JPH1140398A - プラズマ生成装置 - Google Patents

プラズマ生成装置

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JPH1140398A
JPH1140398A JP9196972A JP19697297A JPH1140398A JP H1140398 A JPH1140398 A JP H1140398A JP 9196972 A JP9196972 A JP 9196972A JP 19697297 A JP19697297 A JP 19697297A JP H1140398 A JPH1140398 A JP H1140398A
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JP
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plasma
plasma generation
generation region
discharge
shielding
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JP9196972A
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English (en)
Inventor
Unriyuu Ri
雲龍 李
Noriyoshi Sato
徳芳 佐藤
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気速度として所望の速度を確保しながら、
プラズマの生成効率の向上と、プラズマの分布の均一性
の改善とを図ることができるようにする。 【解決手段】 プラズマ生成装置は、プラズマ生成領域
Rが設定される真空容器21と、プラズマ生成領域Rで
放電を発生させるための平板状の電極22、23と、高
周波電場がプラズマ生成領域Rから漏れることがないよ
うにこの高周波電場を遮蔽するための2枚の遮蔽板2
4,25とを有する。遮蔽板24,25は、下部電極2
3の周囲を囲むようにリング状に形成されている。上側
の遮蔽板24は、電気的にフローティング状態に設定さ
れている。下側の遮蔽板25は、接地状態に設定されて
いる。遮蔽板24,25には、それぞれプラズマ生成領
域Rに存在する雰囲気を排出するための複数の排出孔3
1,32が形成されている。これらは、全く重なること
がないように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス分子が存在す
るプラズマ生成領域で放電を発生させ、この放電によっ
て発生した走行電子がガス分子に衝突してこのガス分子
をイオン化したり、励起したりすることを利用してプラ
ズマを生成するプラズマ生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体装置(半導体デバイス)
を製造するためには、ウェーハの表面に所定の薄膜を形
成したり、ウェーハの表面やこの表面に形成された薄膜
をエッチングしたりする必要がある。この成膜処理やエ
ッチング処理は、プラズマを用いて行われることがあ
る。
【0003】成膜処理やエッチング処理をプラズマを用
いて行う場合、プラズマを生成するプラズマ生成装置が
必要になる。このプラズマ生成装置としては、従来、電
子を使ってプラズマを生成する放電方式の装置や熱を使
ってプラズマを生成する熱方式の装置、さらには、レー
ザ光線を使ってプラズマを生成するレーザ方式の装置等
が考えられている。
【0004】ウェーハに成膜処理やエッチング処理を施
すウェーハ処理装置においては、通常、プラズマ生成装
置として、放電方式の装置が用いられる。この放電方式
のプラズマ生成装置は、ガス分子が存在するプラズマ生
成領域で放電を発生させ、この放電によって発生した走
行電子がガス分子に衝突してこのガス分子をイオン化し
たり、励起したりすることを利用してプラズマを生成す
るようになっている。この放電方式のプラズマ生成装置
においては、放電電場を形成するための電源として、通
常、高周波電源が用いられる。
【0005】ところで、現在、0.25μm以下の超微
細加工におけるプラズマプロセス技術には、極めて高精
度なものが要求されている。8インチのウェーハはすで
に量産の段階に入り、12インチのウェーハに対するプ
ラズマプロセス技術の開発も進んでいる。それに伴って
真空容器も大型になり、プラズマの生成に必要な高周波
電力もかなり大きくなっているので、プラズマを生成す
る場合の効率化が強く求められている。その一方、超微
細化と共にプラズマプロセスは、エッチングだけでな
