JPH1139317A - 画像検索装置および記録媒体 - Google Patents

画像検索装置および記録媒体

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JPH1139317A
JPH1139317A JP9189433A JP18943397A JPH1139317A JP H1139317 A JPH1139317 A JP H1139317A JP 9189433 A JP9189433 A JP 9189433A JP 18943397 A JP18943397 A JP 18943397A JP H1139317 A JPH1139317 A JP H1139317A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自由で自然に近いキーワードを用いて画像検
索を行うことができるようにする。 【解決手段】 キーワードと画像特徴量との関係を表す
対応表を記憶しておく。画像特徴量は、色情報と形状情
報で構成する。キーワードが入力されたとき、対応表に
従って、これを画像特徴量に変換する。画像データベー
スに記録されている画像データを画像特徴量に変換し、
キーワードから変換された画像特徴量と比較する。比較
結果に対応して、その画像特徴量を有する画像データを
検索する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像検索装置およ
び記録媒体に関し、特に、画像データをキーワードによ
り、簡単かつ確実に、検索することができるようにし
た、画像検索装置および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像を検索する方法として、パタ
ーンマッチングによる方法と、キーワードを利用する方
法とが知られている。
【0003】パターンマッチングによる方法において
は、画像データが、画素単位でマッチングするか否かが
判定される。
【0004】これに対して、キーワードを用いる方法に
おいては、各画像毎に、適当なキーワードをユーザが入
力し、画像を検索するとき、画像を入力するのではな
く、キーワードを入力し、そのキーワードが対応されて
いる画像を検索するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パター
ンマッチングによる方法は、検索に時間がかかる課題が
ある。
【0006】これに対して、キーワードを用いる方法
は、検索は迅速に行うことができるが、そのデータベー
スを管理する管理者が、各画像毎にキーワードを設定す
る操作が必要となり、データベースを作成し、維持する
のに大きな労力が必要となる。また、検索は、管理者が
使用したキーワードを用いて行う必要があるため、自由
な用語を用いて検索を行うことができない課題があっ
た。
【0007】さらにまた、管理者が設定するキーワード
が適切でないと、所望の画像を検索することができなく
なってしまい、キーワードの設定操作が、検索の精度に
大きく影響する課題があった。
【0008】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、簡単かつ確実に、所望の画像を検索するこ
とができるようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像検
索装置は、画像特徴量とキーワードとの関係を記憶する
記憶手段と、記憶手段に記憶されている画像特徴量とキ
ーワードとの関係を参照して、入力されたキーワード
を、対応する画像特徴量に変換するキーワード変換手段
と、データベースに記憶されている画像データを、画像
特徴量に変換する画像変換手段と、画像変換手段により
変換された画像特徴量と、キーワード変換手段により変
換された画像特徴量とを比較する比較手段と、比較手段
の比較結果に対応して、データベースから画像データを
検索する検索手段とを備えることを特徴とする。
【0010】画像を複数の領域に分割する分割手段をさ
らに設けることができる。この場合、複数の領域のうち
の、所定の位置の領域の画像の検索を行うようにした
り、背景以外の領域の画像の検索を行うようにすること
ができる。画像が背景の画像であるか否かは、画像の外
枠の占める割合から判定するようにすることができる。
あるいはまた、背景以外の領域を、1つの領域の画像と
して検索させるようにすることができる。
【0011】画像特徴量またはキーワードには優先度を
設定し、その優先度に対応して検索を行わせるようにす
ることができる。
【0012】画像特徴量が、色情報と形状情報とを含む
場合、色情報と形状情報のいずれが優先するかを、各キ
ーワード毎に設定するようにすることができる。、ま
た、所定のモードが設定されたとき、色情報と形状情報
のうちの一方だけで検索を行うようにすることもでき
る。
【0013】1つのキーワードには、複数の画像特徴量
を対応させたり、また、1つの画像特徴量には、複数の
キーワードを対応させることができる。
【0014】請求項11に記載の記録媒体は、画像特徴
量とキーワードとの関係を記憶する記憶ステップと、記
憶ステップで記憶されている画像特徴量とキーワードと
の関係を参照して、入力されたキーワードを、対応する
画像特徴量に変換するキーワード変換ステップと、デー
タベースに記憶されている画像データを、画像特徴量に
変換する画像変換ステップと、画像変換ステップで変換
された画像特徴量と、キーワード変換ステップで変換さ
れた画像特徴量とを比較する比較ステップと、比較ステ
ップでの比較結果に対応して、データベースから画像デ
ータを検索する検索ステップとを備えるプログラムが記
録されていることを特徴とする。
【0015】請求項12に記載の画像検索装置は、画像
データを色を基準にして複数の領域に分割する分割手段
と、分割手段により分割された画像データの形状情報を
抽出する形状情報抽出手段と、分割手段により分割され
た画像データの色情報を抽出する色情報抽出手段と、形
状情報抽出手段により抽出された形状情報と、入力され
た形状情報とを比較する形状情報比較手段と、色情報抽
出手段により抽出された色情報と、入力された色情報と
を比較する色情報比較手段と、形状情報比較手段と色情
報比較手段による比較結果に対応して、データベースか
