JPH1142899A - インクジェット記録用転写媒体及びこれを用いた画像転写物の製造方法 - Google Patents

インクジェット記録用転写媒体及びこれを用いた画像転写物の製造方法

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JPH1142899A
JPH1142899A JP9215662A JP21566297A JPH1142899A JP H1142899 A JPH1142899 A JP H1142899A JP 9215662 A JP9215662 A JP 9215662A JP 21566297 A JP21566297 A JP 21566297A JP H1142899 A JPH1142899 A JP H1142899A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適宜に特定の温度に設定・調整できない家庭
用アイロン等を用いても、転写層が適切な状態で布帛等
に転写され、堅牢性の高い高品位画像を簡便に作成し得
るインクジェット記録用転写媒体及びこれを用いた画像
転写物の製造方法の提供。 【解決手段】 支持体上に離型層と転写層とが設けられ
たインクジェット記録用転写媒体において、該支持体の
背面の少なくとも一部に、転写時の加熱によって視感が
変化する感熱部が設けられているインクジェット記録用
転写媒体、及びこれを用いた画像転写物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布帛やフィルム等
の被転写材上に転写により画像を形成する際に使用され
る転写媒体に関する。更に詳しくは、転写層に画像を形
成する際にインクジェット記録方法が用いられるインク
ジェット記録用転写媒体及びこれを用いた画像転写物の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々のイン
ク吐出方式、例えば、静電吸引方式、圧電素子を用いて
インクに機械的振動又は変位を与える方式、インクを加
熱して発泡させ、その圧力を利用する方式等により、イ
ンクの微小液滴を発生及び飛翔させ、それらの一部若し
くは全部を紙等の被記録材に付着させて画像や文字等の
記録を行うものであり、騒音の発生が少なく、高速印字
及びカラー印字が行える記録方式として注目されてい
る。
【0003】近年、このような手軽にフルカラー印刷が
行えるインクジェットプリンタが普及したことにより、
これを利用して様々なメディアへのカラープリントを行
うことが要求されるようになっている。このような要求
に対し、転写方式を利用したプリント技術は、メディア
側の形態を選ばないこと、つまり、直接、プリンタでプ
リントすることが不可能なメディアへも画像形成が行え
ることから、特に注目されている。
【0004】これまでにも、インクジェット記録方式を
利用した転写媒体は幾つか提案されている(例えば、特
開平8−207426号公報、特開平8−207450
号公報、米国特許第5,501,902号明細書等参
照)。以上の如き従来の転写媒体を用いる転写方法で
は、先ず、転写媒体の転写層にインクジェット方式で所
望の画像を形成し、次に、画像形成された転写層の面を
布帛等の被転写材の表面に重ね、この状態で転写媒体の
背面から加熱して転写層を被転写材の表面に転写し、画
像を形成している。このような転写方法は、工業的に行
われることは勿論、一般の家庭において、汎用の家庭用
アイロンを用いて行われる場合も多い。
【0005】この際に、例えば、転写温度が低いと、転
写層と布帛等の密着性が不十分であったり、全面転写が
行われずに、転写層の一部が転写層を保持している支持
体(例えば、離型紙)上に残ったりする問題が生じる。
このような不完全転写がなされた場合には、不完全転写
層を有する布帛を洗濯したり、その他の摩擦等がされる
と、転写層の一部或いは全部が簡単に剥離したり、転写
層に多数のひび割れ等が発生して画像品位が損なわれて
しまう等のことが起こる。一方、転写温度が高過ぎる
と、画像を形成している染料が変色したり、甚だしい場
合には布帛の変色を生じる場合もある。よって、転写に
際しては、転写温度以上の温度で、且つ高くなり過ぎな
い最適温度で転写層を十分に加熱し、転写層の全ての部
分において、転写層の形成材料が布帛等の被転写媒体の
織り目や編み目の中にまで十分に浸透するようにして、
転写層が布帛に強固な状態で、且つ染料や被転写材の変
色が生じることなく転写されるようにすることが必要と
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
転写方法において、転写媒体を用いた転写を工業的に行
う場合には、転写する温度条件等の設定について大きな
問題はないが、家庭内において、家庭用アイロンで転写
層の転写を行う場合には、転写を行うための最適な温度
設定をすることは容易ではない。即ち、汎用されている
家庭用アイロンでは、通常、温度設定をダイヤルで行な
い、対象とする布帛を構成する繊維の種類に応じて、適
宜にダイヤルの位置を選択するように構成されており、
使用者が、任意に特定の温度或いは温度範囲を設定する
ことはできない。又、上記ダイヤルに対応している温度
は一定ではなく、製造メーカーや機種により異なってい
る場合がある。更に、アイロンの加熱面においても、全
面が一定の温度に保持されておらず場所によって表面温
度に偏析があり、このような家庭用アイロンによって、
転写層の転写に適切な特定の温度範囲に設定及び調整し
て加熱することは困難である。
【0007】従って本発明の目的は、工業的には勿論の
こと、使用者が、適宜に特定の温度設定及び温度調整を
行なうことが困難な家庭用アイロン等を用い、一般家庭
内において、布帛等の被転写材に対して転写層の転写工
程を行なった場合にも、転写媒体の転写層が適切な状態
で布帛等に転写され、高品位画像を簡便に作成し得るイ
ンクジェット記録用転写媒体及びこれを用いた画像転写
物の製造方法を提供することにある。更に、本発明の目
的は、一般家庭内において、汎用のインクジェット記録
装置及び家庭用アイロンを用いて、特別の装置を必要と
することなく簡便に布帛等の上に画像を形成することが
できるにもかかわらず、得られる画像転写物が優れた画
像特性を有し、且つ洗濯等に対しても高い堅牢性を示す
インクジェット記録用転写媒体及びこれを用いた画像転
写物の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
により達成される。即ち、本発明は、支持体上に離型層
