JPH1139970A - テープ電線の製造方法及び製造装置 - Google Patents
テープ電線の製造方法及び製造装置Info
- Publication number
- JPH1139970A JPH1139970A JP21121497A JP21121497A JPH1139970A JP H1139970 A JPH1139970 A JP H1139970A JP 21121497 A JP21121497 A JP 21121497A JP 21121497 A JP21121497 A JP 21121497A JP H1139970 A JPH1139970 A JP H1139970A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating
- induction heating
- tape
- insulated conductors
- endless track
- Prior art date
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- Pending
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- General Induction Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数条の心線を平行にして、上下よりプラス
チック絶縁テープを用いて挟持して熱接着してテープ電
線を製造する方法の改良で、特に線速を早くし製造能率
を上げる製造方法と装置を提供する。 【解決手段】 複数条の心線を平行に並べて進行させな
がら、その両面をプラスチック絶縁テープを用いて挟持
させて、これを誘導加熱を成し得る無限軌道型加圧加熱
送出装置に導いて、前記テープを前記心線に融着せしめ
ることにより製造する方法、及び表面側にアルミニウ
ム、内面側に鋼材を組合わせ、鋼材の内側に誘導加熱用
コイルを設けたテープ電線製造装置。
チック絶縁テープを用いて挟持して熱接着してテープ電
線を製造する方法の改良で、特に線速を早くし製造能率
を上げる製造方法と装置を提供する。 【解決手段】 複数条の心線を平行に並べて進行させな
がら、その両面をプラスチック絶縁テープを用いて挟持
させて、これを誘導加熱を成し得る無限軌道型加圧加熱
送出装置に導いて、前記テープを前記心線に融着せしめ
ることにより製造する方法、及び表面側にアルミニウ
ム、内面側に鋼材を組合わせ、鋼材の内側に誘導加熱用
コイルを設けたテープ電線製造装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器の内部
配線等に利用されるテープ電線の製造方法及び製造装置
に関するものである。
配線等に利用されるテープ電線の製造方法及び製造装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】テープ電線は電子機器におけるプリント
配線板間の接続に用いられている。その製造方法には種
々あるが、その代表的なものについて述べれば、複数条
の心線を平行に並べて、これらを一対のプラスチックテ
ープで挟持して加熱ローラーに通して熱融着させて一体
化することにより製造する方法が用いられてきた。
配線板間の接続に用いられている。その製造方法には種
々あるが、その代表的なものについて述べれば、複数条
の心線を平行に並べて、これらを一対のプラスチックテ
ープで挟持して加熱ローラーに通して熱融着させて一体
化することにより製造する方法が用いられてきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
加熱ローラーに通して熱融着させる方法によるテープ電
線の製造方法は、心線及びテープの送り出し速度を高速
化しようとすると、加熱ロールの温度を高温にしなけれ
ばならないが、ロール加熱は線接触になるので、十分な
加熱熱量が得られず、このため製造上高速化には限界が
あり、その解決が待たれていた。
加熱ローラーに通して熱融着させる方法によるテープ電
線の製造方法は、心線及びテープの送り出し速度を高速
化しようとすると、加熱ロールの温度を高温にしなけれ
ばならないが、ロール加熱は線接触になるので、十分な
加熱熱量が得られず、このため製造上高速化には限界が
あり、その解決が待たれていた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するために鋭意検討の結果なされたものであり、その
概要は、複数条の心線を平行に並べて進行させながら、
その両面に絶縁性プラスチックテープを前記心線を挟む
ように供給し、これを誘導加熱を成しうる無限軌道型加
圧送出装置に導いて前記テープを前記心線に融着せしめ
ることを特徴とするテープ電線の製造方法であり、ま
た、この製造方法を実現するために、請求項１に記載の
無限軌道型加圧送出装置であって、表面側にアルミニウ
ム、内面側に鋼材を組み合わせて無限軌道の単位構成材
とすると共に、前記鋼材の内側に誘導加熱用コイルを設
けて、無限軌道の軌道表面を誘導加熱できるようにした
ことを特徴とするテープ電線の製造装置である。
決するために鋭意検討の結果なされたものであり、その
概要は、複数条の心線を平行に並べて進行させながら、
その両面に絶縁性プラスチックテープを前記心線を挟む
ように供給し、これを誘導加熱を成しうる無限軌道型加
圧送出装置に導いて前記テープを前記心線に融着せしめ
ることを特徴とするテープ電線の製造方法であり、ま
た、この製造方法を実現するために、請求項１に記載の
無限軌道型加圧送出装置であって、表面側にアルミニウ
ム、内面側に鋼材を組み合わせて無限軌道の単位構成材
