JPH1142082A - スフィンゴモナス属の白色菌 - Google Patents
スフィンゴモナス属の白色菌Info
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- JPH1142082A JPH1142082A JP6174998A JP6174998A JPH1142082A JP H1142082 A JPH1142082 A JP H1142082A JP 6174998 A JP6174998 A JP 6174998A JP 6174998 A JP6174998 A JP 6174998A JP H1142082 A JPH1142082 A JP H1142082A
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Abstract
ることができるスフィンゴ糖脂質含有組成物を有する菌
を提供すること;および、その菌から取得したスフィン
ゴ糖脂質含有組成物を含有し、優れた保湿効果と肌荒れ
防止効果を有する皮膚外用剤を提供すること。 【解決手段】スフィンゴモナス属に属する白色菌、およ
び、この白色菌を抽出することによって得られる白色の
スフィンゴ糖脂質含有組成物を含むことを特徴とする皮
膚外用剤。
Description
属に属する白色菌に関する。また、本発明はスフィンゴ
モナス属に属する白色菌を抽出することによって得られ
る白色のスフィンゴ糖脂質に関する。
を洗浄する際に、皮膚表面から水分が過度に失われるこ
とによって引き起こされる。また、現代では多種多様な
化学物質が社会に氾濫していることから、これらの化学
物質に触れた皮膚の機能が阻害され、脂質分泌機能低下
などによる肌荒れ状態を招くことも多い。このため、肌
荒れを事前に防止し、優れた保湿作用を有する皮膚外用
剤を提供することが求められている。
までに水溶性のポリオールを中心として様々な化合物が
提供されてきた。その中には、プロピレングリコールの
ようにすでに実用化されているものもある。しかしなが
ら、実用化されている保湿性化合物の中には、適用した
ときに不快感が伴うものや、保湿効果が不十分であるも
のも多く、新たな保湿性化合物の開発が依然として求め
られている。
物としてスフィンゴ糖脂質が注目されている。たとえ
ば、特開平1−242690号公報、特開平2−485
20号公報、特開平4−159203号公報および特公
平6−80007号公報には、スフィンゴ糖脂質に皮膚
水分保湿効果があることが記載されている。また、特開
平6−157283号公報には、特定の一般式で表され
るスフィンゴ糖脂質を一構成成分として含有することを
特徴とする保湿用皮膚外用化粧品が開示されている。
に属する菌に含まれていることから、スフィンゴモナス
属の菌を培養して特定の溶媒で抽出することによってス
フィンゴ糖脂質を取得する方法が一般に採用されてい
る。しかしながら、従来知られているスフィンゴモナス
属の菌は、すべて着色菌である。一般に黄色を有してい
るものが多いが、中には橙色を有するものもある。この
ような着色菌を使用すると、得られるスフィンゴ糖脂質
含有組成物にも同じ色が着いてしまう。このため、特に
化粧品などの審美性が要求される分野に使用する場合に
は、使用前に脱色することが必要とされている。
易ではなく、完全に脱色できないことも多い。このた
め、スフィンゴモナス属の菌から取得したスフィンゴ糖
脂質含有組成物は審美性が要求される化粧品などには利
用しにくいという難点があった。このため、新しいタイ
プの菌を利用して白色のスフィンゴ糖脂質含有組成物を
取得し、脱色工程を省くことができるようにすることが
切望されていた。
問題点に鑑みて、本発明者らは、脱色する必要がない白
色のスフィンゴ糖脂質含有組成物を簡単な方法で取得す
る方法を開発することを課題として研究を進めた。すな
わち、本発明は、脱色することなくそのまま化粧品など
に使用することができるスフィンゴ糖脂質含有組成物を
有する菌を提供することを目的とした。また、本発明は
その菌から取得したスフィンゴ糖脂質含有組成物を含有
し、優れた保湿効果と肌荒れ防止効果を有する皮膚外用
剤を提供することをも目的とした。
めに鋭意検討を行なった結果、本発明者らは、スフィン
ゴモナス属に属する白色菌を利用すれば白色のスフィン
ゴ糖脂質含有組成物が得られることを見出し、本発明を
完成するに至った。
に属する白色菌を提供するものである。ここでいる白色
菌とは、通常のスフィンゴモナス属の菌に特有の着色が
ないか、あるいは着色があっても極めて薄い菌をいう。
また、白色菌には、目視による観察の際に必ずしも白色