と転写層とが設けられたインクジェット記録用転写媒体
において、該支持体の背面の少なくとも一部に、転写時
の加熱によって視感が変化する感熱部が設けられている
ことを特徴とするインクジェット記録用転写媒体、及
び、該転写媒体の転写層にインクジェット方式で所望の
画像を形成する工程、画像形成された転写層の面を被転
写材の表面に重ねる工程、及び転写媒体の背面から加熱
して転写層を被転写材の表面に転写する工程を有し、上
記加熱を感熱部に生じる視感の変化によって調整するこ
とを特徴とする画像転写物の製造方法である。
【0009】上記本発明によれば、転写媒体の背面に、
例えば、好ましい転写温度より幾分高い温度で視感が変
化する感熱部を形成しておくことによって、一般家庭内
において、適宜に特定の温度設定及び温度調整をするこ
とができない家庭用アイロン等を用いて転写を行なった
場合にも、転写媒体の転写層を適切な状態で布帛等の被
転写材に容易に転写することができるインクジェット記
録用転写媒体、及びこれを用いた画像転写物の製造方法
が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明を更に詳細に説明する。本発明のインクジェット
記録用転写媒体は、図1にその断面を図解的に示した
が、支持体上に離型層と転写層とが設けられ、該支持体
の背面の少なくとも一部に、転写時の加熱によって視感
が変化する感熱部が設けられている。このような構成の
本発明の転写媒体は、インクジェット記録方法により転
写層に所望の画像を形成した後、転写層面に布帛等の被
転写材を重ね、図2に示すように、支持体の背面から、
家庭用アイロン等を用い、加熱・加圧して転写層を布帛
に転写して、転写画像を形成する場合に用いられる。こ
の際、本発明のインクジェット記録用転写媒体では、好
適には、感熱部を、転写層が強固な状態で布帛に転写さ
れるに十分な温度が加わった場合に視感が変化するよう
にしてあるため、感熱部に表れる視感の変化によって、
転写層に転写温度が付与されたか否かを容易に判断する
ことができる。この結果、一般家庭内において、適宜に
特定の温度設定や温度調整することができない家庭用ア
イロン等を用いて転写を行なった場合にも、転写媒体の
転写層を布帛等の被転写材に容易に且つ確実に転写する
ことが可能となる。尚、図1及び図2においては、離型
層と転写層との間に透視可能な皮膜層を設けられた例を
示したが、本発明においては、このような皮膜層を設け
ることは必須ではない。しかし、このような皮膜層を設
けておけば、この皮膜層が転写後の転写画像の保護層と
して機能するのでより好ましい。
【0011】本発明のインクジェット記録用転写媒体を
主として特徴づける感熱部は、温度変化によって視感が
変化する、所謂、示温材等が好適に使用される。示温材
自体は公知の材料であり、本発明においては、不可逆性
の示温材、準不可逆性の示温材及び可逆性の示温材の何
れもが使用可能であるが、特に、転写状態を明確に把握
するためには、不可逆性の示温材を用いることが好まし
い。
【0012】不可逆性の示温材としては、熱分解方式、
昇華現像方式、化学反応方式、溶融現像方式、電子の授
受方式及びpH変化方式等の、物理的或いは化学的な変
化等によって視感が明確に変化する各種の示温材があ
る。本発明において用いられる示温材としては、具体的
には、例えば、コバルト、ニッケル、鉄、銅、クロム、
マンガン等の塩類化合物、色相が異なる2種の色素混合
物であって、一方の色素が特定温度において昇華する色
素混合物、ビスマス酸化物と硫化物との混合物、溶融し
て視感が変化する材料、ロイコ染料とフェノール化合物
の分散体(感熱発色染料)、有機酸とフェノールフタレ
インとの混合物等が挙げられる。以上の例は好ましい例
であり、その他従来公知の染料や顔料等であって、転写
温度よりもある程度の高い温度で視感が変化する各種の
色素も使用可能である。
【0013】本発明においては、上記したような示温材
を用いて、支持体の背面に感熱部を形成する。示温材を
含む塗料や印刷インキ自体も公知であり、これらの示温
塗料や示温インキを用いることもできるが、本発明にお
いて使用し得る塗料又はインキは、転写温度において溶
融したり、アイロン等の加熱手段にベタついたりしない
ベヒクルを使用したものに限られる。従って、前記した
従来公知の示温材と共に、耐熱性があり、好ましくは滑
性に優れた樹脂をベヒクルとして示温塗料や示温インキ
を調製して使用することが好ましい。
【0014】又、これら感熱部を形成するに当たって
は、転写層の転写温度が、通常は、家庭用アイロンを用
いて転写層を容易に被膜化し、転写することが可能なよ
うに100〜250℃程度となるように設計されてい
る。そこで、本発明においては、当該転写温度よりも約
10〜50℃高い温度、例えば、110℃〜300℃で
視感が変化する示温材を使用することが好ましい。この
ようにすれば、転写温度以上で加熱されない領域を肉眼
で容易に判別することが可能となる。即ち、転写工程に
おいて、感熱部の変色の様子を目視によって観察しつつ
加熱することができるため、転写層全面を最適な転写温
度で容易に加熱することが可能となる。又、不可逆性の
示温材料を用いれば、加熱後に感熱部を観察して変色し
ていない部分があった場合には、その部分が変色するま
で再度加熱すればよい。この結果、これらの感熱部の反
対側にある転写層を、温度のむらなく加熱することがで
きるので、転写層を良好な状態で確実に転写することが
可能となる。
【0015】図1及び図2に図解的に示したように、上
記した優れた作用を有する感熱部は、対向する面の転写
層と同一又はそれよりも大面積に形成することが好まし
く、更には、全面ベタで形成すれば、より好ましい。し
かし、本発明はこれに限定されず、転写層全体が加熱さ
れたか否かを確認するのに十分な、必要最小限の位置に
加熱部を設けておけばよく、例えば、図3〜4に図解的
に示したように、アイロンの幅よりも狭い間隔で、線状
や散点状の模様に感熱部を形成してもよい。このように
すれば、使用者は、家庭用アイロンを用い、感熱部の色
の変化を拠り所に加熱温度を調整しつつ加熱していくこ
とによって、転写媒体の転写層の全面に亘り、その転写
媒体に最適な転写温度を確実に転写層に付与することが
可能となる。
【0016】又、以上の如き感熱部の厚みは特に限定さ
れず、目視によって変色が容易に確認できる程度の厚み
があれば十分である。更に、図1〜図4に示した例では
いずれも、転写層が設けられている離型層とは反対側の
支持体表面に感熱部を設けているが、本発明において
は、これに限定されず、被転写材への転写の際に、転写
層と反対側の離型紙側からアイロン等を用いて加熱した