ら画像データを検索する検索手段とを備えることを特徴
とする。
【0016】この分割手段には、画像の解像度を低下さ
せた後、同一の色の領域毎に分割を行わせるようにする
ことができる。
【0017】請求項14に記載の記録媒体は、画像デー
タを色を基準にして複数の領域に分割する分割ステップ
と、分割ステップで分割された画像データの形状情報を
抽出する形状情報抽出ステップと、分割ステップで分割
された画像データの色情報を抽出する色情報抽出ステッ
プと、形状情報抽出ステップで抽出された形状情報と、
入力された形状情報とを比較する形状情報比較ステップ
と、色情報抽出ステップで抽出された色情報と、入力さ
れた色情報とを比較する色情報比較ステップと、形状情
報比較ステップと色情報比較ステップによる比較結果に
対応して、データベースから画像データを検索する検索
ステップとを備えるプログラムが記録されていることを
特徴とする。
【0018】請求項15に記載の画像検索装置は、キー
ワードと画像特徴量との対応関係を表すテーブルを記憶
するテーブル記憶手段と、テーブルを参照して、画像特
徴量を対応するキーワードに、またはキーワードを対応
する画像特徴量に変換する変換手段と、変換手段により
変換されたキーワードまたは画像特徴量を出力する出力
手段とを備えることを特徴とする。
【0019】キーワードが対応する関連キーワードを選
択する、キーワード選択手段をさらに設けることができ
る。
【0020】請求項17に記載の記録媒体は、キーワー
ドと画像特徴量との対応関係を表すテーブルを記憶する
テーブル記憶ステップと、テーブルを参照して、画像特
徴量を対応するキーワードに、またはキーワードを対応
する画像特徴量に変換する変換ステップと、変換ステッ
プで変換されたキーワードまたは画像特徴量を出力する
出力ステップとを備えるプログラムが記録されているこ
とを特徴とする。
【0021】請求項1に記載の画像検索装置および請求
項11に記載の記録媒体においては、データベースに記
憶されている画像データが画像特徴量に変換される。ま
た、画像特徴量とキーワードとの関係が記憶されてお
り、この記憶されている関係を参照して、入力されたキ
ーワードが、対応する画像特徴量に変換される。画像デ
ータから変換された画像特徴量と、キーワードから変換
された画像特徴量とが比較され、その比較結果に対応し
て、データベースから画像データが検索される。
【0022】請求項12に記載の画像検索装置および請
求項14に記載の記録媒体においては、画像が複数の領
域に分割され、分割された画像の形状情報と色情報が抽
出される。そして、抽出された形状情報と色情報に対応
して、データベースから画像データが検索される。
【0023】請求項15に記載の画像検索装置および請
求項17に記載の記録媒体においては、キーワードと画
像特徴量との対応関係を表すテーブルが記憶されてお
り、このテーブルを参照して、画像特徴量が対応するキ
ーワードに、またはその逆に、変換が行われ、変換され
たキーワードまたは画像特徴量が出力される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。
【0025】請求項1に記載の画像検索装置は、画像特
徴量とキーワードとの関係を記憶する記憶手段(例え
ば、図2の画像特徴データベース24)と、記憶手段に
記憶されている画像特徴量とキーワードとの関係を参照
して、入力されたキーワードを、対応する画像特徴量に
変換するキーワード変換手段(例えば、図5のステップ
S2)と、データベースに記憶されている画像データ
を、画像特徴量に変換する画像変換手段(例えば、図5
のステップS6)と、画像変換手段により変換された画
像特徴量と、キーワード変換手段により変換された画像
特徴量とを比較する比較手段(例えば、図5のステップ
S8)と、比較手段の比較結果に対応して、データベー
スから画像データを検索する検索手段(例えば、図5の
ステップS10)とを備えることを特徴とする。
【0026】請求項2に記載の画像検索装置は、画像を
複数の領域に分割する分割手段(例えば、図12のステ
ップS61)をさらに備えることを特徴とする。
【0027】請求項12に記載の画像検索装置は、画像
データを色を基準にして複数の領域に分割する分割手段
(例えば、図12のステップS61)と、分割手段によ
り分割された画像データの形状情報を抽出する形状情報
抽出手段(例えば、図12のステップS64)と、分割
手段により分割された画像データの色情報を抽出する色
情報抽出手段(例えば、図12のステップS63)と、
形状情報抽出手段により抽出された形状情報と、入力さ
れた形状情報とを比較する形状情報比較手段(例えば、
図15のステップS83)と、色情報抽出手段により抽
出された色情報と、入力された色情報とを比較する色情
報比較手段(例えば、図15のステップS84)と、形
状情報比較手段と色情報比較手段による比較結果に対応
して、データベースから画像データを検索する検索手段
(例えば、図5のステップS10)とを備えることを特
徴とする。
【0028】請求項15に記載の画像検索装置は、キー
ワードと画像特徴量との対応関係を表すテーブルを記憶
するテーブル記憶手段(例えば、図2の画像特徴データ
ベース24)と、テーブルを参照して、画像特徴量を対
応するキーワードに、またはキーワードを対応する画像
特徴量に変換する変換手段(例えば、図19のステップ
S112)と、変換手段により変換されたキーワードま
たは画像特徴量を出力する出力手段(例えば、図19の
ステップS119)とを備えることを特徴とする。
【0029】図1は、本発明の画像検索装置の構成例を
表している。キーボード1は、文字を入力するとき、ユ
ーザにより操作される。タブレット2は、ペン2Aで、
その上を操作することで、例えば、検索すべき画像が入
力される。再生装置3は、固体メモリ、ディスク、テー
プなどの記録媒体に記録されている画像データを再生す
る。ディスプレイ4は、画像を表示する。インタフェー
ス5は、これらのキーボード1乃至ディスプレイ4と、
制御回路10の間のインタフェース処理を行う。制御回
路10は、例えば、マイクロコンピュータなどにより構
成され、各部を制御する。
【0030】キーワード画像特徴量変換装置6は、キー
ワードを画像特徴量に変換したり、あるいは逆に、画像
特徴量をキーワードに変換する処理を行う。画像データ
