JPH1138937A - アクティブマトリクス型液晶表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

アクティブマトリクス型液晶表示装置およびその駆動方法

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JPH1138937A
JPH1138937A JP19228497A JP19228497A JPH1138937A JP H1138937 A JPH1138937 A JP H1138937A JP 19228497 A JP19228497 A JP 19228497A JP 19228497 A JP19228497 A JP 19228497A JP H1138937 A JPH1138937 A JP H1138937A
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信也 田中
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尚幸 島田
Naofumi Kondo
直文 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最外端(最終端または最始端)の表示ライン
における輝線化を防止して、高品位な表示が行えるよう
にする。 【解決手段】 互いに直交差するゲート走査線2とソー
ス信号線3との交差部近傍に配置のスイッチング素子と
してのTFT1とこのTFT1に接続の画素電極6を有
するアクティブマトリクス基板に、液晶層を封入する状
態で対向電極18を対向配置させたアクティブマトリク
ス型液晶表示装置において、最終端と最始端とのうち少
なくともいずれか一方の最外端のゲート走査線2′の負
荷容量が最外端以外のゲート走査線2よりも大きくなっ
ており、その最外端のゲート走査線2′には最外端以外
のゲート走査線2に入力されるオン信号SONよりもパル
ス幅の短いオン信号SON′を入力させるように構成して
ある。その短くする割合は、最外端以外のゲート走査線
2を基準として約10〜20%程度が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
などのスイッチング素子を用いたアクティブマトリクス
型の液晶表示装置の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の、スイッチング素子として
薄膜トランジスタ(以下、TFTと略記することがあ
る。TFT:Thin Film Transistor)を用いて作製され
たアクティブマトリクス型液晶表示装置の等価回路の一
例を示している。
【0003】画素電極6がマトリクス状に形成されてお
り、この画素電極6にはスイッチング素子であるTFT
1のドレイン電極が接続されている。このTFT1のゲ
ート電極には走査線としてのゲート走査線2が接続さ
れ、ゲート電極に入力されるゲート信号によってTFT
1が駆動制御されるようになっている。また、TFT1
のソース電極には信号線としてのソース信号線3が接続
され、TFT1の駆動時に、TFT1を介してデータ
(表示)信号が画素電極6に入力されるようになってい
る。各ゲート走査線2とソース信号線3とは、マトリク
ス状に配列された画素電極6の周囲を通り、互いに直交
差するように配線されている。さらに、TFT1のドレ
イン電極は画素電極6および付加容量(保持容量、蓄積
容量)Csに接続されており、この付加容量Csにおけ
る一方の電極は共通配線4に接続されている。そして、
画素電極6と対向電極18との間に個々の液晶素子Clc
が形成されている。
【0004】このようなアクティブマトリクス型液晶表
示装置の1画素部分の構成を拡大して図8に示す。
【0005】図示しない透明絶縁性基板上に、図7で説
明したゲート走査線2とソース信号線3とが直交差する
状態で形成され、その交差部の近傍にスイッチング素子
としてのTFT1が形成され、そのドレイン電極が接続
線5を介して図示しない層間絶縁膜に形成されたコンタ
クトホール7を通じて画素電極6に接続されている。画
素電極6は図8において矩形であり、その平行2辺がゲ
ート走査線2に対してその上方で重なっており、別の平
行2辺がソース信号線3に対してその上方で重なってい
る。なお、接続線5は共通配線4に対して図示しないゲ