とすると共に、前記鋼材の内側に誘導加熱用コイルを設
けて、無限軌道の軌道表面を誘導加熱できるようにした
ことを特徴とするテープ電線の製造装置である。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明を図面により説明する。図
１は本発明の方法の概略を示す説明図で、例えば、予め
複数条の各心線は平行に並べて隣接間を点接合してお
き、送り出し用の心線１１を構成して送出しリール１２
より送出す。この複数条の心線の両面には、プラスチッ
ク絶縁テープ１３例えばポリエチレン、フッ素樹脂テー
プ等をリール１４より送り出し上下にて心線を挟持する
ようにする。次いでこれを誘導加熱を成し得る無限軌道
型加圧加熱送出装置１５に導いて、加圧下で誘導加熱に
より融着させて一体化する。無限軌道の回転は、スプロ
ケットとローラチェーンにより行なわれるが、ローラチ
ェーンは前記アルミニウムと鋼材の組み合わせ材の側面
に取付けてもよいし、別に設けてもよい。また、誘導加
熱用コイル１９は心線とプラスチック絶縁テープとが重
なって無限軌道型加圧加熱送出装置１５に導かれるとき
に、例えば無限軌道を回動させる最初のスプロケット１
５ａの個所を通過した後に構成する上面の鋼材の内面側
であって、その上面部分の全部又は一部を加熱し得るよ
うに設けておけばよい。心線は、通常薄いプラスチック
で被覆されているので、両面のプラスチック絶縁テープ
１３とは、誘導加熱の熱がアルミニウムより伝達され、
極めて容易に熱融着される。
１は本発明の方法の概略を示す説明図で、例えば、予め
複数条の各心線は平行に並べて隣接間を点接合してお
き、送り出し用の心線１１を構成して送出しリール１２
より送出す。この複数条の心線の両面には、プラスチッ
ク絶縁テープ１３例えばポリエチレン、フッ素樹脂テー
プ等をリール１４より送り出し上下にて心線を挟持する
ようにする。次いでこれを誘導加熱を成し得る無限軌道
型加圧加熱送出装置１５に導いて、加圧下で誘導加熱に
より融着させて一体化する。無限軌道の回転は、スプロ
ケットとローラチェーンにより行なわれるが、ローラチ
ェーンは前記アルミニウムと鋼材の組み合わせ材の側面
に取付けてもよいし、別に設けてもよい。また、誘導加
熱用コイル１９は心線とプラスチック絶縁テープとが重
なって無限軌道型加圧加熱送出装置１５に導かれるとき
に、例えば無限軌道を回動させる最初のスプロケット１
５ａの個所を通過した後に構成する上面の鋼材の内面側
であって、その上面部分の全部又は一部を加熱し得るよ
うに設けておけばよい。心線は、通常薄いプラスチック
で被覆されているので、両面のプラスチック絶縁テープ
１３とは、誘導加熱の熱がアルミニウムより伝達され、
極めて容易に熱融着される。
【０００６】本発明において用いられる誘導加熱を成し
得る無限軌道型加圧送出装置１５の構造例は図２に示す
とおりである。すなわち、表面側にアルミニウム１６、
内面側に鋼材例えばステンレス１７を組み合わせて無限
軌道の単位構成材１８とすると共に、前記鋼材１７の内
側に誘導加熱用コイル１９を設けて、無限軌道の軌道表
面を誘導加熱できるようにしたことを特徴とするテープ
電線の製造装置で、スプロケット（図示せず）に嵌合す
るようにチェーン１５ｂを設けて鋼材もしくはアルミニ
ウムを連結して回動させる。なお、アルミニウム１６は
通常はシリコーンゴム等の合成ゴム２０で被覆して、キ
ャタピラ式の無限軌道に構成することができる。
得る無限軌道型加圧送出装置１５の構造例は図２に示す
とおりである。すなわち、表面側にアルミニウム１６、
内面側に鋼材例えばステンレス１７を組み合わせて無限
軌道の単位構成材１８とすると共に、前記鋼材１７の内
側に誘導加熱用コイル１９を設けて、無限軌道の軌道表
面を誘導加熱できるようにしたことを特徴とするテープ
電線の製造装置で、スプロケット（図示せず）に嵌合す
るようにチェーン１５ｂを設けて鋼材もしくはアルミニ
ウムを連結して回動させる。なお、アルミニウム１６は
通常はシリコーンゴム等の合成ゴム２０で被覆して、キ
ャタピラ式の無限軌道に構成することができる。
【０００７】
【作用】本発明は上記のような構成であり、誘導加熱用
コイル１９にある一定の周波数になるようにインバータ
回路でスイッチのＯＮ／ＯＦＦを繰り返して、電流を断
続的に流すと、ＯＮ時にはコイル周辺に磁界が発生し、
ＯＦＦ時には磁界が消失する。この磁力線の変化に誘起
されて、渦電流が流れるが、無限軌道を構成する鋼材１
７部分は抵抗値が大きいことから、電流はスムーズに流
れずに、コイルから与えられた電気エネルギーの大半は
熱に変換され、心線１１の両側のプラスチック絶縁テー
プ１３を熱融着させることになる。
コイル１９にある一定の周波数になるようにインバータ
回路でスイッチのＯＮ／ＯＦＦを繰り返して、電流を断
続的に流すと、ＯＮ時にはコイル周辺に磁界が発生し、
ＯＦＦ時には磁界が消失する。この磁力線の変化に誘起
されて、渦電流が流れるが、無限軌道を構成する鋼材１
７部分は抵抗値が大きいことから、電流はスムーズに流
れずに、コイルから与えられた電気エネルギーの大半は
熱に変換され、心線１１の両側のプラスチック絶縁テー
プ１３を熱融着させることになる。
【０００８】この誘導加熱は、前記心線及びプラスチッ
ク絶縁テープに対して、ロール加熱とは異なり面接触加
熱であるので、従来のロール加熱の線接触加熱よりも加
熱が有効に行なわれ、且つ誘導加熱であるためにロール
加熱では得られない高温で加熱することができるので、
線速を大きくして、製造速度を上げることができる。又
誘導加熱であるために、ロール加熱に比して全体を加熱
ムラを生じることなく加熱することができる。
ク絶縁テープに対して、ロール加熱とは異なり面接触加
