JPH1145053A - 表示セル及び表示セルの製造方法 - Google Patents

表示セル及び表示セルの製造方法

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JPH1145053A
JPH1145053A JP19881597A JP19881597A JPH1145053A JP H1145053 A JPH1145053 A JP H1145053A JP 19881597 A JP19881597 A JP 19881597A JP 19881597 A JP19881597 A JP 19881597A JP H1145053 A JPH1145053 A JP H1145053A
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JP
Japan
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cell
liquid material
sealing chamber
bubbles
substrates
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JP19881597A
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Hirotaka Ono
裕孝 大野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】気泡トラップ部を設けることにより、気泡によ
る影響を抑えるのに有利な表示セル及び表示セルの製造
方法を提供する。 【解決手段】表示セルは、一対の基板2と、一対の基板
2間に配置され基板2間に封入室3を形成するシール部
材4と、封入室3に封入された液状物Lとを具備してい
る。封入室3の液状物L内の気泡を保持する気泡トラッ
プ部5が設けられている。封入室3に液状物Lを注入す
る際に、液状物L内の気泡を気泡トラップ部5に導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示セル及び表示セ
ルの製造方法に関する。本発明に係る表示セルは、ディ
スプレイ装置、ミラー装置等に適用できる。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶や電解液等の液状物が封
入された表示セルが提供されている。表示セルは、互い
に対向する一対の基板と、一対の基板間に配置され基板
間に封入室を形成するシール部材と、封入室に封入され
た液晶や電解液等の液状物とを備えている。
【0003】表示セルの製造にあたり、従来より、互い
に対向する一対の基板と、一対の基板間に配置され基板
間に封入室を形成するシール部材とを備えたセル部材を
形成する。その後、液晶や電解液等の液状物をセル部材
の封入室に注入する。封入室内の液状物に気泡が残留す
ることがある。この場合には、封入室内で気泡が移動
し、表示セルの表示性能に影響を与えるおそれがある。
【0004】特開昭57−89722号公報には、液晶
等の液状物を基板間の封入室に注入する際に、液状物に
超音波振動を加えることにより、気泡の残留を抑制する
方法が開示されている。また特開平5−181147号
公報には、液状物を基板間の封入室に注入する際に、基
板に超音波振動を加え、注入スピードを速める技術が開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように注入の
際に超音波振動を利用する技術によれば、封入室内の液
状物の気泡を大幅に低減できる。よって、気泡による影
響を回避するのに有利である。産業界では、気泡による
影響を更に回避することが要請されている。
【0006】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、その課題は、気泡トラップ部を設けることによ
り、気泡による影響を抑えるのに有利な表示セル及び表
示セルの製造方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る表示セル