に見えるもののみならず、無色に見えるものも含まれ
る。本発明では着色がない菌を使用するのがもっとも好
ましい。このような白色菌は、スフィンゴモナス属では
これまで見出されておらず、スフィンゴモナス属のまっ
たく新しいタイプの菌である。別の観点から本発明をと
らえると、本発明の菌はスフィンゴモナス属に属する色
素を有しない菌であるということができる。従来から知
られているスフィンゴモナス属の菌は、カロチノイド系
色素を生産するために黄色系の色を呈している。これに
対して、本発明の菌はカロチノイド系色素を生産しない
新しいタイプの菌である。
白色菌であれば、いかなる種類のものでも使用すること
ができる。したがって、スフィンゴモナスパウシモビリ
ス(Sphingomonas paucimobilis)、スフィンゴモナス
カプスラータ(Sphingomonas capsulata)、スフィンゴ
モナスアドハエシバ(Sphingomonas adhaesiva)などの
いずれの分類に属する菌であっても使用することができ
る。
例として、スフィンゴモナスパウシモビリスKFC−W
−1(Sphingomonas paucimobilis KFC−W−1;
受託番号FERM P−16238)、スフィンゴモナ
スパウシモビリスMK−253W(Sphingomonas pauc
imobilis MK−253W;受託番号FERM P−1
6693)、スフィンゴモナスパウシモビリスMK−2
54W(Sphingomonas paucimobilis MK−254W;
受託番号FERM P−16694)およびスフィンゴ
モナスパウシモビリスMK−332W(Sphingomonas
paucimobilisMK−332W;受託番号FERM P−
16695)の白色菌を例示することができる。
することができる。1つは、クリステンセンクエン酸塩
寒天のクエン酸塩利用性があり、硫化水素を産生せず、
Tween20の加水分解性があることを特徴とする群
であり、KFC−W−1がこの群に属する。もう1つ
は、クリステンセンクエン酸塩寒天のクエン酸塩利用性
がなく、硫化水素を産生し、Tween20の加水分解
性がないことを特徴とする群であり、MK−253W、
MK−254WおよびMK−332Wがこの群に属す
る。本発明では、これらの群に属しない白色菌株も使用
することができる。
植物や土壌から取得したものであってもよいし、菌を変
異させることによって得たものであってもよい。変異さ
せることによって白色菌を取得する場合には、元株とし
てスフィンゴモナス属に属する着色菌を用いる。ここで
使用する着色菌の性質や種類は特に制限されない。しか
しながら、増殖力が強い着色菌からは、一般に増殖力が
強い変異菌が得られることから、なるべく増殖力が強い
着色菌を用いるのが好ましい。
にしたがって得ることができる。例えば、培地を用いて
一定時間培養した後、培養液をすべて抜き取って新しい
培地に代え、さらにその新しい培地を用いて一定時間培
養する操作を繰り返すことによって、変異菌を取得する
ことができる。上記4種の白色菌はこのような方法によ
ってスフィンゴモナス属の菌(IAM 12576)の
11回目の倍溶液から1/109cellの確率で取得
することに成功したものである。
培地は、一般に菌の培養に用いられている広範な培地類
の中から適宜選択することができる。好ましい培地は、
スフィンゴモナス属の菌が生育しやすい培地である。具
体的には、グルコース、酵母エキスおよびグルタミン酸
ナトリウムの混合培地を好ましく用いることができる。
また、変異菌を得るための培養条件は適宜決定すること
ができる。通常は室温〜40℃程度で1回あたり3時間
〜1週間程度培養する。また、培養中は、通常の培養方
法にしたがって、菌が入った培地を震盪装置等によって
震盪するのが好ましい。
ンゴ糖脂質含有組成物を得ることができる。ここでいう
白色には、着色菌に対して同じ操作を行なうことによっ
て得られるスフィンゴ糖脂質含有組成物に比べてかなり
色が薄いものも含まれる。このような白色のスフィンゴ
糖脂質含有組成物は、脱色工程を行なうことなく化粧品
などの審美性が要求される製品にそのまま使用すること
ができる。すなわち、白色のスフィンゴ糖脂質含有組成
物には、問題となる着色成分が含まれていないか、含ま
れていたとしても少量で問題視する程度ではないことか
ら、従来必要とされていた脱色工程が必要とされない。
このため、本発明の白色菌を用いれば、極めて経済的に
白色のスフィンゴ糖脂質含有組成物を取得することがで
き、産業上の利点も大きい。
成物を取得する方法は、特に制限されない。通常は抽出
