JPH1141497A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH1141497A
JPH1141497A JP9189945A JP18994597A JPH1141497A JP H1141497 A JPH1141497 A JP H1141497A JP 9189945 A JP9189945 A JP 9189945A JP 18994597 A JP18994597 A JP 18994597A JP H1141497 A JPH1141497 A JP H1141497A
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JP
Japan
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apparatus main
image
imaging lens
image sensor
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JP9189945A
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English (en)
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Tomonori Ikumi
智則 伊久美
Hirobumi Obikane
博文 帯金
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パノラマ撮影に要する時間の短縮化を図るとと
もに1次元撮像素子のシェーディング補正作業の簡単化
を図る。 【解決手段】装置本体22と、この装置本体を回転駆動
する駆動部23からなり、装置本体は、1次元撮像素子
29と、この1次元撮像素子に被写体像を結像させる結
像レンズ27,28と、2枚の板状ミラー25,26を
設け、この各板状ミラーの反射面を結像レンズの光軸に
対して同じ角度に傾斜して設け、被写体像を取込む光路
を反射により直角に折曲げて結像レンズに導くミラー取
付け部材42とを備え、ミラー取付け部材を装置本体の
支持板40,41に対して着脱自在な構成にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1次元撮像素子を
用いて周囲360度の画像を撮影する撮像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より人間の目で見たものにより近い
かたちで画像を記録・再生するという試みが種々為され
ている。例えば、通常の35mm方式のカメラでは所定
の範囲の画像しか撮影できないが、より広角な画像を得
るために、風景などの被写体を撮影した画像をつなぎ合
わせて鑑賞する方法、いわゆるパノラマ写真がある。こ
の方法を採用すれば周囲360度の画像を再現し鑑賞す
ることが可能となる。
【0003】また、近年のコンピュータ関連技術の発展
により、コンピュータの中でアクティブに撮影画像を再
現しようというものがある。この例としては、Quic
kTime VR(Virtual Reality)
と呼ばれるものがある。これは、カメラの回り360度
に関して一定の角度で分割して複数枚撮影を行い、画像
処理技術により1枚の画像につなぎ合わせてコンピュー
タ画面上で再現するというものである。コンピュータ画
面上での再現の方法について述べると、図13の(a) は
自動車の内部の様子を示す初期画面であり、図中手のマ
ークはコンピュータに接続したマウスなどのポインティ
ングデバイスの操作によって動くカーソルである。ユー
ザがドラッグとよばれるポインティングデバイスのボタ
ンを押しながらカーソルを動かす操作を行うと、それに
連動して画面上の画像は図13の(b) に示すように別の
視野角の画像になる。引き続きドラッグ操作を続けると
画像はさらに動いて図13の(c) に示すようになる。そ
して、さらにドラッグを続けると自動車の内部後方も見
渡せるようになり、このようにして1周することで自動
車の内部が360度見渡せることになる。また、ユーザ
がキーボードの所定のボタンを操作することでカメラの
ズーミングに相当する画像の拡大、縮小も可能となる。
