JPH1145309A - 光学式文字読取装置 - Google Patents

光学式文字読取装置

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JPH1145309A
JPH1145309A JP9200344A JP20034497A JPH1145309A JP H1145309 A JPH1145309 A JP H1145309A JP 9200344 A JP9200344 A JP 9200344A JP 20034497 A JP20034497 A JP 20034497A JP H1145309 A JPH1145309 A JP H1145309A
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Kazunori Akaishi
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーセンサの出力信号のレベルにかかわら
ず、正確な色認識を行うことができる光学式文字読取装
置(OCR)を提供する。 【解決手段】 操作部600からカラー処理制御部70
0を介して、暫定的な色判定基準値をカラー処理部20
0に設定する。次に、帳票1をカラーイメージ読取部1
00によって読み込ませる。カラー処理部200で処理
されたイメージデータは、イメージメモリ300に格納
される。このイメージデータはカラー処理制御部700
によって読み出され、表示部800に表示される。オペ
レータは、表示部800に表示されたイメージデータを
見ながら色判定基準値の設定変更を行い、帳票1上の文
字枠1bが認識されない限界の色判定基準値を決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式文字読取装
置(Optical Character Reader、以下、「OCR」とい
う)、特にカラーイメージセンサで読み取ったイメージ
画像中のドロップアウトカラーの処理に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のOCRの概略の構成図で
ある。このOCRは、帳票1上の文字を光学的に読み取
る装置である。図2の帳票1は、一定のフォーマットに
文字1aを記入してOCRに入力するための用紙であ
り、文字1aを記入するための文字枠1bが予め印刷さ
れている。この文字枠1bは、文字1aの読み取りには
不要であるため、記入者には見えるが、機械的には読み
取られないことが望ましい。そのため、文字枠1bは機
械的に無視するための有彩色(ドロップアウトカラー)
で印刷されている。そして、この文字枠1bの中に、認
識対象となる文字1aを無彩色(例えば、黒色)で記入
する。この様な帳票1は、OCRのカラーイメージ読取
部2によって、光学的に読み取られる。カラーイメージ
読取部2は、例えば電荷結合素子(Charge Coupled Dev
ice、以下、「CCD」という)によるライン型のカラー
センサ等で構成されている。カラーイメージ読取部2
は、帳票1に記載された文字1aや、その他の情報を画
素に分解して光学的に読み取り、各画素から得られた輝
度に応じて、例えば各々8ビットの赤色成分信号(以
下、「Rデータ」という)、緑色成分信号(以下、「G
データ」という)、及び青色成分信号(以下、「Bデー
タ」という)を出力するものである。カラーイメージ読
取部2の出力側には、カラー処理部3の入力側が接続さ
れている。カラー処理部3は、R,G,Bの各データの
値に基づいて文字以外の色の画素を抽出し、背景色と同
一の色に変換することにより、イメージデータ中の文字
枠1bを取り除く機能を有している。
【0003】カラー処理部3の出力側には、文字枠1b
が取り除かれたイメージデータimgを格納するための
イメージメモリ4が接続されている。イメージメモリ4
には、切出制御部5が接続されており、この切出制御部
5によって文字パターンが存在する所定の領域が切り出
されるようになっている。切出制御部5には文字認識部
6が接続されている。文字認識部6は、切り出された領
域のイメージデータimgを、認識辞書7を参照しなが
ら認識する機能を有している。この様な構成のOCRで
は、次のような色判定処理が行われる。帳票1は、図2
のカラーイメージ読取部2で光学的に読み取られ、この
帳票1上の文字1aや、その他の情報は画素に分解さ
れ、赤、緑、青の各原色成分に分離される。そして、各
原色成分はそれぞれ8ビットで表現される値を有する
R,G,Bの各データとして、カラー処理部3へ与えら
れる。カラー処理部3では、R,G,Bデータの差が算
出され、値が最大で、かつR,G,Bデータ毎にそれぞ
れ定められた判定基準値PR,PG,PB以上の差のあ
るデータが選択される。そして、その選択されたデータ
の色が帳票1上の画素の色であると判定される。もし、
R,G,Bデータ毎の判定基準値PR,PG,PB以上
の差のあるデータが存在しなければ、帳票1上の画素の
色は、無彩色であると判定される。これにより、帳票1
上の色の識別が可能となり、無彩色であれば文字を構成
するイメージデータであると判定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
OCRでは、次のような課題があった。図3(a)〜
(c)は、従来の色判定処理の第1の課題を説明するた
めの図である。図3(a)は、例えば、ドロップアウト
カラーとして赤色を使用した場合に、帳票1の赤系色部
分をカラーセンサが読み取っている状態を示している。
図3(b)は、カラーイメージ読取部2内のカラーセン
サAから出力されるRデータ、Gデータ、及びBデータ
の値を示している。ここで、各データは8ビット(25
6階調)とし、R,G,Bデータの各値は、それぞれ2
00,140,140である。そして、赤色系に対する
判定基準値PRを50とすると、RデータとGデータの
差ΔRGは、 ΔRG=Rデータ−Gデータ=60>50 であるから、カラー処理部3は、赤系色、即ちドロップ
アウトカラーであると判定する。
【0005】一方、図3(c)はカラーセンサBから出
力されるR,G,Bデータを示しており、これらの値
は、それぞれ140,100,100である。従って、
