JPH1148089A - 潤滑油供給装置 - Google Patents

潤滑油供給装置

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JPH1148089A
JPH1148089A JP21514797A JP21514797A JPH1148089A JP H1148089 A JPH1148089 A JP H1148089A JP 21514797 A JP21514797 A JP 21514797A JP 21514797 A JP21514797 A JP 21514797A JP H1148089 A JPH1148089 A JP H1148089A
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JP
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lubricating oil
time
oil pump
supply device
machining
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JP21514797A
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Yasuhiro Kawada
康博 河田
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DMG Mori Co Ltd
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Mori Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工精度に悪影響を与えることなく、摺動面
への潤滑油の供給できる潤滑油供給装置を提供する。 【解決手段】 工作機械の摺動面8へ潤滑油を供給する
潤滑油ポンプ1と、前記工作機械の運転状況を検知して
出力する運転検知部3と、潤滑油ポンプ1の作動時刻か
らの当該NC工作機械の加工運転累計時間および非加工
時累計時間をそれぞれ計測して出力する時間計測部4
と、運転検知部3および時間計測部4の出力によって潤
滑油ポンプ1の作動の禁止および実行を制御する禁止制
御部2aと、時間計測部4の出力によって禁止制御部2
aへ滑油ポンプ1の作動を指令する一般制御部2bとを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の摺動面
へ潤滑油を供給する潤滑油供給装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】工作機械の摺動面、例えば固定面の上を
摺動する刃物台を備えた工作機械における、固定面と刃
物台との間のフラット摺動面への潤滑油の供給は、間欠
作動する潤滑油ポンプによって潤滑油が摺動面まで圧送
・吐出されるのが一般的である。この圧送・吐出の制御
は、潤滑油ポンプを一定時間間隔で作動させることによ
って行われている。
【0003】ところで、潤滑油の摺動面への圧送・吐出
時に、摺動面内の油圧力が上昇して刃物台を浮き上がら
せるため、加工時に圧送が行われると、刃物台上に取り
付けた工具が、刃物台と共に上昇し、工具と工作物との
距離が変化してしまう。この距離の変化は、加工精度に
悪影響を与え、特に、仕上げ加工時や高精度加工時にお
いては無視できないものとなっている。ダイヤモンド工
具等の場合は、切り込み量が変わったときに、刃先の損
傷が起こる可能性もある。
【0004】刃物台の浮き上がり防止策としては、油溝
を外部に貫通させて開ける方式が一般的である。また、
実開平6−74252号公報や実開平6−74253号
公報に記載の潤滑油供給装置が開発されている。実開平
6−74252号公報の装置は潤滑油ポンプと摺動面と
の間の潤滑油圧送路の適当な位置にチャンバーを設置す
ることによって、急激な圧力上昇をチャンバーで吸収す
るものであり、実開平6−74253号公報の装置は潤
滑油ポンプと摺動面との間の潤滑油圧送路の適当な位置
にアキュームレータを設置することによって、潤滑油ポ
ンプから圧送された潤滑油をアキュームレータで一旦貯
めて、アキュームレータ内の所定圧で摺動面へ自然供給
するものである。
【0005】また、他の従来例としては、実開昭63−