【0004】このような画像を簡単に撮影する装置とし
ては、例えば、特開平8−275066号公報に記載さ
れたものが知られている。これは、図14に示すよう
に、カメラの筐体である暗箱1と、この暗箱1に取付け
られたレンズ2と、暗箱1内のレンズ2によって像が結
ばれる面に設けられた1ラインCCD4と、暗箱1を回
転させるためのモータ3と、基準位置を0°として、暗
箱1が基準位置からどれだけ回転した位置にあるのかを
検出する角度検出装置5と、1ラインCCD4からのア
ナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器6
と、1ラインCCD4からのアナログ信号を画像メモリ
7に書き込む際のタイミング及びアドレスを、角度検出
装置5からの信号に基づいて演算により求め、その結果
をメモリ書き込みタイミング及びアドレス信号として出
力する書き込み制御装置8と、同期信号発生回路9から
のタイミング信号に基づいて画像データを画像メモリ7
から読み出す際のタイミング及びアドレスを演算により
求め、その結果をメモリ読み出しタイミング及びアドレ
ス信号として出力する読み出し制御装置10と、この読
み出し制御装置10からのメモリ読み出しタイミング及
びアドレス信号に基づいて画像メモリ7から読み出され
る画像データデジタル信号を画像データアナログ信号に
変換するD/A変換器11と、同期信号発生回路9から
の映像同期信号と画像データアナログ信号を重畳して映
像信号を出力する重畳回路12とで構成している。これ
は、モータ3により暗箱1を回転し、この回転に同期し
て1ラインCCD4で縦方向の走査を行って撮影を行
い、A/D変換した画像データを画像メモリ7に順次格
納し、最終的に1回転した時点で周囲360度のパノラ
マ画像を得るというものである。この装置は、通常のス
チルカメラによって撮影する場合とは異なり、分割画像
のつなぎ合わせという後処理は不要になるという利点を
有している。
【0005】パノラマ画像を撮影することを目的として
はいないが、多方向の画像を簡単の撮影する装置として
は、特開平4−152765号公報に記載されたものが
知られている。これは図15に示すように、4面の反射
面を持つ多面ミラー15を設け、4方向の被写体からの
射出光を多面ミラー15の各反射面で反射させた後、共
通の結像レンズ16を介して各方向に対応して4個配置
したCCD等の撮像素子17にそれぞれ結像させるよう
に構成したもので、同時に4方向の撮影ができるという
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−27506
6号公報記載のものは、後処理としての画像のつなぎ合
わせ処理は不要になるが、暗箱を回転させながらレンズ
を介して常に一方向の画像を取込む方式になっているた
め、360度のパノラマ画像を取込むには暗箱を1回転
させなければならず、時間がかかるという問題があっ
た。
【0007】また、特開平4−152765号公報記載
のものは、つなぎパノラマ撮影を目的にしていないの
で、4個配置した撮像素子間で被写体の結像位置関係を
正確に定めてはいない。このため、これをつなぎパノラ
マ撮影に適用すると、隣合った撮像素子間で撮影した画
像に上下方向のずれや左右方向の重複あるいは欠如が発
生するおそれがあった。すなわち、この公報記載のもの
はそのままではつなぎパノラマ撮影には適用できないと
いう問題があった。
【0008】そこで、各請求項記載の発明は、パノラマ
撮影において、後処理としての画像のつなぎ合わせ処理
を不要にできるのは勿論、撮影に要する時間の短縮化を
図ることができ、しかも、1次元撮像素子のシェーディ
ング補正の作業が簡単にできる撮像装置を提供する。
【0009】また、請求項4乃至8記載の発明は、さら
に、1次元撮像素子から出力する画像データの位置合わ
せが容易にできる撮像装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
装置本体と、この装置本体を回転駆動する駆動部からな
り、装置本体は、1次元撮像素子と、この1次元撮像素
子に被写体像を結像させる結像レンズ系と、少なくとも
2面の反射面を有し、この各反射面を結像レンズ系の光
軸に対して同じ角度に傾斜して設け、被写体像を取込む