ート絶縁膜を介して重なっており、その間に付加容量C
sを形成している。また、ゲート走査線2および共通配
線4とソース信号線3との間は絶縁されていることはい
うまでもない。ゲート走査線2、ソース信号線3、共通
配線4、接続線5およびTFT1と画素電極6とはその
間に層間絶縁膜を介して対向している。
【0006】そして、以上のように構成されたアクティ
ブマトリクス基板は液晶層を介して透明な対向基板と対
向しており、アクティブマトリクス型液晶表示装置を構
成している。対向基板における透明な対向電極18はす
べての画素電極6に対して共通の電極となっている。
【0007】以上のような構造により、液晶表示装置の
開口率を大きく確保しているとともに、各配線2,3に
起因する電界をシールドしてディスクリネーション(液
晶分子の配向不良…配向が崩れること)を抑制してい
る。
【0008】また、各配線2,3を金属などの導電性遮
光材で形成することにより、隣接する画素電極6相互間
の遮光膜として利用することができる。このとき、層間
絶縁膜の膜厚を2μm程度と比較的厚くすることによ
り、寄生容量の低減を図ることができる。
【0009】上記のようにアクティブマトリクス基板と
対向基板との間に液晶層を挟んで貼り合わせることによ
り液晶表示装置を構成するが、この基板どうしを組み立
てる際に、表示領域の周辺領域を遮光するための遮光膜
との重なりマージン(ゆとり)をもたせるために、最外
端(最終端または最始端)のゲート走査線2′を最外端
以外のゲート走査線2より幅広に形成するという方式が
ある。
【0010】また、対向基板側に遮光膜を配置するので
はなく、図9に示すように、アクティブマトリクス基板
側に遮光膜を形成するという方式もある。図9において
は、アクティブマトリクス基板の表示領域と外部の走査
電極駆動回路22および信号電極駆動回路23との間の
表示領域周辺領域に幅が約1〜数mmの遮光パターン3
0を形成するという方式もある。
【0011】このような構造により、表示領域の周辺領
域からの光漏れを十分に少なくすることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、貼り合
わせマージンをもたせたり遮光膜として用いるために最
外端のゲート走査線2′を幅広に形成した場合や、近傍
に遮光膜を配置した場合に、最外端以外のゲート走査線
2より大きな負荷容量が生じ、その最外端のゲート走査
線2′のゲート信号時定数τg が最外端以外のゲート走
査線2に比べて大きくなる。
【0013】そして、このことが原因で、あるいは、時
定数が同じになるように抵抗を低く設定した場合でも負
荷容量が大きいこと自体に起因して、図10に示すよう
に、走査電極駆動回路の出力波形の鈍りにより信号遅延
が起こり、最外端のゲート走査線2′におけるゲート電
極のオン信号SON′が最外端以外のゲート走査線2にお
けるオン信号SONよりも遅延する。すなわち、鈍りによ
るオン信号の遅延が、最外端以外のゲート走査線2のオ
ン信号SONではt1 と比較的小さいのに対して、最外端
のゲート走査線2′のオン信号SON′ではt2 と比較的
大きくなる。
【0014】そのため、オンからオフへ切り換わるとき
に、最終端のゲート走査線2′にあっては帰線期間の信
号が画素電極6に書き込まれ、最始端(先頭)のゲート
走査線2′にあっては2ライン目の映像信号が画素電極
6に書き込まれてしまい、本来の映像信号とは異なる信
号が書き込まれることとなる。その結果として、最外端
(最終端または最始端)の表示ラインにおいて輝線化を
生じ、表示品位を損なうという問題があった。この輝線
化の現象は、高温で通電動作させた場合に、一層顕著に
なることが実験により確かめられている。
【0015】図3はアクティブマトリクス型液晶表示装
置を高温・高湿試験における最終端の表示ラインにおけ
る輝線化発生率を示すものである。すなわち、図の
(イ)で示すように、全面黒表示時に最終端の1ライン
分の画素が線状に輝点として表示される輝線化が発生す
るが、この輝線化の発生数として高温・高湿試験にかけ
る前のものを100%とした場合に、図の(ロ)で示す
ように、従来品にあっては、240時間にわたる高温・
高湿条件下での連続駆動後において、輝線化発生率は1
15%まで増大していた。
【0016】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、最外端(最終端または最始端)の表