は、互いに対向する一対の基板と、一対の基板間に配置
され基板間に封入室を形成するシール部材と、封入室に
封入された液状物とを具備する表示セルにおいて、封入
室に連通すると共に封入室の液状物内の気泡を保持する
気泡トラップ部が設けられていることを特徴とするもの
である。
【0008】本発明に係る表示セルの製造方法は、互い
に対向する一対の基板と、一対の基板間に配置され基板
間に封入室を形成するシール部材と、封入室に連通する
と共に気泡を保持可能な気泡トラップ部とを備えたセル
部材を形成し、その後、セル部材の封入室に液状物を注
入すると共に、注入の際に、液状物内の気泡を気泡トラ
ップ部に導く工程を含むことを特徴とするものである。
【0009】請求項3に係る表示セルの製造方法は、請
求項2において、セル部材の封入室に液状物を注入する
際に、セル部材の封入室の上部に気泡トラップ部が位置
するように、セル部材の姿勢を保持することを特徴とす
るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る表示セルは、互いに
対向する一対の基板と、一対の基板間に配置され基板間
に封入室を形成するシール部材と、封入室に封入された
液状物とを具備する。一対の基板は、表示セルが透過タ
イプである場合には、双方ともに透明であっても良い
し、或いは、表示セルが反射タイプである場合には、一
方が透明で他方が非透明であっても良い。基板の材質と
してはガラス、金属を採用できる。基板としては、表示
セルの種類に応じて、電極膜や配向膜を積層したものを
採用できる。
【0011】シール部材は、シール機能をもつ樹脂材料
やゴム材料で形成できる。従ってシール部材は、エポキ
シ樹脂、シリコン樹脂等で形成できる。液状物は、表示
セルの種類に応じて適宜選択でき、粘性が高いもの、粘
性が低いもののいずれでも良い。表示セルが液晶表示セ
ル(LCD)の場合には、液状物は液晶を採用できる。
表示セルが電気化学的な酸化反応または還元反応を利用
するエレクトロクロミック表示セル(ECD)の場合に
は、液状物は電解質溶液を採用できる。表示セルが電気
泳動表示セル(EPID)の場合には、液状物は、帯電
可能な微粒子(顔料粒子等)を分散させた分散液を採用
できる。表示セルが磁気泳動表示セル(MPD)の場合
には、液状物は磁性粒子を分散させた分散液を採用でき
る。
【0012】本発明に係る表示セルでは、封入室の液状
物内の気泡を保持する気泡トラップ部が設けられてい
る。気泡トラップ部は、気泡を一旦捕獲したら、気泡を
逃がさない構造であることが好ましい。気泡トラップ部
は、シール部材に形成しても良いし、場合によっては、
基板に形成しても良い。本発明方法では、セル部材の封
入室に液状物を注入すると共に、注入の際に、液状物内
の気泡を気泡トラップ部に導く。気泡を気泡トラップ部
に導くにあたっては、セル部材の封入室の上部に気泡ト
ラップ部が位置するように、セル部材の姿勢を保持する
ことが好ましい。このようにすれば、気泡は上方に移行
し易いため、気泡トラップ部に気泡が捕獲され易い。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。液状物が封入させる前のセル部材1は、図1〜図
3に示されている。セル部材1は、互いに対向する一対
の基板2(2A、2B)と、一対の基板2(2A、2
B)間に配置され基板2間に封入室3を形成するシール
部材4と、封入室3に連通する気泡トラップ部5とを備
えている。
【0014】基板2及び封入室3の平面形態は、実質的
に四角状とされている。シール部材4の平面形態も実質
的に四角枠状とされており、従って、シール部材4は左
枠部4a、右枠部4b、上枠部4c、下枠部4dをも
つ。一対の基板2間の間隔K(図3参照)は、一般的に
はLCDでは1〜10μm程度、特にECDでは10〜
200μm程度とされているが、これに限定されるもの
ではない。基板2のうち互いに対向する面には、図示は
しないものの電極膜が形成されている。
【0015】図1から理解できるように、気泡トラップ
部5は基板2の上辺部2uの一端側に形成されている。