画像特徴量変換装置7は、画像データを画像特徴量に変
換する処理を行う。特徴量マッチング装置8は、キーワ
ード画像特徴量変換装置6、または画像データ画像特徴
量変換装置7より供給された画像特徴量を、画像データ
ベース9より読み出された画像特徴量と比較する処理を
行う。画像データベース9は、複数の画像の画像データ
をデータベースとして記憶している。
【0031】なお、これらのキーワード画像特徴量変換
装置6乃至画像データベース9は、ハードウェアにより
構成することもできるが、ソフトウェアプログラムによ
り構成することもできる。
【0032】図2は、キーワード画像特徴量変換装置6
の構成例を表している。関連キーワード出力装置21
は、関連キーワードデータベース23に接続されてお
り、キーワードが入力されたとき、それに関連する関連
キーワードを検索し、出力するようになされている。関
連キーワードデータベース23には、所定のキーワード
に対応する関連キーワードがデータベースとして登録さ
れている。文字画像変換装置22は、画像特徴データベ
ース24に接続されており、キーワードが入力される
と、画像特徴データベース24を参照して、そのキーワ
ードに対応する画像特徴量を出力するかまたはその逆
に、画像特徴量が入力されると、対応するキーワードを
検索し、出力するようになされている。画像特徴データ
ベース24には、キーワードと画像特徴量の対応関係を
表す変換テーブルが記憶されている。
【0033】図3は、画像データ画像特徴量変換装置7
の構成例を表している。領域分割装置31は、入力され
た画像データを複数の領域に分割し、各領域の画像デー
タを色情報抽出装置32と形状情報抽出装置33に出力
している。色情報抽出装置32と形状情報抽出装置33
は、領域分割装置31より入力された各領域毎の画像デ
ータから色情報よりなる画像特徴または形状情報よりな
る画像特徴量を抽出し、出力するようになされている。
【0034】図4は、特徴量マッチング装置8の構成例
を表している。形状情報比較装置41は、キーワード画
像特徴量変換装置6、または画像データ画像特徴量変換
装置7が出力した形状情報と、画像データベース9より
読み出された形状情報とを比較し、その比較結果(形状
類似度)を類似度統合部43に出力するようになされて
いる。また、色情報比較装置42は、キーワード画像特
徴量変換装置6、または画像データ画像特徴量変換装置
7が出力する色情報と、画像データベース9より読み出
された色情報とを比較し、その比較結果(色類似度)
を、類似度統合部43に出力している。類似度統合部4
3は、形状情報比較装置41より供給される形状類似度
と、色情報比較装置42より供給される色類似度とを統
合して、総合類似度とし、判定部44に出力している。
判定部44は、総合類似度の値から、2つの画像の類似
度を判定し、判定結果を制御回路10に出力するように
なされている。
【0035】次に、図5のフローチャートを参照して、
画像検索処理について説明する。いま、この処理で、所
定のキーワードを入力して、そのキーワードに対応する
画像を検索するものとする。
【0036】最初に、ステップS1において、ユーザ
は、キーボード1を操作し、所定のキーワード(例えば
「自然」)を入力する。制御回路10は、インタフェー
ス5を介して、このキーワードの入力を受けたとき、ス
テップS2において、このキーワードをキーワード画像
特徴量変換装置6に供給し、キーワード画像特徴量変換
処理を実行させる。この処理の詳細は、図6のフローチ
ャートに示されている。
【0037】すなわち、キーワード画像特徴量変換装置
6は、ステップS21において、関連キーワード出力処
理を実行する。この関連キーワード出力処理の詳細は、
図7のフローチャートに示されている。
【0038】最初に、ステップS41において、関連キ
ーワード出力装置21は、制御回路10からキーワード
が供給されてきたとき、このキーワードを初期キーワー
ドに設定する。いまの場合、「自然」のキーワードが初
期キーワードとして設定される。
【0039】次に、ステップS42に進み、関連キーワ
ード出力装置21は、ステップS41で設定した初期キ
ーワードを親キーワードとして設定する。ステップS4
3においては、親キーワードに対して子キーワードが検
索される。すなわち、関連キーワード出力装置21は、
関連キーワードデータベース23を参照して、「自然」
を親キーワードとする子キーワードを検索する。これに
より、例えば、図8に示すように、「自然」の親キーワ
ード(初期キーワード)に対して、「海」、「山」、お
よび「空」の3つの第1ランクの子キーワード(関連キ
ーワード)が検索される。
【0040】次にステップS44において、関連キーワ
ード出力装置21は、子キーワードが第3ランクに達し
たか否かを判定する。いまの場合、第1ランクの子キー
ワードが検索されただけであるので、NOの判定が行わ
れ、ステップS45に進む。ステップS45において
は、子キーワードが、親キーワードにシフトされる。い
まの場合、例えば「海」の子キーワードが、親キーワー
ドに設定される。
【0041】次に、ステップS43に戻り、「海」の親
キーワードに対する子キーワードが、関連キーワードデ
ータベース23から検索される。これにより、例えば、
図8に示すように、「山」、「川」、および「魚」の子
キーワードが検索される。
【0042】ステップS45においては、他のキーワー
ド「山」と「空」も、それぞれ親キーワードに設定され
る。その結果、ステップS43においては、「山」の親
キーワードに対する子キーワードと、「空」の親キーワ
ードに対応する子キーワードが検索される。図8の表示
例においては、「山」の親キーワードに対して、
「森」、「川」、および「自然」の子キーワードが検索
され、「空」の親キーワードに対して、「青」、
「海」、および「地球」の子キーワードが検索されてい
る。以上により、第2ランクの子キーワードが検索され
たことになる。
【0043】次に、ステップS44に進み、子キーワー
ドが第3ランクに達したか否かが判定される。いまの場
合、まだ達していないので、再び、ステップS45とス
テップS43の処理が実行され、図8に示すように、第
2ランクのキーワードを親キーワードとする第3ランク
の子キーワードが検索される。このようにして、第3ラ
