力がローレベル
のときにはトランジスタQ1 〜Qnはオフとなり、発熱
抵抗体24−1〜24−2への電流の供給は停止され
る。
【0049】次にサーマルプリンタ11の動作を説明す
る。
【0050】MPU12がインタフェース回路19を介
してホストコンピュータ27等より印字指令を受けた場
合には、1ドットライン単位の印字データをRAM18
上に展開する。
【0051】サーマルヘッド11内における前回ドット
ラインのラッチ動作が完了していれば、MPU12はメ
カニズム駆動回路15に対してRAM18上に展開して
いた1ドットライン分の印字データを送信する。
【0052】メカニズム駆動回路15では印字データ転
用用クロックを発生させるとともに、該クロックと同期
させ印字データを計数回路23に転送する。
【0053】計数回路23では転送された印字データを
サーマルヘッド11内のシフトレジスタ29に転送する
とともに、印字ブロック単位てで通電対象となる発熱抵
抗体24−1〜24−nの素子数を計数し、該計数され
た値をRAM18上に一時的に退避しておく。
【0054】1ドットライン全ての印字データの転送及
び通電対象となる発熱抵抗体の素子数の計数が終了した
後、前回ドットラインの通電制御が完了していれば、ラ
ッチ信号LAによりサーマルヘッド11のシフトレジス
タ29内の印字データをシフトレジスタ28にラッチす
る。
【0055】次にMPU12はA/D変換モジュール1
6より駆動電圧の電圧測定およびサーミスタ接続線によ
りサーマルヘッド11の基板温度を測定し、サーマルヘ
ッド11の発熱抵抗体24−1〜24−nより供給され
る最適熱エネルギを求める。更に、RAM18上に退避
された通電発熱抵抗体の計数素子数を読み出し、発熱抵
抗体に通電する電流設定値及び前記感熱用紙に供給する
最適熱エネルギより求められる通電時間を決定し、電流
制御回路22に通電情報パラメータを与える。また、印
字を行なう場合には、従来の駆動方法と同様に印字デー
タを転送同期信号CLKに同期させ印字データ入力用シ
フトレジスタ29に転送するが、その線路には計数回路
23が介在され印字データ‘1’を計数して通電する発
熱抵抗体の素子数が求められる。
【0056】1ドットライン分の印字データを転送した
後、LAによりラッチ用レジスタ28にラッチして通電
動作が行なわれる。計数回路23により通電対象となる
発熱抵抗体の素子数情報を電流制御回路22に与える。
【0057】電流制御回路22では与えられた通電発熱
抵抗体24−1〜24−nの素子数、発熱抵抗体素子2
4−1〜24−nの抵抗値、電流検出抵抗20の抵抗値
より、通電電流の上限値を設定する。
【0058】次に駆動トランジスタQ1 〜QnをONし
通電を行なうと、発熱抵抗体素子24−1〜24−n、
電流検出抵抗20に電流が流れ、電流検出抵抗20の電
位が上昇する。電流監視回路21では電流検出抵抗20
の電位を常時監視し、通電電流値情報を電流制御回路2
2にフィードバックする。電流制御回路22では、電流
監視回路21からの通電電流情報より、通電電流と設定
ピーク電流値を比較し、通電電流が設定ピーク電流を超
えた場合には駆動トランジスタQ1 〜QnをOFFし、
通電電流が設定ピーク電流を下回った時には再度駆動ト
ランジスタをONとする。これを、繰り返し行なうこと
で発熱抵抗体24−1〜24−nに通電されるピーク電
流値を一定としている。
【0059】電流制御回路22では通電対象となる印字
ブロックの発熱抵抗体24−1〜24−nに通電する。
【0060】電流監視回路21では発熱抵抗体24−1
〜24−nに通電された後、電流検出用抵抗20の電位
を監視し、発熱抵抗体24−1〜24−nに通電される
電流値として電流制御回路にフィードバックする。
【0061】電流制御回路22ではあらかじめMPU1
2より与えられた通電情報パラメータに基づき、発熱抵
抗体24−1〜24−nに通電される電流値及び通電時
間を制御する。
【0062】上記の例では発熱抵抗体24−1〜24−
nの通電電流設定値はあらかじめ電流制御回路22内で
固定された値での制御を前提としているが、主電源の電
流容量等をMPU12が直接検出するか、またはインタ
フェース回路を介してホストコンピュータ等より与えら
れることによって電流値を決定し、D/A変換回路等を
図3に付加することによって任意に通電電流値を設定す
ることが可能となる。図6に本発明の他の実施例の構成
図、図7に本発明の他の実施例の要部の構成図を示す。
同図中、図2,図3と同一構成部分には同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0063】本実施例は電源端子T0 とサーマルヘッド
11の発熱抵抗体24−1〜24−2との間にpnpト
ランジスタTrを接続し、電流制御回路21の出力パル
ス信号により各発熱抵抗体24−1〜24−nの電流供
給を制御するトランジスタQ 1 〜Qnをスイッチング制
御すると共に発熱抵抗体24−1〜24−nに電源を供
給するトランジスタTrも同時にスイッチング制御する
ことによりより確実に発熱抵抗体24−1〜24−nへ
の電流供給を制限できる。
【0064】