気泡トラップ部5は、視認性に実質的に影響を与えない
位置、つまり、シール部材4の上枠部4cよりも実質的
に上方に位置するように形成されている。図1から理解
できるように、封入室3に連通する注入口30は、セル
部材1のうち、シール部材4の左枠部4aの下端部と下
枠部4dの端部とで形成されている。
【0016】その結果、注入口30は基板2の下辺部2
dの他端側に形成されている。従って、図1から理解で
きるように、四角形状の封入室3において、注入口30
と対向する対角領域に気泡トラップ部5が位置してい
る。気泡トラップ部5は、気泡を収容可能な気泡収容空
間50と、気泡収容空間50に収容された気泡の抜けを
防止する抜け止め突起51と、気泡入口52とを備えて
いる。
【0017】シール部材4は、高分子材料(具体的には
エポキシ樹脂)で作製されている。シール部材4は、ス
クリーン印刷または塗布方式で一方の基板2(2A、2
Bのうち一方)の表面に形成する。その後、他方の基板
2(2A、2Bのうち他方)を貼り合わせ、シール部材
4を一対の基板2(2A、2B)で挟持する。塗布方式
の場合には、高分子材料を塗布する塗布装置を用い、一
方の基板2が水平に配置された状態で、塗布装置を所定
の軌跡で基板2に対して相対移動させることにより、シ
ール部材4となる高分子材料を基板2の表面に塗布して
形成できる。
【0018】図4及び図5は注入過程を模式的に示す。
本実施例では注入の際には、図4及び図5に示す真空チ
ャンバ装置6を用いる。真空チャンバ装置6は、減圧口
61及び加圧口62を備えた真空室63をもつ殻体60
と、殻体60を縦方向に旋回させる駆動モータやシリン
ダ装置等を利用した旋回駆動手段64と、真空室63に
内蔵されセル部材1を真空室63内に固定するためのセ
ル固定部65と、真空室63に内蔵された容器固定部6
6と、容器固定部66により真空室63内に固定された
容器67とをもつ。
【0019】真空チャンバ装置6の殻体60は、横軸型
の旋回軸68により縦方向に旋回可能に枢支されてい
る。容器67には液状物Lが貯溜されている。セル固定
部65は、真空チャンバ装置6の殻体60の内面に保持
された保持部65sと、保持部65sに設けられた横断
面コ字形状の挟持子65tと、挟持子65tに螺進退可
能に設けられたボルト65pと、挟持子65tの内面に
設けられた着座部65iとをもつ。
【0020】挟持子65tにセル部材1を嵌めた状態で
ボルト65pを螺進すれば、セル部材1が真空室63内
で固定される。本実施例に係るセル固定部65は、多数
個のセル部材1を揃えて整列させた状態で、多数個のセ
ル部材1を真空室63内にまとめて固定できるようにさ
れている。
【0021】真空室63内を空気を減圧口61を介して
排出する吸引手段70が真空チャンバ装置6に直接また
はその近傍に設置されている。吸引手段70は、真空室
63の外方に装備された真空ポンプ71と、減圧口61
の開閉を切り替える第1切替弁72とで構成されてい
る。更に、真空室63の加圧口62の開閉を切り替える
第2切替弁73が装備されている。第2切替弁73によ
り加圧口62を閉塞すると共に、第1切替弁72により
減圧口61を開放した状態で、真空ポンプ71が作動す
れば、真空室63は真空雰囲気に維持される。
【0022】本実施例では、真空チャンバ装置6の殻体
60の図略のセル出入口を開放して、液状物Lが封入さ
れる前の状態の1個または複数個のセル部材1を真空室
63に装入する。そして、上記したセル固定部65によ
りセル部材1を真空室63に固定する。この状態では、
図4から理解できるように、セル部材1は容器67の上
方に位置しており、且つ、セル部材1の注入口30は容
器67の液状物Lに接触していない。従ってセル部材1
の注入口30と容器67の液状物Lとは寸法M(図4参
照)に相当する距離離れており、両者は非接触状態とさ
れている。
【0023】このようにセル部材1の注入口30と容器
67の液状物Lとを非接触状態としたまま、第2切替弁
73を閉塞操作すると共に、第1切替弁72を開放操作
し、真空ポンプ71を駆動させる。すると、減圧口61
を介して真空室63は脱気されて真空雰囲気となる。セ