熱であるので、従来のロール加熱の線接触加熱よりも加
熱が有効に行なわれ、且つ誘導加熱であるためにロール
加熱では得られない高温で加熱することができるので、
線速を大きくして、製造速度を上げることができる。又
誘導加熱であるために、ロール加熱に比して全体を加熱
ムラを生じることなく加熱することができる。
【０００９】心線及びテープの送り出し速度を変化させ
る必要があるときは、熱融着するに要する熱量をコント
ロールする必要があるが、コイルに電流を流す時間を制
御するか、コイルに流す電流の周波数を変化させること
により達成される。例えば、周波数が低くなれば、電流
が増大し、電気エネルギーが大きくなり、周波数が高く
なれば、渦電流が良導体の表面にだけ流れ、内部に侵入
しなくなり、電気エネルギーが小さくなる。テープ電線
の製造における線速は、従来の熱ロールを用いる方法で
は、２．０ｍ／ｍｉｎ程度であるが、本発明によれば
５．０ｍ／ｍｉｎ程度に向上することができる。
る必要があるときは、熱融着するに要する熱量をコント
ロールする必要があるが、コイルに電流を流す時間を制
御するか、コイルに流す電流の周波数を変化させること
により達成される。例えば、周波数が低くなれば、電流
が増大し、電気エネルギーが大きくなり、周波数が高く
なれば、渦電流が良導体の表面にだけ流れ、内部に侵入
しなくなり、電気エネルギーが小さくなる。テープ電線
の製造における線速は、従来の熱ロールを用いる方法で
は、２．０ｍ／ｍｉｎ程度であるが、本発明によれば
５．０ｍ／ｍｉｎ程度に向上することができる。
【００１０】
【発明の効果】本発明によれば、極めて簡単な方法、す
なわち表面側にアルミニウム、内面側に鋼材を組み合わ
せて無限軌道の単位構成材とすると共に、前記鋼材の内
側に誘導加熱用コイルを設けて、誘導加熱で融着するの
で、融着は面接触でなすことができ、従って、線速を速
めて処理することができるので、能率が良く生産性を向
上することができる。
なわち表面側にアルミニウム、内面側に鋼材を組み合わ
せて無限軌道の単位構成材とすると共に、前記鋼材の内
側に誘導加熱用コイルを設けて、誘導加熱で融着するの
で、融着は面接触でなすことができ、従って、線速を速
めて処理することができるので、能率が良く生産性を向
上することができる。
【図１】本発明の方法の概略説明図
【図２】本発明の方法に用いられる無限軌道式加圧加熱
装置の要部の一部断面斜視図
装置の要部の一部断面斜視図
１１ 心線 １２ 送出リール １３ プラスチック絶縁テープ １４ リール １５ 無限軌道型加圧加熱装置 １５ａ スプロケット １５ｂ ローラーチェーン １６ アルミニウム １７ 鋼材 １８ 構成単位 １９ 誘導加熱コイル ２０ シリコーンゴム
Claims (2)
- 【請求項１】 複数条の心線を平行に並べて進行させな
がら、その両面に絶縁性プラスチックテープを前記心線
を挟むように供給し、これを誘導加熱を成しうる無限軌
道型加圧加熱送出装置に導いて前記テープを前記心線に
融着せしめることを特徴とするテープ電線の製造方法。 - 【請求項２】 請求項１に記載の無限軌道型加圧送出装
置であって、表面側にアルミニウム、内面側に鋼材を組
み合わせて無限軌道の単位構成材とすると共に、前記鋼
材の内側に誘導加熱用コイルを設けて、無限軌道の軌道
表面を誘導加熱できるようにしたことを特徴とするテー
プ電線の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21121497A JPH1139970A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | テープ電線の製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21121497A JPH1139970A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | テープ電線の製造方法及び製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1139970A true JPH1139970A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16602205
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21121497A Pending JPH1139970A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | テープ電線の製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1139970A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010287538A (ja) * | 2009-06-15 | 2010-12-24 | Sumitomo Electric Ind Ltd | フラットケーブルの製造装置および製造方法 |
-
1997
- 1997-07-23 JP JP21121497A patent/JPH1139970A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010287538A (ja) * | 2009-06-15 | 2010-12-24 | Sumitomo Electric Ind Ltd | フラットケーブルの製造装置および製造方法 |
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