JPH114492A - スピーカ装置 - Google Patents
スピーカ装置Info
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- JPH114492A JPH114492A JP15336497A JP15336497A JPH114492A JP H114492 A JPH114492 A JP H114492A JP 15336497 A JP15336497 A JP 15336497A JP 15336497 A JP15336497 A JP 15336497A JP H114492 A JPH114492 A JP H114492A
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Abstract
ピーカ装置に関するものであり、低域再生に必要なポー
トの強度向上と高調波歪みの発生を抑制した優れたスピ
ーカ装置を提供するものである。 【解決手段】 キャビネット1の開口部に装着したポー
ト部4cとこのポート部4cの他端の開口端の対向する
両端と一体に形成された上記キャビネット1に装着され
る円柱状のボス部4eとでポート4aを形成し、ポート
4aを両端でキャビネット1に固定してポートの強度向
上を図ると共に、上記ポート部4cの開口端を上記柱状
のボス部4eで曲面状にしてポート部4c内を通過する
音の波による層流を拡散して高調波歪みを抑制するもの
である。
Description
等の映像用機器や自動車、情報通信等の各種音響機器に
使用されるスピーカ装置に関するものである。
帯域再生を可能とする技術の一つとして、スピーカユニ
ットをキャビネットなどのボックス構造体で覆うものが
一般的に用いられている。
明する。図5は上記従来のスピーカ装置の後面分解斜視
図を示すものである。同図において、1はキャビネッ
ト、2は後面カバーであり、3はキャビネット1の内部
に固着したスピーカユニットで、4はキャビネット1の
一部に設けた空気が出入りするポート部である。5はキ
ャビネット1とスピーカユニット3を固定するスピーカ
ユニット取付ビスで、6はキャビネット1と後面カバー
2を固定する後面カバー取付ビスである。
置について以下にその動作を説明する。まず、スピーカ
ユニット3に電気信号を印加すると音響信号に変換され
音の波が発生する。その際音の波として、スピーカユニ
ット3の前面から出る音を正の音とすると後面から出る
音は逆相の負の音となり、打ち消しあおうとするが、干
渉しないようにするためにスピーカユニット3をキャビ
ネット1の内部にスピーカユニット取付ビス5で固着し
て周りをキャビネット1と後面カバー2で覆い、後面カ
バー取付ビス6で密閉し、更にキャビネット1の内部の
音の波をキャビネット1の一部に設けたポート部4を通
して放射するようにしたことにより、スピーカユニット
3のみでは出すことのできなかった低音域の再生を可能
としていた。この時キャビネット1の内部の音の波は、
キャビネット1の一部に設けたポート部4によって共振
を起こし、且つ位相を反転させることができるためスピ
ーカユニット3の前面から出る正の音と同相になって特
定の周波数を補強しあうことができ、このポート部4と
キャビネット1によって低音域での音の波をコントロー
ルしていた。
来の構成では、キャビネット1の一部に設けたポート部
4はプラスチックのパイプや紙管あるいはキャビネット
1の面の一部で構成してキャビネット1の表面に出るポ
ート部4の開口端はキャビネット1に結合しているの
で、ある程度の強度を確保することができるが、キャビ
ネット1の内部のポート部4の終端部はフリーな状態と
なるため、ポート部4が弱くなり、特に音の波がポート
部4の細い管の中を通ろうとすると、音の波の圧力によ
ってポート部4自身が共振してしまい、必要な低音域の
再生を阻害することになり、うまく低音域の共振周波数
をコントロールすることができず、音圧周波数特性に悪
影響を及ぼしていた。更にポート部4の中を音の波が通
る際、層流となって放射されるため音響的高調波歪みの
発生を招き、異常音の原因にもなっていた。
で、スピーカ装置に必要な低音域再生を容易に実現する
ことができ、更に音の波がポート部を通る際に発生する
共振を抑え、任意な値に低音域の共振周波数をコントロ
ールするとともに、ポート部の中を音の波が通る際に発
生する層流を拡散し乱すことにより音響的高調波歪みの
発生をも防止することができる優れた音響性能を兼ね備
え持ったスピーカ装置を提供することを目的とするもの
である。
に本発明のスピーカ装置は、箱状のキャビネットと、こ
のキャビネットに装着されたスピーカユニットと、一端
を上記キャビネットの開口部に装着したポート部と、こ
のポート部の他端の開口端の対向する両端と一体に形成
された上記キャビネットに装着される円柱状のボス部か
らなるポートとで構成して、ポート部の開口端側もボス
部を介して上記キャビネットに固着したので、ポート部
自体の強度確保と音の波がポート部内を通る時に発生す
る共振を抑え、低音域の共振周波数をコントロールする
というポート部本来の目的を障害なく実現できると共
に、他端開口端を上記ボス部による曲面状として上記ポ
ート部内を音の波が通過するときに発生する層流を拡散
して乱すことにより高調波歪みの発生も抑制する優れた
スピーカ装置の提供を可能とするものである。
は、箱状のキャビネットと、このキャビネットに装着さ
れたスピーカユニットと、一端を上記キャビネットの開
口部に装着したポート部と、このポート部の他端の開口
端の対向する両端と一体に形成された上記キャビネット
に装着される円柱状のボス部からなるポートとで構成し
て、ポート部の開口端側もボス部を介して上記キャビネ
ットに固着したので、ポート部自体の強度確保と音の波
がポート部内を通る時に発生する共振を抑え、低音域の
共振周波数をコントロールするというポート部本来の目
的を障害なく実現できると共に、他端開口端を上記ボス
部による曲面状として上記ポート部内を音の波が通過す
るときに発生する層流を拡散して乱すことにより高調波
歪みの発生も抑制する優れたスピーカ装置の提供を可能
としたものである。
1に記載のポート部の開口両端間の対向する両辺に設け
られた複数の円柱状の他のボス部の円柱部分で上記ポー
ト部の内壁面を形成したものであり、上記ポート部の内
壁面に上記他のボス部による凹凸面を形成して、上記ポ
ート部内を音の波が通過するときに発生する層流を拡散