ル部材1の封入室3内に残留していた空気は、セル部材
1の注入口30から排出され、従って、セル部材1の封
入室3内も真空室63と同様に真空雰囲気とされる。セ
ル部材1の封入室3に残留していた水分子やガス分子等
の有害物質も、吸引除去される。
【0024】本実施例では、真空室63の真空度は一般
的には、1×10-1〜1×10-6Torrとするが、こ
れに限定されるものではない。真空吸引が終了したら、
その後、旋回駆動手段64を駆動させることにより、図
5に示すように、真空チャンバ装置6の殻体60を旋回
軸68を中心として矢印A1方向につまり縦方向に所定
角度旋回させる。真空室63内のセル部材1、容器67
も同方向に同様に旋回する。
【0025】旋回に伴い、セル部材1の気泡トラップ部
5が上方に向けて移動し、セル部材1の注入口30が下
方に向けて移動する。また旋回に伴い、図5から理解で
きるように、容器67の一端部67a側では液状物Lの
液面が上昇して液状物Lが深くなり、容器67の他端部
67c側では液状物Lの液面が下降して液状物Lが浅く
なる。
【0026】結果として、セル部材1の注入口30が容
器67の液状物Lに浸漬し、注入口30と容器67の液
状物Lとが接触状態となる。これによりセル部材1の注
入口30が容器67の液状物Lでシールされる。上記し
た旋回の結果、図5から理解できるように、セル部材1
の封入室3の上部に、特に封入室3のうちの最も上部
に、気泡トラップ部5が位置するように、セル部材1の
姿勢が保持される。この姿勢が実施例の特徴の一つであ
る。
【0027】次に、真空ポンプ71による吸引操作を停
止すると共に、第2切替弁73を開放操作し、加圧口6
2を介して大気と真空室63とを連通させる。すると、
真空室63内の容器67の液状物Lの液面には、単位面
積あたり圧力F(つまり大気圧)が作用するため、容器
67の液状物Lの液面が加圧される。従って、セル部材
1の封入室3の内圧と大気圧との差圧に基づいて、セル
部材1の封入室3に液状物Lが次第に注入される。
【0028】本実施例では、上記のようにセル部材1の
封入室3に液状物Lを注入する際に、セル部材1の封入
室3の上部、特に封入室3のうちの最も上部に気泡トラ
ップ部5が位置するように、セル部材1の姿勢が保持さ
れているため、気泡がセル部材1の封入室3に侵入した
場合であっても、その気泡が封入室3の液状物L内を上
昇し、その気泡は最終的には気泡トラップ部5に導か
れ、気泡トラップ部5に捕獲される。従って封入室3で
の気泡の無用の移動は抑制される。
【0029】上記した旋回の結果、図5から理解できる
ように、シール部材4の上枠部4c、右枠部4bは気泡
トラップ部5に向かうにつれて上昇傾斜しているため、
気泡を気泡トラップ部5に導く効果を期待できる。上記
したように注入が終了したら、セル部材1の注入口30
をシール1x(図6参照)で埋め、封入室3内の液状物
Lが外方に漏れぬようにする。
【0030】以上説明したように気泡を捕獲する気泡ト
ラップ部5が設けられている本実施例によれば、封入室
3内の液状物Lに気泡が残留した場合であっても、気泡
による影響を抑えるのに有利である。故に表示セルの表
示性能の確保に有利である。更に本実施例によれば、セ
ル部材1の封入室3に液状物Lを注入する際に、液状物
L内の気泡を気泡トラップ部5に導くようにするため、
表示セルにおいて、気泡による影響を抑えるのに有利で
ある。
【0031】また本実施例によれば、セル部材1の封入
室3に液状物Lを注入する際には、セル部材1の封入室
3の上部に気泡トラップ部5が位置するように、セル部
材1の姿勢を保持するため、浮上する性質をもつ気泡を
気泡トラップ部5に導くのに有利である。樹脂やゴム等
の高分子材料は無機ガラス等に比較して一般的に成形自
由度が高い。本実施例では、高分子材料製のシール部材
4によって気泡トラップ部5が形成されているため、気
泡トラップ部5の形状パターンを選択するのに有利であ
る。よって気泡の捕獲に有利である。
【0032】(他の実施例)図7〜図9は他の実施例を
示す。前記した実施例と基本的には同一機能を奏する部
位には、同一の符号を付する。図7は他の例の気泡トラ