光路を反射により折曲げて結像レンズ系に導く反射部材
とを備え、反射部材を装置本体に対して着脱自在な構成
にしたことにある。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の撮
像装置において、反射部材は、反射面を板状ミラーで構
成し、この板状ミラーをミラー取付け部材に固定したこ
とにある。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の撮
像装置において、反射部材は、光学ガラス又は光学樹脂
材料により全ての反射面を含めて一体に構成したことに
ある。
【0013】請求項4記載の発明は、装置本体と、この
装置本体を回転駆動する駆動部からなり、装置本体は、
1次元撮像素子と、この1次元撮像素子に被写体像を結
像させる結像レンズ系と、少なくとも2面の反射面を有
し、この各反射面を結像レンズ系の光軸に対して同じ角
度に傾斜して設け、被写体像を取込む光路を反射により
折曲げて結像レンズ系に導く反射部材と、1次元撮像素
子に対する結像位置をこの撮像素子のライン方向に垂直
な方向に調整する調整手段を備え、反射部材を装置本体
に対して着脱自在な構成にしたことにある。
【0014】請求項5記載の発明は、装置本体と、この
装置本体を回転駆動する駆動部からなり、装置本体は、
1次元撮像素子と、この1次元撮像素子に被写体像を結
像させる結像レンズ系と、少なくとも2面の反射面を有
し、この各反射面を結像レンズ系の光軸に対して同じ角
度に傾斜して設け、被写体像を取込む光路を反射により
折曲げて結像レンズ系に導く反射部材と、1次元撮像素
子に対する結像位置をこの撮像素子のライン方向に平行
な方向に調整する調整手段を備え、反射部材を装置本体
に対して着脱自在な構成にしたことにある。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項5記載の撮
像装置において、調整手段は、反射部材の反射面の角度
を調整する機械的調整手段としたことにある。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項5記載の撮
像装置において、調整手段は、1次元撮像素子からの画
像データの読取り位置を制御して調整する電気的調整手
段としたことにある。
【0017】請求項8記載の発明は、装置本体と、この
装置本体を回転駆動する駆動部からなり、装置本体は、
1次元撮像素子と、この1次元撮像素子に被写体像を結
像させる結像レンズ系と、少なくとも2面の反射面を有
し、この各反射面を結像レンズ系の光軸に対して同じ角
度に傾斜して設け、被写体像を取込む光路を反射により
折曲げて結像レンズ系に導く反射部材と、1次元撮像素
子に対する結像位置を反射部材の反射面の角度を調整し
て1次元撮像素子のライン方向に垂直な方向に調整する
機械的調整手段とを備え、反射部材を装置本体に対して
着脱自在な構成としたことにある。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。図1は撮像装置21の外観を示す斜視図
で、装置本体22とこの装置本体22を回転駆動する駆
動部23とで構成している。前記装置本体22には透明
なカバーで覆われた縦長な撮影窓24を形成している。
前記装置本体22内には、図2に示すように、反射部材
の反射面を構成する2つの板状ミラー25,26、結像
レンズ系を構成する2つの結像レンズ27,28、1つ
のCCDラインセンサからなる1次元撮像素子29等を
配置している。前記各結像レンズ27,28と1次元撮
像素子29との位置関係は、被写体の像が1次元撮像素
子29上に結像する位置に前記各結像レンズ27,28
を配置している。そして、前記結像レンズ27によって
被写体の像が1次元撮像素子29上に結像する位置と前
記結像レンズ28によって被写体の像が1次元撮像素子
29上に結像する位置はこの1次元撮像素子29におけ
る画素の並びの方向の異なる領域になるように設定して
いる。なお、前記1次元撮像素子29は、例えば、カラ
ー対応のものであれば、1列の画素配列に対してRGB
のフィルタを順番に配列したタイプのものや3列の画素
配列に対して各列にRGBのフィルタを個々に配列した
タイプのものがある。
【0019】装置の構成をさらに詳しく述べると、図3