79141号公報に記載の潤滑油供給制御装置があり、
これは、摺動面の移動量と移動回数を計算記憶する制御
器を有し、あらかじめ定めた移動量と移動回数に到達す
る毎に摺動面に潤滑油を供給するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、油溝を
外部に貫通させて開ける方式では、潤滑油の一部が外部
に漏れて無駄な消費を免れない。実開平6−74252
号公報や実開平6−74253号公報に記載の装置は、
チャンバーやアキュームレータといった機構を追設する
必要があり、装置の大型化、製造コストの上昇、メイン
テナンスの煩雑化を招く。また、チャンバーやアキュー
ムレータといった機構は、潤滑油の急激な吐出を緩和す
るものであるから、刃物台の上昇量は小さくできるが、
上昇量は小さいながらも、加工時に刃物台が上昇するこ
とは免れない。
【0007】また、実開昭63−79141号公報に記
載の潤滑油供給制御装置においては、摺動面があらかじ
め定めた移動量と移動回数に到達すると、精密加工中で
あっても潤滑油が供給される可能性が有り、それに伴う
刃物台の浮き上がりの問題は解決されていない。
【0008】本発明は、従来の潤滑油供給装置のこの様
な課題を考慮し、加工精度に悪影響を与えることなく、
摺動面への潤滑油の供給できる潤滑油供給装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、工
作機械の摺動面へ潤滑油を供給する潤滑油ポンプと、前
記潤滑油ポンプの運転を制御する制御手段とを備え、前
記制御手段は、操作者の指示がある場合、前記潤滑油ポ
ンプを作動させる指令があっても、前記潤滑油ポンプの
作動を禁止することを特徴とする潤滑油供給装置であ
る。
【0010】請求項4の本発明は、工作機械の摺動面へ
潤滑油を供給する潤滑油ポンプと、前記潤滑油ポンプの
運転を制御する制御手段と、前記工作機械が加工した工
作物の個数を数える工作物個数検知手段と、前記工作物
一個当たりの加工時間をサンプリングして出力するサン
プリング手段とを備え、前記制御手段は、前記工作物個
数検知手段の出力があらかじめ定めた設定個数に達する
と、前記潤滑油ポンプを作動させる指令を出し、前記サ
ンプリング手段の出力にしたがって、前記設定個数を設
定し直すことを特徴とする潤滑油供給装置である。
【0011】請求項10の本発明は、本発明の潤滑油供
給装置の前記各手段の全部または一部をコンピュータに
実行させるプログラムを格納することを特徴とする媒体
である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0013】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態における潤滑油供給装置の構成を示す全体
構成図、図2、図3は本発明の第1の実施の形態におけ
る潤滑油供給装置の潤滑油ポンプの制御方法を示すフロ
ー図である。本実施の形態は刃物台と固定台の間に摺動
面を有するNC工作機械を対象とした潤滑油供給装置お
よびその潤滑油ポンプの制御方法である。
【0014】図1において、本実施の形態における潤滑
油供給装置は、潤滑油ポンプ1、制御部2、運転検知部
3、時間計測部4および配管9から構成されており、制
御部2は、禁止制御部2aおよび一般制御部2bを有し
ている。
【0015】潤滑油ポンプ1は、NC工作機械の刃物台
6と固定台7の相対する面同士が形成する摺動面8に、
配管9を介して潤滑油を供給する手段であり、断続して
作動することによって、潤滑油を摺動面8へ断続的に圧
送・吐出している。制御部2は、潤滑油ポンプ1の作動
を制御する制御手段であり、運転検知部3および時間計
測部4の出力に応じて、潤滑油ポンプ1の作動を制御し
ている。運転検知部3は、当該NC工作機械の運転状況
を検知する運転検知手段であり、当該NC工作機械のN
C制御部5のプログラムにおける運転モードの開始/終
了を指示するワードに連動して、当該NC工作機械の運
転モードを検知して、禁止制御部2aへ出力している。
時間計測部4は、前回の潤滑油供給時刻(すなわち潤滑
油ポンプ1の作動時刻)からの当該NC工作機械の加工
運転累計時間および非加工時累計時間をそれぞれ計測す
る累積時間計測手段であり、NC制御部5のプログラム
における、加工物の加工開始/終了を指示するワードに
