JPH114119A - 電流発生回路 - Google Patents

電流発生回路

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JPH114119A
JPH114119A JP9156328A JP15632897A JPH114119A JP H114119 A JPH114119 A JP H114119A JP 9156328 A JP9156328 A JP 9156328A JP 15632897 A JP15632897 A JP 15632897A JP H114119 A JPH114119 A JP H114119A
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久人 竹内
Nagahisa Shibuya
修寿 渋谷
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高晴 佐伯
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変動に対して水晶発振周波数の変動を補
正する関数発生回路に用いたときにノイズを抑制して安
定な発振周波数を発生させることのできる電流発生回路
を提供する。 【解決手段】 固定電圧を入力して第1の温度特性を備
えた電圧−電流変換回路で電流に変換し、第2の温度特
性を備えた電圧−電流変換回路で電流に変換した後この
2個の電流の差を取りノイズを除去し、かつ温度の変動
に応じて変化する電流を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度変動に対して
水晶発振周波数の変動を補正する関数発生回路に用いた
ときにノイズを抑制して安定な発振周波数を発生させる
ことのできる電流発生回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水晶発振回路のフリーラン発振周
波数は水晶発振子の物理的構造から温度に対して3次関
数の変動をすることが知られており、この温度変動を補
正する回路が特願平8−236229に開示されてい
る。以下、図10〜図16を用いて従来のフリーラン発
振周波数の温度変動を補正する技術を説明する。
【0003】図10は、従来の水晶発振回路を示す回路
図である。100は温度に関して線形変化する電流を出
力する1次関数発生回路である。200は温度に対して
一定の電流を出力する0次関数発生回路であり、300
は温度に関して単調3次変動する電流を出力する3次関
数発生回路である。これらの電流源で発生した電流は抵
抗111の一端に与えられ、ここで発生した電圧が抵抗
112を介して可変容量ダイオード101の一端に与え
られ、電圧に応じて容量値が変化する。この可変容量ダ
イオードの一端が水晶発振子102の一端に接続されて
おり、水晶発振子102の他端が抵抗及びコンデンサ、
トランジスタで構成された回路に接続され発振出力が端
子103から取り出される。110はコントローラであ
る。コントローラ110は、マイクロコンピュータ及び
メモリー装置から与えられたシリアルデータ信号Di
n、CLKをパラレルデータ信号A,B,C及びT0に
変換してライン104〜107に出力する。
【0004】図11は、図10の1次関数発生回路10
0の構成を示したブロック図である。1次関数発生回路
100はバンドギャップ型電流電圧発生回路250及び
第1の電流供給回路260、第2の電流供給回路28
0、第3の電流供給回路290を備え、バンドギャップ
型電流電圧発生回路250で発生した電圧Vt、Vbt
を個々に入力して電流を取り出す。具体的には、第1の
電流供給回路260に電圧Vtが与えられ電圧Vbc及
び電流211、212が出力され、第2の電流供給回路
280に電圧Vbt及びVbcが与えられて電流210
が取り出され、さらに、第3の電流供給回路290に電
圧Vbt及びVbcが与えられて電流210aが取り出
される。
【0005】図12は、図11のバンドギャップ型電流
電圧発生回路250の構成を示す回路図である。PNP
トランジスタ251及び257、NPNトランジスタ2
52〜255及び259並びに抵抗256及び258と
で構成されており、周囲温度Taに比例して増加する電
流をPNPトランジスタ257に発生させる。トランジ
スタ257のコレクタ電流をItとすると、Itは周囲
温度Taに比例して増加し、抵抗258とNPNトラン
ジスタ259のベース、エミッタ間の電圧の和から電圧
Vtが取り出される。この電圧Vtは周囲温度Taに対
して一定の値を有する。以下、この詳細について説明す
る。抵抗256の値がR1であり、この抵抗に流れる電
流をI1とすると、I1はトランジスタ259とトラン
ジスタ252〜255のベース・エミッタ間の電圧と抵
抗256で決定される。ここで、Kをボルツマン定数、
Tを絶対温度、qをクーロン定数、Nをトランジスタ2
52〜255の個数とすると、 I1=(KT/q×lnN)/R1 で表現される。
【0006】ここで、温度に対して抵抗256の値の変
化が小さい場合にはI1の値は絶対温度Tに比例する。
この電流I1はトランジスタ251及び257で電流ミ
ラーされて電流Itとなり、また、トランジスタ群28
1、291を介して電流210及び210aとなる。電
流Itが抵抗値R3の抵抗258に印加された場合に抵
抗258に発生する電圧Voutについて求めると、電
圧Voutは、 Vout=It×R3 ={(KT/q×lnN)/R1}×R3 である。また、抵抗256と抵抗111の温度特性が同
じであると、Voutは絶対温度に比例する。温度につ
いての変化率を求めるためにVoutについて温度Tで
微分すると、 dVout/dT=(K/q×lnN)×(R1/R
3) が温度に対する感度として与えられる。このようにして
抵抗256、抵抗258及びトランジスタ個数Nの値に
よって、温度に対して1次の温度特性を有した電圧発生
回路若しくは温度センサー回路が実現される。
【0007】このときに、電源端子から供給される全電
