JPH1145757A - コネクタのスライド式ロックレバー解除機構 - Google Patents

コネクタのスライド式ロックレバー解除機構

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JPH1145757A
JPH1145757A JP9203171A JP20317197A JPH1145757A JP H1145757 A JPH1145757 A JP H1145757A JP 9203171 A JP9203171 A JP 9203171A JP 20317197 A JP20317197 A JP 20317197A JP H1145757 A JPH1145757 A JP H1145757A
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lock
stroke
connector
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JP9203171A
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Inventor
Akihiro Shimozu
昭浩 下津
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Hirose Electric Co Ltd
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Hirose Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 スライド式ロックレバー解除機構は、ロ
ックレバーに対して所定のストロークだけスライドし
て、ロックレバーを偏移させてロック係止部とロック係
合部との係合を解除させるスライド部を備え、スライド
部とロックレバーとの間の作用面は、少なくとも、所定
のストロークのうちの最初のストローク部分と、後続す
るストローク部分とにおいて、スライド部とロックレバ
ーとの間の作用部が異なるものとなるような形状とされ
ている。 【効果】 コネクタの嵌合ロック状態を解除するために
加えるべきロック解除力と、ロック解除のために必要な
スライドストロークの大きさとを、比較的に自由に選定
できるので、コネクタの用途に応じて適当なスライド式
ロックレバー解除機構とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタのスライ
ド式ロックレバー解除機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気コネクタや光コネクタ等の種
々なコネクタにおいては、相手コネクタとの嵌合をロッ
クするためのロックレバーを備えたものがある。そし
て、このようなロックレバーによる嵌合ロックを解除す
る機構として、スライド式ロック解除機構を採用したも
のも多い。このようなスライド式ロックレバー解除機構
を採用したコネクタロック機構としては、例えば、実公
平5−22885号公報に開示されたようなものがあ
る。
【0003】この従来のスライド式ロックレバー解除機
構を採用したコネクタロック機構においては、コネクタ
のハウジングの少なくとも一方の側部に、前端部を支点
としてハウジングの側部の方へ内側へと弾性的に偏移し
うるロックレバーが設けられている。また、ハウジング
には、ロックレバーを覆うようにして、そのハウジング
に対してスライド自在にスライドカバーが装着されてい
る。そして、ロックレバーには、相手コネクタのロック
部と係合してその相手コネクタとの結合をロックするた
めの係止部が支点に近い位置に設けられており、支点か
ら遠い部分にカム作用傾斜面が形成されている。スライ
ドカバーの内壁には、ロックレバーのカム作用傾斜面に
係合する偏移作用傾斜面を有するロックレバー作用部が
設けられている。
【0004】このような従来構造のスライド式ロックレ
バー解除機構では、スライドカバーをハウジングに対し
てスライドさせるとき、スライドカバーの内壁のロック
レバー作用部の偏移作用傾斜面がロックレバーのカム作
用傾斜面に作用することにより、ロックレバーが弾性的
に内側へと偏移させられて、ロックレバーの係止部と相
手コネクタのロック部との係合を外すことができ、コネ
クタの嵌合ロックを解除することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のスラ
イド式ロックレバー解除機構では、スライドカバーのロ
ックレバー作用部の偏移作用傾斜面およびロックレバー
