JPH1145188A - エラー訂正装置およびその方法、ならびに、ディジタル信号再生装置およびその方法 - Google Patents

エラー訂正装置およびその方法、ならびに、ディジタル信号再生装置およびその方法

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JPH1145188A
JPH1145188A JP9200296A JP20029697A JPH1145188A JP H1145188 A JPH1145188 A JP H1145188A JP 9200296 A JP9200296 A JP 9200296A JP 20029697 A JP20029697 A JP 20029697A JP H1145188 A JPH1145188 A JP H1145188A
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JP9200296A
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Kenji Yamasaki
健治 山▲さき▼
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Sony Corp
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  • Detection And Correction Of Errors (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エラー訂正の際に、積符号の列方向および行
方向に読み替えを1つのSDRAMで行なえるようにす
る。 【解決手段】 SDRAMに対する同種の処理が夫々ス
ロットに分解される。全種類の処理のスロットが集めら
れ、1シーケンスが構成される。シーケンス内のスロッ
トの順番は、固定的で、ビデオデータ出力の読み出し処
理が先頭に割り当てられる。1534シーケンス/フレ
ームであって、必要スロット数が1534スロット/フ
レームに満たない処理では、余りのスロットが生じる。
ビデオデータ出力処理のスロットの余りのスロットでS
DRAMのリフレッシュが行なわれる。1フレーム中で
処理が終了してから次のフレームでの処理が開始される
までの間に、2度リフレッシュが行なわれる。リフレッ
シュ間隔が最大で32msec以下となり、安価なSD
RAMが使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、積符号を用いて
エラー訂正符号化されたディジタルデータを、単一の外
付けRAMを用いて復号化するようにされたエラー訂正
装置およびその方法、ならびに、ディジタル信号再生装
置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、DVCR(ディジタルビデオカセ
ットレコーダ)などの、A/V(オーディオ/ビデオ)
信号をディジタル的に磁気テープなどの記録媒体に対し
て記録/再生する装置においては、エラー訂正のために
積符号による符号化が多く用いられている。
【0003】この積符号による符号化においては、1シ
ンボル(例えば1バイト)単位でマトリクス状に配列さ
れたデータに対して、その列方向に対して例えばリード
ソロモン符号によってそれぞれ符号化がなされ、外符号
パリティが生成される。そして、データおよび外符号パ
リティに対して、行方向に対して符号化がなされ、内符
号パリティが生成される。このように、列方向に対して
外符号パリティが生成され、行方向に対して内符号パリ
ティが生成されることによって、積符号によるエラー訂
正符号化が行われる。このとき、データの時系列の順序
は、例えば行方向に一致している。
【0004】図24は、この積符号による符号化を用い
た、従来技術によるディジタル記録/再生装置の構成の
一例を示す。例えばディジタルビデオデータが記録デー
タとしてインターフェイス100を介してBRR(Bit R
ate Reduction)エンコーダ101に供給される。このB
RRエンコーダ101では、供給された記録データに対
してデータ圧縮が施される。圧縮された記録データは、
上述した積符号によるエラー訂正符号化を行うエラー訂
正エンコーダ102に供給される。
【0005】このエラー訂正エンコーダ102は、RA
M(図示しない)と接続されており、供給された記録デ
ータは、このRAMに書き込まれる。そして、供給され
RAMメモリに書き込まれたたこの記録データに対し
て、上述のように、外符号パリティおよび内符号パリテ
ィが生成され、積符号のエラー訂正符号化がなされる。
符号化されたこの記録データは、上述の行方向に従って
RAMから読み出され、記録のためのアンプなどを含む
記録駆動部103に供給され、磁気ヘッド104によっ
て磁気テープ105に記録される。
【0006】このときの記録は、例えば、磁気ヘッド1
04が回転ドラム上に設けられ、この磁気ヘッド104
によって磁気テープ105に対して斜めにトラックを形
成するような、ヘリカルスキャン方式で以て行われる。
【0007】磁気テープ105に記録されたデータが磁
気ヘッド106によって読み出され、再生データとされ
る。この再生データは、イコライザ107を介して内符
号デコーダ108に供給され、内符号によるエラー訂正
(以下、「内符号訂正」と称する。同様に、外符号によ
るエラー訂正を、「外符号訂正」と称する)が行われ
る。すなわち、データの各行に対して配された内符号パ
リティに基づき、各行毎にエラー訂正が行われる。そし
て、エラー訂正結果として、エラーフラグが各行のシン
ボルに対して付される。これは、例えば、エラー数が符
号の持つエラー訂正能力を上回り、エラーが訂正されず
に残っている場合、エラーが存在することを示すため
に、その行の全シンボルに対してエラーフラグが付され
る。
【0008】内符号のエラー訂正がなされたこの再生デ
ータは、RAM109に書き込まれる。この内符号デコ
ーダ108は、RAM109に対するアドレス制御を行
うことができるもので、このRAM109に書き込まれ
る再生データは、内符号デコーダ108によってアドレ
ス制御され、RAM109におけるアドレス空間内に配
置される。
【0009】このようにして、内符号デコーダ108に
おいて内符号訂正が行われると、このエラー訂正された
再生データがRAM109から読み出される。このと
き、デコーダ108によるアドレス制御によって、再生
データは、RAM109の積符号の列方向に向かって読
み出される。したがって、このRAM109において、
外符号の方向にデータの順序が読み替えられる。
【0010】こうして外符号方向に読み替えられた再生
データは、外符号デコーダ110に供給され、外符号デ
コーダ110によって外符号訂正が行われる。すなわ
ち、データの各列に対して配された外符号パリティに基
づき、各列毎にエラー訂正が行われる。この外符号訂正
の際には、外符号と共に、内符号デコーダ108におけ
る復号化の際に各シンボルに対して付されたエラーフラ
グも用いられる。
【0011】外符号デコーダ110においてエラー訂正
されたこの再生データは、RAM111に書き込まれ
る。この外符号デコーダ110は、RAM111に対す
るアドレス制御を行うことができるもので、このRAM
111に書き込まれる再生データは、外符号デコーダ1
10によってアドレス制御され、RAM109における
アドレス空間内に配置される。
【0012】そして、エラー訂正結果として、エラーフ
ラグが各シンボルに対して付される。これは、例えば、
エラー数が符号の持つエラー訂正能力を上回り、エラー
訂正が行われなかった場合、エラーが存在することを示
すために付される。
【0013】外符号デコーダ110において外符号訂正
が行われると、このエラー訂正された再生データがRA
M111から読み出される。このとき、デコーダ110
によるアドレス制御によって、再生データは、RAM1
11のアドレス空間における行方向に向かって読み出さ
れる。したがって、このRAM111において、RAM
109からの読み出しの際に読み替えられた読み出し方
向が再び読み替えられ、最初の読み出し方向、すなわ
ち、本来のデータ順に戻される。
【0014】このようにして、内符号および外符号訂正
が行われたこの再生データは、BRRデコーダ112に
供給される。このBRRデコーダ112において、記録
時にデータに施されたデータ圧縮が解かれる。圧縮を解
かれたこの再生データは、インターフェイス113を介
してディジタルビデオデータとして外部に出力される。
【0015】なお、外符号デコーダ110においてエラ
ー訂正しきれずに、エラーフラグが付されたデータに関
しては、この後、例えば補間などの手法を用いてエラー
修整がなされる。
【0016】上述のようなディジタル記録/再生装置に
おいて、実際的には、記録側のBRRエンコーダ101
およびエラー訂正エンコーダ102は、それぞれ1つの
集積回路で構成される。また、再生側において、内符号
デコーダ108,外符号デコーダ110,およびBRR
デコーダ112がそれぞれ1つの集積回路で構成され
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、積符号
によって符号化されたディジタルデータは、先ず内符号
訂正が行われ、その結果に基づいて外符号訂正が行われ
ることによって、復号化されると共に、内符号および外
符号によるそれぞれのエラー訂正の際には、データの読
み替えが行われる。そのため、上述したように、積符号
の列方向に読み替えを行うためのRAM109および行
方向に読み替えを行うためのRAM111がそれぞれ必
要とされていた。
【0018】内符号デコーダ108および外符号デコー
ダ110は、それぞれ比較的小さな機能を有するだけで
ある。これらデコーダ108および110をそれぞれ構
成するICでは、ビデオデータの読み出しレートと同じ
レートのシステムクロックを内部クロックとして使用し
ていた。そのため、RAM109および111の制御
は、容易なものであった。
【0019】しかしながら、これらRAM109,11
1と内符号デコーダ108,外符号デコーダ110とを
それぞれ結線しなければいけないために、内符号デコー
ダ108および外符号デコーダ110それぞれの集積回
路においてピン数が多くなってしまい、またそれに伴い
消費電力も大きくなってしまうという問題点があった。
【0020】さらに、独立した外付けRAMがRAM1
09,111のように2つ必要となるために、コスト的
にも不利になってしまうという問題点があった。また、
RAM109および111には、SRAMが用いられて
いた。このSRAMは、記憶保持動作が必要無い反面、
消費電力が大きく、さらに消費電力が増加してしまうと
いう問題点があった。
【0021】したがって、この発明の目的は、積符号の
列方向および行方向に読み替えを行うために2つのRA
Mが用いられていたことによる、無駄な電力消費、ピン
数の増加、およびコストアップなどの問題が解消された
エラー訂正装置およびその方法、ならびに、ディジタル
信号再生装置およびその方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、積符号を用いてエラー訂正符号化
されたデータを復号化するエラー訂正装置において、内
符号訂正を行なう内符号デコーダと、内符号訂正が行な
われた後に外符号訂正を行なう外符号デコーダと、内符
号デコーダによるエラー訂正が行なわれたデータおよび
外符号によるエラー訂正が行なわれたデータとを格納す
るメモリとを有し、複数の処理のそれぞれが基準クロッ
クにより規定されるスロットに分解され、複数の処理に
それぞれ割り当てられたスロットが固定的な順番で並べ
られて1シーケンスが構成され、1シーケンスが1フレ
ームまたは1フィールドの期間で所定回数だけ繰り返さ
れてエラー訂正処理をなし、1フレームまたは1フィー
ルドの期間中の処理が行なわれていないスロットでメモ
リのリフレッシュ処理を行なうようにしたことを特徴と
するエラー訂正装置である。
【0023】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、積符号を用いてエラー訂正符号化されたデー
タを復号化するエラー訂正方法において、内符号訂正を
行なう内符号デコードのステップと、内符号訂正が行な
われた後に外符号訂正を行なう外符号デコードのステッ
プと、内符号デコーダによるエラー訂正が行なわれたデ
ータおよび外符号によるエラー訂正が行なわれたデータ
とを格納するメモリとを有し、複数の処理のそれぞれが
基準クロックにより規定されるスロットに分解され、複
数の処理にそれぞれ割り当てられたスロットが固定的な
順番で並べられて1シーケンスが構成され、1シーケン
スが1フレームまたは1フィールドの期間で所定回数だ
け繰り返されてエラー訂正処理をなし、1フレームまた
は1フィールドの期間中の処理が行なわれていないスロ
ットでメモリのリフレッシュ処理を行なうようにしたこ
とを特徴とするエラー訂正方法である。
【0024】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、積符号を用いてエラー訂正符号化されたデー
タを復号化するエラー訂正装置を用いたディジタル信号
再生装置において、内符号訂正を行なう内符号デコーダ
と、内符号訂正が行なわれた後に外符号訂正を行なう外
符号デコーダと、内符号デコーダによるエラー訂正が行
なわれたデータおよび外符号によるエラー訂正が行なわ
れたデータとを格納するメモリと、複数の処理のそれぞ
れが基準クロックにより規定されるスロットに分解さ
れ、複数の処理にそれぞれ割り当てられたスロットが固
定的な順番で並べられて1シーケンスが構成され、1シ
ーケンスが1フレームまたは1フィールドの期間で所定
回数だけ繰り返されてエラー訂正処理をなし、1フレー
ムまたは1フィールドの期間中の処理が行なわれていな
いスロットでメモリのリフレッシュ処理を行なう手段と
を備え、複数の処理は、メモリに対する内符号訂正後の
