JPH1139874A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH1139874A
JPH1139874A JP9186438A JP18643897A JPH1139874A JP H1139874 A JPH1139874 A JP H1139874A JP 9186438 A JP9186438 A JP 9186438A JP 18643897 A JP18643897 A JP 18643897A JP H1139874 A JPH1139874 A JP H1139874A
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JP
Japan
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bit line
level
voltage
power supply
internal power
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JP9186438A
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English (en)
Inventor
Makoto Ishitani
真 石谷
Masaki Nishimoto
正樹 西本
Masunari Den
増成 田
Shigetaka Miyawaki
重卓 宮脇
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部電源電圧の変動やメモリセルからの電荷
のリークの影響を抑えて、正確に記憶情報を読出すこと
ができる半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 ビット線イコライズレベル発生回路1
は、NMOSトランジスタN2、抵抗R3、および抵抗
R4に基づき、各ビット線BLiにビット線イコライズ
レベルVE1の電圧を供給する。内部電源電圧VCCに
変動がない場合、ビット線イコライズレベルVE1は、
1/2VCCレベルとなる。内部電源電圧VCCが降下
した場合、ビット線イコライズレベルVE1は、NMO
SトランジスタN2のしきい値電圧に基づき、1/2V
CCレベルよりも低下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
関し、特に、ビット線をイコライズするビット線イコラ
イズレベル発生回路を備える半導体記憶装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体記憶装置は、ビット線
の電位を一定の電圧レベルにイコライズするビット線イ
コライズレベル発生回路を備えている。
【0003】参考のため、ビット線を1/2VCC(V
CC:内部電源電圧)レベルにイコライズする従来の半
導体記憶装置について説明する。
【0004】図6は、従来の半導体記憶装置300の主
要部の基本構成を示す図である。図6を参照して、従来
の半導体記憶装置300は、メモリアレイ50、ビット
線イコライズレベル発生回路51、およびセンスアンプ
52を含む。
【0005】メモリアレイ50は、複数の行方向および
複数の列方向にマトリックス状に配列された複数のメモ
リセルM(図6においては、M11, M12, M11,
M22, …)を含む。行方向に並ぶ複数のメモリセルM
は、それぞれ対応するワード線WLi(i=1,2,
…)に接続される。さらに、列方向に並ぶ複数のメモリ
セルMは、それぞれ対応するビット線BLi(i=1,
2,…)に接続される。読出動作モード時においては、
メモリセルMから読出された信号(記憶情報)に従い、
対応するビット線BLiの電位が変化する。
【0006】ビット線イコライズレベル発生回路51
は、ビット線イコライズ活性化信号BLEQに従い、ビ
ット線BLi(i=1,2,…)を1/2VCCレベル
に充電する。
【0007】これにより、差動増幅器であるセンスアン
プ52に、差動動作の基準電位となる1/2VCCレベ
ルの電圧が供給される。読出動作モード時においては、
センスアンプ52は、1/2VCCに対するビット線B
Li(i=1,2,…)の電圧レベルの変化を検出し
て、差動増幅する。この増幅された信号に基づき、メモ
リセルMから読出された記憶情報が”H”であるか”
L”であるかが判別される。
【0008】図7は、従来の半導体記憶装置300にお
けるビット線イコライズレベル発生回路51、およびメ
モリセルMの基本構成を示す回路図である。
【0009】ビット線イコライズレベル発生回路51
(51. 1, 51. 2, …)は、ビット線BLi(i=
1,2,…)のそれぞれに対応して設けられる。以下、
具体例として、ビット線BL1に接続されるメモリセル
M11と、同じくビット線BL1に対応して設けられる
ビット線イコライズレベル発生回路51. 1の構成とに
ついて詳細に説明する。
【0010】図7を参照して、メモリセルM11は、N
MOSトランジスタN4、およびコンデンサC3を含
む。NMOSトランジスタN4の一方の導通端子は、ビ
ット線BL1と接続され、他方の導通端子は、コンデン
サC3の一方の電極と接続される。さらに、NMOSト
ランジスタN4のゲート電極は、ワード線WL1と接続
される。コンデンサC3の他方の電極は、接地電位VS
Sと接続される。メモリセルM1は、コンデンサC3に
電荷を蓄えることによって、情報を記憶する。
【0011】ビット線イコライズレベル発生回路51.
