JPH11346395A - パッシブラジエータ - Google Patents
パッシブラジエータInfo
- Publication number
- JPH11346395A JPH11346395A JP15345198A JP15345198A JPH11346395A JP H11346395 A JPH11346395 A JP H11346395A JP 15345198 A JP15345198 A JP 15345198A JP 15345198 A JP15345198 A JP 15345198A JP H11346395 A JPH11346395 A JP H11346395A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- passive radiator
- diaphragm
- frequency
- helmholtz resonator
- resonator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高域共振による不要輻射の発生がなく、しか
も大入力でのレスポンスも良好なパッシブラジエータを
提供することを目的とする。 【解決手段】 振動板6に凹部14とダストキャップ1
5とでヘルムホルツ共鳴器を形成し、前記共鳴器の共振
周波数を帯域外の高域周波数に設定したため、振動板6
から発生した帯域外の高域周波数の輻射成分は、ヘルム
ホルツ共鳴器によって吸収されて輻射レベルを大幅に低
減され、良好な周波数特性を発揮する。
も大入力でのレスポンスも良好なパッシブラジエータを
提供することを目的とする。 【解決手段】 振動板6に凹部14とダストキャップ1
5とでヘルムホルツ共鳴器を形成し、前記共鳴器の共振
周波数を帯域外の高域周波数に設定したため、振動板6
から発生した帯域外の高域周波数の輻射成分は、ヘルム
ホルツ共鳴器によって吸収されて輻射レベルを大幅に低
減され、良好な周波数特性を発揮する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパッシブラジエータ
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオリスニングルームなどで使用
されるスピーカシステムは、図3(a)(b)に示すよ
うに構成されている。
されるスピーカシステムは、図3(a)(b)に示すよ
うに構成されている。
【0003】スピーカーキャビネット1のバッフル板2
には、振動板を駆動するドライバ3が付属しているパッ
シブスピーカ4と、上記のようなドライバを有していな
いパッシブラジエータ5が取り付けられている。
には、振動板を駆動するドライバ3が付属しているパッ
シブスピーカ4と、上記のようなドライバを有していな
いパッシブラジエータ5が取り付けられている。
【0004】パッシブラジエータ5は、パッシブスピー
カ4によってスピーカーキャビネット1の内部に発生し
た音圧で駆動されて、スピーカシステムとしての低域周
波数の輻射効率を向上させることを目的として実装され
ている。
カ4によってスピーカーキャビネット1の内部に発生し
た音圧で駆動されて、スピーカシステムとしての低域周
波数の輻射効率を向上させることを目的として実装され
ている。
【0005】図4は従来のパッシブラジエータ5を示
し、振動板6とボビン7とフレーム8を主要部として、
振動板6の基端部はボビン7とダンパー9を介してフレ
ーム8に支持され、振動板6の先端外周はエッジ10を
介してフレーム8に支持されている。11はダストキャ
ップ,12はエッジ10の外周をフレーム8のエッジ支
持面13とで挟持するガスケットである。
し、振動板6とボビン7とフレーム8を主要部として、
振動板6の基端部はボビン7とダンパー9を介してフレ
ーム8に支持され、振動板6の先端外周はエッジ10を
介してフレーム8に支持されている。11はダストキャ
ップ,12はエッジ10の外周をフレーム8のエッジ支
持面13とで挟持するガスケットである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5は上記のパッシブ
ラジエータの周波数特性を示す。この周波数特性から分
かるように50Hz〜200Hzの低域周波数帯域Aで
輻射効率が向上しているが、パッシブラジエータの帯域
外の高域周波数(1KHz付近)に振動板6の高域共振
による不要輻射Bが発生している。
ラジエータの周波数特性を示す。この周波数特性から分
かるように50Hz〜200Hzの低域周波数帯域Aで
輻射効率が向上しているが、パッシブラジエータの帯域
外の高域周波数(1KHz付近)に振動板6の高域共振
による不要輻射Bが発生している。
【0007】このような不要輻射を低減するためには、
従来では振動板6として剛性が小さくて柔らかな材質の
ものを選んで製造に使用されているが、この場合には大
入力でのレスポンスの悪化を伴うと云う問題がある。
従来では振動板6として剛性が小さくて柔らかな材質の
ものを選んで製造に使用されているが、この場合には大
入力でのレスポンスの悪化を伴うと云う問題がある。
【0008】本発明は高域共振による不要輻射の発生が
なく、しかも大入力でのレスポンスも良好なパッシブラ
ジエータを提供することを目的とする。
なく、しかも大入力でのレスポンスも良好なパッシブラ
ジエータを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のパッシブラジエ
ータは、振動板にヘルムホルツ共鳴器を形成して振動板
の高域共振を打ち消すように構成したことを特徴とす
る。
ータは、振動板にヘルムホルツ共鳴器を形成して振動板
の高域共振を打ち消すように構成したことを特徴とす
る。
【0010】この構成によると、高域共振による不要輻
射の発生がなく、しかも大入力でのレスポンスも良好な