データ書き込みを行なう第1の処理,メモリに対するビ
デオデータの外符号訂正のためのデータの読み出しおよ
び書き込みを行なう第2の処理,およびデータ出力のた
めのメモリからのデータの読み出しを行なう第3の処理
であり、リフレッシュ処理を行なう手段は、第3の処理
に割り当てられたスロットでリフレッシュ処理を行なう
ようにしたエラー訂正装置を有することを特徴とするデ
ィジタル信号再生装置である。
【0025】また、この発明は、上述した課題を解決す
るために、積符号を用いてエラー訂正符号化されたデー
タを復号化するエラー訂正方法を用いたディジタル信号
再生方法において、内符号訂正を行なう内符号デコード
のステップと、内符号訂正が行なわれた後に外符号訂正
を行なう外符号デコードのステップと、内符号デコーダ
によるエラー訂正が行なわれたデータおよび外符号によ
るエラー訂正が行なわれたデータとを格納するメモリ
と、複数の処理のそれぞれが基準クロックにより規定さ
れるスロットに分解され、複数の処理にそれぞれ割り当
てられたスロットが固定的な順番で並べられて1シーケ
ンスが構成され、1シーケンスが1フレームまたは1フ
ィールドの期間で所定回数だけ繰り返されてエラー訂正
処理をなし、1フレームまたは1フィールドの期間中の
処理が行なわれていないスロットでメモリのリフレッシ
ュ処理を行なうステップとを備え、複数の処理は、メモ
リに対する内符号訂正後のデータ書き込みを行なう第1
の処理,メモリに対するビデオデータの外符号訂正のた
めのデータの読み出しおよび書き込みを行なう第2の処
理,およびデータ出力のためのメモリからのデータの読
み出しを行なう第3の処理であり、リフレッシュ処理を
行なうステップは、第3の処理に割り当てられたスロッ
トでリフレッシュ処理を行なうようにしたエラー訂正方
法を有することを特徴とするディジタル信号再生方法で
ある。
【0026】上述したように、この発明は、複数の処理
の所定単位がスロットとされ、複数のスロットが固定的
な順番で並べられてシーケンスが構成され、1フレーム
または1フィールド内でシーケンスが繰り返すようにさ
れている。そして、内符号デコーダによるエラー訂正が
行なわれたデータおよび外符号によるエラー訂正が行な
われたデータとが格納されるメモリのリフレッシュ処理
が1フレームまたは1フィールドの期間中の処理が行な
われていないスロットで行なわれるようにされているた
めに、リフレッシュ処理を含めた処理を、容易に時分割
制御で以て行なうことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態に
ついて説明する。この発明では、積符号によって符号化
されたデータの復号化を行なう内符号訂正を行う内符号
デコーダおよび外符号訂正を行う外符号デコーダとが集
積回路内に構成され、復号化の際のデータ読み替え用の
RAMを共用化する。この発明では、このとき、各種の
処理を所定単位でまとめてスロットを構成し、各種のス
ロットを集めてシーケンスを構成し、1フレーム内でシ
ーケンスを繰り返す。RAMに対するアクセスは、スロ
ットに基づき時分割処理でなされる。
【0028】この発明では、共用される読み替え用のR
AMには、より消費電力の小さいSDRAMを用いる。
SDRAMは、記憶内容の保持のために、定期的にリフ
レッシュ処理を行なう必要がある。この発明では、この
リフレッシュ処理を、処理の空いた余りスロットを利用
して行なう。
【0029】図1は、この発明が適用されたディジタル
ビデオ記録/再生装置の構成の一例を概略的に示す。図
1において、例えばビデオデータおよび4チャンネルの
オーディオデータが含まれる記録データがインターフェ
イス1を介してBRRエンコーダ2に供給される。この
BRRエンコーダ2では、供給された記録データに対し
てデータ圧縮が施される。この圧縮は、例えば、BRR
エンコーダ2に供給されたデータがブロック化されDC
T変換され、量子化され、可変長符号化されることによ
って行われる。このようにして圧縮された記録データ
は、エラー訂正エンコーダ3に供給される。
【0030】このエラー訂正エンコーダ3は、RAM
(図示しない)と接続されており、供給された記録デー
タは、このRAMに書き込まれる。そして、供給されR
AMメモリに書き込まれたこの記録データに対して、上
述の従来技術において説明したように、外符号パリティ
および内符号パリティが生成され、積符号のエラー訂正
符号化される。この、内符号および外符号の積符号が完
結するデータの大きさを、エラー訂正ブロックと称す
る。
【0031】エラー訂正エンコーダからの符号化データ
は、上述の行方向に従ってRAMから読み出され、記録
のためのアンプなどを含む記録駆動部4に供給され、磁
気ヘッド5によって磁気テープ6に記録される。この記
録は、回転ドラム上に設けられた磁気ヘッド5によって
磁気テープ6に対して斜めにトラックが形成される、ヘ
リカルスキャン方式で以て行われ、さらに、互いに異な
る角度を有する1組の磁気ヘッドによって、隣接するト
ラックにおいてアジマスが異ならされ記録される、アジ
マス方式が用いられる。
【0032】この記録方式の一例として、回転ドラム上
に4個の磁気ヘッド5が設けられ、各ヘッドに対応する
チャンネルをA,B,C,Dとした場合、これら4個の
磁気ヘッド4によってA,B,C,Dの順でトラックが
形成される。また、これらのうち、AおよびC,Bおよ
びDがそれぞれアジマスが一致するトラックである。こ
のとき、互いにアジマスの異なる、隣接した2トラック
(AおよびBチャンネル、並びにCおよびDチャンネ
ル)を1組としてセグメントが構成される。また、4チ
ャンネルあるオーディオデータは、例えば、トラックに
対して中央部に、ビデオデータに挟まれるように配され
る。
【0033】磁気テープ6に記録されたデータが磁気ヘ
ッド7によって、上述した、記録データが記録された順
序に従って読み出され、再生データとされる。この読み
出された再生データは、イコライザ8を介してシリアル
データとされ、内符号/外符号デコーダ9に供給され
る。この内符号/外符号デコーダ9は、内符号デコーダ
および外符号デコーダが1つの集積回路として構成され
たもので、接続されたRAM10に対するアドレス制御
を行うことができる。
【0034】内符号/外符号デコーダ9に供給された再
生データは、内符号訂正を施され、アドレス制御されR
AM10に書き込まれる。こうして、1エラー訂正ブロ
ック分のデータがRAM10にたまると、外符号訂正を
行うために、外符号方向にデータが読み出され、内符号
/外符号デコーダ9に供給される。供給されたこのデー
タは、外符号訂正を施され、再びRAM10に書き込ま
れる。このようにして1エラー訂正ブロック分のエラー
訂正が終了すると、内符号/外符号デコーダ9の制御に
よってRAM10からデータが内符号方向(元のデータ
の順序)に読み出され、出力される。このとき、エラー
が符号の持つエラー訂正能力を超えて存在したときに
は、データに対して所定の位置にエラーフラグが付され
出力される。
【0035】このRAM10におけるこれら内符号およ
び外符号訂正時のデータ入出力の際には、A/Vデータ
におけるビデオデータおよびオーディオデータのそれぞ
れにおける処理単位の違いがあり、また、1つのRAM
で外符号訂正のためおよびエラー訂正後の出力のための
データの読み替えが生じるため、RAM10に対するデ
ータの書き込みおよび読み出しのタイミングが交錯す
る。そのため、このRAM10に対するデータの書き込
みおよび読み出しのタイミングの制御は、内符号/外符
号デコーダ9の制御により時分割で行われる。この制御
の詳細については、後述する。
【0036】この内符号/外符号デコーダ9から出力さ
れた再生データは、BRRデコーダ11に供給される。
このBRRデコーダ11において、記録時にデータに施
されたデータ圧縮が解かれる。例えば、BRRデコーダ
11に供給されたデータが可変長復号化され逆量子化さ
れ、逆DCT変換され逆ブロック変換されることによっ
て圧縮が解かれる。このようにして圧縮を解かれたこの
再生データは、インターフェイス12を介してディジタ
ルビデオデータとして外部に出力される。
【0037】なお、内符号/外符号デコーダ9において
エラー訂正しきれずに、エラーフラグが付されたデータ
に関しては、この後、例えば補間などの手法を用いてエ
ラー修整がなされる。
【0038】図2および図3は、上述のエラー訂正ブロ
ックの構成の一例を概略的に示す。この例では、1フレ
ームのデータが磁気テープ上に形成された12トラック
によって構成される。また、上述したように、互いにア
ジマスの異なる、隣接した2トラックを1組としてセグ
メントが構成されており、1フレームは、12トラック
=6セグメントから成る。これらセグメントには、0〜
5までセグメント番号が付けられる。
【0039】図2に示されるビデオデータの例において
は、図2Aの如くこの12フレーム中の1トラックが図
2Bに示される1エラー訂正ブロックを形成する。例え
ば217バイト×226バイトのデータ配列から成るビ
デオデータに対して、矢印bの方向に、各列のデータが
例えば(250,226)リードソロモン符号によって
符号化され、24バイトの外符号パリティが生成され
る。さらに、これらビデオデータおよび外符号パリティ
に対して、矢印aの方向に、各行のデータが例えば(2
29,217)リードソロモン符号によって符号化さ
れ、12バイトの内符号パリティが生成される。また、
各々のデータ行の先頭には、それぞれ2バイトの大きさ
を有するシンクデータおよびIDが配される。
【0040】図3は、オーディオデータにおけるエラー
訂正ブロックの構成の一例を示す。図3Aに示されるよ
うに、オーディオデータは、1フレーム分の12トラッ
クのうち6トラックで1エラー訂正ブロックを形成す
る。例えば217バイト×12バイトのデータ配列から
成るオーディオデータに対して、矢印bの方向に、例え
ば(24,12)リードソロモン符号によって符号化さ
れ、12バイトの外符号パリティが生成される。さら
に、これらビデオデータおよび外符号パリティに対し
て、矢印aの方向に、例えば(229,217)リード
ソロモン符号によって符号化され、12バイトの内符号
パリティが生成される。また、それぞれのデータ行の先
頭には、シンクデータおよびIDが配される。
【0041】図4は、これらエラー訂正ブロックにおけ
る1シンクブロックの構成を、ビデオデータを例にとっ
て概略的に示す。先頭の2バイトはシンクデータであ
る。続く2バイトはIDであって、この1シンクブロッ
クの1トラック内での番号(セグメント番号)やシンク
ブロック番号などが記される。このIDに217バイト
のビデオデータ(または外符号パリティ)および内符号
パリティが続く。磁気テープに対する記録データは、こ
のシンクブロックが連続したものである。
【0042】次に図5を用いて、内符号/外符号デコー
ダ9のより詳細な構成を説明する。図5において、60
は、内符号/外符号デコーダ9のIC回路の部分を示
す。このECCデコーダIC60は、内符号エラー訂正
機能、外符号エラー訂正機能、オーディオ信号処理機
能、エラーカウント機能、補助データ読出し機能を基本
的に有している。また、実際にはECCデコーダIC6
0は、2個が1組として用いられ、1個のECCデコー
ダIC60には、再生データのうち片アジマスのデータ
が入力される。
【0043】このECCデコーダIC60に対して、9
4Mbpsの記録レートで再生されるシリアルデータ
と、それから生成したクロックがパラレルで入力され、
S/P変換器61に入力され、シリアルからパラレルデ
ータへ変換された8ビット幅のデータと、1/8分周さ
れたクロックになる。
【0044】この段階のデータは、高速の1ビット幅の
データが単純に11Mbpsレートの8ビット幅に低速
化されただけなので、バイト単位およびシンクブロック
単位の切れ目が適当であり、同期検出回路62の同期検
出機能によって、それらが正規のデータ列に変換され
る。バイトの切れ目は、同期検出回路62の出力端子の
ビットアサインに規定され、また、シンクブロックの切
れ目は、同期検出回路62で追加されるストローブパル
スSTBで規定される。次にレート変換器63によっ
て、システムクロック46MHzに乗せ替えられる。
【0045】なお、ECCデコーダIC60は、8ヘッ
ドシステムに対応するため、メイン系とサブ系との2系
統の入力を有する。以上は、メイン系を通った入力に対
する回路であるが、サブ系の入力に対しても同様の構成
が設けられている。サブ系の再生データを処理するため
に、メイン系と同様にS/P変換器65、同期検出回路
66、レート変換器67が設けられている。これらの回
路が出力するデータパケットは、混合器68のOR回路
で1系統に混合される。もともと11Mbpsのレート
で来た信号が46Mbpsのレートに変換される。従っ
て、各パケット間に隙間が空くので、サブ系とメイン系
のデータの混合が可能である。但し、無造作に混合処理
を行うと、両方の系のデータが衝突するため、二つのレ
ート変換器63,67は互いにビジーを参照に調歩して
いて、相手の出力中は出力を留めるようにしている。こ
のとき同時に、パケットの出所が判別できるように、サ
ブ/メインという1ビットのフラグをパケット中に埋め
込む。
【0046】レート変換器63,67は、この調歩や、
再生RF信号に含まれる例えば磁気テープ6の走行速度
や回転ドラムの回転速度のジッタの吸収などを行なうた
めに、バッファとしてそれぞれ内部に小規模のRAMを
有する。このバッファは、後段に接続される内符号デコ
ーダ69によって、出力が制御される。
【0047】入力されるスイッチングパルスSWPは、
内部回路の遅延時間分、タイミング生成器64にて遅延
され、また、テープ走行方向を示す情報等が同様に遅延
され、レート変換器63,67にてパケットに埋め込ま
れる。レート変換器63,67は、ヘッド切替えのタイ
ミングで初期化され、ストローブパルスSTBでカウン
トされるカウンタを有し、このカウンタによって、フォ
ーマット的にデータ無記録区間(以下ギャップと称す