RデータとGデータの差ΔRGと、RデータとBデー
タの差ΔRBは、それぞれ ΔRG=Rデータ−Gデータ=40<50 ΔRB=Rデータ−Bデータ=40<50 であるから、カラー処理部3は、無彩色であると判定す
る。この様に、カラー処理部3では、レベル差を固定の
判定基準値PR等によって比較する色判定方法を使用し
ているので、カラーセンサBから出力されるR,G,B
データの相対的な関係はカラーセンサAと変わらなくて
も、出力自体が相対的に低いため、データ間の差が小さ
くなる。このため、一定の判定基準値PR(この場合
は、50)で差を判定すると、異なった判定結果が生じ
て色判定が不可能になる。
【0006】図4(a),(b)は、従来の色判定処理
の第2の課題を説明するための図である。図4(a)
は、例えば、赤色の文字枠1bに文字1aが重なった帳
票1を読み取って、判定基準値PR1によって判定する
場合の処理を示している。文字枠1bの位置では、Rデ
ータと他のG,Bデータとの差は、 Rデータ≧Bデータ+判定基準値PR1 Rデータ≧Gデータ となるので、赤系色と判定される。また、文字枠1bに
文字1aが重なった位置では、赤色の上に黒の文字1a
が被さるので差が減少して、 Rデータ<Bデータ+判定基準値PR1 となり、無彩色と判定される。従って、カラー処理後の
イメージは、文字枠bがとれた文字1aだけのイメージ
となる。
【0007】一方、図4(b)は、同様の帳票1を読み
取って、前記判定基準値PR1よりも小さい判定基準値
PR2によって判定する場合の処理を示している。文字
枠1b上の文字1aの濃度が薄い場合、その位置でのデ
ータの値の差が、 Rデータ≧Bデータ+判定基準値PR2 となり、赤系色と判定される。これにより、カラー処理
後のイメージは、文字枠1bの部分が消去された文字1
aのイメージとなる。本発明は、前記従来技術が持って
いた第1及び第2の課題を解決し、カラーサンサの出力
信号レベルの相対的な差にかかわらず正確な色判定を行
い、ドロップアウトカラーを確実に除去することができ
るOCRを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、第1の発明は、帳票上に記載された文字を画素に分
解して光学的に読み取り、赤、緑、青の原色成分信号に
分離して出力するカラーイメージ読取手段と、前記各原
色成分信号間の信号レベル差によって色判定を行い、判
定された赤、緑、青または無彩色の色成分信号をイメー
ジデータとして出力するカラー処理手段と、前記イメー
ジデータから、文字認識辞書に登録されている登録パタ
ーンを参照して前記帳票上に記載された文字を認識する
認識手段とを有するOCRにおいて、前記色判定のため
の色判定基準値が格納される基準値格納手段と、前記色
判定基準値を前記基準値格納手段に設定するための基準
値設定手段と、前記イメージデータを表示するための表
示手段とを設けている。第2の発明は、第1の発明のO
CRにおける基準値設定手段を、前記カラーイメージ読
取手段から出力される画素毎の赤、緑、青の原色成分信
号間の信号レベル差を算出し、前記帳票の全画素におけ
る赤の原色成分信号と緑の原色成分信号との信号レベル
差の最大値、緑の原色成分信号と青の原色成分信号との
信号レベル差の最大値、及び青の原色成分信号と赤の原
色成分信号との信号レベル差の最大値を抽出して、前記
色判定基準値として前記基準値格納手段に設定するよう
に構成している。
【0009】第3の発明は、第1又は第2の発明のOC
Rにおいて、前記カラーイメージ読取手段から出力され
る画素毎の赤、緑、青の原色成分信号間の信号レベル差
を算出し、前記帳票の全画素における赤の原色成分信号
と緑または青の原色成分信号との信号レベル差の最大
値、緑の原色成分信号と青または赤の原色成分信号との
信号レベル差の最大値、及び青の原色成分信号と赤また
は緑の原色成分信号との信号レベル差の最大値を抽出し
て、それぞれ赤差分値、緑差分値、及び青差分値として
出力する差分検出手段と、前記カラーイメージ読取手段
から出力される画素毎の赤、緑、青の原色成分信号と、
前記差分検出手段から出力される赤差分値、緑差分値、
及び青差分値とをそれぞれ加算して、補正した赤、緑、
青の原色成分信号として前記カラー処理手段に出力する
信号レベル補正手段とを設けている。第4の発明は、第
1、第2、又は第3の発明のOCRにおいて、前記基準
値格納手段に格納された色判定基準値に基づいて、該色
判定基準値よりも一定の率だけその値が低減された低減
色判定基準値を生成する低減基準値生成手段と、前記各
原色成分信号の中から信号レベルが最大の最大値信号を
検出して出力する最大値検出手段と、前記最大値信号の
信号レベルのピークを検出し、これをピーク値として保
持しかつ出力するピーク検出手段と、前記ピーク値を基
に前記信号レベルのクラスを判定し、該クラスに対応す
るレベル信号を出力するレベル判定手段と、前記色判定
基準値及び前記低減色判定基準値の中から、前記レベル
信号に基づいていずれか1つの判定基準値を選択して、
前記色判定のために前記カラー処理手段へ出力する判定
基準値選択手段とを設けている。
【0010】第1の発明によれば、以上のようにOCR
を構成したので、次のような動作が行われる。カラーイ
メージ読取手段で読み取られた帳票上の画素は、基準値
設定手段によって基準値格納手段に格納された色判定基
準値に従って色判定が行われ、判定結果のイメージデー
タが表示手段に表示される。第2の発明では、次のよう
な動作が行われる。カラーイメージ読取手段から出力さ
れた原色成分信号間の信号レベル差が、基準値設定手段
によって算出され、読み取られた帳票の全画素における
赤の原色成分信号と緑の原色成分信号との信号レベル差
の最大値、緑の原色成分信号と青の原色成分信号との信
号レベル差の最大値、及び青の原色成分信号と赤の原色
成分信号との信号レベル差の最大値が抽出され、色判定
基準値として基準値格納手段に設定される。そして、こ
の色判定基準値に従って色判定が行われ、イメージデー
タが表示手段に表示される。第3の発明では、次のよう
な動作が行われる。
【0011】差分検出手段において、画素毎の原色成分
信号間の信号レベル差が算出され、帳票の全画素におけ
る赤の原色成分信号と緑または青の原色成分信号との信
号レベル差の最大値、緑の原色成分信号と青または赤の
