JPH1147558A - 空気の浄化方法 - Google Patents

空気の浄化方法

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JPH1147558A
JPH1147558A JP9219968A JP21996897A JPH1147558A JP H1147558 A JPH1147558 A JP H1147558A JP 9219968 A JP9219968 A JP 9219968A JP 21996897 A JP21996897 A JP 21996897A JP H1147558 A JPH1147558 A JP H1147558A
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fine particles
oxide fine
photocatalytic titanium
air
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Hisashi Ikehata
永 池端
Mitsuo Iimura
満男 飯村
Tadanori Domoto
忠憲 道本
Kazuyoshi Uemori
一好 上森
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光触媒酸化チタン微粒子をプラズマ放電で励起
し、この励起光触媒酸化チタン微粒子との接触により有
害ガスを分解する場合、低電力・小型・簡易なプラズマ
発生手段で有効なガス分解を可能とする空気の浄化方法
を提供する。 【解決手段】空気通路にプラズマ発生手段(21−2
2)と光触媒酸化チタン微粒子を担持した多孔質接触体
4とを設けた空気浄化装置に空気を、プラズマとプラズ
マで励起させた光触媒酸化チタン微粒子に接触させつつ
通過させることにより空気中の有害ガスを分解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光触媒酸化チタン微
粒子を用いて空気を浄化する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸化チタン半導体においては、バンドギ
ャップ以上のエネルギ−を有する光を照射すると、励起
されて電子及び正孔を発生し、表面に接触している物質
が電子授受により酸化・分解される。そこで、この酸化
チタン半導体の微粒子、すなわち光触媒酸化チタン微粒
子を表面に担持させた接触体を空気清浄器を取付けて、
空気中の臭気性ガスを分解させて消臭等を行うことが提
案されている。この提案においては、光触媒酸化チタン
を励起するのに、紫外線を照射しているが、紫外線ラン
プに起因しての装置の大型化が避けられず、また、エネ
ルギ−効率にも問題がある。従来、発電プラント用ボイ
ラ、ディ−ゼルエンジン、ガスタ−ビン、各種燃焼炉の
排ガス中に含まれている窒素酸化物や硫黄酸化物をブラ
ズマで分解処理する場合、プラズマからの発光エネルギ
−の有効利用を図るために、プラズマ発光で光触媒酸化
チタンを励起し、この励起光触媒酸化チタンとの接触に
よっても窒素酸化物や硫黄酸化物等の有害ガスを分解す
ることが公知である(特開平5−237337号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法ではプラズマで有害ガスを分解するために、数10K
Vの高電圧パルスを印加しており、そのガス分解が実質
的に行われない低いパルス電圧のプラズマ放電下での光
触媒酸化チタンの励起によるガス分解の有利性乃至は技
術的意義は明らかにされていない。
【0004】而るに、本発明者等においては、ガス分解
が実質的に行われない低エネルギ−のプラズマのもとで
も、ガスの種類の如何によっては、光触媒酸化チタン微
粒子を担持した接触体の改良により光触媒酸化チタン微
粒子の励起によるガス分解を効率よく行い得ることを見
出した。この方法によれば、そのガスを直接プラズマで
分解処理する場合や、紫外線照射による光触媒酸化チタ
ン微粒子の励起の場合よりも低電力の有利性等が期待さ
れる。
【0005】本発明の目的は、光触媒酸化チタン微粒子
をプラズマ放電で励起し、この励起光触媒酸化チタン微
粒子との接触により有害ガスを分解する場合、低電力・
小型・簡易なプラズマ発生手段で有効なガス分解を可能
とする空気の浄化方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る空気の浄化