に縦断面を示すように、前記駆動部23は、下面に複数
のゴム足30を固定した基台31の上面中央部にステッ
ピングモータ32を固定するとともにこのモータ32の
周囲を上面を除いて下カバー33で覆っている。そし
て、前記モータ32の回転軸に減速ギヤ機構34を介し
て別の回転軸35を固定し、この回転軸35に基板部材
36を支持する基板支持部材37を固定している。
【0020】前記装置本体22は、前記基板部材36を
設け、この基板部材36の上に、前述した1次元撮像素
子29を取付けた回路基板38を固定し、この回路基板
38の上に前述した結像レンズ27,28を取付けたレ
ンズ取付け板39を固定している。また、前記基板部材
36の上に、図4に横断面を示すように、前記回路基板
38、レンズ取付け板39を間に挟んで両側に1対の支
持板40,41を固定し、この支持板40,41の中央
部に設けた基準スリット40a,41aに前述した板状
ミラー25,26を取付け、この各ミラー25,26と
ともに反射部材の本体を構成するミラー取付け部材42
の基準ピン42aを挿入して板状ミラー25,26の位
置決めを行うようになっている。そして、装置本体22
の全体を前記撮影窓24を設けた上カバー43で覆って
いる。なお、図4は、それぞれ異なる高さ位置での横断
面を4分割表示した図で、A部は図3のA矢印位置で横
断面した図であり、B部は図3のB矢印位置で横断面し
た図であり、C部は図3のC矢印位置で横断面した図で
あり、D部は図3のD矢印位置で横断面した図である。
【0021】前記ミラー取付け部材42に対する板状ミ
ラー25,26の取り付けは、図3に示すように、板状
ミラー25,26の端部を板バネ44で抑え、この板バ
ネ44を固定ねじ45でミラー取付け部材42に固定す
ることによって行っている。前記各板状ミラー25,2
6は垂直方向に対して45度の傾きを持ち、互いの為す
角度が90度になるように前記ミラー取付け部材42に
取付けている。
【0022】前記板状ミラー25,26を取付けたミラ
ー取付け部材42は、図5に示すように、装置本体22
の上カバー43を装置本体22から離脱させることでこ
の装置本体22内に対して容易に着脱できるようになっ
ている。すなわち、ミラー取付け部材42を装着する時
にはこの部材42の両側に設けた基準ピン42aを1対
の支持板40,41の基準スリット40a,41aに挿
入することでミラー取付け部材42は所定の位置に位置
決めされる。これにより、前記板状ミラー25,26の
位置決めも行われることになる。
【0023】このように前記ミラー取付け部材42が装
置本体22に対して着脱可能にすることにより、1次元
撮像素子29の補正が容易にできるという利点を有す
る。すなわち、CCDラインセンサからなる1次元撮像
素子29を使用する場合、使用する照明の照度むらや結
像レンズ27,28の像高による明るさのむら、受光面
の感度特性のばらつき等を補正するために、一様に白い
基準面を撮影し、そのときの1次元撮像素子29の画素
を構成する各受光素子からの出力データが均一になるよ
うに補正する、すなわち、シェーディング補正を行うこ
とになるが、この補正を装置本体22内にミラー取付け
部材42を装着した状態で装置本体22を回転させて行
おうとすると、装置の周りの360度に基準が必要とな
り、これを実現するには内面が基準色で一様に塗られた
中空の円筒部材が必要となる。これは使用する部材も大
掛かりであり、補正作業も面倒となる。これに対して、
ミラー取付け部材42を着脱自在にしているので、図5
に示すように、ミラー取付け部材42を離脱させること
で下面側が白色などの基準色で一様に塗られた平板上の
補正用基準円盤51を使用して容易に補正作業ができ
る。この場合、基板部材36をステッピングモータ32
で回転して回転中の補正データを得ることができ、ま
た、回転を止めた場合には回転角を気にする必要がなく
なる。
【0024】また、別の利点は、前記ミラー取付け部材
42に取付けた板状ミラー25,26の角度調整や評価
を独自に容易にできるという点にある。ここで、板状ミ
ラー25,26の角度関係について述べると、パノラマ
撮影を行うには2方向を同時に撮影する必要があるの
で、理想的には各板状ミラー25,26の反射面は完全
に直交し、かつ交線に垂直な面の2等分線が前記ステッ