原色成分信号との信号レベル差の最大値、及び青の原色
成分信号と赤または緑の原色成分信号との信号レベル差
の最大値が抽出されて、それぞれ赤差分値、緑差分値、
及び青差分値として出力される。信号レベル補正手段に
おいて、画素毎の原色成分信号と、前記赤差分値、緑差
分値、及び青差分値とがそれぞれ加算され、補正された
原色成分信号としてカラー処理手段に与えられる。カラ
ー処理手段において、補正された原色成分信号に対して
色判定基準値に従った色判定が行われ、イメージデータ
が表示手段に表示される。第4の発明では、次のような
動作が行われる。低減基準値生成手段によって色判定基
準値よりも一定の率だけその値が低減された低減色判定
基準値が生成される。一方、ピーク検出手段で検出され
た帳票の全画素中の最大値信号の信号レベルのピークか
ら判定されたクラスに対応するレベル信号に基づいて、
色判定基準値または低減色判定基準値の1つが選択され
る。この選択された色判定基準値に基づいて色判定が行
われ、イメージデータが表示手段に表示される。
【0012】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1は、本発明の第1の実施形態を示すOCRの構成図
である。このOCRは、図2と同様の帳票1を読み取る
ためのカラーイメージ読取手段(例えば、カラーイメー
ジ読取部)100を有している。カラーイメージ読取部
100は、例えばCCDによるライン型のカラーセンサ
等で構成され、帳票1に記載された文字1aや、その他
の情報を画素に分解して光学的に読み取り、各画素から
得られた輝度を256階調のレベルで表示するための各
々8ビットのRデータ、Gデータ、及びBデータを出力
するものである。カラーイメージ読取部100の出力側
には、カラー処理手段(例えば、カラー処理部)200
の入力側が接続されている。カラー処理部200は、
R,G,Bの各データの値に基づき、文字1a以外の色
の画素を抽出し、背景色と同一の色に変換することによ
り、イメージデータ中の文字枠1bを取り除く機能を有
している。カラー処理部200の出力側には、文字枠1
bが取り除かれたイメージデータimgを格納するため
のイメージメモリ300が接続されている。イメージメ
モリ300には、切出制御部400が接続されており、
この切出制御部400によって文字パターンが存在する
所定の領域が切り出されるようになっている。切出制御
部400には認識手段(例えば、文字認識部)500が
接続されている。文字認識部500には、認識辞書50
0aが接続されており、この文字認識部500は、切り
出された領域のイメージデータimgを、認識辞書50
0aを参照しながら認識する機能を有している。
【0013】このOCRは、更に、マニュアル操作によ
って、判定基準のパラメータ等を設定するための、例え
ばキーボード等の基準値設定手段(例えば、操作部)6
00を有している。操作部600には、カラー処理制御
部700が接続されている。カラー処理制御部700
は、操作部600から入力されたパラメータ等をカラー
処理部200へ与えたり、イメージメモリ300に格納
されたイメージデータimgを表示するために読み出す
機能を有している。そして、この操作部600には、読
み取った帳票1のイメージデータimgを表示するため
の表示手段(例えば、表示部)800が接続されてい
る。図5は、図1中のカラー処理部200の一例を示す
構成図である。このカラー処理部200は、色判定用の
判定基準値PR,PG,PBが格納される基準値格納手
段(例えば、基準値レジスタ)210、及びカラーイメ
ージ読取部100から出力されるR,G,Bの各データ
が与えられる色判定部220を有している。基準値レジ
スタ210は、図1のカラー処理制御部700に接続さ
れ、操作部600から与えられた判定基準値PR,P
G,PBを格納するものである。また、色判定部220
は、与えられたR,G,Bの各データの差を算出して、
基準値レジスタ210に格納された判定基準値PR,P
G,PBと比較し、その比較判定結果を色情報信号(赤
系色red、緑系色grn、青系色blu、又は無彩色
blk)として出力するものである。色判定部220の
出力側は、色情報処理部230に接続されている。色情
報処理部230は、出力切替部240から与えられるモ
ード切替信号modeに基づいて、輝度選択信号bse
l等を出力するものである。
【0014】カラーイメージ読取部100から出力され
るR,G,Bデータは、最大値検出手段(例えば、最大
値検出部)250に与えられている。最大値検出部25
0は、R,G,Bデータの中で最も大きな値を、当該画
素の最大値信号maxとして出力するものであり、その
出力側がピーク検出手段(例えば、ピーク検出部)26
0と輝度信号選択部270の入力側に接続されている。
ピーク検出部260は、入力された最大値信号maxの
最大値を記憶するメモリを持ち、記憶された値よりも更
に大きな値が入力されたときは、その記憶内容を更新す
る機能を有している。このようにして、入力された最大
値信号maxのピークがピーク値peakとして保持さ
れて出力されるようになっている。輝度信号選択部27
0は、色情報処理部230から与えられる輝度選択信号
bselに基づいて、カラーイメージ読取部100から
出力されるR,G,Bデータと最大値検出部250から
出力される最大値信号maxの中のから、いずれか1つ
を選択して輝度信号bwを出力するものである。ピーク
検出部260と輝度信号選択部270の出力側には、輝
度信号補正部280の入力側が接続されている。輝度信
号補正部280は、ピーク検出部260から与えられる
ピーク値peakによって、輝度信号bwのレベルを補
正して、イメージデータimgを生成するものである。
輝度信号補正部280の出力側は、図1のイメージメモ
リ300に接続されている。
【0015】図6は、図5中の色判定部220の一例を
示す構成図である。この色判定部220は、複数の色信
号比較部220a,220b,220cと、色検出部2
20dとで構成されている。各色信号比較部220a,
220b,220cは、同様の構成となっている。例え
ば色信号比較部220aは、図1中のカラーイメージ読
取部100から出力されるGデータと、基準値レジスタ
210からの判定基準値PRとを加算する加算器22