1は、抵抗R1、抵抗R2、およびNMOSトランジス
タN1から構成される。抵抗R1および抵抗R2は、内
部電源電圧VCCと接地電位VSSとの間に直列に接続
される。
【0012】抵抗R1の抵抗値と、抵抗R2の抵抗値と
は、互いに等しい(以下、抵抗値rと記す)。抵抗R1
と抵抗R2との接続ノードであるノードO1の電位VE
0(以下、ビット線イコライズレベルVE0と称す)
は、式(1)〜式(2)を満たす。
【0013】 VE0=K1×VCC …(1) K1=r×(r+r)=1/2 …(2) 式(1)〜式(2)により、ビット線イコライズレベル
発生回路51. 1が発生するビット線イコライズレベル
VE0は1/2VCCになる。
【0014】NMOSトランジスタN1は、ビット線イ
コライズ活性化信号BLEQに従い、ノードO1とビッ
ト線BL1とを接続する。具体的には、ビット線イコラ
イズ活性化信号BLEQがHレベルであれば、ノードO
1とビット線BL1とは、接続状態になり、ビット線B
L1は、ビット線イコライズレベルVE0に充電され
る。
【0015】なお、ビット線BLi(i=2,…)に対
応して設けられるその他のビット線イコライズレベル発
生回路(51. 2,…)の構成は、図7に示すビット線
イコライズレベル発生回路51. 1と同一である。
【0016】次に、図7を参照して、従来の半導体記憶
装置300における記憶情報の読出動作について説明す
る。
【0017】スタンバイ時では、ビット線イコライズ活
性化信号BLEQは、Hレベル(内部電源電圧VCCレ
ベル)である。各ビット線イコライズレベル発生回路
(51. 1, 51. 2,…)のNMOSトランジスタN
1は導通状態にある。従って、ビット線BLi(i=
1, 2, …)は、ビット線イコライズレベルVE0、す
なわち1/2VCCレベルに充電される。
【0018】一方、読出動作モード時になると、ビット
線イコライズ活性化信号BLEQが、Lレベル(接地電
位VSSレベル)になる。各ビット線イコライズレベル
発生回路(51. 1, 51. 2,…)のNMOSトラン
ジスタN1が非導通状態なる。これにより、ビット線B
Li(i=1, 2, …)のそれぞれは、対応するビット
線イコライズレベル発生回路(51. 1, 51. 2,
…)におけるノードO1と電気的に非接続状態になる。
【0019】図示しない行選択回路により、いずれか1
本のワード線WLiが活性化される。例えば、ワード線
WL1が選択されたとする。ワード線WL1には、選択
電圧VWが供給され、ワード線WL1の電位は(VCC
+a)レベルになる(ただし、a>0)。これにより、
ワード線WL1に接続されるメモリセルM(図7では、
メモリセルM11, M12)を構成するNMOSトラン
ジスタN4が導通状態になる。この結果、コンデンサC
3に保持されていた記憶情報が、対応するビット線BL
i(図7では、ビット線BL1, ビット線BL2)に伝
わる。
【0020】たとえば、メモリセルM11から記憶情
報”H”を読出した場合、ビット線BL1のビット線電
位は1/2VCCレベルを中心として変動する。ビット
線BL1におけるビット線電位の1/2VCCレベルか
らの変化量に基づき、メモリセルM11の記憶情報が”
H”であると判別される。同じく、メモリセルM11か
ら記憶情報”L”を読出した場合、ビット線BL1のビ
ット線電位は1/2VCCレベルを中心として変動す
る。ビット線BL1におけるビット線電位の1/2VC
Cレベルからの変化量に基づき、メモリセルM11の記
憶情報が”L”であると判別される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
半導体記憶装置300では、内部電源電圧VCCの所定
倍率にあたるビット線イコライズレベルVE0を基準と
して、メモリセルMの記憶情報が、”H”であるか”
L”であるかを判別していた。
【0022】しかしながら、このような構成では、以下
に示す問題が生じる。メモリセルM11に記憶されてい
る記憶情報”H”を読出す場合を例として、問題点を考
察する。
【0023】内部電源電圧が降下し、ワード線WL1に
供給する選択電圧VWが低くなったとする。この場合、
メモリセルM11を構成するNMOSトランジスタN4
