JP2007321588A - 電動圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルの供給側である高圧側貯油室から遠く離れた軸受に対しても、オイルを安定して供給でき、軸受の損傷を防止することができる電動圧縮機を提供する。
【解決手段】密閉容器11内に電動機部30と圧縮機構部20とが配置されていて、電動機部により回転駆動される主軸40によって圧縮機構部が作動される電動圧縮機10において、主軸が圧縮機構部側の主軸受部50と電動機部側の副軸受部60によって回転可能に支持されていて、各軸受部には高圧側からオイルが強制的に圧送されており、かつ供給側である高圧側貯油室29から遠く離れた副軸受部には、副軸受部を浸すための低圧側貯油部80を低圧側密閉空間S内に設けている。また、低圧側貯油部80は飛沫オイルを導入する導入手段81を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハウジング内に電動機と圧縮機構とを備える電動圧縮機に関し、特に電動圧縮機における軸受部の潤滑の改善に関する。
従来より電動圧縮機の内部には、その軸受部を適切に滑動させるために潤滑油が供給される。そのような電動圧縮機として、潤滑油を電動圧縮機内で繰り返し循環させる構成のものが知られている。これは圧縮機構から吐出された圧縮後の高圧冷媒を外郭ハウジング内に充満させる一方で、冷媒とともに圧縮機構から吐出された潤滑油を外郭ハウジングの下部に貯め、その潤滑油を圧縮機構の軸受け部に送油する。その潤滑油を送油する構成としては、オイルポンプを用いて圧送するものや、圧縮前の低圧冷媒が位置する低圧室と高圧となっている潤滑油が貯められた部位との圧力差により供給するものが知られている。
例えば、特許文献1として知られている従来技術のスクロール型圧縮機1では、図5に示すように、吐出室4の下部の貯油室4aに圧縮ガスから分離された潤滑油を貯留し、該潤滑油を低圧側に戻すための油戻し用絞り通路5を固定スクロール2の端板2aにこれを貫通するように穿設すると共に、油戻し用絞り通路5の低圧側出口を固定スクロール2と旋回スクロール3との摺動面に潤滑油を供給できる位置であってかつ旋回スクロール3の旋回により開閉されて、低圧側に開口される位置に設けている。
特許第3422739号公報
上記のようなスクロール型電動圧縮機では、回転軸の負荷を軽減するために、電動機部を挟んで両側に軸受を配置することが有効であり、上記特許文献1でも、図5に示されるように回転軸7は、電動機Mを挟んで軸受8,9によって回転可能に支持されている。その結果、圧縮機構部側の軸受8は油戻し用絞り通路5の低圧側出口の近くに配置されているために潤滑油が比較的に十分に行き渡るが、圧縮機構側と反対側の軸受9は、電動機Mを挟んで位置するために、油戻し用絞り通路5の低圧側出口から大巾に遠くなり、軸受9に分離した潤滑油を供給することが難しい或いは安定した供給を確保することが難しく、軸受9への十分な潤滑が不足し、損傷する恐れがあるという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧縮機構部の吐出室下部の高圧側貯油室から低圧側に潤滑油を戻すための油戻し用絞り通路の低圧側出口から遠く離れた軸受に対しても、潤滑を安定して確保することができ、軸受の損傷を防止することができる電動圧縮機を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載の電動圧縮機を提供する。
請求項1に記載の電動圧縮機は、密閉容器(11)内に、主軸40を回転駆動する電動機部30と、主軸(40)が連結された可動部材22が作動することで、吸入室26を介して圧縮室25へ導入された冷媒を圧縮する圧縮機構部20と、主軸40の電動機部側を回転可能に軸支する副軸受部60と、主軸40の圧縮機構部側を回転可能に軸支する主軸受部50と、圧縮機構部20の吐出室27内に設けられる気液分離部28の高圧側貯油室29とを備え、主軸受部50及び副軸受部60にオイルが供給されるようになっているものにおいて、副軸受部60を浸すための低圧側貯油部80を低圧側密閉空間S内に設けたものであり、これにより、高圧側貯油室29から遠く離れており、潤滑油の安定した供給の難しい副軸受部60においても潤滑を確保することができ、副軸受部60の軸受の損傷を防止することができる。