1、及びRデータと判定基準値PGとを加算する加算器
222を有している。更に、色信号比較部220aは、
入力端子X,Yに与えられたデータの値を比較する比較
器223を有しており、この入力端子XにGデータが、
入力端子YにRデータが与えられている。比較器223
は、例えば入力端子Xのデータが入力端子Yのデータよ
りも大きいときに論理値“1”を、小さいときに論理値
“0”を、出力端子Zに出力するようになっている。加
算器221,222の出力側は、セレクタ224の入力
端子A,Bにそれぞれ接続されている。セレクタ224
の制御端子Cには、比較器223の出力側が接続されて
いる。セレクタ224は、制御端子Cに与えられる信号
の“0”,“1”に応じて、それぞれ入力端子A,B側
を選択して出力端子Dに出力するものである。更に、
G,Rデータは、セレクタ225の入力端子A,Bにそ
れぞれ接続されており、このセレクタ225の制御端子
Cには、比較器223の出力側が接続されている。セレ
クタ224,225の出力端子Dは、比較器226の入
力端子X,Yに、それぞれ接続されている。
【0016】比較器223,226の出力側は、デコー
ダ227の入力端子I0,I1に、それぞれ接続されて
いる。デコーダ227は、入力端子I0,I1に与えら
れた信号に応じて活性化される4つの出力端子O0〜0
3を有している。そして、出力端子O0に“RG緑系”
信号が、出力端子O1に“RG赤系”信号が、出力端子
O2に“RG緑色”信号が、及び出力端子O3に“RG
赤色”信号が、それぞれ出力されるようになっている。
同様に、色信号比較部220bは、カラーイメージ読取
部100からのR,Bデータと、基準値レジスタ210
からの判定基準値PR,PBとが与えられ、“RB緑
系”信号、“RB赤系”信号、“RB緑色”信号、及び
“RB赤色”信号が出力されるようになっている。ま
た、色信号比較部220cは、カラーイメージ読取部1
00からのG,Bデータと、基準値レジスタ210から
の判定基準値PG,PBとが与えられ、“GB緑系”信
号、“GB赤系”信号、“GB緑色”信号、及び“GB
赤色”信号が出力されるようになっている。色信号比較
部220a,220b,220cの出力側には、色検出
部220dの入力側が接続されている。色検出部220
dは、色信号比較部220a,220b,220cの出
力信号に基づいて色情報信号を出力するもので、図7の
検出論理を有する論理回路で構成されている。
【0017】図7は、図6中の色検出部220dにおけ
る色情報信号出力用の論理動作の一例を示す図である。
例えば、“RG赤色”かつ“RB赤系”、“RB赤色”
かつ“RG赤系”、または、“RG赤色”かつ“RB赤
色”の3つの条件の内のいずれか1つが成り立てば、色
情報信号として赤系色redが出力される。緑系色gr
n、青系色bluの出力条件についても同様である。そ
して、これらの条件がいずれも成り立たないときには、
無彩色blkの色情報信号が出力される。次に、図5〜
図7を参照しつつ、図1のOCRの動作を説明する。ま
ず、操作部600からマニュアル操作によって、カラー
処理制御部700を介して、カラー処理部200内の基
準値レジスタ210に対して、予め実験等で求められた
暫定的な判定基準値PR,PG,PBを設定する。そし
て、読み取り対象の文字1aが記入されていない帳票1
を、カラーイメージ読取部100から読み込ませる。こ
こで、帳票1の文字枠1bが赤系色で印刷されていると
すると、文字枠1b上のイメージデータは、“Rデータ
>Gデータ”かつ“Rデータ>Bデータ”となる。
【0018】図6の色信号比較部220aの加算器22
1において、Gデータと赤色用の判定基準値PRとが加
算され、加算器222においてRデータと緑色用の判定
基準値PGとが加算される。更に、RデータとGデータ
は、比較器223によってその値の大小が比較される。
ここで、“Rデータ>Gデータ”であるから、比較器2
23の出力信号は、“1”となり、この比較器223の
出力信号によって制御されるセレクタ224の出力側に
は“Gデータ+判定基準値PR”が、セレクタ225の
出力側には“Rデータ”が、それぞれ出力される。これ
らのセレクタ224,225の出力信号は、比較器22
6で比較され、RデータとGデータの差が判定基準値P
R以上有るか否かが判定される。比較器226の出力信
号であるRG判定結果と、前記比較器223の出力信号
であるRG比較結果とが、デコーダ227に与えられ、
RデータとGデータとの差の関係によって、次のような
4種類の判定結果が出力される。“Rデータ<Gデータ
<Rデータ+判定基準値PG”の場合には“RG緑系”
信号の判定結果が出力される。“Gデータ<Rデータ<
Gデータ+判定基準値PR”の場合には“RG赤系”信
号の判定結果が出力される。“Rデータ<Rデータ+判
定基準値PG≦Gデータ”の場合には“RG緑色”信号
の判定結果が出力される。また、“Gデータ<Gデータ
+判定基準値PR≦Rデータ”の場合には“RG赤色”
信号の判定結果が出力される。これらは、データの差が
判定基準値PRまたはPG以上ある場合であり、データ
の差が判定基準値PR及びPG以下の場合には、判定結
果は出力されない。
【0019】同様に、色信号比較部220bにおいてR
データとBデータの差に基づいて判定結果が出力され、
色信号比較部220cにおいてGデータとBデータの差
に基づいて判定結果が出力される。これらの色信号比較
部220a〜220cの判定結果は色検出部220dに
与えられ、この色検出部220dにおいて、図7の判定
条件に従って色の判定が行われる。例えば、色信号比較
部220a,220bによって、“赤系”信号と“赤
色”信号が出力された場合、または両方とも“赤色”信
号が出力された場合に、赤系色redが出力される。同
様に、色信号比較部220b,220cによって、“緑
系”信号と“緑色”信号が出力された場合、または両方
とも“緑色”信号が出力された場合に、緑系色grnが
出力される。色信号比較部220a,220cによっ
て、“青系”信号と“青色”信号が出力された場合、ま
たは両方とも“青色”信号が出力された場合に、青系色
bluが出力される。これらのいずれにも該当しない場
合には、無彩色blkが出力される。カラーイメージ読
取部100から読み込まれた帳票1の文字枠1bのイメ