連動して、加工運転累計時間および非加工時累計時間の
計測切替を行い、各累計時間を禁止制御部2aおよび一
般制御部2bへ出力している。なお、計測された各累計
時間は、潤滑油ポンプ1が作動する度に、禁止制御部2
aの指示によりクリアされる。
【0016】次に、このような本実施の形態の動作を、
制御部2の制御フローに基づいて、図2および図3を参
照して説明する。なお、図2は、主として一般制御部2
bに関する制御フローであり、図3は、主として禁止制
御部2aに関する制御フローである。
【0017】時間計測部4に加工運転累計時間t1およ
び非加工時累計時間t2を計測させステップS1)、一
般制御部2bはその出力を受け取り、このt1、t2が
あらかじめ定めた設定値t1max.、t2max.に達してい
るかどうかを判断し(ステップS2)、t1、t2のい
ずれもそれぞれ設定値t1max.、t2max.に達していな
い場合は、引き続き時間計測部4に計測を継続させる。
設定値t1max.、t2 max.は、摺動面8の状態を良好に
保っておくために、潤滑油を供給する通事用の間隔であ
る。上記において、加工運転累計時間t1および非加工
時累計時間t2は、タイマーによって計測され、継続的
に(実際には短い間隔をおいて間欠的に)時間計測部4
から出力されるものである。ステップS2において、加
工運転累計時間t1、非加工時累計時間t2のいずれか
がそれぞれ、あらかじめ設定した設定値t1max.、t2
max.に達した場合、一般制御部2bは潤滑油ポンプ1の
作動を禁止制御部2aへ指令する(ステップS3)。
【0018】一般制御部2bから潤滑油ポンプ1の作動
指令があると、禁止制御部2aは、加工運転累計時間t
1、非加工時累計時間t2のいずれかがそれぞれ、あら
かじめ設定した限界値t1lim.、t2lim.に達している
かどうかを判断し(ステップS4)、t1lim.、t2
lim.に達している場合は、直ちに潤滑油ポンプ1を作動
させる。限界値t1lim.、t2lim.は、これ以上潤滑油
の供給が行われないと摺動面に欠陥が生じる限界許容時
間であり、通常の工作物を対象とする場合は、t
max.、t2max.および工作物一個当たりのt1、t2
より大きな値となる。ステップS4において、t1、t
2がt1lim.、t2lim.に達していない場合は、禁止制
御部2aは、運転検知部3により検知された運転モード
を受け取り(ステップS5)、運転状態があらかじめ設
定した運転モードであるかどうかを判断し(ステップS
6)、あらかじめ設定した運転モードである場合は、潤
滑油ポンプ1の作動を指令せず、運転モードの検知結果
があらかじめ設定した運転モードから他の運転モードに
切り替わるのを待って、潤滑油ポンプ1の作動させ(ス
テップS7)、t1およびt2の値をゼロクリアするよ
うに、時間計測部4に指令する(ステップS8)。ただ
し、禁止制御部2aは、運転モードの検知結果があらか
じめ設定した運転モードから他の運転モードに切り替わ
るのを待っている間に、加工運転累計時間t1、非加工
時累計時間t2のいずれかがそれぞれ、あらかじめ設定
した限界値t1lim.、t2lim.に達した場合は、ステッ
プS7により、直ちに潤滑油ポンプ1を作動させる。な
お、あらかじめ設定した運転モードとは、例えば、仕上
げ加工モードや切削送りモード等の高い精度確保が要求
される運転モードのみを設定しても良いし、加工運転時
間すべてを設定しても良い。
【0019】すなわち、本実施の形態においては、一般
制御部2bが加工運転累計時間t1および非加工時累計
時間t2によって潤滑油供給の間隔を決定し、禁止制御
部2aへ指令しても、禁止制御部2aは、精度確保が要
求される運転モードで当該工作機械が運転されていると
きには、潤滑油ポンプ1の作動を禁止し、前記運転モー
ド以外のモードになったときに潤滑油ポンプ1の作動を
許可するものである。したがって、潤滑油供給による刃
物台6の上昇がもたらす加工精度の劣化は回避すること
ができる。ただし、工作物1個あたりの禁止時間が長い
場合には、加工運転累計時間t1、非加工時累計時間t
2のいずれかが、限界時間t1lim.、t2lim.に達して
しまい、摺動面8の保護を優先させる目的で、ステップ
S4およびS7により、強制的に潤滑油が供給される。
【0020】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態を図面を参照して説明する。図4は本発明