場合に、目視によって色の変化を容易に知覚することが
できれば、いずれの位置に設けてもよい。例えば、透視
可能な支持体材料を用いている場合には、感熱部を、離
型層側の支持体表面に形成してもよい。
【0017】本発明において、支持体の背面に感熱部を
形成する方法としては、上述の好適な示温材、ベヒクル
樹脂、その他必要な添加剤を適当な溶剤に溶解又は分散
させて塗工液又はインクを調製し、該塗工液又はインク
を支持体の背面に塗工又は印刷する方法、これらの材料
でフィルムを形成して支持体にラミネートする方法、押
し出し成型する方法等が挙げられる。塗工方法として
は、ロールコーター法、ブレードコーター法、エアナイ
フコーター法、ゲートロールコーター法、バーコーター
法、サイズプレス法、シムサイザー法、スプレーコート
法、グラビアコート法、カーテンコーター法等がある。
又、印刷方法としては、平版印刷、平版オフセット印
刷、凸版印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷等の方法
がある。
【0018】本発明の別の好ましい実施の形態を図5及
び図6に示す。この例の転写媒体では、支持体の背面に
前記と同様な感熱部を設けると共に、該感熱部の表面
に、透視可能な保護層が設けられている。この際に設け
る保護層としては、肉眼で透視可能であって、転写層を
転写する場合に十分な耐熱性を有し、転写媒体を保存し
たり、搬送した場合に、感熱部の表面を保護し得るもの
であることが好ましい。この耐熱性保護膜の形成材料と
しては、アイロンにより加熱した時に溶融したり、ベタ
付きを生じない、例えば、ポリメチルメタクリレート等
のアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、芳香族ポリエ
ステル樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、
シリコーン樹脂、弗素樹脂等により設けることが好まし
い。本発明において特に好ましい樹脂としては、シリコ
ーン樹脂、弗素樹脂、或いはシリコーン又は弗素樹脂セ
グメントを有するシリコーンと他の樹脂とのブロック共
重合体等が挙げられる。又、その塗布量は、特に限定さ
れないが、通常は、0.1〜2.0g/m2程度であれ
ば十分である。更に、上記では、保護層を、感熱部の表
面に均一な膜状に形成した例を示したが、本発明はこれ
に限定されず、例えば、感熱部を形成した後、支持体に
上記した樹脂を含浸させて感熱部の表面に保護層を形成
する等してもよい。
【0019】上記した感熱部を有する本発明のインクジ
ェット記録用転写媒体における他の構成の、支持体、離
型層及び転写層は、形状或いは形成材料等、具体的な構
成については特に限定されず、従来公知の何れの構成で
あってもよい。例えば、特開平8−207426号公報
におけるように、転写媒体の転写層を、熱可塑性樹脂、
結晶性可塑剤及び粘着付与剤から構成した転写媒体でも
よく、特開平8−207450号公報に記載されるよう
に、転写層を粒状熱可塑性高分子樹脂、多孔質無機微粒
子及びバインダを用いてインクジェット記録可能に構成
したものであってもよい。更に、米国特許第5,50
1,902号明細書に記載されるように、上記構成に加
え、転写層にカチオン性樹脂やインク粘度調整剤等を添
加させた構成であってもよいが、本発明においては、と
りわけ、転写層を、非水溶性熱可塑性樹脂微粒子及び非
水溶性熱可塑性樹脂結着剤、更に好ましくは、これらの
樹脂と、これらの樹脂の少なくともいずれかの可塑剤、
或いは無機微粒子、或いはカチオン性樹脂とからなり、
多孔質に構成された態様とすることが好ましい。以下、
本発明のインクジェット記録用転写媒体の好ましい転写
層を構成するための各材料について具体的に述べる。
【0020】本発明において、転写層を形成する場合に
使用する非水溶性の熱可塑性樹脂としては、好ましく
は、多孔性の熱可塑性樹脂微粒子を使用する。即ち、こ
のような熱可塑性樹脂微粒子を転写層中に含有され、転
写画像を形成する前の状態においては、これら熱可塑性
樹脂微粒子は、皮膜化されずに微粒子としての形状を残
したままの状態で転写層中に存在して転写層は多孔質層
となり、インクジェット記録方式で転写層にインクを供
給した場合に、微粒子同士の空隙にインクを良好に吸収
し、且つ保持することができる。特に、この場合に、多
孔性の熱可塑性樹脂微粒子を使用すれば、微粒子の有す
る空隙にもインクが吸収されて、転写層のインク吸収性
がより向上する。更に、画像を被転写材に接着させ、被
転写材の支持体側から加熱及び加圧することによって画
像を転写させる際には、転写層中の熱可塑性樹脂微粒子
は溶融して被転写材に転写され、これら微粒子も被膜化
するので、布帛やフィルム等の被転写材上に色材を良好
な状態で固着し得る。以上の如き熱可塑性微粒子の使用
量は、転写層の構成材料全体に対して、約30重量%〜
90重量%の範囲とすることが好ましい。
【0021】本発明において、転写層の形成材料として
好ましく用いられる熱可塑性樹脂微粒子材料としては、
非水溶性の熱可塑性樹脂からなる微粒子であればいずれ
のものも使用することができる。具体的には、例えば、
ポリエチエレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、非
水溶性のポリビニルアルコール、ポリビニルアセター
ル、ポリ(メタ)アクリル酸の共重合体、ポリ(メタ)
アクリル酸エステル、ポリアクリル酸誘導体、ポリアク
リル酸アミド、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカー
ボネート、セルロース系樹脂、ポリアクリロニトリル、
ポリイミド、ポリアミド(ナイロン)、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、チオコール、
ポリスルフォン、ポリウレタン、ポリスチレン、その他
これらの樹脂の単量体の共重合物等が挙げられる。中で
も、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(メタ)アク
リル酸の共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、
ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリ
アミド(ナイロン)、及びこれらの単量体の共重合物等
がより好ましく用いられる。
【0022】又、本発明で使用する熱可塑性樹脂微粒子
の粒径は、インク吸収性、画像の鮮明性の点から、0.