ージデータが、“Bデータ<Gデータ<Bデータ+判定
基準値PR≦Rデータ<Gデータ+判定基準値PR”の
条件を満たしていれば、色検出部220dから赤系色r
edが出力される。一方、判定基準値PR,PG,PB
の設定が適正でない場合には、例えば、“Bデータ<G
データ<Rデータ<Bデータ+判定基準値PR<Gデー
タ+判定基準値PR”となり、色検出部220dから無
彩色blkが出力される。
【0020】色判定部220の出力信号は、色情報処理
部230に与えられ、この色情報処理部230におい
て、出力切替部240からのモード切替信号modeに
よって、輝度選択信号bselが出力されて、輝度信号
選択部270へ与えられる。輝度信号選択部270で
は、輝度選択信号bselに基づいて、最大値検出部2
50から出力される最大値信号maxと、R,G,Bデ
ータの内から1つが選択されて、輝度信号bwとして輝
度信号補正部280へ与えられる。また、輝度信号補正
部280には、最大値信号maxに従ってピーク検出部
260で検出されたピーク信号peakが与えられ、こ
のピーク信号peakに基づいて、輝度信号bwが補正
され、イメージデータimgとして出力される。カラー
処理部200から出力されたイメージデータimgは、
イメージメモリ300に格納される。イメージメモリ3
00に格納されたイメージデータimgは、カラー処理
制御部700によって読み出され、イメージパターンと
して表示部800に表示される。この表示部800に表
示されたイメージデータimgは、カラー処理部200
によって色判定された結果のイメージパターンである。
この時、表示されたイメージパターン上に、帳票1の赤
の文字枠1bが残っているか否かを確認する。もし残っ
ていれば、操作部600から基準値レジスタ210内の
判定基準値PRの値を小さくするように設定変更し、再
度帳票1を読み込ませてイメージパターンを確認する。
また、逆に帳票1のイメージパターン上に文字枠1bが
残っていなければ、判定基準値PRの値を大きくするよ
うに設定変更し、再度帳票1を読み込ませてイメージパ
ターンを確認する。この様に、判定基準値PRの値の増
減を繰り返して調整することにより、文字枠1bが残ら
ない限界の判定基準値PRを設定する。適正な判定基準
値PRが設定された後、文字1aが記入された帳票1の
読み取り処理が可能になる。以上のように、第1の実施
形態によれば、判定基準値PR等の値を任意に設定する
ための操作部600、カラー処理制御部700、及びカ
ラー処理部200を有するので、色判定を任意の基準で
行うことができる。更に、イメージデータimgを確認
するための表示部800を有するので、判定基準値PR
等の設定作業を能率的に行うことが可能になる。
【0021】第2の実施形態 図8は、本発明の第2の実施形態を示すカラー処理部の
構成図である。このカラー処理部200Aは、第1の実
施形態の図1中のカラー処理部200に代えて設けられ
るものであり、図5に示されたカラー処理部200中の
要素と共通の要素には共通の符号が付されている。この
カラー処理部200Aは、R,G,Bデータの差を保持
するための差分検出部201が追加され、基準値レジス
タ210に代えてこれと機能が異なる基準値レジスタ2
10Aを設けた点が、図5のカラー処理部200と異な
っている。その他の構成は図5と同様である。差分検出
部201は、R,G,Bデータが与えられ、これらのデ
ータの差を算出し、例えば図9に示すような条件に従っ
て、PR検出データ、PG検出データ、及びPB検出デ
ータを出力する機能を有している。図9は、図8中の差
分検出部201における検出データ出力用の論理動作の
一例を示す図である。
【0022】例えば、“Rデータ>Gデータ”かつ“R
データ>Bデータ”の場合、RデータとGデータの差、
またはRデータとBデータの差の内の大きい方の値が、
PR検出データとして出力される。PG検出データ及び
PB検出データについても、同様である。差分検出部2
01は、リセット端子を有しており、このリセット端子
に、カラー処理制御部700からのリセット信号RST
が与えられるようになっている。差分検出部201の出
力側には、基準値レジスタ210Aの入力側が接続され
ている。基準値レジスタ210Aは、差分検出部201
から与えられるPR検出データ、PG検出データ、及び
PB検出データによって、判定基準値PR,PG,PB
を更新するものであり、その出力側が色判定部220に
接続されている。次に、図1及び図9を参照しつつ、図
8のカラー処理部200Aの動作を説明する。まず、図
1の操作部600からのマニュアル操作によって、カラ
ー処理制御部700を介して、カラー処理部200A内
の差分検出部201の保持データをリセットする。そし
て、読み取り対象の文字が記入されていない帳票1を、
カラーイメージ読取部100から読み込ませる。これに
より、カラーイメージ読取部100から帳票1のイメー
ジデータがカラー処理部200Aに出力される。差分検
出部201において、図9に示すように、R,G,Bデ
ータの値により、赤色判定基準設定用のPR検出デー
タ、緑色判定基準設定用のPG検出データ、及び青色判
定基準設定用のPB検出データの内のどれか1つが、そ
れぞれの最大値と比較更新される。この結果、差分検出
部201には、各検出データの最大値が保持されて出力
される。
【0023】例えば、読み取られた帳票1に赤系色の文
字枠1bが印刷されていれば、文字枠1b上のイメージ
データは、“Rデータ>Gデータ”かつ“Rデータ>B
データ”となる。差分検出部201におけるR,G,B
データの比較によって、“Rデータ>Gデータ”かつ
“Rデータ>Bデータ”となるので、“Rデータ−Gデ
ータ”と、“Rデータ−Bデータ”の比較が行われる。
もし、“Rデータ−Gデータ<Rデータ−Bデータ”で
あれば、“Rデータ−Bデータ”と現在保持されている
PR検出データとの比較が行われ、大きい方の値がPR
検出データとして保持される。この様にして、1枚の帳
票1のイメージデータがすべて読み取られて処理される
と、差分検出部201にはPR検出データとして、Rデ
ータと、G,Bデータの差の最大値が保持されることに
なる。そして、この保持されたPR検出データが、赤色
用の判定基準値PRとして、色判定部220へ与えられ