の第2の実施の形態における潤滑油供給装置の構成を示
す全体構成図、図5、図6および図7は本発明の第2の
実施の形態における潤滑油供給装置の潤滑油ポンプの制
御方法を示すフロー図である。本実施の形態が上述した
第1の実施の形態と異なる点は、潤滑油供給の間隔を、
一定時間ではなく、加工した工作物の個数によって決定
する点である。したがって、本実施の形態において、第
1の実施の形態と同様の物については、同一符号を付与
し、説明を省略する。また、特に説明のないものについ
ては、第1の実施の形態と同じとする。
【0021】図4において、本実施の形態における潤滑
油供給装置は、潤滑油ポンプ1、制御部2、運転検知部
3、時間計測部4、工作物個数検知部10、サンプリン
グ部11および配管9から構成されており、制御部2
は、禁止制御部2aおよび一般制御部2bを有してい
る。
【0022】制御部2は潤滑油ポンプ1の作動を制御す
る制御手段であり、運転検知部3、時間計測部4、工作
物個数検知部10およびサンプリング部11の出力に応
じて、潤滑油ポンプ1の作動を制御している。時間計測
部4は、前回の潤滑油供給時刻(すなわち潤滑油ポンプ
1の作動時刻)からの当該NC工作機械の加工運転累計
時間および非加工時累計時間をそれぞれ計測する累積時
間計測手段であり、第1の実施の形態と異なる点は、各
累計時間を禁止制御部2aのみへ出力していることであ
る。工作物個数検知部10は、当該NC工作機械が加工
した工作物の個数を数える手段であり、当該NC工作機
械のNC制御部5のプログラムにおける、工作物の交換
を指令するワード(例えば、M60)をカウントするこ
とにより、工作物の個数を数えて、一般制御部2bへ出
力している。なお、数えた個数は、潤滑油ポンプ1が作
動する度に、禁止制御部2aの指示によりクリアされ
る。サンプリング部11は当該NC工作機械が加工する
工作物一個当たりの加工時間をサンプリングするサンプ
リング手段であり、当該NC工作機械のNC制御部5の
プログラムにおける加工開始/終了を指示するワードに
連動して、工作物一個当たりの加工時間をサンプリング
して、一般制御部2bへ出力している。その他の構成
は、第1の実施の形態と同じである。
【0023】次に、このような本実施の形態の動作を、
制御部2の制御フローに基づいて、図5、図6および図
7を参照して、第1の実施の形態と異なる点を中心に説
明する。なお、図5および図6は、主として一般制御部
2bに関する制御フローであり、図7は、主として禁止
制御部2aに関する制御フローである。
【0024】一般制御部2bは、工作物個数検知部10
によりカウントされた工作物個数Nを受け取り(ステッ
プS9)、このNがあらかじめ定めた設定値N0 である
かどうかを判断する(ステップS10)。ステップS1
0において、Nが設定値N0に達していない場合は、サ
ンプリング部11によりサンプリングされた工作物一個
当たりの加工時間t3を受け取り(ステップS11)、
このt3があらかじめ定めた設定値t30 であるかどう
かを判断し(ステップS12)、設定値t30の値と異
なる場合(実際は、同じ種類の工作物でも一個当たりの
加工時間は若干変動することが予想されるため、t30
の値には変動幅を持たせている。)は、t30 の値をサ
ンプリングしたt3の値と置き換えて(ステップS1
3)、さらに、t30 の変更に伴い、摺動面8の工作物
一個当たりの累計摺動量も変化するので、設定値N0
見直しを行った後(ステップS14)、引き続き工作物
個数検知部10に工作物個数のカウントを継続させる。
ステップS9において、t3がt30 の値と同じ場合
は、t30 、N0 の変更は行わず、引き続き工作物個数
検知部10に工作物個数のカウントを継続させる。
【0025】一般制御部2bから潤滑油ポンプ1の作動
指令があると、禁止制御部2aは、運転検知部3により
検知された運転モードを受け取り(ステップS5)、運
転状態があらかじめ設定した運転モードであるかどうか
を判断し(ステップS6)、あらかじめ設定した運転モ
ードである場合は、潤滑油ポンプ1の作動を指令せず、
運転モードの検知結果があらかじめ設定した運転モード
から他の運転モードに切り替わるのを待って、潤滑油ポ
ンプ1の作動させる(ステップS7)。また、禁止制御
部2aは、一方では、一般制御部2bからの出力にかか