ップ部5を示す。図7に示す気泡トラップ部5は、気泡
を収容可能な気泡収容空間50と、気泡収容空間50に
収容された気泡の抜けを防止する互いに対向する一対の
抜け止め突起51と、気泡入口52とを備えている。抜
け止め突起51は、気泡収容空間50に向かうにつれて
傾斜する案内傾斜部51wをもつ。従って、気泡収容空
間50に納めた気泡の耐抜け性を向上させつつ、気泡を
気泡収容空間50に導く機能を向上させ得る。
【0033】図8は別の例の気泡トラップ部5を示す。
図8に示す気泡トラップ部5は、気泡を収容可能な気泡
収容空間50と、気泡収容空間50に収容された気泡の
抜けを防止する抜け止め突起51と、抜け止め突起51
の先端に位置する気泡入口52とを備えている。図8に
示す抜け止め突起51は、気泡入口52に向かうにつれ
て傾斜する案内傾斜部51wをもつ。従って図7に示す
例と同様に、気泡収容空間50に納めた気泡の耐抜け性
を向上させつつ、気泡を気泡収容空間50に導く機能を
向上させ得る。図8に示す例では、真空チャンバ装置6
を旋回させて真空室63内のセル部材1を旋回させたと
きに、気泡入口52が下方を、特に真下を向くように設
定されている。よって気泡の捕獲性を確保できる。
【0034】図9(A)(B)は別の例を示す。図9
(A)に示す例では、シール部材4の上枠部4cには、
気泡トラップ部5に向かうにつれて上昇傾斜する気泡案
内部77が形成されている。気泡案内部77の傾斜によ
り、気泡トラップ部5への気泡の案内性の向上を期待で
きる。また図9(B)に示す例では、基板2やシール部
材4は実質的に左右対象形状とされている。シール部材
4の上枠部4cには、これの中央に向かうにつれて上昇
傾斜する気泡案内部77が形成されている。図9(B)
に示すように、シール部材4の上枠部4cの上昇端つま
り中央域には、気泡トラップ部5が形成されている。更
にこの例では、基板2の上辺部2uに、シール部材4の
気泡案内部77の傾斜に実質的に沿った傾斜部2pが形
成されている。図9(B)に示す例は、基板2が実質的
に左右対象形状であるため、車載用等のミラー装置等に
適用できる。
【0035】図10は、真空チャンバ装置6の殻体60
を縦方向に沿って旋回させる形態の別例を示す。この例
では、横軸型の旋回軸68により、殻体60は縦方向に
沿って旋回可能に枢支されている。殻体60には突状の
昇降部60kが固定されている。昇降部60kには、雌
螺子をもつ螺子孔60fが設けられている。螺子孔60
fには、螺子軸80の雄螺子が螺進退可能に嵌められて
いる。螺子軸80は、真空チャンバ装置6を旋回させる
旋回駆動手段として機能する。螺子軸80は縦方向に配
置されている。
【0036】図略の駆動機構により螺子軸80の頭部8
0aを横方向の一方向に回転させれば、螺子軸80の雄
螺子と昇降部60kの雌螺子との螺合作用により、昇降
部60kが殻体60と共に矢印A1方向に上昇旋回し、
昇降部60kと床面86との間の距離Wfが増大し、こ
れにより旋回軸68を中心として殻体60が縦方向(矢
印A1方向)に旋回できる。
【0037】その後、螺子軸80の頭部80aを横方向
の他方向に回転させれば、螺子軸80の雄螺子と昇降部
60kの雌螺子との螺合作用により、昇降部60kが殻
体60と共に矢印A2方向に下降旋回し、昇降部60k
と床面86との間の距離Wfが減少し、これにより旋回
軸68を中心として殻体60を縦方向(矢印A2方向)
に旋回させて元の位置に復帰させ得る。なお殻体60の
旋回時には、螺子軸80は傾きつつ、その先端部80c
は床面86を滑る。
【0038】(適用例)図11はエレクトロクロミック
素子(ECD)に適用した例を示す。エレクトロクロミ
ック素子は、透明導電膜2e、酸化タングステン膜(W
3 )2fが積層された基板2(2A)と、カーボン膜
2hが積層された基板2(2B)と、基板2間に封入室
3を形成するシール部材4と、封入室3に封入された液
状物Lとを備えている。シール部材4には気泡トラップ
部5が形成されている。液状物Lは電解質溶液である。
この素子では、電圧印加に基づく酸化還元反応により可
逆的に色が変化する。
【0039】図12は液晶素子(LCD)に適用した例