法を用いてスフィンゴ糖脂質含有組成物を取得すること
ができる。スフィンゴ糖脂質はアセトンに不溶性である
ことから、抽出等の取得操作に先立って菌体をアセトン
で洗浄しておくのが好ましい。アセトンの使用量は、湿
菌体1kgあたり0.1〜1000リットルの範囲内に
するのが一般的であり、1〜10リットルの範囲内にす
るのが好ましい。アセトン添加後は、菌体に含まれてい
る内容物をアセトンと十分に接触させ、必要に応じて菌
体に物理的な応力をかけて接触効率を上げる。接触後
に、濾過などの方法によってアセトン溶液から菌体を分
離する。
得するためは、アルコールやクロロホルムなどの抽出溶
媒を用いて抽出するのが好ましい。とくに好ましい抽出
溶媒は、メタノール、プロパノール/水混合物とブタノ
ール/水混合物である。プロパノール/水混合物を使用
する場合のプロパノールの混合重量パーセントは、90
%以下であるのが好ましく、75%以下であるのがより
好ましい。また、ブタノール/水混合物を使用する場合
のブタノールの混合重量パーセントは、95%以下であ
るのが好ましく、80〜95%であるのがより好まし
い。
で通常行われる方法にしたがって行なうことができる。
例えば、湿菌体1kgあたり1〜50リットル程度の溶
媒を用いて1〜数回抽出操作を行なうことができる。得
られた抽出液を、周知の方法にしたがって蒸留すること
により溶媒を除去した残液を得ることができる。この残
液をさらに乾燥させることによって固体状の組成物を得
ることができる。また、残液にアセトンを加えて沈殿を
生成させ、その沈殿を濾過などの方法によって取り出す
ことによって固体状の組成物を得ることもできる。
糖脂質含有組成物は、優れた保湿効果と肌荒れ防止効果
を有しており、皮膚表面に適度な潤いを与え平滑性を保
つことが確認されている。このような効果は、着色菌か
ら取得した着色スフィンゴ糖脂質含有組成物と同等以上
であることが確認されている。したがって、本発明の皮
膚外用剤は、肌荒れ改善、角質改善または肌の保護が必
要とされる場合に極めて効果的に使用することができ
る。また、これらのスフィンゴ糖脂質含有組成物は、抗
アトピー作用も有している。本発明の方法によって得ら
れたスフィンゴ糖脂質含有組成物は、白色であるため脱
色することなくそのまま皮膚外用剤としたり、皮膚外用
剤の一成分として使用することができる。また、他の特
性を有する成分と混合することによって、種々の機能を
あわせ持つ皮膚外用剤にすることもできる。
ない。したがって、固体、液体、ペースト、ゼリー、粉
末などのいずれの状態をとるものであってもよい。この
ような状態を形成するために、例えばゲル化剤を用いて
固化したり、液体を用いて分散状態にしたりすることが
できる。また、溶媒を添加して溶液にしたり、噴霧乾燥
して粉末状にしたりすることもできる。
薬品として使用することができる。例えば、化粧石鹸、
シャンプー、洗顔料、リンス、アイスクリーム、アイシ
ャドウ、クリーム・乳液、化粧水、香水、おしろい、化
粧油、頭髪用化粧品、練香水、パウダー、パック、ひげ
そり用クリーム、びげそり用ローション、日焼けオイ
ル、日焼け止めオイル、日焼けローション、日焼け止め
ローション、ファンデーション、粉末香水、ほお紅、マ
スカラ、眉墨、爪クリーム、美爪エナメル、美爪エナメ
ル除去液、洗毛料、浴用化粧品、口紅、リップクリー
ム、アイライナー、歯磨き、デオドラント剤、養毛剤お
よび育毛剤などとして使用することができる。これらの
化粧品は特に色合いが商品イメージや売り上げに大きく
影響することから、本発明の白色スフィンゴ糖脂質含有
組成物はこれらの化粧品に対して有効に使用することが
できる。また、本発明の皮膚外用剤は、軟膏剤や湿布剤
などとして使用することもできる。
てさまざまな成分を添加させておくことができる。その
ような添加成分として、例えば、油脂成分、リン脂質、
UV吸収剤、IR吸収剤、乳化剤、界面活性剤、防腐
剤、防黴剤、抗酸化剤、美白剤、多糖類、蛍光材料、顔
料、色素、香料、金属イオン封鎖剤、バインダー、増量
剤、抗生物質、血行促進剤、消炎剤、細胞賦活剤などを
使用目的に応じて適宜配合することができる。また、本
発明の製造方法によって得られたスフィンゴ糖脂質含有
組成物以外の保湿成分をさらに添加することもできる。
る油脂成分として、脂肪酸(例えばオレイン酸、ベヘン
酸、イソステアリン酸)、エステル油(例えばペンタエ
リスリトール−テトラ−2−エチルヘキサノエート、イ
ソプロピルミリステート)、動物油および植物油(例え
ばオリーブ油、牛脂、月見草油、コメヌカ油、スクワラ
