JPH1144298A - 油冷式スクリュ圧縮機 - Google Patents

油冷式スクリュ圧縮機

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JPH1144298A
JPH1144298A JP20347297A JP20347297A JPH1144298A JP H1144298 A JPH1144298 A JP H1144298A JP 20347297 A JP20347297 A JP 20347297A JP 20347297 A JP20347297 A JP 20347297A JP H1144298 A JPH1144298 A JP H1144298A
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JP
Japan
Prior art keywords
oil
compressor
screw compressor
supply pipe
cooled screw
Prior art date
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Pending
Application number
JP20347297A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Shigematsu
清誌 重松
Yoshihisa Kunihiro
義久 国広
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1144298A publication Critical patent/JPH1144298A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油ポンプ等の格別の油供給手段を有しない油
冷式圧縮機において、圧縮機の運転始動時に、迅速に圧
縮機の回転部に給油することが可能な油冷式圧縮機を提
供する。 【解決手段】 スクリュ圧縮機の運転中に発生する差圧
によって油貯留手段から給油管によりスクリュ圧縮機の
回転部に給油し、この油を前記油貯留手段に回収して循
環使用する油冷式スクリュ圧縮機において、前記給油管
の途中に油を給油管内に充満させてなる油溜まり部を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリュ圧縮機の
運転中に発生する差圧を利用して、スクリュ圧縮機の回
転部に給油を行い、この油を循環使用する油冷式スクリ
ュ圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクリュ圧縮機は冷凍や空調用に用いら
れている。このスクリュ圧縮機は、図4に示すように、
お互いにかみ合う2本のロータ7a、7bの歯溝の回転
にともなう容積の減少を利用するものである。冷媒ガス
は吸込口12より、2本のロータ7a、7bで構成する
圧縮室6へ吸込まれ、圧縮室6でロータの回転により圧
縮され、吐出口13から吐出される。この圧縮された冷
媒ガスは図示しない凝縮器、膨張弁、蒸発器を経て再び
吸込口12へ戻り、冷凍回路を形成される。
【0003】ロータの回転による圧縮過程において、冷
媒ガス中に油が供給され、圧縮ガスの冷却、ロータ7
a、7bの間隙のシール、ロータの潤滑が行なわれる。
さらに、油は軸受部8a、8b、8cや軸封部9に供給
されて油膜による潤滑作用を供するとともに、油膜の密
封作用によりガスの漏洩を防止する。
【0004】このような油冷式スクリュ圧縮機の運転中
における、ロータ、軸受部、軸封部等の回転部への給油
は強制給油機構を有する油冷式スクリュ圧縮機が用いら
れてきた。しかしながら、スクリュ圧縮機のメンテナン
スの簡便化およびコスト低減の目的から給油機構の簡易
化が求められている。このため、スクリュ圧縮機の運転
中に発生する高圧部と低圧部のガスの差圧を利用して、
運転中にのみ必要なスクリュ圧縮機の回転部に給油する
方式が採用されてきた。このスクリュ圧縮機を図3に示
す。
【0005】図3に示すように、従来の油冷式スクリュ
圧縮機は、圧縮機1と給油管2と油タンク3および油分
離器11から構成されている。圧縮機1には冷媒ガスの
吸込口12と吐出口13および給油管2と連結された油
導入口14が設けられている。この油導入口14からロ
ータ7a、7b、軸受部8a、8b、軸封部9に給油さ
れる。この油導入口14と油タンク3とは給油管2によ
り接続されている。この油タンク3は圧縮機1の下方に
設けられており、また、油を冷却する油冷却手段が設け
られている場合がある。油冷却手段として、例えば、図
3に示すような冷却水の配管18が設けられている。
【0006】さらに、吐出口13が配管16により油分
離器4に接続されて、この油分離器11と前記油タンク
3とは油配管15により接続されている。一方、この油
分離器3で油が分離除去された冷媒ガスは、前述した冷
凍回路(凝縮器、膨張弁、蒸発器)を経て吸込口12に
もどる。
【0007】油冷式スクリュ圧縮機の運転の状態では、
油分離器4は圧縮機1の吐出口13と直接連通している
ので、油分離器4内に貯留されている油が吐出口13の
高圧ガスと均圧状態で高圧のままで油タンク3に送ら
れ、さらに、給油管2により圧縮機1の油導入口14に
送られる。この油は、低圧側に位置する圧縮機1のロー
タ7a、7bにより構成される圧縮室、軸受部8a、8
b、軸封部9の方に圧力差で給油されることとなる。こ
のように、圧縮機1の圧縮室、軸受部、軸封部に対し
て、格別の油供給手段を用いずとも、スクリュ圧縮機の
運転時に形成されるガスの差圧により、給油の必要なロ
ータ、圧縮室、軸受部、軸封部等の回転部に油を供給す
ることが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、油冷式
スクリュ圧縮機の運転が長期にわたって停止すると、圧
縮機内の圧力が均圧になって、圧縮機や給油管の油が圧
縮機の下部にある油タンクにもどってしまう。このよう
な状態で油冷式スクリュ圧縮機の運転を再開した場合、
差圧の形成による油の供給までには、ある程度の時間を
要することとなり、油を必要とする圧縮機の回転部への
油供給に遅れが生じるという問題がある。圧縮機の回転
部への油供給の遅れは、油膜切れにより、ロータ、軸受
部、軸封部等の回転部の焼き付きや摩耗が生じやすくな
り、油冷式スクリュ圧縮機の機能が低下したり、または
損なわれたりする場合がある。さらに、圧縮機の始動時
にロータ間で油膜切れを生じる場合があり、ガスの圧縮
不足やガス供給に脈動を起こして機能が低下する場合も
ある。
【0009】本発明は、前記の問題点に鑑みてなされた
もので、油ポンプ等の格別の油供給手段を有しない油冷
式圧縮機において、圧縮機の運転始動時に、迅速に圧縮
機の回転部に給油することが可能な油冷式圧縮機を提供
しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、スクリ