方法は、空気通路にプラズマ発生手段と光触媒酸化チタ
ン微粒子を担持した多孔質接触体とを設けた空気浄化装
置に空気を、プラズマとプラズマで励起させた光触媒酸
化チタン微粒子に接触させつつ通過させることにより空
気中の有害ガスを分解することを特徴とする構成であ
り、プラズマは、プラズマによる有害ガスの分解度より
も、励起された光触媒酸化チタン微粒子との接触による
有害ガスの分解度が充分に大であるように設定される。
上記光触媒酸化チタン微粒子を担持した多孔質接触体と
しては、光触媒酸化チタン微粒子をフッ素系合成樹脂を
バインダ−として結合した組織の多孔質フィルム、光触
媒酸化チタン微粒子をフッ素系合成樹脂をバインダ−と
して結合した組織の多孔質膜を支持体上に有するシ−
ト、または、光触媒酸化チタン微粒子をフッ素系合成樹
脂をバインダ−として結合した組織の多孔質繊維のフェ
ルト状物、綿状物、織布の何れかを使用することができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明において使用する多孔質接触体の組
織構造は、光触媒酸化チタン微粒子を樹脂をバインダ−
として結合した多孔質膜であり、光触媒酸化チタン微粒
子を孔内の空隙に表出させてある。光触媒酸化チタンに
は、触媒活性が高いアナタ−ゼ型を使用することが好ま
しいが、ルチル型の使用も可能である。この微粒子の粒
子径は200nm以下である。上記樹脂バインダ−とし
ては、活性光触媒酸化チタン微粒子で劣化され難い抗酸
化性の樹脂が使用され、ポリテトラフルオロエチレン樹
脂、テトラフルオロエチレン−6フッ化プロピレン共重
合体、テトラフルオロエチレン−パ−フルオロアルコキ
シエチレン共重合体等のフッ素系合成樹脂を使用するこ
とがことが好ましく、特に、コスト上からポリテトラフ
ルオロエチレン樹脂の使用が最適である。上記多孔質膜
の気孔率は、ガス分解効率上から10%以上とされ、特
に機械強度を勘案し、10%〜30%とすることが好ま
しい。また、多孔質膜の厚みは、ガスの拡散深さを勘案
し、5〜30μmとすることが好ましい(30μm以上
の深さでは、ガス拡散が生じ難い)。上記光触媒酸化チ
タン微粒子の含有量は、5〜60%とすることが好まし
い(5%以下では、触媒活性が不充分であり、60%以
上では樹脂バインダ−による結合が難しい)。
【0008】上記多孔質膜は、乳化重合で製造した0.
1〜1μmのポリテトラフルオロエチレン粒子と光触媒
酸化チタン微粒子とを溶媒、例えば水に分散させたディ
スパ−ジョンを作成し、これを塗膜に形成し、この塗膜
から溶剤を除去したのち、330℃以上で焼成すること
により製作でき、酸化チタン微粒子の添加のために、容
易に気孔率5%以上の多孔質にできる。なお、多孔質化
を促すための添加剤や多孔質膜の強度向上のための添加
剤をディスパ−ジョンに添加でき、またガス吸着剤の添
加も可能である。
【0009】上記光触媒酸化チタン微粒子を担持した多
孔質接触体には、金属板、金属箔、ポリテトラフルオ
ロエチレン樹脂含浸ガラスクロスシ−ト等の支持基材の
片面または両面に酸化チタン/フッ素系樹脂のディスパ
−ジョンに塗布、焼成して多孔質膜を形成したもの、
ガラス繊維、セラミックス繊維、金属繊維、炭素繊維の
単独または混合物のフエルト状物を酸化チタン/フッ素
系樹脂のディスパ−ジョンに浸漬して、引上げ乾燥後、
焼成して繊維に多孔質膜を形成したもの、ガラス繊
維、セラミックス繊維、金属繊維、炭素繊維の単独また
は混合物の網状物を酸化チタン/フッ素系樹脂のディス
パ−ジョンに浸漬して、引上げ乾燥後、焼成して繊維に
多孔質膜を形成したもの、基板上に酸化チタン/フッ
素系樹脂のディスパ−ジョンを塗布、焼成して多孔質膜
を形成し、これを剥離して得た多孔質フィルム、または
のシ−ト状多孔質接触体をガラス繊維、セラミックス
繊維、金属繊維、炭素繊維の単独または混合物の網状物
と共巻きしたもの、上記の多孔質フィルムを長手方
向に4倍延伸したのち、解繊による繊維化工程を経て綿
乃至はフエルト状にしたもの、等を使用できる。
【0010】図1は本発明において使用する空気浄化装
置の一例を示している。図1において、1は絶縁筒、2
1は絶縁筒1の中心に保持した線状の放電電極であり、
保持手段の図示は省略してある。3は放電電極21に接
続した高圧パルス電源である。22は絶縁筒1の外周に
取付けた接地電極である。4は絶縁筒1内に収容した光