示ラインにおける輝線化を防止して、高品位な表示が行
えるようにすることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアクティブ
マトリクス型液晶表示装置またはその駆動方法は、互い
に直交差する走査線と信号線の交差部近傍に配置のスイ
ッチング素子とこのスイッチング素子に接続の画素電極
を有するアクティブマトリクス基板に、液晶層を封入す
る状態で対向基板を対向配置させて構成されるが、本発
明にあっては、最外端(最終端または最始端)の走査線
の負荷容量がその走査線を幅広にするか近傍に遮光膜を
配置するために最外端以外の走査線よりも大きくなって
おり、このことに対応して、その最外端の走査線に対し
ては、最外端以外の走査線に入力されるオン信号よりも
パルス幅の短いオン信号を入力させるように構成してあ
る。
【0018】この構成によれば、最外端の走査線に入力
するオン信号のパルス幅を短くしてあるので、スイッチ
ング素子の通電動作時の最外端の走査線での遅延に起因
して次のデータ信号を拾うといった事態の発生を防止
し、最外端(最終端または最始端)の表示ラインにおけ
る輝線化をなくし、高品位な表示を行うことができる。
もちろん、最外端の走査線を幅広にしたり近傍に遮光膜
を配置することにより、表示領域の周辺領域を遮光する
ための遮光膜との重なりマージンをもたせて、表示領域
周辺からの光の漏れを確実に少なくすることができ、高
品位表示の一層の改善に有効である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るアクティブマ
トリクス型液晶表示装置の具体的な実施の形態につい
て、図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】〔実施の形態1〕実施の形態1に係るアク
ティブマトリクス型液晶表示装置は、その等価回路とし
て、大筋では、従来の技術に係る図7に示したものと同
様の構成の回路を有している。すなわち、画素電極6が
マトリクス状に形成されており、この画素電極6にはス
イッチング素子であるTFT(薄膜トランジスタ)1の
ドレイン電極が接続されている。このTFT1のゲート
電極には走査線としてのゲート走査線2が接続され、ゲ
ート電極に入力されるゲート信号によってTFT1が駆
動制御されるようになっている。また、TFT1のソー
ス電極には信号線としてのソース信号線3が接続され、
TFT1の駆動時に、TFT1を介してデータ(表示)
信号が画素電極6に入力されるようになっている。各ゲ
ート走査線2とソース信号線3とは、マトリクス状に配
列された画素電極6の周囲を通り、互いに直交差するよ
うに配線されている。さらに、TFT1のドレイン電極
は画素電極6および付加容量Csに接続されており、こ
の付加容量Csにおける一方の電極は共通配線4に接続
されている。そして、画素電極6と対向電極18との間
に個々の液晶素子Clcが形成されている。
【0021】図1はこのような実施の形態1に係るアク
ティブマトリクス型液晶表示装置の1画素部分の構成を
拡大して示す平面図である。
【0022】図1に示すように、図示しない透明絶縁性
基板上に遮光性を有するゲート走査線2とソース信号線
3とが直交差する状態で形成され、両配線2,3の交差
部の近傍にスイッチング素子としてのTFT1が形成さ
れ、そのドレイン電極が接続線5を介して図示しない層
間絶縁膜に形成されたコンタクトホール7を通じて画素
電極6に接続されている。画素電極6は図1において矩
形であり、その平行2辺がゲート走査線2に対してその
上方で重なっており、別の平行2辺がソース信号線3に
対してその上方で重なっている。なお、接続線5は共通
配線4に対して図示しないゲート絶縁膜を介して重なっ
て付加容量Csを形成している。また、ゲート走査線2
および共通配線4とソース信号線3との間は絶縁されて
いることはいうまでもない。ゲート走査線2、ソース信
号線3、共通配線4、接続線5およびTFT1と画素電
極6とはその間に層間絶縁膜を介して対向している。
【0023】そして、以上のように構成されたアクティ
ブマトリクス基板は液晶層を介して透明な対向基板と対
向しており、アクティブマトリクス型液晶表示装置を構
成している。対向基板における透明な対向電極18はす
べての画素電極6に対して共通の電極となっている。