のカム作用傾斜面は、それぞれ単一の傾斜面とされてお
り、ロックレバー解除のためのスライドカバーのスライ
ド時において、その所定のスライドストロークの全体に
亘って、ロックレバーの弾性偏移のためのスライドカバ
ーによる作用部も単一で異ならないものである。
【0006】したがって、ロックレバー解除に際してス
ライドカバーをスライドさせるためにスライドに加える
べき解除力が大きくてもよい場合には、スライドカバー
による作用部を、ロックレバーの支点にできるだけ近づ
けるように設計すればよい。一方、スライドに加えるべ
き解除力をできるだけ小さくしたい場合には、スライド
カバーによる作用部を、ロックレバーの支点からできる
だけ遠くに置くように設計すればよい。しかしながら、
スライドカバーによる作用部をロックレバーの支点から
遠くに置く場合には、スライドストロークをそれに応じ
て大きくしないと、十分なロック解除を行えなくなって
しまう。
【0007】ところが、近年の電子機器配列において
は、高密度実装が切望されており、それらに使用する各
種コネクタもできるだけ小型とすることが望まれてきて
いる。このような小型化に対する要望に対して、スライ
ドストロークを大きくしなければならないことは、反す
ることである。一方では、コネクタの種類によっては、
ロック解除を、できるだけ柔らかな動作にて、すなわ
ち、できるだけ小さな解除力で行えるようにすることも
要望されている。前述したようにスライドストローク全
体にわたって作用部が変わらないような従来のスライド
式ロックレバー解除機構では、このような相反する要望
に対して応えることは、難しい。
【0008】本発明の目的は、前述したような従来技術
の問題点を解消しうるようなコネクタのスライド式ロッ
クレバー解除機構を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、相手コ
ネクタのロック係合部に係合して該相手コネクタとの嵌
合をロックするロック係止部を有したロックレバーを備
えたコネクタのためのスライド式ロックレバー解除機構
において、前記ロックレバーに対して所定のストローク
だけスライドして、該ロックレバーを偏移させて前記ロ
ック係止部と前記ロック係合部との係合を解除させるス
ライド部を備えており、該スライド部と前記ロックレバ
ーとの間の作用面は、少なくとも、前記所定のストロー
クのうちの最初のストローク部分と、後続するストロー
ク部分とにおいて、前記スライド部と前記ロックレバー
との間の作用部が異なるものとなるような形状とされて
いることを特徴とする。
【0010】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
スライド部の前記作用面は、少なくとも2つの互いに異
なる傾斜角を有する傾斜面を含み、前記ロックレバーの
前記作用面は、単一の傾斜面を含む。
【0011】本発明のもう一つ別の実施の形態によれ
ば、前記ロックレバーの前記作用面は、少なくとも2つ
の互いに異なる傾斜角を有する傾斜面を含み、前記スラ
イド部の前記作用面は、単一の傾斜面を含む。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、添付図面に基づいて、本発
明の実施例について、本発明の実施の形態について詳細
に説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例としてのスライ
ド式ロックレバー解除機構を適用した光コネクタの嵌合
ロック状態を示す半断面図である。図1に略示されるよ
うに、光コネクタ100は、プラスチック製のハウジン
グ110内に複数個のフェルール保持本体150が装着
されており、各フェルール保持本体150には、フェル
ールホルダ140が摺動しうるように装着されており、
フェルールホルダ140には、フェルール130が保持
されている。ハウジング110の後端には、光ケーブル
10を引き出すためのケーブルクランプ金具160およ
びゴムフード170とが装着される。光ケーブル10の
端末処理された各ファイバ11の先端は、各対応するフ
ェルールホルダ140に保持されたフェルール130に
挿着されている。
【0014】この光コネクタ100のハウジング110
の両側部には、相手コネクタのハウジング210に形成
された切欠きロック部211と係合して相手コネクタと
の嵌合をロックするための突出係止部21を有したロッ
クレバー20が一体的に形成されている。ハウジング1
10には、ロックレバー20を覆うようにして、そのハ
ウジング110に対してスライド自在にスライドカバー
40が装着されている。ロックレバー20は、その前端