流をIccとすると、 R3×Icc=3.6×T(mV) の関係を有する。
【0008】図13は、図11の第1の電流供給回路2
60の構成を示す図である。電圧Vtが演算増幅器26
1の非反転入力端子に印加され、演算増幅器261の出
力端子がトランジスタ262のベースに与えられ、この
トランジスタのエミッタ電圧が演算増幅器261の反転
入力端子に与えられることでトランジスタ262のエミ
ッタには電圧Vtが取り出される。電圧Vtがトランジ
スタ262のエミッタと接地間に接続された抵抗263
によって電流に変換され、コレクタ電流が発生する。こ
のコレクタ電流によってトランジスタ264のコレクタ
とベースの接続部には電圧Vbcが発生する。トランジ
スタ264はトランジスタ265、266及びトランジ
スタ群269と共にミラー回路を形成する。トランジス
タ256及び266のコレクタからは電流211を流出
し、トランジスタ265からトランジスタ267及び2
68を介してトランジスタ268に電流212が流入す
る。ここで、トランジスタ群269のコレクタはトラン
ジスタ群270のエミッタと個々に接続されており、ト
ランジスタ群270のコレクタ及びベースとトランジス
タ262のエミッタが接続される。トランジスタ群26
9と270の接続部にはトランジスタ群271のコレク
タが個々に接続され、各エミッタが接地され、ベースに
は図10のコントローラ110から信号Toが与えら
れ、スイッチ動作が行われる。このスイッチ動作によっ
てトランジスタ群からトランジスタ262のエミッタに
帰還する電流値を調整し、ミラー回路に連なるトランジ
スタ265及び266の電流値を調整している。
【0009】図14は、第2の電流供給回路280の構
成を示す図である。トランジスタ群281〜286を備
えており、トランジスタ群281にはバンドギャップ型
電流電圧発生回路250の電圧Vbtが与えられ、トラ
ンジスタ群284には第1の電流供給回路260で発生
した電圧Vbcが与えられ、トランジスタ群283、2
86にはコントローラ110の信号Aが与えられ、トラ
ンジスタ群282、285から電流210が出力され
る。
【0010】図15は、第3の電流供給回路290の構
成を示す回路図である。図14と同様にトランジスタ群
291〜296を備えており、トランジスタ群291に
はバンドギャップ型電流電圧発生回路250の電圧Vb
tが与えられ、トランジスタ群294には第1の電流供
給回路260で発生した電圧Vbcが与えられ、トラン
ジスタ群293、296にはコントローラ110の信号
Bが与えられ、トランジスタ群292、295から電流
210aが出力される。
【0011】図16は、図10の3次関数発生回路30
0の構成を示す回路図である。ダイオードを縦続に接続
したダイオード列311〜314を備えており、ダイオ
ード列311に電流211、ダイオード列313に電流
212及びダイオード列312、314に電流210が
与えられる。ダイオード列312及び314の接続部の
電圧をトランジスタ308及び309のベースに与え、
ダイオード列311及び313の電圧をトランジスタ3
08及び309のエミッタに個々に与える。トランジス
タ308と309のコレクタが共通接続されており、こ
の接続部から電流120が取り出される。電流120及
び1次関数発生回路から出力された電流210aが抵抗
111に印加される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のバンドギャップ
型電流電圧発生回路及び電流供給回路で発生する電流及
び電圧にはノイズが含まれており、このノイズが第1か
ら第3の電流供給回路を介して抵抗111に与えられる
と、抵抗に発生したノイズによって可変容量ダイオード
の容量値が変動する。このノイズによって水晶発振子の
発振周波数に揺らぎが生じることがある。
【0013】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
であり、ノイズが抑制された電流を出力することのでき
る電流発生回路を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1の電流発生回路は、第1の電圧−
電流変換回路、第2の電圧−電流変換回路及び減算回路
を備える。ここで、固定電圧発生回路の出力端子は温度
に対して略一定な第1及び第2の固定電圧を出力する。
第1の電圧−電流変換回路の入力端子対には第1の固定
電圧及び所定の基準電圧が個々に入力されており、この
入力端子対の差電圧を第1の温度特性を備えた抵抗で電
流に変換して出力する。また、第2の電圧−電流変換回
路の入力端子対には固定電圧及び所定の基準電圧が個々
に入力されており、入力端子対の差電圧を第2の温度特
性を備えた抵抗で電流に変換して出力する。減算回路の
入力端子対には第1及び第2の電圧−電流変換回路の出
力端子の電流が個々に入力されており、入力端子対に入
力された電流の差の電流を出力端子に出力し、電流端子
を介して電流を出力する。
【0015】この構成において、固定化された電圧を第
1の温度特性を備えた抵抗と第2の温度特性を備えた抵
抗でそれぞれ電流に変換した後2つの電流の差を求める
と、第1の温度特性と第2の温度特性を異ならせたとき
には両温度特性の差の電流を取り出すことができる。さ
らに、この電流の温度特性と負荷抵抗の温度特性とを選
択することによって出力電圧の温度特性を決定すること
ができる。具体的には、第1の温度特性の抵抗の値が温
度に対して一定であり、第2の温度特性の抵抗の値が温
度の上昇とともに増加するとき、第2の温度特性の電流
から第1の温度特性の電流を引いた差電流は温度の上昇
とともに増加し、さらに、この差電流を第1の温度特性
の抵抗に印加することで温度の上昇とともに上昇する電
圧を取り出すことができる。
【0016】また、これらの抵抗値がほぼ等しいならば
固定電圧にノイズが載っていても差電流ではこのノイズ
を打ち消すことができる。この電流を負荷抵抗に与える
ことでノイズの打ち消された電圧を発生させることがで