して乱し高調波歪みの発生をより抑制する優れたスピー
カ装置の提供を可能としたものである。
ついて図1から図4により説明する。なお、従来技術と
同一部分は同一番号を付して説明を省略して説明する。
形態のスピーカ装置の分解斜視図であり、図2は同上面
図であり、図3は同音圧周波数および第二高調波歪特性
図である。
の開口部に装着され、他端の開口部で柱状のボス部4e
と一体に形成されたポート部4cを有するポートであ
る。なお、上記ボス部4eはポート部4cの開口部の対
向する両コーナー端に設けられた円柱状のものであり、
これによって上記ポート部4cの他端の開口部の内壁面
は開口部に向かって曲面を形成している。
ス部固定ビス8によってキャビネット1とポート4aは
ポート部4cの他端の開口部側でもキャビネット1に強
固に装着されることになる。
固にキャビネット1に装着してポート4aの強度の向上
を図ると共に、ポート4aの共振現象を抑制してスピー
カ装置に必要な低音域再生を障害なく行えるものであ
る。ポート部4cの容量等を変更することで必要とする
低音域再生を容易に得ることができるものである。
ボス部4eと一体に設けたので、開口部端部の内壁面を
曲面状としてポート部4cを通過する時に発生する層流
を拡散して高調波歪みの発生を抑制するものである。
のスピーカ装置の音圧周波数特性と第二高調波歪特性の
比較を示すものであり、11は本実施の形態のスピーカ
装置の音圧周波数特性を、12は従来のスピーカ装置の
それを示すものであり、本実施の形態のスピーカ装置の
方が平坦で且つ高帯域の音圧周波数特性を示し、低音域
で伸びのある低域再生を示し、中音域にてもピークディ
ップの少ない平坦な音圧周波数特性を示している。
の第二高調波歪みを、14は従来のスピーカ装置のそれ
を示すものであり、本実施の形態のスピーカ装置の方が
低歪みを実現した高いリニアリティーを有するものであ
ることが確認された。
上面図であり、実施の形態1との相違点のみ説明する
と、4bはポートであり、ポート部4dの両端の開口部
間の内壁面はポート部4dと一体でキャビネット1に固
着される複数の柱状のボス部4fによって少なくとも一
部の内壁面が凹凸状部10を形成している。なお、ポー
ト4bの上面は開口となっており、後面カバー2によっ
てキャビネット1の開口部が覆われたとき、ポート4b
の上面の開口も上記後面カバー2で覆ってポート4bが
形成されるものである。
の波が通るときに発生する風切音などの層流をこの凹凸
状部10で拡散して高調波歪みをより抑制できるもので
ある。
4c,4dは矩形形状としているが、低域再生を目的と
する他の形状であっても良い。
ポートの両端をキャビネットに固着してポートの強度向
上と共振現象を抑制するとともに、ポート部の開口端の
内面壁を曲面状にして高調波歪みの発生も抑制する優れ
たスピーカ装置を実現できるものである。
視図
Claims (2)
- 【請求項1】 箱状のキャビネットと、このキャビネッ
トに装着されたスピーカユニットと、一端を上記キャビ
ネットの開口部に装着したポート部と、このポート部の
他端の開口端の対向する両端と一体に形成された上記キ
ャビネットに装着される円柱状のボス部からなるポート
とで構成されるスピーカ装置。 - 【請求項2】 ポート部の開口両端間の対向する両辺に
設けられた複数の円柱状の他のボス部の円柱部分で上記
ポート部の内壁面を形成した請求項1記載のスピーカ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15336497A JP3918233B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | スピーカ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15336497A JP3918233B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | スピーカ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH114492A true JPH114492A (ja) | 1999-01-06 |
JP3918233B2 JP3918233B2 (ja) | 2007-05-23 |
Family
ID=15560846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15336497A Expired - Fee Related JP3918233B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | スピーカ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3918233B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005244741A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Clarion Co Ltd | バスレフ型ウーファー |
JP2008278129A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Kenwood Corp | 位相反転型スピーカのダクト及びスピーカダクト用シート |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP15336497A patent/JP3918233B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005244741A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Clarion Co Ltd | バスレフ型ウーファー |
JP2008278129A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Kenwood Corp | 位相反転型スピーカのダクト及びスピーカダクト用シート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3918233B2 (ja) | 2007-05-23 |
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