【0024】以上のような構造により、液晶表示装置の
開口率を大きく確保しているとともに、各配線2,3に
起因する電界をシールドしてディスクリネーション(液
晶分子の配向不良…配向が崩れること)を抑制してい
る。
【0025】また、各配線2,3を金属などの導電性遮
光材で形成することにより、隣接する画素電極6相互間
の遮光膜として利用している。この場合に、層間絶縁膜
の膜厚を2μm程度と比較的厚くすることにより、寄生
容量の低減を図ることができる。
【0026】そして、最外端(図1では最終端)のゲー
ト走査線2′は最外端以外のゲート走査線2よりも幅広
に形成されている。したがって、表示領域の周辺領域を
遮光するための遮光膜との重なりマージンをもたせて、
表示領域周辺からの光の漏れを確実に少なくすることが
できる。
【0027】この最終端のゲート走査線2′において
は、最外端以外のゲート走査線2に比べて、ソース信号
線3との間の寄生容量が大きく、約2倍から3倍の負荷
容量をもつ状態となっており、ゲート信号の時定数τg
が最外端以外のゲート走査線2に比べて約2倍から3倍
となっている。
【0028】このことが原因で、あるいは、時定数が同
じになるように抵抗を低く設定した場合でも負荷容量が
大きいこと自体に起因して、走査電極駆動回路の出力波
形の鈍りにより信号遅延が起こるため、上記のままの構
成では、最終端のゲート走査線2′におけるゲート電極
のオン信号が最外端以外のゲート走査線2におけるオン
信号よりも遅延することとなる。これが従来の技術の項
で述べた課題である。
【0029】そこで、本実施の形態1においては、図2
に示すように、最終端のゲート走査線2′におけるTF
T1のゲート電極に対するオン信号のパルス幅(オン時
間)P′を最外端以外のゲート走査線2におけるオン信
号のパルス幅(オン時間)P0 よりも時間幅aだけ短く
してある。すなわち、 P′=P0−a<P0 としてある。その結果として、最終端のゲート走査線
2′でのゲート電極に対する駆動信号の波形鈍りによる
遅延がt2 と、その最外端以外のゲート走査線2での遅
延のt1 に比べて長くても、オンからオフに切り換わる
ときに、帰線期間の信号を画素に書き込まないようにす
ることができる。したがって、最終端の表示ラインにお
いて輝線化が生じることを防止することができ、高品位
な表示を行うことができる。
【0030】図示は省略しているが、最外端のゲート走
査線2′が最始端(先頭)のゲート走査線2′の場合に
も、上記と同様に、その最始端のゲート走査線2′を最
外端以外のゲート走査線2に比べて、負荷容量が約2倍
から3倍になる程度に幅広にしてある。したがって、表
示領域の周辺領域を遮光するための遮光膜との重なりマ
ージンをもたせて、表示領域周辺からの光の漏れを確実
に少なくすることができる。
【0031】そして、最終端のゲート走査線2′の場合
と同様に、図2に示すように、その最始端のゲート走査
線2′におけるTFT1のゲート電極に対するオン信号
のパルス幅(オン時間)P′を最外端以外のゲート走査
線2におけるオン信号のパルス幅(オン時間)P0 より
も短くすることにより、次段のデータ信号を書き込まな
いようにしている。したがって、最始端の表示ラインに
おいて輝線化が生じることを防止することができ、高品
位な表示を行うことができる。
【0032】図3はアクティブマトリクス型液晶表示装
置を高温・高湿試験における最終端の表示ラインでの輝
線化発生率を、本実施の形態の発明品と従来品とで比較
して示すものである。すなわち、図の(イ)で示すよう
に、全面黒表示時に最終端の1ライン分の画素が線状に
輝点として表示される輝線化が発生するが、その輝線化
の発生数として高温・高湿試験にかける前のものを10
0%とした場合に、図の(ロ)で示すように、従来品に
あっては、240時間にわたる高温・高湿条件下での連
続駆動後において、輝線化発生率は115%まで増大し
ていた。これに対して、図の(ハ)で示すように、発明
品にあっては、240時間にわたる高温・高湿条件下で
の連続駆動後において、輝線化発生率は0%であり、輝
線化は全く発生しなかった。
【0033】なお、最外端のゲート走査線2′に対する
オン時間P′について最外端以外のゲート走査線2に対
するオン時間P0 に比べてより短くする時間幅aとして
は、ゲート信号時定数τg の増加分だけ短くすることが
望ましいが、実際の最外端のゲート走査線2′のオン時