きる。
【0017】本発明の請求項2の電流発生回路は、出力
端子を備え温度に対して略一定な固定電圧をこの出力端
子に出力する固定電圧発生回路と、ベースが共通接続さ
れた第1導電型の第1及び第2のトランジスタと、コレ
クタ及びベースが第1のトランジスタのコレクタと接続
され、エミッタが電源端子に接続された第2導電型の第
3のトランジスタと、ベースが第3のトランジスタのベ
ースと接続され、エミッタが前記電源端子に接続された
第2導電型の第4のトランジスタと、第2及び第4のト
ランジスタのコレクタに共通接続された出力端子と、第
1の温度特性を有した第1の抵抗と、第2の温度特性を
有した第2の抵抗とを備え、第1のトランジスタのエミ
ッタと接地との間に第1の抵抗並びに第2のトランジス
タのエミッタと接地間に第2の抵抗を個々に挿入接続
し、前記出力端子から電流を出力することを特徴とする
ものである。
【0018】第1のトランジスタのエミッタに第1の温
度特性を備えた抵抗を接続し、第2のトランジスタのエ
ミッタに第2の温度特性を備えた抵抗を接続してベース
に与えられた電圧を個々に電流変換し、第1のトランジ
スタの電流を第3及び第4のトランジスタで電流反転さ
せて第2のトランジスタのコレクタに与えるものであ
る。このようにして、第2のトランジスタから電流を取
り出すことによって、第1の温度特性と第2の温度特性
の差の特性を有した電流を取り出すことができる。
【0019】本発明の請求項3の電流発生回路は、前記
第1の温度特性を備えた抵抗が、アノードが接地に接続
された複数個のツエナーダイオードと、前記ツエナーダ
イオードのカソードと接続された複数個の電極と、前記
ツエナーダイオードのカソードと一端が接続され、他端
が共通接続された複数個の抵抗と、前記複数個の抵抗の
共通接続部に接続された電極とを備えており、前記カソ
ードと接続された電極に選択的に電圧若しくは電流を印
加して前記ツエナーダイオード内に短絡経路を形成し、
前記共通接続部の電極と接地間に第1の温度特性を備え
た抵抗を形成することを特徴とするものである。
【0020】第1の温度特性の抵抗と第2の温度特性の
抵抗の製法は通常異なるために両抵抗の値を等しく製造
することは困難である。そこで、いずれかの温度特性の
抵抗を複数個用意し、これらの抵抗をツエナーダイオー
ドを介して並列接続した後、ツエナーダイオードに短絡
経路を設けてやることで他方の温度特性の抵抗値と略等
しい抵抗を構成することができる。具体的には半導体集
積回路の製造工程において、2種類の不純物濃度の拡散
を施すことで第1の温度特性の抵抗と第2の温度特性の
抵抗を作ることができる。しかし、不純物濃度と拡散時
間が異なっているときに、この2種類の抵抗の値を等し
くすることは困難である。そこで、一方の不純物濃度の
抵抗を予め半導体集積回路上にツエナーダイオードを介
して複数個並列に接続しておき、次にツエナーダイオー
ドの両端に電圧若しくは電流を印加してツエナーダイオ
ードに低抵抗の電流経路を設けることで複数の抵抗に双
方向の電流が流れる接続を形成することができる。この
ようにして、温度特性が異なるが、概略等しい値の2種
類の抵抗を半導体集積回路上に備えることができ、この
手段を請求項1に係る手段に用いることによって、温度
に応じて変化し、かつノイズの少ない電流若しくは電圧
を発生させることができる。
【0021】本発明の請求項4の電流発生回路は、請求
項1に係る固定電圧発生回路が、ベースが共通接続され
た第1導電型の第1及び第2のトランジスタと、ベース
が共通接続され、エミッタが電源端子に接続された第2
導電型の第3及び第4のトランジスタと、第1及び第2
のトランジスタのエミッタ間に接続された第1の抵抗
と、第1のトランジスタのコレクタと第3のトランジス
タのコレクタ及びベースとを接続する手段と、第3のト
ランジスタのコレクタと第4のトランジスタのコレクタ
及びベースとを接続する手段と、第2のトランジスタの
エミッタにコレクタ及びベースが接続された第1導電型
の第5のトランジスタと、第5のトランジスタのエミッ
タと接地との間に挿入接続された第2の抵抗と、第2の
トランジスタのエミッタに接続された出力端子と、第3
のトランジスタのベースに接続された出力端子とを備え
たものである。
【0022】第2の抵抗と第5のトランジスタを接続し
て第2のトランジスタのエミッタに接続することによっ
て、温度に対して安定な電圧を出力するための第2の抵
抗には比較的小さな値を採用することができる。ノイズ
は関与する抵抗の平方根に比例するので、出力端子に発
生するノイズを抑制することができる。
【0023】本発明の請求項5の電流発生回路は、電流
電圧発生回路及び第1乃至第4の電流供給回路、電流演
算回路、3次関数発生回路、演算回路を備える。
【0024】電流電圧発生回路は、電圧出力端子に固定
電圧を出力し、電流出力端子に固定電流を出力する。こ
の固定電圧は、第1から第3の電流供給回路に入力さ
れ、固定電流は第4の電流供給回路に入力される。第1
の電流供給回路では、固定電圧から温度に対して略一定
の電流を生成してこの電流に応じた電流を第1の出力端
子から流出させ、第2及び第3の出力端子に流入させ
る。
【0025】第2の電流供給回路では、固定電圧を第1
の温度特性を備えた抵抗で電流に変換して出力する第1
及び第2の電圧−電流変換回路と、固定電圧を第2の温
度特性を備えた抵抗で電流に変換して出力する第3及び
第4の電圧−電流変換回路を有する。ここで、第1の電
圧−電流変換回路の出力電流及び第3の電圧−電流変換
回路の出力電流を第1の減算回路に入力して差電流を生
成して第1の出力端子に出力し、第2の電圧−電流変換
回路の出力電流及び第4の電圧−電流変換回路の出力電
流を第2の減算回路に入力し差電流を生成して第2の出
力端子に出力する。
【0026】第3の電流供給回路では、固定電圧を第1
の温度特性を備えた抵抗で電流に変換して出力する第1
の電圧−電流変換回路と、固定電圧を第2の温度特性を
備えた抵抗で電流に変換して出力する第2の電圧−電流