請求項2の電動圧縮機は、主軸40内にはオイル通路41が、圧縮機構部20には給油通路70がそれぞれ形成されていて、主軸受部50及び副軸受部60には高圧側貯油室29から給油通路70及びオイル通路41を介してオイルが強制的に給油されているものである。
請求項3の電動圧縮機では、圧縮機構部20は可動部材22が旋回スクロール部材22であって固定スクロール部材23との間で圧縮室25を形成するスクロール型圧縮機構部であることを特定したものであり、本発明はスクロール型電動圧縮機に好適である。
請求項4の電動圧縮機は、低圧側貯油部80が飛沫オイルを導く導入手段81を有しているものであり、これにより、密閉容器11内をミスト状に浮遊するオイルを低圧側貯油部80に効率良く導くことができ、有効活用が図れ、副軸受部60へのオイル供給が不安定になったとしても、バッファ機能を有し、潤滑を確保することができる。
請求項5の電動圧縮機は、副軸受部60を支持する支持部材17が密閉容器11に設けられていて、この支持部材17の電動機部側と反対側であって、密閉容器11と支持部材17とで囲まれた低圧側空間自体を低圧側貯油部80としているものであり、これにより、構造の簡素化、および電動圧縮機自体の長さの短縮化が図れる。この時、密閉容器11を主軸40の軸長に近づけて、低圧側貯油部80の容積を減らすことにより、オイルを早く溜るようにすることで、起動時の潤滑を早期に確保することができる。
請求項6の電動圧縮機は、副軸受部60を支持する支持部材17が、芯出し部材を有していて、低圧側貯油部80がこの芯出し部材18に設けられているものであり、この場合、副軸受部60に供給するのに必要な量のオイルを貯溜するために必要とされる最小限の容積で低圧側貯油部80を形成することができる。また、部品点数増加を抑制できる。
請求項7の電動圧縮機は、低圧側貯油部80と導入手段81とを一体に形成したものであり、これにより、部品数が少なくなり、コストを抑えることができる。低圧側貯油部80の加工が容易となる。
請求項8の電動圧縮機は、作動媒体である冷媒としてCO2を使用したものであり、このCO2は加熱による吸入ガスの密度低下の影響が大きいので、本発明のように低圧側貯油部80を圧縮機構部20の吸入室26から遠く離れた位置に設けて吸入ガスの加熱を低減することができる電動圧縮機に有効である。
以下、図面に従って本発明の実施の形態の電動圧縮機について説明する。以下の説明においては、本発明をスクロール型圧縮機に具体化させた実施形態に基づいて説明するが、本発明はスクロール型に限定されるものではなく他の回転式の圧縮機にも適用できるものである。図1は、本発明の第1実施の形態の電動圧縮機の断面図である。
電動圧縮機10は、密閉容器としての外郭ハウジング11と、この外郭ハウジング11内に収容された圧縮機構部20、及び電動機部30とから構成されている。この電動圧縮機10は、横置きの電動圧縮機とされ、図1において下面が設置面とされ、右側に圧縮機構部20が左側に電動機部30が配置され、両者は、主軸としてのシャフト40によって接続されている。そして電動機部30により圧縮機構部20が駆動されるようになっている。
外郭ハウジング11は、円筒状の本体ハウジング12、前部ハウジング13及び後部ハウジング14とから構成されている。これらのハウジング12,13,14が固着されて、外郭ハウジング11内には密閉された空間が形成されるようになっている。本体ハウジング12には、圧縮機構部20の吸入室26に接続する吸入パイプ15と、同じく圧縮機構部20の吐出室27に接続する吐出パイプ16とが設けられている。この吸入パイプ15から冷凍サイクルからの低圧の冷媒及び低温のオイル(潤滑油)とが混合したガスが、外郭ハウジング11内に流入するようになっている。