ン)、鉱物油(例えば炭化水素系オイル、流動パラフィ
ン)、ビタミン(例えばビタミンA、ビタミンB、ビタ
ミンD、ビタミンK)、シリコーンオイル(例えばメチ
ルフェニルシリコン、ジメチルシリコン)、高級アルコ
ール(例えばオレイルアルコール、セチルアルコール、
2−オクチルドデカノール、2−デシルテトラデカノー
ル)およびこれらの誘導体を例示することができる。
るリン脂質として、モノアシルエステル型グリセロリン
脂質やジアシルエステル型グリセロリン脂質を例示する
ことができる。具体的には、リゾホスファチジルコリ
ン、リゾホスファチジルエタノールアミン、リゾホスフ
ァチジルイノシトール、ホスファチジルコリン、ホスフ
ァチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトー
ル、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸を挙げる
ことができる。また、天然由来のレシチン(例えば卵
黄)や、上記具体例の水素添加物も使用することができ
る。
るUV吸収剤として、オキシベンゾン(2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン)、オキシベンゾンスル
ホン酸、オキシベンゾンスルホン酸(三水塩)、グアイ
アズレン、サリチル酸エチレングリコール、サチチル酸
オクチル、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチ
ル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸メ
チル、ジイソプロピルケイ皮酸メチル、シノキサート
(p−メトキシケイ皮酸2−エトキシエチル)、ジ−p
−メトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキシル酸グリセ
リル、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロ
キシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、
ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾ
フェノン、p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸エ
チル、p−アミノ安息香酸グリセリル、p−ジメチルア
ミノ安息香酸アミル、p−ジメチルアミノ安息香酸2−
エチルヘキシル、p−ヒドロキシアニソール、p−メト
キシケイ皮酸2−エチルヘキシル、p−メトキシケイ皮
酸イソプロピル、ジイソプロピルケイ皮酸エステル、2
−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン
酸ナトリウム、4−tert−ブチル−4’−メトキシ
ベンゾイルメタン、サリチル酸−2−エチルヘキシル、
グリセリル−p−ミノベンゾエート、オルトアミノ安息
香酸メチル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、アミル−p−ジメチルアミノベンゾエート、2−
フェニルベンゾイミダゾール−5−スルフォン酸、2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルフ
ォン酸、ジカロイルトリオレエート、p−メトキシケイ
炭酸−2−エトキシエチル、ブチルメトキシベンゾイル
メタン、グリセリル−モノ−2−エチルヘキサノイル−
ジ−p−メトキシベンゾフェノン、2−エチルヘキシル
−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2,
2−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、エチ
ル−4−ビスヒドロキシプロピルアミノベゾエートを例
示することができる。
る乳化剤および界面活性剤として、ノニオン界面活性
剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤を挙げる
ことができる。ノニオン界面活性剤として、ソルビタン
エステル(例えばソルビタンモノラウレート、ソルビタ
ンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレー
ト)、ポリオキシエチレンソルビタンエステル(例えば
ポリオキシエチレンソルビタンモノイソステアレート、
ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオ
キシエチレンソルビタンモノオレエート)、グリセロー
ルエーテル(例えばグリセロールモノイソステアレー
ト、グリセロールモノミリステート)、ポリオキシエチ
レングリセロールエーテル(例えばポリオキシエチレン
グリセロールモノイソステアレート、ポリオキシエチレ
ングリセロールモノミリステート)、ポリグリセリン脂
肪酸エステル(例えばジグリセリルモノステアレート、
デカグリセリルデカイソステアレート、ジグリセリルジ
イソステアレート)、グリセリン脂肪酸エステル(例え
ばグリセリルモノミリステート、グリセリルモノオレエ
ート、グリセリルモノステアレート)、ポリオキシエチ
レングリセリン脂肪酸エステル(例えばポリオキシエチ
レングリセリルモノミリステート、ポリオキシエチレン
グリセリルモノオレエート、ポリオキシエチレングリセ
リルモノステアレート)、ポリオキシエチレン分岐アル
キルエーテル(例えばポリオキシエチレンオクチルドデ
シルアルコール、ポリオキシエチレン−2−デシルテト
ラデシルアルコール)、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル(例えばポリオキシエチレンオレイルアルコール
エーテル、ポリオキシエチレンセチルアルコールエーテ
ル)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル
(例えばポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシ
エチレンジヒドロコレステロールエーテル、ポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油イソステアレート)、ポリオキシ
エチレンアルキルアリールエーテル(例えばポリオキシ
エチレンオクチルフェノールエーテル)などを例示する
ことができる。
肪酸(例えばオレイン酸、ステアリン酸、イソステアリ
ン酸、バルミチン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸)の塩
(例えばジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン
塩、アミノ酸塩、カリウム塩、ナトリウム塩)、エーテ
ルカルボン酸アルカリ塩、N−アシルアミノ酸塩、N−
アシルサルコン塩、高級アルキルスルホン酸塩を例示す
ることができる。さらに、陽イオン界面活性剤または両
性界面活性剤として、アルキル4級アンモニウム塩、ポ
リアミン、アルキルアミン塩などを例示することができ
る。
る粉末剤として、タルク、カオリン、フラー土、ゴム、
デンプン、シリカ、珪酸、珪酸アルミニウム水和物、ポ
リアクリル酸ナトリウム、テトラアルキルアリールアン
モニウムスヌクタイト、トリアルキルアリールアンモニ
ウムスヌクタイト、モノステアリン酸エチレングリコー
ル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキ
シビニルポリマーを例示することができる。
るポリオールとして、グリセリン、ジグリセリン、トリ
グリセリン、テトラグリセリンなどのポリグリセリン、
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−
ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソル
ビトール、エリスリトール、マルトトリオース、スレイ
トール、ショ糖、グルコース、マルトース、マルチトー
ス、フルクトース、キシリトースを例示することができ
る。
るその他の材料として、アルブチンなどの皮膚用漂白
剤、レチノール、レチノールエステル、レチノイン酸な
どの皮膚用保護剤、サリチル酸などの抗炎症剤、p−ヒ
ドロキシ安息香酸エステルなどの保存剤、α−トコフェ
ロールなどの抗酸化剤などを例示することができる。こ
れら以外の材料についても、用途に応じて本発明の皮膚
外用剤に添加することができる。各成分の添加量や添加
方法については、本技術分野に周知の方法に従うことが
できる。本発明の皮膚外用剤は、保湿効果や抗アトピー
効果が必要とされる場合に広く使用することができる。
使用量は、所期の保湿効果を十分に奏する範囲内で決定
する。
に説明する。以下の実施例に示す成分、割合、操作順序
等は、本発明の精神から逸脱しない限り適宜変更するこ
とができる。したがって、本発明の範囲は以下の実施例
に示す具体例に制限されるものではない。
酵母エキス0.5%およびグルタミン酸ナトリウム0.