変換回路を有している。ここで、第1の電圧−電流変換
回路の出力電流及び第2の電圧−電流変換回路の出力電
流を減算回路に入力して差電流を生成して出力端子に出
力する。
【0027】第4の電流供給回路は、固定電流電圧発生
回路の電流出力端子の電流、第1の電流供給回路の第2
の出力端子の電流及び第2の電流供給回路の第2の出力
端子の電流を個々に入力して所定の温度を中心にした2
次関数の電流を出力端子から出力する。
【0028】第1の電流演算回路は、第2の電流供給回
路の第1の出力端子の電流と第4の電流供給回路の出力
端子の電流を入力して差電流を生成して出力する。
【0029】3次関数発生回路には、第1の電流供給回
路の第1及び第3の出力端子の電流、第1の電流演算回
路の出力電流が個々に入力され、出力端子から所定の温
度を中心に3次関数の電流を出力する。
【0030】この3次関数発生回路の出力電流と前記第
3の電流供給回路の出力端子の電流がさらに第2の電流
演算回路に入力され複合化され、温度に対して3次関数
の電流を出力する。
【0031】この構成を有することによって、第4の電
流供給回路で温度に対して2次関数の電流を生成させ、
この2次関数の電流を第2の電流供給回路の出力電流か
ら引くことによって、3次関数発生回路に入力される電
流には温度に対して線形特性を有する1次の変化をする
電流を入力することができ、3次関数発生回路から単調
変化する3次関数の電流を出力することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0033】図1は、本発明の電流発生回路の第1の実
施の形態を示す回路図である。図1において、1は本発
明の電流発生回路であり、3は本発明の電流発生回路に
係る固定電圧発生回路である。4は、電流発生回路1に
あって電圧を伝達する電圧−電圧変換回路であり、5
は、電圧−電圧変換回路の出力電圧を入力して電流を出
力する電圧−電流変換回路である。尚、220は固定電
圧発生回路3の出力電圧を電流に変換して出力する電圧
−電流変換器である。以下、1から6の構成について具
体的に説明する。
【0034】固定電圧発生回路3は、バンドギャップ型
の電圧発生回路である。ベースが共通接続されたトラン
ジスタ20及び21とトランジスタ23及び24を有し
ており、トランジスタ20のコレクタにトランジスタ2
3のコレクタ及びベースを接続し、トランジスタ24の
コレクタにトランジスタ21のコレクタ及びベースを接
続する。ここで、トランジスタ20とトランジスタ21
のエミッタ間には抵抗26が接続されており、さらにト
ランジスタ21のエミッタには、トランジスタ25のコ
レクタとベースが接続され、トランジスタ25のエミッ
タに一端が接地に接続された抵抗27の他端が接続され
る。トランジスタ20のエミッタは標準のトランジスタ
のエミッタの5倍の大きさを有している。この構成にお
いて、トランジスタ21のエミッタに温度に対して一定
の電圧を出力することができる。このときに、回路を構
成する各定数について、抵抗27の値をR2とし、抵抗
27に流れる電流をI2、絶対温度をT、トランジスタ
のベース、エミッタ間の電圧の絶対温度に対する比を
1.8mV/k、自然対数をlnとすると、 R2×I2=1.8×T(mV) の関係が満たされ、また、 R2/R1=1.8/(2k/q×lnN) の関係が満たされる。
【0035】電源端子から供給される電流をIccとす
ると、I2とIccは等しい値を有するので、 R2×Icc=1.8×T(mV) ここで、Bを半導体のバンド幅として出力端子に発生す
るノイズ電圧Vnr1を求めると、 Vnr1=(4kT×R2×B)1/2 である。ここで、図12の出力端子に発生するノイズ電
圧Vnr2は、 Vnr2=(4kT×R3×B)1/2 であり、R3はR2の2倍の値であるので、ノイズ電圧
Vnr1はVnr2の(1/2)1/2に削減される。こ
のようにして、本発明の固定電圧発生回路の出力電圧の
ノイズ電圧は図12の場合の出力電圧のノイズ電圧に対
して3dB削減された値となる。
【0036】電圧−電圧変換回路4は、固定電圧発生回
路の出力電圧を入力して新たな電圧を取り出す。電圧−
電圧変換回路4において、31は演算増幅回路であり、
32〜34はトランジスタであり、35、36は同じ温
度特性を有した抵抗であり、37〜39はトランジスタ
群である。
【0037】固定電圧発生回路3の出力電圧は、演算増
幅回路31の非反転入力端子に入力される。演算増幅器
31とトランジスタ32でバッファ回路が形成されてい
るので、固定電圧発生回路3の出力電圧は、トランジス
タ32のエミッタに出力される。このエミッタと接地間
に接続された抵抗35によって変換された電流がコレク
タからエミッタに流れる。トランジスタ33とトランジ
スタ群37の個々のトランジスタで電流ミラー回路が構
成されており、トランジスタ32のコレクタ電流はトラ
ンジスタ33及びトランジスタ群37を介してトランジ
スタ群38の個々のトランジスタのエミッタに入力さ
れ、トランジスタ群38のコレクタ、ベースから排出さ
れる。排出された電流は、トランジスタ34のコレクタ
及びベースに与えられる。トランジスタ34のエミッタ
と接地間には抵抗36が接続されており、トランジスタ
34のベースに電圧を発生させる。この構成において、
抵抗35と抵抗36の温度特性は同一のものとする。ト
ランジスタ群37の個々のトランジスタのコレクタとト
ランジスタ群38の個々のトランジスタのエミッタの接
続部にはトランジスタ群39の個々のトランジスタのコ
レクタが接続される。トランジスタ群39のエミッタは
接地に接続されており、ベースには信号電圧が与えられ
る。この信号電圧がトランジスタ群39のトランジスタ
を駆動するとトランジスタ群37のコレクタから出力さ
れる電流を接地に導出するので、トランジスタ34に供
給する電流量を制限する働きを有する。
【0038】電圧−電流変換器5は、トランジスタ4
1、42、143、144、第1の温度特性の抵抗4
3、第2の温度特性の抵抗44〜46、ツエナーダイオ
ード47、48及び電極51〜54を備える。電圧−電