電動機部30は、主軸としてのシャフト40に固定される回転子31と、この回転子31の外周側に配置される固定子32とから構成されている。固定子32は、本体ハウジング12の内周面に焼嵌め又は圧入により固着されている。この電動機部30には、図示しない外部電源から電力が供給されるようになっており、これにより回転子31が回転駆動され、それとともにシャフト40も回転駆動するようになっている。
圧縮機構部20は、センタケーシング21と、可動部材としての旋回スクロール部材22、固定スクロール部材23及び後部ケーシング24を備えている。センタケーシング21は、本体ハウジング12の内周面に焼嵌め又は圧入により固着されている。センタケーシング21の中心部には、シャフト40を貫挿する孔が設けられており、この孔に軸受が固定されて、シャフト40を回転可能に軸支する主軸受部50となっている。一方、本体ハウジング12の電動機部側には、シャフト40を支持するための支持部材17が本体ハウジング12の内周面に固定されており、この支持部材17の中央部には、芯出し部材18が固着されている。芯出し部材18の中央部にもシャフト40を貫挿する孔が設けられ、この孔に軸受が固定されてシャフト40を回転可能に軸支する副軸受部60となっている。
シャフト40内には、内部を軸方向に貫通しているオイル通路41が設けられていると共に、シャフト40の先端には、シャフト40の中心軸から偏心したクランク部42が設けられていて、このクランク部42が旋回スクロール部材22に連結されることで、シャフト40の回転に伴なって、旋回スクロール部材22が偏心回転運動をするようになっている。
旋回スクロール部材22は、略円形をした旋回スクロール端板部22aと、この端板部22aの片側に形成され、円筒形状をしたボス部22cと、このボス部22cが形成されている端板部22aの他面側に形成されている渦巻き形状をした旋回スクロール羽根部22bとからなる。ボス部22bには、軸受が圧入固定されていてシャフト40のクランク部42に回転自在に支持されている。
旋回スクロール部材22に対して偏心した位置で対向して、回転方向に180度ずらして噛み合う固定スクロール部材23が設けられ、この固定スクロール部材23はボルト等によりセンタケーシング21に固定されている。固定スクロール部材23は、略円形をした固定スクロール端板部23aと、旋回スクロール羽根部22bと略同形状をした渦巻状の固定スクロール羽根部23bとからなり、この旋回スクロール羽根部22bと相対するように組み付けられる。旋回スクロール羽根部22bと固定スクロール羽根部23bとが噛み合うことによって、それらの渦巻状の羽根部22b,23b間に冷媒を取り込んで圧縮する三日月状の作動室(圧縮室)25が複数個形成されるが、2つのスクロール部材22,23の共通の中心部領域には、圧縮された冷媒の圧力が最も高くなる高圧作動室が1つだけ形成される。この固定スクロール端板部23aの略中央には、高圧作動室から圧縮された冷媒を吐出するための吐出口23cが形成されている。
固定スクロール部材23と旋回スクロール部材22の2つの渦巻状の羽根部23b,22bとが噛み合わされた外周側に位置する固定スクロール部材23に吸入室26が形成されている。この吸入室26は吸入パイプ15に接続していて、この吸入パイプ15が図示しない冷凍サイクルの低圧側と接続している。また、吸入室26は、センタケーシング21に設けられた連通孔21aによって、電動機部30が収容された密閉空間Sと連通している。
固定スクロール部材23の羽根部23bと反対側には、吐出室27を形成する後部ケーシング24が設けられている。この後部ケーシング24はボルト等によりセンタケーシング21に固定されている。吐出室27は、吐出口23cを介して高圧作動室(圧縮室)25と連通している。吐出室27にはリード弁27aが設けられている。このリード弁27aは吐出室27側に開く構成とされており、吐出室27内の高圧冷媒が作動室25に逆流することを防止する弁である。