05μm〜100μmの範囲内にあることが好ましく、
より好ましくは、0.2〜50μm、更に好ましくは5
〜20μmの範囲のものが好適である。粒径が0.05
μmよりも小さい樹脂粒子を使用した場合には、転写層
を形成した際に粒子間の空隙が小さくなり過ぎるので、
充分なインク吸収性が得られない。又、粒子が小さ過ぎ
ると、転写層表面の平滑性が高くなって布帛の繊維間に
入り込みにくくなるため、転写画像が布帛の表面で均一
な連続被膜として形成され易くなり、転写画像が剥がれ
易くなったり、布帛が伸縮した際に、転写層がひび割れ
て下地の繊維が見えてしまったりする等、良好な転写画
像が得られ難い。一方、粒径が100μmよりも大きい
熱可塑性樹脂微粒子を用いると、画像の解像度が低くな
り鮮明な画像が得られ難い。
【0023】先に述べたように、本発明においては、特
に、転写層中に多孔性の熱可塑性樹脂微粒子を用いる
と、転写層のインク吸収性がより向上し、薄い層厚でよ
り多くのインクを吸収することが可能となって、鮮明な
画像を形成し得る薄い転写層が得られる。更に、転写層
厚を薄くすると、画像の転写がより容易になるだけでは
なく、布帛等に転写した場合には、転写後における画像
の風合いも柔らかくなるので、転写層を転写した場合に
より好ましい転写物が得られる。例えば、ナイロン6の
モノマーとナイロン12のモノマーとの共重合体からな
る熱可塑性樹脂微粒子を転写層の形成材料として使用す
れば、染料の発色が良好となり、より鮮明な画像を得る
ことができる。
【0024】更に、本発明で用いる熱可塑性樹脂微粒子
としては、汎用のインクジェットプリンタで画像を形成
した後、家庭等において手軽に転写工程をすることがで
きるように、家庭用のアイロン等で充分に溶融し、布帛
上に転写することができるような材料を用いることが好
ましい。この点から、本発明で使用する熱可塑性樹脂微
粒子の融点は70℃〜200℃の範囲のものが好まし
く、より好ましくは80℃〜180℃の範囲のもの、更
に好ましくは100℃〜150℃の範囲のものが好適で
ある。即ち、70℃よりも融点が低いと、物流時又は保
管時の条件によっては、微粒子が連続被膜化してしまう
恐れがある。又、塗工後の乾燥温度は微粒子の融点以下
で行う必要があるため、製造効率の点からも70℃以上
の樹脂を使用することが好ましい。一方、融点が200
℃よりも高いと、転写する際に高いエネルギーを必要と
し、手軽に布帛やフィルム等の被記録材上に転写画像を
形成することが困難となる。
【0025】更に、本発明においては、転写層の布帛へ
の密着性を考慮し、熱溶融粘度の低い熱可塑性樹脂微粒
子を用いることが好ましい。熱溶融粘度の高い樹脂を用
いると、転写層と布帛との密着性が悪くなり、被膜化し
た転写層が剥がれ易くなる。これに対し、熱溶融粘度が
低い材料を用いると、転写層が布帛の繊維間に入り込み
易くなり、布帛が伸縮しても下地の繊維の色が見えるこ
とがなく、良好な転写画像が得られる。
【0026】本発明において、上記した熱可塑性樹脂微
粒子と共に転写層の形成材料として用いる熱可塑性樹脂
結着剤は、上記した熱可塑性樹脂微粒子同士を結着させ
て被膜を形成して転写層を構成する目的で、更には、転
写時に、画像を形成した転写層を布帛に接着する目的で
添加される。本発明においては、熱可塑性樹脂結着剤に
ついても従来公知の非水溶性の熱可塑性樹脂を用いるこ
とができる。具体的には、熱可塑性樹脂微粒子用の材料
として先に列記したものと同様な熱可塑性樹脂を結着剤
として用いることができる。以上の如き熱可塑性樹脂結
着剤の使用量は、転写層の構成材料全体に対して、約1
0重量%〜70重量%の範囲が好ましい。
【0027】本発明においては、転写層を形成する熱可
塑性樹脂微粒子と熱可塑性樹脂結着剤との重量比率を、
1/2〜50/1の範囲とすることが好ましく、より好
ましくは、1/2〜20/1の範囲、更に好ましくは、
1/2〜15/1の範囲とする。即ち、熱可塑性樹脂微
粒子の割合が多過ぎると、微粒子同士又は微粒子と離型
層との接着が充分でなくなり、転写前において、充分な
強度をもつ転写層を形成することができなくなる。一
方、熱可塑性樹脂微粒子の割合が少な過ぎると、インク
吸収性及び画像の鮮明性に優れた画像を形成し得る転写
層が得られ難い。
【0028】以上述べた2種類の材料のみで本発明イン
クジェット記録用転写媒体の転写層を形成すると、熱可
塑性樹脂微粒子或いは熱可塑性樹脂結着剤の融点若しく
は軟化点が比較的低い場合には問題がないものの、これ
らの融点若しくは軟化点が高い場合には転写層の転写が
不十分になることがある。従って、本発明においては、
転写層の形成材料として、上記熱可塑性樹脂微粒子の可
塑剤、或いは熱可塑性樹脂結着剤の可塑剤を添加するこ
とが好ましい。
【0029】これらの可塑剤の添加によって、形成され
た画像の転写時、つまり、加熱時に転写層の溶融粘度を
低くすることができると共に、より布帛への密着性を向
上させて転写性を改良できる。更に、可塑剤の使用によ
って転写画像に強度と柔軟性とをもたせることができ、
布帛やフィルム等の被転写材上に風合いに優れた転写画
像を形成することが可能となる。以上の如き可塑剤の使
用量は、転写層の構成材料全体に対して、約1重量%〜
20重量%の範囲が好ましい。
【0030】この際に使用する好ましい可塑剤として
は、例えば、フタル酸ジエチル、フタル酸ジオクチル、
フタル酸ジメチル、フタル酸ジブチル等のフタル酸エス
テル、燐酸トリブチル、燐酸トリフェニル等の燐酸エス
テル、アジピン酸オクチル、アジピン酸イソノニル等の
アジピン酸エステル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸
ジオクチル等のセバシン酸エステル、クエン酸アセチル
トリブチル、クエン酸アセチルトリエチル、マレイン酸
ジブチル、マレイン酸ジエチルヘキシル、フマル酸ジブ
チル、トリメリット酸系可塑剤、ポリエステル系可塑
剤、エポキシ系可塑剤、ステアリン系可塑剤、塩化パラ