を十分に導通状態にさせることができない。この状態で
メモリセルM11から記憶情報を読出した場合、ビット
線BL1のビット線電位の変化量は、所望の値よりも小
さくなる。この結果、メモリセルM11の記憶情報を”
L”と誤判別してしまう場合がある。
【0024】また、セルフリフレッシュモードにおいて
は、リフレッシュ間隔中にメモリセルM11から電荷が
リークする場合がある。この状態でメモリセルM11か
ら記憶情報を読出した場合、ビット線BL1のビット線
電位の変化量は、通常動作時に比べて小さくなる。この
結果、メモリセルM11の記憶情報を”L”と誤判別し
てしまう場合がある。
【0025】したがって、本発明は、かかる問題を解決
するためになされたものであり、その目的は、半導体記
憶装置において、内部電源電圧の変動が生じた場合にあ
っても、正確に記憶情報を判別することができる半導体
記憶装置を提供することにある。
【0026】さらに、もう一つの目的は、半導体記憶装
置において、メモリセルから電荷のリークが起こった場
合であっても、正確に記憶情報を判別することができる
半導体記憶装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る半導体記
憶装置は、内部電源電圧と、内部電源電圧を受けて、ビ
ット線をイコライズするイコライズ手段とを備え、イコ
ライズ手段のイコライズレベルは、内部電源電圧に変動
がない場合は、内部電源電圧の実質的に所定倍率の電圧
レベルであり、内部電源電圧が降下した場合は、内部電
源電圧の前記実質的な所定倍率よりも低い倍率の電圧レ
ベルとなる。
【0028】請求項2に係る半導体記憶装置は、請求項
1に係る半導体記憶装置であって、イコライズ手段は、
内部電源電圧を所定電圧だけ下げる降下手段と、降下手
段の出力を分圧して、イコライズレベルの電圧を発生す
る分圧手段とを備え、分圧手段の分圧比は、内部電源電
圧に変動がない場合に、分圧した結果が内部電源電圧の
実質的に所定倍率の電圧レベルとなる値である。
【0029】請求項3に係る半導体記憶装置は、内部電
源電圧と、内部電源電圧を受けて、ビット線をイコライ
ズするイコライズ手段とを備え、イコライズ手段のイコ
ライズレベルは、通常動作時においては、内部電源電圧
の実質的に所定倍率の電圧レベルであり、セルフリフレ
ッシュモード時においては、内部電源電圧の実質的な所
定倍率よりも低い倍率の電圧レベルとなる。
【0030】請求項4に係る半導体記憶装置は、請求項
3に係る半導体記憶装置であって、イコライズ手段は、
供給された電圧を分圧して、イコライズレベルの電圧を
出力する分圧手段と、通常動作時は、分圧手段に内部電
源電圧を供給し、セルフリフレッシュモード時は、分圧
手段への内部電源電圧の供給を停止する第1の供給手段
と、内部電源電圧を所定電圧だけ下げて分圧手段に供給
する第2の供給手段とを備え、分圧手段の分圧比は、実
質的な所定倍率である。
【0031】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]本発明の実施の形態1は、半導体記憶
装置において、内部電源電圧VCCの降下にともなう記
憶情報の読出特性の低下を防止することを可能とするも
のである。より具体的には、内部電源電圧VCCに変動
がない場合には、ビット線イコライズレベルを1/2V
CCレベルとし、相対的に内部電源電圧VCCが低下し
た場合には、これに応じて、ビット線イコライズレベル
も1/2VCCレベル以下に低下させるものである。
【0032】以下、本発明の実施の形態1における半導
体記憶装置100について説明する。
【0033】図1は、本発明の実施の形態1の半導体記
憶装置100の主要部の基本構成を示す図であり、図7
に示す従来の半導体記憶装置300と同じ構成要素には
同じ符号を付しその説明を省略する。
【0034】図1を参照して、本発明の実施の形態1に
おける半導体記憶装置100は、図7に示すビット線イ
コライズレベル発生回路51に代えて、ビット線イコラ
イズレベル発生回路1(図1では、特に、ビット線BL
1に対応するビット線イコライズレベル発生回路1. 1
の回路図が表示されている)を備える。
【0035】ビット線イコライズレベル発生回路(1.