更に吐出室27内には気液分離部28が設けられており、この気液分離部28の下部には高圧側貯油室29が設けられている。したがって、吐出室27内に吐出された、冷媒とオイルとが混合した吐出ガスは気液分離部28で高圧冷媒ガスと高温のオイル(潤滑油)とに分離され、高圧冷媒ガスは吐出管16より図示しない冷凍サイクルの高圧側へと送られ、高温のオイルは高圧側貯油室29内に一時的に貯溜する。
一方、外郭ハウジング11内をセンタケーシング21によって仕切られた、電動機部30が収容された密閉空間S内の下部には、低圧側油溜り19が形成されている。なお、冷媒ガスの吸入室26は、センタケーシング21に設けた連通孔21aによって低圧側油溜り19が形成されている低圧側の密閉空間Sと連通しており、オイルがミスト状に混入している吸入冷媒ガスの一部は密閉空間S内に流入している。また、支持部材17には、複数の開口17aが設けられていて、支持部材17の電動機部側と反対であって、支持部材17と外郭ハウジング11とで囲まれる空間S′及び低圧側油溜り19に連通するようになっている。また、吸入パイプ15は、低圧側密閉空間Sに接続するように配設してもよい。
固定スクロール部材23及び旋回スクロール部材22には、高圧側貯油室29内のオイルを旋回スクロール部材22のボス部22c内の底部空間22dへと導入する給油通路70が形成されている。この給油通路70には絞り部71が設けられている。ボス部22cの底部空間22dに達したオイルは、シャフト40内のオイル通路41に流入する。
シャフト40の主軸受部50に対応する部位には、シャフト40内のオイル通路41に連通する径方向の孔43が形成されている。したがって、オイル通路41内を流れるオイルの一部は、孔43を通って主軸受部50に供給され、主軸受部50の軸受を潤滑した後、センタケーシング21の中央の孔内面とシャフト40の外周面との微小な隙間を通って低圧側油溜り19へと流下する。
また、シャフト40の副軸受部60に対応する部位にも、シャフト40内のオイル通路41に連通する径方向の孔44が形成されている。したがって、オイル通路41内を流れるオイルの一部は、孔44を通って副軸受部60に供給され、副軸受部60の軸受を潤滑した後、芯出し部材18の中央の孔内面とシャフト40の外周面との微小な隙間を通って低圧側油溜り19へと流下する。
次に本第1実施形態の特徴とする構成について説明する。上記した電動圧縮機の構成では、副軸受部60が高圧側貯油室29から遠く離れているため、高圧側貯油室29からのオイルが副軸受部60に安定的に供給されない恐れがある。そこで、第1実施形態では、シャフト40のオイル通路41の開放口に隣接して低圧側貯油部80を設けたものである。この低圧側貯油部80は、支持部材17の芯出し部材18にボルト等により取り付けられている。低圧側貯油部80の上方には、支持部材17の開口17aに対向するように、棒材や板材からなる導入手段81が外郭ハウジング11から吊下されている。
したがって、オイル通路41から排出されたオイルが低圧貯油部80に溜る。また吸入室26からセンタケーシング21の連通孔21aを通って低圧側密閉空間S内に流入した吸入混合ガス(冷媒とオイル)は、支持部材17の開口17aの導入手段81に衝突し、導入手段81に付着した油滴及び飛沫オイルが導入手段81によって導かれ低圧側貯油部80に流下する。上記により、低圧側貯油部80内のオイルは、常に副軸受部60を浸すようになっている。したがって、副軸受部60の軸受の損傷が防止できる。
次に上記のように構成された電動圧縮機10の作動について説明する。電動機部30に外部から電力が供給されると、回転子31が回転駆動し、それに伴いシャフト40が回転する。このシャフト40が回転することに伴いシャフト40の先端のクランク部42が所定の偏心量をもってシャフト40のまわりを回転し、クランク部42に連結された旋回スクロール部材22は旋回する。これにより、圧縮機構部20の作動が行われる。
圧縮機構部20の作動に伴う冷媒及びオイル(潤滑油)の流れは以下のように行われる。なお、本発明では、冷媒として好適には二酸化炭素(CO2)が使用される。