圧変換回路4のトランジスタ34で発生した電圧は、ト
ランジスタ41、42のベースに入力される。トランジ
スタ41のエミッタには第1の温度特性を備えた抵抗を
接続し、トランジスタ42のエミッタには第2の温度特
性を備えた抵抗を接続してベースに与えられた電圧を個
々に電流変換する。トランジスタ41のコレクタ電流は
トランジスタ143及び144で電流反転されてトラン
ジスタ42のコレクタに与えられる。トランジスタ42
と144のコレクタは共通接続されており、第1の温度
特性と第2の温度特性の差の特性を有した電流を取り出
すことができる。具体的には、第1の温度特性の抵抗の
値が温度に対して一定であり、第2の温度特性の抵抗の
値が温度の上昇とともに増加するとき、第2の温度特性
の電流から第1の温度特性の電流を引いた差電流は温度
の上昇とともに増加し、さらに、この差電流を第1の温
度特性の抵抗に印加することで温度の上昇とともに上昇
する電圧を取り出すことができる。
【0039】ここで、半導体集積回路上に第1の温度特
性の抵抗と第2の温度特性の抵抗を拡散形成するとき、
第1の温度特性の抵抗と第2の温度特性の抵抗の製法は
通常異なり、同一のマスクパターンであっても両抵抗の
値は異なることがある。そこで、第2の温度特性の抵抗
44〜46を用意し、これらの抵抗をツエナーダイオー
ドを介して並列接続し、抵抗43の一端に電極54、抵
抗45、46の共通接続部に電極53、抵抗45、46
の他端に電極51、52を個々に接続する。電極54と
接地間及び電極51と53及び電極52と53の間の抵
抗値は外部に接続された測定装置で測定することができ
る。抵抗45及び46にはツエナーダイオードが接続さ
れており、初期状態では各抵抗と接地間の経路は遮断さ
れている。抵抗44に対して抵抗45又は抵抗46を並
列接続することで合成された抵抗の値が抵抗43の値に
概略一致させる必要があるときには、電極51又は52
と接地間に電圧若しくは電流を印加してツエナーダイオ
ードに短絡経路を設ける。このようにして、温度特性が
異なるが、概略等しい値の2種類の抵抗を半導体集積回
路上に備えることができる。
【0040】電圧−電流変換回路5の出力電流は負荷抵
抗49に印加され電圧を発生させる。抵抗43と49の
値が温度に対して一定であり、抵抗43〜46の値が温
度に対して上昇するとき、抵抗49の両端に発生する電
圧は温度に対して上昇する。以下、式を用いてさらに詳
しく説明する。
【0041】抵抗43の値がR1であり、R1の基準温
度Taでの抵抗値をR01、一次の温度係数をα1、二
次の温度係数をβ1とし、抵抗44〜46の合成抵抗の
値がR2であり、R2の基準温度Taでの抵抗値をR0
2、一次の温度係数をα2、二次の温度係数がβ2であ
り、各抵抗の両端に印加される電圧がVrefであり、
トランジスタ144のコレクタ電流がI1であり、トラ
ンジスタ42のコレクタ電流がI2であるとすると、 Vref=I1×R01×{1+α1(T−Ta)+β1(T−Ta)2} =I2×R02×{1+α2(T−Ta)+β2(T−Ta)2} である。
【0042】ここで、R01とR02の値がR0に等し
いとすると、I1とI2の差であるI1−I2は、 I1−I2≒{(α2−α1)(T−Ta)+(β2−
β1)(T−Ta)2}×(Vref/R0) で与えられる。ここで、α1、β1がα2、β2に対し
て充分小さい値であるとき、I1−I2は、 I1−I2≒{α2(T−Ta)+β2(T−T
a)2}×(Vref/R0) で与えられる。
【0043】さらに、β2がα2に対して充分小さい値
であるとき、 I1−I2≒α2(T−Ta)(Vref/R0) で与えられる。
【0044】次に、抵抗49の値がR3であり、R3の
基準温度Taでの抵抗値をR03、一次の温度係数をα
1、二次の温度係数をβ1とすると、抵抗49の両端の
電圧Voutは、 Vout=(R03/R0)×α2×(T−Ta)×V
ref で与えられる。このようにして、温度に比例した電圧を
取り出すことができる。
【0045】このような温度係数の抵抗として、R1の
1次の温度係数が400ppm/K、2次の温度係数が
7ppm/K2、R2の1次の温度係数が5000pp
m/K、2次の温度係数が10ppm/K2の抵抗が用
いられる。また、ばらつきについて、R1が±7%、R
2は±23%程度に形成することができる。したがっ
て、Voutは、−28%から+32%までのばらつき
を吸収するように抵抗が選択される。図1の場合には、
ツエナーダイオードの選択は2ビットであるが、通常は
4ビット以上で構成される。ここで、抵抗43の値が、
抵抗44乃至46の並列接続時の値と抵抗44単独での
値との中間の値に初期値を設定することによってR1と
R2が略等しくなるように調整することができる。
【0046】図2は、本発明の電流発生回路の第2の実
施の形態を示す回路図である。この電流発生回路は、1
次関数発生回路100、3次関数発生回路300、第2
の電流演算回路70を備える。ここで、1次関数発生回
路100は、電圧発生回路3、電圧−電流発生回路6、
第1の電流供給回路6、第2の電流供給回路2、第3の
電流供給回路1、第4の電流供給回路7、第1の電流演
算回路60を備える。
【0047】電圧発生回路3は電圧出力端子に固定電圧
を出力し、電圧−電流発生回路6は電流出力端子に固定
電流を出力する。この固定電圧は、第1乃至第3の電流
供給回路に入力され、固定電流は第4の電流供給回路7
に入力される。第1の電流供給回路6では、固定電圧か
ら温度に対して略一定の電流を生成してこの電流に応じ
た電流を第1の出力端子81から流出させ、第2の出力
端子82及び第3の出力端子83に電流を流入させる。
【0048】第2の電流供給回路2では、固定電圧を第
1の温度特性を備えた抵抗で電流に変換して出力する第
1及び第2の電圧−電流変換回路と、固定電圧を第2の
温度特性を備えた抵抗で電流に変換して出力する第3及
び第4の電圧−電流変換回路を有する。ここで、第1の
電圧−電流変換回路の出力電流及び第3の電圧−電流変