間P′は、最外端以外のゲート走査線2のオン時間P0
に対して約10〜20%程度短く設定するのがよい。短
くする時間幅aをこの範囲よりも小さくすると、オン時
間P′が長すぎて次のデータ信号を書き込んでしまうお
それがあるし、また、短くする時間幅aをこの範囲より
も大きくすると、書き込み時間が足らなくなり、充電不
足を起こすおそれがある。最外端のゲート走査線2′の
オン時間P′を最外端以外のゲート走査線2のオン時間
0 の約10〜20%減としてあるので、充電不足を確
実に回避しながら、上記の輝線化の発生を確実に防止す
ることができる。
【0034】〔実施の形態2〕図4は実施の形態2に係
るアクティブマトリクス型液晶表示装置の1画素部分の
構成を拡大して示す平面図である。
【0035】図4において、実施の形態1に係る図1に
おけるのと同じ符号は実施の形態2においても同一要素
を示すので、ここでは符号名称を記載するにとどめ、詳
しい説明は省略する。1はTFT(薄膜トランジス
タ)、2,2′はゲート走査線、3はソース信号線、4
は共通配線、5は接続線、6は画素電極、7はコンタク
トホールである。実施の形態2における構成が実施の形
態1と相違する点は以下のとおりである。
【0036】最終端のゲート走査線2′の幅は最外端以
外のゲート走査線2の幅と同一となっているが、その最
終端のゲート走査線2′を実施の形態1のように幅広に
することに代えて、最終端のゲート走査線2′のさらに
外側において、最終端のゲート走査線2′に重ねて遮光
膜30′を形成してある。したがって、表示領域の周辺
領域を遮光するための遮光膜との重なりマージンをもた
せて、表示領域周辺からの光の漏れを確実に少なくする
ことができる。
【0037】また、実施の形態2においても、実施の形
態1の場合の図2に示すのと同様に、最終端のゲート走
査線2′におけるTFT1のゲート電極に対するオン信
号のパルス幅(オン時間)P′を最外端以外のゲート走
査線2におけるオン信号のパルス幅(オン時間)P0
りも時間幅aだけ短くしてある。すなわち、 P′=P0−a<P0 としてある。
【0038】実施の形態2は、最終端のゲート走査線
2′を幅広にすることに代えて最終端のゲート走査線
2′に重ねて遮光膜30′を形成してある点において実
施の形態1と構造上の相違があるが、その遮光膜30′
の形成によって、最外端以外のゲート走査線2に比べて
負荷容量が約2倍から3倍となっている。そして、上記
のようにパルス幅を短くすることにより、実施の形態1
の場合と同様の作用・効果を奏する。すなわち、最終端
のゲート走査線2′でのゲート電極に対する駆動信号の
波形鈍りによる遅延がt2 と、その最外端以外のゲート
走査線2での遅延のt1 に比べて長くても、オンからオ
フに切り換わるときに、帰線期間の信号を画素に書き込
まないようにすることができる。したがって、最終端の
表示ラインにおいて輝線化が生じることを防止すること
ができ、高品位な表示を行うことができる。
【0039】図示は省略しているが、最外端のゲート走
査線2′が最始端(先頭)のゲート走査線2′の場合に
も、上記と同様に、その最始端のゲート走査線2′のさ
らに外側において、最始端のゲート走査線2′に重ねて
遮光膜30′を形成してある。そして、ゲート走査線
2′におけるTFT1のゲート電極に対するオン信号の
パルス幅(オン時間)P′を最外端以外のゲート走査線
2におけるオン信号のパルス幅(オン時間)P0 よりも
短くすることにより、次段のデータ信号を書き込まない
ようにすることができる。したがって、最始端の表示ラ
インにおいて輝線化が生じることを防止することがで
き、高品位な表示を行うことができる。
【0040】高温・高湿試験における最始端の表示ライ
ンでの輝線化発生率を、図3の場合と同様に0%にする
ことができた。
【0041】〔実施の形態3〕最終端または最始端のゲ
ート走査線2′におけるTFT1のゲート電極に対する
オン信号SON′のパルス幅(オン時間)P′を最外端以
外のゲート走査線2におけるオン信号SONのパルス幅
(オン時間)P0 よりも短くすると、充電不足になるこ
とがあり得る。この充電不足の課題を解決するのが、本
実施の形態3である。
【0042】実施の形態3に係るアクティブマトリクス
型液晶表示装置の構成は、実施の形態1または実施の形
態2の構成と同様であるものとする。
【0043】図5に示すように、最外端(最終端または