1, 1. 2, …)は、それぞれビット線BLi(i=
1, 2, …)に対応して設けられる。
【0036】図1を参照して、具体例としてビット線B
L1に対応して設けられるビット線イコライズレベル発
生回路1. 1の構成について説明する。なお、ビット線
BLi(i=2, …)のそれぞれに対応するその他のビ
ット線イコライズレベル発生回路(1. 2, …)の構成
は、ビット線イコライズレベル発生回路1. 1と同一で
あり、その説明は省略する。
【0037】ビット線イコライズレベル発生回路1. 1
は、抵抗R3、抵抗R4、NMOSトランジスタN1お
よびNMOSトランジスタN2を備える。
【0038】NMOSトランジスタN2は、内部電源電
圧VCCと抵抗R3との間に接続される。NMOSトラ
ンジスタN2のゲート電極は、内部電源電圧VCCと接
続される。抵抗R3と抵抗R4とは、NMOSトランジ
スタN2と接地電位VSSとの間に直列に接続される。
【0039】NMOSトランジスタN1は、ビット線B
L1と、抵抗R3と抵抗R4との接続ノードにあたるノ
ードO2との間に接続される。NMOSトランジスタN
1は、ゲート電極にビット線イコライズ活性化信号BL
EQを受ける。NMOSトランジスタN1が導通状態に
なると、ビット線BL1とノードO2とが電気的に接続
状態になる。この結果、ビット線BL1は、ノードO2
の電位(以下、ビット線イコライズレベルVE1と称
す)に充電される。
【0040】NMOSトランジスタN2のしきい値電圧
をVTHとすると、NMOSトランジスタN2のドレイ
ン電圧のレベルは、(VCC−VTH)になる。
【0041】これにより、ビット線イコライズレベルV
E1は、式(3)〜式(4)を満たす値になる。
【0042】 VE1=K2×(VCC−VTH) …(3) K2=r4×(r3+r4) …(4) ここで、r3は、抵抗R3の抵抗値を、r4は、抵抗R
3の抵抗値をそれぞれ表わす。
【0043】抵抗値r3、r4は、例えば、内部電源電
圧VCCが3.3Vの場合に、ビット線イコライズレベ
ルVE1が1. 6V(=約1/2VCC)になるように
決定する。具体的に、しきい値電圧VTHを0. 7ボル
トとすると、式(3)〜式(4)により、r3=5/8
×r4(式(4)においては、抵抗比K2=8/13)
となる。
【0044】次に、本発明の実施の形態1におけるビッ
ト線イコライズレベルVE1について詳しく説明する。
【0045】図2は、本発明の実施の形態1の半導体記
憶装置100におけるビット線イコライズレベルVE1
の変化を示すグラフである。参考のため、図3にビット
線イコライズレベルVE1の具体的な数値例と、図7に
示す従来の半導体記憶装置300におけるビット線イコ
ライズレベルVE0の具体的な数値例とを示す。
【0046】図2において、直線は、ビット線イコライ
ズレベルVE1の変化を、一点鎖線は、ビット線イコラ
イズレベルVE0の変化をそれぞれ示している。また、
図3の値は、式(1)〜式(4)において、しきい値電
圧VTHを0. 7ボルト、抵抗値r3=5/8×r4
(式(4)において、抵抗比K2=8/13)として算
出した値である。
【0047】図2〜図3を参照して、内部電源電圧VC
Cが電圧レベルVX(VX=約3.3ボルト)であれ
ば、半導体記憶装置100におけるビット線イコライズ
レベルVE1は、従来の半導体記憶装置300と同じく
1/2VCCレベルになる。一方、内部電源電圧VCC
が電圧レベルVXより降下する(区間H1)と、ビット
線イコライズレベルVE1は、1/2VCCレベルにあ
たるビット線イコライズレベルVE0よりも下がる。
【0048】次に、図1〜図3を参照して、半導体記憶
装置100において、メモリセルM11から記憶情報”
H”を読出し、判別する動作について説明する。
【0049】内部電源電圧VCCに電圧降下がない場合
(図2における区間H2)、ビット線イコライズレベル
VE1は、約1/2VCCレベルになる。したがって、
メモリセルM11の記憶情報は、ビット線BL1におけ
るビット線電位の1/2VCCレベルからの変化量に基