ンクまでの検索が行われると、合計40個(=1+3+
9+27)のキーワード(但し、中には同一のキーワー
ドもある)が検索される。
【0044】ステップS44において、第3ランクまで
の子キーワードが検索されたと判定された場合、ステッ
プS46に進み、関連キーワードに重み付けを行い、関
連度を算出する処理が実行される。
【0045】ここでは、初期キーワードは関連度が8と
され、第1ランクの関連キーワードは関連度が4とさ
れ、第2ランクのキーワードは関連度が2とされ、第3
ランクのキーワードは関連度が1とされる。そして、同
一のキーワードが複数のランクで重複して現れている場
合、また、同一のランクにおいて、同一のキーワードが
重複して現れている場合には、それぞれの関連度の値が
加算されて、そのキーワードの関連度とされる。
【0046】例えば、図8の例においては、初期キーワ
ードから第2ランクまでの間において、「自然」のキー
ワードは、初期キーワードと第2ランクに1回ずつ現れ
る。従って、「自然」の関連度は10(=8+2)とさ
れる。
【0047】「海」のキーワードは、第1ランクにおい
て1回出現し、第2ランクにおいても1回出現してい
る。そこで、この「海」の関連度は、6(=4+2)と
される。「川」のキーワードは、第2ランクにおいて2
回出現しているので、その関連度は4(=2+2)とさ
れる。
【0048】「地球」のキーワードは、第2ランクにお
いて1回出現するだけなので、その関連度は2とされ
る。
【0049】以上のようにして、出現したすべてのキー
ワードに対する関連度の算出が行われたとき、ステップ
S47において、関連キーワード出力装置21は、関連
度の高い順に5個のキーワードを選択する。そして、ス
テップS48において、選択した関連キーワードを出力
する。
【0050】以上のようにして、図6のステップS21
の関連キーワード出力処理が完了したとき、関連キーワ
ード出力装置21は、ステップS22で、ステップS2
1で選択した5個の関連キーワードを文字画像変換装置
22に出力する。文字画像変換装置22は、関連キーワ
ード出力装置21から5個の間連キーワードの供給を受
けたとき、ステップS23において、画像特徴データベ
ース24を参照して、文字画像変換処理を実行する。
【0051】画像特徴データベース24には、例えば、
図9に示すように、キーワードと画像特徴量が対応付け
て、変換テーブルとして記憶されている。画像特徴量
は、色情報と形状情報に区分されている。
【0052】図10と図11は、画像特徴データベース
のキーワードと画像特徴量の対応関係の例を表してい
る。図10は、「山」のキーワードに、色情報として
「緑」が、また、形状情報として「三角形」が、それぞ
れ対応されている。
【0053】図11の例においては、「海」のキーワー
ドに対して、「青」の色情報と、「四角形」の形状情報
が対応されている。
【0054】文字画像変換装置22は、関連キーワード
出力装置21から供給された5個の間連キーワードに対
応する画像特徴量(形状情報と色情報)を画像特徴デー
タベース24から検索し、ステップS24で、その検索
の結果得られた画像特徴量を、入力された関連キーワー
ドに対応する画像特徴量として出力する。
【0055】以上のようにして、図5のステップS2の
キーワード画像特徴量変換処理が行われたとき、ステッ
プS3において、文字画像変換装置22が検索した画像
特徴量が、特徴量マッチング装置8に供給される。
【0056】一方、画像検索が指令されたとき、以上の
ステップS1乃至S3の処理と並行して、ステップS4
乃至S7の処理が実行される。ステップS4において
は、制御回路10は、画像データベース9を制御し、そ
こに記憶されている画像データの読み出しを指令する。
画像データベース9は、この指令に対応して、ステップ
S5において画像データを読み出し、これを画像データ
画像特徴量変換装置7に供給する。画像データ画像特徴
量変換装置7は、画像データの供給を受けたとき、ステ
ップS6において、画像データ画像特徴量変換処理を実
行する。この画像データ画像特徴量変換処理の詳細は、
図12に示されている。
【0057】最初にステップS61において、画像デー
タ画像特徴量変換装置7は、画像データベース9からの
画像データの供給を受けると、ステップS61におい
て、領域分割処理を実行する。すなわち、領域分割装置
31は、入力された画像データを複数の領域に分割する
処理を行う。図13は、この領域分割処理の例を表して
いる。いま、例えば、画像データベース9から、木々で
覆われ、緑色の山の左上に、赤い太陽が、空色の空の中
に浮かんでいる画像が供給されたものとする。この画像
においてはまた、山の下に茶色の大地が展開しており、
その上に青色の川が流れている。
【0058】領域分割装置31は、この画像を、同一の
色が同一の領域に属するように、複数の領域に分割す
る。すなわち、この例の場合、赤色の領域(太陽)、空
色の領域(空)、緑色の領域(山)、茶色の領域(大
地)、および青色の領域(川)の5個の領域に分割され
る。
【0059】図12に戻って、ステップS61で領域分
割処理により得られた各領域毎の画像データは、ステッ
プS62で、色情報抽出装置32と形状情報抽出装置3
3に供給される。色情報抽出装置32と形状情報抽出装
置33は、それぞれ、ステップS63またはステップS
64において、それぞれ色情報抽出処理、または形状情
報抽出処理を実行する。
【0060】図13の表示例の場合、色情報抽出装置3
2は、入力された各領域の画像データの代表色を特定す
る処理を実行する。図13の表示例の場合、例えば、太
陽の領域の代表色は赤、空の領域の代表色は空色、山の
領域の代表色は緑色、大地の領域の代表色は茶色、川の
領域の代表色は青色として特定される。
【0061】なお、色情報抽出装置32における領域内
の代表色の特定処理には、ステップS61の領域分割処
理において基準とした色を、そのまま用いるようにする
こともできる。
【0062】一方、形状情報抽出装置33は、各領域の
画像データの形状的特徴を抽出する。例えば、図13の
表示例の場合、太陽の領域の形状は円、山の領域の形状
は三角形とされる。しかしながら、川の領域の形状、大
地の領域の形状、あるいは空の領域の形状は、単純な形
状として認識することは困難である。そこで、形状抽出
装置33は、各領域画像の重心位置と面積を計算し、面