最始端)のゲート走査線2′におけるTFT1のゲート
電極に対するオン信号の振幅H′を最外端以外のゲート
走査線2におけるオン信号の振幅H0 よりもbだけ大き
くしてある。すなわち、 H′=H0+b>H0 としてある。bの値としては、数Vから数十Vである。
【0044】このように振幅H′を大きくしてあること
により、充電速度を上げ、十分に充電することができる
ので、充電不足を解消することができる。
【0045】これにより、最外端の表示ラインにおいて
輝線化が生じることを防止し、高品位な表示を行うとい
う作用・効果を確実なものとすることができる。
【0046】〔実施の形態4〕実施の形態4に係るアク
ティブマトリクス型液晶表示装置の構成は、実施の形態
1または実施の形態2の構成と同様であるものとする。
【0047】本実施の形態4に係るアクティブマトリク
ス型液晶表示装置においては、フィールド反転において
前の段の映像信号と同じ極性の信号が書き込まれる場合
に、図6に示すように、最外端(最終端または最始端)
のゲート走査線2′でのゲート電極に対するオン信号S
ON′の立ち上がりタイミングを、最外端以外のゲート走
査線2でのゲート電極に対するオン信号SONの立ち上が
りタイミングよりも時間cだけ早く設定したものであ
る。
【0048】この構成によれば、最外端のゲート走査線
2′でのソース電極に対して次の映像信号が入力される
までにオン信号SON′をオフにすることができる。した
がって、帰線期間の信号や2ライン目のデータ信号を最
外端(最終端または最始端)のゲート走査線2′におけ
る画素に書き込まないようにすることができる。したが
って、最外端の表示ラインにおいて輝線化が生じること
を防止することができ、高品位な表示を行うことができ
る。
【0049】なお、最外端のゲート走査線2′でのオン
信号SON′の立ち上がりタイミングが1つ前のゲート走
査線2でのオン信号SONの鈍った立ち下がりの部分と一
部重複するが、その鈍った立ち下がり部分の電圧レベル
が十分に低いので相互干渉の問題は生じない。
【0050】
【発明の効果】本発明に係る請求項1のアクティブマト
リクス型液晶表示装置または請求項4のアクティブマト
リクス型液晶表示装置の駆動方法によれば、最外端(最
終端または最始端)の走査線に入力するオン信号のパル
ス幅を最外端以外の走査線よりも短くしてあるので、ス
イッチング素子の通電動作時の最外端の走査線での遅延
に起因して次のデータ信号を拾うといった事態の発生を
防止し、最外端(最終端または最始端)の表示ラインに
おける輝線化をなくし、高品位な表示を行うことができ
る。そして、最外端の走査線を幅広にしたり近傍に遮光
膜を配置することにより、表示領域周辺遮光膜との重な
りマージンをもたせて、表示領域周辺からの光の漏れを
確実に少なくすることができ、高品位表示の改善を一層
有効なものとできる。
【0051】本発明に係る請求項2のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置または請求項5のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置の駆動方法によれば、最外端の走査
線に対するオン信号のパルス幅について最外端以外の走
査線に対するオン信号よりも短くする割合として、約1
0〜20%程度短く設定するもので、充電不足を確実に
回避しながら、上記の輝線化の発生を確実に防止するこ
とができる。
【0052】本発明に係る請求項3のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置または請求項5のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置の駆動方法によれば、最外端(最終
端または最始端)の走査線に対するオン信号を最外端以
外の走査線に対するオン信号よりも高いレベルに設定す
るので、充電速度を上げて十分に充電することができる
ので、充電不足を解消することができ、最外端の表示ラ
インにおいて輝線化が生じることを防止し、高品位な表
示を行うという作用・効果を確実なものとすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るアクティブマトリ
クス型液晶表示装置の1画素部分の構成を拡大して示す
平面図である。
【図2】実施の形態1における駆動方法についての動作