づき判別される。
【0050】次に、内部電源電圧VCCが降下した場合
(図2における区間H1)、ビット線イコライズレベル
VE1は、内部電源電圧VCCの降下に比べて、より大
きい電圧レベルだけ低下する。
【0051】内部電源電圧VCCが降下し、ワード線W
L1に供給する選択電圧VWが低下した場合について考
察する。
【0052】この場合、メモリセルM11におけるNM
OSトランジスタN4のゲートソース間の電位差が通常
時よりも小さくなる。したがって、NMOSトランジス
タN4は十分に導通状態にならず、ビット線BL1のビ
ット線電位の変化量が小さくなる。
【0053】したがって、前述したように、1/2VC
Cレベルを基準とする従来の半導体記憶装置300(図
7)においては、ビット線BL1におけるビット線電位
の変化量は小さく、所望の電位差が得られないため、記
憶情報を”L”と判別してしまう。
【0054】しかし、図1に示す半導体記憶装置100
においては、内部電源電圧VCCの降下にともない、ビ
ット線イコライズレベルVE1が1/2VCCレベルよ
りも低下する。したがって、ビット線BL1のビット線
電位と、ビット線イコライズレベルVE1との電圧レベ
ルの差を明確に検出することができるため、記憶情報の
誤判別を防止することができる。
【0055】[実施の形態2]図4は、本発明の実施の
形態2における半導体記憶装置200の主要部の基本構
成を示す図であり、図7に示す従来の半導体記憶装置3
00と同じ構成要素には同じ記号および同じ符号を付し
その説明を省略する。
【0056】図4を参照して、本発明の実施の形態2に
おける半導体記憶装置200は、図7に示すビット線イ
コライズレベル発生回路50に代えて、ビット線イコラ
イズレベル発生回路2(図4では、特に、ビット線BL
1に対応するビット線イコライズレベル発生回路2. 1
の回路図が表示されている)を備える。
【0057】ビット線イコライズレベル発生回路(2.
1, 2. 2, …)は、それぞれビット線BLi(i=
1, 2, …)のそれぞれに対応して設けられる。
【0058】図4を参照して、具体例としてビット線B
L1に対応して設けられるビット線イコライズレベル発
生回路2. 1の構成について説明する。なお、ビット線
BLi(i=2, …)に対応するその他のビット線イコ
ライズレベル発生回路(2.2, …)の構成は、ビット
線イコライズレベル発生回路2. 1と同一であり、その
説明は省略する。
【0059】ビット線イコライズレベル発生回路2は、
抵抗R5、抵抗R6、NMOSトランジスタN1、N
3、およびPMOSトランジスタP1を備える。
【0060】抵抗R6は、抵抗5と接地電位VSSとの
間に接続される。NMOSトランジスタN3、およびP
MOSトランジスタP1は、内部電源電圧VCCと、抵
抗R5との間に並列に接続される。NMOSトランジス
タN3のゲート電極は、内部電源電圧VCCと接続され
る。
【0061】PMOSトランジスタP1のゲート電極
は、セルフリフレッシュ活性化信号SXを受ける。セル
フリフレッシュ活性化信号SXがHレベルの場合は、P
MOSトランジスタP1は非導通状態になり、抵抗R5
は、NMOSトランジスタN3のドレイン電圧を受け
る。セルフリフレッシュ活性化信号SXがLレベルの場
合は、PMOSトランジスタP1は導通状態になり、抵
抗R5は、PMOSトランジスタP1を介して、内部電
源電圧VCCを受ける。
【0062】NMOSトランジスタN1は、ビット線B
L1と、抵抗R5と抵抗R6との接続ノードにあたるノ
ードO3との間に接続される。NMOSトランジスタN
1は、ゲート電極にビット線イコライズ活性化信号BL
EQを受ける。NMOSトランジスタN1が導通状態に
なると、ビット線BL1は、ノードO3と接続状態にな
る。この結果、ビット線BL1は、ノードO3の電位
(以下、ビット線イコライズレベルVE2と称す)にま
で充電される。
【0063】このように構成することにより、セルフリ
フレッシュ活性化信号SXがLレベルである場合には、
ビット線イコライズレベルVE2は、式(5)〜式