まず圧縮機構部30作動により、外部の冷凍サイクル系から吸入パイプ15から圧縮機構部20の吸入室26内に低圧の冷媒と低温のオイルの混合ガスが流入する。なお、吸入パイプ15から流入する冷媒は原則として気体である。この混合ガスは、圧縮機構部20の作動室25内に入り圧縮された後に吐出口23cから吐出室27内に吐出される。なお、吸入部26内の混合ガスの一部は、センタケーシング21の連通孔21aを通って低圧側密閉空間S内に流入する。
吐出室27内の圧縮された混合ガスは、気液分離部28によって高温の冷媒ガスと高温のオイルとに分離され、高温の冷媒ガスは吐出管16から外部の冷凍サイクル系に送られる。一方、高温のオイルは高圧側貯油室29に一時的に貯溜され、その後給油通路70を通って、シャフト40のオイル通路41から主軸受部50及び副軸受部60に供給されて、それらの軸受を潤滑する。オイル通路41から孔43を通って主軸受部50に供給される高温オイルは、その後主軸受部50の微小な隙間を通って低圧側油溜り19へと流下し、同様にオイル通路41から孔44を通って副軸受部60に供給された高温のオイルは、その後副軸受部60の微小な隙間を通って低圧側油溜り19へと流下する。
なお、一部の高温のオイルは、オイル通路41を通ってそのまま低圧側貯油部80内に流入する。また、低圧側貯油部80内には、低圧密閉空間S内の混合ガスが導入手段81に衝突することで導かれる低温の飛沫オイルも流入する。このようにしてオイルの供給側である高圧側貯油室29から遠く離れている副軸受部60は、低圧側貯油部80内のオイルによって常時浸され、オイル不足が解消される。
図2は、本発明の第2実施形態の電動圧縮機の断面図である。第1実施形態においては、低圧側貯油部80は、支持部材17の芯出し部材18に取り付けられる形で設けられているが、本第2実施形態では、支持部材17の電動機部30側と反対側であって、支持部材17と外郭ハウジング11とで囲まれる低圧側空間S′自体を、低圧側貯油部80としたものである。そのため、支持部材17の下側の低圧側油溜り19と連通するための開口17aは設けられておらず、支持部材17の上側の、低圧側密閉空間Sと連通するための開口17aのみが設けられている。この場合、オイルが早く溜るように低圧側空間S′の容積を減らす必要があるため、前部ハウジング13を出来るだけ、副軸受部60に近づけるようにする。したがって、外郭ハウジング11の軸方向の長さを短かくすることができ、電動圧縮機10の短縮比が図れる。
また、飛沫オイルの導入手段81は、支持部材17の電動機部側であって、支持部材17の開口17aの下側周縁に取り付けられている。この導入手段81は、開口17aの上側を広く開放するように、図2において右上りに傾斜して設けられている。その他の構成は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図3は、本発明の第3実施形態の電動圧縮機の断面図であり、図4はその低圧側貯油部と導入手段との斜視図である。前述した第1実施形態においては、低圧側貯油部80と飛沫オイルの導入手段81とは別体に形成されていて、低圧側貯油部80は支持部材17の芯出し部材18に取り付けられており、一方、導入手段81は外郭ハウジング11の前部ハウジング13に取り付けられていたが、本第3実施形態では、低圧側貯油部80と導入手段81とを、図4に示すように一体化して形成したものである。この導入手段81を一体化した低圧側貯油部80は、第1実施形態と同様に支持部材17の芯出し部材18にボルト等により取り付けられている。この場合でも、導入手段81は開口17aと対向するように設けられている。その他の構成は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
以上説明したように、本発明ではシャフト先端の副軸受部に隣接して低圧側貯油部を設けているので、オイルの供給側である高圧側貯油室から遠く離れている副軸受部において潤滑を安定して確保でき、軸受の損傷を防止できる。また、低圧密閉空間内に浮遊するオイルを有効活用し、軸受へのオイル供給バッファ機能を果たすことができ、軸受の安定的な潤滑確保を達成することができる。