く、CVD(Chemical Vaper Depo
sition)においても、工程によっては、低い気圧
で行うことが期待されている。
【0006】図6は、ウェーハの成膜処理やエッチング
処理で一番広く使われている放電方式のプラズマ生成装
置の構成を示す側断面図である。図示のプラズマ生成装
置は、放電方式として平行平板容量結合方式を用い、放
電電源として高周波電源を用いる平行平板容量結合型高
周波放電プラズマ生成装置といわれるものである。
【0007】このプラズマ生成装置は、真空容器11の
内部に2つの平板状の電極12,13を対向するように
配置し、これらの間に高周波電源14を使って高周波電
力を印加することにより、プラズマ生成領域Rで放電を
発生させるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このプ
ラズマ生成装置には、ガスの圧力が低くなる程プラズマ
の生成効率が低下するという問題と、プラズマの分布が
均一にならないという問題があった。
【0009】プラズマの生成効率が低下するのは、プラ
ズマ生成領域Rで生成されたプラズマがプラズマ生成領
域R以外の領域に拡散するためと、プラズマ生成領域R
以外の領域で寄生放電が発生するためである。ここで、
寄生放電とは、主な放電の他に違う場所で発生する望ま
しくない放電をいう。
【0010】プラズマ生成領域Rで生成されたプラズマ
がプラズマ生成領域R以外の領域に拡散するのは、荷電
粒子の平均自由工程が長いのと、拡散する空間が存在す
るからである。
【0011】すなわち、ガスの圧力が高い場合は、プラ
ズマの拡散速度が遅く、高周波電極表面におけるシース
ポティンシャルが低く、プラズマ空間電位振幅も小さい
ので問題がない。
【0012】しかし、ガスの圧力が低い場合は、ガスの
圧力が低くなるにつれて荷電粒子の平均自由工程が長く
なるので、プラズマが拡散しやすくなる。これにより、
従来のプラズマ生成装置では、圧力が低い程プラズマ生
成領域Rで生成されたプラズマがプラズマ生成領域R以
外の領域に拡散するわけである。
【0013】プラズマの分布が均一にならない原因とし
て挙げられるのは、プラズマの生成領域R以外の領域で
寄生放電が発生するということである。プラズマ生成領
域R以外の領域で寄生放電が発生すると、プラズマの分
布が均一にならないのは、このような場合、プラズマの
分布が非対称になるためである。なお、上述したような
問題は、放電方式として平行平板容量結合方式以外の容
量結合方式を用いるプラズマ生成装置や、容量結合方式
以外の放電方式、例えば、ECR(Electron
Cyclotron Resonance)方式、IC
P(Inductivity Coupled Pla
sma)方式、へリコン波方式、UHF(Ultra
High Frequency)方式等を用いるプラズ
マ生成装置でも発生する。また、このような問題は、放
電電源として、高周波電源以外の電源、例えば、直流電
源を用いるプラズマ生成装置でも発生する。
【0014】そこで、本発明は、排気速度として所望の
速度を確保しながら、プラズマの拡散と寄生放電の発生
とを防止することにより、プラズマの生成効率の向上と
プラズマの分布の均一性の改善とを図ることができるプ
ラズマ生成装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載のプラズマ生成装置は、ガス分子が存在
するプラズマ生成領域で放電を発生させ、この放電によ
って発生した走行電子がガス分子に衝突してこのガス分
子をイオン化したり、励起したりすることを利用してプ
ラズマを生成する装置において、真空容器と、ガス導入
手段と、放電手段と、遮蔽手段と、排気手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0016】ここで、真空容器の内部には、プラズマ生
成領域が設定される。ガス導入手段は、真空容器の内部
に設定されたプラズマ生成領域にプラズマ生成用のガス
を導入する機能を有する。放電手段は、真空容器の内部
に設定されたプラズマ生成領域で放電を発生させる機能
を有する。
【0017】遮蔽手段は、複数の遮蔽板によって放電電
場がプラズマ生成領域から漏れることがないようにこの
放電電場を遮蔽する機能を有する。排気手段は、複数の
遮蔽板に互いに全体的に重なることがないように形成さ
れた複数の排気孔を介してプラズマ生成領域に存在する
雰囲気を排出する機能を有する。
【0018】この請求項1記載のプラズマ生成装置で
は、ガス導入手段によりプラズマ生成領域にガスが導入
される。また、放電手段によりプラズマ生成領域で放電
が発生させられる。これにより、走行電子がプラズマ生
成領域のガス分子に衝突し、このガス分子がイオン化さ