パッシブラジエータを実現できる。
射の発生がなく、しかも大入力でのレスポンスも良好な
パッシブラジエータを実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1記載のパッシブラジエー
タは、スピーカキャビネットに取り付けられて低域周波
数の輻射効率を向上させるパッシブラジエータにおい
て、振動板にヘルムホルツ共鳴器を形成し、前記共鳴器
の共振周波数を前記低域周波数の帯域外の高域周波数に
設定したことを特徴とする。
タは、スピーカキャビネットに取り付けられて低域周波
数の輻射効率を向上させるパッシブラジエータにおい
て、振動板にヘルムホルツ共鳴器を形成し、前記共鳴器
の共振周波数を前記低域周波数の帯域外の高域周波数に
設定したことを特徴とする。
【0012】請求項2記載のパッシブラジエータは、請
求項1において、ヘルムホルツ共鳴器を、振動板の中央
に輻射面側に開口が形成された凹部を形成し、この凹部
の前記開口に孔が形成されたダストキャップを取り付
け、前記凹部とダストキャップとで囲まれた空洞で構成
したことを特徴とする。
求項1において、ヘルムホルツ共鳴器を、振動板の中央
に輻射面側に開口が形成された凹部を形成し、この凹部
の前記開口に孔が形成されたダストキャップを取り付
け、前記凹部とダストキャップとで囲まれた空洞で構成
したことを特徴とする。
【0013】請求項3記載のパッシブラジエータは、請
求項1において、ヘルムホルツ共鳴器を、振動板の外周
部とフレームとの間をダウンロールエッジで接続し、ダ
ウンロールエッジの開口部の一部を覆うようにガスケッ
トを前記フレームに取り付け、前記ダウンロールエッジ
とガスケットとで囲まれた空洞で構成したことを特徴と
する。
求項1において、ヘルムホルツ共鳴器を、振動板の外周
部とフレームとの間をダウンロールエッジで接続し、ダ
ウンロールエッジの開口部の一部を覆うようにガスケッ
トを前記フレームに取り付け、前記ダウンロールエッジ
とガスケットとで囲まれた空洞で構成したことを特徴と
する。
【0014】以下、本発明のパッシブラジエータを各実
施の形態に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明のパッシブラジエータを
示す。
施の形態に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明のパッシブラジエータを
示す。
【0015】振動板6の先端外周はエッジ10を介して
フレーム8に支持され、振動板6の基端部はボビン7と
ダンパー9を介してフレーム8に支持されている。振動
板6の中央に輻射面側Cに開口が形成された凹部14が
形成されている。15は凹部14の前記開口を覆うよう
に振動板6に取り付けられたダストキャップで、孔16
が形成されている。なお、この孔16は断面積S平方メ
ートルで長さがmメートルの管で形成されている。
フレーム8に支持され、振動板6の基端部はボビン7と
ダンパー9を介してフレーム8に支持されている。振動
板6の中央に輻射面側Cに開口が形成された凹部14が
形成されている。15は凹部14の前記開口を覆うよう
に振動板6に取り付けられたダストキャップで、孔16
が形成されている。なお、この孔16は断面積S平方メ
ートルで長さがmメートルの管で形成されている。
【0016】このように、振動板6に凹部14とダスト
キャップ15とで囲まれた容積V立方メートルの空洞に
孔16を形成してヘルムホルツ共鳴器を形成し、容積V
と断面積Sの各パラメータを適切に設定して、共鳴器の
共振周波数を図5に示す低域周波数の帯域Aの帯域外に
設定した。具体的には、共振周波数を1kHz付近に設
定して図5に示した不要輻射を吸収させた。
キャップ15とで囲まれた容積V立方メートルの空洞に
孔16を形成してヘルムホルツ共鳴器を形成し、容積V
と断面積Sの各パラメータを適切に設定して、共鳴器の
共振周波数を図5に示す低域周波数の帯域Aの帯域外に
設定した。具体的には、共振周波数を1kHz付近に設
定して図5に示した不要輻射を吸収させた。
【0017】このように構成したため、大入力でのレス
ポンスの悪化を改善するために振動板6の材質として剛
性の高いプラスチック樹脂板などを使用した場合であっ
ても使用帯域外の歪みを低減することができる。
ポンスの悪化を改善するために振動板6の材質として剛
性の高いプラスチック樹脂板などを使用した場合であっ
ても使用帯域外の歪みを低減することができる。
【0018】(実施の形態2)図2は本発明の(実施の
形態2)のパッシブラジエータを示す。振動板6の形状
自体は図4に示した従来例と同一であるが、振動板6の
先端外周とフレーム8との支持の構造が従来例とは異な
っている。
形態2)のパッシブラジエータを示す。振動板6の形状
自体は図4に示した従来例と同一であるが、振動板6の
先端外周とフレーム8との支持の構造が従来例とは異な
っている。
【0019】この図2ではダウンエッジ17を介して振
動板6の先端外周がフレーム8に支持されており、ガス
ケット12の内周部18がダウンエッジ17の開口の一
部を閉塞している。
動板6の先端外周がフレーム8に支持されており、ガス
ケット12の内周部18がダウンエッジ17の開口の一
部を閉塞している。
【0020】このように、ダウンエッジ17とガスケッ
ト12とでヘルムホルツ共鳴器を形成し、その容積Vと
断面積Sの各パラメータを適切に設定して、共鳴器の共
振周波数を図5に示す低域周波数の帯域の帯域外に設定
した。具体的には、共振周波数を1kHz付近に設定し
て図5に示した不要輻射を吸収させることによって、
(実施の形態1)の場合に比べて僅かな変更だけで(実
施の形態1)と同様の効果を奏することができる。
ト12とでヘルムホルツ共鳴器を形成し、その容積Vと
断面積Sの各パラメータを適切に設定して、共鳴器の共
振周波数を図5に示す低域周波数の帯域の帯域外に設定