る。以上のように、第2の実施形態によれば、差分検出
部201によって帳票1上のイメージデータから、R,
G,Bデータの差を検出し、これに基づいて色判定基準
値PR等を設定するので、使用する帳票1及びカラーセ
ンサのばらつきに影響されずに、最適な判定基準値PR
等を設定することが可能になる。
【0024】第3の実施形態 一般的に帳票1の背景色(用紙の地色)には白色が使用
されるが、白色以外の用紙が使用される場合がある。例
えば、黄色の用紙を使用した場合、読み取られたイメー
ジデータは、R,Gデータに比べてBデータの値が小さ
くなる傾向がある。この様な用紙に青系色の文字枠1b
が印刷されていると、文字1aが文字枠1bに重なった
ときに、文字枠1bがイメージデータ上に残ってしまう
という問題が発生しやすい。この第3の実施形態は、帳
票1の背景色に影響されずに色判定を行うことができる
ようにしたものである。図10は、本発明の第3の実施
形態を示すカラー処理部の構成図である。このカラー処
理部200Bは、第1の実施形態の図1中のカラー処理
部200に代えて設けられるものであり、図5に示され
たカラー処理部200中の要素と共通の要素には共通の
符号が付されている。このカラー処理部200Bは、
R,G,Bデータの差を保持するための差分検出手段
(例えば、背景色差分検出部)202と、R,G,Bデ
ータの値をそれぞれ補正するための信号レベル補正手段
(例えば、加算器)203,204,205とが追加さ
れた点が、図5のカラー処理部200と異なっている。
その他の構成は図5と同様である。
【0025】背景色差分検出部202は、カラーイメー
ジ読取部100からのR,G,Bデータが与えられ、こ
れらのデータの差を算出して、その値をR差分検出デー
タ、G差分検出データ、及びB差分検出データとして、
例えば、図11に示すような条件に従って出力する機能
を有している。図11は、図10中の背景色差分検出部
202における検出データ出力用の論理動作の一例を示
す図である。例えば、“Rデータ<Gデータ<Bデー
タ”の場合、R差分検出データとして“Bデータ−Rデ
ータ”、G差分検出データとして“Bデータ−Gデー
タ”が出力される。その他の場合も同様に、データの差
の値が、その値の小さい方の色の差分検出データとして
出力されるようになっている。背景色差分検出部202
は、リセット端子を有しており、このリセット端子に
は、カラー処理制御部700からのリセット信号RST
が与えられるようになっている。背景色差分検出部20
2から出力されるR差分検出データ、G差分検出デー
タ、及びB差分検出データは、それぞれ加算器203〜
205の第1の入力側に与えられている。加算器203
〜205の第2の入力側には、それぞれカラーイメージ
読取部100からのR,G,Bデータが与えられてお
り、これらの加算器203〜205の出力側から、それ
ぞれ補正されたR,G,Bデータが出力されるようにな
っている。
【0026】次に、図1及び図11を参照しつつ、図1
0のカラー処理部200Bの動作を説明する。まず、図
1の操作部600からマニュアル操作によって、カラー
処理制御部700を介して、カラー処理部200B内の
背景色差分検出部202の保持データをリセットする。
そして、帳票1の背景色と同一の色の用紙(例えば、帳
票1の裏面)を、カラーイメージ読取部100から読み
込ませる。これにより、カラーイメージ読取部100か
ら帳票1の背景色データがカラー処理部200Bに出力
される。背景色差分検出部202において、図11に示
すように、R,G,Bデータの値により、R差分検出デ
ータ、G差分検出データ、及びB差分検出データの内の
2つが、それぞれの最大値と比較更新される。この結
果、背景色差分検出部202には、各検出データの最大
値が保持されて出力される。例えば、読み取られた帳票
1の背景色が黄色であれば、イメージデータは、“Rデ
ータ>Bデータ”かつ“Gデータ>Bデータ”となる。
背景色差分検出部202において、R,G,Bデータの
比較結果が“Rデータ>Gデータ>Bデータ”となった
場合、“Rデータ−Gデータ”と、“Rデータ−Gデー
タ”のレベル差の計算が行われる。そして、“Rデータ
−Bデータ”と現在保持されているB差分検出データと
の比較が行われ、大きい方の値がB差分検出データとし
て保持される。また、“Rデータ−Gデータ”と現在保
持されているG差分検出データとの比較が行われ、大き
い方の値がG差分検出データとして保持される。
【0027】この様にして、1枚の帳票1のイメージデ
ータがすべて読み取られて処理されると、背景色差分検
出部202にはRデータとBデータの差の最大値がB差
分検出データとして、RデータとGデータの差の最大値
がG差分検出データとして保持されることになる。そし
て、これらの保持されたB差分検出データ及びG差分検
出データが、加算部205,204に与えられる。加算
部203〜205において、カラーイメージ読取部10
0からのR,G,Bデータと、背景色差分検出部202
からのR差分検出データ、G差分検出データ、及びB差
分検出データとがそれぞれ加算される。これらの加算結
果が、色判定部220等に対するR,G,Bデータとし
て、それぞれ出力される。以上のように、第3の実施形
態によれば、帳票1上のイメージデータから、背景色に
対するR,G,Bデータの差を検出する背景色差分検出
部202と、検出された差に基づいてR,G,Bデータ
の値を補正する加算器203〜205を有している。こ
れにより、背景色が白色以外の帳票1に対しても、最適
な色判定基準値を設定して正確なイメージデータの読み
取りが可能になる。
【0028】第4の実施形態 図12は、本発明の第4の実施形態を示すカラー処理部
の構成図である。このカラー処理部200Cは、第1の
実施形態の図1中のカラー処理部200に代えて設けら
れるものであり、図5に示されたカラー処理部200中
の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。こ
のカラー処理部200Cでは、図5のカラー処理部20
0における基準値レジスタ210と色判定部220の間
に、判定基準値PR,PG,PBのレベルを読取データ
の輝度の応じて選択するための複数の基準値選択部21
1,212,213と、これらの基準値選択部211〜