る)であるか否かを判別し、その情報もパケットに折り
込む。
【0048】混合器68から出力されたパケットは、内
符号デコーダ69によって内符号訂正される。内符号デ
コーダ69からのデータには、例えば訂正不能か否か、
何バイト訂正したかといったエラー訂正情報がパケット
上にも埋め込まれて、ID再現回路71に入力される。
内符号デコーダ69で内符号訂正不能だった場合、ID
を信用できない。しかしながら、後述するメモリコント
ローラ74では、そのIDを参考にして外符号訂正の系
列や順番を決めるので、IDを再現する必要がある。前
後の訂正不能でないパケットのIDなどから予想して、
訂正不能のパケットのIDを再現するのが、ID再現回
路71の機能である。このID再現回路71は、後から
来るパケットも参照するために、3個のパケットを格納
できるRAMを、メイン系とサブ系とでそれぞれに持っ
ている。そのRAMを流用して、16ビット幅への変
換、並びにビデオ外符号デコーダ76との調歩を行って
いる。
【0049】なお、内符号デコーダ69から得られるエ
ラー訂正情報は、図示されないエラーモニタに入力され
る。エラーモニタで、エラー訂正情報とその他の情報と
が併せてエンコードされ、メイン/サブそれぞれの信号
に集約され、ECCデコーダIC60の外部に出力され
る。この出力をD/A変換することで、エラー訂正の状
態を観測することができる。
【0050】ID再現回路71から出力されるデータ
は、デスクランブラ72によって、デスクランブル処理
などが加えられる。デスクランブラ72から出力された
本線データは、メモリコントローラ74を介してICに
外付けのSDRAM(Synchronous Dynamic Random Acc
ess Memory) 75に蓄えられていく。
【0051】この際、メモリコントローラ74は、デス
クランブラ72から来るデータのタイミングコントロー
ルおよびSDRAM75へのセグメント別にビデオデー
タ、オーディオデータに分けて書込むためのアドレスコ
ントロールを行う。
【0052】メイン系のビデオデータが1エラー訂正符
号ブロック(1トラック分)溜まったところで、ビデオ
外符号デコーダ76による外符号訂正処理を行うため
に、SDRAM75に対して読出しコントロールを行
い、外符号方向にデータを読み込み、ビデオ外符号デコ
ーダ76へデータを送る。メモリコントローラ74は、
外符号の処理が終わったデータから再びSDRAM75
に戻すための書き込みを行う。
【0053】1トラック分の外符号の復号処理が終わっ
たデータに対して、メモリコントローラ74がメイン/
サブデータの選択を行って、内符号方向に読出して、図
示されないIDリナンバ回路を介して圧縮デコーダとの
インターフェイスのためにIDを付け替えられ、端子7
7から出力される。
【0054】一方、オーディオデータは、1フィールド
分(オーディオデータの1つのエラー訂正符号化単位)
がSDRAM75に溜まると、オーディオ処理回路78
に供給される。オーディオ処理回路78でオーディオ外
符号訂正,デシャッフリング,エラー補間などの所定の
処理がなされた後、シリアルデータに変換され、端子7
9から出力される。
【0055】なお、上述したように、オーディオデータ
のエラー訂正ブロックは、6トラック分、1フィールド
で完結する。このため、正/逆アジマスのトラックにわ
たってオーディオデータのエラー訂正ブロックが構成さ
れることになる。このECCデコーダIC60は、片ア
ジマスに対応している。そのため、オーディオデータの
外符号訂正を行なうためには、もう片方のアジマスに対
応しているECCデコーダIC60’(図示しない)に
対して内符号訂正の終了したオーディオデータを送る必
要がある。端子82を介して、内符号訂正が終了したオ
ーディオデータが他のECCデコーダIC60に対して
送られる。
【0056】この端子82は、双方向にデータのやり取
りが可能なようにされ、所定の方法でモード設定を行な
うことにより、端子82に対して他のECCデコーダI
C60から送られたオーディオデータを入力することが
できる。
【0057】以上説明した他に、システムコントロール
のマイコン(以下、シスコンと称する)とのインターフ
ェース80が設けられ、シスコンによって各種設定をし
たり、エラー情報を読み取ったりすることが可能とされ
ている。さらに、図示しないが、ビデオデータ以外のビ
デオ補助データを抽出する回路と、オーディオデータ以
外のオーディオ補助データを抽出する回路とが設けら
れ、抽出された補助データがインターフェース80を介
してシスコンへ送られる。さらに、エラー数を計数する
エラーカウンタ73も設けられている。
【0058】なお、シスコンとのデータのやりとりは、
インターフェイス80,タイミング生成回路64,エラ
ーカウンタ73,メモリコントローラ74,外符号デコ
ーダ76,オーディオ処理回路78,インターフェイス
80の順に、所定のビット幅のバス81を用いデータが
流される。各部において、バス81から必要なデータが
取り出される。また、各部において、インターフェイス
80で読み出されるためのデータがバス81に対して流
される。
【0059】ECCデコーダIC60の内部では、デー
タは、1シンクブロックが1パケットとして扱われる。
図6は、この1パケットおけるデータ構成の例を示す。
ここでは、データは、8ビットを1シンボルとして扱わ
れる。ID0およびID1は、上述の図4に示した1シ
ンクブロックのデータ構成におけるIDをより詳細に示
したものである。すなわち、ID0は、シンクブロック
番号を表し、ID1は、セグメント番号やビデオ/オー
ディオ識別情報などを表す。Data0〜Data21
6は、ビデオデータ,あるいはオーディオデータであ
る。また、ID2以降のデータは、補助的なデータであ
る。
【0060】図7は、SDRAM75に対して、1シン
クブロック分の再生データが書き込まれる際のフォーマ
ットの一例を示す。このSDRAM75は、16ビット
のデータ幅を有しているため、上述の図6で示した8ビ
ット幅のデータフォーマットがこのように16ビットが
1ワードとされ、ワード数も112ワードと半分にされ
る。
【0061】この再生データがSDRAM75に書き込
まれる際に、メモリコントローラ74の制御によりデー
タのタイミングコントロールが行われる。また、再生デ
ータは、SDRAM75に対してセグメント別にビデオ
データおよびオーディオデータとに分けられ書き込まれ
るが、このときのアドレス制御もメモリコントローラ7
4によって行われる。
【0062】図8および図9は、このアドレス制御によ
るSDRAM75におけるアドレス割り当ての一例を示
す。図8は、ロー(列)アドレスの割り当てを示す。ビ
ット8〜10において、ビデオデータは、セグメント0
〜5のセグメント別に分けられ、オーディオデータは、
‘6’に固定とされる。このように、このビット8〜1
0でビデオデータおよびオーディオデータがアドレス割
り当てにおいてぶつからないようにされる。また、ビデ
オデータにおいて、ビット6,7は、テープの走行方向
を示し、通常走行では‘0’、逆転走行では‘1’とさ
れる。さらに、ビット0〜5は、シンクブロック番号を
B7〜B0の8ビットで表した場合における、B7〜B
2の6ビットが入れられる。
【0063】オーディオデータにおいては、ビット6,
7は、‘0’に固定とされている。また、ビット4,5
に対してフィールド0〜3が入れられる。また、ビット
2,3は、4チャンネルあるオーディオチャンネル別に
割り当てられる。ビット0,1には、シンクブロック番
号の2,3ビット(B2,B3)が入れられる。このよ
うに、SDRAM75において、ビデオデータおよびオ
ーディオデータは、それぞれ所定のエリアに割り当てら
れる。
【0064】図9は、カラム(行)アドレスの割り当て
を示す。このカラムアドレスの割り当ては、オーディオ
データおよびビデオデータに共通である。このSDRA
M75は、バンクAおよびバンクBから成る2バンク構
成とされており、データは、これらバンクAおよびバン
クBとに割り当てられる。また、カラムにおいては、シ
ンクブロック番号のビット0,1(B0,B1)が0,
1,2,3の4つのシンクブロックのデータが混在する
ように割り当てられる。図中に記されるS0,S1,S
2,S3は、これらシンクブロック番号のビット0,1
(B0,B1)が0,1,2,3であるシンクブロック
のデータをそれぞれ表している。
【0065】このカラムアドレスにおけるビット0,1
によるシンクブロック割り当てと、上述のローアドレス
におけるシンクブロック番号の割り当てを組み合わせる
ことで、全てのシンクブロックに対してアドレス割り当
てを行うことができる。
【0066】バンクAのカラムアドレス0〜3には、上
述の図6に示されるID0およびID1が割り当てられ
る。また、カラムアドレス4〜223には、データ0〜
109が割り当てられる。一方、バンクBのカラムアド
レス0〜219には、データ110〜215が割り当て
られる。そして、バンクBのカラムアドレス220〜2
23には、データ216およびID2が割り当てられ
る。
【0067】また、バンクAのカラムアドレス224〜
251およびバンクBのカラムアドレス224〜251
は、外符号訂正が行われた結果のエラーフラグが書き込
まれる。このエラーフラグは、1データに対して1ビッ
ト割り当てられるので、1ワードでは16データ分のエ
ラーフラグを格納することができる。したがって、バン
クAのカラムアドレス224〜251にはデータ0〜1
11に対するエラーフラグが格納され、バンクBのカラ
ムアドレス224〜251には、データ112〜216
に対するエラーフラグが格納される。
【0068】上述の図8および図9に示したSDRAM
75のローアドレスおよびカラムアドレスの割り当て
は、データが内符号訂正を終えてこのSDRAM75に
対して書き込まれ、後述する外符号訂正が行われこのS
DRAM75からデータが読み出されるまで変わらな
い。
【0069】次に、メモリコントローラ74によるSD
RAM75の制御について説明する。図10は、通常速
度再生時のSDRAM75のアクセスの一例を示すタイ
ムチャートである。図中、セグメント0〜5は、それぞ
れのセグメントに対して設けられたSDRAM75にお
ける領域を示し、また、オーディオ0〜3は、それぞれ
のオーディオデータの1エラー訂正ブロックに対して設
けられたSDRAM75における領域を示す。
【0070】図10Aの、SDRAM75に対する、内
符号訂正後のビデオデータ書き込み周期に対してセグメ
ント0〜5のビデオデータが供給され書き込まれる。そ
して、書き込まれたこれらのデータに対して、ビデオ外
符号デコーダ31での、外符号訂正処理のための読み出
しおよび書き込みが行われる。その後、図10Bのビデ
オデータの読み出し周期に基づいてビデオデータの出力
のための読み出しが行われる。図10Cに示されるよう
に、これらビデオデータのSDRAM75に対する書き
込みおよび読み出しは、各セグメント毎に行われる。ま
た、オーディオデータは、図10Dに示されるように、
1フィールドを書き込みおよび読み出し周期とされる。
そして、図10Eに示されるように、各チャンネル毎に
SDRAM75対するデータの書き込みおよび読み出し
が行われる。
【0071】ところで、SDRAMは、記憶されたデー
タを保持するために、リフレッシュと称される処理が必
要とされる。このリフレッシュ処理を所定の時間間隔で
行なわないと、SDRAMに記憶されたデータが消失し
てしまう。リフレッシュ処理は、メモリコントローラ7
4によって制御される。
【0072】リフレッシュ処理を行なう時間間隔は、S
DRAMの製品によって、32msecのものと64m
secのものがある。当然、リフレッシュ間隔が64m
secの製品の方が32msecのものよりスペックが
高く、高価である。この実施の一形態では、32mse
cのSDRAMを用いている。なお、リフレッシュ処理
は、アドレスを指定して行なうことができる。図10C
および図10Dに、リフレッシュが行なわれるタイミン
グがビデオエリアおよびオーディオエリアのそれぞれに
ついて示されている。
【0073】このように、通常速度による再生において
は、(1) 内符号訂正後のデータ書き込み,(2) 外符号訂
正処理のための読み出しおよび書き込み,(3) ビデオデ
ータの出力のための読み出し,および(4) オーディオデ
ータの読み出しという複数種類の処理が並行的に行われ
る。これは、上述したように、このエラー訂正デコーダ
9の内部のクロックレートがレート変換器63(あるい
は67)によって46.4MHzという十分に高いもの
に変換されているため、これら複数種類の処理を時分割
で行うことが可能とされることで実現されるものであ
る。
【0074】なお、これらの処理のうち、内符号訂正後
のデータ書き込みおよびビデオデータの出力のための読
み出しは、そのタイミングが外部に依存する。その他の
処理については、メモリコントローラ74において制御
される。
【0075】図11は、このSDRAM75におけるデ
ータの書き込みおよび読み出しの時分割処理の一例を示
す。図11Aは、内符号訂正後のビデオデータならびに
オーディオデータの書き込み周期である。図11Bおよ
び図11Cは、それぞれビデオデータおよびオーディオ
データの処理を示す。30フレーム/1秒である場合、
1フレームは、46.4MHzのクロックで1,54
6,872クロックに相当する。このクロックに対し
て、1008クロック単位で上述の複数種類の処理の時
分割処理が行われる。1008クロックが処理の1シー
ケンスとされる。
【0076】この発明では、この1008クロックが上
述の複数種類の処理のそれぞれに必要なクロックに分割
される。例えば、複数種類の処理のそれぞれがこの処理
における一連の必要な処理単位に細かく分解される。こ
の分解は、複数種類間での処理がそれぞれ略同等になる
ようになされると共に、必要な最大のクロック数で以て
なされる。このクロック数をスロットと称する。すなわ
ち、処理のそれぞれに対して、対応するクロック数から