ュ圧縮機の運転中に発生する差圧によって油貯留手段か
ら給油管によりスクリュ圧縮機の回転部に給油し、この
油を前記油貯留手段に回収して循環使用する油冷式スク
リュ圧縮機において、前記給油管の途中に油を給油管内
に充満させてなる油溜まり部を設けてなることを特徴と
するものである。給油管の途中に油を給油管内に充満さ
せてなる油溜まり部を設けることによって、圧縮機の運
転始動時に、迅速に圧縮機の回転部に給油することがで
きる。すなわち、油が給油管内に充満した状態であるの
で、圧縮機の始動時の僅かな差圧の発生により油を圧縮
機の給油が必要な回転部に給油することができる。
【0011】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明の構成のうち、油溜まり部を給油管の下部を凸に
曲げて形成することを特徴とするものである。油溜まり
部を効率よく、かつ、簡易に形成することができる。さ
らに、油溜まり部を圧縮機の近傍に設けることが好まし
い。油溜まり部が圧縮機の近傍にあると、始動時に遅れ
ることなく、圧縮機の回転部に給油することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図1は、本発明の第1の実施形
態の油冷式スクリュ圧縮機を示す。本実施の形態の油冷
式スクリュ圧縮機は従来の油冷式スクリュ圧縮機(図3
参照)の給油管2の下部を凸に曲げて、給油管2の途中
に油を給油管内に充満させてなる油溜まり部5を圧縮機
の近傍に設けたものである。他の構成は従来の油冷式ス
クリュ圧縮機と同じである。
【0013】本実施の形態の油冷式スクリュ圧縮機も、
従来の油冷式スクリュ圧縮機と同様に、圧縮機が停止す
ると、圧縮機内の圧力が均圧になり、油は圧縮機のロー
タ、軸受部、軸封部から下部にある油タンクにもどって
しまう。しかしながら、油の一部は給油管内の油溜まり
部に貯留されることとなる。圧縮機が運転始動して差圧
が僅かに発生すると、この油溜まり部の油は圧縮機の近
傍にあるので、油冷式スクリュ圧縮機の回転部に速やか
に油を供給でき、従来の油冷式スクリュ圧縮機のような
給油の時間遅れを伴わず、圧縮機の運転をスムーズに行
うことができる。
【0014】本発明の第2の実施の形態を、図示例とと
もに説明する。図2は、本発明の第2の実施形態の油冷
式スクリュ圧縮機を示す。本実施の形態の油冷式スクリ
ュ圧縮機は第2の実施の形態の油冷式スクリュ圧縮機の
油溜まり部5をU字状の配管にしたものである。これも
第1の実施の形態と同様に圧縮機の運転始動して差圧が
発生するとともに、油冷式スクリュ圧縮機の回転部に速
やかに油を供給することができる。
【0015】本発明の実施の形態では油貯留手段とし
て、冷却手段を有する油タンクを用いたが、これに限定
されることなく、油タンクだけでもよく、さらには、油
を貯留できうるものであれば、油分離器を油貯留手段と
して用いてもよい。また、給油管の下部を凸に曲げて形
成する油溜まり部は鉛直だけでなく、必要に応じてなな
めに設けてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上の説明したように、本発明は、油ポ
ンプ等の格別の油供給手段を有しない圧縮機において
も、油溜まり部を給油管の下部を凸に曲げて形成するよ
うな、ごく簡単な構成により、圧縮機の運転を始動した
時、速やかに圧縮機内の回転部に供給することが可能に
なるという効果を奏する。この結果、圧縮機の運転が始
動時もスムーズな油の供給が可能となり、油冷式スクリ
ュ圧縮機の焼き付きや摩耗および機能の低下を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のスクリュ圧縮機の
構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態のスクリュ圧縮機の
構成を示す図である。
【図3】従来のスクリュ圧縮機の構成を示す図である。
【図4】スクリュ圧縮機の構造を示す図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 給油管 3 油タンク 4 油分離器 5 油溜まり部 6 圧縮室 7a ロータ 7b ロータ 8a 軸受部 8b 軸受部 8c 軸受部 9 軸封部 10 ケーシング 11 モーター 12 吸込口 13 吐出口 14 油導入口 15 油配管 16 配管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリュ圧縮機の運転中に発生する差圧
    によって油貯留手段から給油管によりスクリュ圧縮機の
    回転部に給油し、この油を前記油貯留手段に回収して循
    環使用する油冷式スクリュ圧縮機において、 前記給油管の途中に油を給油管内に充満させてなる油溜
    まり部を設けてなることを特徴とする油冷式スクリュ圧
    縮機。
  2. 【請求項2】 前記油溜まり部を、前記給油管の下部を
    凸に曲げて形成する請求項1記載の油冷式スクリュ圧縮
    機。
JP20347297A 1997-07-29 1997-07-29 油冷式スクリュ圧縮機 Pending JPH1144298A (ja)

Priority Applications (1)

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JP20347297A JPH1144298A (ja) 1997-07-29 1997-07-29 油冷式スクリュ圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20347297A JPH1144298A (ja) 1997-07-29 1997-07-29 油冷式スクリュ圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1144298A true JPH1144298A (ja) 1999-02-16

Family

ID=16474717

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JP20347297A Pending JPH1144298A (ja) 1997-07-29 1997-07-29 油冷式スクリュ圧縮機

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JP (1) JPH1144298A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111183325A (zh) * 2017-10-12 2020-05-19 三菱重工制冷空调系统株式会社 涡轮制冷机及其启动控制方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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