れたり、励起されたりする。その結果、プラズマ生成領
域にプラズマが生成される。
【0019】この場合、放電電場は、複数の遮蔽板によ
ってプラズマ生成領域から漏れることがないように遮蔽
される。これにより、プラズマ生成領域以外の領域での
寄生放電の発生が防止される。その結果、プラズマの生
成効率の向上とプラズマの分布の均一性の改善とが図ら
れる。
【0020】また、プラズマ生成領域に存在する雰囲気
は、遮蔽板に形成された排出孔を介してプラズマ生成領
域から排出される。これにより、遮蔽板を設けているに
もかかわらず、プラズマ生成領域に存在する雰囲気を排
出するための排気速度として所望の速度が確保される。
【0021】また、各遮蔽板に形成された排出孔は、互
いに全体的に重なることがないように形成されている。
これにより、プラズマ生成領域で生成されたプラズマが
プラズマ生成領域以外の領域に拡散する場合、荷電粒子
が遮蔽板と接触しやすくなる。その結果、荷電粒子が中
和され、プラズマ生成領域で生成されたプラズマがプラ
ズマ生成領域に閉じ込められる。これにより、プラズマ
の生成効率が高められる。
【0022】請求項2記載のプラズマ生成装置は、請求
項1記載の装置において、遮蔽板が2つ設けられ、この
2つの遮蔽板のうちプラズマ生成領域側の遮蔽板がフロ
ーティング状態に設定され、プラズマ生成領域側とは反
対側の遮蔽板が接地状態に設定されていることを特徴と
する。
【0023】この請求項2記載のプラズマ生成装置で
は、プラズマ生成領域側の遮蔽板がフローティング状態
に設定されているので、この遮蔽板を接地状態に設定す
る場合よりプラズマの生成効率が高められる。
【0024】また、この請求項2記載のプラズマ生成装
置では、プラズマ生成領域側とは反対側の遮蔽板が接地
状態に設定されているので、この遮蔽板をフローティン
グ状態に設定する場合より遮蔽効果を高めることができ
る。これは、この遮蔽板をフローティング状態に設定す
ると、その電位がプラズマ電位と一緒に揺れて、寄生放
電が発生する可能性があるのに対し、接地状態に設定し
た場合は、このような可能性がないからである。
【0025】請求項3記載のプラズマ生成装置は、請求
項1記載の装置において、遮蔽板が2つ設けられ、この
2つの遮蔽板がいずれも接地状態に設定されていること
を特徴とする。
【0026】この請求項3記載のプラズマ生成装置で
は、プラズマ生成領域側の遮蔽板が接地状態に設定され
ているので、この遮蔽板がフローティング状態に設定さ
れている場合より、放電電場の遮蔽効果が高められると
ともに、高いガス圧力まで対処可能とされる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明の一実施の形態の構成を示
す側断面図である。なお、図には、本発明を平行平板容
量結合型高周波放電プラズマ生成装置に適用する場合を
代表として示す。
【0029】図示のプラズマ生成装置は、プラズマ生成
領域Rが設定される真空容器21と、プラズマ生成領域
Rで放電を発生させるための平板状の電極22、23
と、高周波電場(放電電場)がプラズマ生成領域Rから
漏れることがないようにこの高周波電場を遮蔽するため
の2枚の遮蔽板24,25とを有する。遮蔽板24,2
5は、例えば、金属により形成されている。
【0030】上側の電極(以下「上部電極」という。)
22は、真空容器21の内部の上方に水平に配設されて
いる。この場合、この上部電極22は、絶縁体26を介
して真空容器21の内部の上面に支持されている。ま
た、この上部電極22は、直流阻止コンデンサ27を介
して高周波電源28に接続されている。
【0031】下側の電極(以下「下部電極」という。)
23は、真空容器21の内部の下方に水平にかつ上部電
極22と対向するように配設されている。この下部電極
23と真空容器21とは接地されている。遮蔽板24,
25は、下部電極23の周辺部に配設されている。
【0032】このような構成においては、プラズマ生成
領域Rは、2つの電極22,23の間に設定される。
【0033】上部電極22は、ガスを拡散するためのガ
ス拡散部221と、このガス拡散部221にガスを導入
するためのガス導入部222とを有する。ガス拡散部2
21の下面には、このガス拡散部221で拡散されたガ
スをプラズマ生成領域Rに分散させるためのガス分散孔
223が形成されている。
【0034】遮蔽板24,25は、下部電極23の周囲
を囲むようにリング状に形成されている。図2は、この
様子を示す図である。この図2は、下部電極23と上側
の遮蔽板(以下「上部遮蔽板」という。)24とを上方
より見た平面図である。また、この遮蔽板24,25
は、水平にかつ互いに平行に配設されている。