説明に供する波形図である。
【図3】アクティブマトリクス型液晶表示装置を高温・
高湿試験における最終端の表示ラインでの輝線化発生率
を、本発明の実施の形態の発明品と従来品とで比較して
示すものである。
【図4】本発明の実施の形態2に係るアクティブマトリ
クス型液晶表示装置の1画素部分の構成を拡大して示す
平面図である。
【図5】実施の形態3における駆動方法についての動作
説明に供する波形図である。
【図6】実施の形態4における駆動方法についての動作
説明に供する波形図である。
【図7】従来の、スイッチング素子として薄膜トランジ
スタ(TFT)を用いて作製されたアクティブマトリク
ス型液晶表示装置の等価回路の一例を示す回路図であ
る。
【図8】従来の技術に係るアクティブマトリクス型液晶
表示装置の1画素部分の構成を拡大して示す平面図であ
る。
【図9】従来の技術に係るアクティブマトリクス型液晶
表示装置の全体の概略構成を示す平面図である。
【図10】従来の技術における駆動方法についての動作
説明に供する波形図である。
【符号の説明】
1……TFT(薄膜トランジスタ) 2……最外端以外のゲート走査線 2′…最外端のゲート走査線 3……ソース信号線 4……共通配線 5……接続線 6……画素電極 7……コンタクトホール 18……対向電極 30′…遮光膜 Clc……液晶素子 Cs……負荷容量 SON′…最外端のゲート走査線のゲート電極に対するオ
ン信号 SON……最外端以外のゲート走査線のゲート電極に対す
るオン信号 P′……最外端のゲート走査線におけるオン時間 P0 ……最外端以外のゲート走査線におけるオン時間 a……短くした時間幅 b……大きくした振幅
フロントページの続き (72)発明者 片山 幹雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査線と信号線の交差部近傍にスイッチ
    ング素子が配置され、そのスイッチング素子に接続され
    た画素電極を有するアクティブマトリクス基板と、これ
    に微小間隔を隔てて対向する対向基板と、前記両基板の
    間に封入された液晶層とを備えたアクティブマトリクス
    型液晶表示装置において、最終端と最始端とのうち少な
    くともいずれか一方の最外端の走査線の負荷容量が最外
    端以外の走査線よりも大きく、その最外端の走査線には
    最外端以外の走査線に入力されるオン信号よりもパルス
    幅の短いオン信号を入力させるように構成してあること
    を特徴とするアクティブマトリクス型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 最外端の走査線に対するオン信号のパル
    ス幅について最外端以外の走査線に対するオン信号より
    も短くする割合として、約10〜20%程度短く設定し
    てあることを特徴とする請求項1に記載のアクティブマ
    トリクス型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 最外端の走査線に対するオン信号を最外
    端以外の走査線に対するオン信号よりも高いレベルに設
    定してあることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のアクティブマトリクス型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 最終端と最始端とのうち少なくともいず
    れか一方の最外端の走査線の負荷容量が最外端以外の走
    査線よりも大きくなっているアクティブマトリクス型液
    晶表示装置において、その最外端の走査線に対して入力
    するオン信号として、最外端以外の走査線に入力するオ
    ン信号よりもパルス幅の短いオン信号を入力することを
    特徴とするアクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3のように構成さ
    れたアクティブマトリクス型液晶表示装置に対して請求
    項4に記載の駆動方法を適用することを特徴とするアク
    ティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法。
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