なるスロットがそれぞれ割り当てられる。時分割処理
は、このスロットを単位としてなされる。
【0077】複数種類の処理のそれぞれについて、分割
可能なクロック数が異なる。したがって、処理の種類に
よってスロットの大きさが異なる。例えば、図11Dに
示されるように、内符号および外符号訂正処理後のビデ
オデータ出力は、154クロックが1スロットとされ
る。オーディオ外符号デコーダ32によるエラー訂正の
ためのオーディオデータ読み出しは、16クロックが1
スロットとされる。ビデオ外符号デコーダ31によるエ
ラー訂正のためのビデオデータの書き込みおよび読み出
しは、256クロックが1スロットとされる。また、内
符号訂正後のSDRAM75に対するA/Vデータの書
き込みは、582クロックが1スロットとされる。な
お、これら処理の種類毎のスロットにおけるクロック数
の決め方については、後述する。
【0078】全種類のスロットが集められて1シーケン
スが構成される。このシーケンスを繰り返すことによ
り、各種処理を時分割で行なうことができる。図11の
例では、内符号および外符号訂正処理後のビデオデータ
出力の154クロックを先頭として、オーディオ外符号
訂正のためのデータ読み出しの16クロック,ビデオデ
ータ外符号訂正のための読み書きの256クロック,お
よび内符号訂正後のデータ書き込みの582クロックの
順にスロットを並べて、1シーケンスが構成される。ス
ロットの順番は、固定的である。これら計1008クロ
ックを1シーケンスとして、これが繰り返される。
【0079】ここで、内符号および外符号訂正処理後の
ビデオデータ出力処理のスロットが先頭とされるのは、
この処理が外部から与えられる基準フレームパルスによ
ってタイミングが確定されるからである。繰り返される
シーケンスは、この基準フレームパルスによってリセッ
トされ、フレーム先頭から開始される。すなわち、シー
ケンスは、基準フレームパルスと同期して開始される。
【0080】図11Eは、それぞれの処理について、1
フレーム当たりのスロット数の例を示す。内符号および
外符号訂正処理後のビデオデータ出力には、1400ス
ロット/フレームが必要とされる。オーディオ外符号訂
正のためのデータ読み出しには、1300スロット/フ
レームが必要とされる。ビデオデータ外符号訂正のため
の読み書きは、1350スロット/フレームが必要とさ
れる。そして、内符号訂正後のデータ書き込みには、1
534スロット/フレームが必要とされる。
【0081】1フレームは、上述したように、1,54
6,872クロックからなる。すなわち、1シーケンス
を1008クロックとした場合、1フレームは、153
4シーケンスを含むことができる。したがって、複数種
類の処理のそれぞれに対して1534スロット/フレー
ムが与えられることになり、全ての処理を完了すること
ができる。
【0082】ところで、30フレーム/secとした場
合、凡そ33.3msec/フレームである。これは、
この実施の一形態で用いられるSDRAM75のリフレ
ッシュ間隔の32msecより大きいため、1フレーム
当たり2回のリフレッシュを行なう必要がある。一方、
シーケンスが繰り返されて各種処理が行なわれるため、
1フレーム中で各種処理のそれぞれが使えるスロット数
は等しくなる。したがって、各種処理において、それぞ
れ1フレーム内のスロット数が若干異なるので余りのス
ロットが生じる。この発明では、この余りのスロットを
利用してSDRAM75のリフレッシュ処理を行なう。
【0083】ビデオデータが格納される、ビデオエリア
のリフレッシュ処理について説明する。上述したよう
に、内符号および外符号訂正処理後のビデオデータ出力
には、1400スロット/フレームが必要とされる。一
方、1フレームでは、1534シーケンスが繰り返され
る。したがって、内符号および外符号訂正処理後のビデ
オデータ出力のスロットが134シーケンス分、134
スロット余る。この余りの134スロットを利用してリ
フレッシュ処理を行なう。図11Bに、このリフレッシ
ュ処理を行なうタイミングが示されている。
【0084】上述したように、内符号および外符号訂正
処理後のビデオデータ出力のスロットは、1スロットが
154クロックからなる。詳細は後述するが、ビデオエ
リアのリフレッシュに対してこの154クロックを利用
すると、48スロット/フレームが必要とされる。した
がって、内符号および外符号訂正処理後のビデオデータ
出力のための1400スロット/フレームとこの48ス
ロット/フレームとで1448スロット/フレームとな
り、1フレームの1534シーケンス内で処理を行なう
ことができる。
【0085】オーディオエリアのリフレッシュ処理につ
いて説明する。オーディオ外符号訂正のためのデータ読
み出しには、1300スロット/フレームが必要とさ
れ、1フレームでは、234スロット余る。この余りの
234スロットを利用してリフレッシュ処理を行なう。
図11Cに、このリフレッシュ処理を行なうタイミング
が示されている。
【0086】オーディオ外符号訂正のためのデータ読み
出しのスロットは、1スロットが16クロックからな
る。詳細は後述するが、オーディオエリアのリフレッシ
ュに対してこの16クロックを利用すると、64スロッ
ト/フレームが必要とされる。したがって、オーディオ
外符号訂正のためのデータ読み出しの1300スロット
/フレームとこの64スロット/フレームとで1364
スロット/フレームとなり、1フレームの1534シー
ケンス内で処理を行なうことができる。
【0087】次に、1スロットにおけるクロック数の決
め方の一例を、より具体的な例を用いて説明すると共
に、この発明の要旨であるリフレッシュ処理について説
明する。先ず、理解を容易とするために、SDRAM7
5の制約事項について説明し、続けて、(1) 1エラー訂
正ブロックのデータ構成,(2) SDRAM75でのアド
レス割り当て,(3) データ書き込み/読み出し処理,
(4) 1スロットにおけるクロックの決め方,および(5)
リフレッシュ(プリチャージ)処理の順で、ビデオデー
タとオーディオデータとを対比させながら説明する。
【0088】SDRAM75の制御ならびに制約事項に
ついて概略的に説明する。SDRAM75の制御は、コ
マンドによってなされる。例えば、SDRAM75の所
定のコマンド入力端子と、パラレルに12ビットの入力
端を有するアドレス入力端子とに対して供給された信号
の組み合わせによって、SDRAM75に対する所定の
コマンド入力がなされる。このコマンドは、メモリコン
トローラ74によって生成され出力され、SDRAM7
5に対して供給される。
【0089】SDRAM75を制御する際には、コマン
ド入力の際に、この同期式メモリであるSDRAM75
が有する非同期特性に基づく幾つかの制約事項が存在す
る。上述の、この実施の一形態では32msecを要す
るリフレッシュ間隔も、この制約事項の一種である。S
DRAM75に対する書き込みや、SDRAM75から
の読み出しを効率良く制御する際には、この制約事項を
十分考慮に入れる必要がある。
【0090】SDRAM75を使用するに当たって、先
ず、モードレジスタが設定される。このモードレジスタ
を設定することで、SDRAM75の動作モードが設定
される。モードレジスタは、モードレジスタ設定コマン
ドによって設定される。モードレジスタによって、CA
Sレーテンシ,ラップタイプ,およびバースト長が設定
される。このモードレジスタの設定後は、20ns以上
経過するまで次のコマンドの入力ができない。
【0091】CASレーテンシは、これらのパラメータ
の中でも最も重要なもので、コマンド入力からデータリ
ードまでのレーテンシ(クロック数)を設定する。すな
わち、コマンドが入力されてから、このCASレーテン
シだけ待ってデータリードが開始される。CASレーテ
ンシは、例えば’1’,’2’,または’3’から何れ
かの値が選択され設定される。この例では、CASレー
テンシを’2’に設定する。
【0092】ラップタイプは、バーストライト/バース
トリードを行う際の、バーストデータのアドレスがイン
クリメントされる順序を指定する。シーケンシャルまた
はインターリーブのうち何れかが選択できる。また、バ
ースト長は、’1’,’2’,’4’,’8’,または
フルページのうち何れかが選択され設定される。この例
では、バースト長を’4’に設定する。
【0093】SDRAM75において、アクティブコマ
ンドにより、対象バンクの所定のローアドレスがアクテ
ィブとされ、書き込み/読み出しが可能な状態とされ
る。そして、このアクティブとされたバンクのローアド
レスに対するデータライト/データリードコマンドが入
力されると共に、データが入力され、対象バンクの対象
ローアドレスに対するデータの書き込み/読み出しが行
われる。データの書き込み/読み出し後には、プリチャ
ージを行う必要がある。オートプリチャージ付きライト
/リードコマンドを実行することによって、データの書
き込み/読み出しがなされた後の所定期間後に、自動的
にプリチャージを行うことができる。
【0094】ライトコマンド同士の間隔は、1クロック
分である。すなわち、ライトコマンドは、1クロック毎
に制限無しに入力することができる。同様に、リードコ
マンド同士の間隔は、1クロック分であって、リードコ
マンドも1クロック毎に制限無しに入力することができ
る。但し、読み出しの際には、CASレーテンシが存在
するため、リードコマンドが入力されてから実際にデー
タが出力されるまでには、CASレーテンシ分だけ遅延
が生ずる。CASレーテンシが’2’と指定されたこの
例では、リードコマンドが入力された2クロック分後
に、データの出力がなされる。
【0095】また、これらライトコマンドおよびリード
コマンドは、それぞれ別のライトコマンドあるいはリー
ドコマンドでインタラプトが可能である。これにより、
ライトあるいはリードを行うカラムアドレスを1クロッ
ク単位で指定することができる。
【0096】SDRAM75では、非同期特性に基づく
制約事項として、これら各コマンド入力ならびに動作の
間には、それぞれ所定の間隔が必要とされる。この制限
事項の違反は、SDRAM75の誤動作を引き起こす。
図12は、この制約条件の一例を一覧して示す。最上段
に示される数値は、SDRAM75の動作の最小間隔と
されるサイクルである。ここでは、サイクルが13ns
であるSDRAMを20nsのクロックで動作させる例
について説明する。
【0097】リフレッシュコマンドから次のリフレッシ
ュコマンドあるいはアクティブコマンドまでの間隔は、
間隔tRCと称され、最小で、7クロック分に相当する1
30nsが必要である。なお、このリフレッシュコマン
ドによるリフレッシュ処理は、SDRAM75の全領域
に対して行なわれるものである。これは、クロック数が
多く必要であるため、この実施の一形態では用いられな
い。
【0098】アクティブコマンドからプリチャージコマ
ンドまでの間隔は、間隔tRAS と称され、最小で91n
sが必要である。これは、5クロック分に相当する。逆
に、プリチャージコマンドとアクティブコマンドまでの
間隔は、間隔tRPと称され、39nsが必要とされる。
これは、2クロック分に相当する。アクティブコマンド
とデータリード/データライトコマンドまでの間隔は、
間隔tRCD と称され、2クロック分に相当する39ns
が必要とされる。一方のバンクをアクティブにした後に
他方のバンクをアクティブにする際の各アクティブコマ
ンド間の間隔は、間隔tRRD と称され、39ns必要と
される。これは、2クロック分に相当する。
【0099】データ入力とプリチャージコマンドとの間
隔は、間隔tDPL と称される。データの書き込みをオー
トプリチャージ付きライトコマンドで以て行い、オート
プリチャージを指定した場合の、最後のデータ入力と次
のアクティブコマンドとの間隔は、間隔tDAL と称され
る。これら間隔tDPL および間隔tDAL は、CASレー
テンシによって左右される。間隔tDPL において、CA
Sレーテンシが3の場合、1クロック+13nsが必要
とされる。これは、2クロック分に相当する。CASレ
ーテンシが1または2では、共に、1クロック分に相当
する19.5nsが必要とされる。また、間隔tDAL
おいて、CASレーテンシが3の場合、2クロック+3
9nsが必要とされる。これは、4クロック分に相当す
る。CASレーテンシが1または2では、1クロック+
39nsが必要とされる。これは、3クロック分に相当
する。
【0100】(1) 1エラー訂正ブロックの詳細な構成 図13に、上述の図2に示したビデオデータのエラー訂
正ブロックにおけるデータ配列の一例について詳細に示
す。データは、8ビットからなる1シンボルを単位とし
て構成される。この図13において、Sx−Dyは、そ
れぞれ1シンボルのデータを表す。互いに同じxが同一
の系列の内符号方向のデータであることを示し、互いに
同じyが同一の系列の外符号方向のデータであることを
示す。すなわち、Sx−D0,Sx−D1,SxD2,
・・・,Sx−D216が同一の系列の内符号方向のデ
ータである。同様に、S0−Dy,S1−Dy,S2−
Dy,・・・,S249−Dyが同一の系列の外符号方
向のデータである。
【0101】なお、以下では、「同一の系列の内符号方
向のデータ」を「内符号系列のデータ」と称し、「同一
の系列の外符号方向のデータ」を「外符号系列のデー
タ」と称する。
【0102】オーディオデータも、ビデオデータと略同
様に配列される。図14は、オーディオデータのエラー
訂正ブロックにおける配列の一例を示す。オーディオデ
ータは、ビデオデータに比べてサイズが小さく、データ
本体が6シンクブロック分とされ、1シンクブロック分
のデータは、204シンボルから構成される。
【0103】(2) SDRAM75でのアドレス割り当て SDRAM75でのアドレス割り当ては、カラム(行)
アドレスおよびロー(列)アドレスとでマトリクス状に
なされる。図15は、ビデオデータのSDRAM75に
おけるアドレスアサインの一例を示す。すなわち、図1
5は、これらカラムアドレスおよびローアドレスとから