【0035】図3は、図1において、丸Aで囲む部分を
拡大して示す側断面図である。図示のごとく、上部遮蔽
板(プラズマ生成領域R側の遮蔽板)24の内側の周縁
部は、絶縁体29を介して下部電極23の周縁部の上部
に取り付けられている。また、この上部遮蔽板24の外
側の周縁部は、絶縁体30を介して真空容器21の内部
の側面に取り付けられている。これにより、この上部遮
蔽板24は、電気的にフローティング状態に設定されて
いる。
【0036】下側の遮蔽板(プラズマ生成領域R側とは
反対側の遮蔽板。以下「下部遮蔽板」という。)25の
内側の周縁部は、直接下部電極23の周縁部の下部に取
り付けられている。また、この下部遮蔽板25の外側の
周縁部は、直接真空容器21の内部の側面に取り付けら
れている。これにより、この下部遮蔽板25は、下部電
極23と真空容器21とを介して接地されている。
【0037】遮蔽板24,25には、それぞれプラズマ
生成領域Rに存在する雰囲気を排出するための複数の排
出孔31,32が設けられている。これらは、図2に示
すように、例えば、円形状に形成されている。また、こ
れらは、図3に示すように異なる水平位置に形成されて
いる。さらに、これらは、全く重なることがないように
形成されている。すなわち、排出孔31,32は、例え
ば、上部遮蔽板24の上方からこれらを介して下部遮蔽
板25の下方を見通すことができないように形成されて
いる。なお、排出孔31,32の大きさは、プロセスの
ガス圧力とプラズマ空間電位の振幅に応じて決定され
る。
【0038】上記真空容器21の下面には、図1に示す
ように、排出孔31,32を介して下部電極23の下側
に排出された雰囲気を真空容器21の外部に排出するた
めの排出口33が設けられている。
【0039】以上が、本実施の形態のプラズマ生成装置
の構成である。なお、このプラズマ生成装置を使ってウ
ェーハに成膜処理等の処理を施す場合、すなわち、この
プラズマ生成装置をウェーハ処理装置として利用する場
合は、例えば、下部電極23にウェーハが載置される。
【0040】上記構成において、プラズマ生成動作を説
明する。
【0041】プラズマを生成する場合、上部電極22の
ガス導入部222を介してガス部拡散部221にプラズ
マ生成用のガスが導入される。ガス拡散部221に導入
されたガスは、このガス拡散部221の内部で拡散され
た後、ガス分散孔223を介してプラズマ生成領域Rに
分散される。
【0042】また、この場合、高周波電源28がオン状
態に設定される。これにより、電極22,23間に高周
波電力が印加される。その結果、プラズマ生成領域Rで
放電が発生させられる。これにより、プラズマ生成領域
Rのガス分子に走行電子が衝突し、このガス分子がイオ
ン化されたり、励起されたりする。その結果、プラズマ
生成領域Rにプラズマが形成される。
【0043】また、この場合、真空容器21の内部が排
出口33を介して真空引きされる。これにより、プラズ
マ生成領域Rに存在する雰囲気は、遮蔽板24,25に
形成された排出孔31,32を介して下部電極23の下
側に排出される。この下部電極23の下側に排出された
雰囲気は、排出口33を介して真空容器21の外部に排
出される。
【0044】以上詳述した本実施の形態によれば、次の
ような効果を得ることができる。
【0045】(1)まず、本実施の形態によれば、下部
電極23の周囲に遮蔽板24,25を設け、高周波電場
がプラズマ生成領域Rから漏れることがないようにこの
高周波電場を遮蔽するようにしたので、プラズマ生成領
域R以外の領域に寄生放電が発生することを防止するこ
とができる。これにより、プラズマ生成領域Rにおける
プラズマの生成効率を高めることができるとともに、プ
ラズマの分布の均一性を改善することができる。
【0046】(2)また、本実施の形態によれば、2つ
の遮蔽板24,25にプラズマ生成領域Rに存在する雰
囲気を排出するための排出孔を31,32を設けるよう
にしたので、下部電極23の周囲に遮蔽板24,25を
設けるにもかかわらず、プラズマ生成領域Rの排気速度
として所望の排気速度を確保することができる。
【0047】(3)また、本実施の形態によれば、2つ
の排出孔31,32を異なる水平位置に形成するように
したので、プラズマ生成領域Rで生成されたプラズマが
プラズマ生成領域R以外の領域に拡散する場合、上部遮
蔽板24の排気孔31を通った荷電粒子が下部遮蔽板2
5と接触しやすくなる。これにより、荷電粒子が中和さ
れ、プラズマ生成領域Rで生成されたプラズマをプラズ
マ生成領域Rに閉じ込めることができる。その結果、プ
ラズマ生成領域Rにおけるプラズマの生成効率を高める
ことができる。
【0048】(4)また、本実施の形態のよれば、2つ