換回路の出力電流を第1の減算回路に入力して差電流を
生成して第1の出力端子84に出力し、第2の電圧−電
流変換回路の出力電流及び第4の電圧−電流変換回路の
出力電流を第2の減算回路に入力し差電流を生成して第
2の出力端子85に出力する。
【0049】第3の電流供給回路1では、固定電圧を第
1の温度特性を備えた抵抗で電流に変換して出力する第
1の電圧−電流変換回路と、固定電圧を第2の温度特性
を備えた抵抗で電流に変換して出力する第2の電圧−電
流変換回路を有している。ここで、第1の電圧−電流変
換回路の出力電流及び第2の電圧−電流変換回路の出力
電流を減算回路に入力して差電流を生成して出力端子8
6に出力する。
【0050】第4の電流供給回路7は、電圧−電流変換
器220の電流出力端子87の電流、第1の電流供給回
路6の第2の出力端子82の電流及び第2の電流供給回
路2の第2の出力端子85の電流を個々に入力して所定
の温度を中心にした2次関数の電流を出力端子93から
出力する。
【0051】第1の電流演算回路60は、第2の電流供
給回路の第1の出力端子84の電流と第4の電流供給回
路の出力端子93の電流を入力して差電流を生成して出
力する。
【0052】3次関数発生回路300には、第1の電流
供給回路6の第1の出力端子81及び第3の出力端子8
3の電流、第1の電流演算回路60の出力電流が個々に
入力され、出力端子94から所定の温度を中心に3次関
数の電流を出力する。
【0053】この3次関数発生回路300の出力電流と
第3の電流供給回路1の出力端子86の電流がさらに第
2の電流演算回路70に入力され複合化され、温度に対
して3次関数の電流を出力する。
【0054】この構成を有することによって、第4の電
流供給回路7で温度に対して2次の関数の電流を生成さ
せ、この2次関数電流を第2の電流供給回路2の出力電
流から引くことによって、3次関数発生回路300に入
力される電流には温度に対して線形特性を有する1次の
変化をする電流を入力することができ、3次関数発生回
路から単調変化する3次関数の電流を出力することがで
きる。
【0055】図3は、図2の第1の電流供給回路の構成
を示す回路図である。端子190から入力された固定電
圧が電圧−電流変換され、トランジスタ群191〜19
3を介して電流11を出力し、トランジスタ群195、
196を介して電流12を流入させる。電流11及び1
2は外部から与えられる信号T0によって可変される。
【0056】図4は、図2の第4の電流供給回路の構成
を示す回路図である。ダイオード列411及び413の
ダイオード個数が1であり、ダイオード列412、41
4のダイオード個数が2であることによって2次関数の
電流を端子93に発生させることができる。ここで、ト
ランジスタ408及び409のコレクタが共通接続され
ており、室温を中心として温度の上昇又は下降に応じて
2次関数の電流を端子93に流入させる働きを有してい
る。
【0057】図5は、図2の第1の電流演算回路の入出
力電流を示した特性図である。図5(A)は、第2の電
流供給回路2の第1の出力端子84の出力電流を示し、
図5(B)は、第4の電流供給回路7の出力端子93の
出力電流を示し、図5(C)は、第1の電流演算回路6
0の出力電流を示したものである。
【0058】出力端子84の電流に温度に対する2次関
数の電流が含まれているとき、第1の電流演算回路60
に2次関数の電流を入力して演算することで線形性の良
い電流を出力することができる。
【0059】図6は、図1における抵抗43と抵抗44
乃至46の調整を示す第1のフローチャートである。抵
抗44乃至46の合成抵抗値と抵抗43の値を最も近い
値に近づけるために、以下の手順で調整を行う。 1.電極54と接地間の抵抗値を測定し、抵抗43の値
を求める。 2.電極51、52を電極の数に応じた組み合わせに対
応して電極を接地若しくは解放とする。 3.この組み合わせの測定の中で最も近い組み合わせの
場合を選択する。 4.この組み合わせに対応してツエナーダイオード47
又は48の経路を短絡する。
【0060】図7は、図1における抵抗43と抵抗44
乃至46の調整を示す第2のフローチャートである。こ
の調整方法においては、抵抗44乃至46の合成抵抗値
と抵抗43の値を最も近い値に近づけるために以下の手
順で調整が行なわれる。 1.抵抗49の両端の電圧を測定する。 2.電極51、52を電極の数に応じた組み合わせに対
応して電極を接地若しくは解放とする。 3.抵抗35の両端に発生する電圧値と比較しこの組み
合わせの測定の中で最も近い組み合わせの場合を選択す
る。 4.この組み合わせに対応してツエナーダイオード47
又は48の経路を短絡する。
【0061】図8は、図1における抵抗43と抵抗44
〜46の調整の第3のフローチャートである。この調整
方法においては、抵抗44乃至46の合成抵抗値と抵抗
43の値を最も近い値に近づけるために以下の手順で調
整が行なわれる。 1.電流10の値を測定する。 2.電極51、52を電極の数に応じた組み合わせに対
応して電極を接地若しくは解放とする。 3.この組み合わせの測定の中で電流10の値が零に最
も近い組み合わせの場合を選択する。 4.この組み合わせに対応してツエナーダイオード47
又は48の経路を短絡する。
【0062】図9は、図1における電流発生回路のノイ
ズ低減の効果を示す特性図である。(A)は、従来技術
の図11乃至図14の電流210のノイズを示し、
(B)は、本発明の図1の電流10を示したものであ
る。(A)及び(B)の結果は、同じモデルパラメータ
を用いてノイズシミュレーションを行った場合の結果を
示したものである。本発明の(B)において、周波数が
1Hzの場合において約8dB、周波数が1kHzの場
合において約11dB改善される。
【0063】
【発明の効果】本発明の電流発生回路は、温度に対して
略一定な第1の固定電圧及び第2の固定電圧を入力する
入力端子対と、前記入力端子対の差電圧を第1の温度特
性を備えた抵抗で電流に変換して出力端子に出力する第
1の電圧−電流変換回路と、前記入力端子対の差電圧を