本発明の第1実施形態の電動圧縮機の断面図である。 本発明の第2実施形態の電動圧縮機の断面図である。 本発明の第3実施形態の電動圧縮機の断面図である。 第3実施形態における導入手段と一体化した低圧側貯油部の斜視図である。 従来の電動圧縮機の断面図である。
符号の説明
10 電動圧縮機
11 外郭ハウジング(密閉容器)
17 支持部材
18 芯出し部材
19 低圧側油溜め
20 圧縮機構部
21 センタケーシング
22 旋回スクロール部材(可動部材)
23 固定スクロール部材
24 後部ケーシング
25 作動室(圧縮室)
26 吸入室
27 排気室
28 気液分離部
29 高圧側貯油室
30 電動機部
31 回転子
32 固定子
40 シャフト(主軸)
41 オイル通路
50 主軸受部
60 副軸受部
70 給油通路
80 低圧側貯油部
81 導入手段

Claims (8)

  1. 密閉容器(11)内に、
    主軸(40)を回転駆動する電動機部(30)と、
    前記主軸(40)が連結された可動部材(22)が作動することで、吸入室(26)を介して圧縮室(25)へ導入された冷媒を圧縮する圧縮機構部(20)と、
    前記主軸(40)の電動機部側を回転可能に軸支する副軸受部(60)と、
    前記主軸(40)の圧縮機構部側を回転可能に軸支する主軸受部(50)と、
    前記圧縮機構部(20)の吐出室(27)内に設けられる気液分離部(28)の高圧側貯油室(29)と、
    を備えていて、前記主軸受部(50)及び前記副軸受部にオイルが供給されるようになっている電動圧縮機(10)において、
    前記副軸受部(60)を浸すための低圧側貯油部(80)を低圧側密閉空間S内に設けたことを特徴とする電動圧縮機。
  2. 前記主軸(40)内にはオイル通路(41)が、前記圧縮機構部(20)には給油通路(70)がそれぞれ形成されていて、前記主軸受部(50)及び前記副軸受部(60)には、前記高圧側貯油室(29)から前記給油通路(70)及び前記オイル通路(41)を介してオイルが強制的に給油されていることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
  3. 前記圧縮機構部(20)は、前記可動部材(22)が旋回スクロール部材(22)であって固定スクロール部材(23)との間で圧縮室(25)を形成するスクロール型圧縮機構部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動圧縮機。
  4. 前記低圧側貯油部(80)が飛沫オイルを導く導入手段(81)を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
  5. 前記副軸受部(60)を支持する支持部材(17)が前記密閉容器(11)内に設けられていて、前記支持部材(17)の電動機部側と反対側であって、前記密閉容器(11)と前記支持部材(17)とで囲まれた低圧側空間S′自体を前記低圧側貯油部(80)としていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
  6. 前記副軸受部(60)を支持する支持部材(17)が、芯出し部材(18)を有していて、前記低圧側貯油部(80)が前記芯出し部材(18)に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
  7. 前記低圧側貯油部(80)と前記導入手段(81)とが一体に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電動圧縮機。
  8. 作動媒体である冷媒が、二酸化炭素(CO2)であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
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