わらず、時間計測部4に加工運転累計時間t1および非
加工時累計時間t2を計測を開始させ(ステップS
1)、加工運転累計時間t1、非加工時累計時間t2の
いずれかがそれぞれ、あらかじめ設定した限界値t1
lim.、t2lim.に達しているかどうかを判断し(ステッ
プS4)、t1lim.、t2lim.に達している場合は、直
ちに潤滑油ポンプ1を作動させる(ステップS7)。t
1、t2およびNの値をゼロクリアするように、時間計
測部4および工作物個数検知部10に指令する(ステッ
プS8およびS15)。
【0026】すなわち、本実施の形態において、第1の
実施の形態と異なる点は、潤滑油供給の間隔を、一定時
間ではなく、加工した工作物の個数によって決定してい
る点および複数種類の工作物を連続して加工する場合、
種類が違う工作物が加工ラインに入ってきたことを、工
作物一個当たりの加工時間をサンプリングして、加工時
間に差異があるかどうかを検知することにより感知し、
その結果により、潤滑油供給の加工個数間隔を見直す点
である。また、一般制御部2bが時間計測部4の出力に
よる制御を行わないため、限界時間t1lim.、t2lim.
に達した場合の、摺動面8の保護を優先させるための強
制供給に関する制御は、すべて禁止制御部2aにおいて
行われる。
【0027】なお、設定値N0 の見直し方法について
は、工作物一個当たりの加工時間比の逆数を乗ずること
による見直しが考えられるが、工作物の種類が限られて
いる場合は、工作物一個当たりの加工時間と設定値N0
との対応を制御部2に記憶させておいてもよい。
【0028】また、本実施の形態においては、制御部2
は、禁止制御部2aが行う一定の運転モードで潤滑油ポ
ンプ1の作動を禁止する制御と、一般制御部2bが行う
加工した工作物の個数によって潤滑油ポンプ1の作動を
指示する制御とを併用した制御を行うとして説明した
が、どちらか一方の制御を単独で行う、両方の制御を併
用して行う、あるいは両方の制御を行わない、のいずれ
かを操作者により選択切り替えができるとしても良い。
【0029】また、サンプリング部11によるサンプリ
ングは、本実施の形態においては、工作物毎に行うとし
て説明したが、工作物の種類が限られ、かつ同一種類の
加工物がある程度連続して加工される場合は、各潤滑油
供給間隔に一回程度、例えば、潤滑油ポンプ1が潤滑油
を供給した直後に加工する工作物に対してのみサンプリ
ングを行うとしてもよい、また、当該工作機械の加工プ
ログラムが別のプログラムに変更される毎にサンプリン
グを行うとしてもよい。別のプログラムに変更される毎
にサンプリングを行う場合、プログラム実行中にテスト
加工等により加工時間が長くなってしまった工作物の加
工時間をサンプリングしてしまった場合の補正として、
潤滑油の供給直後にサンプリングするものとの併用を行
う場合がある。
【0030】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態を図面を参照して説明する。図8は本発明
の第3の実施の形態における潤滑油供給装置の構成を示
す全体構成図である。本実施の形態が上述した第2の実
施の形態と異なる点は、第2の実施の形態が備えていた
運転検知手段を取り止めた点である。したがって、本実
施の形態において、第2の実施の形態と同様の物につい
ては、同一符号を付与し、説明を省略する。また、特に
説明のないものについては、第2の実施の形態と同じと
する。
【0031】図8において、本実施の形態における潤滑
油供給装置は、潤滑油ポンプ1、制御部2、時間計測部
4、工作物個数検知部10、サンプリング部11および
配管9から構成されており、制御部2は、禁止制御部2
aおよび一般制御部2bを有している。
【0032】制御部2は潤滑油ポンプ1の作動を制御す
る制御手段であり、時間計測部4、工作物個数検知部1
0およびサンプリング部11の出力に応じて、潤滑油ポ
ンプ1の作動を制御している。その他の構成は、第2の
実施の形態に備えられていた運転検知部3がない以外
は、第2の実施の形態と同じである。
【0033】本実施の形態の動作は、第2の実施の形態
の制御フローにおいて、運転検知部3に関するステップ
がない以外は第2の実施の形態と同じである。すなわ
ち、図5、図6および図7の制御フローのうち、ステッ
プS5およびS6を除いて、ステップS3からステップ
S7へ流れるようにしたものが、本実施の形態の制御フ