成るSDRAM75のアドレス空間に対する、上述の図
13に示されるエラー訂正ブロックのデータ配置の一例
を概略的に示す。
【0104】図15Aに概略的に示されるように、SD
RAM75は、メモリ領域として、切り替えて使用され
るバンクAおよびバンクBの2つの領域を有する。これ
らバンクAおよびバンクBのそれぞれにおいて、ビッ
ト’0’〜’5’で表される6ビットからなるローアド
レスが設けられる。このSDRAM75は、16ビット
のデータ幅を有し、この16ビットを1ワードとして、
ローアドレスのそれぞれに対して、256ワードからな
るカラムアドレスが配される。
【0105】このSDRAM75は、1度の指定で複数
のカラムアドレスに対して連続的にアクセスして、書き
込みあるいは読み出しを連続的に行う、所謂バーストラ
イト/バーストリードを行うことができる。書き込みま
たは読み出しで連続して出力または入力されるワード数
をバースト長と称する。このバースト長は、例えば’
1’,’2’,’4’,’8’,フルページといったよ
うに、各種設定可能である。この例では、バースト長
は、’4’に設定される。
【0106】この例では、同一の内符号系列のデータが
バースト長に対応する数毎に外符号系列の順番にそれぞ
れまとめられ、同一のローアドレスに対して配置され
る。それと共に、内符号系列のデータは、前半と後半と
に分けられ、それぞれがローアドレス毎にバンクAとバ
ンクBとに対して交互に配置される。したがって、内符
号方向でのデータの書き込み/読み出しの際には、カラ
ムに対してランダムにアクセスが行われる。また、外符
号方向でのデータの書き込み/読み出しを行う際には、
バースト長単位でバンクAとBとがインターリーブされ
アクセスがなされる。
【0107】1つのローアドレスに対して、内符号方向
のデータが4系列分、バースト長に対応する数毎にまと
められて割り当てられる。すなわち、アドレス’0’か
ら開始されるローアドレスにおいて、ローアドレス’
0’に対してS0−Dy,S1−Dy,S2−Dy,お
よびS3−Dyの4系列のデータが割り当てられる。ロ
ーアドレス’1’には、S4−Dy,S5−Dy,S6
−Dy,およびS7−Dyの4系列のデータが割り当て
られる。同様に、ローアドレス’2’には、S8−D
y,S9−Dy,S10−Dy,およびS11−Dyの
4系列のデータが割り当てられる。以下同様にして、ロ
ーアドレス’61’まで、4系列ずつデータが割り当て
られる。
【0108】なお、内符号データは、上述の図2Bに示
されるように、250シンクブロックからなり、内符号
方向のデータ系列が系列S0〜系列S249まで250
ある。そのため、このように1ローアドレスに対して、
内符号方向のデータを4系列ずつ割り当てると、最後の
2系列(S248−DyおよびS249−Dy)が余
る。そこで、ローアドレス’62’には、これらS24
8−DyおよびS249−Dyが割り当てられると共
に、余った2系列分がダミーデータで埋められる。
【0109】一方、カラムアドレスについては、内符号
方向のデータが前半と後半(すなわち、前半のSx−D
0〜Sx−D109と、後半のSx−D110〜Sx−
216)とに分けられ、1ローアドレス毎に、これら前
半と後半とがバンクAおよびバンクBとで入れ替えられ
配置される。すなわち、ローアドレス’0’について
は、バンクAでは内符号方向のデータ系列S0〜S3の
前半が配置され、バンクBでは後半が配置される。次の
ローアドレス’1’では、バンクAとバンクBとで配置
が入れ替えられ、バンクAにデータ系列S4〜S7の後
半が配置され、バンクBに前半が配置される。
【0110】図15Bは、それぞれのローアドレスに対
するデータの配置の一例を詳細に示す。ここでは、ロー
アドレス’0’〜’2’について示されている。1ワー
ドすなわち16ビットを有する1カラムアドレスで示さ
れる領域に対して、データの1データが8ビットからな
るため、2シンボルが1組とされて配置される。便宜
上、図15Bにおける1カラムアドレスで示される領域
の上側の8ビットを上カラム、下側の8ビットを下カラ
ムとそれぞれ称する。外符号方向の系列Dyにおいて、
yが奇数であるデータが上カラムに配置され、yが偶数
であるデータが下カラムに配置される。
【0111】内符号方向のデータ系列の前半が配置され
るバンクの最初の4カラムアドレス(カラムアドレス’
0’〜’3’)には、同一のローアドレスに配置される
データの識別を行うためのIDが配置される。このID
に続けて、カラムアドレス’4’からデータが格納され
る。
【0112】上述したように、シンボルがバースト長単
位でまとめられて配置される。このとき、外符号方向の
系列(Dy)が同一で、内符号方向の系列(Sx)が連
続するようにまとめられる。この例では、バースト長が
4とされているため、上カラムおよび下カラムのそれぞ
れにおいて、4データがまとめられる。
【0113】IDに続く4カラムアドレス(カラムアド
レス’4’〜’7’)には、下カラムにはxが0〜3で
yが0であるデータ、すなわち、データS0−D0,S
1−D0,S2−D0,およびS3−D0が順に配置さ
れる。同カラムアドレスの上カラムにはxが下カラムと
同一の0〜3でyが1であるデータ、すなわち、S0−
D1,S1−D1,S2−D1,およびS3−D1が順
に配置される。以下同様にして、4カラムアドレス毎に
同一の外符号方向のデータ系列がまとめられ、メモリ空
間内にデータが配置される。なお、バンクAおよびBの
それぞれの、カラムアドレス’224’以降には、ダミ
ーデータが配置される。
【0114】図16は、オーディオデータのSDRAM
75におけるアドレスアサインの一例を示す。図に示さ
れるように、オーディオデータは、上述のビデオデータ
と全く同じ考えに基づいて、SDRAM75のアドレス
空間に対して割り当てられる。すなわち、オーディオデ
ータのアドレスアサインは、ビデオデータのアドレスア
サインにおけるローアドレス’0’〜’2’と同一であ
る。
【0115】(3) データ書き込み/読み出し処理 ビデオデータの内符号系列の書き込み/読み出しでは、
バンクAから開始される系列とバンクBから開始される
系列とが存在する。これは、内符号方向の前半と後半と
がバンクAおよびバンクBに対して、ローアドレス毎に
交互に配置されているためである。図17AがバンクA
から開始される内符号系列の書き込みを示し、図17B
がバンクAから開始される読み出しを示す。同様に、図
17CがバンクBから開始される内符号系列の書き込み
を示し、図17DがバンクBから開始される読み出しを
示す。また、図17および後述する図18〜図21の各
図に共通して、上段がコントロールコマンドを示し、下
段がデータを示す。
【0116】図17Aにおいて、バンクAの所定のロー
アドレスxをアクティブにするために、アクティブコマ
ンドRAxが供給される。このコマンドRAxによっ
て、x行目のローアドレスがアクティブとされる。上述
の図15に示されるように、最初のデータ(S0−D
0)は、ローアドレス’0’,カラムアドレス’1’に
で表されるアドレスに書き込まれる。そこで、ここで
は、xを’0’として、ローアドレス’0’がアクティ
ブにされる。このアクティブコマンドRAxから間隔t
RCD (すなわち2クロック分)経過後に、ライトコマン
ドが実行され、データの書き込みを行うためのカラムア
ドレスが指定される。
【0117】上述したように、このSDRAM75で
は、ライトコマンドの入力が1クロック毎に制限無く行
える。これを利用し、カラムアドレスの指定を行う際に
ライトコマンドを1クロック毎に次々にインタラプトす
る。これにより、カラムアドレスがCA0,CA1,C
A2,・・・,CA55というように、ワード単位で連
続的に指定される。なお、アドレスCA55に続けて、
空き領域であるカラムアドレスCAdumへの書き込み
が指定され、ダミーデータが4ワード分書き込まれる。
このダミーデータの書き込みは、バンクAに続けてバン
クBへの書き込みがなされる際に、プリチャージが実行
されるために指定される。
【0118】バンクAの最後のアドレスであるこのCA
dumの指定の際に、オートプリチャージ付きライトコ
マンドで以てカラムアドレスCAdumの指定がなされ
る。CASレーテンシが’2’とされたこの例では、コ
マンドCAdumが入力された1クロック後にプリチャ
ージが自動的に開始される。
【0119】各々のカラムアドレスは、同じ内符号系列
同士が連続して、外符号系列がデータの順序に従い書き
込まれるように指定される。すなわち、上述の図13B
を参照し、ローアドレスに対してデータがバースト長単
位で、外符号方向の系列(Dy)が同一で、内符号方向
の系列(Sx)が連続するようにまとめられ配置されて
いる。そこで、最初に指定されたカラムアドレスに対し
て、カラムアドレスをバースト長単位でインクリメント
して順次指定する。例えばカラムアドレスCA0の指定
の際にカラムアドレス’4’を指定し、アドレスCA1
ではカラムアドレス’8’を指定する。
【0120】このようにカラムアドレスの指定を行うこ
とによって、Sx−D0,Sx−D1,Sx−D2,・
・・,Sx−D108,Sx−D109というように、
ローアドレスRAxに対して連続的にデータを書き込む
ことができる。
【0121】カラムアドレスCAdumの指定がなされ
たら、2クロック分の間隔を置いて、同一のローアドレ
スで以て、バンクBをアクティブにするアクティブコマ
ンドRBxが入力される。以下、バンクAへの書き込み
と同様の制御によってアドレス指定がなされ、データの
書き込みがなされる。このローアドレスに対応する最終
データの次には、カラムアドレスCBdumによって空
き領域が指定され、ダミーデータが連続的に4ワード分
書き込まれる。
【0122】バンクBまで書き込み終わったら、再びバ
ンクAから、開始のカラムアドレスが1つ隣に移され、
同様の制御が行われる。例えば、上述ではカラムアドレ
ス’4’を最初のアドレスとしたので、ここでは、隣の
カラムアドレス’5’が最初のアドレスとされる。この
制御は、バースト長分、すなわち4回繰り返される。こ
れにより、例えば上述の図13に示される、ローアドレ
ス’0’へのデータの書き込みがすべて終了したことに
なる。
【0123】バンクAから開始される内符号系列の書き
込みが終了すると、ローアドレスが1つインクリメント
され、図17Cに示されるように、バンクBから開始さ
れる内符号系列の書き込みがなされる。なお、このバン
クBから開始される内符号系列の書き込みは、アドレス
指定がバンクAとバンクBとで入れ替わっているだけ
で、図17AのバンクAから開始される書き込みと同一
の処理なので、説明を省略する。
【0124】こうして、順次ローアドレスをインクリメ
ントしながら、図17Aおよび図17Cに示される制御
を交互に行う。このような制御を行うことによって、内
符号系列の順序に従い、データが上述の図13Aおよび
図13Bに示されるような配置に書き込まれる。ローア
ドレス’62’への書き込みが終了した時点で、全ての
データの書き込みが終了される。
【0125】内符号系列の読み出しも、書き込みと略同
様な制御によって行われる。すなわち、図17Bに示さ
れるように、バンクAの所定のローアドレスがアクティ
ブコマンドRAxによってアクティブにされ、間隔t
RCD 経過後にリードコマンドが入力され、カラムアドレ
スが指定される。バースト長単位でデータの読み出しが
行われ、バンクAの読み出しが終了すると共に、プリチ
ャージが実行される。そして、間隔tRP後にバンクBが
アクティブにされ、バンクBからの読み出しが行われ
る。これをバースト長分繰り返した後、ローアドレスが
インクリメントされ、図17Dに示される、バンクBか
らの内符号系列の読み出しが開始される。こうして、順
次ローアドレスをインクリメントしながら図17Bおよ
び図17Dに示される制御を交互に行う。
【0126】なお、読み出しの場合には、CASレーテ
ンシの存在によって、アクティブコマンドの入力に対し
てCASレーテンシ分遅延してデータが読み出される。
図17Bに示される例では、バンクAの所定のローアド
レスxをアクティブにするためのアクティブコマンドR
Axが入力され、間隔tRCD すなわち2クロック後にリ
ードコマンドが入力され、カラムアドレスCA0が指定
される。このカラムアドレスCA0からのデータの読み
出しは、CASレーテンシ分、すなわち、CASレーテ
ンシが’2’に設定されているこの例では、リードコマ
ンドによるカラムアドレスCA0の指定よりも2クロッ
ク後に、データが読み出される。
【0127】また、読み出しの際にも、バンクを切り替
える際のプリチャージに対応してダミーの読み出しアド
レスが指定される。読み出しの際には、書き込みと異な
りダミーデータへのアクセスによってデータの破壊など
が起きないため、バースト長より短い3カラムアドレス
分のダミーデータが読み出される。
【0128】読み出しの際の制御をこのように行うこと
で、図15のように書き込まれたデータを、内符号方向
に順次読み出すことができる。上述のように、内符号系
列について、データの書き込み時にはダミーデータの書
き込みに要した8クロック分、また、読み出し時には同
じくダミーデータの読み出しに要した6クロック分しか
クロックに無駄が生じず効率的である。
【0129】次に、外符号系列について、図18を参照
しながら説明する。外符号系列の書き込み/読み出しに
ついても、バンクAから開始される系列とバンクBから
開始される系列とが存在する。バンクAから開始される
系列は、内符号系列の前半に対するもので、バンクBか
ら開始される系列は、後半に対するものである。図18
AがバンクAから開始される内符号系列の書き込みを示
し、図18BがバンクAから開始される読み出しを示
す。同様に、図18CがバンクBから開始される内符号
系列の書き込みを示し、図18DがバンクBから開始さ
れる読み出しを示す。
【0130】上述の内符号方向では、図15に示される
アドレス空間に対して横方向、すなわち、カラム方向に
データの書き込み/読み出しが行われていた。これに対