触媒酸化チタン微粒子担持の多孔質接触体であり、上記
〜の巻回体または共巻体、例えば図2に示すように
多孔質シ−ト41とネット42との共巻体を、放電電極
21との間に放電空間を確保するように絶縁筒1内に挿
入してある。図1において、矢印は、空気の流通方向を
示している。
【0011】図3は本発明において使用する空気浄化装
置の別例を示し(ケ−スの図示は省略してある)、通気
性の放電電極21と通気性の接地電極22(例えば、メ
ッシュ電極)間に矢印で示す空気流れ方向に通気性の光
触媒酸化チタン微粒子担持の多孔質接触体4、例えば、
網状、綿乃至はフエルト状の多孔質接触体4を収容して
ある。3は放電電極21に接続した高圧パルス電源であ
る。
【0012】図4は本発明において使用する空気浄化装
置の他の別例を示し(ケ−スの図示は省略してある)、
一対の接地電極間22,22の中央に線状の放電電極2
1を保持し、これらの電極間に矢印で示す空気流れ方向
に通気性の光触媒酸化チタン微粒子担持の多孔質接触体
4、例えば、網状物、綿状物乃至はフエルト状物または
上記〜の巻回体または共巻体を、放電電極21との
間に放電空間を確保するように収容してある。3は放電
電極21に接続した高圧パルス電源である。図4におい
て、一対の接地電極にメッシュ電極のような通気性電極
を使用し、電極に対して垂直な方向に通気性の光触媒酸
化チタン微粒子担持の多孔質接触体、例えば、網状、綿
乃至はフエルト状の多孔質接触体を放電電極との間に放
電空間を確保するようにして収容し、同垂直方向に空気
を流通させる絶縁ケ−ス内にその電極や多孔質接触体を
配設することもできる。
【0013】上記空気浄化装置を用いて本発明により空
気を浄化するには、高圧パルス電源で放電電極に高電圧
パルスを印加し、放電電極と接地電極との間の空間に放
電を発生させてプラズマ化し、このプラズマ化のもとで
空気を矢印方向に流通させていく。上記高電圧パルスの
印加は、放電電極と接地電極との間の高電圧化できる空
間部分を可及的に広領域にでき、かつ空間電荷効果によ
る放電抑制を可及的に低減できるように、瞬時に行うこ
とが有効であり、例えば、パルス立上り時間10ns、
パルス持続時間1μs以下とすることが好ましい。な
お、空気浄化装置の入口には、過度のダスト混入を防止
するためにプレフィルタ−を設け、出口には、空気の放
電分解で生じるオゾンの除去のためにオゾン分解触媒を
設けることが好ましい。
【0014】上記多孔質接触体の光触媒酸化チタン微粒
子においては、3.0evのバンドギャップを有してお
り、プラズマの発光エネルギ−中の紫外線領域及び走行
電子のエネルギ−で光触媒酸化チタンが励起される。本
発明の特徴の一つは、プラズマ自体による有害ガスの酸
化・分解は実質的に生じさせず、プラズマで光触媒酸化
チタン微粒子を励起させ、その活性化光触媒酸化チタン
微粒子との接触で有害ガスを酸化・分解させることにあ
る。従って、有害ガスのプラズマによる酸化・分解は生
じず、有害ガスの酸化・分解の殆どが活性化光触媒酸化
チタン微粒子との接触による酸化・分解に依存するが、
有害ガスと活性化光触媒酸化チタン微粒子との接触面積
を充分に広くするように、光触媒酸化チタン微粒子担持
の接触体を多孔質にしているから有害ガスの分解効率を
充分に高くできる。このことは、次ぎの実施例と比較例
との対比からも確認できる。
【0015】本発明に係る空気の浄化方法によれば、そ
のガスを直接プラズマで分解処理する場合や、紫外線照
射による光触媒酸化チタン微粒子の励起の場合よりも低
電力で有害ガスを分解・処理でき、その有害ガスとして
は、塗料の溶剤であるトルエン、果物や農作物の熟成を
速めるエチレン等がある。なお、上記光触媒酸化チタン
微粒子に代え、他の光触媒微粒子、例えば、酸化亜鉛、
酸化タングステン、酸化鉄、チタン酸ストロンチウム等
の金属化合物半導体粉末を使用することも可能である。
【0016】
【実施例】以下の実施例において、ディスパ−ジョンと
は光触媒酸化チタン微粒子/ポリテトラフルオロエチレ
ンの水分散液であり、光触媒酸化チタン微粒子には粒径
7nm、比重3.84のものを、ポリテトラフルオロエ
チレン粒子には、粒径0.3μm、比重2.20のもの
を使用した。 〔実施例1〕光触媒酸化チタン微粒子の含有量40重量
%のディスパ−ジョンに、厚さ60μmのアルミニウム
箔を浸漬し、引き上げて100℃で乾燥させたのち、3
80℃×10分で焼成し、この多孔質接触体と厚み1.