第2の温度特性を備えた抵抗で電流に変換して出力端子
に出力する第2の電圧−電流変換回路と、第1及び第2
の電圧−電流変換回路の出力端子の電流が入力端子対に
個々に入力され前記入力端子対に入力された電流の差の
電流を出力端子に出力する減算回路と、前記減算回路の
出力端子に接続された電流端子とを備えることによっ
て、温度に応じて変化する電流をノイズを含む固定電圧
源からノイズを除去して生成することができる。
【0064】また、本発明の電流発生回路は、前記第1
の温度特性を備えた抵抗が、アノードが接地に接続され
た複数個のツエナーダイオードと、前記ツエナーダイオ
ードのカソードと接続された複数個の電極と、前記ツエ
ナーダイオードのカソードと一端が接続され、他端が共
通接続された複数個の抵抗と、前記複数個の抵抗の共通
接続部に接続された電極とを備え、前記カソードと接続
された電極に選択的に電圧若しくは電流を印加して前記
ツエナーダイオード内に短絡経路を形成し、前記共通接
続部の電極と接地間に第1の温度特性を備えた抵抗を形
成することによって、温度特性の異なる抵抗の抵抗値を
調整して、温度に応じて変化する電流を生成することが
できる。
【0065】さらに、本発明の電流発生回路は、前記固
定電圧発生回路が、ベースが共通接続された第1導電型
の第1及び第2のトランジスタと、ベースが共通接続さ
れ、エミッタが電源端子に接続された第2導電型の第3
及び第4のトランジスタと、第1及び第2のトランジス
タのエミッタ間に接続された第1の抵抗と、第1のトラ
ンジスタのコレクタと第3のトランジスタのコレクタ及
びベースとを接続する手段と、第3のトランジスタのコ
レクタと第4のトランジスタのコレクタ及びベースとを
接続する手段と、第2のトランジスタのエミッタにコレ
クタ及びベースが接続された第1導電型の第5のトラン
ジスタと、第5のトランジスタのエミッタと接地との間
に挿入接続された第2の抵抗と、第2のトランジスタの
エミッタに接続された出力端子と、第3のトランジスタ
のベースに接続された出力端子とを備えることによっ
て、ノイズを低減した電圧源を形成し、この電圧源を用
いることによってノイズを低減した電流を生成すること
ができる。
【0066】さらに、本発明の電流発生回路を用いて1
次関数及び3次関数発生回路を形成することによりノイ
ズを低減した電流を生成することができ、この電流を用
いて、水晶発振子の周波数を制御することによってノイ
ズによる周波数の揺らぎを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電流発生回路の第1の実施形態を示す
回路図
【図2】本発明の電流発生回路の第2の実施形態を示す
回路図
【図3】図2の第1の電流供給回路の構成を示す回路図
【図4】図2の第4の電流供給回路の構成を示す回路図
【図5】図2の第1の電流演算回路の入出力電流を示し
た特性図
【図6】図1における抵抗の調整を示す第1のフローチ
ャート
【図7】図1における抵抗の調整を示す第2のフローチ
ャート
【図8】図1における抵抗の調整を示す第3のフローチ
ャート
【図9】図1における電流発生回路のノイズ低減効果を
示す特性図
【図10】従来の水晶発振回路を示す回路図
【図11】図10の1次関数発生回路の構成を示したブ
ロック図
【図12】図11のバンドギャップ型電圧電流発生回路
の構成を示す回路図
【図13】図11の第1の電流供給回路の構成を示す回
路図
【図14】図11の第2の電流供給回路の構成を示す回
路図
【図15】図11の第3の電流供給回路の構成を示す回
路図
【図16】図10の3次関数発生回路の構成を示す回路
【符号の説明】
1 電流発生回路 2 電圧−電流発生回路 3 固定電圧発生回路 4 電圧−電圧変換回路 5 電圧−電流変換回路 10〜15 電流 20〜25 トランジスタ 26、27 抵抗 31 演算増幅回路 32〜34 トランジスタ 35、36 抵抗 37〜39 トランジスタ群 41、42 トランジスタ 43〜46 抵抗 47、48 ツエナーダイオード 49 抵抗 51〜54 電極 60 第1の電流演算回路 70 第2の電流演算回路 81〜94 端子 101 可変容量ダイオード 102 水晶発振子 103 端子 111、112 抵抗 120 電流 143、144 トランジスタ 190 端子 191〜196 トランジスタ群 206、210〜212、216 電流 250 バンドギャップ型電流電圧発生回路 251〜255 トランジスタ 256 抵抗 257 トランジスタ 258 抵抗 259 トランジスタ 260 電流供給回路 261 演算増幅回路 262 トランジスタ 263 抵抗 264〜268 トランジスタ 269〜271 トランジスタ群 280 電流供給回路 281〜286 トランジスタ群 290 電流供給回路 291〜296 トランジスタ群 308、309 トランジスタ 311〜314 ダイオード列 408、409 トランジスタ 411〜414 トランジスタ群 415、425 演算増幅回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H03F 3/34 H03F 3/34 C (72)発明者 佐伯 高晴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度に対して略一定な第1の固定電圧及
    び第2の固定電圧を入力する入力端子対と、 前記入力端子対の差電圧を第1の温度特性を備えた抵抗
    で電流に変換して出力端子に出力する第1の電圧−電流
    変換回路と、 前記入力端子対の差電圧を第2の温度特性を備えた抵抗
    で電流に変換して出力端子に出力する第2の電圧−電流
    変換回路と、 第1及び第2の電圧−電流変換回路の出力端子の電流が
    入力端子対に個々に入力され前記入力端子対に入力され
    た電流の差の電流を出力端子に出力する減算回路と、 前記減算回路の出力端子に接続された電流端子とを備え
    た電流発生回路。
  2. 【請求項2】 出力端子を備え温度に対して略一定な固