ピングモータ32の回転軸に一致して配置することが要
求される。しかし、実際には部品の誤差等により理想的
な配置は困難である。
【0025】すなわち、1つのミラー面、例えば、板状
ミラー25のミラー面を基準に考えた場合、図6に示す
ように、軸52,53,54の周りの角度誤差及び各板
状ミラー25,26のミラー面のなす角度55が考えら
れる。ミラー面のなす角度は理想的には90度である。
軸54の周りの角度誤差は各板状ミラー25,26のミ
ラー面の一体的誤差と考えられ、装置の回転軸と同じ軸
回りの回転であり問題にはならない。また、軸53の周
りの角度誤差は、1次元撮像素子29の画素の並び方向
に垂直な方向の誤差であり、この誤差は撮影した画像が
横方向にずれる誤差となって現れるため、最終的につな
ぎ合わせるときに画像の横方向の重複や欠落となって現
れる。また、軸52の周りの角度誤差及び各板状ミラー
25,26のミラー面のなす角度55の誤差は、共に1
次元撮像素子29の画素の並び方向に平行な方向の誤差
であり、1回転して最終的につなぎ合わせるときに画像
の縦方向のずれとなって現れる。従って、軸52,53
の周りの誤差及び角度55の誤差は何等かの方法で補正
する必要がある。
【0026】ここでは板状ミラー26のミラー面の補正
を機械的に行う方法について述べる。図7の(a) 、(b)
に示すように、板状ミラー26の一端側の中央と他端側
の両側部を押えバネ56,57,58の一端側で押え、
この各押えバネ56,57,58の他端側をミラー取付
け部材42にねじ59,60,61により固定すること
で板状ミラー26をミラー取付け部材42に取付ける。
そして、前記板状ミラー26の背面側のミラー取付け部
材42に板状ミラー26の一端側の両側部と他端側の中
央に位置した3ヶ所にタップ孔を開け、この各タップ孔
にすり割付きねじ62,63,64を螺着し、この3個
のねじ62,63,64のねじ込み量を調整することで
板状ミラー26の軸52,53の周りの傾き及び板状ミ
ラー25とのなす角度55を微調整する。
【0027】また、調整した各板状ミラー25,26が
所望の角度になっているか否かを評価する必要がある。
この評価は、例えば、図8に示すようにオートコリメー
タ65を使用して行う。すなわち、オートコリメータ6
5の視野内に評価したいミラー66,67をセットす
る。オートコリメータ65から射出する平行光線は90
度に設定された2枚のミラー66,67に入射すると、
図中矢印で示すようにミラー66で反射した後ミラー6
7で反射してオートコリメータ65に戻る。(以下、光
線パターン1と称する。)このとき、2つのミラー6
6,67のなす角度が完全に90度であれば、オートコ
リメータ65に戻ってくる光線はオートコリメータ65
から射出した光線と完全に平行になる。また、オートコ
リメータ65から射出する光線は光線パターン1とは逆
にミラー67で反射した後ミラー66で反射してオート
コリメータ65に戻るものもある。(以下、光線パター
ン2と称する。)もし、2つのミラー66,67のなす
角が90度に対して誤差を持っていると、光線パターン
1の戻り光線の方向と光線パターン2の戻り光線の方向
にずれが生じる。このずれ量を検出すれば2つのミラー
66,67のなす角の誤差を把握することができる。図
9の(a) は2つのミラー66,67のなす角に誤差があ
る場合にオートコリメータ65の接眼レンズから見たと
きの様子を示す図で、68は縦の方向に光線パターン
1、2により形成される縦のヘアラインを示し、69は
横方向に光線パターン1、2により形成される横のヘア
ラインを示し、70は基準目盛りを示している。縦のヘ
アライン68は光線パターン1と2の光路の差によって
2重の線になっている。この差分の角度を基準目盛り7
0を用いて読取り2つのミラー66,67間のなす角の
誤差を知ることができる。なお、図8におけるX軸周り
の誤差は縦方向のヘアラインの差となり、Y軸周りの誤
差はヘアラインの傾きとなって現れる。2つのミラー6
6,67の反射面のなす角が丁度90度になると、図9
の(b) に示したように、縦のヘアライン68は1本に重
なる。このようにオートコリメータ65を使用すること
で2つのミラー66,67の角度の評価や調整ができ
る。
【0028】従って、前述したミラー取付け部材42の
2つの板状ミラー25,26もオートコリメータ65を