ローである。その他の動作は、第2の実施の形態と同じ
である。
【0034】なお、本発明の各検知手段および計測手段
は、上述した第1〜第3の実施の形態においては、当該
NC工作機械のNC制御部のプログラムに連動して検知
・計測を行うとして説明したが、これに限らず、当該N
C工作機械本体に直接センサー等(例えば、工作物が当
該NC工作機械にセッティングされているかどうかを検
知するセンサー)を設置することによって、検知・計測
を行うとしてもよい。
【0035】また、本発明の潤滑油ポンプを作動させる
指令は、上述した第1および第2の実施の形態において
は、一般制御部2bの制御による指令であるとして説明
したが、これに限らず、例えば、操作者によって直接操
作パネルから入力される指令であるとしてもよい。
【0036】また、本発明の操作者の指示は、上述した
第1〜第3の実施の形態においては、禁止制御部2aに
あらかじめプログラミングされているとして説明した
が、これに限らず、例えば、当該NC工作機械の運転開
始の都度、操作者によって直接操作パネルから入力され
る指示であるとしてもよい。
【0037】さらに、本発明の制御手段は、上述した第
1〜第3の実施の形態においては、潤滑油ポンプ1の作
動の禁止が解除された直後に、潤滑油ポンプ1を作動さ
せるとして説明したが、これに限らず、潤滑油ポンプの
作動が禁止されていない時間帯内であればよい。
【0038】また、本発明の制御手段は、上述した第1
〜第3の実施の形態においては、加工運転累計時間t1
または非加工時累計時間t2のいずれかが、あらかじめ
定めたそれぞれの限界時間t1lim.、t2lim.に達した
場合、他の制御に優先して強制的に、潤滑油ポンプ1を
作動させるとして説明したが、この制御がない構成とし
てもよい。
【0039】なお、上述した第1〜第3の実施の形態に
おいては、本発明の潤滑油供給装置を中心に説明した
が、本発明の媒体は、上述した各手段の全部または一部
をコンピュータに実行させるプログラムを格納するもの
である。
【0040】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、加工精度に悪影響を与えることなく、摺動面
への潤滑油の供給できる潤滑油供給装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における潤滑油供給
装置の構成を示す全体構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における潤滑油供給
装置の潤滑油ポンプの制御方法を示すフロー図。
【図3】本発明の第1の実施の形態における潤滑油供給
装置の潤滑油ポンプの制御方法を示すフロー図。
【図4】本発明の第2の実施の形態における潤滑油供給
装置の構成を示す全体構成図。
【図5】本発明の第2の実施の形態における潤滑油供給
装置の潤滑油ポンプの制御方法を示すフロー図。
【図6】本発明の第2の実施の形態における潤滑油供給
装置の潤滑油ポンプの制御方法を示すフロー図。
【図7】本発明の第2の実施の形態における潤滑油供給
装置の潤滑油ポンプの制御方法を示すフロー図。
【図8】本発明の第3の実施の形態における潤滑油供給
装置の構成を示す全体構成図。
【符号の説明】
1 潤滑油ポンプ 2 制御部 2a 禁止制御部 2b 一般制御部 3 運転検知部 4 時間計測部 5 NC制御部 6 刃物台 7 固定台 8 摺動面 9 配管 10 工作物個数検知部 11 サンプリング部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の摺動面へ潤滑油を供給する潤
    滑油ポンプと、前記潤滑油ポンプの運転を制御する制御
    手段とを備え、前記制御手段は、操作者の指示がある場
    合、前記潤滑油ポンプを作動させる指令があっても、前
    記潤滑油ポンプの作動を禁止することを特徴とする潤滑
    油供給装置。
  2. 【請求項2】 前記工作機械の運転状況を検知して出力
    する運転検知手段を備え、前記操作者の指示は、特定の
    運転状況下での前記潤滑油ポンプの作動を禁止するもの
    であり、前記制御手段は、前記運転検知手段の出力が前
    記特定の運転状況である時間帯において、前記潤滑油ポ
    ンプの作動を禁止していることを特徴とする請求項1に