部22を支点としてハウジング110の側部の方へ内側
へと弾性的に偏移しうるようになっており、前述したよ
うに、支点部22近くの外側面には、外方に突出した突
出係止部21が形成されている他、その後端部の操作部
には、カム作用傾斜面23が形成されている。
【0015】一方、スライドカバー40は、ハウジング
110の後端部に対して、ロックレバー20の後端の操
作部を覆うようにして装着されるような前端を開放した
ほぼ箱状に形成されている。このスライドカバー40の
後端には、光ケーブル10の周りに装着されたゴムフー
ド170を貫通させるための開口41が形成されてい
る。さらに、このスライドカバー40の前端の両側の内
壁には、このスライドカバー40が、ハウジング110
の後端に装着されたときに各ロックレバー20のカム作
用傾斜面23と係合するロックレバー作用面としての偏
移作用傾斜面42および43が形成されている。
【0016】図2は、図1に示した光コネクタ100に
おけるロックレバー20とスライドカバー40との間の
ロック解除のための作用面の詳細を示す拡大部分図であ
る。この図2によく示されるように、この実施例では、
ロックレバー20の作用面であるカム作用傾斜面23
は、所定の角度をなした単一の傾斜面とされているが、
スライドカバー40の作用面である第1および第2の偏
移作用傾斜面42および43は、互いに異なる傾斜角を
有するものとされている。すなわち、第1の偏移作用傾
斜面42の傾斜角は、ロックレバー20のカム作用傾斜
面23の傾斜角とほぼ同一とされているが、第2の偏移
作用傾斜面43の傾斜角は、第1の偏移作用傾斜面42
の傾斜角よりも小さく緩やかなものとされている。
【0017】次に、このような構造を有するスライド式
ロックレバー解除機構の動作について、特に、図3およ
び図4を参照して説明する。先ず、図1に示したような
状態では、ロックレバー20の突出係止部21が相手コ
ネクタのハウジング210の切欠きロック部211に係
合しており、この光コネクタ100とその相手コネクタ
との嵌合状態がロックされている。このような嵌合ロッ
ク状態を解除するために、操作者がスライドカバー40
を後方へとスライドさせるとき、そのスライドストロー
クの初期段階においては、図3に略示するように、ロッ
クレバー20は、スライドカバー40の第1の偏移作用
傾斜面42がロックレバー20のカム作用傾斜面23に
対して作用することにより、支点部22を中心として内
方へと弾性偏移させられ、突出係止部21が相手コネク
タのハウジング210の切欠きロック部211から外さ
れ始める。
【0018】このようなスライドカバー40のスライド
ストロークの初期段階においては、ロックレバー20の
内方への弾性偏移は、第1の偏移作用傾斜面42とカム
作用傾斜面23との接触部が作用点となって行われる。
したがって、その作用点は、支点部22から比較的に遠
い位置となっているので、スライドカバー40をスライ
ドさせるために加えるべき解除力は比較的に小さくてす
む。
【0019】図3に示したようなスライドカバー40の
スライドストロークの初期段階に続いて、さらにスライ
ドカバー40を後方へとスライドさせ続けると、図4に
略示するように、第1の偏移作用傾斜面42がカム作用
傾斜面23から離れて、第2の偏移作用傾斜面43がカ
ム作用傾斜面23に接触し始めて、ロックレバー20を
さらに内方へと偏移させる。これにより、突出係止部2
1が相手コネクタのハウジング210の切欠きロック部
211から完全に外された状態とされる。スライドカバ
ー40のスライドストロークは、この状態で制限され、
さらにスライドカバー40を後方へと引くようにする
と、スライドカバー40がハウジング110と一緒に
(スライドカバー40のそれ以上のスライドをストップ
するための適当なストッパーがハウジング110の後端
部に設けられているが図示していない)後方へと引かれ
て、相手コネクタから光コネクタ100を抜去すること
ができる。
【0020】このようなスライドカバー40のスライド
ストロークの後続段階においては、ロックレバー20の
内方への弾性偏移は、第2の偏移作用傾斜面43とカム
作用傾斜面23との接触部が作用点となって行われる。
したがって、その作用点は、支点部22から遠い位置と
ならないですみ、スライドカバー40の後続するスライ
ドストロークを大きくしなくとも、又は、ロックレバー
20の傾斜面を長くしなくとも、一気にロック解除を行
わせることができる。
【0021】前述した実施例では、スライドカバー40
の作用面を、2つの互いに角度の異なる第1および第2
の偏移作用傾斜面42および43とで構成したのである