して、この外符号系列では、アドレス空間に対して縦方
向、すなわち、ロー方向にデータの書き込み/読み出し
がなされる。ローアドレスをインクリメントすると共
に、バンクAとバンクBとを交互に切り替えインターリ
ーブしながらアドレスの指定を行うことで、同一の外符
号系列毎に、内符号系列が連続されるようにデータの書
き込み/読み出しを行うことができる。
【0131】先ず、書き込みについて説明する。図15
に示されるように、最初に書き込むデータ(S0−D
0)は、バンクAのローアドレス’0’,カラムアドレ
ス’1’に配置される。そこで、図18Aに示されるよ
うに、書き込みはバンクAから開始され、バンクAのロ
ーアドレス’0’をアクティブにするために、アクティ
ブコマンドRA0が入力される。次に、カラムアドレス
が指定される。このアクティブコマンドRA0から間隔
RCD (すなわち2クロック分)経過後に、オートプリ
チャージ付きライトコマンドが入力され、データの書き
込みを行うためのカラムアドレスCAyが指定される。
このライトコマンドによって、バースト長単位でデータ
の書き込みがなされる。また、このSDRAM75で
は、1ワードが16ビットとされているため、8ビット
からなるシンボルが2シンボルずつ書き込まれる。
【0132】例えばy=1とされ、カラムアドレス’
1’から’4’まで、同一カラムアドレスに書き込まれ
るデータの組、すなわち、データS0−D0とS0−D
1,S1−D0とS1−D1,S2−D0とS2−D
1,およびS3−D0とS3−D1とが連続的に書き込
まれる。この書き込みが終了されると、自動的にプリチ
ャージが開始される。
【0133】次のデータが書き込まれるべきアドレス
は、図15に示されるように、バンクBにおける1つ上
のローアドレスである。そこで、バンクがバンクAから
バンクBへと切り替えられる。バンクAに対する書き込
みが行われている間に、バンクBのローアドレス’1’
をアクティブにするためのアクティブコマンドRB1が
入力される。このアクティブコマンドRB1は、上述
の、カラムアドレスCAyを指定するオートプリチャー
ジ付きライトコマンドが入力されてから、2クロックの
後に入力される。
【0134】アクティブコマンドRB1が入力されてか
ら間隔tRCD (2クロック分)経過後に、オートプリチ
ャージ付きライトコマンドが入力され、データの書き込
みを行うためのカラムアドレスCByが指定される。こ
こでは、カラムアドレス’0’が指定される。そして、
上述のバンクAの場合と同様に、バースト長単位で内符
号方向に連続して4データ×2(S4−D0とS4−D
1,S5−D0とS5−D1,S6−D0とS6−D
1,S7−D0とS7−D1)が書き込まれ、書き込ま
れた後に、プリチャージが自動的に実行される。
【0135】また、このバンクBに対して書き込みが行
われている間に、バンクAのアクティブコマンドRA2
が入力され、バンクAの次のローアドレス’2’がアク
ティブにされる。このアクティブコマンドRA2は、先
にバンクAに対してなされたデータ入力から(上述の例
では、S3−D0の入力があったクロックから)間隔t
DAL 、すなわち3クロック分の経過を待って入力され
る。そして、このアクティブコマンドRA2から2クロ
ック後に、オートプリチャージ付きライトコマンドが入
力され、バンクAのカラムアドレスCAyが指定され
る。この例では、カラムアドレス’0’が指定される。
【0136】以下、このように、ローアドレスをインク
リメントすると共に、バンクAとバンクBとを交互に切
り替えながらアドレスの指定が行われる。ローアドレ
ス’62’への書き込みまで、カラムアドレスは、固定
的に指定される。なお、バースト長が4であるのに対し
て外符号方向のデータ数が250個であるため、最後尾
の書き込み時に2データ分余りが生じる。ここには、ダ
ミーデータが2データ分書き込まれる。
【0137】ローアドレス’62’への書き込みが終了
したら、ローアドレスがアドレス’0’に戻され、カラ
ムアドレスCAyがインクリメントされ、次のカラムア
ドレスへの書き込みが開始される。これが繰り返され、
ローアドレス’62’およびカラムアドレス’223’
とで指定されるアドレスに対して書き込みがなされる
と、内符号系列の前半の書き込みが全て終了する。する
と、次に、内符号系列の後半の書き込みが開始される。
この内符号系列の後半の書き込みは、バンクBから開始
される。
【0138】このバンクBから開始される書き込みも、
上述のバンクAから開始される書き込みと同様にして行
われる。図18Cに示されるように、バンクBをアクテ
ィブにするためのアクティブコマンドRB0が入力され
る。そして、このアクティブコマンドRB0から間隔t
RCD だけ待って、オートプリチャージ付きライトコマン
ドが入力され、カラムアドレスCByが指定される。バ
ンクBから開始される書き込みは、カラムアドレス’
0’から開始されるので、y=0とされカラムアドレ
ス’0’が指定される。そして、ローアドレスをインク
リメントすると共に、バンクBとバンクAとを交互に切
り替えながら、これらバンクAおよびBに対して、カラ
ムアドレスが固定的にされてアドレスの指定が行われ、
同一内符号系列のデータが外符号系列に連続して、バー
スト長単位で書き込まれる。
【0139】外符号系列の読み出しは、書き込みと略同
様な制御によって行われる。すなわち、バンクAから開
始される読み出しについては、図18Bに示されるよう
に、バンクAのローアドレス’0’がアクティブコマン
ドRA0によってアクティブとされ、間隔tRCD 経過後
にオートプリチャージ付きリードコマンドが入力され、
カラムアドレスCAyが指定され、指定されたカラムア
ドレスCAyからバースト長単位でデータが読み出され
る。また、このリードコマンドの2クロック後にアクテ
ィブコマンドRB1が入力され、バンクBがアクティブ
とされ、ローアドレスがインクリメントされる。このア
クティブコマンドRB1から間隔tRCD経過後にオート
プリチャージ付きリードコマンドが入力され、カラムア
ドレスCByが指定され、指定されたカラムアドレスC
Byからバースト長単位でデータが読み出される。
【0140】このように、読み出しの際にも、ローアド
レスをインクリメントすると共に、バンクAとバンクB
とを交互に切り替えながら、これらバンクAおよびBと
に対して、それぞれ対応するカラムアドレスが固定的に
指定されてアドレスの指定が行われ、同一内符号系列の
データが外符号方向に連続して、バースト長単位で読み
出される。そして、ローアドレス’62’までの読み出
しが終了されると、カラムアドレスがインクリメントさ
れ、ローアドレス’0’から同様に読み出しが開始され
る。こうして、バンクAから開始される読み出しが全て
終了されると、次に、図18Dに示される、バンクBか
らの読み出しが開始される。バンクBからの読み出し
は、バンクAから開始される読み出しと略同様な制御で
以てなされる。
【0141】なお、読み出しの際には、CASレーテン
シの制限を受け、リードコマンドが入力されてからCA
Sレーテンシで指定されたクロックが経過してから読み
出しが開始される。したがって、この例では、リードコ
マンドによってカラムアドレスCAyが指定されてから
2クロック後に、データの読み出しが開始される。
【0142】また、オートプリチャージ付きライトコマ
ンドによるオートプリチャージは、CASレーテンシが
2の場合、最後に出力されるバーストデータよりも1ク
ロック前に開始される。例えば、図18Aの最初のオー
トプリチャージ付きライトコマンド(CAy)によるオ
ートプリチャージは、S2のデータ出力のタイミングで
開始される。同一のバンクにおいて、プリジャージが開
始されてからアクティブコマンドが入力されるまでは、
間隔tRP(2クロック分)必要とされる。この2クロッ
クの経過後に、次のアクティブコマンドRA1が入力さ
れる。
【0143】このように、この実施の一形態によれば、
外符号系列について、データの書き込み時にはダミーデ
ータの書き込みに要した2クロック分、また、読み出し
時にも同じくダミーデータの読み出しに要した2クロッ
ク分しかクロックに無駄が生じず効率的である。
【0144】オーディオデータは、外符号方向に読み出
される。図19は、オーディオデータ読み出しの際のタ
イムチャートを示す。図19Aおよび図19Bは、それ
ぞれバンクAおよびバンクBから始まるオーディオデー
タの読み出しを示す。このように、オーディオデータの
読み出しは、上述した、ビデオデータの外符号系列の読
み出しと全く同一に行なわれる。図14に示されるよう
に、オーディオデータは、データ本体および外符号パリ
ティがそれぞれ6シンクブロックずつの、計12シンク
ブロック分しかないため、CASレーテンシによる2ク
ロック分のディレイを含めても、16クロックで1系列
分が完結する。
【0145】(4) 1スロットにおけるクロックの決め方 以上に説明したように、この例では、内符号系列のデー
タの書き込みおよび読み出しは、共に1シンクブロック
単位で行なった場合に最も効率が良いようにされ、その
処理には、図18に示されるように、122クロックが
必要とされることが分かる。同様に、外符号系列のデー
タの書き込みおよび読み出しは、共に、図13に示され
る外符号系列のデータ1列を単位として行なった場合に
最も効率が良いようにされ、その処理には、図18に示
されるように、書き込みに254クロック,読み出しに
256クロック必要とされることが分かる。書き込みと
読み出しとで必要とされるクロック数が異なるのは、C
ASレーテンシの制限により、リードコマンドが入力さ
れてからCASレーテンシで指定されたクロックが経過
してから読み出しが開始されるためである。また、オー
ディオデータの読み出しは、16クロックが必要とされ
る。
【0146】ビデオデータの内符号系列および外符号系
列、オーディオデータの読み出し共に、これ以上に処理
を分解すると、処理方法が異なってしまうため、SDR
AM75におけるデータアクセスの効率が低下してしま
う。したがって、各々の処理の分解はここまでとし、こ
の分解結果に基づき1スロットのクロック数が決められ
る。
【0147】上述の、SDRAM75における4種類の
処理のうち、ビデオデータに関連する処理、すなわち、
内符号および外符号訂正処理後のビデオデータ出力,ビ
デオデータ外符号訂正のための読み書き,および内符号
訂正後のデータ書き込みについて、それぞれ1スロット
のクロック数を求める。この1スロットのクロック数
は、1フレームに必要なスロット数が各種処理について
略等しくなるように決められる。それにより、各種処理
を簡単に行なうことができる。
【0148】内符号および外符号訂正処理後のビデオデ
ータ出力の処理では、SDRAM75から内符号系列方
向にデータの読み出しがなされる。図17に示されるよ
うに、内符号系列の読み出しは、122クロック必要と
される。このとき、ビデオデータと共に、エラーフラグ
が読み出される。このエラーフラグの読み出しには、3
2クロックが必要とされる。したがって、この処理で
は、上述の図11に示されるように、122クロック+
32クロック=154クロックが割り当てられ、これが
この処理における1スロットとされる。
【0149】1フレームは、6セグメントからなり、1
つのECCデコーダIC60では、1セグメント当たり
1エラー訂正ブロックが処理される。1エラー訂正ブロ
ックは、226シンクブロックからなる。したがって、
1フレーム当たりのスロット数は、226シンクブロッ
ク/セグメント×6セグメント/フレーム=1356シ
ンクブロック/フレームとなる。上述したように、内符
号系列の書き込み/読み出しでは1シンクブロックが1
スロットとされているため、1356スロット/フレー
ムとされる。実際には、他の細かい処理が加わるため、
図11に示されるように、1400スロット/フレーム
が必要とされる。
【0150】ビデオデータ外符号訂正のための読み書き
の処理では、SDRAM75に対して外符号系列方向に
アクセスがなされる。図18で示されるように、外符号
系列のアクセスでは、書き込み時には254クロック、
読み出し時には256クロックが必要とされ、両者の必
要クロック数が異なる。しかしながら、スロット長は固
定にする必要があるため、クロックが長い方に合わせ、
図11に示されるように1スロットが256クロックと
される。
【0151】上述の図13で分かるように、SDRAM
75のアドレスアサインにおいて、1ワードに2データ
が割り当てられる。そのため、図18のチャートに従い
外符号系列方向にビデオデータの書き込み/読み出しを
行なうと、1スロット分の処理で外符号系列2本分の書
き込み/読み出しが行なえることになる。また、図12
で分かるように、片アジマスでは、1セグメント当たり
217の外符号系列が存在する。したがって、1フレー
ム当たりのスロット数は、217外符号系列/セグメン
ト÷2データ/ワード×2(書き込み/読み出し)×6
セグメント/フレーム=1302外符号系列/フレーム
となる。1外符号系列が1スロットであるので、130
2スロット/フレームとされる。実際には、エラーフラ
グの処理などの細かい処理が加わるため、図11に示さ
れるように、1350スロット/フレームが必要とされ
る。
【0152】内符号訂正後のデータ書き込み処理では、
SDRAM75に対して内符号系列方向にデータの書き
込みがなされる。この処理には、図17に示されるよう
に、122クロックが必要とされる。
【0153】ところで、この内符号訂正後のデータ書き
込み処理は、磁気テープ6から再生された所定の処理が
施されたデータに対して内符号訂正がなされ、この内符
号訂正されたデータをSDRAM75に書き込む処理で
ある。したがって、テープの走行速度や回転ドラムの回
転速度のジッタの影響を受ける。上述したように、この
ジッタを吸収するために、レート変換器63,67に設
けられたバッファ(RAM)によるバッファリング処理
が行なわれる。このため、SDRAM75に対するデー
タの書き込みは、非同期的に行なわれることになる。す