を示す。液晶素子は、透明導電膜2m及び配向膜2nが
積層された一対の基板2(2A、2B)と、基板2の配
向膜2n間に封入室3を形成するシール部材4と、封入
室3に封入された液状物Lとを備えている。この例にお
いてもシール部材4には気泡トラップ部5が形成されて
いる。液状物Lとしては液晶が採用されている。この素
子では、電圧印加により液晶の分子配向が変化する。
【0040】
【発明の効果】請求項1に係る表示セルによれば、気泡
トラップ部が設けられているため、封入室内の液状物に
気泡が残留した場合であっても、気泡の捕獲性が向上す
る。よって、気泡による影響を抑えるのに有利である。
故に表示セルの表示性能の確保に有利である。
【0041】更に請求項2に係る方法によれば、互いに
対向する一対の基板と、封入室を形成するシール部材
と、気泡を保持可能な気泡トラップ部とを備えたセル部
材を形成し、その後、セル部材の封入室に液状物を注入
する。そして注入の際に、液状物内の気泡を気泡トラッ
プ部に導くようにするため、気泡が封入室に侵入した場
合であっても、気泡による影響を抑えるのに有利であ
る。故に表示セルの表示性能の確保に有利である。
【0042】また請求項3に係る方法によれば、セル部
材の封入室に液状物を注入する際に、セル部材の封入室
の上部に気泡トラップ部が位置するように、セル部材の
姿勢を保持するため、浮上する性質をもつ気泡を気泡ト
ラップ部に導くのに有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】気泡トラップ部を備えたシール部材が設けられ
た基板の側面図である。
【図2】気泡トラップ部付近の拡大側面図である。
【図3】シール部材が設けられた一対の基板の断面図で
ある。
【図4】気泡トラップ部を備えたセル部材を真空チャン
バ装置の真空室に配置した状態を模式的に示す構成図で
ある。
【図5】気泡トラップ部を備えたセル部材を配置した真
空チャンバ装置を旋回させ、セル部材の注入口を液状物
に浸漬させた状態を模式的に示す構成図である。
【図6】封入室に液状物を封入した状態を模式的に示す
構成図である。
【図7】別の例に係る気泡トラップ部付近の拡大側面図
である。
【図8】別の例に係る気泡トラップ部付近の拡大側面図
である。
【図9】別の例に係るシール部材を備えた基板の側面図
である。
【図10】旋回機構を備えた真空チャンバ装置を示す側
面図である。
【図11】エレクトロクロミック素子に適用した例を模
式的に示す断面図である。
【図12】液晶素子に適用した例を模式的に示す断面図
である。
【符号の説明】
図中、1はセル部材、2は基板、3は封入室、30は注
入口、4はシール部材、5は気泡トラップ部、6は真空
チャンバ装置、Lは液状物を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向する一対の基板と、前記一対の
    基板間に配置され基板間に封入室を形成するシール部材
    と、前記封入室に封入された液状物とを具備する表示セ
    ルにおいて、 前記封入室に連通すると共に前記封入室の液状物内の気
    泡を保持する気泡トラップ部が設けられていることを特
    徴とする表示セル。
  2. 【請求項2】互いに対向する一対の基板と、前記一対の
    基板間に配置され基板間に封入室を形成するシール部材
    と、前記封入室に連通すると共に気泡を保持可能な気泡
    トラップ部とを備えたセル部材を形成し、その後、 前記セル部材の封入室に液状物を注入すると共に、注入
    の際に、液状物内の気泡を前記気泡トラップ部に導く工
    程を含むことを特徴とする表示セルの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記セル部材の封入室
    に前記液状物を注入する際に、前記セル部材の封入室の
    上部に前記気泡トラップ部が位置するように、前記セル
    部材の姿勢を保持することを特徴とする表示セルの製造
    方法。
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