(6)を満たす値になる。
【0064】 VE2=K3×VCC …(5) K3=r6×(r5+r6) …(6) r5は、抵抗R5の抵抗値を、r6は、抵抗R6の抵抗
値をそれぞれ表わす。ここで、互いに等しい抵抗値r
5、r6を使用することにより、抵抗比K3は、1/2
となる。この結果、ビット線イコライズレベルVE2
は、式(5)より、1/2VCCとなる。
【0065】一方、セルフリフレッシュ活性化信号SX
がHレベルである場合には、ビット線イコライズレベル
VE2は、式(7)を満たす値になる。
【0066】 VE2=K3×(VCC−VTH) …(7) ここで、式(7)のK3に1/2を代入することによ
り、ビット線イコライズレベルVE2は、1/2(VC
C−VTH)となる。
【0067】次に、本発明の実施の形態2におけるビッ
ト線イコライズレベルVE2について詳しく説明する。
【0068】図5は、本発明の実施の形態2の半導体記
憶装置200におけるビット線イコライズレベルVE2
の変化を示すグラフである。
【0069】図5において、直線は、セルフリフレッシ
ュ活性化信号SXがHレベルである場合のビット線イコ
ライズレベルVE2の変化を、一点鎖線は、セルフリフ
レッシュ活性化信号SXがLレベルである場合のビット
線イコライズレベルVE2の変化をそれぞれ示してい
る。
【0070】図5を参照して、セルフリフレッシュ活性
化信号SXがLレベルである場合には、ビット線イコラ
イズレベルVE2は、従来の半導体記憶装置300と同
じく1/2VCCレベルになる。一方、セルフリフレッ
シュ活性化信号SXがHレベルである場合には、ビット
線イコライズレベルVE2は、1/2VCCレベルより
も低下する。
【0071】次に、図4〜図5を参照して、本発明の実
施の形態2において、メモリセルM11から記憶情報”
H”を読出し、判別する動作について説明する。
【0072】通常動作時は、セルフリフレッシュ活性化
信号SXはLレベルである。したがって、PMOSトラ
ンジスタP1は、導通状態にあり、抵抗R5の一方の端
子は、内部電源電圧VCCを受ける。これにより、ビッ
ト線イコライズレベルVE2は、1/2VCCレベルと
なる。したがって、メモリセルM11の記憶情報は、ビ
ット線BL1におけるビット線電位の1/2VCCレベ
ルからの変化量に基づき判別される。
【0073】セルフリフレッシュモード時においては、
セルフリフレッシュ活性化信号SXがHレベルになる。
この場合、PMOSトランジスタP1は、非導通状態に
なる。これにより、抵抗R5の一方の端子は、NMOS
トランジスタN3のドレイン電圧である(VCC−VT
H)を受ける。ビット線イコライズレベルVE2は、1
/2VCCより低い電圧レベルとなる。
【0074】セルフリフレッシュモード時においてメモ
リセルM11から電荷がリークした場合について考察す
る。この場合、ビット線BL1のビット線電位の変化量
は、通常動作時に比べて小さくなる。
【0075】したがって、前述したように、1/2VC
Cレベルを基準とする従来の半導体記憶装置300(図
7)においては、ビット線BL1におけるビット線電位
の変化量は小さく、所望の電位差が得られないため、記
憶情報を”L”と判別してしまう。
【0076】しかし、図4に示す半導体記憶装置200
においては、セルフリフレッシュモード時に、ビット線
イコライズレベルVE2が1/2VCCレベルよりも低
下する。したがって、ビット線BL1のビット線電位
と、ビット線イコライズレベルVE2との電圧レベルの
差を明確に検出することができるため、記憶情報の誤判
別を防止することができる。
【0077】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜請求項2に係
る半導体記憶装置によれば、内部電源電圧が降下した場
合、通常時よりもビット線イコライズレベルを低下させ
ることができるので、内部電源電圧の変動の影響を抑え
て、正確な記憶情報の読出しを行なうことが可能とな
る。
【0078】また、請求項3〜請求項4に係る半導体記
憶装置によれば、セルフリフレッシュモード時におい