積が等しい代表的な、予め用意されている所定の形状と
重ね合わせを行い、最も重なり部分の大きい形状を、そ
の領域の画像データの形状として抽出する。
【0063】図14は、川の領域を、予め用意されてい
る同一面積の6個の代表的な形状(三角形、正四角形、
円、五角形、長方形、十字形)と重ね合わせを行った様
子を表している。川の形状は、このようにして、予め用
意された代表形状と比較され、最も重なり部分の大きい
形状として認識される。
【0064】以上のようにして、各領域毎の色情報と形
状情報の抽出処理が完了したとき、ステップS65にお
いて、抽出した色情報と形状情報が、画像データ画像特
徴量変換装置7から出力される。
【0065】以上のようにして、図5のステップS6の
画像データ画像特徴量変換処理が終了したとき、ステッ
プS7において、制御回路10は、画像データ画像特徴
量変換装置7が出力した色情報と形状情報を、特徴量マ
ッチング装置8に転送する。
【0066】特徴量マッチング装置8は、以上のように
して、キーワード画像特徴量変換装置6と画像データ画
像特徴量変換装置7から、画像特徴量の供給を受ける
と、ステップS8において、特徴量マッチング処理を実
行する。この処理の詳細は、図15に示されている。
【0067】特徴量マッチング装置8は、ステップS8
1で、キーワード画像特徴量変換装置6が出力した画像
特徴量を取得し、ステップS82で、画像データ画像特
徴量変換装置7が出力した画像特徴量を取得する。そし
て、これらの画像特徴量は、形状情報比較装置41と、
色情報比較装置42に、それぞれ供給される。形状情報
比較装置41と色情報比較装置42は、それぞれ2つの
形状情報と色情報の供給を受けると、ステップS83ま
たはステップS84において、形状情報比較処理または
色情報比較処理を実行する。
【0068】形状情報比較装置41は、代表形状の組み
合わせに対応する形状類似度の対応表を有しており、こ
の対応表に従って、形状情報の類似の判定処理を行う。
図16は、このような対応表の例を表している。図16
は、円、三角形、および四角形の代表形状が比較される
場合における、形状類似度を表している。円と円、三角
形と三角形、または、四角形と四角形といったように、
同一の代表形状が比較されるとき、形状類似度は10と
される。例えば、円と三角形の形状類似度は4とされ、
円と四角形の形状類似度は5とされる。また、三角形と
四角形の形状類似度は5とされる。このような対応表
は、多くの代表図形を組み合わせた場合における形状類
似度の判定を複数の人に判定させることにより、実験的
に求めることができる。
【0069】この例では、形状類似度は10段階で判定
され、その値が大きいほど、2つの形状が類似している
ことになる。
【0070】一方、色情報比較装置42は、図17に示
すような色情報のダイアグラムを有しており、2つの色
情報のダイアグラム上の距離から、色類似度を決定す
る。2つの色情報の距離が小さいほど、色類似度が大き
い値(最大10)に設定され、距離が大きいほど、色類
似度の値は小さい値(最小値0)に設定される。
【0071】以上のようにして、ステップS83とステ
ップS84において、形状情報比較処理と色情報比較処
理が行われた結果、形状類似度と色類似度が得られる
と、それらがステップS85またはステップS86で、
形状情報比較装置41または色情報比較装置42から、
類似度統合部43に出力される。
【0072】類似度統合部43は、形状情報比較装置4
1と色情報比較装置42から、それぞれ形状類似度と色
類似度の供給を受けると、ステップS87で、類似度統
合処理を行い、総合類似度を演算する。そして、ステッ
プS88において、総合類似度が判定部44に出力され
る。この総合類似度は、最大値が100とされ、最小値
が0とされる。2つの画像が類似しているほど、総合類
似度の値は大きくなる。
【0073】判定部44は、ステップS89において、
総合類似度が、それまで得られた総合類似度の中の最大
値より大きいか否かを判定する。最大値より大きくなけ
れば、ステップS90に進み、すべての検索対象につい
てマッチング処理を行ったか否かを判定し、まだマッチ
ング処理を行っていない画像特徴量が存在する場合に
は、ステップS82に戻り、次の検索対象とされる画像
データベース9からの画像の画像特徴量が選択される。
そして、その画像特徴量とキーワードが対応する画像特
徴量とのマッチング処理が、上述した場合と同様に実行
される。
【0074】ステップS89において、得られた総合類
似度が、それまでの総合類似度より大きいと判定された
場合、ステップS91に進み、それまで記憶していた最
大総合類似度を、新たに得られた最大総合類似度で更新
する。
【0075】以上のようにして、ステップS90におい
て、すべての検索対象についてマッチング処理が行われ
たと判定された場合、ステップS92に進み、判定部4
4は、最大総合類似度に対応する画像特徴量を出力す
る。
【0076】以上のようにして、図5のステップS8の
特徴量マッチング処理が完了した場合、特徴量マッチン
グ装置8から、最大総合類似度を有する画像特徴量が出
力される。制御回路10は、この画像特徴量の供給を受
けると、ステップS9において、これを画像データベー
ス9に供給する。画像データベース9は、画像特徴量の
供給を受けると、ステップS10で、その供給を受けた
画像特徴量を有する画像データを検索する。そして、ス
テップS11において、検索の結果得られた画像データ
が制御回路10に出力される。制御回路10は、このよ
うにして、画像データベース9から供給を受けた画像デ
ータを、インタフェース5を介してディスプレイ4に出
力し、表示させる。
【0077】図18は、以上のキーワードからの画像検
索処理を概念的に表している。すなわち、以上の例にお
いては、「自然」のキーワードが入力され、このキーワ
ードが、「森」、「山」、「海」、「川」のような関連
キーワードに変換され、これらの関連キーワードが、さ
らに画像特徴量に変換される。例えば、「森」のキーワ
ードは、「三角形」の形状情報と「緑」の色情報に変換
される。「山」のキーワードは、「四角形」の形状情報
と「緑」の色情報に変換される。「海」のキーワード
は、「四角形」の形状情報と「青」の色情報に変換さ
れ、「川」のキーワードは、「長方形」の形状情報と