2%を含む培地(クエン酸によりpH7.0に調整)を
入れ、スフィンゴモナス属の菌株(IAM 1257
6)を導入した。30℃で20時間震盪機で震盪して培
養した。その後、培養液を全量抜きとって上記組成の培
地50mlを新たに導入した。再び30℃で20時間震
盪機で震盪して培養した。この培地交換と培養を合計1
0回繰り返した後に得られた培養液を希釈し、上記組成
のプレート培地に塗抹して培養した。この培養液から白
色変異菌であるスフィンゴモナスパウシモビリスKFC
−W−1(Sphingomonas paucimobilis KFC−W−
1;受託番号FERM P−16238)を見出し、取
得した(確率1/109cell)。
12576)の代わりに、元株としてイネから取得し
たスフィンゴモナス属の菌株を用いて同様の工程を行
い、白色変異株であるスフィンゴモナスパウシモビリス
MK−253W(Sphingomonas paucimobilis MK−2
53W;受託番号FERM P−16693)を得た。
同様にしてイネから取得した別のスフィンゴモナス属の
菌株を元株として、白色変異株であるスフィンゴモナス
パウシモビリスMK−254W(Sphingomonas paucimob
ilis MK−254W;受託番号FERM P−166
94)を得た。同様にしてヒエから取得したスフィンゴ
モナス属の菌株を元株として、白色変異株であるスフィ
ンゴモナスパウシモビリスMK−332W(Sphingomon
as paucimobilis MK−332W;受託番号FERM
P−16695)を得た。得られた白色変異株と元株
(IAM 12576)について「医学細菌同定の手び
き(第3版)」にしたがって鑑別試験を行った。結果を
以下の表に示す。
の調製 実施例1の方法によって得られた白色菌を、室温にて2
4時間培養した。培養は、グルコース1.0%、酵母エ
キス0.5%およびグルタミン酸ナトリウム0.2%の
培地(クエン酸によりpH7.0に調整)を用いて行な
った(通気0.7vvm)。得られた培養液を殺菌した
後、pHを5に調整して菌体を遠心分離した。この菌体
20kgにアセトン30リットルを加えて攪拌し、濾過
した。濾過後の菌体をメタノール30リットルで3回抽
出し、得られた抽出液から溶媒をフラッシュエバポレー
ターを用いて留去した。残液4リットルにアセトン8リ
ットルを加えて攪拌し、静置することによって沈殿を形
成させた。この沈殿を取り出し、さらにアセトン2リッ
トルを加えて攪拌し、再び静置することによって沈殿を
形成させた。この沈殿を取り出し、脱水後に減圧乾燥す
ることによって、白色のスフィンゴ糖脂質含有組成物を
調製した。
各成分を混合して調製した第2液に添加して、75℃で
十分に乳化することによって化粧用乳液を製造した。
攪拌することによって口紅を製造した。
攪拌することによってリップクリームを製造した。
攪拌することによってハンドクリームを製造した。
攪拌することによって毛髪用シャンプーを製造した。
攪拌することによって毛髪用リンスを製造した。
攪拌することによって浴剤を製造した。
攪拌することによって化粧用美容液を製造した。
の製造 以下の表に記載される各成分を室温にて混合し、十分に
攪拌することによってパウダーファンデーションを製造
した。
冷却することによって抗アトピー軟膏を製造した。
果試験 9週齢の雄ヘアレスマウス(Skh:hr−1、日本S
LC)を用意し、後背部の直径2.5cmの円内に0.