フィン、トルエンスルホンアミド及びその誘導体、p−
オキシ安息香酸−2−エチルヘキシルエステル等が挙げ
られる。
【0031】更に、本発明のインクジェット記録用転写
媒体を用いて多孔質の被転写材、例えば、布帛等に転写
する場合には、転写層中に更に無機粒子が添加されてい
る態様とすることが好ましい。この無機粒子の添加によ
って、画像形成された転写層を布帛等に転写した場合、
転写層が布帛に過度に浸透し、色材が沈み込んで画像濃
度が低下するという問題や、同じ要因で、転写画像を有
する布帛等を洗濯した際に、布帛表面が毛羽立ち及び画
像濃度が低下するという問題を事前に防止することがで
きる。つまり、熱に対し溶融性を持たない無機系の粒子
を転写層中に添加することで、転写の際に、転写層を形
成している熱可塑性樹脂が布帛に浸透し過ぎることを防
止し、布帛の表面に被膜を形成し、高濃度で鮮明な画像
を得ることができる。更に、このようにすれば、布帛表
面において繊維の接着がなされ、洗濯によっても毛羽立
つことがなく、高い堅牢性を持つ転写画像を有する布帛
等が提供される。以上の如き無機粒子の使用量は、転写
層の構成材料全体に対して、約0.1重量%〜20重量
%の範囲とすることが好ましい。
【0032】本発明で使用する無機粒子としては、多孔
性でインク吸収性を有するものであればよく、具体的に
は、シリカ、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシム、
ハイドロタルサイト、炭酸カルシウム、酸化チタン、ク
レイ、タルク、(塩基性)炭酸マグネシウム等が挙げら
れる。
【0033】これらの中でも特に染着性の高い材料を用
いれば、より布帛表面部分で染料が定着するので好まし
い。又、この際に、より空隙率の高い材料を用いれば、
転写層のインク吸収性も高くなり、より鮮明な画像を得
ることができる。本発明において用いる無機粒子の粒径
としては、先に説明した熱可塑性樹脂微粒子の粒径に、
できるだけ近いものを使用することが好ましい。これ
は、粒径が異なる粒子を添加すると、大きい方の粒子の
粒子間に小さい方の粒子が充填され、結果として転写層
中の空隙率を下げる結果となるためである。
【0034】更に、本発明においては、転写層の形成材
料中にカチオン性樹脂を添加してもよい。このカチオン
性樹脂の添加によって、より高い堅牢性を有する転写画
像を得ることが可能となる。即ち、インクジェットプリ
ンタにおいて一般的に使用されている色材はアニオン系
染料であり、該色材は、転写時の熱により熱可塑性樹脂
の微粒子及び結着剤が溶融した際に一緒に取り込まれ
て、布帛やフィルム等の被転写材上に固着される。しか
しながら、このようにして形成された皮膜が完全には均
一にならない場合があり、そのような場合には、例え
ば、洗濯時等に布帛を水に浸漬させた際に染料のしみ出
しが生じる。これに対し、転写層中にカチオン性樹脂を
添加しておけば、カチオン性樹脂が染料と反応して染料
を不溶化するので、染料の溶出を防ぐことができる。以
上の如きカチオン性樹脂の使用量は、転写層全体中で約
1重量%〜20重量%の範囲が好ましい。
【0035】この際に用いることが好ましいカチオン性
樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、ヒドロ
キシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の樹脂
のカチオン化変性物、アリルアミン、ジアリルアミン、
アリルスルホン、ジメチルアリルスルホン、ジアリルジ
メチルアンモニウムクロライド等のアミン系モノマー、
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、メチルエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノスチレ
ン、ジエチルアミノスチレン、メチルエチルアミノスチ
レン、N−メチルアクリルアミド、N−ジメチルアクリ
ルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルメタアクリル
アミド、及びその4級化化合物等、側鎖に1〜3級アミ
ン、或いは4級アンモニウム塩基を有するアクリルモノ
マーの重合物及び共重合物、ジシアンアミド等、主鎖に
1〜3級アミン或いは4級アンモニウム塩基を有する樹
脂等が挙げられる。
【0036】本発明において、上記のような構成材料に
よって形成される転写層の膜厚は、好ましくは10〜1
50μm、より好ましくは30〜120μm、更に好ま
しくは40〜100μmの範囲である。膜厚があまり厚
過ぎると、布帛等の被転写材に転写した場合に、柔軟性
を有する転写画像が得られない。一方、膜厚が薄過ぎる
と、形成される転写画像が、画像品位に劣るものであっ
たり、堅牢性に劣るものとなるので好ましくない。
【0037】本発明のインクジェット用熱転写媒体にお
ける転写層中には、インクの浸透性を改良する目的で、
界面活性剤を含有させることもできる。即ち、転写層中
に界面活性剤を添加すると、粒子表面の濡れ性がよくな
り、水系インクの浸透性が高くなる。本発明で使用する
界面活性剤としては、一般に使用されているノニオン系
の界面活性剤を使用することができ、より具体的には、
エーテル型、エステル型、エーテル・エステル型、含窒
素型等の界面活性剤を使用することができる。
【0038】又、本発明のインクジェット記録用転写媒
体は、上記のようにして形成される転写層と共に離型層
を有するが、該離型層の存在によって、優れた特性を有
する転写層を、布帛やフィルム等の被転写材に容易に転
写させることが可能となる。例えば、布帛上に加熱加圧
して転写後、支持体を剥離して除去する際に、転写層が
布帛から剥がれたり、転写層の1部が支持体上に残り画
像が損なわれるといったことが防止される。このよう
な、布帛やフィルム等の被転写材へ転写層を転写する転