    記載の潤滑油供給装置。
  3. 【請求項3】 前記潤滑油ポンプの作動が禁止されてい
    る時間帯に、前記潤滑油ポンプを作動させる指令があっ
    た場合は、前記制御手段は、前記潤滑油ポンプの作動の
    禁止が解除された直後に、前記潤滑油ポンプを作動させ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の潤滑油供
    給装置。
  4. 【請求項4】 工作機械の摺動面へ潤滑油を供給する潤
    滑油ポンプと、前記潤滑油ポンプの運転を制御する制御
    手段と、前記工作機械が加工した工作物の個数を数える
    工作物個数検知手段と、前記工作物一個当たりの加工時
    間をサンプリングして出力するサンプリング手段とを備
    え、前記制御手段は、前記サンプリング手段の出力にし
    たがって、あらかじめ定めた設定個数を設定し直し、前
    記工作物個数検知手段の出力が前記設定個数に達する
    と、前記工作機械が加工運転を行っていない時間帯に、
    前記潤滑油ポンプを作動させることを特徴とする潤滑油
    供給装置。
  5. 【請求項5】 前記サンプリング手段の出力にしたがっ
    て、前記設定個数を設定し直すこととは、前記設定個数
    を、あらかじめ定めた許容累計加工時間を前記サンプリ
    ング手段の出力で除した値を越えない最大の整数に設定
    し直すことであることを特徴とする請求項4に記載の潤
    滑油供給装置。
  6. 【請求項6】 前記サンプリング手段は、前記潤滑油ポ
    ンプが潤滑油を供給した直後に加工する前記工作物の一
    個当たりの加工時間をサンプリングすることを特徴とす
    る請求項4または5に記載の潤滑油供給装置。
  7. 【請求項7】 前記サンプリング手段は、前記工作機械
    の加工プログラムが別のプログラムに変更される毎に、
    前記工作物の一個当たりの加工時間をサンプリングする
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の潤滑
    油供給装置。
  8. 【請求項8】 前記サンプリング手段は、前記工作物を
    一個加工する毎に、前記工作物の一個当たりの加工時間
    をサンプリングすることを特徴とする請求項4または5
    に記載の潤滑油供給装置。
  9. 【請求項9】 前回の潤滑油供給時刻からの前記工作機
    械の加工運転累計時間および/または非加工時累計時間
    をそれぞれ計測して出力する累積時間計測手段を備え、
    前記制御手段は、前記加工運転累計時間または前記非加
    工時累計時間のいずれかが、あらかじめ定めたそれぞれ
    の設定時間に達した場合、前記潤滑油ポンプを作動させ
    る指令を出し、前記加工運転累計時間または前記非加工
    時累計時間のいずれかが、あらかじめ定めたそれぞれの
    限界時間に達した場合、他の制御に優先して強制的に、
    前記潤滑油ポンプを作動させることを特徴とする請求項
    1〜8のいずれかに記載の潤滑油供給装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の前記
    各手段の全部または一部をコンピュータに実行させるプ
    ログラムを格納することを特徴とする媒体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100707370B1 (ko) * 2000-12-30 2007-04-13 두산인프라코어 주식회사 동작 감응형 윤활 방법
KR100966227B1 (ko) 2008-06-26 2010-06-25 문철홍 윤활유 토출량 제어를 위한 장치
CN102335837A (zh) * 2011-09-08 2012-02-01 苏州谷夫道自动化科技有限公司 机床自润滑方法
CN106151850A (zh) * 2016-08-22 2016-11-23 张民胜 一种数控机床主轴的润滑装置
CN110732915A (zh) * 2019-09-09 2020-01-31 安徽太平洋重型机器股份有限公司 一种具有主轴润滑装置的数控机床

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