使用することで評価や調整ができる。このように、撮像
装置21の回りの相対する位置を同時に撮影する場合の
画像のつなぎ合わせの調整を機械的手段にて行うことが
できる。
【0029】これに対し、最終的な画像における縦方向
のずれについては電気的手段にて調整する。図10は回
路構成を示すブロック図で、パーソナルコンピュータ7
1から撮影の開始や中止、撮影モード、撮影条件等の制
御信号SがI/F(インターフェース)制御部72を介
して撮像素子駆動回路73及びモータ制御部74に供給
されるようになっている。これにより、撮像素子駆動回
路73は前記1次元撮像素子29を駆動し、また、モー
タ制御部74は前記ステッピングモータ32を駆動す
る。また、ステッピングモータ32の回転に同期して1
次元撮像素子29により撮影した画像データは前記撮像
素子駆動回路73からA/D変換部75を介して読取り
位置制御部76に供給され、この読取り位置制御部76
によりメモリ部77に格納されるようになっている。
【0030】前記1次元撮像素子29の受光素子は例え
ば5,000画素からなり、そのうち、例えば1,00
0画素程度の2つの領域を有効画素領域としてこの有効
領域に被写体の像を結像させるようになっている。そし
て、この2つの有効画素領域の画像データGDを有効と
して前記メモリ部77に格納し、I/F制御部72を介
してパーソナルコンピュータ71に転送するようになっ
ている。
【0031】有効画素領域を設定して画像データを抽出
する制御は前記読取り位置制御部76が行うようになっ
ている。すなわち、前記読取り位置制御部76は、例え
ば、パーソナルコンピュータ71からの補正データに基
づいて1次撮像素子29の全画素のうちのどの部分の画
素を有効画素領域にするかを決定し、この有効画素領域
に対応する画像データのみを抽出して前記メモリ部77
に格納するようになっている。なお、前記読取り位置制
御部76への補正データはパーソナルコンピュータ71
から受信することに限らず、読取り位置制御部76内に
ディプスイッチ等の入力手段を設け、この入力手段から
直接入力してもよい。
【0032】このように、前記読取り位置制御部76に
入力する補正データを予め測定した画像のずれ量に基づ
いて設定すれば1次元撮像素子29の画素の並び方向に
平行な方向のずれを電気的に補正することが可能とな
る。
【0033】図11は電気的補正を具体的に説明するた
めのタイミング図で、1次元撮像素子29を駆動する基
準クロック(a) と1ラインを決定するシフトゲート(b)
から転送クロック(c) を作成する。この転送クロックに
基づいて1次元撮像素子29から画像データ(d) を取り
出す。この時点では画像データは結像レンズ27,28
によって結像されない領域の画像データも含まれている
が、この画像データと前記読取り位置制御部76で設定
した読取り位置制御信号(e) とから有効画素領域の画像
データ(f) を抽出する。そして、(e) に示す読取り位置
制御信号の立ち上がり位置を図中矢印で示すように可変
にすることで有効画素領域、すなわち、1次元撮像素子
29の画素の並びの方向に平行な方向の領域の調整を行
うことができる。
【0034】一般に、調整は同時に調整する軸数が2以
上ある場合、最適値あるいは許容範囲内に達するまで1
軸単位の調整を順に行って徐々に収束させて行く方式を
とるため調整が繁雑になる。例えば、ここでの板状ミラ
ー26の角度調整も、横方向調整、縦方向調整、横方向
調整、…のように段階的に調整を行う必要がある。しか
し、縦方向の調整を上述したように電気的調整で行うこ
とにより、機械的に行う調整は横方向の調整のみにする
ことが可能となり、調整作業の簡略化を図ることができ
る。
【0035】このように、互いに逆方向の被写体をとら
える2枚の板状ミラー25,26を設けて同時に2方向
の被写体の像を結像レンズ27,28を介して1次元撮
像素子29の上に領域を分けて結像することができるの
で、パノラマ撮影する場合において、ステッピングモー
タ32により装置本体22を1/2回転すれば周囲36
0度のパノラマ撮影ができ、撮影に要する時間の短縮化
を図ることができる。また、装置本体22が1/2回転
した時同時に画像のつなぎ合わせ処理も行われるので、
通常のスチルカメラや電子カメラのような画像のつなぎ