    定電圧をこの出力端子に出力する固定電圧発生回路と、 ベースが共通接続された第1導電型の第1及び第2のト
    ランジスタと、 コレクタ及びベースが第1のトランジスタのコレクタと
    接続され、エミッタが電源端子に接続された第2導電型
    の第3のトランジスタと、 ベースが第3のトランジスタのベースと接続され、エミ
    ッタが前記電源端子に接続された第2導電型の第4のト
    ランジスタと、 第2及び第4のトランジスタのコレクタに共通接続され
    た電流出力端子と、第1の温度特性を有した第1の抵抗
    と、 第2の温度特性を有した第2の抵抗とを備え、 第1のトランジスタのエミッタと接地との間に第1の抵
    抗並びに第2のトランジスタのエミッタと接地間に第2
    の抵抗を個々に挿入接続し、前記電流出力端子から電流
    を出力することを特徴とする電流発生回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の温度特性を備えた抵抗が、ア
    ノードが接地に接続された複数個のツエナーダイオード
    と、前記ツエナーダイオードのカソードと接続された複
    数個の電極と、前記ツエナーダイオードのカソードと一
    端が接続され、他端が共通接続された複数個の抵抗と、
    前記複数個の抵抗の共通接続部に接続された電極とを備
    え、 前記カソードと接続された電極に選択的に電圧若しくは
    電流を印加して前記ツエナーダイオード内に短絡経路を
    形成し、前記共通接続部の電極と接地間に第1の温度特
    性を備えた抵抗を形成することを特徴とする請求項1記
    載の電流発生回路。
  4. 【請求項4】 前記固定電圧発生回路が、ベースが共通
    接続された第1導電型の第1及び第2のトランジスタ
    と、 ベースが共通接続され、エミッタが電源端子に接続され
    た第2導電型の第3及び第4のトランジスタと、 第1及び第2のトランジスタのエミッタ間に接続された
    第1の抵抗と、 第1のトランジスタのコレクタと第3のトランジスタの
    コレクタ及びベースとを接続する手段と、 第3のトランジスタのコレクタと第4のトランジスタの
    コレクタ及びベースとを接続する手段と、 第2のトランジスタのエミッタにコレクタ及びベースが
    接続された第1導電型の第5のトランジスタと、 第5のトランジスタのエミッタと接地との間に挿入接続
    された第2の抵抗と、 第2のトランジスタのエミッタに接続された出力端子
    と、 第3のトランジスタのベースに接続された出力端子とを
    備えた請求項1記載の電流発生回路。
  5. 【請求項5】 電圧出力端子を備え温度に対して略一定
    な固定電圧をこの出力端子に出力し、電流出力端子を備
    え温度に対して略一定な固定電流をこの電流出力端子に
    出力する電流電圧発生回路と、 前記固定電圧及び所定の基準電圧が個々に入力される入
    力端子対と第1、第2、第3の出力端子とを備え、前記
    入力端子対の差電圧を第1の温度特性を備えた抵抗で電
    流に変換し、第1の出力端子から前記変換された電流に
    応じた電流を流出し、第2及び第3の出力端子には前記
    変換された電流に応じた電流を流出する第1の電流供給
    回路と、 前記固定電圧及び所定の基準電圧が個々に入力される入
    力端子対の差電圧を第1の温度特性を備えた抵抗で電流
    に変換する第1及び第2の電圧−電流変換回路と、前記
    固定電圧及び所定の基準電圧が個々に入力される入力端
    子対の差電圧を第2の温度特性を備えた抵抗で電流に変
    換する第3及び第4の電圧−電流変換回路と、第1の電
    圧−電流変換回路の出力電流及び第3の電圧−電流変換
    回路の出力電流を入力して差電流を出力する第1の減算
    回路と、この第1の減算回路の差電流を出力する第1の
    出力端子と、第2の電圧−電流変換回路の出力電流及び
    第4の電圧−電流変換回路の出力電流を入力して差電流
    を出力する第2の減算回路と、第2の減算回路の差電流
    を出力する第2の出力端子とを備えた第2の電流供給回
    路と、 前記固定電圧及び所定の基準電圧が個々に入力される入
    力端子対の差電圧を第1の温度特性を備えた抵抗で電流
    に変換する第1の電圧−電流変換回路と、前記固定電圧
    及び所定の基準電圧が個々に入力される入力端子対の差
    電圧を第2の温度特性を備えた抵抗で電流に変換する第
    2の電圧−電流変換回路と、第1の電圧−電流変換回路
    の出力電流及び第2の電圧−電流変換回路の出力電流を
    入力して差電流を出力する減算回路と、この減算回路の
    差電流を出力する出力端子とを備えた第3の電流供給回
    路と、 前記電流電圧発生回路の電流出力端子の電流、第1の電
    流供給回路の第2の出力端子の電流及び第2の電流供給
    回路の第2の出力端子の電流を個々に入力する複数の入
    力端子と、この入力端子に入力される電流から所定の温
    度を中心にして2次関数の電流を出力する出力端子とを
    備えた第4の電流供給回路と、 第2の電流供給回路の第1の出力端子の電流と第4の電
    流供給回路の出力端子の電流の差を出力する第1の電流
    演算回路と、 前記第1の電流供給回路の第1及び第3の出力端子の電
    流及び第1の電流演算回路の出力電流を個々に入力する
    入力端子と、この入力端子に入力される電流から所定の
    温度を中心に3次関数の電流を出力する出力端子とを備
    えた3次関数発生回路と、 この3次関数発生回路の出力電流と前記第3の電流供給
    回路の出力端子の電流を入力して複合化された3次関数
    の電流を出力する第2の電流演算回路とを備えた電流発
    生回路。
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