なわち、SDRAM75に対して何時データの書き込み
が生じるか、特定できない。
【0154】一方、ジッタを吸収するためのバッファリ
ング処理では、例えばSDRAM75に対して122ク
ロック分のデータの書き込みが行なわれると、1シンク
ブロック分のデータがバッファから掃き出されることに
なる。このバッファは、考え得るジッタで、絶対に溢れ
ないように制御される必要がある。そのために、例えば
この実施の一形態では、全体の1/2の割合で処理を行
なうようにしている。以上の考えに基づき、内符号訂正
後のデータ書き込みに必要なスロット数は、122クロ
ックを1スロットとした場合、1546872クロック
/フレーム÷122クロック/スロット×1/2(割
合)=6340スロット/フレームとされる。1フレー
ムに付き6340スロットを割り当てることで、内符号
訂正後のデータを漏れなくSDRAM75に書き込むこ
とができる。
【0155】上述したように、この発明では、全種類の
スロットが集められて構成される1シーケンスが繰り返
される。そのため、このように、内符号訂正後の書き込
み処理において122クロックを1スロットとしてしま
うと、6340スロット/フレームが必要となり、結果
的に、6340シーケンス/フレームが必要となる。と
ころが、他の処理は、高々1400スロット/フレーム
程度が必要となるだけなので、無駄なシーケンスが生じ
てしまう。
【0156】そこで、この実施の一形態においては、内
符号訂正後のデータ書き込み処理における1シンクブロ
ック分のデータを、1フレーム当たりのスロット数が他
の処理と略等しくなるように複数集め、1スロットとし
ている。この例では、4シンクブロックを一まとめにし
て1スロットとしている。すなわち、図11に示される
ように、内符号訂正後のデータ書き込み処理は、582
クロック/スロットとされ、この1スロットに集中して
処理がなされる。1フレームでは、1534スロット/
フレームが必要とされる。
【0157】なお、4シンクブロック分のデータを一ま
とめにする処理は、例えば上述のレート変換器63,6
7においてジッタ吸収用のバッファとして設けられたR
AMが3シンクブロック分の容量を有し、ジッタ吸収処
理に伴って行なわれる。内符号デコーダ69により、4
シンクブロック分のデータが一まとめにして出力される
ように、このバッファからの出力が制御される。
【0158】オーディオデータは、1スロットが16ク
ロックとされる。1フレーム当たりに必要なスロット数
は、エラーフラグの処理などの細かい処理も考慮して、
図11に示されるように、1スロットでは、1300ス
ロット/フレームが必要とされる。
【0159】このように各種処理に対してスロットを決
めてやることで、図11に示されるように、1シーケン
スが1008クロックとされる。46.4MHzのシス
テムクロックを使用した場合、1534シーケンス/フ
レームとされ、全ての処理が完了できる。
【0160】(5) リフレッシュ(プリチャージ)処理 ビデオエリアのリフレッシュ処理は、上述したように、
内符号および外符号訂正後のビデオデータ読み出し処理
の154クロックの余ったスロットを利用してなされ
る。ここでは、図15に示される、バンクAおよびバン
クBの全てのロー系列をリフレッシュする必要がある。
【0161】図20は、このビデオエリアのリフレッシ
ュ処理のタイムチャートを示す。この処理は、上述の外
符号系列の読み出し処理と、略同様の制御で以てなされ
る。但し、リフレッシュ処理においては、バンクAおよ
びバンクBの処理がそれぞれ前半および後半とに分けら
れる。
【0162】すなわち、バンクAから開始されるリフレ
ッシュ処理の前半の処理については、図20Aに示され
るように、バンクAのローアドレス’0’がアクティブ
コマンドRA0によってアクティブとされ、間隔tRCD
経過後にオートプリチャージ付きリードコマンドが入力
され、カラムアドレスCA0が指定され、指定されたカ
ラムアドレスCA0からバースト長単位でデータが読み
出されると共に、プリチャージ処理が行なわれる。この
実施の一形態では、このプリチャージを以てリフレッシ
ュ処理としている。
【0163】また、このリードコマンドの2クロック後
にアクティブコマンドRB1が入力され、バンクBがア
クティブとされ、ローアドレスがインクリメントされ
る。このアクティブコマンドRB1から間隔tRCD 経過
後にオートプリチャージ付きリードコマンドが入力さ
れ、カラムアドレスCB0が指定され、指定されたカラ
ムアドレスCB0からバースト長単位でデータが読み出
されると共に、プリチャージ処理が行なわれる。。
【0164】このように、リフレッシュ処理の際にも、
ローアドレスをインクリメントすると共に、バンクAと
バンクBとを交互に切り替えながら、これらバンクAお
よびBとに対して、それぞれ対応するカラムアドレスが
固定的に指定されてアドレスの指定が行われ、同一内符
号系列のデータが外符号方向に連続して、バースト長単
位で読み出されると共に、プリチャージ処理が行なわれ
る。プリチャージ処理が行なわれることによって、リフ
レッシュとされる。
【0165】同様に、ローアドレス’32’から開始さ
れる、バンクAの後半のリフレッシュ処理が行なわれ
る。この処理を図20Bに示す。また、バンクBから開
始されるリフレッシュも、図20Cおよび図20Dに示
されるように、バンクAから開始されるリフレッシュ処
理と同様にして行なわれる。
【0166】上述したように、ビデオエリアのリフレッ
シュ処理は、内符号および外符号訂正後のビデオデータ
出力のスロットを利用して行なわれる。このスロット
は、154クロックからなる。一方、外符号系列の読み
出し処理は、上述したように、256クロック必要であ
る。そこで、図20に示されるように、リフレッシュ処
理を、AバンクおよびBバンクから開始されるもの、ロ
ーアドレスの前半および後半を処理するものの、4つに
分ける。これにより、各リフレッシュ処理が132クロ
ックとされ、154クロックからなるスロット内で処理
が完了できる。
【0167】また、内符号および外符号訂正処理後のビ
デオデータ出力のスロットの、余りの134スロットを
利用してリフレッシュ処理を行なう。図21は、この1
34スロット内でのリフレッシュ処理を示す。図21
A,図21B,および図21Cは、それぞれ内符号訂正
後のデータ書き込み処理,ビデオデータ出力のための読
み出し処理,およびオーディオデータの読み出し/書き
込み処理の周期を示す。これらの周期に基づき、図21
Gに示される各種処理が図21Dおよび図21Eに示さ
れるタイミングで以て行なわれる。
【0168】この実施の一形態では、ビデオエリアのリ
フレッシュ処理は、図21Dに示されるように、内符号
および外符号訂正後のビデオデータ出力のためのデータ
読み出し処理の、1フレーム分の終了から次のフレーム
における処理の開始までの期間に行なわれる。この期間
中、1フレームの読み出し処理の終了直後と、次フレー
ムの読み出し処理の開始直前とに、それぞれリフレッシ
ュ処理が行なわれる。上述したように、リフレッシュ処
理は、4スロットをかけて行なわれる。1フレームを構
成する6セグメントでは、24スロットが必要とされ
る。1フレーム中に2度リフレッシュ処理が行なわれる
ので、合計で48スロット/フレームが必要とされる
(図21F)。ビデオエリアのリフレッシュ処理には、
134スロット割り当てられているので、近接するリフ
レッシュ処理の間隔は、134スロット−48スロット
=86スロット=1.86msecとされる。
【0169】このようにリフレッシュ処理を行なうこと
で、SDRAM75において、1フレーム中で1回もア
クセスが無く、プリチャージ(リフレッシュ)処理が行
なわれない領域でも、全くリフレッシュ処理が行なわれ
ない時間(最大リフレッシュタイム)が31.44ms
ecとされる。すなわち、33.3msec−1>86
msec=31.44msecである。したがって、リ
フレッシュ間隔が32msecであるSDRAMを用い
ることができる。
【0170】オーディオエリアのリフレッシュ処理につ
いて説明する。図22は、このオーディオエリアのリフ
レッシュ処理のタイムチャートを示す。この処理は、上
述のオーディオデータの読み出し処理と、略同様の制御
で以てなされる。
【0171】すなわち、バンクAから開始されるリフレ
ッシュ処理については、図22Aに示されるように、バ
ンクAのローアドレス’0’がアクティブコマンドRA
0によってアクティブとされ、間隔tRCD 経過後にオー
トプリチャージ付きリードコマンドが入力され、カラム
アドレスCA0が指定され、指定されたカラムアドレス
CA0からバースト長単位でデータが読み出されると共
に、プリチャージ処理が行なわれる。
【0172】また、このリードコマンドの2クロック後
にアクティブコマンドRB1が入力され、バンクBがア
クティブとされ、ローアドレスがインクリメントされ
る。このアクティブコマンドRB1から間隔tRCD 経過
後にオートプリチャージ付きリードコマンドが入力さ
れ、カラムアドレスCB0が指定され、指定されたカラ
ムアドレスCB0からバースト長単位でデータが読み出
されると共に、プリチャージ処理が行なわれる。
【0173】このバンクAから開始されるリフレッシュ
処理と同様な処理で以て、バンクBから開始されるリフ
レッシュ処理が行なわれる。図22Bは、このバンクB
から開始されるリフレッシュ処理を示す。
【0174】リフレッシュ処理をバンクAから開始され
るものとバンクBから開始されるものとに分けたこと
で、16クロックからなる、オーディオデータ読み出し
処理のためのスロットを用いて、このリフレッシュ処理
を行なうことができる。2つのオーディオデータ読み出
し処理のためのスロットを用いて、オーディオエリアの
リフレッシュ処理が完了する。
【0175】図10からも分かるように、オーディオデ
ータには、オーディオ0〜3の4つのフィールドがあ
る。これに対応し、SDRAM75上にも、4フィール
ド,4チャンネル分、計16オーディオエラー訂正ブロ
ックの領域が存在する。これらを全てリフレッシュす
る。すなわち、リフレッシュが必要な領域は、4フィー
ルド×4チャンネル=16オーディオエラー訂正ブロッ
ク/フィールドである。これをリフレッシュするのに必
要なスロット数は、2スロット/オーディオエラー訂正
ブロック×16オーディオエラー訂正ブロック=32ス
ロットとなる。
【0176】また、オーディオエリアのリフレッシュ処
理を行なう際には、必ず、どの空きスロットでどのオー
ディオエリアのリフレッシュ処理を行なうかを固定的に
決めておく。これにより、同期性が保たれる。
【0177】図23は、オーディオエリアのリフレッシ
ュ処理をより詳細に示す。図23A,図23B,および
図23Cは、それぞれ内符号訂正後のビデオデータ書き
込み処理,ビデオデータ出力のための読み出し処理,お
よびオーディオデータの読み出し/書き込み処理の周期
を示す。これらの周期に基づき、図23Gに示される各
種処理が図23Dおよび図23Eに示されるタイミング
で以て行なわれる。
【0178】この実施の一形態では、オーディオエリア
のリフレッシュ処理は、図23Eに示されるように、オ
ーディオデータの読み出し処理の空きスロットが利用さ
れる。上述したように、オーディオエリアのリフレッシ
ュ処理は、オーディオデータの4つのチャンネル毎に2
度(バンクA,バンクB)ずつ、8スロットかけて行な
われる。1フィールドでは、4チャンネル分、32スロ
ットが必要とされる。1フレーム中に2度リフレッシュ
処理が行なわれるので、合計で64スロット/フレーム
が必要とされる(図23F)。オーディオエリアのリフ
レッシュ処理のためのスロットの間隔は、767スロッ
ト/フィールド+8スロット=775スロットであり、
これは、16.82msecに相当する。
【0179】このようにリフレッシュ処理を行なうこと
で、SDRAM75において、1フレーム中で1回もア
クセスが無く、プリチャージ(リフレッシュ)処理が行
なわれない領域でも、全くリフレッシュ処理が行なわれ
ない時間(最大リフレッシュタイム)が16.82ms
ecとされる。したがって、リフレッシュ間隔が32m
secであるSDRAMを用いることができる。
【0180】ところで、カメラ一体型ビデオテープレコ
ーダなどの、バッテリ駆動によるVTRでは、コストよ
りも省消費電力が優先される場合がある。この発明によ
るECCデコーダIC60は、このようなVTRに対し
て適用することができる。この場合、コストが高い、リ
フレッシュ間隔が64msecであるSDRAMを用
い、リフレッシュ処理による消費電力を抑えるような選
択がなされることがある。このような場合、リフレッシ
ュ処理を行なわないように制御する。この制御により、
該当するスロットでは何の処理も行なわれない。
【0181】例えばシスコンから出された「リフレッシ
ュOFF」の命令がインターフェイス80およびバス8
1を介して、メモリコントローラ74に供給される。メ
モリコントローラ74により、該当スロットでの処理が
行なわれないように制御される。各処理がスロットを単
位として行なわれているため、このような、特定の処理
を行なわないようにするという制御が簡易に実現でき
る。
【0182】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、内符号訂正後のデータ書き込み処理,ビデオデータ
外符号訂正のための読み書き処理,オーディオ外符号訂
正のためのデータ読み出し処理,内符号および外符号訂
正後のビデオデータ出力の処理といった、複数種類の処
理を時分割で制御し、各々の種類の処理がスロットとし
て明確に区切られているため、積符号によるエラー訂正
処理の際の、内符号方向および外符号方向の読み替え
を、1つのSDRAMを行なっている。
【0183】さらに、このスロットは、固定的に決めら
れ、処理の無い場合には空きスロットとされる。SDR
AMのリフレッシュ処理を、この空きスロットを利用し
て行なっているため、他の処理に影響を与えずにリフレ
ッシュ処理を実現することができるという効果がある。