合わせ処理を後で行うような面倒はない。
【0036】また、板状ミラー25,26を取付けたミ
ラー取付け部材42を着脱自在にしているので、上カバ
ー43を外し、ミラー取付け部材42を離脱させること
で簡単な平板上の補正用基準円盤51を使用して1次元
撮像素子29のシェーディング補正を簡単に行うことが
できる。また、ミラー取付け部材42に取付けた板状ミ
ラー25,26の調整もミラー取付け部材42を離脱し
た状態でできるので調整作業が容易である。また、この
場合にオートコリメータ65を使用してより正確な角度
調整や評価なども容易にできる。
【0037】さらに、板状ミラーの調整において横方向
の微調整はミラーの角度を直接調整する機械的調整によ
って行うが、縦方向の微調整は1次元撮像素子29上の
有効画素領域を変化させる電気的調整によって行うこと
ができるので、調整作業が容易となる。すなわち、1次
元撮像素子29から出力する画像データの位置合わせが
容易にできる。
【0038】なお、この実施の形態では反射部材とし
て、ミラー取付け部材に2つの板状ミラーを取付けた構
成のものを使用したが必ずしもこれに限定するものでは
なく、図12に示すように、光学ガラスや光学樹脂材料
からなる直角プリズム状の部材に対して、直角部を挟む
2辺がつくる面にアルミ蒸着等により反射膜を形成した
反射部材81を使用してもよい。
【0039】また、この実施の形態では1個の1次元撮
像素子を画素の並びの方向に領域を分けて一方を板状ミ
ラー25及び結像レンズ27を介して結像する領域と
し、他方を板状ミラー26及び結像レンズ28を介して
結像する領域としたが必ずしもこれに限定するものでは
なく、2個の撮像素子を使用するものであっても、ま
た、結像レンズを1個にして1個の1次元撮像素子に対
して画素の並びの方向に領域を分けて結像するものであ
ってもよい。
【0040】
【発明の効果】各請求項記載の発明によれば、パノラマ
撮影において、後処理としての画像のつなぎ合わせ処理
を不要にできるのは勿論、撮影に要する時間の短縮化を
図ることができ、しかも、1次元撮像素子のシェーディ
ング補正の作業が簡単にできる。また、請求項4乃至8
記載の発明によれば、さらに、1次元撮像素子から出力
する画像データの位置合わせが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の外観を示す斜視図。
【図2】同実施の形態における装置本体内の要部構成を
示す斜視図。
【図3】同実施の形態における装置の内部構成を詳細に
示す縦断面図。
【図4】同実施の形態の装置を図3のA、B、C、Dの
各高さ位置における横断面を分割して示した横断面図。
【図5】同実施の形態において上カバー及びミラー取付
け部材を離脱した状態を示す図。
【図6】同実施の形態におけるミラーの角度誤差と1次
元撮像素子上の誤差との関係を説明するための図。
【図7】同実施の形態においてミラー面の補正を機械的
に行う方法を説明するための図。
【図8】同実施の形態においてミラー面の角度の評価を
オートコリメータを使用して行う場合について説明する
ための図。
【図9】同実施の形態においてミラー面の角度の評価を
オートコリメータを使用して行った場合の2つのミラー
のなす角とオートコリメータの接眼レンズから見た様子
との関係を説明するための図。
【図10】同実施の形態の回路構成を示すブロック図。
【図11】図10の回路を使用して1次元撮像素子の画
素の並びの方向に平行な方向のずれを電気的に補正する
場合の制御を具体的に説明するためのタイミング図。
【図12】反射部材の他の例を示す斜視図。
【図13】Quick Time VRについて説明す
るための図。
【図14】従来例を示すブロック図。
【図15】他の従来例を示す図。
【符号の説明】
21…撮像装置 22…装置本体 23…駆動部 25,26…板状ミラー 27,28…結像レンズ 29…1次元撮像素子 32…ステッピングモータ 40,41…支持板 42…ミラー取付け部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体と、この装置本体を回転駆動す
    る駆動部からなり、前記装置本体は、1次元撮像素子
    と、この1次元撮像素子に被写体像を結像させる結像レ
    ンズ系と、少なくとも2面の反射面を有し、この各反射