「青」の色情報に変換される。
【0078】一方、画像データベース9中の画像データ
が読み出され、複数の領域に分割され、各分割領域毎に
画像特徴量が抽出される。そして、この画像特徴量とキ
ーワードを変換して得られた画像特徴量とが比較され、
両者がマッチングする画像データが検索される。
【0079】画像特徴データベース24には、予め実験
などにより作成したキーワードと画像特徴量との対応関
係を表すテーブルを記録しておき、関連キーワードデー
タベース23にも、予め実験などにより求めた、自由で
自然な関連キーワードのテーブルを記録しておくように
すれば、ユーザは、新たにキーワードや画像特徴量を作
成する必要がない。従って、画像検索装置を購入した
後、画像データベース9に検索対象となる画像データを
記録する処理を行うだけで、直ちに検索処理を開始する
ことが可能となる。その結果、管理者が、新たなキーワ
ードや画像特徴量を規定する手間がいらず、自由で、自
然に近いキーワードを用いて、迅速に、かつ正確に、所
望の画像を検索することが可能となる。
【0080】この画像検索装置においては、以上のよう
にして、キーワードから所定の画像データを検索するこ
とができるだけでなく、画像データを入力して、それに
対応するキーワードを検索することもできる。図19
は、その場合の処理(画像認識処理)例を表している。
最初にステップS111において、ユーザは、画像デー
タを入力する。この入力は、例えば、タブレット2上
で、ペン2Aを操作して行ったり、再生装置3で所定の
記録媒体再生することで行われる。制御回路10は、ス
テップS111で入力された画像データの供給を受けた
とき、これを画像データ画像特徴量変換装置7に供給す
る。画像データ画像特徴量変換装置7は、ステップS1
12において、画像データ画像特徴量変換処理を実行す
る。この処理の詳細は、図12に示した通りである。す
なわち、画像データ画像特徴量変換装置7は、入力され
た画像データを複数の領域に分割し、各領域毎の色情報
と形状情報を画像特徴量として抽出する。
【0081】ステップS112で、画像特徴量が抽出さ
れたとき、ステップS113において、制御回路10
は、画像データ画像特徴量変換装置7が出力する画像特
徴量をキーワード画像特徴量変換装置6に転送する。キ
ーワード画像特徴量変換装置6は、ステップS114で
文字画像変換処理を実行する。
【0082】すなわち、文字画像変換装置22は、画像
データ画像特徴量変換装置7より出力された画像特徴量
の入力を受けたとき、画像特徴データベース24を参照
して、対応するキーワードを検索する。検索されたキー
ワードは、ステップS115において、文字画像変換装
置22から関連キーワード出力装置21に転送される。
関連キーワード出力装置21は、ステップS116にお
いて、関連キーワードデータベース23を参照して、入
力されたキーワードに対応する関連キーワードを検索す
る。この場合においても、図8を参照して上述した場合
と同様に、1つのキーワードに対して、第3ランクまで
の関連キーワードが検索される。その結果、初期キーワ
ードとあわせて、40個の関連キーワードが、ステップ
S117で得られることになる。
【0083】関連キーワード出力装置21は、このよう
にして、関連キーワードが得られたとき、ステップS1
18でキーワード選択処理を実行する。すなわち、上述
した場合と同様に、関連度を演算し、関連度が最も大き
いキーワードを、例えば5個選択する。そして、ステッ
プS119において、選択した5個のキーワードを出力
する。
【0084】制御回路10は、キーワード画像特徴量変
換装置6から5個のキーワードが出力されたとき、これ
をインタフェース5を介してディスプレイ4に出力し、
表示させる。
【0085】図20は、以上の画像認識処理(キーワー
ド抽出処理)を模式的に表している。同図に示すよう
に、1枚の画像データが入力されると、この画像データ
が複数の領域の画像データに分割され、各領域毎に画像
特徴量が抽出される。そして、各画像特徴量が、対応す
るキーワードに変換される。変換されたキーワードのう
ち、最も関連度の高いキーワードが5個選択される。こ
の図20の表示例においては、「自然」、「山」、
「川」のキーワードが、入力された画像データに対応し
て抽出されている。
【0086】なお、1枚の画像を複数の領域に分割する
際、上記実施の形態においては、画像を表現する色の数
を少なくして(代表色でまとめることで)分割を行うよ
うにしているが、色だけでなく、解像度を低下するよう
にしても良い。この処理を行うことにより、画像の色
が、自動的に代表色によって表現されることになる。こ
れにより、また、認識が困難な複雑な形状を大まかな形
状にまとめることができるため、形状抽出処理を簡単に
行うことが可能になる。
【0087】分割した領域には、優先度を付け、優先度
の高い領域から順番に検索を行うようにすることもでき
る。例えば、1枚の画像の中央部に位置する領域が存在
する場合、その領域の画像全体の面積に占める割合が2
0%以上であるとき、その領域の画像が重要度の高い画
像である、すなわち、優先度の高い領域であると規定す
る。逆に、中央部にはなく、占める面積が小さい領域の
画像は、重要度の低い画像とする。このように、分割領
域の位置に対応して優先度を決定するようにしても良
い。
【0088】また、画像のうち、背景画像と、それ以外
の画像(前景画像)とを識別し、背景画像以外の画像
(前景画像)を優先度の高い画像とするようにしても良
い。
【0089】各領域の画像が、背景画像であるのか、そ
れ以外の画像(前景画像)であるのかは、例えば、1枚
の画像の外枠の長さの占める割合から判断することがで
きる。
【0090】例えば、図21の表示例においては、青い
空の背景画像に、前景画像として、山の画像が配置され
ている。山の頂上部分は白い雪で覆われており、裾野の
部分は茶色の土で覆われている。この1枚の画像が、空
の領域、山頂の領域、および裾野の領域の3つに分割さ
れたとする。画面は、L1,L2,L3,L4の外枠で構成
されている。空の領域は、画面の外枠のうち、L7
2,L3,L4,L5を含んでいる。これに対して、裾野
の領域は、外枠のうち、L6を含んでおり、山頂の領域
は外枠を含んでない。従って、空の領域の外枠長さの占
める割合は、(L7+L2+L3+L4+L5)/(L1+L