写時に、転写層と支持体との剥離性を高めるために、支
持体上に形成される離型層の形成材料としては、熱溶融
性材料が好ましく、具体的には、以下のものが挙げられ
る。例えば、カルナウバワックス、パラフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、カスターワックス
等のワックス類、ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリ
ン酸、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸鉛、ス
テアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、バルミチン酸
亜鉛、メチルヒドロキシステアレート、グリセロールモ
ノヒドロキシステアレート、グリセロールモノヒドロキ
システアレート等の高級脂肪酸或いはその金属塩、エス
テル等の誘導体、ポリアミド系樹脂、石油系樹脂、ロジ
ン誘導体、クマロン−インデン樹脂、テルペン系樹脂、
ノボラック系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリブテン、酸化ポリオレフィン等のオ
レフィン系樹脂、ビニルエーテル系樹脂等が挙げられ
る。又、この他に、シリコーン樹脂、フルオロシリコー
ン樹脂、フルオロオレフィンビニルエーテルターポリマ
ー、パーフルオロエポキシ樹脂、パーフルオロアルキル
基を側鎖に持つ熱硬化型アクリル樹脂、フッ化ビニリデ
ン系硬化型樹脂等も用いられる。
【0039】更に、本発明のインクジェット記録用転写
媒体は、別の態様として、図1又は図2等に示したよう
に、上記で説明した転写層と離型層との間に、皮膜層を
設け、転写層を2層構成としてもよい。この皮膜層を設
けることによる利点としては、下記の2点が挙げられ
る。先ず第一に、離型層上への転写層の形成がより容易
になる。本発明のインクジェット記録用転写媒体におい
ては、先に述べたように、インクの吸収性をよくするた
めに多孔質の転写層を設けることが好ましいが、離型層
のような密着性の低い層の上に多孔質層を設けると、層
同士の密着性が悪く、取扱い時に転写層が剥がれてしま
う場合がある。従って、転写層を2層構成とし、転写層
の離型層側に、転写層の樹脂微粒子とは別の材料で構成
された皮膜層を設ければ、層同士の密着性が向上し、こ
のような問題を生じにくくなる。
【0040】第二に、上記した転写層と離型層との間に
皮膜層を設ければ、布帛上等に転写された洗濯堅牢性を
改良することができる。即ち、転写層を2層構成にした
場合は、転写した後に皮膜層が最表層となって画像表面
を覆うこととなるので、色材がより転写層内に隠蔽され
た状態で布帛に密着されるため、より堅牢性が高くな
る。
【0041】この皮膜層の形成材料としては、先に説明
した転写層の形成材料に使用する熱可塑性樹脂結着剤と
同一の種類のものを用いることが好ましい。即ち、これ
ら2層の形成材料に同一の材料を用いることによって、
2層間の密着性を高くすることができ、より堅牢性を高
くし得、更に2層間での屈折率差が小さくなるため転写
後の転写層が透明になり、鮮明な画像を得ることが可能
となる。又、皮膜層の厚さは、転写層よりも薄くし、1
〜50μm程度とすることが好ましい。
【0042】以上で説明したような構成を有する本発明
のインクジェット記録用転写媒体は、インクジェット記
録方法により転写層に画像を形成し、形成した画像を加
熱等の手段によって、インクジェット記録方式で直接画
像を形成することが困難な布帛やフィルム等の被転写材
(記録材)に転写して、布帛上等に画像を形成する目的
で使用する。インクジェットプリンタとしては市販の汎
用プリンタをそのまま使用することができる。又、用い
るインクの色材も特に限定されるものではなく、従来公
知のアニオン系の色材を用いることができ、特に布帛の
材料に合わせて色材を変える必要はない。又、本発明の
インクジェット記録用転写媒体を使用して画像を形成す
る対象となる材料としては、布帛やフィルム等が挙げら
れ、特に、布帛が好適に用いられる。その際、布帛を構
成する材料としては、特に限定されるものではなく綿、
麻、絹、羊毛、レーヨン、ポリエステル、ナイロン、ア
クリル、アセテート、トリアセテート、ポリウレタン
等、及びこれらの混紡の繊維が挙げられる。又、この布
帛は、織物、編物、不織布等のいずれの形態でも使用す
ることができる。
【0043】本発明の転写方法は、以上の如き転写媒体
の転写層にインクジェット方式で所望の画像を形成する
工程、画像形成された転写層の面を被転写材の表面に重
ねる工程、及び転写媒体の背面から加熱して転写層を被
転写材の表面に転写する工程を有し、上記加熱を感熱部
に生じる視感の変化によって調節することを特徴とする
転写方法である。加熱手段として、使用者が任意に正確
な温度設定及び温度調整をすることのできない家庭用の
アイロンを用いる場合に、特に本発明の方法は有効であ
る。
【0044】
【実施例】次に、本発明の実施例及び参考例を挙げて本
発明を更に具体的に説明する。勿論、本発明は、この例
示の構成に限定されるものではない。尚、表1に、各実
施例及び参考例の転写媒体を構成している転写層の最適
な転写温度と、感熱部に使用した各サーモペイントの変
色温度をまとめて示した。
【0045】実施例1 片面に離型処理が施されている離型紙(品番ST−60
OKT、リンテック(株)製)を支持体として、その裏
面側(以下、離型層の設けられていない側の意)の全面
に、サーモペイントNo.16(日油技研工業(株)
製)を用いて、スクリーン印刷にてベタ印刷を行って、
離型紙の裏面全体に感熱部を形成した。この感熱部を設
けた離型紙の離型層側(感熱部とは反対側)の表面に、
下記の塗工液を乾燥時50μmの厚みになるようにバー
コーター法により塗工し、乾燥炉内で70℃で10分間
乾燥して転写層を形成して本実施例の転写媒体を作製し