て、通常時よりもビット線イコライズレベルを低下させ
ることができるので、メモリセルからの電荷のリークの
影響を抑えて、正確な記憶情報の読出しを行なうことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における半導体記憶装
置100の主要部の基本構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の半導体記憶装置10
0におけるビット線イコライズレベルVE1の変化を示
すグラフである。
【図3】 内部電源電圧VCCに対するビット線イコラ
イズレベルVE1、VE0の具体的な値を示す図であ
る。
【図4】 本発明の実施の形態2における半導体記憶装
置200の主要部の基本構成を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態2の半導体記憶装置20
0におけるビット線イコライズレベルVE2の変化を示
すグラフである。
【図6】 従来の半導体記憶装置300の主要部の基本
構成を示す図である。
【図7】 従来の半導体記憶装置300におけるビット
線イコライズレベル発生回路51、およびメモリセルM
の基本構成を示す回路図である。
【符号の説明】 1,2,51 ビット線イコライズレベル発生回路、5
0 メモリアレイ、R1〜R6 抵抗、C3 コンデン
サ、N1〜N3,N4 NMOSトランジスタ、P1
PMOSトランジスタ、BLi ビット線、WLi ワ
ード線、100,200 半導体記憶装置。
フロントページの続き (72)発明者 宮脇 重卓 兵庫県伊丹市荻野1丁目132番地 大王電 機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部電源電圧と、 前記内部電源電圧を受けて、ビット線をイコライズする
    イコライズ手段とを備え、 前記イコライズ手段のイコライズレベルは、 前記内部電源電圧に変動がない場合は、前記内部電源電
    圧の実質的に所定倍率の電圧レベルであり、前記内部電
    源電圧が降下した場合は、前記内部電源電圧の前記実質
    的な所定倍率よりも低い倍率の電圧レベルとなる、半導
    体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記イコライズ手段は、 前記内部電源電圧を所定電圧だけ下げる降下手段と、 前記降下手段の出力を分圧して、前記イコライズレベル
    の電圧を発生する分圧手段とを備え、 前記分圧手段の分圧比は、前記内部電源電圧に変動がな
    い場合に、前記分圧した結果が前記内部電源電圧の前記
    実質的に所定倍率の電圧レベルとなる値である、請求項
    1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 内部電源電圧と、 前記内部電源電圧を受けて、ビット線をイコライズする
    イコライズ手段とを備え、 前記イコライズ手段のイコライズレベルは、 通常動作時においては、前記内部電源電圧の実質的に所
    定倍率の電圧レベルであり、セルフリフレッシュモード
    時においては、前記内部電源電圧の前記実質的な所定倍
    率よりも低い倍率の電圧レベルとなる、半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 前記イコライズ手段は、 供給された電圧を分圧して、前記イコライズレベルの電
    圧を出力する分圧手段と、 前記通常動作時は、前記分圧手段に前記内部電源電圧を
    供給し、セルフリフレッシュモード時は、前記分圧手段
    への前記内部電源電圧の供給を停止する第1の供給手段
    と、 前記内部電源電圧を所定電圧だけ下げて前記分圧手段に
    供給する第2の供給手段とを備え、 前記分圧手段の分圧比は、前記実質的な所定倍率であ
    る、請求項1記載の半導体記憶装置。
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