    面を前記結像レンズ系の光軸に対して同じ角度に傾斜し
    て設け、被写体像を取込む光路を反射により折曲げて前
    記結像レンズ系に導く反射部材とを備え、前記反射部材
    を前記装置本体に対して着脱自在な構成にしたことを特
    徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 反射部材は、反射面を板状ミラーで構成
    し、この板状ミラーをミラー取付け部材に固定して構成
    したことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 反射部材は、光学ガラス又は光学樹脂材
    料により全ての反射面を含めて一体に構成したことを特
    徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 装置本体と、この装置本体を回転駆動す
    る駆動部からなり、前記装置本体は、1次元撮像素子
    と、この1次元撮像素子に被写体像を結像させる結像レ
    ンズ系と、少なくとも2面の反射面を有し、この各反射
    面を前記結像レンズ系の光軸に対して同じ角度に傾斜し
    て設け、被写体像を取込む光路を反射により折曲げて前
    記結像レンズ系に導く反射部材と、前記1次元撮像素子
    に対する結像位置をこの撮像素子のライン方向に垂直な
    方向に調整する調整手段を備え、前記反射部材を前記装
    置本体に対して着脱自在な構成にしたことを特徴とする
    撮像装置。
  5. 【請求項5】 装置本体と、この装置本体を回転駆動す
    る駆動部からなり、前記装置本体は、1次元撮像素子
    と、この1次元撮像素子に被写体像を結像させる結像レ
    ンズ系と、少なくとも2面の反射面を有し、この各反射
    面を前記結像レンズ系の光軸に対して同じ角度に傾斜し
    て設け、被写体像を取込む光路を反射により折曲げて前
    記結像レンズ系に導く反射部材と、前記1次元撮像素子
    に対する結像位置をこの撮像素子のライン方向に平行な
    方向に調整する調整手段を備え、前記反射部材を前記装
    置本体に対して着脱自在な構成にしたことを特徴とする
    撮像装置。
  6. 【請求項6】 調整手段は、反射部材の反射面の角度を
    調整する機械的調整手段であることを特徴とする請求項
    5記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 調整手段は、1次元撮像素子からの画像
    データの読取り位置を制御して調整する電気的調整手段
    であることを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 装置本体と、この装置本体を回転駆動す
    る駆動部からなり、前記装置本体は、1次元撮像素子
    と、この1次元撮像素子に被写体像を結像させる結像レ
    ンズ系と、少なくとも2面の反射面を有し、この各反射
    面を前記結像レンズ系の光軸に対して同じ角度に傾斜し
    て設け、被写体像を取込む光路を反射により折曲げて前
    記結像レンズ系に導く反射部材と、前記1次元撮像素子
    に対する結像位置を前記反射部材の反射面の角度を調整
    して前記1次元撮像素子のライン方向に垂直な方向に調
    整する機械的調整手段とを備え、前記反射部材を前記装
    置本体に対して着脱自在な構成にしたことを特徴とする
    撮像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002312887A (ja) * 2001-04-17 2002-10-25 Kansai Electric Power Co Inc:The 情報提供装置
WO2015040807A1 (en) * 2013-09-18 2015-03-26 Canon Kabushiki Kaisha Optical unit, optical element and method for manufacturing the same

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