の排出孔31,32を形成する場合、異なる水平位置に
形成するだけでなく、両者が全く重ならないように形成
したので、両者の一部が重なるように形成する場合よ
り、プラズマの閉込め効果を高めることができる。
【0049】(5)また、本実施の形態によれば、2つ
の遮蔽板24,25のうち、上部遮蔽板24をフローテ
ィング状態に設定するようにしたので、この上部遮蔽板
24を接地状態に設定する場合より、プラズマ生成領域
Rにおけるプラズマ生成効率を高めることができる。
【0050】(6)また、本実施の形態によれば、2つ
の遮蔽板24,25のうち、下部遮蔽板25を接地状態
に設定するようにしたので、この下部遮蔽板25をフロ
ーティング状態に設定する場合より、遮蔽効果を高める
ことができる。これは、下部遮蔽板25をフローティン
グ状態に設定すると、この下部遮蔽板25の電位がプラ
ズマ電位と一緒に揺れて寄生放電を起こす可能性がある
のに対し、接地状態に設定した場合は、このような可能
性がないからである。
【0051】(7)また、本実施の形態によれば、遮蔽
板24,25を設け、この遮蔽板24,25に排気孔3
1,32を設けるだけの簡単な構成により、所望の排気
速度を確保しながら、プラズマの生成効率とプラズマの
分布の均一性の改善とを図ることができるという利点が
得られる。
【0052】なお、変形マグネトロン高周波放電プラズ
マ生成装置を用いた実験で、本実施の形態によれば、同
じプラズマ生成条件で、従来の構成よりプラズマ生成領
域Rにおけるプラズマ密度を倍にすることができること
が確かめられている。また、プラズマの分布の均一性も
大幅に改善することができることが確かめられている。
【0053】以上本発明の一実施の形態を詳細に説明し
たが、本発明は、上述したような実施の形態に限定され
るものではない。
【0054】(1)例えば、先の実施の形態によれば、
排気孔31,32を形成する場合、これらが全く重なら
ないように形成する場合を説明した。しかし、本発明
は、図4に示すように、これらを全体的に重なるのでな
ければ、一部が重なるように形成するようにしてもよ
い。
【0055】このような構成によれば、排気孔31,3
2が全く重ならないように構成する場合より、排気速度
として所望の速度を確保するための設計が容易となる。
【0056】(2)また、先の実施の形態によれば、上
部遮蔽板(プラズマ生成領域R側の遮蔽板)24をフロ
ーティング状態に設定する場合を説明した。しかし、本
発明では、これを接地状態に設定するようにしてもよ
い。これは、例えば、図5に示すように、遮蔽板24を
絶縁体29,31を介さず直接下部電極23や真空容器
21に取り付けることにより可能である。
【0057】このような構成によれば、上部遮蔽板24
をフローティング状態に設定する場合より、高周波電場
の遮蔽効果を高めることができるとともに、高いガス圧
力まで対処することができる。
【0058】(3)また、先の実施の形態では、排気孔
として円形の孔を形成する場合を説明した。しかし、本
発明は、円形以外の形状の孔を形成するようにしてもよ
い。例えば、細長い孔、すなわち、スリットを形成する
ようにしてもよい。
【0059】(4)また、先の実施の形態では、遮蔽板
として2枚の遮蔽板24,25を設ける場合を説明し
た。しかし、本発明は、3枚以上の遮蔽板を設けるよう
にしてもよい。
【0060】(5)また、先の実施の形態では、本発明
を放電方式として平行平板容量結合方式を用いるプラズ
マ生成装置に適用する場合を説明した。しかし、本発明
は、これ以外の容量結合方式を用いるプラズマ生成装置
にも適用することができる。また、本発明は、容量結合
方式以外の放電方式、例えば、ECR方式、ICP方
式、へリコン波方式、UHF方式等を用いるプラズマ生
成装置にも適用することができる。
【0061】(6)また、先の実施の形態では、本発明
を放電電源として高周波電源を用いるプラズマ生成装置
に適用する場合を説明した。しかし、本発明は、これ以
外の電源、例えば、直流電源を用いるプラズマ生成装置
にも適用することができる。
【0062】(7)このほかにも、本発明は、その要旨
を逸脱しない範囲で種々様々変形実施可能なことは勿論
である。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載のプラ
ズマ生成装置によれば、複数の遮蔽板によって放電電場
がプラズマ生成領域から漏れることがないようにこの放
電電場を遮蔽するようにしたので、プラズマ生成領域以
外の領域に寄生放電が発生することを防止することがで
きる。これにより、プラズマ生成領域におけるプラズマ
の生成効率を高めることができるとともに、プラズマの
分布の均一性を改善することができる。