6mmのポリエチレンネットを重ねて円筒状に形成し、
この円筒体を図1に示した絶縁筒内径29mmの空気浄
化装置に挿入した。多孔質膜の厚み、気孔率は表1に示
す通りであった。放電電極に5KV、50KHzの交流パル
スを印加し、5ppm濃度のトルエン含有空気を流速
0.8m/秒で流入させ、空気の入口及び出口でのトル
エン濃度をガスクロマトグラフィ−で測定したところ、
表1の通りであった。
【0017】〔実施例2〕ディスパ−ジョンへのアルミ
ニウム箔の浸漬、乾燥、焼成を2回行った以外、実施例
1に同じとした。多孔質膜の厚み、気孔率、空気の入口
及び出口でのトルエン濃度は表1の通りであった。 〔実施例3〕ディスパ−ジョンへのアルミニウム箔の浸
漬、乾燥、焼成を3回行った以外、実施例1に同じとし
た。多孔質膜の厚み、気孔率、空気の入口及び出口での
トルエン濃度は表1の通りであった。 〔実施例4〕炭素繊維フェルトを光触媒酸化チタン微粒
子の含有量40重量%のディスパ−ジョンに、実施例1
と同様にして浸漬、乾燥、焼成することにより多孔質接
触体を得、この多孔質接触体を円筒状に形成して空気浄
化装置の絶縁筒に挿入した以外、実施例1と同じとし
た。多孔質膜の厚み(電子顕微鏡観察で測定)、気孔
率、空気の入口及び出口でのトルエン濃度は表1の通り
であった。 〔実施例5〕ガラスクロスを光触媒酸化チタン微粒子の
含有量40重量%のディスパ−ジョンに、実施例1と同
様にして浸漬、乾燥、焼成することにより多孔質接触体
を得、この多孔質接触体を円筒状に形成して空気浄化装
置の絶縁筒に挿入した以外、実施例1と同じとした。多
孔質膜の厚み(電子顕微鏡観察で測定)、気孔率、空気
の入口及び出口でのトルエン濃度は表1の通りであっ
た。 〔実施例6〕金属布を光触媒酸化チタン微粒子の含有量
40重量%のディスパ−ジョンに、実施例1と同様にし
て浸漬、乾燥、焼成することにより多孔質接触体を得、
この多孔質接触体を円筒状に形成して空気浄化装置の絶
縁筒に挿入した以外、実施例1と同じとした。多孔質膜
の厚み(電子顕微鏡観察で測定)、気孔率、空気の入口
及び出口でのトルエン濃度は表1の通りであった。 〔実施例7〕セラミックス綿を光触媒酸化チタン微粒子
の含有量40重量%のディスパ−ジョンに、実施例1と
同様にして浸漬、乾燥、焼成することにより多孔質接触
体を得、この多孔質接触体を円筒状に形成して空気浄化
装置の絶縁筒に挿入した以外、実施例1と同じとした。
多孔質膜の厚み(電子顕微鏡観察で測定)、気孔率、空
気の入口及び出口でのトルエン濃度は表1の通りであっ
た。
【0018】〔比較例〕光触媒酸化チタン微粒子担持の
多孔質接触体を使用しなかった以外、実施例1に同じと
した。空気の入口及び出口でのトルエン濃度は表1の通
りであった。
【0019】
【表1】
【0020】上記比較例においては、プラズマの発生が
あっても、トルエンガスの分解が殆ど行われていない。
しかしながら、実施例では、比較例と同じ強度のプラズ
マであるにもかかわらず、空気を光触媒酸化チタン微粒
子の多孔質接触体に接触させているので、トルエンガス
が高効率で分解されている。すなわち、プラズマ自体で
直接トルエンを酸化・分解できなくても、そのプラズマ
で光触媒酸化チタン微粒子を担持し、その励起光触媒酸
化チタンの活性力でトルエンガスが酸化・分解された結
果でである。従って、本発明によれば、トルエンガスの
ような有害ガスをプラズマ処理による場合よりも、低電