が、本発明は、これに限らず、必要に応じて、スライド
カバー40の作用面を、3つ以上の互いに角度の異なる
偏移作用傾斜面から構成するようにしてもよい。
【0022】また、前述した実施例では、スライドカバ
ー40の作用面の方を、2つの互いに角度の異なる偏移
作用傾斜面とで構成し、ロックレバー20の作用面を単
一のカム作用傾斜面としたのであるが、本発明は、これ
に限定されるものではない。例えば、本発明によれば、
スライドカバー40の作用面の方を、単一偏移作用傾斜
面とし、ロックレバー20の作用面の方を、2つ以上の
互いに角度の異なるカム作用傾斜面で構成するようにす
ることも考えられる。
【0023】さらにまた、前述の実施例においては、本
発明のスライド式ロックレバー解除機構を光コネクタに
対して適用した場合であったが、本発明は、これに限ら
ず、他の種々なコネクタ、例えば、電気コネクタにも適
用して同様の効果の得られるものである。
【0024】
【発明の効果】コネクタの嵌合ロック状態を解除するた
めに加えるべきロック解除力と、ロック解除のために必
要なスライドストロークの大きさとを、比較的に自由に
選定できるので、コネクタの用途に応じて適当なスライ
ド式ロックレバー解除機構とすることができる。
【0025】換言するならば、必要なロック解除力を比
較的に小さくして柔らかなロック解除操作を可能として
も、必要なスライドストロークを最小限に抑えることが
可能であるので、高密度実装用のコネクタにも適用可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのスライド式ロックレ
バー解除機構を適用した光コネクタの嵌合ロック状態を
示す半断面図である。
【図2】図1に示した光コネクタにおけるロックレバー
とスライドカバーとの間のロック解除のための作用面の
詳細を示す拡大部分図である。
【図3】図1の光コネクタにおけるロック解除動作の初
期段階の動作を説明するための概略図である。
【図4】図1の光コネクタにおけるロック解除動作の後
続段階の動作を説明するための概略図である。
【符号の説明】
10 光ケーブル 11 ファイバ 20 ロックレバー 21 突出係止部 22 支点部 23 カム作用傾斜面 40 スライドカバー 41 開口 42 第1の偏移作用傾斜面 43 第2の偏移作用傾斜面 100 光コネクタ 110 ハウジング 130 フェルール 140 フェルールホルダ 150 フェルール保持本体 160 ケーブルクランプ金具 170 ゴムフード 210 相手コネクタのハウジング 211 切欠きロック部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手コネクタのロック係合部に係合して
    該相手コネクタとの嵌合をロックするロック係止部を有
    したロックレバーを備えたコネクタのためのスライド式
    ロックレバー解除機構において、前記ロックレバーに対
    して所定のストロークだけスライドして、該ロックレバ
    ーを偏移させて前記ロック係止部と前記ロック係合部と
    の係合を解除させるスライド部を備えており、該スライ
    ド部と前記ロックレバーとの間の作用面は、少なくと
    も、前記所定のストロークのうちの最初のストローク部
    分と、後続するストローク部分とにおいて、前記スライ
    ド部と前記ロックレバーとの間の作用部が異なるものと
    なるような形状とされていることを特徴とするスライド
    式ロックレバー解除機構。
  2. 【請求項2】 前記スライド部の前記作用面は、少なく
    とも2つの互いに異なる傾斜角を有する傾斜面を含み、
    前記ロックレバーの前記作用面は、単一の傾斜面を含む
    請求項1記載のスライド式ロックレバー解除機構。
  3. 【請求項3】 前記ロックレバーの前記作用面は、少な
    くとも2つの互いに異なる傾斜角を有する傾斜面を含
    み、前記スライド部の前記作用面は、単一の傾斜面を含
    む請求項1記載のスライド式ロックレバー解除機構。
JP9203171A 1997-07-29 1997-07-29 コネクタのスライド式ロックレバー解除機構 Pending JPH1145757A (ja)

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JP9203171A JPH1145757A (ja) 1997-07-29 1997-07-29 コネクタのスライド式ロックレバー解除機構
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