【0064】また、この請求項1記載のプラズマ生成装
置によれば、複数の遮蔽板にプラズマ生成領域に存在す
る雰囲気を排出するための排出孔を設けるようにしたの
で、遮蔽板を設けるにもかかわらず、プラズマ生成領域
の排気速度として所望の排気速度を確保することができ
る。
【0065】また、この請求項1記載のプラズマ生成装
置によれば、複数の遮蔽板に排出孔を形成する場合、こ
れらが全体的に重なることがないように形成したので、
プラズマ生成領域で生成されたプラズマがプラズマ生成
領域以外の領域に拡散する場合、荷電粒子が遮蔽板と接
触しやすくすることができる。これにより、荷電粒子が
中和され、プラズマ生成領域で生成されたプラズマをプ
ラズマ生成領域に閉じ込めることができるので、プラズ
マ生成領域におけるプラズマの生成効率を高めることが
できる。
【0066】また、請求項2記載のプラズマ生成装置に
よれば、遮蔽板として2つの遮蔽板を設け、プラズマ生
成領域側の遮蔽板をフローティング状態に設定するよう
にしたので、この遮蔽板を接地状態に設定する場合よ
り、プラズマ生成領域におけるプラズマ生成効率を高め
ることができる。
【0067】また、この請求項2記載のプラズマ生成装
置によれば、2つの遮蔽板のうち、プラズマ生成領域側
とは反対側の遮蔽板を接地状態に設定するようにしたの
で、この遮蔽板をフローティング状態に設定する場合よ
り、遮蔽効果を高めることができる。
【0068】また、請求項3記載のプラズマ生成装置に
よれば、遮蔽板として2つの遮蔽板を設け、これらをい
ずれも接地状態に設定するようにしたので、プラズマ生
成領域側の遮蔽板をフローティング状態に設定する場合
より、放電電場の遮蔽効果を高めることができるととも
に、高いガス圧力まで対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示す側断面図で
ある。
【図2】本発明の一実施の形態の構成を示す平面図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態の構成の一部を拡大して
示す側断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態の構成の一部を拡大し
て示す側断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態の構成の一部を
拡大して示す側断面図である。
【図6】従来のプラズマ生成装置の構成を示す側断面図
である。
【符号の説明】
21…真空容器、22…上部電極、23…下部電極、2
4,25…遮蔽板、26,29,30…絶縁体、27…
直流阻止コンデンサ、28…高周波電源、31,32…
排出孔、33…排出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // H01L 21/31 H01L 21/302 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス分子が存在するプラズマ生成領域で
    放電を発生させ、この放電によって発生した走行電子が
    前記ガス分子に衝突してこのガス分子をイオン化した
    り、励起したりすることを利用してプラズマを生成する
    プラズマ生成装置において、 内部に前記プラズマ生成領域が設定される真空容器と、 この真空容器の内部に設定された前記プラズマ生成領域
    にプラズマ生成用のガスを導入するガス導入手段と、 前記真空容器の内部に設定された前記プラズマ生成領域
    で放電を発生させる放電手段と、 複数の遮蔽板によって放電電場が前記プラズマ生成領域
    から漏れることがないようにこの放電電場を遮蔽する遮
    蔽手段と、 前記複数の遮蔽板のそれぞれに互いに全体的に重なるこ
    とがないように形成された複数の排気孔を介して前記プ
    ラズマ生成領域に存在する雰囲気を排出する排気手段と
    を備えたことを特徴とするプラズマ生成装置。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽板は2枚設けられ、この2枚の
    遮蔽板のうち、前記プラズマ生成領域側の遮蔽板がフロ
    ーティング状態に設定され、前記プラズマ生成領域側と
    は反対側の遮蔽板が接地状態に設定されていることを特
    徴とする請求項1記載のプラズマ生成装置。
  3. 【請求項3】 前記遮蔽板は2枚設けられ、この2枚の
    遮蔽板はいずれも接地状態に設定されていることを特徴
    とする請求項1記載のプラズマ生成装置。
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