すなわち、リフレッシュ処理という特殊な処理がなされ
るにも関わらず、無駄のない時分割処理を行なうことが
できる効果がある。
【0184】また、1フレーム中に2度、リフレッシュ
処理が行なわれ、リフレッシュ間隔が最大でも32ms
ec以内となるため、コストの安い、リフレッシュ間隔
が32msecのSDRAMを用いることができる。
【0185】さらに、リフレッシュ処理を、例えば他の
処理が開いているときに任意に行なうといったように、
非同期的に行なうと、各処理時間が互いに関係し合うた
め、全てのリフレッシュ処理が必ず終了することを保証
するためには、例えばあらゆる状況を考慮に入れてシュ
ミレーションを行なわなければななかった。そのため、
保証自体が困難であり、設計もシミュレーションも複雑
になり、回路規模も大きくなってしまう。
【0186】この発明によれば、リフレッシュ処理が他
の処理と同様に同期的に時分割で行なわれる。そのた
め、リフレッシュ処理に与えられたスロット内で処理が
完全に終了することを確認するだけで良いため、製品の
信頼性が向上するという効果がある。それに伴い、設計
やシュミレーションが簡易に行なえ、回路規模も縮小で
きるという効果がある。
【0187】さらにまた、リフレッシュ処理を上述のよ
うに非同期的に行なうと、SDRAMにおいて、何時ど
のエリアのリフレッシュ処理が行なわれているかを知る
ことが難しく、ECCデコーダICの外部からの検証が
困難になってしまう。この発明によれば、リフレッシュ
処理がフレーム単位ならびにシーケンス内でで同期され
るため、リフレッシュ処理が行なわれるタイミングが一
定となり、外部からの検証が簡単に行なえる効果があ
る。
【0188】また、カメラ一体型ビデオテープレコーダ
などのバッテリ駆動型のVTRでは、コストよりも省消
費電力が優先される場合がある。この発明によれば、簡
単な制御でリフレッシュ処理を行なわないようにするこ
とができるため、リフレッシュ間隔の長いSDRAMに
も容易に対応することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたディジタルビデオ記録/
再生装置の構成の一例を概略的に示すブロック図であ
る。
【図2】エラー訂正ブロックの構成の一例を概略的に示
す略線図である。
【図3】エラー訂正ブロックの構成の一例を概略的に示
す略線図である。
【図4】エラー訂正ブロックにおける1シンクブロック
の構成を示す略線図である。
【図5】ECCデコーダICの構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【図6】1パケットおけるデータ構成の一例を示す略線
図である。
【図7】SDRAMに対して1シンクブロック分の再生
データが書き込まれる際のフォーマットの一例を示す略
線図である。
【図8】SDRAMにおけるローアドレスの割り当てを
示す略線図である。
【図9】SDRAMにおけるカラムアドレスの割り当て
を示す略線図である。
【図10】通常速度再生時のSDRAMのアクセスの一
例を示すタイムチャートである。
【図11】SDRAMにおけるデータの書き込みおよび
読み出しの時分割処理の一例を示すタイムチャートであ
る。
【図12】SDRAMの制約条件の一例を一覧して示す
略線図である。
【図13】ビデオデータのエラー訂正ブロックにおける
データ配列の一例について詳細に示す略線図である。
【図14】オーディオデータのエラー訂正ブロックにお
けるデータ配列の一例について詳細に示す略線図であ
る。
【図15】SDRAMにおけるビデオデータのアドレス
アサインの一例を示す略線図である。
【図16】SDRAMにおけるオーディオエリアのアド
レスアサインの一例を示す略線図である。
【図17】ビデオデータの内符号系列の書き込み/読み
出しを説明するためのタイミングチャートである。
【図18】ビデオデータの外符号系列の書き込み/読み
出しを説明するためのタイミングチャートである。
【図19】オーディオデータの読み出しを説明するため
のタイミングチャートである。
【図20】ビデオエリアのリフレッシュ処理を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図21】ビデオエリアのリフレッシュ処理を空きスロ
ット内で行なうことを説明するための、より詳細なタイ
ミングチャートである。
【図22】オーディオエリアのリフレッシュ処理を説明
するためのタイミングチャートである。
【図23】オーディオエリアのリフレッシュ処理を空き
スロット内で行なうことを説明するための、より詳細な
タイミングチャートである。
【図24】積符号による符号化を用いた、従来技術によ
るディジタル記録/再生装置の構成の一例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
6・・・磁気テープ、7・・・再生用の磁気ヘッド、9
・・・内符号/外符号デコーダ、10・・・RAM、6
0・・・ECCデコーダIC、63,67・・・レート
変換器、69・・・内符号デコーダ、74・・・メモリ
コントローラ、75・・・SDRAM、76・・・ビデ
オデータ外符号デコーダ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積符号を用いてエラー訂正符号化された
    データを復号化するエラー訂正装置において、 内符号訂正を行なう内符号デコーダと、 上記内符号訂正が行なわれた後に外符号訂正を行なう外
    符号デコーダと、 上記内符号デコーダによるエラー訂正が行なわれたデー
    タおよび上記外符号によるエラー訂正が行なわれたデー
    タとを格納するメモリとを有し、 複数の処理のそれぞれが基準クロックにより規定される
    スロットに分解され、上記複数の処理にそれぞれ割り当
    てられた上記スロットが固定的な順番で並べられて1シ
    ーケンスが構成され、該1シーケンスが1フレームまた
    は1フィールドの期間で所定回数だけ繰り返されてエラ
    ー訂正処理をなし、上記1フレームまたは1フィールド
    の期間中の上記処理が行なわれていない上記スロットで
    上記メモリのリフレッシュ処理を行なうようにしたこと
    を特徴とするエラー訂正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエラー訂正装置におい
    て、 上記複数の処理は、上記メモリに対する上記内符号訂正
    後のデータ書き込みを行なう第1の処理,上記メモリに
    対するビデオデータの上記外符号訂正のためのデータの
    読み出しおよび書き込みを行なう第2の処理,およびデ
    ータ出力のための上記メモリからのデータの読み出しを
    行なう第3の処理であり、上記第3の処理に割り当てら
    れた上記スロットで上記リフレッシュ処理を行なうこと
    を特徴とするエラー訂正装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のエラー訂正装置におい
    て、 上記複数の処理には、上記メモリからのオーディオデー
    タの上記外符号訂正のためのデータの読み出しを行なう
    第4の処理をさらに含み、該第4の処理に割り当てられ
    た上記スロットで上記リフレッシュ処理を行なうことを
    特徴とするエラー訂正装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のエラー訂正装置におい
    て、 上記リフレッシュ処理は、上記1フレームの処理が終了
    してから次の1フレームの処理が開始されるまでの間に
    行うようにしたことを特徴とするエラー訂正装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のエラー訂正装置におい
    て、 上記リフレッシュ処理は、上記1フィールドの処理が終
    了してから次の1フィールドの処理が開始されるまでの
    間に行なうようにしたことを特徴とするエラー訂正装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載のエラー
    訂正装置において、 上記リフレッシュ処理は、リフレッシュ処理と次のリフ
    レッシュ処理との間隔が上記メモリに規定されたリフレ
    ッシュ間隔以内になるように、1フレーム期間内に2度
    行なうようにしたことを特徴とするエラー訂正装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のエラー訂正装置におい
    て、 外部からの制御により上記リフレッシュ処理の有無を設
    定可能としたことを特徴とするエラー訂正装置。
  8. 【請求項8】 積符号を用いてエラー訂正符号化された
    データを復号化するエラー訂正方法において、 内符号訂正を行なう内符号デコードのステップと、 上記内符号訂正が行なわれた後に外符号訂正を行なう外
    符号デコードのステップと、 上記内符号デコーダによるエラー訂正が行なわれたデー
    タおよび上記外符号によるエラー訂正が行なわれたデー
    タとを格納するメモリとを有し、 複数の処理のそれぞれが基準クロックにより規定される
    スロットに分解され、上記複数の処理にそれぞれ割り当
    てられた上記スロットが固定的な順番で並べられて1シ
    ーケンスが構成され、該1シーケンスが1フレームまた
    は1フィールドの期間で所定回数だけ繰り返されてエラ
    ー訂正処理をなし、上記1フレームまたは1フィールド
    の期間中の上記処理が行なわれていない上記スロットで
    上記メモリのリフレッシュ処理を行なうようにしたこと
    を特徴とするエラー訂正方法。
  9. 【請求項9】 積符号を用いてエラー訂正符号化された
    データを復号化するエラー訂正装置を用いたディジタル
    信号再生装置において、 内符号訂正を行なう内符号デコーダと、 上記内符号訂正が行なわれた後に外符号訂正を行なう外
    符号デコーダと、 上記内符号デコーダによるエラー訂正が行なわれたデー
    タおよび上記外符号によるエラー訂正が行なわれたデー
    タとを格納するメモリと、 複数の処理のそれぞれが基準クロックにより規定される
    スロットに分解され、上記複数の処理にそれぞれ割り当
    てられた上記スロットが固定的な順番で並べられて1シ
    ーケンスが構成され、該1シーケンスが1フレームまた
    は1フィールドの期間で所定回数だけ繰り返されてエラ
    ー訂正処理をなし、上記1フレームまたは1フィールド
    の期間中の上記処理が行なわれていない上記スロットで
    上記メモリのリフレッシュ処理を行なう手段とを備え、 上記複数の処理は、上記メモリに対する上記内符号訂正
    後のデータ書き込みを行なう第1の処理,上記メモリに
    対するビデオデータの上記外符号訂正のためのデータの
    読み出しおよび書き込みを行なう第2の処理,およびデ
    ータ出力のための上記メモリからのデータの読み出しを
    行なう第3の処理であり、上記リフレッシュ処理を行な
    う手段は、上記第3の処理に割り当てられた上記スロッ
    トで上記リフレッシュ処理を行なうようにしたエラー訂
    正装置を有することを特徴とするディジタル信号再生装
    置。
  10. 【請求項10】 積符号を用いてエラー訂正符号化され
    たデータを復号化するエラー訂正方法を用いたディジタ
    ル信号再生方法において、 内符号訂正を行なう内符号デコードのステップと、 上記内符号訂正が行なわれた後に外符号訂正を行なう外
    符号デコードのステップと、 上記内符号デコーダによるエラー訂正が行なわれたデー
    タおよび上記外符号によるエラー訂正が行なわれたデー
    タとを格納するメモリと、 複数の処理のそれぞれが基準クロックにより規定される
    スロットに分解され、上記複数の処理にそれぞれ割り当
    てられた上記スロットが固定的な順番で並べられて1シ
    ーケンスが構成され、該1シーケンスが1フレームまた
    は1フィールドの期間で所定回数だけ繰り返されてエラ
    ー訂正処理をなし、上記1フレームまたは1フィールド
    の期間中の上記処理が行なわれていない上記スロットで
    上記メモリのリフレッシュ処理を行なうステップとを備
    え、 上記複数の処理は、上記メモリに対する上記内符号訂正
    後のデータ書き込みを行なう第1の処理,上記メモリに
    対するビデオデータの上記外符号訂正のためのデータの
    読み出しおよび書き込みを行なう第2の処理,およびデ
    ータ出力のための上記メモリからのデータの読み出しを
    行なう第3の処理であり、上記リフレッシュ処理を行な
    うステップは、上記第3の処理に割り当てられた上記ス
    ロットで上記リフレッシュ処理を行なうようにしたエラ
    ー訂正方法を有することを特徴とするディジタル信号再
    生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019186939A (ja) * 2018-04-10 2019-10-24 インフィニオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフトInfineon Technologies AG グループ誤りを用いる誤り検出

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JP2019186939A (ja) * 2018-04-10 2019-10-24 インフィニオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフトInfineon Technologies AG グループ誤りを用いる誤り検出

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