力で酸化分解することが可能である。
【0021】なお、実施例1(多孔質接触体の光触媒酸
化チタン微粒子の含有量40重量%、気孔率12.2
%。トルエンの分解率60.4%)に対し、光触媒酸化
チタン微粒子の含有量4重量%に減量したところ、多孔
質接触体の気孔率が3.1%に低下し、トルエンの分解
率が11.4%に低下した。この測定結果から、本発明
での高ガス分解効率が光触媒酸化チタン微粒子担持の接
触体の多孔性に依存していることが明らかであり、多孔
質接触体の気孔率は10%以上とすることが有効であ
る。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る空気の浄化方法において
は、光触媒酸化チタンを励起し、その光触媒酸化チタン
との接触により空気を浄化する場合、光触媒酸化チタン
の励起にプラズマを使用して高効率の浄化を可能にして
おり、その励起を紫外線ランプで行う場合やプラズマ処
理の場合に較べ、低電力での処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用する空気浄化装置の一例を
示す図面である。
【図2】本発明において使用する光触媒酸化チタン微粒
子を担持した多孔質接触体の一例を示す図面である。
【図3】本発明において使用する空気浄化装置の上記と
は別の例を示す図面である。
【図4】本発明において使用する空気浄化装置の上記と
は別の例を示す図面である。
【符号の説明】
21 放電電極 22 接地電極 3 高電圧パルス電源 4 光触媒酸化チタン微粒子を担持した多孔質
接触体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上森 一好 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気通路にプラズマ発生手段と光触媒酸化
    チタン微粒子を担持した多孔質接触体とを設けた空気浄
    化装置に空気を、プラズマとプラズマで励起させた光触
    媒酸化チタン微粒子に接触させつつ通過させることによ
    り空気中の有害ガスを分解することを特徴とする空気の
    浄化方法。
  2. 【請求項2】光触媒酸化チタン微粒子を担持した多孔質
    接触体として、光触媒酸化チタン微粒子をフッ素系合成
    樹脂をバインダ−として結合した組織の多孔質フィルム
    を使用する請求項1記載の空気の浄化方法。
  3. 【請求項3】光触媒酸化チタン微粒子を担持した多孔質
    接触体として、光触媒酸化チタン微粒子をフッ素系合成
    樹脂をバインダ−として結合した組織の多孔質膜を支持
    体上に有するシ−トを使用する請求項1記載の空気の浄
    化方法。
  4. 【請求項4】光触媒酸化チタン微粒子を担持した多孔質
    接触体として、光触媒酸化チタン微粒子をフッ素系合成
    樹脂をバインダ−として結合した組織の多孔質繊維のフ
    ェルト状物、綿状物、織布の何れかを使用する請求項1
    記載の空気の浄化方法。
  5. 【請求項5】多孔質接触体の気孔率が10%以上である
    請求項1乃至4何れか記載の空気の浄化方法。
  6. 【請求項6】光触媒酸化チタン微粒子とは異なる光触媒
    微粒子を使用する請求項1乃至5何れか記載の空気の浄
    化方法。
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