【発明の効果】上述の如く、請求項1によれば、ピーク
電流設定手段により複数の発熱抵抗体に供給されるピー
ク電流を自由に設定できるため、電流の容量等に応じて
発熱抵抗体のピーク電流を設定でき、電源の特性に応じ
たピーク電流で印字が行なえ、したがって、各種電源に
対応でき、汎用性を向上させることができる等の特長を
有する。
【0065】請求項2によれば、サーマルヘッドの温度
に応じて発熱抵抗体に供給される電流を制御できるた
め、発熱抵抗体を印字データに応じた最適な温度に制御
でき、サーマルヘッドの温度を考慮した、より精密な制
御が行なえる等の特長を有する。
【0066】請求項3によれば、電源電圧に応じて発熱
抵抗体に供給される電流を制御できるため、電源電圧に
応じた最適な電流で発熱抵抗体を駆動でき、電源電圧を
も考慮した、より精密な制御が行なえる等の特長を有す
る。
【0067】請求項4によれば、発熱抵抗体に実際に流
れる電流に応じて発熱抵抗体に供給される電流を制御で
きるため、より正確な電流制御が行なえる等の特長を有
する。
【0068】請求項5によれば、発熱抵抗体のうち電流
が供給される発熱抵抗体の数に応じて発熱抵抗体に供給
される電流を制御することにより発熱抵抗体に供給され
る電流を予測できるため、これに応じて電流が検出で
き、発熱抵抗体に供給される電流を制御でき、より精密
な制御が行なえる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例の構成図である。
【図3】本発明の一実施例の要部の構成図である。
【図4】本発明の一実施例の電流制御回路の構成図であ
る。
【図5】本発明の一実施例の動作説明図である。
【図6】本発明の他の実施例の構成図である。
【図7】本発明の他の実施例の要部の構成図である。
【図8】ラインサーマルプリンタの要部の構成図であ
る。
【符号の説明】
1−1〜1−n 発熱抵抗体 2 電源 3 ピーク値設定手段 4 電流制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−96772(JP,A) 特開 平5−50638(JP,A) 特開 平5−112027(JP,A) 特開 平4−16366(JP,A) 特開 平6−15862(JP,A) 特開 平3−30960(JP,A) 特開 昭62−2777(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/35 B41J 2/355

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電される電流に応じて発熱する複数の
    発熱抵抗体を有し、該発熱抵抗体に電流を供給し、該複
    数の発熱抵抗体に発生する熱により印字を行なうサーマ
    ルプリンタにおいて、 前記複数の発熱抵抗体に供給するピーク電流を電源の電
    流容量に応じて任意に設定可能なピーク電流設定手
    前記発熱抵抗体に通電される電流を検出する電流監視回
    路と、 前記複数の発熱抵抗体に供給される電流を前記ピーク電
    流設定手段で設定された設定ピーク電流以下となるよう
    に電流を制御する電流制御手段と、 前記ピーク電流設定手段で設定された設定ピーク電流に
    応じて印字速度を制御する印字速度制御手段とを有する
    ことを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記電流制御手段は前記発熱抵抗体の
    度を検出し、該温度に応じて前記発熱抵抗体に供給され
    る電流が前記ピーク電流以下となるように電流制御する
    ことを特徴とする請求項1記載のサーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記電流制御手段は前記発熱抵抗体に
    流を供給する電源の電圧を検出し、該電圧に応じて前記
    発熱抵抗体に供給される電流が前記ピーク以下となるよ
    うに電流を制御することを特徴とする請求項1又は2記
    載のサーマルプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記電流制御手段は前記発熱抵抗体に
    れる電流を検出し、該電流に応じて前記発熱抵抗体に
    給される電流が前記ピーク電流以下となるように電流を
    制御することを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項
    記載のサーマルプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記電流制御手段は前記発熱抵抗体の
    ち電流が供給される発熱抵抗体の数を検出し、検出した
    発熱抵抗体の数に応じて前記発熱抵抗体に供給される電
    流が前記ピーク電流以下となるように電流を制御するこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載のサ
    ーマルプリンタ。
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