た。 (転写層塗工液組成) ・多孔性ナイロン粒子(オルガソール3501EXD NAT、エルフ・アト・ ケム株式会社製、粒径10μm) 55重量部 ・エチレン−アクリル酸エマルジョン(ハイテックE−8778、東邦化学工 業(株)製、固形分25重量%) 180重量部(固形分45重量部) ・N−エチル−o,p−トルエンスルホンアミド(トップサイザー3号、富士 アミドケミカル(株)製、固形分30重量%) 33重量部(固形分10重量部) ・シリカ粒子(ミズカシルP−78A、水澤化学工業(株)製、粒径3μm) 2重量部 ・カチオン性樹脂(ELポリマーNWS−16、新中村化学工業(株)製、 固形分35重量%) 23重量部(固形分8重量部) ・フッ素系界面活性剤(サーフロンS−131、セイミケミカル(株)製、固 形分30重量%) 3重量部(固形分1重量部) ・イソプロピルアルコール 40重量部
【0046】実施例2 実施例1と同様の離型紙の裏面側に、サーモペイントN
o.16(日油技研工業(株)製)を用いて、線太さ
0.5mm、線間隔45mmの格子模様の印刷を行っ
て、格子模様に感熱部を形成した。この感熱部を設けた
離型紙の離型層側(感熱部とは反対側)の表面に、実施
例1と同様にして転写層を設け、本実施例の転写媒体を
作製した。
【0047】実施例3 実施例1と同様の離型紙の裏面側に、実施例2と同様に
印刷を施して、格子模様に感熱部を設けた離型紙の離型
層側(感熱部とは反対側)の表面に、下記の組成の塗工
液を乾燥時の膜厚が20μmとなるようにバーコーター
法により塗工し、乾燥炉内で、70℃で10分間乾燥し
て皮膜層を形成した。 (皮膜層塗工液組成) ・多孔性ナイロン粒子(オルガソール3501EXD NAT、エルフ・アト・ ケム(株)製、粒径10μm) 0.1重量部 ・エチレン−アクリル酸エマルジョン(ハイテックE-8778、東邦化学工業 (株)製、固形分25重量%) 400重量部(固形分100重量部) ・イソプロピルアルコール 5重量部 次に、上記で得られた皮膜層が形成された離型紙の皮膜
層の上に、実施例1と同様にして転写層を設け、本実施
例の転写媒体を作製した。
【0048】実施例4 坪量64g/m2のPPC用紙を支持体として用い、こ
れに厚さ20μmの1フッ化ビニル樹脂をラミネート加
工して離型層を設けた離型紙の裏面全面に、サーモペイ
ントNo.14(日油技研工業(株)社製)を用いてス
クリーン印刷にてベタ印刷を行い、離型紙の裏面全体に
感熱部を形成した。この感熱部が形成された印刷面に、
更に、下記組成の塗料を、バーコーター法にて乾燥時の
塗工量が3g/m2となるように塗工し、乾燥炉内で8
0℃で1分間乾燥させて表面保護層を設けた。 (表面保護層組成) ・ポリジメチルシロキサン(TPR−6711、東芝シリコーン株式会社製、 固形分30%) 100重量部 ・触媒(CM670、東芝シリコーン株式会社製) 微量 ・トルエン 200重量部
【0049】更に、この感熱部及び表面保護層を設けた
離型紙の離型層側の面に、下記組成の塗工液を乾燥時5
0μmの厚みになるようにバーコーター法により塗工
し、乾燥炉内で70℃で10分間乾燥して転写層を形成
して本実施例の転写媒体を作製した。 (転写層塗工液組成) ・エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン(ケミパールV−300、三井 石油化学(株)製、固形分40重量%、粒径6μm) 137.5重量部(固形分55重量部) ・エチレン−アクリル酸共重合体エマルジョン(ハイテックE−8778、東邦 化学工業(株)製、固形分25重量%)180重量部(固形分45重量部) ・シリカ粒子(ミズカシルP−78A、水沢化学工業(株)製、粒径3μm) 0.6重量部 ・アクリル系カチオン樹脂(ELポリマーNWS−16、新中村化学工業(株) 製 固形分35重量%) 6.8重量部(固形分2.4重量部)
【0050】実施例5 実施例4で作製したと同様の離型紙の裏面に、サーモペ
イントNo.14(日油技研工業(株)製)を用いてス
クリーン印刷にて、線太さ0.5mm、線間隔45mm
の格子模様の印刷を行った以外は実施例4と同様にし
て、格子模様の感熱部の上に表面保護層が設けられてい
る本実施例の転写媒体を作製した。
【0051】実施例6 坪量64g/m2のPPC用紙を支持体として用い、こ
れに、厚さ20μmの1フッ化ビニル樹脂フィルムをラ
ミネート加工して形成した離型層の裏面(離型層の設け
られていない側)全面に、サーモペイントNo.14
(日油技研工業(株)製)を用いて、スクリーン印刷に
てベタ印刷を行って、離型紙の裏面全体に感熱部を形成
した。この感熱部を設けた離型紙の離型層側(感熱部と
は反対側)の表面に、下記組成の塗工液を、乾燥時40
μmの厚みになるようにバーコーター法により塗工し、
乾燥炉内で60℃で10分間乾燥して転写層を形成して
本実施例の転写媒体を作製した。 (転写層塗工液組成) ・エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン(ケミパールV−300、三井 石油化学(株)製、固形分40重量%、粒径6μm) 250重量部(固形分100重量部) ・ポリビニルアルコール(商品名:PVA−217、クラレ(株)製、20重量 %水溶液) 50重量部(固形分10重量部)
【0052】実施例7 実施例6と同様にしてPPC用紙を支持体として、この
上に離型層を設け、離型層の裏面側全面に、サーモペイ
ントNo.14(日油技研工業(株)製)を用いて、ス
クリーン印刷にてベタ印刷を行って、離型紙の裏面全体
に感熱部を形成した。この感熱部を設けた離型紙の離型
層側(感熱部とは反対側)の表面に、下記の塗工液を乾
燥時40μmの厚みになるようにバーコーター法により
塗工し、乾燥炉内で60℃で10分間乾燥して転写層を