5%トライトンX150(50μl)を均一になるよう
に塗布した。塗布は、1日1回ずつ5日間行なった。6
日目からは、SEランプ(東芝医療機器(株)製)を用
いて中波長領域の紫外線を0.15J/cm2で照射
し、その後に実施例2の組成物の0.7%溶液(溶媒:
0.5%トライトンX150)およびコントロール
(0.5%トライトンX150)を塗布した。この操作
は1日1回行ない、10日目まで続けた。
塗布が終了したところで、経皮水分蒸散量をハイドログ
ラフAMU−3((株)フォーション製)を用いて測定
し、コントロールと比較した。比較のために、白色菌の
代わりに着色菌(IAM 12576)を用いて実施例
2の方法にしたがってスフィンゴ糖脂質含有組成物を調
製し、この組成物を用いて上記試験を行なった。
の着色組成物はともにコントロールに比べて有意な保湿
効果を有することが認められた。実施例2の白色組成物
は、比較用の着色組成物と同等以上の保湿効果を示し
た。また、実施例2の白色組成物には優れた肌荒れ防止
効果も認められた。
効果と肌荒れ防止効果を有する白色のスフィンゴ糖脂質
含有組成物を得ることができる。このため、得られたス
フィンゴ糖脂質含有組成物を脱色することなく、そのま
ま審美性が要求される化粧品などに使用することができ
る。脱色工程を省くことができるために、本発明の白色
菌を用いればスフィンゴ含有製品を安価かつ簡単に製造
することができる。したがって、本発明の産業上の利用
性は極めて高く、その応用範囲も広範にわたるものと期
待される。
Claims (15)
- 【請求項1】スフィンゴモナス属に属する白色菌。
- 【請求項2】スフィンゴモナスパウシモビリスに属する
白色菌。 - 【請求項3】スフィンゴモナスパウシモビリスKFC−
W−1(Sphingomonas paucimobilis KFC−W−
1;受託番号FERM P−16238)、スフィンゴ
モナスパウシモビリスMK−253W(Sphingomonas
paucimobilis MK−253W;受託番号FERM P
−16693)、スフィンゴモナスパウシモビリスMK
−254W(Sphingomonas paucimobilis MK−25
4W;受託番号FERMP−16694)およびスフィ
ンゴモナスパウシモビリスMK−332W(Sphingomon
as paucimobilis MK−332W;受託番号FERM
P−16695)からなる群から選択される白色菌。 - 【請求項4】スフィンゴモナス属に属する着色菌の変異
菌である請求項1または2の白色菌。 - 【請求項5】スフィンゴモナス属に属する色素を有しな
い菌。 - 【請求項6】スフィンゴモナス属に属するカロチノイド
系色素を有しない菌。 - 【請求項7】請求項1〜6のいずれかの菌を抽出する工
程を含むことを特徴とする、白色のスフィンゴ糖脂質含
有組成物を製造する方法。 - 【請求項8】請求項7の製造方法によって製造される白
色のスフィンゴ糖脂質含有組成物。 - 【請求項9】請求項8のスフィンゴ糖脂質含有組成物を
含むことを特徴とする皮膚外用剤。 - 【請求項10】血行促進剤、美白剤、界面活性剤、色
素、香料、防腐剤、顔料、防黴剤、抗酸化剤、UV吸収
剤、赤外線吸収剤、蛍光材料、金属イオン封鎖剤、バイ
ンダー、増量剤、消炎剤、血行促進剤、細胞賦活剤およ
び抗生物質からなる群より選択される成分をさらに含有
することを特徴とする請求項9の皮膚外用剤。 - 【請求項11】皮膚外用剤が化粧料であることを特徴と
する請求項9または10の皮膚外用剤。 - 【請求項12】皮膚外用剤が、化粧石鹸、シャンプー、
洗顔料、リンス、アイスクリーム、アイシャドウ、クリ
ーム・乳液、化粧水、香水、おしろい、化粧油、頭髪用
化粧品、練香水、パウダー、パック、ひげそり用クリー
ム、びげそり用ローション、日焼けオイル、日焼け止め
オイル、日焼けローション、日焼け止めローション、フ
ァンデーション、粉末香水、ほお紅、マスカラ、眉墨、
爪クリーム、美爪エナメル、美爪エナメル除去液、洗毛
料、浴用化粧品、口紅、リップクリーム、アイライナ
ー、歯磨き、デオドラント剤、養毛剤および育毛剤から
なる群より選択される化粧料であることを特徴とする請
求項10の皮膚外用剤。 - 【請求項13】皮膚外用剤が医薬品であることを特徴と
する請求項9または10の皮膚外用剤。 - 【請求項14】軟膏、湿布および薬用リップクリームか
らなる群より選択されることを特徴とする請求項13の
皮膚外用剤。 - 【請求項15】皮膚外用剤が抗アトピー剤であることを
特徴とする請求項13の皮膚外用剤。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR102361015B1 (ko) * | 2021-10-18 | 2022-02-14 | 큐티스바이오 주식회사 | 스핑고모나스 올레이의 피부 상태 개선 용도 |
-
1998
- 1998-03-12 JP JP6174998A patent/JP3504137B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN113332224A (zh) * | 2021-05-20 | 2021-09-03 | 科丝美诗(中国)化妆品有限公司 | 一种保湿抗炎组合物 |
KR102361015B1 (ko) * | 2021-10-18 | 2022-02-14 | 큐티스바이오 주식회사 | 스핑고모나스 올레이의 피부 상태 개선 용도 |
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