213に対するレベル信号lvlを生成するためのレベ
ル判定手段(例えば、レベル判定部)214を追加した
構成になっている。その他の構成は図5と同様である。
各基準値選択部211〜213は、いずれも同様の構成
であり、例えば基準値選択部213は、基準値レジスタ
210から判定基準値PBが与えられる低減基準値生成
手段(例えば、算出部)213a,213b,213c
を有している。算出部213a〜213cは、与えられ
た判定基準値PBの値の90%,80%,70%の値
を、それぞれ算出して出力するものである。算出部21
3a〜213cの出力側と、基準値レジスタ210の出
力側には、判定基準値選択手段(例えば、セレクタ)2
13dの入力側が接続されている。セレクタ213d
は、レベル信号lvlに基づいて入力側のいずれか1つ
の信号を選択して出力するものであり、その出力側が色
判定部220の入力側に接続されている。
【0029】レベル判定部214は、ピーク検出部26
0から出力されるピーク値peakが与えられ、このピ
ーク値peakに応じて読み取った信号レベルが4つの
クラスの内のどれに該当するかを判定して、その判定結
果をレベル信号lvlとして出力するものである。例え
ば、ピーク値peakが256階調の出力レベルの内、
255〜230であればレベル1、229〜205であ
ればレベル2、204〜180であればレベル1、そし
て179以下であればレベル0のレベル信号lvlが出
力されるようになっている。レベル判定部214の出力
側は、各基準値選択部211〜213内のセレクタ21
3d等の制御端子に共通に接続されている。次に、図1
を参照しつつ、図12のカラー処理部200Cの動作を
説明する。基準値レジスタ210に対する判定基準値P
R,PG,PBの設定方法は、第1の実施形態で説明し
た通りである。
【0030】判定基準値PR,PG,PBの設定が終了
した後、文字1aの記入された帳票1をカラーイメージ
読取部100から読み込ませる。カラーイメージ読取部
100によって帳票1のイメージデータが読み取られ、
R,G,Bデータがカラー処理部200Cに出力され
る。まず帳票1の先端部の何も書かれていない部分が読
み取られるので、出力されるR,G,Bデータは大きな
値となる。これらのR,G,Bデータの中の一番大きな
値が、最大値検出部250で検出されて、最大値max
としてピーク検出部260に出力される。ピーク検出部
260において、最大値検出部250から逐次与えられ
る最大値maxと、保持しているピーク値peakとが
比較され、与えられた最大値maxの方が大きい場合に
は、その最大値maxがピーク値peakとして更新し
て保持される。この様にして帳票1の先端部の複数ライ
ンが読み取られると、ピーク値peakはほぼ確定され
る。ピーク検出部260から出力されるピーク値pea
kは、レベル判定部214に与えられる。レベル判定部
214において、ピーク値peakに基づいて、カラー
イメージ読取部100のカラーセンサの出力レベルを4
段階に分けたレベル3〜レベル0の内のいずれか1つの
レベル信号lvlが生成される。
【0031】セレクタ213d等において、レベル信号
lvlに従って、100%,90%,80%,70%の
判定基準値PR,PG,PBの内のいずれか1つの判定
基準値PR,PG,PBが選択されて色判定部220へ
与えられる。例えば、ピーク値peakが最大値の25
5から約10%減少して228となっていれば、レベル
判定部214において、レベル2と判定される。これに
より、例えば、判定基準値PBの90%の値を算出する
算出部213aの出力信号がセレクタ213dで選択さ
れて、補正された判定基準値PBcとして出力される。
そして、色判定部220において、各基準値選択部21
1〜213から与えられる補正された判定基準値PR
c,PGc,PBcに基づいて色判定が行われる。以上
のように、第4の実施形態によれば、判定基準値PR,
PG,PBの値を相対的に一律に減少させて、カラーセ
ンサの出力レベルに対応するピーク値peakに基づい
て補正された判定基準値PRc,PGc,PBcを選択
するための基準値選択部211〜213とレベル判定部
214とを有している。これにより、例えばカラーイメ
ージ読取部100におけるランプの光量減少によって
R,G,Bデータの値が減少しても、これに合わせて補
正された判定基準値PRc,PGc,PBcが色判定部
220に与えられるので、常に正確な色判定が可能にな
る。
【0032】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次の(a)〜(d)のようなものがある。 (a) 図1のOCRでは、R,G,Bデータを8ビッ
トの値として処理しているが、8ビットに限定するもの
ではない。 (b) 図1中のカラー処理部200の構成は、図5、
図8、図10、及び図12に示した構成に限定されず、
同様の機能を有するものであれば、どの様な構成であっ
ても良い。 (c) 図6中の色信号比較部220a等は、この構成
に限定されず、同様の機能を有するものであれば、どの
様な構成であっても良い。 (d) 図12中の基準値選択部211〜213は、4
レベルの色判定基準値PR等の中から1つを選択するよ
うになっているが、例えば、2レベル、8レベル等の中
から選択するようにしても良い。2レベルにすれば装置
の構成が簡素化され、8レベルにすればより精度良く輝
度レベルの変化に追随することが出来る。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、色判定基準値を自由に設定することができる
基準値設定手段を設け、更にイメージデータを表示する
ための表示手段を設けているので、読み取ったイメージ
データを見ながら最適な色判定基準値を設定することが
出来る。これにより、文字枠の色に影響されずに確実な
文字読み取りが可能になる。第2の発明によれば、カラ
ーイメージ読取手段から出力される原色成分信号に基づ
いて色判定基準値を生成し、基準値格納手段に設定する
基準値設定手段を設けている。これにより、色判定基準
値の設定作業を効率的に行うことが出来る。第3の発明
によれば、帳票の背景色の原色成分信号の差分を求める
差分検出手段と、求められた差分によって原色成分信号
を補正する信号レベル補正手段を設けている。これによ