形成して本実施例の転写媒体を作製した。 (転写層塗工液組成) ・エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン(ケミパールV−300、三井 石油化学(株)製、固形分40重量%、粒径6μm) 250重量部(固形分100重量部) ・ポリビニルアルコール(商品名:PVA−217、クラレ(株)製、20重量 %水溶液) 50重量部(固形分10重量部) ・ポリアリルアミン塩酸塩(商品名:PAA−HCl−10L、日東紡績(株) 製、固形分40重量%) 12重量部(固形分4.8重量部) ・塩化ベンザルコニウム(商品名:G50、三洋化成(株)製、固形分50重 量%) 6重量部(固形分3重量部)
【0053】参考例1 実施例1で用いたと同様の離型紙(品番ST−60OK
T、リンテック株式会社製)の離型層の設けられている
側に、実施例1と同様にして転写層を設け、感熱部を有
さない参考例の転写媒体を作製した。
【0054】表1:転写層の転写温度と感熱部の形成に
使用したサーモペイントの変色温度
【0055】[評価]以上のようにして作製した実施例
1〜7及び参考例1の転写媒体に、インクジェットカラ
ープリンタBJC−600(商品名 キヤノン(株)
製)を用いて、バックプリントフィルムモード(鏡像印
字モード)で印刷を行い、転写層に画像を形成した。こ
の画像が形成された転写媒体を用いて以下の評価を行っ
た。 (1)転写性の評価 上記のようにして画像が印刷された夫々の転写媒体を1
0枚用意し、2人の人に、東芝製のアイロン TA−F
Z2(幅110mm)等の5種類の異なる機種のアイロ
ンを用いて、Tシャツ(綿100%)に転写をしてもら
った。この際、実施例の転写媒体についてはサーモペイ
ントの色が変色するまでアイロンをかけるように指示し
た。このようにして得られたTシャツに転写された画像
について目視で観察し、転写性について以下の基準で評
価した。その結果を表2に示す。 ○:10枚のTシャツのいずれも転写層の全面をきれい
に転写することができた。 ×:縁の部分等がTシャツに接着できておらず、転写が
不充分だったものが含まれていた。
【0056】(2)洗濯堅牢性の評価 転写性の評価の際に転写したサンプルを洗濯機を用いて
洗濯し、以下の基準で堅牢性の評価を行った。その結果
を表2に示す。尚、洗濯機は、National製 N
A−F60VP1(標準モードで洗濯)を用いた。 ○:10枚のTシャツのいずれも洗濯後も転写層が剥れ
る等の問題を生じなかった。 ×:洗濯により転写層の一部が剥れる等の問題を生じた
Tシャツが含まれていた。
【0057】表2:評価結果
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクジェット記録用転写媒体の背面に、好ましい転写
温度より幾分高い温度で視感が変化する感熱部を形成し
ておくことにより、一般家庭内において、使用者が、適
宜に特定の温度に温度設定や温度調整することができな
い家庭用アイロン等を用いて転写工程を行なった場合に
おいても、転写層に適切な転写温度を容易に且つ確実に
付与することができるようになる結果、転写媒体の転写
層を良好な状態で布帛等に転写することが可能となる。
このような本発明によれば、直接、インクジェット記録
を行なうことが困難なメディアに対しても、高い堅牢性
を有する高品位画像を簡便に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の転写媒体の一例の模式断面図であ
る。
【図2】 図1の転写媒体と転写方法を図解的に説明す
る図である。
【図3】 本発明の転写媒体の他の一例の模式断面図で
ある。
【図4】 図3の転写媒体と転写方法を図解的に説明す
る図である。
【図5】 本発明の転写媒体の他の一例の模式断面図で
ある。
【図6】 図5の転写媒体と転写方法を図解的に説明す
る図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 正人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に離型層と転写層とが設けられ
    たインクジェット記録用転写媒体において、該支持体の
    背面の少なくとも一部に、転写時の加熱によって視感が
    変化する感熱部が設けられていることを特徴とするイン
    クジェット記録用転写媒体。
  2. 【請求項2】 感熱部が、支持体の背面の略全面に設け
    られている請求項1に記載のインクジェット記録用転写
    媒体。
  3. 【請求項3】 感熱部の表面に、透視可能な保護層が設
    けられている請求項1又は請求項2に記載のインクジェ
    ット記録用転写媒体。
  4. 【請求項4】 感熱部が、転写層の転写温度よりも10
    〜50℃高い温度で視感の変化を生じる請求項1〜請求
    項3のいずれかに記載のインクジェット記録用転写媒
    体。
  5. 【請求項5】 感熱部が示温材料からなる請求項1〜請
    求項4のいずれかに記載のインクジェット記録用転写媒
    体。
  6. 【請求項6】 転写層が、非水溶性熱可塑性樹脂微粒子
    と非水溶性熱可塑性樹脂結着剤とを有し、且つ多孔質に
    構成されている請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    インクジェット記録用転写媒体。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の
    転写媒体の転写層にインクジェット方式で所望の画像を
    形成する工程、画像形成された転写層の面を被転写材の
    表面に重ね、転写媒体の背面から加熱して転写層を被転
    写材の表面に転写する工程を有し、上記加熱を感熱部に
    生じる視感の変化によって調整することを特徴とする画
    像転写物の製造方法。
  8. 【請求項8】 加熱を家庭用のアイロンで行う請求項7
    に記載の転写方法。
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