2+L3+L4)となる。これに対して、裾野の領域の外
枠の占める割合は、(L6)/(L1+L2+L3+L4
となり、山頂の領域の外枠の占める割合は0となる。前
者の割合が、後2者の割合より大きい。従って、前者の
空の領域の方が、後2者の裾野の領域と山頂の領域よ
り、背景画像である確率が高い。そこで、空の領域を背
景画像として判定することができる。
【0091】このように、背景画像と、それ以外の画像
とを識別することができる場合、背景画像の領域と、そ
れ以外の画像の領域とに分割することで、色で判別した
場合には、複数の領域に分割されてしまうのを1つの領
域とすることができる。すなわち、上述したように、色
で領域を分割すると、図21の表示例は、青色の空の領
域、白い雪の山頂の領域、茶色の土の裾野の領域の3つ
の領域に分割される。しかしながら、背景画像領域と、
それ以外の領域に分割するようにすれば、白い雪の山頂
の領域と茶色の土の裾野の領域で構成される山の領域
(前景画像)を1つの領域とすることができる。すなわ
ち、これにより、「雪を冠した山」を1つの領域とする
ことができることになる。
【0092】以上においては、1つのキーワードに対し
て1つの画像特徴量を対応させるようにしたが、複数の
画像特徴量を対応させるようにしても良い。また、逆
に、1つの画像特徴量に対して、複数のキーワードを対
応させるようにしても良い。このような場合、また、複
数の画像特徴量またはキーワードに対して優先度を付与
するようにすることができる。さらに、画像特徴量のう
ち、色情報だけ、あるいは形状情報だけに優先度を設定
することもできる。また、所定の検索モードが指令され
た場合には、色情報と形状情報のうち、一方だけを用い
て検索処理を行うようにすることもできる。このように
することで、より柔軟な検索処理が可能となる。
【0093】なお、上記したような処理を行うプログラ
ムをユーザに伝送する伝送媒体としては、磁気ディス
ク、CD-ROM、固体メモリなどの記録媒体の他、ネットワ
ーク、衛星などの通信媒体を利用することができる。
【0094】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の画像検索
装置および請求項11に記載の記録媒体によれば、デー
タベースに記憶されている画像データを画像特徴量に変
換し、入力されたキーワードを、予め記憶されている画
像特徴量とキーワードとの関係を参照して画像特徴量に
変換し、それぞれの画像特徴量を比較して、比較結果に
対応して、データベースから画像データを検索するよう
にしたので、自由で、自然に近いキーワードを用いて、
所望の画像データを、迅速かつ正確に、検索することが
可能となる。
【0095】請求項12に記載の画像検索装置および請
求項14に記載の記録媒体によれば、画像を色を基準に
して複数の領域に分割し、分割した画像の形状情報と色
情報を抽出し、抽出した形状情報と色情報に基づいて、
データベースから所定の画像データを検索するようにし
たので、迅速かつ確実に、所望の画像データを検索する
ことが可能となる。
【0096】請求項15に記載の画像検索装置および請
求項17に記載の記録媒体によれば、キーワードと画像
特徴量との対応関係を表すテーブルを参照して、画像特
徴量を対応するキーワードに、またはその逆に変換する
ようにしたので、キーワードと画像特徴量との関係を容
易に知ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像検索装置の構成例を示す
ブロック図である。
【図2】図1のキーワード画像特徴量変換装置の構成例
を示すブロック図である。
【図3】図1の画像データ画像特徴量変換装置の構成例
を示すブロック図である。
【図4】図1の特徴量マッチング装置の構成例を示すブ
ロック図である。
【図5】図1の画像検索装置における画像検索処理を説
明するフローチャートである。
【図6】図5のステップS2のキーワード画像特徴量変
換処理を説明するフローチャートである。
【図7】図6のステップS21の関連キーワード出力処
理を説明するフローチャートである。
【図8】関連キーワードを説明する図である。
【図9】キーワードと画像特徴量の関係を説明する図で
ある。
【図10】キーワードと画像特徴量の関係を説明する図
である。
【図11】キーワードと画像特徴量の関係を説明する図
である。
【図12】図5のステップS6の画像データ画像特徴量
変換処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図13】領域分割を説明する図である。
【図14】形状情報抽出処理を説明する図である。
【図15】図5のステップS8の特徴量マッチング処理
の詳細を説明するフローチャートである。
【図16】形状類似度の判定を説明する図である。
【図17】色類似度を説明する図である。
【図18】類似画像検索処理を説明する図である。
【図19】画像認識処理を説明するフローチャートであ
る。
【図20】画像認識処理を説明する図である。
【図21】背景画像を説明する図である。
【符号の説明】
1 キーボード 2 タブレット 3 再生装置 4 ディスプレイ 5 インタフェース 6 キーワード画像特徴量変換装置 7 画像データ画像特徴量変換装置 8 特徴量マッチング装置 9 画像データベース 10 制御回路 21 関連キーワード出力装置 22 文字画像変換装置 23 関連キーワードデータベース 24 画像特徴データベース 31 領域分割装置 32 色情報抽出装置 33 形状情報抽出装置 41 形状情報比較装置 42 色情報比較装置 43 類似度統合部 44 判定部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像特徴量とキーワードとの関係を記憶
    する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている画像特徴量とキーワード
    との関係を参照して、入力されたキーワードを、対応す
    る前記画像特徴量に変換するキーワード変換手段と、 データベースに記憶されている画像データを、前記画像
    特徴量に変換する画像変換手段と、 前記画像変換手段により変換された画像特徴量と、前記
    キーワード変換手段により変換された画像特徴量とを比