り、帳票の地色に影響されずに、文字読み取りを行うこ
とが出来る。第4の発明によれば、色判定基準値を一定
の率だけ低減した低減色判定基準値を生成する低減基準
値生成手段を設け、更に、原色成分信号のピーク値を基
に信号レベルのクラスを判定するレベル判定手段と、こ
のレベル判定手段の判定に基づいて対応する色判定基準
値を選択する判定基準値選択手段とを設けている。これ
により、例えば、カラーイメージ読取手段の光源の光量
が減少しても、適切な色判定基準値を用いて文字読み取
りを行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すOCRの構成図
である。
【図2】従来のOCRの構成図である。
【図3】従来の色判定処理の第1の課題を説明するため
の図である。
【図4】従来の色判定処理の第2の課題を説明するため
の図である。
【図5】図1中のカラー処理部200の一例を示す構成
図である。
【図6】図5中の色判定部220の一例を示す構成図で
ある。
【図7】図6中の色検出部220dにおける色情報信号
出力用の論理動作の一例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態を示すカラー処理部の
構成図である。
【図9】図8中の差分検出部201における検出データ
出力用の論理動作の一例を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施形態を示すカラー処理部
の構成図である。
【図11】図10中の背景色差分検出部202における
検出データ出力用の論理動作の一例を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施形態を示すカラー処理部
の構成図である。
【符号の説明】
1 帳票 1a 文字 1b 文字枠 100 カラーイメージ読取部 200 カラー処理部 201 差分検出部 202 背景色差分検出部 210,210A 基準値レジスタ 211〜213 基準値選択部 213a〜213c 算出部 213d セレクタ 214 レベル判定部 220 色判定部 220a〜220c 色信号比較部 220d 色検出部 230 色情報処理部 250 最大値検出部 260 ピーク検出部 300 イメージメモリ 400 切出制御部 500 文字認識部 600 操作部 700 カラー処理制御部 800 表示部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帳票上に記載された文字を画素に分解し
    て光学的に読み取り、赤、緑、青の原色成分信号に分離
    して出力するカラーイメージ読取手段と、 前記各原色成分信号間の信号レベル差によって色判定を
    行い、判定された赤、緑、青または無彩色の色成分信号
    をイメージデータとして出力するカラー処理手段と、 前記イメージデータから、文字認識辞書に登録されてい
    る登録パターンを参照して前記帳票上に記載された文字
    を認識する認識手段とを有する光学式文字読取装置にお
    いて、 前記色判定のための色判定基準値が格納される基準値格
    納手段と、 前記色判定基準値を前記基準値格納手段に設定するため
    の基準値設定手段と、 前記イメージデータを表示するための表示手段とを設け
    たことを特徴とする光学式文字読取装置。
  2. 【請求項2】 前記基準値設定手段は、前記カラーイメ
    ージ読取手段から出力される画素毎の赤、緑、青の原色
    成分信号間の信号レベル差を算出し、前記帳票の全画素
    における赤の原色成分信号と緑の原色成分信号との信号
    レベル差の最大値、緑の原色成分信号と青の原色成分信
    号との信号レベル差の最大値、及び青の原色成分信号と
    赤の原色成分信号との信号レベル差の最大値を抽出し
    て、前記色判定基準値として前記基準値格納手段に設定
    することを特徴とする請求項1記載の光学式文字読取装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の光学式文字読取
    装置において、 前記カラーイメージ読取手段から出力される画素毎の
    赤、緑、青の原色成分信号間の信号レベル差を算出し、
    前記帳票の全画素における赤の原色成分信号と緑または
    青の原色成分信号との信号レベル差の最大値、緑の原色
    成分信号と青または赤の原色成分信号との信号レベル差
    の最大値、及び青の原色成分信号と赤または緑の原色成
    分信号との信号レベル差の最大値を抽出して、それぞれ
    赤差分値、緑差分値、及び青差分値として出力する差分
    検出手段と、 前記カラーイメージ読取手段から出力される画素毎の
    赤、緑、青の原色成分信号と、前記差分検出手段から出
    力される赤差分値、緑差分値、及び青差分値とをそれぞ
    れ加算して、補正した赤、緑、青の原色成分信号として
    前記カラー処理手段に出力する信号レベル補正手段と
    を、 設けたことを特徴とする光学式文字読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の光学式文字
    読取装置において、 前記基準値格納手段に格納された色判定基準値に基づい
    て、該色判定基準値よりも一定の率だけその値が低減さ
    れた低減色判定基準値を生成する低減基準値生成手段
    と、 前記各原色成分信号の中から信号レベルが最大の最大値
    信号を検出して出力する最大値検出手段と、 前記最大値信号の信号レベルのピークを検出し、これを
    ピーク値として保持しかつ出力するピーク検出手段と、 前記ピーク値を基に前記信号レベルのクラスを判定し、
    該クラスに対応するレベル信号を出力するレベル判定手
    段と、 前記色判定基準値及び前記低減色判定基準値の中から、
    前記レベル信号に基づいていずれか1つの判定基準値を
    選択して、前記色判定のために前記カラー処理手段へ出
    力する判定基準値選択手段とを、 設けたことを特徴とする光学式文字読取装置。
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