した。具体的には、共振周波数を1kHz付近に設定し
て図5に示した不要輻射を吸収させることによって、
(実施の形態1)の場合に比べて僅かな変更だけで(実
施の形態1)と同様の効果を奏することができる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明によると、スピーカ
キャビネットに取り付けられて低域周波数の輻射効率を
向上させるパッシブラジエータにおいて、振動板にヘル
ムホルツ共鳴器を形成し、前記共鳴器の共振周波数を前
記低域周波数の帯域外の高域周波数に設定したため、振
動板から発生した帯域外の高域周波数の輻射成分は、ヘ
ルムホルツ共鳴器によって吸収されて輻射レベルを大幅
に低減され、良好な周波数特性を発揮できるものであ
る。
キャビネットに取り付けられて低域周波数の輻射効率を
向上させるパッシブラジエータにおいて、振動板にヘル
ムホルツ共鳴器を形成し、前記共鳴器の共振周波数を前
記低域周波数の帯域外の高域周波数に設定したため、振
動板から発生した帯域外の高域周波数の輻射成分は、ヘ
ルムホルツ共鳴器によって吸収されて輻射レベルを大幅
に低減され、良好な周波数特性を発揮できるものであ
る。
【図1】本発明の(実施の形態1)のパッシブラジエー
タの断面図
タの断面図
【図2】本発明の(実施の形態2)のパッシブラジエー
タの断面図
タの断面図
【図3】一般的なスピーカシステムの正面図と断面図
【図4】従来のパッシブラジエータの断面図
【図5】従来のパッシブラジエータの周波数特性図
5 パッシブラジエータ 6 振動板 8 フレーム 10 エッジ 12 ガスケット 14 振動板の中央に輻射面側に開口が形成された凹
部 15 ダストキャップ 16 孔 17 ダウンエッジ
部 15 ダストキャップ 16 孔 17 ダウンエッジ
Claims (3)
- 【請求項1】スピーカキャビネットに取り付けられて低
域周波数の輻射効率を向上させるパッシブラジエータに
おいて、 振動板にヘルムホルツ共鳴器を形成し、 前記共鳴器の共振周波数を前記低域周波数の帯域外の高
域周波数に設定したパッシブラジエータ。 - 【請求項2】ヘルムホルツ共鳴器を、振動板の中央に輻
射面側に開口が形成された凹部を形成し、この凹部の前
記開口に孔が形成されたダストキャップを取り付け、前
記凹部とダストキャップとで囲まれた空洞で構成した請
求項1記載のパッシブラジエータ。 - 【請求項3】ヘルムホルツ共鳴器を、振動板の外周部と
フレームとの間をダウンロールエッジで接続し、ダウン
ロールエッジの開口部の一部を覆うようにガスケットを
前記フレームに取り付け、前記ダウンロールエッジとガ
スケットとで囲まれた空洞で構成した請求項1記載のパ
ッシブラジエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15345198A JPH11346395A (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | パッシブラジエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15345198A JPH11346395A (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | パッシブラジエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11346395A true JPH11346395A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=15562852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15345198A Pending JPH11346395A (ja) | 1998-06-03 | 1998-06-03 | パッシブラジエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11346395A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100740003B1 (ko) * | 2004-11-19 | 2007-07-16 | 양호준 | 스피커 |
EP2323420A1 (en) * | 2009-11-09 | 2011-05-18 | TBI Audio Systems LLC | Improved loudspeaker |
RU2654323C2 (ru) * | 2016-01-12 | 2018-05-17 | Растошинский Иван Сергеевич | Динамический громкоговоритель с внутренним резонатором |
-
1998
- 1998-06-03 JP JP15345198A patent/JPH11346395A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100740003B1 (ko) * | 2004-11-19 | 2007-07-16 | 양호준 | 스피커 |
EP2323420A1 (en) * | 2009-11-09 | 2011-05-18 | TBI Audio Systems LLC | Improved loudspeaker |
RU2654323C2 (ru) * | 2016-01-12 | 2018-05-17 | Растошинский Иван Сергеевич | Динамический громкоговоритель с внутренним резонатором |
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