    較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に対応して、前記データベース
    から画像データを検索する検索手段とを備えることを特
    徴とする画像検索装置。
  2. 【請求項2】 前記画像を複数の領域に分割する分割手
    段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画
    像検索装置。
  3. 【請求項3】 前記検索手段は、複数の領域のうちの、
    所定の位置の領域の画像の検索を行うことを特徴とする
    請求項2に記載の画像検索装置。
  4. 【請求項4】 前記分割手段は、複数の領域のうちの所
    定の領域の画像が背景の画像であるか否かを、前記画像
    の外枠の占める割合から判定することを特徴とする請求
    項2に記載の画像検索装置。
  5. 【請求項5】 前記検索手段は、複数の領域のうちの、
    背景以外の領域の画像の検索を行うことを特徴とする請
    求項4に記載の画像検索装置。
  6. 【請求項6】 前記検索手段は、前記背景以外の領域
    を、1つの領域の画像として検索することを特徴とする
    請求項4に記載の画像検索装置。
  7. 【請求項7】 前記画像特徴量またはキーワードには優
    先度が設定されており、 前記検索手段は、前記優先度に対応して検索を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の画像検索装置。
  8. 【請求項8】 前記画像特徴量は、色情報と形状情報を
    含み、 前記色情報と形状情報のいずれが優先するかが、各キー
    ワード毎に設定されていることを特徴とする請求項7に
    記載の画像検索装置。
  9. 【請求項9】 前記画像特徴量は、色情報と形状情報を
    含み、 前記検索手段は、所定のモードが設定されたとき、前記
    色情報と形状情報のうちの一方だけで検索を行うことを
    特徴とする請求項1に記載の画像検索装置。
  10. 【請求項10】 1つの前記キーワードに対して複数の
    前記画像特徴量が対応しているか、または、1つの前記
    画像特徴量に対して複数の前記キーワードが対応してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像検索装置。
  11. 【請求項11】 画像特徴量とキーワードとの関係を記
    憶する記憶ステップと、 前記記憶ステップで記憶されている画像特徴量とキーワ
    ードとの関係を参照して、入力されたキーワードを、対
    応する前記画像特徴量に変換するキーワード変換ステッ
    プと、 データベースに記憶されている画像データを、画像特徴
    量に変換する画像変換ステップと、 前記画像変換ステップで変換された画像特徴量と、前記
    キーワード変換ステップで変換された画像特徴量とを比
    較する比較ステップと、 前記比較ステップでの比較結果に対応して、前記データ
    ベースから画像データを検索する検索ステップとを備え
    るプログラムが記録されていることを特徴とする記録媒
    体。
  12. 【請求項12】 画像データを色を基準にして複数の領
    域に分割する分割手段と、 前記分割手段により分割された画像データの形状情報を
    抽出する形状情報抽出手段と、 前記分割手段により分割された画像データの色情報を抽
    出する色情報抽出手段と、 前記形状情報抽出手段により抽出された形状情報と、入
    力された形状情報とを比較する形状情報比較手段と、 前記色情報抽出手段により抽出された色情報と、入力さ
    れた色情報とを比較する色情報比較手段と、 前記形状情報比較手段と色情報比較手段による比較結果
    に対応して、データベースから画像データを検索する検
    索手段とを備えることを特徴とする画像検索装置。
  13. 【請求項13】 前記分割手段は、画像の解像度を低下
    させた後、同一の色の領域毎に分割を行うことを特徴と
    する請求項12に記載の画像検索装置。
  14. 【請求項14】 画像データを色を基準にして複数の領
    域に分割する分割ステップと、 前記分割ステップで分割された画像データの形状情報を
    抽出する形状情報抽出ステップと、 前記分割ステップで分割された画像データの色情報を抽
    出する色情報抽出ステップと、 前記形状情報抽出ステップで抽出された形状情報と、入
    力された形状情報とを比較する形状情報比較ステップ
    と、 前記色情報抽出ステップで抽出された色情報と、入力さ
    れた色情報とを比較する色情報比較ステップと、 前記形状情報比較ステップと色情報比較ステップによる
    比較結果に対応して、データベースから画像データを検
    索する検索ステップとを備えるプログラムが記録されて
    いることを特徴とする記録媒体。
  15. 【請求項15】 キーワードと画像特徴量との対応関係
    を表すテーブルを記憶するテーブル記憶手段と、 前記テーブルを参照して、画像特徴量を対応するキーワ
    ードに、またはキーワードを対応する画像特徴量に変換
    する変換手段と、 前記変換手段により変換されたキーワードまたは画像特
    徴量を出力する出力手段とを備えることを特徴とする画
    像検索装置。
  16. 【請求項16】 各キーワードが対応する関連キーワー
    ドを検索し、検索した関連キーワードの中から所定のも
    のを選択するキーワード選択手段をさらに備えることを
    特徴とする請求項15に記載の画像検索装置。
  17. 【請求項17】 キーワードと画像特徴量との対応関係
    を表すテーブルを記憶するテーブル記憶ステップと、 前記テーブルを参照して、画像特徴量を対応するキーワ
    ードに、またはキーワードを対応する画像特徴量に変換
    する変換ステップと、 前記変換ステップで変換されたキーワードまたは画像特
    徴量を出力する出力ステップとを備えるプログラムが記
    録されていることを特徴とする記録媒体。
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